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一難去った村落にまた一難

#サムライエンパイア #戦後

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#戦後


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「うう…誰か、誰か助けてくれ…」
 ここはとある村落。オブリビオンの襲撃を受けたばかりで、村落は壊れた建物の瓦礫の下敷きになっている人や怪我人で溢れていた。
「お、おい…あれ…」
 幸い怪我を負わず、救助活動を行っていた村人の1人が村落にやって来る軍団に指差す。それは禍々しいオーラを纏った武士を先頭にしたオブリビオンの集団であった。
「ま、まただ…また奴らがやって来るぞ! 逃げろぉぉぉー!!」
 救助活動をやっていた村人たちは我先へと逃げ出すが、当然オブリビオンたちは逃がす訳がなく、村人たちを次々と討ち取っていく。
「戦…戦はどこだ…」
 最後の村人を斬り捨てた禍々しいオーラを纏った武士がそう静かに呟き、天を見上げるのであった。

「…という内容が今回、俺が見た予知だ。全く、虐殺とは腹立たしい。さて、ブリーフィングを始めよう」
 集まった猟兵たちにそう告げて、防人・拓也(コードネーム:リーパー・f23769)は左腕のハッキングツールを操作し、中央に置いてある透明な机に今回の舞台の3Dモデルを表示する。
「今回の任務は襲撃を受けた村落の救助活動を行い、オブリビオンを迎撃するのが目的だ。まず、皆には村落の救助活動をしてもらいたい。壊れた建物の瓦礫の下敷きになっている人たちや、怪我人が大勢いる。幸い無傷で済んだ村人たちだけではとても人手不足だ。瓦礫をどかしたり、炊き出し、怪我人の治療など各々できることをやって欲しい。村人たちもできることなら協力してくれるそうだ」
 次に彼は敵の3Dモデルを表示する。
「今回の敵についてだが、調査によると敵の大将格は『戦狂・災火の将』というオブビリオンらしい。炎の太刀による攻撃や大量の火矢を放ったりする技などを使うようだ。そして奴の手勢が『義勇兵の亡霊』だ。命中率が高い弓矢による攻撃や仲間の怨念を纏って自身を強化する技など有している。注意してくれ。なお、敵はこちらが救助活動している間に村落へ近づいてくるようだ。敵を確認したら、村落にこれ以上被害を出さないようにするため、村の外へ出て迎撃する方がいいだろう」
 そう説明を終えた彼は改めて猟兵たちを見回す。
「事は一刻を争う。皆の準備が出来次第、現場へ送る。皆の武運を祈っている」
 最後に彼は敬礼し、グリモアを起動するのであった。


メガネペンギン
 もう12月ですか…もうすぐ第六猟兵も1年になりますね。
 ということで、皆さん、どうも。初めての方は初めまして。メガネペンギンです。
 今回はサムライエンパイア世界にて被害を受けた村落の救助活動を行い、村落に迫るオブリビオンを迎撃するシナリオです。
 今回の大まかな流れは、村落の救助活動→『義勇兵の亡霊』との集団戦→『戦狂・災火の将』とのボス戦 という流れになっております。
 幸い敵が分かっているので対策は立てやすいかもしれませんが、油断大敵です。
 ついでに報告として防人・拓也のイラストも完成しました! 元特殊部隊の兵士ということで、ミリタリー的な姿です。いやぁ、かっこいいですな。
 皆さんが楽しめるように精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
 皆さんのプレイング、お待ちしておりますよ!
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第1章 日常 『戦の跡と続く道』

POW   :    損壊した建屋や残骸の片付け、資材の運搬などの力仕事を引き受けます

SPD   :    炊き出しや役立つ道具の作成、仮住居の設置など住人に今必要とされているものを手配します

WIZ   :    怪我人の治療、復興を効率的にする手段の提供などを行います

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 現場に到着した猟兵たちは、早速村人たちとコンタクトをとる。
「ああ、猟兵の皆さん、お待ちしておりました! 村はご覧の有り様です…。まだ建物の瓦礫の下敷きになっている者や怪我人が大勢います。どうか、助けてください! 我々もできることなら、喜んで協力させて頂きます!!」
村人の代表の1人が頭を下げて、そう言う。猟兵たちは力強く頷き、各々行動を開始するのであった。
ガルディエ・ワールレイド
最初の被害に間に合わなかったのは無念だが……それでも、これ以上の被害を広げるわけにはいかねぇな。

【POW】
《念動力》を上乗せした【竜神気】を主体として、瓦礫の除去や、瓦礫に埋もれた人の救助を行うぜ。特に崩れそうな場所など、繊細な力加減が必要そうな場所や、単純にパワーが必要な場所を優先して担当する。大前提として、命にかかわる緊急性が高い場所が最優先だがな。
《怪力》を活かした力仕事も念動力の補助として使うぜ。

「俺達が来たからには、もう大丈夫だ。動ける奴は落ち着いて救助を手伝って欲しい」
村人にも割り振れそうな仕事を手伝って貰うぜ。
敵も迫ってるようだし、効率的にいかねぇとな。


御桜・八重
【POW】

ひどい…!
村の惨憺たる有様に胸が痛む。
っと、ボヤボヤしているヒマは無いよね。
瓦礫に閉じ込められてる人は
3日以内に助けなきゃいけないって聞いたよ。

潰れた建物の探索はまーかせて!
【桜吹雪化身ノ舞】で体を桜吹雪に変えて、
瓦礫の隙間に入り込みます。
「もう大丈夫だよ。助けを呼ぶからもう少し頑張ってね」
要救助者を見つけたら声をかけて励まし、外に伝えます。
全ての倒壊した建物を捜索するまでは不眠不休。
今は一刻を争う時!

一通り周ったら救助のお手伝い。
行方知れずの人がいないか聞きながら、
猟兵パワァで瓦礫をどんどん撤去します。

大事な人がいなくなるなんて絶対ダメだよ。
…わたしも、親友が行方知れずだから。



「ひどい…!」
 襲撃された村落の有り様を目の当たりにした御桜・八重(桜巫女・f23090)が現場に着いての第一声がそれだった。多くの建物は壊れて火が付いたままの物もあったり、怪我人は辛うじて残った建物の壁に寄りかかって座っている者もいるが、多くは地面にそのまま寝かせられているままであった。
「こりゃひでぇな…まだ壊れた建物の瓦礫の下敷きになっている人たちはいるのか?」
共に現場へ駆けつけたガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)が近くの村人にそう質問する。
「はい、まだ救助できていない者たちがいます。その中には子供も…」
「分かった。俺達が来たからには、もう大丈夫だ。動ける奴は落ち着いて救助を手伝って欲しい」
ガルディエの指示に村人たちは頷き、彼らはすぐに救助活動を開始する。優先としては命にかかわる緊急性が高い所であり、村人たちの話を聞きつつその場所へ向かう。
「まずはここです。中にいるのはおばあさんでまだ息はありますが、上の大きな瓦礫があって我々ではとてもどかせません。あの大きな瓦礫が崩れてしまったら、おばあさんの命はありません。どうか、お願いします!」
「よし、任せろ」
村人の説明を聞いたガルディエは早速、大きな瓦礫に手を掛ける。念動力と怪力を上乗せした『竜神気』により、彼の腕に大きな力が加わり、彼によって大きな瓦礫が持ち上げられ、中には足を抑えているおばあさんがいた。
「今だ、おばあさんを頼む」
ガルディエの指示に村人たちは頷き、協力しておばあさんを中から救い出す。
「ありがとう。助かったよ…」
助け出されたおばあさんはガルディエたちに礼を言い、村人たちにより安全な場所へ連れて行かれる。おばあさんを無事救い出した猟兵たちは次の場所へと向かう。
「次はあちらです。あそこには小さな女の子がいるのですが、触れたら今にも崩れそうな状態です。それに女の子がいるところがとても狭い場所で、我々では行くことができません」
「じゃあ、わたしの出番だね! わたしが中の様子を見に行ってくるよ」
八重はそう言って『桜吹雪化身ノ舞』を発動し、体を桜吹雪に変えて瓦礫の隙間へと入り込む。隙間の中には女の子がいて、瓦礫に挟まって動けない状態であった。
「うう…誰か…助けて…」
弱々しい涙声で女の子がそう言う。身体は衰弱しており、精神的にもとても辛い状況だ。八重はすぐさま女の子に声を掛ける。
「もう大丈夫だよ。お姉ちゃんが助けを呼ぶから、もう少し頑張ってね」
「え…本当…?」
「うん。だってお姉ちゃんたちは、この村落のみんなを助けに来たんだから!」
「…うん。頑張ってみる…」
女の子の答えを聞いた八重は彼女に頷いた後、一時的に外へと戻り、ガルディエに瓦礫の状況を伝える。
「分かった。そのくらいなら何とかなる。八重はそのまま女の子を励ましてやってくれ」
「うん、お願い!」
八重は再び体を桜吹雪に変えて、女の子のもとに向かう。
「待っててね、今、お兄さんが瓦礫をどかしてくれるから」
「うん…」
そう励ましている間に、ガルディエが慎重に瓦礫をどかしていく。やがて女の子を挟んでいた上の瓦礫が取り除かれると、外に出られるくらいのスペースができ、八重は女の子を抱えて外へと出る。
「ああ、ありがとうございます!」
村人たちは女の子を八重から受け取り、ギュッと抱きしめる。
「お姉ちゃん…ありがとう…」
女の子は衰弱していたが、精一杯微笑んで礼を言う。
「うん、どういたしまして。本当に助けられて…良かった」
八重は女の子を助けることが出来て、ホッと胸をなでおろす。
「(大事な人がいなくなるなんて、絶対ダメだよ。…わたしも、親友が行方知れずだから)」
彼女は心の中でそう呟きつつ、救助活動へ戻る。この後、猟兵たちの尽力により、多くの村人が瓦礫の下から救われたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『義勇兵の亡霊』

POW   :    我が信念、この体に有り。
自身の【味方】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    我が信念、この刃に有り。
自身に【敵に斃された仲間の怨念】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    我が信念、この矢に有り。
【弓】を向けた対象に、【上空から降り注ぐ無数の矢】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:シルエットさくら

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「お、おい…あれを見ろ!」
 猟兵たちが救助活動へ勤しんでいる時、1人の村人がある方向へと指差す。その先には、ブリーフィングで説明された通りのオブビリオンの軍団が村落へと迫っていた。猟兵たちは互いに頷き合い、村人たちに安全な場所へと避難するようにと指示し、自分たちは村の外へと出る。
「戦…戦はここにあるのか…」
先頭にいた禍々しいオーラを纏う武士がそう静かに呟く。猟兵たちはそれぞれの武器を構えて臨戦態勢に入る。すると、後方にいたお面を付けた兵士たちが先頭にいた武士の前に出る。
「主様、我らにお任せを」
「そうか…良かろう…。戦を…楽しむと良い…」
お面を付けた兵士たちはそれぞれの武器を構えて、猟兵たちと対峙する。『義勇兵の亡霊』との戦いの火蓋が今、切られようとしていた。
鈴木・志乃
大将は呪われてんのか……
目の前には義勇兵、まったく嫌な戦いだね。せめて安らかに眠れるように全力を尽くそうか

【オーラ防御】展開
【第六感】で攻撃タイミングを【見切り】鏃を打ち消すように【高速詠唱】【全力魔法】UC発動。多分鉄か石だろうから、これで大体はなんとか出来る筈
【祈り】を籠めた風を起こして、有機物含めて【なぎ払い】しちゃうよ。必要なら【早業】【念動力】でコントロールを行う
どうか亡霊の皆様が浄化なされますように

幻想は『敵大将の首を討ち取った』幻想【精神攻撃】
紛い物の記憶で申し訳ないんだけど、そうして安心して逝って欲しいから。我ながら安易な考えだね

……もう戦わなくて良いんですよ


橘・尊
これ以上村には入れさせない

敵を確認したと同時に撃ってでる
放たれる矢に対しては【野生の勘】【第六感】でかわし【属性攻撃・水】で防御
ある程度状況を把握し、霊符を空中に投げついで【蒼焔華】を放ち敵に炎の華を降らす
華から逃れた敵にはルーンソードで追撃

蒼い華はどこまでも追いかけ必ず敵を捕まえてみせる

(アドリブ共闘大歓迎です)


御桜・八重
【POW】

来たね。
もうこれ以上、村は襲わせない!

…ん?
先頭の人が無防備に近づいてくる。
ええっと、そのままじゃ危ないよー?
ほら、他の猟兵さんの攻撃がまともに入って…ええっ!?
攻撃を受けた義勇兵の体が一回り大きくなってる!
狙いはこれかーっ!

先頭が強化されている間に弓衆が後衛から射掛けてくる
策みたいだけど、そう思う通りにはさせないよ!

不利な行動を取るなら遠慮なく利用させてもらおう。
桜色のオーラを纏って【スクワッド・パレヱド】を発動。
近づいてくる義勇兵に組み付いてそのまま弓衆へ突進!
「悪いけど盾になってもらうね!」
勢い付けて次々弓衆を弾き飛ばす!

義勇兵を一掃したら大将を睨んで、
「次は、あなただよ!」


ガルディエ・ワールレイド
そんなに戦を所望するならば、付き合ってやろう。
それにテメェ等が楽しめるかどうかは知らねぇがな。

◆行動
【万の軍勢】を発動。
戦場となる地点に敵が近づくのを見計らって城塞と軍勢を創造するぜ。
重騎士で突撃を仕掛けて敵の戦列を見出したところで、近接歩兵を投入。包囲殲滅を試みる。
城塞内部には弓兵とマスケット銃兵を詰めさせて支援に回す。

軽騎兵は予備兵力として後方に置き、敵が迂回路を取る場合は足止め、正面からくるなら後詰めとして運用。

俺自身は城塞で騎馬を調達した上で、重騎士達と共に突撃
武装は《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流。

敵がわざと不利な行動を取るなら、兵と連携してそこを突くぜ。



「大将は呪われてんのか…。目の前には義勇兵、まったく嫌な戦いだね。はぁ…せめて安らかに眠れるように全力を尽くそうか」
 ため息をつきながらオーラを纏って『義勇兵の亡霊』たちと相対するのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)。彼女の近くには橘・尊(浮雲・f13751)やガルディエ、八重たちがいた。
「これ以上、村には入れさせない」
そう言って尊が『蒼焔華』を発動し、最初に仕掛ける。自身の装備品を無数の蒼い焔の花びらに変化させて、前衛の義勇兵たちに飛ばす。だが、義勇兵たちはそれを見ても恐れずに突き進む。
「…ん? ええっと、そのままじゃ危ないよー?」
義勇兵たちの行動がいまいち理解できなかった八重が思わずそう言うが、義勇兵たちにはちゃんとした狙いがあった。尊の攻撃は前衛の義勇兵たちに命中するが、攻撃が命中した義勇兵たちは傷つきながらも身体にオーラを纏い、動きが幾分か素早くなる。味方のために敢えて不利な行動したことにより、『我が信念、この体に有り。』が発動し、身体能力が増大したのだ。
「あっ、狙いはこれかーっ!」
義勇兵たちの思惑をようやく理解した八重がそう言っている内にも、義勇兵たちはどんどん接近してくる。そこに、ガルディエが前に出る。
「そんなに戦を所望するならば、付き合ってやろう。それにテメェ等が楽しめるかどうかは知らねぇがな」
彼はそう言い、『万の軍勢』を発動。無敵の城塞と、そこに集う万の軍勢を想像から創造し、義勇兵たちの前に顕現させる。
「な、何だ、この城は…!?」
「それに何だ、あの大勢の軍勢は…?!」
突如として出現した城塞と大勢の軍勢に、義勇兵たちは思わず歩みを止めてしまう。
「さぁ、我が軍勢よ。目の前の奴らを蹂躙するぞ!」
「おおぉぉぉー!!」
城塞で調達した馬に乗馬したガルディエが右手に持った『魔槍斧ジレイザ』を天高く突き上げて兵士たちにそう言い、兵士たちは雄叫びを上げて答える。
「重騎士隊、突撃せよ!」
次に彼は左手に持った『魔剣レギア』を義勇兵たちに向けて重騎士たちにそう命令し、重騎士たちと共に義勇兵たちに向けて突撃していく。
「わたしたちも続くよ!」
八重の言葉に他の猟兵たちも頷き、重騎士たちに続いていく。
「ひ、怯むな! あの程度の軍勢、押し返してやれ!」
義勇兵の1人がそう言って、前衛の義勇兵たちは武器を構え直し、重騎士たちと激突する。大勢の軍勢が激突したことにより、ドンっと鈍い音が戦場に大きく鳴り響く。
「悪いけど、盾になってもらうね!」
そんな中、八重が前衛の義勇兵の1人に組み付いて、『スクワッド・パレヱド』を発動。桜色の闘気を纏い、組み付いた義勇兵を盾にしながら後方にいる弓兵隊へ突撃を開始する。
「放て、放て! 奴を止めるのだ!」
弓兵たちは八重に向かって矢を射かけるが、盾になっている義勇兵に当たるばかりで、八重には当たらず、接近を許してしまう。
「とりゃっ!」
「うわぁっ!?」
接近を許してしまった弓兵たちは八重によって次々と弾き飛ばされてしまう。
「ほぉ、やるじゃないか。弓兵隊と銃兵隊、彼女を援護してやれ」
八重の活躍を見ていたガルディエが城塞にいた弓兵隊と銃兵隊にそう指示し、八重の支援に回す。その時、1人の義勇兵がガルディエに槍を突き出す。
「隙あり!」
しかし、ガルディエは難無くそれを『魔剣レギア』で受け止めて、『魔槍斧ジレイザ』で薙ぎ払う。
「ぎゃあっ!?」
義勇兵の身体から血飛沫が上がり、その場に倒れる。
「さぁ、そろそろ仕上げとするか。近接歩兵隊、突撃せよ。奴らを一気に突き崩せ!」
ガルディエがそう命令すると、近接歩兵隊が突撃を開始し、敵の戦列が一気に崩れていく。
「くっ…ここで負けるわけにはいかない! 踏みとどまれ!!」
1人の義勇兵がそう言った時だった。突如、義勇兵の持っていた武器の金属部分が消えてしまう。
「い、一体、何が…?!」
消えたのはその義勇兵の武器だけではなかった。他の義勇兵たちの武器の金属部分も消えていた。
「今一時銀貨の星を降らせる、世界の祈りの風よ」
それは志乃が発動した『流星群』によるものであった。無機物である金属部分を世界に幸福な幻想を生み出す祈りと浄化の風に変化させて、義勇兵たちを吹き飛ばしていく。
「うわあぁぁぁー!!」
吹き飛ばされた義勇兵たちはそれと同時に幻想を見る。自分たちが敵大将の首を討ち取った幻想だ。
「…もう、戦わなくて良いんですよ」
そう志乃が幻想を見る義勇兵たちに優しく語り掛ける。
「…そうか。我々は…」
幻想を見た義勇兵たちはそう呟き、安らかに倒れていく。
「…これで片付いたな」
『蒼焔華』を放った後、ルーンソードを手にして戦っていた尊が辺りを見回してそう言う。彼が言うように、残っているのは『戦狂・災火の将』だけだ。
「次は、あなただよ!」
八重は大将である『戦狂・災火の将』を睨みつけながら指差して、そう言うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『戦狂・災火の将』

POW   :    炎刃一刀
【炎を纏った太刀】が命中した対象を切断する。
SPD   :    嵐風炎雨
【命中すると燃え拡がる大量の火矢】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    炎兵招来
【自身が引連れた武士達】の霊を召喚する。これは【炎を纏った刀剣】や【火矢】で攻撃する能力を持つ。

イラスト:純志

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は織座・このみです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「…あの者たちは…先に逝ったか…」
 『戦狂・災火の将』は天を見上げて静かにそう呟いた後、猟兵たちの方へ顔を向けて武器を構える。
「さぁ…今度は我が相手となろう…。我に…戦を感じさせてくれ…」
禍々しいオーラを放ちながら、彼はそう言う。今、村の存亡をかけた決戦が始まろうとしていた…。
鈴木・志乃
戦の無い世に生まれていたら、貴方の意見は変わっていたかな。どうだろう?
……悪いなあ、私は平和を愛するんだ

【祈り】と【破魔】を籠めた【オーラ防御】展開
この人の属性考えたら、私の発するオーラは毒に等しいんじゃないかな

遠方から【念動力】で消火器を噴射し【目潰し】しながら接近。敵攻撃は【第六感】で【見切り】回避。もしくは光の鎖で【早業武器受け】
すかさずUCぶち当てる。
『太刀での攻撃を禁ず』
これだけでも戦闘、やり易いと思うよ
まあ格闘も出来る相手だろうから、油断は禁物だけどね

弱ってきたら【祈り】【破魔】を籠めた【高速詠唱】の【全力魔法】で【なぎ払い】攻撃

もう、戦いはおしまいだってば
一緒に寝ようよ(真顔)


御桜・八重
【POW】

戦の妄執に囚われた境遇は哀れに思うけど、
だからと言って人々を巻き込んでいい理由にはならない!

それでもあの太刀筋は本物だ。
食らうわけにはいかないけれど、
お祖父ちゃんが言ってた。
『大きな技には、必ず大きな隙がある』

勇気を振り絞り覚悟を決めて前へ前へ!
桜色のオーラで守っても傷は負うけど、
剣先を見据えてひたすら躱す!
災火の将が炎の太刀を振りかぶったら、
【桜吹雪化身ノ舞】で桜吹雪となって
斬撃をすり抜け目を眩ます。
思いっきり身を沈めたまま実体化し、
伸び上がる様に陽刀・桜花爛漫で鎧の隙間を穿つ!

彼らの過去を知る術は無いけれど、
その鎖から解き放たれる日が来ることを祈ります。

さ、村に戻ってもう一働き!


ガルディエ・ワールレイド
さて、オブリビオンのテメェが降る事は無ぇだろうし……。
大将としての最期に付き合ってやるよ。
改めて名乗ろう。我こそは、黒竜の騎士、ガルディエ・ワールレイド!
その首、頂くぜ!

◆行動
装備は《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流。
武器には雷の《属性攻撃》を付与。
近接攻撃の命中時は《生命力吸収》

また《念動力》で敵の手や足に妨害を入れて、太刀筋を鈍らせる。

【炎刃一刀】対策
【竜神気】で刀身そのものを反らすぜ。
それで作り出した隙を突いて斬る。

《武器受け》せざるを得ない状況でも、敵剣の刃部分以外を狙って弾く。

最悪でも一撃での致命傷だけは避けるよう、《見切り》回避。


火土金水・明
「戦は何も生み出しません。もう、終わりにしましょう。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付けた【属性攻撃】の【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『戦狂・災火の将』と召喚された霊達を纏めて巻き込めるようにして【2回攻撃】をします。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「オブリビオン達は『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


橘・尊
【WIZ】

御大のお出ましか…

周りの仲間の動きに注意しながら霊符で召喚された霊達に【乱れ撃ち】
攻撃に対しては【属性攻撃・水】ルーンソードで対応

さあ、お前の番だ

タイミングと仲間達の邪魔をしないように【七星】を発動
動きを止めた瞬間にルーンソードで【武器落とし】【2回攻撃】

反撃には【野生の勘】【第六感】でかわす

お前のいる場所はもうない
ここから、去れ

(アドリブ共闘大歓迎です)



 敵の大将である『戦狂・災火の将』が武器を構えてゆっくり歩んでくる中、ガルディエが先ほど使用していた『魔槍斧ジレイザ』と『魔剣レギア』を構えて、前に出る。
「さて、オブリビオンのテメェが降る事は無ぇだろうし…。大将としての最期に付き合ってやるよ。改めて名乗ろう。我こそは、黒竜の騎士、ガルディエ・ワールレイド! その首、頂くぜ!」
「その意気や…良し…。いざ…参る…!」
2人はやがて走り出して、武器を大きく振りかざし…
「はぁっ!」
「ぬんっ!」
ガルディエの2つの武器が、災火の将の炎を纏った太刀が激突して、キンッと大きな音を打ち鳴らす。
「ぐっ…なかなかの力じゃねぇか」
「………」
ガルディエは怪力ではあるが、災火の将も劣らない力の持ち主であり、両者の力は拮抗し、一瞬たりとも気が抜けない鍔迫り合い状態であった。そこで先に動いたのはガルディエであった。
「力が同等なら、これならどうだ!」
彼は『竜神気』を発動し、災火の将の太刀の刀身を、見えない己が内から湧き出る異端の神の力で反らしてみせる。
「…むっ」
ガルディエの技により、一瞬の隙を見せた災火の将。その隙を見逃さずにガルディエは攻撃を叩き込む。
「もらったぁ!」
彼の豪快な一撃をくらった災火の将はふっ飛んで地面に叩きつけられる。
「…やりおる」
災火の将はそう言いながら、むくっと立ち上がってみせる。
「流石は敵の大将だな。一撃ではそう簡単にいかねぇか」
ガルディエはそう言いながら、武器を構え直す。
「ガルディエさん、今度は私がやります」
そこへ新たに戦場へ駆けつけた火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が前に出る。
「戦は何も生み出しません。もう、終わりにしましょう」
そう言って彼女は『コキュートス・ブリザード』を発動し、災火の将に向けて氷属性の魔法の矢を多数放つ。
「…ちょこざいな」
災火の将はダメージを受けながらも、『嵐風炎雨』を発動。大量の火矢を氷属性の魔法の矢を消し飛ばすように放ち、猟兵たちにも火矢を浴びせる。
「くっ…!」
明は残像やオーラによる防御でダメージを何とか軽減し、他の猟兵も各々対応して攻撃を凌ぐ。
「…そちらも数で来るなら…こちらも数を用意しよう…」
災火の将は『炎兵招来』を発動し、炎を纏った刀剣や火矢を装備した武士達の霊を召喚する。
「やはりそう来るか…けど、それは想定内だ」
尊は懐から霊符を取り出し、召喚された武士の霊達に乱れ撃ちし、彼自身は接近して水属性のルーンソードで霊達を斬り伏せていく。
「尊さん、援護します」
そう言った明は再び『コキュートス・ブリザード』を発動し、災火の将と霊達に向けて氷属性の魔法の矢を多数放っていく。
「またか…」
災火の将がそう言って『嵐風炎雨』を発動しようとした時だった。突如、災火の将の前に桜吹雪が現れる。
「…何だ…この桜吹雪は…?」
不審に思った災火の将は桜吹雪を炎を纏った太刀で斬ろうとする。
「させないよ」
しかし、そこへ尊が護符を災火の将に向けて飛ばし、『七星七縛符』を発動して動きを止め、ルーンソードで攻撃する。
「…悪いなぁ、私は平和を愛するんだ」
続いて志乃が遠距離から消火器を念動力で操り、災火の将の目を狙って噴射。目潰しを仕掛ける。
「ぐっ…おのれ…!」
目潰しをくらった挙句、動きを止められた災火の将に大きな隙が出来る。
「お祖父ちゃんが言ってた…『大きな技には、必ず大きな隙がある』って。今がそのチャンスだ!」
そんな災火の将の前に、『桜吹雪化身ノ舞』によって桜吹雪に姿を変えていた八重が思いっきり身を沈めたまま実体化し、伸び上がる様に『陽刀・桜花爛漫』を鎧の隙間に突き刺す。
「ぐぅぅぅ…!」
流石に致命傷を負ったのか、災火の将はよろめく。
「これはおまけだよ」
よろめいた災火の将に志乃が接近し、『女神の法律』を発動。聖者のオーラを災火の将に命中させて、『太刀での攻撃を禁ず』というルールを宣告する。これで災火の将は太刀による攻撃は迂闊に出来なくなった。
「…まだだ…まだ我は…戦を…!」
猟兵たちの怒涛の攻撃をくらっても、災火の将はまだ倒れなかった。だが、その最後は着々と近づいていた。
「お前のいる場所はもうない。ここから、去れ」
「オブリビオン達は『骸の海』へ帰りなさい」
「もう、戦いはおしまいだってば。一緒に寝ようよ」
猟兵たちはそれぞれ災火の将にそう告げて、止めの一撃を一斉に放つ。
「ああ…我も…遂に逝くか…。…良き…戦であった…」
災火の将は最後に静かにそう呟き、天を見上げながら消滅する。戦いは決したのだ。
「ふぅ、終わりましたね…。さ、村に戻ってもう一働き! 戦いは終わっても、まだ村でやらなければならないことがたくさんありますから」
戦いが終わってホッとした八重がそう言って、村の方へと歩き始める。
「そうだな。村での仕事が完全に終わったわけじゃない。さ、俺達も行こうぜ」
続いてガルディエがそう言い、他の猟兵たちも頷いて後に続いていく。こうして1つの村落が猟兵たちによって、救われたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年12月12日


挿絵イラスト