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アースクライシス2019⑨~フライングサンタバトル

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #ラグランジュポイント

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 大気圏外に存在するラグランジュポイントを目指す猟兵達。
 行く先は、米軍がエリア51から照射する光線が示している。その導きに従い、進めば良い。
 だが。
「早めのメリークリスマース!!」
 光の道すら乱さん勢いの声が、響く。
 ずぉん、と空にて光道を遮るは、巨大なサンタ。ざっと20メートルはあろうか。
「ここはフライングサンタが通さないよー!」
 ぶぉん、とプレゼントか何かを満載した白の袋を振りかざし。門番の如く立ちはだかるサンタであった。


「フライング……『飛翔』と『先取り』の2つの意味がかかっているわけでございますね。確かにサンタの出番としては時期尚早」
 ヴェルタール・バトラー(ウォーマシンの鎧装騎兵・f05099)が、地味に解説を加えた。
「今回のミッションでございますが、まずは皆様がいい感じに奪取した1人用UFOにて、大気圏外、ラグランジュポイントを目指していただきます」
 ラグランジュポイントまでの道のりは、米軍が照射する特殊光線『ビームハイウェイ』によって示されているので、問題は無い。
「ですが、皆様の行く手を、巨大化したオブリビオンが塞ぎます。これを突破するのが、ミッションの要でございます」
 空中に浮かぶオブリビオンはキャンドルサービスメイカー。蝋を操るサンタ少女怪人だ。
 敵は飛行能力こそあるが、いかんせん巨大。小回りはきかず、機動力を生かして対抗すれば、有利に戦う事ができるはずだ。
 移動用のUFOに乗ったままでもいいし、自力で飛行する事が出来る猟兵ならば、その能力を生かしてもよい。
「季節先取りな怪人ですが、巨大。皆様の俊敏さをもってシュババッと撃破、道行を急いでくださいませ」
 シュババッ、の下りで、ヴェルタールは早そうな動きをしてみせた。大きな鋼の体を揺らして。


七尾マサムネ
 このシナリオは、戦争シナリオです。1フラグメントで完結する方式です。
 華麗な空中戦を展開する(UFOは使わなくても可)事で、プレイングボーナスが付きます。

 移動手段であるUFOは、オーソドックスな円盤型やロケット型など色々あるので、皆さんが「こういうの!」とプレイングで申告していただければ可能な限り採用します。

 それでは、皆様の素敵な空中バトル、楽しみにしております!
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第1章 ボス戦 『蝋燭サンタ『キャンドルサービスメイカー』』

POW   :    人間蝋燭素材一名様ご案内~♪
【溢れ出るほどの溶けた蝋が詰まった大きな袋】から【溶けた蝋の触手】を放ち、【袋の中に引きずり込み内部で全身蝋固め】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    蝋スライムちゃんと遊びましょ♪
対象への質問と共に、【溢れ出るほどの溶けた蝋が詰まった大きな袋】から【ドロドロ蝋スライム】を召喚する。満足な答えを得るまで、ドロドロ蝋スライムは対象を【全身取り込み蝋固め】で攻撃する。
WIZ   :    深~い蝋の沼で一網打尽♪
【手に持つ蝋燭から放つ大量の溶けた蝋】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を自身以外の全てが沈む蝋の沼に変わり】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:かじぜん。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠テフラ・カルデラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジンガ・ジンガ
早くない?
メリクリにはまだ早くない?
まだ俺様ちゃんの誕生日も来てないんですけど?

UFO奪取時に鍛えた
俺様ちゃんのミラクル操縦技術をナメないでよねェ
速度重視のかっけーやつに乗って
おソラをビュンビュンしちゃうわよ!

敵の攻撃を【逃げ足】活かして避けながら
機動性フル発揮して死角へ回り込み攻撃
積極的に手元も狙って【武器落とし】も試しまショ
ンッひひ、俺様ちゃんの華麗なる【スナイパー】能力が光る!
そもそも的がでけーんですけど!

敢えて捕まりそうなフリして【フェイント】かけたら
ギリギリで【見切り】避わし
全力【ダッシュ】で突撃
逆に【だまし討ち】の【2回攻撃】をプレゼントフォーユー

メリクリし返されるキブンはどーよ?


セルマ・エンフィールド
大きい……はずなんですけどね。
どうにもクェーサービーストと戦った後だと感覚が変わりますね。

小回り重視ならば大して距離も取れませんし、こちらで行きましょうか。
改造マスケット「フィンブルヴェト」ではなくデリンジャー2丁を持ち、鳥の形状の「氷晶ゴーレム」に乗り、『空中戦』の要領で戦闘を。

こちらを追ってくるようでも蝋は蝋、冷やせば固まるのが道理でしょう。ドロドロ蝋スライムをデリンジャー2丁による氷の弾丸の『属性攻撃』で固め、固まった蝋の間を縫い飛び回るようにして敵を攪乱します。

攪乱に成功、敵の死角を取ったら両手のデリンジャーで【絶対零度の射手】を。飛び回りながら超高速の連射を撃ち込みます。


鈴木・志乃
だあから
休みをよこせええええええええええええええ!!!
(連戦で発狂中)

初手UC+全力魔法爆発の衝撃波で加速&加速!程度は考えないとね
一瞬でも光で隙を作れたら爆竹ぶん投げてさらに撹乱。したいけど巨大化してるから厳しいかなー、眼前でやれたら別だけど
念動力で小回りをきかせて動きまくるよー

蝋の触手には爆竹掴ませる
私爆弾信者ですんでハイ
動きは第六感で見切り、何としてでも攻撃を仕掛けるよ

光の鎖で毛を引っ張って引っこ抜き、血管浮き出た箇所から毒塗った針をぶっ刺す
延髄と耳を狙って鎧砕きも出来る魔改造ピコハンで連続ぶっ叩き
……耳に直接毒水流し入れるのもいいなー

足元光の鎖でなぎ払い
転ばせて袋に突っ込ませたい


キング・ノーライフ
あわてんぼうのサンタクロースという奴か、
まあ戦場で先走った者は死にやすいという事を教えてやるか。

UFOはシューティングゲームの戦闘機型。
【運転】技術をフル活用して乗りこなし、
【パフォーマンス】できりもみ飛行や曲芸飛行で回避したりしていこう。
【メカニック】で機体の状態を確認しながら操っていこう。

しかし飛行物に沼に落とそうとするとは、あまり効率的とは言えんな。
当然有利に進めようとするから沼に移動した所で急上昇、
上から【大狸囃子】を放つ。

ドロっとした蝋は音と衝撃で噴きあがり、爆発したような蝋柱が出来るはず、それで逆に固めてから攻撃してやろう。本人が固まらない訳ではないようだしな。


黒木・摩那
先日奪取したUFOで参戦します。
UFOは定番のアダムスキー型で。

さて、敵となるオブリビオンですが、サンタですか。
確かにまだ早いですね。メリークリスマスもむなしく響くというものです。

大きな敵で小回りが利かないというのであれば、速度で勝負。
ここはサンタにとっての必須アイテム、袋を狙いましょう。

円盤の縁にUC【トリニティ・エンハンス】の【水の魔力】を付与して、
水の刃を形作るようにします。
そして、UFOでプレゼント袋を斬りにいきます【先制攻撃】【なぎ払い】【衝撃波】。

こぼれた蝋は【第六感】と【念動力】で対応します。

早いサンタはトナカイに蹴られて去ってください。



 鳥型の『氷晶ゴーレム』にて、光の道を翔け上がるセルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)を、巨大スマイルが出迎えた。
 笑顔の主は、巨大サンタ。ずももっ、と20メートル級。
「特大のメリクリをお届けー☆」
 体躯に見合った大声が、まだ存在する大気を振動させる。
 だが、対するセルマは平然。それもそのはず。異世界で超巨大なクェーサービーストと相対した後だと、スケールの感じ方が大分変わっている。
「出会う順番が逆だったなら、脅威と思ったかもしれませんけどね」
 セルマは氷晶ゴーレムを駆り、本格的に空中戦を開始した。
「悪い子の猟兵のみんな! ここを通りたければメリクリされることだね!」
 よくわからないがメリクリというフレーズを口にしたいだけだろう。
 そう分析したキング・ノーライフ(不死なる物の神・f18503)は、進路を塞ぐ巨大怪人を見遣った。
「なるほど、これがあわてんぼうのサンタクロースという奴か。まあ戦場で先走った者は死にやすいという事を教えてやるか」
 キングが駆るのは、戦闘機タイプのUFO。どことなく、シューティングゲームの自機を思わせる形状だ。
「捕まえてあげるよーっ!」
 ぐわっ、と。
 肉食獣の牙の如く、サンタの巨大な手が、キング機に迫る。だが、キングの運転技術もさるもの。五指の間をすり抜け、更なる追撃からもブーストをかけて脱していく。
 重力に囚われない曲芸飛行に、錐もみ飛行。華麗なる空中ショウを披露して、サンタの魔手を、反対に翻弄してみせる。
 キング機と共に敵の周りを飛行するのは、アダムスキー型のUFO。
 これぞザ・UFOと言った機体を操るのは、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)だ。
「サンタ、確かにまだ早いですね。メリクリの四文字もむなしく響くというものです」
 何かとメリクリを混ぜ込んでくるサンタに、摩那が呟いた。
 サンタが首を動かして、声の主である摩那を視界に収めた。決して鈍重、というわけではないのだろうが、スケールのせいで、速力に欠けている感が否めない。
「メリクリ、あたーっく!」
 ぐわっ。サンタの巨大な五指が、ジンガ・ジンガ(尋歌・f06126)のUFOに迫る。
 だが、奪取時に鍛えた華麗なる操縦術……ジンガ曰く『ミラクル』操縦技術で、指の間をすり抜けていく。速度重視の機体だけあって、難なく回避。
「早くない? メリクリにはまだ早くない? まだ俺様ちゃんの誕生日も来てないんですけど?」
 サンタに向け機体を反転させながら、ジンガが訴える。
「あたし的には一年中クリスマスだよー!」
「それ脳内設定って奴じゃね?」
 ジンガの逃げ足がそのまま受け継がれたかのような、圧倒的機動性。UFOは抜群の総肝管でビュンビュンと空中を駆け巡る。宇宙人も真っ青。
 そしてオブリビオンも真っ青……ではなく、むしろ顔が赤くなっていた。怒りで。
「うざーい! ……あっ、どこ?」
「こっちだって!」
 死角からの攻撃、狙うは手元。さすがはスナイパー、ジンガの銃撃がサンタを撃ち抜いた。
 たまらず白い大袋が、するりと落下する。
「さっすが俺様ちゃん! まーそもそも的がでけーんですけど!」
 ドヤ顔のジンガ。ぐぬぬっ、と睨むサンタ。慌てて、袋を拾いに空を蹴る。
「メリクリが足りないようだね! それじゃあ……」
「だあから、休みをよこせええええええええええええええ!!!」
 サンタの耳を貫いたのは、鈴木・志乃(ブラック・f12101)の絶叫だった。
 戦いに次ぐ戦い。終わりの見えないような気になる怒涛の戦争に、志乃の精神がやられるのも無理はなかった。
 だから志乃は光になった。自らを思念体と化し、ついでにフルパワーの魔法を炸裂させ、その衝撃波も重ねて超加速。
 戦争ダメ絶対!! 休みたい!
 魂の叫びをまとった志乃の突撃が、サンタを直撃した。
「目、目がーっ」
 光量にやられたサンタが視界を覆った隙に、志乃が今度は爆竹を投下した。爆煙がサンタを視界不良に追い込んでいく。
「わーっ、じゃあこっちも☆」
 煙を突き抜けて来たのは、サンタのウインクではなく、蝋の触手だ。動きこそデタラメだが、一本一本が巨大。雑に動いていても数うちゃ当たるだろう精神を感じる。
 しかし、念動力も加えたコンパクトな挙動の志乃を捕らえる事は、難儀であった。 むしろ志乃は触手の動きを見切って、逆プレゼント。
「えっ、何これ?」
 爆竹。
 その間に志乃は、光の鎖を使って、サンタの髪の毛を引っこ抜きにかかった。
「ちょっ、普通に痛い痛い!」
 ぶちっ。抜けた髪を放り投げて、今度は毒針をぷすり。
 狙いは延髄と耳。志乃は魔改造したピコハンを振りかぶると、鬱積した感情をこめて振り下ろした。
「ぎゃー!!」
 サンタの絶叫が大気を揺るがす。ああまだ大気圏内なんだな、志乃にそんな事実を教えてくれる。
 どうやら、援護射撃の必要はなさそう。ならば、サポートではなく、自分も主戦力として。
 鳥ゴーレムの背のセルマが、左右それぞれに構えるのはデリンジャー。
「ねえ、プレゼントは蝋人形がいい? それともあなたが蝋人形になる?」
 サンタの二択と共に、蝋で出来たスライムがセルマを追撃し始めた。何とも不規則な動きだが、セルマはそれを見定め、デリンジャーを発砲。
「そんな豆鉄砲じゃどうにもならないよ……って、ええっ!?」
 サンタが驚愕した。
 セルマの弾丸を受けた蝋スライムが、みるみる凍り付いていくのだ。弾丸には氷の力が宿っていたのである。
 氷結した蝋をバリケードの如く利用するセルマ。不定形がむしろ敵の攪乱にはうってつけだ。氷蝋の間を縫って、敵をかく乱。
「えっ、ちょっ、どこ??」
 首を左右に振って、セルマの姿を探すサンタ。
 その間に、セルマは死角に入り込んでいた。必中のデリンジャーが再び火を噴く。否、先ほど同様、氷だ。
 初弾が命中、着弾箇所から氷結が開始される。しかも、銃撃は一度では終わらない。サンタの周囲を飛び回りながら、超高速の連射がしばらくの間、サンタをもてなしたのである。
 氷結サンタの周囲を旋回しつつ。アクロバティックな挙動にも応えてくれるUFOの状態を逐一チェックするキングに、サンタから次なるプレゼントが飛んでくる。
 手に持つ蝋燭から蝋が広がると、空中に大きな沼を形成する。
「さあ、落ちて!」
「王を追い落とそうとは不遜だな!」
 何より、飛行物に沼に落とそうとするとは、あまり効率的とは言えんな。キングは沼に移動した所で急上昇。
 大太鼓と笛を召喚。それら揃えた音響武装から、サンタの声すら掻き消す大音量が放たれた。
 指向性をもってサンタへと叩きつけられた轟音と音波振動は、蝋の沼にぶつかると、それを勢いよく噴き上げた。結果として、形成されるのは、蝋の柱。
「えっ、ちょっ」
 頭から蝋を被ったサンタが、自由を奪われていく。まさか自分が蝋の洗礼を受けるとは、予想だにしなかっただろう。
 動きが硬直した今が好機。キングの仕掛けた空中攻撃が、蝋サンタを襲った。動かぬ的に当てるのは、造作もない。
 小回りなら、摩那達の方が上回っている事は、ここまでの交戦で明白だった。ならばこの戦闘でも勝利するために何をするべきか。
 摩那が狙いを定めたのは、サンタ……ではなく白い袋。トナカイと並んで、サンタにとっての必須アイテム。
「プレゼント、ふぉーゆー!」
 袋から、摩那機へと蝋の触手が贈られた。
 対するUFOは、ブースト。うねうねと、気味の悪い軌道を描いて空中を渡って来る触手たちから、全力で逃げ回る摩那。
 すると、円盤の縁に、水滴が滲み始めた。ユーベルコードによって励起された水の魔力によって生み出されたものだ。
 水滴は程なく勢いよく噴出し、水による刃となった。
 装備を完成させた摩那は、ターゲットであるサンタ目指して加速。相手に動作の暇を与えぬよう、一気にサンタとの距離を詰めると、プレゼント袋と交錯した。
 ずばっ。
 水のブレードが、鮮やかに袋を切り裂いた。
「ああっ、中身が、蝋が!」
 裂かれた袋から、流体の蝋が零れ落ちる。それは摩那UFOにも振りかかろうとするが、まろやかともいえる軌道を描いて、安全圏に脱した。
「早いサンタはトナカイに蹴られて去ってください」
 落下していく蝋の欠片が地上に被害を出さぬよう、摩那が処理しながら、サンタにそう告げた。
「早さは正義! だからもう今日はクリスマスでいいよね? ね?」
 質問というよりは、もはや脅迫。
 スルーするジンガへも、蝋スライムの魔手が迫る。
 その時不意に、ジンガUFOの速度が低下した。ここまでの無茶機動の反動が響いているのか、このままでは全身を蝋で固められてしまう……。
 だが、それはジンガのフェイントに過ぎない!
 サンタの攻撃が当たる瞬間を見切って、再加速。一気に空中を疾走して、突撃を仕掛けた。
「だまされサンタ!」
 二度の攻撃が、サンタにプレゼントされた。
「メリクリし返されるキブンはどーよ?」
 ひひっ、とジンガに笑われ、怒りのサンタは、耳元に気配を感じた。
 志乃だった。
「今度は何してるの!?」
「耳に水ぶっこもうと思っただけ。毒水」
「それはやめてぇぇぇぇ!!」
 やめなかった。
 体をよじって逃げ出したサンタの足元を、志乃の光の鎖が払った。
「あれっ!?」
 空中で、すってんころりん。その拍子に大袋に頭がすっぽり。
 サンタはやっぱトナカイいないとダメだな。志乃は思った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

パルピ・ペルポル
わたしは自前で飛んで戦いましょ。UFOも使うけど。
UFOは銀色の円盤状のすごい機械経由で遠隔操作できるようにして。
で、すごい機械ごと有為なる写しでUFOを複製して。
ばらけて操作して少し離れたところから破壊光線撃たせたり、複製元以外は最悪囮として利用するわ。

わたし自身はその間に気付かれぬようこっそり近づいて。
穢れを知らぬ薔薇の蕾を敵の関節とか要所にそっと投げ忍ばせて。
一斉に茨を伸ばして敵を拘束するわ。

あ、そのUFO無人だから質問への解答できないわね。
UFOが蝋で固められたら、すごい機械を湯沸しモードにするわ。
少なくとも100度までは上げられるわけだけど、この蝋の融点何度かしらねぇ。


月宮・ユイ
アドリブ◎
*器に<誘惑の呪詛>宿す呪:呪詛操るヤドリガミ

巨大なサンタガールね
時期と後、敵でなければ喜ばれたかもしれませんね。
UFO:円盤型
[マーレ・マキナ]電脳魔術基に侵蝕共鳴同調
思考直結操作と補助。
《捕食形態》圧縮成形
同調通し<念動:オーラ>と共にUFOを覆う
外周に沿って刃を形成し、巨大なチャクラムの如き姿に
刃は高速回転させ切れ味強化

質問:私のモノ”蝋燭人形”になりたいよね
答え:いいえ、です
おそらく満足する答えを帰すのは無理でしょう。
蝋スライムもまた巨大化の影響があると予想、
<オーラに属性:火・破魔の呪>付与し蝋固めに抵抗
UCの力で捕食し突破
逆に捕食で速度強化、飛翔交差し<早業>で斬り裂く


マリス・ステラ
「主よ、憐れみたまえ」

『祈り』を星辰の片目に光が灯る

【神に愛されし者】を使用

マッハ5に迫る速度で宙を翔ける
全身から放つ光は『オーラ防御』の星の輝きと星が煌めく『カウンター』

「クリスマス、もうそんな季節でしたか」

その日の過ごし方を考えるためにも、あなたを骸の海に還します

「灰は灰に、塵は塵に」

弓で『援護射撃』放つ矢は流星の如く
負傷した味方を『かばう』
ダメージに輝きが星屑のように散る

「どんな力も、触れもしない速度には敵わない」

速度で撹乱しつつ、『存在感』を持つ星の欠片が舞えば蝋の攻撃を『おびき寄せ』て回避

「魂の救済を」

星の『属性攻撃』は音速の体当たり
質量を伴い彼女を吹き飛ばす
あなたにメリークリスマス


フィロメーラ・アステール
「小回りには自信がある!」
自前の【空中浮遊】で乗り込むぞー!
華麗な空中戦で翻弄だ!

【星界式瞬間加速法】を発動!
空中横ジャンプによる加速で【残像】のスピードを発揮!
敵の周りをシャキシャキ飛び回る!

敵の攻撃はスライムを呼び出す技?
小回りの効かない、敵とは別のモノが、あたしを攻撃しに来る。
【敵を盾にする】戦法にはピッタリだ!
光り輝く【ダンス】【パフォーマンス】で【存在感】をアピールし、スライムを引きつけて敵にひっつける!

スライムがくっついて敵の動きが鈍ったところに!
【気合い】の【全力魔法】を込めた【踏みつけ】アタックだー!
小さくたって痛い攻撃は痛いんだぞ!


ウィンディ・アストレイ
ラグランジュ点への中途で滞空とは…
器用なのか怪奇なのか、判断に悩む所ですね。

…さて置き
ボクはロケット型の機体で至近まで接近して
蝋の触手が襲ってきたら、機体を盾にベイルアウト
Blanches Aileの推力を全開にして、一気にフル加速します

「瞬きしてたら、見逃しますよ…!」
加速しながらザンバーフォームのシールドザンバーを構え
幾度も偽サンタの脇を掠めて飛空
すれ違いざまに斬撃…を幾度も繰り出し
連撃によって敵の動きが鈍ったら、敵の更に高空で大上段に振りかぶり
全速で下降しながら一気に斬り下げます!
(空中戦&ダッシュ&カウンター&戦闘知識&見切り)

「これで…ラストです!」

※アドリブ&他猟兵との絡み連携OK



 ビームハイウェイ。
 遥か宇宙……ラグランジュポイントを目指す、光の道。その中で。
 パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)のUFOが、巨大サンタを攻めたてていた。
 それも、一機ではない。複数機の同型銀色UFOが、上下左右、あらゆる角度から破壊光線をサンタに浴びせかけているのだ。
「メリクリには邪魔っ☆」
 パルピUFO部隊の一機を、サンタがつかんだ。文字通り円盤投げの要領で放り投げ、別の円盤を叩き落そうとする。
 月宮・ユイ(捕喰連星・f02933)は、意外とフォームが様になっているサンタを見て、こう思った。
(「時期がきちんと合っていれば喜ばれたかも知れませんね」)
 ……と。もちろん、一番肝心なのは、敵対者でない事、なのだが。
 電脳魔術、起動。円盤型UFOと同調を果たしたユイは、自分の手足の如くそれを操って、サンタの攻撃をかわしていく。
「《捕食形態》圧縮成形」
 更なる同調により、ユイの構築した武装機能が、オーラと共にUFOの外装を覆い、新たな姿と変えた。
 外周に備わったのは、刃。本体の円型と相まって、ちょうど巨大なチャクラムと言った感じである。
 そしてユイ機はサンタ目がけ、急速接近。交錯するたび、高速回転した刃が、サンタを切り裂いていく。
 サンタの周りを駆け巡る猟兵のUFO達に混じり、小さな輝きが旋回する。フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)だ。
「小回りには自信がある!」
 なにせフィロメーラは、フェアリー。空中を浮遊するのも飛翔するのもお手の物。
 巨大サンタからすれば、小さな妖精の体など、視界に収めるだけでも一苦労なはず。
「えっ、あっ、ちょっ」
 サンタの視線の位置が、目まぐるしく変化する。
 【星界式瞬間加速法】……フィロメーラは、空中を蹴った横ジャンプによってシャキシャキと加速、サンタの周りに、何重にも渡るフィロメーラの姿が乱舞する。
 全方位から響いてくフィロメーラの笑い声が、サンタをかく乱。
「悪い子だね! でもそんな子にもプレゼントあげるあたしえらい☆」
 サンタは自分で動くのをやめた。
 白く大きな袋の口を広げると、中から蝋のスライムを解き放った。形を自在に変えて、滑らかな動きを披露する。
「どう、プレゼント嬉しい? 嬉しくない?」
「嬉しいと思ってる奴の聞き方だぞそれー!」
 フィロメーラがそう返す。
 問答と蝋スライム飛び交う空域を、ロケット型の機体で突破せんとするウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)。
「ラグランジュポイントへの中途で滞空とは……器用なのか怪奇なのか」
 判断に迷うウィンディの機体へプレゼントされたのは、蝋の触手だった。嬉しくないプレゼントである。
 UFOの進路を塞ぐ刺客。ウィンディの決断は迅速であった。
 ベイルアウト。操縦席と共に、ウィンディは機外へと脱出。放棄した機体を盾として、触手群へとぶつけた。
 そしてウィンディ自身は、背部に搭載した白翼にて超加速。一気にサンタとの距離を詰めていく。
「決着をつけましょう……!」
 他の猟兵達とともに、トナカイ無しで空を翔けるサンタを追い込んでいくウィンディ。
 その時、圧倒的速度で戦域に突入してくる星1つ。
 星……マリス・ステラ(星を宿す者・f03202)は、マッハ5にも迫る勢いで接敵。光を灯した瞳で、立ちはだかる相手を見据えた。
「クリスマス、もうそんな季節でしたか」
 何気ないマリスの呟きに、サンタは笑顔で答えた。
「毎日がクリスマス、あたしはそう思っているよ!」
「それは……サンタにとっては過重労働なのではないでしょうか」
「…………」
 マリスの指摘に、サンタの口が何とも言えない半開きになった。
「いずれ真に訪れるその日の過ごし方を考えるためにも、あなたを骸の海に還します」
 マリスの宣戦布告に、サンタも我に返る。
「海で迎えるクリスマスも素敵だねーっ。ところで、クリスマスケーキに立てる蝋燭の数はどれくらいがいいと思う? 100本? 10000本カナ?」
 パルピのUFO達に、サンタがどうでもいい質問を投げてくる。
 だが、パルピのUFOからの応答はない。1つとしてない。
 無視されたサンタは、ムキになって質問を繰り返した。そのたびに袋からあふれ出すドロドロ蝋スライムの洗礼を受け、UFOが一機、また一機と蝋に固められて高度を下げていく。
 だが、UFOもこれには黙ってはいない。湯沸かしモードを発動。熱で蝋を溶かしていく作戦だ。
 その頃、パルピ本人はというと、自前の妖精の羽根で飛翔していた。こっそりと。
 というのも、UFO群は、パルピの複製を受けた上、『銀色の円盤状のいろんな機能のついたよくわからないけど何かすごい機械』で遠隔操作されているものだからだ。湯沸かしモードもその機能の1つだ。
 無人UFOへと帰ってこない答えを求める隙に、パルピはサンタに接近していた。フェアリーは、小さいオブ小さい。他の猟兵との激戦を繰り広げている事も手伝って、難なく目的を達成した。
 パルピは、サンタ服の裾から、ぽいっ、と『穢れを知らぬ薔薇の蕾』を放り込んだ。サンタが違和感に気づく前に、一気に茨が解放された。
「え、ちょっ、何これ?」
「ご愁傷さま」
 戸惑うサンタの全身を、パルピの茨がまたたく間に縛り上げてしまった。猟兵達の良い的の出来上がり、である。
「うぐぐ。ねえ、私のモノ……蝋燭人形になりたいよね? だからこれ解くの手伝ってー?」
「いいえ、です」
 サンタの懇願混じりの問いを、すげなくあしらうユイ。もちろん、そんな回答では、サンタを満足させられないのは、承知の上だ。
 予想通り、袋から溢れ出た蝋が、不定形と定型の合いの子のような、不気味なスライム姿を現す。
「もう一回聞くよー?」
 同じ内容を繰り返しながら、蝋スライムが空中の侵食を拡大させていく。
 サンタの巨大化に合わせて、袋、そしてその中身である蝋も巨大化している。
 機体に覆いかぶさって来る蝋スライムに対し、ユイは、コーティングしていたオーラに火と破魔の呪を付与。蝋が硬化するのを防ぐ。
 何よりユイのUFOがまとうのは、単なる装甲ではない。ユイのユーベルコードそのものだ。
 UFO捕食態が反撃に出る。機体に取り付いて来た蝋スライムを喰らいながら、包囲網を突破。
 再び自由な飛翔速度を取り戻して、サンタへ突進。巨大戦輪として、斬撃を浴びせたのである。
 ユイによって、悲鳴と蝋が空に飛び散った時、小さなシルエットが、天にライトアップされた。
「スライムさん、いらっしゃーい!」
 フィロメーラだ。華麗に宙を舞うパフォーマンスで、スライム達にアピール。
 蝋スライムに知性があるとは思えない。案の定、目立つものに向かってひたすら進撃。フィロメーラの動くまま、その先に、主がいる事なんて考えもしない。
「あたしは味方っていうかサンタだぞーっ!」
 くるりくるくる。
 フィロメーラがサンタの周りを、円を描くように飛び回ると、つられて蝋スライムも同じ軌道をたどる。その中心にいたサンタは当然蝋塗れ。
 蝋にカチカチに固められたサンタへと、フィロメーラが気合一発、全力の魔法をこめた両足キック。
「いたーっ!?」
「どうだ! 小さくたって痛い攻撃は痛いんだぞ!」
 すぱーん、と鮮やかに。踏みつけアタックを喰らい悶絶するサンタに、フィロメーラのどや顔が炸裂した。
 だが、空中で転がるという器用な技を披露して態勢を立て直すサンタへ、ウィンディが接近する。
「瞬きしてたら、見逃しますよ…!」
 加速を継続したまま、ウィンディは肩に懸架したシールドザンバーをザンバーフォーム……大剣形態へと変形。
 白翼の機動力を発揮して、サンタの周囲にジグザグの軌跡を描き出す。方向転換のたび、サンタの傷は1つ、また1つと増えていく。
 斬撃、そして仲間達の集中攻撃によってサンタの動きが鈍化したのを、ウィンディは好機とみなした。
 仲間達の攻撃の隙にサンタの頭上へと舞い上がる。高く、もっと高く!
 そして求める場所へと至ったウィンディは、大剣を振りかぶる。同時に白翼が、サイキックエナジーを全力解放。巨大な光の翼を天に顕現させた。
「これで……どうです!」
 大翼をはばたかせ、一気に下降するウィンディ。渾身の力をこめて、剣を斬り下ろした。
 両断を果たし、サンタから離脱するウィンディ。その背後から、星の矢が飛来する。
「灰は灰に、塵は塵に」
 速射されるマリスの矢は、星の海よりの贈り物が如く、サンタへと降り注ぐ。
「皆にメリクリするまでは負けないサンタ☆」
 うっとうしくも、蝋を自在に操る敵の技。
 マリスは、同じく空を翔ける味方を、身にまとう星光の輝きにて守り抜く。オーラのヴェールが、攻撃を受けるたび輝きが散る様は、星屑のよう。
 地上では、きっと数多くの流れ星が目撃されているのだろう。
「これがサンタのとっておきー!」
 サンタが、ありったけの蝋を使い、触手を噴出させた。
 神の加護を受けて星と化したマリスを追う蝋触手。成層圏が、白で塗りこめられていくよう。
「どんな力も、触れもしない速度には敵わない」
 圧倒的速度で空を奔るマリスには、傷一つ付けるどころか追いつく事さえ出来ない。
「魂の救済を」
 身を翻し、敵と正面から相対したマリスは、虚空を一蹴り、敵陣へと自らを射出した。
 触手達を打ち砕き、なおも進軍。白の刺客をあまねく突破して、たどり着くはサンタ自身。
「あなたにメリークリスマス」
 体当たりを喰らって、吹き飛ばされるサンタを振り返り、マリスがそんな言葉を投げかけた。

 そして、猟兵からの最後の集中砲火。
「そんな、もうラスト・クリスマスだなんて……ちょっと早く出過ぎたかなーっ☆」
 巨大サンタは、星屑になった。蝋や袋ごと。
 進路、クリア。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月16日
宿敵 『蝋燭サンタ『キャンドルサービスメイカー』』 を撃破!


挿絵イラスト