2
極地より『哀』を込めて

#UDCアース #南極遺跡

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース
🔒
#南極遺跡


0




●極寒の極地より
「春先も近いのに済まないが……南極に行ってきて貰えないだろうか」
 霧島・カイト(氷獄喪心の凍護機人・f14899)のその言葉は、
 集まった猟兵達に対しては、ただの無茶振りにも聞こえた。
「……例によってUDC組織からの依頼でな。研究者の護衛が欲しいのだと言うことだ」

 『たいやき』は事の重さを無視して『流氷カレー』を食べているが、
 そんな和やかな光景を尻目にカイトは説明を始める。

「今回護衛して貰いたいのは、『敷島・塔夜』という男だ。
 ……なんだか既視感がある気がするが、気の所為だということにしておこう」
 カイトが提示した写真に映っているのは、どこかで見たような白髪赤目の青年。
「彼を護りながら、南極遺跡を調査、そして情報を『持ち帰って』来て欲しい」

 続けて、彼は探索の流れを提示してゆく。
 南極遺跡はおいそれと侵入できないように、巧妙に入り口が隠匿されているらしく。
 研究者を連れ添いながら、過酷な環境の中で入り口を探して欲しいのだ、という。

「彼は耐冷耐狂装甲服「ヒートアーマー」を装備しているから、
 戦闘は出来ずとも、多少酷い目にあっても平気……な、筈なんだが。
 それでもうっかり発狂したり死んでしまったりするだろう。
 情報を入手出来るまではそんな『うっかり』は可能な限り避けてくれ」
 無事に遺跡の内部に潜入できたのならば、邪神の端末が数多顕現するだろう。
 可能な限り多くの情報を持ち帰って『帰還』して欲しい、とカイトは告げた。

 カイトがグリモアの転送準備を始めながらも、長く息を吐き出す。
 そして最後に告げたのは『念押し』に近い言葉だった。
「当然ながら、こんな情報の宝庫を狙うのは『組織』だけではない。
 最優先は人命ではなく――情報を『持ち帰る』事だ、忘れるなよ」


逢坂灰斗
 皆様、喉にはお気をつけ下さい(枯れ果てた声で)
 逢坂灰斗です。

 今回は『南極遺跡』の調査に向かって頂きます。風邪を引かないように。

【MSより】
・このシナリオの研究者:
 敷島・塔夜(しきしま・とうや)
 20代後半ぐらいの成人男性。白髪赤目の記憶喪失。
 自身の記憶を取り戻す手掛かりと信じて憚らない為、
 実利半分、貢献半分ぐらいで研究者として『組織』に所属。

 ※『2章以降の』研究者の生死は問いませんが、『情報』は必ず持ち帰って下さい。
 ※判定の結果、研究者が死亡したり発狂したりする可能性はありますが、
  故意に殺害するプレイングは採用出来ませんので御了承下さい。

・第1章:
 まずは南極遺跡の探索行となります。
 研究者を護衛しながら入り口を発見して下さい。
 (※当然ながらこの章で研究者が死亡なんかしたりすると大変なことになります)

・第2章:
 集団戦です。遺跡で顕現した邪神の端末と戦って頂きます。
 ※研究者を護ったりするプレイングにはボーナスが入ります。

・第3章:
 ボス戦です。相手は現状情報不明です。
 ですが、『情報を持ち帰れば』成功ですので、必ずしも倒さなくても構いません。
 (※宿敵主様がいらした場合は例外ですが)

・サポートプレイングは『余力があった場合』採用させて頂きます。
 もし、お気に召しましたら通常参加して頂けますと、幸いです。
・なお、チームや団体で参加される方は迷子防止の為、
 【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を
 必ずご記述ください。
 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
91




第1章 冒険 『南極遺跡調査』

POW   :    荷運びやUDC職員の護衛を行い、調査の安全を確保する

SPD   :    先行偵察や後方の警戒を行い、危険に備える

WIZ   :    UDC職員と共に遺跡周辺を調査し、入口となる場所を探す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●真白き視界に渦巻く思惑
 ――極寒の世界。極地と言うべき『地球』の最果て。
 其処に、邪神達の秘奥というべき事実の記された遺跡は息を潜めている、という。

 宇宙服の様な防護服の向こう側、赤い瞳をした白髪の研究者は告げる。
 この試練の如く吹き荒れる吹雪の向こう側に、件の遺跡が存在するのだと。
「……ま、視界は悪いけど、どの辺りかの検討は付いてるぜ。
 後は正確な『位置』を探すだけなんだが――」

 そう、塔夜が言葉を濁した時、猟兵達にも手に取って『分かる』。
 ――複数の集団が『見ている』と。

「……言っちゃ悪いんだが、どうもネコババ志願の教団が複数いるみてえでさ」
 その申し訳無さげな瞳は、間違いなく猟兵達を頼り切っている故だろう。
 少なくとも、この集団を『振り払い』ながらも、安全に『辿り着く』事が、
 今の猟兵達に課せられた『試練』なのだと、真白き視界が告げていた――
波狼・拓哉
こんな糞寒いのに教団もよくやりますね?こっちと違って転移もないでしょうし、ここ来るまでの費用も馬鹿にならないでしょうに。

さて。まあ、行きましょうか。ん?対策?こっち見てるんですよね。んじゃこうします。化け咲きなミミック。あ、敷島さんは見ないように。五感持っいかれますよ。まあ、すぐに解除しますけどね。…流石に狂人とはいえ一般人殺すのはちょっとね。んじゃちょっと拘束してきます。倒れた音とかで何となーく場所は察せるでしょう。ロープワークで縛りつつ…化け導きなミミック【UC:深眠幻想】で回収。帰ったら然るべき機関というかUDC組織に提出したろ。

後は定期的に繰り返しましょうか。
(アドリブ絡み歓迎)



●極地に徒花
 波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は周囲から感じる感覚に、
 溜息を吐かざるを得なかった。あまりにも、分かり易すぎるその『多さ』。
「……こんな糞寒いのに教団もよくやりますね?」
 こっちと違って転移も無いのに……と思う程に、感じ取れる視線。

「そりゃ、向こうだって御本尊の為に大事な情報が欲しいわけさ。
 死ぬことすら奉献だって考えてる教団だってあるんじゃねぇのか?」
 そんな敷島の言葉が事実かどうかは不明だが、兎にも角にも。
 この視線の主達全員をそのまま引率してやる訳にもいかないのだ。

(さて、対策対策……あ、こっち『見てる』んですよね。なら手っ取り早い)
 傍らのミミックに視線をやれば、この状況の解答はすぐに見つかった。
 吹き荒ぶ荒天の中、ぽつんと目立つ自分達を注視しているのならば、
 目を背ける理由は、存在し得ないのだから。 

 そうそう、と言わんばかりに拓哉は傍らの研究者に忠告する。
「あ、敷島さんは見ないように。五感『持っていかれ』ますよ」
「……はぁ? まぁ良いんだけど。適当にしてくれ」
 その言葉と同時、敷島の背後に彷徨いていたミミックが――『開花』した。

 狂信者達は見ただろう。真白き中に咲き誇る鮮やかで、不釣り合いな花束を。
 吹き荒れる白の世界。その中に咲き誇る極彩色は――
 全てを、『奪って』。最後に刻みつけていくその光景が、狂気のようで。
 訳の分からぬ歓喜の言葉を吐きつけながらも、狂信者達は倒れゆく。

 一瞬にして昏倒した集団を纏め上げながらも、拓哉と敷島は変な声を上げた。
 共通していても、それは数人程。狂信者は複数の団体が『混在』していたのだ。
「……うへぇ、なんだこいつら。全部が全部ばらばらじゃねぇか」
「色んな教団の一部の人間がそれぞれ『隙』を狙ってた、ってことですかね」
 帰ったら『組織』に引き渡すつもり、というか引き渡す他無いのだが……。
 あまりにも玉石混交すぎる集団の姿に二人は頭を抱えつつも、
 真白き悪夢の中を再び突き進んでいく……。

成功 🔵​🔵​🔴​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

ほう…南極か…中々愉しそうじゃあないか…そろそろ気温も上がってきたことだし避暑と言う奴か?(そんなわけ無い)
護衛探索か…面倒な…まぁ情報が持ち帰れれば生死は問われんのは楽で良いな…つまり、護衛はいらんと…

(何処からともなく出した炬燵(原理不明。何故か動いている)に入り)
【七血人】共…探索を手伝ってこい…
私は汁粉でも喰っているから…
邪魔が入れば黒炎(呪詛・属性攻撃)で消せば良かろう



●それにしたって気の早すぎる
「ほう…南極か…中々愉しそうじゃあないか……
 そろそろ気温も上がってきたことだし避暑と言う奴か?」
 死之宮・謡(狂魔王・f13193)の言葉に、思わず敷島の言葉も漏れる。
「……いや、そんなんじゃねぇと思うけどなぁ」
 そもそも、教団によっては年中フード被ってそうな連中が、
 『避暑』というまともな概念を持ち合わせているのだろうか……?
 今、避暑というならば、夏になったのならばどこに逃げるというのだろう。

 そんな与太すらも関係なく、白き試練は襲い掛かっているのだが。
 彼女はある意味超常の存在らしさを示しているのか、むしろ興味が無いのか、
 ……こんな最中に炬燵に入って汁粉を啜っていた。

 そんな光景を見せ付けられれば研究者が一番混乱するだろう。
「あの、その、此処南極だぜ、なんで炬燵動いて、いや呑気に汁粉啜って」
「護衛は付けておくから良いだろう。第一来れば私も善処はする」
 いつの間に七柱の武人達も現れているが、既にツッコミは追いつかない。
 何故か同情するように肩をぽんとした武人までいる始末である。
 ……内心、敷島は諦めながらも探索行を再開し始めた。

 そんな背中を、炬燵は何故か動きながら追いかけてくる。
 最早炬燵自体もUDCオブジェクトに類する何かにしか思えぬ機敏な速度だ。
 探索自体は護衛のお陰でスムーズに進むのだが、
 なんだか解せない顔を防護服の向こうの表情がしていた……ような気がした。

(※この後、あまりの寒さに汁粉を求めてきた狂信者達がこんがり焼かれました)

成功 🔵​🔵​🔴​

御園・桜花
「こんなに寒い土地ですのに…あの方々は、命が惜しくないのか絶対成功する自信があるのか、どちらなのでしょう」首傾げ

敷島氏の護衛に専念
敷島氏が不意打ちを受けたり怪我をしたりしないよう、常に側で行動
有事には第六感や見切りで対応
直接的な攻撃には射線に入り盾受け
敷島氏が怪我をしたらUC「桜の癒やし」で回復
眠った敷島氏担ぎ安全な場所へ撤退
撤退できない状況の時は制圧射撃で足止めし敵をUC「桜の癒やし」で眠らせ時間を稼ぐ

「人は誰でも願いを持つ。それが共生できる願いであるなら、誰にも止める権利はありませんわ。ただ…どうもあの方々とは、難しそうですね」
「生きている限り変わることがあると…信じているだけですの」



●白を掻き消す程の桜花
「こんなに寒い土地ですのに……あの方々は……」
 視界を埋め尽くす程の真白。命を閉ざすかのような極冷の地。
 御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)が見遣る世界は、
「――命が惜しくないのか絶対成功する自信があるのか、どちらなのでしょう」
 ……視線の主の正気さえも疑わせるような厳しさを誇っていた。

「前者、じゃねぇの? まぁ理解できねェ世界だとは思うが」
 敷島の呟くように彼らは彼らなりの『願い』を持つ。
 だがそれが、一般的な『世界』に向けて、害を為さない保証は無い。

「人は誰でも願いを持つ。それが共生できる願いであるなら、
 誰にも止める権利はありませんわ。ただ……」
 先程から降りかかる刃を、真白き中に淡き桃色の花弁を混じらせながらも、
 流麗に振り払い続けている桜花は寂しげに呟く。
「どうもあの方々とは、難しそうですね」

 撤退を考える程に、止めどなく。けれど、彼らは『撤退』を良しとしない。
 まるで『案内をしろ』とばかりに追撃が続く。
 溜息を吐きながらも、彼女は手を組み祈る。
 殺さぬことで其処に可能性があるなら。一抹でも可能性を信じれるなら。

 白の中に混じっていた淡い桃色が、それを塗りつぶしていくように。
 荘厳な程の桜吹雪を舞い散らせれば、闘争の気配も、全てが消え失せる。
 少し視線を向ければ、寒い中で眠りにつかんとする者達が多く『存在』した。
「……やり合うのは抵抗があったか。寝てる内に縛っとこうぜ」
 敷島の言葉を横に受けながらも、彼女は呟く。
「生きている限り変わることがあると……信じているだけですの」
 彼らが、此方と交われる可能性を、少しだけ信じて。
 真白き世界での旅路は続く。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐々・夕辺
アドリブ、連携歓迎

さ、さささ、寒い。
とびきり厚着してきたけどとっても寒いわ…!南極ってすごく寒い!
こんな中わざわざ監視だなんて、ご苦労様な事ね!

塔夜さんをかばいながら【管狐行軍】を全方位に渦巻くように発射、敵集団を牽制するわ
氷の狐だから運が悪ければ凍るけど、そこは知ったところではないわね
接近戦になったらミズクメでカウンター
悪いけど、守りで私に勝てるなんて思わないで

昏倒した相手は縛っておきましょう
防寒装備をしているはずだから、死ぬことはないでしょうし

…最優先は情報だけど、私は誰も死なせるつもりはないわ



●『情報』より重いもの
 南極、というのは現実の調査隊の映像を見るだけでも分かるものだが、
 かなりの防寒装備を有して突き進んでも尚『寒い』のである。
 佐々・夕辺(チャーミングステップ・f00514)も例外ではなく……。

「……さ、さささ、寒い」
 とびきり厚着をしてきた筈なのに、とっても寒い。
 こんな寒い南極という極地にありながら、視線はまだまだ『途切れない』。
「――こんな中、わざわざ監視だなんて、ご苦労様な事ね!」
「監視ってか、明らかに『横取り』するタイミングを見計らって……おっと!?」
 寒がる少女に対し、完全防備の研究者が軽口を叩こうとした時、
 形振り構って居られない『向こう』は凶刃を差し向けて来た。
 だが、吹き荒ぶ吹雪の中にあっても、夕辺の操る術の精度は変わらない。

「ダメよ。ちゃんと見えないからって『見ないで』やって来るのは」
 その刃は届くことはない。
 刃をはたき落とし、同時に操るのは氷精のような管狐の群れ。
 鎌を振るいながらも、それに乗じた襲撃を許さぬように、
 一行の周囲を牽制するような管狐の『渦』が、境界を作り出す。
「悪いけど、守りで私に勝てるなんて、思わないで」

 『運』が悪く、凍りついたのならば知ったことではないが、
 それでも懐に飛び込む相手は、素早く得物を打ち払われて、
 返しの刃が意識を奪うように、正確に打ち込まれては、
 やって来る狂信者達は次々に無力化されてゆくだろう。
 射抜くような眼差しが崩れ落ちた狂信者を見遣りながらも、
 彼女は『あなた達』も殺す気はない、というように呟く。
「安心して、元から研ぎは『甘い』もの。……刺さりに行ったら知らないけどね」

「しっかし、引き渡しは順次『組織』に……ってつもりじゃあったが、
 無力化するだけでもだいぶ骨が折れそうだな。嬢ちゃんは大丈夫か?」
 昏倒させた狂信者達を纏めて捕縛し終えた一行は、
 引き続き、回収のみを担当する職員に引き渡しを行い続けている。
 確かに『殺せ』ば早いだろう。……それでも、『殺さない』事に拘るのは。

「……最優先は情報だけど、私は誰も死なせるつもりはないわ」
 死を以て終わる事への『後味』は、誰だって苦い物だと知っている。
 ましてや相手は怨敵でも、復讐の相手でも無い。ただ掛け違えた相手なのだ。
 研究者の生死を問わない『情報』。そんな情報が齎すものが、
 誰の不幸も齎さないように、そう願うように。彼女は先へ進み続ける。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェイソン・スカイフォール(サポート)
おもに「衛生小隊」を使ってメイン参加者がメインの行動に集中できるよう、雑事を引き受けます。本人および衛生小隊は「兵士ができそうなこと」はだいたい行えます。

▼行動例

「避難は任せてください。さあ、みなさんはこちらへ!」
現場に一般人がいるとき、避難誘導や救助を行う。必要に応じて炊き出しなども可。

「総員、作業にかかれ!」
衛生小隊を指揮し、人手が必要な単純作業を引き受ける(運搬や土木作業など)。



●途切れぬ者らは
 ジェイソン・スカイフォール(界境なきメディック・f05228)は、
 猛然と吹き荒れる白き光景の中でも『向こう側』の存在を感じ取っていた。
「この様子ではまだまだ『諦めない』つもりですか。
 ならば此方も『防衛』に入るのは自然なこと。何より一人の命を預かっている」

 たとえ堅牢な防護服を纏っていたとしても、乱雑に扱ったのならば、
 猟兵ではない彼の身は死へと直結するだろう――
 衛生兵を指揮する者として、そのような事態は『あってはならない』。
 気づけば寒冷迷彩を纏った小隊が、研究者とジェイソンを護るかのように、
 この極冷の世界に集結していた。彼らは指揮官のたった一つの言葉を待っている。
「――総員、かかれ!」
 その言葉と共に、『作戦』は開始される。
 誰であろうと、無為に命を落とさせぬ『正当なる防衛』の戦いが。

 天候は相変わらず悪いとしか言えないが、
 小隊の働きにより、研究者とジェイソンは順調に歩を進めていた。だが――
(制圧は滞りなく。ですが妙ですね。どれだけの人数が割かれているのか)

 悪天候下とはいえ、あまりにも狙ってくる人数が多すぎる。
 そして、兵卒達の数を持ってして抑え込むが、飛んでくる報告が止まないのだ。
 思案している様子の小隊の指揮官に研究者が声をかけるが、
「なぁ、アンタ考え事? まぁ俺も『嫌な感じ』はするけどさぁ」
「いえ、此方の話です。お気になさらず」
「だと、良いんだがなぁ……」

 二人の杞憂の一致はたまたまなのか、それともこの先に待ち受ける悪寒故なのか。
 吹雪の先――目的地は、近い。

成功 🔵​🔵​🔴​

紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加

破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃

見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う


羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す

敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●断つべき『邪』の気配
 あと、もう少しだ。
 そんな油断を突くように、襲撃者は現れた。
 偶然に護衛は一瞬だけ『存在していない』。
 そんな隙ならば、誰だって狙ってくるだろう。研究者に向けて、凶弾が向かう――

 筈、であった。
 一瞬にして弾は切り伏せられ、そのまま銃手は声を聞く。
「そちらの信仰される『御本尊』にはまだ遠いでしょうが――」
 その言葉の『後』を、襲撃者は聞いたのか、それは分からない。
「危害を加えようと『寄った』のなら、それまで」
 ……意識がそれよりも前に、断絶する。

 真白き世界に降り立つのは、紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)の姿。
 彼女の舞うは破邪の刃。その奉ずる先は彼女が崇めし『剣神』。
「――去り罷りませい!」

「……と、ありがとな。ここが『目的地』だ」
 雪に埋もれた場所を掻き分ければ、真白き世界に否が応でも映える、
 黒々とした『石』が、其処には『眠っていた』。
「成程、確かに此処からは――」
 その様子を見ていた紅葉の笑みは、すうっと、好戦的な気配も滲ませて。
「断つべき『邪』の気配が、しますね」

「嫌な事言うなよ……出来たら俺も邪神は直接拝みたくとかねーんだから」
 そんな言葉を受けたのか、研究者の扉を開ける手は恐ろしげで。
 そうして猟兵達は突き進んでゆく――
 極地に封ぜられた、邪神の『遺跡』の内部へと。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『ジェカメジョデュミャファ』

POW   :    オションミガ
戦場全体に、【触れた者の魂を邪神崇拝者へ変貌させる触手】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    メジェガ
自身の【周囲1km以内に存在する邪神崇拝者の血肉】を代償に、【空間を引き裂いて顕現した邪神本体の一部】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【全長1km超の巨大触手と強力溶解粘液】で戦う。
WIZ   :    ジョジョイガ
【生来の肉体以外を溶かす粘液を垂らす触手群】【心を犯し、邪神への崇拝で塗り潰す触手群】【他者の精で育つ邪神の仔を植え付ける触手群】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


【補足】
・『情報』を持ち帰れば最低限成功ですが、
 研究者(敷島)を護るプレイングにはボーナスが入ります。
・周囲1km以内に存在する邪神崇拝者の血肉
 →POWやWIZを完全に受けてしまった場合、研究者も対象になります
 →特になければ前章で『捕縛』してなかった連中の血肉が対象です

●其処は既に腹の中か
「たしかコレがコレだから――」
 敷島は慣れたように解読を進めていく。
 遺跡に刻まれた奇怪な文字列はおおよそ知識の無い猟兵には、
 単なる禍々しさのみが伝わってくるのみだが、そこに刻まれているものこそ、
 今回UDC組織の求めている『情報源』なのだ。
 だからこそ――今は座して見守るしかない。

 そうして解読が終わるまでは障害は特にないように、思われた。
「さてと、粗方解読が終わったから帰――ッ!?」
 解読を終え、猟兵の方を向いた研究者は、その光景に顔を青白くさせる。
 名状し難き触手体達の群れ。夥しく這い回るそれは――
「……邪神の、分霊って奴、なのか」
 まだ、本体とは言い切れない。
 だが、大量に顕現したそれは、明確に何かを求めている。

 それは――

 外から、歓喜に打ち震えるような絶叫のみが、聞こえる。
「……最悪、コレだけ持って帰ってくれ! とにかくまずい、脱出するぞ!!」
 敷島が情報を纏めた機材をケースに仕舞っては、慌てたように準備を始める。

 それらは、『信者』を造り、『信者』の血肉を、求めていたから。
波狼・拓哉
…多量の邪教徒これに呼ばれたんじゃないでしょうね?…いやもう一つ上の…と今は考えてる暇もないですね
敷島さんケースちゃんと抱きかかえといてくださいよ!?…え?いやほらおにーさんメインウェポンが拳銃だから片手でもふさがるのはちょっと

敵軍は周りにそして特異能力は個々と…なら、何もさせないが第一陣抜けるのに最適ですかね。ミミック!化け明かしな!…虚空は虚空。何も出させずまずはここを抜けましょう…あとまあ、単純に目が一杯だし光ればダメージ入りませんかね

自分は衝撃波込めた弾で逃走経路をこじ開けよう。戦闘知識、第六感、視力、地形の利用から戦況を見切り、一番敷島さんつれて逃げやすそうなルートを誘導しましょう



●精神を焼く狂気の太陽
「……多量の邪教徒これに呼ばれたんじゃないでしょうね?
 ……いやもう一つ上の……と、今は考えてる暇もないですね」
「俺もそう思いたくねーが! たぶんそういうこったろーよ!!」
 波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は、
 叫びながら走る敷島を連れて、黒々とした遺跡の中を全力疾走していた。
 次々に現れる邪神の端末、いや分霊かどうかは定かではないが――

「敷島さんケースちゃんと抱きかかえといてくださいよ!?」
「わーってる! 流石に護衛頼んどいて手ェ塞いで下さいとか言わねぇから!!」
 既に群れなしている奇怪な目玉達の阻む先を、銃撃で物理的にこじ開けながらも、
 猟兵達と研究者の一行は必死に遺跡の中を駆けていく。
 解読を終える手前までは遺跡内部は安全だっただけに、
 来た道を引き返そうとするだけでも、気が遠くなりそうな程に、
 体感時間が『長く』感じられているのだ。

(敵軍は周りにそして特異能力は個々と……なら、何もさせないのが『正解』!)
 全力疾走に追い縋るように、えっちらおっちら付いてきていたミミックが、
 相棒たる彼の眼差しを受けてぴょこんと飛び上がる。
「敷島さん絶対『前』向いててくださいね――さあ、化け明かしなミミック!!」

 その瞬間、箱型の生命体は奇妙な変異を遂げる。
 南極ではまず目撃することが叶わないであろう、無数の『太陽』。
 その光が、精神を焼き、狂気を招き――逸すことの出来ぬ事実を『焼き付ける』。

 その強烈すぎる光は眼球を持ち合わせていた端末達に効果的に突き刺さった。
 邪神の本体を欠片でも呼ぶことが叶わずに、その一瞬を突く形で、
 猟兵達は遺跡の外に向けて急ぎ駆け出してゆく。

「今ので何体か吹っ飛ばしたけど……それでもキリが無いですね!?」
 わらわらとまた集まり始めた気配にげげ、となりながらも、
 拓哉を先導として一行は遺跡を更に駆け抜ける。
 『情報』を持ち帰る為の脱出行は――まだ、始まったばかりなのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「これは貴方にも風圧がかからないようになるわけではありません。なるべく密着して抵抗を感じない姿勢を維持して下さい」

UC「精霊覚醒・桜」使用
荷物を全部持った敷島を抱え上げて飛行し一心に出口目指す
敷島に風圧がかかりすぎないよう自分の体で庇いつつ、壁に激突しない程度の最速で飛行
周囲警戒上、自分が無理な姿勢になるのは覚悟
敵からの攻撃は第六感や見切りで躱す
敷島に当たりそうな攻撃は可能なら盾受け、体勢的に無理だと思えば自分の体で庇う

「私より強い猟兵はたくさん居ます、そして貴方を気にせず戦える方が皆が戦いやすかった。敵を強くさせずに目的を果たすため、誰かが貴方を先行して逃走させる必要があった、それだけです」



●力なき者故に
 猟兵の抵抗に、端末達は直様反応を示した。
 全ての端末達が、美しく冒涜的に連動していくようにその身の触手を捩らせ、
 触手と触手を掛け合わせて『迷宮』を生み出し始めたのだ。

 その事態にいち早く気づいた御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は、
 直様に敷島の居場所に視線をやった。周囲が既に予断を許さないない状況だ。
(あの触手……触れれば詰み、と考えるべきですね)
 黒々と鈍く光る遺跡の壁を覆っていくかのように、急速に覆われていくそれが、
 周囲一帯を埋め尽くす前に――桜花は飛んだ。

 先行するように脱出を目指していた敷島を半ば攫うようにして、
 桜の精は暗澹たる遺跡の内部を飛翔し、疾走する。
「うわ、触手で壁覆いやがった、流石にスーツに飛行性能なんてな、おわっ!?」
「四の五の言わずに大人しくしてて下さい、舌を噛みますよ?」
 彼も言っていたことだが、猟兵達と違って呑まれない保証の一切無い研究者が、
 『情報』を抱えたままに崇拝者にでも成り下がれば危機どころでは済まされない。

「これは貴方にも風圧がかからないようになるわけではありません。
 なるべく密着して抵抗を感じない姿勢を維持して下さい」
 最早彼も命が惜しいだろう。従う他ないとばかりに、騒がず、大人しく、
 自分よりも小さな女性に抱えられて押し黙っていたようだった。

「私より強い猟兵はたくさん居ます、そして……
 貴方を気にせず戦える方が皆が戦いやすかった。強くさせずに目的を果たす為、
 誰かが貴方を先行して逃走させる必要があった、それだけです」
 閉口したままの研究者の心中は如何程だったろうか、
 けれども揺るがぬ事実だけが純然とこの非常事態の中では残酷に突き刺さる。

「……最速で抜けますよ。だいぶ無理をしている自覚はありますから」
 見れば最小限の機動で触手をいなしながらも、
 全ての触手の壁に当たらずに高速飛行を続けるという曲芸を、
 重装備の成人男性を抱えて行っているのだ。負担は凄まじい物だろう。

 後続の誰かがこの端末達を排除してくれると願いながらも、
 彼女は一心に飛んでゆく――この狂気の世界から離れる為に。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐々・夕辺
※真の姿にはならない

成程、邪神の分霊?
随分と気味が悪いのね
全部掃除してしまいましょう
敷島さんは私の後ろへ。離れないで

基本的に敷島さんをかばいながら戦う
妖狐疾走、囁きに氷属性を纏わせて遠距離から敵を攻撃
触手を切り裂き本体に切り傷を刻んであげる
どれだけ長さがあろうとも
切り裂いて凍らせてしまえば問題はないでしょう

万が一分断されそうになったら触手を掴んででも止めて
敷島さんに2歩離れるように指示
粘液は…服だけなら問題ないけれど
肌を焼かれたら激痛耐性で耐えましょう

更に管狐を一斉発射して周囲を薙ぎ払うわ
凍ってしまいなさい
綺麗な氷像になったら、少しは評価してあげる



●醜きもののなれはては美しきか
「成程、これが邪神の分霊?」
 洞窟の最先端。佐々・夕辺(凍梅・f00514)は敷島を連れ添って、まだ追い縋ろうとする奇怪な触手の群れに平時よりも顔を顰めたままに対応していた。
 先程から外部から聞こえる嬌声は、隠れ潜んでいた狂信者達のものだろうか。その声をオーケストラに、奇怪なる肉塊は空間を裂き、その手を伸ばそうとしてくる。

「流石に直視はしたかねーが、この分霊共、此処に寄り集まった奴らを使って『此方』に呼ぼうとして――ッ!?」
 研究者の顔面をその触手が掠め取ろうとした瞬間、響き渡るのは『囁き』。
 冷たき声が静かに遺跡の中を奔れば、触手は一瞬にして傷口から凍り果て、空間は諦めたかのように一度閉じられる。
「……随分と気味が悪いのね。全部掃除してしまいましょう」
 すっと、先導するように立つ彼女は、この場の誰よりも無力に近い男を出口へと招く。
「敷島さんは私の後ろへ。……離れないで」

 研究者の見たのはある種奇妙な光景であるとも言えた。
 彼は走って追いつくのに手一杯だ。手元には自分の命より大事な情報を抱えた上で尚更、それ以上の余裕なんて持ち合わせていない。
 だが、彼の追いかける先は、彼が足を踏む度に、敵が氷の破片へと変じていく世界。
 夕辺の纏う精霊の囁きはそれ程の刹那で、触手をばらばらに『切り裂いて』ゆくのだ。

 ダメ押しとばかりに投射された管狐の群れが生み出した安全地帯で、二人は一息つくが……。
「綺麗な氷像になったら、少しは評価してあげようと思ったけど――」
「……これじゃ、無理にも程がある、よな」
「ええ、全く」
 凍り果てたとはいえ、嫌悪を想起させるほどの端末はその事実を覆せず。
 ただただ、その醜い末路のみを晒すのみだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

春夏秋冬・ちよ(サポート)
良き景色を探して絵にする為に旅するお節介な老猫

優しいお婆ちゃん猫で猟兵としての経験は浅いですが、アルダワの学生としてはとても長い間戦い続けた歴戦の戦士です
その為、謎の強キャラ感あり
しゃべり方は優しいお婆ちゃんをイメージ

動物と会話して道や情報等を得られます

UCは竜を疑似再現、その力を借りる物
何竜の力かは状況、やりたい事によって指定を
(例:火竜・刃竜・筋肉竜等々 真面目からネタまで可)

戦闘は素早い身のこなしで回避重視、杖か閉じた傘(又はUC)による鋭い攻撃
所謂蝶舞蜂刺です
必殺技はUCで騎乗か飛行してのランスチャージ

一人称追加・おばあちゃん

禁止事項
真の姿の解放(覚醒)
UC『凶夢の魔竜騎士』二種の併用



●老猫の作法
「あらあら、まだ私達を追いかけたいんですねぇ」
 困ったような表情をして、春夏秋冬・ちよ(旅する老猫・f19400)は軽やかに飛び回り続けていた。
 彼女を執拗に追い回すのは、端末のけしかけてくる触手の群れ。
 触れれば順当に邪神の贄へと書き換わってしまうであろうそれを、老猫は困った子供の相手でもするかのような調子で避け続けていた。

「遺跡というのもスケッチの題材にはなるかと思っていたけど、こんなにやんちゃな子が居るだなんて、おばあちゃんも困っちゃうわ」
 困り果てたままに観察を続ける彼女へは、じわりじわりと端末の群れが迫っていた。このままでは彼女は――
 という、心配の必要は無い。
「けれど――おいたが過ぎますねえ」
 老練なる猫は柔和な笑みを崩さぬままに、酷薄とも言える声で告げる。
 後背には瞬時に組み上げられた魔法陣。一瞥するのは冒涜的な群れ。

「――術式展開、再現するは『竜の爪』」
 その言の葉と共に、力ある魔槍は遺跡を縦横無尽に飛び回り始めた。
 最早壁にすら見える程のおぞましい触手の大群は、彼女に触れることすら叶わずに魔槍の前に灰燼に帰してゆく。
 その圧倒的な蹂躙が止んだ時、その一角に佇んでいたのは彼女一人。

 だが――彼女は確かにじっと見つめていた。端末『居るであろう』場所を。
「これ以上のおいたはいけませんよ、元いた場所にお帰りなさい?」
 にこやかな笑みと諭すような声色だけが、遺跡の中に響いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア(サポート)
「我が武を以て挑ませて貰うぞ!」



一人称
おれ

二人称
あんた(敵でも尊敬できる人
お前(敵
貴様(激怒した時

エルフの女の子だが突撃志向で戦闘を好む

基本戦術
【戦闘知識】で敵の動きや陣形等の捕捉と把握
闘いながら敵の性質や心の在り方の把握に努める

その後は敵陣に突撃して暴れまわる

【空中戦】を好んで空間全てを利用した闘い方を好む

敵の攻撃に対しては
【見切り・第六感・残像】を駆使して回避

ユベコで主に使うのは
グラビティブラスト(敵が多数の時
【一斉放射】で破壊力増強
メテオブラスト(敵が単体の時
【踏み付け】で破壊力増強

基本フォローが目的なんだろうが
おれはやっぱり之が一番得意だからな

全霊を以て暴れまわるぞーーーー!!!



●全力全壊の一撃
「うっひゃあ……これを逃げてる最中に展開されなくて良かったよな……」
 一方その頃、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の眼前では冒涜的な触手壁の迷宮が展開されていた。
 今までの触手や端末の性質からするに、一筋縄では行かず、頭を悩ませかねない物だろう。
 ……だが、その性質を把握した上で、彼女は最も手っ取り早い『策』を選んだ。

「でも、要するに『触れたら生贄』ってでも言いたいのか、なら簡単だな!」
 それはある種短絡的とも、単純明快とも言える解決法。
 彼女の手に集うのは息づく地の力、存在の維持を司る力。そして、宙に瞬く星々の力。その全てが収縮し――圧倒的な『圧』となって形を成す。

「――我が手に集いて、我が敵を滅せよ……グラビティ・ブラスト!!」
 テラの叫びとともに迷路に放たれたそれは、端末ごと迷路を圧し潰し、圧壊し、迷路としての最悪の機能すらも十全に果たせぬ程に、一瞬で崩壊させた。

「ひゅう、スッキリ片付いたな! 遺跡も傷なくぱーふぇくと、だ!」
 彼女の視界には、あの悍ましい生き物は最早見当たらない。
 ただひとつ、心配事があるとするなら、端末の群れから逃げていた研究者のことで。
「後は逃げてるヤツが上手く逃げ切れてると良いんだけど――」

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『冬寂の魔弾『ジャックポット』』

POW   :    凍えて眠れ、僕の魔弾で
【霊視による絶対のステルス看破能力を増強、】【未来予知レベルの超精密射撃と、魔法による】【威力強化、弾丸複製、高速機動を開放する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    後に残るは、静寂のみ
【霊視による絶対のステルス看破と未来予知】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【透明化の魔法が施された、操作可能の銃弾】で攻撃する。
WIZ   :    冬は止め処なく
自身が装備する【銃で放つ弾丸をレベル×9個複製、更にそれ】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はヴィクティム・ウィンターミュートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


【MSより】
・シナリオ上、ここで討伐する必要はありません(※交戦しても構いません)
・【交戦】するか、【振り切る】か選んで下さい。
・【振り切る】場合、敷島かあるいは『調査資料』を抱えて逃げて下さい。
・終了する条件は『調査資料』を持っていかれることになります
(※🔴が足りてしまった場合は、そのような形で処理をします)
●狙撃手の望むもの
 端末から逃れ、もう少しでこの地獄のような遺跡から、
 真白き地獄の中へ逃げ帰れる――そんな矢先のことだった。
 一発の弾丸が牽制のように、撃ち込まれたのだった。

 邪教徒は、ほぼ捕縛した筈だし、或いは『贄』とされた筈であったのに。
 ならば、狙ってくる弾丸の主には、『信仰』はあるのだろうか。

「――僕らにとっては、邪神は『手段』でしかありません」
 そこには、信仰は転がっていない。ただただ、淡々と感じ取れる気配は。
 ……世界を『混沌』に堕とす、という。復讐心にも似た。

 盲目の狙撃手の銃口は、此方に向けられて、自分達の目的の為に。
 敵は――その足掛かりに照準を合わせていた。
「そちらが『欲しい』のは此方も同じです。頂いていきますよ」
御園・桜花
「敷島さんは調査資料はお持ちです?なければ取りに戻るか、貴方の記憶力に頼って逃走するかの二択になりますけれど」

UC「精霊覚醒・桜」使用
敷島抱え高速飛行
第六感や見切りで敵の攻撃を躱す
敷島に当たりそうな攻撃は庇って受ける
「私は怪我を治す手段がありますけれど、敷島さんにはありませんでしょう?貴方の命がもちろん優先です。邪神を倒すのは次の機会に持ち越せても、亡くした命は戻りませんもの」

敷島の無事最優先で、可能ならば資料も(敷島に持たせ)飛行で逃走
最速は大体マッハ7までいくが、敷島を風圧から庇うように抱えて敷島が怪我をしないスピードで飛行

「貴方が生きてさえ居れば、次はありますもの。また挑みましょう」



●助けられるべきものは
「敷島さんは調査資料はお持ちです? なければ取りに戻るか……、貴方の記憶力に頼って逃走するかの二択になりますけれど」
 遺跡の出口も近く、もう少し……そんな頃に襲いかかった銃撃にも、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は冷静に対応を続ける。
 まずは守るべきものが2つ。守りきれた自身はあるが、どこかで落していないという保証は無い。
 だが、その心配は最早悲鳴にも近い返答で解消される。

「流石にこの期に及んで『忘れ物』、とかはねぇ! 此処にある!!」
 最早振り落とさないが為に必死なのだが、敷島はしっかりと資料の詰まったトランクを抱えて走り続けている。
 戻ればまたあの地獄が再展開されるし、ついでに今の狙撃が追加されるという可能性すらある以上、最も戦闘力の『ない』彼は死守するのに必死とすら言えた。

「それは安心しましたわ――なら、『先程』と同じように致しますが、しっかりと抱えて下さいね?」
 最早返答を聞く時間すら惜しい。資料を抱えた彼を更に抱きかかえるように、再び桜の精は舞う。

 襲いかかるのは、この世界に冬を齎そうとする凍れる魔弾。
 反して、舞い踊るのは、春の象徴と言わんばかりの、淡き桜吹雪。

「大丈夫か!? さっきから直撃とは言わねぇが、だいぶ――」
 高速飛行の中でも、彼女を心配するかのような言葉は返ってくるが、それでも、彼女は全力で振り切り続ける。
「ご心配には及びません。私は怪我を治す手段がありますけれど、敷島さんにはありませんでしょう?」

 戦闘力が『ない』のは、治癒能力が有ることの反証ではない。それは目の前の彼という、一般人がなにより知っている。
 此処に彼を捨て置けば、確かに資料だけ持って逃げるのは容易いだろう。……それでも。
「……貴方の命がもちろん優先です。邪神を倒すのは次の機会に持ち越せても、亡くした命は戻りませんもの」
 遺跡への探索行で命を落した者も、いるかもしれない――それに比べれば、命あっての物種、とはよく言ったものだ。

「……貴方が生きてさえ居れば、次はありますもの。また挑みましょう」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アレクシア・アークライト
邪神は『手段』でしかない――ね
そういうことを言う奴を何度か見てきたけど、きちんと邪神をコントロールできた奴に会えたことはないわね

それと、無意識の内に邪神の召喚に手を貸しているって事例もよく見掛けるわ
貴方達は邪神を操ろうとしているみたいだけど、今まさに邪神に操られていないっていう保証はあるのかしら?

さて、と
まずは、敷島さん達が退避できるまでの時間を稼がなくちゃいけないわね

3層の力場を情報収集用に展開して、敵の動きを把握
続けて、UCによる磁場と残りの力場とで敵の行動を阻害
敵が銃を使うようなら、弾丸を全部捕えて贈り返してあげるわ

時間を稼いだなら、一気に接近
集束した力場を叩きつけるわよ



●話は『それだけ』
「邪神は『手段』でしかない――ね」
 狙撃手と眼前で相対するアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)は、自らの領域の如く力場を広げながら、真白き地にその身を踊らせていた。
「そういうことを言う奴を何度か見てきたけど、きちんと邪神をコントロールできた奴に会えたことはないわね」

 狙撃手の目的は世界の混乱であろうが、それに置いてコントロールは必要か、というのは分からない。召喚だけして野放しにすればその混乱も成立し得る。
 だからこそ――だ。『無意識に加担させられている可能性もある、と』。
「貴方がどれほどこの世界を憎んでいるかどうかは私の知ることでは無いでしょう。けれど、貴方達が『操れる』という保障はどこにも無い」

 まるで雑談のように繰り広げられる力場操作と弾丸の応酬は、少しづつではあるが狙撃手の『眼』から研究者を逸らすには十分であった。
 盲目の射手が有する『眼』はどれほどかは分からないが――意識をほんの少しでも此方に割ければ行幸。

「貴方達は邪神を操ろうとしているみたいだけど、今まさに邪神に操られていないっていう保証はあるのかしら?」
「……お話はそれまでですか?」
 射手は口を割らない。それは大事な人の為か、それとも興味が無いだけか。
 今はただ、目的の為だけに眼前の女を撃ち抜かんと改めて銃口を向けてくるばかり。でも、そんな風になっても『問題はなかった』。
 はじめからこれは……時間稼ぎなのだから。

「ええ、それだけよ。それだけだから――この話は『終わり』にしましょう」
 力場が収束し、全てが白銀を割く暴威へと生まれ変わる。
 白銀の中に生み出される極彩色は、遠目から見れば神秘的にすら見えたかもしれない。だがこれが生み出すのは神秘より程遠い、地獄の災禍。 
「――果たしてギガボルトの電撃に耐えられるかしら」

 紫電の奔流が銃撃を弾き飛ばしながら炸裂した瞬間、白き世界はより『白く』。
 射手の身がどう『変じた』かも分からせぬ程の色に包まれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七瀬・夏希
ミッションは資料を持ち帰ること……それは分かっている。
けど、ここであいつを倒しておかなければ、今後、あの銃弾に怯える日々を過ごすことになる。
ゆっくり食事も取れないし、ゆっくり風呂にも浸かれない。そんな生活は願い下げね。

それにしても、霊視を持つ銃使いか。
私とまるっきり同タイプね。
やりにくいけど……ま、やりようはあるわ。

敵の銃弾は魔眼で見抜き、ライフルで撃ち落としつつ、応射。
こちらは、まずは膠着状態に持ち込めればいい。

敵が資料を追って近付いてきたなら、選択UCで全神器を強化。
予知による対処能力を超える速さで近接格闘に持ち込み、マウントを取ってナイフを突き立てる。

私の平穏な日々のために、さようなら。


クレア・フォースフェンサー
おぬしは、“冬寂の魔弾”かの?

わしの記憶が確かならば、おぬしと同じ姿のオブリビオンがUDCの記録に残っておる
もしそうなのであれば、おぬしはここで死んだなら、もはや骸の海からは復活できぬ筈じゃ
さすれば、混沌をもたらすという目的も全て御仕舞いじゃな

さて
あの資料は、おぬしが命を賭さねばならぬほどのものなのかの?

――などと揺さぶりでも掛けぬと、近づくのすら困難じゃな
いや、あの銃器自体もオブリビオンなのであれば、何とかなるかもしれぬか

光珠を展開し、敵の位置や攻撃を把握
UCで“オブリビオンである銃弾”を破壊し、光剣で受けながら接近
光剣で斬り伏せようぞ

おぬしのその眼には、一体何が見えておったのじゃろうな



●魔弾の果ての静寂
 閃光が収まった後、再び始まった弾丸の応酬は、今までと異なる形で繰り広げられていた。
 七瀬・夏希(UDC-SWAT・f29827)は目の前の狙撃手の驚異を噛みしめるように、自身の魔眼で以て、全てを撃ち落とし続けていたのだ。
 ああ、自分の似たようなタイプの狙撃手が野放図にされるなどと。私の平穏を犯すように、その魔弾で怯えるような日々が『差し込まれる』などと、あってはならない。
(……同タイプだからこそ、やりにくさは向こうも感じている筈。なら、やりにくい状況にしてあげればいい)
 夏希の一手一手は、確実に彼の銃弾を落とし続けていた。霊視によるアドバンテージを『同じように』魔眼で持つ相手がいるのならば、自然と動きの読み合い――心理戦に近いものへと縺れ込んで行く。

 クレア・フォースフェンサー(UDCエージェント・f09175)はその応酬の最中、ひとつの記憶を思い返していた。
 此処ではないどこかでの『彼』の記録。オブリビオンならばありえなくはない現象だが――それが指し示していたのは、この因果は『終わりを迎えた』ということだ。
 だが、眼前の狙撃手はそれを『知り得ない』だろう。だからこそ、格好の材料となる。
「おぬしは、『冬寂の魔弾』かの? ……わしの記憶が確かならば、おぬしと同じ姿のオブリビオンがUDCの記録に残っておる」
 彼のかつての仲間が確かに終わらせた因果の記録。それが嘘とは思えないだろう。そうすれば、彼の目的は『おしまい』としか言えない。
「さて――あの資料は、おぬしが命を賭さねばならぬほどのものなのかの?」
 揺さぶりを掛けるような言葉に、彼は眉ひとつ動かさず、銃撃で『答え』とした。
「――ありますよ。一滴が波紋を齎すのならば、それはその『一滴』ですから」

 だが――それは、全て『消された』。
「おぬしが『過去』であるならば。その得物も『過去』じゃろう?」
 ならば『還送』出来ぬ理由などなく。全ての弾丸が真白き世界の中に掻き消えたのだ。最早手段を失った狙撃手に、選択肢など残されて居なかった。
 それを『視ていた』かのように、彼は猟兵の横を駆け抜けようとした――が、その行為こそが、猟兵達の狙った隙で。
 ……その瞬間に、彼の肉体は一刀にて斬り伏せられたのだ。

「如何に高速機動とて、一度隙を『生み出せば』それを拾うまでじゃて」
 彼は狙撃手故に銃撃に特化している。武器を封じられたのならば、高速機動と未来予知にて『かいくぐる』しかない。
 ――では、予知が出来ても、掻い潜れない状況に追い込まれたのならば?
 光剣の一太刀にて斬り伏せられた刹那、それでも前へと進もうとするその姿を、夏希は間違いなく『捉えた』のだ。

「……ええ、見えたわ。貴方にも『視えていた』のでしょうけど」
 荒天の中、今まで踏み込めなかったその一瞬が齎した物は、驚愕の表情。
 勝ちでなく、勝利を優先したが故に生まれた隙を穿つように、ナイフは突き立てられる。
「――私の平穏な日々のために、さようなら」

 極地に吹き荒ぶ白き嵐が、平穏へ向けて収まった頃には、最早誰の追手の姿もない。
 覚えていた感触だけが答えならば、彼の身体という結果は吹雪に攫われたように消えてしまったというべきか。
「……倒したの?」
「倒したのか、逃げ帰ったのかは定かでは無いがの」
 見合わせるようにして佇む二人の猟兵の遠くから、呼ぶような声だけが聞こえる。なんにせよ資料の当面の無事は確保できたのだから後は当初の目的通り持ち帰るまでだ。
「じゃが、間違いでは無いことがひとつだけある」
 これ以上、霊視の狙撃手の銃弾に怯えることは――無いだろう。
 彼の因果はどこか別の場所で討ち果たされて、終わりを迎えたともいう。

「……おぬしのその眼には、一体何が見えておったのじゃろうな」
 世界に混沌を齎そうとした狙撃手は、何を見ていたのか。此処でその答えが出ることはなく。
 狂気の坩堝が蓋をされたままの白銀の地を、猟兵達はただ去ることしか出来なかった。……その坩堝の断片を土産として。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月11日
宿敵 『冬寂の魔弾『ジャックポット』』 を撃破!


挿絵イラスト