「グリードオーシャンの世界で一つ、事件が起ころうとしてるんです」
君達に声をかけたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)曰く、場所はアックス&ウィザーズから落ちてきたと思わしき島の一つであり、せいきし島と呼ばれる島だとか。
「この島は元々領主だった聖騎士の一族が代々治めていたみたいで、今代の領主は女性なんですがやはり聖騎士らしいんですよね」
ここまでは何も問題ない。話に出てきた女性聖騎士も優れた為政者としての面も持つのか島は平和そのもの。
「ただ、あくまでそれも今のところなんですよね」
一人のコンキスタドール、つまりオブリビオンがオウムガイの部下を伴って潜入し、島に伝わるメガリスを奪う機会を窺っているというのだ。
「そのコンキスタドールは体の一部を得た者への変身能力を持ち、化けた相手の姿で恥ずかしい恰好をしたり奇行を行い他者に目撃させることで社会的地位を失墜させることを目的とした恐ろしいオブリビオンなんです!」
中でも人格者や聖人、聖職者を貶めることを好むそうで、放っておけば領主である女性聖騎士に化けて恥ずかしい格好で島内を歩きまわったり下着を頭にかぶって踊り狂ったりして領主を社会的に殺しかねない。
「島に伝わるメガリスは領主の屋敷にあるそうですから、そうして騒ぎを起こし、領主の信用も失墜させながらメガリスを奪ってしまおうということなんでしょうね」
だが、幸いにもコンキスタドールの企みはこうしてグリモア猟兵と君達の知るところとなっている。
「今なら島民や領主に気づかれることなく、ただコンキスタドールだけを人知れず倒し立ち去ることも可能なはずです」
平和な島は平和なままに、ただ敵のみを排除する。それがフェリクスからの依頼だった。
「それで、問題のコンキスタドールですが、まず皆さんには朽ちた砦に向かってもらいたいんです」
問題の砦はこの島が元々存在した世界にまつわるモノであり、フェリクス曰く砦には隠し部屋が存在するのだとか。
「隠し部屋は脱出用の隠し通路と繋がっていて、隠し部屋の入り口の機構は落下の衝撃で壊れているし隠し通路も途中で崩れて洞窟と繋がっちゃったりしてるみたいなんですけどね」
その洞窟こそコンキスタドールの潜伏場所なのだという。
「そこで皆さんは砦を資材置き場として利用してる島民の方と交流しつつ機構の方をどうにかして隠し通路への道を切り開いてほしいんです」
上手くことが運べばオブリビオンにも島民にも気づかれず洞窟に至ってコンキスタドールとその部下を強襲出来るだろう。
「ただ、時間をかけすぎたりうまく行かなかった場合、敵がこちらに気づき逃げ出す可能性があります」
この場合は逃げる敵を追いかけて倒す追撃戦となる。こちらの場合は島民にもコンキスタドールの存在に気づかれてしまうかもしれない。
「とはいえコンキスタドールの思う様にはさせられませんからね」
島民の為にもどうかよろしくお願いしますとフェリクスは君達に頭を下げたのだった。
聖山 葵
ついにやってきましたね、グリードオーシャン。
と言う訳で今回は暗躍するオブリビオンを人知れず倒して去るお話となる予定です。
島に伝わるメガリスは水晶の様な透き通った美しい刀身を持つ両手剣で、冷気を操ることができるとか。
ではご参加お待ちしておりますね。
第1章 日常
『異世界の痕跡』
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POW : 無理やり機構をいじってみる
SPD : 修復できないか試してみる
WIZ : この機構がどんな役割を持っていたのか推測する
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
クトゥルティア・ドラグノフ
※アドリブ共闘大歓迎
なんか話を聞くだけでトンデモない奴って伝わるね、そのコンキスタドール。そんな奴の好きにさせないよ!
とはいっても私頭よくないから、現地の人と考えることにするよ!
【コミュ力】と【優しさ】で話しかけて、現地の人たちに協力をお願いするよ。
勿論、その先に何があるかは濁す感じでね。
三人寄ればなんとやら、みんなで考えればすぐわかるはず。
そもそもどんな機構かを調べて、あとは【野生の勘】で起動方法を探ってみるよ!
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
なんかふざけた敵みたいっすけど、社会的地位を攻撃するのは確かにきつい…そうゆう輩は知らぬ間にやっつけるに限るっす
隠し部屋とかのギミックは遺跡探索のような感じがするのでシーフの出番っすねと思いながら島民の人の仕事を手伝いつつ砦の事について色々聞きます
場所がわかったら隠密系技能をフル活用し潜伏選択UCとUC万能の指を使い隠し通路を探します
隠し通路を見つけたらすぐに入らずもう一度選択UCを起動させ洞窟内部をくまなく探し情報を得ます
その後は影に潜むかのように洞窟の中に入り姿や気配を消して進みますが…あれ?なんでだろう?
すっごく背筋がぞくってしたんだけど何で?(第六感でアレな未来予想)
「なんか話を聞くだけでトンデモない奴って伝わるね、そのコンキスタドール」
転送され、佇む城壁の何カ所かが崩れ苔むした砦に視線をやりつつクトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)が呟けば、そうっすねと頷いたのは、久遠・翔(性別迷子・f00042)だった。
「ふざけた敵みたいっすけど、社会的地位を攻撃するのは確かにきつい……」
彷徨わせた視線でどこか遠くを見たのは、何か思うところでもあったのだろうか。もっとも、意識がここでないどこかを旅していたのはそう長い時間ではなく。
「ともあれ、そうゆう輩は知らぬ間にやっつけるに限るっす」
「うん。……だよね。そんな奴の好きにさせないよ!」
ぐっと拳を握って結論に至った翔に同意しつつクトゥルティアはそれじゃ行こうと歩き出し。
「そいつは向こうだ、落とすなよ?」
「うーっす」
開け放たれたままの門をくぐれば、ちょうど島民が砦内で資材の運搬をしているところだった。
「あ、ちょうどいいかも。こんにちは」
この砦にあると言う機構を単独でどうにかできるとは思っていなかったクトゥルティアは、共に考える仲間になってもらうべく島民に声をかけ。
「お仕事中申し訳ないっす。ちょっといいっすか?」
翔も挨拶すると聞きたいことがあるっすと切り出した。無論、ただ何もせず情報だけもらうという訳ではない。
「これを向こうまで運べばいいんっすね?」
「そうだ。全部運んじまったら時間ができる」
手伝いを申し出て受け入れられ、木材を運びつつ翔が確認すれば先ほどまで資材を運んでいて現在も翔と反対側の資材の端に手をかけ持ち上げている島民が肯定した。
「私はこれを持つね」
「おう、すまねぇ」
クトゥルティアも手伝いに回ったことで作業人数が増え、資材置き場と化していた砦の一角がどんどん片付いてゆく。
「しかし、悪いな」
「何の、ギブ&テイクっすよ」
そんな中、手伝うことで代わりに情報提供や協力を約束してもらった翔としては資材運びなどどうと言うことはなく。
「おつかれさん。それじゃ約束だったな。それで、何が聞きたい?」
「そうっすね――」
「ここに何か機構があるって聞いたんだけど」
クトゥルティアが翔の言葉を継ぐように問えば、あああれかと口にする島民が居り。
「嬢ちゃん達はそいつを見に来たのか?」
「そう、かな? とはいっても私頭よくないから」
クトゥルティアは首肯しつつ、機構について説明したり一緒に考えたりして欲しいと伝え。
「機構、機構なぁ。まぁ、俺もガキの頃からどういう仕組みかとかは気になってたんだ。いいぜ」
「ありがとう」
快諾した島民を仲間に加えてクトゥルティア達は砦の建物内に足を踏み入れる。
(「しかし、この砦、随分古くて痛んでるみたいすよね。こう、遺跡探索のような感じというか……」)
まさにシーフの出番っすねと胸中で呟く翔の耳に聞こえてくるのは、島民とクトゥルティアの会話。
「この先の部屋に妙な像があってよ、それが怪しいと思うんだが」
「へぇ」
ただ、翔は知っている。グリモア猟兵が言っていたのだ。機構は島が落下した時の衝撃で壊れている、と。
「あった、あれだ」
そして進むこと暫し、島民が示したのは無手の騎士像だった。
「これが怪しくはあるんだがどういうモノなのかさっぱりでな」
「確かにどうすればいいのか見ただけだとわからないかも。けど、三人寄ればなんとやらって言うよね。まず――」
クトゥルティアは島民に質問を始める。前に像を見た時はどうだっただとか、像について何らかのアプローチはしてみたのか、など。
「ふーむ」
その間に翔はしゃがみ込んで像の周りを調べ。
「これが怪しそうっすね」
拾い上げたのはいくつかの石片。鋭い欠片が多く。
「それ、剣だったかもしれないって」
「剣っすか、ひょっとして――」
島民と話していたクトゥルティアが口を挟めば。
「万物全てを改変する!」
翔は自身の身体の部位を特性のある道具の概念を変化させる鍵へと変化させ、前後して影の追跡者を召喚し。
「あ、たぶんだけど」
野生の勘と言うべきか、再び島民と話し始めていたクトゥルティアが像の一点を示す。
「なんだかそっちの腕だけちょっと不自然な気がするんだよ。島の人も何か違和感あるって言ってるし」
「なる程、それなら、これをこうして……あ」
餅は餅屋と言うべきだろうかユーベルコードの力も借りて像を翔が弄ると部屋の壁がゆっくりと沈み込み。
「すげぇ」
「こんな仕掛けがあったんだね」
姿を現したのは隠し部屋の入り口。罠が無いかなどを翔が確認した上で、島民と共に中へと入った。
「さてと、ここからっすね」
翔が再びユーベルコードを行使したのは、満足して島民たちが帰った後のこと。
「あったっす」
探せばあっさりと隠し通路の入り口は見つかった。だが、すぐには踏み込まない。喚び出した影の追跡者を先行させ。
「お待たせしたっす」
実際隠し通路を進みだしたのは、影の追跡者による調査を終えてから。調査が終わっているからか、迷うこともなく、あっさりと洞窟の入り口に差しかかり。
「……あれ? なんでだろう?」
「どうかしたの?」
足を止めた翔へクトゥルティアが問えば、翔自身も訳が解からなそうな表情で首を傾げた。
「すっごく背筋がぞくってしたんだけど何で?」
疑問を口にしてみるも、答えてくれる者はおらず。
「あ」
洞窟の先、暗闇の中に蠢く何かの影を翔は見つけたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『殺戮オウムガイ』
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POW : 念動衝撃波
見えない【衝撃波】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 賢者の触手
質問と共に【無数の触手】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ : オウムガイ粘液
【粘液】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:りょうま
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
山梨・玄信
零殿(f03921)と参加
何故「せいきし」が平仮名なんじゃ?
聖騎士、正騎士、性騎士、性技師…いや、後ろ2つはフェリクス殿の事じゃし…。
まあ、気にしない事にするか。
【SPDを使用】
先ずは褌一丁になって、UCの発動条件を整えるぞい。ファーストダンジョン3-Eの迷宮の主の力を見せてやるのじゃ。
見切りと第六感で触手の動きを読みつつ、気の放出(範囲攻撃)を使って触手を寄せ付けんようにするぞい。
触手に絡まれたら、質問には素直に答えるぞい。隠すような事も無いからな。
そして、絡んだ触手を殴り、気を読んだら解放されると同時に接敵し渾身の一撃をぶち込むぞい。
「脱ぐのが趣味か?必要じゃからやってるだけじゃ」
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
たくさん出てきたっすけど…さっきの背筋に悪寒走ったのはこいつ達の視線じゃないっすね
何というか…ねっとりというか…獲物を見つけたみたいな感じの視線でした
多分…女性だと思うっす(第六感)けど今は目の前の敵に集中しなくちゃ
選択UCを起動させ、槍系統の武具を作成
硬い殻に覆われているでしょうけども触手が出ている部分は柔らかいでしょうと触手の部分を串刺しにしていきます
暗闇から不意打ちで出てきてもUC雷光一閃で駆け抜けククリナイフを一閃した後雷光を残していきます
海の生物なら電撃に弱いでしょ?と、言っていると相手の体液か白い粘液が顔にべちょり
うへぇ…と顔を顰めるとゾクリ!!
また見られている…?
高柳・零
玄信さん(f06912)と参加
WIZ
「せいきし」が平仮名の理由ヌギ?
きっと領主様は小学一年生ヌギ!(「士」は二年生で習う)
「オウム貝…確か殻が凄く硬いヌギね?」
UCを発動してオーラを被せた盾を構え、前に出ます。
見切りで粘液を撃つタイミングと着地点を読み、盾で止めます。
粘液が多過ぎて受けられない時は、空中に飛んで回避します。
その為のUCです。
「自分の拳が光で溢れる。敵をた…(以下略)。その貝殻、脱がせてみせるヌギ!」
光を纏った拳に鎧砕きを乗せ、全力でぶん殴ります
「玄信、チャンスだヌギ!ここを攻撃するヌギ!」
「ところで…『何時もの人』ってどんな服を着てるヌギ?相原?とかいう人がツッコンでたヌギよ」
クトゥルティア・ドラグノフ
※アドリブ共闘大歓迎
なんかもう、見るからにやばそうだよね?
そっちの意味でも正しい意味でも。
いや、今回の首謀者のことを考えれば、そっちの意味でヤバイか。
直接斬るのかなり抵抗あるから、月影剣で対処するよ!
ユーベルコードは使わせないため【先制攻撃】だ!
【戦闘知識】を活用して、遠距離からでも有効なダメージを与えられる場所を攻撃!
おまけにここは洞窟、【野生の勘】で自分達に被害がでない場所を【見切り】、天井を攻撃して崩落させるよ!
多少なら崩しても、あとで【怪力】やサイコキネシスで瓦礫を退かせるからね!
それでも倒せなかったら味方さんに任せつつ、【2回攻撃】で残敵処理するよ!
「なんかもう、見るからにやばそうだよね? そっちの意味でも正しい意味でも」
蠢く影の群れの正体を見て、クトゥルティアはうわぁと口元を引きつらせて目を逸らし。
「いや、今回の首謀者のことを考えれば、そっちの意味でヤバイか」
「っ、そういうの考えたくないというかノーコメントしたいとこというか――」
何やら考え始めてしまったクトゥルティアに翔はそっち方面って何っすかとツッコミた気持ちを抑え、息をひそめて影の正体ことオウムガイのコンキスタドールの様子を窺う。
「たくさん出てきたっすけど……さっきの背筋に悪寒走ったのはこいつ達の視線じゃないっすね」
側でクトゥルティアがやばそうとオウムガイ達を評したからか、警戒はするもののそう断じて頭を振ると意識を少し前の過去に飛ばし。
「何というか……ねっとりというか……獲物を見つけたみたいな感じの視線でした。多分……女性だと思うっす」
故に目の前のコンキスタドールではないということなのだろう。
「けど今は目の前の敵に集中しなくちゃいけないっすよね。力を貸せ! 我が求むるは英雄達の刃!」
考え事はここまでっすと言外に告げ、翔が手をかざせば、洞窟の岩壁の一部が無数の槍へと変わり、その一本を翔は掴み取る。戦闘の準備は整いつつあった。
「何故『せいきし』が平仮名なんじゃ?」
その一方、先行した二人に続いてやってきた二人組の片方、山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)は隠し通路を洞窟に向け歩きながら首をかしげた。
「聖騎士、正騎士、性騎士、性技師……いや、後ろ2つはフェリクス殿の事じゃし……」
もしこの場に玄信を転送したグリモア猟兵が居れば、聖騎士だと全力で抗議したことだろう。だが、隣にいるのは盟友の高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)のみ。
「『せいきし』が平仮名の理由ヌギ? きっと領主様は小学一年生ヌギ!」
「……まあ、気にしない事にするか」
自信たっぷりに答えた盟友を玄信が眺めていた十数秒ほどか。
「玄信、スルーは酷いヌギ!」
「ここでツッコミを入れて敵に気づかれるわけにもいかんじゃろ?」
弁解しつつ既に衣服に手をかける辺りは、流石ファーストダンジョン3-Eの迷宮の主にして脱ぎドワーフと言うべきか。
「むっ」
その直後であった、前方の味方が洞窟に群れるコンキスタドール達へとしかけたのは。
「父さんの愛用技、いくよ!」
クトゥルティアの持つ大剣が六十を超す数へと増えると、前方めがけて放たれ。
「ヒャゲッ」
「ゲバッ」
大剣が突き刺さった個体が悲鳴を上げる中、幾本かは敵ではなく洞窟の天井へと突き刺さり、突き刺さった衝撃と生じた裂け目から自重を支えきれなくなった天井が剥がれ、オウムガイ達へと崩れかかる。もちろん、味方が被害に遭わないよう落下場所を完全に見切っての攻撃だ。
「ゲベッ」
「ゴッ」
毛かあ、落盤に巻き込まれる形となった一部のコンキスタドール達は反撃どころではなかった。
「ギャバッ?!」
だが、天井の崩落に巻き込まれなかったとしても、安全とは言いがたい。崩れた天井を迂回してクトゥルティアへ迫ろうとした殺戮オウムガイは翔の繰り出した槍の一突きでビクンと身体を跳ねさせるとそのまま崩れ落ち。
「お主の動き、見切ったぞ!」
「バンバッ」
かと思えば、いつの間にか褌一丁になった玄信が褌を絡みつかせたコンキスタドールを投げ飛ばし岩壁に叩きつけていた。
「オノレ、ヨクモ仲間ヲ」
「落チ着ケ! 落チ着イテ反撃ニ転ジロ!」
「流石に一方的にやられてくれないヌギ! けど、オウム貝……確か殻が凄く硬いヌギね?」
それでも数が居るだけあって先制攻撃の混乱から立ち直り反撃に移ろうとしだす敵群を眺め、零は呟く。
「神よ、哀れな過去と闘う力を!」
ただ、見ていたが故に光り輝く聖戦士へと変身を遂げるのは、殺戮オウムガイ達の反撃より早かった。身を守るためのオーラを被せた盾を構え、前に進む零の身体が得た飛翔力によって浮き上がれば、目測を外した複数体分の粘液が洞窟の床にぶち撒かれる。
「当たらないヌギ!」
その為のユーベルコードなのだからと、飛翔力を最大限活用し、防ぎきれぬ攻撃を回避しながら零は更に進む。
「何故脱グ? 趣味カ?」
「脱ぐのが趣味か? 必要じゃからやってるだけじゃ」
肉薄した猟兵とコンキスタドールの近接戦は複数箇所で起こっており、玄信が自身の拳を迎撃するかの様に繰り出された触手を払いのけるようにしつつも問いへと答えるのが見え。自然と零はそちらへ向かう。加勢するつもりであった。
「自分の拳が光で溢れる。敵をた、おっと危ないヌギ」
光に包まれた拳を握り締め、叩きつけようとしたところで視界の端に何かが見え、盾をかざせば、飛んできた粘液が表面に炸裂し。
「その貝殻、脱がせてみせるヌギ!」
「グェッ」
「玄信、チャンスだヌギ! ここを攻撃するヌギ!」
繰り出した拳に手ごたえを感じながら呼びかければ、零の盟友は声ではなく拳で応えた。付き合いがあるからこそわかる玄信の渾身の一撃。
「ところで……『何時もの人』ってどんな服を着てるヌギ? とある人がツッコンでたヌギよ」
明らかに戦っていたコンキスタドールがこと切れたのを確認してから零が尋ねたのは、玄信が敵の質問にすら答えていたからだろうか。
「服?」
ちらりと玄信が仰いだ天井には、白いドレスのようなモノの上にトーガを纏ったような姿をした女性の幻影が浮かんでおり。
「玄信」
「ぬんっ!」
自身にしか見えない幻影の声で気を放出すると伸びてきた触手を玄信ははじき散らす。どうやらのんびり会話している時間はまだ来そうにないらしい。戦は続く。
「一瞬で、決めます」
「「グギャアアッ」」
紫電と自身のオーラで覆った翔が低空を駆けるように飛べば、一閃させたククリナイフに何本もの触手が斬り飛ばされ、悲鳴が重なる。
「結構……倒した筈っすけど」
「トドメっ!」
「ギェェェェッ」
相手は群れだ。翔が周囲を見回せば、翔自身が手負いにした殺戮オウムガイがクトゥルティアへ二連続で斬りつけられて断末魔を上げたところであり。
「ギャッ」
「グアッ」
翔自身の残していった雷光にコンキスタドール達が巻き込まれ悲鳴を上げているのを見て、自身の判断が間違っていなかったことを確信する。
「やはり効果あったっすね。海の生物なら電撃に弱いで、ぶっ?!」
ただ、慢心は油断でもあったのか、飛んできた粘液を顔面に被る羽目になった翔はとっさに顔をぬぐい。
「うへぇ……っ?!」
拭った手から滴るモノを見て嫌そうに顔をしかめたところでその肩が跳ねた。再び寒気を覚えたのだ。
「また見られている……?」
拭う手も止めたまま首を巡らせるが視界に入ってきたのは、こちらに触手を伸ばしてくる生き残りのオウムガイ。
「喰らうヌギ!」
「バッ」
ただ、そのコンキスタドールも翔に触手を届かせる前に零によって殴り倒された。残る敵はかなり減っている。だが、すべて倒しつくさねば先に進むのも難しく、戦いは続くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩波・いちご
【恋華荘】
さてさて、新しい世界…をのんびり見ている場合じゃないですね
出遅れたのでいきなり戦闘の真っただ中です
アイリスさん、気を付けてっ
私も【異界の顕現】で三尾の依代体に変身し、衝撃波を受け止めながら近づいて接近戦を狙います
…が、私の前で衝撃波を受け止める盾役になってくれたアイリスさんの様子が…?
って、何でパンツ脱げてるんですかー?!
驚いたもので、弾みに彼女を巻き込んで転んで、それでスカートの中身が見えたり触れたり色々あって……いつものおとらぶるですけどもっ
と、とにかく、アイリスさん落ち着いてと宥め、頭を撫でて慰めて
彼女の怒りに合わせて、私も徒手空拳で攻撃しますー
アイリス・ヴォルフェルト
【恋華荘】
ふぅ、予知もテレポートないのは本当に不便ですね。漸く追いつきました
新世界での初戦闘です!
……気持ち悪い、なんで脳が透けて見えてるんですかっ
ともかく騎士らしく、いちごさんの前に出て衝撃波を盾で受け止めて反撃しようとします
……が、実は衝撃波でパンツ脱がされずり落ちてて、足に絡まって転んでしまいます
何時ものお約束で転んだ拍子にスカートも捲れて全部いちごさんに見られることに……
うわーん!やっぱりこうなるんですねっ、もうお嫁に行けませんーっ!
泣いていちごさんに慰められて、パンツとスカート直して立ち上がったら、この怒りと悲しみのままに突撃です
お前たちの所為でー!盾で殴って全力で叩っ斬ってやるー!
「さてさて、新しい世界……をのんびり見ている場合じゃないですね」
隠し通路を進んだ彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)を待ち受けていたのは、先行していた猟兵達と殺戮オウムガイとが戦って生じる音だった。岩壁に何かが叩きつけられた音、粘性のある液体が地にぶちまけられたような音。
「ふぅ、予知もテレポートないのは本当に不便ですね。漸く追いつきました」
「戦闘の真っただ中です、アイリスさん、気を付けてっ!」
すぐ後ろをついてきた同じ【恋華荘】のアイリス・ヴォルフェルト(守護騎士・f15339)へといちごが忠告したのは、戦闘の音が大きくなってきたのもあるが、いよいよ洞窟に足を踏み入れたから。
「ありがとうございます」
忠告の礼を口にし、アイリスはロングソードを片手に聖騎士用の大きく頑丈な盾へ半身を隠しつついちごの横に並び、顔をしかめた。
「……気持ち悪い、なんで脳が透けて見えてるんですかっ」
視線が突き刺したのは生き残りの殺戮オウムガイ。激戦のさ中に断ち切られたのか何本かの触手を失いつつも、いや、触手を失ったからこそか新手である【恋華荘】の二人を知覚するとすぐさま触手を振るった。
「っ、いあ……いあ……、無限無窮の最奥より夢見る力をこの内に」
「いちごさん!」
触手で攻撃するには不自然な動きにいちごが三尾の依代体へと変身しようと詠唱を開始すれば、縦を構えたままのアイリスが更に進み出ていちごの盾となる。
「うっ」
盾を抜ける衝撃にアイリスは一瞬顔をしかめるが。
「アイリスさん?!」
「大丈夫です、これぐらいっ!」
気遣ういちごの声に振り向かずこたえると、コンキスタドール達へ視線を向けたまま間合いを詰める。騎士らしく味方を守りつつ敵を倒さんと。
「へ?」
「え?」
そのさなかだった。するりとずれた何かがアイリスの足をすべるように降りてきてスカートの下、足首の辺りに姿を見せたのは。
「って、何でパンツ脱げてるんですかー?!」
至極もっともないちごのツッコミではあるが、おそらく先ほどの盾を抜ける衝撃で下着の紐をが緩んだりしてしまったのかもしれない。ただ、それよりも。
「あ」
早足に距離を詰めているさなかでずりおちたのアイリスのおぱんつは、一瞬ではあったものの疑似的な足かせの役目をし、歩幅の狂った主をつんのらせた。
「ちょっ」
変身を終え、アイリスに続く形で攻撃に移ろうとしていたいちごとしても、すぐ前に居たアイリスに転倒されてはたまったモノではない。
「うわわっ、たっ」
踏まないように避けようとするも驚きで硬直しかけていては能わず、バランスを崩して空を泳ぐようにしながらいちごは倒れこんでゆく、転倒のはずみでスカートまでめくれて丸出しになったアイリスのお尻目掛けて。
「へみゅっ」
その後いちごがどういう形でどこにどう倒れこんだかについては、敢えて語るまい。
「何ダ、コレ」
明らかに好機であったはずだが、殺戮オウムガイは攻撃してこなかった。空気を呼んだというよりは予想外の事態に困惑していたのだろう。
「うわーん! やっぱりこうなるんですねっ、もうお嫁に行けませんーっ!」
「と、とにかく、アイリスさん落ち着いて」
その間に身を起こしたいちごは、大泣きするアイリスの頭を撫でつつ宥める。不幸な事故ではあるが、いや、事故であるが故か。
「っく、ひっく」
しゃくりあげつつ立ち上がったアイリスは、パンツとスカート直しながら立ち上がると、キッとコンキスタドール達を睨んだ。
「お前たちの所為でー! 盾で殴って全力で叩っ斬ってやるー!」
「イヤ、ソレタダノ八ツ当タバッ?!」
事実を指摘しようとした手負いの殺戮オウムガイはあっさり盾で殴り倒され。
「許しませんよ!」
「エッチョット待、ベガッ?!」
アイリスの怒りに合わせて振るったいちごの拳もまたコンキスタドールを殴り倒す。
「理不尽……ダ」
元より先行した猟兵達との戦闘によって傷つき大幅に数を減らしていた殺戮オウムガイは、【恋華荘】の二人による本気の攻撃であっさりと全滅した。最後の一体がポテッとひっくり返って骸の海へと還り始めれば、さらに奥に人影がただ一つ。それは緑の髪をし、禍々しい槍を手にした女性であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『貶める者』
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POW : 実はこんな服を着る趣味があったのですヨ
いま戦っている対象に有効な【恥ずかしい衣装かエッチな衣装】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : ワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ
召喚したレベル×1体の【女性用下着】に【伸縮自在かつ触れることで体力吸収する紐】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ : 貴方の姿、いただきますヨ
【斬りつけて得た他者の体の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自身を体の一部の持ち主そっくり】に変化させ、殺傷力を増す。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠フェリクス・フォルクエイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ここがバレるなんて本当に予想外ですヨ」
計画が台無しですとそのコンキスタドールは言った。
「この島の領主を社会的に抹殺する、あと一歩のところだったのですヨ? だというのに、部下は全滅。この代償は貴方達に払って頂くより他ありませんよネ」
嘆息しつつ構えるは、槍のメガリス。
「この槍は、斬りつけた相手の姿に変身できる力を持ってるですヨ。つまり、貴方の顔と身体でものすっごく恥ずかしい格好をすることが可能」
覚悟するですヨと言うなりコンキスタドール、貶める者は襲いかかってきた。
久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守
この視線…もしかして視線の正体はこの人か!?
と、いうか何っつー恰好しているんっすかー!?
直視できず後ずさる…と、いうか顔しか見れない
相手も何故か興奮(選択UCの影響)してこちらに魅せつける様に近づいてきて壁際まで追いつめられる
槍で攻撃されると思ったら無傷で戸惑うと同時に服が弾け飛ぶ
羞恥で体を隠そうとするも抑え込まれてしまい隠す事も出来ないし、何より密着状態で…あ、当たってるからぁ!?
そこからはもう好き放題弄られ気持ちいい場所を攻められ何度も果てます
同時に相手も暴走状態で余計に体力を使います
最後は同じ服を着せられた姿を写真撮られ、ついでに2ショットも撮られてしまいます
「この視線……もしかして視線の正体はこの人か!?」
はっと顔を上げようとして、翔は失敗した。
「と、いうか何っつー恰好しているんっすかー!?」
きわどい姿のコンキスタドールを直視できなかったのだ。片手を口元に翳す様にしてブラインド代わりにしつつ翔は後ずさり。
「ボンテージですヨ?」
「いや、そういう意味で聞いたわけじゃ――」
その分前進し距離を詰めてきた貶める者と若干コントめいたやり取りをしつつ、更に後退する。顔しか見れない状況では他に何もできなかったというべきか。
「あっ」
「追い詰めたですヨ」
ただ、そこは広さに限りのある洞窟である。背中が何かに触れて振り返った翔が目にしたのは、ごつごつとした洞窟の岩壁。口元を吊り上げたコンキスタドールは槍を両手で持ち、構え。
「しまっ、うわぁ?! ……え?」
繰り出された穂先に翔は体を縮こまらせて悲鳴を上げるも、一向に痛みを感じず戸惑いの声を漏らせば。
「ちょっ、わっ」
「そうはさせないですヨ」
ワンテンポ遅れて穂先で斬られた服がずり落ち、慌てて押さえようとするも、服に気を取られた隙を突かれて両手を掴まれ。
「あ、あの……どうかしたっすか? なんで、こんな」
抜け出そうともがく一方で、予想と違う貶める者の行動に困惑し、訝しんで問いを投げると。
「そんなの決まってるですヨ?」
「決まってるって何がっすか? ちょ、近い、近いっす! それに、その、あ、当たってるからぁ!?」
妖しく笑んで覆いかぶさってきたコンキスタドールの柔らかな何かを押し付けられて、翔は悲鳴を上げ。
「大丈夫、全年齢対象の範囲からは出ない感じにするですヨ」
「何がどう大丈んあっ、ちょっとどこ触って」
抗議を受け付けず頬を染めた貶める者は、翔の肌に指を這わせ。
「やめ、アーッ!」
洞窟に犠牲者の悲鳴が反響する。
「ふぅ」
少し後、ややアンニュイな様子で身を起こしたコンキスタドールは、ぐったりしたそれでいてなぜかお揃いのボンテージ服を着せられた翔を抱き起すとポーズをとらせ。
「実は俺、こんな服が大好きな女の子だったっす」
翔の声を当てて、発言を捏造したのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
アリスティアー・ツーハンドソード
え、僕の姿になるだって!?大変ダナー!(自分では身動きとれないブレイド)
できるなら他の猟兵に使って貰いたいが、無理なら『戦乙女モリガン』に装備されて出撃、開幕僕を【投擲】してもらって相手に防がせる
この時わざと僕の一部(柄に巻いた滑り止めの布)を持っていかせよう
こちらが無防備になったら相手はUCを使ってくるはず。どこを変えるかはわからないが体の一部が鋼鉄の塊になるんだ、まともにバランスを取ることができまい
その隙に『ブレイクミラー・ホッパーション』で担い手を跳躍させ僕を回収。選択UCで能力を引き上げ相手が体勢を立て直す前に一撃加えよう
どこで手に入れたのかは知らないが、その顔で悪事はやめてもらおうか
クトゥルティア・ドラグノフ
※アドリブ共闘大歓迎
この女の敵めぇ!
直感でわかる、こいつはすぐ倒さないと色々危ない!
今すぐに叩きのめす!
【怪力】を乗せた剣を使った【切り込み】で【先制攻撃】するよ!恥ずかしい服装なんて出させるもんか!
私のそういう格好は、彼だけが見て良いんだよ!
偽物でも堂々と他人に見させるもんか!!
【戦闘知識】も使って、的確にアイツを叩く!
槍は【野生の勘】で【見切り】【カウンター】、返す刀ならぬUCで作った大腕の拳でアッパーカット!
それで終わらせない、顔面に全力ストレートもおまけする【2回攻撃】だ!
【恥ずかしさ耐性】はあるけど、そういう問題じゃないの!
私の気持ちの問題なんだよ!
だから、サッサと骸の海に還れッ!
「この女の敵めぇ!」
直観でもわかっていたことだが、被害をまざまざと見せられてクトゥルティアは斬りかかった。
「きゃあああっ」
先に犠牲になった猟兵に注意が逸れていたことで隙だらけだったコンキスタドールは、反応すらできずあっさり斬られ。
「うっ、うぅ」
よろめきつつも身を起こす貶める者へクトゥルティアは焦燥を覚えていた。
「こいつはすぐ倒さないと色々危ない!」
胸中を言葉にするならまさにそれだろうか。
「恥ずかしい服装なんて出させるもんか! 私のそういう格好は、彼だけが見て良いんだよ!」
今振るったばかりの大剣ではなく、サイキックエナジーで作った大腕を振りかぶりクトゥルティアはまだ立ち上がれてはいないコンキスタドールへと殴りかかる。容赦がなかった、だが是非もない。既に一緒に戦った猟兵が酷い目に遭っているのだ。
「今すぐに――」
叩きのめす。
「きゃうっ」
「終わらせない! これでノックダウンだ!!」
言葉通りに襲い掛かったサイキックエナジーの大腕がコンキスタドールの顎を下からかちあげるが、アッパーカットを叩き込んだサイキックエナジーの大腕を引き寄せ、更にもう一撃を貶める者の顔面に見舞う。
「ぶぐっ、あ、うぐっ」
殴り飛ばされて、槍こそ手放さないもののコンキスタドールは何度か弾みながら転がり。
「っ、ぐ、うぅ、よくもやってくれたですヨ。……この痛み、貴方にも恥ずかしい姿をしてもらうことで晴らさせてもらうですヨ!」
呻きつつ槍を杖代わりに立ち上がると、貶める者はクトゥルティアを睨みつけて叫ぶ。
「え、僕の姿になるだって!? 大変ダナー!」
だが、声を上げたのは、クトゥルティアではなく、アリスティアー・ツーハンドソード(王子気取りの両手剣・f19551)だった。
「えっ」
「僕を投げてもらえないかな?」
おそらくは転送されてきたのだろう。両手剣の姿でサクッと切っ先が洞窟に刺さることで直立するアリスティアーは、近くに居合わせたクトゥルティアへ頼み。
「わ、わかったよ」
容赦ない攻撃の理由のいくらかは貶める者に辱められたくなくてである。敵を倒すにしても、一人で挑むより協力した方が数の優位も生かせる。
「いくよ、当ったれぇぇぇ!」
切っ先だけ突き刺さったアリスティアーを引き抜いたクトゥルティアは、全力でアリスティアーを投げつけ。
「舐めるなですヨ!」
手にした槍をスウィングしたコンキスタドールがアリスティアーをはじき散らす。
「っ」
アリスティアーの柄に巻いた滑り止めの布、その端をわずかに切り裂いて。
「ふふ、貴方の姿、いただきますヨ」
次の瞬間、コンキスタドールの姿が変化した、アリスティアーそっくりの両手剣へと。
「あ」
そして、ぽてっと落ちる禍々しい槍。両手剣になってしまって手がなくなったんだから仕方ないね。
「しまったですヨ、こんな罠があったなんて――」
「さて、今のうち」
動揺する間に出現した複数枚の鏡が割れると、反発力で洞窟の床に投げ出されたアリスティアー自身がクトゥルティアの方へと戻り。
「な」
「リスクは有るが、出し惜しみは無しだ! さ、僕を使ってくれ。今のうちに」
「うん」
ゴーレム兵である戦乙女モリガンと融合し戦闘力を高めながらアリスティアーが呼びかければ、頷いたクトゥルティアは即座にアリスティアーを構えて地を蹴る。
「耐性はあるけど、そういう問題じゃないの! 私の気持ちの問題なんだよ!」
「拙いですヨ、避け」
恥ずかしい思いをするのは御免だという気持ちを込めて振りかぶれば。
「――だから、サッサと骸の海に還れッ!」
叫びながら慣れない形態で回避行動に移ろうとする貶める者へ振り下ろす。
「どこで手に入れたのかは知らないが、先程の顔で悪事はやめてもらおうか」
「きゃあぁぁぁぁぁ、がっ」
ぽつりと漏らしたアリスティアーで斬られたニセモノは、悲鳴を上げてぶっ飛ばされながら人型に戻り、洞窟の壁面へ叩きつけられたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロ描写NG
WIZ
他人の姿で恥ずかしい事して楽しい?
本当の自分を曝け出しなさいよ
『愛の想起・花と鳥の小夜曲』で
ハーミアとアルルの歌が私の戦闘力を高め
同時に相手の精神を蝕む
守護霊の憑依【ドーピング】で更に強化。
相手の攻撃を【見切り】抱きしめる。
掠めても、相手の変身・強化はアルル達の歌で封じられている
暴れても【怪力・激痛耐性】で離さず
【吸血】しつつ【呪詛】を体内に注ぐ【マヒ攻撃】
【誘惑・催眠術・全力魔法】で魅了。
アルル達の歌で削られた精神力では抵抗は困難
貴女は恥ずかしい事が大好きな性騎士。
私は貴女が身も心も捧げるべき性女。
さあ、共に天国へ❤
唇も胸も大事な所も
体の隅々まで【慰め・生命力吸収】
「うぐっ、く」
衝撃に砕け陥没した洞窟の壁面から、ボロボロのコンキスタドールの身体が剥がれて崩れるように膝をつく。
「まだ、ですヨ」
「他人の姿で恥ずかしい事して楽しい?」
それでもふらつきながら立ち上がろうとする貶める者へ尋ねる者が居た。転送され、たどり着いたばかりのドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)だった、ただ。
「楽しいか、ですカ?」
と問い返すのを、ドゥルールは待たなかった。
「本当の自分を曝け出しなさいよ」
被せるように口を開き。
「美しき半人半鳥の歌姫よ! そして、可憐なる花の精霊よ!」
「いよいよ出番ね!」
「いっぱいあそぼ~♪」
ドゥルールが喚び出すなりハーピーとアルラウネの霊が嬉しそうに笑んで歌い出す。
「っ」
その歌がただの歌だ思うほどコンキスタドールは楽観的ではなかった。走るというより飛びこむように地を蹴って向かう先は床に転がったままの槍。
「よし、届い」
伸ばした指が柄に触れて獲物をつかみ取った直後。
「そう来るんじゃないかと思っていたわ」
声は貶める者自身の上から聞こえた。
「しまっ、っ」
地を横に転がって逃れようと仰向けになったところでコンキスタドールが目にしたのは、自身を抱きしめるべく両腕を広げたドゥルールの姿。
「捕まえた」
「きゃあっ」
先に他者を組み敷いた者が逆に組み敷かれた形となった訳だが、貶める者の手には槍がある。
「放すですヨ」
振り解くべく穂先をドゥルールの身体へ突き立てるが、ドゥルールは痛みを耐えて放さず。
「ぐ、う……この歌、そうか、それが狙」
狙いかと続ける前に、露出した肌にドゥルールが牙を立て、注ぎ込むは呪詛。
「っ、身体が痺」
尚も抗おうとするコンキスタドールの耳元で、ドゥルールは囁く。
「貴女は恥ずかしい事が大好きな性騎士」
と。
「ある意味間違っていない気もするけれどニュアンスが微妙に違うですヨ」
などとツッコミを入れられたのは、そこまでだった。
「何処触ってるですカ? んっ」
召喚された霊達の歌の影響下にある上至近距離で誘惑され催眠術まで全力でかけられ、抱きしめていたドゥルールの手が指を足にするようにして歩き出す。
「さあ、共に天国へ❤」
「やめ、アーッ!」
故に、今度犠牲になったのは貶める者の方だった。
大成功
🔵🔵🔵
高柳・零
POW
フェリクスさん、いくら巨乳になりたくても、闇堕ちはいけないヌギ!
さあ、その巨乳を捨てて帰って来るヌギ!
「友達が悪い事をしたら、止めるのが真の友達ヌギ!さあ、玄信。友情の拳で滅多打ちにするヌギ!」
ヌギヌギランドの住人は着る物には頓着がありません。つまり…着て恥ずかしい服なんてありません!だって、すぐ脱ぎますし。
「あの槍から邪悪な気配を感じるヌギ!きっとあれに操られてるヌギよ」
見切りで敵の動きを読んで呼吸を合わせ、槍を掴んでUCを発動します!
そのまま振り回して持ち主を引き離します。
「玄信、チャンスだヌギ!この槍を叩き折るヌギ!」
アドリブ歓迎です。
山梨・玄信
何と!フェリクス殿が闇堕ちしておる…。
【POWを使用】
確かに悪の道に走った友人は止めないといかんな。(全て知ってる上で言ってます)
オーラ防御を全身に張って一気に敵に近付き、先制の2回攻撃をお見舞いするぞい。
恥ずかしい衣装を敵が取り出したら、虚空を見上げて何時もの人を呼ぶぞ。今回は3-E特別仕様の、何時もの人水着バージョンじゃ!(ファーストダンジョン3-Eでは、召喚される人も全て武器無し、下着又は水着になるという仕様だった為にこうなりました。どんな水着かはお任せします)
零殿が槍を捕まえたら、気を込めた拳を叩き込みます(防御無視攻撃)
「行くぞ、何時もの人。あの水着を吹き飛ばしてやるのじゃ!」
「何と! フェリクス殿が闇堕ちしておる……」
ひどい目に遭ったですヨと言いつつ身を起こすコンキスタドールを見た玄信の第一声が、それであった。転送やサポートに徹してるグリモア猟兵が聞いたなら、じゃあこの僕は何なんですかとツッコミを入れてきそうだが、それはさておき。
「フェリクスさん、いくら巨乳になりたくても、闇堕ちはいけないヌギ!」
零は、槍を杖代わりにして立つ満身創痍の貶める者へ語りかける。画面に浮かぶ真摯な表情はまさに友を思う者のそれであり。
「さあ、その巨乳を捨てて帰って来るヌギ!」
「……人違いですヨ」
だが、呼びかけに返ってきたのは、一つの指摘。別の猟兵によってひどい目に遭った直後なのだ。二人のペースに乗ってはロクな目に遭わないと思ったのかもしれないが、警戒していても不思議なところはどこにもなく。
「友達が悪い事をしたら、止めるのが真の友達ヌギ! さあ、玄信。友情の拳で滅多打ちにするヌギ!」
「うむ、確かに悪の道に走った友人は止めないといかんな」
しかし、それをさらりと二人は聞き流した。と言うか、玄信に至ってはすべて理解した上で盟友の言葉に乗っかっている、いわば確信犯である。最初から至極まっとうな言葉が返って来ようとも関係なかったのだ。
「フェリクス殿、些少手荒くなるが勘弁するのじゃ」
「だから、人違いですヨ!」
もっとも、コンキスタドール側はそんなことなど知る由もない。そもそも手負いの状況だ。目の前の猟兵二人を排除しようと喚くなり動き出そうとしたが。
「遅いぞ」
既に距離を詰めるべく玄信は前へと飛んでいた、攻撃されることも考え全身をオーラで覆った状態で、だ。
「く、ぶ、くはっ」
先制の拳による二連を叩きこまれ空気の塊を吐いて貶める者は二歩ほど後退し。
「まだ、まだなのですヨ」
「衣装を召喚するつもりですか?」
何かしようとするコンキスタドールを見ても、零は動じなかった。
「ヌギヌギランドの住人は着る物には頓着がありません。つまり……着て恥ずかしい服なんてありません! だって、すぐ脱ぎますし」
「じゃが、エッチな衣装の方じゃったら問題なく召喚できるぞ?」
「あっ」
ただ、根拠となる言に玄信が指摘すると思わず声を漏らし。
「さぁ、仕切り直し――実はこんな服を着る趣味があったのですヨ!」
召喚された衣装をコンキスタドールは装着する。
「なっ……水着じゃないじゃと?!」
玄信は現れた衣装に驚愕するが、貶める者の召喚する衣装は、いま戦っている対象に有効なモノ。つまり、脱ぎにくいどころの騒ぎではないラバータイプの拘束服だった。しかもご丁寧にあちこちに簡単には脱げないように錠がかけられている。
「じゃが、わしは負けぬ!」
想定外はあったものの、だからと言って攻撃を止める理由たりえなかった。我に返った玄信は洞窟の天井を見上げ。
「玄信、手ごわい相手のようですね。ですが」
「うむ。行くぞ、何時もの人。あのごちゃごちゃした衣装を吹き飛ばしてやるのじゃ!」
現れた何故か水着姿の神々しい女性の言兵へ頷くとコンキスタドールの方を指し示す。
「ええ。いかに強固な守りであっても、わたくしたちを防ぐことなどできようもありません」
流石脱衣の国より来たりしものか、胸元と左右の腰部分にすぐ脱げるよう結び目のある清らかな白で統一した水着を身にまとった幻影は、光を帯びた風を解き放つ。
「うっ、く」
巻き起こる風に貶める者の髪が暴れ、吹き抜けるソレに洞窟が哭いた。脱げないように巻きついた革ベルトをとめる錠は軋み悲鳴を上げ、革自身も限界を超える力をかけられてあちこちが断末魔を上げる。とてもではないが、立っていられないような激しい風の中、コンキスタドールは槍を地に突き立てて歯を食いしばり。
「あの槍から邪悪な気配を感じるヌギ! きっとあれに操られてるヌギよ」
貶める者が支えとする槍を見て、それならと零は風を背に受ける形で走り出し。
「時には力技も必要です!」
「え、なっ」
コンキスタドールの手にした槍を掴むと相手の身体ごと持ち上げ、振り回す。
「ちょ、わ、やめ、やめるですヨ」
槍にぶら下がった形になった貶める者が振り回されるが、零にやめるつもりはかけらもない。
「あ、く、きゃぁぁぁ」
やがて遠心力に負けたコンキスタドールは悲鳴を上げて槍を手放し。
「玄信、チャンスだヌギ! この槍を叩き折るヌギ!」
「うむ」
零が投げた槍めがけ拳に気を込めて走り出す。
「砕けよ」
叩きつけた拳に槍は軋むような悲鳴を上げ、柄にヒビが生じ。
「やったか?」
「まだなのですヨ」
ヒビの入った槍を身を起こし飛びついてきたコンキスタドールが奪い、取り戻す。
「ううっ、まだ終わるわけには」
ただ、それも意地だったのだろうか。槍こそ取り戻したものの、それを支えに何とか立ち上がろうとする貶める者は満身創痍のまま。衣装も風に負けてあちこちがちぎれ、色々とギリギリな感じできわどいことになっている。もはや限界に近いのは明らかだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩波・いちご
【恋華荘】
なんというか、嫌な予感しかしない敵ですね…
早めに決着を付けましょう!
ということで【異界の顕現】で三尾の依代体になり自己強化
一気に倒してしまいます…って思ったんですが、それ以前にアイリスさんがっ?!
目の前の敵が一瞬アイリスさん(裸)に変わり、さらにアイリスさん(バニー)に…
つい見とれてしまいます(※地味にバニーガール好き
しかもその恰好のアイリスさん(バニー)が私に迫ってきて…あわわ、好きとか言われて抱きつかれて、偽物だとわかっていても、バニー姿と合わせて破壊力が…(真っ赤
あ、アイリスさん、違いますっ、敵に惑わされているとかそういう事じゃ…(汗
思わず赤面して固まってしまい…どうしましょ?
アイリス・ヴォルフェルト
【恋華荘】
なんて地味で、それでいて嫌なことをしようとするんですかっ!
くっ!つまり傷つけられなければいいんですね!
【煌銀纏う至聖の騎士】でクラスチェンジです!これならそう傷つけることはできな……あ、あー!変身シーン中に攻撃なんてお約束無視はダメですっ!?
うぅ、変身し終えたら変身前の私の姿になった敵が
って、きゃぁぁぁー!?わ、私の姿でなんて服着るんですかー!しかも、今一瞬裸になってからバニーガールになりましたよね!?
私のつるぺたでバニーとか誰得ですか!いちごさん得!?しかも、しかもいちごさんに好きとか言って色っぽく迫らないでっ!
いーやー!やめてくださいー!私の姿でそんなことしないでー!離れてー!
「なんて地味で、それでいて嫌なことをしようとするんですかっ!」
実際既に被害者が出ているからだろうか、アイリスは慄いていた。一歩間違えば、すでに自分も同じように貶められていたかもしれないからだ。
「なんというか、嫌な予感しかしない敵ですね……早めに決着を付けましょう! いあ……いあ……」
同じ光景を見ていたからか【恋華荘】のもう一人、いちごの顔色もよろしくはなく、すぐに結論を出すと変身すべく詠唱を始め。
「させないですヨ!」
何らかの攻撃をされては自身が耐えられないと踏んだか、詠唱が終わるよりも早く満身創痍のコンキスタドールは地を蹴ると走り出し。
「くっ! つまり傷つけられなければいいんですね! 熾天の座より賜りし――」
「届かせる、届かせるですヨ!」
このままでは拙いといちごを庇う様に前に進み出たアイリスもまた変身しようとするも、貶める者は止まらなかった。
「あ、あー! 変身シーン中に攻撃なんてお約束無視はダメですっ!? 待、きゃあああっ」
神々しい聖なる鎧を纏う最上位聖騎士が誕生するより早く、貶める者の繰り出した槍の穂先がアイリスの身体をかすめ。
「アイリスさんがっ?! あっ」
駆け寄りかけたいちごは思わず目を見張る。
「うぅ、え?」
「貴方の姿、いただきましたっ!」
槍の穂先によって負った傷を抑え、遅れて同じ方向に目をやったアイリスが見つけたのは、先ほどまでのかなり大きな胸をした女性ではなく変身前の自身に瓜二つな姿のコンキスタドールだった。
「わ、私の姿に」
「さて、着替えます」
呆然と立ち尽くすアイリスを前に偽アイリスは服を脱ぎ捨て、召喚したバニースーツへ身を包む。
「って、きゃぁぁぁー!?」
一瞬の沈黙を挟み、アイリスの口から迸ったのは全力の悲鳴だった。
「わ、私の姿でなんて服着るんですかー! しかも、今一瞬裸になってからバニーガールになりましたよね!?」
「はいっ、なりました!」
「いや、『なりました、ぐっ』じゃないです! そもそも、私のつるぺたでバニーとか誰得ですか!」
ニセモノにツッコミを入れ、同意を求めるように周囲を見回せば、視界に入ったのはぼーっとバニーガールな偽アイリスに見とれ攻撃も忘れた様子のいちご。
「いちごさん得!?」
思わず仰け反っても誰が責められようか。
「好き、です」
そしてこれに味を占めたニセモノはほぅと吐息を漏らしてから、いちごへ潤んだ瞳を向けて告げ。
「しかも、しかもいちごさんに好きとか言って色っぽく迫らないでっ!」
「……あわわ」
思わずしかもと二度言う程テンパりつつ何とか制止しようとするが、アイリスの姿で言い寄られたいちごはあたふたするだけ。そんないちごへニセモノのアイリスは腕を回し、抱き着きながら愛を囁く。
「偽物だとわかっていても、これは、ちょっと」
好きと言われた上にバニー姿と合わせた破壊力は、いちごを赤面させ判断力を奪うには充分すぎ。
「いちごさんも何とか言ってください! ……いちごさん?」
「あ、アイリスさん、違いますっ、敵に惑わされているとかそういう事じゃ……」
ホンモノの呼びかけに応えるのが遅れて怪訝な目で見られたいちごは慌てて弁解するが、ニセモノはいちごにくっついたまま。
「ひょっとして、逆バニーとかの方がよかったですか?」
それどころか更に何か言い出し。
「え」
「いーやー! やめてくださいー!」
首を傾げての追い打ちに、アイリスは悲鳴を上げた。逆バニーの意味を知らずとも現状より酷いことになるのはさっせたであろうし、知っていたなら尚のこと悲鳴は上げて当然だったと思ふ。
「それともポーズが問題です? もっと、こう?」
「私の姿でそんなことしないでー! 離れてー!」
思わず固まってしまったいちごに抱き着いたままのニセモノのやりたい放題にアイリスは大声で喚いたのだった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守
なんっすかこれはー!?とボンテージ姿の体を抱きかかえて叫びます
このままだと風評被害の危機との予感を受信した影響で奇跡的に目覚められたが慣れない上にきつく食い込む服(SPDの下着扱い)の影響で足元がふらつく
お、贈り物お似合いですヨ?って…こ、こんな服嫌っすよー!?と突撃しますが、足がふらつき相手の攻撃を偶然避け顔から胸に突っ込みもがぁ!?
選択UCの影響で藻掻けば藻掻くほど相手に快感を与え弱らせていきます
何とか抜け出した時には相手の息も絶え絶えになって…大丈夫かと聞いたらUC無自覚の魅了と無自覚の使役術が発動して使役獣化
そんな様子を他の使役獣メイドがずっと撮影してたとさ
「んっ」
翔が意識を取り戻したのは、ちょうどこの時だった。
「なんっすかこれはー!?」
ボンテージ姿の自分自身をかき抱くようにして叫んだのは、こちらも無理ないことだったと思う。
「目が覚めたですカ?」
「目が覚めたも何も、何なんすか、この服?」
全身で不満を訴えつつ問うも、翔へ返ってきたのは想定外の言葉。
「『お、贈り物お似合いですヨ?』って……こ、こんな服嫌っすよー!?」
抗議しつつ向かっていこうとしたのは、依頼のことを思い出したからか、それともコンキスタドールを倒さなければ更に酷い目に遭わされると思ったからか。いずれにしてもオブリビオンへ攻撃を仕掛けようと突撃したのは、猟兵として間違っていない。
「うっ」
ただ、残念なことに動き出すまで翔は忘れていた、今の自分が着慣れないモノを身に着けていることを。いつの間にか遭遇した時の、かなり大きな胸をした姿へ戻った貶める者の身に着けているモノと同じデザインのきつく食い込む衣装と何より高いヒール。特に高いかかとの足元が曲者だった。
「わっ、たっ、うわわっ」
まともに走ることは能わず、よろめき、ふらついてつんのめり、コンキスタドールが迎撃に繰り出した槍は前かがみになった翔の頭上すれすれを通り過ぎ。
「ちょっと退い、あ」
支えを求めて無意識に伸びた手が貶める者の右胸を鷲掴みにする。
「ちょっ!? あ、すみませんっす、これ、わざ」
わざとじゃないと言い切ることは不可能だった。左手一本では、突撃の勢いが半端に乗った上で今にも倒れ込もうとする翔自身を支えることなど出来なかったのだ。
「もがぁ!?」
「きゃあぁぁっ」
勢いに負けて顔が貶める者の胸に埋まり、満身創痍でとてもではないが翔を受け止める余力など残っていなかったコンキスタドールは、翔と縺れるように倒れ込み。
「んんっ、はぁ、……大丈夫っすか?」
身を起こそうとしながら翔が問うも、そこに居たのは使役獣と化したチビキャラの元コンキスタドール。
「え」
呆然とする主人の様子をいつの間にか使役獣メイドがカメラで撮影しており。
「これもみんなのおかげっすかね」
どことなく複雑そうな翔が撮影者に気づいて騒ぎ出すのは、もう少し後のこと。ともあれ、こうして島の住民に気づかれることなくオブリビオン達は倒され、猟兵達の手によって秘かにせいきし島の平和は守られたのだった。
成功
🔵🔵🔴