「これだあああああ!!」
便底眼鏡の監督女史は、迷惑な夜中に叫んだ。
しかし、仕方ないのだ。
ようやく、ようやく、映画のシナリオの大筋が決まったのだから。
「めくるめく、大スペクタルな冒険、バトル……そして、『愛』!!」
女史はすぐさま、自分のパソコンを立ち上げ、思いついたシナリオを打ち出していく。
「愛が全て、愛がアースを救うのよっ!!」
大興奮で頬を染めながら、女史の手は、ラストまで書き上げるまで止まることはなかった。
「皆様、愛……していますか?」
突然、そう言い出すのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「あ、わ、私ではなくて、その、ほら、戦争のあったヒーローズアースありますでしょう? そこで、皆様を主役にして、映画を作ろうって話が来ていまして!」
慌てながら、リズは一冊の台本を取り出した。
「簡単にまとめますと、第一パートでは、素敵なイルミネーションを楽しむシーンとなります。そこで、恋人役を務める方は【一目惚れ】していただきます」
……はい?
「第二パートでは、戦争の報を聞いて、戦いの場に向かいます。恋人役を務める方は、そこで華麗な戦いを見せることになるんですが……」
なるんですが??
「第二パートのラストで、恋人役の一人が、【大ピンチ】を迎えます」
ええええ!?
「流れるように第三パートが始まり、ピンチによって倒れた恋人役は、ボスの手によって囚われの身に!! ボロボロになりながらも、恋人役は大切な方を救うため、【愛の力でボスを倒す】ことに成功します!! そして、アースに平和が戻りますが……二人はこの戦いで命を落としてしまう……らしいのです」
なんだってーー!!
「でも、監督の方の話によると、ちょっとラストが弱い感じがするので、その辺は皆様の意見を聞いて調整したいと言っていましたわ」
それなら、いいかも?
「それから、恋人役は異性同士でもかまいませんし、男性と男性、女性と女性でも構わないそうですわ。そこら辺はラブロマンスが多めであれば、自由だっておっしゃっていましたね」
え? そ、それって……男女のカップルはもちろん、同性でも良いって事!?
「ラブする二人が多くなってもいいとも言ってましたわ。その分、数多くのファンがつくから、ぜひたくさんのフォーティナイナーズ様をお呼びしたいと希望なさってました」
え? いいの、それ!?
「そうそう、大事なことを言い忘れていましたわ。バトルシーンでの皆様の技はぜひ持ち前のユーベルコードを使用して欲しいと言われていますわ。ですが、集団戦のときもボスの時も相手は一般の方だということをお忘れなく。映画で死人が出たら大事故ですわ」
最後にリズはにっこりと微笑む。
「皆様の出演する愛の映画、楽しみにしていますわね」
そういって、映画に参加する猟兵達を見送ったのであった。
柚葵チハヤ
どうもこんにちは! 柚葵チハヤです。
今回はあの、フォーティナイナーズさんを主役にした映画を作るシナリオです。
フォーティナイナーズの皆さんは、出演すれば自然と大役に抜擢されますし、撮影現場には、彼らのグッズを持った大勢のファンが押しかけます!
フォーティナイナーズさんがいなかった場合は、参加した猟兵さん達が主役に抜擢されますので、よろしくお願いしますね。
今回は「バトルのあるラブロマンス映画」となっています。
が、皆さんのプレイング次第で、超ラブロマンスになったり、超ラブコメになったりと、変動する予定です。
それと、登場する敵はオブリビオンではなく、それを演じる一般の方となります。
皆さんは自前のユーベルコードを使って戦っていただきますが、一般の方を巻き込まないようによろしくお願いしますね。
また、オープニングにある通り、基本の男女のカップルはもちろん、同性カップルも参加可能です。もちろん、主演だけでなく、脇役もいなければ、映画は成り立ちません。
希望すれば、裏方参加も可能ですし、主演の敵として立ちはだかることも可能です。
プレイングにて、希望する役やポジション等、ぜひお書き下さいね。
そのため、団体で参加する方は、時期を合わせての参加と「IDや合い言葉」等の記載をどうぞ、よろしくお願いいたします。
プレイング受付は、公開後、数日お待ちしてから執筆を予定していますので、ゆっくり考えてお楽しみいただければと思います。
それでは、多いに盛り上がって、素敵な映画を作っていきましょう!!
皆さんの楽しい映画プレイング、お待ちしております!!
第1章 冒険
『洗脳のエレクトリカルパレード』
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POW : 既に洗脳されて騒ぎを起こしている人々を取り押さえ正気に戻す
SPD : ヴィランのエレクトリカルパレードに対抗し、此方も楽し気な催し物を行い人々の注意を引く事で洗脳を防ぐ
WIZ : エレクトリカルパレードの仕掛けを解析し、洗脳しない様に無効化する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アリソン・リンドベルイ
【WIZ 庭園迷宮・四季彩の匣】
……演技には自信がありませんので、どうぞご指導よろしくお願いいたします、ね? 『鼓舞、礼儀作法』で、撮影スタッフさんや役者の方々に挨拶回りします。
立ち位置としては、助演ですかね。友人役…というのでしょうか。 「ーーーええ、ええ。貴方が、いつも世界のために戦っているのは知っているわ」「でも…時には、気を抜く時間も、心休める時間も必要でしょう?」 …今の季節は、街も綺麗に華やいでいるわ。少しは遊びに出かけてみたらどうかしら? …と、主演さんをイルミネーションに導きます。 『空中浮遊、撮影』ができますので、空からの撮影シーンがあったらカメラを持って飛ぶことも可能です。
「……演技には自信がありませんので、どうぞご指導よろしくお願いいたします、ね?」
そう、丁寧にお辞儀してみせるのは、アリソン・リンドベルイ(貪婪なる植物相・f21599)。
「あ、あなたは!! フォーティナイナーズの!?」
スタッフは思わぬ収穫に色めき立つ。
「も、もしかして、主演を……!!」
「いえ、他の役でお願いします」
そんなアリソンがお願いした役というのが……。
ジジジとカメラが回り出した。
その前に立ち、カメラと一緒にゆっくりと歩き出す。
「――ええ、ええ。貴方が、いつも世界のために戦っているのは知っているわ」
そして、カメラの方を見る。
「でも……時には、気を抜く時間も、心休める時間も必要でしょう?」
そして、指摘。どうやら、恋人達の友達を熱演している様子。
「……今の季節は、街も綺麗に華やいでいるわ。少しは遊びに出かけてみたらどうかしら?」
そういって、アリソンが差し伸べた手の方向へとカメラが動く。
カメラが写すその場所は、美しいイルミネーションに彩られた広場と綺麗なツリーであった。
「はい、カットっ!!」
「お疲れ様です、アリソンさん!!」
「とっても素敵でした!!」
「喉渇いてないですか?」
すぐさま取り巻き&ファンが寄ってきて、驚くアリソン。
「あ、あの……空飛べますから、必要があればカメラを持って……」
そうアリソンは申し出るものの。
「まずは、恋する二人のご友人役をお願いします!! どうしても撮れないときだけ、お願いしますね!!」
本当にそのときが来るのか怪しいが、アリソンはこくりと頷き、与えられた役に集中するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
【狼兎】
一目惚れ、ねぇ…
要は初心に返って初対面のフリすればいいんだよね
翼を痛めて飛べないオラトリオ
仕方なく人混みの中自らの足で歩くものの
イルミネーションに気を取られ注意が疎かに
正面から歩いてきた紫崎君とぶつかってしまい…
ひゃっ!?ぁ……
転びそうなところを支えられ
間近で見えた表情に思わず固まる【演技】…と見せかけ
実際恋心があるものだからうっかり本気でときめいてしまい
えっ…あっ!ごごごめんなさいついよそ見を…!
翼?…えぇ、まぁ少し
でも大したことじゃないですよ
すぐに治…わっ!ど、どこ行くんですか…!?
人混みの少ない場所に腰掛け、翼の治療をしてもらう間
見た目と裏腹な優しい手つきにそわそわしちゃったり
紫崎・宗田
【狼兎】
俺は演技派じゃねぇからな…自然体で
※リアル恋人手前(澪だけが片想いだと勘違い中の両想い)
コートのポケットに手を入れながら
イルミネーションには興味が無いように歩いていたが
ちょうど人影から出てきた小さい姿に反応が遅れ激突
咄嗟に腕を引き背を支える
危ねぇな、大丈夫か?
…おい?おい、聞いてるか?
ったく、この人混みで気抜けばそうなる事くらいわかんだろ
翼があるなら空でも……お前、怪我してんのか?
僅かな一瞬でも些細な傷も見逃さず
小さな手を引き人混みから離れ
おら、座れ
確かまだ包帯が…あった
これでも旅人だからな、治療の基礎くらい知ってる
優しい手つきで翼を撫で、包帯を巻いてやる
勿論…怪我は本物じゃねぇがな
「友人のアリソンさんに促されて、二人はこのイルミネーションへとやってきた」
というナレーターの声とともに、羽を痛めたオラトリオこと、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)がイルミネーションの下にやってくる。
(「一目惚れ、ねぇ……。要は初心に返って、初対面のフリすればいいんだよね」)
人混みの中、ゆっくりと歩いて行く。
その反対側では、もう一人、無骨なヤンキーっぽい男が澪の方へと向かっていく。
(「俺は演技派じゃねぇからな……自然体で」)
そう心のままに自然体で撮影に臨むのは、紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)。コートのポケットに手を入れながら、イルミネーションには興味が無いように歩いていたが。
「……綺麗」
宗田の前を歩く澪は、イルミネーションに気を取られ注意が疎かになっていた。
そうなると、決まって……。
「ひゃっ!? あ……」
二人は激突! 宗田は咄嗟に腕を引き、澪の背を支える。
「危ねぇな、大丈夫か?」
(「あ、あっ……か、顔が近いっ……!!」)
澪の鼓動が激しく波打つ。間近で見えた表情に思わず固まる演技……と見せかけ、実際、澪には、恋心があるものだから、うっかり本気でときめいてしまった。
「……おい? おい、聞いてるか?」
「えっ……あっ! ごごごめんなさい、ついよそ見を……!」
慌てふためきながら、澪はすぐに離れようとする。
「ったく、この人混みで気抜けば、そうなる事くらいわかんだろ。翼があるなら空でも……お前、怪我してんのか?」
僅かな一瞬でも、宗田は些細な傷も見逃さずに、そう指摘すると。
「翼? ……えぇ、まぁ少し。でも、大したことじゃないですよ。すぐに治……わっ! ど、どこ行くんですか…!?」
笑って誤魔化そうとしたとたん、澪は宗田に引っ張られ、人混みから離れた人気の少ないベンチの前へとたどり着く。
「ほら、座れ。確かまだ包帯が……あったあった! これでも旅人だからな、治療の基礎くらい知ってる」
澪を無理矢理ベンチに座らせ、宗田はそのまま、澪の怪我した翼に包帯を巻いていく。
澪は頬を火照らせながら、何も言えずにそのまま、その治療を受け入れるのであった。
「カットっ!! もの凄くマジでよかったですっ!! あっと、休憩しますね!」
そう声が掛かっても澪は火照らせ、俯いている。
「おい、大丈夫か? 終わったぞ?」
「う、うん、なんかこう、宗田君、演技上手いね……」
「自然にしてただけだよ」
澪の白い羽には、優しく触れる宗田のぬくもりがまだ、残っていた……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シスカ・ブラックウィドー
アイ・リスパーさんとペア
配役
アイ:囚われる側・女性
シスカ:助ける側・女装男子(49ers)
一目惚れ:両方
服装:もこもこに着込んだコート姿
ふっふーん♪ボクにも映画のオファーがやってきたぞ★
親友のアイさんに恋人役を頼んで参加♪
大恋愛を見事演じてみせるよ★(見た目は百合だけど)
お一人様用クリスマスケーキ(1ホール)を買った帰りに、ふとクリスマスツリーのイルミネーションに見惚れていたら、初対面のアイさんとぶつかり、助け起こす。
綺麗な子だったので一目惚れ。告白を受けるよ。
「喜んで。でもボク、男の子だけどいいの?」(返事を聞かずに抱きしめてキス)
※監督へ。キスシーンはフリで
アイ・リスパー
シスカさん(f13611)と
「戦争も無事に終わりましたし、世界も徐々に復興してきていますね」
一人寂しくイルミネーションを眺めながら歩いていたら人とぶつかってしまい。
「きゃっ」
倒れた私に手を差し伸べてくれたのは、
なんと、戦争で大活躍した猟兵49ersの一人、
美少女ダンピールのシスカさんっ!?
その魅惑的な姿に思わず見惚れてしまい――
私の心臓が早鐘を打ちます。
「あ、わ、私、アイと言います。
戦争でのご活躍を見て存じ上げていたのですが――」
イルミネーションに照らされた噴水を背景に
勇気を持って言葉を紡ぎます。
「私、シスカさんのこと好きになってしまいましたっ!
付き合ってくださいっ!」
抱きしめられキスシーンへ
「ふっふーん♪ ボクにも映画のオファーがやってきたぞ★」
とってもやる気なフォーティナイナーズの一人、シスカ・ブラックウィドー(魔貌の人形遣い・f13611)は、気合十分!
一方、シスカに誘われて来たアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は。
「……電脳世界だったらよかったんですが……」
ちょっと緊張している様子。
と、撮影の準備が整ったようだ。
「では始めまーす、シーン3です!」
カーンと、カチンコが良い音を鳴らした。
「美味しそうなケーキ! 後でゆっくり家で食べよっと」
目当てのお一人様用クリスマスケーキ(1ホール)を買ってご機嫌のシスカ。
シスカはゆっくりと楽しそうにイルミネーションのある広場へと向かう。
「戦争も無事に終わりましたし、世界も徐々に復興してきていますね」
実際の状況も加味した、アイの台詞はそのまま使われることになった。
そのため、シスカは前の戦いで英雄になった一人という設定が付加されている。
アイはシスカの歩く反対側から、一人寂し気にイルミネーションに見入っていると。
「きゃっ」
シスカとぶつかり、アイが倒れこんでしまう。
「大丈夫? 怪我はないかな?」
シスカがそう手を差し伸べ、アイはその手を取った。
「す、すみま…………っ!!」
そこで、アイはようやく気づいた。相手があのフォーティナイナーズの一人であるシスカだということに。
「だ、大丈夫です。その、あ、ありがとう、ございます……」
抱き起こされて、面と向かえば、アイはさらに頬を染めていく。
――綺麗な子だ。
――なんて、魅惑的な美しい方なんでしょう。
互いに互いを意識し始めつつも、アイは、離れようとする手を未だ掴みながら。
「あ、わ、私、アイと言います。戦争でのご活躍を見て存じ上げていたのですが――」
イルミネーションに照らされた噴水を背景に、勇気を持って言葉を紡ぐ。
「私、シスカさんのこと好きになってしまいましたっ! 付き合ってくださいっ!」
しばしの間。
アイにとっては、長く感じられる時間のように思えるが、実際はさほど、そう時間はかからずに。
「喜んで。でもボク、男の子だけどいいの?」
「えっ!?」
アイの返事を聞かずに、シスカはアイを抱きしめ、そのまま唇を重ねた。
「はい、カットっおおっ!!! もんのすごく、マジでよかったです!! 引き続き、よろしくお願いしますねっ!!」
監督の瞳が、これでもかっと、きらっきらに輝いていた。
「……あ、あの……」
「あ、本当のキスの方がよかったかな?」
そういたずらに微笑むシスカに、アイは、あわあわと慌てふためくのであった。
先ほどの二人のキスは、そう見せた『振り』だったのだ。
だが、先ほど撮ったカメラの二人は、熱いキスをしているように素敵に見せたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
映画なる物には疎いが宵が演ずる姿を何度も見られるのだろう?
ならば気を引き締め俺も参加せねばな
役やポジションは演出家に任せよう
演技はそうだな…珈琲を片手に光の洪水を見上げ見惚れながら歩いていた俺が宵にぶつかり珈琲を零してしまう所から始まる一目惚れ、という形で演じて行こう
宵に謝りながらも反対に気遣う宵の姿にそして向けられる瞳に見惚れながら詫びに飯をと誘う流れで演じられれば幸いだ
演技が終れば安堵の吐息と共に宵へ視線を向けよう
そしてもしあの丘で出会わず町で出会っていたとしたらと考えると少々不思議な心持になりついぞ宵を見つめてしまうやもしれん
…本当に、あの丘でお前と出会えてよかった
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
ラブロマンスものには不勉強ではありますが、ザッフィーロ君の格好良い姿を拝見できるなら倖せというものです
配役やポジションは演出家の方にお任せして
おのぼりさんのように街をきょろきょろと見渡していた時に
ザッフィーロ君とぶつかり珈琲をかけられる流れで演じましょう
謝られれば僕のほうこそぼうっとしていてすみませんと
それよりお怪我はなかったですかと話して目を合わせていき
ご飯の誘いを受け同じ時間を過ごしていく間にかれに惹かれていきましょう
演技が終われば名残惜しかったですが満足げに
きみに惹かれる僕、と言うのは身に覚えがあったので良かったです
ええ、僕もあの丘できみと出会えてよかった
「……いい。いい、いいよいいよっ!! お二人もぜひぜひ、メインでどうぞっ!!」
そう監督に言われて、急遽、猟兵の二人も主演入りが決まった。
「映画なる物には疎いが宵が演ずる姿を何度も見られるのだろう? ならば気を引き締め俺も参加せねばな」
そういうザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)に。
「ラブロマンスものには不勉強ではありますが、ザッフィーロ君の格好良い姿を拝見できるなら倖せというものです」
逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)はそう、ザッフィ―ロへと微笑み返す。
「ザッフィーロさん、宵さん、スタンバイ、お願いしまーす!」
カーンといい音がまた鳴った。
「こんな綺麗な光、見たことありません」
おのぼりさんを演出しながら、宵はイルミネーションに見入っていく。
今回、宵は、他の国を転々としてきた猟兵という立ち位置となっていた。初めて見るイルミネーションを見て、くぎ付けとなっている……という設定である。
と、そこに温かい珈琲を片手に、ザッフィーロもやってくる。
「見事な光の洪水……か。俺の仲間たちにも見せたいものだな」
ぱしゃり。
「「あっ……」」
前をきちんと見ていなかった二人がぶつかり、ザッフィーロの持っていた珈琲が宵の服に掛かってしまった。
「す、すまない。火傷はしていないか? 今、何か拭くものを……」
「僕の方こそ、ぼうっとしていてすみません。それに、きっと温かったのでしょう。火傷もしていませんし、これくらいなら、平気ですよ」
珈琲と似た服ですしと、宵が微笑み。
「それより、お怪我はなかったですか?」
そう気遣うと、ザッフィーロの視線が宵へと注がれる。
「……ああ。こちらは全く問題ないが……それよりも、あなたの方が被害を被っているではないか」
「それならよかった」
そう離れようとする宵を。
「ちょっと待ってくれ。このままでは俺の気が収まらない。せめて……せめてその、飯がまだなら、これから一緒に食べに行かないか? 俺が奢ろう」
「……いいのですか」
「ああ」
「でも……ご迷惑では……」
「迷惑だなんて、これっぽっちもない。それよりも、俺にその服の詫びをさせて欲しい」
見つめあう二人。そして、根負けしたかのように宵がまた微笑んだ。
「わかりました、そうしましょう」
そして、二人は近くの洋食店に入り、見つめあう。カメラはテーブルに置いた手へと視点を変えていき、二人の離れていた手が重なった。
「カットっ!! ものすごく、やばいくらいに、ホント、すごかったですっ!! 引き続き、後のカットも熱演お願いしますね!! はい、休憩っ!!」
そう監督に言われ、ザッフィーロは、ふうっと息を吐いた。
「もう少し演じていたかったのですが……」
「そう……なのか?」
その言葉に、こくりと頷き。
「きみに惹かれる僕、と言うのは身に覚えがあったので良かったです」
その言葉によって、二人の間にあのときの記憶が蘇っていく。
――もしあの丘で出会わず、町で出会っていたとしたら。
不思議な面持ちになりながらも、ザッフィーロは、いつの間にか宵を見つめて。
「……本当に、あの丘でお前と出会えてよかった」
「ええ、僕もあの丘できみと出会えてよかった」
そう互いに微笑み合い、ゆっくりと席を立ちあがるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ハルア・ガーラント
いいなあ、こういうの憧れます。
【WIZ行動】
「悪役」に……「敵ボスの手下」になってみたいです!
そう、今のわたしは「失敗し過ぎて追放され堕天使となった元恋のキューピッド」。
でも、洗脳はダメです。こっそり[情報収集]でヴィランさん達の会話を盗み聞きし、仕掛けを無効化。見つかったら「緊急の指示があったんです」と言い訳を。映画の演出なら一緒に調子に乗って「洗脳してしまいなさーい!」と頑張って声を張り上げます。
その後UCを発動、いい雰囲気のところに殺到させてお邪魔虫を。
ん、これってくっつくきっかけを与えそうな?
愛は障害があった方が燃え上がるというし、さあ、わたしを止めてごらんなさい!
(やられ描写〇です)
と、またカメラが動き出した。
「いいなあ、こういうの憧れます……」
超絶、羨ましそうに頬杖をつくのは、ハルア・ガーラント(オラトリオのバロックメイカー・f23517)。
白い羽は、後でCGを使って、黒くすると監督から言われたのは、ついさっき。
「わたしも素敵な人と一緒に……なーんてこと、ないんでしょうね……」
しょんぼりしているところに、声が掛けられる。
「そこのお嬢さん。もしよければ、我々と一緒に来ませんか? あいつらをぎゃふんと言わせましょう」
その人影はにやりと笑うと、ハルアへと手を差し伸べた。
「はい、質問いいですか?」
ハルアは元気よく手をあげて、その人影に質問を投げかけた。
「何でしょう?」
「それって、あのヤンキーさんと可愛い子とか、最後にびっくりなセリフを言った、あの二人とか、他のカップルよりもアッツアツなあの二人とか、ばっちり邪魔できますか!?」
「え? あ……そ、そうですねー」
人影はハルアの勢いにちょっとたじたじになりながらも頷いて見せる。
「なら、やります!! わたしもやらせてください!!」
「あなたなら、そう言ってくれると思っていました」
二人はがしっと手を固く握り、にんまりと微笑む。
「愛は障害があった方が燃え上がるというし、さあ、わたしを止めてごらんなさい!」
そういって、ハルアは、ダック・コーリングを発動させ、ふわもち真っ白なかわいらしいあひるちゃんを大量に呼び出した。
「さあ、出番ですよ! 邪魔してきてくださいね!」
と、そこで我に返った。
「ん、これってくっつくきっかけを与えそうな?」
そして、映画は、次の物語へと進んでいく……。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『万能派遣ヴィラン隊』
|
POW : これより業務に移ります
【民衆もしくは敵に対して一礼と共に宣言する】事で【機能性を重視した業務用メイド服】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD : 業務の邪魔は許しません
【超高速移動からの目にも留まらぬ打撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : あらゆるニーズにお答えします
技能名「【全技能】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
イラスト:すねいる
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ハルアの嗾けた可愛いあひるちゃんと、メイド姿の万能派遣ヴィラン隊達が、新たな戦争を始めた。
もし、このまま戦争が続けば、その町はもちろん、世界も破滅へと向かってしまうだろう。
そのためには、ヒーロー……つまり、フォーティナイナーズや猟兵達の力が必要だ!
さあ、仲睦まじい二人はもちろん、君たちの華麗な戦いを見せてくれ!!
※マスターより
というわけで、戦いシーンとなります。
すぐに戦いのシーンに入ってもいいですし、戦いの前に何かしてから、戦いに向かう流れでもかまいません。
映画になりそうなシーンや格好いいシーンをプレイングに書いていただければ、ボーナス加点しますので、ぜひぜひ、よろしくお願いします。
今回もちょっとメンバーが来るのを数日待って、執筆していきますね。
途中参加もOKですので、お気軽にどうぞ!!
それと、恋人さんたちは、ラストでピンチになるのを忘れずにお願いしますね!!
あ、途中参加の方は「希望する役」や、「やりたい裏方」等もプレイングにて、記載をお願いしますね。
アリソン・リンドベルイ
【WIZ 侵略繁茂する葛蔓】
私はあくまで脇役、主役の見せ場に繋げるための、数シーンに全力を注ぎましょう…!
『空中浮遊』で、ビル数階の高さまで浮上、勢いよく失墜します(CG班さんが後で爆発の合成をするそうです) 『くっ…。まだ、まだです…! この街を、悪に蹂躙されてなるものですか…っ!』 ボロボロの服(衣装係さんの力作)と、煤だらけになった顔(化粧係さんがメイクしてくれました)で、敵の猛攻に押されているシーンを撮影。『ーーーここは、通しません…っ!』ユーベルコードを展開、植物で道路を封鎖しますが……逃げ遅れた女の子(子役さん)を、発見して『かばう』 あわやピンチ…! で、主役にカメラが切替ります
アリソンは、監督の指示通り、高い空まで空中浮遊していた。ビルの高さで言うと8階辺りだろうか。
「では、始めまーす!!」
カーンとカチンコが鳴り響いた。
ひゅーっとアリソンはそのまま落下。
どどーんと、音が鳴り響く。ちなみに後日、映画ではこのシーンに爆発CGが追加される予定である。つまり、今は音だけである。ばふんと下のマットに沈み込み、そこで、シーンはカット。
「アリソンさん、こちらへ!!」
「衣装替え入りまーす!!」
「メイクも入りまーす」
アリソンは目まぐるしく動くスタッフ達に感心しながらも、言われるままに衣装替えとメイクをしてもらう。
「では、次のシーン行きます!!」
カーンと再びカチンコが鳴った。
「くっ……まだ、まだです……! この街を、悪に蹂躙されてなるものですか……っ!」
ボロボロの衣装は衣装係の力作であり、煤だらけの顔は、つい先ほどまで激しい戦いがあったかのような雰囲気をバッチリ醸し出していた。
アリソンも頑張らねばと、思わず力が入ってしまう。
よろよろと立ち上がりながらも、最後にはしっかりと大地に足を付け、起き上がる。まるでそれは、誰もが憧れるヒーローのように凜と格好良く。
「――ここは、通しません……っ!」
襲いかかってくる敵をアリソンは、侵略繁茂する葛蔓(エイリアンプラント・バイオニックインベンション)で、対抗していく。葛の蔓は、敵であるメイドさん達の横を勢いよくすり抜け、弾くようにして避けていく。と、同時にメイドさんもタイミング良く倒れていく。
「……流石はフォーティナイナーズの皆さんですね……」
声が入らないよう、最小の音量で監督は絶賛の声を上げた。
フィルムはまだ回っている。道をユーベルコードで封鎖し、優勢かに見えたアリソンだったが。
「!! ……あんなところに、子供が」
急いで子供に駆け寄り、子供の前に立ちはだかることは出来たが、敵の攻撃を避けるまでには至らず。
アリソンは思わず、その瞳を閉じた。
大成功
🔵🔵🔵
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
敵役と対峙すれば狼を模した炎を敵へ嗾けながら、己も切り込み敵を倒して行く演技をしよう
一般人相手故当たらぬ様、燃え移らぬ様細心の注意を払いながら見栄えがするよう炎を操って行こうと思う
後はこの後何方かが窮地になるのだったな
敵役と詰めておらんが…宵はどの様な窮地に陥るのだろうかと宵を振り返った瞬間
敵の拳を受ければ吹き飛び壁に叩きつけられる様動こう
…?咄嗟に反応してしまったが…待て、俺が窮地に陥るのか…!?
どう見ても宵の方が適役だろう!?
そう混乱しつつ捉えようと近づく敵へ悔し気な表情を浮かべてしまうのは演技であって決して捉われの宵を助けたかった無念からではないぞ…そうだ、決して…な!
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
命中位置を緻密に操作したユーベルコードを放ちつつ
後衛として砲台になるように戦いましょう
あまり威力を加減せずに落としては無駄な被害を拡げるばかりですのでできる限り調整しながら
流星は見ごたえ抜群でしょう
そう言えば窮地に陥る相談はしていませ……んでし、た……ね
敵の拳によってザッフィーロ君の身体が吹っ飛べば
きみ演技上手いですねぇなどと考えつつ
ザッフィーロ君!と危機に陥った彼を助けるヒーローの如く敵に立ち向かいましょう
彼は返してもらいますよ、あなたを斃してね
最終的に愛は勝つのです――― それを教えて差し上げましょう
……まぁ何か無念そうな彼が気になりますが、ね
「流星群を、この空に」
凜とした声が響き、そして。
子供を守るアリソンの周囲に居た敵の殆どを、宵は流れる隕石で潰していった。
ちなみに潰した敵は、マネキンである。それでもリアルに見えるところを見ると、マジで良い顔でサムズアップするスタッフの様子が浮かび上がるよう。いい仕事をしている。
「さあ、今のうちに!」
宵の声に弾けるかのように反応したアリソンは、こくりと頷き、子供を連れてささっと後退。それと交代するかのように、もう一人の姿が見える。
「俺は物故肉はやれぬが……子羊ならばあそこに居る。……精々暴れて来い」
ザッフィーロがそう、敵の方へと手を上げると。
身の穢れが滲む、血肉を喰らわんとする狼状の炎がそのまま、一気にメイド達の方へと駆けていく。
ふと、ザッフィーロが思う。
(「後はこの後、何方かが窮地になるのだったな。敵役と詰めておらんが……」)
どの様な窮地に陥るのだろうかと、ザッフィーロが、宵を振り返った瞬間、だった。
一方、宵も。
「そう言えば窮地に陥る相談はしていませ……んでし、た……ね」
そうザッフィーロに声を掛けようとした、そのとき。
ザッフィーロが、ぶっ飛んだ。
それもまた、見事に。
誰にぶっ飛ばされたのかまではわからなかったが、見事にぶっ飛んで、壁にめり込んでいた。
実は全て演技……というのも驚きだが、それもまた、ザッフィーロの持ち前の身体能力によるものが大きい。反射的に攻撃を受けて、ぶっ飛んで見せてみたが……。
――……? 咄嗟に反応してしまったが……待て、俺が窮地に陥るのか……!?
どう見ても宵の方が適役だろう!?
困惑するザッフィーロに、何者かの影が忍び寄る。近づく敵へ悔し気な表情を浮かべながらも、動けないザッフィーロはそのまま、人影に捕まってしまった。
きみ演技上手いですねぇなどと、宵も考えていたが、それも一瞬。
「ザッフィーロ君!」
危機に陥った彼を助けるヒーローの如く人影を追いかけるものの、あっという間に逃げられてしまい、ぽつんと残されてしまう。
「彼は返してもらいますよ、あなたを斃してね。最終的に愛は勝つのです――― それを教えて差し上げましょう」
そういって微笑む宵が、少しばかり怖い顔をしていた。
「カットっ!!」
そうして、また休憩に入る。
「……まぁ何か無念そうな彼が気になりますが、ね」
後でザッフィーロの楽屋を覗くと。
「決して捉われの宵を助けたかった無念からではないぞ……そうだ、決して……な!」
そう言う彼の姿を見たのは、たぶん、気のせいと言うことにしておこう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シスカ・ブラックウィドー
引き続きアイさんとペア
※映画収録中は呼び捨て
アイさんと過ごしている時に、出動要請が入る。
アースクライシスの激闘でボクの体はあと一回の吸血鬼への変身が限界、という所まで来ていた。それでも街を守るため、変身して出動することを決意する。
「ごめんね、アイ。ボクはヒーローだから行かないと」
彼女の首筋に噛みつき、UC発動(百合が咲き乱れるエフェクト)。
吸血鬼としての力を強化してアイと一緒に出撃。
敵とは闇傑剣で戦う(映画向けの演出としてぬいぐるみは封印)。
最後のアイさんのピンチには大声で彼女の名前を叫ぶよ。
アイさんの血、美味しかったな……。
アイ・リスパー
シスカさんと
「シスカさん、無茶しないでください!
お医者様が言っていたじゃないですか!
シスカさんは、あと2回変身したら、もう……」
戦いに向かおうとするシスカさん。
でも私には彼を止められないことが分かっていました。
だって彼は私のヒーローなのですから。
「わかりました……
その代わり、私も戦いに連れて行ってください!」
戦いの前にシスカさんの牙を首筋に受けて血を吸ってもらいます。
(百合エフェクト)
これで私もシスカさんの魔力を分けてもらったので戦うことができます!
【電脳の天使】で魔法少女の姿になり敵を打ち倒していきますが……
慣れない戦いで魔力を使いすぎて変身が解けてしまい
ピンチに陥るのでした。
一方、その頃。シスカとアイの二人は、夜景の見える展望台で、過ごしていた。
「……はあ。せっかく二人っきりの時間を過ごしてたのに」
そんな中、シスカは出撃要請を受ける。
その要請にアイは。
「え? 待って……待って下さい!!」
出撃しようとするシスカの腕を抱きしめ、止めた。
「シスカさん、行っちゃダメです。ううん、無茶しないでください! だって、さっき教えてくれたじゃないですか……お医者様が止めてたって、シスカさんは、あと2回変身したら、もう……」
そういうアイにシスカは、寂しげにけれど、内に秘めた熱意はそのままの笑顔で答えた。
「ごめんね、アイ。ボクはヒーローだから行かないと」
「……」
俯き、アイは再び、シスカを見る。
「わかりました……その代わり、私も戦いに連れて行ってください!」
そのアイの言葉に驚くものの、その瞳に迷いがないのを知り。
「アイには敵わないな」
くすりと微笑み、その首筋に自身の牙を突き刺した。
「んっ……」
とたんに、二人の間に百合の花がぶわりと舞い広がる。
同時にシスカは、紫色のオーラを纏い、その力を強化させる。
一方、アイは。
「電脳プログラム『天使』起動。同調開始します」
くるくると踊るように回りながら、その衣装を次々と変化させて、みるみるうちに電脳魔法を操る魔法少女の姿へと変身を遂げた。
「さあ、行こう。アイ」
「はい、シスカさん」
差しのばしたシスカの手に、アイは自身の手を重ねた。
現地では激しい戦いが繰り広げられていた。
さっそくシスカが、闇の力を宿し闇傑剣ダークソウルを片手に切り込んでいく。
「わ、私も……」
電脳天使マジカル☆アイになったアイもその魔法で、敵を次々と倒していく。
順調に見えた戦いだったのだが。
アイにとって、この戦いが初陣なのが、仇となった。
「いっけえ――!!」
常に全力で魔法を放っていたので、その限界を迎えてしまったのだ。
「次も……え?」
がくんと倒れ込み、地に伏したとたんに、魔法が切れ、普段着へと戻ってしまったのだ。
『今だっ!!』
後からやってきた敵の軍団に襲いかかられて。
「あ、アイっ!?」
相手していた敵を倒し、駆けつけた頃には、その場にアイの姿はなく。
「アイ……アイ――っ!!!」
敵が居なくなった戦場に、雨が降りしきる。まるで、それは悲しむシスカの気持ちを代弁するかのように激しく打ち付けていた。
「はい、カットーっ!! 今回も素晴らしかったですっ!!」
嬉しそうに休憩を挟む、監督。シスカの元に、すぐさまバスタオルを手渡すファン達が群がった。
「タオルありがとう」
ファンの子達に笑顔で対応しながらも、シスカは心の中で思う。
――アイさんの血、美味しかったな……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
【狼兎】
空気の読めない人っているよね
飛べないのがちょっと怖いけど…
悪に好き勝手させるわけにはいかないし
む…嘗めないでよね
これでも戦いには慣れてるんだから
大したハンデにはならないよ
…澪。栗花落、澪…
え…ええぇ!?なんで知って…
あぅ…そうでした(恥)
※49:1、2回目3位、以降1位
戦場に着いたら紫崎君を援護する形で
カメラ映りのために見栄えを意識
輝く氷の【属性攻撃】を直撃させないよう放ち
歌唱で操る【指定UC】で範囲攻撃
(破魔は一般人には効かないし
花弁は斬撃にならないよう威力調整すれば無害)
ただ、やはり飛べないのと接近戦に弱いのが仇になって
UC発動後の僅かな隙を狙い背後から仕掛けられ大ピンチ!の流れ
紫崎・宗田
【狼兎】
…なんだチビ、テメェも行く気か?
戦えんのかよ
今飛べねぇんだろ
武器を担ぎながら意地悪く言うが反論に少しだけ驚き
それからふっと笑みを零す演技
…お前、名前は
澪、か。俺は紫崎宗田だ
度胸のある奴は嫌いじゃねぇ
んなら、せいぜい49ersの実力とやらを見せてもらおうか(ニヤリ)
トップランカーはそりゃ印象にも残るだろ
(俺は元々知り合いだからだが/演技外の本音)
戦闘は柔道や空手の知識を生かした【怪力】の接近戦と
【指定UC】での投げ飛ばし
武器を振り回しての殺陣
武器は当てねぇように
投げ技は受身を取れるように
チビからは離れるように敵に突っ込み…
チッ、あの馬鹿…!
ピンチ時に助けには行こうとするが間に合わない設定
静かな公園を歩くのは、澪と宗田の二人。そんな二人の元にも、出撃要請が届いていた。
「空気の読めない人っているよね」
飛べないのがちょっと怖いけど……悪に好き勝手させるわけにはいかないしと、澪は行く決心を固めていく。
「……なんだチビ、テメェも行く気か? 戦えんのかよ、その翼で。今飛べねぇんだろ?」
武器を担ぎながら、宗田は意地悪く言うと。
「む……嘗めないでよね。これでも戦いには慣れてるんだから。大したハンデにはならないよ」
少しむっとした表情で澪が言い返すと、宗田はその反論に驚きつつも、ふっと笑みを零す。
「……お前、名前は?」
「……澪。栗花落、澪……」
言われて澪は気付く。聞かれるまで互いに名前も知らなかったことに。そして。
「澪、か。俺は紫崎宗田だ。度胸のある奴は嫌いじゃねぇ。んなら、せいぜい49ersの実力とやらを見せてもらおうか」
といって、宗田はニヤリと笑みを浮かべた。
「え……ええぇ!? なんで知って……」
「トップランカーはそりゃ印象にも残るだろ」
宗田は内心、元々知り合いだからなと独りごちながらも演技を続ける。
「あぅ……そうでした」
澪は、それが素なのか、演技のようには見せない自然な仕草で恥ずかしがると、そのまま、そのシーンを終わらせた。
そして、物語は次のシーンへ。
激しい戦いへと変わる。カーンというカチンコの音ともに、激しい戦場が展開される。
「武器なんざ、無くても戦えんだよ!」
宗田は一気に戦場を駆けていくと、柔道や空手の知識を生かした迫力ある接近戦を見せていく。
「援護するよ!」
澪も宗田の後ろから、輝く氷を放って、更に敵を蹴散らしていく。
また宗田は、柄に赤い龍の紋様が刻まれた巨大剣、剛壊刃〜龍〜を使って、見事な殺陣も披露していた。
「幸せのままに眠れ」
次に澪は、誘幻の楽園(エデン・オブ・ネニア)を発動させ、歌声で操る無数の花弁の刃が敵を次々と倒していく。また、外れても地形一面に足元から美しい花畑を作り出すため、とても画面が華やかになっていく。
しかし……。
「……え? ああっ!!」
普段ならば、空を飛んで避けることが出来ただろう。しかし、今の澪は翼を怪我していた。しかも、接近戦は苦手でもあった。だからこそ、接近してきた敵の対応が遅れてしまったのだ。
「チッ、あの馬鹿……!」
宗田はすぐに澪の所へ行こうとするも、敵が多くて近寄れない。
やっと倒し終えた後には、澪の姿はなく。
「クソッ……!!」
思わず、宗田は持っていた剣をアスファルトに叩きつけたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ハルア・ガーラント
あわわ、本物のフォーティナイナーズさんですよ!
後で握手とかお願いしていいですか……?
マズイことに気付きました。コールダック軍団は戦闘能力ないです。しかもわたしをなめくさってる個体がいるんですよね、何度くちばしで翼に噛みつかれ引っ張られたか……。裏切りそうです、みなさん魅力的ですもの。
と、とりあえずコールダック軍団を嗾けて、らぶらぶな雰囲気作りを[パフォーマンス][大声]で邪魔。ヴィラン隊さんの物陰から、この背中の鎖を[念動力]で操って二人一纏めに縛りますよ!
あれ、これって邪魔ですか……?
ボス、わたしでは愛の力に負けそうです、早く助けてくださいぃ。
(やられ描写・共闘?・アレンジ大歓迎です)
ハルアも実は、密かに戦っていた。
「さあ、出番ですよ! ……って、そっちじゃないですっ!!」
本当はカップル達の邪魔をしようとしていたのだが……ダック・コーリングで召喚したアヒルの大多数が言うことを聞かず、失敗に終わってしまったのだ。
「し、仕方ありませんね……わたし自身が頑張らないと……」
最初の戦いでは、隙を見せてくれたので、鎖の塊をぶつけて、ザッフィーロをぶっ飛ばすことに成功し、そのまま縛り上げて捕獲。
「な、なんとかなりました……」
次の戦いでは、メイドさん達が捕まえてきてくれたアイをありがたく、捕獲。
「ちょっと楽でしたね」
三番目の戦いでは、メイド達と一緒に飛び込み、そのまま流れるように澪を捕獲。
「怪我していたから、助かりました」
そんな風にして、今、ハルアの前には、鎖につながれた三人がいた。
「あれ、これって邪魔ですか……?」
なんだか、邪魔というよりは、攫ってきただけのようにも思える……気のせいだろうか? いや、話の流れ的には、これで良いのだ! なにせ、監督さんはまだカットと言っていないのだから。だけど、叫んでも良いだろうか?
「ボス、わたしでは愛の力に負けそうです、早く助けてくださいぃ!!」
先ほどの熱々なシーンの数々を思い出し、ハルアは思わず、ボスの居る高層ビルへと叫んだのであった。
「はい、カット!! ハルアさん、準備ができたら、こっちのシーンの撮影もお願いしますね」
「はーい!」
あまり休憩時間はない。ハルアはすっくと立ち上がると。
「あわわ、本物のフォーティナイナーズさんですよ! 後で握手とかお願いしていいですか……?」
ファンに紛れて、ハルアもしっかりと彼らとの握手を果たしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『デッドサンタ』
|
POW : 待たせたな!褒美に死をやろう!
単純で重い【クリスマスプレゼント】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 救命措置(ジャイアントスイング)
【費用に5000万円掛かる旨の請求書】を籠めた【ジャイアントスイング】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【生きる意志】のみを攻撃する。
WIZ : 何でサンタの服が赤いか知っているか?
戦闘中に食べた【サンタの口答えした子供の肉】の量と質に応じて【サンタ服が鮮やかな赤に染まり】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
イラスト:透人
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠白石・明日香」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
暗がりの中、じゃらじゃらと鎖の音が鳴り響く。
「うんしょ、うんしょ……」
ハルアは羽に付けた鎖を念動力で浮かせ、人を三人運んでいた。
一人は、男性。一番最初にぶっ飛んだザッフィーロ。
二人目は女性。吸血鬼の力を得て戦ったアイ。
そして、最後は少女に見える少年、澪だ。
あの戦いの後、ハルアは三人を回収し、こうして、ボスのいる高層ビルの最上階へと辿り着く。
「よいしょ、よいしょ……ふー、よいしょ」
三人をそれぞれ十字架に縛り付けると。
「ボス、準備が出来ました」
「ご苦労、ハルア。後は彼らが来るのを待つとしよう。この世界を……邪悪なサンタワールドに染め上げるためにも!!」
そこに居たのは、サンタ服を身につけた、邪悪なデッドサンタだった。
※マスターより
これより、デッドサンタとの最後の戦いが繰り広げられます。
その後、ラストへと入りますので、皆様は、戦闘からラストまでしっかりとプレイングをお願いしますね。
個々のリプレイに入りきらなかった場合は、ラストのリプレイにどーんと盛り込みますので、よろしくお願いします!!
最後まで、どうぞ、よろしくお願いしますね!!
アリソン・リンドベルイ
【WIZ 庭園守護する蜂軍団】
ボロボロの姿で、道路に座り込んで。呆然とした表情で、ビルの最上階を、遥か空の彼方を見上げます。 背の翼は傷ついて、もう飛ぶことも叶いません。…ひょっとしたら、全て失われてしまうかもしれない。負けてしまえば、世界も、大切な人も、愛する物も…全て壊されてしまう。そんな思いが、頭に浮かびます
『・・・いいえ、いいえ…!』
それでも、それでも…! 被害を受けた街並みが、不安と恐怖を浮かべる人々の表情が。背に庇った女の子の、縋るような視線が…絶望など、許してくれるものですか…! 『庭園守護する蜂軍団、覚悟、鼓舞、時間稼ぎ』―――征きなさい、私の蜂たち。あの人たちの力になって…!
アリソンは子供を救い、無事、親元へと返すことができた。
後は高層ビルにいるデッドサンタを倒すだけなのだが……。
「……あっ」
アリソンは、ボスのいるビル前の道路で、すとんと座り込んでしまう。
ボロボロの服は、子供を救うため、傷ついた翼はその勲章のようにも見えた。
動けない体を前に、アリソンは思わず呆然と高層ビルの頂上を見上げる。
――背の翼は傷ついて、もう飛ぶことも叶いません。……ひょっとしたら、全て失われてしまうかもしれない。負けてしまえば、世界も、大切な人も、愛する物も……全て壊されてしまう……。
絶望に飲み込まれそうになりながらも、アリソンはその気持ちを打ち消すように、力強く。力強く頭を横に振った。
「…………いいえ、いいえ……!!」
それでも、それでも……アリソンは胸に手を置きながら。
被害を受けた街並みが、不安と恐怖を浮かべる人々の表情が。背に庇った女の子の、縋るような視線が、アリソンの脳裏によみがえる。
――絶望など、許してくれるものですか……!
立つ力は残っていないが、でも。
その視線は、向かった仲間達のいる高層ビルの最上階を捉えていた。
「――征きなさい、私の蜂たち。あの人たちの力になって……!」
アリソンの最後の力を振り絞り、仲間達を守るための庭園守護する蜂軍団(ガーデンソルジャー・レギオンホーネット)が飛び立つのだった。
「カットっ!! アリソンさん、すっごくヤバヤバですよっ!! 撮ってる私も生で泣いちゃいました……ううう」
そう労う監督にアリソンは、花のような笑顔を見せる。
「良いシーンができて、私も……嬉しいです」
ファンからのタオルを受け取り、顔をぬぐいながら、満足げな表情を見せた。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
【狼兎】
いたた…まずいなぁ、油断してたや
さて、どう抜け出したもんかな…
声は出さず目線と僅かな表情変化で思考を巡らせている事を表現
出会ったばかりで助けは期待しない
自力で対処しようとする素振りを見せるように
僅かに動かした指先をカメラに映してもらい…
紫崎君の登場には嬉しいような驚いたような表情
紫崎君…来てくれたんだ…
口も塞ぐべきだったねサンタさん
身動きが取れなくても、僕は戦えるよ!
【歌唱】で【催眠】をかけ敵を撹乱する【演技】
指先を向けるだけで発動可能な【指定UC】で花嵐の追尾(殺傷力は無し)援護
救助後は紫崎君の言葉に、実際の過去とは真逆だなぁと内心苦笑しながらも
嬉しそうにはにかみ「はい」と答えます
紫崎・宗田
【狼兎】
チビの葛藤シーンではカメラに映らねぇように待機
頃合いを見計らい★破殲を肩に担ぎながら登場
準備万端でご苦労なこったな
念のため言っておくが…
俺はそのチビとはたまたま会っただけで無関係だ
盾にしたところで意味ねぇぜ
わざと挑発してから殺陣
回避されても攻撃時の反動を利用して足技に持ち込むなど
格闘経験も活かした魅せ方を
大技を繰り出す際には一度演者とチビに目線で合図し
チビがUC発動で敵に作った隙を見計らい
僅かな傷でもあれば発動可能な【指定UC】でトドメの演出
スタントじみた内容になるが…火力も消火も調整すりゃ大丈夫だろう
戦後はチビを救出
お前危なっかしくて見てらんねぇ
だから…俺から離れんなよ
護ってやっから
「いたた……まずいなぁ、油断してたや。さて、どう抜け出したもんかな……」
ここはデッドサンタのいる最上階。そこに澪は、十字架に磔にされていた。
思わず呟くものの、それ以上は言葉にせず、辺りを見回したり、腕を動かしながら、金具が外れないかと試行錯誤していく。どれも上手くいかないのを見て、少し落ち込む素振りを見せるものの、それでも何かしらの手がかりを得るための努力は惜しまない。
――出会ったばかりのあの人を、頼ってはだめだよね……。
ふと過ぎるあの、ぶっきらぼうな、けれど優しさもある彼の笑顔を思い出し、もう一度、手首の金具を揺さぶった、そのとき。
「準備万端でご苦労なこったな」
赤い狼の紋様が入った漆黒の巨大斧を肩に担ぎながら、現れたのは宗田。
「紫崎君っ!」
驚きながらも、嬉しいような驚いたような表情を澪は見せる。
――紫崎君……来てくれたんだ……。
たったそれだけのことなのに、なんてこんなにも心強いのだろう。澪がそう思っている間にも戦局は止まらず。
「のこのことやってくるとは、馬鹿なやつめ……」
さっそくデッドサンタが宗田の前に立ちはだかり、そのボスの後ろには手下であるハルアが控える。
「おっと! 念のため言っておくが……俺はそのチビとはたまたま会っただけで無関係だ。盾にしたところで意味ねぇぜ」
そう挑発しつつ、一気に間を詰めて、その愛用の斧を振り下ろす。
「そんな攻撃、通用すると……」
と、デッドサンタが避けようとしたときだった。
「口も塞ぐべきだったねサンタさん! 身動きが取れなくても、僕は戦えるよ!」
眠りの歌を歌いあげ、サンタを怯ませる。その隙に宗田は次々に攻撃を重ねていく。
「ぐあっ!! おのれ……」
更に指先を向けるだけで発動可能なOrage de fleurs(オラージュ・ドゥ・フレア)の花嵐の追尾で援護。
「貴様っ!!」
注意が澪へと移った瞬間。
「おい、こっちに俺がいるのも忘れるなよっ!!」
「しまっ……」
斧に紅蓮に染まる地獄の炎を纏わせ、サンタに強烈な一撃を与えるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
…重いぞ?大丈夫かと十字架に括り付けるハルアという少女をついぞ心配げに見遣ってしまうもカメラが向けられれば瞼を閉じ気絶した振りをしようと思う
く…っ矢張りこの役は宵の方が適役だと思うのだがな…?
宵が助けに来たならば宵、来るな…!と声を投げつつ宵とデッドサンタへ視線を向けよう
ああ、本当に宵は凛々しく美しいな
宵へ敵が迫った場合は『怪力』と共に【鍛錬の賜物】にて鎖を引きちぎり盾になる様宵の前に躍り出んと試みよう
宵へは指一本触れさせん…!
その後は宵を『かば』いながら見栄えがする様に手加減しつつ、敵を床に叩きつけている様に見える動きで転がして行こう
宵、怪我はないか…と
?宵、どうかしたのか?
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
ふふふ、囚われの彼を助けに行く僕……
とても燃える展開ですね
カメラが回り出したならば連れ去られた伴侶に悔しげな表情を浮かべ
強い決意を秘めた瞳でデッドサンタの元へ駆けつけましょう
磔にされたザッフィーロ君を気遣うように見上げながら
デッドサンタをびしりと指して戦いを挑みます
カメラの位置や構図を意識して見栄えがするようにユーベルコードを
「一斉発射」「全力魔法」「属性攻撃」で撃ち込みつつ
ザッフィーロ君が助けに来てくれたならば思わず残念そうな顔を
磔にされた彼の鎖を解いて手を優しく差し伸べる予定が……
まぁ良いでしょう
おかげさまで無事ですよ
きみこそお怪我はありませんか?
ハルア・ガーラント
遂にクライマックスです!
【WIZ行動】
皆さんの戦いを見ていて疑心暗鬼に。「わたし間違えてるのかな」と。
迷う最中衝撃を受けます。その血染めの布切れ、街でクリスマス楽しみとはしゃいでいた子供が着ていたもの……?
足が竦んだところに攻撃の余波が。咄嗟に[オーラ防御]しますが防ぎきれず吹っ飛び翼が折れます。
俯き泣きながら「また間違えたんだ」とぽつり。そして涙を拭い「ラブする人達を引き裂くのはやっぱり嫌です」十字架から三人を解放。UCで傷を癒そうとしますが、裏切りに激高したボスから渾身の攻撃を喰らい窓(柵?)を突き破って落下。後は羽根だけがひらひら舞います。
あの、エピローグ時に歌ってもいいですか?[歌唱]
「あなたの怪我、早く治りますように!」
デッドサンタのピンチを救ったのは、ハルアの天使言語による癒しの歌だった。
先ほどの大怪我もなかったかのように、すっと消えて、デッドサンタもかなり元気になった様子。
「素晴らしい、ハルア! 後で褒美をやろう!」
「あ、ありがとうございます……」
上機嫌なデッドサンタとは打って変わって、ハルアはどことなく余所余所しく見えた。
磔にされたときも、そして今も。ザッフィ―ロの視線は、ハルアの方へと向けられていた。心配そうに見やりながらも、カメラがザッフィ―ロへと向けられると。
「…………」
瞼を閉じ、気絶した振りを見せる。
――く……っ矢張り、この役は宵の方が適役だと思うのだがな……?
そして、常々思っていたことを、心の中で呟いている。どうして、宵ではなかったのかと残念そうに思っていると。
「ザッフィーロ君! 大丈夫ですか!?」
彼を気遣う声と共にやってきたのは、宵。
「宵、来るな……! くっ……」
サンタの持つ鞭に打たれ、声を上げるザッフィ―ロに宵は顔を顰める。
ちなみに鞭を受けているザッフィ―ロはというと。
(「ああ、本当に宵は凛々しく美しいな」)
と思っていたり。あ、これは内緒ですよ、内緒!! お口チャックです!!
一方、宵はというと。連れ去られた伴侶に悔しげな表情を浮かべ、強い決意を秘めた瞳でデッドサンタを睨みつけていた。
磔にされたザッフィーロ君を気遣うように見上げながら、デッドサンタをびしりと指し。
「さあ、返していただきますよ」
「返せるものなら、力尽くで奪うがいい!!」
デッドサンタが巨大なプレゼント箱をぶん投げて、攻撃を開始する。宵もまた。
「―――あなたに、終わらない夜を」
全力を込めたサモン・メテオライトで呼んだ、巨大な隕石をサンタへと落としていった。
その激しい攻防に、ザッフィ―ロは居ても立ってもいられない。
「宵っ!?」
宵に迫る危機にザッフィ―ロのとてつもない力が、目覚めた。
「うおおおおおおおおおおっ!!!」
「えっ……」
「まさか……」
「えっ、えっ!?」
その場にいる三人の、時が止まった。
ザッフィ―ロの鍛錬の賜物によって、自身を縛り付けていた鎖ごと引き千切り。
「宵へは、指一本触れさせん……!」
ずがんと突き刺さった、文字通り放り投げた十字架が、宵の盾となって守った。
「な、なんだとーっ!?」
狼狽するデッドサンタを余所に、ザッフィ―ロは。
「宵、怪我はないか……? ん? ……宵、どうかしたのか?」
本来ならば、ここは宵が磔にされた彼の鎖を解いて、手を優しく差し伸べる予定だったのだが。
――まぁ良いでしょう。
その一言で宵は全ての心を抑え込んだ。が、その顔はとても残念そうな表情ではあったが。
「おかげさまで無事ですよ。きみこそ、お怪我はありませんか?」
そう、絞り出すかのように笑顔を見せるのであった。
その様子をハルアは、ずっと見続けていた。
愕然と、その胸は疑心暗鬼に囚われていた。そして、一つの結論にたどり着く。
「わたし、間違えてるのかな……」
血染めの布切れがここまで飛んでくる。もしやこれは、街でクリスマス楽しみと、はしゃいでいた子供が着ていたもの……?
足が竦んだところに、ザッフィ―ロ達とデッドサンタの攻撃の余波がハルアにぶつかる。
「きゃっ!!」
とっさにオーラ防御を張ろうとするも、一足遅かったため、ハルアの体は壁へと打ち付けられ、その羽がぼきりと嫌な音を立てた。
「……また間違えたんだ」
俯き、地面につく手の上に、ぽとぽとと雫が落ちていく。涙だ。ハルアの涙が手の甲に落ちているのだ。
ハルアはその濡れた甲で、ぐっと涙をぬぐうと。
「ラブする人達を引き裂くのは、やっぱり嫌です……」
そういって、磔にされていた他の二人も開放していく。そして、彼らにも癒しを施そうとしたところで、デッドサンタに気づかれてしまった。
「ハルアっ!! 貴様、何をしているんだ、この大バカ者めがっ!!」
「あっ……」
ぱりーんと窓ガラスが割れる音共に、ハルアはそのまま最上階から落ちていく。
「ハルアっ!!」
思わず、ザッフィ―ロが手を伸ばすも、間に合わない。
あるのは、ハルアの優しく舞う羽のみ。その黒い羽だった羽は、いつしか白色へと変化していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アイ・リスパー
「ふふふ、デッドサンタ様、全ては計画通りです。
49ersの一人、シスカ・ブラックウィドーを籠絡し
その力を使わせることに成功しました。
あと一回の変身が限界です」
そこに現れるシスカを妖艶な笑みで迎えます。
「どうでした、シスカ・ブラックウィドー。私の演技は。
さすがの49ersの貴方でも気付かなかったでしょう、
私がブラックサンタ様が送り込んだスパイだったことに」
【電脳の堕天使】で漆黒の魔法少女に変身しシスカと対峙します。
「貴方はもう変身できないはず!」
全身から触手を放って攻撃しますが……
「な……!?」
身体を崩壊させるシスカに刺されて息絶え……
「私を呪いから救ってくれてありがとう」
塵となって消えます。
シスカ・ブラックウィドー
アイさんとペア(異性とは意識しないようにしている)
他のヒーローにボスは任せるよ。ボクはアイさんと決着をつける。
アイの言葉に驚き、正体を現したアイの攻撃をしばらく無抵抗で受ける。
「アイ、ならボクは君を殺さなくちゃいけない」
吸血鬼に変身してアイの攻撃を振り払う。剣でアイの心臓を貫く。
「たとえ君が悪い人でも、ボクは君を愛している」
最後は朝日と共に塵になって消えるよ。(CGお願いします)
みんな、応援ありがとー!ボク達と写真撮影がしたい人は並んでね★ほら、アイさんもファンに手を振ってあげなよ!
そこへ、最後の一人、シスカがこの最上階へとたどり着いた。
しかし、そこで待ち受けていたのは、衝撃の事実であった。
「アイ、やっと助けに……アイ?」
「ふふふ、デッドサンタ様、全ては計画通りです。49ersの一人、シスカ・ブラックウィドーを籠絡しその力を使わせることに成功しました。あと一回の変身が限界です」
いつ、それは変わってしまったのだろう。
ハルアによって解放された一人、アイは、デッドサンタのスパイだったのだ。
可愛らしい魔法少女服が、今や黒く染まった……その、少々淫らな魔法少女服に変身していた。
「やはり、お前が頼りになるな……そっちは任せたぞ!!」
デッドサンタはシスカをアイに託すと、残りの猟兵達へと戦いを始めた。
「仰せのままに」
アイはそう頷くと、もう一度、シスカに向き直り。
「どうでした、シスカ・ブラックウィドー。私の演技は。さすがの49ersの貴方でも気付かなかったでしょう? ……私がブラックサンタ様が送り込んだスパイだったことに」
妖艶な笑みで迎えると。
「アイ……」
「さあ、死になさい! このまま、他の連中と一緒に!!」
全身から出した触手が、シスカを襲う!
「!? 何をするつもりなのですか!?」
ただでは済まないはずだ。だが、シスカはあえて、全身から出した触手の攻撃を全て受けた。
傷だらけになりながらも、ふらふらになって、立つのがやっとだとしても。
「……もう、あのときの君は……」
シスカは俯き、つうっと涙が零れる。
この涙はあの時のアイに会えない寂しさ? それとも……。
「アイ、ならボクは君を殺さなくちゃいけない」
きっと顔を上げ、そのまま……最後の変身をした。医者に止められていた、その変身を。
「貴方はもう変身できないはず!?」
再び、触手で攻撃をしかけようとするが、それを華麗に振り払い、手に持った闇の力を秘めし片刃の剣でもって。
アイの心臓を貫いた。
「な……!?」
動けないアイを抱きしめるかのように、その耳元で囁く。
「たとえ君が悪い人でも、ボクは君を愛している」
それを聞いたアイが、驚き、そして、その瞳を細めた。
ぱあっと、アイの変身が解け、出会った時のそのままの姿へと戻っていく。
「私を呪いから……救ってくれてありがとう」
その微かな声は、届いただろうか。
朝日が差すとともに二人はそろって、塵となってその姿を消した。
「止めだっ!!」
カメラはすっと、戦いの方へと向けられた。
デッドサンタも四人の猟兵達の手によって、倒され、その姿を消していた。
後に残るのは、平和を取り戻した、ヒーローズアースのいつもの光景。
物悲しいメインテーマと共に、歌が流れ始めた。
その声はどこか聞いた声のように聞こえる。そう、先ほど最上階から落ちていったあの、悲しい少女の声と同じ歌声が。
と、澪と宗田が嬉しそうに寄り添う。
「全く、お前危なっかしくて見てらんねぇな!」
澪をぐいっと引き寄せ、頭をくしゃりと撫でた。
「だから……俺から離れんなよ。護ってやっから」
「……はい」
その言葉に澪は嬉しそうにはにかみながら、頷いて見せた。
映画はスタッフロールへと流れる。悲しげな曲調が徐々に希望を持って歩んでいくような、そんな明るい曲へと変化していく。
ふと、辺りを見渡せば涙を拭う人が大勢いるのが見えた。
そして……最終的には、大多数の人がラストで眠ってしまった。まあ、エンドマークが出るだけなのだが、ちょっとこれは……。
「はっ……せっかく出演していた映画を見ていたのに、もったいないことを!」
しかもラストで歌ってた本人であるハルアだ。
「やっぱり、最後に安らぎをと思って、眠りの効果を入れちゃったの……まずかったかな?」
てへぺろしているハルアに、まあ、たぶん、罪はないと思う。
最後にステージに出演者達全員が並び、舞台挨拶をしていく。
「みんな、応援ありがとー! ボク達と写真撮影がしたい人は並んでね☆ ほら、アイさんもファンに手を振ってあげなよ!」
シスカはその中でも慣れた様子で、その場を仕切る。
映画は無事に完成し、いくつもの映画館で放映された。中でも女性人気が高く、デートで見に行く人も多いという噂だ。
また、DVDとかの映像になると、びっくりすることに、ヒーロー好きの子供……がいる親御さんも寝かしつけにぴったりと重宝されているらしい。
こうして、猟兵達が出演した映画が、また一つ、ヒーローズアースの人気作品として残ったのである。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年12月17日
宿敵
『デッドサンタ』
を撃破!
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