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銀河帝国残党戦・強襲部隊を排除せよ

#スペースシップワールド #戦後

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#戦後


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 グリモアベースの一角にて、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)は集まった猟兵へと緑色の瞳を向け、ニコリと微笑んだ。
「お集まりいただきありがとうございます。今回は、スペースシップワールドでのオブリビオン討伐を依頼させていただきます」
 スペースシップワールド。その広大な宇宙空間では、現在のところ人類の住める惑星が発見されていない。そのため、人々は数多の宇宙船で暮らしている。銀河帝国との戦いからは既に1年以上が経過してはいるものの、ときおり銀河帝国の残党とみられるオブリビオン達が宇宙船を襲うという事件が発生していた。
「今回予知したのは、とある廃宇宙船に潜む強襲部隊ですね。廃船と言っても重力も空気も存在しています。どうやら何らかの理由で、住民だけが別の場所へ移ったようですね」
 言葉と共に、1枚の紙を差し出す。画用紙に描かれたそれはいわゆる航宙図。様々な星と共に、2つの宇宙船が描かれている。
「目的の廃船はこちら。ですが、ここへの直接転移は行いません。敵陣真っただ中ですからね。到着したとたん敵に囲まれていました、では洒落にならないのですよ」
 言いながら、紙の上、もう一機の宇宙船を示す。
「みなさんをこちらの宇宙船へお連れします。その後、この宇宙船で廃船まで向かいます。幸い廃船に攻撃能力はありませんし、敵兵も船外に出る様子は確認できませんでしたので、宇宙船の防衛は気にしなくて大丈夫でしょう」
 続いて2枚の紙を差し出した。1枚には人型の銀色に輝き銃を構える機械兵が、もう1枚には茶色い腕と球体の頭部を持ち、中央に人形を搭載した不可思議な機械が描かれている。
「銀色のこちらがクローン重騎兵。強襲部隊の主力で、複数機で襲ってきます。連携攻撃と射撃に優れるほか、拘束用のワイヤーを備えているようです。こちらの茶色いのはよくわかりませんが、やる気を奪う呪詛を使用するほか、軟化剤でこちらの装備を柔らかくしてくるようですね。こちらは1体しか確認できませんでした」
 紙から顔を上げ、怜悧は猟兵へと視線を戻して微笑む。
「廃船に着くまでは時間がかかります。それまでの待機場所として、宇宙船内のリゾートビーチをお借りしました。環境調整されているため気温は常夏、天気は快晴。猟兵の貸し切りですので一般の方の視線を気にする必要もありません。ゆっくりのんびり白砂の海辺が楽しめます。もちろん大規模破壊や環境汚染はご法度ですが、普通にくつろいでいただく分には問題ありません。さらには、艦内の目玉スポットである無重力体験ゾーンがあります」
 宇宙船の住人であっても、気軽に宇宙空間に出るわけにはいかない。近くて遠い無重力空間を体験すべく、砂浜の一角には『無重力体験ゾーン』なる施設が存在していた。施設といっても透明な壁で区切られた砂浜なのだが。
「無重力体験ゾーンにはスイカ割りの準備がされており、自由に使用していただいて構いません。スイカ割り用の木刀も用意されていますが、自前の武器で割っても構いませんよ」
 施設はそれなりに丈夫にできており、高威力広範囲攻撃で一網打尽、といったことも可能ではある。それが愉しいかどうかは分かりませんが、と怜悧は首を傾げる。
「後に戦闘も控えています、あまり羽目は外さないでくださいね?では、お気をつけて」
 ニコリと微笑んで一礼し、ビーチへと続く転送を開始した。


鏡面反射
 はじめまして。こんにちは。こんばんは。鏡面反射(きょうめんはんしゃ)と申します。当シナリオへ興味を持っていただき、ありがとうございます。スペースシップワールドの依頼ですが、宇宙要素はほとんどありません。以下の構成にて進行致します。
 1章(日常):仮想無重力空間でスイカ割りしましょう。ビーチでのんびりもOKです。
 2章(集団戦):クローン重騎兵との戦闘です。重力下での戦闘となります。
 3章(ボス戦):試作型暴徒鎮圧ロボ『トルストイ』との戦闘です。2章と同じく重力下での戦闘です。
 長期休暇ですので受付の都度、なるべく早くのリプレイ返却を目指して進めてまいります。では、みなさまのプレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『エクストリームスイカ割り』

POW   :    とりあえずその辺を叩き割ってみる

SPD   :    集中し、この一撃にすべてをかける

WIZ   :    範囲攻撃だ……!

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 青い空。白い雲。吹き抜ける風は潮の匂いを含み、サワサワと木々を揺らす。海面はエメラルドブルーに輝き、熱を含んだ白砂の上にはビーチチェアとビーチパラソル。砂浜の一角に、『ここより先無重力ゾーン』と書かれた看板が存在し、看板の先には袋に入れられたスイカがフワフワと浮かんでいる。さぁ、何をしよう?
シル・ウィンディア
【アドリブ歓迎】

わわっ!?
ほんとにふわふわしてるっ!?
宇宙空間の戦闘なら、空を飛び回わるように動けるんだけど…
じっとしているのって難しいんだね…

しばらく、体勢が整うように体を動かして

ふぅ、何とか、感覚はつかめたかなぁ
ええと、あれを切ればいいんだよね?
よし、それじゃ…

一本の木刀を選んで、両手で構えるよ

ええと、目隠しをしないといけないんだっけ?
え、ええと、これでスイカを叩かないといけないんだよね?

こ、これ、難しくない?

…あ、でも、これ、良い訓練になるかも
目に見える敵ばかりじゃないもんね

【第六感】でスイカの気配(?)を感じ取って
そちらに向かって、ふよふよ移動します

このあたりとわかったら
全力で一閃っ!



 砂浜へ降り立ったシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は、無重力体験ゾーンへと足を運ぶ。
「わわっ!?ほんとにふわふわしてるっ!?」
 境界を越えたとたんに、重力を失い空中へと運ばれる身体。咄嗟に手足を動かしてバランスを取ろうとするが、身体はゆっくりとその場で回転を始める。シルは決して無重力が苦手なわけではない。宇宙空間の戦闘も何度も経験しており、まるで空中戦をこなすかのように宇宙戦を行ってきた。しかし、今回はスイカ割りである。
「じっとしているのって難しいんだね……」
 そもそも木刀や目隠しを取りに行くことすらままならない。まずは体勢を安定させるべきだろう。手足を曲げ、伸ばし、慎重にバランスをとっていく。ほどなくして回転は収まり、何とか思った方向に進めるようになった。
「ええと、あれを切ればいいんだよね?」
 空中に浮かぶスイカを眺める。割っても中身が飛び散らないよう、丁寧に袋に包まれていた。木刀を手に取り、目隠しをする。両手で木刀を持ち、正眼に構えた。
「こ、これ、難しくない?」
 思わず耳がへにょりと垂れる。ときおりガイド音声が流れ、スイカの位置を教えてくれるが、無重力ゆえにスイカもゆっくりと空中を流されている。狙いを定めることすら、一筋縄ではいかない。
「……あ、でも、これ、良い訓練になるかも。目に見える敵ばかりじゃないもんね」
 思い付きに、耳がピンと立つ。単なる難しい暇つぶしではなく、今後のための鍛錬と思えばやりがいも増すというものだ。目隠しで視界は利かないが、目を閉じ意識を集中する。最初に見たスイカを、目の前の暗い空間に思い描く。見えずとも、あるはずなのだ。やがてシルの第六感ともいえる感覚は、いくつかの気配を捕らえた。そのうちのひとつへと慎重にふよふよと近づいていく。近づくにつれ、気配は大きくなっていく。目の前に、ある。確実に。
「……ッ」
 呼気と共に一閃。振り下ろされた木刀は狙いあやまたずスイカを捉えた。
「やった!って、うわ、わ、わ」
 全力で振り下ろした勢いで、身体はクルクルと回転を始める。再び姿勢を制御してから目隠しを外し、戦利品のスイカを回収すると、満面の笑みでその場を後にするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴木・志乃
……SSWの人って面白いこといっぱい考えるよね。やっぱり惑星に住んでないから、工夫が沢山見られるというか。もっとSSWの技術や考え方をCFに持ちこむためには(ぶつぶつ)

ちがうちがう、今日はスイカ割りしに来たんだってば。
無重力空間でスイカ割ったら水分とかもどう飛ぶんだろ。まぁやってみれば分かることか。
……宇宙空間好きだけど、この世界での戦闘は苦手なんだよな。やっぱりレーザービームとか欲しいかなぁ。

木刀あつかいづらい!!!
刀持って練習したことはあるんだけど、メインウェポンじゃないからなぁ。しかも無重力だから尚更……。
……遊びに来たのに訓練になってるんだけど。



「スペースシップワールドの人って面白いこといっぱい考えるよね」
 白砂の海岸で、鈴木・志乃(ブラック・f12101)はまじめな顔で考え込む。視線の先には無重力体験ゾーン。透明な壁に仕切られているその先では、フワフワと空中にスイカが浮かぶ。
「やっぱり惑星に住んでないから、工夫が沢山見られるというか。もっとスペースシップワールドの技術や考え方をキマイラフューチャーに持ちこむためには……」
 ぶつぶつと考え込む。パフォーマーである志乃にとって、娯楽とは自分が楽しむ以上に誰かを楽しませるものだ。特に、自身が育ったキマイラフューチャーの住民は面白く目新しいことを好む。この無重力スイカ割りを何とかして持ち込めば喜ばれるだろう。しかし、それだけでは次が生まれない。常に新しい娯楽を、楽しみを、笑顔を。そのためには技術だけでなく、考え方も持ち込む必要が……
「って、ちがうちがう、今日はスイカ割りしに来たんだってば」
 思考を切り替え、無重力体験ゾーンへと向かう。
「無重力空間でスイカ割ったら水分とかどう飛ぶんだろ」
 やってみよう、と手近なスイカを袋から出す。多少汚れるかもしれないが、その時は片づければ良いだろう。スイカを空間へと浮かべ、木刀を取って目隠しをする。
「……宇宙空間好きだけど、この世界での戦闘は苦手なんだよな。やっぱりレーザービームとか欲しいかなぁ」
 志乃が好んで使う武装は鎖や糸、爆薬と魔法、念動力。いずれも強力だが、距離としては中距離程度。宇宙空間という広大な場所で巨大な敵と戦うには少し心もとない時もある。そして逆に。
「木刀あつかいづらい!!!」
 近接戦闘というのもまた、慣れぬものであった。刀を手に練習したことはあるのだ。多くの戦場に身を置く志乃にとって、戦う手段というのは多いに越したことはない。とはいえメインウェポンではないため使い慣れておらず、無重力では真っ直ぐ振ることすら難しい。何度か素振りをして体の感覚を覚える。
(……遊びに来たのに訓練になってるんだけど)
 何とも微妙な気持ちになりながらも、直感で捕らえた場所へと、袈裟懸けに切り払う。刃先に当たる重い感覚とバンという思いのほか大きな音が、スイカを捕らえたことを教えていた。
「さってと、どうなったかなーっと」
 目隠しを外せば、目の前にはいくつかのスイカの破片。払った左下の方向を中心に、しかし弾けるように四方八方へと果肉がゆるゆると飛んでいき、いくつかは白砂や透明な壁に張り付いている。これは思ったより掃除が大変かもしれない。失敗したか、と思い始めたころ、視界の端をごそごそと何かが動き、スイカのかけらが消えていくのが見えた。どうやら掃除用の極小ロボットであるらしい。便利なものだ。そして意外と面白い。次に機会があれば、許可を取って配信してみようか。そんなことを考えながら、志乃は無重力体験ゾーンを後にしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です!
近くの人に腕に木刀を括りつけてもらって「とりあえずその辺を叩き割ってみる」

「スイカ割りですか、楽しいのでしょうか?」
宇宙空間にそんなものはありません。
カメラアイ、各種視覚にかかわるセンサーをカットします。

「…なにも捉えられません。こっちでしょうか?そこっ??」
手当たり次第に力一杯木刀を振り下ろし、スイカを狙います。

巨体から繰り出す大上段からの木刀の一撃は精密なまでにスイカの間をすり抜け、砂浜を捉えて盛大に砂を舞い上げます。

しばらくして、木刀がスイカを捉えた感触にセンサーを戻すと、そこにはスイカだった破片が飛び散っています。
「…楽しかったのでしょうか?人間は不思議です。」



 ズシリと鈍い音を響かせて、ベム・クラーク(ウォーマシンの鎧装騎兵・f27033)は砂浜へと降り立った。ジジジとカメラアイを動かし目的の場所、無重力ゾーンと書かれた場所へ近づく。たまたま海の家へ商品の補充に来ていた人間に依頼して、木刀をアーム部分に括り付けてもらった。人型とは異なるベムの腕に苦戦しつつも、なんとか括り付けることに成功する。まずは試しにと海の方を向き、木刀を勢いよく振り下ろす。ブォン、っと盛大な音が響き、続いてドンッという音と共に白砂が舞う。衝撃は海へと到達して波を起こし、パラパラとあたりに海水が降り注いだ。
「……問題ありませんね」
 括り付けられた木刀が安定していることを確認し、ベムは白砂舞う中無重力体験ゾーンへと歩を進めた。
「スイカ割りですか、楽しいのでしょうか?」
 ベムの活動している辺境、宇宙空間にはそのようなものは存在しなかった。人間と関わるようになったのも最近だ。スイカ割りが楽しいかどうか、という話題に触れたことは無い。だが娯楽として成立している以上、ある程度の人間はこれを楽しむのだろう。用意された目隠しを取り付けることはあきらめて、カメラアイや各種視覚にかかわるセンサーをカットした。
「……なにも捉えられません。こっちでしょうか?そこっ??」
 宇宙で活動するために作られた機体は無重力においても姿勢を保ち、振るう木刀は幸か不幸か平常通りの威力を保っている。大仰に振り回された木刀は砂と空気を巻き上げ、煽られたスイカはピンボールかビリヤードかといった具合に宙を飛び交う。しかし木刀は何度振り回し振り下ろそうともスイカの間を潜り抜け、1つとしてスイカを捕らえない。そのままどれくらいの時が過ぎたか。ようやく、ベムの木刀の切っ先が何かを捕らえた。ドバァンと一際大きな音がし、白砂でもうもうと煙る中、ベムは感覚センサーを戻し木刀が捕らえたものを確認する。そこにはスイカの破片がわずかに飛び散っていた。あまりの勢いに袋は破れてしまったのだろう。残りの破片がどこに行ったかは、白砂に覆われて簡単に探すことができなさそうだ。
「……楽しかったのでしょうか?人間は不思議です。」
 粉々になったスイカを回収することなく、ベムはその場を後にする。その後、あまりに豪快なスイカ割りに怯えた人間を再度説得し、木刀を外してもらうのには、スイカ割りとはまた異なる労力と時間を要するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『クローン重騎兵』

POW   :    インペリアル・フルバースト
【全武装の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    コズミックスナイプ
【味方との相互情報支援】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【狙撃用ビームライフル】で攻撃する。
WIZ   :    サイキッカー拘束用ワイヤー
【アームドフォートから射出した特殊ワイヤー】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:蒼夜冬騎

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達が思い思いに白浜で時を過ごし、しばらくして。目的地付近へ到着したことを館内放送で知らされる。潜入用の小型艇に乗り込み、着いた先は廃船内の広い空間。猟兵達が降りれば、小型艇は自動操縦で宇宙船へと帰っていく。かつては格納庫であったと思わしきその場には今は何もないが、空気と重力は確保されている。ほどなくして盛大な警告アラームと共に銀色に輝く機械兵たちが姿を現した。
シル・ウィンディア
さて、ここからは本番だねっ!
さてさて、どうしますかね?

機動は【フェイント】でジグザグステップを組み入れてから
【残像】も生み出しての撹乱機動
飛べるようであれば【空中戦】も組みいれての三次元機動を行います

回避は、【第六感】を信じて敵の動きを【見切り】行動
回避機動は、上記機動で回避していくよ
被弾時は【オーラ防御】だね

攻撃は光刃剣と精霊剣の二刀流で
【フェイント】を織り交ぜたヒット&アウェイ
深追いしないように注意だね

敵UCは、狙撃型か…
うーん、それなら、こっちは一気に間を詰めたいけど…
…よし、ここはこれでいこっか
【高速詠唱】で隙を減らした
エレメンタルドライブ・ライトミラージュで瞬間移動して切裂いていくよ


ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です。

アラート!敵勢力確認、各部通常モードから決戦モードへ!
「銀河帝国ヲ殲滅セン!勝利ノタメニ!勝利ノタメニ!」

コア出力上昇、体を力場が包み、周囲の景色がゆがむ。ベムはかつて宇宙を駆けた姿を取りもどす。世界は彩を失い、「ヒト」とのコミュニケーションは価値を見失い、ウォーマシン本来の機能に回帰する。

すべての技能とユーベルコード駆使し、積極果敢に敵の殲滅にあたります。

「滅ビヨ帝国!宇宙ハ貴様ラヲ許容セズ!我ラハ銀河帝国ヲ許容セズ!一片ノ残滓モ許容セズ!」

スイカ割りに興味を持ったベムはもういません。大好きだった宝石すら忘れて戦い、制止は受け入れません。

戦闘後は落ち着きを取り戻します。



 銀色に輝くクローン重騎兵を目にしたとき、ベム・クラーク(ウォーマシンの鎧装騎兵・f27033)の思考はアラートによって埋め尽くされ、即座に決戦モードへと切り替わった。
「銀河帝国ヲ殲滅セン!勝利ノタメニ!勝利ノタメニ!」
 砂浜に居た頃の丁寧な話し方はすでになく、機械そのものといった音声のままにクローン重騎兵へと突撃する。
「わわっ、ちょっと!危ないよっ」
 咄嗟に止めようとしてシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は手を伸ばす。その姿を、無機質なカメラアイが見返した。
「……っ」
 シルは息をのむ。そのカメラの奥には明確な攻撃の意志があり、一歩間違えばそれは自分にも向けられるとそう感じた。ベムがシルへと向き直りかけたその時、クローン重騎兵の射撃がベムの体をかすめる。クローン重騎兵をより脅威度の高い敵と判断し、ベムは一直線にクローン重騎兵の中へと突っ込んでいった。コアは唸りを上げ、金属製の体の周囲が歪む。それは視認出来るまで強度の上がった力場。陽炎のように揺らめき、ベムから見える景色をすらも歪ませる。駆けるベムの視界からは彩が、価値が、残らず消え去っていた。そこに在るのは1機のウォーマシン。戦うために生まれ、壊すために在り続けるもの。手近なクローン重騎兵をベムが殴りつける。ただそれだけでクローン重騎兵は吹き飛び、機能を停止した。怯むことなく複数のクローン重騎兵が一斉に銃撃を放つ。ワイヤーが、ビームが、実弾がベムへと迫るが、その1つとしてベムの体を傷つけることは出来ない。力場に阻まれ装甲に阻まれて、威力を削がれ全て地に落ちる。
「滅ビヨ帝国!宇宙ハ貴様ラヲ許容セズ!我ラハ銀河帝国ヲ許容セズ!一片ノ残滓モ許容セズ!」
 お返しとでもいう様に、ベムの体から一斉に射撃が放たれる。両腕のマシンガンはクローン重騎兵を薙ぎ払い、アームドフォートから放たれた弾丸は複数のクローン重騎兵をまとめて吹き飛ばす。ただひたすらに、積極果敢に目の前の敵をせん滅する。
 ベムのその姿をシルは見つめていた。戦う理由も、戦い方も人それぞれだ。けれどシルにとって目の前の戦いはどこか悲しく、そして寂しかった。止めたいという思いを、シルは頭を振って押しとどめる。敵はまだ多く残っている。ここで味方同士で争っている暇はない。ベムから離れ視界に入らない方へと、シルは風を纏って飛んでいく。気づいたクローン重騎兵が射撃を開始するが、シルはジグザグに宙を飛んで射撃を躱す。右へ向かうかと思えば左へ、左に向かうかと思えば上へ。フェイントと残像で攪乱させ、クローン重騎兵の間を縫うように飛んで誤射を誘う。だがクローン重騎兵は相互連携を得意とした機体だ。空中を縦横無尽に飛び回るシルの軌道を解析・連携し、銃弾によって進路を妨害し、徐々に包囲を狭めていく。ぞわり、と全身の毛が泡立つ感覚に、シルは咄嗟に降下する。その瞬間、狙撃用のビームがシルのいた空間を薙ぎ払った。隙を狙って放たれた弾丸がシルに迫るが、シルの纏うオーラに阻まれてその身を傷つけるには至らない。
(うにゅぅ、さすがに危なくなってきたかもっ。でも敵は引き付けられたかな)
 そろそろ反撃すべきだろう。シルは2刀を抜き放つ。右手に持った光刃剣を胸の前に構えれば、光の刃がその意志に従い伸びて正面の敵を刺し貫く。振るう様に薙ぎ払い、次々と敵を切り払っていく。左手に持つ精霊剣はときおり強い光を放ってクローン重騎兵のセンサーを封じ、火の精霊の力を宿して赤く輝けばクローン重騎兵の装甲をバターのように切り裂いていった。
(敵のユーベルコードはさっきのビームかぁ。囲まれて狙撃されると、さすがに危ないよね……うーん、それなら、こっちは一気に間を詰めたいけど)
 引き付けたとはいえ相手は射撃兵、必要以上に寄っては来ない。今のところビームを撃ってくる敵は少ないが、今後どうなるかはわからない。有効打だと気づかれる前に仕留めてしまいたかった。
(よし、ここはこれでいこっか)
 シルが口ずさむのは光の精霊へ力を借りるための詠唱。素早く正確に詠唱を終え、シルのエレメンタルドライブ・ライトミラージュが発動する。
「光の精霊よ…。我が身に宿りて、全てを斬り裂けっ!」
 瞬間、シルの姿が掻き消えた。1体のクローン重騎兵を切り払い、次の瞬間には別の敵の背後に立っている。その速度はまさに光。なすすべなく次々と、クローン重騎兵が倒れていく。2人の、いや、1人と1体の八面六臂の活躍により、敵はその数を大きく減らしていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「銀河帝国の残党ですか。ここは、少しでも相手の戦力を減らした方がよさそうですね。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『クローン重騎兵』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】【地形の利用】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「さあ、銀河帝国の残党のオブリビオン達は『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



 コツリと小さく音を立てて、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が戦場へ歩みを進める。その黒い瞳が映すは銀色の機械兵。明に気づいた何体かが、こちらへと銃口を向ける。
「銀河帝国の残党ですか。ここは、少しでも相手の戦力を減らした方がよさそうですね」
 銃口に怯える様子もなく歩を進める明を、クローン重騎兵の銃弾が容赦なく貫く。次の瞬間、貫かれたはずの明の姿はゆらり、と消えた。
「残念、それは残像です」
 現れた明の姿を銃弾が再び貫くが、やはりその姿は掻き消えて捕らえることができない。銃弾も、ワイヤーも、ビームも。1つとして明の身体を傷つけることは出来なかった。
「遅いですよ。我、求めるは、冷たき力」
 明のユーベルコード『コキュートス・ブリザード』が発動する。手にする七色の杖から冷気の矢が放たれ、氷の嵐となって襲い掛かる。明の姿が見つけられず周囲を探索していたクローン重騎兵は、なすすべなく氷漬けになりその機能を停止する。明の全力により放たれた氷の矢は実に350本超。広範囲にわたって放たれたそれは周囲の気温を著しく下げ、床も壁もうっすらと霜を纏い始める。残ったクローン重騎兵は散発的に射撃を繰り返すが、霜の降りた床に咄嗟の対応が間に合わず、威力の落ちた銃撃は明の纏うオーラに阻まれその身へ届くことは無かった。
「もう一度です。さあ、銀河帝国の残党のオブリビオン達は『骸の海』へ帰りなさい」
 再び、明が手にする七色の杖から氷の矢が放たれる。部屋はさらに温度を下げ、冷気は霧となって視界を覆う。やがて視界の晴れたころ、全てのクローン重騎兵は氷の彫像となりその動きを止めていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『試作型暴徒鎮圧ロボ『トルストイ』』

POW   :    タイダノジュソノサンプカイシシマス
【ありとあらゆる事をやる気がなくなる呪詛】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    ヘイショセイアツドローンヲシャシュツカイシシマス
【閉所制圧用のワームドローン】の霊を召喚する。これは【軟化剤散布】や【刺突による障害物の突破】や【軟化物を丸呑みして球形への圧縮成型処理】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    タイショウノニクダマセイケイショリヲカイシシマス
【軟化剤を浴びせ粘土状になった対象をアーム】【で捕獲、球形となる様に捏ね繰り回してゆき】【、硬化剤で程よい弾力の状態で固定する攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。

イラスト:霧島一樹

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシエナ・リーレイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 クローン重騎兵を撃破した猟兵達が息をつく間もなく、壁の一角が溶けて崩れ落ちる。
「ボウトヲハッケン、チンアツヲカイシシマス」
 溶けた壁を球体へと成型しながら、試作型暴徒鎮圧ロボ『トルストイ』が姿を現した。
シル・ウィンディア
大きいロボットだぁ~
堅そうで強そうだけど…
でも、機動力は低そうかな?それじゃ…

飛び回って撹乱しちゃうよっ!

壁・天井・床を蹴って【空中戦】での三次元機動
飛ぶんじゃなくて、跳び回る感じだね
【フェイント】で緩急・ジグザグで動いていくよ

回避は敵の動きを【第六感】で感じて【見切り】動くね
回避行動は上記機動に【残像】を生み出して撹乱して回避
当たったら危ないから、回避専念だね

光刃剣と精霊剣を縦列に結合させて、光刃を2m位の長さにした大剣モードで勝負っ!
【フェイント】を混ぜ切裂いていくよ

でも、本命はこっちっ!
【高速詠唱】で隙を減らして【多重詠唱】と【全力魔法】で
エレメンタル・ファランクス!
全部もってけーっ!!



「大きいロボットだぁ~」
 姿を現したトルストイを目にして、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は感嘆の声を上げる。球体の頭部までは3mほど、さらにアームや呪詛を増幅するための機構が伸びており、シルからみたそれは見上げれば首が痛いほどの大きさであった。その形状から、シルは相手の動きを予測する。
(堅そうで強そうだけど……でも、機動力は低そうかな?)
 壁から現れた時の動き、アームの速度。いずれも速さで言えば、先ほどのクローン重騎兵の方が上であった。死角も多そうだ。
(よしっ。それじゃ……飛び回って撹乱しちゃうよっ!)
 心を決め床を蹴る。上空から落ちてくるかのようなアームを左に跳んで躱す。アームはグネリと曲がり、シルの後を追うように伸びていく。壁を蹴り、天井へ。そのまま床へ、さらに相手の下をくぐって後ろへ。跳ね回るようなシルの動きに流石のアームも追随できず、一度戻ると今度は背後へと伸びてくる。しかしシルも多くの戦闘を経験した者。ロボット相手に、背後をついたからといって死角が取れていると油断はしない。一度後ろへ下がってから天井へ、右へ左へと再び跳ね回り、時には緩急を織り交ぜて残像を生み出しつつ、相手の動きをかく乱していく。1つでも当たれば大怪我をするであろうそれを、大胆に、時にはギリギリで避けていくうちに、トルストイに大きな隙ができる。
「そこだっ!」
 瞬時に光刃剣と精霊剣を抜き放ち、柄を縦に結合する。精霊剣に宿る6種の精霊の力を光刃剣が具現化し、長さ2mほどの巨大な刃が生み出された。そのまま一振り切り裂けば、呪詛を増幅する機構の1本は根元から斬り飛ばされ、大きな音を立てて床へと落下する。更に数度、剣を振るいながらもシルの口は小さく動き。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
 高速詠唱により紡がれた魔力はシルの目の前に4色の魔方陣を描き出す。陣へと向けて手をかざせば、350本を超える魔力の矢が生み出され、トルストイへと襲い掛かる。
「全部もってけーっ!!」
 格納庫へと、シルの叫びが響き渡った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です!
通常モードに戻ります。
「照合…試作型暴徒鎮圧ロボ系列と酷似、おかしなチューンナップです。内部に人間が搭乗しているのでしょうか?」

「人間の意欲を奪う因子の散布ですか?私たちウォーマシンに怠惰も意欲もなし。私たちこそは全き戦乱の具現です。」
【呪詛耐性】

内部に人間がいるようなら避けて機体を狙います。
【戦闘知識】【スナイパー】【誘導弾】【部位破壊】【零距離射撃】
ユーベルコード「ヘッドショット」
「私たちにはともかく、その機能は人間の輝きを奪うもの、系譜は残せません。」
【踏みつけ】
いなければ全力で攻撃!

廃宇宙船の『トルストイ』の呪詛に関するデータを調べて、発見できれば消去を試みます。



 ブシュゥゥゥ……と音を立てて、ベム・クラーク(ウォーマシンの鎧装騎兵・f27033)の体から熱が噴き出す。
「排熱完了、コア出力、戦闘待機状態ヘ移行……完了」
 体を覆っていた力場は消え、機械然とした雰囲気はほんの少しのやわらぎを見せる。
「照合……暴徒鎮圧ロボ系列と判断。試作型と推定されますが、保持データと若干の差異があります。チューンナップより戦闘スタイルを類推……不明」
 壁から現れたトルストイを、冷静にカメラアイで観察する。宇宙船の護衛目的で開発が進んでいた暴徒鎮圧ロボのデータはベムにも記録されている。だがデータにないパーツもあり、そのまま攻撃を仕掛けることは危険度が高いと判断する。
「おかしなチューンナップです。内部に人間が搭乗しているのでしょうか?」
 ベムのカメラアイは一瞬だけ少女のような何かを捉える。もし人間であるなら、傷つけないようにするつもりだ。だが、判断をするにはもう少し情報が必要であった。少しの間戦場を離れ、格納庫の一角へと向かう。むき出しの配線から通信するためのケーブルを探し、苦心して廃船のシステムへと接続する。幸いトルストイのデータは、電子に関する専門スキルが無くともわかる範囲に存在した。
「情報のアップデートに成功しました。中央の人影は呪詛を放つ人形、周辺の機構は呪詛を増幅する装置のようですね」
 情報を入手して戦場へと戻り、ベムはトルストイと相対する。トルストイがベムと向き合った瞬間、ベムの思考にノイズがかかったような気がした。だが、ベムの大型装甲は呪詛すらも防ぎ、霧散させる。
「人間の意欲を奪う因子の散布ですか?私たちウォーマシンに怠惰も意欲もなし。私たちこそは全き戦乱の具現です」
 続いて、トルストイから閉所制圧用のワームドローンが射出された。ドローンからは霧状に軟化剤が散布され、壁や床がぐにゃりと曲がる。
「あの軟化剤は脅威ですね。先に倒してしまいましょう」
 ベムの腰部から立て続けにミサイルが射出される。その数実に20発。ドローンが射出する軟化剤に当たり、数発は球状へと捏ね上げられていく。しかしそれは囮。本命はベムの誘導により、上から横からと軟化剤を回り込んでドローンを打ち落としていく。
「私たちにはともかく、その機能は人間の輝きを奪うもの、系譜は残せません」
 ミサイルの爆発に隠れるようにトルストイの背後へ移動したベムは、その銃口をトルストイの頭部へと向ける。ゼロ距離で放たれた銃弾はトルストイの身体を大きく傾がせた。
「潰させていただきます」
 ベムは大きく足を上げ、トルストイの背から生える呪詛増幅装置を踏みつぶしていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サオササ・テセル
(私に閉所は存在しない)
そう思い、私の全兵装による真価をしっかり引き出して見せる。

【第六感】【戦闘知識】を照合し射線を感知、敵攻撃への【見切り】をしかと【空中戦】と【ロープワーク】で補助し回避する。
敵を翻弄しつつ【先制攻撃】【爆撃】【スナイパー】【制圧射撃】と多様な射撃戦で幽霊ごと撃退。
敵攻撃要素接近から逃れる【乱れ撃ち】は保険の緊急手段。

多機能を搭載したアームドフォートが強い…!
バイザーや他の武装とリンク、大きく念導の思惟と射撃展開力、継戦力を高めている…私が自我を得た組織が用意した兵器

あの研究所が組織の全てじゃないのは知ってたけど、自己を得た瞬間周囲一帯を荒野にした私に接触するなんて…


エリカ・タイラー
軟化剤、ですか。
使いようによっては素晴らしい文明の利器ですね。
…だが、それが今を生きる生命に向けられることは断じて許されない。
スペースシップワールドのオブリビオン人形よ、壊させて貰う。

まずは私のからくり人形を、壁際に座らせて置いておきます。
次に、私が注意を引きつける…までもなさそうですが、逃げ回ります。オトリ役です。
パイレーツダガーを使って、軟化剤に投げて打ち消すなり盾代わりにするなりして凌ぎます。
『トルストイ』が私のからくり人形に背を向けたところで、ユーベルコード使用。
からくり人形から伸びた糸で『トルストイ』を操ります。
操ったら、腕を軟化剤の発射口に入れさせ、軟化させて塞いでしまいましょう。



(軟化剤、ですか)
 エリカ・タイラー(絵画遣い・f25110)はその藍色の瞳を溶けた壁へと向ける。
(使いようによっては素晴らしい文明の利器ですね)
 例えば金属を軟化させて成型すれば、加工は楽になるだろう。あるいは堅固な守りの場所へも、楽に攻め入ることができるかもしれない。他にも色々と応用は利くだろう。
(……だが、それが今を生きる生命に向けられることは断じて許されない)
 トルストイの周囲へとにじみ出るように、閉所制圧用のワームドローンが現れる。ドローンから散布される軟化剤、それにほんの少しでも触れれば猟兵であるエリカでもただでは済まないだろう。ましてや、普通の人間であれば尚更だ。例え暴徒鎮圧用のロボットであったとしても。生命体をそのまま溶かすなどと、あってはならないことだ。
「スペースシップワールドのオブリビオン人形よ、壊させて貰う」
 静かに闘志を燃やし、エリカは戦いの準備をするのであった。

 ギギギ、とどこか軋んだ音を立ててトルストイが前へと進む。その様子を、サオササ・テセル(サイボーグのブラスターガンナー・f15384)は決意を胸に見つめていた。
(私に閉所は存在しない)
 思い出すのは研究所。今は無き、サオササのはじまりの場所。
(怖くても踏み出すと、決めたのだから。どのような場所であれ、私は必ず切り開く。そのために……私の全兵装による真価をしっかり引き出して見せる)
 サオササの視界に、壁際へと人形を座らせるエリカの姿が映る。巻き込まないか、少しだけ心配にはなるが。ここは戦場で、彼女もまた猟兵だ。まずは自分のやれることをやるべきだろう。ブースターを起動し、トルストイへと向かう。ドローンから次々と放たれる軟化剤を、射線を冷静に見切り躱していくが。
「……っ!!」
 ぞくりと肌が泡立つ感覚に、咄嗟にワイヤーを射出し強引に軌道を変える。直前までサオササが居た場所を、ドローンから飛び出した金属槍が貫いていた。一方、エリカも行動を開始する。人形はそのままに、地を蹴り、横手へと回り込むように移動してトルストイへとダガーを投げる。カン、と乾いた音を立ててナイフは弾かれ、数本のアームがエリカへと向かう。掴みかかるアームを転がるように避け、放たれた散布材へとダガーを投げつける。狙い過たず溶かされたダガーは、トルストイのアームに捕まり球体へと捏ね上げられていく。その隙にエリカはトルストイから距離を取って立ち上がった。エリカの狙い通り、球体を捏ね終えたトルストイの腕はエリカを追うように伸びていった。
 トルストイやワームドローンからエリカが離れたのを確認し、サオササはブラストカノンを抜き構える。瞬きにも満たない時間で抜かれた銃に誰も反応することができぬまま、司令塔センサーの入ったブラストカノンは標的を自動的にターゲットし、複数のドローンを同時に狙撃する。更にサイコ・スフィア・スナイプ・レールガンとサイコ・スフィア・ブラッジ・ライフルを子機として射出した。司令塔センサーはサオササのバイザーから収集した敵の情報を元に動線を予測。攻撃動作に入る個体を優先して攻撃し、ドローンにもトルストイにも攻撃の隙を与えない。それはサオササを生み出した研究所が開発した兵器。主任でもあったお母さんがくれた大切なもの。あの研究所は、サオササが自己を獲得すると同時に泡となって消してしまった。今はもう、荒野しか残っていない。
(そんな私に、接触するなんて……)
 トルストイもまた、どこかの研究所が生み出した兵器なのだろう。作られた目的も、その後の生き方も違うけれど。沸き起こる哀愁にも似た思いを、頭を振って振り払う。妨害をするドローンは全て破壊した。サオササとエリカへ攻撃を加えるべく、トルストイが2人へと向かう。
(……今!!)
 エリカの置いた人形から糸が放たれ、トルストイの腕へと絡みつく。拘束を解こうとトルストイから軟化剤が放たれた。しかしエリカの人形から放たれた糸はトルストイの腕を操り、軟化剤の射出口を塞ぐ。ドロリと溶けた腕が射出口の中へと流れ落ち、固まって塞いだ。好機とみて、サオササは全武装を起動する。宙に浮くサイコ・スフィアの1つからはライフル弾による射撃が行われ、残ったアームを穿ちとどめる。もう1つのサイコ・スフィアからは電磁誘導で加速した金属弾が飛び出し、トルストイの装甲を大きくえぐった。ブラスターガンの熱線が装甲をゆがませ、コアを露出させる。そして、エリカの投げはなった1本のダガーがコアの中心を正確に貫いた。ガラガラと音を立て、トルストイが崩れていく。内にあった軟化剤がじわりと流れ出し、その内に据えられた呪詛人形をも巻き込み溶け落ちる。床材の一部をも溶かして混ざり込み、やがて後には金属塊だけが残された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月10日


挿絵イラスト