●UDCアース
かつてシャーマンズゴーストは、『UDC-P(Peaceの意)』と呼称されていた。
これは何らかの異常により、オブリビオンとしての『破壊の意志』を持っていなかった為である。
だが、これまで他のUDC-Pは発見されていなかった。
また猟兵達はUDC-Pを見ただけで区別する事が出来るため、今まで間違って殺していたという事もない。
そんな中、UDC怪物の群れに1体の『UDC-P』が紛れている事が予知された。
●エメラルドレイク
月明りを浴びて、緑色に輝く湖がある。
そのまわりにある森は、13日の金曜日に必ず殺人鬼が現れると噂された危険な場所だった。
だが、実際には被り物をした変身者が現れていただけで、殺人鬼が現れたという事実はなく、噂が伝わっていく間に尾ひれがつき、何時の間にか殺人鬼が現れると噂されるようになったようである。
しかし、ハロウィンが終わったあたりから、本当に殺人鬼が現れるようになったらしく、何件か被害が確認されているようだ。
しかも殺人鬼は複数確認されており、みんな口々に『ハロウィンは終わっちゃいない』と叫びながら、襲い掛かってくるらしい。
●ガジルからの依頼
「UDC怪人の中に紛れ込んでいるUDC-Pを保護して欲しいんだよ!」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が興奮した様子で、今回の依頼を説明し始めた。
どうやら、夜な夜な湖のまわりに現れる殺人鬼達(UDC怪人)の中にUDC-Pが紛れ込んでいるらしい。
殺人鬼達(UDC怪人)は湖のまわりにある森をテリトリーにしており、その場所から逃げ出すか、『ハロウィンは終わっていない』と答えれば、それ以上は追ってこないようである。
その噂が広まっているおかげで、被害者の数は減っているものの、UDC-Pを保護するため、UDC怪人達と戦う必要があるだろう。
ゆうきつかさ
この依頼はUDC-Pを保護し、UDC組織に連れ帰る事が目的です。
ただし、UDC-Pはとても臆病な性格をしているため、ちょっとした事でビクつき、逃げてしまうかも知れません。
基本的にキャラクターらしく行動していれば、問題ありませんので、ネタに走っても構いません。
第1章は殺人鬼達(UDC怪人)に遭遇するまでになります。
殺人鬼達(UDC怪人)は、ジャック・オ・ランタンです。
POWを選択した場合は、挑発して誘き寄せます。
SPDを選択した場合は、森の中を走り回って探します。
WIZを選択した場合は、情報を元にして、現れる場所を絞り込みます。
第1章 冒険
『お月見と金曜日』
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POW : とんでもない力で斧を振るう
SPD : 全速力で追跡する
WIZ : 気配を殺して背後から襲い掛かる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
宮落・ライア
ハァァァロウィンイズフィニィィィィイイイイイッシュ!
今何月だと思っているんだぁぁぁぁあああ!!
って大声で叫ぶ。
単純明快かつ多分効果的な挑発でしょ。
襲い掛かってくるのが悪いUDCだ!
逃げるのが良いUDCだ!
うん!分かりやすい!
見つけた後どうするかって?
・・・・・・・。
どうしよっか。
どうすればいっかな?
とりあえず襲い掛かってくるのを殴って黙らせればいっか。
うんそうしよ!
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定
アドリブや他猟兵との絡み歓迎
■心情
UDC-Pの保護ですか、人々に危害が無い者は出来るだけ助けたいですわ。
その為にも、先ずは殺人鬼達を退治しましょう。
■行動
【情報収集】を使い、情報を元に殺人鬼達が現れる場所を特定しますわ。
【礼儀作法】と【コミュ力】で一般人に聞いて回ったり
【世界知識】でUDCアースの世情を勉強しておきますわ。
集めた情報は、メモ帳などに記入しておいたり【学習力】で覚えておき
殺人鬼の目撃情報を元に、現れる位置の傾向を抑えて
次に現れる場所を予測しますわね。
「殺人鬼達も、いつまでハロウィン気分なのでしょうかね?」
●ハロウィン終了のお知らせ
「どうやら、この辺りで頻繁に殺人鬼が目撃されているようですね」
ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は情報収集をする事で殺人鬼が現れる場所を絞り込み、宮落・ライア(ノゾム者・f05053)と一緒にエメラルドレイクにやってきた。
エメラルドレイクは不気味なほど静まり返っており、いかにも何か出そうな感じであった。
「ハァァァロウィンイズフィニィィィィイイイイイッシュ! 今、何月だと思っているんだぁぁぁぁあああ!!」
その沈黙をブチ壊す勢いで、ライアが叫び声を響かせた。
それはある意味、魂の叫びに等しいモノ。
熟練した者であれば、その言葉によって具現化がされたハリセンが見える程、鋭いツッコミであった。
「なんだと、ゴルァ!」
次の瞬間、カボチャマスクを被った殺人鬼達が森の中から現れ、烈火の如く怒り狂った。
彼らにとってハロウィンは、生き甲斐であり、自分達の存在理由。
それを否定される事は、死刑宣告を受けたのと、等しい行為であった。
「これはマズイ事になりましたね。……大丈夫なのですか?」
ローズが色々な意味で危機感を覚え、警戒した様子でライアに声を掛けた。
先程の一言で殺人鬼達は殺気立っており、一斉に斧を振り上げて襲い掛かってきた。
「……大丈夫! 襲い掛かってくるのが悪いUDC! 逃げるのが良いUDC! ……うん! 分かりやすい!」
すぐさま、ライアが殺人鬼達を迎え撃ち、次々と当て身を放っていった。
その中には、一般人達も混ざっていたが、ソフトタッチで意識を奪っていったため、肉体的にも、精神的にも、ダメージは最小限であった。
「それにしても、何とも季節外れの恰好ですね。殺人鬼達は、いつまでハロウィン気分なのでしょうか?」
ローズが複雑な気持ちになりながら、手加減しつつ殺人鬼達の意識を奪いながら、ジャック・オ・ランタンに攻撃を仕掛けていった。
そんな中、物陰に隠れて、ガタブルと震えるジャック・オ・ランタンがいた。
それは他のジャック・オ・ランタンと異なり、ションボリ顔。
今すぐ、この場から逃げ出したい気持ちを丸出しにしながら、今にも泣き出しそうな表情を浮かべていた。
「ひょっとして、あれかな?」
その事に気づいたライアが、UDC-Pと思しきジャック・オ・ランタンを近づいた。
「ひ、ひぃ!」
その途端、UDC-Pと思しきジャック・オ・ランタンが悲鳴をあげ、脱兎の如く逃げ出した。
「……って、ちょって待ってよ! 大丈夫、何もしないから! 怖くないよ! 怖くないったら!」
そう言いつつライアが他のジャック・オ・ランタンを蹴散らし、UDC-Pと思しきジャック・オ・ランタンの後を追うのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
四王天・焔
SPD判定
アドリブや他猟兵との協力歓迎
■心情
もう12月になるのに、まだハロウィン気分なんだね。
まぁ、ハロウィンを楽しむのは構わないけど、人に迷惑をかけちゃダメだよ。
■行動
殺人鬼達を、森の中で走り回って探すね。
白狐召還符を使用し、御狐様に【騎乗】して
【追跡】して探し回る事にするよ。
森の中で【視力】で遠くまで見通す様にし、
暗い場所では【暗視】に頼る事にするね。
【野生の勘】で、殺人鬼達が居そうな場所の目安を付けておき
【聞き耳】で森の中の音を聞き取りながら探すよ。
殺人鬼達が襲ってきたら
【属性攻撃】で狐火の威力を強化して【範囲攻撃】で纏めて相手するね。
波狼・拓哉
…いや、ハロウィンは終わっちゃいないって無理しかなくね?元々一日しかねーだろあれ。いや詳しくは知りませんけど。
じゃ、まあ…歩き回ってればそのうち合うでしょう。殺人犯となりゃ殺りやすそうなら襲ってきそうですし…か弱そうに演技しつつ、第六感に任せて歩き回ってみますか。必要とあらば錯乱したフリでもしておこうか。
なんか出てきたら襲われるまで演技しつつ、襲われたら戦闘知識から上手いことカウンター取って衝撃波込みの弾丸を喰らわせときましょう。…UDCじゃなくとも襲ってきたら危ないし必要経費ということで。…一応殺さん程度に手加減しときましょう。怪我は諦めて貰いますけど。
(アドリブ絡み歓迎)
ノネ・ェメ
へぁろぅいーんっ、ぃい~~ずっっ……ふぃにーーしゅ!!
UDC-Pときいて急いで来たけど、そんな必殺技みたいなシャウトが聞こえたような。もう始まっちゃってるんだ。。でもそれはそれとして、言い方次第でなんだかカッコよくきこえてくるね、マネしてみよ。
……なんか来る、すっごい来る、まってまって! まってでダメなら逃げるけど! わたし脱兎くらいには速いし! 脱兎でダメならUC発動するけど! これでノネに追いつけるものはいないでしょ? でもそれはそれとして、脱兎のごとく。むしろ脱兎に追いつくがごとく? いち早くUDC-Pと会いたいから、探す探す。全速力。
もし追いつけたなら、抱っこ・~・ランタン!!
●ボクは悪いUDCじゃないよ
「何だか、こっちの方が騒がしいね」
一方、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)は白狐召還符(サモン・フォックス)で召喚した蒼い狐火を吐く白狐に飛び乗り、野生の勘と聞き耳と暗視を駆使しつつ、エメラルドレイクにある森の中を走り回っていた。
「うわぁ! ごめんなさい!」
そんな中、物陰からジャック・オ・ランタン(UDC-P)が現れ、悲鳴を上げて座り込んだ。
この様子では、焔に驚き、身の危険を感じてしまったのだろう。
『目を合わせたら、絶対にヤラれる!』と言わんばかりに身体を震わせ、まるで怯えたチワワのようだった。
「ひょっとして、噂の殺人鬼? もう12月になるのに、まだハロウィン気分なんだね。まぁ、ハロウィンを楽しむのは構わないけど、人に迷惑をかけちゃダメだよ」
焔がジャック・オ・ランタン(UDC-P)の顔を覗き込み、諭すようにして語り掛けた。
「あ、いや、これは被り物じゃなくて……その……」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)がオロオロした様子で、焔から視線を逸らした。
本音を言えば、自分が悪いUDCでない事を伝えたかったようだが、動揺しているせいで上手く説明できないようだ。
「こんなところにいたのか! コイツに何を言われたのか知らんが、ハロウィンはまだ終わっちゃいない!」
その騒ぎを聞きつけて、ジャック・オ・ランタン達が現れ、殺気立った様子で叫び声を響かせた。
「それって無理しかなくね? 元々、一日しかねーだろ、あれ。いや、詳しくは知りませんけど……」
波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)が物陰から飛び出し、思わずツッコミを入れた。
「いや、ハロウィンは永遠ッ! 俺達が終わったと思わない限り、絶対に終わらない!」
それでも、ジャック・オ・ランタン達が考えを改めず、イラついた様子で答えを返した。
「だから、それが無理あるだろ。例え、そう思っていても、違うからまわりにツッコまれていたんですよね?」
拓哉が呆れた様子で、生暖かい視線をジャック・オ・ランタン達に送った。
「その通りだ! お前みたいな愚か者ばかりいるから、ハロウィンが終わったものだと、みんな勘違いをしているんだ! だったら、そいつらを殺せばいい。ハロウィンを否定する奴など、存在する価値がないのだから……!」
次の瞬間、ジャック・オ・ランタン達が一斉に斧を振り上げ、猟兵達に襲い掛かってきた。
「……って、どうして、そうなるんですか!?」
拓哉が第六感と戦闘知識を駆使して、ジャック・オ・ランタンの攻撃を避け、衝撃波込みの弾丸をカウンター気味に食らわせた。
「うぐっ!」
これにはジャック・オ・ランタン達も驚き、警戒した様子で間合いを取った。
「へぁろぅいーんっ、ぃい~~ずっっ……ふぃに――しゅ!!」
それと同時にノネ・ェメ(ο・f15208)が大声を上げ、ジャック・オ・ランタンの背後に陣取った。
「うぐぐ……まさか、まだ仲間がいたとは……」
頭にヒビの入ったジャック・オ・ランタンが、悔しそうに身体を震わせた。
「ならば、みんな殺せばいい! そうすれば、誰も我らを否定する者などいなくなる!」
隈取をしたジャック・オ・ランタンが、まわりにいた仲間達を嗾け、興奮した様子でノネに襲い掛かってきた。
「……えっ? なんか来る! すっごい来る! 待って、待って! いきなり、そんなに来られても困るから!」
ノネが身の危険を感じつつ、ジャック・オ・ランタンの攻撃を避けていく。
「どうやら、戦うしかないようだね」
その間に、焔が属性攻撃で狐火の威力を強化し、ジャック・オ・ランタンに範囲攻撃で攻撃した。
「……とは言え、一般人が混ざっていない分、救いですね。万が一、混ざっていた場合は、多少の怪我を覚悟してもらう事になりますが……」
それに合わせて、拓哉もジャック・オ・ランタンに攻撃を仕掛け、カボチャ頭を叩き割った。
「ええい、怯むな! 俺達が本気を出せば、こんな奴等に負ける訳がないッ!」
その事に危機感を覚えたジャック・オ・ランタンが、殺意のオーラを身に纏い、猟兵達に攻撃を仕掛けていった。
「と、とにかく、UDC-Pを守らないと……!」
そのため、ノネが危機感を覚えつつ、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)を守るようにして陣取るのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ジャック・オ・ランタン』
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POW : パンプキン・パレード
【周囲のジャック・オ・ランタン】と共に、同じ世界にいる任意の味方の元に出現(テレポート)する。
SPD : イグニス・ファトゥス
レベル×1個の【魂】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ : トリック・オア・トリート!
【決まり文句】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
イラスト:あなQ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ノネ・ェメ
引き続きUDC-Pを抱きかかえ、保護して離しません。ノネとしては以上で。
UDC-Pさん、かなり怯えていた様子。ノネについてもどう思われてることやら。。なので、だからこそ絶対に離れることはせず、多少の攻撃は回避出来る所もあえてUDC-Pのことを身を呈して庇ってみたりして。あんまりにいたいダメージを受けたとしてもUCで回復。攻撃されることはあってもやられることだけはなく。そんなノネに、UDC-Pも次第に警戒をといていってくれたら……。
猟兵の人ってほんっと強い人揃いって感じするから回復の要るような場面があるかもわかりませんが、仮にそういった場面がないかにも注意は怠らず。あればすかさず即時回復!
宮落・ライア
ハロウィンイズフィニッシュ!(再度
【自己証明】【止まる事なかれ】
超強化! 呪縛を引いていればそれを破棄しさらに強化!
さぁさ!弱虫君だって言うならさっさとハロウィンナイトは
終わりにしようか! 恐怖も絶望も無く、恐ろしい夜を終わりにしよう!
相手が炎を出すのなら、足に力を込めて踏みしめ構え
強化された脚力で炎ごと突き抜けて、胴をなぎ払ってぶった斬る!
熱いのも痛いのも血が出るのも笑って抑えて突っ込む!
はっはっは!炎程度で止められると思わない事だな!
壁だったとしてもぶち壊すけれどね!
●ハロウィンを忘れるな!
「……とは言え、マズイ事になりましたね」
ノネ・ェメ(ο・f15208)はジャック・オ・ランタン(UDC-P)を守りながら、気まずい様子で汗を流した。
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)は完全に怯えており、ノネにガッチリとしがみついたまま、まったく動こうとしなかった。
それが原因でノネもまったく動く事が出来ず、絶体絶命の大ピンチ!
この状況でジャック・オ・ランタンを相手にするのは、至難の業であった。
もちろん、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)も、悪意があってノネを盾代わりにしている訳ではない。
ただ、不安なだけ。
その気持ちで痛いほど分かるため、何も言う事が出来なかった。
「ソイツは俺達の仲間だ。ソイツさえ返してくれれば、命だけは助けてやろう」
そんな空気を察したモヒカン頭のジャック・オ・ランタンが、ノネの顔色を窺いながらニンマリと不気味に笑った。
おそらく、約束を守るつもりなど微塵もないのだろう。
ただ二人が絶望する顔を見たいと言わんばかりに、禍々しい雰囲気が漂っていた。
「……大丈夫、UDC-Pさんの事は必ず守りますから……!」
そんな空気を察したノネが、覚悟を決めた様子で、キッパリと断言した。
そもそも、この場所に来たのは、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)を保護するため。
そのためならば、多少の怪我は、覚悟の上!
「ならばソイツを守る事が出来ず、無残に死ぬがいいッ! トリック・オア・トリート!」
それと同時に、モヒカン頭のジャック・オ・ランタンが決まり文句をノネに命中させ、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)を守らないというルールを宣言する事で、ジリジリとダメージを与えていった。
「うわあ! ごめんなさい!」
その途端、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が涙目になりつつ、ノネに何度も頭を下げた。
「……大丈夫、大丈夫ですから!」
ノネが激しい痛みに耐えながら、〝音癒〟(ヒーリング・エイド)を発動させ、体の内外から発する音で成した音楽を聞く事で、自らの身体を治療した。
「こんなところにいたのか!」
そんなノネ達を嘲笑うようにして、他の場所からもジャック・オ・ランタン達が集まってきた。
「ハロウィンイズフィニッシュ!」
次の瞬間、ハロウィンの終わりを告げるべく現れたのは、宮落・ライア(ノゾム者・f05053)であった。
ライアは仲間達と共にカボチャマスクを被った殺人鬼達を蹴散らした後、再びジャック・オ・ランタン達の前に現れた。
ジャック・オ・ランタン達にとって、ライアは終わりを告げるモノ。
そんな扱いになっているためか、あからさまに警戒している様子であった。
だが、それはジャック・オ・ランタン(UDC-P)も、同じ事。
『ひょっとして、ボク……終了のお知らせ?』と言わんばかりにガタブル状態。
「だからハロウィンは終わっちゃいねえええええええ!」
その事に腹を立てたモヒカン頭のジャック・オ・ランタンが、イラついた様子で斧をブンブンと振り回した。
他のジャック・オ・ランタン達も『コイツだけは許せねぇ!』とばかりに殺気立っており、今にも襲い掛かってきそうな勢いであった。
「さっさとハロウィンナイトは、終わりにしようか! 恐怖も絶望も無く、恐ろしい夜を終わりにしよう!」
すぐさま、ライアが侵食加速:自己証明(シンショクカソク・ジコショウメイ)を発動させ、流血しながら自らの肉体を強化した。
「な、何か分からねぇけど、ヤベエぞ、コイツ!」
その事に危機感を覚えたジャック・オ・ランタンが、イグニス・ファトゥスを発動させ、次々と魂の炎を放って、ライアに攻撃を仕掛けてきた。
「はっはっは! 炎程度で止められると思わない事だな!」
それと同時に、ライアが両足に力を込めて、大地を踏みしめるようにして構えると、強化された脚力で魂の炎ごと突き抜け、一気に間合いを詰めていき、ジャック・オ・ランタンの胴を薙ぎ払うようにして、ぶった斬った。
「みんな、怯むな! 殺れ! いますぐ殺っちまえ!」
それを目の当たりにしたモヒカン頭のジャック・オ・ランタンが、激しく動揺しつつも、まわりにいたジャック・オ・ランタン達を嗾けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リスティ・フェルドール(サポート)
援護・治療・盾役として参加いたします。最優先は自分を含む仲間全員の生存と帰還。成功の立役者ではなく、命の守り人として最悪の結果を回避できれば、それ以上に望むことはありません。
真剣な雰囲気は邪魔をせず、仲間同士の険悪な雰囲気はあえて朗らかに。チームワークが生存率を上げる一番の方法として行動します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはマスター様におまかせいたします。よろしくおねがいします!
トレイシー・ライト(サポート)
「……また事件、か。さて、どうしたものかな」
あまり積極的に解決に意気込みを見せず、「なんとなく気になった」という理由で首を突っ込みに現れます。
冷めた性格ですが、比較的真面目で正攻法を好みます。他の猟兵に迷惑をかけること、飲酒喫煙・公序良俗に反することはしません。
戦闘においては、基本的には魔法を用いて遠隔攻撃を行います。前衛がおらず距離を詰められるなど、やむを得ない場合は、ドラゴンランス【ポレドラ】等を用いて接近戦も行います。
「たとえ事情があったとしても、あんたがオブリビオンである以上、倒さなきゃいけないんだよね」
「さて、俺の仕事は終わりだな」
波狼・拓哉
見た目に反して…何かこうギャップ凄いですね。流石UDC-Pってとこですか。
まー…これなら間違えるってことはないか。というかこっち側にいてくれるのが大分楽。敵群にミミック投げ入れるだけでいいもん(ミミックを雑に投擲する)
流石に森を燃やすわけにはいかんから…化け狂いなミミック。そのハロウィン嘲ってやりましょう。やることは暴れるだけですが…まどこに出ようが動けば的ですわ。あ、そこのUDC-Pは動かないようにね!
自分は闇にまぎれつつ目立たないようにして、斧や炎を狙って武器落とししたり、動かない敵に撃って強制的に動かしたりしてサポートに回っとこ。
(アドリブ絡み歓迎)
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
遂に現れましたわね、怪人たちよ。
私たちが居る限り、UDC-Pは必ず保護して見せますわ。
■行動
夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(UC)を使用して戦いますわね。
出来るだけ多くのジャック・オ・ランタンを
巻き込める位置まで【ダッシュ】して
そこでUCを【範囲攻撃】を駆使して使用しますわね。
【マヒ攻撃】や【気絶攻撃】も織り交ぜて、敵の動きを止める様に
戦いますわ。
決まり文句を受けてルールを宣告されたら
出来るだけルールには従う様に注意しますわね。
「ハロウィンは終わっていない」とでも言ってみて、
追って来られない様にしてみましょうか。
四王天・焔
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
わぁ、南瓜頭だ、まるでハロウィンだね。
でも、それが焔たちを脅かす怪人なら、倒してしまうのみだよ。
■行動
白狐召還符を使用して
白狐様に【騎乗】して戦うね。
狐火を【属性攻撃】で強化して【範囲攻撃】で
多くの敵を巻き込む様に攻撃し
【ダッシュ】で白狐を走り回らせて、囲まれない様に注意するね。
イグニス・ファトゥスには、焔の白狐の狐火で打ち消したり
【見切り】で避けつつ、避けきれない攻撃は【武器受け】や【盾受け】で
防御しておくね。
もし受けてしまっても【火炎耐性】で耐える様にするね。
UDC-Pは、保護する様に動くね。
可能なら、一緒に白狐様に乗せてあげよう。
●エメラルドレイクのほとりにて
「……既に始まっているようだね」
トレイシー・ライト(スターシーカー・f05807)は、ただならぬ気配を感じ取り、エメラルドレイクのほとりから森の方向を睨みつけた。
その途端、カボチャマスクを被った殺人鬼達が森の中から現れ、『ハロウィンは終わっちゃいない。だから永遠にクリスマスも来ない!』と叫びつつ、涙目になってトレイシーの横を通り過ぎていった。
「行ってみましょう! 今なら、まだ間に合うかも知れません!」
その事に危機感を覚えたリスティ・フェルドール(想蒼月下の獣遣い・f00002)が、トレイシーと一緒に森の中に入っていった。
「畜生、この状況で増援か……!」
傷だらけのジャック・オ・ランタンが苛立った様子で、悔しそうに舌打ちした。
「いい加減にハロウィンが終わった事を認めなよ!」
そんな中、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)がジャック・オ・ランタン達に語り掛けながら、白狐召還符(サモン・フォックス)で召喚した蒼い狐火を吐く白狐に乗ったまま、次々と攻撃を仕掛けていった。
「ふ、ふざけるなっ! ハロウィンは終わっちゃいない! お前達がそう思い込んでいるだけだ!」
傷だらけのジャック・オ・ランタンが、黄色い血を拭い取り、焔に攻撃を仕掛けていった。
「私たちが居る限り、UDC-Pは必ず保護して見せますわ」
その間にローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)が、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)を守りながら、キッパリと断言した。
「な、なんだか、すみません。ボクのせいで、こんな事に……」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が申し訳なさそうにしながら、瞳をウルウルさせた。
「いえ、お気になさらずに……。それにしても、見た目に反して、何かこうギャップ凄いですね。流石UDC-Pってとこですか。まー……これなら間違えるってことはないか」
波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)がジャック・オ・ランタン(UDC-P)を見つめ、苦笑いを浮かべた。
ジャック・オ・ランタンがケモノだとしたら、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)は小動物。
同じように見えて、全く違う感じがするため、例え混戦になっても、見間違う事はないだろう。
「何があったのか知りませんが、これ以上好き勝手なことはさせませんよ!」
リスティが色々と察した様子で、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)を守るようにして陣取った。
「テメエらには関係ねぇだろ! そこを退け! これは俺達の問題だ!」
傷だらけのジャック・オ・ランタンが、殺気立った様子で斧を振り上げた。
邪魔する者は、誰であっても、容赦なく殺す。
そんな感情が真っ直ぐ伝わって来るほどの鋭い殺気が放たれた。
「お断りしますわ。それに言ったはずです。UDC-Pは必ず保護する、と……!」
それを迎え撃つようにして、ローズが夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(ローズ・ワルツ)を仕掛け、自らの武器を無数のオレンジ色の薔薇の花びらに変え、ジャック・オ・ランタン達に攻撃を仕掛けていった。
「邪魔だ、退け!」
モヒカン頭のジャック・オ・ランタンも殺気立った様子で、ブンブンと斧を振り回した。
「例え事情があったとしても、あんたがオブリビオンである以上、倒さなきゃいけないんだよね」
その攻撃を軽々と避けながら、トレイシーがモヒカン頭のジャック・オ・ランタンに反撃を仕掛けた。
「だったら……死ねええええ! 死にやがれええええええええ!」
その事に腹を立てたモヒカン頭のジャック・オ・ランタンが大声を上げ、まわりにいた仲間達を嗾けた。
その指示に従ってジャック・オ・ランタン達が一斉にイグニス・ファトゥスを仕掛け、魂の炎で攻撃を仕掛けてきた。
「……お断りします」
それに気づいたリスティが素早い身のこなしで、魂の炎を次々と避けた。
「それに、焔達を脅かす怪人なら、倒してしまうのみだよ」
その後に続くようにして、焔が蒼い狐火を吐く白狐に乗ったまま、ダッシュでジャック・オ・ランタンが飛ばした魂の炎を避けていった。
「流石に森を燃やすわけにはいかんから……化け狂いな、ミミック。そのハロウィン、嘲ってやりましょう。……あ、そこのUDC-Pは動かないようにね!」
拓哉が偽正・命無月光(ゲシュペンテスト・ビースト)で召喚した箱型生命体を、顔の無い二足歩行の獣に変化させ、ジャック・オ・ランタン達に投げ入れた。
「な、なんだ、コイツ! こ、こら、やめろ! 俺を食っても美味くない!」
その途端、モヒカン頭のジャック・オ・ランタンがパニックに陥った様子で、ミミックから逃げていった。
その後を追うようにして、ミミックがモヒカン頭のジャック・オ・ランタンに齧りつき、容赦なく息の根を止めた。
「……今のうちに倒すよ!」
その隙をつくようにして、トレイシーがゴッドスピードライドを発動させ、宇宙バイクを変形させて騎乗すると、ジャック・オ・ランタンに攻撃を仕掛けていった。
「これ以上、僕らの邪魔をしないでください」
それに合わせて、リスティがデュエリスト・ロウを仕掛け、傷だらけのジャック・オ・ランタンに手袋を命中させ、即座にルールを宣言した。
「グギギィ! 小賢しい真似を!」
その途端、傷だらけのジャック・オ・ランタンがダメージを受け、崩れ落ちるようにして膝をついた。
「……でしたら、私にルールを宣言しますか? 例え、どんなルールであっても耐えてみせますが……」
ローズがジャック・オ・ランタン達を挑発しながら、UDC怪人達の注意を自分に向けた。
「ならば、ルールを宣言する! お前は『ハロウィンが終わった!』と言う事が出来ない!」
傷だらけのジャック・オ・ランタンが、ローズに対してルールを宣言した。
しかし、それはあえて口にする程でもない言葉……。
ルールを破ってまで発する言葉ではないため、苦にはならなかった。
「そこまでして、ハロウィンにこだわる理由は分かりませんが、ここで終わりにしましょう、何もかも……」
その間に、拓哉が目立たないようにしながら、ジャック・オ・ランタンの背後に回って、次々と仕留めていった。
ジャック・オ・ランタン達も必死に抵抗したものの、猟兵達に太刀打ちする事が出来ず、次々と倒れて動かなくなった。
「あ、あの……何と言うか……ごめんなさい……」
戦いが終わった後、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が申し訳なさそうにしながら、猟兵達に向かって頭を下げた。
「それじゃ、UDC組織に引き渡す前に、色々と調べさせてね」
そう言って焔がジャック・オ・ランタン(UDC-P)を見つめ、ニコリと笑うのだった。
成功
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第3章 日常
『UDC-P対処マニュアル』
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POW : UDC-Pの危険な難点に体力や気合、ユーベルコードで耐えながら対処法のヒントを探す
SPD : 超高速演算や鋭い観察眼によって、UDC-Pへの特性を導き出す
WIZ : UDC-Pと出来得る限りのコミュニケーションを図り、情報を集積する
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●UDC-P対処マニュアル
保護されたジャック・オ・ランタン(UDC-P)には問題があった。
極度の緊張状態に陥ると、無意識のうちに身体から甘いニオイを漂わせ、まわりにいる一般人が興奮状態にさせてしまうらしい。
おそらく、カボチャマスクを被った殺人鬼達も、このニオイの影響で凶暴化していたのだろう。
幸い、猟兵には影響がないものの、万が一の事態に備えて、対策を考えておく必要がありそうだ。
また、他にも何か問題があるかも知れないため、可能な限り正確な『UDC-P対処マニュアル』を作成する事になった。
徳川・家光(サポート)
基本的に、必要性が無い限りあまり目立たないようにしています。でも頼られると嫌と言えず、人前に出ることにめちゃくちゃなれているので、必要になればそこそこの「コミュ力」技能でそつなく対応します。
土木系の力仕事は「羅刹大伽藍」、スピード勝負なら騎乗技能+名馬「火産霊丸」を召喚し、活用します。
異世界の文化が好きで、自分なりに色々調べており詳しいのですが、ときどき基本的な知識が抜けていたりします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!
エリカ・グランドール(サポート)
サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。
※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」
冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。
ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。
ノネ・ェメ
音楽を処方してみる? お薬じゃないけど、音楽出しときますねーみたいな。穏やかな調べだけが癒しではないし、むしろ憤りを訴える曲に共感してとことんあらぶった方がやり過ごせる事も全然あるし。
ネットの動画サイト等でなるだけずっと音楽を流して、ピンときたものはリストアップしといてもらったり、ノネのUCでどんな音楽が聴こえるかも、小まめにチェックしてみる? 音楽を憶えてきたらカラオケやバンド活動なんかもいいかも!
あくまで興奮作用、って事なら。。UDCはオブリだから狂暴化しただけ、だとしたら? 仮にもしバンドとしてライヴなんか出たら緊張する? でももし、音楽をより楽しむ方向の作用にもなるとしたら……?
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との絡み歓迎
■心情
周りの一般人の興奮状態にさせる性質ですか、これは困りますね。
ですが、緊張状態にさせない様にしておけば、大丈夫ですわよね。
■行動
【コミュ力】でUDC-Pとの交流を図り、【情報収集】でUDC-Pの生い立ちや
過去の行動などに関する情報を集めておきますわね。
どの程度の緊張状態だと甘い匂いを出すのか、見極めて
【学習力】で学んでおきますわね。
後は、【優しさ】で穏やかに話しかけたりして
UDC-Pが人々を怖がらない様に、教えてあげましょうかね。
「私達は貴方の仲間ですので、何か不安な点がありましたら
お気軽に仰って下さいませ」
四王天・焔
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との絡みも歓迎
■心情
UDC-Pも無事に保護できて良かったね。
でも、これからがまだ問題も山積みで大変そうだね。
■行動
UDC-Pの特性を導き出すね。
フォックス・アシストでぬいぐるみを召喚して
一緒に【パフォーマンス】でUDC-Pを楽しませてみようかな。
後は、UDC-Pが緊張が解けたところを
【礼儀作法】や【優しさ】を使って話しかけてみて
得られた情報は【学習力】や【情報収集】で纏めて
ノートなどに書き記しておくね。
特に、一般人に危害が及びそうな特性が見られたら
その点を厳重な注意事項として書き残しておくよ。
「貴方も、きっと皆と仲良くなれると思うから、焔達に任せておいてね」
波狼・拓哉
ニオイかー…南瓜美味しいんもんなぁ…あ、食べないよ?安心してね?
まあ、ニオイ抑えるのが1番早いかな。緊張状態にならないってのも大事だろうけどその辺はUDC職員の仕事だろうし。
そういうわけで…アロマペンダント買ってきました。見た目人ぽいから問題なく使えるでしょう。
肝心のニオイなんですけど…色々買って来ましたので色々試してみましょう。消臭効果かより強いニオイで打ち消すか…なんかの間違いで甘いニオイが増幅しても困りますし。
(アドリブ絡み歓迎)
●エメラルドレイクの森にて
「あ、あの……ボクを保護するために『UDC-P対処マニュアル』を作るって言うのは、何となく理解できたんですけど、一体何をするつもりなんですか? まさか怖い事とかしませんよね? あと痛いのも駄目ですよ。注射なんてしたら悲鳴を上げちゃいますから!」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)は、何をされるのか分からず、ガタブルと体を震わせていた。
「とりあえず、深呼吸して落ち着きましょう」
そんな空気を察した徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)が、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)に声を掛けた。
「ひっひっふー、ひっひっふー」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が緊張した様子で、何度も深呼吸をし始めた。
「何か生まれてきそうね……」
エリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)が、マジマジとジャック・オ・ランタン(UDC-P)を見た。
「……えっ? これが一番落ち着く方法だって、友達から聞いたんですけど、何かおかしいですかね? ううっ、なんだか逆に緊張してきちゃったんですが……」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)がダラダラと汗を流しながら、ほんのりと甘いニオイを漂わせた。
だが、それは一般人を凶暴化させる危険なニオイ。
「このままだとマズイですね。何か手を打たないと……」
その事に危機感を覚えた家光が、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)を何とか落ち着かせようとした。
「まずはニオイを和らげてみましょう……」
すぐさま、エリカが牛乳、ハチミツ、ヨーグルトなどを使い、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)のニオイを和らげようとした。
「あの……何だかボク……美味しくなっていませんか?」
その途端、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が、気まずい様子で汗を流した
「確かに……美味しそうですね」
家光が納得した様子で、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)に答えを返した。
「ひょっとして、ボクを食べる気ですか? 駄目ですよ。ボク、美味しくありませんし……」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が身の危険を感じて、ジリジリと後ろに下がっていった。
一瞬、我が身を犠牲にして戦うヒーローが思い浮かんだものの、実際にやったら、与える側も、与えられる側も、ブルーな感じであった。
「どうやら、別の問題が発生したようね」
そう言いつつエリカが、冷静にメモを取るのであった。
●ニオイのモトは
「何だか、凄くイイ匂いがするね」
そのニオイに誘われ、波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)が、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)の前に立った。
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)の身体からは、ほんのりと甘いニオイが漂っており、少し嗅いだだけでも涎が出る程の効果があった。
「ボ、ボクは食べ物じゃありませんよ?」
その事に危機感を覚えたジャック・オ・ランタン(UDC-P)が、涙目になりつつ拓哉と距離を取った。
「……あ、別に食べないよ? だから安心してね?」
拓哉が苦笑いを浮かべながら、両手を上げて食べる気持ちがない事を強調した。
「うう、こんなニオイさえしていなければ……」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が、落ち込んだ様子でしゃがみ込んだ。
それでも、相手を興奮させて、凶暴化させる事が無くなっただけでも、大収穫。
その代償として、自分の身が危険になってしまったが、決して悪い流れではないだろう。
「まあ、ニオイ抑えるのが1番早いかな。緊張状態にならないってのも大事だろうけど、その辺はUDC職員の仕事だろうし……。そういうわけで、アロマペンダントなんで、どうかな?」
拓哉がポケットの中からアロマペンダントを取り出し、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)の首にかけた。
「ボ、ボク、ヒトからモノを貰ったのって、初めてです! だから大切にしますね!」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が感動した様子で、瞳の奥をランランと輝かせた。
「それじゃ、色々と買って来ましたので、ひとつずつ試してみましょうか。消臭効果が強いモノがいいのか、それとも強いニオイで打ち消すのがいいのか、少しデータを取らせてくださいね」
そう言って拓哉がジャック・オ・ランタン(UDC-P)に消臭スプレー等を吹きかけたりしながら、データを取るのであった。
●広がるニオイ
「気のせいか、先程よりもニオイが強くなっている気が……」
ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)がニオイの濃度を確かめながら、色々な意味で危機感を覚えた。
それだけ、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)がプレッシャーに感じているのだろう。
もしかすると、対処する事が出来なければ、処分されてしまうのだと思い込んでいるのかも知れない。
「とりあえず、緊張しないようにしておけば大丈夫ですわ。とりあえず、どの程度の緊張状態でニオイが出るのか、確かめてもいいですか?」
ローズがジャック・オ・ランタン(UDC-P)をマジマジと見つめ、さっそくテストをし始めた。
「あ、拒否権はないんですね。そうですよね、これって緊張させる事が目的ですし……と言うか、そんな目で見ないでください。ちょっと怖いです。あの……聞いてますか? あわわわ、何か言ってくださいよ」
その途端、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)があたふたとした様子で、何度もローズに語り掛けた。
だが、ローズは何も答えない。
まるでジャック・オ・ランタン(UDC-P)の反応を見るかのように無言であった。
「あわわ、もう無理です、限界です……」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が涙目になりつつ、むせ返るほど濃厚なニオイを漂わせた。
「……なるほど。緊張状態によって、ニオイの濃度に違いがあるようですね」
ローズがメモ帳を取り出し、分かった事を書き記した。
「ああ、そう言う事だったんですか。ボクは、てっきり何か失礼な事を言ったんじゃないかと思ってヒヤヒヤしましたよ」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)がホッとした様子で、胸を撫で下ろした。
「そこまで深刻に考える必要はありませんよ。私達は貴方の仲間ですから……。何か不安な点がありましたら、お気軽に仰って下さいませ」
そう言ってローズがジャック・オ・ランタン(UDC-P)を見つめ、優しく微笑むのであった。
●危険なニオイ
「確かに美味しそうなニオイね」
そんな中、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)が、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)の前に現れた。
「た、食べないでくださいね」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が身の危険を感じて、警戒した様子で身構えた。
「いや、食べないけど……。その様子じゃ、色々あったみたいだね」
焔が色々と察した様子で、苦笑いを浮かべた。
「まあ、色々と……」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が何処か遠くを見つめ、乾いた笑いを響かせた。
「とりあえず、リラックスしてみようか」
焔がフォックス・アシストを発動させ、自らと同じ大きさほどある白狐のぬいぐるみを召喚した。
「可愛い♪」
その途端、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)がきゅんとした様子で、白狐のぬいぐるみを抱きしめた。
おそらく、今までそう言ったモノに触れてこなかったのだろう。
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)のほんわかふわふわな気持ちが、焔にも伝わってきた。
その間に、焔がジャック・オ・ランタン(UDC-P)に関する情報を、テキパキとノートに書き記した。
いまのところ、対処不可能な問題点は、ゼロ。
例え、問題があったとしても、いくつかの対処法があるため、大きな問題にはならないはずである。
またジャック・オ・ランタン(UDC-P)は、ぬいぐるみが気に入ったようなので、携帯させておくことによって精神をコントロールする事が出来るかも知れない事を書き記した。
「貴方も、きっと皆と仲良くなれると思うから、焔達に任せておいてね」
そう言って焔がジャック・オ・ランタン(UDC-P)を見つめ、優しく語り掛けるのであった。
●新たな対処法
「とりあえず、音楽を処方してみる? お薬じゃないけど、音楽出しときますねーみたいな感じで」
一方、ノネ・ェメ(ο・f15208)は音楽を使って、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)の気持ちを落ち着かせようとした。
「お、いいですね。どんな曲があるんですか?」
ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が興味津々な様子で、ノネの横にちょこんと座った。
「穏やかな調べだけが癒しではないし、むしろ憤りを訴える曲に共感して、とことん荒ぶった方がやり過ごせる事も全然あるし、とりあえず色々と聞いてみようか」
そう言ってノネがスマホを使って、ネットの動画サイトを利用し、色々な曲を流してみた。
その中でジャック・オ・ランタン(UDC-P)が反応を示したのは、クラシックやハロウィン関連の曲、ホラー映画のテーマソングであった。
どうやらジャック・オ・ランタン(UDC-P)はクラシックで心を落ち着かせ、ハロウィン関連の曲やホラー映画のテーマソングで興奮するようである。
「とりあえず、クラシックが効果的なようね。それじゃ、ノネのUCで、もう少し細かく調べてみましょうか」
ノネが〝音憩〟(チリン・ザッピン)を発動させ、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が絶対に楽しめる音楽を流した。
やはりクラシックに近い曲……。その中でもリラックス効果の高い曲がイイらしく、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)が、ホンワカとした気持ちになっていた。
また感情が昂っていたとしても、クラシックを聞く事によって、感情を落ち着かせ、ある程度の制御が出来るようになる事が分かった。
そして猟兵達は、今までに分かった事を書類に纏めた後、ジャック・オ・ランタン(UDC-P)を連れ、UDC組織に向かうのであった。
成功
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