猟兵たちへ――黒き花園への招待状
#ダークセイヴァー
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「穢れを認めなさい。どんなに些細なものであっても、それを認めなさい」
ダークセイヴァーの中では珍しく、ゆえによく目立つ和風の巫女衣装。
それを纏ったオブリビオンは、けれどどのような『穢れ』であっても許すつもりは一切ない。
忘れ物のような些細な瑕疵であっても。
人を安らげるためについた優しい嘘であっても。
その身を、村を、大事な人を守るための戦いであってすらも。
ならば、穢れていないものなどどこにあるだろうか?
「そしてその穢れを浄化するのです、その生命を捧げることで!」
ゆえにこそ、かの巫女はオブリビオンであり。
――そして。
「そう、そうして殺して、殺して、暴れ尽くしなさい。この世界を私の花で埋め尽くすのに、邪魔な者達を誘き出すの」
気がついてしまったならば、無辜の民の虐殺を見過ごせない。
たとえ、それが罠であるとわかってしまったとしても、きっと。
「そして彼らも、私の花園に変えてあげましょう?」
巫女の眩しき純白の着物とは裏腹な、漆黒のドレスを纏った女は美しく、笑んだ。
「――そう、罠であっても、仕掛けた者ごと撃破してもらいたい」
仙堂・十来はそう告げて、深く頭を下げた。
「アルダワ魔法学園での戦争もまだ終わってはいないが、他の世界で起きる事件を見逃すこともできない。それも、我々を誘き出すために仕組まれた事件とあっては……尚更だ」
ダークセイヴァーで、あるオブリビオンが『猟兵の抹殺』を企んで誘き出すための罠として、別のオブリビオンを1つの村にけしかけているのだ、と十来は説明を続ける。
けしかけられたオブリビオンの名は『不浄殺すべし』狐銀・風華。悪行や間違いを『穢れ』として断罪する彼女は、けれど些細なミスですら死に値する罪としか見做さない。
無論、彼女にとって生きる者は全てが殺すべき穢れであり、不浄。
だからこそ彼女の通る場所には無差別な殺戮が起きる。
けれどそれは。
「敵の作戦からしたら『第一段階』でしかない。この罠を仕掛けたオブリビオンは、狐銀・風華との戦闘後の消耗した状態で猟兵を大量の配下で包囲し、その上で自らトドメを刺しに来る。……それほどに、盤石な支配を築くダークセイヴァーでありながら、猟兵を危険視している周到な存在だ」
その元凶へと挑むためにも、まずは狐銀・風華を倒さねばならない。グリモアベースから転移して彼女と接触できるのは、村を守る柵につけられた厳重な門を彼女が吹き飛ばさいたその瞬間だ。
「狐銀・風華も、こちらが攻撃を仕掛ければ村人よりも猟兵達を優先して狙うだろう。できれば次にこちらを包囲しようとしてくるオブリビオンに備えて、なるべく戦いつつ村から引き離すことができればありがたい。狐銀・風華を倒した後に出てくる大量のオブリビオンの包囲網、そしてこの事件を仕組んだ黒幕は、無理して村人を狙うことこそないが、村の中での戦闘になった場合は人質などを取ってこちらを動揺させようとする可能性もある」
無論、狐銀・風華を村から引き離せなかった場合は、どうやって村人を守りながら戦うかの対策が必要となってくるだろう。
「考慮することの多い任務となってしまうが……我々の存在のためにさらにダークセイヴァーの人々の生活が脅かされるというならば、いっそその罠も作り手も討伐してしまい、逆により生きやすいようにしてしまおう。どうか、よろしく頼む」
深く十来は再度猟兵達に一礼すると、ダークセイヴァーからの転移の準備へと取り掛かるのだった。
炉端侠庵
こんにちは、炉端侠庵です。
アルダワ魔法学園での戦争も本当にラスト局面ですね。お疲れ様でした!
というわけで忙しい中とはなりますがダークセイヴァーでの依頼をお届けします。
今回はオールオブ戦闘、になります。
『不浄殺すべし』狐銀・風華との戦闘(ボス戦)直後に包囲された状態から戦闘(集団戦)、そして改めて事件の黒幕とのボス戦になります。
というわけでバリバリ全部倒してしまいましょう! 罠は壊して通るものっ!
何卒よろしくお願いします!
第1章 ボス戦
『『不浄殺すべし』狐銀・風華』
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POW : 散りて吹雪け焔の華
【発火する華吹雪を降らす大樹】に変形し、自身の【浄化の為なら巻き添えを躊躇わない事】を代償に、自身の【操る焔の殺傷力】を強化する。
SPD : 結んで切り裂け風斬の茨
【浄化への嫌悪】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【風を操る血の茨】から、高命中力の【無数のカマイタチ】を飛ばす。
WIZ : 銀世界に染めよ白雪の華
自身からレベルm半径内の無機物を【身を切るような吹雪の雪原】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:透人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「護堂・結城」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
村崎・ゆかり
は、オブリビオンが巫女を模る? 面白い冗談ね。
そもそも巫女は神に仕えその言葉を伝える存在。勝手なことを嘯かれたら神様も迷惑でしょうに。
穢れ巫女を修祓せんがため、村崎ゆかり、陰陽師、参る!
初期位置は、村の内側の巫女が壊す門の前。
門が砕かれたと同時に巫覡載霊の舞でこちらも巫女装束に。
薙刀で弾かれる破片を弾いて。
同時に「高速詠唱」「全力魔法」「衝撃波」の不動明王火界咒を放ち、後方へ吹き飛ばすのを狙う。
あたしがいる限り、村へは一歩たりとも入れさせないわ。
炎扱いが得手なのはあなただけじゃない。あたしも「火炎耐性」くらいは持っててね。
燃える花吹雪の中を突っ切って、火界咒の符を穂先に刺した薙刀で串刺しよ。
セシリア・サヴェージ
それが罠であっても、護るべき人がそこにいるのならば行きましょう。
彼女にとって暗黒騎士である私は不浄の権化のようなものでしょうか。
名乗りを上げて【存在感】を示すことで注意を引き、村に被害の及ばぬ場所まで【おびき寄せ】ましょう。
彼女が操る焔を【武器受け】や【なぎ払い】で捌きながら接近し、UC【魂喰らいの魔剣】で攻撃します。
大樹になった彼女に剣による物理的な攻撃がどこまで通用するかは不明ですが、生命力を奪うこのユーベルコードならば相手の形態に関係なくダメージを与えられるはずです。
イリーツァ・ウーツェ
穢れが、穢れを断罪するか
噫、如何でも良い
オブリビオンは殺す
大樹に変ると云うならば
引き抜き、村の外へ投げる
手足が無いのだ
抵抗出来まい?
UCを使用し、炎を無視
元より剛力無双を自負する身
UCに因る強化を加えれば
1000年大樹とて小枝に等しい
遠方へ飛べ
村から見えぬ程
圧折るのは、其の後だ
ダークセイヴァーへと猟兵達が現れた瞬間、響き渡る木と石を積んだ門を打ち崩す音。
オブリビオンの前に圧倒的な無力でありながら、それでも生きるために必死に積み上げた防壁を、無残にも一撃にて破壊する音。
――けれど。
「は、オブリビオンが巫女を模る? 面白い冗談ね」
くるり、と手の中で回転した豪奢な薙刀がその破片を払う。
「そもそも巫女は神に仕えその言葉を伝える存在。勝手なことを嘯かれたら神様も迷惑でしょうに――」
ちょうど門の内側へと転移して狐銀・風華の行く手を塞ぐのは、金色の神霊体となり巫女装束をなびかせた村崎・ゆかり。
「穢れ巫女を修祓せんがため、村崎ゆかり、陰陽師、参る!」
高速の詠唱と共に既に抜いていた白紙のトランプを放つ。不浄を灼く不動明王の炎に込める魔力を僅かに変えて、絡みつくよりも爆ぜるように――巫女を名乗るオブリビオンを吹き飛ばすように、解き放つ。
「あたしがいる限り、村へは一歩たりとも入れさせないわ」
すぐさま地を蹴り薙刀を構えて、吹き飛ばしたその距離をゆかりは一気に詰め寄った。
「罠であっても、護るべき人がそこにいるのならば行きましょう」
その漆黒の鎧が纏うのは『暗黒』、着用した者の生命を喰らい、精神を蝕むことを代償に与えられる力を、セシリア・サヴェージは躊躇なく力なき人々を護るために使う。
暗黒騎士、その深き闇を纏う姿ゆえに、護った人々からすらも怖れられるとしても――それに。
「正しき闇の力を以て、弱き者を護る剣となり盾として! 暗黒騎士セシリア・サヴェージここにあり!」
暗黒剣ダークスレイヤーを掲げ名乗りを挙げたセシリアへと、体勢を立て直した狐銀・風華は振り返る。
「闇の力が正しきとは――矛盾、そして間違いとは瑕疵、どこをどう取っても穢れに他ならない――」
オブリビオンへと堕ちた巫女の瞳が盲信に染まり、吐息一つ。セシリアへと一気に駆け寄ってから、その肉体は大樹へと変貌していく。咲き誇る花が散るたびに、それを炎へと変える大樹へと。
(ええ、彼女にとって、暗黒騎士である私は不浄の権化のようなもののようですから)
巻き添えを厭わぬ炎の花弁は、しかし村まではもう届きはしない。ゆかりが吹き飛ばし、セシリアがおびき寄せたことで、既に戦場となった場所と村の間にはかなりの距離ができている。
そしてさらに、だ。
「穢れが、穢れを断罪するか。――噫、如何でも良い」
イリーツァ・ウーツェが炎も構わず大樹へと踏み込んだ。
「オブリビオンは殺す」
青い炎がイリーツァの全身を覆い、巫女が変じた大樹の放つ炎を相殺する。そのまま腕が回りきらぬような太い幹すらも、両腕で掴んだかと思えばぐっと引き上げ、地面に張っていた根ごと思い切り引き抜く。
「手足が無いのだ、抵抗出来まい?」
元来より、剛力無双と自負するに相応しい怪力の持ち主が、さらにユーベルコード――『黄泉平坂・押送脚』にて力を増して速度を加えれば。
千年大樹とて、もはや小枝に等しいものでしかない。
「遠方へ飛べ、圧折るのは、其の後だ」
引き抜いた大樹を、もはや村から見えぬほどに遠くへ、遠くへと放り投げ、黒き竜翼を羽ばたかせたイリーツァは自ら投げたそれを追う。それでも根本から着地して懲りることなく地面へと根を張る狐銀・風華を相手に、セシリアとゆかりが追いつくまで僅かながらもイリーツァは炎の花を己の青炎で受け止めながら、ただへし折らんとばかりに力を加える。
そして舞い散る炎を追いついたセシリアが巨大な剣で薙ぎ、受け止める。彼女を蝕む暗黒は、けれど彼女だけを蝕むのではない。
「暗黒剣よ、赴くままに喰らうがいい」
ダークスレイヤー、闇を屠る者と名付けられた剣に暗黒の呪いを籠めて、大樹の幹へと思い切り振り抜いた。ユーベルコード『魂喰らいの魔剣』――剣へと宿った暗黒が喰らい取るのは生命力そのものだ。いかに堅き樹皮が、太き幹が刃を拒むとしても、肉体を傷つけずに生命力を奪う暗黒の呪いとあれば樹としての防護など意味はない。
そして。
「ノウマク サラバタタギャテイビャク――」
さらに燃える花吹雪を、一切の躊躇なく突っ切って薙刀を構えたゆかりが、柄まで通れとばかりの勢いでその切っ先を突き刺した。
穂先に不動明王火界咒を籠めた符を刺した、その刃を。
「炎扱いが得手なのはあなただけじゃない、ということよ」
ふ、と口端を不敵に上げ、ゆかりはさらに咒に注ぐ力を高める。不浄を灼く炎にその幹を内から燃やされて悲鳴の如く吹雪く火の花弁に、けれど誰一人として動じることなかった――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
夷洞・みさき
PC:
穢れ、不浄、咎、色々呼び方はあるけど、それを禊ぐ事は咎人殺しとして同意だね。
ただ、咎人自体がそれを言うなら、まず、君が首を括りなよ。冗談としても面白くないし。
なに、吊る道具なら貸してあげるから。
…所でここはダークセイヴァーなんだよね?
どう思う、多分、君達の同類じゃないかな?彼女。
メタ部分:
過去の存在が今生きる人を裁くという行為に不快感。
親しげだが咎人を殺すという事務的殺意は隠さない。
近寄り車輪で殴り轢く。
サムライエンパイヤ風ずんび百姓は雪原にも負けず生えたお野菜を収穫。
ついでに、豆腐や納豆、現地産ワイン等発酵食品を巫女に御馳走する。
綺麗な物も汚い物も巡り巡って生きる糧になる物なのだから。
「穢れ、不浄、咎、色々呼び方はあるけど、それを禊ぐ事は咎人殺しとして同意だね」
さらりと硬質な光沢持つ髪が、傾げた首と一緒に流れる。
「ただ、咎人自体がそれを言うなら」
そう、巫女の形をしたオブリビオンを、咎人とはっきりと断じて。
白銀の鱗と水かき、長い爪を持つ指が、すっとそれを指し示した。
「まず君が首を括りなよ。冗談としても面白くないし――なに、吊る道具なら貸してあげるから」
浮かべる表情は笑顔でいて、けれど瞳に笑みはない。過去の存在たるオブリビオンが、今生きる人を裁くという行為がただ不快。そして咎人殺しの力持つ夷洞・みさきにとっては、『不浄滅すべし』と称する当の狐銀・風華こそが咎人として殺す対象に他ならない。
す、と己の背丈より幾分高いほどの、『七咎潰しの大車輪』へと手を置いた。それは彼女の最も愛用する拷問具であり、いかに世界を超えようともみさきとの強い繋がりにて共に現れる。穿つによし、轢くによし、無論咎人を討つによし――そして彼女は宣言する。彼女と、大車輪と『共にある』同胞達へと。
「さぁ、同胞達、ここに咎人が顕れ……って」
『奇縁、開宴、呼ばれも知らず』。
ほんとなんか、みさき自身にもよくわかんないんだけど。
「お、呼ばれただ?」
「いやぁこらええ大豆でねえか」
「大根もカブもなかなかだぁ」
「んだ、カブと厚揚げさ煮付けっぺ」
「大根の菜っ葉は味噌汁に入れっぺか」
「あ、酒なんだがよ、これでよがったべか?」
サムライエンパイア風のずんび百姓達が。
全く空気読まずに来ることがさ。
あるんだよねぇ。
なんでだろうねぇ。
ちなみに敵が何を言おうが、超満腹になるまで食わせるのである。新鮮な食材や素朴な料理を。
経験があるのではなかろうか。実家とか田舎とかそういう場所に帰った時に。
「ほらもっと食えもっと食え」って言って動けなくなるくらい食べるまで放してくれない親とか親戚とか。じっちゃんばっちゃんとか。
つまりはそういう系のあれである。
厚切りの豆腐で丁寧に作った厚揚げとよく育ったカブを醤油とみりんで煮付けて。
大根の葉は一昨年の大豆で仕込んだとっておきの味噌を使った味噌汁に。
ご飯の隣には納豆を添えて、たくあんと一緒の皿に控えめに置かれたハードタイプのチーズ。
食事のお供にはワインをどうぞ。葡萄を丁寧に潰して樽で熟成させたとっておきの品でございます。
ここに並べたのは新鮮な野菜と、発酵食品の両方。
綺麗な物も汚い物も、巡り巡って生きる糧になる物なのだから――。
というわけでオブリビオン巫女さんが思いっきりずんび百姓達(給仕担当)によってご馳走を詰め込まれているのを眺めながら、みさきは満足げなずんび百姓達(収穫・調理担当)にふと尋ねる。
「……所でここはダークセイヴァーなんだよね?」
「ははぁ、だあくせいば、ちゅう村ですか」
「……まぁ、うん。村ってか、藩?」
素朴すぎる問いかけに、いろいろと説明を諦めたみさきであった。
村という規模ではない。が、国という概念は江戸時代の日本に当たる部分しか存在していないサムライエンパイアの百姓達にはちょっとハードルが高い。世界だと多分尚更だ。
「どう思う、多分、君達の同類じゃないかな? 彼女」
「あー巫女さんぽいもん着とるなぁ」
「ほいだらえがったなぁ、生臭もんのない飯にしといて」
「……ああ、ええと。精進料理というやつか」
「んだんだ」
まぁどの世界に現れるオブリビオンも、骸の海から来たものではある。
だから多分、サムライエンパイア、もしくは『近代以前の日本』に当たるであろう国のある世界を由来としながら、このダークセイヴァーに現れるようになったオブリビオン、ということもあるのだろう。多分。きっと!
だいたいずんび百姓達もみさきのなんかユーベルコード的なぱわーで呼ばれているのは確かなようだが、みさき自身にすら理由よくわかってないし。
――ともあれ完全にお腹いっぱいで動けなくなったオブリビオンは、がっつり大車輪でぶん殴って轢いておいた。
成功
🔵🔵🔴
リーヴァルディ・カーライル
…ん。生命を捧げる事で穢れを浄化する?
なら私はお前にとって看過できない穢れそのものね。
…見せてあげる。死してなお消えない、
お前が穢れと切り捨てた者達の想いを…。
殺された人達の魂の残像を左眼の聖痕で暗視してUCを発動
全身を限界突破した呪詛のオーラで防御して空中戦を行い、
今までの戦闘知識から敵の属性攻撃を見切りつつ、
怨念の存在感を放ち敵を引き付け村から離れる
…さぁ、ついてきなさい。見逃す事なんてできないはず。
第六感が好機を捉えたら怪力の踏み込みで加速して突撃
呪力を溜めた大鎌をなぎ払い早業の武器改造を行い、
生命力を吸収する手甲剣で傷口を抉る2回攻撃を放つ
…ああ、これでお前も穢れてしまったわね?
「……ん。生命を捧げる事で穢れを浄化する?」
リーヴァルディ・カーライルの紫色の瞳が、すう、と細められる。過去を刻むもの、そう銘された大鎌を握る手にそっと力が籠められ、細い眉が嫌悪にか、僅かに寄って眉間に皺が刻まれる。
「なら、私はお前にとって看過できない穢れそのものね」
ダンピール。吸血鬼の血を引く者。
それでいて、吸血鬼を狩る存在。
血を用いる者。
呪詛にて戦う者。
――そして。
「……見せてあげる。死してなお消えない、お前が穢れと切り捨てた者達の想いを……」
この場所で、まだ人が殺される前に戦いへと突入できたとしても、他の何処かでオブリビオンたる狐銀・風華は『浄化』と称して数多の命を奪っている。
その魂の残像が、聖痕を宿した左眼に映った。
理不尽への無念。
大切なものを奪われた絶望。
遺してきたものへの不安。
そして無論、殺されたこと、そのものへの怒りであり恨みであり怨念――左瞳に宿る聖痕を介してリーヴァルディへと流れ込み、その全身を呪詛にて包み込む。大樹と化したオブリビオンが梢を揺らすたびに舞い散る炎を見切り、血の翼を羽ばたかせてかわし、呪詛のオーラで防ぎ、それでいて怨念を強く、一際強く叩きつける。
……さぁ、きなさい。
見逃す事なんてできないはず。
穢れを浄化するという妄執に駆られている以上、その怨念へと引き寄せられるはずだ。その敵意を。その妄執を。
けれどそれ以上に、リーヴァルディがこれまで重ねてきた戦いが、そしてリーヴァルディの呼びかけ――ユーベルコード『代行者の羈束・断末魔の瞳』に、生命を奪った存在への復讐と頷いた魂達の精神が、盾となり剣となり、『瞳』となる。
――今。
理性よりも経験と感覚が捉えたその好機。
空すら蹴って加速をかけ、存分に呪力を籠めた大鎌『過去を刻むもの』を薙ぐ。完全に振り抜いた次の瞬間にはそれは大鎌から、刃を持つ手甲剣『現在を貫くもの』へと変形する。
大鎌の間合いから格闘の間合いへ、その間に速度が緩むことはない。幹に刻まれた痕が木にはありえぬ血を流す、その傷口を的確に、逆の軌道で抉り抜く。
「……ああ、これでお前も穢れてしまったわね?」
穢れと断じた存在の魂によって、その身を穿たれたオブリビオンに、色薄き唇は冷酷に、けれど。
その身に吸収した魂達に代わるかのように、言い放ったのであった。
成功
🔵🔵🔴
ハルア・ガーラント
相馬(f23529)と
穢れも不浄も、あっていいと思うんです。
【WIZ行動】
転移後即座に走り勢いをつけ一気に飛翔、風を捉え滑空し柵の破壊地点へ。わたしの翼は大型で猛禽類に近いので、高速で滑空するのは得意です。
[オーラ防御]で自らを守り会敵。[咎人の枷]を[念動力]で敵に絡みつかせ、村と正反対の方角へ引きずります。わたしの役目は彼女の意識を村から逸らす事。
皆と合流後は相馬に間に入って貰い、鎖で防壁を作ったり援護行動。周囲が吹雪と化すと同時にUC発動。
白梟さん、お願い!
吹雪を止め、併せて彼女の動きも鈍らせます。
ごめんね、あなたを唆した存在がいること、分かっているけど。
※アドリブ・他の猟兵と連携歓迎
鬼桐・相馬
ハルア(f23517)と
不浄を滅する純粋な悪意を、俺が貰う。
【POW行動】
ハルアの飛翔を確認、村人がいれば集会所等に避難するよう促す。柵付近へ走りながら周囲の建造物や地形を次の戦闘に備えて[情報収集]。合流後は間に立ち[かばう]。[冥府の槍]で動きを[見切り][武器受け]しながら[ヘヴィクロスボウ]を併用、村から離すように動く。
大樹へと変化したらUCを発動。[火炎耐性][激痛耐性]で耐えつつ槍を[怪力]を以て[串刺し]、[部位破壊]するように[傷口をえぐる]。可能な限り冥府の炎による[焼却]を。
いちいち同情していたらきりがない。オブリビオンなんだ、割り切れ。
※アドリブ・他の猟兵との連携歓迎
紬雁・紅葉
【風雷剣】
ぅふふ…♪
また酔狂な方…
羅刹紋を顕わに戦笑み
先制UC発動
この"剣神"を浄化?
良かろう!望み通り斬り祓って進ぜよう、仇花!
天羽々斬を鞘祓い十握刃を顕現
正面からゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔雷属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受けUC等で受ける
いずれもカウンター破魔雷属性衝撃波UCを以て薙ぎ払う
仲間(特にリィフ)には積極的に援護射撃
穢れを祓うと、仇花?
命以て濯ぐと、仇花?
仇花を摘むと、仇花?
なれば吾が布都主の名を以て斬り祓おうぞ
去り罷りませ!
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
麻海・リィフ
アドリブ、即興連携歓迎
【風雷剣】
姉君…荒ぶっておられる(戦慄)
なれば禍から吹き散らすまで!
クイックドロウUC発動
紅葉と足並みを揃えて接敵
射程に入り次第剣を回転させ念動衝撃波を乗せて一気に串刺しチャージ
二回攻撃で念動衝撃波シールドバッシュで吹き飛ばし
敵の攻撃は三種の盾と念動衝撃波オーラ防御を駆使して受け
カウンター念動衝撃波シールドバッシュで吹き飛ばす
敵のUCにて変化した地形を利用し回転剣に巻き込んで念動衝撃波を乗せて吹き飛ばし返す
窮地の仲間(特に紅葉)は積極的にかばう
完璧無謬を求むなら!先ず己が実践して見せろ!
己に穢れが見えたなら!己で己を浄化して見せろ!
殉教も出来ぬなら!我らが引導を受けろ!
「穢れも不浄も、あっていいと思うんです」
そう、ハルア・ガーラントが呟くのは、決して明るいもの、清浄なるものだけでその人生が彩られてはいなかったからこそ、言えることであるのだろう。
「不浄を滅する純粋な悪意、か」
鬼桐・相馬の手にした冥府の槍に、宿る炎が濃さを増した。それは悪意を吸って燃えるもの――普段は相馬に宿る、悪意を。戦いとなればまた、対峙する相手に宿るものも。
走り勢いを付けたハルアが翼を広げ一気に空へと飛び立つ。向かい風を見つけ舞い上がり、そのまま目的の場所、オブリビオンたる狐銀・風華の元へと滑空しつつ、魔力を展開し身を護る盾とする。
元来ハルアの翼は、オラトリオの中でも猛禽類に近い形状を持つ。瞬時の飛翔と高速の滑空は得意とするところに他ならない。既に大樹と化して振りまく炎から魔力にて身を守り、『咎人の枷』を絡みつかせる。翼へと巻き付く鎖は彼女の意志によって動き、その先端は楔となって動けぬように幹を穿つ。
そう、共に転移した相馬の動きを悟らせぬために。
村人達に集会所へと避難するよう呼びかけつつ、周囲の地形を確認する。既に連戦を見据え、それも含めた被害を防ぐための行動のために、ハルアは『今』、誰の命も奪わせないために身を張っている。
「ぅふふ……♪ また、酔狂な方……」
相馬の到着まで戦線を支えようとするハルアは、けれど孤独な戦いを繰り広げることにはならなかった。
羅刹紋を顕わに、けれど何より紋を目立たせる『闘気』を顕わに、漆黒の黒髪をゆるりと持ち上げた紬雁・紅葉は婉然と微笑んだかと思えば。
「この『剣神』を浄化? 良かろう! 望み通り斬り祓って進ぜよう、仇花!」
音もなく鞘を払い顕現する十握刃。『巫覡載霊の舞・八威刃』にて紅葉の身は剣神を宿す神霊体となり、纏う武具その全てが衝撃波を放つ神力宿した『剣』となる。
「姉君……荒ぶっておられる」
「あ、あの、お姉さんですか?」
「はい! だいたい!」
浅海・リィフの割と大雑把な返答に、なるほどだいたい、とハルアは頷いた。
よくあるよくある。だいたいそういう感じ、と把握しとけばいい関係。
「ならば禍から吹き散らすまで! 雲か霞か、攻めるも受けるも……!」
機動浮遊攻防盾『雲霞』、すなわち自動でガードからシールドバッシュまでしてくれるナイスな盾をざっと5ダースほど複製して展開。真正面からゆるりと踏み込む紅葉に合わせ、回転剣をすぐにでも起動できるように。
ちなみに大樹なので正面がどこかと言われると割と困るが、だいたいハルアが背後から幹を鎖で引っ掴み、真正面から紅葉、2時の方向くらいからリィフ、だと思ってほしい。
近づく殺気を感じたか、幹に巻き付く血の茨――それが無数のかまいたちを放つ寸前、破魔と雷光の力を纏った『剣神の』刃達が衝撃波を放つ。ほとんどの風の刃はもはや嵐の如き連撃に阻まれるも、かわしきれぬ風が赤き線を紅葉の頬へと引いた。
かわすには、速い。そう判断した紅葉は剣気をさらに増し、攻防兼ねるだけの斬撃の数にて相手の攻撃へと応えた。
同時に回転剣ストヲムルゥラァが唸りを上げる。先端を中心に回転する剣は、堅き樹皮を安々と削って串刺しとばかりに貫いた。無論次々に飛来する『雲霞』がかまいたちを弾き飛ばして道を作り、その道をさらに駆け抜けた盾は容赦のない打撃を加えていく。
「あっありがとうございます」
「いえいえ! それはお互い様でっ!」
ちなみにハルア、そして紅葉へと向かった風の刃もだいたいリィフの『雲霞』が叩き落としていた。61個の盾って強い。
その間に地面の石とかを吹雪く雪原へと変えて、オブリビオンも対抗しているのだが、物量が。
なんか。
圧倒的に。
違う。
「あっその! ちょうど今ここ滑るしちょうどいいから、突撃するんで!」
ちょいちょい、とリィフが自分の肩の辺りを示し、片手で回転剣を持ったまま手をぱっぱっと広げてみせる。
その中途で止めた言葉に続いた身振り手振りで、何をしようか察したハルアは「了解です!」と頷いた。
「では姉君、いきましょう!」
「――是非もなく」
半ばは剣神、けれど半ばは紅葉の意志にてだろう、頷き再び踏み込む紅葉に、リィフが己の突撃を合わせ――衝撃波の炸裂が1つとなって炸裂するその一瞬前に、ハルアは『咎人の枷』を解くとさっと斜め上に飛んだ。
衝撃波の余波が長い髪から羽ばたく翼の羽毛まで揺らす。抗わず後ろへと流れるように飛んで、けれど思わず目を閉じたまま着地して、開いた時には。
「その純粋な悪意、俺がもらう」
大きな背中が目の前にあって。
「よく燃えそうだ――」
炎の花弁を避けることもなく、その傷を己の青黒き炎で補いながら。
同じ色の炎を噴き出して、冥府の槍が幹を思い切り串刺しにしていた。
正直、大変相性が良かった。
リィフの回転剣が真っ直ぐに穴を開けるタイプの武器で、紅葉の連撃がとにかく手数で樹皮を穿ち傷を深めるタイプの戦法。
で、相馬の戦闘スタイルが槍を大きく使って傷口を抉るというやつである。
「白梟さん、お願い!」
天使言語にて紡がれる歌――『サイレントソング』が静寂の門を呼び、開き、その使いたる白梟達が門から広がるように飛び立つ。
「ごめんね、あなたを唆した存在がいること、分かっているけど」
「いちいち同情していたらきりがない。オブリビオンなんだ、割り切れ」
歌の中思わずハルアが呟いた言葉に、相馬が切り捨てるかのように返す。けれど歌の間にハルアへの向かう炎を受け止め、打ち払うのもまた相馬だ。やがて白梟達が作り出した魔法陣が吹雪を食い止め、炎を消し去り、大樹の動きを明らかに鈍らせ――やがてその姿を、狐銀・風華へと戻す。
唇を噛む代わりに、ハルアは拳を強く握り締めた。まだ歌わねばならない歌がある。自分にしかできない役割がある。
それが、見た目はボロボロに傷ついた巫女としか見えぬ、けれど確かに世界に仇なすオブリビオンを食い止めるという、ハルアにとっては胸の痛むような役割であっても。
「穢れを祓うと、仇花?
命以て濯ぐと、仇花?
仇花を摘むと、仇花?」
『剣神』であり、紅葉でもある声が、静かに静かに問いかける。その剣筋の激しさとは、裏腹に。
「完璧無謬を求むなら! 先ず己が実践して見せろ!」
それに対してリィフの声が激しく、けれど唱和するかのように重なる。
「己に穢れが見えたなら! 己で己を浄化して見せろ! そして殉教も出来ぬなら――!」
「なれば吾が布都主の名を以て斬り祓おうぞ」
涼やかな声が、高らかな声が、重なる。
「我らが引導を受けろ!」
「去り罷りませ!」
背からぐさりと相馬が冥府の槍で、オブリビオンの背中を貫いた。それはむしろ、よろめく傷ついた肉体を、支え立たせるかのように。
無論それは慈悲ではなく。
リィフと紅葉の衝撃波を纏う剣戟の、蹂躙の前に、逃げるも倒れるも許さず立たせるかのように。
武器と武器がひたすらにぶつかり合うようなその中心で、昏き色の炎がまた一際、深く強く燃え上がり、その中心にいたものは――跡形もなく、消滅していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『オーバースト・フックス』
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POW : ツヴァイ・クラールハイト
自身と自身の装備、【己の分身】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
SPD : ブルート・イルズィオーン
【流し目】から【紅光】を放ち、【血まみれの臓物に縛られる幻覚】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : フェアエンデルング・シュヴェールト
【血をすすり形状を変える吸血牙の剣】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
イラスト:唐草
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「やぁ!」
「やぁやぁやぁ!」
「見事な手際を魅せてもらったよ諸君!」
周囲から聞こえる拍手、揶揄するかのような口ぶり。
現れたのはそっくり同じ姿をし、全く同じタイミングで手を叩く、どこかきざったらしい大量のオブリビオンだった。
――村に潜んでいることはないだろう。
偵察の結果を、小さく仲間達にだけ聞こえるように猟兵の1人が囁きかける。
「今あいつらは村とは逆の森から出てきた。村の向こうは丘になってる。わざわざ『猟兵を狙う罠』なんだ、これだけ離れているのに村の方に何か仕掛けをする理由もないし、何かしたなら戦いの最中でもこちらが気付く地形だ」
ならば、戦いに集中できる。無論完全に包囲された状態、敵の数はひたすら多く、そしてまだこれが『ラストではない』とわかっている。
それでも。
戦いだけに、集中できる――!
リーヴァルディ・カーライル
…ん。来ると分かっている罠ほど対処しやすい物はない。
それに、手数が足りないなら増やせば良いだけ。
…吸血鬼狩りの業を知るがいい、オーバースト・フックス。
事前にUCで召喚し存在感を消して闇に紛れていた吸血鬼狩人達に合図を送り、
傷口を抉る呪力を溜めた矢弾の雨による先制攻撃を放つ
…お前達の事はよくよく知っているもの。
私達の目から逃れられると思うな。
自身は【断末魔の瞳】を維持して敵の精神攻撃を呪詛のオーラで防御し、
今までの戦闘知識と第六感から不可視の敵の位置を暗視して見切り、
残像が生じる高速の空中戦で接近して大鎌をなぎ払う早業の闇属性攻撃を行うわ
…無駄よ。幻術の類は私には通じない。残念だったわね?
イリーツァ・ウーツェ
第二目標を視認
量が多い
広範囲攻撃を行う
手伝え、姫
水で出来た箆鹿[へらじか]等を召喚
代償は奴等の血肉
群れを成し、突撃せよ
角で殴り、蹄で轢潰せ
味方は避けろ
当りそうな物は水に戻れ
私も鹿等の背を踏渡り
敵陣の深く迄、一気に攻入る
後は杖や尾で薙払う
一掃だ
(姫は杖の中に居り、実体としての召喚は行いません)
夷洞・みさき
PC:
今度は数が多いね。僕と同胞達だけだと手が足りないかな?
…なら、まとめて海に還すのが早いよね。
一応聞くけど、君達は僕等を殺し終えたら次は何処に行くのかな?あっちの村かな?
WIZ:
出口は彼等の望む、安息できる場所の方向に。
顕現したばかりなら拷問も軽く生還可能。
咎を犯していたら重さに応じ内部の拷問官&みさき&同胞達の拷問が重く長くなる。
一定時間経てば街は内部に取り込んだ敵ごと骸の海に還る。
運が悪ければ、咎は無くとも内部で迷って海に還る者もいるだろう。
メタ:
敵の数が多くても街一つ、全て咎人殺し。
強化する事自体を焼石に水にする。
オブリビオン化する以前からこの街は牢獄の数には困らない。
アドアレ歓迎
村崎・ゆかり
完全包囲か。これだけの数を相手にするのは面倒ね。分断しましょう。
「高速詠唱」で、「破魔」の性質を宿した浄玻璃紫微宮陣を発動。
内部をなるべく細かく区分けして、一度に相対する数を減らす。数の暴力さえなければ、大した敵じゃない。
紫微宮陣の内部は把握出来てるつもりだけど、念のため黒鴉召喚で式も放っておくわ。
これで他の場所の敵味方の動静も確認する。
敵と交戦に入ったら、相手の剣より薙刀の方がリーチが長いことを活かして、間合いを維持しながら戦う。
「破魔」の性質を薙刀に宿して「衝撃波」で「なぎ払い」。
さくさく討滅していくわよ。
紫微宮陣から敵を駆逐出来たと確認したら、迷宮を解除。
そろそろ出てきなさい、黒幕さん。
「完全包囲か。これだけの数を相手にするのは面倒ね」
「僕と同胞達だけだと手が足りないかな? ……なら、まとめて『海』に還すのが早いよね」
全方向をぐるりと取り囲んだオブリビオン『オーバースト・フックス』達を見回して、呟く声はほぼ同時に響いた。
村崎・ゆかりが振り返れば、夷洞・みさきの金瞳がぱちりと瞬いてから頷く。
「どうやら、私達は『だいたい同じこと』を考えているようだね?」
「ええ、でも一緒にやるのは難しいと思うわ」
「それは、私と君の属性が?」
「おそらく反発するからね」
「そうだね」
ゆかりの使う術は陰陽道、その中には仏教や神道に由来するものも多く、破魔の力を強く宿すだけあって穢れを忌む性質が強い――無論、その『穢れ』の性質は、先程倒したオブリビオンの持っていた概念とは全く別の意味合いではあるが。
逆にみさきの持つ『咎人殺し』の力、いわば処刑人としての性質は、最終的にオブリビオンの抹殺という結果に繋がるとしても東洋的な『神聖さ』とは噛み合わぬ部分を持っている。
つまりは互いに、互いの力を削ぐ可能性が高いのだ。
「分担しましょうか」
「うん、賛成」
視線を交わし、あっさりとゆかりとみさきは頷き合う。無理に連携を模索するよりも、この多数に囲まれた局面であれば互いの全力を尽くせるはずだ。
「であれば、分断が必要ですか」
「頼んで構わないかな?」
尋ね返したみさきの言葉に、イリーツァ・ウーツェは無論ですと頷くと無機質なる鋼杖『竜宮の柩杖』の先を無造作に、包囲網を形作るオブリビオン達へと向けた。
「手伝え、姫」
突如響き渡る哄笑はけれどその主の姿を見せることなく、ただ空中から生まれた水滴が集まり形をとった箆鹿が華麗に、けれど獰猛に跳躍した。
2頭、3頭、5頭、8頭――あっという間に空を漂う魔力より変じた水は地を駆ける獣達の群れとなり、オーバースト・フックス達を角にかけ、蹄で蹴散らし轢き潰す。
「うわああああ!!」
「誰だ! とにかく囲めば殲滅できるって言ったのは!」
「私だ!」
「お前か!」
「そもそも全員私だろうが!」
どうにも漫才じみた会話からは、けれどこのオブリビオン達が別個体というわけではなく、分身を得意とするオブリビオンが『1人』で作り出した軍勢であると推測できる。
が、そのようなことはイリーツァには関係なかった。水の透明さを残した角で貫かれたオブリビオン達の血が、その透明を紅に染めれば彼の掴む杖より哄笑がまた響く。まだ新しく生まれる水の獣の背へと飛び上がり、そのまま足場の不安定さなど欠片も感じさせぬ全速力で群れの背を踏み渡ったドラゴニアンの青年は、敵の只中へと飛び降りるとそのまま軽やかに一回転した。
その身のこなしとは裏腹なほどの重い一撃を、手にした杖と漆黒の尾に籠めて。
「うわあああああ!!」
一閃、そして一掃。
水の獣達と共にイリーツァは、包囲網の一角を蹂躙し、崩す。
「……ん。来ると分かっている罠ほど対処しやすい物はない」
水にて形作られた獣達の疾走、その開始と時を同じくして、リーヴァルディ・カーライルは紫の瞳を静かに細めた。
「それに、手数が足りないなら増やせば良いだけ。……吸血鬼狩りの業を知るがいい、オーバースト・フックス」
す、と片手を上げ、イリーツァが向き合うオブリビオン達と180度、正反対の向きへと下ろす。
ただ静かな一動作。それで十分であった。
「うっ!」
「がはっ!?」
「ど、どこから撃ってきた!?」
動揺するオブリビオン達に降り注ぐのは、呪力を籠め傷を抉る矢弾の雨。リーヴァディが示したその一角へと、全く的確に。容赦なく。吸血鬼を狩るがために、吸血鬼よりも上手く闇へと身を潜ませて。
「……我ら、夜と闇を終わらせる者なり」
――『吸血鬼狩りの業・血盟の型』。
それは誓いを形にしたもの。
リーヴァルティ・カーライルが鍛えた最初の弟子達が、師の要請に応じ、闇に紛れてその瞬間を待っていた。次々に放たれ、降り注ぐ矢は確実にオーバースト・フックス達の喉を穿ち、胸を貫き――包囲網の一角を、狩り取る。
イリーツァとリーヴァルディが包囲網を『2つに割った』瞬間を、みさきとゆかりが見逃すことはなかった。
「一応聞くけど、君達は僕等を殺し終えたら次は何処に行くのかな? あっちの村かな?」
さらりと尋ねたみさきに、混乱したオーバースト・フックスの1人が「当然だ!」と叫び返す。そう、とみさきは静かに目を細め――牢獄塔の街を、『呼んだ』。
「郷愁よ、あの塔を再び。窓から見えたあの高き塔を。潮騒よ、あの薫りを再び。潮風に混ざる咎の薫りを――麗しき故郷よ、忘却より光を灯せ」
それは彼女の故郷の街の一区画。刑罰の業に長け、それを伝える咎人殺しが住まう、一種の職人街と言える場所。牢獄と拷問官で構成された、そのものがもはや『咎人殺し』に他ならぬ塔が、2つに割れた包囲の一方を丸ごと呑み込んでそびえ立つ。
「急急如律令! 天に坐す北辰と傅く二十八の星宿を今この大地に降ろし、星界の彷徨のいや果てに、不浄を清め天の高みへと昇らしめん!」
そしてもう一方を包み込んだのは、清浄なる星空を破魔の結界として展開する『浄玻璃紫微宮陣』。
迷宮陣の中には深く澄んだ霊気を湛え、浄化の力を強く宿した結界の壁にて細かく細かく区切ってゆく。大量の敵を寸断し、一度に相対する数を減らすと同時、陣の展開と共に放っていたカラス型の式が潜んでゆかりの目となり耳となり、敵と味方の動きを主へと伝える。
片や、罪人達をその血に染め上げ、咎ごと骸の海へと還す刑場にして牢獄塔。
片や、人々を守護し治める天界・星界の力を宿し、浄化の力で敵を籠める紫微宮陣。
それぞれの『やり方』で作られた大迷路が、分断されたオブリビオンの大軍を封じ込める。
「……お前達の事はよくよく知っているもの」
リーヴァルディが咎人殺しの街を歩む足を止めた。まだ犠牲者達の怨念はリーヴァルディと共にあり、オブリビオンへの呪詛を彼女への守護へと変えて精神への干渉を弾いた。
「私達の目から逃れられると思うな」
次の瞬間、即座に接敵したリーヴァルティの大鎌が闇を纏い虚空を薙いでいた。
――違う。
虚空であると見えた場所にいた不可視のオーバースト・フックスを斬り裂いたのだ。
「なん、で……見えぬ、はず、なのにっ……」
「……無駄よ。幻術の類は私には通じない」
そう、動きを封じる幻覚であろうと。
己の身を透明とする術であっても。
「残念だったわね?」
せっかく、牢獄塔の拷問官からも逃れていたというのに――軽く肩を竦めると、吸血鬼狩りの少女は次の狩るべき者を探して再び歩を進める。
「さくさく討滅していくわよ」
くるりと薙刀を軽く回して構える。己の作り出した迷路に式の目と耳を加えれば、もはや紫微宮陣の内部のことは手に取るかのようにわかる。
つまりゆかりにとっては、全てが先制攻撃だ。
「てかずるくないかー!?」
「無駄がないと言って頂戴」
破魔の力を乗せた衝撃波で最後尾まで全員ふっ飛ばされたオーバースト・フックスの叫びをあっさりと切って捨て、ついでにもう一撃薙ぎ払って全員斬って捨てた。
次の十字路を進む前に、ゆかりは立ち止まろうとする。自分と交差する方向から駆けて来る群れと、このまま歩めば追突するはず。
けれど。
「時が惜しい、そのままで構いません」
張りのある声に目を瞬かせ、けれどならばとゆかりは歩を進める。狭い十字路の中心をさっと水でできた鹿が、豹が、狼が、猪が、二手に分かれて道を開く。動きの遅れた一匹は当たるより前にあっさりと水へと戻り、まるで水で出来た風のように疾駆する中に、異質な漆黒なのにこの上なく馴染むイリーツァが共に駆けて行く。
己が歩を止めぬままでも一切ぶつかることも濡れることもないその進撃を、感心したように見送るゆかりに目礼をも忘れることはなく。返礼の代わりにかけた言葉は、ちゃんと届いていたようだ――伝えた通り3つ目の角で獣の群れとイリーツァが曲がった、一呼吸の後にはもうオブリビオンの断末魔が聞こえていた。
「――これは、随分と重い『罰』になりそうだね」
牢獄塔の街では、咎の重さによって拷問の重さも時間も変わる。
オーバースト・フックス。その『咎』は残念ながら拷問官と、そしてみさきと同胞達の拷問から、骸の海へと『還される』まで逃れることは不可能だ。その手を逃れた者がいたとしても猟兵達から逃れることはできないだろうし、『出口』から来た猟兵達には帰り道がわかっている。
うっかり出られなかったらみさきが抱えて脱出すればいいし。
響き渡るオブリビオン達の苦悩の声に、ゆるりと切れ長の金瞳が細められ、色彩のない口角がくっと上がった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
セシリア・サヴェージ
村への被害が及ばぬと分かった以上、手加減は不要ですね。
暗黒の力を以って一人残らず滅ぼします。
UC【黒風の蹂躙】を発動。戦闘能力を【限界突破】させ敵を【蹂躙】します。
暗黒剣による【なぎ払い】及び攻撃時に発生する【衝撃波】で複数人まとめて【吹き飛ばし】ます。
敵のユーベルコードは呪詛の類か、あるいは精神異常を引き起こす力か……。
前者なら【呪詛耐性】後者なら【狂気耐性】である程度軽減できるかもしれません。
どちらにせよ所詮はまぼろし。幻覚に負けない強い気持ち、即ち【気合い】で打ち破ります。
ハルア・ガーラント
相馬(f23529)と
わぁ、集団流し目されたら笑ってしまいそうです。
【WIZ行動】
敵は統率がとれていそうなので、連携攻撃に気をつけます。基本は[空中浮遊]で空からの支援、[銀曜銃]で[誘導弾]を撃ちます、地面の味方と空中のわたしで彼らの視線が分かれ動きが乱れるように。背を向けている敵には[咎人の枷]を網状にして捕縛してみます。
敵集団の目標がわたしになったら相馬をはじめ範囲攻撃が得意そうな猟兵さんの元へ引っ張ります!
敵のUCは空高く飛翔して回避するつもりですが、厳しそうなら[オーラ防御]しつつ後方へ跳びダメージを軽減。
戦闘終盤でUC発動。次で最後、頑張りましょう!
※アドリブ・他の猟兵との連携歓迎
鬼桐・相馬
ハルア(f23517)と
こいつらに時間をかけるのは勿体ない。
【POW行動】
相手の攻撃を[見切り][カウンター]、周辺の敵も[怪力]を以て[範囲攻撃]で[なぎ払い]戦闘。機動力で劣る分リーチや範囲はこちらが上だ。統率が取れている分それを逆手に取っていく。ハルアが視線を集めている敵は背後からまとめて[串刺し]に。
敵が透明化する前にUC発動。でかい図体のドラゴンが暴れまわれば、透明化していようがどこかしら攻撃は当たるだろ。最近鞄の中で暇を持て余していたようだから、思い切り暴れて貰う。暴れた後は喉をかいてやって労わるよ。
村の向こうの丘を一応確認し、最後の戦いに備える。
※アドリブ・他の猟兵との連携歓迎
ところで紫微宮陣の内部は相当細かく区切られていたが、実は天井は結構高めに作られていた。
なぜならオーバースト・フックスには飛行能力がなさそうだったし。
逆に猟兵は飛べそうに見えなくても飛べたりするし、あと見るからに飛べそうな猟兵もいたので――そんなわけでハルア・ガーラントは割と遠慮なく天井付近を飛びながら移動していた。
通路が広くはないので若干翼を小刻みに羽ばたかせつつホバリング的な挙動が求められるが、いけるいける。飛べるかでいえば圧倒的に飛べる。
なので。
「うわああどこから撃ってきた!?」
「ま、前にも後ろにもいないぞ!?」
「おいまた来たぞ!?」
「上から来るぞ気をつけぶふっ!?」
警告を発したオーバースト・フックスの1体が鮮血と共に倒れた。
ちなみに鼻血ではない。
確かに普段は普通のタイツに見えるハルアのレッグウェアは実はガーター留めなので、見上げると結構危ういのだがそのせいで鼻血で倒れたとかではないない。
「ま、待って下さいその集団流し目はひきょ、ぅ、……ぷはっ」
「笑ってもいいが落ちるなよ」
凄まじい勢いで向けられた視線(流し目気味)に思わずハルアが噴き出している間に、その背中を纏めて鬼桐・相馬が『冥府の槍』でぶち抜いていた。
オブリビオンが細身のイケメンなので、3人くらいは纏めて刺さる。そのまま穂先で薙ぎ払いつつ、全員まとめて壁へと激突させたところにセシリア・サヴェッジが飛び込んだ。
「村への被害が及ばぬと分かった以上、手加減は不要ですからね」
その鎧から、剣から、身体からすらも暗黒を燻らせ、ユーベルコード『黒風の蹂躙』――もはや漆黒の嵐にすら等しい勢いで、周囲全てを暗黒剣にて薙ぎ払い、その勢いにて吹き飛ばす。とうに相馬は2歩ほど下がり、吹き飛んで来たオーバースト・フックスを1体突き刺しては次の1体へと叩きつけ、さらにもう1体叩き落としていた。
ちなみに場所は広めの十字路。音も殺気も一切隠すことはないハルアと相馬、そしてセシリアの戦いぶりは、オブリビオン達を着実に寄せ集めていた。
とはいえ迷宮陣によって分断策を取ったおかげで、大量の敵が一気に押し寄せてくるということはない。ある程度を片付けたら次が来る、という適度な時間差を利用し、ハルアが先に敵に見つかればそこに相馬かセシリアが突っ込んで蹴散らしもう一方がフォローに入る。逆に相馬とセシリアへと向かってくる敵は若干の時間差をつけて飛び込んでいく間に。
「これをこうして……えいっ!」
ハルアが『咎人の枷』、翼へと巻き付く鎖を網状になるよう先端を落とし、オブリビオン達を捕らえる。
「うおお何だこれは! 罠か!?」
「いや違う上……ぎゃああっ!」
そして気を取られたらまた相馬とセシリアが殴り込んでくる。
そして攻撃されそうになったらハルアはまた天井付近までふわりと飛び上がる――もちろんオーバースト・フックスがそちらに連携攻撃を加えようとしたところを相馬とセシリアが見逃すわけはなく。
でもって相馬にしろセシリアにしろ単なる攻撃ならば、
「多少の傷は炎で補えばいい」
「さしたる邪魔にはなりませんね」
急所に来ないかぎり避ける気すらない。
「くっ、我らが連携を逆に利用するとは、卑怯な!」
「いえそうは言われましても」
「お前らに時間をかけるのは勿体ないし」
「暗黒の力を以って一人残らず滅ぼします」
ついでに今更卑怯とか言われたくらいで凹む精神でもなかった。
ぶっちゃけオブリビオンなんかに言われたって痛くも痒くもない。――が。
「……数が増えてきたな」
流石に全員倒し切る前に次が来る以上、どうしてもこの場で同時に戦う相手は増える。
光の精霊を宿した小型銃の引き金を続けざまに引きつつ幾分高度を下げながら後方へ飛び、ハルアが数体を引きつける。さらに集まるならば集まるだけ幸いとばかりに全力で身の丈以上もある剣を薙いだところで、セシリアが喉の奥で小さく呻いた。
(呪詛の類か、あるいは精神異常を引き起こす力か……)
血の滴る臓物によって四肢を拘束される幻覚に、眉を寄せる。そのおぞましさは幻覚とはわかっていても動きを鈍らせる――縛り上げられる感覚すらあるならば、尚更だ。
――それでも。
呪詛であれ、狂気であれ、ある程度の耐性は持っている。それに。
(どちらにせよ所詮はまぼろし……)
「……っはぁあああああ!」
喉の奥から迸る気勢と共に、闇を纏う刃が再び敵を薙ぎ払い、吹き飛ばす。
その幻覚がどのような原理で影響を及ぼしているにせよ、負けない強い気持ち――気合によって打ち砕くならば、普段より暗黒による精神への侵蝕を御しているセシリアが、それに及ばぬ精神干渉などに負けることなどありえない。
そして、数を増やした分身の中でひっそりと透明になろうとしたオブリビオンの前には。
「おい、出番だ。行ってこい」
普段は手乗りサイズで鞄に収まっているヘキサドラゴンを呼び出せば、嬉しそうに一声吼えた黒竜が嬉しそうに飛び出した。
飛び上がりながら一気に元のサイズへと戻ったヘキサドラゴンが、十字路の中心へと集まっていたオーバースト・フックスのど真ん中に現れて数体そのまま踏み潰して着地。そのまま爪に翼、尾まで総動員でひたすらに暴れ回れば、透明になっていようが一切容赦なくふっ飛ばされ、引き裂かれるのみ。
増えつつあった敵の数が再び減っていく。それは、この迷宮での戦いが終わりに近づいているのを示している――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
紬雁・紅葉
【風雷剣】
ええ♪良くってよリィフさん
羅刹紋を顕わに戦笑み
先制UC発動
空の魔力を攻撃力に
闇の魔力を防御力に
付与
自ら纏った闇に潜む
九曜、巴、鳳翔を適宜使い分け
忍び足でするすると接敵
射程に入り次第破魔空属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う
特に体勢を崩したり背隙を見せた敵を優先的に
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受けUC等で受ける
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
鬼さんこちら手のなる方へ
見えない其方見えない此方
鬼と鬼とが目隠し鬼を
伊達に酔狂花に風
負けた鬼さん
去り罷りませ♪
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
麻海・リィフ
アドリブ、即興連携歓迎
【風雷剣】
姉君!「天雷」で行こうぞ!
クイックドロウUC発動
敵の攻撃は第六感見切りで察知
三種の盾を駆使して受け
カウンター念動衝撃波シールドバッシュで吹き飛ばす
念動衝撃波を乗せたUCシールドバッシュで範囲を吹き飛ばし気絶目潰しを狙う
窮地の仲間は積極的にかばう
背の後光翼を大きく広げ輝かせ
さあどうした!大の男がそれだけ雁首揃えて、齢十五の小娘の細首一つに届かぬか?
もっと必死になれ!私はここだぞ!頼むから欠伸をさせてくれるなよ?(欠伸)
存在感を以て挑発して誘き寄せ敵の背中に隙を作る
目出度く突破して来た敵に剣を回転させ念動衝撃波を乗せ一気に串刺しチャージ
褒美だ
骸の海に還してやろう
同刻、迷宮のまた別の場所。
四方八方から囲まれようと、互いを姉妹と呼んで慕う少女達が怯むことはない。
「姉君! 『天雷』で行こうぞ!」
「ええ♪ 良くってよリィフさん」
姉と呼んだ少女、麻海・リィフが不敵にオブリビオンへと向かって笑いながら呼びかければ。
姉と呼ばれた少女、紬雁・紅葉が穏やかな口調に、けれど羅刹紋の輝きと共に戦意顕わな笑みを浮かべる。
「零の式……来たれ」
紅葉の呼びかけに応え、空の魔力が武器を包み、闇の魔力が身体を覆う。味方猟兵の陰陽術によって作り出された紫微宮陣は、星空の霊力を宿したもの。ゆえに、空と闇の魔力はこの迷宮にも良く馴染む。
己の呼んだ闇の中へと溶け込むように紅葉が身を隠す間に、リィフがさっと機動浮遊攻防盾『雲霞』を起動、かつユーベルコード『浮陣・青雲光霞』にてそれを60を超える数へと複製する。さらに五角の凧型をした衝角機構盾『瑞雲』は最も敵の多い場所へと送り込んで斬り込まれるたびにその衝撃を跳ね返し、光学式衝点防盾『極光』は最もリィフに接敵された時に後光から凝縮してオーバースト・フックスの剣を受け止める。
「さあどうした! 大の男がそれだけ雁首揃えて、齢十五の小娘の細首一つに届かぬか?」
敵の攻撃をあっさりと受け止めた『極光』を後光翼の形態へと戻してみせ、そしてこの口上である。
生まれ落ちたるはサクラミラージュ、中でもハイカラさんと呼ばれる存在なれば、もはや斯様な挑発は得意中の得意。
「何を!」
「その言葉、ぜひぜひ後悔させてみせぐはっ!?」
でもってリィフに注目の集まったところを。
「鬼さんこちら、手のなる方へ――」
忍びの足取りでするりと間合いに入った紅葉がルーンソード『九曜』に薙刀『巴』を次々と駆使して薙ぎ払い、耐性崩した敵でもいれば破魔重弓『鳳翔』にて喉を貫く。
そして敵の剣が届こうとしたならば、その姿はまたもや残像残して消えている。
「見えない其方見えない此方、鬼と鬼とが目隠し鬼を、伊達に酔狂花に風――」
まるで歌うように、楽しげに、男達がオブリビオンなるこの世界に仇為す『鬼』であるなら、彼女は羅刹という名の生まれ持っての『鬼』にして、剣神の魂までも己の身に宿すもの。
けれど追いかける『鬼』ばかりに注意を向けることもできぬ。オーバースト・フックス達にとって強敵は彼女だけではない。
「もっと必死になれ! 私はここだぞ? 頼むから欠伸をさせてくれるなよ? ……ふわぁ」
わざわざ自分を小娘と形容してまで挑発尽くすリィフにそう言われた瞬間欠伸をされては、オーバースト・フックス達も怒り心頭となるしかない。
「はっ、小娘如きが生意気な!」
「どうせその盾、身を守るしか能がないゆえに数ばかり増やしぎゃー!」
でも挑発され返したら腹は立つ。ので。シールドバッシュ乗せた『雲霞』でぶん殴ってふっ飛ばしておいた。
床に落ちてくる前に両断されていたのは紅葉の斬撃におそらく思い切り巻き込まれたのだろう。
そして大変残念なことに。
実はオーバースト・フックスは『分身を増やすほどぽんこつになる』という悲しい弱点を持っていた。
多分思考能力も分割されてしまっているらしいという切ない現実である。
というわけで。
「負けた鬼さん――」
す、と背後を取った紅葉が一切の躊躇なくルーン纏った刃を薙ぐ。
「去り罷りませ♪」
返り血浴びた羅刹紋は化粧のように、一瞬姿を現した紅葉の頬を彩って。
「去るのはお前達だ、ぐ、はぁっ!?」
「褒美だ、骸の海に還してやろう」
完全なる盾使いかと思いきや、回転剣ストヲムルゥラァに念動衝撃波を乗せて突撃してきたオブリビオンを串刺しにしたリィフが不敵に笑う。
最後のオーバースト・フックスが倒れたかと思えば、ゆるりと星空映した迷宮が消え、元の平原へと戻っていた。おそらくはそれが、この迷宮全体でも最後の敵だったのだろう。
既に牢獄塔の街も、骸の海へと還りその姿を消している。
「次で最後、頑張りましょう!」
天使言語の歌が響き、大量の敵との戦いを終えた猟兵達の傷や疲れを癒していく。
「そろそろ出てきなさい、黒幕さん」
思いの外素直に呼びかけに応え、ゆるりと姿を表す漆黒のドレスの女。
「ああ、思ったより保たなかったわね、あの子……あの子達? けれど」
十分よ。
そう言って、女は唇を歪んだ笑みの形に緩めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『黒咲姫』ブラック・ブロッサム』
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POW : 【確定ロル型UC】ダークフラワー
【前章で猟兵の身体に密かに植えていた、】【種子を開花させる事で、猟兵の生命力を】【強制的に奪い、その生命力を吸収する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 【確定ロル型UC】ヤドリギマックス
【前章で猟兵の身体に密かに植えていた、種子】から【猟兵の体内に向けて無数の根】を放ち、【生命力を奪い、その身体を乗っ取る事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 【確定ロル型UC】千死万香ノ花
レベル×5本の【前章で猟兵の身体に密かに植えていた、魔】属性の【種子を開花させる事で、その花から強烈な毒】を放つ。
イラスト:sai
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アララギ・イチイ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
――だってとっくに、『植えてある』のだもの。
そう、漆黒のドレスの女――オブリビオン『黒咲姫』ブラック・ブロッサムは微笑む。
その身体からひらり、ふわりと黒き花弁を撒き散らしながら。
「そうして皆、私の花の肥料になればいい。この世界は私の黒で埋め尽くされるべきなのだもの。でも……」
貴方達が、一番、邪魔。
「だって何でも邪魔するじゃない、私達のやることを。だから、こちらから招待してあげたのよ、邪魔されるのは嫌いなの」
猟兵達の身体の中で、ずくりと疼く痛みは――既に先程までの戦いで埋め込まれた、黒咲姫の種子というわけか。
「逃さないわ、『猟兵』」
そう、一切の殺意を隠さずオブリビオンは微笑んだ。
※3月11日7時20分追記
私事で大変申し訳ありませんが、体調を大幅に崩してしまい、近日中の執筆が難しくなってしまいました。
3月下旬頃にはMSページの方に執筆できそうか、できない場合でも見通しを上げると同時に、執筆可能になりましたら前章含めてご参加いただいております皆様にお手紙にてお知らせさせていただくつもりです。
大変恐れ入りますが、その際にプレイングを改めてお送りいただけますと、大変うれしく思います。
本当に申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
イリーツァ・ウーツェ
手袋を外し、爪で以て花を抉る
心臓だろうと脳だろうと関係無い
私の急所は其処では無い
抉った後の傷に触れ、UCを使い"損傷"を消す
此れで問題なく動ける
鋼杖で殴り、薙払い、突く
リボルバーで頭蓋、心臓、手足を撃つ
肌が露出している部位は、攻撃が通り易いか?
他者の生命力で回復するならば
其れを超えて攻撃し続けよう
若しも他に、種を抉り取る者が居れば
同様に損傷を消し去ろう
赦されれば、だが
邪魔なのは貴様等だ
私が約定を果たす上で、貴様等は邪魔だ
死ね、オブリビオン
夷洞・みさき
いつのまに、花の種を仕込まれたのかな?
(一章でお裾分けしてもらっていたかもしれない)
逃げる必要なんてないよ。僕が、僕等が君を逃さないのだから。
さぁ、同胞達。ここに咎人が現れた。
どんな様になっても、僕等の業を示し、彼女を海に禊還そう。
一応提案はするけど…オブリビオンを肥料にすることはできなかったのかい?それであったなら僕も迷っていただろうけども。
【SPD】
【真の姿】を展開。みさき自身である人間部分は車輪で拘束。種を移した後、躰を補っていた同胞達も真の姿になり攻撃に回る。
その間、人間部分は骸の海から掬った【呪詛】混じりの海水に浸し種を除去。
呪による被害を同胞達によるUCで回復。
リーヴァルディ・カーライル
…っ。まさかこんな手に…ひっかかるなんて…。だけど、まだ…っ!
体内を蝕む植物属性攻撃を激痛耐性と気合いで耐え、
銃による2回攻撃を行い戦闘不能に
…くすくす。
どうやらここまでみたいね、弱くて愚かな“私”?
UCが発動し真の姿の吸血鬼になり全身を呪詛のオーラで防御
吸血鬼の生命力吸収能力で体内の植物を枯死させ傷を治癒する
…ふふ、黒い花のドレスは素敵だったけど。
花は散るからこそ美しいと思わない?
…で、次の出し物は何かしら?何も無いなら、これで終わりだけど…?
大鎌に【断末魔の瞳】で吸収した霊魂の呪力を溜め武器改造
吸血鬼の怪力任せに限界突破した呪詛を纏う大鎌を連続でなぎ払い、
残像が生じる早業で敵を乱れ撃ちする
「……っ。まさかこんな手に……引っかかるなんて……」
リーヴァルディ・カーライルがぐっと奥歯を噛み締めた。強制的に『種子』がリーヴァルディの生命力を養分とし、発芽し、成長し、花を咲かせようとする。全身に、耐え難い激痛を伴って。
「だけど、まだ……っ!」
まだ幼さを色濃く残した顔を苦痛に歪めつつも、マスケットを構え続けざまに引き金を引く。二連の弾倉に己の血を籠めた対吸血鬼特化の弾丸がブラック・ブロッサムを名乗る吸血鬼の胸元へと確かに吸い込まれるように狙い定め――命中したかを確かめる前に、リーヴァルディの意識は途切れた。
……くすくす。
どうやらここまでみたいね、弱くて愚かな『私』?
菫に似た紫の瞳が、鮮血を思わせる真紅へと変わっていた。
他に何かが変わったわけではない。少なくとも、外見は。
けれど、そこにいたのは確かに――『吸血鬼』だった。
赤を連想するような呪詛のオーラが纏わりつくように彼女の身体を覆う。
体内の種子が生命力を吸収するよりも速やかに、吸血鬼として血を啜るかのようにその生命力を吸い上げ、種そのものを枯死させ傷を癒す。
「……ふふ、黒い花のドレスは素敵だったけど。花は散るからこそ美しいと思わない?」
「――どうやら存在だけじゃなく、美意識も相容れないようね」
「あら、残念」
くすりと笑った瞳が、すぅと細められる。
「……で、次の出し物は何かしら? 何も無いなら、これで終わりだけど……?」
『断末魔の瞳』に溜め込んだ霊魂の呪詛を纏わせて薄ら光る鈍色のオーラに包まれた大鎌の切っ先を、『刈り取る』ようにリーヴァルディは黒咲姫へと向けて、愛らしくも威圧を籠めて小首を傾げてみせた。
「いつのまに、花の種を仕込まれたのかな?」
夷洞・みさきが軽く首を傾げてみせた――大樹に变化する能力を持つ、囮に使われたオブリビオン。もしかすると彼女あたりからお裾分けされたのかもしれない。
そうみさきが考えている間に、すっとイリーツァ・ウーツェが黒手袋を外す。素早く取った両の手袋をスラックスのポケットへと突っ込む様は、どこか無造作でありながら目を奪われるような優雅さがあった。
が。
次の瞬間鋭く伸びた爪で己の顔と、そして胸元とを抉れば、凄惨さが一気に優雅を鮮血で上塗りした。続けざまに手、腰、太腿、首、心臓、頭部――本来の人体ならば急所と思われる場所すらも、一切の躊躇なくただ的確に『種子』を取り除き、血肉と共に投げ捨てる。
(私の急所は其処では無い)
そのまま残った傷へと触れ、『損傷』を消失させる。『天禀性・正号滅失』――存在であれ概念であれ触れたものを絶対消滅させるユーベルコードは敵に使えば一撃必殺ともなり得ると同時に、明確な指定を以って使えば的確に傷のみを取り除くことも可能。
「此れで問題なく動ける」
飾り気のない鋼杖を右手に、リボルバーを左手に構えると、言葉通り一切の支障を感じさせぬ動きでイリーツァは地を蹴った。
「一応提案はするけど……オブリビオンを肥料にすることはできなかったのかい?」
ふと思いついたようにみさきがブラック・ブロッサムへと問いかける。もしそれが可能であり、彼女がそうするというならば――。
「いつかはそうするわ」
けれど女の答えは、みさきを迷わせることはなかった。
「でも『役に立つもの』と『邪魔なもの』、ならば先に邪魔な方から肥料にした方が効率的でしょう? だから、私は貴方達を逃したくないのよ」
「そう」
軽く肩を竦めたみさきは、軽く傍らの大車輪へと手を置いてみせる。
「けど、逃げる必要なんてないよ、僕が、僕等が君を逃さないのだから」
――拷問道具としての『車輪』とは、本来対象を拘束して使用するものである。
けれど今、拘束されるのは。
「さぁ、同胞達。ここに咎人が現れた」
みさき自身――そう、みさきの『人型たる部分』だ。
「どんな様になっても、僕等の業を示し、彼女を海に禊還そう」
そして普段はみさきの身体を補っている『同胞達』も、真の姿を現す。それは深海に住まう者達、鈍色の鱗に体の両側に自ら光る点を幾つも並べ、強靭な顎で獰猛に敵を狙う。骸の海から掬い上げた呪詛混じりの海水にて人たる部位に埋め込まれた種子を殺し、呪に蝕まれようとした傷を埋めるように、喰らった生命力を同胞たるその肉体へと還元する。ここは海ならずとも、棲家たる深海であるかのように自由に力強く六の『同胞』はオブリビオンを囲み、隙あらば喰らいつく。
「ああ、邪魔なのは貴様等だ」
鋼杖を振るい、その杖の届く距離で容赦なく弾丸を叩きつけながらイリーツァは無機質な声で告げる。邪魔、という言葉には怒りも苛立ちもなく、ただ事実であるとばかりに。
「私が約定を果たす上で、貴様等は邪魔だ」
咄嗟に顔を庇おうとしたブラック・ブロッサムの腕を鋼杖の先で引っ掛け片手だけで強引にその動きを止めると、次の瞬間イリーツァは引き金を引いた。額から胸元まで、一直線に5つの弾傷が並び、細身の肉体が後方へと吹き飛ぶ。
「く……!」
本来ならば、象の頭部すら吹き飛ばすような威力を持つ、リボルバーとは名ばかりの実質的には狙撃銃レベルの銃器だ。しかし人型ではあってもその竜の力は、片手で総鋼の杖を扱いつつ、一般人であれば固定しなければ撃てないようなその銃を片手で自由に扱うことすら可能にする。
無論、対峙するのもその象すら一撃で倒れるような銃撃に対して。
「吐き気がするほどいい度胸ね」
さらりと言い放ってあっさりと立ち上がるような域外の存在なのだけれど。
「私、自分が植え付けられるのは大嫌いなのだけど――」
その胸の中央から、黒色の切っ先が生えた。
そのまま一切の容赦なく横に薙ぎ、肉体を斬り裂く。かと思えばすぐさま刃を返し、また斬りつける。その小柄な体躯には余るような大鎌を吸血鬼の怪力任せに振り回したかと思えば、マスケット銃が目にも留まらぬ速さで装填されては弾丸を散らす。普段の生真面目な表情とは裏腹の、妖艶な笑みが唇を吊り上げ、唇に跳ねた漆黒の血をちろりと舐める。
また風切る音を鳴らし迫る大鎌の気配に、思わずリーヴァルディに向かって振り向いたブラック・ブロッサムの、けれどその死角からは。
「死ね、オブリビオン」
ちょうど頭蓋と首の間にイリーツァの鋼杖が、そして次々に腕や首元へと喰らいつこうとするみさきの同胞達が、一気に襲いかかった――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
村崎・ゆかり
種を植えていたって、いつの話よ、それ?
まあいいわ。体内に異物があるというなら、身体の組成を変えれば済む。
巫覡載霊の舞で、「破魔」「呪詛耐性」を帯びた神霊体になって、体内の種を全部殺す。芽吹く前に残らず処理するわ。
それじゃあ、黒咲姫の討滅に移りましょうか。
見た感じは徒手空拳。それなら薙刀の間合いから逃れるのは難しいはず。
「衝撃波」を伴う「なぎ払い」から「串刺し」に繋げて。
仲間から奪った生命力で強化はしてるんだろうけど、種に頼りすぎた作戦だったわね。それがあなたの敗因よ。
とどめは魂喰召喚。その魂から滅ぼしてあげる。
終わったわね。みんな調子はどう? 種を植えられた後遺症とか、残ってないでしょうね?
ハルア・ガーラント
相馬(f23529)と
うぅ、身体の中が痛いです。いつの間にこんなものを……。
【WIZ行動】
武器を持ち身体を大きく動かす皆さんの方がもっと痛い筈、こんな痛みに負けないと自らを[鼓舞]。
[オーラ防御]で内部の種子の影響を抑え込みながら[銀曜銃]を[誘導弾]で相馬の追撃と重なるよう撃ちます。
相馬が槍に持ち替えたのを確認後UC発動。天獄の植物の力で、皆さんの種子の効果を抑え込み解除します。
わたしの意識がある間、この空間は維持されますから!
もし村を巻き添えにするなら、[咎人の枷]を即座に[念動力]で動かし彼女の手足を拘束しオーラで包み込みます。種子を巻き散らすのはだめです!
※アドリブ・他の猟兵と連携歓迎
鬼桐・相馬
ハルア(f23517)と
やっと黒幕のお出ましか、望み通り招待を受けてやろう。
【WIZ行動】
黒竜に鞄に戻るよう指示しつつ[ヘヴィクロスボウ]を構える。[激痛耐性]で痛みは耐えるが、弩の方が槍を持って動き回るより負担が少ない。他の猟兵の攻撃に追撃する形を取り、種子により動きが鈍った猟兵に対しては攻撃後の隙をこちらで補うようにボルトを発射。
種子が完全に発芽したらUC発動。ここで[冥府の槍]に持ち替え、武器・防具を強化していく。
ハルアのUCが発動し味方全員の種子効果が解除される直前に一気に敵へ[ダッシュ][串刺し]に。動きを止めたところを他の猟兵に攻撃して貰おう。
※アドリブ・他の猟兵との連携歓迎
セシリア・サヴェージ
なるほど、全ては種を植え付けるための布石であったと。
ですが……のこのこと私たちの前に姿を晒したことを後悔することになるでしょう。
UC【闇の解放】を発動。寿命は削られるが暗黒が私に力を与えてくれる。
暗黒に染まった生命力、奪い尽くせるものならやってみせろ。
時間をかければ生命力を奪われる上に敵が強化されこちらの不利となる。
であるならば防御を捨てて速攻を仕掛け、短時間で終わらせてやろう。
【先制攻撃】【二回攻撃】で畳みかける。反撃されても【激痛耐性】【捨て身の一撃】で無理矢理突破して攻撃する。
暗黒剣は【生命力吸収】の効果を持つ喰らう剣。奪われた生命力は返してもらうぞ。
「やっと黒幕のお出ましか――望み通り招待を受けてやろう」
普段使いの槍を収めると、鬼桐・相馬は既に装填を済ませたヘヴィクロスボウを構え、その瞳に黒咲姫、そう名乗るオブリビオンを映す。
――しかし片手で黒竜の顎を掻いてやってから鞄を開いて中に戻るように手振りで指示し、さらにハルア・ガーラントが斜め後ろで「うぅ、身体の中が痛いです。いつの間にこんなものを……」と顔を蒼白にしつつ必死に身体を震わせ耐えているという光景はどこか所帯じみていた。
緊迫感はある。
相馬とて痛みには慣れているから受け流せているだけでハルアと同じように激痛は感じているし、ハルアも必死に『銀曜銃』を両手で握り、己の魔力によって埋め込まれた種子の影響を抑え込んでいる。それでも2人の目から気迫も戦意も消えることなく、オブリビオンとの間の空気は一瞬たりとも緩むことなく張り詰めている。
――ちょっと所帯じみてるだけで。
「種を植えていたって、いつの話よ、それ?」
むしろ(所帯じみてはいないが)余裕を滲ませ問いかける村崎・ゆかりに、まるで無邪気な子供のようにオブリビオン――ブラック・ブロッサムは、悪戯めいた笑みを浮かべてみせた。
「さっきまで貴方達が戦っていた皆に、植えてもらっていたのよ。――彼らが気付いていたかはわからないけど」
その言い方にセシリア・サヴェージが、小さく眉を上げる。
「なるほど、全ては種を植え付けるための布石であったと」
ふ、と悪戯ではなく『悪意』へ。そう笑みの色を変えたのが、セシリアの言葉へのはっきりとした肯定だった。
「ですが……のこのこと私たちの前に姿を晒したことを後悔することになるでしょう」
まさに、『種も仕掛けも』万全に済ませたと思ったからこそ、当の本人が出てきたのだろう。
けれど、それこそが綻びとなるはず――両手にて暗黒剣の柄を握ると、セシリアは彼女を暗黒騎士たらしめる、その源へと呼びかける。
「暗黒よ……この生命を捧げよう。私に全てを護る力を!」
ユーベルコード『闇の解放』、それは己の生命力を真の暗黒の力を得るために捧げ、セシリア自身を闇の化身と為すものに他ならない。
「暗黒に染まった生命力、奪い尽くせるものならやってみせろ」
普段の騎士というに相応しい礼儀正しく穏やかな言動も、精神をも闇に炙られればその荒々しさを写したものへと変わる。
けれど――その闇が『護るためのもの』であるのは変わらない。セシリアが、暗黒騎士セシリア・サヴェージその人である限り。
一切の防御を捨てて一瞬でその距離を詰め、頭上に振りかぶった剣を袈裟懸けに斬り下ろした次の瞬間にはもう1歩踏み込んで胴を薙ぐ。
――大きく身体を動かすセシリアや、同じ様に前に出る猟兵の方がもっと痛いはず、と自らに呟き、ハルアは奥歯を噛み締める。セシリアの斬撃に続けるように相馬が狙い定めたクロスボウの引き金を引くのと合わせ、その矢に重ねるように白銀に輝く弾を撃ち込む。銃を握る手は震えてはいても、光の精霊と魔力の波長を合わせて誘導弾と為した銃撃を外すことはない。
彼女は気弱で己に対して懐疑的ではあるけれど。
その精神は『励まされること』で何倍にも強くなれる。そしてそれは直接の言葉だけではない――感受性の強さは、共に戦う仲間の姿から励まされることのできる『強さ』でもある。
そして。
「体内に異物があるというなら、身体の組成を変えれば済むだけの話でしょ?」
金色の光放つ神霊体へと变化したゆかりが、荘厳で豪奢に輝く薙刀に衝撃波を纏わせて薙いだかと思えばそのまま踏み込んで突き、漆黒のドレスごと腹を貫く。
「奪った生命力で強化はしてるんだろうけど、種に頼りすぎた作戦だったわね」
ユーベルコード『巫覡載霊の舞』、それはゆかり自身の身体を、呪詛から守り魔を破ることに秀でた陰陽師の法力そのものに変化させるようなものである。
それは魔属性である種子を、芽吹く前に残らず『処理する』には十分であった。
片や、暗黒を以って漆黒纏うオブリビオンに真っ向から斬りかかるセシリア。
片や、正面から魔を打ち破りそのまま清浄なる力を纏って払い貫くゆかり。
――そして。
その苦痛に耐え、全身の種子が芽吹いた瞬間に相馬は『冥府の槍』を抜いた。
「頼んだぞ、いい状況を作ってくれ」
その肩へと乗り服の襟を遮蔽代わりにした小さな鼬がちち、と仄かな声で啼く。ユーベルコード『鼬火ノ陣』 、清浄なる空間を作り出す力が、魔を強く孕む種子をまとめて消し去っていく。
同時に、その周囲が『芽吹いた』。
「どんな場所だって、柔らかな草木の揺り籠に」
地面に転がる石、地に埋まった微細な金属、空気に混じる幾ばくかの無機物――それを『天獄』の植物の群れへと変えて。新たな種子が埋め込まれたとしても、それを抑え込むだけの力を持つだけの草木が芽吹き、相馬の鼬が作り出した清浄な空間を支える。
「わたしの意識がある間、この空間は維持されますから!」
芽生えた新緑と同じ色の瞳に力を籠め、ハルアが呼びかける――そしてその時には一気に距離を詰めた相馬が、黒咲姫の後ろ脇から反対側まで槍を突き通し、その動きを縫い止めていた。
その苦痛に耐えた分だけ、鼬が強化陣を張り巡らせる。力を得るのは相馬だけではない、味方だと認識する者であれば全て、その武器であれ、防具であれ、だ。
「暗黒剣は喰らう剣――奪われた生命力は返してもらうぞ」
鎧が力を得れば、セシリアを蝕みかつ力を与える暗黒をも勢いを増す。その力を強化された暗黒剣にさらに上乗せし、セシリアが思い切り上段から振りかぶる。
「急急如律令! 汝は我が敵の心を砕き、抵抗の牙をへし折るものなり――その魂から滅ぼしてあげる」
そして魂を喰らう式神をその薙刀へと宿したゆかりが、一度軽く身を引いてから思い切り踏み込むと共に魂魄のみを斬り裂く刃を突き込む。
かは、と黒い血を唇から滴らせたオブリビオンが、視線を巡らせる。
――その視線の先に、守るべき村がある。そう瞬時に察したハルアが、咄嗟に翼へと巻き付く『咎人の枷』を伸ばしたかと思えばブラック・ブロッサムの手足を掴むかのように巻きつけた。さらにオーラが盾のように、黒咲姫を包み込む。
「種子を撒き散らすのはだめです!」
それは黒咲姫を守る盾ではなく、オブリビオンから村を、仲間を守る盾。
怒りに燃える漆黒の瞳を、新緑の瞳が見つめ返す――種を、仕掛けを、破壊され芽生えることもない憎しみを、ハルアはただ静かな決意を湛えた瞳で受け止め、見つめ返す。
長いような、けれど一瞬の後。
再び鋭い風切り音と共に、刃が交錯した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
紬雁・紅葉
【風雷剣】
…ぅふふ♪
羅刹紋を顕わに戦笑み
十握刃が白い光の二刀に変じる
先制クイックドロウUCに破魔火属性を乗せて自刃
二回行動でリィフを含んだなるべく広い範囲を同じく薙ぎ祓う
残像忍び足でするする接敵
同様にひたすら仲間の体内の種花を焼却して回る
灼き祓え薙ぎ祓え斬り祓え
祓い給う清め賜う奉り仕る
敵の攻撃は見切り残像で躱す
敵には破魔雷火属性衝撃波の白い刃で回数に任せ範囲を薙ぎ払う
逃さず?それは猟する者の言葉
邪魔?戯れを…正直に仰いませ
猟兵がこわい、と
だからこんなに周到に…必死に備えたのでしょう?
そして猟兵の力を利用しようとした
違う?
笑み
散り時です
去り罷りませ
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
麻海・リィフ
アドリブ、即興連携歓迎
【風雷剣】
!?…!
紅葉のUCを受け、委細承知
先制クイックドロウUC発動
紅葉を最優先に、治癒した仲間を念動衝撃波オーラ防御UCでかばいつつ
カウンター念動衝撃波シールドバッシュUCで「敵の攻撃」を気絶させ
紅葉の「治療」を補佐し敵戦力を削いでいく
剣を回転させ念動衝撃波オーラ防御を乗せて敵の毒を武器受けし吹き飛ばす
周到な罠、御苦労
だが罠を踏み破り獲物を噛み砕くが猟兵の本領!
貴様は見誤ったのだ!
我等を「脅威」ではなく「邪魔」と!侮ったのだ!
傲慢が貴様の首を絞めた!
故に我らは一切の慢心なく貴様を葬る!
剣を回転させ念動衝撃波を乗せ限界突破串刺しチャージ
紅葉と呼吸を合わせ一気にとどめ
「……ぅふふ♪」
さらり、漆黒の総髪が揺れた。
オブリビオン『ブラック・ブロッサム』の漆黒が光すら跳ねぬ闇の色であるならば、紬雁・紅葉の漆黒の髪は烏の濡羽色とでも言うような光を弾き輝く。――髪よりは幾分薄い赤混じりの茶の瞳も、また。
身体に埋め込まれた種子が発芽しようとし、体組織を引き裂く痛みすらも、むしろ羅刹紋の存在感と共に膨れ上がる闘気の燃料にしかなりはしない。
そして『天羽々斬・十握刃』、紅葉の手にした刀は、すっと自然に白光にて刃為す二振りへと分かれた。
片や太刀『手名椎』。
片や打刀『足名椎』。
「手長足長八耳を以て、祓い給う清め賜う奉り仕る……!」
そして一切の躊躇なく紅葉は『自刎』した。光の刃が抵抗もなくその細首を自ら薙ぐ。
「!?……っ!」
そして一瞬驚いた顔をした妹分、麻海・リィフを含めた一帯をもう片手の太刀で薙ぎ払う。破魔の力を載せた刃は、肉体を焼くことはなく斬ることもなく、ただ傷を、そしてその源となる種子のみを灼いてみせた。
ユーベルコード『瀉傷祓患儀・八耳』。剣神という猛々しき存在の戦巫女でありながら、その『斬る』という行為を祓うべき患部創傷のみに限定することで、癒しの一撃へと変えたもの。
ゆえに自ら斬った紅葉の首にも薙ぎ払ったリィフ達、仲間の猟兵にも『傷一つ』ない。むしろ元からあった傷すらも癒えているはずの一撃。
そして受けた瞬間気付いたリィフも委細承知と頷いた。言葉を交わさずともどう動けば良いか――紅葉がどう動くかはわかる。
機動浮遊攻防盾『雲霞』、全力展開。
するりするりと腰を落とし摺り足で、けれど残像を残すほどの素早さで黒咲姫へと向かいつつ、すれ違う仲間がいれば即座に発芽しかけた種子のみを斬り祓う紅葉にざっと3分の1ほどは先行させて敵の攻撃を受け止め、シールドバッシュの要領でそのまま衝撃を弾き返しつつ壁を作るように迫る。残りのうち半分は紅葉を広めに囲むようにして、傷癒す斬撃を邪魔せずかつ補佐する。さらに残りはすでに治癒した仲間、そして自分の周囲へと展開し、『雲霞』を拡張するように覆ったオーラで攻撃から仲間達を庇う。
体内からの攻撃は紅葉が灼き払うならば、外からの追撃は自分が守り抜く。そして。
「周到な罠、御苦労」
片手半サイズの『回転剣ストヲムルゥラァ』、嵐を纏う機械魔剣がリィフの手で唸りを上げる。毒を含む魔弾、おそらくは植え込んだのと同じ種子を回転刃を振り抜き弾き飛ばす。
「だが罠を踏み破り獲物を噛み砕くが猟兵の本領!」
頼れる妹分の言葉が己の背を追ってくるのを聞きながら、戦場の高揚を宿して婉然と紅葉は微笑む。
「逃さず? それは猟する者の言葉。邪魔? 戯れを……正直に仰いませ」
光を抜き身とした二刀を、優雅に構えて。
緩く弧を描いた唇が開く。
「――猟兵がこわい、と」
だからこんなに周到に……必死に備えたのでしょう?
そして猟兵の力を利用しようとした。
「……違う?」
いっそ優しげにすら見える笑みに、悔しげにオブリビオンの女は眉を吊り上げる。既に猟兵達に植え込んだ種は全て除かれ、逃げることすら不可能な包囲は趨勢を決している。
「馬鹿らしい」
けれど認めてしまえば、何かが壊れるというように。
「怖い? 貴方達が? 違うわ。利用価値すら見いだせぬ、ただの『障害物』だったというだけよ」
は、とそれをリィフが笑い飛ばした。無論、憎々しげに放たれた数発の闇を念動にて操る盾で、両手にて振るうストヲムルゥラァにて吹き飛ばして。
「ならば貴様は見誤ったのだ! 我らを『脅威』ではなく『邪魔』と! 侮った傲慢が貴様の首を絞めた!」
故に。
故に――!
「我らは一切の慢心なく貴様を葬る!」
「仇花も散り時です、去り罷りませ――」
破魔の炎と雷を纏わせた白い二刀と、駆ける勢いと限界超えた回転に衝撃を纏う剣が、互いを遮ることなく完全に息を合わせて交錯する。
花弁のように、弾けるように漆黒の血が舞って。
次の瞬間、その全ては幻のように消えて――骸の海へと還されていた。
「終わったわね。みんな調子はどう? 種を植えられた後遺症とか、残ってないでしょうね?」
一呼吸、二呼吸ほどの後、聞こえてくる仲間の声に頷きながら。
こんと軽く互いの拳を合わせると、戦勝を寿ぐように紅葉は柔らかに、リィフはどこか無邪気に、目を合わせ笑みを交わすのであった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2020年04月04日
宿敵
『『不浄殺すべし』狐銀・風華』
を撃破!
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