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誰が敵で誰が味方なのか

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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 剣と魔法と竜の世界の一角、辺境の町で噂話が囁かれる。
「聞いたか、またあの砦に盗賊が住み着いたらしいぞ」
「またかよ、何度目だ……」
 そう、またなのだ。
 年に数度は討伐され、その度に盗賊かモンスターが住み着く。
 一体どうなっているのか、皆目見当もつかないと住人達が困惑する。
 しかし住み着いてしまったものは仕方がない、いつものように冒険者に討伐依頼が出されるのだった。


 扉がバンッと開き、紙束を抱えた少女が駆け込んでくる。
「ごめんごめん、お待たせ。 みんな揃ってるね……っとっと」
 勢い余って崩れそうになった資料の束を押さえるその少女は、グリモア猟兵のミーナ・ペンドルトンだ。
 コピー機詰まっちゃって、ちょっとコンビニまで走ってたら遅れちゃったと、にへらと笑いながら資料を配ると、部屋の隅からホワイトボードを引っ張り出してくる。
 黒マーカーのキャップを引き抜くと、左上の隅に『誰が敵で誰が味方なのか』と書き、数枚の写真をマグネットで貼り付けた。
「はい、今回の状況を説明するね」

 今回の舞台はアックス&ウィザーズ。 剣と魔法と竜の世界だ。 剣と魔法なのになぜアックスなのか、それは誰にも分からない。
 マーカーのお尻でこんこんと一枚目の写真を示す。 大きな砦の廃墟のようだ。
「これが今回の現場。 昔は国境を護るための砦だった場所らしいね。 今じゃ国境が変わって使われなくて久しいらしいけど」
 予知ではこの廃砦に、元盗賊団の頭のオブリビオンが巣くっていると二枚目の写真を叩く。
 ……どうみても、山羊頭の悪魔にしか見えない。
「盗賊団の頭だよ」
 言い張った。
「広い廃砦の中から、この悪魔を探し出して討伐するのが今回の目的だね」
 そして言い間違えた。
 内容自体は至ってシンプルだが、事はそうもいかないと話を続ける。
 三枚目、頭部のない騎士鎧が写された写真を示し、赤いマーカーで邪魔者と書く。
「ちょーっと目的は分からないんだけど、途中でこの騎士団が出てくるから注意してね。 こっちもオブリビオンだから敵には違いないんだけどねー」
 山羊頭の悪魔と騎士鎧の写真をマーカーで丸で囲い『どっちも敵』と書いた。
 最初に書いたタイトルの意味は一体なんだったのか。 要は雰囲気だ。
「詳しくは資料に添付しておいたから、確認しておいてね。 それじゃ、気を付けていってらっしゃい」


神坂あずり
 三作目になります、神坂(こうさか)あずりです。
 今回はA&Wでの探索及び戦闘依頼となります。

 ■シナリオメニュー。
 ・1章:廃砦の探索。
  数十年は放置されている石造りの廃墟の探索。
  騎士団詰所、騎士団長室、地下牢、倉庫、物見塔、食堂等々、様々な設備があったイメージです。
  現在では壊れた家具などが散乱して荒れ放題となっています。
  近隣に町村がありますが、今回は関係がないので割愛。

 ・2章:騎士団。
  騎士型のオブリビオンとの集団戦。

 ・3章:盗賊団の頭。
  山羊頭の悪魔との戦闘。
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第1章 冒険 『廃墟で探索!』

POW   :    開かない扉はぶち破る! 壁の向こうに何かありそうならぶち壊して進む!

SPD   :    トラップや鍵の解除ならお手の物! 仕掛け見つけてスマートに素早く進む!

WIZ   :    建物に残された調度品や書物を調査して手がかり探し! 魔法罠も任せて! 

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ケイス・アマクサ
「……なーんだろうな。金ぴかじゃらじゃらな盗賊……どーっかで見たことある気がするんだけどなぁ?」

【行動】
【SPD】での調査をしよう。
盗賊っつーこったし、かき集めた獲物をどっかに保管してんだろ。
倉庫や地下等、何か大量、あるいは大きなものを保管できそうな場所を調査していくぜ。
おっと、一応道中は物陰に潜みつつ行動し、見かけた仕掛けやらは出来る限り解除していくとしよう。

まぁ……何か手がかりみたいなものがあんだろ!

「とりあえず……さくっと漁って見るか!」


ロッタ・ロッツァライネン
悪魔に騎士ねぇ…了解了解。
斧を叩き込むにゃあ悪く無い相手じゃないか。

森の中ならまだしも城塞となると勝手が違うからねぇ…。
適当に目星を付けて[グラウンドクラッシャー]で壁なり柱なり叩き壊してやるとしようかね。
当然デカい音が出るだろうが――…縄張りの中に邪魔物が入ったとなりゃあ旦那方も様子を見に来るだろう。
精々ハデに暴れて目立ってやるとするよ。

そんな所かね。
連携・絡み・アドリブその他はお任せするよ。


祝聖嬢・ティファーナ
まず最初に自分から名乗って“能力(特技)”と“ユーベルコード”を簡単に紹介して、『クリスタライズ』で隠れながら見たり探したりメモを取ります♪ もちろん、この際に1人だけなら『クリスタライズ』で透明化できる説明もします☆

見切り、オーラ防御、第六感で警戒しながら(緊張感無く気楽に)、探し回りながら知らせたり連絡の際には『フェアリーランド』に入ってから喋って伝えます☆ 同時に借りたカメラやスマホで記録も残します♪

虫や鼠や小さな生き物たちにも何を見たか、などを聞いてみます♪

敵に温度感知能力者やジャミング能力者が居たら『エレメンタル・ファンタジア』で砂埃を風で立てながら火や氷でジャマをして逃げます☆


星噛・式
SPDで対応

式は砦の中をブラブラ歩きながら探索していた

「どうして悪人ってのは隠れたがるかねぇ。あの羊頭がとっとと出てきて俺がバサッて斬って解決でいいのになぁ」

荒れた食堂や詰所など歩きながら探索するが物が散乱し、またゴキブリやネズミが走り回っている。長い間人の手が入っていないことがわかる

「こんな所に隠れるなんて俺には無理だわ」

虫を見るたびに身震いしながら探索を続ける

探索中に至る所に罠が仕掛けられていたが本来の彼女の速さと"見切り"により罠自体を回避することはもちろん発動して罠すらも発動が罠を見て回避するだけの動体視力と身体能力があった

「雑な罠何個仕掛けたってかかるのは素人くらいだよ」


アルトリウス・セレスタイト
砦なら相応に区画整理されているだろう
奥に宿舎的な場
中間に会議や作戦立案の資料を集めた場、備蓄倉庫など
外部に近いところには監視や襲撃への防備など、くらいだろうか

一先ず界識を先行させ索敵と機械的・魔法的罠の有無の確認
オブジェクトの影や通路の曲がり角付近は特に仕掛けやすそうなので注意

罠の場所は把握できたら避けて密やかに進行
無理なら自身が進む際に破天で破壊しておく
敵が来たら来たである程度どちらから来たかわかる筈

寝泊まりの場よりは作戦機能に関係しそうな場を調べてみる
単にその場にいそうな気がする程度の期待と、作戦資料など残っていれば砦内の構造を把握できるかもしれない




 青い転移光を吹き散らし、アックス&ウィザーズの世界に猟兵達が降り立った。
 辺りを見渡すと、広大な草原とこじんまりとした森。
 一瞬場所を間違えたかと首を傾げたが背後を振り向くと、そこには古ぼけた砦が行く手を阻むようにそびえたっていた。
 敵影も大型の動物の類の気配もしない。 どこからか視線を感じるわけでもなく、所感では無人なのではないかというほど静まり返っている
 かつては国境を護っていた砦だけあって巨大だ。 これは思いの外、大変な探索になるかもしれない。 そう考えながら猟兵達は各々行動を始めるのだった。


 さて、どこから探索するかと狼頭の青年がパラパラと資料を捲る。
 渡された資料にはざっくりとした手書きの見取り図しかない――その上、ところどころに『?』が書き込まれている――が、ひとまずはこれで問題ないだろう。
 盗賊ならかき集めた獲物をどこかに保管しているだろう、と目星をつけながらケイス・アマクサ(己が罪業の最果て・f01273)は砦内の通路へと足を踏み入れた。
「しっかし、なーんだろうな。 金ぴかじゃらじゃらな盗賊……どーっかで見たことある気がするんだけどなぁ?」
 資料に添付された画像の一枚。 山羊頭の悪魔のような元盗賊の頭の姿を眺めながら小さく漏らす。
「お知り合いです?☆」
 ケイスのすぐそば。 いや、耳元と言っていいほどの距離で明るい声が弾けた。
「うぉおおおお!?」
 彼は雄叫びを上げながら反射的に飛びずさった。 だが大きな砦といえども通路の広さなどたかがしれている。 彼は壁に強かに身体を打ち付ける羽目になった。
 声の主を視界に収める。 そこにはウェーブヘアの妖精が一人、きょとんとした顔で、ふわりと浮かんでいた。
「びっくりした! びっくりした!」
 突然耳元で声をかけられれば、驚くのも致し方ない。
「驚いたのはボクの方ですよ♪」
 本当に驚いているのか、いまいち分からない口調で祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)が言葉を返す。
「……ま、まぁ、探索するか……」
 どうにも釈然としないといった顔でケイスがそう告げると、なし崩し的に二人で探索を開始するのだった。


 どこか遠くから雄叫びが聞こえてくるさなか、一人の女性が堂々と通路を歩む。
「どうして悪人ってのは隠れたがるのかねぇ……あの山羊頭がとっとと出てきてくれれば俺がバッサリ斬って解決……っと」
 曲がり角から矢が飛び出してくる! おそらくは先程踏み抜いた石床に連動した装置が矢を射出したのだろう。
 窓から漏れ入る光を赤く反射しながら星噛・式(赤水晶・f10488)は難なく躱した。
 この手の罠は一度発動してしまえば次弾がないので、避けれるのであれば解除するよりは発動させた方が対処が楽なのだ。
 なかなか手荒い方法ではあるが、効果的だった。
 そんな調子で何気なく扉を開いては中を確認という作業を彼女は繰り返していた。
 どこの部屋を見ても砂埃の溜まった床、朽ちた家具、走り回る鼠ばかりだ。 長い間、人の手が入っていないのがよくわかるというものだ。
「こんなところに隠れるなんて、俺には無理だわ」
 壁を這う虫を視界に収め身震いをした瞬間、轟音と共に石材の崩れる音が近くから響く。
 こんなにも早く敵襲か! 式は急ぎ足で砂煙が立ち込める場所へと近付き、壁際に身を隠しそっとその場所の様子を窺う。
 果たしてそこには……破壊された通路の壁と巨大な斧を構えたきわどい装束の女性がいた。
 先ほど顔合わせをしたばかりだから覚えている、ロッタ・ロッツァライネン(燎火の蛮人・f01058)だ。
 どうやら敵襲ではなくロッタがその壁を破壊したのであろう。 ほっと一息吐くのも束の間、再びロッタが斧を振りかぶり……今度の狙いは柱だった。
「待て! 待て、ストップだ!」
 慌てて静止を促す声に、ようやく式の存在に気が付いたロッタが振り上げた斧を降ろして向き直る。
「お……確か式だったかね アタシになにか用かい?」
「柱は止めよう。 いくら砦が頑丈に作られているといっても、柱を破壊すれば壁がごっそりと崩れかねないだろ」
 どれだけ素早くても、崩壊した壁を避けるのは至難の業だ。 こんなことで怪我をするなんてたまったものではない。
 ため息を吐きながら、なぜこんな無茶苦茶なことをしたのかとロッタに問う。
「ほら、資料に『?』って書いてある場所があったじゃないか。 そこを調べてみようかと思ってね」
 なるほどと頷けもしたが、柱を破壊する理由は見当たらなかった。
「まぁ、どうやら何かの当たりだったようだねぇ」
 そこには堆積した砂埃の上に真新しい足跡がくっきりと刻まれていた。


 遠くから聞こえる石が崩れる音に狼耳がぴくりと動く。
「しかし便利なもんだな、このクリスタライズってやつは」
 ケイスが罠を解体しながら肩に乗せたティファーナに声をかける。
「透明になって隠れますからね、凄く疲れるのが難点です☆ あ、そっちにも罠がありますよ♪」
 妖精が示した場所を見た狼頭が渋面を作り、あれは解除できないやつだな、とぼやいた。
 罠を避けながら二人は地下室を進む。
 先ほど探索した倉庫では最近出入りした痕跡を発見したが、こちら側、地下牢には暫く使われたような形跡は見当たらない。
「どうにもこっちはハズレっぽいなぁ」
「一度皆さんと合流して情報交換しましょう☆」
 そうするか、とティファーナの言葉に同意して、ケイスは上階へと戻っていくのだった。


 アルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)は大きな部屋の中で深い、とても深いため息を吐いた。
 砦であるならば相応に区画整理されているだろうとあたりを付け、外周部を素通りして上階の中央付近を探索していたのだった。
 中枢部であればこの砦に関する資料なども残っているだろう。 それに盗賊の頭であれば、こういう場所にふんぞり返っている可能性もある。
 彼の予想は半分当たり、かつては作戦司令部であったと思しきこの部屋に辿り着いた。
 ――問題があったとすれば。
 視線を上げた先、見上げた天井から盛大に青空が覗いていたことだろうか。
 これでは紙や羊皮紙の資料など原型を留めているはずもない。 残っていたとしても何が書かれているかの判別も難しかっただろう。
「まぁ、なくなってしまったものは仕方ないか…・…当初の目的も果たしたし、成果としては十二分だ」
 彼はそうひとりごちり、壁に掛けられていた額縁を引きはがし、作戦司令部を後にした。
 砦内の詳細な見取り図の描かれた、その額縁を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『宵闇の騎士団』

POW   :    闇討ち
【自身以外に意識】を向けた対象に、【死角からの不意打ち】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    追討ち
【周囲に潜ませていた多数の伏兵】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
WIZ   :    返討ち
いま戦っている対象に有効な【武器を持った多数の援軍】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 探索によっていくつかのことが判明した。
 この砦は万が一敵に侵入された時のことを考慮して、第二の作戦司令部が存在することだ。
 どうやらそれは、本来は第一作戦司令部の隠し扉から隠し通路を伝い、いくつかの仕掛けを解きながら入るもののようだった。
 まぁ、その隠し通路の壁を破壊してしまったため、隠し扉の意味はなくなってしまったのだが。
 猟兵達は砦の詳細な見取り図をもとに、隠し通路の仕掛けを解き第二作戦司令部へと迫ろうとしたその時。

「今日こそ、我らの砦を奪還するぞ! 皆の者、我に追従せよ! 吶喊!」
 大地を揺らす鬨の声と共に、砦の扉をぶち破る音が響き渡る。
 がしゃりがしゃりと無数の金属板が打ち鳴らされる音が漣の如く猟兵達に迫ってきていた。
 会敵まで、あと僅か。
ロッタ・ロッツァライネン
お客さん方がいらっしゃったみたいだねぇ…!
歓迎の準備は出来てるよ!

早速ひと暴れと行きたい所だけど――…脚を止めての殴り合いはアタシが担当した方が良さそうだ。
[祖霊顕現]を発動、受けと守りをメインに立ち回ってお仲間の援護、防御に徹するよ。
身のこなしは良さそうなのが揃ってるからそうそう時間もかからないと期待したい所だね!
上手く機会が作れりゃあ[鎧砕き]で鉄くず共を叩き割ってやるとするよ。

アドリブ・絡みは歓迎だ。好きにやっとくれ。


ケイス・アマクサ
「鎧の集団か……格好いいがつくづくファンタジーだなぁおい……」

【行動】
基本行動は盾になりそうな構造物を使用しつつ、ある程度距離を取っての射撃だ。
方針としては、味方が狩り損ねたやつのトドメや近接勢の援護等々、手持ちの武器で後方から射撃攻撃を行いつつ、万が一、孤立し囲まれた場合のみ【人狼咆哮】を使っていく。
まぁ地味だが、ド派手なのは他の連中がやってくれるだろ。
ならそいつらのサポートに回るとするかってな。

「あー……お前らも排除しねぇといけねぇみたいだから、悪いがご退場願うぜ」


アルトリウス・セレスタイト
群れてくるなら出迎えも盛大にしてやるか

砦内の通路で迎撃
会敵前に真理で強化の後、敵勢力の姿が見えたら即本命の破天
通路を面で捉え高速詠唱と全力魔法を駆使し、青い魔弾の弾幕で面制圧飽和攻撃を行って侵攻を押し止める
物量にそれを上回る物量を叩きつけて押し潰すつもりで

味方が近接するなら当てない程度に狙いを絞る。死角を取られないよう注意喚起も

周りに味方がいなければ方針を継続し、包囲されるなどあれば断絶で伏兵や不意打ち狙いも纏めて叩く

危険な状態の味方がいたら回廊で安全な場へ退避させる


花宵・稀星
そこにいるのは果たして敵か、味方か――とりあえず、襲ってくるようなら敵なのです。

さて、敵は援軍を呼んでくるですか。
戦いは数といいますが、数で押されるようではやっかいです。

敵の用いる<返討ち>を<ミレナリオ・リフレクション>で模倣、私も援軍を呼んで、敵の援軍にぶつけるです。
敵の援軍が持ってる武器が、こっちに対して有効なものなら、こっちはさらにその援軍に対して相性のいい武器を持った援軍を呼ぶのです。
これで気分は大軍を率いる軍師なのです。
杖を軍配のように掲げて、敵にかかれと援軍に号令をかけるのです。

※どのような援軍が来るかはアドリブで決めて頂いてOKです。
※その他、アドリブ台詞など歓迎です。


星噛・式
SPDで対応

「おぉ、また大量に来たな。やりがいはあるが面倒だなぁ」

愚痴を言いながらもミラージュを発動させ結晶体の分身を作る

「しかもどこに潜んでるかまでは正確にはわからんがどうも見えてる奴らだけじゃなく伏兵も居そうな雰囲気だ」

2人とも敵の攻撃を"見切り"回避しながら敵の間を舞うようにすり抜けていく

「まぁ伏兵がいるならかかってこいよ。そんな重たい鎧着て俺に攻撃当てようなんて100年早い」

実際、彼女らの速さは"見切り"による動体視力で敵の攻撃を見えており尚且つ、そのあと避けるだけの速さも備わっていた

攻撃の隙をつき鎧の繋ぎ目を目印に刃を差し込み仕留めていく。まさに一撃必殺で1人1人仕留めていく


紬雁・紅葉
ティファーナ(f02580)と一緒に行動

「奪還…?」敵の言葉に一瞬反応
脳裏に留めあっさりと切り替え
ティファ―ナに「無理はしないでね♪」

守護神"剣神"の【神霊体】を宿し
正面からするすると近づきリーチと手数で範囲ごと攻め押す

さぁさぁ戦だ戦場なれば
本日今宵の呵責は要らぬ
無念残念丸ごと斬り捨て
祓い給う清め給うと
ここに申し宣いけり

戦闘中にも楽し気に謡を入れたり
まさに戦舞

仲間の良い行動には進んで「合いの手」(連携)

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※


祝聖嬢・ティファーナ
前回から戦闘になりそうになりそうなので、下がろうとしたら紬雁・紅葉(f03588)を見付けて駆け寄ります♪
戦闘では役に立てないかもですが、誰かの支援ならできる!と思って紅葉の後上に付きます☆

ボス以外の戦闘では『エレメンタル・ファンタジア』で小さく凍った風を野党にぶつけます♪
後は危険になりそうになったら『クリスタライズ』で透明になって避けます☆ あとは紅葉や周りに怪我人がでたら『生まれながらの光』と『シンフォニック・キュア』で回復と支援します☆

常に紅葉には小さく声を掛けて存在と無事を知らせます♪
紅葉や周りに言われたら言われて『エレメンタル・ファンタジア』をを使います。




 戦闘に備え場所を移した猟兵達は、幅広い通路に陣取っていた。
 武器を振り回すのに支障がない程度に広く、かつ背後から奇襲を受けない奥まった場所であった。
 正面には僅かばかりの即席バリケード。 どれも壊れた家具だが、足止めにもなるのでないよりはマシだろう。
 何より古い砦だ。 バリケードを作ろうにも物資が限られているのだ。
 「歓迎の準備は万端だ、あとはお客さんが来るのを待つだけだね」
 早く来いとばかりに獰猛な笑みを浮かべ、ロッタは拳を打ち鳴らした。

 一方その後方では。
「あ、紅葉、来てたんですね♪」
 見知った顔を見つけて弾んだ声を上げながら、紅葉の周りをくるくると飛び回る。
「あら、ティファーナさん、奇遇ですね」
 和やかに挨拶をする二人をしりめに、緊張感がないな……と式は嘆息するのだった。

 ところ変わってその斜め前方。 バリケードの影では顔を突き合わせている者達がいた。
「騎士団の能力を考えるとこうだろ?」
「アンタのいうことももっともだ。 俺はそれで問題ない」
 ケイスは懐から取り出した資料を片手に、駒に見立てた木片を動かす。
 それに答えるのは、その脇に石片を置いたアルトリウスだ。
「あ、それなら増援の方はこっちで対処するのです」
 片手を挙げて、意見をしながら花宵・稀星(置き去り人形・f07013)が赤煉瓦の破片を後方に置いた。
 後衛である彼らは、資料をもとに作戦を相談をしていた。
 性格的に相談に向いていなくとも仕方がない。 他の面子が前述の様子なのだから、自分達がするしかないのだ。


 がしゃがしゃと騒がしいが、それでいて規則正しい足音が近付いてくる。
 あと1分もしないうちに視界に入ることであろう。
「そろそろお客さん方がいらっしゃるようだよ!」
 嬉しそうなロッタの声に、バリケードの影から立ち上がったアルトリウスが通路に向かって手を伸ばす。
 ふわふわと淡青色の燐光が湧き上がるようにアルトリウスの伸ばした手の先に集う。
 敵はその足音の数から結構な人数であろう、だが……。 隊列を組んだ騎士団の先頭が、通路の角から姿を現した。
「行け」
 集った燐光は数多の青く輝く魔弾を形取り、騎士達の先頭集団目掛けて殺到する!
 それはもはや魔弾などという点の攻撃ではなく、百を超える魔弾の壁だ。
 直撃を喰らった者はその存在を真っ向から否定されこの世から消滅していた。
 消滅をまぬがれた者でさえ、金属鎧を圧し潰され、ひしゃげさせられて部位を失っている者が多数であった。
 まぁ、頭部は元からないのだが。
「えっげつねぇ攻撃だなぁおい……」
 生き残った敵を拳銃で的確に狙い撃ちながら、ケイスが器用に肩をすくめる。
「いや、思ったより撃ち漏らしが多い。 密集していたせいで後方まで届かなかったようだな。 それに……」
 ざっざっざっ、と漣のような足音が聞こえる。 どうやらまだまだ後続もいるようだ。
「今ので終わられてちゃあ、アタシらの仕事がなくなっちまうよ」
 斧を担いだロッタが、食いっぱぐれちまうと冗談めかして笑いながらバリケードを乗り越えて前へと進み出た。
 それに追従するように式が飛び越え、向かってくる敵を目に肩をすくめた。
「おぉ、また大量に来たな、やりがいはあるが面倒だなぁ」
 愚痴りながらも武器を構え、ユーベルコード<ミラージュ>を発動させ自らの分身を生み出した。
 紅葉とティファーナもまた、二人の後を追って進み出ながら、互いに無理はしないでねと声を掛け合っている。
 第二波との接触まであと僅か。


『賊どもに後れを取るな! 第二班、突撃!』
 金属に反響したような怒声が響くと共に、通路の角を曲がり無数の騎士が各々の武器を構え飛び出してくる。
 それを迎え撃つは最前衛に陣取るロッタだ。
「斧を振る者!豹頭の父よ!我が影を踏み仇を砕け!」
 彼女のその呼び声に応じ、大柄の豹頭の戦士が顕現する。 豹頭の戦士はロッタの動きをそのまま模し、騎士達の突進を阻み抑え込む。
 その側を二つの赤い影が駆け抜ける。
 その影は各々、その身と同じ赤い刃を手に騎士達の間を通り抜けていく。 的確に甲冑の装甲の隙間を穿ちながら。
 一撃で倒せたものは少ないながらも問題はない。 式とて一人で戦っているわけではないのだから。
「さぁさぁ戦だ戦場なれば、本日今宵の呵責は要らぬ。 無念残念丸ごと斬り捨て、祓い給う清め給うとここに申し宣いけり」
 その身に剣神を降ろす少女が一人。
 謡うように舞うように、式が行動不能に陥れた騎士を、その手の薙刀で斬り払う。
 その楽し気に戦う様子を側で見たある者は自分とは相容れないと感じ、またある者は自分の同類だと感じたかもしれない。
「紅葉、足元注意だよ☆ あと右からも敵です♪」
 どうにも戦いに夢中になりがちな紅葉に、ティファーナが声を掛けて逐一周りの状況を伝えている。
 攻撃には向いていないながらも回復や指示で支援する妖精と、その攻撃範囲と火力とで殲滅する戦巫女。 相性のいい組み合わせだ。
 このままいけばもうすぐ片が付く、そう思ったその時。
 他の騎士とは違う豪奢な細工を施された鎧を纏う騎士が、通路の角から姿を現した。
 恐らくは、この騎士団の団長であろうその者が、挙げた手を振り下ろしながら声を張り上げた。
『第三班ならびに第四班、殲滅せよ!!』

 ―― 瞬間、静寂が支配する。

 いや、違う。 それは確かに現れていた。 側方、壁の向こう側に数多の気配が。
「全員下がれ!」
 真っ先に気付いた式の声に、咄嗟に全員を守る姿勢に入ったロッタの動きに応える豹頭の戦士。
 耳を覆いたくなるような轟音と共に、通路の片側の壁が粉砕される。
 猟兵達を守った豹頭の戦士が、数多の礫に打たれその姿をその身を吹き散らされた。
 だがその犠牲のおかげで、前衛は難を逃れていた。 そして、それと入れ替わるように一人の少女が前に出る。
「この時を待っていたのです!」
 生き生きと目を輝かせたその少女、稀星は軍配のように掲げた杖を振り下ろすとただ一言、号令を発する。
「吶 喊 !」
 瞬間、またもや耳をつんざぐ轟音と共に、騎士団と相対する壁を吹き飛ばし、無数の騎士が溢れ出す。
 <ミレナリオ・リフレクション> それは対象のユーベルコードをそっくりそのまま模倣し相殺するユーベルコードだ。
 稀星はこうなることを予想して、その機会を虎視眈々と窺っていたのだ。

 彼方、黒鉄の騎士団。
 此方、白金の騎士団。
 二つの騎士団が各々の武器を手に衝突する!

 ただ一つ、彼女が想定していなかったことがある。
 それはここが室内であるということだ。
 いかな砦の中であろうと、二つもの騎士団が入り乱れて戦闘することなど考慮されていないのだ。
 要するに、とても狭く完全に乱戦の様相を呈していた。
 当然、そうなることを想定していた人物もいた。 黒いスーツの男が仲間を置き去りにして、二つの騎士団の前に躍り出る。
「悪いが、どっちもご退場願うぜ。 ウォオオオオオオオオオオオン!!!」
 ――人狼咆哮。
 ケイスの放った衝撃波を伴う咆哮は、黒も白も、瓦礫やバリケードさえも無差別に全てを吹き飛ばしていく。
 仲間が側にいれば危険な攻撃だが問題はない、これも想定内なのだから。
「しゃがめ、ケイス」
 その言葉と同時に、全身の毛を逆立て床に身体を投げ出したケイスの身体すれすれを、一筋の赤と共に流星雨の如く青い光が唸りをあげながら騎士団を蹂躙を打ち据える。
 アルトリウスが全力で放ったユーベルコード<破天>は破壊の限りを尽くし、無に帰してゆく。

 そして最後に残ったのは……一筋の赤。
 流星雨のさなかを駆け抜けた式の刃が、黒鉄の騎士団長の身体を穿っていた。
 赤い刃が引き抜かれ、振り払われると共に、重い音を立て崩れ落ちた。■
 戦闘に備え場所を移した猟兵達は、幅広い通路に陣取っていた。
 武器を振り回すのに支障がない程度に広く、かつ背後から奇襲を受けない奥まった場所であった。
 正面には僅かばかりの即席バリケード。 どれも壊れた家具だが、足止めにもなるのでないよりはマシだろう。
 何より古い砦だ。 バリケードを作ろうにも物資が限られているのだ。
 「歓迎の準備は万端だ、あとはお客さんが来るのを待つだけだね」
 早く来いとばかりに獰猛な笑みを浮かべ、ロッタは拳を打ち鳴らした。

 一方その後方では。
「あ、紅葉、来てたんですね♪」
 見知った顔を見つけて弾んだ声を上げながら、紅葉の周りをくるくると飛び回る。
「あら、ティファーナさん、奇遇ですね」
 和やかに挨拶をする二人をしりめに、緊張感がないな……と式は嘆息するのだった。

 ところ変わってその斜め前方。 バリケードの影では顔を突き合わせている者達がいた。
「騎士団の能力を考えるとこうだろ?」
「アンタのいうことももっともだ。 俺はそれで問題ない」
 ケイスは懐から取り出した資料を片手に、駒に見立てた木片を動かす。
 それに答えるのは、その脇に石片を置いたアルトリウスだ。
「あ、それなら増援の方はこっちで対処するのです」
 片手を挙げて、意見をしながら花宵・稀星(置き去り人形・f07013)が赤煉瓦の破片を後方に置いた。
 後衛である彼らは、資料をもとに作戦を相談をしていた。
 性格的に相談に向いていなくとも仕方がない。 他の面子が前述の様子なのだから、自分達がするしかないのだ。


 がしゃがしゃと騒がしいが、それでいて規則正しい足音が近付いてくる。
 あと1分もしないうちに視界に入ることであろう。
「そろそろお客さん方がいらっしゃるようだよ!」
 嬉しそうなロッタの声に、バリケードの影から立ち上がったアルトリウスが通路に向かって手を伸ばす。
 ふわふわと淡青色の燐光が湧き上がるようにアルトリウスの伸ばした手の先に集う。
 敵はその足音の数から結構な人数であろう、だが……。 隊列を組んだ騎士団の先頭が、通路の角から姿を現した。
「行け」
 集った燐光は数多の青く輝く魔弾を形取り、騎士達の先頭集団目掛けて殺到する!
 それはもはや魔弾などという点の攻撃ではなく、百を超える魔弾の壁だ。
 直撃を喰らった者はその存在を真っ向から否定されこの世から消滅していた。
 消滅をまぬがれた者でさえ、金属鎧を圧し潰され、ひしゃげさせられて部位を失っている者が多数であった。
 まぁ、頭部は元からないのだが。
「えっげつねぇ攻撃だなぁおい……」
 生き残った敵を拳銃で的確に狙い撃ちながら、ケイスが器用に肩をすくめる。
「いや、思ったより撃ち漏らしが多い。 密集していたせいで後方まで届かなかったようだな。 それに……」
 ざっざっざっ、と漣のような足音が聞こえる。 どうやらまだまだ後続もいるようだ。
「今ので終わられてちゃあ、アタシらの仕事がなくなっちまうよ」
 斧を担いだロッタが、食いっぱぐれちまうと冗談めかして笑いながらバリケードを乗り越えて前へと進み出た。
 それに追従するように式が飛び越え、向かってくる敵を目に肩をすくめた。
「おぉ、また大量に来たな、やりがいはあるが面倒だなぁ」
 愚痴りながらも武器を構え、ユーベルコード<ミラージュ>を発動させ自らの分身を生み出した。
 紅葉とティファーナもまた、二人の後を追って進み出ながら、互いに無理はしないでねと声を掛け合っている。
 第二波との接触まであと僅か。


『賊どもに後れを取るな! 第二班、突撃!』
 金属に反響したような怒声が響くと共に、通路の角を曲がり無数の騎士が各々の武器を構え飛び出してくる。
 それを迎え撃つは最前衛に陣取るロッタだ。
「斧を振る者!豹頭の父よ!我が影を踏み仇を砕け!」
 彼女のその呼び声に応じ、大柄の豹頭の戦士が顕現する。 豹頭の戦士はロッタの動きをそのまま模し、騎士達の突進を阻み抑え込む。
 その側を二つの赤い影が駆け抜ける。
 その影は各々、その身と同じ赤い刃を手に騎士達の間を通り抜けていく。 的確に甲冑の装甲の隙間を穿ちながら。
 一撃で倒せたものは少ないながらも問題はない。 式とて一人で戦っているわけではないのだから。
「さぁさぁ戦だ戦場なれば、本日今宵の呵責は要らぬ。 無念残念丸ごと斬り捨て、祓い給う清め給うとここに申し宣いけり」
 その身に剣神を降ろす少女が一人。
 謡うように舞うように、式が行動不能に陥れた騎士を、その手の薙刀で斬り払う。
 その楽し気に戦う様子を側で見たある者は自分とは相容れないと感じ、またある者は自分の同類だと感じたかもしれない。
「紅葉、足元注意だよ☆ あと右からも敵です♪」
 どうにも戦いに夢中になりがちな紅葉に、ティファーナが声を掛けて逐一周りの状況を伝えている。
 攻撃には向いていないながらも回復や指示で支援する妖精と、その攻撃範囲と火力とで殲滅する戦巫女。 相性のいい組み合わせだ。
 このままいけばもうすぐ片が付く、そう思ったその時。
 他の騎士とは違う豪奢な細工を施された鎧を纏う騎士が、通路の角から姿を現した。
 恐らくは、この騎士団の団長であろうその者が、挙げた手を振り下ろしながら声を張り上げた。
『第三班ならびに第四班、殲滅せよ!!』

 ―― 瞬間、静寂が支配する。

 いや、違う。 それは確かに現れていた。 側方、壁の向こう側に数多の気配が。
「全員下がれ!」
 真っ先に気付いた式の声に、咄嗟に全員を守る姿勢に入ったロッタの動きに応える豹頭の戦士。
 耳を覆いたくなるような轟音と共に、通路の片側の壁が粉砕される。
 猟兵達を守った豹頭の戦士が、数多の礫に打たれその姿をその身を吹き散らされた。
 だがその犠牲のおかげで、前衛は難を逃れていた。 そして、それと入れ替わるように一人の少女が前に出る。
「この時を待っていたのです!」
 生き生きと目を輝かせたその少女、稀星は軍配のように掲げた杖を振り下ろすとただ一言、号令を発する。
「吶 喊 !」
 瞬間、またもや耳をつんざぐ轟音と共に、騎士団と相対する壁を吹き飛ばし、無数の騎士が溢れ出す。
 <ミレナリオ・リフレクション> それは対象のユーベルコードをそっくりそのまま模倣し相殺するユーベルコードだ。
 稀星はこうなることを予想して、その機会を虎視眈々と窺っていたのだ。

 彼方、黒鉄の騎士団。
 此方、白金の騎士団。
 二つの騎士団が各々の武器を手に衝突する!

 ただ一つ、彼女が想定していなかったことがある。
 それはここが室内であるということだ。
 いかな砦の中であろうと、二つもの騎士団が入り乱れて戦闘することなど考慮されていないのだ。
 要するに、とても狭く完全に乱戦の様相を呈していた。
 当然、そうなることを想定していた人物もいた。 黒いスーツの男が仲間を置き去りにして、二つの騎士団の前に躍り出る。
「悪いが、どっちもご退場願うぜ。 ウォオオオオオオオオオオオン!!!」
 ――人狼咆哮。
 ケイスの放った衝撃波を伴う咆哮は、黒も白も、瓦礫やバリケードさえも無差別に全てを吹き飛ばしていく。
 仲間が側にいれば危険な攻撃だが問題はない、これも想定内なのだから。
「しゃがめ、ケイス」
 その言葉と同時に、全身の毛を逆立て床に身体を投げ出したケイスの身体すれすれを、一筋の赤と共に流星雨の如く青い光が唸りをあげながら騎士団を蹂躙を打ち据える。
 アルトリウスが全力で放ったユーベルコード<破天>は破壊の限りを尽くし、無に帰してゆく。

 そして最後に残ったのは……一筋の赤。
 流星雨のさなかを駆け抜けた式の刃が、黒鉄の騎士団長の身体を穿っていた。
 赤い刃が引き抜かれ、振り払われると共に、重い音を立て崩れ落ちた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『呪飾獣カツィカ』

POW   :    呪獣の一撃
単純で重い【呪詛を纏った爪 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    呪飾解放
自身に【金山羊の呪詛 】をまとい、高速移動と【呪いの咆哮】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    カツィカ・カタラ
【両掌 】から【呪詛】を放ち、【呪縛】により対象の動きを一時的に封じる。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナミル・タグイールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 風通しのよくなりすぎた通路を後にした猟兵達は、第二作戦司令部へと向かう。
 そこには……何もなかった。
 正しく述べるならば、古びた家具や空の酒瓶などはあるが、盗賊の獲物はもちろんのこと、元盗賊団の頭の姿もなかったのだ。
 どういうことだといぶかしみながらも、何か手掛かりはないかと探す猟兵達の耳に『な、なんじゃこりゃー!!』と悲痛な叫びが飛び込んでくる。
 今度は何事かと再び取って返して声の主の下――砦の外――へやってくるとそこには……。
「ワシの、ワシの城が……なんでじゃ、ワシがなんか悪いことしたいうんか!」
 崩れた壁の前で男泣きをする山羊頭の悪魔。 元盗賊団の頭がいた。
 その足元には一仕事終えたところなのか、食料や金銀宝飾類が入った袋が置かれている。 どう考えてもつい今しがた悪いことしたばかりである。
 ツッコんだ方がいいのだろうかと悩む猟兵達の気配に気付いたのか、頭が顔を上げ猟兵達を視界に納めた。
「きさんらかー!」
 怒髪天を衝く。 怒りを爆発させた悪魔が猟兵達に襲い掛かる!
花宵・稀星
ふ、ふふ。乱戦によりお城はボロボロになってしまったですが、最後は仲間がなんとかしてくれることまで私は織り込み済みだったのです(本当かどうか怪しい声色で)。

そんなことよりも、貴方が盗賊団の頭なのです?
<カツィカ・カタラ>で動きを封じてくる、と。
特に速さをウリに戦う方にとっては辛そうです。

ここは再び<ミレナリオ・リフレクション>の出番なのです。
敵が<カツィカ・カタラ>の呪いで仲間を縛ろうとするのを相殺し、仲間が自由に動けるようにするのです。
人を呪わば穴二つ、墓穴を掘ったり盗人よ、です!

あ、でも私達の分の墓穴はノーサンキューなのでそのまま埋めておいて欲しいのです。


アルトリウス・セレスタイト
五月蝿いから黙ってろ

目標の初動を静止で拘束し阻害
怒りで視野が狭くなっているだろう所を押さえ込み勢いを削ぐ

以後も味方の陰からひっそりと静止で拘束
主に攻撃の起こりを止めて機を掴ませないように

存在が露見したら敢えて目立つように神奏で味方を回復
初期の行動と合わせて厄介な支援役と思わせ攻撃を自身に誘引し、預言で回避
焦りと怒りを誘って行動ではなく思考を拘束し、「選択肢への攻撃」として味方への支援を行う


祝聖嬢・ティファーナ
先の戦いでも一緒だった紅葉と行動を共にして、『エレメンタル・ファンタジア』で火の雨や雷の吹雪を起こして視界に入っている敵と視界外に隠れている敵を攻撃しつつ、紅葉や周囲の怪我人を治療します。
ティファーナと紅葉、近辺に居る猟兵オーラ防御”で守ります。

ちょっとピンチになったら紅葉の邪魔にならない様に『クリスタライズ』で姿を隠して、“第六感”と“動物の勘”で敵を察して避けます。
今回も紅葉や怪我人には『生まれながらの光』と『シンフォニック・キュア』でHP回復と状態異常を回復します⭐


紬雁・紅葉
ティファーナ(f02580)と一緒に行動

あらまぁ?ずいぶん愉快な悪鬼…悪魔ですこと?
とは言え悪業は悪業。業邪なれば…御鎮めします

再び"剣神"を宿し、破魔の顕力を衝撃波と放つ
力と回数を以て強か打ち付け、敵の体力と呪力を削り取っていく
仲間との連携を重視
仲間の行動などで敵が大きく体勢を崩したら力を溜めて渾身の一撃を放つ

首尾よく倒せたら僅かな時黙祷した後
皆様、お疲れさまでした…ティファ―ナも♪

そしてふと呟く
「ここに…何かあるのでしょうか?」

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※


ロッタ・ロッツァライネン
どうにも締まりの無い相手だねぇ…とは言えコイツでお仕事も仕舞いだ。
気を緩めずに行くとしよう。

先の戦い同様、[祖霊顕現]で後衛の肉の盾になるよ。
十中八九[呪縛]が来るだろうがそん時ゃ[怪力]で力比べといこうかね!
山羊面の呪術とアタシの腕っぷし、どっちが勝るか試してみようじゃないか!

アドリブ・絡みは歓迎なんでお任せするよ。
以上だ


ケイス・アマクサ
「いや、なんつーか……何、この……何……?」

【行動】
絡め手無し、正面からドンパチだ!
つっても方針は変わらず、構造物を利用して距離を取りつつ攻撃だ。
即座に【降魔化身法】を使用し、味方の攻撃に合わせて攻撃していくぜ。
地形を破壊するような攻撃なんて、喰らってられねぇからな!

ただ、今回は相手が弱ってきたらこっちから接近していく。
他の連中の攻撃の隙を埋めるようにして、一気呵成に畳みかけていく感じだな。

「いやもう突っ込みも追い付かねぇな……とりあえず、さよならだ」




『ワシの城の仇じゃあああああああ!!!』
 山羊頭の悪魔。 盗賊団の頭目が拳を振り上げ、先頭で守りに入っていたロッタに襲い掛かる。
「五月蝿いから黙ってろ」
 アルトリウスのその言葉と共に、無音不可視の鎖が頭目の四肢を拘束し……。
 ――バヅンッ!
「なっ……!?」
 編み込まれたゴムが破断するような音を残し、瞬時に鎖が断ち切られた。
 驚愕する彼の声を置き去りに頭目は疾駆、鋭い爪を持つ山羊の拳がロッタの斧に接触する。
 拳を抑え込もうとするロッタだが、力自慢の彼女であっても抑え切れずに上体が浮く。
 その拳は一度の失速を挟んでもなお重い。
 これは勝てないと瞬時に判断したロッタは、勢いに逆らわず弾かれるがままに後方に跳躍。
『死にさらせやぁ!!!』
 だが、それを逃す頭目ではなかった。
 盗賊団の頭というものは狡賢く、利に聡く、攻め時も逃げ時も弁えているのである。
 そうでなければ早晩狩られてしまうのだから。
 凶悪な山羊の爪がロッタを引き裂こうと迫る!
「くっ、豹頭の父よ!」
 ロッタの眼前に召喚された大柄な豹頭の戦士が、間一髪で爪を受け止め頭目の攻勢を押し止めた。
 ただの一撃で痺れる手を感じながら体勢を立て直した彼女は思った。
 ――嗚呼、コイツは本物の強敵だ……と。


「いや、なんつーか……何、この……何……?」
 頭目のふざけた態度と相反する強さに戸惑いを隠せないケイス。
 自分は大人しく後衛だな、とそそくさと物陰に身を潜ませ援護射撃の準備を整える。
「あらまぁ? ただの愉快な悪鬼……悪魔かと思いきや、なかなかの強敵ですこと。 とは言え悪業は悪業。業邪なれば……御鎮めします」
 驚き半分、期待半分といった態度の紅葉は、戦闘に備え、守護神"剣神"の【神霊体】をその身に降ろし、前へと進み出た。
 無茶はしちゃだめですよ☆とティファーナの言葉を背に更に強化を重ねる。
「弐の式……来たれ」
 まともに打ち合えば押し負ける。 ならば……ロッタと場所を入れ替わるように紅葉は山羊頭の悪魔に肉薄する。
「参ります!」
 勢いを込めた踏み込みからの突き。
 強化された状態で薙刀から放たれた衝撃波は、守りに入った悪魔を僅かに押し戻す。
『ああん? いつもの冒険者共とちげぇじゃねえか……きさんら、猟兵ってやつか?』
 胡乱げな目で猟兵達の身体を舐めまわすように眺め、まあいいかと盗賊の頭は腕を振り上げると、面倒くさげに手を振り下ろす。
 腕を振り下ろす。 ただそれだけの行動で山羊頭の悪魔の足元が陥没し、連鎖的に地面が捲くれ上がり、無数の岩塊が猟兵に襲い掛かる!
 バカのように見えるが、盗賊団の頭目をやっていたのは伊達や酔狂ではないのだ。
 力でもって支配していたもの特有の強さがそこにはあった。
「凍え立つ水の柱よ!」
 襲い来る岩の塊に対抗するように発動された稀星の<エレメンタル・ファンタジア>によって生み出された巨大な霜柱が大多数の岩を防ぎ止める。
 しかしその砂礫の数は多く、すべてを止めることはできない。
「ひょあ!?」
 ティファーナの身体を打ち付けかけた礫が、その身を守るオーラによって体表を撫でるように逸らされていく。
 防ぎ損ねた石の破片が猟兵達の肌を割く。
 朦々と立ちの込める砂煙の中、ティファーナは早鐘のように打つ鼓動を落ち着け、ひとまずは近くの仲間の回復をさせようと口を開く。
「詠唱……祝詞……聖歌……祈りに旋律の生命を!」
 小さな唇から紡がれた歌が、周囲の仲間の傷をゆっくりと癒していく。
 次はこの砂煙の向こうに見えない仲間の安否を確かめようとするがそこでふと気付く。
 そう、見えないのは仲間だけではない。 当然ながら盗賊団の頭目の姿も見えないのだ。
 慌てて<エレメンタル・ファンタジア>を使い風を起こして砂煙を吹き飛ばす。
 そこには果たして……。


 砂煙の中、物陰に潜んだケイスは注意深く周囲を探る。
 あの攻撃自体は恐らく目くらましだ。 本命はこの砂煙で視界を遮っての奇襲だろうと彼は考えていた。
 不意の突風によって急激に視界が開ける。 そして彼は気付いた。
 ――自分に、大きな影が覆い被さっている……?
 考えるより先に身体が動く。 ケイスは転がるように飛びずさりながらと同時に、先ほどまでいた場所に【金山羊の呪詛】を纏った爪が突き立っていた。
『チィ、勘のいい犬コロだ』
 悪態を吐きながら山羊頭は地面から爪を引きぬ……あ、やべ、抜けねぇ!?
 ケイスは立ち上がるより先に、連続して引き金を引く。 消音を施された銃口からバスッ! と空気が抜ける音を伴い連続して弾丸が放たれる。
「あ、痛っ、痛ェ!? 目は止めろ!!」
 頭部を庇う悪魔の体表でいくつもの銃弾が弾ける。 さすがに目は痛いのか、声音がマジだ。
 そんな頭目の四肢を、無音不可視の鎖が再び拘束する。
「じっとしてろ、そして去るがいい」
「舞い踊る炎の精よ、渦巻き柱となれ!」
 即座に解除されることは分かってはいるが、一瞬でも動きが止まるならそれでいい。
 <焼尽>と<エレメンタル・ファンタジア>。 二つのユーベルコードが合わさり、巨大な火柱となり悪魔の身体を高熱で焼き払う。
『どっちだよぉおおおお!? 熱っ、熱づぁ!?』
 もっともなツッコミだ。 これでは止まればいいのか去ればいいのか分からない。
 炎の中でのたうち回り、やがて難を逃れた頭は肩で息をしながら立ち上がると怒声を上げる。
『きさんら、ぜってェぶっ殺してやらぁ!!!』
 放たれた【呪いの咆哮】に足が竦む。 それは相手にとっての十分すぎる隙だ。
 狙われたのは稀星だ。
 たまたま近くにいたのが原因か、はたまた砦をぶっ壊した張本人だとばれたのか。
 この距離では詠唱も間に合わない。 あ、これは死んだな、と思わず彼女は目を閉じた……が、衝撃が来ないどころか、眼前で激しく衝突する音が響いた。


 一体何が起こったのか?
 答えは簡単だ。
 すぐそばで転がったままであったケイスが咄嗟に<降魔化身法>を用いて超強化を行い、無理やり身を起こして山羊頭の悪魔に殴りかかったのだ。
 そしてその結果は半分成功で、半分失敗だ。
 そう、殴りかかったまではよかった。
 だが山羊頭の移動速度と、無理に動いたせいもありその拳は外れたのだ。 そうして狼頭と山羊頭は勢い余って側面衝突、二人して地面を転がる羽目になっていた。

『クソがァ! この畜生風情が!』
 頭目の判断は早かった。 このままではよくて相打ち、高確率で殺される。
 彼はすぐさま立ち上がると、逃走しようと地面に足を食い込ませ身を沈め――。
 三度、その身を不可視の鎖が拘束する。
「ハッ、何度やっても無駄……は?」
 気にも留めずに動こうとした山羊頭の身体が微動だにしない。 唖然としたように自分の身体を見下ろす……いつもと変わらない。
 下を向いた彼の足元に影が差す。
「は……?」
 見上げた彼の視界に、巨大な斧を振り下ろす豹頭の戦士が映った。
 それが盗賊団の頭。 山羊頭の悪魔、呪飾獣カツィカが見た最期の光景だ。


 山羊頭の身体が消滅すると同時に、豹頭の戦士の身体も風に解けるように消えていく。
「はー、これでお仕事も仕舞いだ。 しっかし最後のあれは一体全体どうやったんだい?」
 一仕事を終え、斧を担ぎなおしたロッタがアルトリウスに声を掛ける。
 一瞬しか止められなかった鎖で、いかにして完全に拘束せしめたのか。
「簡単なことだ。 思考を拘束してやっただけだ」
 とんとん、と頭を示しながら彼は答える。
 賢しい盗賊なら、不利になれば逃げることは予想できた。
 だから同じ拘束を何度も行うことで、大して効かないと思い込ませ、ここぞという時に全力魔法で拘束したのだと。
 そうして思考を止められた頭目はあっさりと両断されたのだった。

 感心しきりにバシバシと背中を叩かれているその後ろでは。
 超強化の反動でぐったりしているケイスを稀星と紅葉が助け起こしていた。
 彼の姿は砂場を転がりまわった子犬もかくやという風体だ。
「大丈夫ですか、今癒しますね♪」
 ティファーナの放つ聖なる光で、擦り傷や超強化の反動が急速に癒されていく。
「サンキュー、助かる。 っかし、突っ込みどころは多かったがやべぇやつだったな」
「ふ、ふふ。 最後は仲間が何とかしてくれることまで、私は織り込み済みだったのです」
 腕組をしながら知ったり顔で頷く稀星だったが、どこか声が白々しい。
 突っ込むのも野暮であろう。
「なにはともあれ、皆様。 戦いも終わったことですし、報告に戻りましょう」
 紅葉の言葉に促された猟兵達が歩き出す。
「あの騎士達は一体……ここに、何かあるのでしょうか?」
 ふと漏らした彼女の呟きは、風の中へと消えていく。

 斯くして戦いは終わりを告げるのだった。
 頭目が奪っていた金品は近隣の町村に返還され、猟兵達は歓迎されるのだがそれはまた別の話。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月10日


挿絵イラスト