アースクライシス2019⑰~戦女神、屍山の頂
●グリモアベースにて
「ヒーローたちの調査により、ジェネシス・エイトのひとり『戦神アシュラ』の居場所がわかったぞ」
グリモアベースで猟兵たちを待っていたプルート・アイスマインドは、例によってグリモアからその『居場所』の映像を中空に現した。
映し出されたものは、城だった。
阿修羅城――戦神アシュラが支配するその城は、誰も到達することのできない神の空間のひとつであるという。だがパンゲア大空洞で発見された石板を解析したことで、グリモアベースからの転移は可能になったのだ。
「おまえたちには阿修羅城へ乗りこみ、アシュラを討ってもらいたい。できることならあんな城の中に送りたくはないのだがな……」
攻略を依頼しつつも、プルートは声音を曇らせる。
阿修羅城の内部はアシュラによって無惨に殺された者たちの亡骸で埋め尽くされている、とグリモア猟兵は言った。
その屍山に猟兵も加えるべく、アシュラは飢えた獣のように待ち構えているとも。
「おそらくは先手を取られることは必至だろう……しかし奴を討つことができるのは、おまえたち猟兵しかいないのもまた事実だ」
殺戮の女神の懐へ飛びこみ、逆にその命を狩ってきてくれ。
プルートは猟兵たちの顔を見やってそう頼むと、グリモアから転移の光を放った。
●虎口
赤黒い肉がうず高く積みあがり、血の河が床を覆い尽くす。
そんな死臭を踏みしめるアシュラは、涼しげな顔で自身の刀を眺めていた。どれほど肉を斬ろうが、六腕が持つ六刀は冴えも輝きも失わない。
いつだって一振りで命を肉塊に変える刃を見ながら、アシュラが愉悦を浮かべる。
「クソッタレどもを殺しまくれるなんて、最高の気分じゃないか!! ッハハハ!!」
己を狙って乗りこんでくるだろう無数の外敵を思い浮かべて、期待に体を震わせると、アシュラは踏みつけている屍に刀を突き入れた。
何かぐちゃぐちゃに壊していなければ、どうにも昂揚が収まらなかった。
「こんな有象無象の連中じゃ、アタシも飽き飽きなんだ。さっさと来てアタシのために死んでいきな! 猟兵(イェーガー)!!」
六腕を振り回し、六刀を振り乱し、アシュラが哄笑を響かせる。
命を喰い散らして己を満たそうと、戦神は大口を開けて猟兵たちを待つのだった。
星垣えん
ヒャッハー小麦色のおねえさまだーー!!
というわけで星垣えんでございます。
今回はジェネシス・エイトのひとり『戦神アシュラ』と戦うシナリオとなります。
テンション爆上がりの姐御をガツンと撃破してやって下さい!
本シナリオにもやっぱり、プレイングボーナスを得る特別の方法があります。
今回は『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことができれば、戦闘および判定が有利に転びます。
戦神アシュラは皆さんが使用するユーベルコードと同系統のユーベルコード(POWならPOW、SPDならSPD)で先制攻撃してくるので、それをどう防いで反撃にもってくかがキモになるわけですね。
それでは、皆様からのプレイング、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『戦神アシュラ』
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POW : 戦女神光臨
【悪の『戦女神』としての神性】に覚醒して【戦いのためだけに造られた武器への無敵状態】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 阿修羅三眼装
【額の第三の眼を開く】事で【目にした者の戦闘行動を封じる『終戦神』】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 阿修羅破界撃
対象の攻撃を軽減する【神気を纏った『戦勝神』】に変身しつつ、【六刀本来の姿たる全てを断つ『破壊神』の刃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:otomo
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
佐伯・晶
流石は神様だけあって厄介な権能だね
気を引き締めて戦おうか
他の人と協力できるなら力を合せて戦うよ
今の体は神様のだけど僕は人間だからね
人間らしく小細工を弄させて貰うよ
まずはガトリングガンで接近を牽制
効かないのはわかってるけど
油断を誘う為に知らないふりして慌てるよ
そのまま斬りにくるだろうから
ガトリングを捨てワイヤーガンを撃つよ
見た目は銃だから武器だと慢心するんじゃないかな
これ登攀の補助具でもあるんだ
そしてワイヤーを足に巻き付け転倒を狙うよ
手は6本あるけど足は2本しかないしね
転倒したら魔法陣を当てて時間を停めよう
魔法は武器じゃないよね
そのまま凍結魔法で攻撃してもいいし
仲間が攻撃できる隙にしてもいいかな
阿修羅城に無数に現れる、転移の光。
そのひとつひとつから自身へ向けられた敵意を感じ取り、アシュラは待ちきれんとばかりに屍山の頂上から飛び降りた。
「さあ! アタシを満足させてみな!!」
「流石は神様、というところだね」
故あって神の身を持つ女――佐伯・晶の肌が、アシュラから放たれる悪神の気に感応してびりびりと震える。
「まずはアンタか。せいぜい楽しませな!」
アシュラの六腕が唸り、六重の剣閃が容赦なく晶の喉元を狙う。
迎撃すべく晶は携行型ガトリングガンを構え、アシュラの足元に鉛玉の嵐をばらまいた。転がる屍たちに無数の孔を作ったそれは、アシュラの脚にも小さな孔を刻み付ける。
だが、アシュラは止まらない。
「残念だったね! アタシに武器は効かないんだよ!」
「なっ、そんな……!!」
その表情に狼狽を滲ませ、ガトリングガンを放り捨てる晶。迫りくるアシュラを撃退できる武器を懐に探るが、その手が取りだしたのは拳銃だった。
「バカだね。それは効かないんだよ!」
「……確かに武器は効かないみたいだね。でもこれは効くんじゃないかな」
晶の向けた拳銃が火を噴く。
――いや、噴き出たのは細く強靭なワイヤーだ。下向きに飛び出したワイヤーはアシュラの脚に絡みつき、勢いよく疾駆してきた戦女神を盛大に転倒させる。
戦女神の神性を獲得したアシュラに、武器は効かない。
だがそれは戦闘用途しかない武器に限る。地形や建物を昇る際にも使用している晶のワイヤーガンは、アシュラの力では防げなかった。
「くっ……小細工をしてくれるじゃないか!!」
「今の体は神様のだけど僕は人間だからね。人間らしく小細工を弄させて貰うよ」
晶がアシュラを囲むように魔法陣を生み、彼女を時間の牢獄に閉じこめる。続けて放たれた魔法で、アシュラの体は氷像のように凍りついた。
大成功
🔵🔵🔵
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
これ以上の殺戮は、やらせはしない!
何度骸の海から蘇ろうとも、蘇りきれなくなるまで、
貴様を倒す!
先制攻撃は緑の大盾を用いた「盾受け」で持ち堪えます。
「第六感」で攻撃を予測してその軌道を「見切り」、
確実に盾で受け止めることに専念しますが、
万一盾で受けきれなかった場合は「オーラ防御」で防御力を高め、
ダメージを受けても「激痛耐性」で持ち堪えます。
先制攻撃を耐えきったら、反撃です。
緑の斧槍を手放して「フェイント」をかけた上で懐に入り、
渾身の「怪力」で手刀を振り下ろし、【両断の一撃】。
さらに「2回攻撃」で追撃。手刀での「串刺し」を狙います。
「まったく。いきなりアタシが凍らされちまうとはね」
体に張りついた氷を剥がしながら、四肢を回して動作確認を行うアシュラ。
そこへ、翠玉の騎士――ウィルヘルム・スマラクトヴァルトの曇りなき啖呵が響く。
「これ以上の殺戮は、やらせはしない!」
全身を緑の重装鎧に包んだウィルヘルムは、半身を覆い隠すような巨大な盾を構え、どっしりと腰を落とした。
「上等だよ。アンタに受けられるってんなら、受けてみな!!」
アシュラの六本の刃がウィルヘルムに襲いかかる。
その高速の剣嵐を、ウィルヘルムは大盾で巧みに弾き返した。
――しかし、アシュラの速度が彼の防御を上回る。大盾をすり抜けた直剣がウィルヘルムの鎧を砕き、宝玉の肉体が傷つけられる。
「ぐっ……!!」
「倒れたらどうだい? 苦しむ暇もなく殺してやるからさ!」
「……答えるまでもない、な!!」
歯を食いしばり、腹に疼く激痛に耐えながら、むしろアシュラへと踏みこむウィルヘルム。
ハルバードの緑に塗りこまれた柄を握り、それを横薙ぎに振りかぶる。
「へぇ、いい武器だ。だがね、無駄なんだよ!」
自身へ向かう斧槍の一撃を意に介さず、ウィルヘルムに斬りかかるアシュラ。
だが、その動きを見て取った瞬間、ウィルヘルムは斧槍を放り捨てた。そして迫りくるアシュラの懐に身を低めて潜りこむと――その徒手に全力をこめる!
「素手……!」
「何度骸の海から蘇ろうとも、蘇りきれなくなるまで、貴様を倒す!」
振りこんだウィルヘルムの手刀が、アシュラの脇腹にめりこむ。さらに立て続けに手刀の指先で腹を抉ると、アシュラの体からは熱き血と苦悶の声がこぼれるのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
花邨・八千代
いいねェ、強いヤツァ大好きだ!
復讐結構!殺戮上等!
無茶苦茶にするヤツはな、無茶苦茶にされる覚悟があってやるもんだ。
それを分かってる女ってなァ最高じゃねぇか!
俺に食い散らかされて死ね!
◆戦闘
武器に無敵ってんなら、それを使わなきゃ良いだけの話だ。
得物なんざ持たずとも俺の拳で事足りらァ。
敵の間合いに入ったら「第六感」で致命傷を避けつつ一気に踏み込む。
全力の「怪力」を乗せた『破拳』で間近からぶん殴るぞ。
間を開けずに「2回攻撃」で更にぶち込む。
復讐ってなァ気持ち良いよなァ?
いいぜいいぜ、好きなだけ付き合ってやるよ。
羅刹の女と殺戮の女神、どっちが強いか勝負と行こうじゃねェか!
鬼がタダでやられると思うなよ!
「いいねェ、強いヤツァ大好きだ! 復讐結構! 殺戮上等!」
阿修羅城に躍り出るなり、花邨・八千代はアシュラに向かって全力疾走した。
まるで祭りに興じるように、けらけらと笑いながら。
「それを分かってる女ってなァ最高じゃねぇか! 俺に食い散らかされて死ね!」
「……アタシを食う? 随分と思いあがった女だね……!」
流血する腹の傷をさすっていたアシュラが激昂する。地面に転がる屍を蹴り飛ばし、血だまりを踏み潰し、走りくる八千代へ六つの剣閃を浴びせかけた。
対して八千代は――突っこむ。
「刃物も当たんなきゃいいってなァ! って痛ェぞクソォ!!」
高速の斬撃をすれすれで避けてニヤリと勝ち誇った次の瞬間、怒声をぶちまける八千代。避ければいいと思ったアシュラの剣は、しかしスッパリと彼女の腕と腿を斬り裂いていた。
しかし、致命的な傷ではない。
「今度はこっちの番だよなァァ!!」
至近――アシュラの股下に踏みこんだ八千代の足が、屍もろとも床を砕く。
零距離。
握りしめられた羅刹の拳が、アシュラのどてっ腹を打ちぬいた。
「がアッ……!?」
「復讐ってなァ気持ち良いよなァ? いいぜいいぜ、好きなだけ付き合ってやるよ!」
引き戻した拳がもう一発、アシュラの顔面をぶっ飛ばす。
痛烈な一撃を浴びた戦女神は凄まじい勢いで床を転がり、激突した屍の山が重い音を立てて崩れた。
「羅刹の女と殺戮の女神、どっちが強いか勝負と行こうじゃねェか! 鬼がタダでやられると思うなよ!」
パァン、と掌に拳を打ちつけた八千代の啖呵が、血煙の中に高らかに響いた。
苦戦
🔵🔴🔴
大神・零児
実験
一番辛いデスソース
オリーブオイル
世界一辛い唐辛子の粉末等を入るだけマルチグレネードユニットに投入
それを搭載したC-BAが動き回る事で中身を攪拌させエンジンの熱も加えて気化させる
ユニットにも接続されたマフラーから気化した混合物と排気も混ぜて排出
俺は大量の小麦粉の袋を体に括り付けてC-BAに騎乗し逃げ回る
混合気体による目潰しと粉塵爆発はおまけ
オイルも混ざってるから臭いも酷い
でもこれ戦闘行動じゃなく「好奇心からの実験」
マルチギアで目は保護し機能フル活用
敵が怯んだらUC発動
敵の動きを先読みし行動を制するように立ち回る
技能
見切り
範囲攻撃
メカニック
料理
だまし討ち
毒使い
毒耐性
地形の利用
運搬
マヒ攻撃
逃げ足
ブォォン!!
ブォォォン!!
ブォォォォン!!
阿修羅城の血生臭い空間に、軽快なエンジン音が響く。
「……何だい? この音は……」
辺りを見回すもといアシュラ。
すると彼女は、目を疑う光景に遭遇した。
「気にするな。戦いを続けてくれ」
バイクに跨った人狼――大神・零児が、周囲を爆走していた。
機械獣『C-BA Mk=2』が変形したバイクから排気(やたら赤い)を撒き散らしながら、颯爽とパラリラしていた。
もちろんタダでは済みません。
「アタシの城を、なに勝手に汚してるんだい!!」
額に眠る第三の眼を開いたアシュラが、それまでとは別種の神気を発する。
戦闘行動を封じる『終戦神』。
新たな神性を発揮したアシュラは、アクセル全開で爆走中の零児を止めんとその眼に捉えた。
――が、止まらない。
当然である。零児はバイクで走っているだけなのだ。
たとえ転がった屍をぶちぶち轢いていても。
たとえ全身に小麦粉の袋を括りつけていたとしても。
断じて戦闘行動ではないのだった。
「そうかい……なら直接アンタをぶった切るだけだね!!」
業を煮やしたアシュラが、手ずから零児を制止せんと足に力を溜める。
だが、それで地を蹴りつけてバイクに追いつこうとした瞬間――辺り一帯を大爆発が襲った! だいたい小麦粉のせい!
「けほっ! いったいどうなってるんだい!」
ごほごほと咳払いするアシュラだが、そのとき、自身を襲う違和感に気づく。
なんか眼が、痛い。
「め、眼が……眼が開けられない……!」
「世界一辛い唐辛子の粉末を、バイクの排気に混ぜて拡散しておいた。それに加えての粉塵爆発、その眼も無事では済まないだろう」
眼をごしごしするアシュラを余裕顔で見つめ、クールに解説をぶっこむ零児。
これだけで帰ったら完全に愉快犯だが、このあとちゃんとユーベルコードを決めてアシュラの戦闘力を減退させたので、どうか許してあげてほしい。
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー
戦闘行動を封じられるなら、“戦闘行動をしなければいい”じゃない☆
と『終戦神』への変身を見送りつつアリスと遊びましょ♡でSMプレイよー♪SMプレイという非戦闘行動に没頭すれば攻撃も遮断できるわ☆
ストロベリーブロンドの髪とパラサイトテンタクルで緊縛プレイ♡なお、素人が下手に真似すると複雑骨折とか命に関わるから、よいこのみんなは緊縛プレイする時はきちんとお勉強してから挑戦するんだぞ♪
で、妄想世界の具現化でアシュラに寄生触手まーら様を寄生させてー、秘密のダンスで御奉仕して快楽と精力を貪るわ♡これは捕食行為なので、非戦闘行動、非戦闘行動♪
仮に殺されても妄想世界ギャグ補正で即回復、我々の業界ではご褒美よ♡
赤々とした煙(唐辛子)が晴れ、沈静化してゆく阿修羅城。
それを背景に、アリス・セカンドカラーがくるっとカメラ目線を決める。
「戦闘行動を封じられるなら、戦わなければいいじゃない☆」
そうよそうしましょう。
SMプレイよー。
とか言いながら、アリスはてくてくとアシュラの前に出ていった。
「まだ痛い……いったいいつになったら痛みが……」
未だ唐辛子パワーのせいで眼を開けられないアシュラ。必死に三つの眼をこすったり、もんだりしているさまはどう見てもドジっ子キャラだったと後にアリスは語る。
しかし見えないならこれ幸い。
アリスはストロベリーブロンドの髪と、その身に飼っているパラサイトテンタクル、二つの長くてうねうねできるモノをアシュラの四肢に絡みつかせる!
「な、何だいこれは!?」
「素人が下手に真似すると複雑骨折とか命に関わるから、よいこのみんなは緊縛プレイする時はきちんとお勉強してから挑戦するんだぞ♪」
アシュラを後ろ手に緊縛しながら、カメラにウインクを決めるアリス。
空気がぶっ壊れようが気にしない。そう言っている顔だった。
それからアリスはしこたま楽しんだ。アシュラをぎゅうぎゅうと締めつけ、溶けた蝋燭を垂らし、寄生触手まーら様をドッキングさせて快楽と精力とを貪りつくした。
その結果――。
「いい加減にしなッ!!!」
「あぁーーっ!!」
アシュラ姐さんにどちゃくそ斬られた。
「ふふっ。でも我々の業界ではご褒美よ♡」
全身血だらけ状態で血を吐きながら、嬉しそうに笑うアリス。
ご褒美かもしれませんけど、ユーベルコードのギャグ補正がなかったら死んでましたよ。
成功
🔵🔵🔴
エイプリル・フール
無意識の混沌魔術(全力魔法/呪詛/祈り)で運勢操作。
戦闘行動を封じられ回避も防御も出来なくなったアホ娘は破滅的な生き方で破滅しない悪運の強さで『たまたま死体に足を取られて無様に転び運良く回避』(地形の利用/見切り)。それを起点に『偶然に偶然が重なる神殺☆スイッチ的な不運がアシュラを襲う』(カウンター/呪詛/祈り/地形の利用/罠使い)。
転んだ拍子にこぼれたゾンビ化薬(ドーピング/呪詛/全力魔法)で動きだした死体達がアシュラにセクハラ(戦闘行動が封じられてるのでそれ以外でできる報復)を始める。
勝率0を悪運の強さのみでイーブンに持ち込むアホ娘。
「『むはは、計算通りぃ』」
いや、お前は何もしてないだろ!
「ぐっ……ううっ」
恐ろしき戦神アシュラを前にして、ぼくっ娘エルフのウィザード――エイプリル・フールは石のように固まっていた。
「敵の術中にはまってしまうなんて……!」
アシュラの第三の眼により、バッチリ動きを封じられていました。
「アンタ……本当に猟兵なのかい?」
もはや憐れみさえ覗く表情のアシュラ。
控えめに言っても、エイプリルは絶体絶命だった。これがぬるい敵であれば、しばらく会話なぞしてくれたかもしれない。
しかし、相対するのは殺戮の女神である。
「心配しなくていいさ。今すぐ殺してやるよ!」
「あっ、まっ、待ってー!」
無慈悲にも斬りかかってくるアシュラ。エイプリルは避けようとするが、第三の眼に睨まれたその体は思うように動かない。
しかしそれが逆に良かった。
「ああっ!?」
「なっ!? ちょっ……!?」
屍に足を取られたエイプリルがスッ転び、横薙ぎに振るわれた斬撃を回避する。しかもその振るった斬撃の威力が強すぎて近場の屍山が崩落。土石流のように落ちてきた大量の死体がアシュラに覆いかぶさる。
しかも、その死体たちの上になぜか、転んだ拍子にエイプリルの懐から放り出されていた薬瓶が落下。見事に割れて薬液をぶちまける。
で、結果。
「ちょ、何なんだい!? 死体どもが動いて……」
「ヴォアア……」
「ヴェエエエ……」
「ええい、汚い手で触るんじゃないよ! というかどこ触ってるんだい!」
アシュラが死体の大群に殺到されていた。あとセクハラされていた。
エイプリルがこぼした薬――それはゾンビ化薬だった。
なぜか。
エイプリルはむっくり起き上がると、ぐぐっと胸を張った。
「『むはは、計算通りぃ』」
苦戦
🔵🔴🔴
フィランサ・ロセウス
ああ、最高にゾクゾクするこの感じ!何度味わってもたまらないわ!
それじゃあ、今回も心行くまで楽しみましょう?
転送前に手持ちのナイフの腹を鏡のように磨き上げておく
このナイフは後述のタイミングまで使わず、他の武器で戦う
赤黒い服装で距離感を狂わせる[迷彩]と、
死体を盾に、血だまりを目眩ましとして撒き散らす事で[地形を利用]攻撃を凌ぐわ
そしてアシュラが第三の眼を開く瞬間、ナイフを抜いて腹の部分を翳す!
鏡のようなナイフに映った自分の姿を「目にした」なら、アシュラ自身も戦闘行動を封じられるはず
上手く動きを止められたなら、すかさず第三の目を[目潰し]!
それからUCを発動して、思いの丈を叩きつけてあげるわ❤
「ああ、最高にゾクゾクするこの感じ! 何度味わってもたまらないわ!」
両の瞳に真っ赤なハートを浮かばせて、フィランサ・ロセウスが興奮と歓喜に華奢な体を震わせる。
戦神アシュラから迸る神気、そして殺気。
それらが、フィランサの感情を最高に揺さぶってくるのだ。
そして何より、そんな強大な神をいじめてやるのが、最高に最高だった。
「それじゃあ、今回も心行くまで楽しみましょう?」
血の香りに満ちた戦場を駆け、フィランサがアシュラへと近づく。対してアシュラは即座に六刀を振りぬくが、その刀身がフィランサの体を斬り裂くことはなかった。
「死体を盾にするか。やるじゃないか」
「使えるものは、何でも使うわ!」
足元に溜まる血を踏みつけ、飛沫を舞い上げるフィランサ。それを目くらましにして彼女はアシュラの背後に回り、ナイフを抜いた。
「さあ、綺麗な血を見せてね!」
「ハッ、そうはいかないよ!」
素早く反転したアシュラが、額の眼をひらく。
戦闘行動を封じる、射抜くような眼光がフィランサを――。
「待っていたわ! そのすごい眼をひらくのをね!」
「!?」
アシュラの三つの眼が、驚愕の色に染まる。
彼女がその眼に映していたものは――自分。
磨き上げたフィランサのナイフに映りこんだ、自分の姿だった。
「くっ……う、腕が動かない!?」
「チャーンス❤」
「ぐあっ!?」
アシュラの動きが止まった隙を見逃さず、額に目潰しをくれてやったフィランサが、軽快に指を鳴らした。体に力が漲り、高速戦闘モードへとギアが上がる。
「思いの丈を叩きつけてあげるわ❤」
そう言ってキュートにウインクすると、フィランサは力を全開。爆発的な速力でアシュラの体に連続攻撃を叩きこんだ。
大成功
🔵🔵🔵
シャオ・フィルナート
いい趣味してるね…
死体なら見慣れてるけど…
敵の先制は★氷の翼で自らを包み防御
【暗殺】で鍛えた【第六感】で気配を察知
翼の隙間から距離感を【見切り】翼の切断のみで済むように
万一攻撃を受けても【激痛耐性】
翼は…空気中の水分さえあれば、何度でも再生出来る…
ん…でも、ちょっと痛かったし…
返してもらうね…
距離を取りつつ★死星眼と【指定UC】発動
空気中の水分や周囲の死体を凍結させる事で氷の壁を作り
防御壁として使用
★氷麗ノ剣から放出する水流の【属性攻撃】や
再生成した氷の翼から放つ氷の弾丸の【一斉発射】で
敵を近づけさせないように
眼が合うたびに【催眠術、生命力吸収】で惑わせ足止め+回復し
隙を突いて【早業】の連撃
「いい趣味してるね……死体なら見慣れてるけど……」
城内に行き場なく積みあがった屍の連山を見渡して、しかし無表情は変えられないシャオ・フィルナート。
その小柄な体を、シャオは輝く氷の翼で覆った。
「いかにも硬そうじゃないか。けど氷なんかでアタシの剣を防げると思わないことだね!」
アシュラの体から、三つめの神気が解放される。
戦勝神――その身の不可侵性を高めた神は、六本の刀を重ね、その形をただ一振りの刃へと変えた。振るわれた刃は空間さえ斬り裂き、シャオの氷の翼を紙切れのように割断する。
「さすがに無傷とは……いかないか……」
斬撃に裂かれた肩を押さえるシャオ。
アシュラの放った『破壊神の刃』はまさしく全てを断つ刃。氷の翼を重ねても、とても威力を軽減できるものではなかった。
だが斬られたのは、肩だ。
シャオの体から凄まじい冷気が拡散する。
「ちょっと痛かったし……返してもらうね……」
「何だ……アタシの力が……!?」
ふらり、と気が遠のく感覚によろめくアシュラ。
シャオの右眼が、妖しく金色に輝いていた。その眼は視線を合わせた者の生命力を奪い取る。さらにユーベルコードで強化された吸収力は、アシュラを圧するまでに昇華していた。
「こ、の……その眼をやめなッ!!」
アシュラの刃が奔る。
だがその斬撃を遮るように、氷壁が立ち昇った。シャオが空気中の水分と床の死体を巻きこんで形成した防壁は、しかし破壊神の刃を防ぐには至らないが、壁が注意を引いている間にシャオは氷壁の裏からアシュラに接近する。
「しまっ……!」
「遅い、よ……」
シャオが叩きこんだ連撃が鈍い音を立て、アシュラの体を吹き飛ばした。
苦戦
🔵🔴🔴
ナイ・デス
この殺された、人達は……
これ以上、殺させはしません
戦神アシュラ、骸の海に、かえってもらいます!
正面から、挑みます
【ダッシュジャンプに念動力で自身吹き飛ばし空中戦】と縦横無尽に動き避け
【鎧無視攻撃で串刺し】狙う
避けられずとも腕の黒剣で【かばい】受けようとする、けれど
きっと、斬られる
【覚悟、激痛耐性】
あなたの刃が、全てを断つなら
私の光は、私を癒し、つなぎます
本体無事である限り
私は、死なない。私は、死ねない。『いつか壊れるその日まで』
切断されて、再生して【学習力】学び、挑み続ける
光を纏い、触れさせ【暗殺、生命力吸収】気付かぬうちに、力を奪いながら
動きが鈍ったところ、仕留めます!
まるで、集積されたゴミ山のよう。
床に打ち捨てられ、或いは乱雑に積みあがった屍山をその純粋なる赤瞳に映したナイ・デスは、前へと突き進む脚に力を込める。
「……これ以上、殺させはしません」
「アタシに真正面から挑むのかい……面白いじゃないか!」
吹き飛ばされ、屍の群れに埋もれていたアシュラが嬉々として立ち上がる。
「アタシの刃、受けきってみなよ!!」
唸る破壊神の刃。
疾走していたナイは跳躍する力に念動力を加え、急転回。自分がいた場所に斬撃の巨大な溝が刻まれるのを横目に、ありったけの力でアシュラへ突進した。
二の太刀が来る前に――手にはめた黒手袋を、二振りの短剣に変える。
だがその黒剣を握ったときにはもう、アシュラの斬撃がナイへと放たれていた。
「終わりだね!」
「――っ!!」
受け止めようとした黒剣をも断ち切って、破壊神の刃がナイの体を断ずる。
肩から腰まで。袈裟斬りの傷が、大きな鮮血の花を咲かせた。
遠のく視界。
――しかし、ナイはその離れゆく意識を、掴み戻す。
「あなたの刃が、全てを断つなら。私の光は、私を癒し、つなぎます」
ナイの全身を、神々しい白光が包みこむ。
光が溶けこんだ傷口は瞬く間に再生して塞がり、その治した傷の分だけ、新たな力をナイの体に宿してくれる。
「アタシの攻撃を治癒……この小僧、やってくれるね!」
「あなたは、この世界に在ってはいけない」
前のめりに突っこんだナイが、アシュラの破壊神の刃を掻い潜り、その懐に潜りこんだ。
戦神の腹に小さな掌が、当たる。
「戦神アシュラ、骸の海に、かえってもらいます!」
ナイの掌がアシュラの体から神気を吸い取り、同時に爆発する念動力が、その体を吹き飛ばして彼方の屍山に激突させた。
成功
🔵🔵🔴
リヴェンティア・モーヴェマーレ
アドリブ、他の方との絡みOKです!
ご自由に弄ってください
腕も目も沢山あるのですネ
凄いノデスガ、お疲れにならないのでしょうカ…
少し大きめのワニの口のような盾にオーラ防御を施して、いつものように耐久力増し増しにし、なんとか受けきりたい気持ち
一番近くに寄って来た時にワニ口でガブッと噛みつく様に抑え込んで自分のUCが当たりやすい様に細工
上手くいった瞬間、銃にもなる仕込みトンファーを出して、スナイパーでよーく狙いを定め外れないようにした後、先日遊んだ格闘ゲームの華麗なるコンボ技が組み込まれたプログラムを発動デス!(他に特攻してくれる方が居たら、その方優先で私はワニワニに専念もOKデス)
「っ……まったくどこまでムカつく連中なんだい、猟兵ってやつは!!」
被さる死体の山から飛び出したアシュラは、文句を吐き捨てながら乱暴に髪をかきあげる。
しかし桃色の髪に触れる腕は一本。
残る五本はいつでも反撃できるよう、隙なく構えたままであり、それを見たリヴェンティア・モーヴェマーレは感心せずにはいられない。
「腕も目も沢山あるのですネ。凄いノデスガ、お疲れにならないのでしょうカ……」
「疲れ? そんなもん大丈夫さ。アンタらがさっさと死んでくれればね!」
一息ついて気を静めたアシュラが、潰されていた第三の眼をひらく。未だ完全とは言えないが眼光は確かに輝き、リヴェンティアをその視界に収める。
リヴェンティアは、鰐の口を模した盾を構えた。
曲芸のように六刀が踊る。増大したスピードによるアシュラの剣捌きはもはや人の眼に留めることは叶わず、リヴェンティアを圧倒的な手数で追い詰めてゆく。
――が、盾ごと両断しようとアシュラが接近した瞬間、鰐の大口がひらいた。
「くっ!?」
「捕まえマシタ!」
鰐口が噛みついたアシュラの腕を振り回し、床に押さえつけるリヴェンティア。
そのまま袖から仕込みトンファーを手元に滑らせると、リヴェンティアはユーベルコードを起動。その頭脳に連続攻撃プログラムがインストールされる。
「先日遊んだ格闘ゲームの華麗なるコンボ技……再現デス!」
さながら、逞しきゲームキャラクターになりきって、両拳を握るリヴェンティア。間断なく打ちこまれる打撃がアシュラの体に叩きこまれ、とどめのジャンピングアッパー!
優雅に決めポーズを作るリヴェンティアの背後で、アシュラは天高く舞い上がり、そしてどしゃっと景気よく落ちるのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
枯井戸・マックス
血生臭い……お前さんの境遇は、まあ同情しないこともない。だがお前は死を振りまきすぎる。残念ながらこの時代にお前の居場所は、ない」
●POW
六本の刃の動きを第六感をフルに活かして読み、フェイントを交えた体捌きで避ける
避けきれない分は武器受け&怪力で可能な限り受けとめる
「生憎うちの品揃えは生粋の武具よりも危険で愉快な玩具が豊富でね。今日は大盤振る舞いだ……召喚!」
変身し、星座鎧を召喚した武器に応じた形態に変形させながら、命を削った連続攻撃を叩き込む
召喚する武器は重力を操る天秤の杖、水瓶の水流砲、模倣する双子人形、催眠音波の牡羊角笛、魔人の肉切り鋏【属性攻撃、捨て身の一撃】
アドリブ・連携歓迎
いよいよ猟兵たちに追い詰められ、余裕ない呼吸を繰り返すアシュラ。
終わりを匂わせるその姿を見ながら、枯井戸・マックスは胡散臭いラウンドサングラスをくいっと整えた。
「血生臭い……お前さんの境遇は、まあ同情しないこともない。だがお前は死を振りまきすぎる。残念ながらこの時代にお前の居場所は、ない」
「……居場所? そんなことは知らないね。この手で斬れる何かがあるのなら、そこがアタシの居場所なのさ!!」
巻き上げた意気に呼応して、アシュラの悪性が再び覚醒する。
あらゆる武器を受け付けぬ無敵の戦女神――覇者たる風格をその身に纏って、アシュラは六腕それぞれから叩きつけるような斬撃を放った。
「そのプレッシャー、さすがの神だな。だが!」
精神を研ぎ澄まし、迫りくる六つの剣閃を感じ取るマックス。するとマックスは淀みない足捌きで体を滑らせ、斬撃と斬撃の間を縫ってアシュラに肉迫した。
そしてアシュラの眼前で、ユーベルコードを発動。
その肉体を星座鎧が包みこみ、力の高まりがアシュラを強烈に圧する。
「たいそうな力だね。でも、それでどうするんだい? アタシに武器は効かないって、今更言う必要もないだろう?」
すぐ眼前にマックスの顔を捉えるアシュラが笑う。
――だがそっくりそのまま、マックスの顔もまた笑っていた。
「生憎うちの品揃えは生粋の武具よりも危険で愉快な玩具が豊富でね。今日は大盤振る舞いだ……召喚!」
マックスの手元に、武具と呼ぶには些か奇妙な天秤型の杖――遺物(アーティファクト)が顕現する。
その途端、アシュラの足場が陥没した。
「ぐっ!?」
同時に、地べたに押さえつけられるアシュラ。マックスのかざした遺物が力を発揮し、戦神を重力場の檻に閉じこめていたのだ。
さらに立て続け、マックスが水瓶とサックスを召喚する。吹き鳴らす音色がアシュラの意識をまどろませ、水瓶から溢れた水流が押し流して強烈に壁に打ちつける。
「がはッ……!!」
「さあ。お別れの時間だ」
遺物たちをあるべき場所に送還したマックスの手元に、新たな遺物が現れる。
それは、どこにでもある肉裁ち鋏。
しかしマックスがその先端をアシュラに向けた瞬間、鋏は瞬時に巨大化した。
取っ手を両の手で掴んだマックスは、それを押し広げ、鋭き刃で戦女神を挟みこんだ。
「お、おい……まさか! それはやめ――」
「悪いが、聞けないな」
鋏が、閉じる。
同時に舞うのは鮮烈な血飛沫。
魔人が用いたとされる肉裁ち鋏に、戦神は両断され、己が築いた屍山のうちにあえなく沈んで消えたのだった。
成功
🔵🔵🔴