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ひきこもりと復活の儀式

#UDCアース

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#UDCアース


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 薄暗い闇に覆われた部屋の中。パソコンモニターの明かりが少年の顔を明るく照らし出す。
 その表情は焦りか後悔か。
 不安げな様子でキーボードを叩く指先だけが、生きている実感を伝えてくる。

 ――俺は知ってしまった。沢山の人が死んでしまう。
 詳細については教えられない。それを知られたら俺も殺される。
 嫌だ、嫌だ――!



 辺りに集う人々は大型ビジョンに目を向けて、皆一様に楽しげな笑い声を上げている。
 ――ずるり、ずるり。
 大音量にかき消され、忍び寄る魔の手には未だ誰一人気がつかない。

 耳を楽しませていた沢山の音色が途切れた一瞬。
「きゃあああああああああっ……ぁ」
 悲痛に満ちた叫び声が辺り一帯に響き渡り、――消えた。
 その異様さに振り向いた者達の表情からは色が抜け、驚愕と焦りに染まっていく。
 視線の先に横たわるのは目を見開き息絶える仲間達の骸。
 それを引き摺るのは狂気を湛え微笑む者。

 いつの間にその様な事態になっていたのか、それを考える暇は彼らには与えられなかった。
 現状を認識した途端に方々へと散る声達は必死に助けを求め始める。
 その声に応える者はいない――。



 グリモアベースに集まった猟兵達を前に、ピア・ユノは眉を下げて会釈した。
「集まってくれてありがとう。……早速依頼についてのお話だけど、UDCアースで邪神復活の儀式が行われるみたい。皆にはこれを阻止しに行って貰いたいの」
 そう簡潔に告げると、次いで自身の予知した内容について話を始める。
「ええと、人がいっぱい居た……から、儀式の行われる場所は広い所。集会か何かをしているのが見えたの。そこに邪神復活を目論む教団員が紛れ込んでいるみたい」
 ピアは両腕に抱え上げたぬいぐるみで口元を隠しながら、小さな声で話を続けていく。
「教団員はそこに居る人達を生け贄にしているようだった。このままだと沢山の人が犠牲になる……。それを阻止する為にも場所と儀式の方法を見つけ出さなければならないのだけど……」
 そう言うと、ピアは首を傾げて困ったように目を伏せた。
「儀式の方法はその場に居る教団員が知っているはず。場所と日時が分からないから皆にはまず、それを調べて貰いたいの」
 床に置いた鞄の中から小さな地図と写真を取り出して、ピアは猟兵達へと渡した。地図の一点には赤色で丸印が付けてある。
「調査資料によると、この人が今回の件について何か知ってるみたい……。場所はこのアパート。お部屋に閉じこもってるみたいだけれど、接触できれば何か情報を得られるはず」
 ただし何かに怯えているようだから対応には注意を払って欲しいと、ピアはひとこと言い置いて猟兵達をじっと見つめる。
「皆で力を合わせればきっと大丈夫。頑張ってね」


温泉スイ
 今回の舞台はUDCアース。
 皆さんにはUDCアースの何処かで行われる邪神復活の儀式を阻止していただきたいと思います。

 第一章では、何かしらの情報を知っている引きこもりの少年から詳細を得ます。
 酷く怯えているようなので、接触の仕方にはご注意ください。
 皆さんはアパートの場所が示された地図と少年の顔写真を所持しています。
 到着した時間は正午近く。周囲には住宅や学校、小さな商店などが立ち並んでいます。
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第1章 冒険 『ひきこもりは知っている』

POW   :    壁越しに話しかける、強行突破で室内に侵入する等

SPD   :    こっそり侵入し情報を探す、周辺の人物に聞き込みを行う等

WIZ   :    興味を惹くようなものを用意する、手紙やメールを利用する等

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アスティリア・モノノフィシー
SPD
うーん、接触するのって難しそうですよね。
人を信用するのって、他人に助けを求めるのなんてかなり勇気のいることですもの。

私はピノさんの教えてくださったアパートの周辺で写真を持って聞き込みを行います。
「小さい頃の友達なんですが、最近なんだか会って貰えなくて……」
心配で彼の様子を知りたいという雰囲気で探っていきます。

近所の人達から彼の情報を得られることが出来ないようであれば、この周辺でなにか変わったことがないか聞こうかな。

小さい子には持参したお菓子を渡しながら。
本当は彼とお話しながら食べたかったんですが、会って貰えないから…美味しく食べてくれる人にどうぞ、とか言って。



 正午の静かな住宅街。平日ということもあるだろうか、人通りはまばらで、そんな中アスティリア・モノノフィシーは写真を片手に小さなアパートの前に立っていた。
 地図に記された赤丸の位置から見るに、少年のアパートはここで間違いない。しかしどの部屋にもカーテンがかけられ、中の様子を伺い見ることは出来ない。
 とにかく周辺の人物に聞き込みをしてみなければと、アスティリアは目ぼしい人物がいないかあたりを見渡した。アパートの向かいの一軒家に目を遣ると、主婦の様な女性がこちらを気にするように眺めていた。
「すみません、人を訪ねてきたのですが」
 礼儀正しく腰を折り、手にした写真を女性に渡すと、女性は顔をほころばせて喜んだ。
「あら、あなたまさとくんのお友達なの?」
 少年の名前は『まさと』というらしい。アスティリアは自然な笑みを浮かべて、女性の言葉に頷いた。
「はい。小さい頃の友達なんですが、最近なんだか会って貰えなくて。とても心配で来てみたんです」
 アスティリアの言葉に女性は困った様に頬に手を当てる。そして、アパート二階の角部屋を眺めながらぽつりとぽつりと呟いた。
「そうなのね。まさとくん、近頃お家から出てないみたいなのよ。うちの子と高校で同じクラスなんだけどね、学校にも来てなくて、真面目で休むような子でも無かったから、みんな心配してるのよ」
「やっぱりそうなんですね。何か……近頃、変わった事とかありませんでしたか?」
 アスティリアはあくまでも幼い頃の友達の体で、探り探り言葉を紡ぐ。女性はしばらく考えて、思い出したかのように喋りだした。
「一ヶ月くらい前にね、ええと、『ユイチカ』っていう人のライブにお友達と遊びに行ったみたいなんだけど、その日の夕方に顔を真っ青にして帰ってきてから見てないのよ。あの日に何かあったのかも」
「ユイチカのライブ……?」
「ええ、うちの子も好きって言ってたから間違いないわ。アニメの声とか、歌を歌ったりする人みたいね。若い子に人気なのかしら?」
「……そうですか。ありがとうございます。会えないのは残念ですが、また来てみますね」
 アスティリアは今しがた聞いた内容を脳内にメモして考える。この状態では接触するのは難しいだろう、けれど手がかりを一つ手に入れることができた。
 仲間の猟兵達に伝えるべく、アスティリアはひとまずその場をあとにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニコライ・ヤマモト
【SPD】少年の家を中心にした範囲の、商店や住宅などに居る人々の話を盗み聞きする。

儀式には人が必要だ。ってことは、それだけの人数を集められるイベントか、勧誘役の人間がいるということ。
さらに少年が『引き篭もらなくてはならない』ほど怯えるのは、生活圏内に教団員らが居る可能性があるから、というのはどうだ。

街頭での勧誘、郵便物、張り紙……近々行われるイベントの話をしている奴はいるか?
同じ匂いをさせている奴、同じ装飾品や特徴をしてる奴は居ないか?
体の小ささを活かして物陰に潜んで調査、もし関与が明確な人間がいれば尾行。
深追いはせず、相手に気取られないことを優先する。



 小さな足で駆け回る。ニコライ・ヤマモトはアパートを中心とした周囲の住宅や商店へ、何かしら手がかりが得られないかと情報収集に奔走していた。
 ――少年が『引きこもらなくてはならない』ほど怯えるというのには、生活圏内に教団員らが居る可能性があるから……というのはどうだ?
 ニコライは怪しげな人物がいないかと、耳と目をフルに活用し、その小さな身体を物陰に隠しながら調査を進める。
「そういえばユイチカの集まりあるんだろ? まさと、どうすんだよ」
『ユイチカ』、『まさと』と覚えのあるワードが聞こえ、ニコライの耳がぴくりと動いた。行く先から二人の男子高生が歩いてくるのを、郵便ポストの陰に隠れて聞き耳を立てる。
「あいつ、学校にも来ないからどうしようもないよ。僕だけ行くつもり。君も行く?」
「行きてーけど、その日塾入ってんだよなー。俺の分まで楽しんで来いよ、かずき」
 かずきと呼ばれた少年は、残念そうに眉を寄せながら何かを気にするように首を振る。
「そっか、それは残念。……僕ちょっとまさとの様子見てから帰るよ」
 十字路に差し掛かり、男子高生達はそこで別れるようだった。かずきは心配そうな表情を浮かべ、まさとのアパートへ向かうと言った。ニコライは物陰に隠れながら、かずきの後ろをついて行く。ばれない様に、一定の距離を保ちながら。
 まさとの住むアパートの前で、かずきは学生鞄を抱えて立ち止まる。
(声は掛けないのか?)
 かずきは表の道路に突っ立ったまま、まさとの居る部屋をじっと見つめている。そのまましばらく眺めていたかと思うと、ベランダ辺りを睨み付けながら舌打ちを一つ。先程の心配げな様子は微塵も見せず、ただただ苛立たしげに足を踏み鳴らして踵を返した。
「あの少年、怪しいな……」

大成功 🔵​🔵​🔵​


 暗い。薄暗い室内。いつからこうしていたんだろう。
 少年は光を放つモニターの前で膝を抱えていた。

 寒くも無いのに震える指先が笑えてくる。
 だって書いてしまったのだ……一人で抱えきれなくて、詳細をぼかしたまま匿名のSNSに。
 誰かに知って欲しかった。嘘だと笑われても良い。この不安を少しでも和らげられるなら……。
 それでもアイツには、アイツにだけはバレてはいけない。バレたら自分が殺される――。
ルベル・ノウフィル
アレンジ・アドリブ・連携歓迎
WIZ

彼の興味のある分野の同志を装い
SNSやチャットツールなどを利用されていれば、そちらから
「初めまして、同じ趣味を持つ者です」
ご趣味の話をできれば幸い

頃合いを見て
「僕は友達がおりません。貴方と趣味のお話が出来てとても嬉しいのです」
反応を注視し慎重に言葉を選び

「僕は今こんなことに悩んでいます」
と自分の小さな悩み事を軽く相談
「貴方も何かお悩みごとが? 僕は貴方に助けてもらったので、今度は僕があなたを助けたいなって思うのですが」

もしくは、近くにいるから今駆けつけます、と持っていけたらそれが良いかもしれません

なかなか難しいものですね……
でも、なんとか助けになりたいのです



 画面上、『通知』の文字に数字がひとつ。フォロワーからの反応かと思っていたがどうやらそうではないようだ。
『初めまして、同じ趣味を持つ者です。ユイチカ良いですよね』
「なんだ、やけに丁寧だな」
 このアカウントに趣味のことは書いてはいないが、載せているグッズ写真から分かったのか、わざわざ話しかけてきたということは相手も相当な『ユイチカ』好きなようだ。
『どうも。フォローありがとうございます。ユイチカ好きですか! よろしくお願いします』
 ユイチカとは、最近話題になっている正体不明の声優ユニットだ。声優本人の姿は見せず、イラストをメインに押し出す形で活動をしている。
 以前からネット上では静かな人気のあるユニットだったのだが、昨年から徐々にその人気を伸ばし、今では定期的にライブイベントが行われるまでに成長してきている。勿論音声のみで本人は表に出てこないのだが、その秘匿性が彼女らの魅力なのだ。
『ええ! 大好きです! 良ければ少しお話しませんか?』
 初対面だが共通の趣味があるというのはそれだけで距離を近付ける要因になる。ユイチカの話に明るい返事をした相手に少しだけ心の隙が出来る。この不安を紛らわすのに楽しい会話をするのも悪くはない。

 ルベル・ノウフィルは、相手がうまく話に乗ってきてくれたことに、ほっと胸をなで下ろしていた。
 交流にあまり時間は掛けられないが、外部との接触を拒否している者にはこの方法が手っ取り早いだろう。アスティリアから伝えられた『ユイチカ』というワードからある程度の知識を調べ上げ、彼との接触を試みる。
 話が盛り上がりを見せたところで、ルベルは慎重に言葉を選び、次の手へと移行した。
『僕には友達がおりません。貴方と趣味のお話が出来てとても嬉しいのです。突然重たい話かもしれませんが、ユイチカで盛り上がれて楽しかったです。僕は貴方に助けてもらったので、今度は僕があなたを助けたいなって思うのですが……何か悩み事があるのでしょうか?』
 悩みを聞き出すのは難しい。しかし、なんとか助けになりたいと思っていることは事実だ。想いを込めてメッセージを打ち込み反応を待つ。
 反応はしばらくしてから返ってきた。
『……今週末、ユイチカの大規模オフ会で人が死ぬかもしれないんだ。君ももし行くつもりならやめておいた方が良い。それ以上は教えられない』
 ある程度の信頼を得ることができたのだろう。詳しい事は教えられなかったが、まさとの文からは気遣う様な雰囲気が見て取れた。ルベルはほっと一息ついて返事を返す。
『大規模オフ会……ありがとうございます。気をつけます』

大成功 🔵​🔵​🔵​

河原崎・修羅雪姫
「POW」腹を割って『まさと』に話しかけ、信頼させて情報を聞き出す。
時には正面突破も必要よね。

身なりを、女物のスーツ、タイトスカートに着替えて大人っぽいキチンとしたものにする。

『まさと』の部屋の扉越しに話しかける。
「こんにちわ、まさとさん。私はUDCという怪奇事件を扱う部署から来たものです。あなたのネットの書き込みをみて来ました。……あなたを助けたいの」

【鼓舞18】【誘惑14】【情報収集10】【コミュ力3】、使える技能はこれくらいかしら?
追い詰められているまさと少年が、思わず頼りたくなるように話しかけ、情報を得る。

青少年の心を少しドギマギさせて、心の隙間に入り込みたいわね。



「こんにちは、まさとさん」
 固く閉ざされた扉の前で、河原崎修羅雪姫は豊満なボディをタイトスカートに滑り込ませ、大人の女性の雰囲気を纏わせながら立っていた。
 扉の奥からまさとの反応は覗えないが、声は届いているだろう。修羅雪姫は気配を覗いながらも慎重に話を続ける。
「私はUDCという怪奇事件を扱う部署から来た者ですあなたのネットの書き込みをみて来ました。……あなたを助けたいの」
 声に熱を込めてそう囁きかける。まさとの心の隙間に少しでも入り込めるように。
「……怪奇事件?」
 小さく呟く声が聞こえた。
 玄関扉を少し開けて、まさとが外の様子を気にするように顔を覗かせていた。
 未だうぶな少年だ。目が合った修羅雪姫の容姿に少しドギマギとしているのが分かる。
「ええ。事件を解決してあなたを助けるわ。それにはあなたの力が必要なの」
 優しく促す修羅雪姫の声に導かれて、まさとは事の詳細をぽつぽつと話した。
「あいつ――かずきは『ユイチカ』の大規模オフ会で生贄を使って神を呼ぶ儀式をするって言ってた……。最近あいつ、何かに取り憑かれたようにおかしくなってたんだ。邪魔したら殺すって……目の色が変わったように言うんだ。そんな奴じゃ無かったのに」
 まさとは顔をゆがめて懇願するように修羅雪姫を見つめた。
「お願いだ。誰も殺させないでくれ――!」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『オフ会の惨劇』

POW   :    凶行に走る教団員を制圧する

SPD   :    参加者の避難誘導を行う

WIZ   :    儀式の秘密を暴き妨害する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達は手にした情報を元に『ユイチカ』の大規模オフ会へと足を向けた。
 まさとの情報通りなら、今日このホールで開かれるオフ会で惨劇が起こってしまうだろう。
 その前に教団員であろう『かずき』を止めるか、儀式の秘密を暴き妨害しなければならない――。
河原崎・修羅雪姫
【秘密連盟】の皆と参加(アドリブ歓迎)

WIZ
儀式の秘密を暴き妨害する。


※「まさと」君に頼んで、予め「かずき」の写真を入手して、仲間に見せておく。

「かずき」をローマ字にしたら「KAZUKII」
これをアナグラム変換したら「UIZIKKA」
つまり、正体不明の声優ユニット「ゆいちか」の正体は、「かずき」……!

外野の声「な、なんだってー!?」

これが事実なら、「かずき」自身が教団の主導的立場にあり、
また、事情を知っているであろうスタッフも、
みんな教団員である可能性があるわね。
其処も抑えて、避難誘導しないと。

そして邪教団の目的は、生贄を捧げる邪神復活に違いないわ。
この修羅雪姫が、やらせないわよ!


佐之上・権左衛門
【秘密連盟】の皆と参加(アドリブ・絡み可能)。 【POW】修羅雪姫から見せてもらった写真を手に大規模オフの中、自らの足と勘、そしてこれだけの人がいるなら誰か知ってる人がいるかもしれないから、それをを頼りに『かずき』を【コミュ力・情報収集・第六感・失せ物探し・視力】を使って探し、ついでに対象についての情報収集も。猟兵だとバレない様に【目立たない】と【変装(伊達眼鏡をつけた黒スーツ)】も併用。見つかったらファンなので握手【手をつなぐ】から左指のフィンガーニードルによる【マヒ攻撃】にて無力化を図る。


喰龍・鉋
【秘密連盟】の皆と参加(ボク含め6人)(アドリブ・絡み可能)POW
こんな沢山の人を巻き込んで危ないことをやろうなんて、絶対阻止しなきゃね!
修羅雪姫や権左衛門に危険が無いよう【指定UC】を防御重視で発動、
危険があった場合【オーラ防御】も含めて【かばう】、
後は教団員以外の人達に危害が無いよう敵を【おびき寄せ】て【怪力】をもって拘束
何か武器を使おうって言うなら【鎧破壊】で武装を解除、一般人は避難誘導組の避難誘導に従うよう呼びかける
ボクも姫からもらった写真を頼りに【第六感】を働かせて首謀探しに協力、見つけられたら勿論拘束
誰も殺さないでって言ってくれた少年との約束は絶対守る!


タイタス・レイヴン
【SPD】
『【秘密連盟】と連携』
「遅れて済まないタイタスだ。今はどんな状況だね?参加者を避難誘導をさせた方が宜しいか!ガイノイド・ティアニア、避難誘導を手伝うんだ!」【情報収集】して状況確認、女性人造人間であるガイノイド・ティアニアに指示を出し、オフ会参加者の避難誘導を手伝わせる。
「此方に逃げるんだ!火事が起きたッ!」
【メカニック】技能で即席で作った発煙筒でボヤ騒ぎをでっちあげて避難誘導を促す。教団員がオフ会参加者に接触してこないように【時間稼ぎ】を行い妨害し、接触してくるようなことがあれば【盾受け】で立ちふさがる。
「フッ そちらの企み等には好きにはさせん。ここで挫かせて貰おうか。」


リズ・ルシーズ
【秘密連盟】と連携、アドリブ&絡み歓迎だよ

【SPD】

推理はリーダーに任せて、ボクは避難誘導かな

【Re-A】を使用後、【変装】して2人がかりでスタッフに混じり【情報収集】し、一般人を逃がすための避難経路の確認をしておくよ。

これで事が始まったら、皆を逃がすことは出来そうかな

教団員にばれそうになったら【迷彩】を使って【地形を利用】し待ち構え、電気をネイルに通して【気絶攻撃】で【だまし討ち】かな、【時間稼ぎ】になれば良いんだけど

リーダー達が動き出すまで、ちょっと静かにしててね

リーダーが首謀者と接触したら、一般人の誘導を開始するよ。邪魔する教団員がいたら、Re-Aを足止めに残してボクは誘導を優先するね


藤原・紫苑
【秘密連盟】と連携、アドリブ&絡み歓迎
【WIZ】ユイチカが歌っているアニメなどのグッズを身に纏いサイバーウェアで髪と瞳の色を黒髪茶瞳+伊達眼鏡の地味で【目立たない】姿でオフ会に参加
事前に作品はチェックして話が出来る程度には習熟しておきます
犯人を暴いたり非難誘導している間に姿を隠すか参加者に溶け込んで犯人が何かやろうとしたら妨害を行う
敵の目的を挫くのを優先し、オフ会参加者や旅団のみんなが危ない場合はそちらのフォローをする
触手を生やし【限定神話:電雷顕現】で犯人や紛れ込んだスタッフを妨害
「残念だがやらせない」
「大事ありませんか?」
バレたら腿に吊ってある光線銃を引き抜き仲間に合流して戦います



「まさとくんは『大規模オフ会で人が死ぬ』と言っていた……つまり邪教団の目的は生贄を捧げる邪神復活に違いないわ。ここに写っている子が『かずき』ね」
 まさとから入手したかずきの写真を集まった秘密連盟のメンバーに配りながら、河原崎修羅雪姫はあるひとつの仮説を口にした。
「名前を聞いてピンときたの。KAZUKIIをアナグラム変換したらUIZIKA――つまり正体不明の声優ユニット『ユイチカ』の正体は『かずき』――!」
 ある程度の確信を持って伝えられたその言葉に、修羅雪姫の周囲では驚きの声が上がった。
「この仮説が正しければかずき自身が教団の主導的立場にあって、スタッフもみんな教団員である可能性があるわ。そこも抑えて避難誘導しないとね」
 これから儀式の阻止と参加者達の避難を行う猟兵達。細心の注意を払わねば事は成されないと互いの目を見て頷き合う。

「これだけの人がいるなら誰かかずきについて知っている人がいるかもしれないな」
 黒のスーツを身に纏い変装用の伊達眼鏡をかけた佐之上権左衛門は、ホールにあふれかえる人の多さに目をこらしながらそう呟いた。
 片手にはかずきの写真を持ち、探し出す相手がどこにいるか耳や目からも情報を逃さぬよう周囲にぐるりと気を張り巡らす。
「……なんにせよ早めに教団員を見つけ出さないとな」
「こんな沢山の人を巻き込んで危ないことをやろうなんて、絶対阻止しなきゃね!」
 喰龍鉋も決意を新たに胸の前で拳を握りしめた。
 誰も殺さないでとまさとは言った――少年との約束は絶対に守る!
 権左衛門はそんな鉋に頷き、伊達眼鏡を押し上げる。
「目立たないよう各々準備通りにな」
「分かりました。自分は参加者に紛れます」
 藤原紫苑は緑髪紫瞳をサイバーウェアで黒髪茶瞳にし、伊達眼鏡をかけてユイチカのグッズを身に纏っていた。
 事前準備もばっちりだ。アニメなどの作品をチェックし、話が出来る程度には習熟してきた。周辺のユイチカファンと何ら変わりない。完璧にユイチカファンとしてその場に溶け込んでいた。
 これからの手順を確認し、それぞれ目標を探し出すために猟兵達は別れていく。

「システム外部起動申請、承認、展開。Re-A一緒に行こ!」
 数は多い方が良い。二人がかりとなって自身も情報収集へ向かおうと、リズ・ルシーズはRe-Aを起動し変装すると、スタッフらしき人物達に混じり建物内を見て回る。
 出口はホールの後方に一カ所、前方に二カ所ある。避難経路を確認し今後の段取りを考えた。
「これで事が始まったら、皆を逃がすことは出来そうかな」
 ホール内には多くの一般人が溢れていた。皆一様に楽しげな様子でこの度の集まりに胸踊らせている。
 いかに自然に、そして安全に避難誘導を行うか。
 リズが脳内でシミュレーションを行いながら周囲を見渡すと、スタッフのひとりが訝しげにこちらを見ている事に気がついた。気がつかれたのだろうか。
 リズはホールを出て細い通路を進んでいく。後ろの様子をうかがい見ると先程のスタッフがついてきているのが分かった。
 通路の角を曲がったところで待ち伏せをし、高分子ネイルに電気を通す。
 出会い頭にネイルを押しつけ、スタンガンの要領でスタッフを気絶させ、リズは一息吐いた。
「リーダー達が動き出すまで、ちょっと静かにしててね」

 ホールに残る猟兵達はかずきの写真を手に情報を探していた。
 大型ビジョンには色とりどりのアニメーションが流れ、大音量と共に様々な映像に変わっていく。
 スタッフがホール後方に集まり出すと、ふと場の雰囲気が変わったのが分かった。
「あいつ――」
 スタッフに囲まれるように現れたかずき。権左衛門は目敏くそれを確認し接近する。
 周囲のスタッフとかずきが話しているのを聞き、偶然とでも言うかのようにかずきの前へ躍り出た。
「何……誰?」
「……もしかしてユイチカか? ファンなんだ」
 ファンのふりをして声高らかに握手を求めるとその勢いに負けたのか、訝しがりながらも右手を差し出しそれに応じてきた。
 瞬間、権左衛門は機械化した左手指から硬質セラミックの針を打ち出しフィンガーニードルによるマヒ攻撃を仕掛ける。
「なっ――!」
 見事に命中したそれにかずきは力をなくしその場にへたり込む。
 周囲のスタッフ達がどよめきと共に権左衛門へ向かい始めた。儀式の阻止を図る者に気がついたのだろう。
 手に小型のナイフを持ち、じりじりと権左衛門の周囲を取り囲んでいく。
「邪神復活だなんて……この修羅雪姫が、やらせないわよ!」
 駆けつけた修羅雪姫と鉋も加わり、場は一触即発の状態になる。
「ボクは死なない、あの人のくれた力が、ボクを守ってくれている限り!!」
 鉋がユーベルコードを詠唱すると、護符から鎧が生み出され鉋の体に装着される。それは妖狐の齎す力で強化されており、鉋をあたたかく包み込んでいた。
 権左衛門と修羅雪姫の前に立ち塞がり、敵の視線を一身に集めおびき寄せる。
 振るわれた武器を受け止め破壊し、怪力を持って一人一人拘束していく。

「遅れて済まないタイタスだ。今はどんな状況だね? 参加者を避難誘導をさせた方が宜しいか! ガイノイド・ティアニア、避難誘導を手伝うんだ!」
 タイタス・レイヴンは後方で始まった仲間の動きを確認し、女性人造人間のガイノイド・ティタニアに指示を飛ばす。
「火事が起きたッ!」
 自身の技能を使い即席で作成した発煙筒を、タイタスはこっそりと仕込んでいた。
 瞬く間に煙がもくもくと上がり周囲の参加者達はパニックに陥る。
「此方に逃げるんだ!」
 ホール後方では仲間たちが事を進めている為、前方のドアへと一般人を誘導する。
「後方は危険だよ。火の手が上がってる。落ち着いて、前のドアから逃げて」
 リズも周囲の一般人に声をかけ促していく。
 ナイフを手にした男が動き出すのを見て、タイタスは男の前へと立ち塞がった。振るわれたナイフを受け止める。
「フッ、そちらの企み等には好きにはさせん。ここで挫かせて貰おうか。」
 リズのRe-Aも加わり一般人に手を出されないよう足止めに入る。

 参加者に溶け込んで様子を窺っていた紫苑は、もうひとりのスタッフがナイフを手に動き出すのに気がついた。
 逃げ遅れてまごついている一般人に向かって駆け出す姿を見て、その企みを挫くべく己も走り出す。
「限定神話(システム)30%限定解除――空間干渉、電圧制御、絶縁処理成功」
 紫苑に気がついた男が舌打ちするのを聞き流しユーベルコードの詠唱を続ける。
「限定神話:電雷顕現(システム:ニコラテスラ)発射ッ!!」
 背中から触手が生えると、練り上げた高圧電流が放たれ、敵の動きを封じた。
「残念だがやらせない。……大事ありませんか?」
 男の凶行に恐れ戦く一般人たちを守り、安心させるように声を掛ける。
 紫苑は残りの一般人を退避させ仲間達の元へ合流した。

 賑やかに鳴り響いていた音楽も鳴り止み、不気味な静けさだけが辺りを包んでいた。
「くそっ、もう少しで完璧だったのに――!」
 かずきの口から吐き出されたのは呪詛のように重苦しい台詞。
「――神よ! 許し給え……」
 苦々しげに呟くとかずきは意識を失った。
 ステージの上に描かれていた模様――魔方陣から光が溢れ、ホールの明かりが落ち、雷鳴が響き渡る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『雷穹龍グローレール』

POW   :    雷霆光輪
【超高熱のプラズマリング】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    撃ち砕く紫電
レベル×5本の【雷】属性の【破壊光線】を放つ。
WIZ   :    ドラゴニック・サンダーボルト
【口から吐き出す電撃のブレス】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・皇士朗です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐倉・理仁
★【秘密連盟】の仲間と参加。
よう、死人の手ェ貸しに来たぜ。


うわー、マジであれと戦うのか?
俺は目をつけられたら生き残れる気がしないのでさっさと動く。『高速詠唱』で【剛力封陣】を発動。
筋肉自慢(霊だけど)をけしかける。
「パワー自慢のサイボーグ達も見てるぜ、行ってきな!」
電撃がきても仲間にまで被害が及ばないように、ゴーストの動きに気をつける。むしろゴースト達は囮くらいの気持ちで行こう。筋肉は体イジメて鍛えてるっていうし連中なら平気平気……。
で、俺も巻き込まれんように『逃げる』!

この戦場……一般人には激しすぎるぜ!?


草野・千秋
【秘密連盟】と連携
アレンジアドリブ絡みなど歓迎

随分な強敵そうですね……
ですが僕は、僕達は怯まない!
お前達の邪悪な企みは僕達がくじく!
なぜなら僕達は猟兵だから!
(変身ベルト起動)
変身!断罪戦士ダムナーティオーいざ参る!

【POW】
基本前のめり
恐れを知らずに戦う
2回攻撃、怪力、捨て身の一撃を駆使し
着実に敵にダメージを与えることを目的とする
必要に応じてユーベルコードも
この一撃、当たれ!
なんとか時間稼ぎは出来ているでしょうか?
仲間が攻撃を受けそうになったら
盾受け、かばう
仲間を守る?当たり前の事ですよ
僕はヒーロー、心を持った人間なのですから


河原崎・修羅雪姫
【秘密連盟】の皆と参加(アドリブ歓迎)

●目的
召喚された『雷穹龍グローレール』倒す。

●心情
出たわね邪神。でも私たちの行動により、生贄が全く捧げられていないから、
十分には力が振るえないはず!
鉋さん&全サ連の力で、一気に倒させてもらうわよぉ!

●行動
UCで26体のガジェット浮遊ドローンを召喚。
縦に並べて合体させ、即席の『避雷針』を作り、
邪神の「撃ち砕く紫電」「ドラゴニック・サンダーボルト」を、
少しでも軽減しようと試みる。

攻撃は、愛用の巨銃【20mm口径リボルバー・フリークスハンター】
に、
【特殊弾】(徹甲弾)を装填。
【2回攻撃12】【吹き飛ばし17】で、文字通り邪神を吹き飛ばしちゃう!


タイタス・レイヴン
【SPD】
『【秘密連盟】と連携』
「心弱き者が邪神という力に縋りたくなるのもわからんでもないが。それでもあえて言おう!強請るな!勝ち取れ、されば与えられん!Let's morphing !」
変身コールで完全戦闘形態へと変身。
「ラプラスデモンシステム発動ッ!!全ての因果をも支配してみせよう!全ての攻撃は丸見えだ!」
ラプラスデモンシステムで攻撃を回避、プログラムド・ジェノサイドによる超連続攻撃【2回攻撃】をツイン・フォース・スピアのスピアモード【串刺し】とサイズモード【なぎ払い】を巧みに切り替え行う。かずき少年を巻き込まないようにガイノイド・ティアニアには安全な場所に退避させるように指示をだす。


紅葉・智華
【秘密連盟】で参加。
※アドリブ・連携歓迎

遅れての参加でありますが、出番はある様子。さて、屠らせて頂くでありますよ。
戦闘領域端(地形の利用2,目立たない3,戦闘知識8)からY1-SAW[M's]を狙撃体勢で構える。敵が攻撃態勢に入るor回避運動の瞬間等を狙って【UC:選択UC(WIZ)】で狙撃(スナイパー25,援護射撃13,時間稼ぎ1)。
弾速、貫通力に優れた銃身と弾丸でありますから、鱗だろうがなんだろうが貫いてみせる(鎧無視攻撃11)でありますよ。

「(無線か何かで)紫苑、いつでもいけるよ。紫苑はどう?」(キャラ作り口調一時停止)
「――逃さない」
「弾着確認、今が好機であります!」


喰龍・鉋
【秘密連盟】の皆と参加(アドリブ歓迎)
ついにお出ましだね、腹ペコなお前なんて全く怖くないぞ!
【第六感】だよりで無差別攻撃を避けつつ、近接戦を挑んでみるよ
可能な限り上を意識させる様に飛んで斬りかかる、
ひきつけが十分成功したなと思ったらボスの近くに居る味方に
危険が無いよう一旦引いてもらって
剣を手放した状態で【指定UC】を発動、爆破する対象はボス近郊の床全体なるべくボスにかかるよう吹き上げるように爆破できれば
ボスをめった刺しにして剣を床と破片で繋いで拘束する事ができるはず!
拘束したら後は皆頼んだよ!


佐之上・権左衛門
【秘密連盟】の皆と参加。アドリブ絡み歓迎【POW】ふむ・・・まだ見た事も無い新種のUDCか。動きも早そうだし、今の俺ではちょっと補足するのは難しいかな?でも仲間が足止めしてくれるみたいだから当てるならその時しかないか。ならそれを信じて突き進む! 攻撃の為に【力溜め】をしつつ【迷彩・目立たない・残像】を使って接近し、対象にUC【怒涛の乱撃】に【鎧無視攻撃・二回攻撃・怪力・衝撃波・念動力・吹き飛ばし】を組み合わせて力一杯ぶん殴る。「いくぞ、GONパンマン。ぶん殴ってやれ!」相手の攻撃は【残像・第六感・電撃耐性】で回避するか耐える。(


リズ・ルシーズ
【秘密連盟】と連携、アドリブ&絡み歓迎だよ

【SPD】

これが邪神?龍?よくわからないけど、退治しないと危険だよね!

【ルシーズ】を使って、量産型を召喚して戦うよ。基本的には【迷彩】して距離を取って、【地形を利用】しながら【スナイパー】として戦うつもりだよ!武器は擬似刻印による光【属性攻撃】、皆の【援護射撃】と、近接メンバーの接敵までの【時間稼ぎ】を目指そうかな

鉋も皆もボクとルシーズに援護は任せて!

突撃するメンバーに、同じ姿に【変装】させたルシーズを併走させて敵の狙いの分散を狙うね

戦闘後には、怪我した人が居たら【医術】で治療かな

動かないで寝、応急手当だけど無いよりはマシだと思うから


アリシエル・フィフスガーディ
【秘密連盟】で参加。アドリブ・絡み可能。【POW】
「当機アリシエルに竜殺しの機能はありませんが、何ら問題ありません」
【一斉発射】【2回攻撃】による【援護射撃】で味方の支援を行います。
敵攻撃は【残像】【騎乗】で高速機動します。
隙あらば、【対神禁呪概念兵装『神砕雷』】を展開。
肉薄し、その身に叩きつけましょう――――竜も神も似たようなものですよね?

【対神禁呪概念兵装『神砕雷』】
「バンカーセット、システム・アクティヴ。オールグリーン」
「"我が手にあるは神の息吹、我が力は神の雷、我が意思は神屠りの力"」
「"システムAGL要請、質量保存則改定――――"」
「"最終キーワード・ならば力を放て――――!!"」


天之原・真紅
【秘密連盟】POW使用
…つまりあの龍を倒せばいいんだな?
人々を守る為に、俺も皆と共に戦おう…力を寄越せ、赫き暴食の鎧(ヴァハムート)!(真紅の全身鎧を装備しフルヘルムの金色の目を光らせながら)俺の今の力ではそこまでの威力しか出ないが…一発ぐらいはぶつけよう。(味方が攻撃している間に力を溜め、溜め終わった段階で敵にあてるようよく狙いをつけながら味方達に声を掛け一度離れてもらう)俺の意思に応えよ、リヒト!全てを消し去れ!(誘導型マーカーを撃って当たった場合、UCが発動し宇宙から巨大な衛星のエネルギー砲が龍に落ちる)…俺が出来るのは、これぐらいだな【力溜め、一斉発射、範囲攻撃、鎧無視攻撃、鎧砕き】


藤原・紫苑
【秘密連盟】と連携、アドリブ&絡み歓迎
大量虐殺を行おうなどと誰が見逃すことができようか
貴様達の悪事は自分達が止めます!
錬度の低い自分は足止めや援護に徹します
光線銃やチャクラムで【不意打ち・鎧無視攻撃・援護射撃】で相手の動きを制限して味方の攻撃を当て易くする
【限定神話:電雷顕現】で智華お姉ちゃんの攻撃に合わせてボスの身動きを封じようとします
「智華お姉ちゃん合わせます!」
「皆さん今のうちに奴を!」

事件後はUDCエージェントとして記憶消去銃でまさとさんとかずきさんの事件の記憶は消しておきます。二人がまた友達として笑えるように。



 猟兵だけが取り残されたホールの中。ステージ中央の光を増した魔方陣から大きな影が宙へと伸びる。
 雷鳴を響き渡らせ閃光を迸らせる神話の龍。それは雷穹龍グローレール。
 生贄のいない不完全な状態で召喚されたグローレールは、獰猛な瞳に光を携え悠々と猟兵達の前へと現れた。
『グルルル――』
「これが邪神?龍?」
 現れたグローレールを見てリズ・ルシーズは首を傾げた。
 腹に響く唸り声を上げ、グローレールは並ぶ猟兵を睨み付ける。
 佐之上権左衛門も未だかつて見たことの無いその姿に、珍しそうに顎に手をやり考えた。
「ふむ……まだ見た事も無い新種のUDCか。動きも早そうだし、今の俺ではちょっと補足するのは難しいかな?」
 出来るのは仲間達が足止めしているその時しか無い。それを信じて突き進まんと権左衛門は攻撃のために力を溜めに入る。
「よくわからないけど、退治しないと危険だよね!」
 リズはそう言うと一つ頷き、颯爽とユーベルコードを詠唱する。
「『アーカイブ接続、ブループリント読込、圧縮展開』ボクはルシーズ、ボク達はルシーズ。ボク達の本質、見せてあげるよ!」
 ユーベルコードを唱え終えると、22体もの無数の鏡面体を伴うリズに似た戦闘用の簡易複製体『R-Series』が召喚された。それの首筋には1と数字が刻印されている。
「鉋も皆もボクとルシーズに援護は任せて!」
 ルシーズ達に紛れてリズはグローレールと距離を取ると、直線上に遮蔽物を挟んだ位置に陣を取り援護射撃に徹しようと身を潜める。

「心弱き者が邪神という力に縋りたくなるのもわからんでもないが。それでもあえて言おう! 強請るな! 勝ち取れ、されば与えられん! Let's morphing!」
 力強い言葉と共に完全戦闘形態へと変身したタイタス・レイヴンは気を失ったかずきを視界に入れて、女性人造人間、ガイノイド・ティアニアに指示を飛ばす。
「ガイノイド・ティアニア! 少年を安全な場所へ!」
 二人がホールから出たところを見計らい、悠々と立ち向かうグローレールへと向き合った。
「出たわね邪神」
 遂に猟兵達の前に現れたグローレールの巨体を見上げながら、河原崎修羅雪姫は真剣な面持ちでそう呟いた。
「うん、ついにお出ましだね。腹ペコなお前なんて全く怖くないぞ!」
 自分たちの行動によって生贄が捧げられていないこの状態ならグローレールの力は十分には振るえないはずだ。
 修羅雪姫と喰龍鉋は、仲間達と共に力を合わせれば一気に倒せるはずだと気合いを入れる。
 睨み合う猟兵達とグローレール。間にピリリとした空気が流れる。
「……つまりあの龍を倒せば良いんだな?」
 天之原真紅も目前に立ち塞がる巨龍を見遣り、首を縦に振る。
「人々を守る為に、俺も皆と共に戦おう……力を寄越せ、赫き暴食の鎧(ヴァハムート)!」
 真紅の全身鎧を煌めかせフルヘルムの金色の瞳を光らせながら、真紅は一発くらいはぶつけようと拳を握りしめる。自身の今の力ではそこまでの威力は出ないが……そう考えながら。

 グローレールが動き出す。タイタスへ向けてまずはグローレールが巨首を持ち上げる。
「ラプラスデモンシステム発動ッ!! 全ての因果をも支配してみせよう! 全ての攻撃は丸見えだ!」
 その動きを見極め攻撃を回避すると、あらかじめ脳にプログラムしておいた超連続攻撃を発動させ、スピアでの串刺しとなぎ払いを巧みに切り替えながら、幾度も攻撃を繰り返していく。
『グァァァァ――!』
 タイタスの攻撃はグローレールの体に無数の傷を作っていった。

「これが――邪神」
 龍という邪神を前にどうにも強敵そうだと見上げる草野千秋。
「……ですが僕は、僕達は怯まない! お前達の邪悪な企みは僕達がくじく! なぜなら僕達は猟兵だから!」
 平和を守る猟兵としての信念、そしておのれの正義感と共に千秋は変身ベルトを起動した。
「変身! 断罪戦士ダムナーティオーいざ参る!」
 グローレールの前へと飛び出し恐れを知らない様子で千秋が捨て身の一撃を繰り出すと、グローレールの体が傾ぐ。
『グォォォォォ!!』
 邪魔だ、腹が減ったと言わんばかりにグローレールが唸り声を上げ、力を溜めていく。
 後方で狙いを定めていたリズの疑似刻印から光が迸り、グローレールにレーザー攻撃を与える。
『――――!!』
 超高熱のプラズマリングが容赦なく襲いかかるのを、自身の勘で一つ一つ跳び避けながら鉋はグローレールに上を意識させるよう接近し斬りかかった。
 しかし激しく迸るプラズマリングの一撃が鉋の肩を一瞬掠め、ぐらりとバランスを崩してしまう。
「くっ……それでも!」
 体勢を持ち直し、今一度斬りかかる鉋。
 グローレールの視線は鉋を逃さず追っていく。
「一旦下がって!」
 十分に引きつけたと感じた鉋は近くの味方に下がるよう指示を飛ばすと、持っていた剣を手放した。
 剣は見る見る間に大きな影へと変貌し、高速でグローレールの近くの床に当たってはそれを爆破させていく。
 吹き飛んだ破片とグローレールを針化した剣が刺し貫きながら床に縫い止められていく。
 グローレールは瞬く間にその場に拘束され、四肢の自由を奪われてしまった。
「皆、後は頼んだよ!」
「おいで、私の子供たち。殺戮の宴の始まりよぉ!」
 修羅雪姫が声高らかに呼び出したのは、26体もの無線誘導攻撃型浮遊ドローンだ。修羅雪姫はドローンを操作し縦一列に並べていく。
 目前のグローレールは拘束されながらも、口元に鋭い電撃を迸らせている。吐き出される一撃に当たればひとたまりも無いだろう。
 修羅雪姫は避雷針代わりにドローンを使おうと作戦を立てていた。
 準備は万端とばかりに愛用の巨銃を構えてグローレールへと向ける。
「吹っ飛びなさぁい!」
 重い音をたてながらリボルバーから放たれた徹甲弾が何発もグローレールの体に撃ち込まれていく。
『グォァァァ――!』
「畳み掛けます!」
 全武装の一斉発射を放ち、グローレールへと向けられた千秋の攻撃は狙いをはずれてしまった。
 千秋の攻撃に怒りを溜めたグローレール。超高熱のプラズマリングが迸り、周囲の猟兵達へ向けて無差別に一撃を下していく。
 併走するルシーズにプラズマリングを放つグローレールの狙いが分散し、一部の攻撃は修羅雪姫の作った避雷針へと落ちるが。
「ぐ……ッ、危ない!」
 近くにいる猟兵を庇い、千秋はグローレールの攻撃をまともにその身に受けてしまう。
 よろめく千秋に仲間が駆け寄り受け止める。
 何故……と心配する猟兵に仲間を守るのは当たり前のことだと千秋が言う。
「僕はヒーロー……心を持った人間なのですから」

「当機アリシエルに龍殺しの機能はありませんが、何ら問題ありません」
 アリシエル・フィフスガーディは無機質な表情をグローレールへ向けながらそう呟いた。
 間近に落ちる敵の攻撃を宇宙バイクに騎乗し高速で躱しながら味方への援護射撃を行っていく。
「バンカーセット、システム・アクティヴ。オールグリーン」
 龍も神も似たようなものだ。
「"我が手にあるは神の息吹、我が力は神の雷、我が意思は神屠りの力"」
「"システムAGL要請、質量保存則改定――――"」
「"最終キーワード・ならば力を放て――――!!"」
 長大なプラズマバンカーの一撃はグローレールへと一直線に振り下ろされ、その一撃を叩き付けた。
 その力は周辺の地形を破壊してしまうほどであった。

「よう、死人の手ェ貸しに来たぜ」
 仲間達の元にやってきた佐倉理仁。手を貸すと言ったものの本気であの龍と戦うのかと多少尻込みをしていた。
 目を付けられてはたまらないとユーベルコードを高速で詠唱する。
「行け、しがみつく者共。押し倒し、捻じ伏せろ」
 すると無数に開いた死者の門から大勢の筋肉隆々としたゴーストが放たれる。それらは目の前に現れるとマッスルポーズを決めながら理仁に何かを訴えかけてきた。
「……俺に筋トレ勧めなくていいから! パワー自慢のサイボーグ達も見てるぜ、行ってきな!」
 グローレールは現れた数多のマッスルゴーストの呪力に恐怖し、その場でぎくりと固まってしまっている。
 妙な空気が流れているが、グローレールの気を引きつけるのには役立っているようだ。
 筋肉は体をいじめて鍛えるって言うし連中なら平気平気……と持論を展開しながら、理仁は後方へと退避する。ここは一般人には厳しすぎる戦場だ。

 ホールの端、看板の影の目立たない位置で紅葉智華はY1-SAW[M's]を手に狙撃体勢を取っていた。
「紫苑、いつでもいけるよ。紫苑はどう?」
「智華お姉ちゃん合わせます!」
 無線で連携を取り合い狙いを定める二人。目の前では仲間達がグローレールの気を引いている。
 対邪神戦闘モードに変化させた大型拳銃型の光線銃で、紫苑が不意打ちの射撃を行う。
 グローレールがその一撃を受けて回避しようと体勢を変えた瞬間に合わせて、智華が狙撃を行った。
「――逃さない」
 グローレールの動きが止まる。
「発射ッ!!」
 紫苑はそれを見て体内から生やした触手から練り上げた高圧電流を放ちグローレールを感電させる。
「弾着確認、今が好機であります!」
「皆さん今のうちに奴を!」
 仲間や障害物の影に隠れながら極力目立たないようグローレールへと接近していた権左衛門。
「いくぞ、GONパンマン。ぶん殴ってやれ!」
 持てる限りの渾身の力を込めその拳を振り上げた。
「泣いても謝っても許してなんかやらんぞ、オルァ!!」
 権左衛門の爆発させた怒りによって具現化された人型の拳が現れ、グローレールを乱打していく。
 重いその攻撃はグローレールに反撃を許さない。
「離れろ!」
 味方が攻撃している間に力を溜めていた真紅。
 仲間達がグローレールから離れた瞬間、誘導型マーカーを放った。空を切ったそれはグローレールにぴたりと命中した。
「俺の意思に応えよ、リヒト! 全てを消し去れ!」
 宇宙の巨大な衛星からのエネルギー砲が、グローレール目掛けて一直線に落ちてくる。
 その力は強大でグローレールの硬い外皮を貫き、その体に大きな穴を開けさせる。
『――――――』
「……俺が出来るのは、これぐらいだな」
 圧倒的なパワーによって沈黙するグローレール。
 その身にはもう邪神としての力は残っていなかった。

 戦闘後、静かになったホールの中で秘密連盟のメンバーや猟兵達は集まっていた。
 味方の無事を確認しあい、皆で顔を見合わせる。
「動かないでね、応急手当だけど無いよりはマシだと思うから」
「ありがとう」
 怪我を負った千秋や鉋にリズは手当を施していく。
 敵の攻撃は強力だったが、猟兵達の連携もあり一人も犠牲を出すこと無くこの一件を片付けることが出来たのだ。
 記憶消去モードに変えた光線銃を手に紫苑は呟いた。
「まさとさんとかずきさんの事件の記憶は消しておきます。……二人がまた友達として笑えるように」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月05日


挿絵イラスト