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死なないで、ダメ人間!

#サクラミラージュ

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#サクラミラージュ


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●サクラミラージュ
「……働きたくない」
「……勉強もしたくない」
「……と言うか、何もしたくない……」
 そんな駄目人間達が集まるブートキャンプがあった。
 その場所は日常から拒絶された者達が集う場所。
 噂では、金持ち達が世間から、駄目息子の存在を隠すため、建てられた洋館らしく、ここには誰も責める者はいない。
 ただ、好きな事を、好きなだけ、やればいい。
 それ故に、どんなにグータラしても、追い出される事はなく、駄目人間にとってのパラダイスになっていた。

●ガジルからの依頼
「駄目人間達が集まる洋館で、事件の予感なんだよ!」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、猟兵達に対して今回の依頼を説明し始めた。
 どうやら、山奥にある洋館で、影朧による連続殺人が行われる事が予知されたようである。
 殺人事件自体は、その洋館に行く予定だった駄目人間達を説得(という名の脅し)する事で、何とか防ぐ事が出来るだろう。
 だが、予知通り連続殺人が起こらなければ、影朧が現れる事がない。
 そのため、猟兵達に被害者(駄目人間)を演じてもらい、影朧を退治して欲しいという事だった。
 もちろん、被害者になる以上、死ぬような目に遭う事が前提。
 ただし、猟兵であれば、死ぬような目に遭っても、何とかなるはず。
 例え、肉の塊になっても、復活するはずなので、何とか頑張って死ぬような目に遭って欲しいという事だった。


ゆうきつかさ
 この依頼はネタ依頼です。
 死ぬような目に遭う事が前提なので、不死身&復活系のユーベルコード等があると有利かも知れません。

 第1章は【日常】です。
 謎の招待状によって洋館に集められた(自分で来た)猟兵達が、なるべく『一癖も二癖もありそうな人物像』を演じつつ、館での優雅な生活を楽しみます。
 わざわざ死亡フラグを立てたり、名探偵を演じたりしつつ、時間を潰してください。

 第2章は【冒険】です。
 どこかにいる犯人(影朧)の仕掛けた『死のトリック』で、死んだフリをするか、とりあえず死んでおきます。トリックの内容はお前せしますので、どんどんネタに走ってください。
 意味ありげに、ダイイングメッセージを残しても構いません。

 第3章は【ボス戦】です。
 ボスは『ブラックサンタライダー』です。
 季節感をガン無視していますが、雰囲気的にはナマハゲ&サンタです。
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第1章 日常 『ダメ人間ブートキャンプ』

POW   :    様々な店の料理を出前してもらい、気合の限り食い尽くす

SPD   :    部屋にあるゲームを遊び尽くす。ソロだろうと対人だろうと、キミに敗北は許されない

WIZ   :    ひたすら自費出版する本の原稿にとりかかる。わたしこそが創造主だ。ただし締め切りは待ってくれない

イラスト:保志乃シホ

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月守・咲凛
だめにんげ〜ん。
……とりあえずダメ人間の鳴き声を真似してみましたけど、何をすれば良いのでしょう?
部屋の中でゴロゴロ転がりながらとりあえず考えてみますけどさっぱりわからないので、とりあえずシャワーでも浴びてさっぱりするのです。
「シャンプーしてたら目に入ってしまいました、なにも見えません!」
お風呂場でもゴロゴロ転がりつつ何とか手探りでシャワーを掴んで頭を洗い流します。
最終的にバスタオルを身に纏って頭にタオルを巻いている女性、になる事でホラー映画的死亡フラグを満たしておきます。ついでにシャンプーの甘い香りを辺りに漂わせておきます。


亞東・霧亥
【WIZ】

いつかの会場で拾った『ガジル少年の薄い本』の続きを書く。
ここは雰囲気を出して『ガジル少年の事案簿』としよう。

【UC】
アシスタントは首狩武者、血と剣戟アクションならお手の物。
野太刀をペンに持ち替えての出陣だ。

・目立たない、忍び足、早業
締切を携えた青鬼から身を隠しつつ作業を進める。
『主殿!ガジル少年が(検閲)襲わ(アーッ)な場面は出血大(ニャー)ビスで良いな!』
お見せ出来ない内容と会話が飛び交う中、完成間近と思われる。



●ダメ人間だってイイじゃない
「だめにんげ~ん」
 月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)はダメ人間になるべく、まずは鳴き声を真似てみた。
 そもそも、ダメ人間とは……何か。
 一体、何をすればいいのか、よく分からない。
 それでも、これだけは分かる。
 ……働いたら負けである、と……。
 それ以前に、何と戦っているのか、疑問だったりするのだが、とにかくグータラしていれば、問題なし!
 朝から晩までゴロゴロしているだけで、メシが出る!
 これが、ある意味……衝撃的!
 それ故に、思う。
 これって飼われているだけでは、と……。
 だが、実際に飼育されていたとしても、分からないような状況。
 もしかすると、マジックミラー越しに、猫を抱いた老紳士が、ワイングラス片手に、こちらを眺めている可能性だってあるのだから……。
 そんな不安を消し去るようにして、とりあえずシャワー。
 何やらフラグを立てたような気もするが、とりあえず気にしない。
 いまのところ、誰かの視線は……感じない。
 だが、妙な気配が身体に纏わりついてきた。
 おそらく、それは危険なフラグ。
 身の毛もよだつほど、ヤバイ事が起こる前触れでもあった。
「あっ、シャンプーが目に……!」
 そのせいで、シャンプーが目に入り、地味にピンチ!
 脳内でエマージェンシー音が響く中、何とか手探りでシャワーを掴み、すぐさまシャンプーを洗い流した。
 それでも、不安は消えない。
 バスタオルを身に纏い、頭にタオルを巻いて、シャンプーの甘い香りを辺りに漂わせても、嫌な予感は消えなかった。

●ガジル少年の事案簿
『犯人は、この中にいるんだよ……!』
 一方、亞東・霧亥(峻刻・f05789)は洋館の書斎で、『ガジル少年の薄い本』の続きを書いていた。
 続編のタイトルはズバリ『ガジル少年の事案簿』!
 しかも、舞台は、この洋館。
 物語と現実がリンクしているせいか、今にも殺人事件が起こりそうなほど、不気味な雰囲気。
 ふと横を見れば、そこには首狩武者の姿が……!
「……」
 しかし、首狩武者は殺人鬼ではない。
 実際には、心強いアシスタントであったりする。
 故に、血と剣戟アクションなら、お手の物。
 野太刀をペンに持ち替えての出陣であった。
 そのためか、殺人シーンが妙にリアルで、生々しいものの、ガジルの可愛らしさでカバーされ、絶妙なバランスを保っていた。
 だが、締切は待ってくれない。
 どんなにクオリティが高くとも、締切を過ぎたら、そこで執筆終了。
 まるでカウントダウンをするかの如く、時計の秒針がカチカチと音を鳴らしていた。
『主殿! ガジル少年が(検閲)襲わ(アーッ)な場面は、出血大(ニャー)ビスで良いな!』
 そんな中、首狩武者がキリリッ!
 霧亥も何も答えず、キリリ顔ッ!
 そこに言葉はいらない。
 アイコンタクトが、ゴーサイン。
 限界の向こう側に何があるのか、ふたりは知らない。
 それでも、彼らは突き進む。
 アーッの向こう側にある景色を見るために……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大神・狼煙
苔むした黒豚の被り物をして挑むは狩ゲー

モンスターをハントするアレを、ソロなのに支援向きの笛装備で挑む


ブヒヒこちとら支援役として無名なオトモスでブヒ

そう簡単にやられぐぁー!?


某狩猟用の笛で自己強化中にオチるが、二オチまではセーフなのがこのゲーム

割とキャラに入れ込んで、オトモスとしてプレイ

オトモスを舐めるとはいい度胸ブヒ、実は上から二番目のパワーカッコ物理カッコとじの実力をぷぎゃー!?

語る意味もないのに語ってて二オチ

これマジでヤベーやつブヒね……

一回深呼吸、無言プレイ、もはやスタンを繰り返す簡単な作業である

オトモスを焼豚にするにはまだまだブヒね!


本当はやれるんだよ、ネタらずにいられないだけで……!



●朝から晩までゲーム三昧
 大神・狼煙(コーヒー味・f06108)は、苔むした黒豚の被り物をして、洋館のプレイルームで狩りゲーをしていた。
 その狩りゲーは、モンスターをハントするアレ。
 しかも、ソロなのに支援向きの笛装備ッ!
「ブヒヒ、こちとら支援役として無名なオトモスでブヒ! そう簡単にやられ……ぐぁー!?」
 だが、瞬殺ッ!
 某狩猟用の笛で自己強化中、ポックリあの世逝きである。
 しかし、二オチまではセーフなのが、このゲーム。
 今度はオトモスとして、プレイ。
「オトモスを舐めるとは、いい度胸ブヒ。実は上から二番目のパワーカッコ物理カッコとじの実力を……ぷぎゃー!?」
 だが、、瞬殺。
 自信満々に語っている途中で、焼き豚状態。
 こんがり焼かれて、香ばしいニオイを漂わせながら、何時でも食べ頃、食べるなら今……と言った感じであった。
「これマジでヤベーやつブヒね……」
 とりあえず、深呼吸。
 ヒー、ヒー、フー!
 ブー、フー、ウー!
 『……何か違う』と思いつつ、心は既にゲーム画面の向こう側。
 コントローラーと身体を一体化させ、ゲームクリアするため、全神経を集中させた。
 そのため、狼煙は気づかなかった。
 すぐそこまで危険が迫っている事を……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日東寺・有頂(サポート)
 人間の化身忍者×アリスナイト
19歳男
身長183cmです。
口調は長崎弁風+αで「オイ(一人称)・やんね・アンタ・〜や・〜やけん・〜たい・〜と?」などですが
「〜ですー・〜ますー」とですます語尾を伸ばしてみたりもします。
ノリが軽く暢気でマイペース。おとぼけながらも戦いは愉しみます。
化身忍者的な戦術にはまだ疎くシノビな自覚も薄いですが、時にそれっぽく振る舞いたがります。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動するばいね。他の猟兵に迷惑をかける行為はせんです。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしませんヨ。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいしますー。


ジェイソン・スカイフォール(サポート)
根がマジメで、楽しむことにあまり慣れていないものの、他参加者の様子を見つつ、リラックスしようとしています。

あまりはめを外す感じではありませんが、自然の風景や、土地の食べ物、おもてなしは素直に受け入れ、楽しみます。

他参加者とも、交流できそうなら、会話できると嬉しいです。


唐草・魅華音(サポート)
『任務、オブリビオンの討伐。任務了解だよ。』
『これより魅せるは、殺伐した戦場に咲き響く華の唄。』
武器商社プラヴェータに突如現れた、社長自慢の一人娘。 しかしその裏側は……幼少から故郷を知らず猟兵として数多の戦場を駆け抜け冷徹に任務をこなしてきた歴戦の傭兵。 表向きはどこかぼんやりした物静かなお嬢様だが、猟兵として戦場に出ると冷徹に銃と刀を振るい戦場を舞い踊り、敵を次々と滅する咲き響く華と化す。 (読み:からくさ・みかね)

普段の口調:お嬢様風 (わたし、~君、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
敵には (わたし、お前、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)


オックスマン・ポジクラーシャ(サポート)
※ボス戦終了後のみ登場

『遅れてすまない。状況は理解した。俺の立ち位置は破壊者だ』
黒い鎧と兜を常に纏ったダンピールの男。
本人はいたって真面目だが何故か行動や発言を不安がられる。
遅れてやってくるのは呪いのようなもの。
彼はすまないと思っているし状況も理解しているのだ。たぶん。

真面目さゆえのボケをかますこともあるが善良かつ誠実。
俺には破壊することしか出来ないと語り、実際その通りだが破壊力とそれを活かすための知力は侮れない。
何かを作る事ができる人を高く評価する。

そんな彼は日常も全力で挑むが破壊することしかできない。
災難や騒動を引き起こすのだ。
そんな姿はちょっと寂しそうである。

口調は『~だ。~なのだな。』


一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自に開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット等の道具を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、UDC怪物やオブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。

一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減るタイプの物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。



●ダメ人間は一日にしてならず
 ダメ人間とは、何か。
 それを知るためには、自らもダメ人間にならねばならない。
 だが、それは諸刃の剣。
 ダメ人間になったら、最後。
 まるで底なし沼にハマッたような感覚で、二度と抜け出せなくなってしまう。
 それは、ある意味コタツと同じ。
 故に、猟兵達はコタツのある部屋で、のんべんだらりとしていた。
 まさしくコタツは、駄目人間製造機。
 コタツあるところに、ダメ人間ありと言わんばかりに、皆その場に留まっていた。
 しかも、まわりを見渡せば、沢山のドリンクが並んだボトルラック、各種お菓子が詰め込まれた移動式ワゴン、本棚には様々なジャンルの本があり、最新刊まで読み放題ッ!
 ここまで、至れり尽くせりで、誰にも文句を言われない。
 それ故に、マッタリ。
 何も考えず、無駄に時間を潰していた。
「何もしないって言うのも、暇なモンやなー」
 そんな中、日東寺・有頂(手放し・f22060)が、複雑な気持ちになっていた。
 好きな事をやっても良いと言われたものの、やりたい事が多過ぎて、何から始めていいのか分からない。
 そもそも、本当にこんな事をしていていいのか、自分自身に問いかけてしまう感じであった。
 それでも、せっかくの休みなのだから、なるべく有意義に過ごそうという考えに至ったが、あれをやって、これをやって、それもやろうと考えているうちに時間だけが無駄に過ぎていった。
「まあ、何をやっても問題がないのであれば、好きな事をすればいいのであります」
 一方、ジェイソン・スカイフォール(界境なきメディック・f05228)は、隣の部屋でトレーニングを始めた。
 部屋の中には様々なトレーニング器具が設置されており、朝から晩までトレーニングしても時間が足りないほど設備が充実していた。
 しかも、時間さえ指定しておけば、希望通りのメニューが届くため、時間を忘れてトレーニングに集中する事が出来た。
 もちろん、ここでトレーニングをする必要などないのだが、根が真面目なせいか、それ以外の事が浮かばなかったようである。
「でも、何だか悪い気がしますね。全部タダのようですし……」
 唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)が眠そうにしながら、ボンヤリとした様子で、テーブルの上に置かれたミカンの皮を剥き始めた。
 一応、洋館を所有している富豪が、まわりの金持ちから金を集めて、難ありの息子達を厄介払いする場所として利用しているようだが、何をやっても文句を言われる事がないため、逆に裏があるのではないかと勘繰ってしまう程だった。
 それだけ、存在を表に出す事が出来ない問題児ばかりが、ここに集められていたようだが、何やら引っ掛かる事ばかりであった。
「遅れて、すまない。状況は理解した。つまり犯人は、この中にいるという事か」
 そんな空気を一変させる勢いで、オックスマン・ポジクラーシャ(遅れてきた破壊者・f12872)がフラグを立てた。
 その考えは半分正解であって、半分は間違いである。
 影朧を誘き寄せるため、連続殺人事件を起こす必要があるので、ある意味で正解だが、被害者と言える立場でもあった。
「ひょっとして、あたしを怪しんでいるのですか?」
 その途端、一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)が、反射的に持っていたカッターナイフをキラリと輝かせた。
 だからと言って、このまま殺し合う気はないのだが、この場が一瞬にして惨劇の舞台に早変わりしそうな勢いで、ピリピリとしたムードが漂った。
「いや、犯人は影朧やろ。だから別に、ここで争う必要は……」
 有頂が身の危険を感じつつ、亞衿にツッコミを入れた。
 だが、影朧を誘き寄せるため、自分達の死を偽装する以上、誰かが汚れ役を買って出る必要があった。
 もちろん、それはひとりでもいいし、全員でも問題ない。
 重要なのは、影朧に怪しまれる事なく、連続殺人を行う事。
「カッターナイフと、金属バット……どちらがお好みですか?」
 そんな空気を察した亞衿が、泉の女神の如く勢いで、カッターナイフと、金属バットを握り締めた。
 状況的に、やるなら今しかないと言う流れではあるものの、ビーフorフィッシュ的なノリで呟いてしまったため、何やら妙な方向に突っ走っているような感じであった。
「……自分がいない間に何があったのですか?」
 その間にジェイソンがトレーニングを終え、仲間達を見つめてキョトンとした。
 まったく状況が分かっていないものの、その場は一触即発の微妙な空気。
 戦わなければ生き残れない的なノリになっているため、何が起こっているのか知りたくなった。
「影朧を誘き寄せるため、連続殺人を起こす必要があるので……」
 そんな中、魅華音が落ち着いた様子で、目の前のミカンをパクついた。
 とにかく、この洋館で連続して、誰かが死ねばいい。
 それは実にシンプルではあるものの、あまりにもアバウト過ぎるため、ツッコミどころが満載であった。
「ある意味、尊い犠牲と言うヤツだな。もちろん、本当に死ぬ必要はない。影朧に連続殺人が起こっていると思わせればいいのだから……」
 そう言ってオックスマンが、殺るか、殺られるか、そこが問題……と言わんばかりに得物を構えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 冒険 『死んでいる……いったい誰がこんなことを!』

POW   :    機転と勘を働かせて犯人を捜す。「犯人はお前だ!」

SPD   :    現場の状況から犯人を推理する。「つまり君が犯人だ」

WIZ   :    遺体の状況から犯人を特定する。「このような殺しは、貴方にしかできません」

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月守・咲凛
とりあえず死体があればよいのですよね。
バスタオルを巻いていると殺人鬼に襲われると聞いた事があるのです。
でも襲われるとわかっていれば対処は簡単なのです。そう、フル装備の武装ユニットがあれば。
ナイフを持って部屋に入って来た殺人鬼に、ドアの正面でいらっしゃいませ。
ガシャコン、と開いた武装ユニットから、ガトリングとミサイルとキャノン砲でウェルカム弾をプレゼント。

きゃぁー!ナイフを持った男の人がー!
武装ユニットを髪のソラノナミダの中にしまって、ただのバスタオルを巻いてシャンプーと硝煙の匂いを漂わせながら背中にナイフの刺さった子供として倒れます。
本当に刺さったら痛いので石鹸にナイフを刺しておきましょう。


大神・狼煙
【オトモス】

ブヒヒオトモスを舐めてかかるからこのような事にグハァ!?


ゲームに夢中になっている隙に、背後からの一撃

気づけなかったのは、相手がゲームから流れる大きな音に合わせて忍び寄っていたが故に、足音がなかったから

頭部を鈍器で一撃、頭蓋を割られたオトモスは、被り物が血が溢れて……


るように見せかけたトリック

被り物の下にケチャップが仕込んであり、衝撃への緩衝材にして、血糊代わり

コレで死を偽装して、さも殺された哀れなオトモスを演じる

被り物してるから、瞳孔とか見えないし、騙すのは難しくない

ついでに視線だけ動かして、犯人のツラを拝んでおきましょうか

髪がケチャップ塗れに……この怨み、はらさでおくべきか……


亞東・霧亥
【POW】
・早業
ガジル少年のお面(キリッ)を作る。
耳の所は輪ゴム。

・毒使い、医療
短時間だけ仮死状態になる薬を調合。
仮死薬を飲み床に寝るが、不眠不休で薄い本を書き上げた反動で爆睡。

【UC】
武者にガジル少年のお面(キリッ)を被せて探偵役をやらせる。
『犯人はお前だ。大人しく首を置いてけ。そうすれば命までは取らない。』
ごめん、ちょっと何言ってるかわからない。



●戦え、オトモス!
「ブヒヒ、オトモスを舐めてかかると、痛い目に遭うぞ」
 その間も、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)はオトモスの被り物をして、モンスターをハントするゲームに夢中だった。
 何度も死に、そのたび蘇り、オトモスの死体が山積みになっても、狼煙が諦める事はなかった。
 オトモスが死ぬ度、積まれていったのは、経験値。
 それは数字的なモノだけでなく、経験的なモノも含まれていた。
「ブヒヒ! これがオトモスの実りょ……ぐは!」
 そんな中、背後から強烈な一撃を喰らい、狼煙が血溜まりの中に沈んでいった。
 もちろん、普段の狼煙であれば、そのようなミスを犯す事はない。
 だが、ゲームから流れる大きな音に合わせ、犯人が忍び寄ってきたため、まったく気づく事が出来なかった。
 故に、その相手が誰だか分からない。
 そして、ゲーム画面に映ったオトモスも、背後から鈍器で殴られ、血溜まりの中に沈んでいた。
 しかし、実際には、死んだフリ。
 オトモスの被り物の下にはケチャップが仕込まれており、衝撃を受ける事で、噴き出す仕組みになっていた。
 それに加えて、狼煙が被り物をしているため、犯人側からは表情が見えない。
(犯人は……誰だ)
 その間も、狼煙は被り物越しに、自分を襲った犯人の顔を拝もうとした。
 だが、見えない。
 絶妙なアングルと、不自然な光のせいで、まったく犯人の顔が見えなかった。
 しかも、ケチャップが邪魔ッ!
 そのため、犯人の顔を見る事が出来ぬまま、被り物の中にケチャップのニオイが広がるのであった。

●続く殺人、増える死体
(……とりあえず、死体があれば良いようですが……どうしましょうかね。確か、バスタオルを巻いていると殺人鬼に襲われると聞いた事があるのですが……)
 一方、月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)はバスタオル姿で、自分の部屋にいた。
 例え、この状況で犯人が現れたとしても、襲われる事が分かっていれば、対処は簡単ッ!
 フル装備の武装ユニットで迎撃すれば、殺される事なく、事件解決ッ!
(……って、解決したら駄目ですね)
 脳内ハッピーエンドを迎えた咲凛が、ハッとした表情を浮かべた。
 これでは影朧が現れず、事件は迷宮入り。
 それはそれで困ってしまうため、わざと殺される必要があった。
 そうしているうちに、誰かがドアを開けて入ってきた。
 その間は、全身黒ずくめ。
 まるで全身タイツを着込んでいるのではないかと錯覚してしまう程、真っ黒だった。
 だが、考えている暇はない。
 そんな時間は、存在しない。
 やるべき事は、ただひとつ……!
 すぐさま、ドアの正面に陣取り、黒ずくめの犯人を狙って、ガシャコンと開いた武装ユニットから、ガトリングとミサイルとキャノン砲で、ウェルカム弾をプレゼント!
 それはド派手なパーティそのもの。
「……!」
 まったく予測していなかったのか、黒ずくめの犯人が考える間もなく、肉の塊になった。
「きゃー! 誰かああああああああああ!」
 次の瞬間、大量の返り血を浴びた咲凛が、武装ユニットを髪のソラノナミダの中に即座にしまい、バスタオルを巻いたまま、その場にグッタリと倒れ込んだ。
 そんな中、辺りに漂っていたのは、シャンプーと硝煙の匂いであった。

●名探偵ガジル登場
『これは……酷い……』
 それからしばらくして、ガジル少年の仮面を被った首狩武者(ヨウカイクビオイテケ)が、探偵として事件を推理し始めた。
 第一の被害者は、狼煙。
 オトモスの被り物をしたまま、背後から鈍器で殴られ、あの世逝き。
 死体からはトマトケチャップにも似た甘いニオイが漂っており、洋館から運び出される前に忽然と消えていた。
 第二の被害者は、ふたり。
 咲凛と、犯人と思しき黒ずくめ。
 黒ずくめの方は、ウェルカム弾で、肉の塊。
 そのため、正体は謎のまま。
 おそらく、犯人。
 もしくは、共犯者。
 何故、全身黒タイツ姿でいるのか、詳細は不明。
 一方、咲凛は大量の血を浴びた事によるショック死。
 その背中にナイフが突き刺さっていたため、こちらが死因である可能性も高いようだが、狼煙と同様に死体が消えてしまったため、詳しい事は分からなかった。
 そして、最後が亞東・霧亥(峻刻・f05789)。
 死因は、毒殺。
 不眠不休で薄い本を書き上げ、毒入りの栄養ドリンクを飲んで、悶絶死。
 故に名探偵は、考える。
 ……犯人は、誰なのか。
 考えを巡らせ、推理する。
『犯人はお前だ。大人しく首を置いてけ。そうすれば命までは取らない』
 そう言って首狩武者が暗がりの中に潜む誰かに見つめ、最後の警告をするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

琥珀川・れに(サポート)
※人数が間に合ってるなら流してくれてかまわないよ

「貴族たるもの余裕を忘れてはいけないな」
「やあ、なんて美しい人だ」

ダンピール貴族
いかにも王子様っぽければねつ造歓迎さ
紳士的ジョークやいたずらも好きかな

敵も味方も性別か見た目が女性ならとりあえず一言は口説きたいね
ナンパではなくあくまで紳士的にだよ?

実は男装女子で
隠しはしないが男風源氏名レニーで通している
その方がかっこいいからね

戦闘スタイルは
・剣で紳士らしくスマートに
・自らの血を操作して体を変化させパワフル
が多い
クレバーで余裕を持った戦いができれば嬉しいよ
早めに引くのも厭わない

説得系は
キラキライケメンオーラやコミュ力で
相手を照れさせてみせよう


六式・歳蔵(サポート)
 妖狐の剣豪×闇医者、50歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、独り言は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
基本あほの子です。明るいが、落ち込むのも早く、立ち直るのも早いです。ただし戦闘中は真剣そのものです
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●犯人は、お前だ!
「いや、僕は犯人じゃないよ? だって、ほら……犯人がこんなにキラキラしていないだろ?」
 その指摘を受けた琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)が、余裕な態度で答えを返した。
 確かに、王子様特有のキラキラオーラを放っており、見るからに王子であり、貴族であった。
 それ故に、犯人とは対極の存在。
 むしろ、被害者側になる可能性を秘めた人物だった。
「随分と、ここは物騒のようね」
 そんな中、六式・歳蔵(不老不死を得てしまった少女・f25233)が背中に包丁が突き刺さったまま、猟兵達の前に現れた。
 どうやら、背後から何者かに刺され、今まで意識を失っていたようである。
 だが、アホの子故のサガか、目を覚ました時には、刺された事を忘れてしまったようである。
 普通であれば、その傷が致命傷となって、命を落としているはずだが、猟兵だったおかげで、何とか無事。
 ある意味、『マジで死ぬかと思った』事案ではあるものの、意外と平気そうにしているようだった。
「これは何とも……痛々しいね。本当に痛くないの……?」
 れにが心配した様子で、歳蔵の背中から包丁を引き抜いた。
 その拍子に、歳蔵の背中から大量の血がドクドクと溢れ、一瞬にして足元を真っ赤に染めていった。
「そう言えば、何だか痛くなってきたかも……」
 それを目の当たりにした歳蔵が崩れ落ちるようにして座り込み、今にもお迎えが来そうな勢いで涙目になった。
 よく見れば、まわりに天使っぽいモノが浮かんでおり、イイ笑顔を浮かべながら、歳蔵の魂を引っ張り上げていた。
「こぉら! それは俺が貰う魂だァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 次の瞬間、洋館の壁を突き破り、ブラックサンタライダーが姿を現した。
 ブラックサンタライダーは、ナマハゲちっくな雰囲気を漂わせ、今にも『悪い子はいねぇかァ!』と叫びそうな勢いで殺気立ち、猟兵達の前に陣取った。
「ここにいるのは、揃いも揃って、ダメ人間……。だから、狩る! 世のため、人のため、彼が一人残らず狩ってやる!」
 そう言ってブラックサンタライダーが鬼のような形相を浮かべ、猟兵達に襲い掛かってきた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ブラックサンタライダー』

POW   :    プレゼント・デリバリー
【プレゼント袋から無尽蔵にプレゼント】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    福引きタイム
いま戦っている対象に有効な【福引き景品】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    クランプス・パレヱド
対象への質問と共に、【プレゼント袋】から【レベル×1体のクランプス】を召喚する。満足な答えを得るまで、レベル×1体のクランプスは対象を【精神注入棒】で攻撃する。

イラスト:kamiya jun

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は雷田・龍子です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

亞東・霧亥
【POW】

残念だが首狩ガジルの出番は、もう無い。
残されたお面を装着し、俺はガジル中年になる。

散らばるプレゼントを見て、懐かしい気持ちとくっつけてデカくしたい衝動に駆られる。
サンタもバイクも纏めてしまいたい!
宜しい、ならば球体だ。

【UC】
サンタと来ればツリーを連想。
星は転がらないので、銀玉もとい銀塊魂を作る。
これは『自動的にあらゆる物を吸着して無限に大きくなり、最後に敵を圧殺する罠』として作るため精巧。

1m、5m、10m、炬燵も看板もダメ人間ハウスも巻き込めば、残るはサンタだけ。
俺?他の猟兵?何の事やら。(涼しい顔)

高層ビル級の総重量何万トンで
サンタを潰してフィニッシュ。

※絡み(巻き込み)大歓迎


桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺し、17歳の女です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


月守・咲凛
だめにんげーん(鳴き声)
なまはげなのです!生なまはげなのです!はじめて見たのです!なまなまはげはげさんこんにちわなのです!
(赤くないのでサンタとは認識できていません)
犯人はなまはげさんだったのですねー、じゃあ倒しますね。
あっさりと気持ちを切り替えて、ガシャンと武装ユニットを構えてフルバーストします。
SPDのUCの福引き景品にはあっさり釣られますが、飽きるのも早いのですぐにまた戦闘に戻ります。



●ダメ人間は一日にしてならず
「だめにんげーん」
 それを迎え撃つようにして、月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)がダメ人間特有の鳴き声を響かせた。
 それはダメ人間同士が、自分達の気持ちを伝え合う時に使う独特な鳴き声。
 ダメ人間だけが理解する事の出来るソフルヴォイス的なアレだった。
「ダメ人間は……お前かあああああああああああああああ!」
 その途端、ブラックサンタライダーがバイクの爆音を響かせ、猟兵達に襲い掛かってきた。
 ブラックサンタライダーにとって、ダメ人間は排除すべき存在ッ!
 それは結果的にダメ人間を作り出してしまった家族の願い……。
 ある意味、ブラックサンタライダーは、家族達の思いが具現化した存在。
 『これ以上、家族に迷惑をかけるのであれば、頼むから死んでくれ!』という思いによって生まれた存在とも言えた。
「残念だが首狩ガジルの出番は、もう無い」
 そんな中、亞東・霧亥(峻刻・f05789)がキリリとした表情を浮かべ、華麗に御面を装着して、ガジル中年になった。
 その雰囲気は、何となく背後から麻酔銃で撃たれ、眠りのガジルとして、事件の真相を語りそうな感じであったが、事件は既に解決済み。
 一体、何が解決しているのか分からない感じもするが、力技を駆使して解決の方からやってきた感じになっていた。
 そもそも、真犯人的な存在が、どこか知らない場所で御陀仏している可能性もあるのだが、その事を指摘するような空気では無くなっていた。
「なまはげなのです! 生なまはげなのです! はじめて見たのです! なまなまはげはげさん、こんにちわなのです!」
 そんな中、咲凛が興奮した様子で、ブラックサンタライダーに迫っていった。
 実際にはナマハゲではなく、サンタよりではあるものの、赤くないせいで、ナマハゲ対応ッ!
 『苦情は受け付けません!』とばかりに、咲凛がイイ笑顔を浮かべているため、何とも言えない微妙な空気が辺りに漂っていた。
「いや、俺は……」
 ブラックサンタライダー自身も、どう対応していいのか分からず、たじろいでいる感じであった。
「えーっと、サンタに憧れるナマハゲって事でいいのかな?」
 桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)が、何やら察した様子で助け舟を出した。
 だが、豪華客船のつもりで出した船が、実際には泥船だったらしく、ブラックサンタライダーの反応は微妙。
「正確には、ナマハゲっぽいブラックサンタだ」
 何とも気まずい様子で、言葉を訂正したものの、猟兵達からすれば、どうでもいい事。
 それでも、ブラックサンタライダーにとっては、大切な事。
 ブラックサンタであり、ライダーである彼にとって、ナマハゲはオマケ的な扱いであるため、きちんと釘をさしておく必要があった。
「……というか、犯人はなまはげさんだったのですねー、じゃあ倒しますね」
 その間に、咲凛がアッサリと気持ちを切り替え、コード・アクセラレーター(コード・アクセラレーター)を発動させ、ガシャンと武装ユニットを構え、武装ユニットにプログラムしていた連続攻撃を仕掛けた。
「うぐぐ……やるじゃないか。それでは福引タイムだァ!」
 その攻撃を喰らったブラックサンタライダーが袋の中をゴソゴソと漁り、猟兵達が興味を持っていたモノを取り出した。
「……おっ、これは!」
 その途端、咲凛が興味津々な様子で、それを受け取ったものの、よく見れば単なるパチモノ。
 一瞬にして、笑顔が曇るほどのシロモノであったため、すぐに飽きた。
「せめて本物だったら、もう少し興味を持ったんだけどね」
 乃愛が残念なナマモノを見る感じで、ブラックサンタライダーに視線を送った。
 思わずションボリしてしまったが、わざとらしくワーイと喜ぶ事の出来ないレベル。
 その中途半端で微妙な空気が、ブラックサンタライダーにネットリと纏わりつき、残念な気持ちを加速させた。
「そ、そんな目で、俺を見るなああああああああああああ!」
 その視線に気づいたブラックサンタライダーが逆ギレした様子で、袋の中から無尽蔵にプレゼントをブチ撒けた。
「これは……懐かしい」
 霧亥が足元に散らばったプレゼントを眺め、何やら物思いに更けた。
 それは昭和のキッズであれば、嬉しさのあまり、飛び上がってダンスを踊り出してしまう程のシロモノ。
 しかし、現在では、どれも時代遅れ。
 文字通り、子供騙しのシロモノでしかなかった。
「なんだ、そのションボリ顔は! もっと喜べ! 俺に感謝しろ!」
 そんな空気を察したブラックサンタライダーが、爆発的に殺気を膨らませた。
「……宜しい、ならば球体だ」
 次の瞬間、霧亥がレプリカクラフトを発動させ、クリスマスツリーを連想した。
 それは自動的にあらゆる物を吸着して無限に大きくなり、最後に敵を圧殺する仕掛け罠!
 それがまわりに散らばったプレゼントを巻き込み、次第に大きくなっていき、ブラックサンタライダーが乗っていたバイクを取り込んで、見上げるほど大きくなった。
 その中にはダメ人間達が愛した素敵コレクション(ゲーム機、筐体、本棚、ビデオ)等も含まれており、何とも言えない負のオーラに包まれていた。
「こ、これは悪夢だ。現実では……ない!」
 それを目の当たりにしたブラックサンタライダーが我が身可愛さから、脱兎の如く逃げ出すのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

琥珀川・れに
「何か知らないが通りかかった船だ
美しい彼女(前章の歳蔵)の魂は渡さないよ」

手を剣で切りつけ滴る血を漸糸に変化させる。
ムチのように振り回し
ばらまかれたプレゼントをスパスパ切る

余裕があるなら
ついでにばら撒かれた血でバラの絵でも描いてやろう
(だだのキザな演出です)

その間に、
もう片方の手の漸糸を操り、プレゼントや人の狭い合間を潜り抜け、ブラックサンタライダーのタイヤを狙う。できれば漸糸を本体に絡みつかせてダメージを与える

「すべてがダメ人間な訳じゃない、女性は全員お姫様さ」(キラキラ王子オーラ)

※だれか女性が一緒に描写されれば口説きたい。でも、できればでいいよ


大神・狼煙
ひゃっはー!!こっから先は猟兵の時間だァ!!

オトモスの皮(という名の豚の被り物)を敵の頭にシューッ!

ケチャップ塗れの名状し難い香りに包み込みつつ、敵が取り出したるは福引残念賞、珈琲チケット

ちゃんとした店の、タダ券

そーゆー事されると、うちみたいな弱小店舗潰れちゃうんだよぉおおお!!

なんで酷い奴だ!これはクリスマス爆破の流れ待ったなし!!

最近のサンタは爆ぜる物らしいですよ?

逃げる?どこへ行こうというのかね?

バイクが走る先に爆破棺桶サモン、敵が突っ込んだ瞬間ライターをエキサイティンッ!!

クリスマスツリーっぽい爆煙を背に、緑の煙を上げるタバコで一服


悲しい、事件でしたね……

せっかくだしゲームパクって帰ろ



●最後の戦い
「何か知らないが通りかかった船だ。美しい彼女(歳蔵)の魂は渡さないよ」
 その行く手を阻むようにして、颯爽と現れたのは、琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)だった。
「ええい、邪魔だ! 退け、退け、退けえええええええええええええ!」
 ブラックサンタライダーが殺気立った様子で、袋の中をガサゴソと漁り、先程とは違うプレゼントをバラ撒いた。
 それは精巧に出来た等身大の女性達。
 まるで生きているかの如く精巧ではあるものの、れにが求めているモノとは、似て非なるモノだった。
「……悪いけど、人形を口説く趣味はないから……」
 すぐさま、れにが剣で手を切りつけ、首落とす小指の赤斬糸(ブラッドフォーディスティニー)を発動させ、滴る血を漸糸に変化させた。
 それを鞭のように振り回し、等身大の人形達をスパスパと斬り裂いた。
 そのせいで、周囲が惨劇の舞台と化しているが、れには気にせず、ブラックサンタライダーに迫っていった。
「ひゃっはー!! こっから先は猟兵の時間だァ!!」
 そんな中、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)が興奮した様子で、オトモスの皮(という名の豚の被り物)を、ブラックサンタライダーの頭にブチ当てた。
「うお……前が……!」
 その途端、ブラックサンタライダーがパニックに陥った様子で悲鳴を上げ、オトモスの皮を頭から剥がそうとした。
 次の瞬間、ケチャップ塗れの名状し難い香りが、ブラックサンタライダーの頭を包み、激しい眩暈と吐き気が襲い掛かった。
 それは、まさしく生き地獄ッ!
 ブラックサンタライダーの頭の中で、南無阿弥ヴォイスが響き渡り、気持ちは御通夜になっていた。
 その間に、巨大な塊がブラックサンタライダーの背後を通り過ぎていったが、その勢いは止まらず、逆に勢いを増して、ゴロゴロと転がっていった。
「な、何も見えない! 何処だ! 何処にいる!」
 そのため、ブラックサンタライダーがイラついた様子で、何かに取り憑かれた様子で福引き景品をバラ撒いた。
 それは、とある店の珈琲チケット。
 しかも、タダ券……。
 普通であれば、軽くスルーで、ノーダメージ。
 だが、狼煙の反応は違っていた。
「そーゆー事されると、うちみたいな弱小店舗潰れちゃうんだよぉおおお!!」
 その途端、狼煙が吠えた、ケモノのように。
 それは魂の叫び、心の叫び。
「知るか、ボケェ!」
 しかし、ブラックサンタライダーは、逆ギレ。
 烈火の如く、逆ギレだった。
「な、なんで酷い奴だ! これはクリスマス爆破の流れ、待ったなし!!」
 その言葉を聞いた事で、狼煙は覚悟を決めた。
 ブラックサンタライダー、死すべし、慈悲はない!
 この世から滅ぼすべき相手……それがブラックサンタライダーであった。
「何が爆破だ! やれるものなら、やってみろ!」
 ブラックサンタライダーが文字通り、鬼のような形相を浮かべ、狼煙に対して怒りの矛先を向けた。
「……醜い。実に醜いね。でも、最後くらいは美しくあるべきだ。この薔薇のように、ね」
 その間に、れにがバラ撒かれた血で、美しい薔薇の絵を描いた。
 それはとても美しく、心奪われるシロモノ。
 だが、ブラックサンタライダーにとっては、ストレスの種以外のナニモノでもなかった。
「うるさい、黙れ! まずはお前達から殺してやる!」
 ブラックサンタライダーが半ばヤケになりつつ、自らの怒りに身を任せて、猟兵達に襲い掛かった。
 そこには何の考えもなく、ひたすら真っ直ぐ。
 捨て身の特攻とばかりに、やけっぱちであった。
「……これで、終わりにしよう。大丈夫、最後は綺麗に華やかに……。美しく
散らせてあげるよ」
 それを迎え撃つようにして、れにがブラックサンタライダーに漸糸を絡ませ、真っ赤な血の薔薇を咲かせた。
「最近のサンタは爆ぜる物らしいですよ?」
 次の瞬間、狼煙が爆炎葬(バクエンソウ)を発動させ、ブラックサンタライダーを蹴り飛ばすと、爆薬製の棺に叩き込み、着火したライターを放り投げて、クールに背を向けた。
「ぎゃあああああああああああああああ!」
 それと同時に、ブラックサンタライダーが大爆発を起こし、クリスマスツリーっぽい爆煙に包まれて肉の塊と化した。
「悲しい、事件でしたね……」
 そして、狼煙は緑の煙を上げるタバコで一服すると、孤高の配達人の如く大量のゲームを抱え、その場を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年03月24日


挿絵イラスト