人の噂は終わりの日まで~嘘は真実なり~
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ひっそりと静まり返った街並み。人の過ごす音はなく、街を歩く人もいない。時代に、人が営む文明に取り残された街。人が住む空間でありながら、人がいない矛盾が街全体を包む。ゴーストタウンと呼ぶにふさわしい街中を男は一人歩いている。その腕には都市の再開発を目的とする組織に所属すること示す腕章がついている。
「ここが火八間市か。火山噴火の影響をもろに受けた街らしいが…。」
周囲を見渡してみるが、火山弾や噴石によって倒壊した家は一部見られるものの、火山灰等による環境の悪さはすでに見られず、想像よりもずっと立て直すことが容易な街並みに見えた。ゴーストタウンという響きに身構えていた男は調査団の一人として安全に仕事を進められると少し安堵したように街の調査を始める。そして、しばらく道を歩いていると、少し大きめのマンションが目の前に見えてくる。と同時に男の耳に歌声が届く。人が消えたはずの街に響く聞こえるはずのない歌に男は不気味に思う。無断で住み着いた浮浪者かとも思い、歌声の聞こえる場所、目の前のマンションに恐る恐る近づいていく。もう少し近づいたときマンションの屋上に黒いドレスを着た女の姿を見る。彼女の歌声はよりはっきりと聞こえるようになる。しかし、その言葉は何一つ理解することはできない。理解することはできないが、男はその歌声を聞き、何をすればいいのか理解した。男は踵を返し、ゴーストタウンの入り口に向かって歩いていく。
「急いで帰らないと…帰って皆に…もっとたくさんの人に知らせないと…この街が…初めなんだ…知らせないと…知らせないと…。」
男はうわ言の様に去っていく。ドレス姿の女は歩き去っていく男の姿をちらり見え、わずかに口角を上げた。
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「以上が私が視た予知です。」
アイリス・ファル(竜の巫女・f04666)はグリモアの展開を終了する。
「今回の世界はUDCアースです。予知の結果からは全容を視ることはできなかったのですが、今回の元凶は感染型UDCの可能性があります。」
そう言いながら、感染型UDCの特徴を投影する。曰く、それを見た人間、噂話やSNS広めた人間、広まった噂を知ったすべての人間の精神エネルギーを餌として、配下を生み出す特殊なUDCとされていた。
「予知で視た限りでは調査団の男の人はゴーストタウンで見たことをたくさんの人に知らせようとしているみたいです。このままだと致命的なパンデミックも起こりかねないです。情報の拡散を知らせるため、また、詳細な情報を得る為にも、まずは第一発見者の男の人との接触をお願いします。」
そこまで言葉を続けると、アイリスはグリモアを展開する。その先には多くの人が行き交い、多くの真実と嘘が飛び交う大都市の景色が広がっていた。
カルミナル
こんにちは!カルミナルです!今回のシナリオはUDCアースのシナリオとなります。テイストとしてはシリアスよりの作品になると思われますが、プレイングは自由なものを送っていただければ嬉しく思います。シナリオの構成的に戦闘2、冒険1となります。話を進めていく上で、プレイング数についての文章が長くなってしまう可能性もありますが、楽しんでいただければ幸いです。
第1章 集団戦
『アモルフェス』
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POW : 打ち据え嬲るもの
【触手】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 刺し穿つもの
自身の肉体を【先端が尖った形状】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : 侵食するもの
全身を【冒涜的なオーラ】で覆い、自身が敵から受けた【忌避感】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:烏鷺山
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🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
グリモアを潜り抜けた先には一人の男が熱弁する様に人々に叫んでいる。
「みんな聞いてくれ!火八間市の状態は未来の世界だ!今に世界中があのゴーストタウンみたいになってしまうんだ!本当だ!現にあの街に俺と一緒に行った調査団の連中は一人も帰ってこないんだ!あの街にいたから他のみんなより少し早く消されたんだ。いずれ世界中の人が消されるんだ!」
待ちゆく人々に叫び続ける姿を物珍しさに見る人。興味もなく無視する人。反応は様々だが、男の言葉は多くの人に聞こえていた。そして、SNSには物珍しさ男が熱弁する動画が、面白半分に、本気に受け止めて、広められた男の話が短い時間でもその場にいない多くの人にも届けられる。噂は人々に伝わり、現実を侵食する。
突然男が言葉を止めた。そして、突然苦しみだしたかと思うと、その体から、周囲の地面から黒い粘菌のようなものが這い出た。突然の異形出現に街は騒然となり、人々は方々に逃げ去っていく。
フリル・インレアン
ふえぇ、なんだか気になることを言ってましたが、まずはあのドロドロしたものをどうにかしないといけませんね。
こういう時はガジェットショータイムです。
えっと、これは鉛筆削りでしょうか。
でも、鉛筆削りで削っても鋭くなるだけじゃないのでしょうか?
鉛筆も削っていけば、どんどん無くなっていきます。
そういうことですね。
ですが、ガジェットさんなのですから、せめて自動がよかったのですが、手動なんですね。
ふえぇ、急いで削らないとガジェットさんが貫かれてしまいます。
「ふえぇ、な、なんだか気になることを言ってましたが、まずはあのドロドロしたものをどうにかしないといけませんね。」
フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は男から這い出た粘菌を見て、男への接触よりも先に敵性存在の撃退を優先する。両手を前に突き出すと、目の前の地面が円を描くように光り、そこから何かが浮かび上がる。それはフリルと同じくらいの大きさの手回し式鉛筆削りであった。
「…………?」
戦闘に使えるとも思えないガジェットの出現に思わず首をかしげる。呆けるフリルに向かって粘菌が先端を針の様に尖らせて、突き刺そうとする。粘菌の接近に気づいたフリルは咄嗟にその身をガジェットの陰に隠す。すると、先を尖らせた粘菌は鉛筆削りの穴にすっぽりとはまってしまった。予想だにしていなかった事態に一瞬フリルは呆然とするも、目の前の光景を見て、ガジェットの使い方に思い至る。そして、鉛筆削りのハンドルを両手でつかみ、回し始めた。鉛筆削りはその機能の通りに穴にはまった粘菌を削っていく。
(ふうふう…せめて自動であればよかったのですけど…手動なんですね。)
自分と同じサイズの道具を回すことに結構な重労働を感じつつも、ガジェットが破壊される前にと、急いでハンドルを回していく。粘菌はしばらくもがいていたが、削られたことによって鋭くなった先端をさらに削られ、いつの間にか削りカスの様にバラバラになった後、風に吹かれるように消滅していった。
大成功
🔵🔵🔵
波狼・拓哉
…感染(物理)でしたか。いやまあ、話聞いただけで…ってよりマシですけど。しかし、他の調査団員はどうなってるんですかね。…まあ、期待せずに片隅にでも置いておきましょう。まずは対処対処と。
化け潰しな、ミミック。終わりの時は満ちましたっと。粘菌ぽいですし、撃ち漏らした時が怖いですしね地形事行けばまあ…大丈夫でしょう。多分。地形の方は必要経費ってことで。なーに一撃で行ければ一つで済みます。
自分は衝撃波込めた弾で触手の軌道を逸らしたり、第六感で撃ち漏らしを察知して撃ったりしときましょう。前はミミックに任せてますからね。無理に自分が前でなくともいいでしょう。
(アドリブ絡み歓迎)
黒い粘菌はうねうねと街中で蠢く。多くの人間の精神エネルギーを餌に生まれたUDCは想像以上の数になっていた。波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)はその性質と数に辟易しつつも、冷静に戦況を見極めていた。
「ふむ…粘菌ぽいですし、撃ち漏らした時が怖いですね。地形ごと行けば、まあ…大丈夫でしょう。………化け潰しな、ミミック。終わりの時は満ちましたっと」
ミミックに戦いの合図を送る。ミミックは拓哉の足元から跳びあがると、黒い粘菌の海にダイブする。そして、一匹の粘菌を押しつぶし、その体が地面に着く。その瞬間、超重量の衝撃が地面に伝わる。衝撃は粘菌が形成する海の真下に広がっていき、その地面を木っ端微塵にした。突然地面を失った粘菌は割れた地面に挟まれ、押しつぶされ、次々と消滅していく。
「よしよし、概ねうまくいきましたね。」
狙い通り地形破壊による攻撃は大打撃を与えていることを確認しながら、拓哉はMODELtypeβ・γ バレッフ&ノットを取り出す。そして、顔を向けずに破壊された地面とは違う方向に銃口を向け、引き金を引いた。その衝撃波を纏った弾はいつの間にか迫ってきていた触手をはじき、拓哉の髪を僅かに掠める程度の軌道に修正する。拓哉は撃ち漏らしていた個体に向き直ると、今度は二丁とも銃を向け、同時に銃弾を発射する。銃弾は衝撃波を纏い、粘菌の体の二か所を撃ち抜き、その風穴を開ける。撃ち抜かれた体は地面にべちゃりと崩れ、消滅していった。
成功
🔵🔵🔴
江田島・乱蔵
「人の噂は75日、ってのも今じゃ当てはまらないか」
現場に着いたら、男の前にズカズカと歩み寄り、声を掛ける。
「で、何でお前は消されなかったんだ?」
「お前以外の人間は消されたのに、なんでお前はここにいるんだって聞いてんだよ」
「お前はスピーカーにされたんだよ。黒幕が『望む世界』を実現させるためにな!」
異形に変化したら戦闘態勢を取る。
「まったく、演出が過ぎるぜ、これはよ!」
戦闘は前衛。接近して攻撃する。
皆と連携しつつ、常に敵の前に立ち、壁となる。
「まずは肩慣らしだ。サッサと片付けちまうとするか」
「図星だからって力業で来るのは、芸が無いな」
「これで終わりだ。あばよ」
戦闘が終わったら、周囲を確認する。
御園・桜花
「少しでも早く前に出て、皆さまを守らなくては」
第六感や見切りで人混みを避けて急いで前線に移動しながらUC「シルフの召喚」使用
触手を切り裂く
接敵後も粘液が最初の男性に戻らないようUCで切り刻む
「あの方の中に逃げ込まれたら困ります。此処で完全に消滅させないと」
敵からの攻撃も第六感や見切りで避けるが、避けられない攻撃は盾受け
その中でカウンター可能な攻撃があれば、カウンターからのシールドバッシュで反撃
その際破魔や属性攻撃も乗せ少しでもダメージを稼ぐ
攻撃が一般人に向かった場合は割り込んで盾受け
一般人の被害を防ぐ
戦闘が終わったら男性に駆け寄り状態確認
脈を診て水を飲ませるくらいしか出来ないが介抱する
「森の妖精、風の精霊。私の願いを叶えておくれ。代わりに1つ、お前の気ままに付き合おう。おいでおいで、シルフィード」
御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は混乱し、発生源の周囲で逃げ惑う人混みを縫うように走りながら、詠唱する。そして、今まさに、発生した粘菌に襲われそうになっている一般人の間に割り込んだ。退魔刀で触手を受け止め、ギリギリと相手の動きを力で止めている隙に、精霊が風を吹き荒らす。風で生まれた刃は粘菌の体をバラバラに分解し、そのまま消滅させていった。
「ここは危険です。早く逃げてください。」
桜花は一般人に言うと、今度は発生の中心となった男に向かって走る。途中に行く手を阻む粘菌を退魔刀でバラバラに切り捨てつつ、男に近づいていく。丁度男の周囲にいた粘菌は先手を取り、触手で桜花を打とうとする。しかし、無数の触手を桜花は最低限の動きだけで回避し、最後の一撃を銀盆で弾いた。触手があらぬ方向に弾かれ、本体への道がガラ空きになる。それに合わせ、桜花は退魔刀を両手に持ち、粘菌までの距離を一気に詰める。退魔の力を込められた一閃が振るわれ、粘菌の体を真っ二つにすると、切り裂かれた体は消滅していった。桜花は納刀すると、倒れている男に駆け寄った。
「大丈夫ですか?意識はありますか?」
「うぅ…あの街は…。」
「噂だけでこんな状況になるんじゃ、人の噂は75日、ってのも今じゃ当てはまらないか。」
意識が未だはっきりせず、桜花に介抱される男の元に江田島・乱蔵(闇狩り師・f05878)が歩み寄り、男に顔を近づける。
「で、何でお前は消されなかったんだ?」
「え…?」
「お前以外の人間は消されたのに、なんでお前はここにいるんだって聞いてんだよ」
「わ、俺は逃げ返って…」
「違うな。お前はスピーカーにされたんだよ。黒幕が『望む世界』を実現させるために…な!」
突然、乱蔵が後ろに勢いよく振り向きつつ、裏拳を繰り出した。拳はいつの間にか迫っていた粘菌を砕き、辺りに飛び散らせた。
「まずは肩慣らしだ。サッサと片付けちまうとするか」
肩を回しながら、男や桜花の壁になるように立つと、残っている複数の粘菌に向かっていく。粘菌が伸ばす触手を拳のみで破壊し、粘菌たちの注意を引く。
「切り刻みます!」
注意がそれた隙を突き、風の刃が吹き荒れる。それは生き残っていた粘菌を次々とバラバラに切り裂いていく。
「これで終わりだ。あばよ」
そして、乱蔵が最後に残った個体に肉薄し、超高速の拳を叩きつける。粘菌は辺りにはじけ飛び、消滅していった。
「さて、それじゃあ、そいつに話を聞かねえとな。」
敵の消滅を確認した乱蔵と桜花は男に向き直り、詳しい話ができるように介抱するのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『ゴーストタウンに潜む影』
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POW : 少しでも怪しいと思った家に片っ端から侵入して探す
SPD : 地域中歩き回って、予知などの情報に合致する家に目星をつける
WIZ : ここまでの情報から推理したり、周辺施設の人などに話を聞く
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🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
逃げ帰った男の話では火八間市は人が完全に消えた街であり、同時に世界中から人が消滅してしまう遠くない未来のモデルケースであるとのことだ。それは歌を歌う女性を見て、何故か理解することができた。自分はその事実を少しでも多くの人に伝えるべく、理由もわからない強迫観念に押され、逃げ帰ったと語った。猟兵たちはその火八間市に向かうと、そこには人の気配が一切しない文字通りの無人の街であった。男の話では今でも同じ調査団のメンバーはこの街にいるらしい。しかし、男が見たという女性がどこにいるかまでは分からないようだ。
波狼・拓哉
…調査団残りは生きてるだけって状態じゃないでしょうね?まあ、探しますけど。一番情報持ってそうだし。
いるとしたら隠れてる…かな。地図から地形の利用できそうなとこに目星つけて…後は第六感にでも任せてふらふら行きますか。ああ、痕跡とかも見落とさないようにしときましょうか。
調査団員と接触出来たらコミュ力使って色々話を聞きましょう。逃げ帰った男がどっちいったとか歌う女性を見てないかとか色々ね。聞き終えたらUC使って収容しときましょ。化け導きなミミックー。
女性みたり歌聞いたりしたら強迫概念に押されるんですっけ。まあ…狂気・呪詛耐性でなんとかなるでしょう。聞こえたならそっちにいきますかね
(アドリブ絡み歓迎)
「…調査団残りは生きてるだけって状態じゃないでしょうね?まあ、探しますけど。一番情報持ってそうだし。」
波狼・拓哉は第六感を研ぎ澄ませながら、ゴーストタウンとなった街をふらふらと歩き回る。といっても、あてがないわけではない。街を見渡すことに都合がいい背の高い建物や調査団が訪れる予定の地点、そして最終目標として女を見たマンションを目指して歩いていた。そして、近場にあった調査予定地点の近くに来ると、視界の端に赤いものが付着している地面を見つけた。近づいてみると、それは血であった。狭い路地まで続く血を追い、その終わりまで拓哉はたどり着く。
「これは…話を聞けるとか聞けないとかそういう問題じゃなさそうですね…。」
そこに転がっていたのはお互いの胸をナイフで突き刺した2つの遺体であった。どちらも調査団の腕章をつけているが、片方の男はその腕章が鋭利な刃物のようなもので切られ、その下から血がにじんでいる。すると、拓哉の耳に微かに歌声が届く。その瞬間僅かなめまいに襲われるが、それに耐え、路地を出て、歌声が聞こえる方を見た。そこには男が話していた大きなマンションがあった。
成功
🔵🔵🔴
御園・桜花
正気に戻った男性から、元々の予定を確認
都市計画のお役所仕事として行った行動なら、男性の分担地域やどの道を通って火八間市に入ったかくらいは先に言い含められて調査に入ったと思うので、それを可能な限り聞き取りする
歌自体が狂気か呪詛の伝播だと思っているのでアイテムで防御していく
車が入れるような場所であったかも確認し可能ならケータリング用キャンピングカーで現地に向かう
「これなら隠れている方に会った時に、温かいものをお渡してお話しできますもの」
男性に聞いた道順で火八間市に入ったら、目立つマンションを発見次第UC「蜜蜂の召喚」何度も使用
五感を共有する蜜蜂に確認させ発見したら即送還
他の仲間にその情報を連絡する
江田島・乱蔵
「静かだな。人がいないってだけでこうにもなるか」
男から聞いた情報を元に、女性がいたという建物を目指す。同時に「影の追跡者」を召喚し、上空に飛ばして空から探索して貰う。
「さて、どこにいるのかね?」
優先順位は、女の探索の方を優先。情報は携帯や無線機を使って皆で共有し、全員が連携して行動できるようにする。
調査団のメンバーについては、自力で動けるのならば脱出を促す。無理な場合は、事が終わるまで隠れる場所を探してそこにいて貰う。
女を発見したら皆に連絡。慎重に状況を伺いつつ、こっちが不利な状況にならない限り、皆を待つ。
「こっちは今、○○だ。そっちの状況は?」
「どうやらビンゴらしい。集合だ。仕留めるぞ」
フリル・インレアン
ふえぇ、本当に誰もいませんね。
アヒルさん、空から探せませんか?
大丈夫ですよ、火山の噴火はもう終わってますし、誰もいないみたいですから襲われることはないと思いますよ。
アヒルさんが何か見つけられるといいのですが。
あれ?こういう時ってアヒルさんが戻ってくると、そこには私の姿がないというケースが多いような気がします。
ふえぇ、アヒルさん早く帰って来てください。
「ふえぇ、本当に誰もいませんね。」
「ああ、静かだな。人がいないってだけでこうにもなるか」
街に着いたフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)と江田島・乱蔵(闇狩り師・f05878)は街全体を包む不気味なほどの静寂に思わず言葉を漏らす。人の生活環境としての機能を最早遂行していない空間は街を訪れる人を飲み込まんとしているようだ。
「さて、どこにいるのかね?」
「アヒルさん、空から探せませんか?」
乱蔵は影の追跡者を召喚し、フリルは手に持っていたアヒルちゃん型のガジェットに話しかけ、それぞれが空中に上がっていく。それを通して、街の様子を見ながら、元凶と思われる女の姿や行方不明になった調査団を探していると、アヒルは男が見たというマンションの近くに到達していた。そして、その屋上に女の人影を捉える。
「ふぇぇ、乱蔵さん。マンションの屋上に…」
「…どうやらビンゴらしいな。」
フリルの言動から女の発見を汲み取ると、すぐに無線機を取り出す。
「聞こえるか?こっちは今、女の姿を捉えた。マンションの屋上だ。一旦集合してくれ。」
すると、しばらくして応答が返ってくる。
「こちらは桜花です。私も大通りからマンションの屋上にいるのが見えます。それで、どうやらこちらに向かってきているようです。」
その応答を受けたとき、いつの間にか女は移動を開始しており、乱蔵とフリルもまた、移動を始めた。
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乱蔵とフリルが女の姿を探っていた頃、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は自身が所有するケータリング用キャンピングカーで火八間市に乗り入れた。そこは街全体から音一つ聞こえず、生活感の一切ない無人の街であった。男が言うには分担していた地域は街の入り口から街の中心までの大通りが通る区画を調査することになっていたらしい。桜花は男の話を聞いてから持ち込んでいた呪いを無効化する道具を起動すると、車を低速男が進んだ道と同じ経路を通るように進ませ始めた。大通りを注意深く観察しつつ、中心に向かっていく。そして、しばらく進んで行くと話の通り、ひときわ目立つマンションが視界に入る。
「あれが件のマンションですか。…この辺りで調査団の人も歌声を聞いたみたいですね。」
マンションを視界に収めると同時に桜花の耳に微かに歌声が届く。桜花は蜜蜂を何匹も召喚し、マンションに向けて送り出した。蜜蜂を介して、マンションの周辺を探り、そして、マンションの屋上で高らかに歌を歌う女の姿を蜜蜂の“目”が捉えた。それを確認し、即座に蜜蜂を呼び戻し、連絡用の無線機を取り出そうとする。しかし、その瞬間、マンションの王九条からの視線が桜花を射抜いた。なぜなら大通りは街中でも特に開けた場所。大通りから周りを見渡すことが容易なように、大通りを見渡すことも容易であるようだ。女は屋上からふわりと飛び降りると、桜花に向かってゆっくりと歩いてくる。桜花は他の猟兵に連絡を入れると、キャンピングカーから降り、女に対峙するのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『流歌飛語の魔女フィサリス』
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POW : 嘘も繰り返せば真実となるのです
【嘘や噂を真実と思わせる呪歌】を披露した指定の全対象に【呪歌の内容とフィサリスに従いたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD : 全ては虚構。わたくしも虚構
全身を【半透明の実体のない姿】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ : 貴方が吐いた一番酷い嘘を、罪を、白状なさいませ
対象への質問と共に、【対象の影】から【フィサリスの使い魔】を召喚する。満足な答えを得るまで、フィサリスの使い魔は対象を【嘲笑いながら鋭い爪】で攻撃する。
イラスト:天都 深杜
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「イブ・フーリッシュ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵たちの前に立ちふさがる魔女はくすくすと笑う。
「あなた方が来てしまったという事は…ふふふ、他の方は目障りだったので、殺し合ってもらいましたが、最初に私の歌を聞いた方はしっかりと世界に広めてくれたようですね。世界の終わりの嘘を。ああ、いえ、嘘ではありませんでしたね。嘘も重ねれば、それが真実。同じように世界に広まった嘘にはさらに嘘が重ねられて人にとっての真実になる。世界がこの街の様に終わるのもまた真実となりますねえ。ふふふふ、もう止まらないですよ。一度吐き出された言葉は。世界が終わるまで消えませんよ。今は嘘であってもね。ふふふふふふ。」
嘘で世界を塗り替えようとする嘘だらけの魔女は言葉で猟兵たちの来訪を嬉しそうに、その言外に猟兵たちが目障りという感情を隠すこともなく、あふれ出させている。嘘をつく性を持つ魔女は目の前で不敵に笑っている。
御園・桜花
「貴女の言葉は嘘で固められただけのもの、信じぬ限り真実にならない。つまり、貴女が此処に残った調査員『全て』を殺し合わせたと言うのも…ただの嘘ですわね」
「何て弱い魔女でしょう。嘘を信じられぬ限り力を震えないなんて…ああ可笑しい」
「私は私の主観で話しますもの。それが他人の見た事実と違おうが、私は私の中の真実として信念をもって語っていますもの。故に断言しましょう。弱き魔女、貴女は此処で私達に倒されるのが定めです…お可哀想に」
魔女煽り他の猟兵の被害を減らす
敵の攻撃は見切りや第六感使用し効果的に盾受け
敵の動きが止まった所をUC「エントの召喚」でどんどん刺し貫く
戦闘後は調査員探し
死体もきちんと連れ帰る
くすくすと笑う魔女を御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は冷ややかな目で見つめる。
「貴女の言葉は嘘で固められただけのもの、信じぬ限り真実にならない。つまり、貴女が此処に残った調査員『全て』を殺し合わせたと言うのも…ただの嘘ですわね」
「あら、貴女は死体をご覧になってはいないのですねえ。ですが、私の言葉は真実にございますよ。証拠など所詮は理由。多くの人間が信じれば、真実になるのですよ。あなたも多くの人がそうだといえばそう思うでしょう?」
魔女は飄々と嘯く。問答の最中から桜花の影からは音もなく、鋭い爪を持った使い魔がゆっくりと現れ、桜花に向けて爪を振り下ろした。
ガキンッ!
金属が固いものとぶつかる音が響く。桜花はいつの間にか持っていた銀盆で爪を受け止めていた。使い魔は何度も桜花の身を引き裂かんと爪を振り下ろすが、それらを次々と銀盆で防ぎ、火花を散らす。
「何て弱い魔女でしょう。嘘を信じられぬ限り真実を生み出せないなんて…ああ可笑しい」
「?真実とは言葉の――」
「私は私の主観で話しますもの。それが他人の見た事実と違おうが、私は私の中の真実として信念をもって語っていますもの。故に断言しましょう。」
桜花の返答に使い魔の体がボロボロと崩れ始める。銀盆を振り払い、崩れかけた体を完全に破壊した。
「弱き魔女、貴女は此処で私達に倒されるのが定めです…お可哀想に。」
予想もしていなかった返答に魔女は言葉を失い、立ち尽くす。その隙で木の牧人の霊が桜花の傍らに現れる。地面が盛り上がり始め、そこから一本の根が飛び出し、魔女の横腹を貫いた。根が引き抜かれると、口から血を吐き、よろよろと立つが、突然くつくつと笑い始める。
「私を倒すことなどできませんよ。何せ、私が生きているという真実に嘘で塗り替えてしまえばいいのですから!」
魔女は大げさに腕を広げる。しかし、その傷口は塞がることもなく、呼吸も乱れたままであった。
大成功
🔵🔵🔵
波狼・拓哉
広めてはいたけど伝わってはないんじゃないでしょうか。今日滅亡論とか一杯ありますし。恐怖の大魔王とか。というか言葉は残るでしょうそりゃ。一般論言ってて恥ずかしくないんです?(煽り)
まあ、そんな問答しにきたわけではないんで。化け咆えなミミック。その歌声ごと吹き飛ばしてやりましょうか。なにより歌を聞いたら面倒そうですしね。聞かないで済むならそれに越した事はないでしょう。後はまあ、狂気入っていつも通り歌えるといいですね!
自分は衝撃波込めた弾で使い魔や、相手の喉を狙って撃ち込んだりしてサポートに回りましょうか。
(アドリブ絡み歓迎)
江田島・乱蔵
嘘はどこまでいっても嘘に過ぎない。どれだけ重ねても、いつかはバレる。
それを今からわからせてやるよ。
前衛。皆と連携しつつ、敵の前に立って壁となり、中後衛への攻撃を防ぐ。
攻撃は「空手+プロレス」の徒手空拳。打撃と投げで攻撃しつつ、灰燼拳を打ち込んでいく。
敵がどの状態でも、攻撃の手は休めない。少しずつでもダメージを蓄積させていく。
「懐柔しようとしても無駄だ。お前の言葉が嘘だとわかっているからな」
「動けないなら逆にチャンスだ。サンドバッグにしてやるよ」
「一番酷い嘘か?お前が勝つ事だな」
「どうした?嘘をつく事に飽きたか?お前の薄っぺらい言葉など、世に広まる事なんて無いんだよ!」
「これで終わりだ。あばよ」
くつくつと笑う魔女に対して、波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は呆れたように嘆息する。
「広めてはいたけど伝わってはないんじゃないでしょうか。今日滅亡論とか一杯ありますし。恐怖の大魔王とか。というか言葉は残るでしょうそりゃ。一般論言ってて恥ずかしくないんです?」
「ふふふ、そんなことはあり…」
「化け咆えなミミック。」
「―――――――――!!」
魔女の言葉を遮るように傍らにいるミミックが咆哮を上げる。言葉はより強烈な音波に遮られ、何の意味もなさなくなると同時に、その体が爆裂する。魔女は余裕のあった表情を一瞬歪めるが、すぐに顔を戻し、口を開く。
「ふふふ、あなたがそうやって私の言葉を遮るのは理解しているからではないですか?嘘のチカラというものを?!」
投げかけられた問いが引き金となって、拓哉の影から使い魔が姿を現す。当の拓哉は魔女の見当はずれな問いに再び嘆息し、使い魔に目を向けるが、使い魔は突然横に吹き飛んでいった。後ろに立っていた江田島・乱蔵(闇狩り師・f05878)に蹴り飛ばされたからだ。
「懐柔しようとしても無駄だ。お前の言葉が嘘だとわかっているからな」
拓哉に投げかけられた問を乱蔵が代わりに一蹴すると、魔女の前に飛び出した。
「嘘はどこまでいっても嘘に過ぎない。どれだけ重ねても、いつかはバレる。それを今から…わからせてやるよ!」
拳を作り、魔女の顔面に向けて正拳突きが放たれる。しかし、その一撃は空を切った。攻撃の瞬間に魔女はその実体をなくし、乱蔵の攻撃をいなした。そして、口元にわずかな笑みを浮かべ、呪歌を口ずさもうとした瞬間――
「――――――――――!!」
再度ミミックが咆哮を上げた。今度は爆発こそしなかったものの、突然の大きな音に再び、顔を顰め、透明化を解除してしまう。
「結局のところ、嘘だけで世界をどうにかしようとした、それが貴女の限界ですね。」
拓哉はいつの間にか手に持っていたモデルガンの引き金を絞り、魔女の喉元を狙う。魔女はそれを何かを言い返すこともなく、紙一重で回避するが、それは大きな隙となった。
「どうした?嘘をつく事に飽きたか?」
体勢を立て直し、すぐ近くまで迫って拳を振りかぶっていた乱蔵に魔女は気づかなかった。
「お前の薄っぺらい言葉など、世に広まる事なんて無いんだよ!」
魔女の顔の側面に超高速の裏拳が叩き込まれる。魔女はその一撃を受け流すことができず、吹き飛ばされる。
「ふふ…ふ、このような…痛み、私には…効きませんとも…ええ。効き…ません」
よろよろと体を起こしながら、自分へのダメージを否定する。言葉こそはじめと変わっていないように見えたが、その姿からついている嘘は最早単なる強がりの様になっている。
成功
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クラリス・スカイラーク(サポート)
好奇心旺盛かつ天真爛漫で、誰に対しても友好的な人物です。娯楽と新しい発見に目がなく、どの世界でも様々な出来事に興奮します。
また、面白いと感じた、特に詩の題材となるものを日記帳に記す癖があります。
多少の怪我は厭わず積極的に行動し、指定したユーベルコードは全て使います。
各世界のルールは守り、他の猟兵や一般人に危害は加えません。
得意技は音楽による精霊4体の召喚と使役です。精霊はそれぞれ火・風・水・土の力を持ち、任意の精霊を呼び出せます。
精霊の描写(容姿や攻撃手段など)はマスターの皆さまにお任せします。
口調や細かい設定はプロフィールをご確認ください。以上、よろしくお願いします。
フリル・インレアン
ふえぇ、つまりここが未来の姿というのは嘘なんですね。
そして、嘘も積み重なれば真実になるんですね。
でしたら、その嘘を真実にしてしまいましょう。
ガジェットショータイムです。
これはカメラですね。
では、多くの人に嘘の世界を見てもらって真実にしてしまいましょう。
ということで、いっぱい写真を撮ってみました。
それにしても、滅んだ世界で希望の歌を歌う歌姫さんって素敵ですよね。
まるで、映画みたいで。
感染型UDCさんの特性でたくさんの精神エネルギーを与えてしまいましたが、もう実体がない姿ではないですよね。
その状態は無敵でいられますか?
流れた噂がだいぶ変化したので、精神エネルギーが奪われる人が少ないといいのですが。
「ふえぇ、つまりここが未来の姿というのは嘘なんですね。そして、嘘も積み重なれば真実になるんですね。でしたら、その嘘を真実にしてしまいましょう。」
「…は?」
突然のフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)の世界崩壊の嘘を助ける言葉に魔女は思わず呆けた言葉を出す。その手にはカメラ型のガジェットが生成され、フリルは街中の写真を撮って次々とネットにあげていく。終末の世界として撮影された写真は調査団の男の伝聞と同じく、多くの人に知れ渡る。しかし、言葉と写真には大きな違いがあった。それはより具体的な情報が詰まったモノが知れ渡ったことだ。元々、男が熱弁する動画が面白半分で広まった状況を追うように流れた写真は、SNSの住民たちにとって格好の遊び道具となった。見た人すべてが真面目に、ネタとして、半信半疑に、好き勝手に受け取り、好き勝手に吹聴していくことで、噂は次第に世界終末風景からただの映画の撮影セットまで男が元々流した嘘の原型をとどめないほどに変化し、SNSの海にある数あるネタの一つとして埋もれていく。
「そんな…こんな方法で…私の言葉が…嘘が…」
感染型UDCである魔女は自身が流した嘘が意味を、形を失っていくことを感じ取り、呆然とする。そして、なおも写真を撮り続けるフリルに牙をむいた。
「貴女は…いつまでそれを続ける気ですか!!」
質問ともならぬ質問をフリルに投げかける。フリルの影から使い魔が現れ、鋭い爪でフリルを切り裂こうとするが、その使い魔は4色の光によって貫かれ、瞬く間に消失する。4色の光が戻っていく先を見るとそこにはクラリス・スカイラーク(微笑む春風・f08606)がシンフォニックデバイスを持って立っていた。
「あなたの嘘はもう完全に意味を失ったみたいだね。じゃあ、最後はあなただけだよ…!」
クラリスは思い切り息を吸い込む。そして、シンフォニックデバイスに向かって叫び声を吐き出した。音波は強烈な一撃となって魔女を押し流し、吹き飛ばす。そして、空中に投げ出されると、そのまま地面に落ちる前に全身が影となり、消滅していった。
成功
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