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アルダワ魔王戦争2-B〜ふよふよ大行進

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争

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●振り子の橋と巨大な影と蜜ぷに
 ゴウンゴウンと、蒸気機械の動く音が響く。
 音に合わせて左右に揺れる橋が、地底湖に掛かっている。
 地底湖には、巨大な真っ黒い影。
 よーく目をこらしてみれば、ギラリと覗く鋭い牙を持つ巨大怪魚だと分かる。

 落ちようものなら、タダでは済むまい。
 ならばこの不安定な橋を渡るしかないのだろう。
 ところが、橋の上には楽園を目指す集団が揺れる橋の動きに合わせて、ふよふよと陣取っているのだった。

●絶対に落ちてはいけない橋
「皆さん、お疲れさまです」
 グリモアベースで待機していた太宰・寿(パステルペインター・f18704)が、猟兵たちへと声をかける。
 早速ですみません、と前置いて寿はスケッチブックを開く。
 描き出されるのは、地下迷宮アルダワの最深部、かつて大魔王を封印したはじまりの領域たるファーストダンジョン。
 その一部であろう地底湖の絵だ。

 今回の戦争の最終目標は、ファーストダンジョンを覆うダークゾーンを解き放ち、大魔王を倒すことだ。

「こちらの地底湖を渡って頂きたいんです。ただ渡ればいいのではなく、地底湖の上にかけられた振り子の橋を必ず通ってください」

 猟兵たちを見つめる寿の表情は真剣だ。

「地底湖には、蒸気仕掛けの巨大な怪魚がいます。落ちたり、飛行して渡ろうとすれば怪魚が飛び上がって食らいついてきます」

 痛いどころではすまないのだと寿は告げる。

「だから、必ず橋を通ってください。橋の上には、蜜ぷにがいます。妨害してきますので、倒して渡ってください」
 ぱたりとスケッチブックを閉じると、寿は猟兵たちへと視線を移す。

「不安定な足場での戦いです。工夫して動けたら有利に運べるのではないかと思います。
 相手は可愛いですし、馴染み深い方も多いと思います。でも、油断しないでくださいね」
 そこまで話きり、寿は猟兵たちの転送をはじめるのだった。


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 ダンジョン探索は心が躍ります。

 こちらは、一章で完結する『アルダワ魔王戦争』のシナリオです。
 青丸を獲得されたら、ダンジョンアタック! ですよ!

 少しゆるりとした空気でご案内できたらいいなと思っています。

●プレイングボーナス
 不安定な足場で戦う工夫をするか、敵を足場から落とす。

●プレイング受付について
 OP公開から受け付けいたします。
 ※早めの進行となる見込みです。
 ※全採用はお約束出来ません。ご了承頂けますと幸いです。
 ※グループは【2名様】まででお願いいたします。

 よろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『蜜ぷに』

POW   :    イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジュリア・ホワイト
んん?これはボクへの挑発かな?
「このボクを――ちょっと横風が吹いたくらいですぐ運休するような軟弱路線と一緒考えて貰っては困るね!いいだろう、正面から堂々と橋を駆け抜けてあげようじゃないか!」

【そして、果てなき疾走の果てに】で橋を一息に突破することを狙うよ
自身の運転スキルをフル活用、念動力すら車体を支えるのに使用
そして可能なら踏切結界で橋の振れも軽減して
意地でも橋を走行して突破しようとする
「行こう、運転士精霊さん!この程度は障害にならないと証明しよう!」

蜜ぷに?何匹来ようとまとめて轢殺だよ?
その程度の質量で列車を止めようなどと、甘いとしか言いようが無い

【アドリブ歓迎】




 ゆらりゆらり、蒸気機械の音に合わせて橋が揺れる。橋のたもと、揺れる橋の様子を見ながら、ジュリア・ホワイト(白い蒸気と黒い鋼・f17335)は口元に指を当て首を傾げる。
「んん? これはボクへの挑発かな?」
 きょとりとして見せて、すぐにその表情は勝ち気な笑みへと変わる。
「このボクを――ちょっと横風が吹いたくらいですぐ運休するような軟弱路線と一緒に考えて貰っては困るね! いいだろう、正面から堂々と橋を駆け抜けてあげようじゃないか!」
 そう宣言するジュリアに、蜜ぷにも負けられないときりりと表情を引き締めて、ふよんふよんと橋の上で警戒態勢をとる。
「一番槍というやつだね! 行こう、運転士精霊さん! この程度は障害にならないと証明しよう!」
 召喚した踏切結界が、蜜ぷにへと放たれる。べちんと音を立てて結界とぶつかれば、ただでさえ狭い橋の上の蜜ぷにたちに、最早逃げ場はない。

 さりとて逃げる気などない蜜ぷにたち。ジュリアの行く手を阻もうと、勇者ぷにと戦士ぷにを召喚。高速で己らに近づいてくる機関車の前へと躍り出る。ふよんふよんとぷにぷにぼでぃに剣や盾を構えて威嚇する集団に、ジュリアは風圧で髪を乱しながら不敵な笑みで対峙する。
 レールのない橋の上。振り子の動きに合わせて左右に揺れる車体を、ジュリアの念動力で橋へと押さえつける。軌道が逸れないよう、ジュリアが手すがら車両を操作する。

「意地でも橋を一息に駆け抜けるよ! ボクはオーヴァードライブ。蜜ぷに? 何匹来ようとまとめて轢殺だよ?」
 列車から顔を覗かせ、わざと挑発するようにジュリアが笑みを浮かべてみせると、むむむと蜜ぷにたちの顔の中身が中央に寄る。

 彼女はオーヴァードライブ――またの名を、オーバーキル。

 かくして甘い蜜をまき散らし、列車は橋上を疾走する。ジュリアに悪路など存在しない。揺れようがべたべたしようが関係ない。なぜなら、ジュリアの戦闘スタイルに自重という言葉はない。全部轢くと言ったら轢くのだ。即ち橋の上に屯する蜜ぷにの集団など、数のうちにも入らない。

 蜜ぷにたちがきりりとしたのもつかの間。ぷに~!! という叫び声は、儚く走行音にかき消された。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イージー・ブロークンハート
あー無理ですね、振り子の橋とかとか無理です。
だいたい相手ぷにじゃんか。不定形じゃんか、いくらでも橋にくっつけるじゃんか。
ずりいぞーー!!
ということでコードで硝子片を三種浮かべる。うちひとつ、絡みつくやつだけは自分に当てる。橋と自分を固定。
残りの硝子片でぷにを狙う。

ま、硝子が効かなくても余計な重さが入ればバランスも崩しやすいだろ?
隙を見て自分につけた重いのを外して敵も狙うぞ。コード無力化できりゃこの上ないもんな。
うまくタイミング見切れるかなー…。
オラアアアアぷにてめえ賢者呼ぶとかずるいぞぶち当てて落としたらァ!!!!!
(アドリブ・ピンチ・協力可能です)


青霧・ノゾミ
振り子なら。
左に右に、橋が振り切れて動きを止める一瞬があるはず。
そこですかさず攻撃しながら前進する。
蜜ぷにを氷の矢で攻撃! どいてどいて~!
…っと、叫びつつ。
橋が揺れる動きに入ったら、図々しく蜜ぷにに抱き着く。
ぷにぷにして、落ちずらい性質(?)のはず。
こいつ自身も落ちないようにするはず。
ってことで。
ついでにかぶりついて甘い汁を吸って腹ごしらえ!
実はいっぺん蜜ぷにを食べてみたかったんだ~♪
でも橋の動きが端で止まったら、
また容赦なく氷の矢を降らせるんだけどね。
氷の矢をたくさん撃ち込んで動きを鈍らせて、
落っことしてサヨナラするんだけどね。
ありがとう蜜ぷに!
僕はきみのことを忘れない!(味わいとして)


西条・霧華
「厄介な仕掛けではあるんですけれど…、仕掛けその物は楽し気にも見えるのは何故でしょうか?」

…気を引き締めないといけませんね
お世話になっているこの学園を護る為、守護者の【覚悟】を以て尽力します

振り子のタイミング、足場の安定した場所、敵との位置関係を【視力】を使って良く【見切り】、安全なルートとタイミングを調査
成るべく不安定な状態で移動や戦闘を行わない様に気を付けます

その上で【残像】を纏って【ダッシュ】する事で敵を眩惑
自分自身は見切りで安定した足場に移動しつつ『無名・後の先』で攻撃を誘います
誘った攻撃を【見切り】、【武器受け】しつつ【オーラ防御】と【覚悟】を以て受け流し、【カウンター】で落とします




「あー無理ですね、振り子の橋とか無理です」
 橋の手前で腕を組み、静かに首を振るのはイージー・ブロークンハート(硝子剣士・f24563)だ。
「だいたい相手ぷにじゃんか。不定形じゃんか、いくらでも橋にくっつけるじゃんか。ずりいぞーー!!」
 両手を口元にやり蜜ぷににたちへと叫んでいるイージーの隣で、帯びる愛刀に手を預け西条・霧華(幻想のリナリア・f03198)が橋を見つめて小さく苦笑を浮かべる。
「厄介な仕掛けではあるんですけれど……、仕掛けその物は楽し気にも見えるのは何故でしょうか?」
「確かに、下がアレじゃなければな」
 ちらりと地底湖を覗いてみれば、ゆらーり泳ぐ黒くて大きな影。飛び出してくるご馳走を待つように、不気味にその影を揺らしていた。
 そんな二人を尻目に、一人の少年がじっと橋の動きを観察している。整った顔立ちに載る青い瞳が左にゆらり、右にゆらりと揺れる橋を追って動いている。少年――青霧・ノゾミ(氷嵐の王子・f19439)はしばらくそれを続けた後、したり顔で一つ頷く。

「振り子なら、橋が振り切れて動きを止める一瞬があるはず、と思ったんだよ」
「タイミングをうまく狙えれば、動きやすそうですね」
「だよね。ま、習うより慣れろって言うし。行ってみようか!」
 なるほど、と口元に手を当てる霧華とイージーに、ノゾミはにぱと楽観的な笑みを浮かべる。そのまま、タイミングを見計らって駆け出した。
「どいてどいて~!!」
「……続きます!」
「二人とも決断早いな!?」
 目を丸くするイージーが慌てて二人の後を追う。

 ノゾミが先手を打つように手にした氷刃を振るう。刃の先から生まれる氷の矢は、ぷつりぷつりと蜜ぷにへと突き刺さっては彼らを凍らせていく。
「(……気を引き締めないといけませんね)」
 安定した足場を選びながら、霧華が橋の上を駆ける。距離を見定め、静かに籠釣瓶妙法村正を振り抜くと、ぴちゃりと甘い蜜が散る。
 霧華はアルダワ学園に通う生徒の一人。お世話になっているこの学園を護る為にも、尽力したい。眼鏡の奥の瞳に、強い決意の色を宿して刀を振るう。

 橋が左に振り切って右へと落ちていく中、イージーは三種の硝子片を呼び出す。その中から、重さのある硝子片を己へと当てた。橋と自分を固定して、体への揺れを軽減する。
「ぷに~!!」
 足場を固定したイージーを、蜜ぷにたちが襲いかかる。
「おおおおお!! 数の暴力じゃねぇかあぁぁーー!!」
 叫びながらぶん、と硝子片を飛ばすイージー。違わず硝子片が蜜ぷにたちを捉える中に、イージーを庇う形で霧華が己の体を滑り込ませた。
 無名・後の先。霧華の放つ気が、蜜ぷにたちを引きつける。その隙を逃さず、イージーが己と橋をつなぎ止めていた硝子片を飛ばす。命中した硝子片は、蜜ぷにから力を奪っていく。
「……よし、後頼んだ!」
「攻勢に転じます!」
 動きを封じされた蜜ぷにに、構えを解いた霧華が躍り出る。カウンターから放たれる光刃は、蜜ぷにたちを橋から吹き飛ばす。

「(蜜ぷに……性質からして、落ちづらいはず)」
 きり、としながら考察するノゾミ。ならば、することは一つ。ぽよんとしたそのボディに飛びついた――のはついで、そのままかぶりつく!
「かぶりつくのかよ!?」
「実はいっぺん蜜ぷにを食べてみたかったんだ~♪」
 蜜ぷにの相手をしながらも、思わずツッコミに回るイージーにノゾミはへへ、と笑う。
「甘くて美味しいよ!」
 そう言いながら、橋が動きを止めれば容赦なくヒュン、と氷の矢は蜜ぷにへと降り注ぐ。動きが鈍くなったなら、ぽんと橋から蹴り落とした。
「ありがとう蜜ぷに! 僕はきみのことを忘れない!」
 もちろん味的な意味でね! 爽やかな笑顔で、手を振るノゾミに、えぇぇ!? と思わず心の中で叫びながら、イージーも蜜ぷにの動きを見切りながらかわす。よくよく見たら、蜜ぷには増えていて。
「……オラアアアア! ぷにてめえ賢者呼ぶとかずるいぞぶち当てて落としたらァ!!!!!」
 どーん!! 重量のある硝子片が蜜ぷにを地底湖へと突き飛ばす。

 三人が蜜ぷにを突き落とすたびに落下音とは違うであろう、水面を激しく叩く音が橋の下から聞こえてくるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

城野・いばら
あらあら?なんだか甘い香り
アナタ達の匂い?
確かめたいけど…ふらふらの橋じゃあ渡れない
バラさん、バラさん手伝って?

橋の上に、不思議な薔薇の挿し木を這わせてそこを渡るの
不思議な国の美味しい水もあげたら、ほら
天まで届く大樹のようにながーく丈夫に育つのよ
地形の利用で上手く蔓を絡めて、欄干のかわりにしたり
グラップルで体を支えて進むわ

まっすぐ伸びたバラの道、きれいでしょう
気になるならアナタ達もおいでと手招いて、蜜ぷにさんをおびき寄せ
…ああでも、いばらの道は、茨の道
食いしん坊なバラさんにはきをつけて?
甘い匂いに誘われて、
絡みつけば、アナタの蜜を取っちゃうかも(生命力吸収)
…ごめんね、そのままおやすみなさい




 ふわりと漂ってくるのは、甘い甘い香り。薔薇の葉色の瞳を瞬かせ、城野・いばら(茨姫・f20406)はすんすん、と鼻を動かす。
「あらあら? なんだか甘い香り。アナタ達の匂い?」
 橋の上の蜜ぷにたちを見つめて、いばらはこてりと首を傾げた。好奇心に導かれるままに確かめたいけれど。目の前にあるのは、ゆらりゆらりと揺れる橋。

「これでは渡れないわ。バラさん、バラさん手伝って?」
 手にした薔薇の挿し木に優しく声をかける。
「お水もあげるわ」
 不思議の国の美味しいお水を、小瓶から挿し木に注ぐと薔薇はしゅるしゅると伸びて橋へと絡みつく。横へ横へと伸びていく薔薇。絡み合えば、まるで天まで届きそうな大樹と見まがうほどに成長するという。

「それじゃあ、行きましょう」
 いばらをエスコートするように、蔦は欄干となり道となる。薔薇は白。美しく咲いた姿にふんわり笑みを浮かべながら、ゆらりゆらりと揺れる橋をいばらはしっかりとした足取りで進んでいく。ふよふよと橋の上を塞ぐ蜜ぷにたち。
「あら。通せんぼならいばらも得意よ。今日はしないけれど」
 ふふ、といばらが笑うのに合わせて、薔薇もしゅるりと動く。そんな薔薇に触れながら、いばらは蜜ぷにたちを見つめる。
「まっすぐ伸びたバラの道、きれいでしょう? 気になるならアナタ達もおいで」
 薔薇をじっと見つめる蜜ぷにたちに気づいて、いばらはそっと手招きする。ほよんほよんと近づく蜜ぷにたち。

「……ああでも、いばらの道は、茨の道。食いしん坊なバラさんには気をつけて?」
 おっとり笑っていばらは告げる。
 しゅるりと動く薔薇には棘がある。蜜ぷにたちが触れたなら、それはぷつりと彼らを傷つけて、甘い蜜を吸ってしまう。
「あらあら。……ごめんね、そのままおやすみなさい」
 ぷちんと消える蜜ぷににお別れを告げながら、いばらは橋の向こうへと茨の道を進んでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴェル・ラルフ
この先へ、進まなくてはならないんだね
飛ぶわけにはいかない…なら、目の前の蜜ぷにたちには悪いけど、正面突破させてもらおう

揺れる橋の上の蜜ぷにへ向けて【赫々天鼠】を放つ
蜜ぷにが召喚して増えていたら、ぶつけてある程度の数の相殺を狙う
残りの蜜ぷにたちが合体してしまったら、黒炎の蝙蝠をわざとぶつけずに、誘うように煽るように僕の方へ移動させて
本体が充分近づいたところで橋に跳びうつると同時に蹴撃
ごめんね、先へ進まなくちゃいけないんだ

敵を蹴散らしてから、揺れる橋だけに集中して渡ろう
下を覗けば大きな怪魚の影
うわぁ…下の魚、どれぐらい大きいんだろ…

★アドリブ歓迎


ヴォルフガング・ディーツェ
何あの怪魚、生体なのかな!機械なのかな!解剖した……うっん(咳払い)
わーアルダワの未来のために頑張らなきゃだー

しかし不安定な足場か、どうしたものかな
一先ず注意しながら正々堂々と渡っていこう、オレに似つかわしくない言葉だけども

蜜ぷにに遭遇したらなるべく動かなくて済むよう、銃と【指定UC】で対抗

「呪殺弾」「属性攻撃」であらゆるものを凍らせる呪氷の魔弾を精製し撃ち放つ
近寄ってくるぷには足場に合わせて【指定UC】で調整した機械仕掛けの猫に、ばーんと体当たりさせて橋から落とすよ

コレ、ひょっとして落としたら魚の餌食になるんじゃ…という事は、あの怪魚の構造を見るチャンス!
油断はしないにしつつしっかり観察を




 ゆらゆら揺れる足元は、思った以上に不安定だった。それでも楽しそうに橋から顔を覗かせ、瞳を輝かせる青年がひとり。ヴォルフガング・ディーツェ(花葬ラメント・f09192)は、好奇心を隠しきれず地底湖を窺った。ゆらゆら揺れる尻尾もどこか楽しげだ。
「何あの怪魚、生体なのかな! 機械なのかな! 解剖した……」
 きょとんとした視線を受けて、思わず咳払いひとつ。
「……うっん。わーアルダワの未来のために頑張らなきゃだー」
 棒。そんなヴォルフガングに、ヴェル・ラルフ(茜に染まる・f05027)が茜色の瞳も誘われるように地底湖へと向けられる。
「うわぁ……下の魚、どれぐらい大きいんだろ……」
 遠い水面には、悠々と漂う影。橋と地底湖までの距離を鑑みても、相当な大きさだと想像出来た。
 揺れる橋に一先ず身を任せながら、ヴェルは橋の向こうを見遣る。
「この先へ、進まなくてはならないんだね」
「中々不安定な足場だよね。どうしたものかな」
 ヴェルの言葉に頷きながら、ヴォルフガングは思案する。
「一先ず注意しながら正々堂々と渡っていこっか。オレに似つかわしくない言葉だけども」
「そうだね。飛ぶわけにはいかない……なら、目の前の蜜ぷにたちには悪いけど、正面突破させてもらおう」
 肩を竦めるヴォルフガングに、ヴェルも頷いた。

 ぽよんぽよんと待ち構える蜜ぷにたちに、先んじて動いたのはヴェル。
「おいで、……僕の一部」
 声に誘われ生み出された黒炎の蝙蝠はヴェルの周囲から光を奪う如き数。さながら広がる影の様相で、ばさりと羽音を立てながら密集した蝙蝠たちは、召喚され増え続ける蜜ぷにへと一斉に襲い掛かる。パッチン! と音を立て、互いが弾けて消えていく。

「指令、『踊れよ我が僕、吼えよ我が獣』」
 呼び出された機械仕掛けの猫。ふにゃぁ! と、どこか可愛らしい咆哮を上げ、ヴォルフガングの命を待つ。
「蹴散らしておいで」
 迫り来る蜜ぷにたちをついと指差せば、猫は駆ける。召喚する勇者ぷにや剣士ぷにたち諸共押し飛ばされて、ぷよぷよ揺らぎながら橋から落ちていく。

「コレ、ひょっとして落としたら魚の餌食になるんじゃ……という事は、あの怪魚の構造を見るチャンス!」
 油断はないものの、好奇心に負けて再び身を乗り出すヴォルフガング。ヴェルも用心深く警戒しながらそっと下を覗き込めば、やはりゆらりと揺れる巨大な怪魚。ざぱんと飛び上がり、蜜ぷにがその巨大な咢に飲み込まれた。
「見た!? 機械だったかな!?」
「えぇ、恐らく。蒸気仕掛けのようでしたね」
 テンション高めのヴォルフガングに、そんな二人の背後にほよりほより。そーっと迫り来る蜜ぷにたちに、ノールックで放たれる高度に精製された呪氷の魔弾と鮮やかな蹴撃。

「あぁ、ごめんね。先へ進まなくちゃいけないんだ」
 ぽよんとはじけ飛ぶ蜜ぷににヴェルは眉を下げて告げる。
「そろそろ、行きましょう」
「うん、そうだね」
 揺れる橋に集中して進むヴェルに、進みながらもちらちらと地底湖を覗くヴォルフガング。対岸に辿り着くまで、すでに蜜ぷにの数はまばらとなっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【ダンス】の容量でバランス取り
橋の動きに合わせてステップ踏んだり体重の掛け方を調整
さりげなく風魔法でも体を支え

橋を渡りながら【催眠】を乗せた【歌唱】を響かせ
まずは警戒を解きたいな

暴れたら危ないよ
魚に食べられるのは嫌でしょ?
安心して、落とす気は無いから

武器を持たずに笑顔で近づき
優しく撫でさせてもらおうかな

いい子だね、可愛い
ゆっくりしようよ
休憩も大事だよ

(何もしないとも言ってないけどね)

気を許してくれたら戯れながらもう一度催眠歌唱を
すぐに眠るものじゃない
とっても穏やかな気持ちになって、最初は楽しくって
聞いてるうちに少しずつ眠くなるよう加減して

おやすみ

【指定UC】で痛みを与えずに
【破魔】による浄化を




 橋の揺れは、振り子の動き。規則正しく揺れている。

 とん、ととん。

 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は踊るようにステップを踏む。時には風が優しく体を支えてくれた。軽やかな足音に乗せるのは、微睡みのメロディ。
 近づく澪に、蜜ぷにたちは警戒を隠さない。そんな姿を見て、先ずは蜜ぷにたちの警戒を解きたいと願いながら、優しく口遊む。

「暴れたら危ないよ。魚に食べられるのは嫌でしょ? 安心して、落とす気は無いから」
 にこりと優しく笑みを浮かべて近づく澪。蜜ぷにたちは、その場でぷるぷると体を揺らしていた。
「触っていい?」
 武器を持たぬ手を見せながら、澪は蜜ぷにの反応を伺う。元々凶暴さのない災魔。催眠も功を奏し、澪へとゆっくりその身を寄せてくる。
「いい子だね、可愛い。ゆっくりしようよ。休憩も大事だよ」
 優しく撫でると、その体は少しひんやりとしていてぷるぷると柔らかい。
「ぷに~」
 ふにゃりとした顔で、おとなしく撫でられる蜜ぷにとふれあいながら、澪は再び歌を口遊む。

「(何もしないとも言ってないけどね)」
 心の中で小さく零す。歌声は優しく優しく橋の上に響く。すうっと心が凪いでいくようなそんな歌。怒りや警戒は消えて、楽しい気持ちになっていって。そして、いつしか微睡みを誘う。

「……おやすみ」
 ぽんぽん、ともう一度触れて。ぶわりと一斉に舞い始める花弁は、華やかに数多の色を生み出しながら澪の歌声に合わせてその姿に刃を宿す。
 降り注ぐ花弁が、橋の上――澪の周りに美しい花畑を作り出す。集中する澪から清らかな光が放たれれば、蜜ぷにたちは永遠の夢の中。
 何もわからないまま優しさに微睡んで。最後にふわりと甘い香りだけを残して、その道を澪へと譲ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
(●騎乗能力に活かされるバランス制御と自身を●ハッキングし重心制御をリアルタイムで補正、橋の揺れという●地形を利用しスムーズに移動)

バランサーの制御は上手く行ってるようですね
あとはアルダワの人々の為に迷宮攻略を……しかしなんとも気が抜ける災魔ですね…

襲い掛かるぷにを●怪力での●武器受けや●盾受けからの●シールドバッシュで潰していきましょう
……ボディがベタベタに……
仕方ありません、肩部と腕部格納銃器でのスナイパー●射撃でUCを撃ち込んで凍らせていきましょう

ひと段落ついたら大盾に集めた凍らせたぷにを載せて、橋の上から怪魚に餌としてゴロゴロと投下

……少々可哀そうなことをしたかもしれません




「バランサーの制御は上手く行ってるようですね」
 バランス制御、重心制御に加えて地形の把握。一歩進むたびに、動きを補正しながらトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は己の挙動を確かめる。

「あとはアルダワの人々の為に迷宮攻略を……しかしなんとも気が抜ける災魔ですね……」
「イザ、ボクラノラクエンヘ!」
 ぷにぷに! 上下左右、橋の動きにあわせてゆらんゆらん。可愛らしく身体を動かしながら、召喚された勇者ぷにや戦士ぷにがトリテレイアを襲う。
 ブン!! と風を切る音は一瞬のこと。力いっぱいに振るわれた大型シールドが、いとも容易く武装した蜜ぷにをなぎ払い、甘いシロップへと変えていく。そして、ぺたりと濡れるのは盾だけにはとどまらず。

「……ボディがベタベタに……」
 手も腕も、それ以外も飛び散る蜜にしっとりとコーティングされてしまった。思わずため息をつくトリテレイア、その背中はどこか悲しげに見える。
「仕方ありません、戦法を変更しましょう」
 ガチャン、と肩部と腕部の格納銃器が姿を現す。間髪入れずに放たれる弾頭が、蜜ぷにの第二波へと迫る。
「無骨さはご容赦を」
 銃弾が蜜ぷにとぶつかる直前、甲高い音がして弾頭が炸裂する。封入された薬剤が、蜜ぷにたちに降り注ぎ、ぺきぺきと音を立てて急速に動きを奪って行く。ぷにぷにの蜜ぷにたちが、かちんこちんに変わるまで数秒。周囲の蜜ぷにたちが凍り付くまで、射撃は止むことはなく。

「……さて、と」
 格納銃器を仕舞い、凍った蜜ぷにたちを一か所に集める。まだぺったりとしている大型シールドに蜜ぷにたちを載せて、ゴロゴロと橋の下へと投下する。
 足元から激しく飛沫の上がる音がする。
「……少々可哀そうなことをしたかもしれません」
 自然と声を翳らせるトリテレイア。

 だけど、守りたいものがこの胸に確かにあるから。
 トリテレイアは再び振り返ることはせず、対岸へと向かって橋を進んでいくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月06日


挿絵イラスト