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理想の女性を求めて。

#サムライエンパイア #戦後 #状態変化

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#戦後
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「皆様は理想の女性とはどのような者であると思いますか?」
 ドライプラメからの突然の質問に彼女の呼びかけに集まった猟兵達は首を傾げた。

「どうやらサムライエンパイアの独り身の男達の間でとある噂が流れている様なのです。」
 曰く、離れ小島の上に建てられた寂れた神社には神様が住んでいる。神社に住む神様は自身への願掛けをする者に理想の女性との出会いを齎してくれるという。
 大半の者はその噂を笑い飛ばしている。だが実際にその神社に赴き噂の真相を確かめようとした者達は例外なく行方不明になっているという。

「既に察している方もいるとは思いますがこの噂を流しているのはオブリビオンなのです。」
 オブリビオンは噂を信じて願掛けを行った者を自身の領域へと攫っているのだ。現在は噂が独り身の男性の間だけで留まっている為か被害は限定的だ。だが、このまま野放しにすれば取り返しのつかない被害が発生するかもしれない。

「皆様に件の神社へと赴き、オブリビオンを討伐して頂きたいのです。」
 ドライプラメは自身が予知に成功した情報を語り始めた。初めに語るのはオブリビオンの潜む領域に入る方法についてだ。

「まずはオブリビオンに皆様が獲物であると認識してもらう必要があります。」
 オブリビオンは神社の社に色々と仕込んでいる様で社に取り付けられた鈴の音を聞く事により来訪者を察知、来訪者の願掛けの内容を読み取る事により獲物か否かの判断をしているという。
 ここで重要になるのが願掛けの内容だ。

「願掛けの際に必ず皆様にとっての理想の女性像を思い浮かべてください。」
 理想の女性像はどのようなものでも構わない。女性の猟兵に関しては理想の自分を思い浮かべるのが良いだろう。
 願掛けを終えたら本土と神社の建つ離れ小島を繋ぐ橋を渡る事によりオブリビオンの領域に行くことが出来る。だが、橋を渡る際にも注意する事があるという。

「橋を渡る際には必ず目隠しをした状態で渡ってください。」
 オブリビオンは目隠しをした状態で橋を渡る者だけを自身の領域へと招き入れるという。もしも橋を渡る途中で目隠しを解いてしまえば領域に突入する事は叶わない。
 幸い、領域に入る者が目隠しさえしていれば多少の小細工をしながら渡っても問題なく領域に入る事が出来る。小細工次第ではオブリビオンの潜む領域に関する情報を得られたり、後々の戦いで有利に戦える様になるかもしれない。

「次はオブリビオンの領域へ突入してからの情報となるのですが……皆様、心して聞いてください。」
 オブリビオンの領域へ入る為の方法を語り終えたドライプラメは少しの間を置いた。猟兵達が息をのむ中、ドライプラメは再び語り始める。

「オブリビオンの領域へと突入した皆様の姿はほぼ確実に願掛けで思い浮かべていた理想の女性の姿となっています。」
 ドライプラメの言葉に猟兵達は硬直した。暫くして言葉の意味を理解した者から驚愕や呆れ声、或いは歓声をあげる。
 要するに願掛けにより出会う事の出来る理想の女性とはオブリビオンの妖術により姿が変化した自分自身の事なのだ。

「領域内は強力な妖術で満たされており領域に足を踏み入れた者は瞬く間に姿を変えられてしまう様です。」
 妖術に対する備えがあれば多少は耐えられる様だが最終的に女性の姿にされる事は避けられないという。

「そして、領域に突入した皆様を領域の主に協力する豚房流忍者が襲い掛かってきます。」
 豚房流忍者は歴戦の猟兵ならまず負ける事のない相手だ。だが、妖術で変化させられた慣れない体では苦戦する可能性がある。
 しかも豚房流忍者達は強力な媚毒を猟兵達に打ち込もうとしてくる。もし、媚毒が体に回ってしまえばまともに動けなくなりそのまま豚房流忍者達に蹂躙される恐れがあるという。

「豚房流忍者達を退ければ漸く領域の主である『女色妖狐のお栄』が現れます。」
 お栄は理由は不明だが男嫌悪し女性を性欲の赴くままに愛でる事を至上とする妖狐だ。
 数多の人間を堕としてきた手淫は凄まじく、彼女の手に掛かった者はその手の行為に慣れていたとしても瞬く間に堕とされてしまう。
 男を見つけた場合は岩をも砕く蹴りで男の象徴を蹴り砕こうとしたり、言葉巧みに女体の快感への興味を抱かせ妖術の篭った尻尾や繰り手で快楽堕ちした女性に変えようとしてくる。
 その他にも領域の何処かへと身を隠し、自らが調教し妖術で眷族に変えた女性、恐らくは噂の真相を確かめようとした男達の成れの果てを嗾けて来るという。

「それでは、皆様の健闘を祈ります。」
 ミッション遂行に必要な情報を語り終えたドライプラメは転送装置を起動させるのであった。


野根津
 どうも野根津です。

 今回はサムライエンパイアで性癖を拗らせた妖狐達との戦いとなります。

 以下、補足事項です。

●注意点
 オープニングをみて分かるように今回は女体化要素とお色気要素があります。
 場合によってはキャラ崩壊としか言いようのない惨状となる可能性もありますのでその点をご留意の上で参加して頂けると有り難いです。

●願掛け
 1章での願掛けにより2章以降の猟兵達の姿が決まります。
 主な要素は髪型、体格、胸の大きさの3つです。
 上記3要素で指定のなかったものに関してはこちらで用意した大惨事表を元に決定しますのでご了承願います。
 瞳や髪の色、衣類等は指定がない限りステシの特徴に準拠するか領域に突入した時の服が都合よくサイズ合わせされたという描写となります。
 性格に関しては「心が体に引っ張られる」のノリで理想の女性の性格として振舞っても良いですし、元々の性格のままでも大丈夫です。
 尚、各々の変化後の容姿の詳細は2章の断章で描写予定です。

●途中参加について
 2章以降から途中参加する方も対策なしで挑む場合は妖術により姿が変化した状態での戦いとなります。
 変化後の容姿に関する記述がない場合は前述の大惨事表や各々のステシを元に決定されるのでご了承願います。

●プレイング受付期間
 原則として断章が投稿された時点で受け付け開始となります。
 連携に関しては3人以上で参加する場合には執筆が間に合わず流してしまう可能性がありますので気長にお待ちいただけると有り難いです。

 それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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第1章 日常 『神社仏閣での祈祷』

POW   :    情熱をこめて祈願する。

SPD   :    礼節を重んじて祈祷する。

WIZ   :    心のそこから祈願する。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 ドライプラメが展開した転送装置に飛び込んだ猟兵達が辿り着いたのは本土と神社のある小島を結ぶ橋の上であった。
 橋は頑丈な作りをしており目隠しをしながら渡ったとしても慎重に歩けば早々転ぶ事はなさそうだ。
 一先ず猟兵達は件の神社があるという小島へと移動を始めた。

 程なくして到着した神社は寂れているという言葉すら生易しい酷い有様であった。
 境内は掃除が全くされておらず石畳が欠けていたり灯篭が倒壊していたりする。
 そんな中でも社だけは噂の実行に必要な物である為か必要最低限の手入れがなされていた。
 こうも酷い状態だったからこそオブリビオン達もこの神社を潜伏先として選んだのかもしれない。

 先頭を歩いていた猟兵が鈴に繋る麻縄を掴むと鈴を打ち鳴らした。
 すると鈴を鳴らした猟兵は何処かから視線を感じる様になった。どうやらオブリビオンが来訪者に気が付いたらしい。
 後は願掛けをすれば晴れてオブリビオンの獲物として認識される事になるだろう。

 猟兵達は様々な思惑を抱えながらも願掛けを始めるのであった。
御剣・里佐
【マギアルツインズ】
理想の女性像…ですの?
そんなの決まっていますわ、自分自身ですわ!
…いえ、まぁ少し思う所がない訳ではないのですけど…

さて、小細工は考えた所で思いつきませんし、正々堂々と行きましょう!…いえ、目隠しはしますけど
理想像は当然私自身!…いえ、ブルーが羨ましくなる事もありますわよ?
ブルーと並ぶと私大きいですから…小さくてかわいらしいじゃありませんか
ですがそれはそれ…さぁ、どうなりますかしら…

…あ、あら?これは…ブルーの姿になってしまったのかしら?
視点が低くて新鮮ですわ…少し思い浮かべた事も読み取られるとは…恐るべし、ですわ

※協力・アドリブ歓迎


武弓・祐里
【マギアルツインズ】
はぁ…妖術…ですか?また変わった物がありますね…
いえ、私達の世界でも探せば使える人はいるかもしれねーですけど…
しかし…理想の女性像…ですか…

小細工…ですか
一応強化魔法(UC)を使って感覚を高め、目隠しをしたまま現在地を"追跡""失せ物探し"してみますけど…
それと理想の女性像ですか…ほら、相方が色々と大きいじゃないですか…さすがに羨ましい訳でして…
こ、こういう機会ですからね、願っても問題はねーですよ、きっと…うん

…いえ、確かに考えましたが、完全にレッドじゃねーですかコレ!?
違う、そうじゃねーです…一部、一部でいいんですよ…!?

※協力・アドリブ歓迎




「はぁ……妖術……ですか? また変わった物がありますね……。」
「そうですの? ヒーローズアースなら割といそうな気がしますわ。」
 武弓・祐里(マギアルツインズ☆マギアルブルー・f19562)の呟きに御剣・里佐(マギアルツインズ☆マギアルレッド・f19561)が相槌を打つ。

「いえ、私達の世界でも探せば使える人はいるかもしれねーですけど……。」
 マギアルツインズの二人の故郷であるヒーローズアースは様々な能力を行使する者達で溢れている。
 今回のオブリビオンの様に相手の容姿を変える能力持ちがいても可笑しくはなかった。
 他愛もない話をしながら進む二人はやがて社へと辿り着く。

「まずは鈴を鳴らすんでしたわよね? 私が鈴を鳴らしますわ!」
「いや……そこまで勢いよくやる必要なないんじゃないですかね?」
 里佐ことレッドが鈴に取り付けられた縄を豪快に振るい始めた。鈴がもげるのではないかという勢いで揺さぶられガランガランガラン! と大きな音を立ててゆく。
 そんなレッドを呆れた様子で見る祐里ことブルーであったが背後から視線を感じ辺りを見回した。しかし、境内を歩く猟兵以外に見つけられるものはなかった。

「っ!? どーやら私達の存在を察知されたようですね。」
「あら? わたしは視線を感じませんでしたわよ?」
 豪快に鈴を鳴らしていたレッドではなくブルーが視線を感じた事に首を傾げながらもマギアルツインズの二人は願掛けを始めた。


「しかし……理想の女性像……ですか…。」
 ブルーは隣で両手を合わせ願掛けをするレッドに視線を向けた。続けて自身の体を見てため息をつく。
 実の所ブルーは自身の体が年齢の割に色んな意味で小さい事を密かに気にしており、相棒であるレッドが自分とは逆に色んな意味で大きい事を羨ましく思っていた。
「こ、こういう機会ですからね、願っても問題はねーですよ、きっと…うん」
 なのでブルーはレッドの様に色んな意味で大きな体になりたいという想いを籠めて願掛けを行った。

「理想の女性像……ですの? そんなの決まっていますわ、自分自身ですわ!」
 一方でレッドが理想の女性像として思い浮かべたのは自分自身の姿だ。事実、背が高く豊満なその体は多くのファンからの支持を集めている。
 ふと、レッドは悩まし気に願掛けをするブルーに視線を向けた。脳裏に女性ファンに可愛がられ戸惑うブルーの姿が過る。
「……いえ、まぁ少し思う所がない訳ではないのですけど……」
 レッドは自身の体に自信を持つ一方でブルーの小ささを羨ましくも思っていた。
 色んな意味で大きなこの体は格好いいと言われることは多くても可愛いと言われる事は稀だ。
 レッドもなんだかんだ言って女の子、可愛いといわれる事に多少の憧れがあった。
「余計な事を考えるのは行けませんわね。ちゃんと理想の自分を思い浮かべませんと。」
 思考がブルーの姿で占められかけている事に気が付いたレッドは慌てて首を振り思考からブルーの姿をかき消した。
 そして、改めて自身の姿を思い浮かべながら願掛けをするのであった。


「小細工は考えた所で思いつきませんし、正々堂々と行きましょう!」
「一応、私の方で現在地を確認できるようにしてみますよ。」
 願掛けが終えれば後は橋を渡るだけ。布で目隠しをして準備は万端だ。
 途中で逸れる事がない様に互いに手を繋いだマギアルツインズは橋を渡り始めた。

 ブルーのユーベルコードのお陰で大まかな位置が把握出来ているマギアルツインズの足取りは軽い。
 程なくしてブルーの強化された感覚が複数の構造物の出現を察知した。どうやらオブリビオンの領域へと突入に成功しようだ。

「レッド、どーやらオブリビオンの領域に突入したようです。」
「それなら、目隠しをする必要はありませんわね!」
 目隠しは不要と判断したマギアルツインズは互いに向かい合うと目隠しの結び目に手を掛けた。
 橋を渡り始める前に領域内で最初に見るのは理想の姿となった相方にすると決めていたのだ。
 言い出したのはレッドだがブルーも理想の姿となったレッドの姿に興味があったので了承した。
 そして、合図と共に目隠しを外した二人は互いの姿を見て硬直した。

「ブルー、あなた私にそっくりですわよ!」
「レッドこそ私そっくりになっているじゃねーですか!」
 硬直から復帰した二人から異口同音の叫び声があがるのは必然であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

日月・獏ノ進
女体化…最近は寂しさを強制暴露されたり、姿変わって心の内吐き出させられたりと色々したのでもう何も怖くない気がしますがね。

理想の女性ですか、僕と違って素直に笑える元の僕に合う位の170cm位のショートカットの子で…胸はC、D位ですかねぇ。別に胸はそこまで執着しませんが。

さて、どうなりますかと橋を渡る。何かが変わって体勢が崩れそうになったら遠隔の計で支えるので【聞き耳】に神経を集中。渡り切ったら姿確認、元の姿とも目線が違う。後は胸とお尻が結構邪魔ですねぇ。

自分に興奮してるフリとして映る水面を見ながら自分を【誘惑】してみたり、服はそのままなのでヘソ出しになってるなぁと見ているとヘソ横に狐のマークが。


角守・隆豊
傍迷惑な妖狐を仕留められる機会ではある。
しかし、敵の術にかからなければ対峙することも出来んというのは厄介だな。

肝心の願掛けだが、どうしたものか。
率直に言えば、艶やかで真っ直ぐな長い髪を携えた細身で奥ゆかしげな人物であろうか。胸は豊かであればあるほど好ましい…が、見た目の釣り合いを考えると頭よりは小さいくらいが理想的か。だが、それは――
ええい、嘘や小細工は好まん!どんな姿になったとしても敵を切り伏せて見せよう。

覚悟を決めて願掛けをしたら、忘れずに目隠しをして橋を渡る。
(特に願ったわけではないが、願掛け時に想い描いた女性像から着物は小袖と打掛に、大剣と妖刀はそれぞれ懐刀と匕首に姿を変える事だろう)


全会原・タイガ
アドリブOK

女に変えられる妖術だと!?
何か有用な情報が見つかるかもしれねぇし行くっきゃねぇ!

オレの理想の姿といったら元の男の身体なんだけどそう願うわけにもいかねぇからなぁ。
せめて男の頃みたいなデカい身体になれたらいいんだが……
よし……


『今よりもっと大きくて魅力的な身体になってくれ!』

……あれ?今の願い方で大丈夫か?な、なんか嫌な予感が……(フラグ)

※服装はそのままでお願いします


アレクサンドラ・ヒュンディン
情熱をこめて心の底から祈願します

胸……胸大きくなりたい……!
背とか髪とかはこのままでいいの……
お尻ももう大きくならなくていいの……
とにかく胸……
猟兵の人って私くらいの年でもやたらスタイルいい人とかいるし……
お願い……!

頑張って祈るけど想像力がいま一つなので、今のスタイルにそのままビーチボールのみたいなどでかい胸をくっつけたような歪な形しか想像できません
おまけに痩せてるくせにお尻は妙に大きいので、それを振り払えずそっちも丸々とした体系を想像してしまいます

橋を渡る際は目隠ししつつも、狼の鼻や耳を使って周囲の状況を把握
特に何かが潜むような不自然な音やにおいの場所を可能な限り探っておきます


紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

口調:軍人口調→素

「――なんであれ、オブリビオンを屠る。その目的は変わらないでありますよ」

願掛け
髪型:短・黒(通常IC及びJC参照)→長・金(選択IC及びレースクイーンJC参照)
体格:低→高
胸:貧→巨

「理想の女性……。いや、気にしてないケドさ、胸とか……うん、いやちょっとくらい夢を見たって……(ぶつぶつ)」
とりあえず、胸が大きくなった姿を想像(する筈が、前にやった変装姿にイメージが引きずられて金髪レースクイーン姿を想像)。

目隠しについては、【選択UC】(情報収集、目立たない)が代わりに眼になってくれてるから、眼を塞いでても歩行に支障はない。
――さて、行くとしますか。




 マギアルツインズの二人が橋を渡り始めた頃、5人の猟兵達が境内を進んでいた。

「女に変えられる妖術だと!? これは行くっきゃねぇ!」
「胸……胸大きくなりたい……!」
 全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)とアレクサンドラ・ヒュンディン(狗孤鈍狼・f25572)が寂れた境内を駆けてゆく。
 片や見た目は魅力的な女性のタイガだが実は彼女は怪物により女性にされてしまった男だ。男に戻る事を目的とするタイガにとって女に変える妖術とはこれ以上ない程の手掛かりであった。
 一方でアレクサンドラが抱くのは巨乳に対する憧れだ。周りの同年代の猟兵達にスタイルの良い者が多いだけにその想いは強く、理想の自分になれると聞いた彼女が我慢できるわけがなかった。

「傍迷惑な妖狐を仕留められる機会ではある。しかし、敵の術にかからなければ対峙することも出来んというのは厄介だな。」
「……最近は色々したのでもう何も怖くない気がしますがね。」
 一方で社へと続く道を歩く角守・隆豊(闘争こそ存在意義・f24117)は妖狐と対峙する為の条件に顔を顰める。
 この手の搦手を好む相手の術中に嵌ると立て続けに嵌められる事が多いので当然の懸念であった。
 そんな隆豊とは逆に日月・獏ノ進(陽気な奇策士・f00422)は気楽な様子だ。
 というのもつい先日勃発した戦争で寂しさを強制暴露されたり、姿が変わって心の内を吐き出させられたりしていたので今更という感じであったのだ。

「――なんであれ、オブリビオンを屠る。その目的は変わらないでありますよ。」
 最後尾を進むのは紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)だ。軍人口調で理想の姿にはあまりは興味ないと言わんばかりの態度で境内を進んでゆく。

 程なくして社へと辿り着いた猟兵達はタイガとアレクサンドラが豪快に鈴を鳴らすのを合図に願掛けを始めた。


「オレの理想の姿といったら元の男の身体なんだけどそう願うわけにもいかねぇからなぁ。」
 いざ願掛けを行う段階に至りタイガは若干憂鬱になっていた。手掛かりを得る為とはいえ目的とは真逆の理想の女性像を思い浮かべなければならないからだ。
 それでも、ここで男の姿を思い浮かべたらオブリビオンの領域に入る事が出来ない。タイガは覚悟を決めて願掛けを始める。
(今よりもっと大きくて魅力的な身体になってくれ! ……あれ?今の願い方で大丈夫か?)
 願掛けを終えてからタイガは自身の過ちに気が付くが後の祭りであった。

「お願い……!」
 恐らくこの場で願掛けを行っている猟兵達の中で最も情熱をこめているのはアレクサンドラだろう。
 理想の女性像もとても単純で胸が大きくなった自分自身の姿だ。
(背とか髪とかはこのままでいいの……お尻ももう大きくならなくていいの……とにかく胸……!)
 だが、想像力が豊富とは言えないアレクサンドラではビーチボールの様な巨大な胸がくっついた歪な姿しか思い浮かばない。
 しかも巨乳に集中するあまり胸以外の部分は今の自分の姿を元に願掛けをしてしまっていた。

「理想の女性ですか……。」
 獏ノ進が思い浮かべるのは嘗ての素直に笑う事が出来た元の姿の自分に合う女性だ。
(170cm位のショートカットで胸はC、D位ですかねぇ。別に胸はそこまで執着しませんが。)
 特別容姿に拘っているわけではなかった獏ノ進は最低限の想いを籠めて願掛けをあっさりと終わらせた。

「しかし、理想の女性像か……どうしたものか。」
 隆豊は艶やかで真っ直ぐな長い髪を携えた細身で奥ゆかしげな女性を基準に明確な姿を思い浮かべようとしていた。だが、1つ決まる度に別の部分との釣り合いが気になってしまう。
(見た目の釣り合いを考えると胸は頭よりは小さいくらいが理想的か。だが、それは――)
「ええい、嘘や小細工は好まん! どんな姿になったとしても敵を切り伏せて見せようぞ!」
 とうとう考える事が面倒になった隆豊は最初に思い浮かべていた曖昧な女性像のまま願掛けを済ませてしまった。

「理想の女性……。いや、気にしてないケドさ、胸とか……うん、いやちょっとくらい夢を見たって……(ぶつぶつ)。」
 最後に願掛けをするのは智華だ。道中では理想の姿なんて気にしていない様に振る舞っていた智華だが実はそれなりに気にしていた。
 唐突に拉致されてサイボーグに改造されてしまった智華は今度の純粋な成長が期待できない。今回のオブリビオンは叶わない可能性の高い夢を見るのには丁度良い相手だったのだ。
(とりあえず、胸が大きくなった姿を想像するとしましょう。)
 身長や体格に不満のない智華は巨乳となった自身を想像しようとした。しかし、脳裏に以前行ったレースクイーンの変装が過った。
 気が付くと智華はレースクイーンとなった自身の姿で願掛けをしてしまっていた。


 願掛けを終えた猟兵達は目隠しをすると橋を渡り始める。

「――さて、行くとしますか。」
「……楽しみ。」
 先陣を切るのは周辺の状況を把握する手段を持つアレクサンドラと智華だ。
 アレクサンドラは狼としての特性を活かし目隠しをしているとは思えない速度で橋を駆け抜けていく。
 隆豊も夜烏型ステルス自律兵器[DDNC]の支援により目隠しが意味を成していないので足取りは軽やかであった。

「さて、どうなることやら。」
 二人に続くのは獏ノ進だ。周囲を把握する事は出来ないが転びかけた時の備えはしていたので先陣を切る二人程ではないが歩みは早い。

「な、なんか嫌な予感が……。」
「どんな姿になったとしても敵を切り伏せるだけだ。」
 そして、特に策を準備していなかった隆豊とタイガの二人はゆっくりと橋を渡り始めた。

「うぅ、なんだか凄く甘い香りがします……。」
「……あれが領域への入り口の様ですね。」
 先行するアレクサンドラの嗅覚が匂いの変化を察知した。とても甘く嗅いでいるだけでもお腹が満たされそうであった。
 そして、後を追う様に飛来した智華の自律兵器が橋の中程から靄で出来た門の様な物が出現している光景を智華へと知らせた。
 門の向こう側から伺える町を探ろうと智華は自立兵器を門へと飛ばしたが不思議な事に自立兵器は門を素通りしてしまい門の中へと入る事は出来なかった。

 入口が見つかった以上、急いで入る必要はないと判断した智華は領域へ飛び込もうとするアレクサンドラを慌てて引き留めると後から渡ってくる仲間との合流を提案した。
 一刻も早く理想の姿になりたいと思っていたアレクサンドラは渋るが、智華の根気良い説得にとうとう折れて仲間を待つ事にした。
 それでもただ待つのもつまらないと思ったアレクサンドラは門の先へと耳を澄ました。そして、アレクサンドラの耳に様々な音が飛び込んでくる。

 んぅう! そ、そんな……激しすぎます……。
 お栄殿から団体客が来ているとの知らせが届いたでござるよ!
 あらあら、我慢せんでもええのやよ。かいらしい声をようけ聞かせてつかい。
 本当でござるか! それじゃあ早速迎えに行くでござる!
 あぁん! も、もう……がまんできない……!
 ……念のため『三千性界』の準備をしておくでござるよ。

「これは皆さんに知らせた方が良さそうです。」
 聞き耳によって情事の声と共に敵が既に動き始めている事を悟ったアレクサンドラは顔を赤らめながらも合流してきた仲間にそれを知らせる事にした。
 途中、味方が目隠しをしている事を忘れていた智華が獏ノ進に突然声を掛けた為に獏ノ進が転びかけて遠隔の計で事なきを得るというトラブルが起きたものの無事に合流する事が出来た。
 アレクサンドラから告げられた情報を元に猟兵達は一斉に突入し迎撃態勢を整える方向で意見がまとまった。

「それじゃあ……いきます!」
 そして、各々の期待と不安を胸に猟兵達はオブリビオンの潜む領域への突入を開始するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

稲荷・こん子
(※アドリブ、連携、絡み歓迎)
《WIZ》

「この依頼で成長するのです♪」(勘違いしてる狐娘)

参拝はちゃんとする

もしOPの『女色妖狐のお栄』情報で写真とかが提示されてるなら、無意識に「綺麗な女性!」と思って、その容姿をイメージし願うかも
無理なら《胸の大きいグラマラスな男性を魅力する大人の姿》を願うです
姿が変わっても、赤い瞳、銀髪、色白の肌は変えないで欲しいです!
衣装は狐の羽衣

アイマスクはバレないよう1㎜にも満たない穴を開け周囲を確認しなヵら動く、でも見えて無いようにヨチヨチ歩きをしながら進む
「あわわ、進むのこっちで良いのかな?」

身体の変化にドキドキ観察するかも?

その他細かい所はお任せです!




 グリモア猟兵の呼びかけに応じた猟兵達の殆どが願掛けを終えて橋を渡り始めている頃、一人の少女が境内を歩いていた。

「この依頼で成長するのです♪」
 鼻歌交じりに境内を進むのは稲荷・こん子(七変化妖狐・f06041)だ。猟兵は依頼を通じて強くなることが出来る。
 しかし、幼い彼女はグリモア猟兵からの説明を少し勘違いをしている様でその言葉に別な意味の『成長』も含まれている気がしてならなかった。

「お栄さんがどんな人か知れなかったのは残念なのです……。」
 こん子はグリモアベースから転送される直前に今回の事件の首謀者である『女色妖狐のお栄』の詳細の姿を見れないか確認をしていた。
 しかし、詳細な姿を知る事は出来ず、辛うじて6つの尾を持つ事だけは知る事が出来た。
 お陰でこん子の脳内では6つの尾を持つ様々なお栄の姿が浮かび上がっていた。

「まずは鈴を鳴らして私が来たことを知らせるのです!」
 無事に社に到着したこん子は鈴に繋がった縄を抱えると小柄な体を精一杯動かして鈴を鳴らしてゆく。
 鈴の音が境内に響く最中、こん子は何処からか視線を感じたが普段から幽霊と共に生活する彼女がそれを気にする事はなかった。

「折角なら綺麗なお姉さんになりたいのです!」
 鈴を鳴らし終えれば次は願掛けの時間だ。こん子が思い描くのは《羽衣を纏い、胸の大きなグラマラスな体で男性を魅力する大人の自分》だ。
 その際に先程まで想像していたお栄の姿が混ざってしまっていたがこん子は気にせず願掛けを続けた。


「……ちょっと目隠しに穴をあけておくのです。」
 願掛けが終われば今度は目隠しをしての橋渡りだ。目隠しをしたまま渡り切れるか不安になったこん子は目隠しに1mmにも満たない小さな穴をあけた。
 そして、橋を渡り始めるのだが1mmにも満たない穴では碌に視覚が確保できない。お陰でこん子の動きはあっちにふらふらこっちにふらふらと危なっかしい。

「うー、あまり意味がなかったのです……ふぎゃっ!?」
 とうとうこん子は橋の手すりに頭をぶつけてしまった。幸いにも目隠しは解けなかったのでこん子は四つん這いになるとよちよち歩きで橋を渡り始める。

「何時になったら領域に入れるのでしょうか? ……んん? 何だか尻尾が変なのです。」
 極めてスローペースで進むこん子であったがふと尻尾に違和感を感じた。慌てて尻尾に手を当ててみればもふもふの尻尾の感触が返ってくるが、明らかにボリュームが増している。
 もしかしてと思い胸に手を触ろうとしてみれば巨大で柔らかな球体の感触が返ってきた。そう、こん子は既にオブリビオンの潜む領域に突入していたのだ。

「目隠しをとって体を確認してみるのです! ……おぉ! 凄いのです!」
 目隠しが不要である事がわかったこん子は目隠しを外し、自身の体を見てみて驚いた。
 130cmにも満たない子供の背丈は変化前の自分を余裕で抱きかかられる立派な大人の背丈になっている。
 銀糸の様な髪がツインテールになっているが、出る所は出て引っ込むところは引っ込むグラマラスボディは狐の羽衣も相まって妖艶な魅力を醸し出している。
 そして、何よりも大きな変化が尻尾が6つに増えている事だろう。
 ただ、その言動は幼い少女のままなので、見た目との差異に興奮する者でもない限り魅了される可能性は低いかもしれない。

「とても素敵な姿になれたのです。これで私も注目の的に違いないのですよ♪」
 念を押すが、この姿はオブリビオンの妖術による偽りの姿。オブリビオンが討伐されれば時間はかかるかもしれないが元の姿に戻ってしまう。
 その事実を完全に忘れているこん子は何時の間にか出現していた町に向けてスキップで駆けだすのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『『豚房流忍者』子豚・牡丹』

POW   :    豚房流忍術・乳手裏剣の術
自身が装備する【手裏剣を乳を揺らして射出、飛来するそれ】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
SPD   :    豚房流忍術・乳分身の術
レベル×5体の、小型の戦闘用【の忍者刀を乳に装備した己の分身】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    豚房流忍術・乳遁の術
自身と自身の装備、【乳に挟んだ】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。

イラスト:すねいる

👑7
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「ふんふんふふ~ん♪ 凄く新鮮な気分なのです♪」
 こん子は鼻歌交じりに6つに増えたふわふわな尾を揺らしながら橋を渡っていた。
 最初は歩幅や重心の変化に戸惑ったものの、普段とは比べ物にならない程に高くなった視点に一歩踏み出す度に揺れる大きな胸と何もかもが新鮮だ。
 更に橋を渡った先に広がる町は煌びやかでとても楽しそうだ。

「どんな楽しい事が待っているのかな……あれ、みんな何をしているのです?」
 暫くして橋を渡り終えたこん子は猟兵達が集まっているのを発見した。しかし、どこか様子がおかしい。
 不思議に思ったこん子が近づいてみれば猟兵達の集まりは混沌としていた。


「……いえ、確かに考えましたが、完全にレッドじゃねーですかコレ!?」
 武弓・祐里ことマギアルブルーは打ちのめされていた。
 確かにブルーはレッドの様に大きくなりたいと願掛けはした。だが、求めていたのは身長や胸が大きくなる事であってレッドそのものになりたかったわけではないのだ。
 しかし、今のブルーは髪と瞳の色こそ銀髪蒼眼のままだがそれ以外の部分はレッドと瓜二つ……否、レッドそのものだ。
「違う、そうじゃねーです…一部、一部でいいんですよ…!?」
 いくら嘆こうとブルーの姿が元に戻る事はない。元に戻るには妖術をかけたであろうオブリビオンを倒すしかないのだ。

「幾らなんでもでかくなりすぎだろ……。」
 そんなブルーの隣で頭を抱えるのは全会原・タイガだ。彼女が橋を渡り始めた時に感じていた嫌な予感は見事的中した。
 背丈は2mに迫る巨体となり胸は推定Jカップ相当、お尻も胸に負けない位大きくなっていた。
「……これ、下手に動くと大惨事にならないか?」
 元々来ていた学生服が一緒に大型化してくれたので豊満な胸が零れ落ちる惨事には至っていないが、胸元ははち切れるばかりでありちょっとした衝撃ではじけ飛びそうであった。

 そんな二人とは逆に変化した体を喜ぶ者もいる。御剣・里佐ことマギアルレッドとアレクサンドラ・ヒュンディンだ。
「少し思い浮かべた事も読み取られるとは…恐るべし、ですわ。」
 レッドは金髪紅眼はそのままであったがその姿はブルーの姿以外の何者でもない。願掛けの際にほんの少し思い浮かべたブルーの姿を見事に読み取られ反映されてしまっていた。
「……でも、視点が低くて新鮮ですわ。」
 長身のナイスバディから小柄なロリボディに変化してしまったもののは普段は見下ろしていたものに逆に見下ろされるという状況をレッドは満喫していた。

「胸が! 胸が大きいのですっ!! 肩がこりそうなのです!! 」
 アレクサンドラはこの世の春が来たと言わんばかりにはしゃいでいた。その胸は足元を見る事は愚か少し先の地面を見るのにも邪魔になる程に巨大化していた。
 正しくアレクサンドラが求めていたものであり喜びのあまりアレクサンドラはその場で飛び跳ねる。
「凄いです! 胸が揺れているのです!」
 アレクサンドラが飛び跳ねる度に爆乳が豪快に揺れる。もしもアレクサンドラの衣類も一緒に変化していなかったら大惨事は確実であっただろう。
 因みにアレクサンドラは今の自分の姿が幼児体形に爆乳と巨尻という色モノの極みに近い状態である事を幸か不幸か気が付いていなかった。

 続けてこん子が見つけたのは水際に立つ角守・隆豊、日月・獏ノ進、紅葉・智華の3人だ。
 隆豊と智華の二人は困惑した様子で自身の姿を見ており、獏ノ進は何故かセクシーポーズを決めていた。

「声も確りと変わっているのだな。」
 隆豊は自分の口から出たとは思えない可愛らしい声に戸惑いながら水面に映る自身の姿を確認する。
 艶やかで真っ直ぐな黒い長髪に奥ゆかしさを感じさせる細く華奢な体は確かに思い浮かべた通りだ。
 胸も大きいとも小さいとも言えないバランスのとれたサイズであり寧ろ好都合ですらあった。
 問題は背丈と装備品の変化だ。
「うぅむ、途中で曖昧な願掛けにしてしまったのが不味かったのだろうか……。」
 背丈は知覚で嬉しそうに飛び跳ねているアレクサンンドラと大差ない大きさ……具体的には150cm未満にまで縮んでいた。
 しかも男物の着物が何故か小袖と打掛となり、数多のオブリビオンを切り伏せて来た大剣と妖刀が懐刀と匕首になっていた。

「胸とお尻が結構邪魔ですね……。」
 獏ノ進の変化は明確にイメージをしていた事が功を奏したのか兼ね想定内であった。
 背丈は嘗ての自身と並ぶと丁度良い170cm程で髪は茶色のショートカット。胸は恐らくはDカップ相当だ。
 強いて問題があるとしたら何故か服が変化せずそのままだった為に胸とお尻が圧迫されて動き辛いことだろう。
「ねぇ、私と良いことしない? ……自分でやっておいてなんだれけどか空しくなってきた。」
 なんとなく魔が差した獏ノ進は前かがみになると両腕で胸を強調して水面に映る自身を誘惑した。
 確かに理想の女性から誘惑されるというのはそそられる。だが、それ以前に自分で自分を誘惑するという状況に空しさを感じてしまい直にやめた。
「それにしても何で服はそのままなんだろうか。お陰でへそ出しになっているなぁ……あっ、ヘソの横にマークがある。」
 獏ノ進は改めて自身の体を隅々まで調べ始めた。すると臍の横に狐を象ったタトゥーが浮かび上がっている事に気が付いた。
 このタトゥーがオブリビオンの妖術の要なのかもしれないと考えた獏ノ進は狐のタトゥーの存在を仲間に知らせるとタトゥーを詳しく調べる事にした。

「さて、私の姿はどんな姿になったのでありましょうか……なんでレースクイーン姿になっているの?」
 再召喚した自律兵器に周辺の警戒を任せた智華は水面越しに映る自身の姿を確認しようとして思わず素に戻った。
 身長や胸の大きさは願掛けでのイメージ通りに豊満な胸に高い身長、メリハリの利いた魅力的な体格になっていた。
 そこまでは問題ない。問題は智華の姿が過去にとある依頼でした変装姿になっていた事だ。
 髪はウェーブのかかった金の長髪となり、露出の少ない軍服ワンピースが何故か嘗て変装の一環として身に着けていたレースクイーン風衣装になっていた。
 何時の間に電脳魔術【即着】を使ったのだろうかと智華は首を傾げた。


「見つけたでござるよ!」
 混乱しながらも態勢を整えつつある猟兵達の前に突如として女性の集団が現れた。
 忍び装束を身に纏い豊満という言葉すら生ぬるい巨乳をぶら下げた彼女達は『豚房流忍者』子豚・牡丹、その分身体達だ。

「『男殺しの花街』によくぞ参った! 姿が変わった事に混乱しているようだが案ずることはないでござるよ。」
 牡丹は猟兵達を諭すとの場の説明を始めた。どうやら、彼女達はこの場にいる者が噂を聞いてきた独り身の男の集団と勘違いしているらしい。
 猟兵側にとっては好都合なので一先ず話を聞く事にした。

「ここは男がいる事が許される領域、お栄殿の妖術によりここにいる者は例外なく女人の姿にされるのでござる。」
「これでも、拙者達が必死にお栄殿を説得して『その者にとっての理想の女性の姿』になる様に調整して貰ったので喜んで欲しいござるよ。」
「拙者達が領域に入った時はみんな年端も行かぬ少女の姿になっていて酷く慌てたでござるよなぁ……。」
 牡丹達は頼んだわけでもないのにこの場の裏事情まで話してくれた。どうやら、この領域の主であるお栄は女色に加えて少女趣味だったらしい。
 幼い少女の姿であるレッド、隆豊、アレクサンドラの3人は思わず身を震わせ、それ以外の者達が3人を守る様な陣形を組んだ。そんな猟兵達の様子に忍者達は慌てて弁明を図る。

「あぁっ!? お栄殿はお気に入りは特に優しく念入りに可愛がってくれる上に特製の呪術で眷族にもしてくれる故、恐れる必要はないでござるよ!」
「それに、お栄殿はお気に入り以外の者も衣食住が保証された生活を約束してくれているでござる!」
「序でに胸が大きく体格も良い者は拙者達が『豚房流忍術』を伝授してあげるでござるよ!」
 悲しいかな忍者達の弁明は逆効果な上に一部の忍者が洩らした言葉に更にタイガ、ブルー、智華、こん子の4人が警戒を強めた。
 オブリビオン達の目的が確定した。お栄の目的が『美少女ハーレム』を形成する事であり、豚房流忍者達の目的が新たな豚房流忍者を生み出す事なのだろう。
 いずれにせよ碌な目的ではないので潰すに限るだろう。猟兵達は各々の武器を構え……一部は変化した体が原因で武器を持てずにいるが臨戦態勢を整える。
 そんな猟兵達の様子に説得を見守っていた忍者達が身を寄せ合い、話し合いを始めた。

「皆凄く殺る気に満ち溢れてるように見えるのは拙者だけでござるか?」
「奇遇でござるな。拙者もこの者達が始めから戦うつもりで来ているように見えるでござるよ。」
「というか、こ奴らどう見ても猟兵でござるよっ!? 拙者達の目論みがばれているでござるよ!」
 漸く豚房流忍者達はこの場にいる者達が自分達の討伐に来た猟兵である事を悟ったらしい。慌てふためきながら臨戦態勢を整えた。

「狼狽えるな! 猟兵達も変化した体を扱いきれていない筈でござる! これなら拙者達にも勝ち目はあるでござる!」
「それに拙者達にはお栄殿と共同開発した秘密兵器があるでござる!」
「そうでござった! アレが決まればいかに猟兵と言えども拙者達の意のままでござる。」
 事前情報通り、豚房流忍者達は媚毒を隠し持っているらしい。もしかすると既に武器に塗っているのかもしれない。
 猟兵達はどんな攻撃が来ても良い様に各々の策の準備を始める。

「お主らを立派な雌豚に調教してお栄殿の元に送ってやるでござる!」
「皆の者、かかるでござるよ!」
 こうして猟兵達と豚房流忍者達の戦いの幕が切って落とされた。


●お知らせ1
 2章以降の戦いにおいて、猟兵達は女体化した体のお陰で戦闘に何らかの影響が出ています。
 例としては以下の通りです。
①体が小さくなり攻撃は避けやすくなったが武器が重くて持てなくなり、相手との力比べに負けてしまう。
②体が大きくなり力比べには勝てる様になったが攻撃が避け辛くなった。
③大きくなった胸が邪魔で上手く移動や攻撃が出来ず、避けようとした攻撃が大きくなった胸に当たった。
 上記例にない影響であっても問題ないですし、無理にプレイングに記載する必要もありません。
 但し、これら影響はユーベルコードや高レベルの技能で補わない限り覆す事が出来ないものとします。

 忍者達はお栄の意向によるものか幼い姿……具体的には身長150cm未満の女性に対しては傷つける攻撃を避けて捕縛を狙ってきます。
 忍者に捕まった場合、『三千性界』を仕込まれて単独での脱出が困難になる上にそのままお栄の元へ連れ去られる恐れがあります。
 連れ去られてしまった場合は3章での戦いが極めて不利になる可能性が高いので注意してください。

 なお、一部の忍者が何処かに隠し持っている『三千性界』は忍者の撃破前であれば奪取し本シナリオ内で使用する事が可能です。
 但し、奪取に成功したとしても後日アイテムとして配布する事はありませんのでご了承願います。

●お知らせ2
 2章から参加予定の方は必ず、妖術により変化した自身の『背丈や体格』『髪型』『胸の大きさ』に関する記述をお願いします。
 これらの記述がない場合、大惨事表により足りない要素を補うのでご了承願います。
 また、妖術に対する策が記述されていた場合は性別も含めて元の姿のまま戦う事が出来ます。
 但し、敗北するプレイングをした場合には策の効果が切れて女体化するという判定となりますのでご注意願います。

●プレイングの受付期間とリプレイ返却について
 スケジュール及び、シナリオの達成度の仕様の関係で2章以降はプレイングの受付期間を設けます。
 2章のプレイング受付期間は以下の通りです。

 2020年3月14日の8:30~3月15日の13:00まで

 上記期間内に投げられたプレイングは原則として採用しますが、期間外に投げられたプレイングに関しては採用の保証はしません。
 加えて参加人数次第では締め切りに間に合わずプレイングを流す可能性があります。
 その場合にはリプレイが書きあがった時点で対象者の皆様にお手紙でお知らせをしますのでそれに合わせて再度プレイングを投げて頂けると幸いです。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
御剣・里佐
【マギアルツインズ】
そ、そういう趣味の方がいるのは知っていますけど…対象になるのは遠慮しますわ!
しかしブルーの為にも逃げる訳にも参りませんわね…何とか倒しますわよ!

体が軽いのはいいのですが…私の剣が重くて持てませんわ!
それに踏ん張りがきかないから防御してもすぐ吹き飛ばされますわね…
仕方ありません、剣は預けますから弓を借りますわよブルー!
UCはそのままなせいで剣用の物が使えないのが痛いですわね…
こうなったら吹き飛ばされてでも手裏剣を防ぎ、『マギアルカウンター』で対抗しますわよ
ブルーの様に魔力を矢に整えて撃つなどと言う器用な事はできないので、強引な魔力弾での攻撃になりますわ

※協力・アドリブ歓迎


武弓・祐里
【マギアルツインズ】
そんな変な物を覚えるのも眷族化も全力でごめんですよ!
一体どうしてこんな事に…ああもう、やってやりますよ…!

い、色々と邪魔で機敏に動けないですよ!?攻撃は回避するものな私にはつれーです…!
それに使い慣れた弓も胸が邪魔で…引けなくは無いですけど…!
ってレッド!?もう…剣なんて殆ど使った事が無いんですが…
自分なりに戦うしかねーですか…UCの強化魔法を使用
剣で攻撃しつつ牽制や隙を消すように"高速詠唱"した魔法の矢を"クイックドロウ"で連射する"早業"で小細工です
弓じゃねーんでいつもより精度は落ちますが…
レッドの様に大魔力を常に剣に使える訳じゃねーんで…!

※協力・アドリブ歓迎


シャルロット・アルバート
女体化させてくる敵……この僕新垣瑞希は元々女性化するUC持ってるから、
他の人よりは女性の身体に関していえば慣れていると思う。
(※ユーベルコード【鎧纏いし戦乙女】のことです)
というわけでまず理想の女性像を考えなきゃいけないけど……
(草食系男子なので一瞬思考が固まった)
160cmくらいでボンキュッボンな体型……
髪型はロングでFカップくらいかな?
自分のUCで女体化するのとは少し勝手が違うのか胸は重いけど、
あの忍者相手には【鎧纏いし戦乙女】を使うまでもないよ。
【空を舞う戦乙女】で空から攻めれば、まあ捕まることは無いんじゃないかな。


紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎
口調:素
影響:筋力低下、被弾面積拡大

これでも昔に赤枝流武術を学んだ身。身体の動かし方は知っているから、変ろうとも多少は大丈夫……だけども、そりゃ流石に理想の女性とか考えたら筋力も普段みたいな感じにはならないよね……!
「にしても胸が気になる……! 変装の時はPADだったから気にならなかったけど!」
とはいえ、使えないものを態々使う程私も馬鹿じゃない。使える物(電脳魔術)は使う。それができなきゃ、ここまで生き残れてない。
【選択UC】(盾受け)での【カウンター】に徹する。迂闊に攻める位なら、守りを固める。


日月・獏ノ進
あー、服がキツイ。
狐と忍び、両サイドで求められてないのも地味にキツいですねぇ。

服がキツくて動きにくいですが【ミニオフバイク】で距離を取りますか。
体重移動に慣れなくてもただ走る位はいけるはず。
そしてバイクを飛び降り【空中戦38】で飛びつつ【日月専用突撃銃】を乱射して分身を倒しますか。胸に刀なら頭より上には振りにくいでしょうし。

分身を始末したら本体とやり合う…所で狐のタトゥーが光り、無意識に【傾国の計】発動。胸も大きくなり、ボタンが弾ける。そして相手の反応とUC発動してる感で察して優しく抱きしめるように【誘惑】。

出来たら三千性界を奪い、彼女も僕の物にしちゃいますか。沢山居るみたいですし一人位はね。


角守・隆豊
「ちょ、ちょっと待て」
確かに今の俺は小柄だが、成人しているのだ。よもや、そんなズレた感性を持った奴に差し出されたりするまいな?冗談ではないぞ。

「ふん、殺意も無しに俺を倒せると思うな!」
匕首に【鬼刃付与】をして切れ味を高め、待ち受けるのを意識して相手を返り討ちにしてくれよう。だが、普段とは武器も服装も違う。攻撃範囲や立ち回りには気を付けんとな。

うっ、何だ?!上半身が見えない何かに掴まれたように身動きが取れん!?奴らの忍術の類か?!
「は、離せ!このっ……!」
捕縛を押し広げて脱出しようと思ったが、駄目か。思う様に力が入らぬ。
仕方が無いから動かせる範囲で匕首を振り回して、何とか脱出できないか暴れよう。


ポプラ・エニーセブン
【アドリブ歓迎】【NG脱衣】

理想の女性像は身長は111cm、体格は華奢、髪型は地面までつくツインテール、胸の大きさはEカップの巨乳、服装は元の服装そのまま

「本当に女の子、しかも人間の女の子になちゃってる!?」
妖術による女体化を受けて戸惑いながらも少し嬉しそうにするよ
「子豚を倒せばいいんだよね……それにしても動きづらいよぉ」
相手の子豚を倒そうといつもの感覚で近づくけど動きに慣れない上、巨乳のせいで動きが遅くて子豚ちゃんに力比べを強制されて負けちゃうかも、子豚の胸で自分の胸を押しつぶされて最後は畳み込まれて子豚の胸の中にすっぽり入っちゃうかも

そんな状態で三千性界を仕込まれて蹂躙されて誘拐されるかも


全会原・タイガ
アド/絡みOK

デカくなりてぇとは願ったが胸と尻までデカくなるとは……つーか重っ!
気を付けねぇと服が破れちまいそうだな。
フザけた敵にフザけた身体で色んな意味でやりづれぇ、けどやるしかねぇ!

飛んでくる手裏剣は【見切り】でかわす……って胸が揺れてうまく動けねぇ!
胸に手裏剣が直撃、したかに見えたが運よく谷間でキャッチ!けど媚毒の効果で身体が熱くなってきて……

動く度に変な感じになるけどなんとか我慢し、色々大きくなった身体を使って何度も攻撃!
【武器落とし】で胸に付いた手裏剣を叩き落とす!
デカい身体×【怪力】のパワーで圧倒してやるぜ!

でも激しく動き続けたせいで胸のボタンは大破、ズボンのお尻も破けちゃって……


エメラ・アーヴェスピア
また変わった状況ね…理想の自分…?
そうね…この身体では無理だけど、もし成長できたらというのは気になるわね
機械化前の姿は判らないから今の姿がベースにはなるけれど、ね
できれば動きやすいといいわ
(身体が標準的な高校生辺りまで成長した感じの運動力の高そうな姿)

…あら、すごいものね…この姿なら私も直接戦えたりするのかしら…?
『我が紡ぐは戦装束』!対象は自分自身、装備は周囲に多数の浮遊型の銃火器を
ガトリングで手裏剣を叩き落としたり狙撃砲で相手を狙ったり…
走って移動しながらその時に必要な銃火器を「手に取って」戦うわ
悪いわね…元々私自身の戦闘力が低い分、今の姿の方が…強いわよ?

※アドリブ・絡み歓迎


アレクサンドラ・ヒュンディン
戦うときはわざと胸を一杯揺らしてその感覚を堪能します
これが巨乳の感覚……!

戦闘では仲間から離れ、【狼獄雷哮】を使います
無差別攻撃で相手がいくら分身しても纏めて攻撃できます…
私は捕縛にかかられそうなので、敵の攻撃が胸に当たるということはない、かな…

ただ、無差別すぎて大きくなりすぎた自分の胸にも雷が落ちてきちゃうかも…
そうしたら…大きな声を上げて痺れて…でも、なんだか気持ちいい…?
もし癖になっちゃったら、敵ごとどんどん雷を落として、発動時の咆哮が嬌声になって、先っぽが濡れてきちゃったりなんかして…

 だ、だめ、そんなことしちゃ…
真面目に戦わないと…

(アドリブ、絡ませ歓迎)




 猟兵達と豚房流忍者達の戦いが始まって早数分、マギアルツインズの二人は妖術により変化した自身の体に翻弄されていた。

「ほ~ら、怖くないから拙者達と一緒に来るでござるよ~。」
「そ、そういう趣味の方がいるのは知っていますけど……対象になるのは遠慮しますわ!」
 レッドを追う豚房流忍者達は幼子を諭すかのような言葉と共に迫りくる。
 確かにその手の趣味を持つ女性がいる事は知っていた。だが、ブルーは兎も角自分が狙われる事になるとは思ってもみなかった事だ。
「体が軽いのはいいのですが…剣が重くて持てませんわ!」
 ブルーの姿に変化した事により体が軽くなり素早く動けるようになった。だが、マギアルソードを持ち上げるのがやっとな程に力が落ちてしまった。
 更に何時もの調子で掴みかかってきた忍者を弾き返そうとしたらそのまま押し倒されてしまう始末だ。
 もしもブルーの助けが間に合わなかったらそのまま連れ去られていたかもしれない。

「これぞ乳分身の術! 拙者達の同志になればこれを使えるようになるでござるよ!」
「そんな変な物を覚えるのも眷族化も全力でごめんですよ!」
 ブルーは何故か胸に忍者刀を挟んだ忍者達に追いかけられていた。普段なら容易く撒ける相手なのだが今回はそうもいかない。
「い、色々と邪魔で機敏に動けないですよ!?攻撃は回避するものな私にはつれーです……!」
 レッドの姿になる事により力は大きく増した。だが、ブルーの想像以上に豊満な体が動きに悪影響を与えているのだ。
 事ある毎に揺れ動く胸のせいで上手く動けず、いつもなら余裕で回避できる筈の攻撃が体に掠めてゆく。
「弓も胸が邪魔で……引けなくは無いですけど……!」
 反撃を試みようとしても胸が邪魔で弓が上手く引けず、集団相手に有効な連射が出来ずに弓を射る隙を狙われて攻撃されてしまう。
 お陰でブルーの体には沢山の掠り傷が出来て衣類もボロボロになっていた。

「一体どうしてこんな事に……。うわっ!? これ以上はまずい事になるですよ!」
「ブルーの為にも逃げ続ける訳にも参りませんわね……何とかしませんと。」
 このままではブルーが大変な事になると考えたレッドは必死に打開策を探す。そして、互いの姿が完璧に入れ替わっているからこそ使える策を見つけた。

「ブルー! あなたの弓を私に貸して下さいませ!」
「私の弓をですか!?」
 レッドからの突然の要請にブルーは驚き、一瞬躊躇したもののマギアルボウをレッドへ投げ渡した。レッドは素早くマギアルボウを受け取ると背後から迫る忍者達に向けて弓を引き搾る。
 するとマギアルボウに魔力弾が形成されはじめた。そして、レッドが弦を手放せば魔力弾がレッドに抱き着こうと両手を広げていた豚房流忍者の頭を撃ち抜いた。

「よし! 撃つだけであれば私でも問題ありませんわね!」
「なっ!? 皆の者、気を付けるでござるよ!」
 レッドは自身を追いかける忍者達の魔の手から巧みに逃れながらブルーを追いかけ忍者達を魔力弾で打ち抜いてゆく。
 そして、ブルーに幾分かの余裕が出来たのを見計らいブルーの傍まで駆け寄り背中にマギアルソードをを展開するとブルーに呼びかける。

「ブルー! 私の剣をお使いなさいませ! 今のあなたなら問題なく使える筈ですわ!」
「レッドっ!? もう……剣なんて殆ど使った事が無いんですが……ああもう、やってやりますよ……!」
 ブルーはレッドからの無茶ぶりに驚きながらもマギアルソードを手に取ると、振り向きざまに剣を振るった。
 その太刀筋は素人同然だが相手がまともに戦えないと油断していた忍者達を薙ぎ払うには充分であった。
 
「自分なりに戦うしかねーですか……。」
 ブルーが剣を振るう度に忍者達が切り裂かれてゆくのだが、大振りの隙を狙い忍者達がブルーへと襲い掛かかる。
 だが、ブルーが片手を向ければ大量の魔法の矢が手から撃ちだされ忍者達を蜂の巣にした。
『―Mageal Shooter Barrel Rapid―』
 ブルーではレッドの様に剣に魔力込める事が出来ず、振るう為の技術もない。代わりにレッドにはとても真似できない繊細な魔力操作能力があった。
 ユーベルコードにより向上された魔力操作の技能による魔法の矢の高速連射で剣を振るった時の隙を打ち消しながら豚房流忍者達を少しずつだが着実に打倒してゆく。

「後が怖いから出来れば傷つけたくなかったけれどやむを得ないでござる。乳手裏剣の術で無力化するでござるよ!」
「剣用の技が使えないのは痛いですわね……。」
 目論み通り、ブルーがマギアルソードによる攻勢に転じる中レッドもマギアルボウを片手に奮闘していた。
 これまでに少なくない数の忍者を魔力弾で返り討ちにした為か忍者達も手裏剣の術による攻撃を始めたのだ。
 乳を揺らして射出するというふざけた発射方法に反して、手裏剣は無数に分裂すると物理法則なんて知らないと言わんばかりにレッドへと襲い掛かる。
 レッドは時折飛んでくる液体に塗れた手裏剣を魔力弾で撃ち落としながら飛来する手裏剣を必死に避けてゆく。
 だが、本来は防御に重点を置いた戦いをするレッドでは無数の手裏剣を避けきれず、その体は少しづつ傷ついていった。
「やはり、避ける戦い方は私には合いませんわね……。ここは強力な攻撃で決めますわ!」
 レッドはその場に立ち止まると次々と飛来する手裏剣を左手の歯車やマギアルボウで弾いてゆく。
 当たったら不味い事になりそうな液体塗れの手裏剣こそ確実に弾いているが、それ以外の手裏剣は弾ききれずレッドの体が傷つけられてゆく。
 そして、一度に複数の手裏剣を受けてしまったレッドが豪快に吹き飛ばされた。それを見て慌てたのが忍者達だ。

「うわぁ!? これはいかんでござるよ!」
 手裏剣を放ったのはマギアルボウを手放させる事が目的でレッドを必要以上に傷つけるつもりはなかったのだ。
 手裏剣の操作をやめて薬箱片手に近づいてくる忍者にレッドはマギアルボウを構えるとユーベルコードを発動させた。
『―Mageal Counter―』
 次の瞬間、マギアルボウから巨大な魔力弾が放たれ忍者達を纏めて吹き飛ばした。
 レッドの狙いは貯め込んだ魔力によるカウンターであり、吹き飛ばされたのは相手の油断を誘う為の演技だったのだ。
 こうしてマギアルツインズの二人は豚房流忍者達を迎撃するのであった。


「デカくなりてぇとは願ったが胸と尻までデカくなるとは……つーか重っ!」
 タイガは妖術により変化した体に戸惑いながらも善戦していた。
 確かに色んな意味で大きくなった体は動きづらくなった。しかし、元よりタイガは豊満な体を活かした肉弾戦を好む猟兵だ。
 大きくなった胸と尻はそのまま攻撃力の強化に繋がり、持ち前の怪力も相まって不用意に近づいて来た豚房流忍者達を豪快にはっ倒してゆく。
 動きすぎると服が破けそうではあるが幸運にもこの場には見られて恥ずかしくなるような男は存在しない。……見た目は女性で中身が男という者はそれなりにいるという事実は脳内から抹消している。
「フザけた敵にフザけた身体で色んな意味でやりづれぇ、けどやるしかねぇ!」
 故にタイガは強化された己の体を存分に振るい、近づいてくる忍者達を片っ端から吹っ飛ばしていった。

「あーもう! いつも以上に『動きづらいんだよこのカラダァ!!』」
「接近戦は駄目でござる! まずは遠距離から弱らせるでござるよ!」
 タイガに接近戦を挑むのは不利と判断したのか忍者達は胸を揺らすと次々と手裏剣を放ち始めた。物理法則を無視した動きで迫る手裏剣にタイガは手裏剣の軌道を見切って避けようとするが胸が豪快に揺れ動くせいで上手く避けられない。
 ただでさえ危険な状態の衣類がボロボロになってゆき、タイガの激しい動きも相まってとうとうシャツのボタンが弾け飛んでしまった。
 そして、シャツという拘束具がなくなり更に動きが激しくなった胸に手裏剣が容赦なく飛来する。だが、手裏剣は真剣白刃取りの如くタイガの胸の間に挟まり刺さる事はなかった。

「不幸中の幸いだったな……んぅっ!?」
 胸を豪快に振るう事により胸に挟まった手裏剣を振り落とそうとしたタイガであったが突如として胸に強力な快感が迸り蹲ってしまう。
 よくよく見ると手裏剣は液体に塗れており、液体が付着した所を中心に胸が疼き始めていた。

「三千性界は有効時間こそ短いが効果は折り紙付き! 一度回れば微風でも凄まじい快感をお主に齎すでござるよ!」
「それなら耐えられなくなる前にアンタらを倒すまでだ!」
 タイガは疼く胸を気力で抑えながら忍者達を胸とお尻で張り倒してゆく。だが、豊満な胸が忍者を張り倒す度に思わず喘ぎ声が出る程の快感に襲われる。
 更に始末の悪い事に忍者達はタイガの胸を狙う様に手裏剣を飛ばし始めた。もし、手裏剣が胸に刺さってしまえばあまりの快感に気をやってしまうかもしれない。
 自ずと忍者達への攻撃は尻によるものが中心となるのだが、ここにきてズボンも限界を迎えた。

 ビリっ!

「お主、見た目の割に可愛らしい下着を履いているのでござるなぁ。」
「なっ!? み、見るんじゃねぇ! ……はぁん!?」
 ズボンがお尻の縫い目に沿うように避けてゆき、下着が丸見えになってしまったのだ。忍者達の指摘に思わず両手でお尻を隠すがそれは大きな隙を晒す事を意味している。
 何処からともなく飛んできた液体に塗れた手裏剣がタイガの両手の隙間を縫う様にしてタイガの尻に突き刺さった。
 そして、突き刺さった尻を中心に広がる強烈な快感にタイガは嬌声をあげるとそのままお尻を突き出すようにして倒れ伏してしまった。

「二度と逆らえない様に徹底的にやるから覚悟するでござるよ。」
「あうぅ……く、くるなぁ……。」
「手始めにお仕置の尻叩き百回からいくでござぁあああああっ!?」
 快感に打ち震えるタイガに下賤な笑みを浮かべる忍者達が迫る。このままではタイガは調教されて立派な雌豚忍者にされてしまうだろう。
 だが、それがなされる事はなかった。突如起きた爆発により忍者が吹っ飛ばされたのだ。
 爆発は断続的に置き、その度にタイガは爆風に煽られて転がってゆく。暫くして爆発が止めばそこに忍者達の姿はなかった。
「あひぃ……むねとしりがぁ……。」
 そして、爆風に煽られて転がり続ける度によって与えられた胸と尻への刺激による快感が原因で蕩けた顔になったタイガだけが残されるのであった。


「予想以上に筋力の低下が激しいわね。……そりゃあ『理想の女性』ならそうなっていても可笑しくないとは思っていたけれども。」
 タイガが絶体絶命の危機に陥る中、智華は電脳魔術により出現した不可視の壁で築き上げた即席の要塞に籠城していた。
 始めは過去に習得した赤枝流武術で迫りくる忍者達を返り討ちにしようとした。しかし、大きくなった胸が邪魔でうまく技を決める事が出来ず、力比べになった際には負けそうになる程に筋力が低下していた。
 迂闊に攻めるのは得策ではないと判断した智華は守りを固める事にした。

『此処には壁がありますよ。見えないと思うなら撃てばいいわ。』
「ふん、拙者は騙されぬでござるよ。直に捕まえてやるから覚悟せよ! ……あばばばばばっ!?」
『――さて、答え合わせの時間だね?』
 周囲を電脳魔術による不可視の壁で覆った智華の忠告を無視し忍者刀で切りかかる。だが、忍者刀は不可視の壁に阻まれ、攻撃を受けた壁から放たれる高圧電流により忍者は黒焦げになった。
 次いで上空から手裏剣が降り注ぐが、それも不可視の壁に阻まれた上に壁から放たれた高圧電流が手裏剣を放った忍者を追いかけ回し始めた。
 こうして忍者達が迂闊に攻撃してこなくなった事を確認した智華は04-MV[P/MC]を構えるとある時に障壁の隙間から、ある時は障壁を一瞬消しながら忍者達を撃ち始めた。
「にしても胸が気になる……! 変装の時はPADだったから気にならなかったけど!」
 モグラたたきの如く忍者達の撃ち続ける智華であったが大きくなった胸が気になって思う様に狙いを定める事が出来ない。加えて一方的に攻撃できる事への安心感から油断してしまっていた。

「ふぅー、漸く中に入れたでござるよ。」
 また一人、忍者を打ち抜いた智華の背後から声があがる。慌てて振り返ってみればやり遂げたと言わんばかりに肩を回す忍者がいるではないか。
 そう、智華が不可視の壁を出せるように豚房流忍者達は自身を不可視にする術を持っていたのだ。
 咄嗟にライフルに取り付けられた銃剣で切り払おうとする智華であったが、銃を振るう前に忍者に取り押さえられてしまった。

「さてさて、ここからはお楽しみの時間でござるよ。」
「ぐぅ……離しなさい!」
 今の智華では取り押さえられた状況から脱する事は難しい。仮に振り払えたとしても距離をとるには不可視の壁を解除しなければならず、壁を消せば周囲を取り囲む忍者達が意気揚々と襲い掛かるだろう。
 必死に打開策を探るが忍者は待ってくれない。忍者は胸元から怪しい薬を取り出すと智華の口元へと近づけてきた。

「なぁっ! 何が起きたでござるか!?」
 万事休すかと智華が目を閉じかけたその瞬間、突如として上空から降り注いできたミサイルの雨により智華を取り囲む忍者達が薙ぎ払われた。
 突然の事態に忍者は驚愕し思わず立ち上がってしまった。拘束が解けた事を察知した智華はすかさず不可視の壁を解除すると忍者から距離を取るとライフルを忍者に向けて撃ち放った。


 時は猟兵達と忍者達との戦闘が始まった直後にまで遡る。
「無事に突入する事が出来たわね。」
 草食系男子故に願掛けで一瞬思考停止したものの、無事に領域へ突入する事が出来た新垣瑞希ことシャルロット・アルバート(閃光の戦乙女(f16836)は目隠しを外すと自身の体を見回した。
 普段よりも幾分か縮んだ背丈に金の長髪、ボンキュッボンという言葉が相応しい出る所はでて引っ込むところは引っ込んだ体つきになっている。
「流石に自分で女体化するのとは勝手が違うか……。」
 だが、【鎧纏いし戦乙女】の効果により女体化した時とは異なり胸に確かな重みを感じた。よくよく見ると胸がいつも以上に大きくなっているのだ。

「既に戦いが始まっているようだし、急いだほうが良さそうね。『パワードスーツ、最大出力!』」
 ふと耳を澄ませれば橋の向こう側から見える町から戦闘音が聞こえてくる。
 シャルロットはパワードスーツの出力を上げて黄金の粒子を身に纏うとブースターを吹かして町に向けて飛び立った。

「やはり、変化した姿に戸惑っている人が多いみたいね。」
 シャルロットは上空から猟兵と忍者達の戦いを眺めながら呟く。シャルロットの様に大きく姿を変えるユーベルコードを持つ者は決して多くはない。
 現に猟兵達の中には武器が持ち上げられずに別の手段で戦う者や明らかに動きの精彩が欠いている者が数多くいた。
 そして、通りの向こう側から忍者の増援が迫ってきている事に気が付いたシャルロットは敵の増援を食い止める為に動き始めた。

「空から攻めるとは卑怯でござるよ! ぬわぁ~!?」
「自分達に有利な領域に誘い込んでから戦うあなた達には言われたくないわ。」
 シャルロットは上空からのビームマシンガンによる掃射で忍者達を容赦なく蹴散らしてゆく。
 途中、危機に陥っている味方を見つければストライカーブレードによる切り付けや誘導兵器による爆撃で助ける事も忘れない。
 時折、手裏剣による攻撃が飛んでくるものの、高速で飛行するシャルロットに当たるわけがなく、奇跡的に当たってもパワードスーツに弾き返されてしまった。

「この調子で増援は全て潰させて貰うわよ。」
 こうして増援を全滅させたシャルロットは反対側の通りから接近する更なる増援を倒す為にブースターを吹かすのであった。


「あー、服がきつい。序に狐と忍者の両方から求められていないのもキツイですねぇ……。」
 獏ノ進はミニオフバイクを駆りながら背後から追いかけて来る忍者達から逃げていた。お栄と豚房流忍者の両サイドから求められていない為か忍者達の攻撃は思いの外激しかったのだ。
 幸い、ただ走らせるだけならば今の体でも問題はなく可能であり、バイクの速度に忍者達は追いつけずにいたので簡単に距離を離す事が出来た。

「やはり、今の姿なら何時もよりも飛ぶのが楽ですね。このまま何処かへ飛んでいきたくなるけれど、まずは分身の数を減らすとしようか。」
 ある程度距離を離した所で獏ノ進はミニバイクから飛び降りると普段は隠している翼を広げて空高く舞い上がった。
 背丈が高くなったとはいえ女性の体、その動きはいつも以上に軽やかで何処までも飛んでいきたいと思える程であった。
 だが、今はオブリビオンの忍者を倒す事が先決だ。獏ノ進は日月専用突撃銃を取り出すと漸く追いついて来た忍者達に向けて構えた。

「こらー! 降りてきて戦うでござるよ!」
「わざわざ君達の土俵で戦うつもりはないよ。」
 眼下で喚く忍者達を獏ノ進は容赦なく突撃銃を乱射して撃ち抜いてゆく。銃の反動も小柄な本来の姿に合わせて調整をしていたお陰かどうにか抑えられていた。
 途中、忍者達が家屋の屋根を利用して胸に挟んだ忍者刀で切りかかってきても獏ノ進は蝶が舞う様にして斬撃を避けると蜂が刺すかのように至近距離からの銃弾を撃ち込んだ。
 暫くして獏ノ進を追いかけて来た忍者達は全員倒れ伏していた事を確認した獏ノ進は地上へと降り立った。

「全員倒す事が出来たかな?……どうやら生き残りがいたようだね。」
「わざわざ地上に降りて来るとは……か、返り討ちにしてやるでござるよ!」
 獏ノ進による一方的な蹂躙を目の当たりにしたのか、忍者は完全に怯えていた。必死に胸に挟んだ忍者刀を振るうがそれが却って怯えている事を明白にしてしまっている。
 怯えているとはいえ相手はオブリビオン、油断せずに突撃銃で撃ち抜こうと考えていた獏ノ進だったが唐突にある想いが頭をよぎった。

(あんなにも怯えて、もっと虐めたくなってしまうじゃないですか。)
 獏ノ進の臍に刻まれていた狐のタトゥーが怪しく光り輝いていた。
 忍者との戦闘が始まる前に色々と調べていた狐のタトゥー。妖術の要である事は断定できた為にドラゴンオーラで干渉を試みたものの変化がなかった為に放置していたものだ。
 しかし、タトゥーはドラゴンオーラにより大きく変質していたのだ。変質したタトゥーは戦いを通じて昂った体と敵に求められなかったという劣等感、そして目の前で震える忍者に対し沸き上がった僅かな嗜虐心を切欠に一気に覚醒した。

「なにが起きているでござるか!?」
『この姿の僕なら、好きになってくれますか?』
 程よい大きさであった獏ノ進の胸が大きくなってゆきシャツのボタンが耐えきれなくなり弾け飛んだ。更に女性の体ながらも男性的であった雰囲気が女性的な物へと変化したのだ。
 突然の事態に混乱する忍者に獏ノ進は妖艶な笑みを浮かべながら問い掛ける。確かに今の獏ノ進の体は豚房流忍者となるには充分だ。それどころか豚房流忍術を極める事すらできるかもしれない。
 忍者は獏ノ進に完全に魅了されていた。獏ノ進も忍者の態度から好きなってくれると判断したのか笑みを深めると忍者が胸に挟んでいる忍者刀を外し優しく抱きしめた。

「な、ななな、何をしているでござるかっ!?」
「うふふ、私が好きなら一緒に楽しみましょうか。」
 顔を赤らめ慌てふためく忍者を無視するかの様にいつの間にか口調までもが変わった獏ノ進の手が忍者の衣類を弄り始める。
 その動きは拙いが時々手が敏感な場所に触れるのかその度に忍者の喘ぎ声が花街に響き渡った。
 暫くして獏ノ進は忍者の胸元から液体の詰まった小瓶……『三千性界』を取り出した。

「これは何でしょうか? 私に教えてくれませんか?」
「そ、それは! ちょっと塗るだけで大変な事になるから今すぐ返すでござる! ……むぐぅ!?」
 あろう事か獏ノ進は小瓶の蓋を開けると忍者の口に押し込んでしまった。突然の凶行に忍者は慌てて小瓶を吐き出すが小瓶の中身は既に半分程に減ってしまっていた。
 そして、薬を飲んでしまった忍者の変化は劇的であった。獏ノ進が軽く胸を揉んだだけで嬌声をあげてそのまま力なく倒れ伏しまったのだ。
 倒れ伏した忍者に獏ノ進がゆっくりと迫る。その瞳はまるで獲物を見つけた獣の様であった。

「これは素晴らしい薬ですね。これならあなたを簡単に私のモノにできそうです。」
「ひぃっ!? こ、こないでぇ……。」
 忍者は必死に懇願するが獏ノ進は満面の笑みを浮かべるばかりで聞き入れる様子はない。

「それでは、始めましょうか。」
 こうして、獏ノ進による忍者への調教が始まるのであった。


「ちょっ、ちょっと待て。今はこんな見た目だが俺は成人でしかも男だぞ。」
 目の前の忍者達がの言葉が本当ならば今回の騒動の元凶は相当にズレた感性の持ち主であるという事になる。
 そんな相手に狙われていると知った隆豊は焦らずにはいられなかった。

「大丈夫でござるよ。お栄殿は若い女性であれば元が何であっても気にしない方でござる。」
「それどころか、相手の性格を容姿に合わせて矯正する事を楽しんでいた気がするでござるよ。」
「冗談ではないぞっ!?」
 忍者から語られた言葉に隆豊は更に震えあがる。もしも忍者達に捕まってしまえば恐ろしい感性の持ち主の前に差し出されてしまうのだ。
 絶対に捕まってはならないと隆豊は徹底抗戦する事を決意した。

「ふん、殺意も無しに俺を倒せると思うな!」
 隆豊は両手を広げて飛び掛かってきた忍者を匕首で切り伏せる。忍者達は隆豊がお栄の求める容姿の者である為か傷のつきそうな攻撃を殆どせず、体術による捕獲を試みて来る。
 確かに今の隆豊では忍者に捕まったら逃れる事は叶わないだろう。だが、姿が幼い少女になっていたとしても真正面から突撃してくるだけの忍者に隆豊は負けるつもりはなかった。
 時折、忍者刀で匕首を受け止めようとする忍者もいたが【鬼刃付与】により切れ味が大幅に増した匕首により忍者刀諸とも両断されるだけであった。

「この調子なら味方の救援が来るまでどうにか持ちこたえられそうだな。うっ、何だっ?!」
 挟み撃ちにされない様に建物を背に隆豊は戦いを続ける。女体化に伴う攻撃範囲や立ち回りの変化もどうにか対応出来そうであった。
 このまま他の味方が助けに来るまで待ち受ける戦いを続けようと考えていた隆豊だが、突如として頭にナニか重たいものが乗る感触と共に上半身が動かせなくなった。
 慌てて後ろを確認するがそこには人の姿はない。

「奴らの忍術の類かっ?!」
「その通りでござるよ。いやぁ、お主は賢いでござるなぁ。」
「は、離せ! このっ……! お前達も近づくなっ!」
「おぉっと! 危ないでござるよ。」
 隆豊は捕縛から逃れようと力を籠めるが小柄な少女の体では忍者の力に全く敵わない。更に前方から迫る忍者を近づけまいと匕首を振り回せばあっと言う間に匕首を奪われてしまった。

「随分とやんちゃな娘でござるなぁ。これはお栄殿の前に連れていく前に少しお仕置が必要でござるよ。」
「な、何をする気だ?! むぐぅっ!?」
 武器を奪われてなお逃れようと必死に暴れる隆豊に忍者は胸元から薬を取り出すと隆豊に飲ませた。
 隆豊はそれが事前に仲間から聞かされていた『三千性界』である事に気が付き、慌てて吐き出そうとするが無情にも薬の効果は直ぐに現れた。

「ふぅ~。」
「ひゃぁっ!? な、なんだこの感覚は?!」
 耳元に息を吹きかけられたかと思えば得も言われぬ快感が全身を駆け巡り、隆豊は思わずかわいい悲鳴を上げてしまった。
 混乱する隆豊に対し忍者達は容赦なく様々な部位へと息を吹きかけてゆく。息が吹きかけられる度に隆豊は可愛らしい喘ぎ声をあげながら悶えてしまう。
 数分も経てば隆豊は止めどなく全身を駆け巡る快感によって息も絶え絶えになっていた。

「流石にこれ以上お仕置するのは危険でござるな。」
「なら、お仕置はこれで終わりにしてそろそろお栄殿の元へ連れて行くでござるよ。」
「あうぅ……。」
 こうして隆豊はお栄の元へと連れ去られてしまうのであった。


「本当に女の子、しかも人間の女の子になちゃってる!?」」
 フェアリーの少年、ポプラ・エニーセブン(フェアリーのサイキッカー・f14329)は自身の体を見て驚いた。
 いくら妖術とはいえ身長17cmのフェアリーであるポプラ相手にはまともに効果を発揮しないと思っていたからだ。
 だが、領域に突入したポプラの姿は願掛けで思い浮かべた通りの姿になっていた。
 身長は約111cm程と本来の身長の10倍近くになり、髪も地面につきそうな程の長さのツインテールになっている。
 更にその体は華奢ながらも胸は服を大きく押し上げて20cmに迫る大きさになっていた。
 だが、最大の変化は背中に生えている筈の蝶を思わせる羽根が綺麗さっぱりなくなってしまっている事だろう。

「飛べないのは不便だけど、これが人間の世界なんだね。」
 過去の戦いで女体化をしたことはあるものの、フェアリーの範疇は外れていなかった。だが、今回はフェアリーの範疇を超えて人間になってしまっている。
 飛行こそできないが普段とは比べ物にならない程に小さくなった世界はポプラにとって未知の感覚であった。
「確か子ブタを倒せばいいんだよね? ……それにしても動き辛いよぉ。」
 暫しの間、女体化した体を堪能するポプラはここに来た目的を再確認すると共に改めて自身の体の調子を確かめる。
 今の姿は元の姿と比べて力はとても強くなっているだろう。だが、それ以外の点では明らかに元の姿よりも劣っている。
 特に飛べなくなっている事がポプラにどれほどの影響を与えるのか予想がつかなかった。

「今日は千客万来で嬉しいでござるよ!」
「出来れば長身巨乳の者がもっときて来てほしかったでござるが、流石に贅沢でござるよなぁ……。」
「わわっ! 沢山来たよっ!?」
 上手く戦えるかという不安に駆られるポプラの前にとうとう忍者の集団が現れた。
 やられる前に倒してしまおうと考えたポプラは普段よりも何倍にも強化された力任せに忍者へと殴り掛かる。

「今度の子は元気いっぱいでござるなぁ。どれ、拙者が遊んであげるでござる。」
「あれっ? なんで勝てないの?! 力はいつもよりも何倍も強くなってるはずなのに!」
 ポプラの攻撃はあっさりと忍者に受け止められてしまい、そのままポプラは押し倒されてしまった。
 確かにポプラの力は何倍も強くなっている。だが、それは『フェアリーとしてのポプラ』と比べての事だ。
 人間としてのポプラの力は忍者とは比べ物にならない程に弱かったのだ。
 変化した体に戸惑うあまり、ユーベルコードを振るう事すら忘れてしまっているポプラが忍者達に勝つ事は不可能であった。

「しかし、立派な胸でござるなぁ。拙者の胸と良い勝負ではござらぬか?」
「うぐぐ、うごけない上に胸がはみ出しててはずかしいよぅ……。」
 忍者の豊満過ぎる胸を押し付けられたポプラは身動き一つとる事が出来ない。
 しかも、自身の胸が忍者の胸が押しつぶされてしまい、服の隙間からはみ出している事に気が付き顔を赤らめてしまう。
 そして、身動きの取れないポプラに忍者達が群がり弄んで行く。

「それにしても、こんなに露出の高い服を着ているとはそんなに弄って欲しいのでござるかぁ?」
「おぉ! この服見た目の割に良く伸びるでござるなぁ!」
「本当でござるな。……はえておらぬし綻び一つないでござるな。」
「ど、何処を見てるんだよ!?」
 ある忍者は大きく曝け出されたポプラの腋の下を舐め回す様に観察する。
 またある忍者はポプラの着ているフェアリードレスの柔軟性の高さに関心を寄せている。
 とある忍者に至ってはあろう事かフェアリードレスの一部を持ち上げてポプラの下腹部を観察しているではないか。
 これにはポプラも顔を真っ赤にして暴れるが微塵も動く事が出来ない。そんなポプラに追い打ちを掛けるように忍者達は刷毛を使い怪しい液体をポプラの体に塗り付け始めた。

「あー、すまんでござる、お詫びに気持ちよくなれる薬を塗ってあげるでござるよ。」
「そんな薬いらないよ! んぅう!? なんなのこれぇ! ふぁああ!?」
「ほーれ、どんどん塗っていくでござるよぉ~。」
 忍者達は腋の下から始まり、衣類からはみ出した胸や足の裏、果てには下腹部にまで薬を塗ってゆく。
 そして、薬を塗られた個所を中心にポプラの体は敏感になってゆき、忍者の吐息が降れるだけでも悶えそうな快感がポプラの全身を駆け巡る。
 薬が塗り終われば忍者達は薬を更に塗り広げるようにポプラの全身を揉みしだき始めた。

「あっ! あっ! だ、だめ、これ以上揉まれたらおかしくなっちゃうよ!」
「お主がおかしくなったとしてもお栄殿は受け入れてくれる故、我慢しないでどんどんおかしくなるでござるよ! 折角だから今度はこれを使ってみるでござる。」
「今度は何をする気なの!? これ以上は本当にボクおかしくなっちゃうよ!」
「だからおかしくなっても良いと言っているではござらぬか。さぁ、いくでござるよぉ~!」
「い、いやぁ! ぶるぶる震えてる! ふあああああ!?」
 忍者達の責めに乱れ喘ぎ声をあげるポプラに対し忍者達は今度は振動するナニかを取り出すとポプラの敏感な部分へと宛がい始めた。
 振動のもたらす快感は先程の比ではなく、軽く押し当てられるだけでも嬌声をあげてしまう。
 そして、あまりにも激しい責めにポプラは何度も気をやってしまいとうとう気絶してしまった。

「お主らやりすぎで失神しているでござるよ!」
「うわぁあ!? 反応が良くてついやりすぎてしまったでござるよ!」
「全く、この者はお主らが責任を持って連れていくでござるよ。」
「うぅ……お栄殿に怒られそうで怖いでござるよぉ……。」
 完全に気を失っているポプラを一旦解放した忍者達はポプラを優しく抱き上げると後頭部を巨乳で優しく挟み込んだ。
 そして、忍者は【乳遁の術】を発動させてポプラ共に姿を消すとお栄の元へと向かい始めるのであった。


「また変わった状況ね……。」
 猟兵と忍者達の戦いが続く中、エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は妖術により変化した体を見回した。
 幼少期に機械化された為に成長が止まっていた体は妖術により大きく姿を変えていた。
 その姿はもしも自身が機械化しなかったらあり得たかもしれない未来の姿だ。
 あと少しで160cmに到達する背丈に体格も大きすぎでも小さすぎでもないバランスの取れた体つきをしている。
 そして胸の大きさも体を動かすのに支障をきたす事のない最適な大きさであった。

「……あら、すごいものね……この姿なら私も直接戦えたりするのかしら……?」
 変化した自身の体に感心するエメラに彼女を発見した忍者達が放った手裏剣が飛来する。
『我が紡ぐは戦装束!』
 エメラの号令に応じて無数の魔導蒸気兵器が召喚され、対象に合わせて変形をしてゆく。
 自身の身体能力が低い為に普段は身近な乗り物や建造物、或いは事前に召喚した蒸気兵に装着する装備を今回はエメラ自身が装着してゆく。
 装着された蒸気兵器は多種多様な浮遊型の銃火器だ。装着された兵器は勿論の事、自身も問題なく動けている事にエメラは笑みを浮かべた。

「悪いわね……元々私自身の戦闘力が低い分、今の姿の方が……強いわよ?」
 エメラは徐に傍らに浮遊するガトリングを手に取ると走りながら発砲を始めた。ガトリングから大量の薬莢が排出されると共にエメラへと飛来する手裏剣が次々と撃ち落とされてゆく。
 普段のエメラなら数秒で吹っ飛ばされても可笑しくない反動がガトリングから生じるが今のエメラは反動を意に介することなく撃ち続けた。

「このままだと全滅でござる! ここは一旦退却するでござっ!?」
「あらあら、逃げるなんて許さないわよ。」
 途中、逃亡を試みる忍者を見つければエメラは銃をガトリングから狙撃砲に持ち替えて砲弾で逃亡する忍者を吹き飛ばした。
 更に相手が物量で攻めてきた際には火炎放射器で容赦なく焼き払った。
 普段なら絶対にできないであろう体験をエメラは忍者達を標的に走りながらの様々な銃火器を扱う事を心行くまで楽しむのであった。


「これが巨乳の感覚……!」
 猟兵達が変化した体に悪戦苦闘する中、アレクサンドラはぶれる事無く巨乳を堪能していた。
 背後からは忍者達が迫る中、アレクサンドラはわざと胸が揺れるようにスキップを踏みながら一人花街の奥へと進んでゆく。
 暫くしてアレクサンドラは座り込み、周囲を忍者達に包囲されていた。他の猟兵達の戦闘音は遥か彼方からかすかに聞こえる程度であり救援は望めない状況であった。

「漸く追い付いたでござるよ。鬼ごっこはこれで終わりにするでござるよ。」
「あんなに巨乳を揺らして疲れたでござろう? いい休憩場所があるから拙者達と一緒にそこで休むでござるよ。」
 やはりというか忍者達にアレクサンドラに対する殺意や敵意はない。恐らくは今までも鬼ごっこにつきあってあげたという認識しかないのだろう。

「ふふ……あなた達は私に誘い込まれた事に……まだ気づいてないの?」
「どういうことでござるか?」
「こういうことです……! 『うぅぅぅぅ……があぁぁぁぁぁぁぁっ!!』」
 不思議そうに首を傾げる忍者達に対しアレクサンドラが雄たけびを上げた。するとアレクサンドラの体が白い毛に覆われてゆくではないか。
 突然のアレクサンドラの変身に忍者達は驚愕する。そして、驚愕して動きが止まってしまった為にアレクサンドラを中心に降り注ぐ無数の赤黒い闇の雷を浴びる事になった。

「ぬわぁあああ! なんで晴れているのに落雷がおきるのでござるかぁああぁあ!?」
「よ、よけきれないでござるるるるるるるるる!?!?!?」
「この調子で皆やっつけるです!」
 アレクサンドラの【狼獄雷哮】は俗に無差別攻撃型と呼ばれるユーベルコードだ。もしも、周囲に味方のいる状況で使えば闇の雷撃は味方にも容赦なく降り注ぐだろう。
 しかし、今この場にいるのは自身と敵の忍者だけで味方は1人もいない。故にアレクサンドラは味方を気にする事なく【狼獄雷哮】を発動させる事が出来るのだ。
 だが、無差別に降り注ぐ雷撃はアレクサンドラの予想もしていなかった場所へと落ちた。

「がぅっ!?」
 何と雷撃の1つが豊満になったアレクサンドラの胸に落ちたのだ。雷撃は容赦なくアレクサンドラの体を駆け巡りアレクサンドラは思わず大声で鳴いてしまう。
 だが、ここでアレクサンドラは痺れと傷み以外の感覚が胸に迸るのを感じていた。

(なんだか、気持ちいい……?)
 予想外の感覚に首を傾げるアレクサンドラだが新たな忍者がやってきた事を察知して再び雷を落とし始めた。だが、先程の感覚が気になったアレクサンドラはあろう事か自身の胸に目掛けて雷を落としてしまう。

「きゃいんっ!?」
 果たして、その感覚は気のせいではなかった。確かに雷が胸を中心に全身を駆け巡る時に快感が生まれていたのだ。
「やっぱり気持ちいい……! いや、だ、だめ、そんなことしちゃ……真面目に戦わないと……。」
 だが、戦いの最中に快感を求めるなんて不真面目にも程がある。アレクサンドラは首を振るい煩悩を打ち払おうとする。
 だが、一度知ってしまった快感をアレクサンドラの体はどうしようもない程に求め始めていた。先程と比べて明らかに胸に落ちる雷の数が増え始めたのだ。

「きゅーん! きゅーん!」(もっと! もっと気持ちよくなりたいです!)
 気が付けばアレクサンドラは落雷による快感の虜になっていた。現に忍者達は落雷を恐れて全員退避しているにも関わらず、アレクサンドラは雷を落とす事をやめようとはしない。
 雄叫びもいつの間にか嬌声になっており豊満な胸をギリギリ覆い隠す衣類の一部が不自然に濡れ始めていた。

「きゅーん……。」(もっと気持ちよくなりたいのぉ……。)
 暫くしてアレクサンドラは倒れ伏していた。雷を受ける度に蓄積されていった体のしびれがとうとう許容量を超えてしまったのだ。
 今のアレクサンドラには身動きを取る事は勿論の事、大声をあげる事も出来なくなっていた。
 そんなアレクサンドラの周りを落雷が止んだ事を察知して再び集まった忍者達が取り囲んでゆく。

「いやはや、どうなる物かと焦ったでござるがまさか自滅するとは思わなかったでござるよ。」
「おやおやぁ~? まさか母乳を噴き出しているではござるか? 見た目に反して淫乱な奴でござるなぁ。」
「こんな厭らしい子はお栄殿にお仕置をして貰わなければいけないでござる、皆で連れていくでござるよ!」
「いやぁ……つれてかないでぇ……んぅう!」
 忍者達はアレクサンドラを担ぎ上げるとまるで神輿の様に何処かへと運び始めた。
 アレクサンドラもどうにか逃げようとするが、麻痺は依然として残ったままな上に胸が揺れる度に快感が迸り動く事が出来ずにいた。
 こうして、アレクサンドラもお栄の元へと拉致される者の一人となるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

泉・星流
妹(火華流・f11305)に手助けを頼まれて参加
情報は妹経由…『肝心な部分』は教えてもらってません


女体化に…
「なんじゃこりゃああぁぁーーーー!!!!」
背丈は女体化の影響か150㎝未満、胸は火華流より大きい・髪型は変更なし


戦闘
装備『BSG』や『BBR』を使おうとしたら…銃の反動に手が弾かれる(力が低下)
また身体の変化に思った通りの動きが出来なかったりする

ここは慣れるまでは…と魔法戦一択…指定UCを使用
基本的に創造した空飛ぶ箒を自身の防御と迎撃に上手く振り分けて防御を固めつつ【全力魔法・拠点防御+範囲攻撃】
装備『BR』で魔力弾で攻撃【スナイパー】(いつもの調子で撃つと反動がある為、威力は抑え目)


泉・火華流
胸を大きく出来る…と思って参加
兄(星流・f11303)への協力は『面白そうだから』…『肝心な部分』はあえて伝えなかった


念願の胸を手に入れて大喜び…だが…
「お兄ちゃん…じゃなくて、お姉ちゃんの方が大きい…」

身長・髪型は変化なし…体型的に大きな胸だが、異常という程ではない


戦闘
基本的にレガリアス・エアシューズで走りながらの戦闘スタイル

胸が大きくなった為(胸の大きさより、基本的な身体のバランスや胸の揺れによる重心の変化で)あらゆる動きに誤差が生じ、ナイトメア・シザーズやグラビティ・チェーンが大振りになったり着地なども姿勢を崩しやすい

指定UC(武装は機銃のみ)を護衛と迎撃で出すが…戦闘スタイルは変えない




「火華流、まだ目隠しを外しちゃ駄目なのかい?」
「あと少しだからもう少し我慢して。」
 目隠しをした泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)は妹の泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)に手を引かれながら橋の上を歩いていた。
 妹が妙に勧めて来るので渋々今回の依頼に参加した星流であったが当初から違和感を感じていた。願掛けの内容指定もそうだし領域の突入に目隠しが必要なのもそうだ。
 更に橋を渡り始めようという所で火華流から合図をするまで目隠しを解かないで欲しいお願いをされてしまったのだ。流石におかしいと思った星流が火華流に理由を聞いた。

「少し前に小型戦闘機隊を視覚共有機能をつけてみたの。この子達の性能試験に丁度良いからお兄ちゃんも手伝って欲しいのよ。」
 一応筋の通った理由ではあるものの、やはり何か隠している気がしてならない。怪しむ星流であったが妹がこうも必死にお願いする事も珍しかったので偶には付き合ってやるかとこれ以上考える事をやめてしまった。
 後に星流はその判断を後悔する事になる。

(お兄ちゃんはどんな姿になるのかな?)
 火華流は今回の依頼に参加するにあたって2つの目的があった。1つは自身の胸を大きくする事でありもう一つが理想の女体化した兄の姿を見てみることだ。
 正直に星流に依頼の詳細を話せばついてこない可能性があった為に火華流は敢えて領域内では強制的に女体化させられる事を黙っていたのだ。
 暫くして足に伝わる感触が変わった事に気が付いた火華流は兄の星流に合図をすると自身も目隠しを外して胸元を見た。
 普段なら簡単に足元が見える程度の厚さしかなかった胸はなく、かわりに足元が見えづらくなる程の大きさの胸があった。試しに胸を揉んでみれば柔らかな感触が返ってくる。
 目論み通りの変化に火華流は喜んだ。そして、次は女体化した兄の姿を見てやろうと隣を見て絶句する事になる。

「漸くか。さっきから胸に違和感を感じてたんだよな……なんじゃこりゃああぁぁーーーー!!!!」
 火華流からの合図に目隠しを外した星流は自身の胸に感じていた違和感の正体を確かめようとして絶叫した。自分の体が女体化していたのだから当然の反応だ。
 髪型には変化がないようだが、背丈や体格は妹の火華流とほぼ同等にまで縮んでいる上に服がはち切れそうな程に胸が大きくなっていた。

「火華流! これはどういう……なんで落ち込んでいるんだ?」
「お兄ちゃん……じゃなくて、お姉ちゃんの方が大きい……。」
 星流は火華流に女体化の理由を問いただそうとして何故か火華流は酷く落ち込んでいる事に困惑した。そして、自身と火華流の胸元を比べてみて、落ち込んでいる理由を察した。
 嵌められた事に星流は怒りを覚えていたものの、自身のあげた絶叫を聞きつけて敵を集まってきていた為にまずは敵を片付けてから改めて問い詰める事にした。

「今日はお栄殿の好みそうな者が沢山来ているでござるな!」
「よく来たでござるな~。甘くて美味しいお菓子をあげるから拙者達と一緒に来て欲しいでござるよ~。」
 二人の前に到着した忍者達は目を輝かせたかと思えば胸元から犯しを取り出して二人を誘惑し始めた。攻撃されると思っていた二人は忍者達の予想外の対応に困惑し顔を見合わせる。

「なんか、変な事を言っているけれど、倒しちゃっても大丈夫だよね?」
「大丈夫じゃないかな。どうみても幼児誘拐を目論む不審者だし。」
 何故か忍者達からは害意が感じられない。しかし、それ以上に怪しすぎて相手がオブリビオンでなかったとしてもついていきたいとは思わなかった。
 忍者達を倒す事で意見が纏まった二人が動き始める。星流がBroomBattleRifle、通称【BBR】を発砲するのに合わせて火華流が小型戦闘機隊を引き連れて忍者達へと突撃した。

「うわっ!? 銃の反動が抑えきれなくなっている。……これは接近されたら不味い事になりそうだね。」
 星流は【BBR】を撃った直後、反動で銃を手放しそうになってしまい慌てた。どうやら妹が黙っていた女体化の影響は想像以上に深刻らしい。
 銃の反動を抑えられなくなっている事もそうだが、それ以上に深刻なのが大きな胸が邪魔で思う様に動けない事だ。
 もしも忍者に捕まれば抵抗すら難しいかもしれない。そう考えた星流は魔法による防衛に徹する事にした。
『想像より僕の魔力を得て形を成せ……。』
 星流の詠唱に応じるように虚空から300本近い数の箒が創造されてゆく。箒には赤、青、緑の光が灯っておりそれらの箒が飛び交う光家は幻想的ですらあった。
『駆け巡れ…僕の変幻自在の箒達……!』
 そして、星流の号令に応じるように箒達が一斉に動き始めた。

「んん? 箒なんか飛ばして拙者達を掃除しようとでもいうのでござるかぁ? あいたたたたたっ!?」
 赤い光が宿った箒たちは大漁の魔力弾を発射して忍者を打ちのめしてゆく。
「立ち止まっていると狙い撃ちにされるでござるよ! 素早く動いて攪乱するでござるよぉおおっ!?」
 青い光が灯った宿る箒はまるで洪水を思わせる魔力の奔流で魔力弾を必死に避ける忍者を洗い流した。
「まずは箒を手裏剣で撃ち落とすでござるよ。……叩き落とされたでござるっ!?」
 そして、緑の光を宿す箒は忍者達の放つ手裏剣をハエ叩きの如く片っ端から叩き落してゆく。

「箒達は問題なさそうだね。そろそろ僕も攻撃を再開するとしよう。……そういえば、火華流は大丈夫かな?」
 箒達に守られた星流はしゃがみ込みライフルを反動で手放さない様に確りと構えると何時もよりは威力が弱めな魔力弾で箒に翻弄されている忍者達を撃ち抜いてゆく。
 星流を捕らえようとすれば箒に妨害され、箒をどうにかしようとすれば星流に狙撃される。忍者達は着実に追い込まれていた。
 そして、星流は狙撃を続けながらも自身と同じように容姿の変化している火華流を心配するのであった。

「あぁもう! 胸が邪魔で上手く戦えないわ!」
 忍者達との戦いを有利に進める星流に対して火華流は苦戦していた。大きくなった胸が原因で攻撃や移動に支障をきたしているのだ。
 ナイトメア・シザーズやグラビティ・チェーンを振るおうとすれば胸が邪魔で大降りとなり忍者達に避けられてしまう。
 レガリアス・エアシューズによる移動も事ある毎に揺れ動く胸のせいでバランスを崩し何度も転びそうになっていた。

「言い訳代わりに小型戦闘機隊を展開していて助かったわ。」
 実の所、小型戦闘機隊は星流に怪しまれずに目隠しを続けて貰う為に展開していたに過ぎなかった。当然、視覚共有の機能を追加したという話も嘘であり実際には搭載されていない。
 だが、事ある毎に大きくなった胸のせいで隙が生まれてしまう今の火華流にとって小型戦闘機隊の援護はとても頼もしかった。もしも小型戦闘機隊による援護がなければ火華流は早々に敗れていたかもしれない。
「いつの間にか、お姉ちゃんとも大分離れちゃってるわ。一旦合流した方が良さそうね。……むぎゅっ!?」
 気が付くと星流との距離が大分空いている事に気が付いた火華流は小型戦闘機隊に進路を阻む忍者達の霞払いをお願いすると一直線に星流の元へと向かおうとした。
 しかし、顔にとても柔らかい何かがぶつかったかと思えば身動きが取れなくなったのだ。慌てて自身の体を見てみれば火華流は忍者に抱きしめられているではないか。

「漸く捕まえたでござるよ~。」
「は、離して!」
 火華流は必死に逃れようと藻掻くが体格差も相まって逃れる事が出来ない。両腕に加えて豊満な胸を使った拘束は火華流の想像以上に強固であった。
 そして、必死に逃れようと足掻く火華流を忍者は微笑ましそうに見守っていた。

「それは無理な相談でござるよ。お主はこれからお栄殿の元に連れて行かせて貰うでござる。お栄殿はお主の様な者をとても可愛がってくれるから安心するでござるよ。」
「何処に安心できる要素があるのよっ!? 小型戦闘機隊! 今すぐ引き返して!」
 忍者からこのままだと大変な事になる事を暗に告げられた火華流は慌てて先行する小型戦闘機隊に救援を求めた。
 小型戦闘機隊は火華流の要請に応じて直に引き返してきたのだが何故か火華流達の周囲を旋回するばかりで何時まで経っても攻撃を始めない。

「な、なんで攻撃してくれないの!?」
「気づいていないようだが、今の拙者達は無色透明になっているのでござるよ。」
 そう、今の火華流と忍者は【乳遁の術】により視認不能な状態になっていたのだ。大まかな位置はレーダーで把握できても細かい位置はカメラからの映像頼りの小型戦闘機隊では火華流と忍者の正確な位置が分からないのだ。
 下手に攻撃をすれば火華流に当たる恐れがある為に小型戦闘機隊は攻撃できずにいた。

「それじゃあ、そろそろいくでござるよー。」
「いやあぁあっ!? お姉ちゃん助けてぇえええ!」
 いよいよもって後がなくなった火華流は星流に必死に助けを求める。しかし、距離があまりにも離れている為に火華流の声は戦闘音に紛れてしまい助けを求める声が星流に届く事はなかった。
 もしも火華流が女体化の事をちゃんと話していれば星流も事前に対策をたてて火華流の傍戦う事が出来ていたかもしれない。だが、それは可能性の話にすぎず今から覆る事はない。
 もはや火華流にはお栄の元へ連れ去られる以外の道は残されていなかった。

「ふぅ、漸く全員倒せたようだね。……火華流は何処に行ったのかな?」
 暫くして星流は全ての忍者を倒す事に成功した。しかし、共に戦っていた筈の火華流の姿は何処にもなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

稲荷・こん子
(※アドリブ、連携、絡み歓迎)
体が大きくなったから、バランス取りづらい…嬉しいけど!

警戒はしてるけど、戦いは好きじゃないから、話し合えないかなと交戦中も頑張る。あと媚薬探し
「少し話し合いを…だめですか?」

話してくれる忍者が居たら、こっそり耳元で質問
「えっと、『女色妖狐のお栄』みたいな姿ってこれであってるです?」
違ったら、姿を変えて貰えないかと相談〈赤い瞳、銀髪、色白の肌、狐の衣はそのまま〉

自分or味方を連れ去ろうとしたら、全力で阻止はします!
襲ってくる相手が居たら、怖いけど…【指定UC】使い、相手の乳を使った術を封じて、応戦なのです!
「出来れば、穏便に済ませたかったけど…!」




 猟兵と忍者達との戦いに終わりが見えてくる中、こん子は周囲を警戒しながら花街を進んでいた。

「やっぱりバランスを取りづらいのです……。」 
 こん子は大きくなった胸に手を当てながらため息をついた。
 豊満な大人の体になれた事は確かに嬉しい。だが、ある理由により突入時よりも大きくなっている胸とボリューム満点の6尾のお陰で気を付けていても時々転びそうになるのだ。
 そんなこん子の前に忍者の集団が現れる。例外なく衣類がボロボロで敗走してきたという事が良く分かる有様の忍者達はどうも言い争っている様であった。

「もはや残っているのは拙者達だけのようでござる……。」
「このままでは全滅は必至。お栄殿には悪いが拙者達は退くべきでござらぬか?」
「何を言っているでござるか?! 確かにお栄殿は性格に難はあるが、追い立てられる拙者達を受け容れてくれた方でござるよ!」
「というか皆の者、猟兵に見つかっているでござるよ!?」
 忍者達の会話を見守っていたこん子であったが忍者達がこん子の存在に気が付き臨戦態勢に入るのを見て慌てて戦闘の意思がない事を告げた。

「少しあなた達に聞きたい事があるのです……駄目ですか?」
 こん子からの提案に忍者達は訝しげに見つめるが首を傾げる忍者達であったが、質問に答えてくれれば見逃す事を告げると渋々了承した。

「それで、拙者達に何を聞きたいでござるか?」
「えっと、お栄さんみたいな姿ってこれであってるです?」
「お栄殿の姿でござるか……?」
 こん子からの質問に忍者達は身を寄せ合うと話し合いを始めた。暫くして意見が纏まったのかこん子へと再び向き合い始める。

「単刀直入に言わせて貰うが、今のお主はお栄殿に全然似ていないでござる。」
「えっ……そうなのです?」
「うむ。尾の数はあっているでござるが、それ以外の部分が殆ど違うでござるよ。」
「背丈は精々5尺(約151cm)程度でござるし、胸は辛うじて起伏が見える程度の大きさでござるよ。」
「むぅ……そうだったのですね。」
 こん子は悩んだ。当初の予定ではお栄の姿を確認した上で可能であればお栄の容姿を真似ようと思っていたのだ。
 だが、実際のお栄はこん子の想像以上に幼い外見をしているらしい。そして、悩んだ末にこん子はこのままの姿で行く事にした。

「答えてくれてありがとうなのです。約束通り、見逃すから他の猟兵達が来る前に逃げて欲しいのです。」
「感謝するでござるよ。……所でお主は中々のモノを持っているでござるが、豚房流忍術に興味医はないでござるか?」
 無事に話を終らせる事が出来たので約束通り見逃そうと思っていたこん子であったのだがどうも忍者達の様子がおかしい。
 どうやら、こん子が友好的に接してきた事を受けて忍者達はこん子を豚房流忍者に勧誘する事にしたようだ。

「ごめんなさい。私は忍術を習うつもりはないのですよ。」
「そんなことを言わないで欲しいでござる! 今ならお栄殿直伝の房中術も伝授出来るでござるよ!」
 こん子はやんわりと断ろうとするが忍者達は聞き受けてくれない。それどころか拉致してゆっくりと忍者に教育しよう等と宣いながら忍者達は襲い掛かってきた。

「出来れば、穏便に済ませたかったけど……! 『こん子の秘技、喰らうのです!』」
 飛び掛かって来る忍者にこん子の手刀が炸裂した。だが、忍者は弾き飛ばされこそしたが特に傷ついた様子はない。
 そして、弾き飛ばされた忍者は乳房を揺らす事により射出される手裏剣で反撃を試みるのだが何故か手裏剣を射出する事が出来なかった。

 カランカラン……。

「なっ!? 何故乳手裏剣の術が使えないのでござる……か? うわぁああああああ!!? 拙者の、拙者の胸がああああ!?」
 そして、自身の胸元を見た忍者は絶叫した。豚房流忍者にとって何よりも大事な大きな胸が胸が影も形もなくなっていたのだ。
 忍者は必至に自身の胸を弄るが当然巨乳が戻って来ることはない。そして、胸が消えた原因であろうこん子を見た忍者はこん子の胸が先程よりも明らかに大きくなっている事に気が付いた。
 こん子の放った手刀は相手の胸の脂肪を奪い取り強制的に貧乳に変える『秘技・吸乳の術』という一部の女性にとっては死よりも恐ろしい結果を齎す恐るべきユーベルコードだった。
 こん子はここに来るまでにも襲い掛かってきた忍者達の胸の脂肪をこの秘技により奪い取り自身の胸の脂肪へと変えていた。お陰で今のこん子の胸はIカップを超える超乳の領域へと突入していた。

「ま、まさかお主が拙者の胸を奪ったのでござるか!? 今すぐ拙者の胸を返すでござる!!!」
「ひぃっ!? 私には奪う事は出来ても戻す事は無理なのです!」
「そ、そんな!? 胸がなくなってしまったら拙者は、拙者はぁ……あははははははは……。」
 忍者の余りの剣幕にこん子は怯えながらも胸を元に戻す事が出来ない事を告げる。それは胸を奪われた忍者にとって絶望を告げる宣告でしかない。
 豚房流忍者にとって、巨乳とは術を発動する為に必ず必要になる何よりも大切な物だ。その巨乳が失われる事は豚房流忍者にとって死よりも恐ろしい事に他ならない。
 現に巨乳でなくなってしまった忍者はその事実を受け容れる事が出来ず、精神崩壊してしまった。
 その様を目の当たりにした他の忍者達はこん子に恐れ慄き、精神崩壊した忍者を担ぐと何処かへと逃げ去って行った。

 こうして猟兵と豚房流忍者達の戦いは終わりを告げるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『女色妖狐のお栄』

POW   :    岩砕玉天脚 / 純娘即頂拳
【岩石も粉砕する金的か生娘も即絶頂する手淫】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    男殺しの花街
戦場全体に、【段々と心と体が女性となる妖術に満ちた花街】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ   :    女体変化の術
【女体の快感に対する興味や羨み】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【妖術と呪詛を帯びた六尾と繰り手による捕縛】から、高命中力の【対象の体を女体に変化させ調教開発する攻撃】を飛ばす。

イラスト:霧島一樹

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシエナ・リーレイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 猟兵と忍者達の戦いの最中、忍者に捕らえられ連れ去られてしまった者達は宴会で使われそうな大広間に集められていた。
 拘束はされていないものの、武器になりそうなものは軒並み奪われている。そして、霧の様なモノに包まれた部屋の中にいる者は猟兵達だけではない。

「よーやくめをさましたの。」
 部屋の中には猟兵達を優に超える人数の妖狐の少女達がいた。オブリビオンの気配を感じられない事から恐らくはお栄の手により眷族化された者達なのだろう。
 少女達の顔は例外なく情欲に染まっており中には既に淫らな行為を始めている者達すらいた。

「お姉さまがあなた達を堕とせたらわたし達の妹にしてもいいって言ってくれたの。」
 どうやら目の前の少女達は猟兵達の調教を命じられているらしい。眷族化している為に多少なりとも強化されているが歴戦の猟兵達なら無力化は決して難しくはない相手だ。
 しかし、この部屋にいる猟兵達は妖術の影響で身体能力が普段よりも格段に低い上に武器の類が全て奪われている。数で劣っている事も相まって無策で挑んで勝てる保証はない。

「今回は姉貴があたし達の為に大切な人形も貸してくれたんだ!」
「そろそろ、あなたたちもムラムラしてきてるんじゃない?」
 少女達の中で一際幼いながらも背後に巨大な繰り手を従えた少女の腕には緑髪の人形が抱えられていた。
 人形からは部屋中に漂っているものと同じ様な霧がその人形から噴き出しており、少女の言う通り猟兵達は先程から体が疼き始めている事を自覚していた。

「それじゃあ、はじめよっか!」
 人形を抱える少女の掛け声と共に部屋にいる少女達が猟兵達へと襲い掛かってくるのであった。


 連れ去られた猟兵達に少女達が襲い掛かる最中、忍者達の撃破に成功した猟兵達は連れ去られた猟兵達を救助する為に花街を駆けていた。
 幸い連れ去られた猟兵の一人が持つ通信端末から大まかな位置を割り出す事に成功していた。端末からの情報から花街を進む猟兵達の前に一人の女性が立ちはだかった。

「皆様、うちの花街にようこそおいでなして。心から歓迎するわ。」
 小柄ながらも赤い着物を着こなした6つの尾を持つ妖狐、『女色妖狐のお栄』 だ。
 首謀者の登場に警戒する猟兵達に対しお栄はお客様を出迎える女将の如くお辞儀をする。
 お淑やかな雰囲気を漂わせているが、その瞳には眼前の獲物を快感だけを求める雌に堕としてやりたいという情欲が渦巻いていた。

「豚房流忍者の皆様には荷が重かったようやけん、ここからはうちらが相手ぇさせて頂くね。」
 お栄が手を叩くと花街の至る所から女性達が姿を現す。一部の女性達が淫らな行為に夢中になっているのはご愛嬌というべきなのだろうか?
 そして、一部の猟兵が忍者達に連れ去られた仲間の所在を問いただせばお栄は口元に手を当ててクスクスと笑いながらも答えた。

「豚房流忍者の皆様が連れて来た方々はうちのかいらしい妹分達が相手ぇしてくれとるわ。あの子達は優秀やけん今頃は全員堕としとるかもしれんよ。」
 仲間を案ずる猟兵達の不安を煽り掻き立てる回答だがお栄も言う様に連れ去られた猟兵が堕ちたと断言しているわけでもない。
 急いで助けに向かえば間に合う可能性が高い。だが、その為にはお栄達と女性達の包囲網を突破する必要があるだろう。

「それでは、始めよか。」
 猟兵達とお栄との決戦の火蓋が落とされた。


●お栄戦について
 猟兵達も忍者達の戦いを経て体捌きは普段と同程度にまで変化した体に慣れてきており、三千性界の効果も切れています。ですが依然として武器が重くて持てない等の慣れ程度ではどうにもならない問題はそのままとなっています。
 SPD技を選んだ場合はプレイングで別判定希望の旨がない限り配下の女性の対処や連れ去られた猟兵達の救助を行うものとします。
 但し、配下の女性達は淫らな技のレベルが無駄に高い事を除いて身体能力は一般人と同等です。手加減等の工夫抜きに攻撃をすると死亡する恐れがあるので注意をお願いします。
 日月・獏ノ進(陽気な奇策士・f00422)は前章で入手した『三千性界』を引き続き使用可能です。但し、使用方法に工夫をしないと逆に使われてしまう恐れがあるので注意をお願いします。

●連れ去られた猟兵について
 2章の戦いにおいて、豚房流忍者に連れ去られてしまった以下の4名は花街の一室にて眷族化した少女達との戦いとなります。

 角守・隆豊(闘争こそ存在意義・f24117)
 ポプラ・エニーセブン(フェアリーのサイキッカー・f14329)
 アレクサンドラ・ヒュンディン(狗孤鈍狼・f25572)
 泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)

 武器は全て奪われていますが衣類と武器には見えない装備品はそのまま所持しています。
 部屋の中には【色欲を暴走させる呪詛】が充満しており時間と共に淫らな行為をしたくなってきます。一際幼い少女が抱える人形を破壊出来れば部屋に満ちる呪詛は消えるものの、人形には不用意に攻撃する者を迎撃する機能が仕込まれている様です。
 眷族化した少女達は選んだ技に関係なく手や尻尾による愛撫を試みてきます。
 部屋にいる少女達は力は眷族化に伴い猟兵達と1対1なら均衡する程度の力はありますが、耐久面は一般人と変わりがありません。故に手加減等の工夫を抜きに攻撃すると少女が死亡する恐れがあるので注意をお願いします。

●その他
 お栄が引き連れる女性や眷族化した少女の大半が噂を試そうとした『独り身の男性』が妖術により変化したものです。
 お栄討伐後、猟兵達に関しては妖術は必ず解除されます。ただし、解除されるまでの時間には個人差があるようです。

●プレイング受付期間
 第3章のプレイングは3月22日8時30分から3月23日の23時59分まで受付予定です。
 期間外に投げられたプレイングに関してはリプレイを返却を保証出来ません。
 その他連絡事項がある場合にはマスターコメントページにて別途お知らせ予定です。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。
全会原・タイガ
アド/絡みOK

こいつが親玉か、人の性別変えて好き勝手にするヤツは放っちゃおけねぇ!
身体も慣れてきたし速攻で終わらせてやるぜ!

威勢よく殴りかかるも高速の手淫で身体を弄ばれ、さらに男なのに女体で感じていることを言葉責めされてしまう。
惨めさと恥ずかしさが頂点に達しUCが発動。大きな身体が更に巨大化(胸と尻も増大)、その全身を使って【重量攻撃】!

しかし前回の戦闘と巨大化により服はすっかりボロボロになり恥ずかしさでその場から動けなくなってしまう。


稲荷・こん子
(※アドリブ、連携、絡み歓迎)

「ちょっと、増えすぎたのです…重いのです…」
(Iカップか、それ以上になった胸を支えながら)

他の人達のサポートにまわるというか、身体が馴れてても胸が重いから速く動けないのです
「出来る範囲で、私頑張ってみるです!」

お栄さんを見て
「綺麗な人なのです♪」
「だけど今の自分の姿の方が、人が引き寄せれそうなのです!」
(中身と話し方が子供なのを除けば)

敵は吸うほどの胸もないけど、一応秘技は使えるように準備しておく
もしかしたら味方に使うかもだけど、その時は覚悟する(胸のサイズ)

撃破後、妖術が消え元に戻るまで時間がかかる(特に胸はユーベルコードの影響もあるから、戻るまで時間が…)




「あんたが親玉か。人の性別を変えて好き勝手にするヤツは放っちゃおけねぇ!」
 怪物により女性にされ、女性としての生活で四苦八苦してきたタイガにとってお栄の所業は決して許されない事だ。
 タイガは目の前で余裕の笑みを浮かべるお栄に突撃する。その動きは先の忍者達の時とは比べ物にならない程に洗練されていた。
「この体にも慣れて来たし速攻で終わらせてやるぜ!」
 タイガは目にも止まらぬ速さお栄の傍まで突撃する。そして、喧嘩殺法がお栄に炸裂するかと思われたその時、6本の尾がタイガの四肢に絡みつき拘束した。

「確かに速攻で終わったね。あんたが捕まるという形でやけど。」
「くそっ!? 離しやがれ! ……ひゃあっ!?」
 拘束されたタイガの体にお栄の手淫が襲い掛かる。
 先の戦いで半場曝け出された胸が揉みしだき、破けたズボンの穴からお尻を弄ってゆく。
 その快感は地面を無造作に転がされた時に感じたものとは比べ物にならなかった。

「ほらほら、うちの事を放っといてええんか? このままだとうちがどんどんあんたの気持ちようなれる場所が増やしてしまうよ?」
「んぅう! ……くそっ……このままじゃ……あんっ! ……うぁあ!? 何処を弄ってやがる!?」
「何処って、女の子が特に気持ちようなれる場所やよ? それにしてもあんた、普段からここを弄うとるのとちゃうか?」
 更にお栄は手を下着の中に潜り込ませるとその下に隠された花園を弄り始めた。お栄の手が動く度にタイガは嬌声をあげてしまう。
「そ、そんなわけ……はぁん!? そこぉ……摘まんじゃ……んぁああああああ!!」
「軽う弄うただけなのにこんなに濡れてちゃ説得力ないで。嘘つきにはお仕置や。」
 股間部から迸る快感に必死に抗おうとするタイガ。しかし、お栄に容赦なく手の動きを速め花園の敏感な突起を抓りタイガを絶頂へと導いてゆく。
 そして、お栄によるタイガの調教の場にこん子が迷い込んできた。

「ちょっと、増えすぎたのです……重いのです……。」
 先の戦いにおいて襲い掛かる忍者を次々と精神崩壊に追い込んだこん子であったが、その代償は決して軽くはなかった。
 忍者から奪い取った脂肪よりこん子の胸は領域突入時とは比べ物にならない程に胸が大きくなってしまったのだ。
 お陰で他の猟兵達が変化した体に慣れてゆく中、こん子だけは未だに思うように動けずにいた。
「出来る範囲で、私頑張ってみるのです!」
 だけどこん子はめげない。上手く戦えないのならば他の猟兵達の手助けをすれば良いと考えていたからだ。
 そんなこん子を見つけたお栄は良い事を思いついたと言わんばかりの笑みを浮かべると、6本の尾でタイガの姿を隠しこん子へと声をかける。

「これまた元気な子が来たね。」
「あなたがお栄さんなのですか? 綺麗な人なのです♪」
 こん子は漸く出会う事の出来たお栄の姿を見て小さいながらも整った容姿と艶やかな毛並みの6尾を褒め称える。
 対するお栄は戦意の欠片もなく自身の容姿を称えるこん子に困惑するが、その言動から元の姿がとても幼い事を察した。

「ありがとう。あんたこそ綺麗だと思うで。」
「ありがとうなのです♪ 今の私の方は沢山の人を引き寄せられそうなのです!」
「確かに今のあんたなら殿方は誘惑されそうやなぁ。所であんたは何を頑張るつもりでここに来たん?」
「何を頑張るかなのです? 勿論、他の猟兵さんの手伝いなのです!」
 お栄は全く敵意を見せないこん子を微笑ましく思いながらも先程のこん子の言葉についての詳細を聞いた。そして、こん子からの回答にお栄は満面の笑みを浮かべる。

「仲間の為に頑張るなんて、あんたはごっついええ子やなぁ。」
「そうなのです♪ 私は良い子なのです!」
「……実はあんたの手助けが必要そうな猟兵をうちは知っておる。」
「本当ですか! 何処にいるのですか?」
 キョロキョロと辺りを見回すこん子に対しお栄は6つの尾を解き中に隠されていたタイガを露わにする。
 お栄がこん子と楽しい会話をしていた間もタイガは6つの尻尾に身体の隅々まで磨き上げていた。
 お陰でタイガは尻尾から解放されても碌に動く事が出来ず、その顔は快感に蕩け切っていた。

「この娘がその猟兵さんや。」
「あわわ……す、凄い事になっているのです。」
「あふぅ……み、みるなぁ……。」
 お栄の尾の中から出て来たタイガにこん子は慌てて駆け寄り容体を診ようとした。だが、間近で見たタイガのあられもない姿にこん子は顔を真っ赤にして固唾を飲んでしまう。

「具体的にはどう凄い事になっとるのかな?」
「えっと、服を着てるのに大事な所は丸見えだし、顔も凄く気持ち良さそうなのです……。」
「そう、この娘は男やった癖にちっと弄るだけで喘いでしまうごっつい厭らしい子なんや。」
「そ、そんなことは……んぁあ!?」
「本当なのです……厭らしい人なのです……。」
 お栄の言う手助け、それはタイガを完全に堕としきる為の止めを刺す事であった。中身が明らかに幼いこん子に厭らしいと判断されてしまえばタイガの心は致命傷を受けると考えたのだ。
 必死に否定しようとするタイガの口を遮るようにお栄は再びタイガの体を弄び始めた。散々お栄に弄られたタイガはお栄の言葉通りに喘ぎ声を出してしまう。
 お栄に成すがままにされる姿を間近で観察されている事にタイガは惨めさと恥ずかしさの感情が際限なく高まってゆく。
 そして、こん子からの厭らしい子認定にその感情は限界を迎えた。

「わ、わたしは……わたしは……! 厭らしい子なんかじゃないよぅ!」
 羞恥の感情が限界を迎えたタイガの体が急激に巨大化してゆく。そして、言葉遣いまでも女の子の様になっている事に気が付かないままお栄を全力で殴り飛ばした。
 間もなくしてユーベルコードの効力が切れたのかタイガの体が小さくなっていく。
 だが、急激な巨大化はタイガに更なる代償を強いた。タイガの着ていた衣類が急激な巨大化に耐え切れず破れてしまったのだ。
 最早タイガの服は衣類としての役目を果たしておらず、タイガが不用意に動こうものなら大事な所が丸見えになってしまうだろう。

「ぐすっ……服……やぶけちゃったよぅ……。」
「あわわわ! 取りあえず、こん子の尻尾の中に隠れるののですよ!」
 急展開の連続に唖然としていたこん子は漸く再起動を果たし、蹲り泣きじゃくるタイガの裸体を慌てて6本に増えた尾で隠すのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御剣・里佐
【マギアルツインズ】
何とか動くのには慣れて参りましたが…やはり力だけはどうにもなりませんわね…
ですが私達はヒーロー、この程度の事で諦めはしませんわ!
さぁ、平和の為に参りますわよ!

確かこの弓、大きさを変えられましたわよね…
小さな物に変更し、速度を生かして打撃を交えヒットアンドアウェイで戦いましょう
近づきすぎると相手の技の餌食になってしまいますわ、気を付けませんと
しかし今の私では決定打に欠けるのは事実…ですから動きを止めましょう
ブルーなら得意な魔法の属性変更で麻痺属性にした矢を使うのですが…魔力弾で『マギアルチェイン』!
地面と敵を繋いで縛り付けますわ。さぁ、今ですわよブルー!

※協力・アドリブ歓迎


武弓・祐里
【マギアルツインズ】
…いや、さっきの敵もですけど結局はこういう敵になるんですね…
ですがこの様な場所を造り出す強敵、気を引き締めて行かないと…

私も前に出るのですが…至近距離に寄られたくはねーですね
剣のリーチと牽制の魔法矢で距離を詰めさせないように戦いますよ
しかしレッドに打撃力が無い以上、私が決めないと…
今の状況的にレッドなら時間を稼いでくれる筈…なら途中で様子見しつつUCの強化魔法を使用
剣を弓に見立てて"力溜め"した"全力魔法"の矢を番え待機
そして時が来たら接近して全力の突きと同時に発射!
これで終わりです!見様見真似、私流『マギアルセイバー』!

※協力・アドリブ歓迎
SPDですが協力の為対敵判定希望




「何とか動くのには慣れて参りましたが……やはり力だけはどうにもなりませんわね……。」
 忍者達との戦闘を経て小柄な体での動き方は大分慣れて来たマギアルレッドであったが力の変化ばかりはどうにもならない。
 持つ事すらできなかったマギアルソードに比べれば遥かにマシだが使い慣れない武器である事も相まって思う様に攻撃出来ずにいた。
「ですが私達はヒーロー、この程度の事で諦めはしませんわ! さぁ、平和の為に参りますわよ!」
 だが、レッドはヒーローとしての矜恃から諦める事無く何処からともなく落ちて来たお栄へと立ち向かう。

「……いや、さっきの敵もですけど結局はこういう敵になるんですね……。」
 一方でマギアルブルーは忍者達に続いて現れたお栄達の姿にげんなりとしてた。
 以前にもブルーは似たような趣向の敵と戦った事はある。ふざけた行動をとるが油断すると大変な目に合わされる恐ろしい相手だ。
「ですがこの様な場所を造り出す強敵、気を引き締めて行かないと……。」
 しかも今回の相手であるお栄は猟兵ですら抗う事の叶わない妖術に満ちた空間を生み出せる強力なオブリビオンだ。気を抜けば一瞬にして大切なモノを奪われかねないだけに気を抜く事は出来なかった。
 そして、そんなマギアルツインズの二人に気が付いたお栄がゆっくりとした足取りで二人へと近づいてくる。

「ここにもかいらしい娘がおったんやな。そんな危ない物はほかして、うちと気持ちええ遊びをしよ?」
「遠慮させて頂きますわ! あぁもう、ブルーいつもこんなに硬い弦を引いてましたの?!」
 お栄が狙いを定めたのはやはりというべきか小柄なブルーの姿となったレッドだ。幼子を諭すように語り掛けながら迫るお栄にレッドは慌てて距離をとる。
 逃げながらも魔力弾による反撃を試みるレッドだが硬い弦を精一杯引いて放たれる魔力弾は威力は弾速が遅い。集団故に避けるにも限界があった忍者達とは異なり、お栄は舞う様にして魔力弾を避けてゆく。

「そういえばこの弓、大きさを変えられましたわよね……。」
 ふとレッドはブルーが必要に応じてマギアルボウの大きさを変えていた事を思い出した。試しに小さくなれと念じてみればマギアルボウの大きさが半分程度にまで縮まった。
 試しに弦を引いてみれば先程までとは比べ物にならない程に弦を引きやすくなっていた。そして、レッドは先程とは比べ物にならない速さで魔力弾を連射してゆく。

「これなら問題なく引けますわ! 食らいなさいませ!」
「あらあら、急に当たる様になったね。けんど、この程度でうちを止める事は出来んよ!」
 連射速度のあがった魔力弾には流石のお栄も避け切れず被弾してゆく。だが、魔力弾は6つの尾で受け止められてしまいお栄を多少怯ませる事は出来ても有効打にはなり得ない。
 お栄とレッドの追いかけっこは膠着状態へと移行した。

「レッドに打撃力がない以上、私が決めないと……だけど、至近距離に寄られたくはねーですね。」
 レッドとお栄の追いかけっこが続く中、ブルーは攻めあぐねていた。
 今のレッドではお栄に有効打を与える事は出来ないがブルーなら有効打を与える事が出来る。だが、不用意に近づけばお栄に捕まり大変な目に合うかもしれない。
「状況的にレッドが時間を稼いでくれるはず……ここは機を伺うですよ。『―Mageal Shooter Barrel Break―』」
 それにレッドもただ逃げるだけではなく何か策を練ってくれているかもしれない。ブルーはレッドを信じて最高の一撃を叩き込む為の準備を始めた。

「やはり、今の私では決定打に欠けますわね……。まずは動きを止めさせていただきますわ! 『―Mageal Chain―』」
「何回撃とうと無駄や。……っ!? これは……鎖?」
 何度放っても有効打を得られない事にレッドは更なる手を打つ。ブルーであれば麻痺属性の矢で安全に動きを止められるのだが、レッドにそれは出来ない。
 故にレッドは危険を覚悟してユーベルコードを発動させる。魔力弾の連射を尾で受け止めたお栄の体に突如として鎖が巻き付き、近くの地面へと突き刺さる。
 同時にレッドの体にも鎖が巻き付くとお栄に巻き付く鎖が突き刺さった地面の近くへと突き刺さった。

「さぁ、これで足を止めさせてもらいましたわよ! ひゃぁっ!?」
「緊縛を自ら望むなんて、かいらしい見た目ぇしてとんだ変態やなぁ。」
 鎖によりお栄の動きは制限された。だが、マギアルチェインは本来レッド自身の動きも制限する代わりに逃げる相手にレッドとの戦いを強いる技だ。
 自身の技により動きが制限されたレッドはお栄から逃げきれず捕まってしまった。
 そして、始まるのは生娘すら瞬く間に堕とすお栄の手淫による調教だ。

「そ、そこは……あぁんっ! ぶ、ブルー……今ですわよぉ……ふぁああっ!?」
「軽う摘まんだだけでこの反応なんて、ここを弄うたらどうなってしまうんやろうか?」
「レッド、無茶しすぎですよ!」
 お栄の手が胸の先を摘まみ上げればレッドは可愛らしい声で喘いでしまう。更にお栄の手が股間部に伸びれば喘ぎ声は嬌声へと変化する。
 レッドの身を顧みない足止めにブルーが慌てて飛び出すと剣をボウガンのマウントレールに見立て、魔力の矢をつがえながら二人へと接近する。

「ほらほら、我慢せんで気ぃやってしまいなさい。……きゃぁっ!?」
「これで終わりです! 見様見真似、私流『マギアルセイバー』!」
 レッドを弄ぶ事に夢中なお栄のわき腹にブルーが突き出したマギアルセイバーが突き刺さる。そして、マギアルセイバーが突き刺さった瞬間に放たれた魔力の矢がお栄の体を吹き飛ばした。

「あふぅ……ぶりゅー……しんじてましたわよぉ……。」
「……これは不味い事になってやがりますね。レッド、一旦退くですよ。」
 お栄に一撃を加える事が出来たブルーは蕩けた顔で礼を言うレッドを優しく抱きかかえると一時撤退を始めるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シャルロット・アルバート
女性化の影響で無意識に女口調を話してたみたいだ。
それにしてもデカい胸だね……いくら草食系の僕でも興味ないわけじゃない。
【鎧纏いし戦乙女】は寿命を削るからゆっくり堪能する時間がなかったし、
色々堪能させて貰おうかな。
それに心まで女性化するのも興味あるし。
とはいえ、流石にお栄はしっかり倒させて貰うけどね。
30cm以内に近づかれないよう、【無限の成層圏】による誘導兵器で全方位攻撃。
それなら肉体の感触や精神の変化を堪能しながら戦えるだろうしね。




「無意識の内に女口調で話してたみたいだね。」
 シャルロットは自身の胸を持ち上げながら忍者達との戦いを振り返っていた。
 先の戦いでシャルロットは自身のユーベルコードで女体化したわけではなかった為に男口調で話しているつもりでいた。
 しかし、実際には終始女口調でいた事にシャルロットは気が付いたのだ。
「もしかしたらこの領域って精神にすら干渉しているのかしら?」
 そう考えれば先の戦いにおいて忍者達が年端も行かない少女の姿となった猟兵達に対する態度も納得できた。
 想像以上に領域の力が強力であった事に驚きながらもシャルロットは自身の大きくなった胸に視線を向ける。

「それにしてもデカい胸だね……今まではゆっくり堪能する時間もなかったし、色々堪能させて貰おうかな。」
 草食系を自称するシャルロットだが女体に対する興味は人並み程度にはある。
 普段、【鎧纏いし戦乙女】を使う際にも寿命を削るというデメリットのお陰で女体化した体を気にする余裕はなかった。
 だが、今のシャルロットに寿命の問題はない。故にシャルロットは今の自身の体を堪能しようと思ってしまった。
「んぅ……胸を揉まれるのってこんな感じなんだ……。」
 シャルロットはおもむろに自身の豊満になった胸を揉み始めた。胸を揉む度にシャルロットの体になんとも言い難い感覚が迸る。
 普段のシャルロットならまずしないであろう行為だが、先程から視界に入って来る淫らな行為に興じる女性達に感化されているのかもしれない。
 そして、シャルロットの手が股間部へと延びようとしたその時、何処からか飛んできたお栄がシャルロットの傍に着弾した。
 突然の事に熱に浮かされていたシャルロットも正気に戻りお栄から距離をとる。

「うわぁ! どこから飛んできたんだい?!」
「あいたたた、最近の子はやんちゃやなぁ……。……あらまぁ、お楽しみの所を邪魔してしもうたようやねぇ。」
 よろめきながらも立ち上がったお栄は多少砂埃に汚れているものの、目立つ傷は着物のわき腹に空いた穴から見えるものだけだ。
 そして、お栄はシャルロットの様子から何かを悟ったのか満面の笑みを浮かべるとシャルロットへと歩み寄って来る。

「一人寂しゅう慰めとるなんて可哀そうに。安心してつかいうちが慰めたるよ。」
「それは遠慮させて貰うよ! 」
 お栄の目を見て捕まったら取り返しのつかない事になると考えたシャルロットはパワードスーツのブースターを吹かすと上空へと退避する。
 そして、距離を詰められない様に肩部誘導兵器による攻撃を開始した。上空から降り注ぐ誘導兵器の雨が周囲の地形諸ともお栄を攻撃してゆく。
 流石のお栄も上空を陣取る敵に反撃する術がないのか只管に回避を続けていた。

「ちっと待って! 照れ隠しにしては激しすぎや! きゃあぁあっ!?」
「どうやら攻撃を受ける心配はなさそうね。……それじゃあ、改めて変化した体を堪能させて貰おうかしら。」
 眼下で慌てふためくお栄を他所にシャルロットは再び自身の体を弄り始めた。その口調は再び女口調になっている。
 その動きが段々と激しさを増してゆき、ついには服が乱れる事も気にせずに体を弄り嬌声をあげはじめてしまう。

「あぁんっ! すごい、これが女性の快感なのね! んぁあああ!」
 そして、誘導兵器の雨により破壊されてゆく大通りからお栄の姿が消えている事にシャルロットが気づく事はなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルタ・ユーザック
【再リプ。前章まで未プレイのため、理想の女性像は20歳ごろの自分をなんとなく想像したという設定で。結果はお任せ】

「とにかく、相手には捕まらないようにしないと・・・」
わたしには、必殺技と呼べるようなものがない。戦闘系のUCはバフ系統が多く、基本的には刀で戦ってきた。だけど、今回の敵に接近戦はダメ・・・。形はどうあれ、一撃で戦闘不能にされてしまうかもしれない。
「なら・・・ここは支援」
本来は攻撃用のUCの「氷雪嵐」の殺傷力を下げて、配下の女性たちを傷つけず極低温による体力を奪うことと、手をかじかませてお栄や配下女性の性技のキレを鈍らせることに徹するしかない・・・。

【サポート系統なので、連携でも歓迎】




「これが大人になったわたし?」
 猟兵とお栄との決戦が始まって間もなく、新たに領域に突入する者がいた。アルタ・ユーザック(ダンピールのマジックナイト・f26092)だ。
 願掛けでは『大人になった自身』を想像していたアルタは領域に突入する事により変化した自身の体を見回した。
「胸が大きくなってる……。」
 背丈の変化はあまりないようだが胸が衣類の上からでも分かる程に大きくなっている。肩にかかる程度のセミロングだった髪も腰に届く程のロングヘアーになっていた。

「うふふ! 新しいお客さんが来たわね!」
「そんな所に立ってないであたい達と遊びましょ!」
 自身の姿の確認を終え、花街へと足を踏み入れたアルタを取り囲むように着物を着た女性が現れた。
 お栄の妖術により女性の姿にされた挙句、快感の虜にされてしまった者達だ。女性達はお栄により仕込まれた技を使いアルタも同類に引き摺り込もうと迫りくる。

「今回の相手に接近戦はダメ……それにあれも一応は一般人、殺すわけにはいかない。」
 貧民街出身のアルタはこれまでの人生の大半を剣術・魔術・シーフの鍛錬に費やしてきた。そんな彼女にとって性的な分野は未知の領域だ。
 下手に接近戦を挑めば瞬く間に無力化されてしまうかもしれないと考えたアルタの取る選択は遠距離戦一択だ。
「生憎とわたしはあなた達と遊ぶつもりはない。代わりに『最期のお花見を楽しんで?』」
 アルタの詠唱に応じるようにルーンソードが無数の氷で出来た花びらに変化すると女性へと襲い掛かる。

「きゃっ!? お栄様に貰った服を裂くなんて酷いわ!」
「うぅ……急に寒くなってきたよ。」
 アルタの意を汲み取った氷の花弁はアルタに襲い掛かろうとするを女性達の周囲を飛び回る。
 氷の花弁は時折女性達の衣類に切り裂いてしまう事はあっても女性達を直接傷つける事はない。
 だが、無数の氷が飛び交う事により巻き起こる疑似的な吹雪は女性達の体温を奪い動きを鈍らせていった。

「そろそろ別の場所に移動したほうがよさそう。」
 暫くしてアルタは氷の花弁をルーンソードへと戻した。あまり低温の環境に晒し続けても低体温症による死を招く恐れがあるからだ。
 既に女性達は顔が青く白くなり動く事も儘ならない状態であり、氷の花弁による吹雪が止んでもアルタを追う事は出来ないだろう。
 こうしてアルタは別の場所で猟兵達を待ち受けているであろう女性達を無力化する為に移動を始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

角守・隆豊
バラバラに動いても捕まるだけだな。
一点突破で部屋から脱出・逃走を図るか、あの人形を破壊するかになるだろうか。
味方は三人、多数決で多い方の行動にするか。
「長々と相談してる時間はなさそうだ。逃げるか戦うか、三秒で決めてくれ」

どちらにせよ、囮役を買って出よう。武器も無いから戦えないしな。
逃げる場合は殿を務めよう。この身体にも慣れてきたようだし、逃げ回るくらいは出来るだろう。だが慣れたということは、その分この体に定着してないか心配だ。
戦う場合は前に出て、人形からの迎撃を誘発させる事で味方が攻撃出来る機会を作ろう。迎撃は【無敵城塞】で無効化を試みる。無効化が無理な類でも囮にはなっているから問題ない。


アレクサンドラ・ヒュンディン
捕まってしまいました…
抜け出さなきゃいけないけど…胸が気持ちよく…じゃなくて、邪魔で…

胸が…どんどん張って…また大きくなって…
首輪をつけられて、狼なのに牛みたいって言われて…
大きな手で、力いっぱい搾られて…
舌を垂らして、鳴き声上げて喜んじゃうなんて…こんなの、だめなのに…!
お願い…私の胸…もっと、いじめて…!

最後の力で、胸に吸い付いたり搾りに来た子を胸で挟んで【びったんびったん】で振り回し、人形を持ってる子に投げつけて人形の破壊を試みます
快感で力が抜けて手加減になってるので、死なない程度の力加減で投げつけられるかも…

終わったら誰もいないところで、元に戻るまでの時間巨乳を味わい尽くします…


日月・獏ノ進
真の姿解放?(最悪手足の一部に鱗が生えるのみ)
皆さんを助けに行きますか。

【ミニモトバイク】に乗って【見切り】したり死なない程度に【吹き飛ばし】て包囲網を突破して花街を高速突破。【聞き耳】【情報収集】して囚われてる人の所へ。

着いたら【改造消火器】で消火剤を弱めに噴射で【目潰し】をして無力化させていきますか。でも仲間も堕ちてたりする可能性もあるので早めになんとかしようと【野伏の計】でくノ一を呼んで効率化を図っていきましょうかね。人形持ちには三千性界をぶっ掛けて対処。

「猟兵に関しては妖術は完全に解除されます」
つまり一般妖狐や女性がガッと残ると。
いっそ【誘惑】して女子として目覚めさせた方がいい気が…。


ポプラ・エニーセブン
【アドリブ歓迎】【NG脱衣】

「あれ……ここってどこ?」
子豚ちゃんに連れ浚われて目が覚ませば知らない空間にいて驚き戸惑っちゃうよ。
「えっと、ひょっとしてキミ達が浚われた子、だったら早く帰ろうよ」
と自分よりも幼い少女を説得しようとするよ

でも奇襲でいきなり愛撫とかされたり、大勢で愛撫されたらなすすべなく受け入れて弱いところの腋とかお尻ですぐに惚けさせられちゃうかも

そうなったら、もう「お姉様」といって甘えて屈しちゃうかも


泉・火華流
…本当に(寝てる間に)何もしてないんでしょうね?
(年齢・身長的に色欲に比例して眷属化する呪詛が仕込み済…気力で色欲を抑えるものの身体の方は正直で…)

戦闘
レガリアス・エアシューズが残っているのが心強い
指定UC(武装:煙幕)を使い、身を隠しながら戦闘
疼く体で力がうまく入らず…結果的に手加減

「これで死んでも恨まないでね…」
畳や襖を引っぺがして振り回したり、(煙幕の中から)手裏剣の如く投げつけ(近接で掴まれるのを防止目的)
愛撫しにくる手や尻尾を掴んでは振り回したり、ミサイルの如く『一際幼い少女』に投げつける(まずは畳で迎撃の威力などを見てから)

人でも物でも振り回し【範囲攻撃】・投げつける


泉・星流
連れ去られた者達の話を聞いて…

アレの姉とかやるの…すごく大変と思うぞ…
(気が強い・我が強い)


戦闘
配下の女の人達は僕に任せてもらおうかな…
魔法の杖『BR』での魔法戦

指定UCを使用【全力魔法・制圧射撃・範囲攻撃・属性攻撃・視力・スナイパー】
拘束魔力弾を作り出しては襲ってくる相手への迎撃と自身の周囲を旋回させる事で攻守を兼ねつつ
装備『BR』でも威力弱め(射撃の反動を抑える為)の粘着魔力弾で迎撃…粘液塗れにして無力化する


火華流と再会
戦闘になるなら同様の手段で無力化

容姿が眷属化してるなら…
…自業自得だ…とりあえずそのまま反省しろ…
(あきれた感じで言う)

解呪のUCとか持ってるが…使う気無し




 猟兵達とお栄の戦いが続く中、花街を高速で移動する者達がいた。一人はミニモトバイクを駆る獏ノ進だ。
「真の姿も随分と変化しているようですね……。」
 獏ノ進はハンドルを握る自身の腕を見てそうごちる。今の獏ノ進の体は武者鎧を思わせる甲殻に覆われていた。
 頭部も額から伸びる一本角を巻き込む様にして半首状に甲殻が形成されており。今の獏ノ進は鎧武者という言葉が相応しいだろう。
 そんな獏ノ進に先行するのはハーレーを駆るは星流だ。ハーレーに搭載されたレーダーの反応を頼りに花街を突き進む星流の顔は限りなく無に近かった。

「アレの姉とかやるの……すごく大変だと思うぞ……。」
 獏ノ進から聞いた領域の主の目的に聞いた星流は呟いた。妹の火華流は我が強く自由奔放な性格だ。
 今までも火華流の気まぐれに星流は幾度となく振り回されてきた。
 今回の依頼でも星流は振り回されているのだが、獏ノ進の話が正しければ火華流も現在進行形で大変な目にあっていることだろう。
 星流はなんだかんだいって妹の事を大切に思っている。なので渋々だが妹を救助する為にハーレーを走らせていた。

「この音は。どうやら目的地が近いようだね。」
「皆、無事だといいんだけどね……。」
 暫くして獏ノ進の耳に嬌声や喘ぎ声とは異なる喧騒が入り始めた。恐らくは忍者に連れ去られた猟兵達が必死の抵抗をしているのだろう。
 星流と獏ノ進は不安に駆られながらも各々の愛機のスピードを速めた。



 ここで時間は忍者に攫われた猟兵達が目を覚ました直後まで遡る。

「……本当にあなた達は何もしてないんでしょうね?」
「だ~か~ら、オイラ達は寝ているオマエ達に何もしてないって言ってるだろ!」
 忍者に攫われた猟兵の一人である火華流は目覚めて早々に偶々目に入った妖狐の少女を問い詰めていた。
 火華流忍者が移動を始めてからも必死に抵抗した。だが、途中で怪しい薬を飲まされた挙句、気絶するまで大きくなった胸を徹底的に弄られてしまったのだ。
 そして、目覚めてみれば装備品の大半が奪われている上に衣類も乱れ切っていたのだから慌てて問い詰めたくなるのも仕方のない事だろう。

「うぅ……捕まってしまいました……。嘘……更に大きくなってる……。」
 一方で部屋の片隅で唖然としているのはアレクサンドラだ。先の戦いでは自爆した挙句に連れ去られるという散々な結果であった。
 しかも、ただでさえ大きい自身の胸が張って更に大きくなっていた。

「あれ……ここってどこ?」
 続けて目覚めたのは忍者達に散々弄ばれた末に失神させられてしまったポプラだ。
 猟兵達が三者三様の反応をする中一番に目覚めていた隆豊が3人へ声をかける。

「目覚めて早々に悪いが長々と相談してる時間はなさそうだ。逃げるか戦うか、三秒で決めてくれ。」
 ポプラが目覚めるのに合わせ人形を抱えた少女による説明が始まっていた。既に説明も佳境に入っており4人を取り囲む少女達は今にも飛び掛かってきそうなのだ。
 大広間にいる少女達の数は人形を抱える少女を除いても15人を優に超えている。単独で動いたところで直に捕まり大変な目に合うのが関の山だ。
 それならば全員で目的を統一して動いた方が成功する確率は高くなると隆豊は判断したのだ。

「逃げなきゃいけないけど……胸が気持ちよく……じゃなくて、邪魔で逃げられそうにないです。」
「ボクもこの状況で逃げるのは無理だと思う。それに、ここにいる人達をどうにかして助けないと。」
「私も戦うのに一票よ。忍者との戦いでは醜態を晒しちゃったし、ここで頑張らないとお姉ちゃんに怒られちゃうわ。」
「そうか、それじゃあまずはあのあからさまに怪しい人形を壊す事を目標にするとしよう。」
 こうして4人の猟兵達にとって圧倒的不利な戦いが始まった。


「キミ達が浚われた子だよね? だったら早く帰ろうよ!」
 早々にやられてしまった為に未だに変化した体に未だに慣れていないポプラは少女達を誤って殺す事を恐れてユーベルコードを使えずにいた。
 せめて、他の味方が行動を起こす為の時間稼ぎだけでもとポプラは少女達の説得を試みる。

「帰る? 家も家族もいないわたしは何処に帰ればいいの?」
「帰りたいけれど、今のオイラを養う余裕なんてオイラの家族にはないよ。」
「そんなことはないよ! 皆の家族もきっと心配して……うひゃあ!?」
 しかし、ポプラの説得に多少揺らいでも応じる者はいなかった。
 ある者は妖術が魂にまで刻み込まれ、お栄が討たれたとしても元の姿に戻る事のない自身を受け入れて貰えないと言う。
 また、ある少女は負担を増やす事しか出来なくなった自分が家に帰る資格はないと否定する。
 否定され続けても少女達を説得を続けるポプラだが背後から忍び寄ってきた一際幼い少女により中断させられた。

「みんな、まどわされちゃだめ! あなたもみんなをまどわさないで!」
「んぅうっ!……ボ、ボクは惑わしてなんか……そこを摘まんじゃダメぇ!」
 何時の間にかポプラの周囲に濃厚な呪詛が蔓延していた。呪詛はポプラの体に疼きを与え、説得に揺らいでいた少女達を再び情欲に支配された獣へと変えてゆく。
 そして、少女達はポプラに群がるとその体を貪るかのように弄んで行く。

「せっとくなんてバカなことがにどとできないようにきょういくしてあげる。」
「あんっ! そこは……弱いのぉ……あぁん!」
 僅かな反応の違いから腋とお尻が弱い事を見破った少女達は次第に腋とお尻を重点的に責め始め、間も無くしてポプラの声は甘く蕩けたものへと変化してゆく。
 あまりにも激しい責めにポプラは成す術もなく絶頂を迎えるが少女達は止まる事無くポプラを嬲り続けた。

「うふふ、それじゃあ、あなたもみんなといっしょにたのしんできてね。」
「ふぁい……お姉様……。」
 暫くしてポプラは赤い狐の耳と尻尾を生やした眷族と成り果てて少女に甘えていた。

「いやぁ……首輪なんて……つけないで……。」
「こんな牛みたいな胸を持つ子にはこれがお似合いだよ!」
 アレクサンドラは大きな胸のせいで上手く動く事が出来ず早々に少女達に捕まってしまった。
 逃げようとする度に胸を弄られ、快感で逃げられないアレクサンドラに少女の一人が何処かから持ってきた首輪を取り付ける。
 そして、首輪に着けられた紐を曳かれてアレクサンドラは人形を抱えた少女の元へと引き摺られてしまう。

「ねぇコタロー! この子は妹じゃなくて乳牛にしてあげた方が幸せになれると思うんだけどどうかな?」
「そ、そんな……私は人狼であって牛じゃ……きゃいんっ!?」
「軽く絞っただけで母乳を滴らせちゃうのに牛じゃないわけないよ!」
 少女の言葉を必死に否定するアレクサンドラだが絞る様に握るだけで胸の先から母乳が滲み出した。小太郎と呼ばれた少女が従えている繰り手で胸を揉めば勢いよく母乳を噴き出してしまう。

「たしかにこのこはいもうとじゃなくてうしさんのほうがいいね。」
「もう……我慢できない……いじめて……私の胸……もっと、いじめて!」
 繰り手による責めはその大きさに反して繊細で熟練の畜産家の如くアレクサンドラの胸に快感を与え母乳を搾り取ってゆく。
 その快感はアレクサンドラの心をも蝕み、気が付けばアレクサンドラは舌を垂らしながら更なる責めを懇願していた。
 だが、アレクサンドラの懇願に反して繰り手はアレクサンドラの胸から離れてゆき、入れ替わる様にしてアレクサンドラの痴態を眺めていた少女達が群がった。
 少女達はアレクサンドラの胸を全身を使って揉みしだき、硬くなった胸先に吸い付いて母乳を啜り、繰り手を真似るかのようにアレクサンドラから母乳を絞り出そうとする。

「今度はオイラに絞らせてよ! ……うわぁっ!?」
「せめて……一矢報いないと……ふぁあっ!」
 止む事無く続く責めにアレクサンドラは言葉も発する余裕すらなくなっていた。
 それでも僅かに残された理性を振り絞って母乳を絞ろうとしていた少女達を胸で挟むと、豪快に振り回して人形を持つ少女へとぶつけようとする。
 だが、快感で力の抜けた体では緩やかにしか振り回す事が出来ず、快感で蕩けた思考ではまともに狙いを定められるわけもなく人形へ攻撃する事は叶わなかった。
 そして、豪快に振り回される胸は幾度となく床に叩きつけられ、床に叩きつけられる度に快感が迸り、僅かに残った理性を母乳と共に噴き出していった。

「きゅーん……。」
「あぅう……目が回るぅ……。」
 こうして一矢報いる為の攻撃は不発に終わったアレクサンドラは全身を母乳に塗れながら胸への快感を求める雌牛と化した。
 そして、アレクサンドラの胸の間から目を回した少女が顔を出すのであった。

「レガリアス・エアシューズが残っていたのが幸いだったわ! 『HIKARU・GEAR発動!!』」
 火華流はただの履き物と思われて奪われる事のなかったレガリアス・エアシューズを駆使して大広間を駆け抜ける。
 少女達も高速で走り回る火華流に翻弄されて捉える事が出来ない。だが、高速での移動は火華流の体にも大きな負担をかけてゆく。

「んぅっ! ……服が擦れているだけなのに……!」
 部屋を激しく動き回るという事はそれだけ部屋中に満ちた呪詛を取り込みやすくなる事を意味する。
 火華流の体に染み込んだ呪詛は服を擦れる刺激すら快感に変換して火華流の体を蝕んでゆく。
「このまま逃げてても埒が明かないわ……。これで死んでも恨まないでね……!」
 このままでは何れ快感に堕ちてしまうと危機感を抱いた火華流は足を止めると畳を引っぺがし豪快に振り回し始めた。
 火華流を捕まえようとしていた少女達は火華流の突然の凶行に慌てて逃げてゆく。

「これでも食らいなさい!」
 畳が充分に勢いが乗るの見計らい火華流は人形を抱える少女目掛けて投げつけた。
 畳は手裏剣の様に高速回転しながら少女へと飛んで行くとそのまま少女に直撃して砕け散った。
 だが、畳が砕け散った後には無傷の少女が佇んでおり、背後に従えた繰り手には部屋に満ちる物とは比べ物にならない程に濃厚な呪詛が渦巻いていた。

「わたしにこうげきはむいみだよ。あなたのこうげきはかえしてあげる!」
「無傷ですって!? きゃぁ!」
 まさかの無傷に驚愕する火華流へ繰り手から呪詛が放たれる。あまりにも濃厚な呪詛は物理的な衝撃を伴って火華流を吹き飛ばす。
 そして、呪詛は火華流の体は瞬く間に蝕んでゆき、感覚を変質させてゆく。

「みんな、わたしにこうげきするわるいこにおしおきをして!」
「体が……あつい……! ちょ、ちょっと、ポプラちゃんったらどうしたのよっ?! 待って、その尻尾で何を……あぁんっ!?」
「ひかりちゃん……お姉様を困らせちゃ駄目だよう。」
 火華流にお仕置をする為に迫る少女達の中に新たに眷族に成り果てたポプラが混ざっていた。ポプラは火華流の脚に組み付くとレガリアス・エアシューズを脱がせてしまう。
 そして、曝け出された足をポプラはお尻から生えた尻尾で撫で始めた。ふわふわな尻尾が足の裏を擦る度に何故かくすぐったさではなく快感が迸る。
 更に別の少女が火華流の頬を叩けば何故か痛みではなく快感が襲う。そう、火華流はありとあらゆる感覚が快感となる体にされてしまったのだ。

「ふぁあああ!? なんで、なんで叩かれてるのに気持ちいいの!? 駄目! これ以上されたラ堪えられないのぉ!」
「うふふふふ! これであなたもいもうとだね!」
 そんな状態の火華流が少女達の責めを耐えられるわけがなく、あっという間に絶頂させられてしまう。
 そして、ポプラと同様に”領域に突入した時に仕込まれた”呪術が最後の効果である眷族化を発動させる。
 少女達が退くとそこには狐の耳と尻尾を生やした火華流が横たわっていた。

「くそっ! これ以上は持たないぞ!」
 隆豊は追い詰められていた。
 戦い始めて直にポプラとアレクサンドラの2人が堕ちてしまい攻撃する隙すらなかった。
 そして、善戦していた火華流も今しがた堕ちてしまい隆豊を堕とす為に襲い掛かる者の一人に加わってしまった。
 いくら大広間と言っても20人近くに追いかけられて逃げ切れるわけがなく、無敵城塞による籠城戦に移らざるを得なかった。

「隆豊ちゃんも一緒に気持ちよくなろうよぅ!」
「いい加減、隆豊ちゃんも我慢できなくなっているんじゃないの?」
「お前ら正気に戻れ! くそっ体が疼く……!」
 幸い、少女達による愛撫は攻撃と認定されているのか全て防ぐ事が出来ている。だが、部屋の中を漂う呪詛は防ぐ事が出来ず隆豊の体は呪詛に蝕まれ段々と疼き始めていた。
 更に少女達は目の前で淫らな行為をする事により隆豊の劣情を掻き立てようとしており、その様子をコタローと呼ばれていた少女がアレクサンドラの胸を椅子代わりに眺めていた。

「ぐぅ……これ以上は……万事休すなのか……?」
「いいや! そんなことはない!」
「皆! 助けに来たよ!」
 とうとう疼きを堪えられなくなった隆豊は無敵城塞を解除すると蹲ってしまった。そして、隆豊を嬲り妹に迎えようと少女達が突撃した瞬間、大広間の壁がぶち破られた。
 壁をぶち破ったのは獏ノ進の改造消火器による一撃だ。そう、獏ノ進と星流は辛うじてではあるものの間に合ったのだ。

「……本当にギリギリのところだったようだね。まずは少女達を無力化するのが先決かな。」
「思ったよりも数が多いね……『一人じゃキツイんで手を借りますか』。」
 突然の乱入者に混乱する少女達を無力化する為に獏ノ進と星流は行動を開始する。
 まずは各個撃破をする為に獏ノ進が手荷物改造消火器から消火剤を振りまき煙幕張った。そして、影の中からくノ一を呼び出すと手分けをして少女達の無力化を始める。
 くノ一は少女の背後に忍び寄ると手刀で気絶させてゆき、獏ノ進は同じく手刀で気絶させながらも時々魔が差して少女を篭絡する事により無力化を進めてゆく。

「『壊したり傷つけたりするばかりじゃ無い……!』」
 星流は煙幕による混乱から立ち直りつつある少女を強化した視力で見つけては拘束魔力弾を撃ち込む事により拘束、無力化をしてゆく。
 そんな星流の背後から眷族と化した火華流がにじり寄る。

「お姉ちゃん……私とキモチイこと……しよ?」
「……よく似てるけど、僕の妹は妖狐じゃないから……。」
 案の定、大変な事になっていた火華流を星流は冷めた目で見下ろすと容赦なく拘束魔力弾を撃ち込み無力化した。

「みんな! わたしたちじゃこのひとたちにかてないよ! いったんにげるよ!」
「逃げるのはいいけれど、その人形は破壊させて貰うよ。」
 少女達が次々と無力化される中、仲間に呼びかけながらも逃げようとする小太郎と呼ばれていた少女に獏ノ進が立ち塞がる。
 人形により攻撃されても迎撃されると考え強引に突破を試みる少女に獏ノ進は先程の戦いで手に入れた薬瓶を投げつけた。

「わたしをこうげきしてもむだだよ! おねえさまのにんぎょうがかえりうちにしちゃ……きゃっ!?」
「おぉっと、確かにこれを受けたら不味い事になりそうだ。……だけど、一度に防げる量には限界があるようだね。」
 薬瓶は少女にぶつかる直前で見えない何かに阻まれ砕け散り、同時に繰り手から呪詛の塊が獏ノ進へと放たれる。
 獏ノ進は冷静に飛んできた呪詛を避けると改めて少女を見る。少女は砕け散った薬瓶から降り注いできた『三千性界』を諸に浴びてしまっていた。
 そして、薬の効果は直ぐに現れた。

「こ、これってまさか……あ、あ、あぁああ! あつい、からだがあついの!」
 少女は体の疼きを我慢できず人形を投げ捨てるとその場で体を慰め始めてしまった。そして、投げ捨てられた人形を獏ノ進と星流が見下ろしていた。
 二人は人形へと飽和攻撃を開始する。最初は反撃を行う人形であったが次第に攻撃を受け切れなくなり破壊されてしまった。
 そして、人形の破壊と同時に部屋に満ちていた呪詛が急速晴れてゆき、未だに動けた少女達も無力化されてゆくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

妹(f12932)が合流
口調:素

いい加減、この身体にも慣れて来た。身体の動かし方さえわかれば、筋力が落ちていようとも、赤枝流武術なら、あるいは。
――とか真面目に考えてたら、その身体、私!? そしてあり得そうなのは、華織、またそうやってこっちに来ちゃって……。
「――まあ、何はともあれ、目の前にいるオブリビオンを屠る。それだけだよね!」
向こうの攻撃は直感(第六感,見切り)や戦闘知識を基に回避。戦闘能力に大きな影響のない華織が攻撃の要になるとは思うけど、隙を見つけたら【選択UC】を叩き込む。が、どちらかと言えば回避、陽動を優先とする。


紅葉・華織
※アドリブ・連携歓迎

お姉ちゃん(f07893)に合流
理想の女性像:お姉ちゃん
影響:体格筋力に大差なしの為、影響微量

――なんかお姉ちゃんがてこずってる匂い。とぉーう!(縮地)
あれこれ辿りついたら、これはお姉ちゃんの身体。アレコレ愉しみたいけど、それはそれ。きっとお姉ちゃんの理想の姿は私かなと思いつつ、匂いが金髪長身巨乳からするので、「あっ(察し)」。私も(何処とは言わないけど)大きくないから……うん……。
それはさておき、とっとと片付けて、この身体を愉しむよ!

向こうの攻撃は直感(第六感,見切り)で捌いて、『月華』(鎧無視攻撃)を用いた【選択UC】で一閃。これに限る。




「いい加減、この身体にも慣れて来たわ。」
 智華は忍者達との戦闘でついた汚れや服の皺を直しながら呟く。先の戦闘では大きくなった体に戸惑い思う様に戦えなかった。
 だが忍者達の戦いを経て感覚の変化の補完は終わり、お栄との戦いで後れを取る事もないだろう。

「身体の動かし方さえわかれば、筋力が落ちていようとも、赤枝流武術なら或いは……わ、私!?」
 花街の奥から聞こえて来る戦闘音を頼りにお栄の元へと向かう智華。しかし、突如として彼女の目の前に現れた者に驚愕する。
 何故ならその者の姿が智華以外の何者でもなかったからだ。

「とぉーう! なんかお姉ちゃんがてこずってる匂いがここからするよ!」
 智華の姿をした何者か、それは智華の妹の紅葉・華織(奇跡の武術少女/シスコン師範代・f12932)であった。
 重度のシスコンである華織は理想の女性として智華の姿を思い浮かべていたのだ。
「くんくんっ……この人からお姉ちゃんの匂いがする? ……あっ。」
 華織は鼻を鳴らして周囲の匂いを嗅ぎながら辺りを見回すと智華の方を向いて動きを止める。暫くして何かを察したかの様な顔と共に声をあげる。

「その動きは……華織、またそうやってこっちに来ちゃって……って、今何を察したのよ!?」
 目の前の自分の仕草から正体が華織である事に気が付いた智華。だが、華織の口から出た言葉と顔に思わず問い詰めてしまう。
「智華が胸の大きさを気にしている事、華織が気づいていないとでも思ってたの? それに華織も大きくないから……うん……気持ちは分かるよ。」
 問い詰められた華織は特に言い淀む事なく答えた。あまりにもあっさりと答えられてしまったので智華は狼狽えてしまう。

「そ、それは……。――何はともあれ、目の前にいるオブリビオンを屠る。それだけだよね!」
「あっ……誤魔化した。まぁ、華織もオブリビオンをとっとと片づけるのには同意だよ。……早くこの身体を愉しみたいし……。」
 こうして姉妹の口論が一応の決着を迎えた。そして、口論が終わるのを見計らっていたかのように花街の一角からお栄が姿を現す。
 煤けて妙に疲れた様子のお栄であったが二人に気が付くと不敵な笑みを浮かべた。
 
「華織! 狐狩りの時間よ!」
「狐狩りとは言うてくれるやないか。うちが逆にあんた達を快感に堕としたるよ。」
 先陣を切るのは智華だ。智華を捕らえようと伸びるお栄の手や尾を直感や触手を扱う敵と戦う際の戦闘知識を頼りに避けてゆく。
「隙ありだよ! 『――斬る。即ち絶つ事也』!」
 智華がお栄の注意を引いている隙に華織は妖刀【月華】を振りかぶる。お栄は咄嗟に智華を岩をも砕く蹴りで吹っ飛ばすと6つの尾で防御を試みる。
 生半可な防御は無視して対象を切り裂く事が可能な【月華】による赤枝流剣術【唯絶】であったが、お栄の体を断ち切る事は出来なかった。
 お栄は6尻の内の3本を犠牲に一閃の勢いを削ぐと残る3本で【月華】の軌道を逸らしたのだ。
 そして、【月華】の軌道を逸らした3本の尻尾が華織の身体に巻き付き動きを封じた。動きを封じられた華織にお栄の魔の手が迫る。

「肉を切らせて骨を断つや。まぁ、うちの場合は骨を断つんじゃのうて骨抜きにするが正しいのやけどね。」
「た、助けて! お姉ちゃん……ひゃあぁあっ!?」
「華織! 妹を離しなさい!」
 お栄の手が巧みに華織の胸や股を弄り、その度に華織は可愛らしい喘ぎ声をあげてしまう。
 智華も華織を助けようと奮闘するものの華織を拘束する1本を除いた5本の尾がそれを許さない。

「あんた達、姉妹やったんやなぁ。安心してつかい二人共うちの妹にしたるよ。うふふ……あんたの弱点、見つけたよ。」
「あひぃ! そ、そんなところ……いれちゃ……ふぁあああ!?」
「華織、お願いだからその姿であんまり乱れないでっ!?」
 時が過ぎる程にお栄の華織を責める動きは激しさを増してゆき、華織もより激しく喘ぎ乱れてゆく。
 今の華織は智華の姿をしているので、端からは智華がお栄に着々と調教されていく光景にしか見えるだろう。
 故に智華は顔を真っ赤にして華織に呼びかける。しかし、華織に姉の声を聞く余裕は最早なかった。

「あぁもう! こうなったら一か八かの大勝負よ!」
「自ら捕まりにくるなんて妹が羨ましゅうなったんやなぁ。放置しとったお詫びに次はあんたを徹底的にかわいがったるわ。」
 華織の痴態を見ていられなくなったのか智華は今までで一番の勢いでお栄へと突撃をする。だが、5本の尾にあっさりと突撃を受け止められそのまま捕らえられてしまった。
 お栄はそんな智華に微笑むと華織への責めを中断して智華へと迫る。そして、お栄が智華の体を弄ぶ為に尾による拘束を僅かに緩めた瞬間に智華は動き出した。

「ここまで近づければ!」
「なぁっ!? あんた、まさかわざと捕まって……!?」
『ただ、拳で打つ。まずは、そこからーー!』
 智華は尻尾が緩む瞬間を狙って力を籠める事により尻尾を振りほどくと素手による渾身の一撃を放つ。
 流石のお栄も至近距離からの攻撃には防御が間に合わず、智華の拳を顎に受けてそのまま空高く打ち上げられた。

「なんとか一撃当てる事が出来たわ。さて、華織は大丈夫……ではなさそうね。」
「はふぅ……しゅごかったのぉ……でもぉ……まだたりにゃいのぉ……。」
「取りあえず、一発叩いて正気に戻って貰った方が良さそうね……。」
 空高く打ち上げられたお栄が何処かへと落ちてゆくのを見届けた智華は先程までお栄による調教を受けていた華織を見る。
 そこにはすっかり快感の虜となり自らを慰める華織の姿があった。智華は思わず額を手で覆うと、華織を正気に戻す為に歩み寄るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エメラ・アーヴェスピア
本当に戦えたわね…今回限りとはいえ、貴重な経験をさせてもらったわ
とはいえまだ仕事は終わっていない…きっちりと済ませてしまいましょう

基本的には先程と同じで機動力を生かして狙いを付けさせないようにしつつ銃器を撃ち込んでいく、と
違う点は手持ちに加えて浮遊型武装も射撃する点と魔導蒸気猟犬にも戦闘に参加させる点よ
猟犬とのコンビネーションでうまく相手を翻弄しましょう

戦闘が終盤になったら大きな一撃を狙いましょう
隙を見つけたら射撃を加えつつ突撃、そしてUCを発動
召喚した魔導蒸気射突杭打機を持ち、攻撃される前に叩き込むわ
良い夢を見せてくれたお礼よ、持っていきなさい…『貫くは…我が撃杭』ッ!

※アドリブ・絡み歓迎




「本当に戦えたわね……。」
 エメラは硝煙を挙げる狙撃砲を見て驚いていた。いくら容姿が変わっても戦えるようになるとは思っていなかったからだ。
 だが、実際には普段の自分なら持つ事にも苦労する銃火器を手足の様に振るい撃つ事が出来た。
「今回限りとはいえ貴重な経験をさせてもらったわ。……惜しいけれどもこれも仕事、きっちりと済ませるわよ。」
 これは単独での戦闘がまともに出来ないエメラにとってこれ以上ない程に貴重な体験であった。
 だが、まだエメラの仕事は終わっていない。先程彼女が蹴散らしたのはあくまでも前座、本命は別にいるのだ。

「うぅ……恐怖蛙吹っ飛ばされてばっかりやなぁ……。」
「漸く見つけたわ。ボロボロにされた所悪いけれど、あなたを討たせて貰うわよ。」
 新たに召喚した魔導蒸気猟犬達と共に花街を進むエメラはお栄と遭遇する。
 衣類がボロボロとなり、尾も3つ本が半ばから断ち切られている事から猟兵達との激戦の後である事が伺えた。

「ほんに今日は客が多いなあ……。ええ加減、うちも疲れてきたけん休ませてくれんか?」
「あら、それなら私がお休みの子守唄を歌ってあげるわ。……最も眠ったあなたが目覚められる保証はないけれどね。」
  だが、いくらお栄がボロボロになっていようとエメラは容赦をしない。エメラは浮遊型武装と共にお栄へ子守歌という名の飽和攻撃を開始する。
 エメラの抱えたガトリングから放たれる弾丸の雨がお栄の直進を阻み、浮遊する狙撃砲からの砲撃が地形諸ともお栄を吹き飛ばす。
 お栄が一定距離まで近づけば魔導蒸気猟犬達がお栄に喰らいつこうと襲い掛かり、それでもなお接近を試みれば浮遊する火炎放射器から噴き出す炎がお栄の体を焼く。
「うちをあまり嘗めんといて!」
 エメラの猛攻に対しお栄も負けてはいない。6本の尻尾を文字通り使い潰す事によりエメラの攻撃を突破したのだ。
 そして、尻尾を全て無残な姿に変えながらもお栄はエメラを堕とさんと遺された力全てを使い飛び掛かる。だが、それもまたエメラの狙い通りであった。

「今回は良い夢を見せてくれてありがとう。」
 いつの間にかエメラの手にはガトリングの代わりに巨大な魔導蒸気射突杭打機が握られていた。そして、杭打機の先端がお栄の胸へと向けられる。
「これはせめてもの礼よ。持っていきなさい……『貫くは…我が撃杭』ッ!」
 至近距離から放たれた鉄杭はお栄の胸に大きな風穴を作り、お栄の命の灯を消し飛ばすのであった。



「ここは……廃村かしら?」
 お栄が討たれた事により彼女の力によって形成された領域が消滅してゆく。
 そして、気が付くとエメラは廃村のど真ん中に立っていた。どうやらお栄は廃村に被せる形で領域を展開していたらしい。
 辺りを見回してみれば至る所で猟兵達や猟兵に囚われた者達がいる。
 一先ず、味方と合流しようと考えたエメラだが、不意に腕が地面へと持っていかれそうになった。
 慌てて手元を見てみればパイルバンカーを余裕で持つ事が出来た大きな腕が見慣れた小さな腕になっていた。
「もう元の姿に戻ってしまったのね……。」
 エメラの姿は大人の姿から元の小さな子供の姿に戻ってしまった事を悟る。また単独では戦えない体に戻ってしまった事を残念に思いながらも展開していた武装類を格納した。
 そして、エメラは途中で合流したアルタ、ポプラ、隆豊達と共にグリモアベースへと帰還するのであった。


「ぐすっ……なんで元に戻ってないのよぉ……。」
 タイガはお栄の作りだした領域が消えているにも関わらず色んな意味で大きな姿のままであった。
 忍者とお栄との戦いで与えられた性的快感が原因で妖術が体に馴染んでしまい元に戻るのが遅れているのだ。
「男に戻る手掛かりも手に入らなかったし……もうやだぁ……。」
 今回の依頼でタイガが得られたものは今の自分が男ではなく女であるという実感だけだ。
 しかも、元の姿に戻るまで更に豊満な体での生活が待っている。タイガにとっては踏んだり蹴ったりの結果であった。

「あわわっ!? 元の姿に戻っちゃったのです! 急いでタイガさんの姿を隠せる者を探さないと! ふぎゃっ!?」
 一方で6つの尻尾でタイガを隠していたこん子は自身が元の姿に戻ってしまった事に慌てた。このままだとタイガの体を隠す事が出来ないからだ。
 故に廃村の中から体を隠せる物を探そうとした駆けだすのだが転んでしまう。体は元の姿に戻ったのに胸だけは大きいままなせいでバランスを崩してしまったのだ。
「む、胸が邪魔で……上手く動けないのです……。」
 こん子に掛けられていた妖術は既に解けている。しかし、胸だけは忍者達との戦いで脂肪を奪い取っていた為に妖術が解けてもその分が残ったままだったのだ。
 大きくなった胸がいつ戻るのかはこん子自身にも分からない。それでも、大変な事になっているタイガを助ける為にこん子は何度も転びそうになりながらも廃村の探索を始めるのであった。


「無事に元に戻ったですよ。やっぱり、元の姿が一番です。」
「ちょっと待ってくださいませ! 私は元の姿に戻れていませんわよ!?」
 ほっとした様子で自身の体を見回すブルーに対し、レッドは未だにブルーの姿のままである事に慌てふためいている。
 戦闘時に性的快感を味わう事のなかったブルーは直ぐに妖術が解けた。しかし、お栄に呂律が回らなくなる程に弄ばれてしまったレッドは元の姿に戻るのが遅れてしまっているのだ。

「レッド、いい機会ですから元の姿に戻るまでの私と一緒に魔力の制御の特訓をするですよ。」
「うぅ……わかりましたわ……。」
 こうしてマギアルツインズの二人は魔力制御の特訓をする為にヒーローズアースへと戻るのであった。
 余談だがレッドは元の姿に戻るまでの間、可愛いモノが大好きな女性ファン達に大層可愛がられたという。
 そして、その時期の二人の活躍の記録は知る人ぞ知るお宝映像としてプレミアがついたらしい。


「うぅ……僕、なんであんなことをしちゃったんだろう……。」
 シャルロットは真っ赤になった顔に両手を当てて座り込んでいた。お栄との戦いにおいて調子に乗って自身の体を堪能しすぎてしまったのだ。
 お陰で妖術が体に馴染んでしまい、お栄が倒されたにも関わらず女性の姿のままであった。

「元に戻るまで、僕は正気でいられるかな……?」
 そして、シャルロットはお栄との戦いにおいて自身の体を弄ぶ快感を知ってしまった。
 元の姿に戻るまでどれだけの時間がかかるか分からない状況でどこまで自分を律する事が出来るのかシャルロットは今から不安であった。
 

 お栄が討たれてすぐに元の姿へと戻った智華に対し、お栄に調教されてしまった妹は未だに智華の姿のままであった。
 端から見ればマギアルツインズと似た様な状況なのだが二人のやり取りはマギアルツインズの二人とは大分異なっていた。

「これがお姉ちゃんの胸の感触……んぅう!」

 行方不明の姉と再開する為に世界中を放浪し猟兵になった華織にとって姉の姿になるというのは夢の様な状況だ。
 華織は来るべき時に優位に立てるように元の姿に戻るまでの間に智華の体を徹底的に調べあげるつもりでいた。
「華織っ! お願いだから私の姿でそんな事をしないでっ!?」
 当然、智華からしてみれば堪ったものではない。事情を知らない者からすれば智華が野外で淫らな行為をする痴女と認識されてしまう。
 更に華織の行為を放置すれば後々自分が大変な目にあう予感がしてならないのだ。
 故に智華は必死に華織の行為を止めようとするのだが、華織は隙あらば淫らな行為に及ぼうとする。
 華織が元の姿に戻るまでの間に待ち受けているであろう困難を前に智華は頭を抱えるのであった。


「お兄ちゃん……元に戻すの……手伝って……。」
 火花流は今の自分の姿に茫然としていた。胸が大きいままなのは火花流にとっては嬉しい誤算だ。
 しかし、狐の耳と尻尾とあらゆる感覚を快感に変換してしまう体がそのままなのは大問題だ。
 もしも知り合いに狐耳と尻尾を見られればからかわれてしまうだろう。更に事ある毎に快感を齎す体を放置すれば開いてはいけない扉を開ける事になりかねない。
 元に戻したくても魔術的な分野は専門外の火花流ではどうにもならない。故に火花流は魔術的な分野が得意な兄の星流に助けを求めた。
 火花流の思惑通り、星流は今の火花流を元に戻す手段を持っていた。しかし、星流は火花流の助けを突っぱねた。

「火花流……自業自得だ……取りあえず、そのままので反省しろ……。」
 状況が状況だったので先送りにしていたが星流は今回の件をとても怒っていた。
 そもそも、火花流がちゃんと事情を教えていれば火花流が攫われずに済んでいた筈なのだ。
 もしも星流が助けに来た時に部屋の中でお栄が待ち伏せをしていたら星流も調教されて二人揃ってお栄の妹にされていた可能性すらあった。
 妖術による変化が自然と戻る事も相まって、星流は今回の件でこれ以上火花流を助けない事を決意していた。
 そして、断られてもなお食い下がる火花流そ突き放すと星流はグリモアベースへと帰還していった。

「うぅ……これ、どうしよう……。」
 結局、火花流は耳と尻尾が元に戻るまで部屋に引き籠る決心をする。だが、元に戻るまで無事に過ごす事が出来るのか今から不安で仕方がなかった。


 猟兵達が大なり小なり被害を被る中、特に深刻な被害を受けたのはアレクサンドラだろう。

「くぅん……やっぱり……自分で弄るのじゃ……物足りないの……。」
 少女達により立派な雌牛に調教されてしまったアレクサンドラは領域が消え去っても牛の様な巨乳のままであった。
 今も廃村の影に隠れて胸を弄るが甘い快感と共に母乳を噴き出すばかりで快感が収まる気配はない。
 それどころか一人で弄る事に対して物足りなさすら感じていた。
「誰かに弄って貰いたい……でも、恥ずかしい……くぅん……。」
 他人に弄って貰えればアレクサンドラの求める快感が得られるかもしれない。
 だが、廃村の中でまともに動けるものは猟兵だけだ。いくらアレクサンドラでも仲間に頼む事は気まずさと恥ずかしさの両方の意味で無理であった。
「きゅーん……きゅーん……。」
 アレクサンドラは胸が元に戻るまで人目のつかない所で胸を弄び母乳を絞り出す快感に溺れる日々を送るのであった。


「無事に戻る事が出来たようですね。」
 獏ノ進は若干伸びてしまった特殊龍服を直しながら自身の体を見回す。
 先保戦いで獏ノ進は魔がさして忍者や少女達を性的な意味で何人か美味しく頂いてしまった。
 それが元の姿に戻る際に影響を与えるかもしれないと考えていたのだが杞憂に終わったようだ。
「そういえば、お腹のタトゥーはどうなったのでしょうか? ……消えてない、というか明らかに変質してますね。」
 ふと、色々調べてみたものの大した成果が得られなかったタトゥーの事を思い出した獏ノ進は上着をめくり上げて臍を曝け出した。
 臍の傍には依然としてタトゥーが存在した。しかも、狐のタトゥーから竜のタトゥーに変化するというオマケ付だ。
 ここにきて獏ノ進は戦いの最中、自身が暴走してしまった理由を悟った。そして、自身の好奇心が原因とはいえ思いもよらない爆弾を抱えてしまった事に冷や汗を流す。

「このタトゥー消えてくれるのでしょうか……?」
 獏ノ進は一抹の不安に駆られながらも帰路についた。
 尚、今回の異変に際して女性の姿のまま戻れなくなった男達が多数存在した。
 しかし、獏ノ進が魅了するまでもなくその多くがお栄の調教により女性としての目覚めを迎えていた。
 そして、ある者は豚房流忍者達に仕込まれた技を活かしくノ一に、またある者はその容姿を活かし理想の花嫁に、各々の道を歩み始めたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年03月29日


挿絵イラスト