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アースクライシス2019戦勝記念豪華船上パーティ!

#ヒーローズアース #お祭り2019 #クリスマス

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「改めて猟兵の皆、アースクライシス2019での戦い、お疲れ様だ」
 既にあの熾烈なる戦いから1ヶ月が過ぎようとしている――まだそんなに経ったと実感がない者も多いかもしれないな、と言いながら仙堂・十来は猟兵達を見渡し、招待状を取り出した。
 ……たくさんある。
「世界を救ってくれた猟兵達に是非ともお礼をしたいと、実は大手クルーズ企画・運営会社が」
 大手クルーズ。なるほど。
「クリスマスに豪華客船を1隻大きく使ってクリスマスパーティを開催し」
 なるほどクルーズといえば豪華客船。
 そしてクリスマスパーティ。
「猟兵達を招待したいとのことだ」
 なるほどそれで招待状(たくさん)!!
 納得すると同時に期待と、楽しみとばかりに湧く声。
「場所はエーゲ海、ギリシャのピレウス港から夕刻に出港し、陸地の夜景を望める辺りをゆっくりと巡りながら夜を徹してのパーティを続け、翌朝ピレウス港へと帰還する。もちろん途中で休みたくなったら客室に案内してもらえるとのことだ」
 大広間ではゆったりとした演奏の中、地中海料理をメインとしたビュッフェが立食でも着席でも楽しめる。
 甲板へと上がれば海風はやや冷たいだろうが、海から夜景を眺めるという珍しい体験もできるだろう。屋内よりは控えめながらも柔らかな光のイルミネーションで飾られ、ベンチやテーブルもあちこちに用意されている。こちらに温かい飲み物や軽食を持って来てもらうことも可能だ。
 他にも夜景とカクテル(ノンアルコール含む)を楽しめるラウンジや、夜通しワルツの流れるダンスホール――まさに優雅なエーゲ海クルーズといった一夜を楽しめることだろう。
「是非とも猟兵の皆に楽しんでほしいと、心づくしで用意してくれたパーティだ。どうか、良いクリスマスを」
 そう言って十来は、ヒーローズアースのピレウス港へと転移の準備を整えたのであった。


炉端侠庵
 メリークリスマス。炉端侠庵です。
 ヒーローズアースよりクルージングパーティのお誘いでございます。
 まさにこの世界を守った英雄としてたっぷり楽しんでください!!

 こちらでのパーティはなんとなーく優雅な雰囲気になるかと思います。
 お一人様参加の場合、場所が同じ人同士ですれ違ったり話してたりするかもしれません。完全に1人がいいんじゃい! という場合はプレイングに記載してもらえると助かります。
 カップルやご友人、グループなどでの参加の場合は「誰と参加しているか」を、お相手様のお名前かグループ名にて明記してもらえると迷子になりづらいと思いますので、ご協力お願いします。

 それでは、よろしくお願いします!
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第1章 日常 『ヒーローズアースでクリスマス』

POW   :    派手なイベントに参加したり、振る舞われる料理を食べたりする

SPD   :    主催者に挨拶したり、パーティーの主賓に相応しい楽しみ方をする

WIZ   :    恋人や友人たちと、賑やかなパーティーをプライベートに楽しむ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鎧坂・灯理
【鋼色】神楽耶/f15297と

誘いを受けてくれてありがとう、神楽耶。
甲板は冷えるな。念力で空気分子を動かして暖かくしよう。
「カワラヒワ」はその鳥、「モコ」はその編みぐるみだよな。
とすると「ジョーくん」はその猫か。

はは!良かったなぁ、動物。
(指で自分の顔を指しながら)にっこにこだぞ。

そうだなァ、温かい紅茶がいい。ストレートのな。
神楽耶はどうする。ココアにするか?
生クリームとサクランボが乗ってる。

ああ、見えるとも。そうだな……我々の成果だ。
なんとも前向きな世界だよ、ここは。しぶといというか、したたかというか……。
ん、あなたこそだ。お疲れ様――未来に乾杯!


穂結・神楽耶
【鋼色】灯理さん/f14037と

こちらこそお誘いありがとうございます。
まあ…いくらロボと編みぐるみと紙とはいえ、室内で動物出せませんし。
モコ、ジョーくんと一緒にいてください。
瓦緋羽、何かあったらすぐ教えて?
海に落ちないように気をつけるんですよ。

にっこにこ…してます?
だって可愛いですし……
…皆が贈って下さったものだから余計に、かも?

それじゃ灯理さん。何食べます?
甲板は風が吹き付けるのであったかい飲み物かな…。
あ、ココアいいですね!頂きます。

ね。夜景見えます?
…ふふ。あれが、わたくし達の守った光景ですよ。
強かなのもしぶといのも、“人間”の強さです。
改めて、戦争お疲れ様でした。
未来に、乾杯。



 豪華客船であっても、冬の夜ともなれば冷えた潮風が吹き付ける。
 けれどその一帯は暖かな空気に包まれていた。2人の間に流れる居心地の良さも無論のことだが、実際に念力によって分子単位で空気を震わせ、実際の気温を上げてもいる。
「誘いを受けてくれてありがとう、神楽耶」
 そんな高度な空調操作――ある意味文字通りの――をしつつ、そんな作業をしているとは思わせぬ様子で鎧坂・灯理は穂結・神楽耶へと微笑んだ。
「こちらこそお誘いありがとうございます」
 神楽耶もやはり柔らかな笑みでそれに応える。そのテーブルには愛らしいうさぎの編みぐるみに猫の姿をしたロボット、そして鈴を鳴らすようにさえずる小鳥の式紙。
「まあ……いくらロボと編みぐるみと紙とはいえ、室内で動物出せませんからね」
 だからこそ、彼らとも楽しみたいから選んだ甲板は灯理のおかげで過ごしやすい気温となり、柔らかなイルミネーションに照らされている。
「モコ、ジョーくんと一緒にいてください。瓦緋羽、何かあったらすぐ教えて?」
 海に落ちないように気をつけるんですよ、と丁寧に世話を焼く神楽耶の様子に、灯理が頬を緩める。
「『カワラヒワ』はその鳥、『モコ』はその編みぐるみだよな。とすると『ジョーくん』はその猫か。はは! 良かったなぁ、動物」
 にっこにこだぞ、と自分の顔と、その瞳に映る神楽耶の笑顔を示した灯理に、さらりと黒髪を揺らして神楽耶が首を傾げる。
「にっこにこ……してます?」
 ヤドリガミであるゆえか、自覚のなかったらしい彼女の顔はけれど今も笑みに緩んでいて。
「だって可愛いですし……皆が贈って下さったものだから余計に、かも?」
 そう話しながらまたにこにこする友の表情に、灯理もやはり頬を緩めるのだ。

「それじゃ灯理さん、何食べます?」
 メニューを広げて「風が吹き付けるのであったかい飲み物かな……」と呟く神楽耶に、灯理が深く頷いた。
「そうだなァ、温かい紅茶がいい。ストレートのな。神楽耶はどうする、ココアにするか?」
「あ、ココアいいですね! 頂きます」
 ぽんと手を打って頷く神楽耶と灯理が注文を済ませれば、程なくして運ばれてくる2つのカップがほくほくと湯気を立てている。
「生クリームとサクランボが乗ってるな」
 ココアの可愛らしい盛り付けに、灯理が目を細めた。それに笑みを深めてから、陸の方へと神楽耶が視線を移す。
「ね。夜景見えます?」
「ああ、見えるとも」
 同じ方向へと灯理が顔を向ける。そこには聖誕祭を祝う街が、きらきらと輝く夜景を魅せている。
「……ふふ。あれが、わたくし達の守った光景ですよ」
「そうだな……我々の成果だ」
 ――かつて民の豊かさは、炊事の煙の数に現れたという。それが人工の光となっても、そこに人の営みがあることは変わらない。そしてそれを守るために、彼女達は必死に戦ったのだ。
「なんとも前向きな世界だよ、ここは。しぶといというか、したたかというか……」
「強かなのもしぶといのも、『人間』の強さです」
 仄かな笑い声が重なり、またカップをそれぞれの手に向き合う。
「改めて、戦争お疲れ様でした」
「ん、あなたこそだ。お疲れ様――」
 ふわりと湯気を立てるカップを、こん、と柔らかな磁器の音と共に合わせて。
「未来に、乾杯」
 穏やかに、誇らしげに。
 2つの声が夜の海に、重なった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ハルア・ガーラント
相馬(f23529)と一緒に!

海!わたしの故郷、港町だったんです!

薄荷色の背中が大きく開いたミモレ丈のパーティドレスで行きますね、首後ろのリボンと重ねたチュール生地がお気に入りです。髪はゆるいシニヨンに。
相馬……は、なんだか悪い人みたい。

まずは主催者さんにご挨拶。うわぁ、あちこちきらきらで素敵。
汚れるって……そっちの心配ですか!?

客船内を散策後、わたしはお酒飲めないので少し食べ物をつまんだらショールを羽織い飲み物を頂いて甲板へ。
夜景、きれい。……故郷を思い出して涙が。

ううん、今夜は楽しもう!漏れ聞こえてくる音楽に合わせて鼻歌を歌いつつ踊ったりしてみようかな?

※アドリブ・他の猟兵との絡み歓迎です


鬼桐・相馬
ハルア(f23517)と参加するよ。
海の上でのクリスマスか、こういうのもいいな。

黒のタキシードを着て、髪はオールバックに。

まず最初に主催者に挨拶に行く。客船の雰囲気や内装に興奮してハルアの翼がわきわきしだすだろうから、ぐっと押さえ落ち着くよう促す。
食べ物や皿に当てるなよ。汚れる、テーブルや床が。

客船内の主要な場所を見て回った後は、酒を飲みた……ラウンジで夜景を楽しみつつ飲みたいな。色々な種類を楽しみたい。

さて、そろそろハルアを捜索しないと。ダンスホールで知らない誰かと踊るのは無理だろうから、甲板で歌うか踊るかしてるんじゃないか。少しだけなら付き合ってもいい。

※アドリブ・他の猟兵との絡み歓迎です



「海! わたしの故郷、港町だったんです!」
 船上のクリスマス、と聞いて、ハルア・ガーラントはぱぁっと新緑の瞳を輝かせた――それが、このパーティの知らせを聞いた時のこと。
 既にハルアと、共にパーティへの参加を決めた鬼桐・相馬の姿は、エーゲ海をゆっくりと歩む船上にある。瞳の色よりも薄く明るく、けれど同じように柔らかな薄荷色のチュール布をふんわりと重ねたドレスは純白の翼を邪魔しない背を大きく開けたデザインで、緩く纏めたシニヨンと首の後ろに結んだリボンが色白の肌とふわり広がる翼を美しく魅せている。もちろん、その隣でハルアをリードするのは。
「相馬……は、なんだか悪い人みたい」
 という率直な評価に、普段と同じ硬い表情ながらもほんの小さく相馬の眉が下がった。黒のタキシードに青みがかった黒髪をオールバックにした姿は、がっしりとした体格も相まって確かに『その筋の人』と言えば通ってしまうような迫力があった。普段は髪の間から覗く鈍赤色の角が髪型のために目立つのも迫力に拍車を駆けてはいるが、普段とはまた違った艶のある魅力を出してもいる。
「海の上でのクリスマスか、こういうのもいいな」
「うわぁ、あちこちきらきらで素敵……」
 普段は豪勢なクルーズで毎夜社交の舞台となっているホールにはシャンデリアが煌めき、クリスマスらしい灯りも華やかな色彩を添えている。集まった猟兵達のドレスアップであったり、聖誕祭を意識した装飾だったり、眺めながら歩むうちにハルアの翼がぱたぱた、ふわふわと小さく、主の楽しさや興味を共に表して動き出す。その翼を相馬がそっと――と言うにはちょっと強めの手で抑えた。
「食べ物や皿に当てるなよ、汚れる」
「汚れるって……」
 慌ててドレスに視線を落とすハルアに、真面目な顔で相馬が頷く。
「テーブルや床が」
「そっちの心配ですか!?」
 ちょっとだけ抗議するように、ぷわと羽毛が逆立った。

 丁寧に挨拶へと赴いた2人に、主催者であるクルーズ会社の社長はとても嬉しそうに礼を言い、そしてどこかヒーローに憧れる少年のような瞳で眩しそうにハルアと相馬を見つめた。ヒーローが実在する世界だからこそなのか、壮年からじき老齢に手をかけるだろうか、という頃合いの社長の顔には世界を救ってくれた英雄たる猟兵達には尊敬と、こうしてパーティを楽しみに来てくれたという嬉しさが満面に浮かんでいる。
 それは此度の戦いでヒーローズアースという世界を守るため懸命に戦ったハルアと相馬にとっても、非常に嬉しいものだった。
 その後は一緒に客船を見て回って、豪華な内装やクリスマスらしい装飾に目を輝かせて――バーカウンターに並ぶ酒瓶の種類と数に表情こそ変えずとも目が釘付けになっている相馬はラウンジに残り、洒落たおつまみと一緒にノンアルコールカクテルで相馬に一杯付き合ってからハルアは、温かいミルクティのマグカップをもらって甲板へと足を進めた。大きめのショールは翼の付け根までしっかり肌を覆うことができて、パーティドレスに吹き付ける潮風にも寒くはない――けれど。
「夜景、きれい。……」
 陸地のイルミネーションが滲む。瞬いた拍子に頬まで落ちた涙の跡は、冷たく感じられた。海の見える街、ハルアが生まれ育った街には、一度も戻ってはいない。逃げるように出てきてから、ずっと。――人々の冷たい態度、探るような視線、その意味に気がついてしまってから、ずっと――。
「ううん、今夜は楽しもう!」
 ぶんぶん首を振って、頬に落ちた涙をぎゅっと拭って、ついでにミルクティをぐいっと飲み干した。冷えた空気のおかげで火傷するほど熱くはないけれど、冷えそうになった心も全部、身体の中から温まった。ちょうど通りかかったウェイターがマグカップを片付けますよ、と受け取ってくれたので、素直に頼んで広い甲板へと躍り出る。こちらで夜景を楽しむ猟兵が、大広間やラウンジより少ないのはやはり季節柄だろうけれど、屋内よりも控えめなイルミネーションが照らす光景はロマンティックで、ダンスホールからの音楽も聞こえてくる。合わせて踊るならスペースも十分、純白の翼を軽く広げてくるりと回れば、妖精のようなドレスの裾がアイボリーの髪と一緒にふんわりと舞う。ドレスに相応しいアクセサリーのような、けれど翼と同じようにハルアの一部である月下美人に似た花がふんわりと花弁を揺らし、夜空の下にほんのり輝くように浮かび上がる。
 気持ちよく酔って甲板へと上がってきた相馬が、夜に浮かぶその姿へと目を細める。ダンスホールで繰り広げられる社交ダンスは知らない相手と踊ることにもなるだろうから、むしろ歌ったり踊ったりしているならばこちらだろうと顔を出せばちょうどその通り、くるりとターンしたハルアの新緑の瞳と目が合った。微笑み早足に歩み寄る彼女に、軽く手を挙げる。飲んだ量に引き換え明晰な精神はいつものこと、けれど流石に酒に火照った顔には夜風が心地良い。2人で眺める夜景にもうハルアの目に涙はなく、相馬の表情も普段より少しだけ柔らかいように思えた――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年12月31日


挿絵イラスト