かすがいのいろ
#アルダワ魔法学園
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●かすがいのいろ
その迷宮の入口は無数の扉によって閉ざされていた。
どれが正しい入口なのか、それともみかけだけで開けば同じ空間に出るのか――それは扉を開いたもののみぞ知る、といったところ。
だが、しかし。
その扉はひとりで開くことは叶わなかった。
ひとりでは、押しても引いても。さらに壊そうと攻撃加えてもびくともしない。
では複数では? と何人かで連れだって扉の前に立っても同じように開かない。
こじ開けようとしても、ただ静かに扉は閉ざされている。
それでは――『ふたり』では。
ふたりならば、その扉は静かに開かれた。
そしてその先には通路が一つ。入ればすぐさま扉はしまり、再び開くことはない。
その先へと歩を進めるとそこには一つの部屋があり、また扉だ。
しかしその扉には次の文字が刻んであった。
『×××しないと出られない』
そう、ここはふたりの絆と、そして覚悟が試される迷宮の入口なのだった。
●予知
他の世界で戦争中に、手を貸してほしいんじゃがと終夜・嵐吾(灰青・f05366)は集う猟兵達へと笑み向けった。
「アルダワ魔法学園の迷宮の一つに潜み、探索中の生徒を襲撃する災魔がおるんじゃけどね」
その災魔が潜んでいる迷宮は、足を踏み入れるのに少しばかり条件があるのだと嵐吾は続ける。
それは――『ふたり』で向かう事。
「なんかようわからんけど、迷宮の入口には無数の扉があり、ふたりじゃないと開かんのよ」
じゃから、必ず『ふたり』でその扉を開け中に入ってもらう事となると嵐吾は言う。
その迷宮はふたりの絆が試される迷宮。
親友、恋人、家族、相棒、主従、えとせとら。ペットや精霊がそうなのだという者も一緒に行けば扉が開かれるという。
「その扉の先には、ほにゃららしないと出れない部屋というのがあっての」
その、ほにゃららの部分はどうやら入るものによって内容が変わるらしい。
例えば手をつなぐ、10分笑わず見つめあう、などというようなものから隠し事を暴露する、などというあとあと問題になりそうなものまで様々。
それは入ってみなければ、わからないのだ。
「まぁふたりきりじゃからね。そこで何があっても、他の者が知る事はない」
じゃから、扉の与えた課題を為す事で『ふたり』でこの先に進む覚悟を見せることになるのではと嵐吾は言う。何を求められても、それをふたりで乗り越えていくという覚悟を試されるのだ。
「その先もまだ迷宮は続いておるが、おそらくふたりで何かしらを為していくことになると思う」
というわけで。
ふたりの絆に自身のあるものは向かってくれんじゃろか、と嵐吾は続けた。
もちろん、その場で出会った者同士でも進めぬ事はないじゃろうが行き詰る可能性もあるからあまりおすすめはできんと添えて。
「ま、皆なら大丈夫じゃろ~。では頼んだ!」
そう言って、ふにゃりと笑った嵐吾は掌の上でグリモアを輝かせ、猟兵達を迷宮の入口へと送るのだった。
志羽
お目通しありがとうございます、志羽です。
プレイング締め切りなどのタイミングはお手数ですがマスターページの【簡易連絡】をご確認ください。
受付については12月1日(日)8:31からの予定です。
●シナリオについて
第一章:冒険『汝、覚悟を示せ』
第二章:冒険『???』
第三章:ボス戦『???』
以上の流れとなっております。
●迷宮について
ふたりのかすがいをお見せください。
相棒、親友、恋人、主従。その関係はなんでも大丈夫です。
なお、ふたりでひとつですが、相棒のペット、精霊さんなどとそうなんだ! という方はおひとり様での参加も大丈夫です。
三人でひとつ! という場合もそういう入口がある、かもしれません。(臨機応変)
四名以上はグループ分けができてしまうので今回はプレイングお返しします。
●第一章について
第一章は『ほにゃららしないとでれない部屋』です。ほにゃららして覚悟をお見せください。
ほにゃらら部分は皆様で自由に決めてくださって大丈夫ですが、全年齢対象な内容でお願いします。
公序良俗に反する内容、これは際どいな、エロだなと思う内容については執筆しません。キスくらいはOKですが描写はさらっとになります。
ほにゃらら部分の指定がない場合、手を繋ぐ、見つめあう、といった感じのあたりさわりない内容になりますので、指定していただいた方が良いかなと思います。
●第二章について
内容はまだ伏せておりますが、こちらは『ふたり』で何か課題をこなす、といった内容になり、道中でのワンシーンとなります。
こちらも皆様の指定していただくか、お任せの場合、私が妄想できる範囲での課題となります。
例えば、同じタイミングで敵を攻撃し続けろ、じゃんけんで同じものを三度続けてだせ、などです。
冒頭公開時に、どういった雰囲気かご確認ください。
●お願い
ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。(続けて二章、三章参加の場合、IDについては必要ありません)
プレイング受付についてはマスターページの【簡易連絡】にて案内いたします。
受付期間外に到着したプレイングはお返しします。ご協力よろしくお願いします。受付期間中であれば再送については問題ありません。
以上です。
ご参加お待ちしております。
第1章 冒険
『汝、覚悟を示せ』
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POW : 勇敢に覚悟を示す。
SPD : 果敢に覚悟を示す。
WIZ : 聡明に覚悟を示す。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
入口たる扉が開く――その先に進めば、また部屋だ。
その部屋は広いかもしれない。狭いかもしれない。
部屋の中に何かあるかもしれないし、殺風景で何もないかもしれない。
しかし、入口はひとつ。出口もひとつというのはどの部屋も変わらない。
その出口である扉には文字が刻まれていた。
例えば。
『10分間手を繋いで見つめ合うこと』と、あり。向かい合うように椅子が二脚ある。
『お互いの好きな所を100個あげること』と、書いてあるだけだったり。
『互いの力量を見せ合うこと』と提示された部屋はとても広く。ここで戦い合えという事かもしれないし他の何かでもよいかもしれない。
『ここで一時間、ふたりでだらだらすること』とある部屋ではふかふかのソファとクッション。ご丁寧に茶器類や菓子まである。
『口付けを互いに一つ、すること』というのは恋人や夫婦なら簡単にできるかもしれない。他の関係であれば迷うこともあるかもしれないが、特に場所の指定はされていないのでそれに気づけば容易くクリアできるだろうか。
そして難なくいけそうなこともあれば。
『相手に内緒にしていることをうちあけること』と、あとで禍根を残しそうな事まで。
――といったように、その扉に刻まれた言葉は部屋ごとに違うようだ。
その出口たる扉は、開く様子がない。扉を壊そうとしても不思議な力で守られているようだ。
刻まれた言葉。その内容を達さなければ――次への扉は開かれない。
榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と!】
『どちらかがハグしないと出られない部屋』
これは…物理的な問題にぶち当たったな!
一応試しに…ニコ覚悟ォー!!
(正面からピトッとニコにハグ?しようとする)
(反応しない扉)
……。
クッ、俺じゃしがみついてるようにしか見えないか!
ニコの身体がもっと小さければー!
…あっ、そうだ!その懐中時計はどうよ!?
ニコから本体の懐中時計を差し出してもらい
うおー!通じろ!俺の熱い思い!
と謎の念を込めて扉に祈りつつ
両手を広げてむぎゅっとする
ところで懐中時計ってひんやりして気持ちいいな?
ほっぺをスリスリしてみたり
…おぉ!開いたぞー!
ニコー!早く次に行くぞー!
ニコの独り言には気付かず
ニコ・ベルクシュタイン
【うさみ(f01902)】と
関係性:ニコがうさみに種族や性別を超えた片想い中
己とうさみの姿とを数度繰り返し見て顔を覆う
此の圧倒的な体格差…種族の壁…どうすれば良いのだ…
うさみよ…教えてくれ、俺達はどうすべきかを…
!?存外直球にハグしに来たな…だが扉はびくともせぬぞ
そうか、俺はそもそも懐中時計のヤドリガミ
本体たる此れをうさみがギュッとしてくれれば
セーフ判定になるのでは無かろうか?
ちと重いやも知れぬが、試してみて欲しい
ああ、頬を擦り付けるまでしてくれるとは…
(本体がうさみに抱きしめられるのを見て感極まりながら)
そういえば…俺は身体の大きさを変えられる
ユーベルコードを持っていたような…?まあ良いか…
●どちらかがハグしないと出られない部屋
部屋に与えられたものをみて――榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)はむぅと唸った。
「これは……物理的な問題にぶち当たったな!」
そう言って、うさみっちがニコ・ベルクシュタイン(時計卿・f00324)を見ると、視線があい。
そしてその視線は外され、ニコは己をみて、そしてまたうさみっちをみて。己をみてを繰り返している。
はぁ、と何よりも思い息吐いて、ニコはその顔を両手で覆った。
「此の圧倒的な体格差……種族の壁……どうすれば良いのだ……」
その言葉にはニコのうさみっちへ種族と性別と。それを超えた想いを抱えた気持ち滲んでいる。
うさみっち、フェアリー――17.8cm。ニコ、ヤドリガミ――178cm。
同性であり、身長差は10倍差なのだ。
「うさみよ……教えてくれ、俺達はどうすべきかを……」
と、顔を上げた瞬間に。
「一応試しに……ニコ覚悟ォー!!」
正面からうさにっちがぴゃあと向かってきて――ピトッ!
ちょうど胸元のあたりに、うさみっちがくっついてぎゅっぎゅとしてくる。
「!?」
その瞬間にニコは硬直する。一体何が起こっているのかといえば、抱き着かれているのだが。
「……クッ、俺じゃしがみついてるようにしか見えないか!」
「存外直球にハグしに来たな……だが扉はびくともせぬぞ」
ニコが視線で促す先、扉は沈黙したままだ。
そうだな、とうさみっちは頷きつつまだくっついている。
「ニコの身体がもっと小さければー!」
ニコを見上げるうさみっち。そしてそこでふと。
「……あっ、そうだ! その懐中時計はどうよ!?」
その言葉に、ニコもそうかとはっとする。
ニコはそもそも、懐中時計のヤドリガミだ。ニコは己を取り出しうさみっちへと差し出す。
「本体たる此れをうさみがギュッとしてくれればセーフ判定になるのでは無かろうか?」
ちと思いやも知れぬが、試してみて欲しいと添えて。
うさみっちは任せろとばかりにぱたりと翅を動かす。そしてニコの手の上、懐中時計へと向かって。
「うおー! 通じろ! 俺の熱い思い!」
謎の念を込めて、扉に祈りをむけつつうさみっちは両手を広げて懐中時計へと飛び込んだ。
むぎゅっ! ぎゅっぎゅ!
「……ひんやりして気持ちいいな?」
と、抱き着いているうさみっちは懐中時計のひんやりさにほっぺをスリスリ。
うん、ひんやり気持ちいいとご機嫌で笑っている。
そしてその様子をニコは感極まりつつあった。
「ああ、頬を擦り付けるまでしてくれるとは……」
ほっぺスリスリをにこにこ見つめていると――ごごごと、いままで沈黙していた重そうな扉が鈍い音を響かせていた。
その音にうさみっちは顔をあげて。
「……おぉ! 開いたぞー!」
うさみっちは懐中時計をその手に返し、ぱたぱたと飛んでその先を指さす。
この先に何があるのかと、ぽつぽつと灯りがついていく通路に興味深々だ。
ああ、いこうとニコは頷きつつ、そういえばと零す。
「……俺は身体の大きさを変えられるユーベルコードを持っていたような……?」
「ニコー! 早く次に行くぞー!」
その小さな呟きはうさみっちの耳には届かない。
「まあ良いか……」
ニコは今行くと応えてうさみっちを追いかけた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クロト・ラトキエ
ニュイ(f12029)と。
甘やかさないと…?
人間好きの権化みたいな、彼の兄貴分など思い出せば…あれぞ模範解答。
故にすべき行動は…
はいはいと、ここはいつもの僕の調子で。
手を広げ招いて抱き寄せて。
始めはわしゃわしゃ、やがて髪を梳く様に柔く、撫でる。
成る程、結構心地好い…何て思うも束の間。
開きませんね?何故でしょうー?
悩むニュイにあははと笑う。
…原因、判ってる気はしますが。
言われる儘に身を屈め、
されるが儘にされて。
言葉に、礼を述べて笑う。
甘え、なんて。
言われて出来る程の幼心も、与える程の善性も無くて。
クリアするには難題だ
――と思ったのに。
そう、か。
受け容れるという事は、
つまり結構な甘やかし、なのかな
霧島・ニュイ
クロトさんと/f00472
甘やかさないと出られない部屋?
クロトさんが僕を甘やかしてくれる?(きらん
猫がなつくように、ずずいと頭を差し出す
わぁい♪
クロトさん、ぎゅー
人の温もりが好き
温かいのが好き
…あれ?
……出られないね??
……これ、お互いに甘やかさないといけない奴?
どうやって甘やかそう……(凄く悩んだ末に)
クロトさん。ちょっと屈んで屈んで
背が高いんだよー
むにっと両手で両頬を挟み、むにむに
手を伸ばして、頭を撫でようとする
………あのね、僕はクロトさん大好きなんだから
普段から我儘言ってもいいし、言いたいコトもっと言っていいんだからね
簡単には嫌わないし、意地でも嫌がってあげないんだから(べっと舌を出す)
●甘やかさないと出られない部屋
「甘やかさないと出られない部屋?」
霧島・ニュイ(霧雲・f12029)の瞳はきらんと輝く。
「クロトさんが僕を甘やかしてくれる?」
「甘やかさないと……?」
期待に満ちた瞳をニュイに向けられ、クロト・ラトキエ(TTX・f00472)は甘やかすとは、と思う。
そして思い至ったのは、人間好きの権化のような――ニュイの兄貴分。
「……あれぞ模範解答」
故すべき行動は、とクロトはニュイへと向き直る。
その視線に、はいはいといつもの調子でクロトは手を広げた。
そこへニュイは猫がなつくように、身を寄せずずいと頭撫でてというように。
その様子にクロトは笑って、抱きよせて。わしゃわしゃと頭を撫でてやる。
「わぁい♪ クロトさん、ぎゅー」
嬉しそうに、くすぐったそうに零れる言葉。クロトの手はやがて優しく、髪を梳く様に柔くニュイの頭を撫で始める。
その温かさにニュイは瞳細めて喉鳴らすように笑うのだ。
人の温もりが好き。この温かいのが好き。今、この一時はニュイにとって心地よいものだ。
そしてクロトも、成る程、結構心地好い……と感じていた。
だが、そんな事思うもつかの間。
「開きませんね? 何故でしょうー?」
「……あれ? ……出られないね??」
なんでだろうとニュイは唸る。そして考えてもしかしてと思うのだ。
「……これ、お互いに甘やかさないといけない奴?」
どうやって甘やかそう……とニュイは次の悩みを抱える。
クロトはその様子にあははと笑って、ふと息吐いた。
(「……原因、判ってる気はしますが」)
それはきっと、自分にあるのだろうとクロトは思っているからだ。
「クロトさん。ちょっと屈んで屈んで」
背が高いんだよーとニュイは言う。そして言われるままにクロトは身をかがめた。
ニュイの両手が伸ばされる。その手がどこにいくのかと言えば――むに。
むにっと、ニュイの両手はクロトの両頬を挟みむにむにとし始める。
そして次は手を伸ばして、頭を撫でようとするがちょっと届かない。
クロトは笑って、さらにもう少し身をかがめてされるが儘だ。
「………あのね、僕はクロトさん大好きなんだから」
普段から我儘言ってもいいし、言いたいコトもっと言っていいんだからねと、ニュイは言ってその手は再び頬に戻ってくるのだ。
「簡単には嫌わないし、意地でも嫌がってあげないんだから」
べっと舌を出して、そしてむにっとちょっと強めに両頬つまんでその手は離れていった。
クロトは瞬いて、そのつままれた頬をさすって――ありがとうございますと紡いで、笑った。
その笑みは、今日向けた笑みの中でも一番柔らかい。
すると――重たい音をたて扉が動き始めた。
「開いた! やっぱりお互いにか。クロトさん、進もう」
と、先を歩み始めるニュイ。
クロトははいはいといつもの調子に戻るが、心の内は僅かに変わっていた。
甘え、なんて――言われて出来る程の幼心も、与える程の善性も無く。
クリアするには難題だ。
「――と思ってたんですけど」
ああ、と心にすんなりと溶け落ちていくものがある。
「そう、か」
受け容れるという事は――つまり結構な甘やかし、なのかなと。
先を行く青年の背中を見つめ、男は僅かに口端を上げて思うのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
宮入・マイ
に歩ちゃん(f23810)とっス!
流石のマイちゃんでも材料パンパンの冷蔵庫背負ってくのはまぁまぁ大変っスな!
でもこれも『2人で料理しないと出られない部屋』のため…後一踏ん張りっス!
部屋の中は結構広いっスねー!
キッチンの設備も充実してそうっスし…美味しいカレーが作れそうっス!
マイちゃんもバンバン手伝っちゃうっスよ〜!
じゃあ…えーと…に歩ちゃん何したらいいっスかね?
野菜は乱切り火加減強火、口に入ればなんでも食べる…そんなマイちゃんに美味しい料理のやり方教えて欲しいっス〜!
…大丈夫っスよ〜!【執行錯誤】するっスからきっと美味しいカレーが出来るっス!
美味しくできたらいただきまーっス!
きゃっきゃ。
卜厶・に歩
マイちゃん(f20801)と、『2人で料理しないと出られない部屋』、クリア、する。 マイちゃんに、お料理、おしえてあげる、の(ぐっ)。 に歩、料理どーぐ、もって、きた。 ん、スープカレー、作る。 お野菜、これくらいに、切る。中火は、これくらい。『少々』はこれくらい。 レシピだと、曖昧なところ、見せるの。 切りにくそうなら、後ろから手を添えて、一緒に、切る。 に歩のが、小さい。台に、乗る、ね。 カボチャ揚げて、じゃがいも蒸して、ゆで卵、半熟。 カレーにはこれ、ココナッツミルク。まったり、おいしく、なる。 最後にかるーく、生クリーム。 できたら、いっしょに、手を合わせて。 いただき、まーす。
●2人で料理しないと出られない部屋
れっつくっきんぐたいむ。
「流石のマイちゃんでも材料パンパンの冷蔵庫背負ってくのはまぁまぁ大変っスな!」
でもこれも、と宮入・マイ(奇妙なり宮入マイ・f20801)はあたりをみまわす。
「……後一踏ん張りっス!」
卜厶・に歩(ろくさいじ・f23810)も足を運んだ場所を見回して。
「『2人で料理しないと出られない部屋』、クリア、する」
そこにあるのはキッチン。フライパンに鍋にほかにもいろいろなものが準備された部屋。
「部屋の中は結構広いっスねー! キッチンの設備も充実してそうっスし……美味しいカレーが作れそうっス!」
その言葉にに歩は頷き、ぐっと拳を握った。
「マイちゃんに、お料理、おしえてあげる、の」
二人で作るのは、カレーだ。
「に歩、料理どーぐ、もって、きた」
と、道具もあるがやはり使い慣れたものが一番。
「カレーもいろいろあるっスけど」
どんなカレーをつくるのか。お肉ごろごろか、野菜いっぱいか。はたまた甘口のカレーか。
そんな中からに歩が選んだのは。
「ん、スープカレー、作る」
「マイちゃんもバンバン手伝っちゃうっス~!」
まず手始めに、野菜の準備だ。使う野菜を用意していくに歩。
「じゃあ……えーと……に歩ちゃん何したらいいっスかね?」
「お野菜、これくらいに、切る」
に歩が手本を見せる。するとふむふむとマイは頷いて。
「野菜は乱切り火加減強火、口に入ればなんでも食べる……そんなマイちゃんに美味しい料理のやり方教えて欲しいっス~!」
そんな声にに歩はわかった、と頷く。
「中火は、これくらい。『少々』はこれくらい」
レシピだと曖昧な表現も見せてあげればわかりやすい。
包丁の扱いは、と見ればそれは大丈夫そう。でもちょっと、に歩にはキッチンが低くて台に乗る。
切った野菜はカボチャにじゃがいも。にんじんも。
それからゆで卵は半熟で準備。
「カボチャ揚げて、じゃがいも蒸して」
「こうっス? ……大丈夫っスよ?!」
執行錯誤するっスからきっと美味しいカレーが出来るっス! とマイは笑う。珍しく真面目に取り組んでいる。それはマイの行動を成功させることとなるのだ。
うん、とに歩は頷き、そして。
「カレーにはこれ、ココナッツミルク。まったり、おいしく、なる」
そして仕上げには、これ。
「かるーく、生クリーム」
お皿に盛りつけて、そのあとに円描くように生クリーム落とせばできあがり。
すると――閉じられていた扉が開いていく。
「お、開いたっス!」
「うん、でも」
「こっちが先っスね」
ふたりでいっしょに手を合わせて。
「いただき、まーす」
「いただきまーっス!」
一緒に食べる一口目。おいしい、と二人で視線合わせて笑い合う。
これを食べ終わらないと、扉は開いているが先には進めない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
花邨・八千代
【徒然】
扉『セクシーポーズを決めろ!』
ここは俺のセクシーさが火を吹く時だな…。
任せろぬーさん、ドアが吹き飛ぶレベルのセクシーを見せてやる。
◆行動
という訳で手始めに女豹のポーズ!
……ドアあかねーな…。
その後思いつく限りにセクシーを極めるがドア一切反応しねーんだけど???
仕方ねェ、ここは一発脱ぐしかねェか…!
って、服に手を掛けたら唐突にぬーさんに抱き寄せられた。
視線で促されて口布の紐を解く。
ひらりと落ちる口布、覗く蠱惑的な笑み。
それを視認した瞬間ドアが爆ぜる勢いで開いた。
……は?いやいやおかしーだろ、おかしーだろ!?
納得いかねー!やり直しさせろ!ノーカンだ!
あっ、こら抱っこすんな!やだー!!!
薬袋・布静
【徒然】
扉『セクシーポーズを決めろ!』
何かと出られない部屋に縁がある事を目の前の女は自覚してるのだろうか
現実逃避をしたくとも乗り気な八千代がそれを許さない
◆行動
繰り広げられる八千代のセクシーポーズ
常々思っていたが、この女…年齢と中身がとことん釣り合ってない
自身の素材を活かした見せ方が出来ていない
そう思ってたら服に手をかけ始めたので手を伸ばし抱き寄せた
口布の紐を八千代に解かせて
そんなお子ちゃまな誘いに乗るの俺だけやぞ?
手本のように蠱惑な笑みと解いた手を自身の頰へやりすり寄った
ドアの開いた音共に暴れ出した八千代をあやし米神に口付け抱き上げ次の部屋へ
せやなー、納得いかんなー、続きは帰ってからしよなー
●セクシーポーズを決めろ! の部屋
花邨・八千代(可惜夜エレクトロ・f00102)の表情は、自信にあふれていた。
「ここは俺のセクシーさが火を吹く時だな……」
何かと出られない部屋に縁がある事を目の前の女は自覚しているのだろうか、と薬袋・布静(毒喰み・f04350)は現実逃避をしたい。したいのだが。
「任せろぬーさん、ドアが吹き飛ぶレベルのセクシーを見せてやる」
どやぁ、と。ポーズ決める前から八千代の自信は高い。
乗り気の八千代がそれを許してはくれない。
布静はなまぬるーく、それを見守ることにした。
「手始めに……女豹のポーズ!」
びしっと八千代はポーズ決める。だがしかし、一切、扉が開くような音はしない。
まさしく、沈黙といったところ。
「……ドアあかねーな……」
なるほど、これはこのドアにとってはセクシーではない。ではほかのポーズを決めるだけ。
そうとった八千代は思いつく限りにセクシーを極めていく。これがだめならあれは、それはと次々に。
しかし、まったく目の前の扉はつられてくれない。八千代はさらにテンションあげて、扉へと挑むがごとくほにゃららのポーズ! と言いながらびしっと決めていた。
その、壮絶な――セクシーポーズを決める戦いを布静は見て――いや、見守っていた。
常々、思っていたのだが。
(「この女……年齢と中身がとことん釣り合ってない」)
言葉にすれば残念、なのだろうか。でも楽しそうでもある、と見守っていると。
「仕方ねェ、ここは一発脱ぐしかねェか……!」
奥の手だとばかりに服に手をかけ、脱ごうとする八千代。
それを見て布静は八千代に手を伸ばし、抱き寄せた。
「ぬーさん?」
ポーズリクエストか? と言う八千代に違うと小さく笑い零し、視線一つ投げる布静。
それだけで、八千代はどうしろと言っているのか理解して、その口布の紐を解く。
うっすらと見えているその口元が、ひらりと布が落ちて露になる。
引き上げられた口元は蠱惑的な笑みをかたどっていて。
「そんなお子ちゃまな誘いに乗るの俺だけやぞ?」
解いたその手を、布静は自身の頰へ運びすり寄った。
その瞬間――ゴッ! と。
大きな音と立てて今まで閉じられていたそれが開いた。
それはもう、爆ぜる勢いで。開いた瞬間、ふわりと風巻き起こり八千代の髪を揺らしていく勢いで。
ぱちくり、と八千代は瞬く。
「……は? いやいやおかしーだろ、おかしーだろ!?」
なんでこれで開く。俺のセクシーポーズの方がと腕の中で暴れはじめる八千代。
はいはい、とそれをあやし布静は米神へと口付けた。
「納得いかねー! やり直しさせろ! ノーカンだ!」
「せやなー、納得いかんなー、続きは帰ってからしよなー」
そのためにもこの先に進もうなーとその声をさらりとかわしながら布静は八千代を抱き上げた。
「あっ、こら抱っこすんな! やだー!!!」
ばたばたと暴れるがびくともしない。あとでと楽し気に笑い零す男は、ゆるりとその歩を進めていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティル・レーヴェ
柾(f05809)と
どんな部屋が待っておるのか
如何な難題も其方と2人ならなんのその!
一時間のんびり?なんとまぁ、当たり部屋!
なぁに、これ程のお膳立て
身構えるだけ損というもの
彼の言葉に重ねてソファへぽふん身を沈め
おお!柾、これは良き物じゃ!
雲に座れたならこんな風じゃろうか
ふかふかクッションも抱き抱えご満悦
隣をぱふぱふ叩いて手招き
ほほ、肩の力が抜けぬのならば
妾が揉んでやろうか?とからころ笑い
其方と在ってなんの退屈などあろうものか
語られる日を想い出せば双眸緩み
懐かしゅう温かな記憶じゃ
そう言えば
其方の故郷へという話をした日もあったな
いつか其処でもゆるり語りたいものよ
ああ、ほら
一時間などあっという間じゃ
白波・柾
ティル(f07995)と
ああ、どんな難題とて乗り越えて見せよう……と
なんだ、「ここで一時間、二人でだらだらすること」?
くつろぐだけでいいのか?そう来られると、逆に身構えてしまうな……
とりあえず、ゆっくり過ごすとしようか
その、なんだ
ただのんびり過ごすだけでいいというのは慣れないな
手招きに応えてソファの彼女の隣へ座り
ああ、ふかふかながら心地よい反発感……
極上の柔らかさだな、と表情も緩み
……ティルは、退屈じゃないか?
そうでないなら、いいんだが
こうしてくつろぐのはホットミルクを振舞った時以来だな
そうだな、いつかの俺の故郷でもこうしてくつろぎたいものだ
もう一時間か
やはりティルと一緒だと時間が経つのが早い
●一時間、二人でだらだらする部屋
細い通路を進んでいく。
ティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)の足取りはとても軽かった。
「どんな部屋が待っておるのか、如何な難題も其方と2人ならなんのその!」
そうじゃろう? と楽し気に瞳瞬かせながらティルが見上げるのは、白波・柾(スターブレイカー・f05809)だ。
「ああ、どんな難題とて乗り越えて見せよう……と」
二人が辿り着いた部屋は広くもなく狭くもなく。
しかし、パッと見てふかふかのソファとクッションが目に入る。他にも、ここで心地よく過ごすためと思われるものばかり。
そして先へ進むための扉には。
「なんだ、『ここで一時間、二人でだらだらすること』?」
「一時間のんびり? なんとまぁ、当たり部屋!」
ティルは簡単なお題じゃと柾へと視線向ける。
すると柾は少しばかり、難しそうな表情を浮かべていた。もっと無理難題が与えられると思っていたのだがそんな雰囲気がないこの部屋。
「くつろぐだけでいいのか? そう来られると、逆に身構えてしまうな……」
「なぁに、これ程のお膳立て。身構えるだけ損というもの」
ほら、と声に重ねるように言ってティルはソファへぽふんと身を沈める。思っていたよりもふかふかの心地にティルはおお! と声零しぱっと笑み浮かべ。
「柾、これは良き物じゃ!」
雲に座れたならこんな風じゃろうかと言いながらふかふかクッションも抱きかかえティルはご満悦。
そして隣をぱふぱふ叩いて手招きし、柾もと呼ぶ。
「とりあえず、ゆっくり過ごすとしようか」
呼ばれて、ふと表情緩め柾も隣へ。
「その、なんだ。ただのんびり過ごすだけでいいというのは慣れないな」
言いながらソファに腰を下ろせば
「ああ、ふかふかながら心地よい反発感……極上の柔らかさだな」
柾の表情も緩む。けれどまだ少しばかり、硬さも見えて。
「ほほ、肩の力が抜けぬのならば妾が揉んでやろうか?」
口元隠してからころ笑うティル。柾はふと、思っていたことを訊ねる。
「……ティルは、退屈じゃないか?」
「其方と在ってなんの退屈などあろうものか」
「そうでないなら、いいんだが」
言って、こうしてくつろぐのはホットミルクを振舞った時以来だなと柾は紡ぐ。
その日をティルもまた、思い出しその双眸を緩やかに笑みとする。
「懐かしゅう温かな記憶じゃ」
そして、そう言えばと続ける。
「其方の故郷へという話をした日もあったな」
いつか其処でもゆるり語りたいものよと微笑めばそうだなと柾も頷く。
「いつかの俺の故郷でもこうしてくつろぎたいものだ」
そして――ゆっくりと、扉が開く気配にティルと柾は視線向けた。
二人で話しいれば、時が進むのも早い。
「ああ、ほら。一時間などあっという間じゃ」
「もう一時間か。やはりティルと一緒だと時間が経つのが早い」
それは、妾もとティルは笑む。
ぴょんとソファから少女は飛び降りて、行こうと男へ微笑んだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
四・さゆり
【マコ(f13813)と】
アドリブ、大好きよ。
ふたり、と聞いて。
頭に浮かんだ男が、今横にいる。
入り口を開くマコの後に続いて、わたしは一歩踏み出した。
「キスしないと出られない部屋」
あら、随分とかわいいのね。
ーーー
マコが出口を殴っている間に、
マコの上から下まで眺めて、みて。
そうね、贈るとするのなら。
「マコ、」
呼べば機嫌の悪そうな顔がこちらを向くでしょう。
「屈みなさい。」
何を食べたらこうも育つのかしら、
両の手で引き寄せた顔が難しい顔をしてるから、
ツン、と指先で、その鼻を突いてから。
そこにひとつ口付ましょう。
見開いた目がまんまるで、かわいい。
「ほら、あなたの番よ。」
ーー
(あなたにあげるのは、愛玩。)
明日知・理
さゆり(f00775)と
アドリブ歓迎
_
『キスしないと出られない部屋』
あ?
ーーー
「…」
まさかこんな内容だとは思わないだろう。
扉をこじ開けようと試みたが、成果は無い。内心舌打ちをする。
…別に、さゆりにキスを贈る事が嫌なわけではない。
だが、俺は男でコイツは女だ。そう簡単に贈ってよいものではないだろう。
試行錯誤していた最中、さゆりに呼ばれ振り返る
秘策でも思い付いたのかと素直に彼女の言葉に従った
が。
贈られたキスに、不覚にも目を丸くして
悪戯っぽく彼女が微笑むものだから
…ああ、クソ。悩んでた俺が馬鹿みてえだ
「…
さゆり、」
自然な動作で彼女の前髪をするりと上げ
額に一つ、口付けを。
_
(込めたのは、親愛)
●キスしないと出られない部屋
ふたり、と聞いて。
四・さゆり(夜探し・f00775)の頭にぱっと浮かんだのはある男だった。
その男、明日知・理(月影・f13813)が今横におり、さゆりはそっと視線向ける。
と、行き止まり。その二人の前にあるのは一つの扉でそれを開き先に一歩、部屋に入った理は何とも言えぬ声を落とした。
「あ?」
その零れた声はさゆりの耳にも届いていた。その後にこの先に何があるのか、理の後ろからひょいっと一歩踏み出し見れば――キスしないと出られないと書かれた扉が見える。
「あら、随分とかわいいのね」
楽しそうにさゆりは紡ぐが、理にとってはそうではなく。
無言で次に続く扉へと近づいた。
「……」
まさかこんな内容だとは思わない。理は眉を寄せ、その拳を扉へと向けた。
理は扉をこじ開けようと試みるが成果は無い。殴っても、蹴ってもびくともしない
零れ落ちそうになる舌打ちを、理は心の内に収めた。
きゅっと一層深く眉を寄せて理は思う。
別に、さゆりにキスを贈る事がいやなわけではないのだ。
だが。
(「俺は男でコイツは女だ。そう簡単に贈ってよいものではないだろう」)
そうそう、やすやすとしてよいものではないと理は思いながら再び扉を開くべく殴ってみる。
そんな様子をさゆりは見ていた。
上から下まで眺めて、みて――そうね、贈るとするのなら、とそっと歩み進める。
「マコ、」
呼ばれて、理は振り返る。
開かないと不機嫌そうなその表情に、さゆりは。
「屈みなさい」
理を見上げてその一言を、向けただけ。
秘策でも思いついたのかと、理は素直にその言葉に従って屈む。
何を食べたらこうも育つのかしらと思いながらさゆりは手を伸ばした。
さゆりのその手は両頬挟んで、ぐいっと理の顔を引き寄せる。
その顔は難しい顔をしているもので、ツン、と。
さゆりは白い指で理の鼻を突いて――ちょんと、軽く口付けた。
理は不覚にも目を丸くして。
すると、目の前でさゆりがふふりと悪戯成功というように微笑んで見せて。
「ほら、あなたの番よ」
ああ、クソと思わず零れそうになるのを理は堪える。悩んでいた俺が馬鹿みてえだと。
「……さゆり、」
自然に、そっと。理は手を伸ばしさゆりの前髪をするりと上げる。
そして額に一つ、口付け落とす。
それはほんの僅かの間の事。
そして――今までまったく動きもしなかった扉がゆっくりと開かれた。
行きましょ、と軽やかにその傍らすり抜けて進むさゆり。立ち上がり、理もその後をついていく。
さゆりが理に向けたのは――あなたにあげるのは、愛玩を。
そして理が込めたのは、親愛。
二人の想いは――すれ違っているのか、それとも触れ合っているのか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
城島・冬青
アヤネさん(f00432)と
赤面するまでお互いを褒めちぎる?
本気で戦え〜とか物騒な条件でなくてよかったです
簡単ですね
沢山言えますから
まずは頭の回転が速くてとてもクールです
髪の毛がとってもサラサラで良い香りがします
ん゛ん゛…!
そうきましたか
大人でしっかりしてて…
あ、でもちょっとポンコツなとこもあってそこがまた親近感が湧くというか可愛いといいましょうか…
…先日アリスラビリンスで私が泣いてしまった時
優しく抱きしめてくれた腕が暖かくて…頼もしくて
アヤネさんのこと好きだなーって思いました…
あはは、褒める〜になってないかな、コレは
ファ?!キスゥ?!!
無理無理!
だめですって
というか
扉はまだ開かないんですか?
アヤネ・ラグランジェ
【ソヨゴf00669と】
赤面するまで相手の好きなところを言う?
残念もっと際どい話かと思ったのにネ
ソヨゴにほめられて喜ぶ
僕はソヨゴの全部が好きだから
いくらでも言えるとも
じゃあ僕は
お日さまのような笑顔が好き
元気で明るい声が好き
まっすぐ見つめてくる瞳が好き
僕を信頼してくれる優しさが好き
(ソヨゴの口から好きって言葉が出たの初めて)
目をそらし口元を抑えて顔が赤くなったのを隠す
ううっ、くやしいけどうれしい
なんとか言い返す
抱きしめると腕の中にちょうどおさまる体が好き
ふわっと柔らかい唇が好き
キスしてもいい?
と耳許で囁く
ダメかー
予想通りだ
素直に引く
でもこれで扉は開くよネ
●赤面するまでお互いに褒めちぎる部屋
城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)はほっとしていた。
「赤面するまでお互いを褒めちぎる? 本気で戦え~とか物騒な条件でなくてよかったです」
ね、と視線向けた先にはアヤネ・ラグランジェ(颱風・f00432)だ。
「赤面するまで相手の好きなところを言う? 残念もっと際どい話かと思ったのにネ」
なんて、とアヤネが笑えば冬青も笑って返す。
「簡単ですね、沢山言えますから」
アヤネも、なんて簡単と思う。
ソヨゴにほめられて喜ぶなんて難しい事ではない。
「僕はソヨゴの全部が好きだからいくらでも言えるとも」
「まずは頭の回転が速くてとてもクールです。髪の毛がとってもサラサラで良い香りがします」
それから、と冬青は言葉重ねていく。
それに負けじと、じゃあ僕はとアヤネも紡ぐのだ。
「お日さまのような笑顔が好き。元気で明るい声が好き」
まっすぐ見つめてくる瞳が好き、それから。
「僕を信頼してくれる優しさが好き」
微笑みと共に贈られた言葉に、冬青はちょっとばかり、自分の頬が熱くなるのを感じて。
「ん゛ん゛……! そうきましたか」
次は私の番と冬青は紡ぎはじめる。アヤネはその、紡がれる言葉を楽しみに待っていた。
「大人でしっかりしてて……あ、でもちょっとポンコツなとこもあってそこがまた親近感が湧くというか可愛いといいましょうか……」
そういって、ふと。冬青は思い出す。先日のことを。
「……先日アリスラビリンスで私が泣いてしまった時、優しく抱きしめてくれた腕が暖かくて……頼もしくて」
冬青はそしてふにゃっと柔らかに微笑み向ける。
「アヤネさんのこと好きだなーって思いました……」
その言葉は、アヤネにとって――初めてのものだ。
ソヨゴの口から好きって言葉が出たの初めてと、心に満ち溢れるものがある。
視線向けられなくなり、目をそらし口元抑えてアヤネは顔が赤くなったのを隠す。
冬青も照れ隠しのように声あげて笑っていた。
「あはは、褒める~になってないかな、コレは」
「ううっ、くやしいけどうれしい」
このまま言われっぱなしではとアヤネもなんとか、言葉見つけて。
「抱きしめると腕の中にちょうどおさまる体が好き。ふわっと柔らかい唇が好き」
そこでアヤネは思いついて冬青の耳許へと顔を寄せ。
「キスしてもいい?」
「ファ?! キスゥ?!!」
慌てて上ずる声。無理無理! とぱたぱたと手を振って冬青は紡ぐ。
「だめですって」
「ダメかー」
と、その答えは予想通りでアヤネはすぐに、素直に身を引く。
「というか扉はまだ開かないんですか?」
「でもこれで扉は開くよネ」
ほら、顔真っ赤だしと紡ぐアヤネ。アヤネさんもと冬青は言い返し、二人で笑い合っていると、扉が開く音が響くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
太宰・寿
英(f18794)と
英から誘ってくるの珍しいね
頼ってくれてるなら嬉しいな
頑張ろうね
相手の好きなところ10個?合わせてでいいのかな…だ、大丈夫?
私が言うよ(ぐっ)
嘘つかないところ、花を育てるのが上手なところ、周りをよく見てるところ、ご飯残さず食べるところ……(指折り数え)
挙げてくれる言葉に目を瞬いて
最後のひとつは私に言わせてほしいから、そっと人差し指で唇を塞ぐよ
……優しいところ!
へへ、ありがとう。英がいてくれて毎日楽しいよ!
背伸びして頭をわしゃわしゃしちゃう
照れ隠しの不機嫌そうな顔も好きなんだけど、眉間のシワが増えそうだから内緒にしとこう
花房・英
寿(f18704)と
誘えるのが寿しか浮かばなくて
だけど
どこまで付き合ってくれるのか、とか
俺はどこまで寿を信じられるのか、とか
それを知るのが本当は怖い
(10個)(眉間にシワ)
言われるばかりじゃ駄目だと思うから
寿の言葉に被せるように
絵描いてる時の楽しそうなとこ
花が咲いたらいつも喜んでくれるとこ
世話焼きなとこ
一緒にいると安心するとこ
俺のこと、ちゃんと見てくれるとこ
…なんで邪魔すんの
優しいんだとしたら、あんたがそうさせてるんでしょ
ちょっと、髪ボサボサになるんだけど
小言を言いつつされるがまま
へらへら笑いやがって、と思うけど
その顔も嫌いじゃない…と思う
絶対言わないけど
●相手の好きなところを10個いう部屋
「英から誘ってくるの珍しいね」
頼ってくれてるなら嬉しいな、と太宰・寿(パステルペインター・f18704)は花房・英(サイボーグのグールドライバー・f18794)へと笑いかけた。頼りにしてるよ、と気持ち込めて。
頑張ろうね、という寿に英は頷いて返す。
誘えるのが、寿しか浮かばなくて。けれど、どこまで付き合ってくれるのか、とか。
どこまで寿を信じられるのか、とか。
それを知るのが本当は怖いのだが、英はその心の内を隠して進む。
そして辿り着いた、行き止まりの部屋できゅっと、英は眉間にシワを作った。
(「10個」)
その横で寿はこてりと首傾げ、英へと視線向ける。寿にとっては、これは大きな問題ではないから。
「相手の好きなところ10個? 合わせてでいいのかな……だ、大丈夫?」
けれど、英はそうではないのかもしれない。彼の表情を見て、私が言うよとぐっと拳握る寿。
そしてすぅと一息。
「嘘つかないところ、花を育てるのが上手なところ、周りをよく見てるところ、ご飯残さず食べるところ……」
寿は指折り数えながらゆっくりと紡いでいく。
その言葉を耳にしつつ、言われるばかりじゃ駄目だからと英は寿の言葉にかぶせるように口開いた。
「絵描いてる時の楽しそうなとこ、花が咲いたらいつも喜んでくれるとこ、世話焼きなとこ、一緒にいると安心するとこ」
と、英の紡ぐ言葉に寿は瞳瞬かせ、ぱっと視線向けた。。
「俺のこと、ちゃんと見てくれるとこ」
そして、最後にもうひとつ、紡ごうとするその口の前に、寿はそっと人差し指向けてその口塞ぐ。
「最後のひとつは私に言わせて……優しいところ!」
寿が最後の一つを紡ぐと同時に、扉が開いていく。けれど英はちょっと不機嫌そうだ。
「……なんで邪魔すんの。優しいんだとしたら、あんたがそうさせてるんでしょ」
「へへ、ありがとう。英がいてくれて毎日楽しいよ!」
頑張って背伸びをして、寿は手を伸ばし。英の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「ちょっと、髪ボサボサになるんだけど」
と、英は小言を言うのだがされるがままだ。
楽しそうに嬉しそうに。ふにゃりと寿は微笑んでいる。
へらへら笑いやがって、と思うけれど――その顔も嫌いじゃない、と思うのだ。
(「絶対言わないけど」)
そして、寿も。照れ隠しの不機嫌そうな顔も好きだけれど、それは。
(「眉間のシワが増えそうだから内緒にしとこう」)
ふふ、と笑い零して次の扉へ進もうと寿は言う。眉間にシワをわずかに残したままに、英も一緒に歩み始めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
マリス・ステラ
緋翠(f03169)の側に
「どうしました?」
呆然と、あるいは慄くような緋翠の声
書かれた内容よりも彼をまじまじと見つめる
それから内容を確かめると、
「あらあら……」
自分でも態とらしい声が出ました
唸るように呟く彼が可笑しい
笑いを堪えます
策を問われると【黄金律】を使用
「主よ、主よ……」
祈るふりを(5秒)してから扉に手をかけますが開きません
殺したくないという緋翠に微笑む
「……え?」
傅くような緋翠に戸惑う
それは私がまるで──
「お姫様みたいです……」
恥ずかしくなり視線を逸らす
差し出した手に触れた唇は冷たかった
扉は開き、いつもの緋翠がいる
「……どこで覚えたのですか?」
彼の隣を歩きながら、私は手をそっと押さえた
緋翠・華乃音
マリス・ステラ(f03202)と共に
「……マジか」
扉にはこう書かれていた。
『口付けしないと出られない』と。
そしてこの部屋を作った者に言いたい。
必ずしも恋人同士とかで訪れる訳ではないんだ、と。
「……どうする、マリス。その扉に書かれている事以外にこの部屋を突破する方法に心当たりは?」
聖者のなんか不思議な力で何とかなったり――する訳ないか。
まあ、相手を殺せとかそういう事よりはマシなのかも知れない。
昔の俺はともかく、今の俺はそんな事をしたくはないから。
「――マリス、手を」
……さて、ずっとここに居ても埒が開かない。
口付ける場所まで指示されている訳じゃないから、そっと取った手に唇を付け――それで終わりだ。
●口付けしないと出られない部屋
「……マジか」
緋翠・華乃音(終ノ蝶・f03169)が思わず、呆然と零した言葉にマリス・ステラ(星を宿す者・f03202)は顔あげる。僅かに慄くような声にまじまじと見つめ。
「どうしました?」
問いかけると、扉にはこう書かれていると華乃音は唸りながら、ゆっくりとその言葉を紡いだ。
「『口付けしないと出られない』と」
「あらあら……」
その言葉をマリスも目にし。口元隠し零れた声。それは自分でも態とらしい声が出てしまったと思う程で、思わず小さく笑い零す。
「この部屋を作った者に言いたい。必ずしも恋人同士とかで訪れる訳ではないんだ、と」
華乃音は唸るように呟く。その言葉には本当に、この部屋を作った者に向ける気持ちが籠っていた。そんな華乃音のも可笑しくて、マリスは笑い堪える。
「……どうする、マリス。その扉に書かれている事以外にこの部屋を突破する方法に心当たりは?」
策を問われて、そうですねと笑い払うように小さく咳払い一つ。
「主よ、主よ……」
と、マリスは祈りを捧げる。それは次の行動の成功率をあげるものだ。
そして5秒、祈るふりをし扉に手をかけるが――まったく動かない。それでは開きません、というようにかたく閉じられている。
「聖者のなんか不思議な力で何とかなったり――する訳ないか」
それでも、と華乃音は言葉続ける。そして刻まれた言葉を再度見つめた。
「まあ、相手を殺せとかそういう事よりはマシなのかも知れない」
昔の俺はともかく、今の俺はそんな事をしたくはないからと華乃音は言うのだ。
そう紡ぐ彼へとマリスは微笑む。
すると、すっと――華乃音の姿がマリスの視界から下がり。
「――マリス、手を」
「……え?」
傅くようなそれに、マリスは戸惑う。
それはまるで――まるで。
「お姫様みたいです……」
ほとりと零し、恥ずかしくなりマリスは視線を逸らす。
「……さて、ずっとここに居ても埒が開かない」
口付ける場所まで指示されている訳じゃないからと、華乃音はその手をとりそっと、口付けた。
その、手に触れた唇は冷たく。
「これで終わりだ」
その声と共に、開かれていく扉。
「……どこで覚えたのですか?」
マリスが瞳に映す華乃音はいつもの、マリスが知る彼だ。
どこだろうな、と微かに笑み歩み始める。
その隣を歩きながら、マリスは先ほど、冷たい唇触れたその手をそっと押さえたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リル・ルリ
🐟櫻と人魚
アドリブ歓迎
ば、ばかさよ!
はっきり言わないでよもうっ
恥ずかしいだろっ
照れてぷんすこ…満更でもない
みて
「尻尾」をみせないと出られない部屋だって
君の尻尾をみせて
僕のはこれね!(尾鰭をピン!
ずっと櫻の尾を見たかった
何時も隠して聞いてもはぐらかすんだ
僕にだけ明かして欲しい
もっと知りたいと願うのは
我儘だろうか
笑わないよ
怖がらないよ?
八つ首の蛇…これが櫻の尾
八岐大蛇の血をひくときいていたけど
威嚇する大蛇は彼の心情を表しているようで
安心させるように頬と、白蛇の頭を撫でる
立派で可愛い蛇だ!
忌まわしくなんてない
綺麗だ
見せてくれてありがとう
微笑み桜雨降らせる瞼に口付けを
君の尾の蛇とも仲良くなるんだから
誘名・櫻宵
🌸櫻と人魚
アドリブ歓迎
そうねえ
ぎゅうも接吻もいつもしてるものね
照れなくてもいいのに
何をさせられるのかし……え、尻尾を?!
……リルのそれは尻尾なの?
どうしても見せなきゃダメ?
親にも見せた事ないの
躊躇い俯き
恐がられたら気味悪がられたらと思い悩む
でもリルに受け入れてもらえるなら
意を決し尾を晒す
あたしの呪印と同じ
八つ首に分かれた白桜の大蛇…八岐大蛇があたしの尾よ
うねりくねり威嚇するそれが忌まわしい
反応が怖くて両手で顔を覆って
昔は違ったの
でも龍になる度に
人を喰らう度に変わって
こんな化物みたいに
言い訳よ
こうなったのも全て悪龍の私の――
触れる手と瞼に落ちる唇に
優しい言葉
あなたは私の心の扉も
開いてくれるのね
●『尻尾』をみせないと出られない部屋
「そうねえ」
と、誘名・櫻宵(屠櫻・f02768)は呟いて、ふふりと小さく笑い零す。
「ぎゅうも接吻もいつもしてるものね」
「ば、ばかさよ! はっきり言わないでよもうっ」
はずかしいだろっと、リル・ルリ(想愛アクアリウム・f10762)は照れながらぷんすこ。
けれどそれはまんざらでもないのだ。照れなくてもいいのに櫻宵は小さく笑い零していた。
そしてリルは目の前の扉に刻まれた言葉を示す。
「みて。『尻尾』をみせないと出られない部屋だって」
「何をさせられるのかし……え、尻尾を?!」
「君の尻尾をみせて。僕のはこれね!」
尾鰭をピン! と跳ねさせるように持ち上げるリル。ふわり、とその尾鰭が動きにゆっくりとついていく。
「……リルのそれは尻尾なの?」
瞬いて、櫻宵は零す。尻尾だよ! とリルが言って、櫻宵は小さく笑い零した。
けれど、その笑みには――何か、いつもないものが滲んでいる。櫻宵は視線をさまよわせ、その唇をゆっくりと動かした。
「どうしても見せなきゃダメ?」
その声は少し、震えているような気配。親にも見せた事ないの、と躊躇い俯く。その声色は細く、弱い。
恐がられたら、気味悪がられたらと櫻宵は思い悩んでいるのだ。
その櫻宵の様子を目に――リルは思うのだ。そして静かに、待っている。
何時も隠して聞いてもはぐらかす――櫻の、尾の事。
僕にだけ明かして欲しい。もっと知りたいと願うのは。
「我儘かな?」
ぽつりと零す。その声は櫻宵の耳には届いていない。
けれど、リルはふと笑み浮かべて自分の気持ちを伝える。
「笑わないよ? 怖がらないよ?」
大丈夫――と。安心してというように。
その声に、表情に櫻宵は――リルに受け入れてもらえるなら、と櫻宵もその心を決めてゆっくりと尾を晒す。
まだそこには逡巡があるけれど、リルならと信じているから。
「あたしの呪印と同じ……八岐大蛇があたしの尾よ」
八つ首に分かれた白桜の大蛇。うねりくねり威嚇するそれが忌まわしいと櫻宵はその表情歪める。
そして――見せて、見られて。どう思われるのか。
リルがどう思っているのか、信じているけれどやはりその表情見るのも怖ろしく両手で櫻宵は顔を覆い小さな声零す。
「昔は違ったの」
でも龍になる度に。人を喰らう度に変わって。そして、こんな化け物みたいにと櫻宵はか細く告げる。
「言い訳よ。こうなったのも全て悪龍の私の――」
その言葉の続きが紡がれる事はなかった。
リルの手がやさしく振れる。そっと、その顔隠す手に、その頬に触れた。
そして白蛇の頭もそっと、撫でて。
「立派で可愛い蛇だ! 忌まわしくなんてない。綺麗だ」
八つ首の蛇。これが櫻の尾とリルは見つめる。
八岐大蛇の血をひくときいていたけど威嚇する大蛇は彼の心情を表しているよう。
何も、怖いことなんてない。だってこれも櫻なんだとリルは思う。
「見せてくれてありがとう」
リルは微笑み、その瞼へと口付ける。
「君の尾の蛇とも仲良くなるんだから」
今は、まだ警戒して威嚇しているけれど、きっと――必ずとリルは微笑む。
櫻宵は優しい言葉、とリルを見つめて――あなたは私の心の扉も、開いてくれるのねと柔らかに微笑みを浮かべた。
次に進むべき道への扉は、すでに開いていた。
けれど今しばらくは、ここで。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
特殊な迷宮とは聞いておりましたが
何かをしなくてはならないとは
彼と手を繋いだまま見た扉の内容は
『一番好きな処を一つ挙げよ』
……困りましたね
一番好きな所を一つしか挙げられないなんて
笑う顔も、照れた顔も……他愛ない会話を交わす時に見せる顔も
私を守る盾として立ち向かう勇ましい姿も
好きな処ばかりで悩ましいです
ですが、何より私の心を灯してくれたのは「優しさ」
彼はきっと否定してくるのでしょうけど
私が迷い、己の道を失いそうになった時
傍に寄り添ってくださった貴方の優しさに私は救われました
私はその時の事を、ずっと忘れないでしょう
……ありがとうございます
改めて言い合うのは恥ずかしくもあり、嬉しくもあります
篝・倫太郎
【華禱】
いつも通り、手を繋いでのんびりと
ま、急いでもどうしようもないしな?
部屋の出口刻まれた文字は
『お互いが一番好きな所を一つあげること』
一つ、一つかぁ……
繋いだ手は離さないで考える
ちらりと夜彦の横顔を盗み見て
容姿なら……分かり易いのかもしれねぇけど
目に見える容姿も、目に見えない中身も
どちらも合わせて、俺が好きな夜彦だから
でも、不問なら
きっと大丈夫だ
なぁ、夜彦
あんたの中で、俺が一番好きなところは
あんたの太刀筋なんだぜ
迷わない、真っすぐな、あんたそのものみたいな太刀筋
一番最初に惚れて、今でも一番好きなところ
扉が開いたら先へ
でも良かったや
あんたに触れたら駄目とかじゃなくて
照れを誤魔化してそう告げる
●一番好きな処を一つ挙げる部屋
「特殊な迷宮とは聞いておりましたが何かをしなくてはならないとは」
月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)の言葉に篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は笑って繋いだ手を握る力をわずかに強めた。
「ま、急いでもどうしようもないしな?」
そうですね、と返す夜彦。
そして二人の前に現れた扉には――一番好きな処を一つ挙げよ、と刻まれていた。
「……困りましたね」
「一つ、一つかぁ……」
二人同時に、困ったという気持ちが滲む言葉落ちる。
一番好きな所を一つしか挙げられないなんてと夜彦は苦笑を。
ちらりと、繋いだ手はそのままにい倫太郎はその横顔を盗み見る。
(「容姿なら……分かり易いのかもしれねぇけど」)
目に見える容姿も、目に見えない中身も。どちらも合わせて、夜彦だ。
どちらも合わせて――倫太郎の好きな、夜彦。 そして夜彦も、また考えていた。
(「笑う顔も、照れた顔も……他愛ない会話を交わす時に見せる顔も」)
そして――夜彦を守る盾として立ち向かう勇ましい姿も、とその姿を思い浮かべ瞳細める。
「好きな処ばかりで悩ましいです」
その言葉に倫太郎は瞬き、そうだなと笑う。
「でも、不問ならきっと大丈夫だ」
はいと夜彦は頷いてその口開く。
「何より私の心を灯してくれたのは『優しさ』」
私が迷い、己の道を失いそうになった時、傍に寄り添ってくださった貴方の優しさに私は救われましたと夜彦は静かに告げる。
「私はその時の事を、ずっと忘れないでしょう」
正面から告げられるその言葉。
そんなことない、と否定も弱く。けれど、倫太郎は笑って返した。
そして――なぁ、夜彦と呼びかける。
「あんたの中で、俺が一番好きなところはあんたの太刀筋なんだぜ」
迷わない、真っすぐな、あんたそのものみたいな太刀筋。
一番最初に惚れて、今でも一番好きなところと、倫太郎は胸を張って言う。
「……ありがとうございます」
その言葉を受け取った夜彦は、恥ずかしくもあり、嬉しくもある。
声色に滲む気持ちを受け取れば、扉開く音に二人の視線はそちらへ向いた。
行こうぜ、と倫太郎は夜彦の手を引き一歩を踏み出した。
「でも良かったや」
「何が、ですか?」
ちらりと視線向けて。倫太郎はくしゃりと笑み向ける。それは照れをごまかすような笑みだ。
「あんたに触れたらダメとかじゃなくて」
夜彦は瞬いて、確かにと笑って返したのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
傘・ゼン
とどめ(f02262)と
アレンジ大歓迎ヨ
ーー
‥‥マブダチじゃん俺ら。んなのに殴り合うとかそんな条件だったらさ俺一生出れねーかもてかうわコイツ普通にドア開けやがった
‥‥は?
【協力プレイで勝利し、喜びのハグをしないと出れない部屋】
はァ?
ー
まじで拍子抜け
あ?なにしてんのとどめさん
せつめーしょ?
‥‥ま
楽しそーじゃん、やったことねえ、やろやろ
つか、ムッッズ
おいこらとどめ勝手に死ぬんじゃねえアーー!いいとこだったのにクソ!
おもしれーな、これ
買うか‥‥
!CLEAR!
いッえーい!もっかいやろー‥‥ぜ
はぐ?
めっちゃ友達っぽいじゃん
‥‥。
「るせーよ。」
俺は数十秒かけてのろのろとどめさんとハグをしました
はっっず
四月一日・とどめ
■ゼン(f09217)くん行きます!
■お部屋
【協力プレイで勝利し、喜びのハグをしないと出られない部屋】
部屋に置かれていたのは、テレビと見慣れぬゲーム機。
息を合わせないとクリア出来ない。
■関係
マブダチ
■行動
「なるほどなあ!!!」
ちょっと、予想してたんと違う。
「え、ゼンくんこのゲームやったことあります?とどめちゃんはじめてなんですが!」
コントローラーを持って首を傾げて。
2人で説明書を読んで、いざスタート!
「ヨッッッシャー!!」
めっちゃがんばりました!
楽しかったです!
「さあ!分かち合いますよ!」
バッと腕を広げて待機。
「…あ、さてはゼンくんちっと照れてますね?
トモダチっぽいの照れてますね??」
●協力プレイで勝利し、喜びのハグをしないと出られない部屋
入口は開かれ、そしてゆっくりと傘・ゼン(靉靆・f09217)は四月一日・とどめ(仮縫・f02262)の後ろを歩んでいた。
「……マブダチじゃん俺ら。んなのに殴り合うとかそんな条件だったらさ俺一生出れねーかも」
と、ゼンが紡ぐ傍から、前に現れた扉をばーんと勢いよくとどめは開いた。
「てかうわコイツ普通にドア開けやがった」
その部屋には――ソファとクッションと。それから、ゲーム機にそれを映す大きな画面。
「なるほどなあ!!!」
ちょっと予想してたんと違う、と思いながらとどめはその先にある、閉じられた扉を示す。
「ゼンくん、これしないといけないようです!」
「……は?」
そこには――協力プレイで勝利し、喜びのハグをしないと出れない部屋――と、ある。
「はァ?」
思わず、ゼンの口から零れた声。ため息交じりに、まじで拍子抜けと思っているととどめがすちゃっと、そのゲームの前に座っていた。
「あ? なにしてんのとどめさん」
「え、ゼンくんこのゲームやったことあります? とどめちゃんはじめてなんですが!」
と、すでにコントローラーを持って首を傾げる。
そしてあっ、と声あげて手にしたのは説明書だ。
「説明書!」
「せつめーしょ?」
と、ゼンもそれを一緒に覗き込む。
「……ま、楽しそーじゃん、やったことねえ、やろやろ」
説明書を見て、いざスタート。
ふたりで協力しながらダンジョンを進むものは、最初は慣れるための簡単なものから始まって、徐々に難しくなっていく。
「つか、ムッッズ」
「あっ」
「おいこらとどめ勝手に死ぬんじゃねえアーー! いいとこだったのにクソ!」
と、ちょっとミスしただけでばくっと下から出てきた敵に食べられてしまったとどめ。
「おもしれーな、これ。買うか……」
アルダワのどこかに売ってるだろうか、とゼンはそのゲームのタイトルを覚える。そして再度、先ほど負けたステージに挑戦。
そしてふたりで力を合わせ最終ステージにたどり着き――えげつない、いやらしい攻撃するラスボスをどうにかこうにか、ギリギリのところで撃破しクリアの文字が画面を踊る。
「ヨッッッシャー!!」
とどめはコントロール投げ出す勢いで、万歳して喜ぶ。
めっちゃがんばりました! 楽しかったです! ととどめは声あげて、そしてゼンに向き直り、二人でハイタッチ。
「いッえーい! もっかいやろー……ぜ」
ちゃらららーんと軽妙な音楽と共にエンディングが始まって。
そういうもののバッと腕を広げて、とどめが待機している。
「さあ! 分かち合いますよ!」
そういえば、と――熱中していた間は忘れていたのだが。はぐ? とゼンも思い出す。
「……あ、さてはゼンくんちっと照れてますね?」
めっちゃ友達っぽいじゃん、と紡ごうとしたならば。
「トモダチっぽいの照れてますね??」
と、先にとどめがふふりと楽し気に笑み浮かべて続けた。
「……」
その言葉を真顔で受け止めて、ちょっとだけ視線反らすゼン。
「るせーよ」
のろのろと、ゼンは数十秒かけてうごき、両手広げるとどめとハグを。
するとゆっくりと、閉じられていた扉が開いていく。
はっっず、と小さくゼンが零すのがとどめの耳には届いていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
浮世・綾華
きよ(f21482)と
きずな…?
そんなものはないがまぁ行くか
え、よゆーじゃん
俺ものまね得意だもん
一緒にやったら良く分かんなくなるから交代でな
はい、まずお前から~
…は?
全然似てねーよ
はい、やり直しー!
うっせー、そんなんじゃ此処から出れねーぞ
お前とここに閉じ込められるなんてごめんだからな
じゃあ次は俺
良く見とけよ
「元気良い、優しい、料理うまい、とかじゃね?
っつーか、きよしじゃねーよ!くそっ、くそっ!」
やり終えてドヤ顔
え、お前いつもくそくそ言ってるじゃん
やぁだよ、それよかお前もちゃんとやって
どこが俺なの
はい、もう一回
もう一回
…おい、馬鹿にしてんのか
真面目にやってる?
砂羽風・きよ
綾華(f01194)と
俺達の絆をなめんなよ。
な、綾華。行こうぜ。
早速なんか書いてあるぞ。
『互いの真似をしつつ良い所を言うこと』
おいおい、マジかよ!
綾華の真似とか出来っかな…
え、俺の真似出来んの?
今からスタートな。
どんな風に喋っていたかを思い出す
…やべぇ、俺のことをおちょくってるイメージしかねぇよ!?
…!そうか、格好良く喋ればいーんじゃね?
業とらしく髪の毛をかけ上げて
お前は格好良いよ。
そんなことしない?マジで?
確かに一度も見たことねぇかも。
お、おう。やってくれ。
…おい!俺そんなこと言ってるか!?
よし、やるぞ。
口許に手を当てて
ふ、意外とノリが良いところが好きだぜ。
これも違う!?
出来るまで続けるぞ!
●互いの真似をしつつ良い所を言う部屋
「俺達の絆をなめんなよ。な、綾華。行こうぜ」
と、瞳を楽し気に瞬かせ、砂羽風・きよ(屋台のお兄さん・f21482)は浮世・綾華(千日紅・f01194)へと視線投げる。
「きずな……?」
綾華は何言ってるんだ、というような表情。そんなものはないがまぁ行くか、と先を行くきよの後ろをついていく。
そして辿り着いたのは、閉じられた扉のある部屋。その扉に刻まれた文字をきよが見つける。
「早速なんか書いてあるぞ」
そこを見れば――互いの真似をしつつ良い所を言うこと。
「おいおい、マジかよ! 綾華の真似とか出来っかな……」
「え、よゆーじゃん」
「え、俺の真似出来んの?」
「俺ものまね得意だもん」
マジか。
マジマジ。
そんなやりとりをして、綾華は一緒にやったら良く分かんなくなるから交代でなと提案する。
それは確かに、よくわからなくなりそうだときよも唸った。
「はい、まずお前から~」
と、綾華はきよを促す。
きよはどんな風に喋っていたかを思い出し――眉をきゅっと寄せ唸った。
「……やべぇ、俺のことをおちょくってるイメージしかねぇよ!?」
そんなことはねーよ、と綾華は笑う。そんなことはある、かもしれない。
なんとなく、腑に落ちないままにきよは気づいた。
(「……! そうか、格好良く喋ればいーんじゃね?」)
と、今からスタートな、と一呼吸。すっとあげられる手。
それを綾華の視線が追いかけていく。その手は業とらしく、髪をかき上げて。
「お前は格好良いよ」
――しばしの沈黙。
「……は?」
その後に、這うような声色がひとつ。その声落とした綾華は今のはなんだ、という視線を向けていた。
「全然似てねーよ。はい、やり直しー!」
そんなことしねーよと綾華が言うと、えっときよは驚いて。
「そんなことしない? マジで? ……確かに一度も見たことねぇかも」
「うっせー、そんなんじゃ此処から出れねーぞ」
お前とここに閉じ込められるなんてごめんだからな、と言って。じゃあ次は俺と綾華は言う。
「良く見とけよ」
「お、おう。やってくれ」
きよは姿勢正して改まる。綾華は、自分が常々みているきよの姿を思い浮かべ、口を開く。
「元気良い、優しい、料理うまい、とかじゃね? っつーか、きよしじゃねーよ! くそっ、くそっ!」
と、やりきってドヤァと。綾華は渾身の笑みをきよに向けた。
「……おい! 俺そんなこと言ってるか!?」
「え、お前いつもくそくそ言ってるじゃん」
言ってねーよ! と言うけれど。言ってる、と綾華は返すのだ。
そしてきよが絶対違う! やりなおせ! というのだけれど。
「やぁだよ、それよかお前もちゃんとやって」
「俺がやったら綾華もやれよ!」
よし、やるぞときよは気持ちを組み立てる。
次は――これでどうだ! と、とった行動は口元に手を当てて。
「ふ、意外とノリが良いところが好きだぜ」
「どこが俺なの」
間髪入れず、どうだという前に綾華から繰り出される否定。
「はい、もう一回」
「こ、こうか!?」
と、同じような感じで再度チャレンジするきよ。けれどそれを見る綾華は半眼だ。胡乱気な視線を向けている。
「もう一回」
「んんっ!? じゃあ、こ、こうだ!」
「……おい、馬鹿にしてんのか」
「これも違う!?」
「真面目にやってる?」
もちろん、やってる。やっている。やっているのだが。
だがしかし。しかし何故だかわからないがきよの、綾華の真似は何かが違うのだ。
出来るまで続けるぞ! ときよは言って頑張るのだが綾華からのOKは出ない。
なお扉が開く気配は、今はまだ全くなかった。合格ラインが一体どこなのか、それもまだわからぬまま――今しばらく迷走は続く。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジャスパー・ドゥルジー
八雲(f21561)と
ひょんな所で縁の出来た男と二人
見上げた扉には不穏な文字
――キスしないと出られない?
俺は別に構わねえけど、と隣を見遣れば
奴の予想通りの反応に悪戯心が首をもたげる
オイオイ何だ、出られずに永久に閉じ込められる方がお好みか?
八雲が俺よりドMだとは知らなかったな
からかいつつ顎に手を添えて
犬に舐められたとでも思っとけ、俺は「悪魔」だけど
唇奪ったら怒られねえうちに開いた扉からさっさと先に進む
ホラホラ仕事が残ってるぜ、さっさと行こう
「かすがい」と呼べるほどの絆がこいつとあるかはまだ分からねえ
けど生まれてもいいんじゃねえかなとは思ってるぜ
出雲・八雲
ジャスパー(f20695)と
ちょっとしたきっかけで縁が出来た仲
まァ、多少の難題ならいけンだろ
……ア”ァ?キスだァ?
お前さんも俺とキスするなンてモノ好きじゃあるまいし…って、はァ??
おま、お前……キスだぞ?
お前さんにドMと言われちゃお終いなンだよ。
…ちッ。さっさと終わらせンぞ。(お手柔らかに頼む、と子声で話し口元の布を取り、目を閉じる)
五月蠅ェ、最初の相手がその辺の犬だなンて真っ平御免なンだよ。
よし、開いたな?開いたならここにいる理由は無ェ
さっさと次行くかァ。
思っていた絆とはなんか違ェが、こういう絆ってのも別に悪くは無ェなと思ってる
●キスしないと出られない部屋
ちょっとした切っ掛けで縁を繋いだジャスパー・ドゥルジー(Ephemera・f20695)と出雲・八雲(白狐・f21561)は迷宮へと足を運んでいた。
「まァ、多少の難題ならいけンだろ」
と、八雲が紡いだ矢先に行き止まりの部屋となる。
そして続く扉に何が刻まれていたかというと――キスをすること。
つまり、ここはキスをしないと出られない部屋なのだ。
俺は別に構わねえけどとジャスパーにとって、これは別段大きな問題としてとらえる事ではなかった。
が、隣を見れば。
「……ア゛ァ? キスだァ?」
低くくぐもった声。口元隠す、その薄布の下で口端が歪んでいるのがわかる。
その八雲の反応はジャスパーにとって予想通りのもので――むずりと。悪戯心が首をもたげた。それはジャスパーの性分なのだから、仕方ない。
発した言葉は、八雲の心を擽る様な声色を纏う。
「オイオイ何だ、出られずに永久に閉じ込められる方がお好みか?」
俺は別に構わない――そんなそぶりで、表情でジャスパーが紡ぐ言葉と。
「お前さんも俺とキスするなンてモノ好きじゃあるまいし……って、はァ??」
八雲の言葉は重なり。八雲の視線は一瞬逸れ、そしてまたジャスパーの方へそろりと戻ってくる。
「おま、お前……キスだぞ?」
本気か、正気かというように伺うような様子。それにジャスパーは、はっと息吐いて笑う。
「八雲が俺よりドМだとは知らなかったな」
そういうと苦虫を食い潰したような表情を浮かべ八雲は。
「お前さんにドMと言われちゃお終いなンだよ。……ちッ」
さっさと終わらせンぞと八雲は言って、口元の布を取りつつ――お手柔らかに頼むと小声落とし目を閉じた。
つぅ、とその顎をからかうようになぞり、手を添えるジャスパー。
「犬に舐められたとでも思っとけ」
俺は『悪魔』だけど、とジャスパーは紡ぐ。その言葉尻に噛みつく様に八雲は言葉重ねて。
「五月蠅ェ、最初の相手がその辺の犬だなンて真っ平御免なンだよ」
その勢いに小さく笑って、ジャスパーはその唇奪う。
そして扉の開く気配に、怒られないうちにさっさとその扉から進むのだ。
「ホラホラ仕事が残ってるぜ、さっさと行こう」
それはまるで、何事もなかったかのように。
「よし、開いたな? 開いたならここにいる理由は無ェ。さっさと次行くかァ」
そして八雲も、何もなかったのだというような調子だ。
先を行くジャスパーの後を足早に追いかける。
その飄々としていた背中を見つつ――八雲は瞳細め。
(「思っていた絆とはなんか違ェが」)
こういう絆ってのも別に悪くは無ェなと言葉にはせず思うだけに。
そしてジャスパーも付いてくる気配に――今の、八雲との絆は『かすがい』と呼べるほどのものがあるのか、それはまだ分からないのだけれど。
ちらりと視線向け、早く来いよとからかうように誘いながら。
そういうものが、生まれてもいいんじゃねえかなと思いながら、口端あげて笑いかけた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
テフラ・カルデラ
ふたば【f15765】と同行
アドリブ可
二人で何かしないと突破できない部屋なのですね…?
どれどれ…『二人でインテリアにならないと出られない部屋』?
ふっふっふ…この部屋にボクたちを入れたのが誤算ですぅ!自らインテリアになるなんて造作でもないのです!!
お皿になったふたばさんを持ち上げてユーベルコード『兎少年黄金像』で自らを黄金像に…
黄金のお皿を持った黄金像なんて素敵なインテリアですぅ! なので突破もできるはず!!
あ、黄金像になる前にカメラでセルフタイマー設定で撮っておきましょう~♪
(戻った後)あ…よーく撮れてますね♪道も開けましたし進みましょう!
赤嶺・ふたば
【テフラさんと参加】
・・・「二人がインテリアになれば出られる」ねぇ。一体これは何が狙いなんだ。まぁいいさこっちしてはなんだかんだでこういうのは好きだからねぇ。
テフラさんは黄金像になってみると言ったから自分はお皿にでもなってみようかな。自分には変身魔法が使えるから問題ないさ。自分や仲間に使うのは数えるくらいしかやった事無いが
(戻ったあとに)あっ、テフラさん写真撮っていたんだ。・・・うーん、いいねぇ、実にたまらない。こうやって姿を変えられた自分の姿をまじまじと見るのは初めてだ。
(アドリブ、絡みOKです)
●二人でインテリアにならないと出られない部屋
テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)と赤嶺・ふたば(銃と魔法が好きな傭兵魔術師・f15765)は、開かれた扉の先へと進んでいた。
「二人で何かしないと突破できない部屋なのですね……?」
それは一体どんな部屋なのか――行き止まり、固く閉じられた扉の前へと、二人は立った。
「どれどれ……『二人でインテリアにならないと出られない部屋』?」
扉に刻まれた言葉をテフラは口にする。そして双葉もふぅん、と零して。
「……『二人がインテリアになれば出られる』ねぇ」
一体これは何が狙いなんだと、ふたばは呆れ――とは違うが。この部屋の意図が読めなくて。
けれど、すぐにその表情は楽し気なものに変わるのだ。
「まぁいいさこっちしてはなんだかんだでこういうのは好きだからねぇ」
「ふっふっふ……この部屋にボクたちを入れたのが誤算ですぅ! 自らインテリアになるなんて造作でもないのです!!」
ね! とテフラはふたばに笑いかける。ふたばもその通りと頷いた。
テフラは黄金像になるという。それなら、とふたばはお皿にでもなってみようかなと紡いだ。
ふたばは変身魔法が使える。だから、問題なくクリアできるのだが、自分や仲間に使うのは数えるくらいしかやったことがない。
けれど、失敗する事ないものわかっているのだ。
魔法を唱えれば、ふたばのその身は皿へと変わる。皿となったふたばをテフラは受け止め、持ち上げて――いざ! と思ったがその前に。
「あ、黄金像になる前にカメラでセルフタイマー設定で撮っておきましょう~♪」
このくらいの角度? このくらいの時間? よし、とテフラはセットして。
「ボクは黄金像……ボクは黄金像……♪」
テフラは硬く輝く黄金にその身を変えて、お皿を持ち上げた黄金像へと変わる。
「黄金のお皿を持った黄金像なんて素敵なインテリアですぅ! なので突破もできるはず!!」
とは、言葉として今は発することはできなかったが。
カメラのタイマーが動いて、写真を一枚。
そして――閉じられていた扉が開いていく音が響き、二人の変身はとけて。
「あっ、テフラさん写真撮っていたんだ」
「あ……よーく撮れてますね♪」
「……うーん、いいねぇ、実にたまらない。こうやって姿を変えられた自分の姿をまじまじと見るのは初めてだ」
テフラが持っている画面を、ふたばも覗き込む。
きらきら輝く、お皿を持った黄金の像。
それはそこにあるだけで存在感ばっちりでインテリアとしては申し分ない姿だったのだ。
「道も開けましたし進みましょう!」
開けた扉の先をテフラが示す。ふたばも頷いて、次の場所へと向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
薄荷・千夜子
【唐菖蒲】
『見つめあって相手の好きなところを伝える』部屋
二人でないと、というのも珍しいですけどクロウさんとなら余裕ですよ!
出口に文字が…なんて?え?そういう感じなんですかっ!?
いや、できなくはないですけど
照れ臭くて目線を合わせられず
ふびゃっ!?顔を潰さないでくださいよぅ…
クロウさん、楽しんでません?
自分ばかりドキドキしてるみたいでジト目でむぅっと
す、好きなところ…優しくて面倒見がよくて、触れてくれる手が暖かいところがす…あっ!?待っ、い、今のは無しで!
慌てながら、それでも彼が優しくないと言うのなら自身も彼の頰に手を添えじっと目を見て
優しいですよ?…意地悪ですけど!
照れて余計な一言付け加えつつ
杜鬼・クロウ
【唐菖蒲】
近所の兄さんとJKみたいな関係
千夜子は二人で進む迷宮は初めてか?
変な迷宮じゃねェとイイが
部屋には赤白紫菫色のペチュニアで出来た綺麗なアーチ
花弁が舞う
内容見て余裕綽々の顔
ンー?何動揺してンだよ(ニヤ
おら、ちゃっちゃと済ませるぞ
ァ?楽しいケド?
お前で遊んでるに決まってンだろ(デコピン
目逸らす千夜子の両頬をむにっと挟む様に掴む
まだ背けるなら髪に手梳いて優し目に
こっち見ろよ
終わらねェだろうが
好きな所聞いて意地悪い笑み
熱いのは指先か彼女の頬か
そういう風に思ってたのか
優しくねェだろ俺は
俺の手?(首傾げ
・好きな所
弄った時の反応
笑顔が可愛い
素直な所
挫けそうになろうと修行を続けて努力する所や諦めない心
●見つめあって相手の好きなところを伝える部屋
真っ直ぐ続く、通路――それを一歩先に、結い上げた髪をふわりと揺らしながら薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)は進む。
それをゆっくりと追いかけるのは、杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)だ。
「千夜子は二人で進む迷宮は初めてか?」
変な迷宮じゃねェとイイが、とクロウは紡ぐ。
「二人でないと、というのも珍しいですけどクロウさんとなら余裕ですよ!」
笑いながら、通路の終わりが見える。
そして開けた先には――ここはどこかの庭園かと思うような、赤白紫菫色のペチュニアで出来た綺麗なアーチ。
そして花弁が舞い踊り、その先に扉が一つ。それが出口だ。
「出口に文字が……なんて?」
その刻まれた言葉をなぞり、クロウは余裕綽々といった表情でそういう内容か、と笑うばかり。
一方千夜子はというと。
「え? そういう感じなんですかっ!?」
と、ちょっと焦っている。
その扉に刻まれた言葉は――見つめあって相手の好きなところを伝えること。
「ンー? 何動揺してンだよ」
その心の内をなんとなく察して、ニヤと口の端を上げて笑うクロウ。おら、ちゃっちゃと済ませるぞと千夜子に笑いかける。
「できないのか?」
「いや、できなくはないですけど」
照れ臭い。だから千夜子はクロウの視線から逃げて、目を合わさないのだ。
それを見て、クロウは両頬をむにっと挟むように掴んだ。
そして視線を合わせようとしたのだがまだ反らす。
「ふびゃっ!? 顔を潰さないでくださいよぅ……」
と、千夜子は見上げた彼の表情を見て、問わずにいられない。
「クロウさん、楽しんでません?」
「ァ? 楽しいケド? お前で遊んでるに決まってンだろ」
そういって、少しだけ意地悪するように笑って――けれど、その千夜子の柔らかな髪に指を通し優しく梳いてやる。
「こっち見ろよ。終わらねェだろうが」
ふと、意地悪気な笑みが柔らかに優しくなる一瞬。
その一瞬に、捕らわれる。自分ばかりドキドキしているみたいで、千夜子はそれ隠すようにジト目でむぅっと唸った。
そして視線があって、ほらと千夜子は促される。
「す、好きなところ……優しくて面倒見がよくて、触れてくれる手が暖かいところがす……あっ!? 待っ、い、今のは無しで!」
と、言うものの、クロウの耳にはもう届いてしまっている。
へぇ、とまた意地の悪い笑み浮かべ――ふと感じる熱は、触れる頬が、それとも己の指先か。
「そういう風に思ってたのか。優しくねェだろ俺は」
それに、俺の手? とクロウは首傾げる。そんな暖かさなんて、あるかどうかと思って。
けれどそんなことはないと、千夜子は思うのだ。だからその手を伸ばし、クロウの頬に手を添えて。
「優しいですよ? ……意地悪ですけど!」
口にすれば、途端に照れてしまう。だから誤魔化すように余計な一言を千夜子が付け足せば、クロウは笑って。
今度は俺の番かと紡ぐ。
「弄った時の反応」
「っ!」
「笑顔が可愛い、その素直な所」
からかい交じりか本心か。そのどちらかわからぬそぶりだが視線はまっすぐ、通じている。
「挫けそうになろうと修行を続けて努力する所や諦めない心」
クロウが言葉紡ぎ終わると、扉が開き始める。
ほら、開いたと笑うクロウにまだ照れの残る表情で千夜子は次の部屋にいきましょうと先に一歩踏み出すのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リリー・ベネット
【彩ちゅんリリ】
彩萌(f03307)とオートさん(f04855)と参加
『YVI108のフライングデッドの曲に合わせてダンスを踊らないと出られない部屋』……ですか。
アイドルソングなんて普段は聞きませんが……やらないと進めないなら、しょうがないですね。
えっ、私が踊るんですか?アントワネットとフランソワーズではだめ?
はぁ……。
運動は苦手ではないので何とかしましょう。
踊りを覚えて、二人の動きと合わせて。
彩萌は流石女子高生というところでしょうか、感心します。
オートさんも上手に……え、動きが。
……。
多少変わっても仕方ありません、オートさんに合わせて踊りましょう。
彩萌と私なら大丈夫でしょう
いつも通りですね。
オート・チューン
【彩ちゅんリリ】
彩萌ちゃん(f03307)リリーちゃん(f00101)と三人で!
一人称:わたい
閉じ込められた!わくわくするね!三人だと楽しいね!
なあになあに?YVI108?聞いたことない!でも運動も踊るのも大好きだから大丈夫!まっかせてー!
一緒にPV見て踊って覚えるよ!
彩萌ちゃんかわいいー!アイドルみたーい!よ!109番目!
リリーちゃんすごーい!ロボットみたいに完コピー!しかも無表情!
わたいも大体覚えたよー!
三人で踊るって楽しいね!いっぱい楽しくなって来て飛び跳ねたくなっちゃうね!
ハイハイハイハイ、ん、ハーーーイ!(合いの手とフリーダムダンスを織り交ぜ始める)
完璧にできたねー!
斬断・彩萌
【彩ちゅんリリ】
オート→ちゅん子、リリー→りりぽよ呼び
運動神経○
えっ何この部屋は
YVI108ってあのアイドルグループよね…曲は知ってるけど、ダンスまでは流石に知らないわよ?
ってPV用意されてるんか~い!ははぁなるほど、これ見て覚えろって事ね。はいはい再生っと
(しばらく練習)
はぁはぁ、これ結構ハードね。そりゃアイドルがあの体型維持できるわけだわ
っしゃーっ、そろそろ本番行ってみる?
うんうん上手くイケてる。この流れならヨユーっしょ、って
あーっ!ちゅん子そこ違…バレないように適当に合わせとこ…アレンジも生放送の華よ
りりぽよ意外と体力あるのね、全然息切れてないじゃない
最後にキメポーズで〆!…開いた!?
●YVI108のフライングデッドの曲に合わせてダンスを踊らないと出られない部屋
「えっ何この部屋は」
と、斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)が零したのも致し方ない。
大きな画面、何かを再生するための機械。そして入口はかたく閉じられた。
「閉じ込められた! わくわくするね! 三人だと楽しいね!」
オート・チューン(太陽のバースデイ・f04855)は楽しいと笑み絶やさず、今この状況を楽しんでいた。
「『YVI108のフライングデッドの曲に合わせてダンスを踊らないと出られない部屋』……ですか」
リリー・ベネット(人形技師・f00101)はため息交じり。
「アイドルソングなんて普段は聞きませんが……やらないと進めないなら、しょうがないですね」
「YVI108ってあのアイドルグループよね……曲は知ってるけど、ダンスまでは流石に知らないわよ?」
と、行ったところで彩萌は気づいた。
画面、機械。そしてその傍には、円盤がひとつ。それを手に取ってみれば――練習参考用PVと書いてある。
「ってPV用意されてるんか~い!」
「なあになあに? YVI108? 聞いたことない!」
「ははぁなるほど、これ見て覚えろって事ね。はいはい再生っと」
見ればわかると彩萌は言う。流れ始めたPVを、オートはじっと見つめて。
「でも運動も踊るのも大好きだから大丈夫! まっかせてー!」
明るく楽しく。そして何よりも前向きに胸を張りオート。
そしてリリーは覚えました、とふたつの人形を操ろうとする。
「リリぽよ、それは多分アウト」
「えっ、私が踊るんですか? アントワネットとフランソワーズではだめ? はぁ……」
憂鬱、と思える溜め息はただ深い。
「一緒にPV見て踊って覚えるよ!」
PV映して、合わせながら見ながら踊り始める。
オートはこうかな、こうだね! とぴょんぴょんと跳ねるように。
「はぁはぁ、これ結構ハードね。そりゃアイドルがあの体型維持できるわけだわ」
彩萌もしみじみと、零しながら振り付け確認。
「運動は苦手ではないので何とかしましょう」
リリーはまず、踊りを覚える。そして二人の動きと合わせ始める。
「リリーちゃんすごーい! ロボットみたいに完コピー! しかも無表情!」
そしてそれぞれ、踊りを自分に叩き込んで。
「彩萌ちゃんかわいいー! アイドルみたーい! よ! 109番目!」
「っしゃーっ、そろそろ本番行ってみる?」
「わたいも大体覚えたよー!」
ということで。
三人合わせての一回目。これで終わるかもと今までミスなく進んでいく。
「彩萌は流石女子高生というところでしょうか、感心します。オートさんも上手に……」
「うんうん上手くイケてる。この流れならヨユーっしょ、って」
「三人で踊るって楽しいね! いっぱい楽しくなって来て飛び跳ねたくなっちゃうね!」
楽しくなってくれば、動きも自由になってくる。
「ハイハイハイハイ、ん、ハーーーイ!」
オートは合いの手と、そしてフリーダムダンスを織り交ぜ始めた。
「あーっ! ちゅん子そこ違……バレないように適当に合わせとこ……アレンジも生放送の華よ」
それを見て、リリーは瞬き。
「……え、動きが」
沈黙が募る。そして暫しのちに多少変わっても仕方ありません、とリリーは彩萌と視線合わせ頷きあった。
「オートさんに合わせて踊りましょう。彩萌と私なら大丈夫でしょう」
「りりぽよ意外と体力あるのね、全然息切れてないじゃない」
会話の余裕ももちつつ、曲の頭から終わりまで三人で踊りきる。
そして最後の一音の響きの中で。
「最後にキメポーズで〆! ……開いた!?」
曲の余韻消えると同時に彩萌は閉ざされた扉へと視線向ける。
するとそれはゆっくりと開いている途中。
「完璧にできたねー!」
「いつも通りですね」
途中、どうなることかというところもあったが力合わせて成し遂げて、三人で次の場所へ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
満月・双葉
【大神狼煙と】
二人で料理をする
「何かの嫌がらせか。爆発するぞ爆発ぅ」
「ぁ、でも斬るだけなら大丈夫かな(桜姫構え)」
「…包丁ね、はいはい」
何作るの
どのくらいの大きさに斬ればいいの
と聞きながら 不器用ながらも人参や玉葱をザックザク
具材が大きめになるのは不器用ながらのご愛嬌
煮込んだりするときには少し離れた位置で大根を生のままカジカジしつつ見守る
味見はする
「美味しいんでないの」
少食なのですぐにお腹いっぱいになる
「残ったのは置いておけばこのゲームを仕掛けてきている人が食べるんじゃないの」
何が目的でこんなことをしているんだろうと疑問を感じつつ
一緒に料理するの楽しいなとアホ毛がピコピコ
大神・狼煙
【満月双葉と】
二人で調理しないと出られない部屋……だと? 絶望だ、絶望しかない!
双葉ちゃんが調理すると爆ぜる上に、チョコフォンデュに大根突っ込むセンスしてるんだぞ!?
って、言ってるそばから大剣で野菜を切るんじゃない!せめて包丁使って!!
双葉ちゃんを大人しく?させたらカレーの材料をゴロゴロ どこから出したか?
……フフッ
手を切らないよう見守りつつ、カットは任せて加熱調理から煮込みまではこっちで
双葉ちゃんがやると、何故か火が暴走して爆発するから……
出来上がったシチュー(←)を二人で食べながら
仕掛けたのはオブリビオンか、当時の設計者か……どちらにしても、飯を食う人とは思えないけど……
●二人で調理しないと出られない部屋
その部屋は大神・狼煙(コーヒー味・f06108)にとって、死地――になるかもしれない部屋だった。
「二人で調理しないと出られない部屋……だと? 絶望だ、絶望しかない!」
「何かの嫌がらせか。爆発するぞ爆発ぅ」
と、その絶望の根幹たる満月・双葉(神出鬼没な星のカケラ・f01681)はさして気にしていない様子。
「双葉ちゃんが調理すると爆ぜる上に、チョコフォンデュに大根突っ込むセンスしてるんだぞ!?」
「ぁ、でも斬るだけなら大丈夫かな」
そういいながら双葉が構えるのは桜姫だ。しかしそれを視界の端にとらえた狼煙がくわっと声上げて防ぐ。
「って、言ってるそばから大剣で野菜を切るんじゃない! せめて包丁使って!!」
「……包丁ね、はいはい」
と、用意されているキッチンに立ち、包丁を握る双葉。
そしてそれを握って――何作るの? と問う。
狼煙がどこからかだしてきたのはじゃがいも、にんじん、たまねぎ他にもいろいろとカレーの材料だ。
「どのくらいの大きさに斬ればいいの」
大人しく料理をしている――ようにみえる――双葉。このくらい、と狼煙が見せる。
不器用ながらもザックザクと切って、ちょっと具材が大きめになるのはご愛敬だ。
「……フフッ」
手を切らないように狼煙は見守りながら、思わず笑い零す。
そして具材切れたならそこから先は狼煙の出番。加熱調理から煮込みが担当だ。これを双葉にやらせるわけにはいかない。
「双葉ちゃんがやると、何故か火が暴走して爆発するから……」
双葉はといえば、少し離れた場所から大根を生のままカジカジしながら見守っている。
そして煮込んで、味付けして。
出来上がったのはカレーのはずがシチューになっていた。
味見を狼煙がしようとすれば双葉がやってきてそれを奪って一口。
「美味しいんでないの」
そういって、二人でつくった料理を口に。
大量にあるものは、二人では多く残ってしまう。
双葉は小食で、すぐにお腹いっぱいになってしまった。
「残ったのは置いておけばこのゲームを仕掛けてきている人が食べるんじゃないの」
「仕掛けたのはオブリビオンか、当時の設計者か……どちらにしても、飯を食う人とは思えないけど……」
狼煙は瞳伏せて、零す。シチュー美味しいしながら。
何が目的でこんなことをしているんだろうと、双葉は疑問を感じつつ――一緒に料理するのは楽しいなとそのアホ毛がピコピコと揺れていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヘンリエッタ・モリアーティ
【双竜】
カスガイ? 何のことかしら
……私たちにぴったりってこと?なるほど、つがいの仲も困難というのはつきものとききます
なんであろうが私たちの邪魔をするのなら蹴散らす。それだけよ
「相手を本気で殴らないと出れない部屋」
上等よ。もう彼女は壊れるような存在じゃない
――【黄昏】、起動
フルパワーの怪力と覚悟と勇気を使って殴る
彼女に向かって手加減をするほうが失礼だから。寧ろ本気でいかないとこっちが散る
さあ、倒れるなよ灯理――ッッッ!!!
……あっ。
ああ、壁が。よかったよかった、壊れてくれた
そりゃあ私たち二人の力をフルで使うとこうなるわね……。
そうね、出れたからヨシよ。ねぇ、灯理?
鎧坂・灯理
【双竜】
ドアと壁の間にある金具のことだよ。そこから転じて二者を繋ぐもの、絆に例えられる
「相手を本気で殴ること」
だから、この課題は我々にぴったりだ
私が本気で殴っても彼女は傷付かない、彼女が本気で殴っても私は壊れない
それでこそのつがいだろう
起動、【落陽】
燃えろ我が覚悟、念動力で己を細胞レベルから強化活性
私は私を信じている 彼女も私を信じている
その期待を越えてみせる!
私は強くなったぞ、ハティッ!
……あっ。
部屋に穴が…というかこれ壁が……まあそうなるか。
とりあえず、出られたからよしだな!
なぁハティ?
●相手を本気で殴らないと出れない部屋
その刻まれた言葉を前にヘンリエッタ・モリアーティ(円還竜・f07026)はそいえばと首を傾げた。
「カスガイ? 何のことかしら」
その言葉に鎧坂・灯理(不死鳥・f14037)はあれの事だと告げる。
「ドアと壁の間にある金具のことだよ。そこから転じて二者を繋ぐもの、絆に例えられる」
「……私たちにぴったりってこと?」
ヘンリエッタはふふ、と笑いなるほど、と頷く。
「つがいの仲も困難というのはつきものとききます。なんであろうが私たちの邪魔をするのなら蹴散らす」
それだけよ――そうでしょう、とヘンリエッタは灯理へとゆるりと視線を投げた。
そして灯理もああ、と頷く。
「この課題は我々にぴったりだ」
二人の前にある、閉じられた扉――そこには、相手を本気で殴らないと出れない部屋と、ある。
「上等よ」
もう彼女は壊れるような存在じゃないと、ヘンリエッタは笑っていた。
そして灯理も、知っている。
私が本気で殴っても彼女は傷付かない、彼女が本気で殴っても私は壊れない。
それでこそのつがいだろう、と。
「――【黄昏】、起動」
「起動、【落陽】」
二人の声が、重なる。
灯理の周囲に踊るは紅蓮の炎だ。その炎は、己が身を焼き尽くす勢いでもって燃え盛る。
「燃えろ我が覚悟――」
己が心と、そして念動力で細胞レベルから強化活性を行う灯理。
「私は私を信じている。彼女も――」
私を信じていると、灯理は知っている。口端を上げて向けた笑みに宿る感情は灯理だけがもち、そしてヘンリエッタのみが感じ取れるものなのだろう。
ヘンリエッタも、その心に応えるのだ。フルパワーの怪力と覚悟と勇気を使って、その拳を向ける。
そうするのは何より、彼女に向かって手加減をするほうが失礼だからだ。
寧ろ本気でいかないとこっちが散ると、ヘンリエッタの心は浮足立つような。楽しみであるような、もっと違う何かに満たされている。
「さあ、倒れるなよ灯理――ッッッ!!!」
「その期待を越えてみせる!」
私は強くなったぞ、ハティッ! と――ぶつかる一瞬の間に紡ぐ。
さきに響いたのは轟音。
二人が咬みあった瞬間に、爆ぜる勢いで周囲に衝撃をまき散らす。
「……あっ」
「……あっ」
と、二人の声が重なるも同時。その瞬間、まずいと二人同時に思う。
その声の響きはやらかしてしまったか、というようなものが滲んでいて。
ビキビキと周囲にひびが入る音。天井からぱらりと落ちてくるものもある。
そして、二人のぶつかり合う衝撃を一番に受けたのはかの扉。だが扉はすでに形なく消え去って、二人へと次へ進む道を示していた。
「ああ、壁が。よかったよかった、壊れてくれた」
「部屋に穴が……というかこれ壁が……まあそうなるか」
「そりゃあ私たち二人の力をフルで使うとこうなるわね……」
と、しばし考えてしまう。
だが、こんなことは些細な事、問題などないと二人割り切るのも早い。
「とりあえず、出られたからよしだな!」
「そうね、出れたからヨシよ」
なぁハティ?
ねぇ、灯理?
部屋ひとつ、どうなろうと問題などない。再び重なる声は楽し気なものだ。
開かれた道へと二人が足を踏み入れる。そして――その姿が部屋より見えなくなると、今までどうにか堪えていたのかというようにゆっくりと瓦解を始めたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クールナイフ・ギルクルス
【檸檬】
余裕でいけ……
前言撤回
余裕じゃねえかも
試しに扉を押すが開かず
やるしかねえかと覚悟を決める
やっぱり開かないね
うーん、マネはどこまでやれば良いんだろう?
喋り方だけじゃダメなのか――っ!
ガリッ
慣れない言葉使いに思いっきり舌を噛み手で覆う
頷きながら息を吐いて切り替えて
両手を持ち上げ、頑張る!と言いたげにギュッと握りしめた
よし!お口の中が傷だらけにならないうちに早くここから出よう!
こんな感じかな?
小さく首を傾けるのも忘れずに
いいよ、これくらい平気だって!
ふふ、クラウは俺のモノマネ、とっても上手!
俺も負けてられないな!
指摘されて、にっこりピエロを思い出し
いつも以上に笑顔の花を
穴があったら入りたい
クラウン・メリー
【檸檬】
俺とクールならきっと楽勝だよね!
あ、扉に文字が書いてあるよ!
えーと、『お互いのモノマネをすること』だって!
俺がクールでクールは俺?
あはは、楽しそう!
よーし!じゃあクールのモノマネするね!
……そうだ、な
まだ、だめってことか
え、え!大丈夫?
口元を押さえてる姿に少し焦るが
彼の仕草を見て、俺も頑張らないと!と、思い
彼のように立ち振る舞い
俺に似ている彼を見つめて一言
ふっ、いーんじゃねぇの?
つーか、後で塗り薬あげるから塗れよ?
口の端を上げて騒ぎたい気持ちを抑える
さりげなく自分の口角をピクピクと上げて
クール!俺もっと笑顔だよ!と伝える
さんきゅ。俺も負けてられねぇ
笑顔が素敵な彼を見て思わずにっこり笑顔
●お互いのモノマネをする部屋
「俺とクールならきっと楽勝だよね!」
迷宮を進む足取りは軽い。クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)は辿り着いた部屋でくるりと回って、ともに進む相棒へと笑いかけた。
クールナイフ・ギルクルス(手癖の悪い盗賊・f02662)ももちろん、と口端あげて笑み浮かべる。
二人の前には閉じられた扉、そこには。
「あ、扉に文字が書いてあるよ! えーと、『お互いのモノマネをすること』だって!」
「余裕でいけ……前言撤回、余裕じゃねえかも」
と、今まで意気揚々、問題ないと自信あふれていたクールナイフが途端に弱腰に。
本当に開かないのかと、試しにクールナイフは扉を押すがびくともしない。
そして、やるしかねえかと覚悟を決めるしかなかった。一方、クラウンにとってこのお題は問題なく、むしろわくわくといったところ。
「俺がクールでクールは俺? あはは、楽しそう!」
と、クラウンは楽し気に。そしてぐっと拳握って。
「よーし! じゃあクールのモノマネするね!」
楽しそうとやる気一杯のクラウンと、ハードルが高いと心を固めたばかりのクールナイフ。
演じるのは、自分の知るお互いだ。
「やっぱり開かないね。うーん、マネはどこまでやれば良いんだろう?」
「……そうだ、な。まだ、だめってことか」
と、互いのしゃべり方を最初にまねしてみる。
しかし、扉は押しても引いても、まるで何も変わった所はない。
「喋り方だけじゃダメなのか――っ」
と、クールナイフはくわっとなる。
そしてガリッと。痛そうな音がし、口を手で覆ってしゃがみ込んだ。
慣れない言葉使いに、思いっきり舌を噛んだのだ。痛い。くうぅ、と思わず絞り出すような声が零れる。
「え、え! 大丈夫?」
クラウンは少し焦る。クールナイフは頷きながら息を吐いて、切り替えて。
痛いのでまだ喋れないが、両手を持ち上げて、拳ぎゅっと握りこんだ。
それは頑張る! という気持ちのあらわれだ。そして、喋れるようになって。
「よし! お口の中が傷だらけにならないうちに早くここから出よう! こんな感じかな?」
小さく首傾げるのも忘れずに。その振る舞いに、俺も頑張らないと! とクラウンは思う。
そして、今のはちょっと自分に似ていた。似ていると思いクールナイフを見つめて、一言を向ける。
こういうとき彼なら――きっと、こんな感じ。
「ふっ、いーんじゃねぇの? つーか、後で塗り薬あげるから塗れよ?」
と、口の端を上げて騒ぎたい気持ちを抑えながらクラウンは紡ぎ切った。
そして、クールナイフも続けてさらに応じる。
「いいよ、これくらい平気だって! ふふ、クラウは俺のモノマネ、とっても上手!」
俺も負けてられないな! と紡ぐ――その前でクラウンは口角をピクピクと上げて、伝えようとしていた。
クール! 俺もっと笑顔だよ! 笑顔!!
そしてそれは、伝わった。にっこりピエロを思い出し、いつも以上の笑顔の花を咲かせるクールナイフ。
「さんきゅ。俺も負けてられねぇ」
その笑顔を見て、思わずクラウンもにっこり。
そして――いつどのタイミングが合格ラインだったのかは、わからないのだが閉ざされていた扉が開き始めた。
「あ、開いたよ!」
「……穴があったら」
入りたいと、扉開くさまを見たクールナイフの小さな声がただただ響いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヘルガ・リープフラウ
・ヴォルフ(f05120)と共に
・アドリブ歓迎
二人の絆が試される……どんな試練が待ち受けているのでしょうか。
ここは……「接吻をしないと出られない部屋」?
……ええ、覚悟は出来ていました。
そういえばわたくしたち、お互いに想いを伝え合ってからというもの、契りのひとつも結んではおりませんでしたわね。
わかっています。ヴォルフは真面目だから、わたくしのことを大切に思っていてくれたこと。
きっとこれは、神様がわたくしたちの背中を押して下さったのでしょう。
遠慮は要りません。どうかわたくしに『確かな愛の契り』をくださいまし。
抱きしめる彼の腕の力強さ
目を閉じて、やがて唇に伝う温もり
愛しています、ヴォルフ……
ヴォルフガング・エアレーザー
・ヘルガ(f03378)と同行
・アドリブ歓迎
俺とヘルガの「絆と覚悟」が試される、か……。
どんな試練も超えて見せよう。
……まさか「接吻をしないと出られない部屋」だと……
拒んでいたわけではないんだ。
だが、清らかなお前を守るという騎士としての誓いゆえ、俺の方から手を出すことは憚られた。
それに何より、どうせならもっと気の利いた場所で「お前にとっての初めて」を迎えてやりたかったのだが。
これでは誰かに見られているようで、その……。
……わかった。お前がそこまで言うなら、俺も覚悟を決めよう。
すまない、俺が不甲斐ないばかりに。
ヘルガの華奢な体をそっと抱きしめる。
静かに唇を落とし、
これからもお前と共に……。
●接吻をしないと出られない部屋
「二人の絆が試される……どんな試練が待ち受けているのでしょうか」
その言葉に、ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)はヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)へと笑いかける。
大丈夫だというように、それは力強い男の笑みだった。
「俺とヘルガの『絆と覚悟』が試される、か……。どんな試練も超えて見せよう」
頼りにしていますとヘルガも柔らかに笑う。
と、二人が辿り着いた、その部屋。閉ざされた扉に刻まれていた言葉はといえば。
「ここは……『接吻をしないと出られない部屋』?」
「……まさか『接吻をしないと出られない部屋』だと……」
二人の声は、重なる。
どちらともなく、二人の視線は交わった。
ふと、ヘルガは一呼吸。
「……ええ、覚悟は出来ていました」
そして、そういえばと紡ぐ。
「わたくしたち、お互いに想いを伝え合ってからというもの、契りのひとつも結んではおりませんでしたわね」
その言葉に、それはとヴォルフガングは言葉をくすぶらせる。どう告げたらと、言葉を探して。
「拒んでいたわけではないんだ」
だが、清らかなお前を守るという騎士としての誓いゆえ、俺の方から手を出すことは憚られたとヴォルフガングはその耳をわずかに震わせる。
「それに何より、どうせならもっと気の利いた場所で『お前にとっての初めて』を迎えてやりたかったのだが」
ヘルガはわかっています、と柔らかに微笑んでヴォルフガングに触れる。
「ヴォルフは真面目だから、わたくしのことを大切に思っていてくれたこと」
きっとこれは、神様がわたくしたちの背中を押して下さったのでしょうと、ヘルガは紡ぐのだ。
男の子の心にそっと沿うように、触れるように。
「遠慮は要りません。どうかわたくしに『確かな愛の契り』をくださいまし」
「これでは誰かに見られているようで、その……」
と、言うものの。ヘルガの気持ちはわかる。これを受け止めねば――それは、とヴォルフガングも思うのだ。
「……わかった。お前がそこまで言うなら、俺も覚悟を決めよう」
そうしなければ、彼女の心に応える男には足りぬのだと。
「すまない、俺が不甲斐ないばかりに」
そっと、優しく、柔らかに。
手を伸ばし抱きしめるヘルガの体は華奢だ。その腕の力強さを感じ、ヘルガはそっと瞳を閉じた。
静かに、ヴォルフガングは唇落とす。そのぬくもり感じヘルガは笑み零した。
「これからもお前と共に……」
「愛しています、ヴォルフ……」
二人の誓いの言葉。
それが紡ぎ終わると――閉じられていた部屋の扉が開いていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
蘭・七結
【比華】
“罪を重ね合わせる”部屋
なんて恐ろしくて、ステキなお題
淑やかな可憐さを演ずるのは序章だけ
眼前に広がるのは幼少に過ごした部屋
“おそろい”ね、あねさま
嗚呼、うれしい
『あなた』を屠り喰らった罪
後悔なんて一度足りともしていない
ただ満たされない渇欲を抱えているだけ
ただ、繰り返せばいい
あねさまから捧げられた“あか”を啜るだけ
あなたの血(アイ)は、さぞ甘美なことでしょう
ナユに掛けられた呪詛
吸血の際に生じる苦痛
四肢を切り裂くような痛みも
継ぎ接ぐ苦しみだって愛おしい
けれど
痛みに喘ぐことはなく
不思議
痛みを感じないわ
あねさまの血だから、かしら
頬へと咲いた口付けに微笑を零して
だいすきよ、あねさま
――ご馳走様、
蘭・八重
【比華】
〝罪を重ね合わせる〝部屋
とてもステキで懐かしい部屋
子供頃一緒に過ごした部屋
あらあら、面白いお題ね
えぇ、とても嬉しいわ
罪?アレは罪になるのかしら?
数多の男達
愛が欲しいと仰るから提案しただけ
私に素敵な死を…死はもっとも美しく最大の愛
どの方の殺し方も私を満足させて下さないから
死んで頂戴と、私との口づけで死に逝く人達…
美しくない愛
やはり私が愛してるはなゆちゃんだけ
美しく綺麗な『あか』い私の妹
私の血を飲むなゆちゃん
あぁ、嬉しいわ
私の血が貴女に流れると思うだけで幸福よ
同じ血が流れる姉妹、だからあの人の呪いは効かないわ
毒ある唇で彼女の頬に口づけする
ふふっ、口にはまたの楽しみに
私も大好きよ、なゆちゃん
●罪を重ね合わせる部屋
それは一体、どういった意味なのか。
蘭・七結(戀紅・f00421)はふふりと緩やかに笑ってみせた。
「なんて恐ろしくて、ステキなお題」
淑やかな可憐さを演ずるのは序章だけ。
広がるのは――幼少に過ごした部屋だ。
「“おそろい”ね、あねさま」
と、七結びが薄っすらと微笑みかけたのは蘭・八重(緋毒薔薇ノ魔女・f02896)だ。
嗚呼、うれしいと夢見心地のような吐息を零しながら。
罪を重ね合わせること――八重もそれを目にしてあらあらと微笑む。
面白いお題ね、と。
「えぇ。とても嬉しいわ」
子供の頃、一緒に過ごした部屋はとてもステキで懐かしい部屋。
七結は思う――『あなた』を屠り喰らった罪と。
後悔なんて一度足りともしていない。ただ満たされない渇欲を抱えているだけ。
抱えて、こうしていま自分があるのだ。
それをただ。
ただ、繰り返せばいい。
(「あねさまから捧げられた“あか”を啜るだけ」)
あなたの血(アイ)は、さぞ甘美なことでしょうと七結はじっと八重を見つめる。
八重もまた、罪――それを思い描くのだけれど、何が罪になるのかとも、思うのだ。
「アレは罪になるのかしら?」
数多の男達――彼らが、愛が欲しいと仰るから提案しただけの事。
私に素敵な死を……そう、言祝ぐように紡いだ。
死はもっとも美しく最大の愛と、八重は思う。けれどけれど――どの方の殺し方も私を満足させて下さらない。それは八重の心を満たすことがない。
死んで頂戴と、与えたのは口付け。
八重との口づけで死に逝く人達――それは、美しくない愛。
けれど、七結は違う。
八重は七結へと緩やかに微笑みかけた。
「やはり私が愛してるはなゆちゃんだけ。美しく綺麗な『あか』い私の妹」
手を伸ばし、その髪に触れて愛おし気に梳いていく。
その手を取って、その白い手首に――噛みついて、その血を得る。
吸血は、苦痛を生じるものだ。
七結はいつも四肢を切り裂くような痛みを得て、継ぎ接ぐ苦しみだって愛おしいと糧を得ていたのだ。
けれど――痛みに喘ぐこともなく。
不思議、とその視線を八重へと向ける。
痛みを感じないわと、その瞳が語る。
(「あねさまの血だから、かしら」)
その様を八重はただ見つめる。私の血を飲むなゆちゃんと。
「あぁ、嬉しいわ」
感歎の声色だ。私の血が貴方に流れると思うだけで幸福と、八重は微笑む。
同じ血が流れる姉妹、だからあの人の呪いは効かない――この毒ある唇も、効かない。
八重は七結へと顔寄せる。そしてその頬にひとつ、口付けを。
「ふふっ、口にはまたの楽しみに」
頬へと咲いた口付けに微笑み零す。その手首を、血を零させぬようにして。
「だいすきよ、あねさま――ご馳走様」
「私も大好きよ、なゆちゃん」
きっと、二人だけにしかわからぬものもある。
何の罪重ねたかは――迷宮にはわからないのだろう。けれど、それでも次への扉は開かれる。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
マディソン・マクナマス
【ローグス】で参加
開く条件は【片方が戦闘不能になるまで殺し合う事】(ビッグ氏とはどちらが勝っても異論無しと意思確認済み)
おいおいおい……どこの馬鹿だよこんなしょうもねぇ部屋作った奴は……ま、いいさ。じゃ、やるかい?(即座にビッグへサブマシンガンを突き付ける)
この人何やってくるかわからねぇからな、10mmサブマシンガンで【制圧射撃】しつつ【逃げ足】で全力で距離を取る
ゾンビの群れを召喚されたら足を撃って動きを封じ、密集した敵は蒸気爆発手榴弾で数を減らす
消耗戦じゃ分が悪過ぎるぜ。【妨害手榴弾全部乗せ支援射撃添え】で敵の視界を遮りつつビッグに肉薄。この人マスクが本体だし、【早業】で手足を撃ち抜いとくか
ビッグ・サン
【ローグス】
マディソンのサブマシンガンが火をふく
男が蜂の巣となった
顔のマスクも砕けて落ちる
少女の人形を操る男の着けたマスクがビッグの正体
そう思っているなら、見事な先制だ
だが、ビッグの本体は少女の持ってるぬいぐるみの中
彼らは互いの利益のために協力しあっているが、敵対したら躊躇い無く相手を倒せる
マディソンが撃たなければ、ビッグが彼を毒針で刺していたであろう
ガシャン
と窓ガラスが割れる音
ゾンビの唸り声
さっきまで何もいなかった空間にゾンビがいるのはホラーのお約束だ
ガラスが割れる音も召喚の音だ
ぬいぐるみに隠れながらゾンビの群れでマディソンを襲う
(攻撃にぬいぐるみが巻き込まれることがあったら私の負けですね)
●片方が戦闘不能になるまで殺し合う部屋
片方が戦闘不能になるまで殺し合う事――そう、固く閉ざされた扉には刻まれていた。
マディソン・マクナマス(アイリッシュソルジャー・f05244)はそれを見て。
「おいおいおい……どこの馬鹿だよこんなしょうもねぇ部屋作った奴は……ま、いいさ」
マディソンの手は、素早く動く。
「じゃ、やるかい?」
即座にビッグ・サン(永遠を求める研究者・f06449)へとサブマシンガンを突き付けたマディソン。
そしてその銃口が火を噴いた。
男は――蜂の巣となる。顔のマスクも砕けて落ちた。
「この人何やってくるからわからねぇからな」
制圧射撃をかけつつ、マディソンは距離をとる。
少女の操る男、そのマスクは打ち砕かれた――けれど。
「見事な先制だ」
くぐもった声はマディソンには聞こえない。
今ビッグがどこにいつかというと、その本体は少女の持っているぬいぐるみの中に。
ビッグとマディソンは互いの利益のために協力しあっているが、敵対したら躊躇い無く相手にその牙向くことができる。
マディソンが撃たなければ、ビッグが毒針で刺していただろう。
と――ガシャン、とひび割れた音がする。
先ほどまで何もいなかった空間に突如現れたゾンビ。
ゾンビの唸り声に、マディソンはやられたと、その足を狙って攻撃をかけ動きを封じる。
ゾンビたちは蠢いて、それでもマディソンへと向かってくる。
さっきまで何もいなかった空間にゾンビがいるのはホラーのお約束だとビッグは言う。
そして次から次へと、ゾンビの群れは召喚され――マディソンの攻撃が追い付かなくなる。
「消耗戦じゃ分が悪過ぎるぜ」
妨害手榴弾全部乗せ支援射撃添え――その視界を遮りつつ、ビッグへと、少女へと肉薄するマディソン。
マディソンが向けた銃口は、手足を狙って放たれる。
マスクが本体だし、と向けたそれだがいまだにゾンビたちは動いていた。
そして――マディソンを飲み込む。
少女の手の中のぬいぐるみはその様を見ていた。銃弾は、そばを走っていた。もう少しそれていたら撃ち抜かれていただろう。
そして扉が開く――ぎりぎりまで削られたのは、マディソンの方だった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レザリア・アドニス
…ほにゃらら…?(きょとん)
部屋の中を見渡して、そして扉の文字を確かめる
ふたりで、ですか…
胸に手を当てて、すぅと体内の死霊を引き出す
(外に出る時はデフォルメ蛇のような半透明な黒いもやもやの形)
『二人でテーブルの上の食べ物を完食』
というわけで、自分と死霊の前に食器を置き、座って「いただきます」と
ずいぶんと沢山な、しかも美味しい食べ物で、助かったんですね…
嫌いな物があればどうしようと…(死霊をちら見)
あなた、嫌いな物はないんでしょう?
のんびりと美味しい食事を楽しむ
死霊の気になるものを取って食べさせたり、一個しかないものを半分っこにしたり
楽しいひと時を満喫
そう…私はひとりだけど、ひとりじゃないよ…
●二人でテーブルの上の食べ物を完食する部屋
ほてほてと――ひとりではあるけれど。
レザリア・アドニス(死者の花・f00096)の前にあった扉は開かれた。それはレザリアがひとりではなく、ふたりでここにいる印なのだ。
「……ほにゃらら……?」
きょとん、として。レザリアは辿り着いた部屋をくるりと見回す。
そして正面にある、もう一つの扉――出口へと足を進め刻まれた文字をなぞる。
「ふたりで、ですか……」
レザリアは胸に手を当てる。するとすぅ、と。
その身より引きだされるものがあった。それはレザリアの体内にいた死霊。
蛇のようにしゅるりと動く、半透明の黒いもやもやとしたものがレザリオあの周囲を舞う。
そして、視線巡らせれば先ほどまでなかったものがそこにはあった。
テーブル、椅子。そしてその上にはいろいろな料理ができたての湯気をたてておいてある。
二人でテーブルの上の食べ物を完食すること。
それがこの部屋で行わねばならないこと。
レザリアは自分と、そして死霊の前に食器を置き、椅子に座る。
「いただきます」
と、丁寧にあいさつをして改めて料理へとレザリアはその瞳向けた。
「ずいぶんと沢山な、しかも美味しい食べ物で、助かったんですね……」
これならクリアもきっとできる。
けれど嫌いな物があればどうしようと……レザリアはちらりと死霊を見た。
「あなた、嫌いな物はないんでしょう?」
行儀よく椅子に座っている死霊はその身を揺らしてそれに答えた。
のんびりと、ふたりで美味しい食事を楽しむ。
どれが気になる? と問わずともレザリアはわかっていた。
死霊が気にしたものをとって、食べさせてあげる。
「これは一個、だから半分っこ」
と、ひとつだけのマフィンを割って、仲良く分け合うのは楽しいひと時だ。
テーブルの上のものが無くなると――閉じられていた、続く道が開かれる。
レザリアは死霊へと行きましょうと声かけて歩み始めた。
「そう……私はひとりだけど、ひとりじゃないよ……」
それをこの迷宮は、ちゃんとわかっているのねと。
この先がどうなっているのか思案しながら歩んでいくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
コイスル・スズリズム
仲良しシャルちゃんf01440と!
学生のすずは学園を招待気分!
と思ったら部屋に閉じ込められちゃったよ
『今持ってる一番大きい物
小さい物を出せ』?
そういえばお互い袖にいろいろ入れてるね
これを機会に何を物理的に隠し持ってるかわかってラッキーかも!
先手は年上のすずから
小さい物は
領収書!
と出してすぐ、宛名と店の名前を隠す
ごまかす様に
大きい物は
ドラゴンランス!
12個!
なんかフツーすぎたね~
シャルちゃんはどんな~?
くつ!kawaii!
ドールとか好きなのかな?
シャルちゃんもドールっぽい!
この分だと、ドールの傘とかかな?
燻製機
燻製機…?
……たまごある??
お互いのこと知らないことばっかり
こういうのもいいもんだよ!
清川・シャル
f02317 すずと同行
まぁまぁここは落ち着きましょうか
招待された癖に大人ぶるシャル
1番小さいものと1番大きいもの。
はーい、すずのから見たい!
ほう、領収書……大丈夫、宛名は見ないよ(目を覆い)
次大きいの……いや、質量的に何処から出てきたの!?
袖か!知ってた!
いやぁ…ドラゴンランス12個も出てくるなんて思わなかった!
はい、次シャルね。
ごそごそ袖の下を漁ります
ドール趣味なんだけど、10センチクラスのドールちゃんの靴だよ
小さいでしょう〜!
手のひらに乗せて得意げに。
じゃあ次大きいの…よいしょ、燻製器、じゃーん!
シャルね、燻製が好きなんだ。スモーク最高。
今度卵やったげるね。
これお互いが知れていい感じ!
●今持ってる一番大きい物と小さい物を出す部屋
学生のコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)は仲良しの友人、清川・シャル(無銘・f01440)と共に迷宮へと足を運んでいた。
「部屋に閉じ込められちゃったよ」
「まぁまぁここは落ち着きましょうか」
ほら、あそこに何かと大人ぶるシャル。
そして二人でその刻まれた文字を読む声が重なった。
「『今持ってる一番大きい物と小さい物を出せ』?」
そういえば、とコイスルはお互いの袖をちらりと見る。
「お互い袖にいろいろ入れてるね」
そしてきらりと瞳輝かせた。
これを機会に何を物理的に隠し持ってるかわかってラッキーかも!
と、言葉にはせず。
「はーい、すずのから見たい!」
と、シャルが言うので先手は年上のすずから、とコイスルは袖をごぞごぞ。
「小さい物は……領収書!」
「ほう、領収書……大丈夫、宛名は見ないよ」
と、出してすぐに宛名と店の名前を隠した。そしてシャルもさっと目を覆う。コイスルは誤魔化すように次の物を取り出すべくごそごそ。
「大きい物は」
「次大きいの……」
「ドラゴンランス!」
にゅんっ! と現れたそれはまぎれもなく、ドラゴンランス。
「……いや、質量的に何処から出てきたの!?」
この袖か! 知ってた! とシャルがコイスルの袖引っ張る。けれどまだ、コイスルはごそごそしていた。
二つ、三つ、四つ……最終的に。
「12個!」
「いやぁ……ドラゴンランス12個も出てくるなんて思わなかった!」
「なんかフツーすぎたね~」
フツーなのだろうか。これがフツー? とシャルは首を傾げる。でも出てきたのだから、これはきっとコイスルのフツーなのだろう。だから気を取り直して、次は自分の番。
「はい、次シャルね」
「シャルちゃんはどんな~?」
ごそごそ、と取り出したのは。
「ドール趣味なんだけど、10センチクラスのドールちゃんの靴だよ。小さいでしょう~!」
掌の上にちょこんと乗せて、得意げに。
「くつ! kawaii! ドールとか好きなのかな?」
シャルちゃんもドールっぽい! とコイスルはシャルの周りをくるりと回る。
その間に次のものをごそごそ。
この分だと、ドールの傘とかかな? とコイスルが予想していると。
「じゃあ次大きいの……よいしょ、燻製器、じゃーん!」
燻製機。
「シャルね、燻製が好きなんだ。スモーク最高」
「燻製機……? ……たまごある??」
今は卵ないけれど。今度卵やったげるね、と笑うシャルにお願いと言いながらコイスルはほえ~と間延びした声を零した。
「お互いのこと知らないことばっかり」
「これお互いが知れていい感じ!」
ほかには何がでてくるの、という間に閉じられていた扉は開かれていた。
こういうのも楽しくて、いい感じ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
杣友・椋
ミンリーシャン(f06716/リィ)と
『ふたり』でなければ成せないなら
俺の相手はこいつしか居ねえ訳で
閉じ込められた部屋
俺たちに与えられた課題は
「大声で相手の好きな所を五個言う事」らしい
はぁ?
五個もあったっけな、おまえの好きな所
なんて冗談を溢しつつ
好きな所は……
ぼそりと言い掛けたが「大声」との課題を思い出し
……こほん。咳払い
――表情がころころ変わって!
優しくて!
頑張り屋で!
なんかほっとけなくて!
あと……ま、まあまあ可愛い所!
言い終えるとぜえぜえ息切れ
なんか想像以上に照れるな、これ
次はリィの番
一生懸命に挙げてくれる彼女に
思わず頬が熱くなる
バカ、一つ多いっつの
そんな照れ隠しを言ちて
ああ、次へ進もう
ミンリーシャン・ズォートン
椋(f19197)と
わっ、本当に扉がいっぱいだね!
共に部屋へ入ると閉ざされた室内と課題の内容
Σぇっ、私は五個じゃ足りない位なのに……!
普段どえすな彼がこの課題を!?とドキドキしながら彼を見つめ
彼が大声で凄く褒めてくれるから……はわぁあぁあ~ッと堪らず声を溢し胸の辺りを押さえつつがくり、足腰の力が抜けて床に座り込み
次は私の番
椋。私はね――
どえすなのに優しい所も
強い意思で戦いに臨む姿も
吸い込まれそうな綺麗な瞳と髪も
いつも私を温めてくれる体温も
素の自分のままでいられる所も私の心を満たしてくれる言葉も
ぜーんぶ大好きっ!
ぁ、一個多かった?
まぁ扉は開いたみたいだし良いよねっ
椋、行こう!と、手を繋ぎ先へ進む
●大声で相手の好きな所を五個言う部屋
杣友・椋(涕々柩・f19197)はそっと、視線向ける。
(「『ふたり』でなければ成せないなら、俺の相手はこいつしか居ねえ訳で」)
そう思いながら椋が視線向けたのは、自分よりも頭一つ分くらい小さなミンリーシャン・ズォートン(綻ぶ花人・f06716)だ。
「わっ、本当に扉がいっぱいだね!」
ミンリーシャンはあたりを見回して、あの扉にしようと椋の先を行く。
ふたりでなければ開かない扉。それを開き、ミンリーシャンは軽やかに歩を進めた。
その後に椋は続いてやがて通路の先、一つの部屋にたどり着き閉じ込められた。
「出口はこの扉だよね?」
そして続く扉に刻まれている言葉は――大声で相手の好きな所を五個言う事、とある。
「はぁ? 五個もあったっけな、おまえの好きな所」
「Σぇっ、私は五個じゃ足りない位なのに……!」
椋とミンリーシャンが零した言葉は方向性が違う。そしてはた、とミンリーシャンは気づいて椋を見つめた。
大声で、相手の、好きな所を、五個、言う。
(「普段どえすな彼がこの課題を!?」)
それはドキドキする。じぃっと見つめると息一つついて、椋が口開く。
やらねばならないのはわかっているのだから。
「好きな所は……こほん」
ぼそりと言いかけたが、大声、と指定があるのを思い出し咳払い一つ。
椋はすぅ、と息を吸い込んだ。
「――表情がころころ変わって! 優しくて!」
頑張り屋で!
と、その声の張りと響きにミンリーシャンは胸元を抑える。
なんかほっとけなくて!
一言ずつ紡がれるたびにどきどきと、心臓は早鐘を打って。
「あと……ま、まあまあ可愛い所!」
と、言い終えると深く椋は息を吸ってぜえぜえと息切れを起こす。
「はわぁあぁあ~ッ」
そしてミンリーシャンも胸押さえつつがくりと、足腰の力が抜けて床へと座り込んだ。
「なんか想像以上に照れるな、これ」
そう言いながら、大丈夫かと椋は彼女を気遣って、次はリィの番と紡いだ。
「椋。私はね――」
どえすなのに優しい所も、と小さく笑い零す。
「強い意思で戦いに臨む姿も、吸い込まれそうな綺麗な瞳と髪も、いつも私を温めてくれる体温も」
一生懸命、挙げてくれている。その言葉重なるたびに――思わず、椋の頬は熱くなっていく。
「素の自分のままでいられる所も私の心を満たしてくれる言葉も、ぜーんぶ大好きっ!」
言い切った、とミンリーシャンが一息つくと。
「バカ、一つ多いっつの」
「ぁ、一個多かった?」
椋の言葉は照れ隠しだ。けれど、扉は――もう開かれている。
「まぁ扉は開いたみたいだし良いよねっ」
椋、とミンリーシャンは彼の手を掬い上げるようにとって、手を繋いで。
「行こう!」
「ああ、次へ進もう」
自分の手を引き、一歩先を進むミンリーシャンへとふと、柔らかな視線を向け。
椋はその後ろをついていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
逢坂・理彦
煙ちゃんと(f10765)
そうだね、煙ちゃんとならどんなことがあってもへっちゃらだ。
さてこの部屋から出るには…?
えーっと「お互いに内緒にしてることを言う」
…内緒にしてること…(どのへんの事を言えばいいんだろうかと頭を悩ませつつ)
えと、じゃあ、煙ちゃんからお願いしていい?
え、編み物の練習?俺の襟巻きを編むため…そっかぁ、嬉しいな。
楽しみにしてる。
煙ちゃんの内緒にしてることがそれなら俺はそうだね…俺はね今度煙ちゃんに簪を贈ろうと思って準備してたんだけど…ふふ、バレちゃったね。
えっ?似合わない?そんなことないよ。髪も長いしきっと似合う。
うん、贈った時は受け取って。
(簪にこめた下心は内緒にしつつ)
吉瀬・煙之助
理彦くん(f01492)と
理彦くんとなら大丈夫、頑張ろうね…!
ええと…扉、開かないね
どうしたらいいのかな…?
あ、ここに何か書いてあるね
「相手に隠している事を話さないと出られない」…?
隠してる事…
ええと…どっちから言おう…?
僕?僕はその……最近寒くなってきたし
理彦くんに襟巻を編みたいと思って編み物を練習してるよ…
もう、内緒だったのに…!
いつも理彦くんにビックリさせられてるから
僕だって驚かせたかったんだよ…?
簪?ええと、僕に似合うかな…
おじさんだし男だし…、でも理彦くんに貰えるのは
とっても嬉しいよ…(真っ赤になって照れながら)
※アドリブOK
●相手に隠している事を話さないと出られない部屋
「理彦くんとなら大丈夫、頑張ろうね……!」
逢坂・理彦(守護者たる狐・f01492)へと、吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)は声向ける。理彦はそうだね、と頷いて。
「煙ちゃんとならどんなことがあってもへっちゃらだ」
心配ないと笑いかけた。そして、二人で進んだ先は行き止まりの部屋。
けれど、出口と思われる扉はある。その扉へと煙之助は試しに手をかけてみた。
「ええと……扉、開かないね。どうしたらいいのかな…?」
「さてこの部屋から出るには……?」
と、二人の視線がみつけたのは扉に刻まれた言葉だ。
「『相手に隠している事を話さないと出られない』……?」
えーっと、と理彦も唸る。
「……内緒にしてること……」
それはどのへんの事を言えばいいんだろうか、と頭を悩ませる理彦。
そして煙之助は。
「隠してる事……ええと……どっちから言おう……?」
と、視線なげる。
「えと、じゃあ、煙ちゃんからお願いしていい?」
「僕? 僕はその……最近寒くなってきたし」
煙之助は言いよどむ。内緒にしておきたかったのに、ここでいうことになるなんてという気持ちがまったくないわけではない。
「理彦くんに襟巻を編みたいと思って編み物を練習してるよ……」
「え、編み物の練習? 俺の襟巻きを編むため……そっかぁ、嬉しいな」
理彦は紡ぐ言葉の通り、その気持ちをふにゃりと表情に表す。
「楽しみにしてる」
「もう、内緒だったのに……!」
そう、内緒にしていたかったのだ。だからここで告げてしまったことがちょっと悔しいような、残念なような。
煙之助はそっと理彦へと視線を向け。
「いつも理彦くんにビックリさせられてるから僕だって驚かせたかったんだよ……?」
そう告げると、今びっくりしたと理彦は告げる。煙之助はその言葉に瞬いて、渡す日まで待っててと笑いかけた。
「煙ちゃんの内緒にしてることがそれなら俺はそうだね……」
同じように、理彦にもまた準備していたものがある。
そのことを告げようと理彦は言葉続けた。
「俺はね今度煙ちゃんに簪を贈ろうと思って準備してたんだけど……ふふ、バレちゃったね」
「簪? ええと、僕に似合うかな……」
そろりと、煙之助は自分の髪に触れる。似合うかどうか、不安というのが簡単に見て取れて。
おじさんだし男だし……と落ちる言葉に理彦は瞬いた。
「えっ? 似合わない? そんなことないよ。髪も長いしきっと似合う」
そうかな? と煙之助が問う。そうだよと理彦が返せば煙之助はなんだかほっとして。そしてその頬を染める。
「でも理彦くんに貰えるのは、とっても嬉しいよ……」
真っ赤になって照れる煙之助へと理彦はうんと頷いた。
「贈った時は受け取って」
その簪に、理彦が込める下心は――今はまだ、内緒にしつつ。
けれど扉は、二人が紡いだ言葉を受けて開かれる。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
グラナト・ラガルティハ
マクベス(f15930)と
何というか変わった部屋だな。部屋の開放条件は「一時間くっついて過ごす」?
そんなことでいいのか?特に問題はないな。
さて、一時間だそうだがマクベスはどうする?
ん、寝るのか?分かった。
寒いのなら私の外套を使うといい。おやすみマクベス。いい夢が見れるといいな。
…何というかあまりにもいつも通り過ぎてこれでいいのかとも思うが。
ここは館ではないし警戒をするにこしたことはないか…。
(一時間後)
マクベス。一時間経ったぞ。ん、おはよう。
寒くはなかったか?よく眠れたのならいいのだが。
マクベス・メインクーン
グラナトさん(f16720)と
二人で攻略するダンジョンか
オレとグラナトさんなら楽勝だよなっ♪
ん?扉開かねぇけど…なんか書いてあんな
「一時間お互いくっついて過ごさないと出られない」…?
ふーん、じゃあ簡単だね
グラナトさん、オレ時間まで寝るから起こしてね
グラナトさんの外套をブランケット代わりにしながら
寄りかかるようにして目を閉じて仮眠する
いつも通り過ごせばいいだけなんて簡単だな
グラナトさんの匂いに包まれて心地いいし
体温が暖かいから安心する…
時間になったら軽く伸びをして
おはようグラナトさん、よく寝れたぜ♪
それじゃあこっから出て次に進もうぜっ!
●一時間お互いくっついて過ごさないと出られない部屋
迷宮を進む、マクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)の足取りは軽い。
一歩先を軽やかに進んでくるりと回ってその視界に入れたのは一歩後ろを歩む男、グラナト・ラガルティハ(火炎纏う蠍の神・f16720)だ。
「オレとグラナトさんなら楽勝だよなっ♪」
二人で攻略するダンジョン。それを進むのが楽しいというようにマクベスは笑ってみせる。
二人で進むその先は――かたく閉ざされた扉。けれど部屋の中にはふかふかのクッションなど、過ごしやすい環境が作られている。
「何というか変わった部屋だな」
「ん? 扉開かねぇけど……なんか書いてあんな」
マクベスは気づく。
そしてその文字を、その瞳がなぞって。
「『一時間お互いくっついて過ごさないと出られない』……?」
「部屋の開放条件は『一時間くっついて過ごす』? ということか?」
ふーん、とマクベスは零す。それは課題として言い渡されるにしては、難しい事ではない。
むしろ。
「じゃあ簡単だね」
「そんなことでいいのか? 特に問題はないな」
と、グラナトとマクベスとしてはさして問題にならぬこと。
「さて、一時間だそうだがマクベスはどうする?」
「グラナトさん、オレ時間まで寝るから起こしてね」
「ん、寝るのか? 分かった」
それなら、とグラナトは自分の外套をマクベスへと差し出す。
「寒いのなら私の外套を使うといい」
「うん、借りる」
と、マクベスはそれを受け取りブランケット代わりに。グラナトの気配を纏うようで、ふわりとマクベスは微笑む。
「おやすみマクベス。いい夢が見れるといいな」
グラナトに寄りかかるようにして目を閉じれば――優しい声が響いた。
いつも通り過ごせばいいなんて簡単なこと。
包まれたその外套――グラナトさんの匂いとマクベスは擽ったそうに笑う。
それは心地よく、そして傍らから感じる体温が温かく安心もする。
そんな、当たり前のこと。
「……何というかあまりにもいつも通り過ぎてこれでいいのかとも思うが。ここは館ではないし警戒をするにこしたことはないか……」
別段不穏なものも感じないが、それでもとグラナトは傍らのマクベスが穏やかな眠りを得られるように気を巡らす。
そして――一時間。
「マクベス。一時間経ったぞ」
グラナトがかける声にマクベスは身じろぐ。その瞳が、開かれたならば。
「ん、おはよう。寒くはなかったか? よく眠れたのならいいのだが」
「おはようグラナトさん、よく寝れたぜ♪」
よく知る声にマクベスは微笑み返す。軽く伸びをして目を覚まし、視線むけるのは閉ざされていた扉だ。
「それじゃあこっから出て次に進もうぜっ!」
けれど、その扉はすでに開いていた。
この先に何があるのか――何があってもふたりなら。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
これはまたふしぎな部屋に入ってしまいましたね……
でも、無理なくクリアできそうでよかったです
ふふ、僕ときみにできないことなんてありませんけどね
椅子を並べてくれたかれに感謝を述べて座りすぐそばにある面差しを見上げましょう
握る手からぬくもりが伝わる
ふふ、きみにそのように褒めてもらうのが好きです
僕も、きみのきらきらと輝く瞳と……深海を思わせる深い色の御髪が好きですよ
うつくしいものは好きですが……きみの顔立ちはいっとう好きです、と
まぁ好きなのは全部なんですがと笑ったなら、開いていた扉に気づき腰を上げて
行きましょうか
本音を言えばもう少し、きみと見つめ合っていたかったですが
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
宵と共に部屋へ
十分間見つめ合うだと…?
宵とならば嫌ではないが改めて言われると照れるなと
そう声を漏らしつつ向かい合う椅子を並べる様に引き腰掛けようか
いや…なんだ。向かい合って居ては距離があって落ち着かん故に
此方の方が落ち着くだろうと宵の手を握り身を寄せつつ隣に座る宵の瞳を見つめよう
いつ見ても本当に宵の空の様に美しいな
待てば夜の帳が下り星が瞬きそうなその瞳を眺めながらも
己の瞳と髪を見つめながら紡がれる言の葉に照れくさそうに瞳を細め、つられる様な笑みと共に俺も同じだとそう告げよう
後名残惜しい気持ちもきっと同じなのだろうとそう思いつつ宵の後に続き扉へ
次の部屋はどの様な場所なのだろうな
●十分間見つめ合う部屋
十分間見つめ合うこと。
それが、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)とザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)の前にある――行く手を阻む扉に刻まれた言葉だった。
「十分間見つめ合うだと……?」
そのようなことできない、というような困惑ではない。けれどザッフィーロが零した声色には微かに驚きと、戸惑いが含まれていたのは。
「宵とならば嫌ではないが改めて言われると照れるな」
そんな思いが滲んでいたからだ。
「これはまたふしぎな部屋に入ってしまいましたね……」
でも、と宵は柔らかに笑う。
「無理なくクリアできそうでよかったです」
と、向かい合うように用意されていた椅子を並べなおしているザッフィーロ。
ザッフィーロ君? と宵は横に並べているのを見てわずかに首傾げる。
「いや……なんだ。向かい合って居ては距離があって落ち着かん故に」
ダメか? というような様子にいいえと宵は小さく笑い零した。とても君らしいと思って。
そして、並べた椅子に座った宵はザッフィーロを見上げる。
「ふふ、僕ときみにできないことなんてありませんけどね」
椅子を並べてくれてありがとうと感謝を伝える。
二人並んで座ればザッフィーロは宵の手を握り、身を寄せつつ――その瞳を覗き込み、見つめ合った。
宵の瞳。その色に、輝きに――ザッフィーロは感歎を零す。
「いつ見ても本当に宵の空の様に美しいな」
待てば夜の帳が下り、星が瞬きそうな、その瞳を眺めるザッフィーロ。
「ふふ、きみにそのように褒めてもらうのが好きです」
握る手から伝わるぬくもりを宵は感じながらザッフィーロの瞳に映る自分、そしてその中の彼を見つけて微笑む。
「僕も、きみのきらきらと輝く瞳と……深海を思わせる深い色の御髪が好きですよ」
己の瞳と髪を見つめながら、宵が紡ぐ言の葉。それを受け止めれば照れくさくなりわずかに瞳を細め、彼につられるようにザッフィーロも笑み零した。
「俺も同じだ」
「うつくしいものは好きですが……きみの顔立ちはいっとう好きです」
まぁ好きなのは全部なんですが、と宵が笑いながら告げて、気づく。
いつの間にか閉ざされていた扉が開いていたことに。
「行きましょうか」
椅子から腰を上げ、宵は微笑む。
ああと頷くものの、ザッフィーロは名残惜しい気持ちを抱いていてそれは宵も、同じなのだろうと思いつつその後に続いた。
本音を言えばもう少し、きみと見つめ合っていたかったですがと、宵が小さく零した言葉はザッフィーロの耳に届いているのか、いないのか。
届いていなくとも、ふたりの気持ちは重なっている。
「次の部屋はどの様な場所なのだろうな」
「そうですね……ああ、例えば」
君と手を繋いで進む迷路とかなら、また簡単に進めそうですけどと宵の声色には楽し気なものが含まれていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふええぇ、絶対無理ですよ。
なんでこんな試練なんですか。
アヒルさんとでは絶対無理ですって、
アヒルさんも怒らないでくださいよ。
だって、無理じゃないですか。
私とアヒルさんとで二人三脚なんて。
入口も閉まってしまいましたし、無理でもやるしかないんですね。
ふええ、やっぱりアルダワ製の紐ですからズルは禁止なんですよね。
歩幅がアヒルさんの歩幅ですから歩きづらいです。
ふえぇ、さっきから転んでばっかりで全然先に進めません。
ふふ、アヒルさん、どうしてあなたがここで転ぶ・・・。
ふえ、私が転んだ訳ではないのに私に痛みがくるのですか?
もしかして、この試練、私達の感覚が共有されているのでは。
アヒルさん、頑張りましょう。
●アヒルさんと二人三脚する部屋
ふええぇと、弱弱しい声が細長く続くその部屋には響いていた。
その声の主はフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)だ。
「ふええぇ、絶対無理ですよ」
なんでこんな試練なのですか、とフリルは自分の足首をみた。
そこにはアヒルさんがいる。
アヒルさんの足とフリルの足は――紐で結ばれていた。
部屋に入ると、紐が目の前に落ちており。そしてそこにはアヒルさんと二人三脚すること、とあったのだ。
それが、この部屋から出るための条件。そして出口の扉は遠い。
「アヒルさんとでは絶対無理ですって、アヒルさんも怒らないでくださいよ」
アヒルの形をしたガジェットへとフリルは溜息を向ける。
「だって、無理じゃないですか。私とアヒルさんとで二人三脚なんて」
どう見ても歩幅が違うフリルとアヒルさん。
溜息ついてもうやめたいと思うが――やめると、此処から出られない。
「入口も閉まってしまいましたし、無理でもやるしかないのですよね」
と、フリルは己の背後、閉じられた扉を見やる。
あの扉はもう開かない。それなら、この先にある扉へと向かうまで。
そしてちょんちょんと、フリルとアヒルさんの足を繋ぐ紐を引っ張ってみる。
「ふええ、やっぱりアルダワ製の紐ですからズルは禁止なのですよね」
仕方ない、いきましょうとフリルは再び歩み始める。けれど、歩幅はアヒルさんに合わせて歩きづらいこと、この上ない。
「あっ」
と、声上げた時にはもうずべしゃっ! と倒れ込んでいる。
「ふえぇ、さっきから転んでばっかりで全然先に進みません」
瞳の端から零れそうになる涙を拭って。けれどフリルはまた歩み始めた。
そうしたら、次はアヒルさんがほてっと転ぶ。
「ふふ、アヒルさん、どうしてあなたがここで転ぶ……」
と言ってフリルは気付いた。膝がなんだかジンジンする。
何故だろう――そう思いしばし考えて気付いた。
「ふえ、私が転んだ訳ではないのに私に痛みがくるのですか? もしかして」
もしかして――この試練、私達の感覚が共有されているのでは。
そうであるならば、今までこけたらアヒルさんも痛かったはず。
そしてこれから、アヒルさんがこけるとフリルも痛い。
「……アヒルさん」
頑張りましょう、とぐっと拳握るフリル。こけない様にお互い気遣いずつほてほてと一歩ずつゆっくり。
出口の扉は、まだ遠い。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
【狼兎】
紫崎君の、好きな…ところ…
正直に言えば、ある
…いや、100も出せるかと言われたら途中から悩みそうではあるけど…ある
ただ、そこで素直になれないから悩むのであって…
そもそもこの前フラれたようなものだし…(勘違い)
うーうー唸りながらもじもじ
紫崎君が言い始めたら止まる事のない言葉に暫く放心してから
えっ、ちょ…な、なんでそんなにスラスラ出てくんの!?
う…というか、後半ちょっと悪口入ってなかった…?
きっきき気軽に好きとか!言わな…あ、はい……
結局100個言い切っちゃった紫崎君の様子に両手で赤くなった顔を押さえながら
……つよい
かっこいい
かっ…かっこいい…!
うぅ…いじわる…
ちがっ、違うもんばかぁ!
紫崎・宗田
【狼兎】
好きなところを100個、なぁ…
チラリとチビを見やり
…コイツ、いくら遠回しだったとはいえ
俺の正直な告白を他人向けとか思い込みやがったからな
…しゃーねぇ
言わねぇなら俺から言うぞ
歌が上手い、飯美味い、気遣い出来る、明るい、笑顔が可愛い
真面目、甘い、チビ、寂しがり…
あ?まだ10も言ってねぇぞ
短所も含めて好きって事だろ
うるせぇ、いいからさっさと言うぞ日が暮れる
その気になりゃ100個くらい簡単だからな
淡々と言い終え、チビの番になったら恥じらう様子に意地悪してやる
くく、なんだって?
聞こえねぇぞ、もっと大声で
やりゃ出来んじゃねぇか
ほぉ?なんだ意地悪されんの好きなのか
はいはいわかったからさっさと続き言え
●好きなところを100個言う部屋
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)と紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)は並んで閉じ込められた部屋、その出口たる扉の前に立って同じ言葉を見つめていた。
「紫崎君の、好きな……ところ……」
「好きなところを100個、なぁ……」
ちらり。宗田は傍らの澪を見やる。
(「……コイツ、いくら遠回しだったとはいえ俺の正直な告白を他人向けとか思い込みやがったからな」)
と、宗田が思っている一方で。
好きなところ――正直に言えば、あると澪は思っていた。
(「……いや、100も出せるかと言われたら途中から悩みそうではあるけど……ある」)
ただ、そこで素直になれないから悩むのだ。そして――小さく、澪は息を吐く。
(「そもそもこの前フラれたようなものだし……」)
今更、好きな所をいってどうなるのか、と思うのだ。しかし、そのフラれたというのは澪の勘違い。
この二人、一番大事な部分ですれ違っているのをお互いにまだ知らない。
うーうーと澪が唸りながらもじもじしていると。
「……しゃーねぇ。言わねぇなら俺から言うぞ」
宗田はすっと息を吸って。
「歌が上手い、飯美味い、気遣い出来る、明るい、笑顔が可愛い」
つらつらと言葉を並べていく。
そして宗田が紡ぐ言葉は止まらない。
「真面目、甘い、チビ、寂しがり……」
重ねられる言葉に澪は暫く放心し、けれどはっとして宗田へとあわあわと声かける。
「えっ、ちょ……な、なんでそんなにスラスラ出てくんの!?」
「あ? まだ10も言ってねぇぞ」
「う……というか、後半ちょっと悪口入ってなかった……?」
澪が問うと、宗田は何言ってるんだというように瞬いて。
「短所も含めて好きって事だろ」
「っ!! きっきき気軽に好きとか!」
「うるせぇ、いいからさっさと言うぞ日が暮れる」
「言わな……あ、はい……」
と、わたわたしかける澪を宗田は制して揶揄うように笑い浮かべる。
「その気になりゃ100個くらい簡単だからな」
淡々と、言い切って。
「本当に100個言い切っちゃった……」
それを傍で向けられていた澪は顔を赤くし頬を両手で押さえている。
「ほら、チビの番だぞ」
「……つよい、かっこいい」
ぽそりと呟くように落とされる言葉。その様子に宗田は意地悪を。
「聞こえねぇぞ、もっと大声で」
「かっ……かっこいい……!」
「やりゃ出来んじゃねぇか」
喉奥擽るように宗田は笑う。
「うぅ……いじわる……」
「ほぉ? なんだ意地悪されんの好きなのか」
「ちがっ、違うもんばかぁ!」
それもまた意地悪だとわかっているのだけれど。
口端上げて宗田が笑う。澪が声あげて返すのも楽しいのだ。
「はいはいわかったからさっさと続き言え」
頬を赤く染める澪は促され、また少しずつ紡ぎ始める。
100個言うには、まだまだ時間がかかりそうだけれど――宗田はそれをからかって意地悪しながら受け取っていた。
もう何個言ったかわからないと澪が唸り始める頃、閉ざされていた扉は開く。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アンナ・フランツウェイ
オリガ・ホーリエル(f12132)と一緒に
これが噂に聞く『ヤバい事しないと出られない部屋』(違います)…!わ、私は一体どんな目に合わせられるんだろう…!待って引っ張らないでオリガ!
『10分間抱きしめあう事』って全然ヤバくない。え、なんか騙されてない?
って誰か見てるかもしれないからいきなり抱き着かないで!オリガから誰も見ていないと伝えられたら、落ち着いてオリガを抱きしめよう。
しばらく抱きしめあっていると、オリガが私の頭を撫で始める。撫でられるとなんていうか、落ち着く。私の全てを…呪詛で穢れた身体をも包み込んで認めてもらえているような…。
そんな心地よさに包まれ、私の意識は微睡みに落ちていった…。
オリガ・ホーリエル
アンナ・フランツウェイ(f03717)と共に
ふたりの絆が試されるというけど、あたしとアンナならこんな試練楽勝よ!何故かアンナは引け腰な態度ではあるけど…とりあえず行くわよ。アンナ!
さてお題は…『10分間抱きしめあう事』。それを見た私は…一瞬のためらいも無くアンナを抱きしめる。いやだって寝る時同じベットだし、抱きしめあってるし…。
恥ずかしいとアンナが言い出したら、誰も見ていないと伝え落ち着かせる。その後はいつもの様に優しく頭を撫でてあげるわ。
「オリガの言葉なら信じられる」って嬉しいわね…。
10分たったらアンナに声を掛けてみるけど、あら寝ちゃってるわ…。強引に起こすのも悪いし、まあ延長戦って事で!
●10分間抱きしめあう部屋
迷宮に足を踏み入れる。
入口、その先は通路が続き、二人の訪れをまっていたかのようだ。
その中を意気揚々と進む足音と、どこか不安をにじませた足音とが進む。
「ふたりの絆が試されるというけど、あたしとアンナならこんな試練楽勝よ!」
ね! とオリガ・ホーリエル(黒き天使を支える者・f12132)が、ともに進むアンナ・フランツウェイ(断罪の御手・f03717)へと視線向けると。
「これが噂に聞く『ヤバい事しないと出られない部屋』……! わ、私は一体どんな目に合わせられるんだろう……!」
と、何故だか引け腰。そんなアンナの手をとって、オリガは引っ張り歩む速度を上げる。
「……とりあえず行くわよ。アンナ!」
「待って引っ張らないでオリガ!」
ずいずいと、オリガはアンナを引っ張りながら迷宮を進んでいく。その速さに、アンナもまたつられて足早に。
やがて二人の前には扉がひとつ。それは次に進むための、開かねばならないものだ。
「さてお題は……『10分間抱きしめあう事』」
「って全然やばくない。え、なんか騙されてない?」
と、アンナが首を傾げる間に、オリガは素早く動いてぎゅっとアンナを抱きしめる。
「って誰か見てるかもしれないからいきなり抱き着かないで!」
「いやだって寝る時同じベットだし、抱きしめあってるし……それに誰も見ていない」
「本当?」
うん、とオリガは頷く。アンナも落ち着いてきて、オリガを抱きしめ返した。
するとオリガの手はアンナの頭をいつものように優しくなで始める。
撫でられると――なんというか、落ち着く。
(「私の全てを……呪詛で穢れた身体をも包み込んで認めてもらえているような……」)
その温かさに、心地よさにアンナの意識はまどろみに落ちていく。
そして10分たって――アンナ、とオリガは名前を呼んだのだけれど。
「あら寝ちゃってるわ……」
強引に起こすのも悪いし、とオリガは微笑む。
延長戦ということで、もうしばらくこのままに。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
なおなお(f01298)と参加。
わ、わ!なおなお!なおなお!
『協力して雪だるまを作らないと出られない部屋』だって!
作るー!ポーラいっぱい作るー!
ローリングスノーマンでごろごろー!ってして、
【属性攻撃】【アート】で氷のパーツを付けて、巨大で豪華な雪だるま作る!
…あれ?なおなおどこ…?
わ、わ、雪玉に巻き込んで、いつの間にか雪だるまになってる!
可愛いー♪
頭も雪だるまの頭に固めて、中までなおなおの、なおなお雪だるま作るよ♪
…ずっとこうしてたいなーって、ポーラも雪だるまになって、
扉が開くまでくっつくよー
なおなおは凍え倒れたり、やーんな顔して逃げたりしない。
暖かく受け入れてくれるから、ポーラ、嬉しいの。
日野・尚人
ポーラ(f06947)に誘われて来てみたけど・・・雪だるまで覚悟を試せるのかよ?
へ?俺たちそっくりのを作る?
い、いや、それはちょっと恥ずかし・・・
あー、分かった分かった!この際だからすっごい雪だるまを作ってやろうぜ!
そういやこいつとの出会いもこんなだったよなぁ。
一緒に雪遊びをして・・・いつまで経っても全然変わらなって、うわっ!?
(ポーラのUCに巻き込まれた)
な、なるほど・・・
これ(氷結)がこいつと一緒に居るのに必要な覚悟か。
俺は氷属性の魔力障壁(<氷結耐性>+<オーラ防御>)があるから大丈夫だけどな?
普通の奴なら相当ヤバイ状況なんだぜ?
分かってんのか、ポーラ?
(嬉しそうなポーラに諦めた様子で)
●協力して雪だるまを作らないと出られない部屋
その部屋は、ちらちらふわふわと雪が降っていた。
そして足元は――歩けば沈むほどの厚さの雪。
「わ、わ! なおなお! なおなお!」
ポーラリア・ベル(冬告精・f06947)はその光景に、楽し気な声を響かせる。
「『協力して雪だるまを作らないと出られない部屋』だって!」
ポーラリアに声向けられた日野・尚人(あーちゃんの早朝襲撃に断固抵抗する会終身(?)会長・f01298)はなんで降ってるんだ? と不思議に思い天井を見上げた。
そしてポーラリアへと視線を向け。
「ポーラに誘われて来てみたけど……雪だるまで覚悟を試せるのかよ?」
だが、作らねば出れない。
どんなの作るんだよ、と尚人が言うと。
「作るー! ポーラいっぱい作るー!」
「あー、分かった分かった! この際だからすっごい雪だるまを作ってやろうぜ!」
と、はしゃぐポーラリア。尚人はやるかと雪玉を作るべくまず小さな雪玉を作った。
「そういやこいつとの出会いもこんなだったよなぁ」
尚人はしみじみと思い返していた。
一緒に雪遊びをして――と、思い出しながらポーラリアへと視線向けると。
「あの辺よく積もってる!」
と、あたりをつけていて。
「みんな纏めて雪だるまにしちゃうよ! そーれっ!」
ごろごろごろー! と小さな雪玉を転がし、そして大きな雪玉を作り出した。
「いつまで経っても全然変わらなって、うわっ!?」
その様子を見ていた尚人なのだが、雪玉が向かってくる。
そして避ける間もなく巻き込まれた。
大きい雪玉できたー! とポーラリアが喜んでいると、尚人の姿がない。
「……あれ? なおなおどこ……?」
きょろきょろと探していると――雪玉がごそっと動いた。
なんだろう、とポーラリアはそちらに回る。
「わ、わ、雪玉に巻き込んで、いつの間にか雪だるまになってる! 可愛いー♪」
そういいながら、ポーラリアは尚人の頭に雪を集めて、中までなおなおの、雪だるま作るよ♪ とはしゃいでいる。
「な、なるほど……これがこいつと一緒に居るのに必要な覚悟か」
冷たい。常人ならこの冷たさに抱かれ、震えどうしようもない状況だろう。
しかし尚人には。
「俺は氷属性の魔力障壁があるから大丈夫だけどな?」
と、言うもののポーラリアは楽しそうに尚人雪だるまを作り上げていく。
「普通の奴なら相当ヤバイ状況なんだぜ? 分かってんのか、ポーラ?」
尚人は聞いてるのかーと紡ぐがポーラリアの楽しそうで嬉しそうな様子に、ため息ひとつ落として諦めた。
その傍らにポーラリアも小さな雪玉作って、自分も雪だるまになってぴとっとくっつく。
「……ずっとこうしてたいなー」
「ん? なんか言ったか?」
「あ! なおなお! 動いたらくずれちゃう!」
と、ポーラリアは落ちかけた氷のパーツを付けなおす。
つけなおしながら、ふにゃりと柔らかに笑っていた。
(「なおなおは凍え倒れたり、やーんな顔して逃げたりしない」)
暖かく受け入れてくれるから、ポーラ、嬉しいのと――冬告精は思いを込める。
ふたりの雪だるま完成すると、部屋の先にあるひとつの扉が開かれていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エスパルダ・メア
ライオット(f16281)と
固い扉に手を当てる
ふたりの絆が試されるらしいぜ、ライオット
随分と不確かな条件だよな
友、相棒、悪友
表しようはいくらでもあるが
――行こうぜ、共犯者。
『決闘しないと出られない』
部屋の真中に刺さったナイトソードは二振り
あれでやれってことかね
躊躇いもなく剣を抜いて笑う
遠慮なくぶちのめしてやるよ
手加減なんぞどっちも必要ない
オレの本体は氷剣、騎士の物
心得は体が覚えてる
粗雑で荒くれな動きは相手の本気に伴って楽しげに
傷を楽しんでがりり、打ち合う
随分血の気が多いじゃねえか
そうこなくちゃな
お前との喧嘩は一等楽しい
手抜きはしねえぞ
足払いして一息に踏み込めばその喉元に切っ先を
今日はオレの勝ち
ライオット・シヴァルレガリア
エスパルダ(f16282)と
絆か
目に見えないものを証明しろだなんて、随分な難題を言うものだね
でも嫌いじゃないよ、こういう趣向は
勿論エスパルダも乗るだろう?
迷いなく剣を抜けば、相手の命を獲るつもりで切り込む
相手にも手加減をして欲しくないから、僕も本気でいこう
今日くらい騎士道は他所に置いて
蹴り技も織り交ぜながら剣を振るよ
僕の本体は盾、相手の攻撃を受けるのは怖くない
これはきっと誇りある決闘なんかじゃなく、ただの喧嘩
でもこっちの方が僕ららしいだろう
はは、参ったよ
僕の負けだ
扉が開いたのを確認すれば、最後にエスパルダを転ばせてやろうと足払いをし返そう
これでスッキリした
さあ、進もうか
●決闘しないと出られない部屋
行く手を阻む扉に、刻まれた文字がある。
その扉に手を当てたのは、エスパルダ・メア(ラピエル・f16282)だ。
エスパルダは固い扉から、傍らのライオット・シヴァルレガリア(ファランクス・f16281)へと視線を向ける。
「ふたりの絆が試されるらしいぜ、ライオット」
随分と不確かな条件だよなとエスパルダは肩をすくめる。
「絆か。目に見えないものを証明しろだなんて、随分な難題を言うものだね」
でも嫌いじゃないよ、こういう趣向はとライオットの視線が扉から、あるものへと移った。
「勿論エスパルダも乗るだろう?」
その視線をエスパルダも追って、あれでやれってことかねと紡ぐ。
「友、相棒、悪友。表しようはいくらでもあるが」
言ってエスパルダの瞳とライオットの瞳が笑い合う。
「――行こうぜ、共犯者」
二人は踵返し、部屋の真中へ。
そこに交差するように刺さっていたナイトソードは二振り。
互いにそれを引き抜いたのは同時だ。
それを引き抜き、構えることに躊躇いもなにもなく、笑う。
「遠慮なくぶちのめしてやるよ」
ライオットも柔らかに笑って――しかし、動きはエスパルダの命を獲るつもりで切り込んだ。
ひゅっと空切る音にエスパルダはとっさに反応する。
キン、と金属が交わる硬い音がした。
手加減なんぞどっちも必要ないとエスパルダは僅かに口端を引き上げて笑う。
僕も本気でいこうとライオットはそれに応えるのみ。
エスパルダの本体は氷剣であり、騎士の物だった。剣をふるう心得は体が覚えている。
「騎士とは程遠いな!」
「今日くらいは騎士道は他所に置いておくのもいいだろ?」
ライオットは笑って応えて、その足を振り上げた。
粗雑で荒くれな動き。蹴り上げたかと思えば、そのまま踏みつけるように動いたと思えばライオットが剣をふるう。
その先をエスパルダは己の切っ先で反らして斬りかかった。
けれどライオットは、避けはしない。
ライオットの本体は盾――相手の攻撃を受けるものだ。それは当たり前の事であり、怖いとはまったく思わない。
斬りかかられた、その瞬間に斬り返して互いに拮抗する。
「随分血の気が多いじゃねえか」
傷を楽しむ様にエスパルダは言って、そうこなくちゃなとライオットを見据える。
ライオットはただの喧嘩だねと紡いだ。
これはきっと誇りある決闘なんかじゃなく、ただの喧嘩。
「でも」
「ああ」
「こっちの方が僕ららしいだろう」
「お前との喧嘩は一等楽しい」
手抜きはしないと踏み込んだエスパルダ。ライオットはそのまま真っ直ぐ来るのかと剣を前へ。
けれどエスパルダは身を沈め、足払いをしさらに一歩踏み込んだ。バランスを崩したところへ空を突き、そしてぴたりと切っ先がとまった。
それは、ライオットの喉元の手前で。
「今日はオレの勝ち」
「はは、参ったよ」
僕の負けだ、とライオットはその手から剣を落とし、降参と両手を上げる。
すると、閉ざされていた扉が開き始めた。
エスパルダは手にしていた剣を地面に突き刺し、行こうぜと踏み出した。
その一瞬に、すばやく足払いをかけたライオット。さっきのお返しと、その瞳は楽し気に輝いていた。
「っ!?」
バランス崩して、つんのめって。けれど踏みとどまったエスパルダがライオットにもの言いたげな視線を向ける。
「これでスッキリした、さあ、進もうか」
その視線を笑って受け取って、そして何もなかったかのようにライオットはエスパルダの横を過ぎた。
まだ迷宮は始まったばかりだよと。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ユルグ・オルド
黒羽(f10471)と
ははァじゃんけん勝負……じゃアないのか
意図はさっぱりと見上げ傾げて隣を見遣り
んふふ、よっく分かってんじゃん
試して減るもんでもなし
相子くらい黒羽がなんとかしてくれるさ
通じるよう頑張って念じておくから
て、運命でも心理戦でもなくそうくる
見切りに行くのは予想外だと思いつつ
じゃーんけーん
おっすげェマジで追いついてくんのな
いやいやフェイントだなんてンなコト
……だって勝てないッて悔しいじゃん
出し抜きたいような十連遂げたいような
他愛ない遊びもこんだけ真剣にやる機会ってそうねェな
真剣な眼差し眺めつつ思わず込み上げた笑いは隠しきれなくて
じゃれつくよなこんな日だって
偶にあったって良いかなって
華折・黒羽
ユルグ(f09129)さんと
じゃんけんで相子10回続けないと出られない
……
これ、なんの目的があってやらされているんですかね?
この扉本当に壊せないんですか?
小言零しながら
やれと言うなら観念して
どうせユルグさんも面白がるのだろうし
相子10回連続ってなかなか難いんじゃ…
え、なんで俺が頑張る流れになってるんですか
ユルグさんもちゃんと頑張ってくださいよ
手元じっと見る目は集中
相手の指の動きに意識向け
動体視力を鍛えられるかと考えを切り替える
─相子で、相子で、相子…あっ!
…ユルグさん今わざと寸でのところで変えましたね
眉間に皺寄せじとり向ける視線
それはどこか兄に遊ばれている様な感覚
兄弟がいた事なんて無いのだけど
●じゃんけんで相子10回続けないと出られない部屋
「ははァじゃんけん勝負……じゃアないのか」
意図はさっぱり、と扉の刻まれた文字をユルグ・オルド(シャシュカ・f09129)は見て。
そして隣――華折・黒羽(掬折・f10471)を見遣る。
「……これ、なんの目的があってやらされているんですかね?」
黒羽も首をかしげ、そっと扉に増えてみる。
「この扉本当に壊せないんですか?」
固く閉ざされたそれは、少し力を込めてみるがまったくびくともしない。
はぁ、と黒羽はため息を一つ零し、仕方ありませんと紡いだ。
「やれというなら観念してやりましょうか。どうせユルグさんも面白がるのだろうし」
「んふふ、よっく分かってんじゃん」
傍らの男の笑いに黒羽はやっぱりと瞳伏せ、そして改めて言葉を見つめた。
「相子10回連続ってなかなか難いんじゃ…」
「試して減るもんでもなし。相子くらい黒羽がなんとかしてくれるさ」
通じるように頑張って念じておくからと言いながら、揺るぐは己の手をぐーちょきぱーと変えて遊んでいる。
黒羽は瞬きひとつ向けて。
「え、なんで俺が頑張る流れになってるんですか」
ユルグさんもちゃんと頑張ってくださいよと半眼で紡ぐ。だが肝心なところでは決めてくれるのだろうが――のらりくらり、交わされそうな気もしたりしなかったり。
黒羽は己の手を見て――そしてユルグの手元を見る。
集中――その、指の動きに意識向けた。動体視力を鍛えられるかもと考えを切り替えた瞬間、どこか空気が変わる。
その様子にユルグは瞬き、けれど楽しそうにわずかに口端を挙げた。
運命でも心理戦でもなくそうくる。見切りにいくのは、予想外だったのだ。
「じゃーんけーん」
と、どこか間延びした声でユルグはその手を降り出した。
ぐーにぐー。ちょきにちょき。ぱーにはぱー。つぎはぐーかと思いきや、ちょき。
「─―相子で、相子で、相子……あっ!」
と、それが崩れる。
思わず言葉零し、黒羽はじっとりとした視線を向けた。
「おっすげェマジで追いついてくんのな」
「……ユルグさん今わざと寸でのところで変えましたね」
黒羽の眉間には皺が寄っている。その視線の強さにユルグはへらりと笑って。
「いやいやフェイントだなんてンなコト……だって勝てないッて悔しいじゃん」
出し抜きたいような十連遂げたいような――さっきはちょっと、出し抜きたくなっただけ。
「ユルグさん」
「わかった、わかってる。次はしない……多分」
多分、とう言葉に黒羽の耳がひくりと動く。ユルグはそんな様子にも笑って、仕切り直しと構えた。
「愛ない遊びもこんだけ真剣にやる機会ってそうねェな」
「ユルグさんが真剣にやってくれたら、ですけど」
「俺は真剣よ」
黒羽のまっすぐな、その眼差し眺めつつ思わずこみ上げた笑いをユルグは隠し切れなくてふと息を吐く。
すると、真剣に構えて張りつめていたものはふつりと途切れ。つられるように黒羽も、はーと長い溜息を零した。
なんだか――兄に遊ばれているような、というのだろうか。言葉にして表すならそれが近いだろう。
黒羽に兄がいた事なんて無いのだけど、そんな気持ちだ。
じゃれつくように、遊ぶ。こんな日だって偶にあったって良いかなと、ユルグは笑う。
今度はちゃんとやってくださいという視線に笑って返して。
10連続の相子を――ちょっと遊びそうになるのを堪えて、決めて。二人の前にある扉は開かれたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『双六大迷宮』
|
POW : 罠を気にせず出たとこ勝負!
SPD : 出来るだけ止まらずに一気に駆け抜ける!
WIZ : 安全地帯を見極めて罠を回避!
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ひとつめの部屋で覚悟をみせ、通り抜けてきた猟兵達。しかしその先もまだまだ迷宮は続いている。
そこから先は――双六大迷宮だった。
スタート地点の部屋には一枚の紙と掌サイズのサイコロがふたつ用意されている。
サイコロは六面体だが数字は1から3しかふられていない。そして紙には双六のマスが描かれていた。
双六のマスの何か所かには文字が書いてある。
例えば――標的を協力して捕まえる部屋、標的を同時に射貫く部屋、ふたつの鍵探しの部屋、背負って二重とびの部屋などなど。
それらはこの先に待ち受けるものなのだと容易に想像できた。
この先に進もうとして、閉じられた扉を押したり引いたりするが開かない。
次の部屋に進むにはどうすればいいかといえば、サイコロだろう。
それを振ればふたつの合計の数だけ、次への扉が開かれ進めるようだ。
そうして進んでいくと気づくことがある。
地図に、何があるか書いてある部屋もあれば何もない部屋もある。
あらかじめどういうことをすべきかわかる部屋では何かをクリアすることが求められているようだが、地図に何も書かれていない部屋ではおやつを食べる事であったり、10分滞在すること、など休憩のようなものが多い。
なんにせよ、戻ることはでいないようで進むのみだ。
猟兵達はふたつのサイコロをふりふりして、待ち受ける問題をクリアし、たまに休みながらゴールと思われる場所を目指す。
その、ゴールと思われる場所には――ダブルアイスクリームの絵が描かれていた。
花邨・八千代
【徒然】
双六ぅ…?正月の遊びとかじゃねーのコレ?
まぁいいや、ぬーさんサイコロふるぞー。
さーて、出た目の先はー…「手料理を食べさせあわなきゃ出られない部屋」…?
用意されたピンクのエプロン、ふたつのキッチン。
え、俺のお題…酢豚…?いやいや作ったことねーよ!
俺料理できねーんだって!なんだよ「手助け口出し厳禁」って!
仕方なくエプロン装備しつつ、作業開始。
人参の皮むきで指を切ったり、肉を切るついでに指を切ったり。
油跳ねで盛大に火傷しつつ出来上がったのが「やたら酸っぱい焦げた肉野菜炒め」。
……指痛い上に出来上がったのがやばいレベルの失敗作なんだけど…。
ぬーさんごめんー…!
俺もー料理しない!絶対やだー!
薬袋・布静
【徒然】
いや、別に正月限定の遊び違うと思うぞ?
はいはい、どうぞお好きに転がしぃー
「手料理を食べさせあわなきゃ出られない部屋」…な
無難な黒のエプロンが用意されていた
作る料理まで決められているときた…俺のお題はエビチリ
なんなん、この中華責めは…「手助け口出し厳禁」とか終わったやん
心配が絶えないが作らなきゃ始まらない
襷掛けしエプロン身につけ調理開始
海老の背腸の下処理している間に青梗菜をさっと茹で
長葱、ニンニク、生姜をみじん切りして水溶き片栗を用意
後は炒め調味料を合わせ美味しいエビチリの完成
千代が出来ないなりに頑張ったのはわかっとる
初めての手料理残すわけないやろ
エビチリ食って元気出せ、あとまた作ってや
●くっきんぐしましょ
サイコロを手で遊ばせながら花邨・八千代(可惜夜エレクトロ・f00102)は唸っていた。
「双六ぅ……? 正月の遊びとかじゃねーのコレ?」
「いや、別に正月限定の遊び違うと思うぞ?」
薬袋・布静(毒喰み・f04350)は、紙の方を手に取りゴールまでのマス数を数える。
それは20程だ。最低4度はサイコロを振らねばならない、というのはわかる。
「まぁいいや、ぬーさんサイコロふるぞー」
「はいはい、どうぞお好きに転がしぃー」
と、八千代は振りかぶって――思い切り投げた。まーたそんな投げ方を、と布静は思うが八千代らしいとも言える。
そのサイコロを八千代は追いかけて覗き込む。
「さーて、出た目の先はー……」
その数聞いて、布静が地図をみるとフライパンや鍋の絵があり。
「『手料理を食べさせあわなきゃ出られない部屋』……な」
「『手料理を食べさせあわなきゃ出られない部屋』……?」
なんだかちょっと、いやな予感がするようなしないような。
その部屋までの道がばばんと開かれていく。
途中の部屋は、ふかふかクッションだらけの部屋、あっつあつのお湯の入った浴槽と氷水が置いてある部屋。
それから何もないからっぽの部屋を通り抜けて、その部屋へとたどり着いた。
ふたつのキッチン。道具、材料。と、八千代の上にばさっと落ちてきたのはピンクのエプロン。そして、ひらひらと何枚かの紙が落ちてくる。
布静の所にも無難な黒のエプロンと紙が。
それをなんだ? とキャッチする八千代。布静も紙を手にし、目を通す。
「作る料理まで決められているときた……俺のお題はエビチリ」
レシピも一応あるとはご丁寧な、と八千代を見れば。
「え、俺のお題……酢豚……? いやいや作ったことねーよ!」
「なんなん、この中華責めは……」
八千代は無理無理と首を振り布静を見る。そして、そのお題の端っこにちまっと書かれていた言葉に二人とも気づいた。
「俺料理できねーんだって! なんだよ『手助け口出し厳禁』って!」
「『手助け口出し厳禁』とか終わったやん」
最後の優しさ、レシピがどうでるのか――仕方なくエプロンを装備する八千代。
心配が絶えないが作らなきゃ始まらないと布静も襷掛けしエプロンをつける。
海老の背腸の下処理中に青梗菜をさっと茹で。
長葱、ニンニク、生姜をみじん切りし水溶き片栗粉を布静は用意する。その手際はとても良い。
「あとは調味料合わせて……」
と、準備している最中に。
「った!」
絆創膏も準備されているキッチン。それはここに訪れるものの腕を見越してなのか、それとも常備なのか。
人参の皮むきで指を切り、肉を切るついでに指を切り――八千代の方は大騒ぎだ。
布静は瞳伏せ、まぁ、うん。という表情をし自分の作業に戻る。
手助け口出し厳禁なのだ。けれど、八千代が頑張っているのは、わかる。
まずは自分のエビチリの完成をと、炒め調味料合わせささーっと布静の美味しいエビチリは完成。
その瞬間、ごうっと反対で火柱があがった。
「あちちっ!」
油が跳ねて燃え上がったのは、一瞬だがなんとか、かんとか。八千代は料理を作り上げた。
「……」
「千代」
「……指痛い上に出来上がったのがやばいレベルの失敗作なんだけど……」
皿の上にあるのは焼け焦げた肉野菜炒め。味は、まだ口にしていないので未知数。
「ぬーさんごめんー……!」
「千代が出来ないなりに頑張ったのはわかっとる」
「俺もー料理しない! 絶対やだー!」
やっぱりこんなの、と皿を隠そうとする八千代。けれど布静はそれをその手から奪い取って。
「初めての手料理残すわけないやろ」
一口、布静は食べる。酸っぱい――とにかく酸っぱいのが明確によくわかる。
しかし、布静はそのまま飲み込んでエビチリをひとすくい。
エビチリ食って元気出せ、あとまた作ってやと布静は言ってその口にエビチリを運ぶ。
美味しい! とそのまま、口に運ばれるまま八千代は食べ。布静も八千代の料理を食べ切った。
布静はサイコロを八千代の手に渡して、転がしてという。
そして控えめにころんとした数字たせば五。そのマスには――お菓子作りとある。
「……」
「料理しないって言ったのに! サイコロの馬鹿!」
「千代、千代大丈夫や」
安心し、と布静は笑う。今度は一緒にや、と小さく書かれた文字を指さして。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
宮入・マイ
おお…!
超広いプールにぬいぐるみがぎっしりっス!
に歩ちゃん(f23810)見てみるっス!
…あれ?に歩ちゃんがいないっス〜!
あ、貼り紙が…なになに『ぬいぐるみプールで相手を見つけないと出られない部屋』…なるほどっス!
とりあえず水着に着替えて…気合を入れるためここはサラシとフンドシっスね!
早速飛び込むっス〜!
もふもふで気持ちいいっス!
でもまずはに歩ちゃんを見つけないとっスね、遊ぶのはそれからっス!
【謀り誑かす】でマイちゃん一派を辺り一面のぬいぐるみに突っ込んで…動くぬいぐるみ軍団の完成っス!
さぁ、行くっスよ!
みんなでに歩ちゃんを見つけるっス!
きゃっきゃ。
卜厶・に歩
マイちゃん(f20801)と。サイコロを振って、変なマス、踏んだ。ぬいぐるみ、いっぱいの、へや。素敵。良い部屋。ね、マイちゃん、ぬいぐるみ、もふもふ、いっぱい……マイちゃん? きょろきょろ見回しても、マイちゃん、いない。探さなきゃ。もふもふ、かき分けて、ぎゅーってしてみたいけど、こらえて。マイちゃん、探す、の。 見つけないと、出られない。マイちゃんいないと、しんどい。ぬいぐるみの、海、泳いで、およいで、探す、の。 見つかったら、ぎゅって、する。ぎゅううって、する。見つからなかったら……泣いちゃう、かも。さみし。ひとり、さみし。 …………うええん。
●ぬいぐるみにおぼれて
サイコロを振って――進む数はあわせて4。そのマスにはぬいぐるみ部屋と書いてあった。
宮入・マイ(奇妙なり宮入マイ・f20801)と卜厶・に歩(ろくさいじ・f23810)は顔を見合わせる。
「変なマス、踏んだ」
「そうッスね。ぬいぐるみ部屋?」
そこにぬいぐるみがあるのは、予想できた。しかし言ってみなければわからない。
開かれた扉を潜り抜ける。その途中の部屋はケーキがいっぱい置いてある部屋。
さっきカレーを食べたからデザート、とも思うが我慢して次の部屋へ。卓球台がおいてある部屋、そして流しそうめんのセットが置かれた部屋の次がぬいぐるみ部屋。
その扉を開けると――たくさんのぬいぐるみが。
プールのように少しひくくなった所に猫、クマ、犬。ほかにもいろいろなぬいぐるみたちがたくさん入っている。
そして、出口は向こう側のようだ。
「おお……! 超広いプールにぬいぐるみがぎっしりっス!」
「ぬいぐるみ、いっぱいの、へや。素敵。良い部屋」
に歩もそわそわうきうき。と、マイは張り紙に気付いた。
「あ、貼り紙が……なになに『ぬいぐるみプールで相手を見つけないと出られない部屋』……なるほどっス!」
とりあえず水着に着替えて、とマイがしている間にに歩はというと。
「ね、マイちゃん、ぬいぐるみ、もふもふ、いっぱい……」
ぴょんとプール――というよりぬいぐるみの中へダイブしていた。
もふもふのクマさん、かわいい。こっちの猫さんは尻尾がふわふわ、素敵。
と、に歩はぬいぐるみ達の奥へと進んでいく。
「……気合を入れるためここはサラシとフンドシっスね! 早速飛び込むっス~!」
マイも準備は完了。そしてに歩がいないことに気付く。視線巡らせるとぬいぐるみがもそもそ動いている場所があり、おそらくに歩はそこだ。
に歩を追いかけるためにマイもぴょんとぬいぐるみプールの中へ。
「もふもふで気持ちいいっス! でもまずはに歩ちゃんを見つけないとっスね、遊ぶのはそれからっス!」
あっちの方、とあたりを付けてマイは。
「こっそりいくっスよ! こっそり!」
見えない様に擬態した自身に巣食う、マイちゃん一派を辺り一面のぬいぐるみに突っ込ませる。
そうしたら動くぬいぐるみ軍団の完成だ。
ぬいぐるみたちは集って、マイを自分たちの上に掲げるようにのせた。
「完成っス! さぁ、行くっスよ!」
みんなでに歩ちゃんを見つけるっス! とマイが紡いだその頃、に歩はぬいぐるみの海の底できょろきょろしていた。
「……マイちゃん? いない。探さなきゃ」
もふもふをかきわけて、マイちゃんと呼ぶが返事がない。ちょっとさびしくなって手近なぬいぐるみをぎゅーと抱きしめ、不安をに歩は堪える。
「マイちゃん、探す、の。 見つけないと、出られない」
そう思って、探すけれど――ぬいぐるみが現れるばかりだ。
「……マイちゃんいないと、しんどい」
寂しい、不安。泣きそうになる気持ちを堪えて、ぬいぐるみの海を泳ぐに歩。
と――後ろから、ぬいぐるみが波のように向かってくる。
「きゃあ!」
その流れがに歩を襲い、飲み込んでいった。
「……さみし。ひとり、さみし……」
マイに出会えず、に歩の瞳の端には涙が募る。そしてそれがもう我慢できず、零れ落ちそうになったときだ。
ちょんちょんと、に歩をつつくぬいぐるみがひとつ。
「?」
に歩が瞬き零す、その間に。
「に歩ちゃん見つけたッス!」
ぬいぐるみが、ぬいぐるみを掻き分けて。開けた視界のその先にいたのはマイだ。
その声にに歩はほっとして、マイへと飛びついてぎゅっとした。
ぎゅうううと力いっぱい抱きしめて、安堵を伝えるのだ。
「に歩ちゃん、はぐれないようにするッス!」
「うん、手」
差し出された手を繋いで――部屋の出口まではあと少し。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
逢坂・理彦
煙ちゃんと(f10765)
とりあえずひと段落かな。
少し休憩しようか?
この辺なら座れそうだし安全だと思うよ。
贈り物の計画がバレちゃったのは予想外だったけど。
煙ちゃんの贈り物の話も聞けたし俺としては満足かな、なんて。
でも内緒にしておきたい気持ちもわかるし。
うーん、何かもう一つくらい俺に聞きたいこととかお願いとかある?
煙ちゃんは俺をびっくりさせようとしてくれてた訳だし。
俺は前にも贈り物はしてるから。
依頼で無茶はしないでって約束?
…じゃあそれにしようか。
指切りしよう。大事な約束だからね。
ゆびきりげんまん〜♪
約束するね。
吉瀬・煙之助
理彦くん(f01492)と
前の部屋はビックリしたね…
次の部屋は……あれ、おやつが置いてあるね
ここなら休めそうだね
理彦くんの贈り物の話を聞けたのは
良かったのかな…でもいつもビックリさせられてるから
心の準備が出来るのは助かるね…
僕の内緒ごとも知られちゃったけど
具体的にはバレてないから多分大丈夫…
お願い事か聞きたい事…
うーん、聞きたい事はないけどお願い事なら
依頼であまり無茶しないでほしいかな…
依頼でも良くかばってくれるけど
僕も理彦くんにあまり怪我してほしくないし
うん、指切り…約束だね
●ちょっと一休み
はぁ、と吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)は一息。
「前の部屋はビックリしたね……」
と、先ほどまでいた部屋を思い出す煙之助。
そこは突然、どこからから槍が飛んできたり矢が飛んできたり。炎が噴き出してきたり水が零れ落ちてきたり。
そんな、罠たっぷりの迷路のような部屋だったのだ。
そして出口間際で飛び出す人形の仕掛けは、ほっとしたところで向けられた仕掛け。
けれど、ここはもうそんな仕掛けはない様子。とりあえずひと段落かなと逢坂・理彦(守護者たる狐・f01492)も小さく肩すくめて見せた。
開かれている部屋の中を覗き込めば――特に何か罠らしきものはない。
「次の部屋は……あれ、おやつが置いてあるね」
「少し休憩しようか? この辺なら座れそうだし安全だと思うよ」
地図には――何も書いてないマス。
しかし休憩できるようにポットと茶器、お菓子がローテーブルの上にあり『休憩をどうぞ』と書かれた紙。
そして座布団やクッションといったものも用意されていた。
確かにここなら休めそうだねと煙之助も笑う。
腰を下ろし、茶を淹れて――ほっと一息。
美味しいね、と笑う煙之助に頷き返しながら理彦は、始まりの部屋でのことを思い返していた。
(「贈り物の計画がバレちゃったのは予想外だったけど」)
煙ちゃんの贈り物の話も聞けたし俺としては満足かな――なんて思いもするのだけれど。
でも内緒にしておきたい気持ちもわかるし、と理彦はうーんと小さく唸る。
そして煙之助もまた思いめぐらせていた。
(「理彦くんの贈り物の話を聞けたのは良かったのかな……でもいつもビックリさせられてるから」)
心の準備が出来るのは助かるね……とふと笑み零す。
けれど、反対に隠して準備していた事も理彦は知ってしまったのだが。
(「僕の内緒ごとも知られちゃったけど具体的にはバレてないから多分大丈夫……」)
まだ何を贈るかまでは、ばれていないのだから。
と、頷いていると理彦が煙ちゃん、と呼ぶ。
なに? お茶のおかわりいる? と煙之助が問うと違うよと理彦は言って。
「何かもう一つくらい俺に聞きたいこととかお願いとかある?」
「お願い事か聞きたい事……」
なんで? と首を傾げる煙之助に理彦は最初の部屋で、贈り物の事きいたからと紡ぐ。
「煙ちゃんは俺をびっくりさせようとしてくれてた訳だし。俺は前にも贈り物はしてるから」
「うーん、聞きたい事はないけどお願い事なら」
お願い事だね、と理彦は紡ぐ。言ってみて、と煙之助は促されその口を開く。
「依頼であまり無茶しないでほしいかな……」
依頼でも良くかばってくれるけど、と紡いで。
そしてちょっとだけ間をおいて――煙之助は言葉続ける。
「僕も理彦くんにあまり怪我してほしくないし」
その言葉に理彦は瞬いて。
「依頼で無茶はしないでって約束?」
そう、と頷く煙之助。理彦はうんと頷いて。
「……じゃあそれにしようか。」
はいと小指を差し出した。その指を煙之助が見つめていると。
「指切りしよう。大事な約束だからね」
「うん、指切り……約束だね」
ゆびきりげんまん~と、二人の声は重なって。
「約束するね」
理彦は、小指離れたその後に煙之助へと瞳細めて微笑んだのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
グラナト・ラガルティハ
マクベス(f15930)と
よく眠れたようで何よりだ
ん、また行き止まりの扉だな。
ここは赤と青の宝珠を探して扉に翳せばすすめるのか。
炎は赤、水は青に反応。
マクベスは赤を探すのか。そうだなたまには水の力も使ってみるか。
指輪の縁を辿って水の力を使おう。
リヴァイアサン。力を貸してくれ。
…あぁ、あそこのようだな。
ありがとう。では礼の魔力だ受け取ってくれ。
慣れない水の力だが見つけられてよかった…。
では宝珠を翳そう。
マクベス・メインクーン
グラナトさん(f16720)と
んー……、よく寝て体力バッチリだし
ドンドン進もうぜっ、グラナトさん♪
っと、今度は双六か
なにが出るかお楽しみなのはちょっとワクワクすんなぁ
んーと、赤と青の宝珠を探して扉に翳すと進めるのか
なんか宝探しみたいだなっ♪
赤は炎、青は水の魔力を近づけると反応するのか
せっかくだしグラナトさんが青の宝珠探してみてよ
オレが赤の宝珠探すからさっ
サラマンダーの炎を灯しながら
沢山ある宝珠の中から【野生の勘】も使って探していくぜ~
宝珠以外も色々置いてあるから見落とさないようにしないとな
見つけたらグラナトさんのとこに戻る
グラナトさんはどう?見つかった?
ふふっ、それじゃ同時に扉に翳そうか
●赤の炎と青の水
ぐーっと伸びをひとつするマクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)にグラナト・ラガルティハ(火炎纏う蠍の神・f16720)は笑いかける。
「よく眠れたようで何よりだ」
「んー……、よく寝て体力バッチリだしドンドン進もうぜっ、グラナトさん♪」
マクベスは体調も何もかもばっちりと屈託なく笑って、与えられたものへと視線を向ける。
双六の描かれた紙と、サイコロだ。
「っと、今度は双六か」
サイコロを二人で転がし、合わせて出た数字は6だ。3でお揃いだと笑いながら、開かれた扉の数、進む。
「なにが出るかお楽しみなのはちょっとワクワクすんなぁ」
何もない部屋がふたつ続いて、的が用意された部屋。地図には的を狙えとかいてある。その次はたくさんの衣服が並ぶ部屋になり。次は何もない部屋。
どんなお題の部屋なんだろうかと話しながら進み、入った部屋は雑多に色々なものが置いてある部屋だった。
金銀財宝、宝石。様々な形、色といった装飾品が積み重なっている。
そして、先への道と思われる扉が一つ。
「ん、また行き止まりの扉だな」
「んーと、赤と青の宝珠を探して扉に翳すと進めるのか」
閉ざされた扉に、開く条件が最初の部屋と同じように示されている。
なんか宝探しみたいだなっ♪ とマクベスは笑ってどのへんにあるかなーと財宝重なる一角へと視線向けていた。
「赤は炎、青は水の魔力を近づけると反応するのか」
そういってマクベスはグラナトを見上げ。
「せっかくだしグラナトさんが青の宝珠探してみてよ。オレが赤の宝珠探すからさっ」
「マクベスは赤を探すのか。そうだなたまには水の力も使ってみるか」
グラナトは紺碧の指輪に触れて紡ぐ。
「指輪の縁を辿り我に力を」
リヴァイアサン。力を貸してくれと、現れたものへと願う。すると――積み重なった財宝の中から青い光が零れだした。
「……あぁ、あそこのようだな。」
ありがとう。では礼の魔力だ受け取ってくれと力を貸してくれたリヴァイアサンへとグラナトは言葉向ける。
その場所に重なる宝飾品を移動させれば、青い宝珠がころりと出てきた。
「慣れない水の力だが見つけられてよかった……」
ほっと一息。
そしてマクベスも、サラマンダーの炎を灯しながら沢山ある財宝の山の中を探る。
青いほうは、グラナトさんに任せておけば心配ない。だからしっかり探しだそうと意気込んで。
宝珠以外も色々置いてある。見落とさないようにしないとな、とマクベスは己の勘も頼りに探す。
と、赤い輝きを見つけ、そこを丁寧に掘り出せば。
「あった! グラナトさん、みつけた!」
マクベスはそれをもってグラナトのもとへと戻る。
「グラナトさんはどう? 見つかった?」
その声にああ、とグラナトは頷いて。
「では宝珠を翳そう」
「ふふっ、それじゃ同時に扉に翳そうか」
二人一緒に扉に翳せば、光が増す。
そしてゆっくりと扉は開かれて、道が開かれた。
ふたりでまたサイコロを振って、次はどんな部屋かと笑いながら出た目だけ進んでいく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
城島・冬青
【橙翠】
アヤネさんが私に料理を?
初めてですね
やったー!
…でもアヤネさんって料理作れるのかな
普段からそんな様子もないので少々心配
手伝いたいけど大人しく料理が出来上がるのを待ちます
…予想以上に手際がよくて
私より料理上手なのでは…?
出来上がった料理を前にして
いただきます
手を合わせてぱくり
美味しい!
すっごく美味しいですよ
アヤネさん!と絶賛
というか私が作ったハンバーグより美味しい
アヤネさん
料理上手かったんだ…
そう思うと今まで拙いお菓子やお弁当を振る舞っていた自分が凄く恥ずかしい
ごめんなさい…
私が作ってたの
美味しくなかったですよね…
優しく頭を撫でられ気分は少し上向きに
でも帰ったら料理の特訓をするんだ…!
アヤネ・ラグランジェ
【橙翠】
二人で何かやる部屋をくぐり抜け
着いた先はダイニングキッチン
「年上が年下に料理を振る舞う」
僕がソヨゴに?
未曾有なんだけど
いつも店で買うバーガーとピザで済ませているし
ソヨゴそんな不安そうに見ないで
レシピさえあれば僕は忠実に再現できる
種類は少ないけど記憶から引き出して
ハンバーグを作るよ
玉ねぎを刻んでじっくり炒め
鶏肉豚肉牛肉の挽肉やパン粉と混ぜて
並行して焼き野菜と丸ごとオーブン焼きのポテトを準備
ソースはケチャップ多めの僕好み
焼き加減完璧
さあ召し上がれ!
やればできる
と胸をはる
美味しい?よかった!
いやいやいやソヨゴの方が絶対に料理上手だって!
僕にはあんな凝ったお弁当作れないし
よしよしとなでるよ
●おいしいごはん
ひとつ、ふたつ、みっつと部屋を潜り抜け――城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)とアヤネ・ラグランジェ(災魔・f00432)がたどり着いた次の部屋はダイニングキッチン仕様だった。
と、ひらひらとアヤネへと紙が一枚おちてきて、そこには課題が書いてある。
それを見つめ、アヤネは。
「年上が年下に料理を振る舞う……」
「アヤネさんが私に料理を?」
「僕がソヨゴに?」
「初めてですね、やったー!」
課題ならば、やらなければ先には進めない。やるしかないとアヤネはキッチンの中へと歩む。
そして喜びつつも、冬青は首をかしげていた。
「……でもアヤネさんって料理作れるのかな」
普段からそんな様子もないので少々心配なところがある。
そしてキッチンに立ったアヤネはというと。
「未曾有なんだけど、いつも店で買うバーガーとピザで済ませているし」
手伝いたいけれど、冬青はおとなしく料理が出来るのを待つ様子。
「ソヨゴそんな不安そうに見ないで」
レシピさえあれば僕は忠実に再現できるとアヤネは記憶からレシピを引き出す。作れる種類は少ないけれど――その中から選んだのはハンバーグだ。
玉ねぎを刻んでじっくり炒め、鶏肉豚肉牛肉の挽肉、それからパン粉と混ぜて形を作る。
その傍らで焼き野菜と丸ごとオーブン焼きのポテトをアヤネは準備していく。
「……私より料理上手なのでは……?」
予想以上に手際が良いアヤネ。冬青はその様子を見詰め思わずぽそりと零していた。
そしてじゅわーっとハンバーグの焼ける良い音と良い匂い。
ソースはケチャップ多めの僕好みにとアヤネは作り上げて。
「焼き加減完璧、さあ召し上がれ!」
「いだたきます」
手を合わせて、冬青はぱくりと一口。
「美味しい! すっごく美味しいですよ、アヤネさん!」
絶賛の言葉にやればできるとアヤネは胸張って。
「美味しい? よかった!」
「というか私が作ったハンバーグより美味しい」
一口運んで、冬青が零す。
そしてアヤネさん、料理上手かったんだ……と紡いで――思い出すのは、今まで拙いお菓子やお弁当を振る舞っていたこと。
それが凄く恥ずかしくなってくる。
「ごめんなさい……私が作ってたの、美味しくなかったですよね……」
しょんぼりとした声。
けれどアヤネはそんなことないとすぐ首を横に振る。
「いやいやいやソヨゴの方が絶対に料理上手だって!」
僕にはあんな凝ったお弁当作れないし、と言って。アヤネは手を伸ばし冬青の頭を撫でる。
なでなでとその手は優しくて、しょんぼりしていた冬青の気持ちは少しずつ上向いてくる。
その手はちょっとくすぐったくもあった。
「また何か作ってよ、ね?」
「アヤネさんー!」
でも、帰ったら料理の特訓するんだ……! と冬青は思いながらアヤネの作ってくれたハンバーグを完食する。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
双六、ですか
双六の迷宮……まるでUDC等のてーまぱーくみたいですね
倫太郎殿から紙を受け取り、サイコロは1つ
彼がサイコロを振るのに合わせて私も振ります
手は勿論空けておりますよ
紙を懐に仕舞えば伸ばした彼の手を握る
これがいつもの私達、でしょう?
表情は残念ながら自分では分からないもので直すのは難しそうです
各部屋での行動は指示通りに
普段から息を合わせて戦っている私達ならば容易いでしょうな
少し、楽しくなってきました
童話に此処のような場所があるのですか?
注文……なるほど、確かに今の私達も注文の通りに動いておりますね
はい、今度UDCアースへ行った時に是非とも教えてください
約束ですよ?
篝・倫太郎
【華禱】
要するに双六して進め、ってコトか
…
……
………
迷宮、とは?
や、まぁ分かり易くていっか
行こうぜー
紙は夜彦に預けて
サイコロはそれぞれ1つずつ持って
出目の分だけ進んでく
あ、手……
手を伸ばせばしっかり握り返される
へへ、もうすっかり当たり前なんだけどやっぱ嬉しい
って、ちょっとさー
その微笑ましいものを見るような目で見るの止めようぜ?
夜彦はいつもそーゆー『保護者です』みたいな顔するー
クリアしねぇといけねぇ部屋ではまぁ頑張るし
休憩の場合は指示通りに休憩して進む
なんてーか、UDCアースにある童話思い出すわ、コレ
やってきた客に色々注文付ける店のハナシ
んー?興味あるなら今度、読み聞かせしてやるよ
あぁ、約束な?
●ふたりですすむ
「双六、ですか」
「要するに双六して進め、ってコトか」
「双六の迷宮……まるでUDC等のてーまぱーくみたいですね」
月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)が小さく笑い零して紡ぐと篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)はしばしの沈黙をもって。
「…………迷宮、とは?」
迷宮とは――人を惑わせる場所ではないだろうか。
遊んでくれ、と言わんばかりの――試されてはいるのだろうが――仕組みに首を傾げざるを得ない。
けど、と倫太郎は紡ぐ。
「や、まぁ分かり易くていっか」
小難しいことを考えるのはやめてほら、と夜彦の手に倫太郎はサイコロを渡す。
それぞれの手に一つずつ。
そして双六の地図も夜彦の手に倫太郎は預けた。
倫太郎がサイコロを振るのに合わせて、夜彦も振る。
ころりと振り出されたサイコロの出目の合計数は4だ。すると閉ざされていた扉が勝手に開いていく。
その様子を倫太郎を見て、なるほどあんな感じになるのかと思っていた。
「4ですか……」
「行こうぜー」
と、自然とその手は差し出される。
「あ、手……」
「手は勿論空けておりますよ」
ごくごく自然に紙を懐に仕舞って。夜彦は倫太郎の手を握る。
そして小さく笑み零していた。
「これがいつもの私達、でしょう?」
「へへ、もうすっかり当たり前なんだけどやっぱ嬉しい」
そういいながら、倫太郎は夜彦を見て苦笑する。
「って、ちょっとさー、その微笑ましいものを見るような目で見るの止めようぜ?」
すると夜彦は、表情ですか? と返した。
「夜彦はいつもそーゆー『保護者です』みたいな顔するー」
「表情は残念ながら自分では分からないもので直すのは難しそうです」
そんな話をしながら進んでいると、行き止まりの部屋だ。
途中の部屋は、ゆっくり休めそうな丁度であったり、何故だが川のようなものがあったり。
何の部屋だろうか、と思うところはありつつ二人で出された課題を次々とクリアしていく。
「普段から息を合わせて戦っている私達ならば容易いでしょうな」
少し、楽しくなってきましたという夜彦に俺もと倫太郎は言葉重ねる。
「なんてーか、UDCアースにある童話思い出すわ、コレ」
「童話に此処のような場所があるのですか?」
「やってきた客に色々注文付ける店のハナシ」
「注文……なるほど、確かに今の私達も注文の通りに動いておりますね」
そのような話があるのですか、と夜彦は関心があるようだ。倫太郎はその様子に笑って。
「んー? 興味あるなら今度、読み聞かせしてやるよ」
「はい、今度UDCアースへ行った時に是非とも教えてください」
そういって夜彦は、約束ですよ? と笑いかける。
倫太郎は繋いだ手の力を少しだけ強めて。
「あぁ、約束な?」
けれどまずはこの迷宮からでねぇと、とサイコロをふたりで。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
砂羽風・きよ
綾華(f01194)と
きよしじゃねぇ!
お手本?いいぜ
じゃあその苺…
ってなんで食うんだよ!
そしたらその取りやすそうなクッキー
よっしゃ俺に向かって投げろ!
うおおい!どんな投げ方それ!
キャッチするけどよ!(犬の様にぱくり)
わん。ってちげーよ!
つーか、なんで謝んなきゃいけねーんだよ!
おう。どれがいいんだ
これな、りょーかい
んじゃ投げるぜ
分かってる!
お、上手いじゃん
一発でイケるとかスゲー
だから、きよ、な!
また俺か!?…そうか?(悪い気はしない)
じゃあ、最後俺キャッチするわ
え、綾華何してんだ
それパイ投げのやつじゃん!
マジか!いらねーいらねー!
いや、これキャッチしないとだめなのか
くそっ思いっきり喰らってやる!
浮世・綾華
きよ(f21482)と
『一人がお菓子を放ってもう一人がそれを口でキャッチを三回』
きよし手本みせてよ
じゃあ、どれがいい?
苺――あ、うまそう(もぐ
一個しかなかったな、残念
確かにクッキーならキャッチしやすそー
よし、投げるぞ
それー!(まるでフリスビー
わん?犬にしつれーだろ
謝れ
よし、じゃあ次はやる
苺マシュマロがいい
ちゃんと口の上に投げろよ
口の真上だぞ(圧)(そしてキャッチ
おー、俺天才じゃん(投げるのがうまい
最後もきよしな
いやほら、やっぱお前のが上手だったって
うん、マジマジ
あ、何これケーキ?パイ?一緒だろ
誕生日プレゼントにやるよ(適当
祝ってやれなかったしさ
いやいや、遠慮すんなよ、行くぞー
えーい!(べちゃ
●ないすきゃっち!
くそ! やっと出れた! と浮世・綾華(千日紅・f01194)が砂羽風・きよ(屋台のお兄さん・f21482)の真似をしたのは最初の部屋を出る一歩前。
それに負けじときよも真似をしようとしたのだが、何やってんだよもう必要ないだろと即言われたのがしばし前の事。
サイコロ振って、ふたりで出た目の数だけ進めば。
「一人がお菓子を放ってもう一人がそれを口でキャッチを三回……きよし手本みせてよ」
「きよしじゃねぇ! お手本? いいぜ」
「じゃあ、どれがいい?」
俺に任せろ、と胸張ったきよ。綾華はこの課題の為に用意されていた菓子を手にしてきよへ見せる。
「じゃあその苺……」
「苺――あ、うまそう」
ひょいとつまんで、口の中へご案内。綾華がもぐっとするのをきよは瞬き一つで見送るしかない。
「ってなんで食うんだよ!」
「一個しかなかったな、残念」
べ、と舌だして笑う。他にもあるだろと示されて、きよは苺に未練残しつつひとつ、指さした。
「そしたらその取りやすそうなクッキー」
「確かにクッキーならキャッチしやすそー」
「よっしゃ俺に向かって投げろ!」
「よし、投げるぞ」
どんな風に投げてもキャッチしてやるぜ! ときよはスタンバイ。
「それー!」
「うおおい! どんな投げ方それ!」
ぽーん! ではなく。しゅっ! という勢いでフリスビーの如く投げられたクッキー。
きよは慌てて走り込み、ぐっと踏み込んで華麗に跳躍した。
「キャッチするけどよ!」
と、大きくあけた口で――それは犬の様にぱくりときゃっちした。
「わん」
「わん? 犬にしつれーだろ。謝れ」
「ってちげーよ! つーか、なんで謝んなきゃいけねーんだよ!」
と、言いながらもこのクッキーうまいなところりと表情変わる。
そして次は、綾華の番だ。
「よし、じゃあ次はやる」
「おう。どれがいいんだ」
クッキーか、チョコレートか、と置かれた菓子を見つつつまみ食いしようかとうろうろするきよの手。
そんな中、綾華が選んだのは。
「苺マシュマロがいい」
「これな、りょーかい」
ふわふわの苺マシュマロを摘まみ上げたきよ。
そう、それと綾華も頷く。
「んじゃ投げるぜ」
「ちゃんと口の上に投げろよ」
口の真上だぞ――と、圧をかける綾華。
「わかってる!」
いくぞいくぞ、早く投げろよというやりとりを一度して。
そいっときよが投げた苺マシュマロは放物線描いて綾華の口へとぽてっと落ちた。
「おー、俺天才じゃん」
「お、上手いじゃん。一発でイケるとかスゲー」
きよの狙いはばっちり。綾華はマシュマロを食べ、最後もきよしなと告げる。
「だから、きよ、な!」
「最後もきよしな」
「なんで二度言う! また俺か!?」
「いやほら、やっぱお前のが上手だったって」
「……そうか?」
「うん、マジマジ」
と、褒められたら悪い気はしない。きよは仕方ねぇとばかりに頷いた。
「じゃあ、最後俺キャッチするわ」
クッキーでもなんでもいいぜ、と綾華の様子を見ていると。
「え、綾華何してんだ」
「ん?」
綾華がその手に持っていたのは、クッキーでも一口チョコレートではなかった。
もちろん、苺マシュマロでもない。
「それパイ投げのやつじゃん!」
「あ、何これケーキ? パイ? 一緒だろ」
一緒じゃねーよ! ときよは言いながら激しく首を横に振る。
「誕生日プレゼントにやるよ」
「マジか! いらねーいらねー!」
「祝ってやれなかったしさ」
そんなお祝い、いらねーというものの、いやいやと綾華も首を振る。
お祝い、させてほしいと――誕生日という理由も適当なのだが。
綾華は、投げる気だった。もうすでに構えをとっているのだから。
「いやいや、遠慮すんなよ、行くぞ」
「いや、これキャッチしないとだめなのか。くそっ思いっきり喰らってやる!」
「えーい!」
よしこい! と改めてきよが気合を入れる前に、綾華はそれを口――もとい、顔面目掛けて投げ放った。
「くら、ごふっ!」
クリームが鼻にはいった!
でも口の中に入ってることは、入っている!
べちゃっと良い音たてて、きよはその顔で放られたパイをキャッチした。
だが顔面受けはどうやらノーカウントのよう。
「きよし、扉あかねーんだけど」
仕方ないもう一回やるか、と再び綾華が手にもったのはパイその2。
しかしまだそれは――クリームで前みえねぇ! それと、きよ、だ! と声あげる彼の知る所ではなかった。
「くそっ! 次は綾華がやれよ!」
「いやお前失敗したじゃん」
もう一回もう一回、と綾華はきよの視界が開けるのを待っていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
【狼兎】
へぇー、双六…おもしろーい!
この2つのサイコロを振ったらいいんだよね
紫崎君、1個ずつ振ろう!
せーので出た出目に合わせて攻略!
鍵探しかぁ…障害物とかもあるのかな
その時は【指定UC】で全身を小さな兎に変化
高所は高身長な紫崎君に任せ
僕は隙間も探しま…
紫崎くぅん…出られない、助けて…
目を潤ませ小さい手をぴっと伸ばすミニロップ兎
ふえぇありがとー!(解除)
えっ、あんなところにあるの?
しょうがないな、僕がぅえぇ!?
ちょ、僕飛べる!自力で飛べるから!
な…なんでだっこ…(恥ずかしさでぷるぷる
流石に一部屋にいくつも仕掛け無いよ…勘繰りすぎだって(多分
も、もう鍵取ったから
降ろして…?(片思い/だと思ってる)
紫崎・宗田
【狼兎】
こんな仕掛けもあんだな…
※鍵探しの部屋
鍵探しっつーくらいだ
家具や…ちょっとした仕掛けならありそうか
壁のどっかがスイッチになってるとか、な
チビは兎になれば狭いとこも入り込めるから
俺は高所を中心に捜索
なにか無いか壁を探ってみたり
ん?…おい、見つけたぞ
なにやってんだお前
…仕方ねぇな(抱えて救出)
鍵は高身長の俺が跳んでも届かないような位置に
チビなら簡単に取れるだろうが…
そこで湧き上がる悪戯心
一度は降ろした体をたかいたかいするようにひょいっと
飛ぶと発動する仕掛けでもあったら困るだろ(しらっ
…(可愛いし)暫く抱えててやろ
(好かれてるのは知ってるしこちらも好き。だから気付かない澪に意地悪したい)
●ちょっとだけ、いじわる
「へぇー、双六……おもしろーい!」
「こんな仕掛けもあんだな……」
そこにあったサイコロを手にし、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)へと向き直る。
「この2つのサイコロを振ったらいいんだよね・紫崎君、1個ずつ振ろう!」
はい、とその手にサイコロ渡して、せーのでふろうと笑う澪。
宗田は澪の声に合わせて一緒にサイコロ転がす。
出た目はあわせて5だ。そこを双六の地図で確認すると。
「鍵探しの部屋だって」
「鍵探しっつーくらいだ。家具や……ちょっとした仕掛けならありそうか」
「鍵探しかぁ……障害物とかもあるのかな」
壁のどっかがスイッチになってるとか、なと予想しつつ、行ってみればわかるかと二人で進む。
休憩できる部屋が続いて、縄跳びが置かれた部屋を通り過ぎ。そしてついたのは鍵探しの部屋。
絶妙なバランスで積み重なった椅子や机。本や宝石箱なども無造作に重なる物置のような部屋だった。
「お、予想とちょっとかぶってんな」
狭い所は、兎に変化した澪の担当。そして高い所は宗田の担当だ。
「僕の中の兎さん、力を貸して」
そう紡げば澪の身は小さくなって、桜色の小さな垂れ耳兎になる。
「紫崎くん、高い所はよろしくね!」
ぴょんぴょん跳ねながら澪は狭い場所へ入っていく。
「このあたりにありそうな……あ、隙間。僕は隙間も探しま……」
むぎゅり。
家具と家具の間を進もうとして。ちょっと狭いかなと思いはしたものの大丈夫と踏み込んで。
「……いやいや、大丈夫、進める……」
と、澪がじたばたしている頃、宗田は高い場所を覗き込み、そして壁に触れて――微かな引っ掛かりを感じた。
「お、あった」
高く積みあがった本の裏、壁にあった小さな仕掛け。
それを引っ張れば――がこっと音がした。
その音がしたのはどこかと宗田が視線巡らせると、さっきまでそこは壁だった場所が開いており、鍵が釣り下がっていた。
その場所はひとりでは手が届く場所ではない。
澪に協力してもらわなければ、とその姿を探す。
「紫崎くぅん……」
「ん? ……おい、見つけたぞ」
細い声に宗田が視線を巡らせて――そしてもぞもぞと動いている澪を見つけた。
「なにやってんだお前」
「出られない、助けて……」
はまっている。
目を潤ませ小さい手をぴっと伸ばすミニロップ兎の澪。
ぱたぱたと手足をいくら動かしても抜け出せない。
「……仕方ねぇな」
「ふえぇありがとー!」
宗田は隙間から澪を助け出す。澪は変身を解いて、宗田に礼を言う。
そして宗田は鍵を見つけたと澪に告げこっちと連れていく。
背を伸ばしても、ジャンプしても届かない場所に開いている空間。そこに
「えっ、あんなところにあるの?」
けれど、オラトリオである澪であればすぐに手の届く場所だ。
(「チビなら簡単に取れるだろうが……」)
と、視線向けると澪は任せて! と胸を張っている。
「しょうがないな、僕がぅえぇ!?」
けれど宗田の心に悪戯心が沸き上がった。
ひょいっと澪を抱え上げてやれば、手は十分に届く距離。
「ちょ、僕飛べる! 自力で飛べるから!」
「飛ぶと発動する仕掛けでもあったら困るだろ」
しらっと宗田は言って早くとれよと促す。
「ううう……な……なんでだっこ……」
恥ずかしさでぷるぷるしながら澪は手を伸ばし鍵を獲る。
ぷるぷるする――その姿が、可愛い。
可愛いから――暫く抱えててやろと宗田は下ろさぬままだ。
「まだ何か罠とかあるかもしれないしな」
「流石に一部屋にいくつも仕掛け無いよ……勘繰りすぎだって」
そんな言葉を、わかんねぇよと宗田はかわして抱えたまま。
「も、もう鍵取ったから、降ろして……?」
距離が近くて、どきどきしてしまう。
一方通行の想いだと思っている澪と――好かれているのは知っている宗田。
そして宗田も好き。好きだからこそなのだ。
(「なんで気づかねぇかな……」)
だからもう少し、意地悪していたい気持ち。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
霧島・ニュイ
クロトさんと/f00472
協力し敵を倒し
休憩
ドミノ倒し
ホットケーキ10枚
で
この部屋休憩30分だってクロトさん!クッキー付き!(ぼぉりぼぉり)
クロトさん甘いの苦手?
ちょっと双六これでいいの!?僕達遊びすぎじゃない!?
楽しかったねー!
…逆に落ち着かないって顔してるね
前から思ってたけど、クロトさんワーカーホリックだよねー
そういえば、前やろうと思ってたお茶会、出来てないよね
クッキーは揃えたから、また3人でやりたいよねー
……美味しいっ、ニュイ天使!とか言ってくれそうだよねー
うん、大好きだよ♪
ほんとそうなんだよねー僕も変わったし
沢山あげてるのに無自覚
いつかふらっといなくなりそうで心配なんだよ
うん、行こー!
クロト・ラトキエ
ニュイ(f12029)と。
最初の模擬戦部屋を抜けて以降…
何故に出るマス尽く空欄??
甘い物に辟易もさる事ながら、
仕事中毒のきらいは無いでもなくて、
続く休みに焦れてる自覚もあり。
指摘されれば、性分なんですよねぇ、なんて苦笑い。
最初に負った擦り傷。
時間潰しにと応急処置手当などしていれば、
話題の中にはやっぱり彼の兄貴分。
ニュイは本当に兄さんが大好きですねぇ、なんて。
思わずふふと笑ってしまう。
多分、僕らを今に繋げた人。
気ぃ遣いで心配性。
そのクセ自分は傷付ける存在だと思っていそうな…
…まるで鎹。
繋げ、渡しているだなんて、気付いても無さそうで。
さて。
では次は三人でお茶する為に、
さっさと抜けてしまいましょうか
●ひとやすみはだいじ
最初にサイコロをふったら2。進んだ部屋には無数の敵が。
模擬戦闘、二人で全部倒せと人型の機械人形たちに囲まれたクロト・ラトキエ(TTX・f00472)と霧島・ニュイ(霧雲・f12029)はそれらを倒し。
サイコロ数度転がして、たどり着いた部屋は。
「この部屋休憩30分だってクロトさん! クッキー付き!」
どうぞご自由にお食べ下さいと置いてあるクッキーをすぐに手にとってぼぉりぼぉりとニュイは口にしていた。
そしてクロトはというとはーとため息。
「最初の模擬戦部屋を抜けて以降……何故に出るマス尽く空欄??」
いわゆる、お休みマスが多い。
「クロトさん甘いの苦手?」
その言葉にクロトは苦笑する。甘い物に辟易もさる事ながら――やることがないというのがなんとも言えない気持ちになる。
仕事中毒のきらいは無いでもなくて、続く休みに焦れている自覚もクロトはあった。
「ちょっと双六これでいいの!? 僕達遊びすぎじゃない!?」
と、改めて双六の紙を見てみると、明らかに空欄が多い気がしないでもない。
この先、二人で仲良く二重とびの部屋と二人羽織の部屋とあるだけだ。
「最初に倒して、次は休憩。ドミノ倒しときてホットケーキ10枚……楽しかったねー!」
ニュイはそう言って、思い当たる事がありはたと瞬く。
「……逆に落ち着かないって顔してるね」
その言葉にそうですね、と苦笑しながらクロトはふと目についた擦り傷の応急手当を始めた。それは時間潰しのようなもの。
何もせずぼーっと過ごす、というのは逆にしんどい。
「性分なんですよねぇ」
苦笑交じり。クロトの言葉に前から思ってたけど、とニュイは紡ぐ。
「クロトさんワーカーホリックだよねー」
そういえば、前やろうと思ってたお茶会、できてないよねとニュイは言う。ふと摘まみ上げたクッキーを見て思い出したのだ。
「クッキーは揃えたから、また3人でやりたいよねー」
三人で、というのはニュイの兄貴分が加わってのこと。クロトももちろん、それはすぐわかっていた。
「……美味しいっ、ニュイ天使! とか言ってくれそうだよねー」
「ニュイは本当に兄さんが大好きですねぇ」
「うん、大好きだよ♪」
嬉しそうな表情ですぐに返ってくる言葉。クロトは思わずふふと笑ってしまう。
彼は――僕らを今に繋げた人と、クロトはその姿を思い浮かべる。
「気ぃ遣いで心配性。そのくせ自分は傷付ける存在だと思っていそうな……」
「ほんとそうなんだよねー僕も変わったし」
沢山あげてるのに無自覚。いつかふらっといなくなりそうで心配なんだよとニュイは紡ぐ。
そしてクロトはふと、思う。彼という存在は――自分とニュイの間にいて。
「……まるで鎹」
繋げ、渡しているだなんて、気付いても無さそうでと小さく笑い零した。
そして、もう時間も十分たったのだろう。
閉じられていた扉が開いている。
「さて。では次は三人でお茶会する為に、さっさと抜けてしまいましょうか」
「うん、行こー!」
そして、サイコロ転がせば――その目は二重とびの部屋を示していた。
「次も休憩じゃなくてよかった。少し安心です」
「そだね。二重とびかー」
クロトさんできる? とニュイが問う言葉にそれくらいは、と返す。
しかし、二人で二重跳び。互いに互いの縄を片方ずつ持って息を合わせるのはなかなか難しい――かも、しれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
マディソン・マクナマス
【ローグス・POW使用】
超いってぇ……ゾンビに噛まれんの普通にきつぃわ……もぅマヂ無理。帰還しょ
ってビッグさん先進むの? マジで? いやせめて俺もそっちのゴーレムに運んでもらっていいかなこのゾンビ臭い酷いしファブリ――
ビッグのゾンビに担がれながら移動
ビッグの再生蟲を捕まえて頭から食べながら、スマートドラッグを【ドーピング】して身体を休める。蟲うめぇ
ろくに身体動かねぇし、悪いが対応は全部ビッグさんに任せるわ
……って待てやこの部屋、片方がもう一人の脚を切って救出してやるのが正解なのか? どういう絆の試し方だ?
こっちの部屋はあれかぁー、相手が吸う空気残す為にどれだけ自分は呼吸を我慢できるかって奴ね?
ビッグ・サン
【ローグス】
はいはい、襲うの止め、ストップ、やめなさいって
扉が開いたので、ゾンビにストップをかけるビッグ
マディソンは瀕死である
竜の牙に呪文をかけて投げると、たちまち竜牙兵というゴーレムになる
それに自分を運ばせる
マディソンはゾンビに運ばせる
後、再生蟲という、傷口を癒す蟲を寄生させて回復させておきましょう
デスペナルティ双六
【仲間の足が足首のあたりで床に固定される 扉に二人で触れないと開かない 部屋には鋸がある】
ゾンビに運んでもらって幸いでしたね
足首を固定されたゾンビを放置して進む
【二人でぎりぎりの酸素しかない避難場所のある 毒ガスの満ちた部屋】
猫と妖精でよかったですね、二人で十分酸素が持ちますよ
●こちらの双六はちょっと猟奇寄り
扉が開く――ビッグ・サン(永遠を求める研究者・f06449)は呼び出したゾンビたちへと支持をだす。
「はいはい、襲うの止め、ストップ、やめなさいって」
扉があいたのでゾンビが襲う必要はもうない。
ゾンビの間からのそのそとでてきつつ、マディソン・マクナマス(アイリッシュソルジャー・f05244)は唸っていた。
「超いってぇ………ゾンビに噛まれんの普通にきつぃわ……」
噛まれた場所が痛いとその場所さすりつつ。
「……もぅマヂ無理。帰還しょ」
と、よわよわ発言をするもののビッグは竜の牙に呪文をかけてなげる。それが竜牙兵となりビッグを持ち上げた。それはこの先に進む気があるということ。
「ってビッグさん先進むの? マジで?」
俺動けないんだけどーというと、ビッグは任せろとゾンビに再び命じてマディソンを持ち上げさせた。
「いやせめて俺もそっちのゴーレムに運んでもらっていいかなこのゾンビ臭い酷いしほらあれシュッシュしなきゃシュッシュ!」
匂いやばいキツイ。消臭剤プリーズ! と訴えるもののスルーされてゾンビに運ばれゆくマディソン。きっと鼻が死んで何も感じなくなる方が早いだろう。
そしてマディソンの傷口を癒すべく再生蟲を向かわせる。それをマディソンは食べつつ、幸せになれるスマートドラッグでもって身体を休めていた。
「蟲うめぇ」
――そういうのはもしかしたらキメちゃったスマートドラッグのせいかもしれないが。
が、ゾンビにやられて身体は動かない。対応はすべてビッグ任せのマディソンだ。
ころりとサイコロ転がして――たどり着いた部屋。その真ん中には、何やらその身を固定するためのもの。
そして、鋸。
扉には仲間の足を固定。扉に二人で触れないと開かないと書いてある。
動けずゾンビに担がれたままのビッグはその文字を見上げた。
「……って待てやこの部屋、片方がもう一人の脚を切って救出してやるのが正解なのか?」
「ゾンビに運んでもらって幸いでしたね」
「どういう絆の試し方だ?」
ゾンビの足首を固定し、そして扉にタッチするとその先が開かれる。
ゾンビさんありがとう……そしてさらばとマディソンは運んでくれたからと礼を。
呼び出したビッグはさっさとといきますよ、という様子だ。
そしてサイコロ転がして、さらに止まった部屋がある。
「……二人でぎりぎりの酸素しかない避難場所のある毒ガスの満ちた部屋」
「こっちの部屋はあれかぁー、相手が吸う空気残す為にどれだけ自分は呼吸を我慢できるかって奴ね?」
「猫と妖精でよかったですね、二人で十分酸素が持ちますよ」
おう、そうだなと言いながら運ばれるマディソン。ビッグも相変わらず竜牙兵に運ばれていく。
次なる部屋は、どんな方法で二人を割れさせようとするのか――しかし、どんな部屋でも。
おそらくこの二人、ひょうひょうとマイペースにすり抜けていくのだろう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヴォルフガング・エアレーザー
・ヘルガ(f03378)と同行
・アドリブ歓迎
・POW
……この後もまだまだ試練は続くようだな。
幸い、途中で小休止できる部屋もあるようだ。
焦らず慌てず、落ち着いて進んでゆこう。
次の指示は……「この1本の紐で互いの片足同士を結び、次の部屋まで二人並んで進め」
しかも出目は最大値の「6」
俺とヘルガの身長差、体格差は大きい
細身の彼女は体力も俺より劣る
俺一人なら全力疾走も出来るが、彼女と足を繋がれてる状態ではそうもいかない
抱えてゆくことも無理なら……俺が彼女に合わせて、ゆっくり進むしかあるまい。
……大丈夫か? 辛いなら無理はするな。
焦ることはない。自分のペースで一つ一つ片付ければいい。
もう少しだ、頑張ろう。
ヘルガ・リープフラウ
・ヴォルフ(f05120)と共に
・アドリブ歓迎
他の世界で聞いたことがあります。
これは確か「二人三脚」というものですわ。
二人が息を合わせないと、転んだりしてうまく進めないとか。
とにかくやるしかありません。わたくしも頑張りますわ。
……とは言うものの、体力の低さが仇になり、
翼で身軽に飛ぶこともできず、
こけつまろびつ、おっかなびっくり、足元もおぼつかなく
ごめんなさい、ヴォルフ。迷惑をかけてしまって……。
わたくし、段々わかってきましたわ。
互いに合図と出す足を決め、掛け声とリズムに合わせ、進んでゆけばいいのです。
途中の道行きは長くても、力を合わせれば乗り越えられる
これからも二人の共同作業、頑張りましょうね
●二人三脚の極意
最初の部屋から、移動して。
「……この後もまだまだ試練は続くようだな」
新たに提示された双六の地図を見つめ、ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)はヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)を気遣う。
「幸い、途中で小休止できる部屋もあるようだ」
何かしら書いてあるマスと、空白のマス。行ってみればわかるだろうが、出された課題によってはハードかもしれないとヴォルフガングは思っていた。
焦らず慌てず、落ち着いて進んでゆこうと紡ぐ彼は頼もしく、ヘルガははいと微笑んだ。
いくつかの部屋を通り過ぎ――次なる部屋には、赤い紐が置いてある。それから、支持の書かれた紙が一枚。
「次の指示は……『この1本の紐で互いの片足同士を結び、次の部屋まで二人並んで進め』か」
「他の世界で聞いたことがあります。これは確か『二人三脚』というものですわ」
二人三脚? とヴォルフガングは聞き返す。
「二人が息を合わせないと、転んだりしてうまく進めないとか」
とにかくやるしかありません。わたくしも頑張りますわ、とヘルガも気力は十分。
そして、ふたりでふったサイコロは――6。
ここから、開かれた扉の分、進まねばならない。
ヘルガとヴォルフガングの身長差、体格差は大きい。
(「細身のヘルガは体力も俺より劣る。俺一人なら全力疾走も出来るが、足を繋がれている状態ではそうもいかない」)
抱えてゆくことも無理なら――己が彼女に合わせて、ゆっくり進むしかないとヴォルフガングは思うのだ。
そしてヘルガもまた、思っていた。
己の体力の低さが仇になると。翼で身軽に飛ぶこともできない。
二人の足は結ばれ、少しずつ互いの様子をみつつ、歩みは進むのだがほとんど全身できていない。
こけつまろびつ、おっかなびっくり、足元もおぼつかない様子でヘルガは進む。ヴォルフガングはそんなヘルガを心配して声かけた。
「……大丈夫か? 辛いなら無理はするな」
「ごめんなさい、ヴォルフ。迷惑をかけてしまって……」
でも、とヘルガはぱっと顔をあげる。
「わたくし、段々わかってきましたわ」
「互いに合図と出す足を決め、掛け声とリズムに合わせ、進んでゆけばいいのです」
途中の道行きは長くても、力を合わせれば乗り越えられるはず。
最初はそれも、なれなかったが少しずつ、息があってくる。
「焦ることはない。自分のペースで一つ一つ片付ければいい」
もう少しだ、頑張ろうとヴォルフガングは紡ぐ。
「これからも二人の共同作業、頑張りましょうね」
力を合わせれば乗り越えられる。
それを今、身をもってヘルガは感じヴォルフガングへと微笑みを向けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
満月・双葉
【大神狼煙と】
双六、昔お兄ちゃんとやったよ
メロンフロート飲みたい…
『巨大ムカデを捕まえろ』という部屋でその文字すら読めない位にパニックになる
狼煙!虫が居る!嫌!帰る!無理?! それこそ無理無理無理にゃぁぁぁ!
動けなくなり無表情だがアホ毛が無限プルプルを始め恐怖を示す
狼煙にお姫様抱っこされて逃げ回ってもらいつつ、狼煙が蜘蛛を出したらパニックは加速し
蜘蛛なんて出すなぁ!わぁぁぁぁん!
狼煙が蜘蛛でムカデを捕まえてくれるのだろうか
何とかカエルのマスコットさんを召喚して援護させるよ
何とか解決したら何とか落ち着き こんのオブリビオンめ!
会ったらけちょんけちょんにしてやるからな!狼煙が!
大神・狼煙
泣き叫ぶ双葉ちゃんの前で扉をガチャガチャ
落ち着きなさい、ムカデ捕まえないと帰れないから……
しかし、暴走する双葉ちゃんに飛びつかれて、横抱きに移行しつつ
長くはかけられないか……転送!
実は呼び出す機械は事前の換装が可能で、弾頭を捕縛粘着弾に切り替えて呼び出すものの
ぶっ放せ、タランテ……痛い痛い!双葉ちゃん叩かないで!?
部屋を埋め尽くすサイズの蜘蛛型兵器なんか呼び出すから、荒ぶる双葉ちゃんの図
ええい狙いなんぞ知るか!どうせ部屋ごと押さえるからなぁ!!
双葉ちゃんに揺さぶられるも、絨毯爆撃でムカデを捕獲しつつ、蜘蛛の巣と化した部屋を突破しようとして
双葉ちゃんがぶん殴る所じゃないの!?
●それを見せてはいけなかった
「双六、昔お兄ちゃんとやったよ」
サイコロ転がして、二つ合わせた目の分進む。
メロンフロート飲みたい……とぼんやり零す余裕がその時の満月・双葉(神出鬼没な星のカケラ・f01681)にはまだあった。
大神・狼煙(コーヒー味・f06108)もメロンフロートかーなんて言っていたのに。
ガチャガチャガチャ! と激しく扉のノブを回すが開かない。
傍らでは泣き叫ぶ双葉。
巨大ムカデを捕まえろ――と、その文字すら読めないくらいパニックになっている双葉。
うぞうぞと動き回る虫だらけの部屋は、長く滞在するのはどうあっても無理だ。
「狼煙! 虫が居る! 嫌! 帰る! 無理?!」
「落ち着きなさい、ムカデ捕まえないと帰れないから……」
「それこそ無理無理無理にゃぁぁぁ!」
と、双葉は飛びついた。そのままかちんこちんに動けなくなり、無表情だがアホ毛は無限にぷるぷるとし始める。
狼煙は仕方なく横抱きにしつつ、逃げ回り対策をとる。途中、狼煙の視界を隠すように双葉が恐怖募らせたりもしていたのだが。
「長くはかけられないか……転送!」
狼煙が呼び出す機械は事前の換装が可能だった。弾頭を捕縛粘着弾に切り替えて呼び出すものの、その形は。
「蜘蛛なんて出すなぁ! わぁぁぁぁん!」
「ぶっ放せ、タランテ……痛い痛い! 双葉ちゃん叩かないで!?」
蜘蛛、だなんて。双葉のパニックは加速していく。
部屋を埋め尽くすサイズの蜘蛛型兵器。
狙いなんぞ知るか! と狼煙は思っていた。
「どうせ部屋ごと押さえるからなぁ!!」
双葉からの揺さぶり攻撃を受けながらも。絨毯爆撃を行い狼煙はムカデを捕獲する。
が、その代償として部屋は蜘蛛の巣だらけだ。
途中、狼煙が蜘蛛でムカデを捕まえてくれるのだろうかと、何とかカエルのマスコットさんを召喚して双葉も援護を。
どのタイミングでか、どうやってかはもうわからないが部屋の扉が開かれた瞬間、双葉は開いた! と示し狼煙はそちらへ移動する。
そしてその部屋が見えなくなって――一息。
「こんのオブリビオンめ!」
くわっと怒りを露にする双葉。
「会ったらけちょんけちょんにしてやるからな! 狼煙が!」
「双葉ちゃんがぶん殴る所じゃないの!?」
狼煙が! ともう一度双葉は言って。
次の部屋はどうやら休憩タイム。お怒りの双葉が落ち着ける空間であることを狼煙は祈る。
もしかしたら、メロンフロートもあるかもしれないのだから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
何が出るか解らんとは…
…だが、なんだ
お前とならばどんな試練も乗り越えて見せよう
最初の部屋の題はどちらかを抱き上げ次の部屋まで進むだと…?
まあ、それ位ならば易い物だと宵を横抱きに抱き上げつつ移動しようと試みよう
以前俵抱きで抱えた際に怒られたのでな
これならば問題なかろうと満足げな笑みを
次の部屋に入れば名残惜し気に宵を降ろしつつも
宵の言葉を聞けば口端についぞ笑みを
勝負とは久方振りだな…勿論受けて立とう
光の玉は当りを『追跡』する様『視力』で追いつつ【穢れの影】を伸ばし捕まえ潰そうと試みよう
流星には速さでは劣るやもしれんが思う様に伸ばせるからな…!さあ、今回こそは勝たせて貰うぞ…!
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
まるで人気キャラクターの某すごろくゲームのようですね
なんとかぱーてぃ……でしたか
ふふ、きみと僕ならどんな部屋でもどんと来い、です
えっ、最初の部屋からそんな……
いえ、嫌ではありませんが……
大人しく抱き上げられればしがみつきつつ満足げな相手にじとり黙って
当然のように抱き上げられる側の自分も複雑です
次の部屋は……と
無数の素早く動き回る魔法の光の玉から、アタリの2つだけを射抜けばよいのですか?
流星群で全部潰したら……ダメですよね
ザッフィーロ君、競争しましょう
飛び回る光の玉たちから色の違う2つのうち1つの玉を狙って
流星で撃ち落とそうと試みましょう
ふふ、今回も負けませんよ
●久方の勝負
「何が出るか解らんとは……」
ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)はふと息ついて零すが、傍らの逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)に何を考えているのだと問うた。
「まるで人気キャラクターの某すごろくゲームのようですね」
なんとかぱーてぃ……でしたか、と宵は思い浮かべる。なんとなくうろ覚えのそれと、今いるこの迷宮。まったく同じというわけではないのだが何か通じるものはあると。
ザッフィーロはそんなものがあるのか、と思いつつ目の前を見据える。
「……だが、なんだ。お前とならばどんな試練も乗り越えて見せよう」
「ふふ、きみと僕ならどんな部屋でもどんと来い、です」
では、と二人で転がすサイコロ。出た目の合計は4だった。
ここから四つ先の部屋――それは。
「どちらかを抱き上げ次の部屋まで進むだと……?」
「えっ、最初の部屋からそんな……」
いえ、嫌ではありませんが……と宵は咳払い一つ。
ザッフィーロはこれ位ならば易い物だと宵を抱き上げようとして――少しばかり、考えた。
以前俵抱きで抱えた際に怒られた。二度と同じ轍は踏むまいというところ。であれば、俵抱きはダメだ。おそらく肩に担ぐのもダメだろう。
となると選択肢は限られてくる。これならば問題なかろうとザッフィーロは宵を横抱きにした。
大人しく抱き上げられた宵はザッフィーロにしがみつくしかない。
すると、満足気な笑みを浮かべているのに気づいてじとり黙る宵。
当然のように抱き上げられる側である、それもちょっと複雑な気持ちなのだ。
そして部屋に入り、名残惜しいがザッフィーロは宵を下ろす。
「次の部屋は……と」
と、零した矢先。無数の素早く動き回る光の玉が爆ぜるようにあふれた。
そしてひらひら、ふたりの前に落ちてくる紙を宵は手にする。
「あの中からアタリの2つだけを射抜けばよいのですか?」
流星群で全部潰したら……ダメですよねと唸る宵にそれはそうだろうとザッフィーロは苦笑ひとつ。
と、ぱっと宵はザッフィーロにふふりと笑みを向け。
「ザッフィーロ君、競争しましょう」
「勝負とは久方振りだな……勿論受けて立とう」
その言葉にザッフィーロは口端についぞ笑み浮かべて応える。
そして二人、踏み出すのは同時だ。
宵は飛び回る光の玉たちの間を抜け、色の違うふたつのうち、ひとつを狙って宵帝の杖を向ける。
流星が光る玉を追う。しゅしゅんと無軌道に踊る玉は初撃は逃れたが、動きを見切ろうと思えば見切れそうだ。
ザッフィーロはその光る玉を追いかけるようにその視線を走らせ、影を伸ばす。
捕まえて、潰す――どこまでも延びるそれが喰らいつくように跳ねた。
「流星には速さでは劣るやもしれんが」
こちらの影は自由自在、思うように伸ばせるのが利点だ。
「さあ、今回こそは勝たせて貰うぞ……!」
「ふふ、今回も負けませんよ」
二人で追いかけ、競い合うのは心躍る。
その時を長く続けていたいようで、けれど決着もつけてしまいたいような。
そんな時間を二人で巡らせていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふえぇ、す、双六です。
私、双六には全然いい思い出がないんです。
いつも、戻ったり、休んだりで全然先に進まないで、いつもビリなんですよ。
そうです、アヒルさんが振ってくれればいいんですよ。
アヒルさんなら、立ち止まらずにどんどん進んでいきそうです。
ふえぇ、確かにお休みはないですけど、どうしてこんなハードなマスばかりに止まるんですか。
ふえぇ、そ、そろそろ休憩を、
アヒルさん待ってください、次は私が、ってサイコロを落とさないでください。
ふえええええぇ・・・。
●アヒルさんにお願い
双六――この先がそれでできていると知ったフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)はへたりとその場所に座り込んだ。
「ふえぇ、す、双六です」
そして膝の上には、アヒルさん。
「私、双六には全然いい思い出がないんです」
いつも、戻ったり、休んだりで全然先に進まないで、いつもビリなんですよと双六の思い出を零す。
自分でサイコロを振る。それでいい思い出はない。
それならば――とそこで、フリルははっと気づいた。
「そうです、アヒルさんが振ってくれればいいんですよ」
アヒルさんなら、立ち止まらずにどんどん進んでいきそうですと、フリルはアヒルさんを高く掲げた。
そしてアヒルさん、お願いしますとサイコロを託す。
サイコロをくちばしに挟んだアヒルさんはフリルの代わりに転がしていく。
6、5、6とアヒルさんの出す目が強い。そしてすべて、何かしらやらねばならない部屋だった。
「ふえぇ、確かにお休みはないですけど、どうしてこんなハードなマスばかりに止まるんですか」
うう、と唸るのは一人でサイコロ50個を積み重ねるをたった今終えたからだ。
集中してやると神経はすり減っていく。
「ふえぇ、そ、そろそろ休憩を」
と、言っているとアヒルさんがすでにサイコロを咥えて。
「アヒルさん待ってください、次は私が、ってサイコロを落とさないでください」
次は――3。しかし、次もまた何か課題のある部屋だ。
「ふえええええぇ……」
フリルは休みたいですアヒルさんんんと零しながら、次の部屋へととぼとぼと向かっていく。
大成功
🔵🔵🔵
太宰・寿
英(f18794)と
賽子ふりふりして、どんどん進む!(迷宮を全力で楽しんでいる!
えっ、だって英いるし何かあったら気付いてくれるかなって
(信頼を寄せつつも、何かあったらいけないから自分が先に進んでるんだけど
疑う…というか、慎重なんだよね。それって別に悪いことじゃないよ
英と組んで、私のペースで英と過ごしてきた結果が今だからね
英も英のペースでいいんじゃないかなぁ
とりあえず、英はもうちょっと自分を好きになってあげたらどうかな、って思ったりする!
まぁ私おねえさんだし?(どや
待って、私大人だよ?いやでも言い返せないかも…??(思い当たる事しかない顔
待って待って、私が賽子振る!
花房・英
寿(f18704)と
先に先に進んでいく寿を追いながら、何も書いてない部屋に着いて、また小言
あんた、もう少し警戒して
信じられるかどうか悩む余裕もないってどういう事だ?
……なんでそんなに信じられるわけ?
俺にはできない、と零してしまって思わず口を噤む
黙って聞きながら
こうやって時々急に大人の顔するんだ、こいつは
いつも近くにいるのに、急に遠くなった気がして
お節介
どやってんじゃねぇ
…別に寿のこと、まるっきり信じてないわけじゃない。一応…頼りにしてる
でも年上ぶってんのはムカつく。普段水やり手伝うって言いながら水で遊ぶし、人の菓子はつまみ食いするしガキみたいなのに
言いたいこと言ったらすっきりした。ほら、次行こ
●信じていない、わけではなく
この双六はどうやら素直なようだ。あまり課題がなく、出目が小さくでも確実に前に進んでいた。
サイコロふりふりしてどんどん先へ進んでいくのは、太宰・寿(パステルペインター・f18704)だ。
その寿を花房・英(サイボーグのグールドライバー・f18794)は追っていく。
寿はサイコロを振るのも、どんな部屋なのかなと歩み進めるのも楽しく全力だ。
お花畑の部屋はちょっと寄り道をしたかったが、今は進むのが先と寿は我慢した。
運よく止まった休憩部屋では互いに喉が渇いていたので生絞りジュースを。
と、難題の部屋と出会っていないこともあり、寿の進む足は速かったのだ。
「英、はやくはやく!」
「あんた、もう少し警戒して」
「えっ、だって英いるし何かあったら気付いてくれるかなって」
はぁとため息交じりでお小言を言う英。
信じられるかどうか悩む余裕もないってどういう事だ? と英は思う。
寿はそんな気持ちを知らぬまま、何かあれば英が助けてくれると信頼を寄せつつも――何かあったらいけないからこそ、先に進んでいたのだ。
「……なんでそんなに信じられるわけ?」
眉間に皺をよせ――俺にはできないと、思わず零してしまい英は口を噤む。
「疑う……というか、慎重なんだよね。それって別に悪いことじゃないよ」
英と組んで、私のペースで英と過ごしてきた結果が今だからねとふにゃりと寿は笑って。
「英も英のペースでいいんじゃないかなぁ」
寿は一歩、英へと距離つめて。そして見上げて、見つめて――とりあえず、と紡ぐ。
「とりあえず、英はもうちょっと自分を好きになってあげたらどうかな、って思ったりする!」
そんな、言葉を紡ぐ寿。こうやって時々急に大人の顔をするんだ、こいつはと英は思う。
黙って、聞いたその言葉はすとんと胸に落ちてくるくせに――距離を感じてしまう。
手が届く、いつも近い距離にいるのに、急に遠くなった気がして。
「まぁ私おねえさんだし?」
どや、とふふりと笑う。
そんな表情が引き戻してくれるようで、自然と英の口からは。
「お節介、どやってんじゃねぇ」
そう、零れていた。
「……別に寿のこと、まるっきり信じてないわけじゃない。一応……頼りにしてる」
最後の言葉はぽそりと、控えめに。
「でも年上ぶってんのはムカつく。普段水やり手伝うって言いながら水で遊ぶし、人の菓子はつまみ食いするしガキみたいなのに」
「待って、私大人だよ? いやでも言い返せないかも……??」
と、思い当たることがあり寿はうううと唸る。
そんな顔を見て、そして言いたいことを言ったらすっきりした。
「ほら、次行こ」
「待って待って、私が賽子振る!」
英の言葉に寿はぽいっと、次に進むために振る。
まだゴールは先。
先を進もうとする寿に、今までより一歩だけ近く英はついていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
マリス・ステラ
緋翠(f03169)の側に
「賽は投げられた」
サイを振る
地図の内訳はこうです
子守唄を歌い相手を眠らせる
互いの唇を重ねる
二人羽織で食事をする
十分間手加減せず戦うなど
出目の合計は二人羽織の部屋
キスの部屋は過ぎてしまってあからさまに落胆する
「せっかくの機会だったのに惜しいことをしましたね、緋翠」
美味しそうなお料理が並ぶ中、私が羽織役
「緋翠、動かないでください。離れると難しいです」
密着して箸を取ります
グイグイと胸を彼の背中に押し付けているわけですが、私は至って真剣です
耳元に吐息がかかっているなど気にせず肉じゃがを食べさせます
「はい、あーん」
楽しい時間を過ごせました
一回だけ彼の頬に突き刺したのはご愛嬌
緋翠・華乃音
マリス・ステラ(f03202)と共に
……祈るという行為は、自分の運命を誰かに委ねる"無様"なことだと思っているから。
「だから俺は、賽の目を祈らない」
その代わり――読ませて貰う。
UC(異能)を解放し、振られた瞬間の賽の動きを"視て"予測。
引き伸ばされた時間の中、最悪の事態は回避出来たと内心胸を撫で下ろす。
「惜しい……?」
何を言っているのかと首を傾げた。
唇を重ねる事にどんなメリットが……
「というかこれ、普通は逆じゃないか……?」
いや、普通とか知らないけど。
食べにくい。
そして頬に刺すな。
あと少し離れてくれ。
文句を言いつつも無事に扉は開かれた。
●賽に祈るか、祈らずか
緋翠・華乃音(終ノ蝶・f03169)は、祈らない。
(「……祈るという行為は」)
自分の運命を誰かに委ねる『無様』なことだと思っているからだ。
「だから俺は、賽の目を祈らない」
その言葉にそうですか、とマリス・ステラ(星を宿す者・f03202)は瞬き一つ返す。
それに華乃音はふ、と笑い。
「その代わり――読ませて貰う」
華乃音は異能を開放する。
「賽は投げられた」
そしてマリスは、ころりとサイコロを投げる。
振られた瞬間の、その賽の動きを『視て』華乃音は予測する。
ころりころりとゆっくりと転げ落ちていく。
その中で最悪の事態は回避できたと華乃音は視るのをやめた。
2であれば、子守唄を歌い相手を眠らせる。
3であれば、互いの唇を重ねる。
4であれば、空欄。きっと休憩部屋だろう。
5であれな、二人羽織で食事をする。
6であれば、十分間手加減せず戦う。
そして賽の目が導いたのは、5だ。
「せっかくの機会だったのに惜しいことをしましたね、緋翠」
「惜しい……?」
マリスはあからさまに落胆を見せる。3であれば、とちょっと思っていたのだ。
何故惜しいというのか、華乃音は何を言っているのかと首を傾げる。
惜しいというのなら、きっとやってみたい部屋を過ぎたということなのだろう
子守唄を歌い相手を眠らせるか、唇を重ねるか――その部屋を知って華乃音にとっての謎が深まるばかりだ。
何が惜しいのか。唇を重ねる事にどんなメリットが……と不思議そうな顔だ。
そして開かれた扉を進み――二人羽織の部屋。
そこには羽織があり、それからあつあつの美味しそうな料理が並んでいた。
マリスはささっと羽織を纏い、さぁやりましょうと華乃音に迫る。
「というかこれ、普通は逆じゃないか……?」
密着して箸を握るマリス。ぐいぐいと胸を背中に押しつけているがマリスは至って真剣だった。
普通、というのがどういうものか知らず、わからないけれど。
食べにくい、と華乃音は文句を言う。
けれどやらねばならない。食べてくださいと耳元に吐息かけるのも気にせず、肉じゃがを箸でつかんで――いるはず。
「頬に刺すな」
「そうはいっても、みえません」
「あと少し離れてくれ」
「緋翠、動かないでください。離れると難しいです」
「ちがう、もう少し右、いや左だ」
「はい、あーん」
「そこだと目にくる、マリス……」
「あら、すみません」
と、華乃音の誘導をもって無事に一口が運ばれた。
すると閉ざされていた扉が開かれて、華乃音はほっとする。
「楽しい時間を過ごせました」
ふぅ、とひとつ息をはくマリス。
華乃音の頬にまだ薄っすら残っている箸のあとにマリスは気づいて、ご愛嬌ですと笑いかけた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
明日知・理
さゆり(f00775)と。
この人は護りたい子。
_
扉は開いたようで。
やれやれと溜息をもらせば、さゆりと目が合った
俺が気まずそうな顔をしていることに気付いたのか、それとも本気で冗談を言っただけか。
返事の代わりに、さゆりの頬を痛くない程度に軽くつまんでやった。
もう怖いものは無い
威勢の良いさゆりの言葉に頷いて、俺も意気込んで続く扉を見る。
『ふたりでうさぎ跳び』
「……?」
何故?
もしや何か隠された意味があるのでは。眉間を揉みながら勘繰っていれば、さゆりが此方を見ていた。
まさか。
「いや待て、さゆり」
絶対潰れる。何より俺が気恥ずかしくてどうにもならねえ、から。
「…俺が背負う」
これだけは譲れない。
_
アドリブ歓迎
四・さゆり
マコ(f13813)と。
この子は大事な子。
ー
あれで、終わりではないみたいね、マコ。
‥‥マコ?
なあにその顔、もう一度してほしいの?
ふふ、冗談よ。
むくれるこの子は、れあ、ね。
さて、殴っても駄目なようだから。
付き合ってあげましょうか。
扉の先は
・ふたりでうさぎ跳び。
‥‥そう
‥‥マコ、ほら
わたしがしゃがんで後ろを振り向くと、マコがまた変な顔
?
大丈夫よ、わたし強いもの
あなた長いから、
少し引き摺るかもしれないけれど
‥‥なあに、不満でもあるの?
どちらが背負うかでまた一悶着して、ジャンケンをして、あっちむけほい。
‥‥。
「次は、わたしの番よ。」
マコの背中で揺られながら、
そう囁いても、この子、返事しないの。
●ぴょんぴょん、うさぎはどちらがするか
まだまだ迷宮は、続いている。
扉は開き、やれやれと明日知・理(月影・f13813)はため息を零す。するとそれを四・さゆり(夜探し・f00775)は見ていて目が合った。
「あれで、終わりではないみたいね、マコ」
む、と理はちょっと気まずそうな顔。けれどさゆりの視線からは逃げなかった。
「……マコ? なあにその顔、もう一度してほしいの?」
それは本気か、それとも冗談か。
そう思っているとふふ、とさゆりは笑い零し冗談よ、と続けた。
理は手を伸ばし、さゆりの頬を軽く、むにゅっとつまんでいく。それが、返事の代わりだ。
その手が離れていくと、さゆりはつままれたところをさすって。
「むくれるこの子は、れあ、ね」
その背中をみてまた小さく、笑い零す。
「さて、殴っても駄目なようだから。付き合ってあげましょうか」
ころりとサイコロ転がして、出た目はふたつあわせて4だった。
もう怖いものは無い。さゆりの言葉に頷いて、開かれた扉を進んだ先――見えたのは。
ふたりでうさぎ跳び。
「……?」
その課題に、思わずといったように理は表情歪めた。
うさぎ跳び――何故?
もしや何か隠された意味があるのではと眉間をもみながら理は勘ぐっていた。
「……そう」
だが、さゆりからの視線を感じ、理ははっとする。
まさか。
まさか、こいつ、と。
そしてその通り――さゆりは理の前にでて、すっとしゃがんで後ろをちらりと振り向いた。
「……マコ、ほら」
「いや待て、さゆり」
いやいやいや、と理は首を振る。その様子にさゆりは不思議そうに首を傾げた。
「? 大丈夫よ、わたし強いもの」
「絶対潰れる」
「あなた長いから、少し引き摺るかもしれないけれど」
長いから少し引きずるとか、そういう問題じゃないと理は言うがさゆりは早くというように視線を向けて。
「……なあに、不満でもあるの?」
今度はむ、とさゆりが眉間に皺作る番。ある、と思うが理は飲み込む。
もちろん潰れると思っているのも本当の事だ。だが何より、気恥ずかしくてどうにもならないというのが一番の理由。
「……俺が背負う」
これだけは譲れないと理は言うが。さゆりもまた譲れない。自分がやると、言い合ってしまう。
その間、しゃがんだままのさゆりは理を見上げたままだ。
そしてどちらも譲らぬまま時間がすぎ――結局、ジャンケンをして、決めた。
「……」
不服そうな顔で大人しく背負われたさゆり。
「次は、わたしの番よ」
ぴょん、ぴょんとはねる。そのリズムが一瞬狂ったが――返事はない。
さゆりは返事、とさっきのお返しに手を伸ばして両頬をむにむにと。
理は気が済むまでやればいいとしれっとそれを受け入れていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レザリア・アドニス
この迷宮は、いったいどういうつもりで…
仕方なく、とりあえず地図を手に、サイコロを振って進む
…あなたは自分で振るか?それとも私が代わって振るか?
(まん丸い蛇の形の死霊は、いそいそと頭?でサイコロを突き飛ばす)
…なるほどね(妙に納得しちゃう)
そうして次々部屋に進んで、課題をクリアしたり休憩を挟んだりする
ついに、難関らしいものに遭遇した
(どんなものかはお任せします)
あら…これは、簡単にできるものじゃないね…
よし、いきましょう
(難関と思ったら死霊が自在に形状を変えられるのでこれも難しくなくなる)
そろそろ、次は終点なのね…?
…しかし、なんで、ダブルアイスクリーム?(一人と一体が同時にきょとんと)
●難関、簡単
「この迷宮は、いったいどういうつもりで……」
と、零しても答えはない。
レザリア・アドニス(死者の花・f00096)は仕方なく、地図を手にサイコロをふる。
と、傍らの死霊を見てレザリアはそっとサイコロ差し出した。
「……あなたは自分で振るか? それとも私が代わって振るか?」
問いかけると、丸い蛇の形をしたものはおそらく頭と思われる部分でサイコロを突き飛ばした。
ころんころんと、サイコロが転がる様子をレザリアは目で追いかける。
「……なるほどね」
そうやるのね、と妙な納得を感じながら、サイコロを転がして進んでいくふたり。
部屋を次々と進んでいく。課題をクリアしたり休憩を挟んだりとその歩みは順調――だった。
「ついに、難関らしいものに遭遇した……」
与えられたのは謎の箱だった。その箱はレザリアの手に少し大きいくらいのサイズだが、何かよくわからない溝がある。そして、その溝と同じくらいの大きさの薄い板が何枚もその場に置かれていた。
その板を溝にはめるのだろうが――はまる場所もあれば、はならない場所もある。
おそらく仕掛けのようなものはあるのだろう。
それを開け、というようだが簡単には開かないようだ。
「あら……これは、簡単にできるものじゃないね……よし、いきましょう」
レザリアの手ではその箱は空かない。
けれど、死霊はするりと箱を撫でてするすると箱を包んでいく。
しばらくすると、かちりとその箱は開かれて、ばらばらと砕けていくようにパーツが落ちていった。
どうやら、同じタイミングで、箱の溝に鍵となる板を入れるのが正解だったようだ。
自由に姿を変えられる死霊は、それを探し出すのも簡単だったのだ。
「そろそろ、次は終点なのね……?」
扉が開き、そしてレザリアは地図を見る。
あと、ひとつ、ふらつ先がゴールの様だ。
「……しかし、なんで、ダブルアイスクリーム?」
それは、そこにたどり着いてみればわかること。
一人と一体は同時に首をかしげていた。
大成功
🔵🔵🔵
ユルグ・オルド
紙と賽弄び不思議なモンだと
全くどうなってるもんだかね
なンて、はァい
黒羽ばっかに任せてらんねェもんね
手綱取ってくれるからつい、とは内緒
……百
思わず唸ったのはつまり
同じ無茶振ってくる奴がいるとはなァ
避けんの間に合わなかったら斬るんでダメ?
なんて軽口の合間も遠慮無し
んふふ、言うからは黒羽も余裕でショ
さって華麗に全部避けきっ――
口上最中に飛んでくんのは狡い
ほら、後ろ、おっと
尾が触れそうでなんて余所見の間にも
黒羽に声にターンする軌道の先に
……っぶ、
わかってるわかってるオーライ
黒羽にぶつかんならノーカン
幸い避けたと笑うやら冷や汗かいたやら
その顔みれたらいっかなと思いつつ
やっぱ最中に肩つついてやろうと誓って
華折・黒羽
視線は右へ左へ
警戒心と併せ好奇心宿す眸
めんどくさがってばかりいないで
お題出たらちゃんとやってくださいね
なんだかんだ言いながらやってくれるだろう事を
知ってるからこそ零す軽口
進んだ先には
協力し百の球を避けきる部屋
…出ましたね
噂をすればなんとやら
最近鍛錬不足だからこういったお題が出ないかと
話したものがまさか本当に出るとは
幾度と共闘した身
ユルグさんの実力に不安など抱かず
これくらい朝飯前ですよね?
なんて煽り文句
知った呼吸で合わせる動きは心地良く
あ、ユルグさん後ろっ
と声かけ伸ばした右手の先は彼の─顔
…わざとじゃありませんよ?
肩を押そうとしたらずれたのだと
言い訳しながら泳ぐ視線
最中、楽しさに無意識と綻ぶ口元
●幾度となく、潜り抜けたからこそ
「不思議なモンだ」
双六書かれた紙と、それから賽子を弄びながらユルグ・オルド(シャシュカ・f09129)はどうなってるもんだかねと、華折・黒羽(掬折・f10471)へと視線向ける。
黒羽の視線は右へ左へ。警戒心と――それより深い場所に抱く好奇心が宿る眸が動く。
「めんどくさがってばかりいないでお題出たらちゃんとやってくださいね」
そういいつつも、なんだかんだ言いながらやってくれるだろう事を黒羽は知っている。
だからこそ零れた言葉だ。
「なンて、はァい。黒羽ばっかに任せてらんねェもんね」
ユルグも、それをわかっているからこそ、というところ。
手綱取ってくれるからつい、という言葉は飲み込んで内緒にしておく。
「ここが出目の部屋ですね」
協力し百の球を避けきる部屋、とある。
扉を開けば――まっすぐ、正面にも扉があり開かれている。
そこまでいけばいいのだが、部屋の中を縦横無尽に球が跳ねて走り抜けている。
数えることは難しそうだが、百というのだから百なのだろう。
「……百」
「……でましたね」
噂をすればなんとやらと黒羽はちょっと楽しそうだ。
最近鍛錬不足だからこういったお題が出ないかと話したものがまさか本当に出るとはと。
そして思わず、というようにユルグは唸る。
「同じ無茶振ってくる奴がいるとはなァ」
なんて言いながら――ここを通り抜ける気は満々だろう。
幾度と共闘したからこそ、互いの実力に不安などはなく。
「避けんの間に合わなかったら斬るんでダメ?」
「これくらい朝飯前ですよね?」
「んふふ、言うからは黒羽も余裕でショ」
煽りに当然と、煽ってまた返す。
呼吸が合うのは自然な事、部屋に同時に飛び込んだ。
「さって華麗に全部避けきっ――ずるい」
ひゅっと、早く来いというように球が向かってくるのを避けて、ユルグはずるいという。
「口上最中に飛んでくんのは狡い」
そういって笑いながら、向かってくる球をしゃがんで、一歩早く踏み込んで交していく。
「ほら、後ろ、おっと」
黒羽の尾が揺れる。それが触れそう、と余所見の合間にもまた新たな球が向かってくる。
「あ、ユルグさん後ろっ」
とっさに声かけ伸ばした右手――けれど別の球を交して、ターンひとつ入れたユルグの動きとその手が、タイミングよくかみ合ったのか、かみ合わなかったのか。
「……っぶ」
「……わざとじゃありませんよ?」
「わかってるわかってるオーライ」
肩を押そうとしたらずれたのだと言い訳しつつも黒羽の視線はちょっと泳いでいる。
「黒羽にぶつかんならノーカン」
それも、ユルグは笑って。
幸い避けれてよかった笑うやら冷や汗かいたやら。
けれど突っ立っていることもできず、迫る球を再びかわしながら出口へ向かう。
その最中にふと、黒羽の口元が綻ぶ。楽しいと思うその心のあらわれだった。
その表情を目に、おやとユルグは瞬き。
黒羽の、その表情と――もう一つ。先ほどの視線泳がす表情はめったに見られるものではない。
その顔みれたらいっかなとユルグは思う――けれど。
やっぱ最中に肩つついてやろうとひっそり誓う。
まだ、先の出口までは距離がある。球を交し続ける、その中できっとそういう機会もあるはず。
けれど、すっとのびた手をその気配感じて黒羽は交わした。そして一瞬交わる視線はお見通しですよと言っているようで。
ユルグは口端あげて、俄然やる気を出すのだった。その挑戦、受けたとでもいうように。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リル・ルリ
🐟櫻沫
アドリブ歓迎
尻尾しまわないの?
尾鰭をつつぬ大蛇をちらり
え?戻らない?
…我儘な尻尾ちゃんだ
先に進もう
賽子ころり転がしてどんな扉も超えていく
2人で蝶々を捕まえる春の部屋では3回くらい櫻宵に捕まった
僕は蝶々じゃない
2人で水泳する夏の部屋では尻尾の大蛇が大喜びで水浴びして
泳げない君は半泣き
僕が支えてあげた
2人でお芋を食べる秋の部屋では一休み
お芋もお菓子も沢山食べた
美味しい
2人で雪だるまを作る冬の部屋では氷の上に大きなヨルの雪だるまを作った
櫻は2回位滑り転んでた
君は不器用なのか器用なのかわからないな
そんな所もすきだ
幸福な一時にも出口はある?
君と進む四季を巡る双六の果て
ゴールするのが少し勿体ない位
誘名・櫻宵
🌸櫻沫
アドリブ歓迎
尻尾引っ込んでくれないの
久しぶりの外だから調子乗ってるのよ
そうね
リルとならどんな試練も越えられる
春の部屋で蝶々を?
桜花弁を捕らえるように華麗に捕まえてみせるわ
…網の先にリルがいた
角に蝶々がとまってたの
夏の部屋は鬼畜ね
泳ぐなんて…ま、まって大蛇!心の準備が!
尻尾が言う事聞かないわ
助けてくれたリルは正に人魚の王子様
秋の部屋はお芋食べ放題
スイートポテトに焼き芋に沢山食べて満腹大満足
冬の部屋は一緒にヨルの雪だるま作り!あたし得意なの
凄いでしょ?
下が氷だから!
リルが楽しげに笑う度桜綻び心も弾む
一緒にいるとこんなにも幸せ
戀迷宮に出口はあるのかしら
例えゴールしても
一緒の時は続くの
大丈夫よ
●いつでも、どこでも、きみと
リル・ルリ(想愛アクアリウム・f10762)の瞳は瞬きもって、誘名・櫻宵(屠櫻・f02768)の尻尾をじっと見つめた。
「尻尾しまわないの?」
大蛇と視線あえばシャーとまだ威嚇してくる。仲良くなりたいが、まだ大蛇は様子見なのだろうか、距離感を図っているようでもあった。
「尻尾引っ込んでくれないの」
リルに威嚇しちゃだめ! と大蛇に言いながら櫻宵は苦笑返す。
「え? 戻らない?」
「久しぶりの外だから調子乗ってるのよ」
「……我儘な尻尾ちゃんだ」
櫻宵を見つめ、尻尾の大蛇とリルはにらめっこ。けれどずっとそうしているわけにもいかない。
先に進もうとリルは紡ぐ。
賽子ころり転がしてどんな扉も超えていく。櫻宵と一緒なら、どこへだってと笑いながら。
「そうね。リルとならどんな試練も越えられる」
ふたりでころりと、賽子転がす。
そして最初の部屋は――ひらひらと蝶々が飛ぶ、春の部屋。
二人で蝶々を捕まえるのが、課題だったのだが。
「……櫻宵、櫻宵。僕は蝶々じゃない」
桜花弁を捕らえるように華麗に捕まえてみせるわ、と意気込んでいた櫻宵が振り下ろした網の中に、リルはいた。
「角に蝶々がとまってたの」
「僕はもうちょっとで捕まえられそうだったのに、逃げちゃった!」
なんてやりとりをしつつ、どうにか捕まえて次の部屋へ。
ちなみに、櫻宵はリルを他にも二度ほど捕まえていた。
次は――夏の部屋だ。
水の揺蕩うその部屋の出口は、泳がないとわたりきれない。
二人で水泳をする――その部屋で一番はしゃいだのは。
「泳ぐなんて……ま、まって大蛇! 心の準備が!」
準備がまだー! という声を残して櫻宵はいうこと聞かない尻尾に連れられ水の中へご案内。
泳げない、沈む、やだ。そんな気持ちを救いあげてくれたのはもちろんリル。
泳げなくて半泣きの櫻宵を支える、まさに人魚の王子様たるリル。
反対側のゴールにたどり着けば、まだ泳ぐとごねる大蛇を引きずって賽を振る。
その次は――一回休みのように秋の部屋。
お芋食べ放題の部屋はお菓子もそろっている。
「美味しい」
「泳いだからお腹へってるわ……心の準備もなかったから疲労困憊よ!」
「……泳いだ?」
と、リルは首を傾げつつもこれも美味しいとスイートポテトに焼き芋。色々と口にしていく。
もうお腹いっぱいになりかけたころにでてきたさつまいもプリンもまた格別に美味しかったことは忘れない。
そして冬の部屋。
ふたりで雪だるまをつくれとのこと。
「雪だるま作り! あたし得意なの」
任せて、と胸を張る櫻宵はころころと雪玉転がして。
その最中に櫻宵は二度ほど転んでいた。下が氷なのだから、仕方ない。
「君は不器用なのか器用なのかわからないな」
転ぶのに、雪だるまはこんなに上手とリルは笑って、そんなところも好きだと紡ぐ。
ふたりが作る雪だるまは――櫻宵がリルに贈った式神の、ヨルの姿をしていた。
一緒に作りながら、嬉しいね、楽しいねとリルが笑う。
すると櫻宵もその度に、桜綻び心も弾んでいくのだ。
一緒にいると――何故だろう、なんて思うこともなく幸せになれる。それがあたりまえのこと。
そしてふとリルは、零す。
「幸福な一時にも出口はある?」
「出口? それを言うなら、戀迷宮に出口はあるのかしら」
それは――ないかもしれない。けれど、もしゴールがあったとしても。
例え、ゴールしたとしても。
「一緒の時は続くの、大丈夫よ」
その言葉にリルは笑って、頷く。
君と進む四季を巡る双六の果て――ゴールするのが少し勿体ないくらいと、思いながら。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鎧坂・灯理
【双竜】
サイコロか……ふむ
掌で転がし、『睚眦』で分析して重心などを把握
面倒なマスに止まらず最高効率で進めるよう、軌道と転がり方を計算して投げる
あー、正月にスゴロクは……最近はやらんかもなぁ
休憩マスはいいとして……ああ、このマスはちょうどいい
見てくれハティ、「フルコース十人前を食べ尽くせ」だそうだ
――ちょうどいいと思わないか?
起動、【月華竜変化】
このUCは強力なんだが、とんでもなくカロリーを使うんでね
腹が減るんだ
皿ごと喰って融かそうかと思ったが、確かに
せいぜい行儀良く食べるとするか
いただきます ごちそうさま
ハティは足りた?
あれがゴールかな?
よし、人型に戻ってサイコロ振るか
ヘンリエッタ・モリアーティ
【双竜】
サイコロを振るのに物理演算してそうなところ尊敬できるわ灯理!
振るのは任せましょう。サイコロって振る時がいちばん楽しいし
確かに止まるマス目のことは考えないと。なかなかの頭脳戦と計算の勝負。奥が深い……
スゴロクってニホンのお正月にやる遊びなんでしょう?
灯理もやったこと――え?もう古いの?
わぁい。嬉しい。いっぱい食べましょう
【雷王竜凱旋】で竜へ
……お皿ごと食べるのは口の中がぼろぼろになりそう
丁寧に味わうのもいいかも
えへへ、食べ物には目がないわ。考えるのもカロリーがいるものだから、なんでも食べたいの
いただきます!
うん、そこそこ。まだデザートならいっぱい入るかも
あれ、灯理。あそこにアイスの模様が
●お食事の時間
「サイコロか……ふむ」
掌の上で鎧坂・灯理(不死鳥・f14037)はサイコロ二つを転がしていた。
その作りが、重心がいかなものか灯理は分析し把握する。
ヘンリエッタ・モリアーティ(円還竜・f07026)はその様子を傍らで見つめ。
「サイコロを振るのに物理演算してそうなところ尊敬できるわ灯理!」
振るのは任せましょう、とヘンリエッタはその様子を見つめていた。
「面倒なマスに止まらず最高効率で進めよう」
「確かに止まるマス目のことは考えないと。なかなかの頭脳戦と計算の勝負。奥が深い……」
ふたりで双六を眺める。空欄の場所もあるが、何があるのか書いている場所もある。
「スゴロクってニホンのお正月にやる遊びなんでしょう?」
「あー、正月にスゴロクは………最近はやらんかもなぁ」
「灯理もやったこと――え? もう古いの?」
昔からある遊びだが、今やるかといえばと灯理は思いつつ、とんとひとつのマスを指さした。
「休憩マスはいいとして……ああ、このマスはちょうどいい」
このマスはきっと楽しいと灯理は口端を上げて。
「見てくれハティ、『フルコース十人前を食べ尽くせ』だそうだ――ちょうどいいと思わないか?」
まるで楽しい悪戯を思いついたような笑みを灯理は浮かべる。
そしてヘンリエッタも瞳瞬かせ、ここは絶対止まりましょうと頷くのだ。
サイコロを転がし、休憩部屋でゆっくりと過ごし灯理はサイコロを転がす。
次の出目は5だ。それは件の『フルコース十人前を食べ尽くせ』の場所。
そこへの部屋の扉を開けば――広い広いテーブルの上があるばかり。
けれど二人が一歩踏み込めば、ぱぱぱぱっと不思議な力で料理が並んだ。
そこに現れたのは、まず最初の皿――前菜。
大きな皿がふたつ。サーモンでチーズと野菜を撒いたもの、生ハム、それから一口の揚げ物などがそれぞれに乗っていた。
「わぁい。嬉しい。いっぱい食べましょう」
そういってヘンリエッタは――黒い稲妻を従える雷王竜の姿へと変わる。
そして灯理も、その身を銀の竜へと変えてテーブルの傍らに。
「このUCは強力なんだが、とんでもなくカロリーを使うんでね、腹が減るんだ」
そう言って皿ごと灯理はは口に運ぼうとしていたのだが。
「……お皿ごと食べるのは口の中がぼろぼろになりそう」
丁寧に味わうのもいいかも、とヘンリエッタもお皿掲げて、ちょっと考えていた。
その言葉に確かに、と灯理も頷いて、皿をテーブルに。
「せいぜい行儀良く食べるとするか」
「えへへ、食べ物には目がないわ。考えるのもカロリーがいるものだから、なんでも食べたいの」
いただきます! と二人で声を重ねる。
竜となったふたりには、そのひとつひとつは小さいが十人分あるのだ。
そして前菜を平らげると、次はスープが現れた。
「わ、すごいピンク。こんなの初めてだわ」
「私もだ」
これは何のスープなのか、と思っているとぽてっと赤い色の野菜がテーブルに現れた。
その野菜はビーツのようなものだ。なるほど、それならこの色になりそうと二人で口つければ、まろやかな風味ひろがっていく。
そのお次は魚料理。どどんと野菜たっぷりのトマトソースが掛かるものが人数分。
「これは一皿が一口だな」
「そうね。でもたくさんあるからよし」
程良い酸味がアクセント。魚料理もぺろりと平らげた。
その後口直しにシャーベットが出てきて――お肉の時間。
一皿ずつ綺麗に盛り付けられたのも現れたのだが、咀嚼の間もなく呑み込んでしまうようなものだ。
しかし、ソースの味はまったりとしており極上。
「もうちょっと大きな塊でほしかったわね」
「だな。まとめて食べるのも――」
と、言っていると今まであった皿がしゅっと消え。新たに大きな塊状態の肉が、ソースを纏い現れた。
ご丁寧に付け合わせの野菜とマッシュポテトもマシマシで。
「……こちらの要望を聞いてくれるとは」
迷宮の謎の気遣いに笑いながら、それも平らげてしまうと先の扉が開いた。
「最後だったみたいね」
「ごちそうさま。ハティは足りた?」
「うん、そこそこ。まだデザートならいっぱい入るかも」
デザートでなかったじゃない、とそれは不満そうなヘンリエッタ。
けれど――開かれた扉の向こうに見えたものは。
「あれ、灯理。あそこにアイスの模様が」
「あれがゴールかな?」
双六の紙にもゴールにアイスクリームの絵があった。けれどその場所への扉は固く閉ざされている。
「よし、人型に戻ってサイコロ振るか」
これが最後の一投と、灯理はサイコロを転がした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティル・レーヴェ
柾(f05809)と
双六か
そういう遊びがあるのは知っておるが
こうして実際に体験するのは初めてじゃ!
賽を転がし止まったマスの指示に従うのじゃな?
運に道行を任せるという事か
ほほ、楽しそうじゃのう!
ほう、絵を当てあうのかえ?
ううん、そうじゃなぁ
それは、犬……いや、尾に特徴が……狐かのぅ?
さぁて
妾は何を描こうかの
何を描いてもいいのなら選ぶのはやはり己が抱く花
鈴と似た其れを描いて彼へ見せ
伝わらぬ程下手では無い心算じゃが……
どうだろうかとどきどきと
当たれば嬉しげに
空白部屋では休憩序でに他愛無き話を
剣を使う彼へ手入れや鍛練の話を聞いてみたり
己の知らない事は興味津々に
探しものだって打合いだって彼となら楽しい筈
白波・柾
なんだ、双六か?
故郷で子供たちが賽子を振り遊んでいたのを思い出すな
ティルはやったことはあるか?
賽子を転がして、出た目のだけ地図を進む遊びだ
そうだな、楽しそうだ。最初はどんな部屋になるか……
「互いが紙に描いた物を互いが当てるまで出られない部屋」……?
……その、俺は絵が苦手なんだが
ペンを取ってさらっと描き、ティルに見せて
正解、狐だ。ふっくら尻尾がポイントと思った
ティルは……丸?いや、違うな……
この形は鈴蘭か
当たっているだろうか、と首傾げ
次の部屋は空白部屋か
休憩を兼ねて腰を落ち着けて話し込もう
ティルの使う技の極意なども聞いてみたい
どんな部屋が来ても、きっとティルとならクリアできるだろう
●絵心と、お互いと
サイコロと、紙に描かれた双六。
「なんだ、双六か?」
それを覗き込んで、白波・柾(スターブレイカー・f05809)は故郷で子供たちが賽子を振り遊んでいたのを思い出すなと零し、ティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)へと視線を向け。
「ティルはやったことはあるか?」
「そういう遊びがあるのは知っておるが、こうして実際に体験するのは初めてじゃ!」
ちょっと楽しみ、というのが見て取れるティル。
柾は、賽子を転がして、出た目のだけ地図を進む遊びだと簡単に教える。
「しかし何か書いておる。これは、賽を転がし止まったマスの指示に従うのじゃな?」
運に道行を任せるという事か、とティルは瞳輝かせ。
「ほほ、楽しそうじゃのう!」
「そうだな、楽しそうだ。最初はどんな部屋になるか……」
ぱっと柾を見上げて朗らかに微笑んだ。
そしてサイコロ転がして、出た目の合計は4だった。
その部屋では――紙と筆記具がおいてあった。
そしてひらひらと、紙が一枚落ちてきて柾はそれをつかみ取った。
「『互いが紙に描いた物を互いが当てるまで出られない部屋』……?」
「ほう、絵を当てあうのかえ?」
「……その、俺は絵が苦手なんだが」
しかしやらねばならないというのならば。
柾はペンをとり、さらっと絵を描きティルへとそれを見せる。
四つ足の獣、耳がぴんとしていて、尻尾がある。
ティルはそれをじぃ、と見つめていた。
「ううん、そうじゃなぁ。それは、犬……いや、尾に特徴が……狐かのぅ?」
「正解、狐だ。ふっくら尻尾がポイントと思った」
それでわかったのじゃとティルが言うと柾はよかったと一つ息をつく。
「さぁて、妾は何を描こうかの」
ティルはしばし考える。何を描いてもいいのなら、選ぶのはやはりとペンを走らせる。
鈴と似た形。伝わらぬ程下手では無い心算じゃが……と、どうだろうかとどきどきしつつ見せる。
「ティルは……丸? いや、違うな……」
じぃと見つめて、柾は気づいた。
「この形は鈴蘭か」
当たっているだろうか、と首傾げるとティルはもちろんじゃと嬉し気に微笑む。
己が抱く花を描き、それを導いてくれたことが何よりも嬉しい事なのだ。
そしてサイコロを振った先。次は、休憩のできる部屋のようだ。
休憩を兼ねて、そこに腰下ろす。二人で最初に訪れた部屋と同じようにふかふかのソファで笑い合いながら。
重ねるのは、他愛のない話ばかりだ。
剣を使う柾に、その手入れや鍛錬はどうしているのかとティルは訊ねる。 己の知らぬことを紡ぐ柾。ティルはその話に興味深々だ。
逆に柾は、ティルの使う技の極意など、訊ねる。
互いに知らぬことを、知っている。そういった話を重ねるのは楽しいものだ。
そして休憩も――ほどほどに、次の部屋へと向かう。
どんな部屋が来ても、きっとティルとならクリアできるだろうと柾は瞳細める。
それはティルだって、同じ気持ちだ。
探しものだって打合いだって、柾となら――楽しい筈と。
次なる部屋はと進めばそこで、真っ白な、小麦粉で満たされた底の浅い箱がある。
そしてやるのは飴玉探し。
「……あの中から手を使わず飴玉を探せ、だそうだ」
「むぅ、小麦粉塗れになるしかないようじゃな」
これはこれで、ちょっと楽しそうじゃと笑うティルにあとでふけばいいしなと柾も苦笑して返した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジャスパー・ドゥルジー
八雲(f21561)と
顔……(顔色を口布ごしに見ようとした)
止まったマスにゃおどろおどろしい入口
…いや、まさか
えっ本当にお化け屋敷かよ、何でだよ
ちげえって正体のわかんねえものが嫌いなだけだ
怖くねえっての!
なんだよその顔は、いいよ証明してやるよ
ずんずんと大股で門をくぐる
な、何だよ大したことな…ッ
(吊るされた蒟蒻が肩に触れる)
こ、こんな子供騙し……
(首の無いマネキンがこちらに向かってくる)
八雲、あんた魑魅魍魎呼べンだろ!?
お帰り願う方も出来ねえのか!?(震え声)
まじかよ…まじかよ……
くそっ…(素直に手をつないで目をつぶる)
…生理的に無理なモンってあるだろ
何だこれ、さっき調子乗ったしっぺ返しか?
出雲・八雲
ジャスパー(f20695)と
さっきの部屋には驚いたが…顔赤くなって無ェよな?いや、見なくていい。つか、見ンな。
賽子振りゃ良いンだろ?
…ほゥ。こりゃ面白い部屋だな。
俺は平気だが…(ちらりとジャスパーを見る)
そうかよ、怖くないンなら大丈夫だな。(にやりと笑いながら)
(お化け屋敷のギミックに紛れて鬼火等でこっそり悪戯)
そりゃ自分が呼んだ魑魅魍魎は帰らせれるがよ、他は俺の支配下じゃねェンで無理だなァ。(くくっと笑いを堪えている)
眼ェ閉じてりゃ見えねェだろ、出口まで連れてってやるからよ、手を貸してみろ。
生理的に無理なのがお化けとは、可愛い性格してンなァ。
●おいでませ、お化け屋敷ルーム
出雲・八雲(白狐・f21561)はそっと、己の頬に手を添えて。
「さっきの部屋には驚いたが……顔赤くなって無ェよな?」
「顔……」
八雲の顔を口布ごしに見ようと回り込むジャスパー・ドゥルジー(Ephemera・f20695)。
「いや、見なくていい。つか、見ンな」
ふっと顔を背けて見られないようにする八雲。そうされると――見たさもある。ジャスパーはそんなつれないこと言うなよと何度も回り込むのだがその度に逆方向を向かれる。
「それより、賽子振りゃ良いンだろ?」
ずっと続きそうなじゃれ合いをしつつ、サイコロを振って――止まったマス。
そして、入口。
「……ほゥ。こりゃ面白い部屋だな」
「……いや、まさか」
双六の、おどろおどろしい絵を見た時から嫌な予感はしていたのだ。
「俺は平気だが……」
おいでませ、お化け屋敷ルーム。包帯ぐるぐるまきの着物を着た女の人形ががそう書かれた看板を持っている。
地味に、不気味だ。
「えっ本当にお化け屋敷かよ、何でだよ」
ちらり。八雲がジャスパーへと視線向けると、うろたえているのがわかる。その声は僅かに上ずっていた。
その意味ありげな視線を感じ、ジャスパーは僅かばかり、居心地悪そうに。
「ちげえって正体のわかんねえものが嫌いなだけだ。怖くねえっての!」
「そうかよ、怖くないンなら大丈夫だな」
にやりと八雲は笑う。ジャスパーはなんだよその顔は、と。信じてない顔だと言って大股で進む。
「いいよ証明してやるよ」
なんでこんなところにお化け屋敷が――と思わなくもないが。
迷宮の不思議なので仕方ない。
おどろおどろしい、鬼が口開いた門をくぐると中は真っ暗だが何かじっとりとしつつも、ひんやりとしたものが流れている。
嫌な空気だった。ジャスパーは僅かに息をのんで歩み進めるが――何も起こらない。
「な、何だよ大したことな……ッ」
と、零した矢先――ぬちょんと何かが肩に触れた。ひぇっと声上がりそうになるのを飲み込み、けれどそれが何か恐ろしく振り返ることはできない。
が、八雲にとってそれは驚くようなものではなくつんつんとつついて遊べるもの。
「なんだ、蒟蒻か」
「こ、こんな子供騙し……」
八雲は何のことはないとばかりに言って吊り下がっている蒟蒻をはじいてジャスパーの方へと揺らす。
と――何かわかれば怖くない。それを避けたジャスパーの耳にカタカタと小さな音が聞こえそちらを見ると。
首のないマネキンが不穏な動きでたびたび立ち止まりながらこちらへと向かってくる。
「八雲、あんた魑魅魍魎呼べンだろ!? お帰り願う方も出来ねえのか!?」
さっと八雲の後ろに震え声で零しながら隠れるジャスパー。
「そりゃ自分が呼んだ魑魅魍魎は帰らせれるがよ、他は俺の支配下じゃねェンで無理だなァ」
その様子にくくっと笑いを堪える八雲。どうにもならないことを知ったジャスパーはその肩に額押し付けて迫るものを見ないようにする。
「まじかよ……まじかよ……」
「眼ェ閉じてりゃ見えねェだろ、出口まで連れてってやるからよ、手を貸してみろ」
「くそっ……」
素直に手を繋いで、ジャスパーは目を瞑る。
そろりと一歩踏み出して、途中で変な音は悲鳴だろうか。びくっと肩を震わせたのが伝わってきて八雲は苦笑する。
「……生理的に無理なモンってあるだろ」
「生理的に無理なのがお化けとは、可愛い性格してンなァ」
何だこれ、さっき調子乗ったしっぺ返しか? とジャスパーは独り言ちる。
終わりはまだなのかと問う声に、ゴールはもう見えているのだが歩みの速度を少し落として、八雲はまだだなァと笑い零すのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
蘭・八重
【比華】
ふふっ、今度はどんなお部屋かしら?
楽しみね、なゆちゃん
サイコロ一個ころりと転がす
『可愛い子を捕まえる』
微笑み怯えさせて可愛い子を捕まえた
『同時に謎の飲み物を飲む』
紅く赤く染まった綺麗な液体
とっても綺麗ね、乾杯
何の躊躇いも無く飲み干す
本当に不思議なお味ね
何も書いてない部屋もあるのね
テーブルと椅子を発見して
なゆちゃん、お茶にしましょう
何処からかティーセットと紅茶を取り出す
焦る事なく二人だけのこの時間を楽しむ
『愛を囁く』
あら?素敵な部屋ね
まだ愛を知らずでも美しく咲く紅い華、愛おしい天使
嬉しいわ、なゆちゃん愛してる
あら?もう最後かしら?
もっと楽しみたかったわね
また遊びましょうね、なゆちゃん
蘭・七結
【比華】
あねさま、とても楽しそう
ナユも連られて笑んでしまうわ
どんな題材であろうと構わない
あねさまの笑みは、ナユのさいわい
“可愛い子を捕まえる部屋”
傷付けることは心苦しいわ
ナユの毒でぴりりと痺れてちょうだいな
“同時に液体を飲み干す部屋”
透き通るあかい色
なんてうつくしいのでしょう
杯を交わし――乾杯
不思議な味ね、あねさま
無題のお部屋
あねさまとのお茶は何時以来かしら
あねさまのお茶は美味しくてだいすきよ
角砂糖ひとつ、飴色に蕩かせて
“愛を囁く部屋”
――アイ
与えられる愛を識っている
与える愛は、未だしらない
ナユも
あねさまが“たいせつ”よ
あねさまへの想いが愛かしら
きっと、そう
ええ、あねさま
次の機会も、何度だって
●姉妹の時間
「ふふっ、今度はどんなお部屋かしら?」
サイコロをころりと転がして、蘭・八重(緋毒薔薇ノ魔女・f02896)は蘭・七結(戀紅・f00421)へと微笑みかける。
ふたつのサイコロ転がして、出た目は3だった。三つ先の部屋ははたしてどんな部屋なのか。
「楽しみね、なゆちゃん」
あねさま、とても楽しそうと七結も表情綻ぶ。
連れられて微笑んで、この先どんな題材が巡ろうとかまわないと七結は思うのだ。
あねさまが楽しければ――その笑みは、ナユの幸いと。
その笑みを傍らで目にすることができて七結の心をは満たされるのだ。
最初にふたりが足を止めたのは『可愛い子を捕まえる部屋』だった。
その部屋の中にはかわいらしい謎の動物たちが無数に過ごしていた。
八重は近くにいた子に近づいて――微笑み向ける。
本能的にか、びくりと身を震わせ怯えて動き固まらせた子を八重は抱き上げる。
そして七結も傷つけることは心苦しいわと思って。その毒をもってぴりりと痺れさせその手に抱き上げた。
すると、閉じられていた扉が開いていく。
「なゆちゃん、サイコロふりましょ」
と、二人同時に振って。出目の合計進めば、次は『同時に謎の飲み物を飲み干す部屋』だ。
その部屋の真中、テーブルの上。
僅かに甘やかな花の香を纏った、透き通るあかい色の液体が杯に満たされている。
「なんてうつくしいのでしょう」
「とっても綺麗ね」
乾杯、と二人で掲げてかつりと合わせる。
何の躊躇いもなく、二人はそれを一気に飲みほした。
「不思議な味ね、あねさま」
「本当に不思議なお味ね」
甘くもあり、辛くもあり。苦みも酸っぱさも、色々な味がないまぜになったぼんやりした味だった。
綺麗な色だけが特徴の謎の液体は喉を潤しはしたけれど満たされるものはない。
次の部屋は――何もなく。けれどテーブルと椅子。
つまり休憩の部屋。
「なゆちゃん、お茶にしましょう」
何処からかティーセットと紅茶を取り出す八重。
「あねさまとのお茶は何時以来かしら」
八重が紅茶淹れる様を七結は嬉しそうに、楽しそうに眺めていた。
「あねさまのお茶は美味しくてだいすきよ」
差し出された紅茶からは良い香り。そこ角砂糖ひとつ落として、飴色に蕩かせていく。
さっきの液体とは違う、美味しい味。
焦る事なく二人だけのこの時間を楽しんで、満喫して。
休憩したら双六の続き。
この次は――『愛を囁く部屋』だった。
「あら? 素敵な部屋ね」
「――アイ」
七結は小さく、零した。
与えられる愛を識っている。
与える愛は、未だしらない。
そんな心を、八重はきっと察しているのだろう。
「まだ愛を知らずでも美しく咲く紅い華、愛おしい天使」
「ナユも、あねさまが『たいせつ』よ」
あねさまへの想いが愛かしら、と七結は首を傾げ――そしてきっと、そうと微笑む。
それは八重だけに、向ける微笑みだ。
「嬉しいわ、なゆちゃん愛してる」
ふふ、と八重が微笑むとゆっくりと閉ざされていた扉が開いた。
そちらを見れば――その先にはアイスクリームの絵が描かれた扉。
「あら? もう最後かしら?」
もっと楽しみたかったわね、と八重は少し残念そう。
「また遊びましょうね、なゆちゃん」
「ええ、あねさま。次の機会も、何度だって」
それに、まだもう一つ部屋がある。
そこでもきっと楽しく遊べるわと、七結は微笑んだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クラウン・メリー
【檸檬】
次はサイコロを振ればいいんだね!
せーの!
4だ!
部屋に入れば顔くらいの大きさのカラフルなボールが跳ね回ってる
『白いボールを捕まえろ』?
クール!捕まえよ!
試しにボールを捕まえてみたら
手から離れようと勝手に動く
わわ、凄い皆元気だ!
顔面にボールが直撃
へぶっ!
あはは、大丈夫!
そうだ!俺が捕まえやすいようにするからクール捕まえてくれる?
よーし!ミニクラ!
ボールが動きにくくなるように重りになって!
やったぁ!
どんどん行こー!次は休憩だ!
わぁ、お菓子だー!
見て!色んなのある!
沢山お菓子を持って嬉しそうにジャンプ
わーしょっい、わーしょっい!
クールはいらない?
毒味するから一緒に食べよ!
わかった!(どさどさ)
クールナイフ・ギルクルス
【檸檬】
賽を同時に投げ
出た数進んだマスに書かれているのは
部屋中を球が跳ね回っているが
多すぎだろ…
だな
まずは邪魔なのどうにかしねえと
捕まえてダメなら切るのはどうだろとダガーを振るも
ダメだ、増えた
向かってくる球を避け、受け止め白を探すが数が多すぎる
避けきれなくて咄嗟に蹴り飛ばした球は壁に跳ね返って
あ!ごめん!
言葉に頷き
鈍くなった動きの奥
白がちらりと見えて手を伸ばせば腕の中に
よっしゃ
弾む球にしがみつくチビも、なんか楽しそうだな
次は何もねえマスか
はしゃぐクラウンに
敵地の真っ只中だってのにと苦笑する
あまりに嬉しそうなんで水は差さず
誰が用意したのかわからぬ物には手をつけず
お前が持ち歩いてる物なら食うけど?
●どこでも、二人なら楽しくて
クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)がせーの! と楽しそうに声あげる。それに合わせてクールナイフ・ギルクルス(手癖の悪い盗賊・f02662)も一緒にサイコロをぽいっと。
「4だ!」
同時に、閉じられていた扉が開いていく。その先よっつ、進んでいけば。
ひゅんっと、ふたりの顔くらいの大きさのカラフルなボールが跳ねまわる部屋だった。
そしてひらひら、ふたりのもとに落ちてきた紙には。
「『白いボールを捕まえろ』? クール! まえよ!」
「この中からか? 多すぎだろ……」
部屋を跳ねまわるボールはそれぞれ個性がある様子。
ぴょんぴょん跳ねているものもあればびゅんびゅんといったものも。
試しに、近くにあるボールをクラウンが捕まえてみた。するとぷるぷるして手から離れようと勝手に動く。
「わわ、凄い皆元気だ!」
そしてその手からはじけるように逃れると、多くのボールの中に紛れ込んだ。
「だな。まずは邪魔なのどうにかしねえと」
捕まえてダメなら切るのはどうだろと、クールナイフはダガーを構える。
そして踏み込んで横に一閃。それをしゅっと風切る音と共にふるえば切られたボールはポンとはじけて。
「ダメだ、増えた」
二つになって、また跳ねまわる。こうなると、真面目に探すしかない。
部屋の中に入ればボールが向かってくる。それを避けながら白を探すが見えないのだ。
クールナイフも避けてはいたが、突然現れたボールに対応ができない。
思わず蹴って返すとそれは壁に跳ねて。
「へぶっ!」
「あ! ごめん!」
クラウンの顔へと跳ね返った。クラウンはクールナイフへとふにゃっと笑いかけ。
「あはは、大丈夫!」
そう言って、そうだ! とクラウンは紡ぐ。
「俺が捕まえやすいようにするからクール捕まえてくれる?」
その言葉にクールナイフは頷いて、クラウンの動向を見守る。
「よーし! ミニクラ! ボールが動きにくくなるように重りになって!」
現れた小さな、たくさんのクラウン。ボールを捕まえて、重なって――その動きを邪魔していく。
ボールの動きが鈍くなる。その中にちらりと、白が見えた。
クールナイフはころころ転がる白が見えて腕を伸ばし、それを捕まえた。
「よっしゃ」
「やったぁ!」
「にしても、弾む球にしがみつくチビも、なんか楽しそうだな」
ぽんぽんと弾むボールと戯れる。そんな様子にクールナイフとクラウンは笑って、サイコロをまた振る。
そして次のマスは。
「次は何もねえマスか」
「どんどん行こー! 次は休憩だ!」
と、その部屋に入ると、たくさんのお菓子が置かれたテーブルがある。
どうぞご自由に、と書かれたメモつきで。
「わぁ、お菓子だー! 見て! 色んなのある!」
そのお菓子を見て、クラウンはぴょんぴょん跳ねて喜ぶ。
「わーしょっい、わーしょっい!」
そんな姿に、敵地の真っ只中だってのにとクールナイフは苦笑する。
あまりに嬉しそうなので水は差さず、クールナイフはその様子を見守っていた。
誰が用意したのかわからぬ物――それに手を付けるきにはなれずに。
「クールはいらない? 毒味するから一緒に食べよ!」
「お前が持ち歩いてる物なら食うけど?」
「わかった!」
と、クールナイフが手を付けないのに気づいて、クラウンは訊ねた。
そして返ってきた言葉に笑って、どさどさっとどこから取り出したのか、飴玉にチョコレート、クッキーを目の前に。
「どれでもいいよ!」
「んじゃ、これ」
相棒の持っているものなら、問題ないとクールナイフは手を伸ばす。
一人で食べても美味しいけれど、二人で食べるなら――もっと、美味しい。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
オート・チューン
【彩ちゅんリリ】
彩萌ちゃん、リリーちゃんと
一人称:わたい
休憩所だ!みてみてハニートースト!これ食べるとクリアだって!
彩萌ちゃん切り分けてくれてありがとー!
なんかわたいの分だけ大きくない?!遠近法かな?!そっか!
おいしいー!さっきのトランプタワー作るのに比べたら楽勝だね!
あと1段って時にね、ぷぷ、わたいがくしゃみ出ちゃってね、ぷぷぷ
ぶわーってなって大変だったよね
二人とも諦めずに作っててかっこよかったよ!
食べても食べてもハニトー減ってる気がしなくない?
あー!彩萌ちゃん自分で食べなきゃダメなんだよ!
仲良しだよリリーちゃんも彩萌ちゃんも大好き!
リリーちゃんの応援で百人力!頑張って食べるね!食べ…うっ
斬断・彩萌
【彩ちゅんリリ】
かーっやっと休憩所!?此処までめっちゃ疲れたわ
あのトランプタワー作る部屋かーなり大変だったわよね
ちゅん子の息で何回吹き飛んだっけ?二重の意味で手が震えたのは久しぶりだったわ
りりぽよは息止めて全然プルってなかったのすごかった…職人芸って感じ…
うわ流石に1斤はでかいわね。3人向けぢゃないでしょこんなん
とりあえず切り分けて、と
え、ちゅん子のでかい?目の錯覚でしょ。均等よ均等(6:2:2くらいのでかさ)
はぁ~美味しいけどちょっと飽きるわね。ちゅん子もうちょっとあ・げ・る★
大丈夫ちゅん子なら食べられるわ!
何言ってるの、りりぽよも仲良し3人組の一員でしょ!
リリー・ベネット
【彩ちゅんリリ】
彩萌と、オートさんと参加
最後はお食事ですか。
これなら何とかなりそうですね。
先程のトランプタワーと違って、オートさんも活躍できるのではないでしょうか。
トランプタワーの時は、危うく私も怒りに身を任せてしまうところでしたからね。
彩萌もよく踏み止まってくれたものです。
彩萌の集中力もなかなかなものでした。
ぷぷぷ、じゃないんですよ、貴女。
ハニトーはオートさんも頑張りましょうね。
彩萌、ありがとうございます。
大きさ?同じくらいですよ。残さず食べてくださいね。
応援してます。
貴方達は本当に仲が良いですね。
●まったり休憩タイム
サイコロころがし、三人で進む迷宮。
色々な課題を――中には手ごわい物ももちろんあった――クリアして、次なる部屋は。
「休憩所だ! みてみてハニートースト! これ食べるとクリアだって!」
ぱーんと部屋の扉をあけて、オート・チューン(太陽のバースデイ・f04855)は飛び込んだ。
そして部屋の真中、テーブルの上に置かれていた紙を読み上げる。
そこには、大きなハニートーストと、お茶やジュースといった飲み物も。
「最後はお食事ですか。これなら何とかなりそうですね」
リリー・ベネット(人形技師・f00101)は言って、さっそく席へと座り一息。これまでの課題の疲れが座ると同時にどっとくる。
甘い物をとっての休憩はありがたいことだった。
「かーっやっと休憩所!? 此処までめっちゃ疲れたわ」
ふぅ、と一つ大きな息吐いて斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)は件のハニートーストを見る。
「うわ流石に1斤はでかいわね。3人向けぢゃないでしょこんなん」
このまま直接フォーク突きさすわけにもいかない。とりあえず切り分けて、お皿へ。
「これはりりぽよの分、こっちちゅん子ね」
「彩萌、ありがとうございます」
「彩萌ちゃん切り分けてくれてありがとー!」
と、受け取った皿を見て、そしてみんなの皿を見て。
「なんかわたいの分だけ大きくない?!」
「ハニトーはオートさんも頑張りましょうね」
「え、ちゅん子のでかい? 目の錯覚でしょ。均等よ均等」
「大きさ? 同じくらいですよ。残さず食べてくださいね」
「遠近法かな?! そっか!」
と、言いつつも――実際にオートのものは大きい。具体的に言うと彩萌とリリーの三倍くらい。
けれど気にせず、オートは一口一口もりもりと確実に食べていく。
「先程のトランプタワーと違って、オートさんも活躍できるのではないでしょうか」
「おいしいー! さっきのトランプタワー作るのに比べたら楽勝だね!」
さっきまでいた部屋でのことを――思い出す。
トランプタワーを10段作る。それは集中力によって精神削る厳しい課題だったのだ。
「あと1段って時にね、ぷぷ、わたいがくしゃみ出ちゃってね、ぷぷぷ」
ぶわーってなって大変だったよね、とオートは笑う。
「ぷぷぷ、じゃないんですよ、貴女」
「ちゅん子の息で何回吹き飛んだっけ? 二重の意味で手が震えたのは久しぶりだったわ」
「危うく私も怒りに身を任せてしまうところでしたからね。彩萌もよく踏み止まってくれたものです」
その時のことを思い出し、彩萌もリリーもげんなり。
はー、と深いため息を同時に古保あす。
「りりぽよは息止めて全然プルってなかったのすごかった……職人芸って感じ……」
「彩萌の集中力もなかなかなものでした」
「二人とも諦めずに作っててかっこよかったよ!」
吹き飛ばした本人は二人の苦労を知っているのか、いないのか。ぱくりと一口食べてている。
しかし、皿の上にまたハニートーストが乗っている。
「食べても食べてもハニトー減ってる気がしなくない?」
何かが、おかしい。と、思っていると横からすっと運ばれてくる。
「はぁ~美味しいけどちょっと飽きるわね。ちゅん子もうちょっとあ・げ・る★」
「あー! 彩萌ちゃん自分で食べなきゃダメなんだよ!」
「大丈夫ちゅん子なら食べられるわ!」
その様子にリリーは瞳細め、穏やかに微笑んで。
「貴方達は本当に仲が良いですね」
「何言ってるの、りりぽよも仲良し3人組の一員でしょ!」
「仲良しだよリリーちゃんも彩萌ちゃんも大好き!」
リリーはありがとうと紡いで、残りも食べてしまいましょうと応援する。
「リリーちゃんの応援で百人力! 頑張って食べるね! 食べ……うっ」
大き目だった一口が喉に詰まりそうになる。
慌てて飲み物飲み物と、二人は同時に差し出した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
すっごろっくすっごろっく♪皆でやると楽しいね!そーれっ!(ころころ)
わ、二人でお料理する部屋だって!なおなお料理できる?
ポーラ簡単なのならできるー!砂糖菓子とか!
簡単な朝ごはんつくろー!かき氷も添えて…
【属性攻撃】と【アート】で、思うまま無邪気にがっしゃんばっこんと!
なおなおと遊ぶ時ってご飯の後だから、UDCの朝ごはんはじめて。
こんな(和食)なんだ!
…こんななんだ!(出来上がったのは所々凍ったり焼けたりとあぶなっかしいの)
作ったものは、責任持たないとね。ポーラも食べるよ!
はい、あーん♪
!!!
南天よりすごーい…!(まずい)
じゃ、次進もっかー…えっ、またお料理!
わーい!今度こそ美味しいの作るよ!
日野・尚人
お、これは双六か?
それじゃまずはマスに何が書かれてるのか確認してからサイコロを・・・あ、こら!
あー・・・料理、料理か。
いつもあーちゃん(幼馴染)が作るのを見てるから出来なくはないと思うけど・・・
まあやるしかないんだしやってみようぜ♪
(幼馴染の見様見真似で料理開始!<第六感>+<料理>)
えーっと?味付けは醤油と・・・砂糖も入れてたか?
あ!待て待てポーラ!それじゃ鮭が丸焦げ・・・うわ!凍らせるな!
これ・・・食うのか?
いや、確かに責任は・・・あ、あーん・・・うぐっ!?
それじゃ次行くか・・・(ころころ)「2」。
マスの指示は「2マス戻る」・・・って、もう1回料理かよ!
俺、(胃が)無事に帰れるかなぁ・・・
●見様見真似の行く先は
「すっごろっくすっごろっく♪ 皆でやると楽しいね! そーれっ!」
ポーラリア・ベル(冬告精・f06947)は抱えたサイコロをぽいっと投げる。
「……あ、こら!」
まずはマスに何が書かれているか確認してからサイコロを、と思っていた日野・尚人(あーちゃんの早朝襲撃に断固抵抗する会終身(?)会長・f01298)はポーラがサイコロ振ったのをみて。
まぁ仕方ないかと出た目の先、何の部屋か確認する。
「わ、二人でお料理する部屋だって! なおなお料理できる?」
「あー……料理、料理か」
いつもあーちゃんがが作るのを見てるから出来なくはないと思うけど……と、幼馴染の手際を尚人は思い出す。
「ポーラ簡単なのならできるー! 砂糖菓子とか!」
「まあやるしかないんだしやってみようぜ♪」
と、二人で足を運んだ先にはキッチンが用意されていた。
「簡単な朝ごはんつくろー! かき氷も添えて……」
と、ポーラは材料とか何があるかなー! とまずはチェックから。
そしてこれよさそう! と色々取り出し調理を開始。
「えーっと? 味付けは醤油と……砂糖も入れてたか?」
そして尚人も見様見真似で料理を開始。第六感を働かせつつ調味料の塩梅はこれくらいかと咥えていく。
「あ! 待て待てポーラ! それじゃ鮭が丸焦げ……うわ! 凍らせるな!」
と、尚人が言うがポーラは無邪気に、思うがままにがっしゃんばっこん! と料理を作り上げていく。
「なおなおと遊ぶ時ってご飯の後だから、UDCの朝ごはんはじめて。こんななんだ!」
と、ポーラが見つめる――ご飯と、味噌汁。それから、鮭を焼いて卵焼き――和食だ。
「……こんななんだ!」
和食だが、所々凍ったり焼けたり真っ黒に焦げたりとどこかあぶなっかしい料理だった。
「これ……食うのか?」
出来上がることには、出来上がった。しかし尚人の胸には不安が広がっている。
「作ったものは、責任持たないとね。ポーラも食べるよ!」
「いや、確かに責任は……」
「はい、あーん♪」
「あ、あーん……うぐっ!?」
尚人の口に運び、そして自分も一口。
「!!! 南天よりすごーい……!」
尚人は目を白黒させ、そしてポーラもその味を身もって感じる。
南天は、別に美味しいものではないのだ。どちらかというと、まずい。
それをどうにか、こうにか――食べ切って。
「じゃ、次進もっかー」
「それじゃ次行くか……」
ころころ、転がしたサイコロはあわせて2。
今いる場所、その二つ先のマスを見ると――2マス戻る。
「……」
「2マス戻ると……ここね!」
「……って、もう1回料理かよ!」
「わーい! 今度こそ美味しいの作るよ!」
思わず零した尚人は、胃のあたりをさすさすとさすり。
「俺、無事に帰れるかなぁ……」
この胃をいたわってやりたい、と思うもののポーラが次は美味しいのを作る! と張り切るから。
仕方ないかと苦笑交じりに次は何作ると相談を。
二度目の料理はきっと美味しいものが作れる――はず。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アンナ・フランツウェイ
オリガ(f12132)と共に
今私の手にはサイコロがある。でも私はくじ運が無いほうだし、振ったら変なお題が出そう…。でもオリガがそう言ってくれるのなら、…振ろう!
でたお題は『二人で協力し合い敵を倒す』だった。
それなら楽勝と思ったけど、出てきた敵は巨大かつ堅牢。そんな敵に有効な技をあまり持たない私達は苦戦。そんな時だった、オリガが提案して来たのは。
ためらいながらも提案に乗った私はオリガに【吸血】。取り込んだオリガの血液も合わせ【断罪式・薊ノ花】の鋸へ流し込み、さらに巨大化(【武器改造】)
後は巨大化した鋸を攻撃力を重視し振り下ろす。必要なら【鎧砕き】【鎧無視攻撃】も。オリガの為にも…負けてたまるか!
オリガ・ホーリエル
アンナ(f03717)と共に
さてサイコロを振る番ね。アンナが振るのをためらってるなら、あたしも一緒に振ると提案する。あたし達二人はどんな事も乗り越えられる…でしょ?
お題は『二人で協力し合い敵を倒す』
なんだいつもと一緒じゃない…って敵が巨大&堅すぎて攻撃が通じない⁉こうなったら計画変更!アンナに作戦を提案するわ。
それは私の血を吸って、血を利用するユーべルコードを強化すること。必要な血液は致死量一歩手前だけど、あたしは黒き天使を支える者。ためらいも無いし、第一その程度じゃ死ねませんもの!
アンナに血液を与えたらユーべルコードを何度も放ち、敵をその場に釘付けにしアンナの道を開く!行きなさいアンナ!
●ふたりで協力したならば
ここから先は双六――アンナ・フランツウェイ(断罪の御手・f03717)は己の手の上にあるサイコロを見つめていた。
(「今私の手にはサイコロがある。でも私はくじ運が無いほうだし、振ったら変なお題が出そう……」)
そんな気持ちが表情に現れていたのだろう。
オリガ・ホーリエル(黒き天使を支える者・f12132)はふと笑って。
「さてサイコロを振る番ね。アンナ、一緒に振りましょう」
その言葉に、アンナは顔をあげる。するとオリガは大丈夫というのだ。
「あたし達二人はどんな事も乗り越えられる……でしょ?」
「オリガがそう言ってくれるのなら、……振ろう!」
二人で同時にサイコロ転がす。
その出目が導いたマスには――『二人で協力し合い敵を倒す』とある。
開かれた扉を進む。その足取りは軽い。このお題は常にふたりでしている事なのだから。
「なんだいつもと一緒じゃない……って」
敵が巨大すぎる! と二人声合わせて――相手の初撃をどうにかかわした。
巨大な、ゴーレムが広い空間に一体。その拳は二人よりもはるかに大きい。
「敵が巨大&堅すぎて攻撃が通じない!? こうなったら計画変更!」
攻撃をかけてもまったく通じている様子がない。この敵に有効な技を、二人はもっておらず苦戦ばかりだ。
アンナ! とオリガはその名を呼ぶ。
「私の血を吸って!」
アンナの持つ、血を利用するユーべルコードを強化すれば――と思って。
ためらいながらもアンナはオリガの提案に乗る。
その血を吸い上げていく――オリガの視界は回りかける。それは致死量一歩手前だからか。
(「だけど、あたしは黒き天使を支える者」)
ためらいも無いし、第一その程度じゃ死ねませんもの! オリガは耐えた。
そしてアンナはその血をもって、巨大な処刑用の鋸を生み出す。それはいつもよりも巨大になっていく。
それを作り上げる間、オリガはふらつきながらも拡声器から真空刃を放っていた。
そうやって敵の動きを抑え込み――オリガは今、と声向ける。
「行きなさいアンナ!」
アンナはその声に導かれ、巨大化した鋸を向ける。
「オリガの為にも……負けてたまるか!」
その紅の刃は、敵の堅き鎧を砕く。敵に攻撃が入り、その手が落ちた。
その感覚にアンナは続けてもう一撃。
ふたりの力を合わせて生み出したからこそ、敵の力を超えて攻撃が届いているのだろう。
ふたりの血を重ねて生み出されたそれは、今まで堅く攻撃入らぬその身を次々と切り落としていく。
やがてゴーレムはその身を小さくし動きを止め、二人の前の閉ざされていた扉が開かれるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
清川・シャル
f02317 すずと同行
10分間休憩、ですって……?
お子様なシャルに休憩は不要〜!と言いたいけど休憩ですもんね(立ち上がって座る
燻製美味しいよ!
うん、好き好き!
すずは卵がいいんだよね?
……
何だか、必要に迫られると喋りにくいったら…
う、打ち明け話ね!?いいよ!!声裏返っちゃった…
そうだなぁ…実は、実は……泳げない、は知ってるもんね
すずは時々心を見透かすような事言う感じの不思議な人
距離感も独特で
でも嫌じゃないから大丈夫
えっとね、あのね、シャルね──
あっすずからどうぞ!ううん、シャルあとでいいよ…
ええっとね!(譲り合った結果被るやつ)
………10分かぁ。次行こ次。
打ち明け話はまた今度ね!
コイスル・スズリズム
シャルちゃん f01440と!
入った部屋は
「10分間の休憩」
そうだ燻製には驚いたよ~!
ああいうの好きなの?
へ~!
普段だと何時間も喋れるのに
依頼だと変な間が
う、打ち明け話でもする?
(あ、今声裏返った)
ヘンに照れつつ
領収書の件、実は料理が好き、初対面のときから三か月くらいシャルちゃんの前髪ばっかり見てた
どれを打ち明けようか心の中で迷う
半年前に知り合ったばかり
このくらいの距離感の子
でも
思い切って打ち明けるように
シャルちゃんはなんか数年来の付き合いくらい落ち着けるから
先いうよ!?
あ、シャルちゃんいう?
いいよ!?
あ、こっちがいう?
いう?
いうよ!?
いいね!?
あのね、すず―――
と
ちょうど10分
……
次いこ~!
●それはまた、今度
ころんとサイコロを転がして清川・シャル(無銘・f01440)とコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)が足を踏み入れた部屋は。
コイスルはふかふかのソファ! とぽふんと座り、その横にシャルも。
「10分間休憩、ですって……?」
お子様なシャルに休憩は不要~! と、言いたいところだが。
「休憩ですもんね」
それは仕方ないとシャルは立ち上がって、そしてまた座った。ふかふかのソファはとても座り心地が良いのだから仕方ない。
その休憩の間は楽しい話をしようと、さっきの事を思い出すふたり。
「そうだ燻製には驚いたよ~! ああいうの好きなの?」
「燻製美味しいよ! うん、好き好き!」
「へ~!」
「すずは卵がいいんだよね?」
「……う、うん、そう!」
「……」
と、なんだか妙な間が二人の間に生まれていた。
普段だと何時間でも喋れるのに、なにかを喋って時間を潰さなければと思うと、話が途切れてしまう。
何を話せばいいのか――他愛のない話とは、なんだったかと二人は思考を巡らせる。
「何だか、必要に迫られると喋りにくいったら……」
「う、打ち明け話でもする?」
「う、打ち明け話ね!? いいよ!!」
と、切り出したコイスルへの返事。シャルのその声は裏返っていて。
(「あ、今声裏返った」)
(「声裏返っちゃった……」)
と、妙な空気が流れ二人でふと笑い合った。
けれど今度は、何を打ち明けようかと考え巡らせる番だ。
(「領収書の件、実は料理が好き、初対面のときから三か月くらいシャルちゃんの前髪ばっかり見てた……どれを打ち明けよう」)
心の中でぐるぐる。コイスルはどうしようかなーと考えて。
そしてシャルも唸っていた。
「そうだなぁ……実は、実は……泳げない、は知ってるもんね」
すずは、と。シャルはコイスルをそっと見る。
(「すずは時々心を見透かすような事言う感じの不思議な人。距離感も独特で――でも嫌じゃないから大丈夫」)
そしてコイスルも、半年前に知り合ったばかり。このくらいの距離感の子と思う。
でも思い切って打ち明けるように――すっと一息。
「シャルちゃんはなんか数年来の付き合いくらい落ち着けるから」
「えっとね、あのね、シャルね──」
と、声重なって。
「あっすずからどうぞ!」
「先いうよ!? あ、シャルちゃんいう?」
「ううん、シャルあとでいいよ……」
「いいよ!? あ、こっちがいう?」
「ええっとね!」
「いう? いうよ!? いいね!?」
譲り合いを重ねに重ね、ふとできた間。
あのね、すず――とコイスルが言おうとした瞬間。
今まで閉じられていた扉が開く音がして、コイスルとシャルの視線はそちらへ。
この場で過ごさねばならない時間が過ぎたのだ。
「………10分かぁ。次行こ次」
「……次いこ~!」
打ち明け話はまた今度。今ここでできなくたって、いつかきっと。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
薄荷・千夜子
【唐菖蒲】
開幕辿り着いたのは並んであるお菓子を食べ切れば進める部屋
クロウさん、甘いもの全然ダメですか?(もぐもぐ)
ここのも和菓子ならよかったですねぇ(もぐもぐ)
お菓子は大体好きですけどチョコがお気に入りで最後に取っていたのです
わぁ、珍しい香りがして美味しそ…あー!クロウさん食べたー!
むー!早くないですー!もう!次行きますよ、次!とむくれて
料理…私は食べるか狩るかが専門で…と目線を反らし
面目ないですと調理はお任せ
手際もいいですねぇ、すごい…
調理を見守りながら味見も美味しそうに
美味しいは歓げ…お腹は見ないっ!増えてませんっ!
でも、先生のような手際でしたっ!
本当ですか?やった!と次の約束に嬉しそうに
杜鬼・クロウ
【唐菖蒲】
次の部屋はっと
…げっ(顔色変わり
俺は甘過ぎるの苦手なンだよ
和菓子の方が好み
錦玉羮は好物だし
千夜子はホント好きだよなァ
一口食べてそっと千夜子に押し退け
食べっぷりに頬杖つき感心の表情
…その゛ちょこ゛はお前にはまだ早ェよ
洋酒入りのチョコ掠め取りぱくっ
千夜子を子供扱いし茶目っ気ある笑み
次は3品おかずを作れば進める部屋?
材料一通り揃ってンな
簡単なヤツなら俺は作れるがお前は…
ン、察したわ
味見宜しく(肩ぽん
卵焼き、金平牛蒡、ひじき煮を手際良く作る
箸で直接食べさせ
こんな所か
千夜子に沢山食わせちまったなァ、大丈夫か(お腹見て
先生だなンてよせよ…もっと褒めてくれてもイイんだぜ!(調子乗り
今度教えてヤるよ
●約束、ひとつ
サイコロ転がして、最初に迎えられた部屋は――並んであるお菓子を食べ切れば進める部屋。
わーい余裕! やったー! という薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)と。
「……げっ」
顔色を変えた杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)は対照的。
さっそく、どれにしようかなと迷って。そして千夜子が手にとったのはいちごのショートケーキ。
それをもぐもぐしながら。
「クロウさん、甘いもの全然ダメですか?」
「俺は甘過ぎるの苦手なンだよ」
和菓子の方が好み、とクロウは言いながらどれが甘くないだろうかと視線を巡らせつつ。
「和菓子の方が好み。錦玉羮は好物だし」
「ここのも和菓子ならよかったですねぇ」
そういいながら次に食べているのはスイートポテト。それ甘そうだから絶対無理だな、とクロウは思うものだ。
「千夜子はホント好きだよなァ」
そしてクロウが手に取ったのは紅茶のシフォンケーキ。
それを一口、食べるものの――やっぱり甘い。
「千夜子、やる」
「食べます! シフォンケーキもふわふわー!」
美味しい、と幸せそうな顔で食べる。
その食べっぷりに頬杖つき、感心の表情はクロウを向けていた。
そしてぱくぱく、千夜子の活躍によってお菓子は減っていき――ガトーショコラ、ショコラショート、そしてころんと転がる一粒のチョコが残っていた。
チョコは千夜子のお気に入り。最後に取っていたお楽しみなのだ。
それを美味しいと幸せそうに食べる様をクロウは見守り、そして最後――一粒のまぁるいチョコを千夜子は手に取る。
それからは、なんだかよい香りがする。
「わぁ、珍しい香りがして美味しそ……」
「……その゛ちょこ゛はお前にはまだ早ェよ」
と、クロウはその手から一粒を掠め取ってぱくっと口へ。
その口の中に広がるのは洋酒。喉が焼けるような熱さはまだ千夜子には早いものだ。
「あー! クロウさん食べたー! むー! 早くないですー!」
「いーや、早い。それに扉、開いてるな」
茶目っ気ある笑みを向けてその額を軽く小突いてやる。
千夜子は額押さえて、もう! と零し。
「次行きますよ、次!」
食べたかったのに! の気持ちを込めて千夜子はサイコロをころり。
その次に二人が入った部屋にはキッチンがある。
「次は3品おかずを作れば進める部屋? 材料一通り揃ってンな」
と、クロウは確認して。そして千夜子を見て。
「簡単なヤツなら俺は作れるがお前は……ン、察したわ」
「料理……私は食べるか狩るかが専門で……」
目線反らして紡ぐ千夜子の肩をクロウはぽんと叩き。
「味見宜しく」
面目ないです……と、調理はお任せだ。
クロウは何作っかな、と考えて――まず卵を割った。
卵焼き、その横で金平牛蒡とひじき煮を順序良く、作っていくクロウ。
「手際もいいですねぇ、すごい……」
と、感心しながら見ている千夜子の口元に金平牛蒡が一口分、箸でつままれ運ばれてくる。
「味見」
いただきます! と箸にぱくり。味はもちろん。
「おいしい!」
「まァ、まずいモンは作らねェよ」
クロウは笑って、最後にお皿に盛りつけて。
「こんな所か」
できあがった料理を前に千夜子はいただきます。
ぱくぱくと食べていくその姿。さっきもあんなに菓子を食ったのにな、とクロウは少し心配になってくる。
「千夜子に沢山食わせちまったなァ、大丈夫か」
と、視線が向いたのはそのお腹。
「美味しいは歓げ……お腹は見ないっ! 増えてませんっ!」
千夜子の反応に悪いと言いつつもその表情は揶揄うような色をにじませて。
「でも、先生のような手際でしたっ!」
「先生だなンてよせよ……もっと褒めてくれてもイイんだぜ!」
千夜子の言葉にクロウはご機嫌に笑って見せて、今度教えてヤるよとその頭をぽんと撫でる。
「本当ですか? やった!」
千夜子は、習いたいお料理考えておきますね! と嬉しそうに笑う。
まずは簡単なもンからなとクロウは応えて、次の部屋行くかと開かれた扉の先に向かうべく、サイコロを振るのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『アイスメーカー『キャンベル』』
|
POW : 甘美な味見と『ユーベルデコレーション』
戦闘中に食べた【魔法でアイスに変えた対象】の量と質に応じて【対象の能力とユーベルコードを習得し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 『アイスキャンディ・ストライク』でアイスになぁれ
【戦場に氷の足場を生成し高速滑走で攪乱して】から【対象の足元や尻にサイズ自在のアイス棒】を放ち、【棒のサイズに応じたアイスキャンディ化】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 『アイスファクトリー』美味しいアイス出来上がれ♪
戦場全体に、【出口で彼女が操作する、猟兵アイス製造工場】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
イラスト:汐谷
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポーラリア・ベル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ダブルアイスクリームの素敵なお味
猟兵達が双六を抜けると――そこはひんやり、冷たい気配が漂う部屋。
けれどその中でカラフルな店構えのアイスクリーム屋ぽつんとひとつ。
こんなところにアイスクリーム屋? そもそも人が訪れるのか――と、思いはするのだが。
「いらっしゃいませ! ようこそ! おいしいアイスクリームはいかがでしょう!」
と、朗らかな笑みを浮かべた女がひとり。
けれどそのにこやかな笑みは、冷たさも帯びていた。
「それとも、あたらしいアイスクリームになってコレクションされますか?」
私としてはそちらの方が嬉しいのだけれどと店員――いや、アイスメーカー『キャンベル』は笑う。
「みなさんふたりでクリアしてきたでしょう? ここまでこれたということなら、きっと美味しい調和になると思うの」
あなたとあなたはオレンジとチョコになるかしら。それともミルクとストロベリー?
そんな風に言いながら品定めとばかりに彼女は視線を巡らせる。
「でも、私のアイスをご馳走してあげたいのも本当よ」
だってここまでやってきた、素敵なふたりがアイスになっているのだから――おいしいものは、振る舞いたいじゃない? と笑って。
緋翠・華乃音
マリス・ステラ(f03202)と共に
「は? アイス……? 何故……」
理解出来ないとばかりに小首を傾げて呟いた。
そして『キャンベル』とアイスとマリスを視線で一巡し――深く考えるのを止めた。
世の中には考えても分からない事がある。
「自慢じゃないがマリス、俺はアイスの種類なんてバニラかチョコレートかストロベリーくらいしか知らないからな。あと抹茶」
取り敢えず無難そうなフレーバーを選んだ。
アイスを差し出してくる彼女に何とも言えない微妙な表情で一口。
確かに美味しい。
お返しに食べさせたり、口の端に付いてるアイスを指で拭ってあげたり、撮影はやめて欲しいと懇願したり、平和な一時を過ごした。
マリス・ステラ
緋翠(f03169)の側に
「やはりこうでなくては」
頷くと主に感謝の『祈り』を捧げる
勿論戦いを歓迎してる訳ではない
「緋翠は何を食べますか?」
早速フレーバーを選び始める
バニラビーンズは外せません
ストロベリーやブルーベリーで三段重ね?
店員にも意見を伺います
「死にはしません。万が一の時は、私が緋翠の魂を還します」
アッサリと言い切る
当然各自で食べるなどという話はない
「緋翠。はい、あーん」
食べさせたり、一緒にかぶりついたり
店員さんにスマホを渡して撮影サービスも
差し出されるアイスをお行儀良く頂きます
指で拭われると流石に恥ずかしく照れる
側から見るとイチャついてるだけですが、彼にその意思はなく
主よ、憐れみたまえ
●何故、こんなところにと
「は? アイス……? 何故……」
何故こんなところでアイス、と緋翠・華乃音(終ノ蝶・f03169)は訳が分からないと子首傾げる。理解ができない、そういったような感じだ。
その隣でマリス・ステラ(星を宿す者・f03202)はというと。
「やはりこうでなくては」
ひとつ、頷くと主に感謝の『祈り』を捧げた。
もちろん戦いを歓迎しているわけではないのだ。
そんなマリスと、現れたアイスメーカー『キャンベル』、アイスを視線で一巡した華乃音は――深く考えるのを止めた。
世の中には考えても分からない事があると頷いて。きっとこれ以上考えてはいけないと察して。
と、アイスの並ぶケースをマリスは覗き込んでいた。そしてぱっと顔を上げ。
「緋翠は何を食べますか?」
「自慢じゃないがマリス、俺はアイスの種類なんてバニラかチョコレートかストロベリーくらいしか知らないからな。あと抹茶」
取り合えず無難そうなフレーバーを選ぶ華乃音。
対してマリスはじっくりとケースを見つめていた。
「バニラビーンズは外せません。ストロベリーやブルーベリーで三段重ね?」
「三段とは欲張りですね。けれど注文なら仕方ありません。普通のアイスになります」
それは私が見つけた素敵な味の組み合わせではないけれど、それがいいなら仕方ない。
お客様の注文は絶対ですもの、とアイスをコーンへ。
それを受け取って――マリスは笑う。
本当に食べるのかというような表情を向ける華乃音もアイスを受け取ってはいた。
「死にはしません。万が一の時は、私が緋翠の魂を還します」
アッサリと言い切って、そしてマリスはアイスを華乃音の口元へ運ぶ。
「緋翠。はい、あーん」
華乃音はその行動に何とも言えない微妙な表情を浮かべ、諦めたかのように一口。
ひんやり冷たく、確かに美味しい。
そして貰ってばかりはと、お返しに華乃音もマリスの口元へアイスを運ぶ。
と、マリスはスマホを店員に差し出した。店員もそれを意味するところは心得ている。
しかし華乃音はというと。
「撮影は、やめて欲しい」
「緋翠。撮られるのも経験です」
「いや、頼む……」
そういって懇願するので仕方なくスマホは仕舞われる。
その礼にか、もう一口と華乃音は差し出した。マリスがそれをお行儀よく一口。
するとその口の端にアイスがついている。華乃音が指でそれを拭えば、それは流石に恥ずかしくてマリスの頬は朱に染まる。
側からみるとイチャついているようだが甘い関係ではなく、華乃音にその意思はないのだ。
マリスはそっと、笑み零いて紡ぐ――主よ、憐れみたまえ、と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クールナイフ・ギルクルス
【檸檬】
正す口調は冷静さを保つため
食べ物に変えようが元は人
それを勧められるだけでも虫唾が走る
内心と軽い頭痛は隠し
マイペースを崩さない相棒へ苦笑を漏らす
あなたでも大人しく食べらてあげませんよ
それに、自分がアイスになったら食べられないでしょ
引き付けるのはクラウンに任せ
溶けたアイスに魔法で干渉し、安全な場所で浮かせておく
ちゃんと戻ってもらわないといけませんしね
敵がアイスを食べそうなら、外套を脱ぎ捨て死角から掠め取り攻撃を
魔法で0から作るのは骨が折れるが、彼が火種を作ってくれるなら
それを増幅させてダガーに宿し、炎の刃で燃やす算段で
アイス棒も同じこと
直線的な攻撃なんて当たりません
ヘイヘイ
御供しますよ
クラウン・メリー
【檸檬】
わ、アイスだっ
とっても美味しそうだけど『誰か』味のアイスなんだよね
……俺がアイスになったらどんな味になるかな?
チョコ味が良いな!クールはなんだろ、ミント味とかかな?
美味しそう!
あ、そっか!
ってそんなこと言ってる場合じゃないね!
よーし、まずはこの部屋を暖めないとだ!
火が付いた沢山のクラブをジャグリング
ほらほら、凄いでしょ?冷たいアイスも溶かしてあげる!
えへへ、あったかい?まだまだ、熱くしてあげる!
火の輪を使って早業で彼女を拘束
ちょこっと我慢してね
飛んできたアイスの棒は偽物の花を当てて
爆発させちゃう!
なんだか、アイス食べたくなっちゃった!
クール!外でアイス食べに行こ!
彼の手を取って走り出す
●炎を刃に
「わ、アイスだっ」
その色とりどりに、クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)は瞬いて。
けれど。
「とっても美味しそうだけど『誰か』味のアイスなんだよね」
クールナイフ・ギルクルス(手癖の悪い盗賊・f02662)はひとつ、息を吐く。
食べ物に変えようが元は人。それを勧められるだけでも、虫唾が走る。
その心内と、軽い頭痛をクールナイフはクラウンに隠す。
「……俺がアイスになったらどんな味になるかな?」
と、クラウンはいつものマイペース崩さず。
「チョコ味が良いな! クールはなんだろ、ミント味とかかな? 美味しそう!」
そんな様子に苦笑を零し、クールナイフは。
「あなたでも大人しく食べられてあげませんよ。それに、自分がアイスになったら食べられないでしょ」
「あ、そっか!」
クールの言う通りだ! とクラウンは瞬いて、そして気づく。
「ってそんなこと言ってる場合じゃないね! よーし、まずはこの部屋を暖めないとだ!」
ひんやりとしたこの部屋。
火が付いた沢山のクラブをジャグリングするクラウン。
「ほらほら、凄いでしょ? 冷たいアイスも溶かしてあげる!」
くるくる、炎がその手から離れて戻ってくる。
生まれる熱に、キャンベルはアイスが解けちゃう! とやってくる。
「えへへ、あったかい? まだまだ、熱くしてあげる!」
次は火の輪だよ! とクラウンは次の手を。
火の輪はキャンベルを拘束して、彼女はその手にしていたアイスを放り出す。
「ちょこっと我慢してね」
それをクールナイフは魔法で干渉して、安全な場所に。
「ちゃんと戻ってもらわないといけませんしね」
「もう! 営業の邪魔しないでほしいわ! アイスになってくれるならいいけど!」
と、アイスの棒をキャンベルは放つ。
それに向かってクラウンは偽物の花を投げてあてた。すると爆発してその棒は砕け散っていく。
その間に、己の持つダガーにクラウンが生み出した炎を宿すクールナイフ。
魔法で0から作るのは骨が折れるが、クラウンが火種を作ってくれるならそれを増幅させるだけでいい。
炎の刃で燃えればいいと、それは振るわれた。
キャンベルの放った棒も炎で燃やす。彼女の上を走る炎の一閃。
きゃあと短い悲鳴をキャンベルは零していた。
「なんだか、アイス食べたくなっちゃった!」
と、クラウンぱっと顔を上げクールナイフへと笑いかける。
「クール! 外でアイス食べに行こ!」
その手をとって、外に向かってクラウンは走り出す。クールナイフはまだ敵がとちらりと見るが苦笑して、クラウンへと視線向ける。
「ヘイヘイ。御供しますよ」
この場にはまだほかの猟兵もいるのだからきっと大丈夫だろうと、後を任せるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
宮入・マイ
さっきの部屋からぬいぐるみ軍団をそのまま引き連れてそのまま突入っス!
ゴールに向けいざ進めっスマイちゃんアンドに歩ちゃん(f23810)アンドぬいぐるみ!
なんか寒いっス〜!
に歩ちゃんもっとくっついていいっスか…寒いのは苦手っス。
アイスを食べるのは大歓迎でも食べられるのは…まぁ寄生虫っスから歓迎しないわけじゃないっスけどに歩ちゃんを食べられるわけにはいかんっスからね。
マイちゃんは防御役!
大量のぬいぐるみ軍団を盾のようにしてマイちゃん達がアイスされるのを防ぐっス!
食べるのは寄生虫入りぬいぐるみアイスだけにしとくっスよ!
さぁに歩ちゃんカウンターっス!
ぬいぐるみミサイルでやっつけちゃえっス!
きゃっきゃ。
卜厶・に歩
マイちゃん(f20801)と。 さっきの部屋の、ぬいぐるみ、いっぱいもって、くる。たくさーん、もって、くる。あたりがぬいぐるみだらけになる、くらい。 ぬいぐるみ、の、もこもこで、寒さ、対策。 ぬいぐるみの山の中に、埋もれながら、移動して、攻撃されにくく、する。 に歩は、攻撃、役。いっぱいのぬいぐるみに、紛れさせた【ひっさつもふもふ弾】で攻撃。 ぬいぐるに、紛れて、どれがもふもふ弾か、わかりにくく、するの。 もふもふ弾を、撃ったら、場所がばれない、内に、またぬいぐるみの山の中を、移動。 マイちゃん、寒いの、苦手、だから、に歩、ぎゅって、ひっついてる。 マイちゃんを、アイスになんて、させない。
●ぬいぐるみ大行進のままに
宮入・マイ(奇妙なり宮入マイ・f20801)と卜厶・に歩(ろくさいじ・f23810)は、ぬいぐるみプールからそのまま大行進だ。
「ゴールに向けいざ進めっスマイちゃんアンドに歩ちゃんアンドぬいぐるみ!」
それを操るマイ。
そしてふたりはそのままゴールたる部屋へ。
「なんか寒いっス~!」
そこはひんやりしているが――ふんわりもこもこ。
「ぬいぐるみ、もこもこ、、寒さ、対策」
「に歩ちゃんもっとくっついていいっスか……寒いのは苦手っス」
うんとに歩は頷く。ぬいぐるみの中でくっついてふわふわもこもこ、暖をとる。
「あらお客様ですか? それともアイスになりにきましたか?」
と、キャンベルが二人に気付く。キャンベルは身に纏っていた炎を払いつつ、ふたりへと営業スマイルを向けた。アイスになる方がおすすめですよと言いながら。
「アイスを食べるのは大歓迎でも食べられるのは……まぁ寄生虫っスから歓迎しないわけじゃないっスけどに歩ちゃんを食べられるわけにはいかんっスからね」
戦う、その様子を見せるとキャンベルはどこからか取り出したアイスを一口。それはかつて、アイスにしたものの姿だ。
一気に距離を詰めてくる、それはきっと速さを高めるものだったのだろう。
けれど、それを大量のぬいぐるみ軍団が盾のようになり、防いだ。
「食べるのは寄生虫入りぬいぐるみアイスだけにしとくっスよ!」
攻撃を防ぐ、防御はマイの役割。そして攻撃はに歩の役割だ。
「さぁに歩ちゃんカウンターっス!」
ぬいぐるみたちの隙間からに歩は狙いを定める。
「ぬいぐるみミサイルでやっつけちゃえっス!」
その言葉にうんと頷いて、
「あにまる、よし。ねらえ、しゅーと」
もふもふに紛れて放たれるもふもふ弾。それはどこからくるのかわかりにくく、ぬいぐるみの山からの突然の攻撃にキャンベルは戸惑うのだ。
ぬいぐるみの中、寒いのは苦手とに歩はマイぎゅっとひっついて。
いいあたりっス! と笑うマイにに歩は頷いて次の攻撃のためにぬいぐるみの中を動いていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティル・レーヴェ
柾(f05809)と
アイス!
と、思わず嬉々と反応してしまいそうになるが
己がアイスにされてしまうとなれば
何やら空恐ろしい心地じゃ
こらこら
アイスになったなら、などと縁起でもない!
じゃが、そのような
美味そうで愛らしげなアイスに例えられれば
満更でもなく
なれば柾は
爽やかなオレンジソルベにヨーグルト……
いやいやいや!
落ち着け、落ち着け
想像楽しくも食われるは拙い!
食われたところが
無くなったりしたならば……ぶるる
そんな事にはさせぬと己を【鼓舞】し
悪い足場は【空中戦】で
歌声に【破魔】を宿して
【2回攻撃、生命力吸収】を狙う
空より様子見て
もし彼の滑る先が拙そうなら
UCの羽根を柾の足元へ飛ばして
陣にて足場を整えようぞ
白波・柾
ティル(f07995)と
アイス……寒い冬にアイスとなると冷たいが
暖かい部屋でいただくアイスは至福の味だから、難しいな
ティルがアイスになるとどんな味になるのだろうか
ほのかなメロン味に加えてスミレシロップかな
これがかき氷ならハイビスカスもつけたいところだが
想像は楽しいが、しかしアイスになるわけにはいかないのでな
全力で倒させてもらおう
氷の足場については「氷結耐性」と「地形の利用」を活用しつつ滑っていこう
「フェイント」を織り交ぜつつ「傷口をえぐる」「マヒ攻撃」を付加した
【正剣一閃】で敵に斬りかかろう
ティルの援護には感謝を
お前のバックアップがあると思えば、どこまでも駆けていけそうだ
●一歩先を導いて、その先へと進んで
アイス! と、思わず嬉々と反応してしまいそうになるのをティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)は飲み込んだ。
その店はまっとうな店ではない。
アイスを食べるか、アイスになるか――そんな店。
「己がアイスにされてしまうとなれば何やら空恐ろしい心地じゃ」
「アイス……寒い冬にアイスとなると冷たいが暖かい部屋でいただくアイスは至福の味だから、難しいな」
そう零した白波・柾(スターブレイカー・f05809)はふと、ティルへと視線向ける。ティルはなんじゃ? と首傾げた。
「ティルがアイスになるとどんな味になるのだろうか」
「妾が?」
「ほのかなメロン味に加えてスミレシロップかな。これがかき氷ならハイビスカスもつけたいところだが」
「こらこら。アイスになったなら、などと縁起でもない!」
しばし考えて、柾はティルがそうなるならと零す。
それを嗜めつつも――美味そうで愛らしげなアイスに例えられれば満更でもない。
「なれば柾は、爽やかなオレンジソルベにヨーグルト……」
ティルもお返しとばかりに想像するが、はっとして首を横に。
「いやいやいや! 落ち着け、落ち着け。想像楽しくも食われるは拙い!」
食われたところが無くなったりしたならば……とその先思ってティルはぶるると震える。
柾も確かに、と紡いで。
「想像は楽しいが、しかしアイスになるわけにはいかないのでな」
全力で倒させてもらおうと、構えた。
するとキャンベルは、素直にアイスになってはくれないのねと残念そうだ。
「そんな事にはさせぬ」
ティルは己を鼓舞する。その間に柾は走り込んだ。
キャンベルは氷の足場を生み出し、柾の動きをとどめようとする。
けれど、柾はその上を素早く滑り、攻撃の手から逃れ続けた。
なかなか攻撃当たらぬことにキャンベルは舌打ちする。
そしてティルははばたき、空から援護を。
ティルの歌声には破魔の力が宿る。その歌声響かせながら羽ばたいて、その翼より羽根をいくつか、柾の足元へと放った。
その羽根は陣を描くように、連なって。そして柾の行くべき道筋を導くのだ。
征くがよいと、ティルが言葉にせずとも柾には伝わる。
「お前のバックアップがあると思えば、どこまでも駆けていけそうだ」
どんな場所でも、この刃は届く。極限まで柾は精神集中を行い、キャンベルへと向けて素早い一撃を放った。
キャンベルはそれを避けることできず、短い悲鳴をあげて後ろへ下がるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
砂羽風・きよ
綾華(f01194)と
されるわけねぇだろ!
気を引き締めるぞ
──って綾華!
マジか、どっか行っちまった
…女だからって容赦しねぇからな
屋台を取り出し調理開始
寒い時期は熱い食べもんも欲しいだろ
おら、焼きそばの出来上がりだ!
食べたくない?っふ、掛かったな
お前──おそ
そう言いかけ
半目で口も半開き両手に焼きそばを
持ったままアイスに閉じ込められる
心の声
やべー!綾華ー出してくれー!
きよしアイスってなんだよ!
つーかきよしじゃねー!
無理言うな!せめて旨そうって言え!
うおお、炎すげー!もしかして俺役立たず!?
おぉ、どんどん溶けてく
おい、もういいぞ
アッチィー!加減してくれよ!
けど助かった。さんきゅ
そしてモップで敵を叩く
浮世・綾華
きよ(f21482)と
きよし、コレクションだって
されてきたら?
あはは、冗談だよ
んじゃ、行くぞ――って迷路?
きよしは――迷子か?
(出口探してりゃ会えっかな、仕方ねえ奴)
扇子の炎属性範囲攻撃でぱたぱた
アイス溶かしながら進む
やっと出れたか
お、きよ…うわ
きよしアイス…
おねーさん、本当にこれうまそう?
俺は無理(何か言いたげなきよの目に首を傾げ)
ようきよし、良い姿じゃねーか(スマホでぱしゃ)
つーかネ
アイスとか、そんなんで俺にとったら無力に近いぜ
鬼火を向かわせながら扇で舞うように攻撃を繰り出して
ついでにきよも溶かしてやろう
あ、やべ(ごめん、ミスった)(本音と建前があれ)
(少し髪がちりちりになってるのは秘密)
●それは内緒
「きよし、コレクションだって。されてきたら?」
浮世・綾華(千日紅・f01194)の言葉に砂羽風・きよ(屋台のお兄さん・f21482)は。
「されるわけねぇだろ! それと! きよだ!」
いつもの調子で、いつものやり取りを。
「あはは、冗談だよ」
「気を引き締めるぞ」
と、二人が一歩踏み出した瞬間だ。
キャンベルが気づいて広げたのは迷路だ。
「んじゃ、行くぞ――って迷路?」
「──って綾華!」
きょろきょろ、前にも、後ろにも。きよの傍に綾華の姿は見えない。
「マジか、どっか行っちまった……女だからって容赦しねぇからな」
きよはいねェ、と零して歩み始める。
一方、綾華は、
「きよしは――迷子か?」
先ほどまでその姿見えていたが、いない。
(「出口探してりゃ会えっかな、仕方ねえ奴」)
けれどそこまで大騒ぎすることはないかと扇子をひらりと広げて炎を生み出す。
目の前のアイスを炎で溶かして、綾華は道を開いていく。
その頃、一足早く迷路を脱していたきよはキャンベルと対していた。
戦う――かと思いきや、きよが取り出したのは屋台。
そこで調理をはじめじゅわ~と良い香りが広がり始める。
それはソースの匂い。
「寒い時期は熱い食べもんも欲しいだろ。おら、焼きそばの出来上がりだ!」
キャンベルはそれを見て、アイスじゃないものはちょっと……と表情曇らせる。
しかしそれは狙い通り――ふふんときよは笑い零す。
「食べたくない? っふ、掛かったな」
俺がここで焼きそばを調理し振舞う限り、これを楽しまないものはその移動速度が五分の一になる。
「お前──おそ」
「えいっ☆ アイスになぁれ」
どやぁという表情だ。
俺の勝ち――半目でふっと笑い零し、口は言葉紡ぐ途中で半開き。
その両手には焼きそばをもったまま、きよはアイスの中に閉じ込められた。
そこへ、ぶわっとひろがった炎は背後にある迷宮から。
「やっと出れたか。お、きよ……うわ」
アイス溶かして脱出してきた綾華は、迷路を出て早々目にしたきよの姿に瞬いて。
そしてくるりとその周囲を回って正面に立つと。
「きよしアイス……」
ぽそりと零す。
その声は、音としてきよに届いてはいないがその口の動きで何をいっているのか。
アイスの中にいるきよはわかっていた。
(「やべー! 綾華ー出してくれー! きよしアイスってなんだよ!」)
つーかきよしじゃねー! といつもの叫びも響かず。
綾華はまじまじときよアイスを見て、くるりとキャンベルの方へと向き直った。
「おねーさん、本当にこれうまそう?」
俺は無理……と言いながら綾華はきよへと視線を戻す。
(「無理言うな! せめて旨そうって言え!」)
そんな気持ちを視線に乗せるきよ。何か言いたげだな目だなと綾華は首を傾げ、そして――ああ! と気づいた。
(「! そうだ気づいたか! 早く出してくれー!」)
「記念写真だな、任せろ」
(「そうだ記念写真だ、かっこよくとっ……違うだろ!」)
スマホ取り出しぱしゃ。一枚じゃうまく決まらないな、と角度を変えてもう一枚。
「ようきよし、良い姿じゃねーか」
(「き! よ!」)
「よく撮れた……」
と、満足した綾華はキャンベルへ扇をひらりと向けた。
「つーかネ。アイスとか、そんなんで俺にとったら無力に近いぜ」
ひとつ、ふたつ。鬼火を生み出しキャンベルへと向ける。舞うように繰り出されるそれはキャンベルを囲み燃え上がらせる。
(「うおお、炎すげー! もしかして俺役立たず!?」)
そしてその鬼火のいくつかはきよアイスの元へ。
「ついでにきよも溶かしてやろう」
じゅわ、とアイスは音たてて溶けていく。
(「おぉ、どんどん溶けてく」)
じゅわじゅわ、だんだん身動きとれるほどにアイスは柔らかくなり――めらっと炎が踊る。
「おい、もういいぞ……」
もうアイスから脱せる、と残ったアイスを身じろいできよは払う。しかしまだ炎はめらめらしていた。
もういい! という声に綾華は――あ、やべと思う心を隠し。
「あ、やべ」
ごめん、ミスったと。言うつもりで言ってない。
本音と建前が逆転したまま、綾華はきよの一点を見つめていた。
「アッチィー! 加減してくれよ! けど助かった。さんきゅ」
「出てよかっただろ、きよし」
少し、髪がちりちりになっているのは秘密だ。黙っていよう、それがいい。
アイスにされたお返しだときよはモップを手にキャンベルを叩く。
後ろからだとちりちりがよくわかるなと綾華は思いながら、今度はきよのギリギリを鬼火で追い詰めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鎧坂・灯理
【双竜】
元気を出してくれ、ハティ。帰りにアイス買おうな。31種類くらい。
アイスケーキを買ってもいいし、なんなら家でいっしょに作ろう。
万事お任せあれ、我がつがい
マナー知らずで食べ物を粗末にする時点で万死だが、何より!
よくも私のつがいを悲しませたな!絶死に値するぞ!
人型はいい、可動域や予備動作が読みやすい
『索冥』を活性化し、ハティにもオーラ防御をかけて、敵の魔法から防御
「返品」にわたついているところに怪力で踏み込み、【柘榴衝】を腹に叩き込む
食える物なら食ってみろよ――腹を消失させてやる。
ヘンリエッタ・モリアーティ
【双竜】
……おもてなしは!!?
えっ、どういうこと……アイス……アイスを食べさせてくれませんか……。
すごく楽しみにしていたの、アイス……食後のデザートだもの……アイス……。
うう、ちょっとしょんぼり。もらえるならもらっていきたいけど
食べるのは静かに食べるべきじゃない?戦いながらってマナーがない。
――私達なんて食べたら、お腹壊すわよ。
食材に罪はないわ、むこうがUCでアイスを繰り出すなら食べます
【雷王竜行進】でアイスの波だろうが、マナーのなってないパティシエだろうが
全部いったん「おしもどす」わ。
返品交換受け付けてない?ああ、そう。それは余計に残念
――灯理、あとはお願い。
マナーを「たたきこんで」やって。
●アイスが食べれると、思っていたのに
思っていたのと違う。
「……おもてなしは!!?」
思わず声あげたヘンリエッタ・モリアーティ(円還竜・f07026)は、えっ、どういうことと零す。
「アイス……アイスを食べさせてくれませんか……」
すごく楽しみにしていたの、アイス……食後のデザートだもの……アイス……
そんなしょぼんとした声とともに肩も落ちる。その肩をぽんぽんと鎧坂・灯理(不死鳥・f14037)は軽く叩いて。
「元気を出してくれ、ハティ。帰りにアイス買おうな。31種類くらい」
「うう、ちょっとしょんぼり」
もらえるならもらっていきたいけど、食べるのは静かに食べるべきじゃない? とヘンリエッタは紡ぐ。
戦いながらってマナーがない、そんな言葉にそうだなと灯理は頷いて、まだため息零すヘンリエッタに提案する。
「アイスケーキを買ってもいいし、なんなら家でいっしょに作ろう」
その提案にヘンリエッタは瞬いてそうしましょう! と笑み浮かべた。
そこへキャンベルがお話し終わったならアイスにおなりなさいとやってくる。
「――私達なんて食べたら、お腹壊すわよ」
食材に罪はないわとヘンリエッタは紡ぐ。向こうがアイスを繰り出すなら食べるまで。
「アイスの波だろうが、マナーのなってないパティシエだろうが全部いったん『おしもどす』わ」
灯理、と目配せ一つ。
信頼する相手が傍にいるのだからその力は増す。ヘンリエッタの周囲で爆ぜる雷。それを纏い振るわれる怪力でキャンベルは吹き飛ばされる。
放たれる攻撃ごと、ヘンリエッタは彼女へと返したのだ。
「っ! 受け取ったものは返さなくていいのよ!」
「返品交換受け付けてない? ああ、そう。それは余計に残念」
からかうような言葉を乗せて、ヘンリエッタは己の先に一歩踏み込む姿を瞳細めて見つめ。
「――灯理、あとはお願い。マナーを『たたきこんで』やって」
背よりうけた言葉に灯理は口端を上げて笑う。
「万事お任せあれ、我がつがい」
灯理は一気にキャンベルへと距離つめる。わたわたとしている間にそうするのは簡単な事だ。
「マナー知らずで食べ物を粗末にする時点で万死だが、何より! よくも私のつがいを悲しませたな!」
人型はいい、と灯理は思う。可動域や予備動作が読みやすい。全身覆う不可視不可侵の思念防壁は広がり、ヘンリエッタへも守る手を向けて。
「絶死に値するぞ!」
その腹めがけて向ける攻撃は、決して軽いものではない。
見目通りと思ってはいけない――防御無視の粉砕念波による一撃。攻撃の瞬間に流入されたそれがキャンベルの身を内側から砕くような衝撃を放つ。
「食える物なら食ってみろよ――腹を消失させてやる」
キャンベルはその一撃に呻いて転がって。そして二人の前から逃げるように離れていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
薬袋・布静
【徒然】
八千代がこれで料理嫌いになって
二度と手料理作ってくれんくなったら、どうしてくれるんや!
……即堕ち2コマやんけ…お前ェ…
ホッッッンマに食い意地ばっかはりよってからに
はぁ…アイスになったらやっけ?
八千代は甘くて舌鼓しとったら口ン中でパチパチ暴れる
赤い飴入りって感じよな…
◆戦闘
俺も食われるよりは食う派や
それに黙ってコイツ食わせるわけなかろう
足場の氷をぶち壊す八千代に巻き込まれんように
潮煙で青煙を泳ぐ空飛ぶ巨大マンタを呼び背に乗り回避
はーっさっっっむ…はよ終わらして、はよ帰ろうや
っはは、間違いない
「海恕」の条件に満たす心情を煽るように
八千代と共に言いくるめ誘惑し飲み込む
本当の捕食を教えたろうな
花邨・八千代
【徒然】
散々おちょくった部屋を出してきやがって…。
俺の繊細なハートも手もボロボロだ、どうしてくれる!
アイス程度で絆されると思っ…アイスうまそうだな。
ぬーさんなら酒を使ったアイスだろうなァ、甘さ控えめでビターな感じ。
一口で酔っ払いそう。
◆戦闘
だけど俺、アイスは食われるより食う派なんだよ。
だから当初の方針から変更なしだ。
足場に氷を張るってんならそれをブチ壊せば良い。
全身全霊、怪力乗っけた『壊神』で滑走できねェようにしたらァ。
ぬーさん、うっかり巻き込まれんなよ!
動きを止めたら黒塚で力任せになぎ払うぞ。
かぁいいアイス屋さんよ、俺もこいつも食うのはお勧めしねーぞ。
なんせ癖が強すぎて腹ァ壊しちまうからな!
●食われるよりも
ばばーんと扉を開いてゴール。
「散々おちょくった部屋を出してきやがって……俺の繊細なハートも手もボロボロだ、どうしてくれる!」
花邨・八千代(可惜夜エレクトロ・f00102)はぷんすこしながら踏み入った。この怒りをぶつける相手は、この部屋の主しかいないと、
「八千代がこれで料理嫌いになって二度と手料理作ってくれんくなったら、どうしてくれるんや!」
そして薬袋・布静(毒喰み・f04350)も、料理攻めの部屋についての文句を零す。
あれからも色々あったことがわかる響きで。色々。
そしていざ、この迷宮を支配しているキャンベルを倒すとばかりに向かったのだが。
「アイス程度で絆されると思っ……アイスうまそうだな」
「……即堕ち2コマやんけ……お前ェ……」
アイスを目にした瞬間、八千代はころっとその態度変える。その声に毒気抜かれたような声色で布静は呆れを零した。
「ホッッッンマに食い意地ばっかはりよってからに」
はーとため息をつく。八千代はそれを気にせずうーんと唸っていた。
今度は何を思って唸っているのかと布静が思っていると。
「ぬーさんなら酒を使ったアイスだろうなァ、甘さ控えめでビターな感じ。一口で酔っ払いそう」
「はぁ……アイスになったらやっけ?」
それなら、と布静はふと笑う。
「八千代は甘くて舌鼓しとったら口ン中でパチパチ暴れる、赤い飴入りって感じよな……」
それはきっと口の中で驚きと楽しさを与えるものだろう。
けれど、ここにアイスになりにきたわけではない。
次のお相手はあなたたち? 良いアイスになりそうね! とキャンベルは楽しそうだ。
キャンベルへとふふんと八千代は鼻で笑って返す。
「だけど俺、アイスは食われるより食う派なんだよ」
「俺も食われるよりは食う派や」
それに黙ってコイツ食わせるわけなかろうと布静は静かに落とす。
その言葉は八千代の耳に届いているのかどうか。彼女の意識はキャンベルに向いている。
「だから当初の方針から変更なしだ」
その様子に先に動いたのはキャンベルだ。氷の足場を生み出して攻撃の狙いを定めてくる。
「ぬーさん、うっかり巻き込まれんなよ!」
その声に、何をやるのか布静は察して巻き込まれないように青煙を泳ぐ空飛ぶ巨大マンタを呼び背に乗った。
それと同時に楽し気に笑って、八千代は己の全身全霊、怪力を乗せて単純で重い踏鳴の一撃をキャンベルへと向けた。
ばきばきと小気味よい音を立てて氷は瓦解していく。
「はーっさっっっむ……はよ終わらして、はよ帰ろうや」
その様を見つつ、布静は足場崩され逃げるキャンベルを静かに見ていた。
そこへ、器用にわれた足元を跳ねるように進みながら、大振りの刃が取り付けられた黒塗りの薙刀を力のままに八千代は振るう。
「かぁいいアイス屋さんよ、俺もこいつも食うのはお勧めしねーぞ。なんせ癖が強すぎて腹ァ壊しちまうからな!」
「っはは、間違いない」
八千代の言葉にかぶせて、布静も言葉紡ぐ。相手の心情をあおり、誘惑し飲み込む様に誘導して――布静香は条件を満たすのだ。
「本当の捕食を教えたろうな」
放たれた呪詛がキャンベルを包み込む。キャンベルは叶わぬとみて苦渋の表情を浮かべ二人の前からどうにか逃れるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
逢坂・理彦
煙ちゃんと(f10765)
少し寒いけど煙ちゃん大丈夫?
襟巻いる?
いやぁ…あいすにされるのもそのあいすを食べるのもごめんかなぁ。
俺達は何あいすなのかはちょっと気になるけど。
とりあえずそのあいす。燃やしちゃうね。
UC【狐火・椿】
【戦闘知識】でダンジョンの状況を把握。
敵攻撃・罠等から煙ちゃんを【かばう・防御拠点】
【なぎ払い・早業】で斬り込み。
援護を受けながら
【だまし討ち】等でカウンター。
吉瀬・煙之助
理彦くん(f01492)と
うん……ちょっと、寒いかも…
やっぱり寒いのは苦手だよ…
理彦くんがあいすになっちゃうのは困るよ…っ
僕も寒いのは遠慮したいし
あ、たしかにちょっと何あいすになるのかは気になるかも…
理彦くんの炎で少し暖かくなってきたかも…
迷路内の製造工場は【破壊工作】で
製造機を機能停止させながら、理彦くんの案内に任せるよ
敵を発見したら【目立たない】ように姿を隠したまま
理彦くんの攻撃に合わせて鷹尾で【呪殺弾】【スナイパー】で
【援護射撃】するよ
理彦くんが怪我したらUCで治療するよ
あいすにならなくても
理彦くんとはずっと一緒にいるもの…
だからあいすになるのもご馳走も遠慮させてもらうよ…っ
●アイスにならなくとも
ふるり。僅かに身震いしたのを察して逢坂・理彦(守護者たる狐・f01492)は吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)の顔を覗き込む。
「少し寒いけど煙ちゃん大丈夫? 襟巻いる?」
「うん……ちょっと、寒いかも……やっぱり寒いのは苦手だよ……」
貸してあげると理彦は自分の襟巻を煙之助の首へ。
そこへ、仲良しのお二人さん、アイスになりません? とキャンベルが声かける。
「アイスを食べてからでもいいのよ」
「いやぁ……あいすにされるのもそのあいすを食べるのもごめんかなぁ」
「理彦くんがあいすになっちゃうのは困るよ……っ、僕も寒いのは遠慮したいし」
ああ、でもと理彦は紡ぐ。
「俺達は何あいすなのかはちょっと気になるけど」
「あ、たしかにちょっと何あいすになるのかは気になるかも……」
「それはなってもらわないとわからないわ。私だってアイスにするまで、わからないもの」
だからアイスになりましょうと誘いを再び。
けれどそれに二人が頷くことはない。
「とりあえずそのあいす。燃やしちゃうね」
ひとつ、ふたつ。狐火を理彦は灯す。
その狐火から身をかわすためにか、キャンベルはアイス工場生み出し二人をそこへと閉じ込めた。
「迷路……」
しかしそれは溶かすことができそうだ。理彦はいくつも狐火を増やしていく。
「理彦くんの炎で少し暖かくなってきたかも……」
そしてずっととどまっているわけにもいかない。この迷路を進み、今まで得た知識などで内部を把握して。そしてアイス製造機を見つければ煙之助が破壊していく。
そして、迷路から出ればキャンベルがまだ元気そうねと舌打ちする。
「迷路で疲れたところをアイスにしようと思ってたのに!」
アイスになればふたつ一緒、美味しい合わせのフレーバーで振舞えるのにと零すキャンベル。
それを聞いてちがうと煙之助は首を振った。
「あいすにならなくても理彦くんとはずっと一緒にいるもの……」
だから、と煙之助は続ける。
「あいすになるのもご馳走も遠慮させてもらうよ……っ」
その声に、理彦もうんと頷いて。
一歩先に踏み込んで攻撃をキャンベルに仕掛ける。援護するように追いかける煙之助の攻撃は狙い違える事なくキャンベルを貫いた。
キャンベルは痛い! と声を上げて。
そしてこの二人もアイスにならないのね! と少し怒りながら離れていく。
アイスにならないものたちへの興味はどうやら薄いようだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
グラナト・ラガルティハ
マクベス(f15930)と
気温が少し下がったな。
ミニ竜。【氷結耐性】を。
前にマクベスにもらったミニ竜のおかげで氷結にも耐性を付けることができるようになったからな。
アイスは結構だ。
来訪者が原料だと聞けば食欲も失せる。
マクベスをアイスにするなどもってのほかだしな。
今からの戦闘で大半が溶けると思うが構わないな?
【封印を解く】で神の力を限定解放。
自身の装備品、蠍の剣と柘榴石の指輪をベースにUC【我が眷属の領域】を使用し火炎柱を発生させ攻撃。【属性攻撃】炎で威力を上げる。
これくらい燃やしてしまえば問題はあるまい?
マクベス・メインクーン
グラナトさん(f16720)と
うう…っ、寒いの苦手~…
(グラナトさんにくっつきながら)
うん、グラナトさんの傍なら暖かい…
アイスになるのなんかやだね
んなもんにならなくても
オレとグラナトさんはいつでも一緒だし
それに、オレ達はアイスなんて冷たいもん似合わねぇよ
オレ達の調和の証は…炎だぜ?
グラナトさんのUCに合わせて
オレも魔装銃にサラマンダーの力を宿して
【全力魔法】で炎【属性攻撃】【範囲攻撃】でUCを使用
アイスの製造工場だかなんだか知らねぇけど
全部燃やし尽くしてやるよっ!
この熱気の中、アイスが作れるってんならやってみろよ
作った端から溶かしてやるからさ
敵の攻撃は炎の【オーラ防御】で防ぐ
●炎であるのだから
ひんやり、冷たい気配にマクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)はぶるりと身を震わせグラナト・ラガルティハ(火炎纏う蠍の神・f16720)へとくっついた。
「うう……っ、寒いの苦手~……」
「気温が少し下がったな」
ミニ竜とグラナトは紡ぐ。氷結耐性をと紡げば冷気が和らいでいくような感覚があった。
「うん、グラナトさんの傍なら暖かい……」
ミニ竜のお陰で氷結にも耐性を付けることができるようになったからなとグラナトは紡ぐ。
そしてくっついているとキャンベルが二人に眼をつけて。
「寄り添う感じ……良いダブルアイスになれそうね!」
「アイスになるのなんかやだね」
マクベスはべ、と舌出して。
「アイスは結構だ。来訪者が原料だと聞けば食欲も失せる」
グラナトも、キャンベルに必要ないとすぐに答える。その声色にはわずかに不快感も含まれているようだ。
「んなもんにならなくてもオレとグラナトさんはいつでも一緒だし」
それに、とマクベスはグラナトを見上げる。
「オレ達はアイスなんて冷たいもん似合わねぇよ。オレ達の調和の証は……炎だぜ?」
「マクベスをアイスにするなどもってのほかだしな」
そういわれると、アイスにしたくなる。
迷宮に閉じ込めて、そしてアイスにとキャンベルが紡ぐ力。
二人の周囲にはアイスで迷宮が巡らされる。
「今からの戦闘で大半が溶けると思うが構わないな?」
言って、グラナトは封印を解き神の力を振るう。
「我に属するものたちの領域とする」
蠍の剣と柘榴石の指輪をもって、巨大な火炎柱を生み出すグラナト。
それに合わせ、マクベスも魔装銃【リンドブルム】にサラマンダーの力を宿した。
そしてグラナトの炎を追いかけるようにその力を増すように走り受ける。
その熱により、広がる迷宮は破壊され道が開ける。
「これくらい燃やしてしまえば問題はあるまい?」
「アイスの製造工場だかなんだか知らねぇけど、全部燃やし尽くしてやるよっ!」
そしてその、開けた道の先にはキャンベルがいた。キャンベルの身は、炎に巻き込まれたのだろう。
服の端が少し焼けただれていた。
「この熱気の中、アイスが作れるってんならやってみろよ。作った端から溶かしてやるからさ」
「このっ! アイスになぁれ!」
言いながら放たれるそれも炎をもって守り、防ぐ。
キャンベルは炎を纏う二人に対しても、自分の勝ち目が薄い事を悟ったのか、隙をみて距離をとったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ビッグ・サン
【ローグス】
おや、やっと休める所に来ましたね~
殺しあったり、デストラップを潜り抜けたり、いや~ひどい目にあいましたが、かわいいおねーさんがアイスを持って待っていてくれてうれしいものですね~
おねーさん、アイスを一つもらえますか
おや、マディソンさん
アイスクリーム屋さんと戦うんですか?
えっ?手伝うんですか?
仕方ないですね
じゃあ、ゴーレムでも作りますかね
良い感じに氷がありますから、これを材料にしましょう
氷にエメスと書かれた玉を投げつけると、それを核にして氷が
人の形になる
アイスゴーレムをけしかけておきますからこれでよいですか
じゃあ、私はアイス食べてますんで頑張ってくださいね
もらったアイスをゆっくり食べる
マディソン・マクナマス
どうも話の通じねぇ嬢ちゃんが出て来たな……戦争神経症患者か?
こちとらゾンビにボコされてよ……とっとと帰って寝てぇんだ。ビッグさん、手ェ貸してや
身も蓋も無く一方的にやるぜ
敵がUCを使用したら【早業】で蒸気爆発手榴弾を連続投擲
狙いは敵ではなく氷の足場。敵の移動先を爆破し氷を破壊、蒸気熱で氷を溶かし、凍った水滴で氷面をガタガタにして高速滑走を封じる
敵の動きが鈍った所にUC【妨害手榴弾全部乗せ支援射撃添え】の閃光弾、煙幕、10mmサブマシンガンの掃射で敵を足止め
その間ビッグに割れた氷からアイスゴーレムを大量生成して貰い、動きの止まった敵をゴーレムの物量で圧殺する
ビッグさんの奢りだ、好きなだけ食いな!
●手を貸すのはこれで十分
ようやくゴール。
ビッグ・サン(永遠を求める研究者・f06449)はふぅと息一つ。
「おや、やっと休める所に来ましたね~」
殺しあったり、デストラップを潜り抜けたり、いや~ひどい目にあいましたが、とビッグは目の前にほかの者から逃げるようにしてやってきたキャンベルを見つめ。
「かわいいおねーさんがアイスを持って待っていてくれてうれしいものですね~」
その手にはキャンベル自身が食べようとしていたアイスがある。
「おねーさん、アイスを一つもらえますか」
「あなたは食べにきたのね。嬉しいわ!」
ほかのみんなはアイスになってくれないし、食べる人もそんなにいないとキャンベルは残念そう。
「普通のアイスをあげるわ、どの味がいい? その後にあなたをアイスにしてあげるわね」
そんな様子を目に、マディソン・マクナマス(アイリッシュソルジャー・f05244)はおいおいと零す。
「どうも話の通じねぇ嬢ちゃんが出て来たな……戦争神経症患者か?」
アイスになんてなるわけないだろうとマディソンは紡ぐ。今、精神ごりごりに削られており、キャンベルの言っている事は余計に理解できない。
マディソンはキャンベルとは相いれないとみて、武器を構える。
「おや、マディソンさん。アイスクリーム屋さんと戦うんですか?」
「こちとらゾンビにボコされてよ……とっとと帰って寝てぇんだ。ビッグさん、手ェ貸して」
身も蓋も無く一方的にやるぜというマディソンに、ビッグは一口アイスを食べて。
「えっ? 手伝うんですか?」
仕方ないですねとビッグは紡げばじゃあ、ゴーレムでも作りますかねと紡ぐ。
戦う意思見せたマディソンへと向け、キャンベルは攻撃をかける。
付近を氷へと変え、そして足元から仕掛ける攻撃。
しかしマディソンは早業で蒸気爆発手榴弾を連続で投擲する。
すると足元の氷は破壊し割れて、表面はガタガタに。
これで高速滑走を封じたとマディソンは。
「チャールズ・パーネルの魂よ、守り給え」
フラッシュバン、スモークグレネード。追加のフルオート射撃でもってその足を止めた。
その間にビッグは、良い感じに氷がありますから、これを材料にしましょうとゴーレムを作っていた。
エメスと書かれた玉を投げつけると、それを核にして氷が人の形になる。
動き出したゴーレムをビッグはマディソンの方へ。
「アイスゴーレムをけしかけておきますからこれでよいですか」
「ああ、十分だ!」
「じゃあ、私はアイス食べてますんで頑張ってくださいね」
なかなかに、貰ったアイスは美味しい。ゆっくり食べながらビッグが目にしたのは。
「ビッグさんの奢りだ、好きなだけ食いな!」
ゴーレムの物量で圧殺しようとしているマディソン。
キャンベルは、これはたまらないと慌てて後ろにさがって、圧し潰される前にどうにか逃げたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レザリア・アドニス
アイスクリーム屋…??(きょとん)
この前の迷宮との関係性がまったくわからない…
まったく…人間をアイスにするなんて悪趣味ですね…
とても、美味しくには見えないよ…
待雪草の花で機動力を増幅して飛ぶ
氷の足場にできるだけ踏まない、そして下方からの攻撃も常に注意
(お尻狙いの攻撃を目撃したら、うわぁ、痛そう…と感想を漏らしてしまうかも)
万一に迷路ができていたら、警戒しながら出口を探す
氷には、炎…
敵の攻撃を回避しつつ、炎の矢で相手を撃抜く
特に、戦闘中はしっかり観察して、アイスを食べようとすれば、
できるだけ、食べる前に手かアイスを狙って矢を放ち、撃ち落として妨害
他の猟兵との連携も心がける
アドリブ歓迎
●
レザリア・アドニス(死者の花・f00096)はきょとんと、瞬き零す。
「アイスクリーム屋……?? この前の迷宮との関係性がまったくわからない……」
そう零すのも仕方ない。
けれど、キャンベルの声が耳に届いて――レザリアは何とも言えぬ声を零した。
「まったく……人間をアイスにするなんて悪趣味ですね……」
とても、美味しくには見えないよ……と、アイスの中。そのケースを見て思う。
そしてあの人は倒すべき、と思うのだ。
「舞い降りる雪の雫よ、その色を、私に分けてくれ――」
待雪草の嵐の中で天使の姿となれば機動力が高まる。
氷の足場を踏まないように、そして下方からの攻撃にも注意を。
先ほど、下からの攻撃を目撃して、あれが刺さったらと考えると。
「うわぁ、痛そう……」
と思わず零すほどには強烈そうだ。だからあれは喰らってはいけない攻撃。
「氷には、炎……」
そう考えていると、あなたもアイスになりにきたのね! というキャンベルはレザリアのもとへもやってくる。
早くそうしてあげる! と言いながら放つ攻撃を躱しながらレザリアは炎の矢を向けた。
その動きを観察して、そしてキャンベルがアイス食べようとすればそれを狙って、矢を放って撃ち落して妨害を。
ほかの猟兵たちをアイスにしようと動き彼女の動きをレザリアは邪魔をするものの、全て防ぐには手が足りない。
時折生み出される迷宮を交しながら、レザリアはキャンベルへと攻撃をまたかけるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
花房・英
寿(f18704)と
げっ、アイス。
嫌な予感がして、隣を見たら案の定
これは食べたらダメなアイスだからな、食い意地発揮すんなよ
分かった、俺たちは歩こう。駒は出しとく
エレクトロレギオン起動
迷路を突破するべく、迷路に放つ
これで、罠があっても先に気付けるだろ
……別に、このくらいの警戒は普通だろ
何嬉しそうにしてんだよ、変なやつ
真っ直ぐに頼られるのは、こそばゆい
ふん、とついそっぽを向いてしまう
……俺もこいつみたいに素直になれたら、なにか変わるんだろうか
迷路を抜けたらレギオンを操作しつつ無銘で近接戦闘
フェイントも交えながら、隙を見つければ捨て身の一撃を
サポートは寿に任せる
……頼りにしてるから、よろしく
太宰・寿
英(f18794)と
オブリビオンってすごいよね、食べられるものもいるんだもんね
(美味しそうだなと思っていたら、見透かされていた!
分かってるよ。これは食べない、アイスになりたくないもんね
一応研究者の端くれ、そのくらいの分別は…(日頃の行い
迷路か、うーん……壊せないし、地道に歩こうか(ひたすらマイペース
絵の具で通った道に印をつけて行こう
アイスとか描いちゃえ
足下に塗っていけば攻撃されても少しは役に立てるはず
うんうん、やっぱり英は頼りになるなぁ
英の成長は自分の事の様に嬉しい
虹霓で足元を塗り替えたなら、Polarisを手に援護射撃を
二回攻撃にクイックドロウでキャンベルの動きを阻害します
うん、頑張るね!
●互いをわかっているからこそ
「げっ、アイス」
ひんやりとした空間に足を踏み入れて目にしたもの。
花房・英(サイボーグのグールドライバー・f18794)は思わずといったように零し、嫌な予感がして傍らをそっと見ると案の定。
「オブリビオンってすごいよね、食べられるものもいるんだもんね」
太宰・寿(パステルペインター・f18704)はぱっと英を見上げそう紡いだ。
「これは食べたらダメなアイスだからな、食い意地発揮すんなよ」
「分かってるよ。これは食べない、アイスになりたくないもんね」
一応研究者の端くれ、そのくらいの分別は……と寿はごにょごにょ。
どうだか、と英はため息一つ零す。
そんな二人の前にもキャンベルはやってきて。
「アイスを楽しんで、そして最後にアイスになるのはいかがでしょう!」
と、目の前に迷路を生み出していく。
「迷路か、うーん……壊せないし、地道に歩こうか」
とんとんと迷路の壁を叩いて。絵の具で通った道に印をつけて行こうと寿は言う。
「分かった、俺たちは歩こう。駒は出しとく」
英は小型の機械兵器を起動して、迷路を突破するべく放つ。
「これで、罠があっても先に気付けるだろ」
「アイスとか描いちゃえ」
えーいと絵をかく寿。楽しそうだなと英はその姿を見つめていた。
寿は足下に塗っていけば攻撃されても少しは役に立てるはずと。
そして英は戻ってきたレギオンたちから情報へて、こっちだと道を示す。
「うんうん、やっぱり英は頼りになるなぁ」
「……別に、このくらいの警戒は普通だろ」
何嬉しそうにしてんだよ、変なやつとふいっと英は視線反らす。
寿はにこにこ、そんな様子も嬉しそうに微笑んでいた。英の成長は自分の事の様に嬉しいと思って。
ふん、とついとっぽを向いてしまう。英はふと思うのだ。
(「……俺もこいつみたいに素直になれたら、なにか変わるんだろうか」)
けれどそれはきっと、なかなか難しく。簡単にできないこともわかっているのだ。
そして迷路の終わり、その出口にはキャンベルがいる。
「いらっしゃいませ! ではアイスになりましょう!」
それはお断りだと、先に駆けたのは英。
「サポートは、任せる」
「うん、頑張るね!」
レギオンたちを操作しつつ、刀身に乙女椿が装飾された折りたたみ式のナイフをその手に迫る。
寿は足元を塗り替えていく。塗料のひろがりにキャンベルが動けば、その先を援護射撃と星の名前を冠した銃で攻撃してその動きを一瞬止めた。
英がどう動くのかわかっているから。そして寿がどうするのかわかっているからこその動き。
英は距離つめて、フェイントも交えて捨て身の一撃を加える。キャンベルはその刃を受けて、小さな叫び声上げて後方へ逃れる。
猟兵達の動きに彼女は翻弄され続けていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジャスパー・ドゥルジー
八雲(f21561)と
俺がアイスになるならまあ赤色だよな
…イチゴ味かな
わーおキュート
自分の腕に歯を立てて喰いちぎり【ジャバウォックの詩】
全身に炎を纏って肉弾戦を仕掛ける
相手がアイス使いなら全部溶かしてやるまで
万一俺がアイスになったってその場で熱を放出して溶けてやる
ぶっちゃけ美女に喰われるってのもちょっとそそられるけどなァ
後方の八雲を【かばう】位置取りを心掛ける
俺が丈夫でドMなのが理由のひとつ
もう一つは八雲が術を奪われたらおっかねえヤツ召喚されそうだからだ
折角さっきのとこ突破したのにそんな目に遭ってたまるか
ところで八雲もなんかおっかねえモン召喚してねえか?
見ないふり見ないふり
出雲・八雲
ジャスパー(f20695)と
アイスにされるのはちと厄介だなァ
俺がアイスになったら何味だと思う?
そっちは…まァ良いンじゃねェの?
初戦闘ってヤツだが、援護しろと言われたからには援護するがよォ…
さて、どうしたもンかねェ…。
まァ、いいか。びびったらびびったで何とかなるわな。
つーワケで、チビ共ォ出番だぜェ?
【管狐】で敵のみを攻撃
なるべくジャスパーの視界には入らない様に善処しておく
これくらいでびびってるようじゃァ、他のデカブツ呼んだ時に戦えねェからな。精々頑張ってくれ。
●それは手助けとわかっているのだが
あのキャンベルという女は人をアイスにする。
それを知ったジャスパー・ドゥルジー(Ephemera・f20695)は何事かを思案していた。
何を考えているんだかと出雲・八雲(白狐・f21561)は思いつつ。
「アイスにされるのはちと厄介だなァ。俺がアイスになったら何味だと思う?」
と、訊ねてみるのだがジャスパーはまだ考え抜いていた。
「俺がアイスになるならまあ赤色だよな……イチゴ味かな」
わーおキュート、とジャスパーは楽し気に笑う。八雲はその様子にふと息吐いて。
「そっちは……まァ良いンじゃねェの?」
どんなアイスになるかは、なってみなければわからないだろう。しかし、そうなる気はもちろんない。
楽しい気持ちのままにジャスパーは自分の腕に歯を立てて、己の肉食いちぎる。その血肉はジャスパーの、オウガの封印を解き、その身に黒い炎を許すのだ。
「相手がアイス使いなら全部溶かしてやるまで」
万一俺がアイスになったってその場で熱を放出して溶けてやるとからりと笑う。
「ぶっちゃけ美女に喰われるってのもちょっとそそられるけどなァ」
あのアイス屋は美女とはちょっと違う。残念とジャスパーは笑って、八雲に援護しろよと言って踏み込んだ。
「援護しろと言われたからには援護するがよォ……さて、どうしたもンかねェ……」
八雲はほんのわずかだけ、迷った。
己の持てる技を使えば――と、しばし前。お化け屋敷部屋の事を思い出す。
「まァ、いいか。びびったらびびったで何とかなるわな。つーワケで、チビ共ォ出番だぜェ?」
その声に応えたのは管狐たちだ。八雲の傍から楽し気に飛び出していく。
なるべくジャスパーの視界には入らない様にと管狐たちに命じはするが、はてさてどこまでその命を守ってくれるやら。
八雲をかばえる位置で戦うジャスパー。
そうるのはジャスパーが丈夫でドMなのが理由のひとつ。
あともう一つは――今、視界の端を何かが通り抜けた気がしたが気のせいとジャスパーは思う。
もし八雲がアイスにされ、術を奪われたならと考えるとぞっとするのだ。
おっかねえヤツ召喚されそうだからなとジャスパーはそれだけは防ぎたかった。
(「折角さっきのとこ突破したのにそんな目に遭ってたまるか」)
そう強く思いつつ、炎に包まれた拳をキャンベルへ。
炎の熱に、アイスにしづらいじゃないとキャンベルは怒っている様子。
だがそれよりも、ジャスパーには気になって仕方ない事があった。
「ところで八雲もなんかおっかねえモン召喚してねえか?」
ちらちらと視界には入らないが感じる気配。ふとした瞬間にキャンベルへと加わる攻撃があるがあるのだのだ。それは援護頼んだ八雲の打った手に違いないのだろうが。
「これくらいでびびってるようじゃァ、他のデカブツ呼んだ時に戦えねェからな。精々頑張ってくれ」
そんな声に、やっぱりと思いつつ見ないふり見ないふり。デカブツってなんだと思ったがすぐに考えないようにする。
八雲の助けだとわかってはいるのだが――見ちゃダメなやつとジャスパーは思うのだ。
管狐たちはいかに彼の視界、そのぎりぎりを攻めるかを楽しんでいるようでもある。
八雲は、その内慣れるだろうと思いながらさらに畳みかけた。
この二人もアイスになる気がない、できなさそうと舌打ちするキャンベルは不利とみて、別の猟兵へとまたちょっかいをかけにいく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふえぇ、アヒルさん、なんで、アイスを注文しているんですか。
ほら、アイスキャンディにされてしまったじゃないですか。
あれ?キャンベルさんは目の前にいるアヒルさんがいるのに、わざわざあんなことを・・・。
そういうことだったのですね。
お菓子にはお菓子の魔法で対抗です。
私は温かいアップルパイを作ってみました。
そのユーベルコードは前動作として高速滑走をしないといけないんです。
だから、目の前にアヒルさんがいてもすぐにアイスキャンディにすることが出来なかったんです。
そして、高速滑走はスピードが出ているからバランスが取れるんです。こうしてスピードを奪ってしまえば、どうですか。
●アヒルさんアイス
「ふえぇ、アヒルさん、なんで、アイスを注文しているんですか」
そのひんやりとした部屋に入りきょろきょろしていると、傍からアヒルさんの姿が見えなくて。
その姿探してフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)が見つけた時にはアイスキャンディに。
かちんこちん、凍ってほてっと落ちていた。
「ほら、アイスキャンディにされてしまったじゃないですか」
アヒルさんを抱え上げ、フリルはもうだめですよと言い聞かせる。
と、フリルの周りにも氷が生み出される。
キャンベルはその上を滑り、攻撃を放ってきた。フリルはふえぇと声零し、それを避ける。
そしてふと気づいたのだ。そのまま向かってくればいいのにキャンベルはすいっと、遠回りするように滑ってくる。
「あれ? キャンベルさんは目の前にいるアヒルさんがいるのに、わざわざあんなことを……」
そして、そういうことだったのですねと魔法を紡ぐ。
お菓子には、お菓子の魔法だ。
フリルの手には温かいアップルパイ。
「食べませんか?」
「アイスじゃないのはいらないわ!」
その一言で、キャンベルが滑る速度が落ちる。
それこそが狙いなのだ。前動作の高速滑走――それができなければ意味がない。
「だから、目の前にアヒルさんがいてもすぐにアイスキャンディにすることが出来なかったんです」
高速滑走はスピードが出ているからこそ。それがあるからこそバランスが取れるのだ。
けれど今、フリルのアップルパイを断ったキャンベルはわたわたとしていた。
「こうしてスピードを奪ってしまえば、どうですか」
バランス崩してその場に崩れる様に倒れ込んだ。
アヒルさん、やりましたよとフリルは胸を張る。
キャンベルの動きをとどめれば、それは仲間の援護にもなるのだから。
大成功
🔵🔵🔵
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
いいですね、アイス
この時期、コタツにアイスと言うのはぜいたく品かつ好適品だと思うのです
ひとをアイスにできるんですか?
ザッフィーロ君は見た目にもさわやかなブルーハワイでしょうか
それともみぞれ?
はたまたラムネ?
どれでも美味しそうですが、食べられてしまうのは勘弁なので倒させていただきますね
ザッフィーロ君の援護をするように立ち回りつつ
生成された氷の足場、行動不能状態については「氷結耐性」「地形の利用」及び
「見切り」「野生の勘」によってある程度動けるよう対応したいところです
「2回攻撃」「全力魔法」「属性攻撃」「マヒ攻撃」を織り交ぜた
【天響アストロノミカル】で攻撃します
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
…?俺らがあいすくりんになるのか…?
俺がラムネならば宵はバニラと紫芋の和風のあいすくりんになりそうだとついぞ声を返しながらも食べられるのは勘弁願いたいからな
抵抗させて貰うとしよう
戦闘時は間合いを詰め『怪力』を乗せたメイスにて敵を攻撃して行こう
アイス棒が俺や宵に迫って来たならばメイスで叩き落さんと試みつつ【影渡り】にて宵の元へ移動
『盾受け』にて己と宵を『かば』いつつ攻撃に耐えようと思う
足元はまあ仕方が無いが宵の尻だけは確実に護らせて貰おう…!
一段落したなら安堵の吐息を漏らしつつ宵へ手を差し出そう
あいすくりんを食べられんのは残念だが…宵は今の侭でも十分甘いからな
…さあ、帰るか、宵?
●守り、守られ
扉を開けばひんやりとしていて。そしてアイス、と逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は瞳瞬かせる。
「いいですね、アイス。この時期、コタツにアイスと言うのはぜいたく品かつ好適品だと思うのです」
宵はそう思いませんか、とザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)へと尋ねる。
ザッフィーロはなるほど、とその言葉に頷きつつ――キャンベルの言葉を聞いて。
「……? 俺らがあいすくりんになるのか……?」
「ひとをアイスにできるんですか?」
キャンベルの向ける言葉に宵も瞬く。そしてザッフィーロ君ならとしばし考えて。
「ザッフィーロ君は見た目にもさわやかなブルーハワイでしょうか。それともみぞれ?」
はたまたラムネ? と色々な味を想像する宵。ザッフィーロは宵が少し楽しそうに想像するその味に薄く笑み向ける。
「俺がラムネならば宵はバニラと紫芋の和風のあいすくりんになりそうだ」
そう返しつつも、しかしとザッフィーロは紡ぐ。
「食べられるのは勘弁願いたいからな。抵抗させて貰うとしよう」
「そうですね。どれでも美味しそうですが、食べられてしまうのは勘弁なので倒させていただきますね」
と、宵もキャンベルへと視線を向けた。
キャンベルへと距離を詰めたのはザッフィーロだ。手に持ったメイスへと怪力を乗せて振り下ろす。
キャンベルはそれをどうにか避けるが足元の氷は砕かれていく。
「このっ! 大人しくアイスになりなさいよ!」
キャンベルの放つ攻撃をザッフィーロはメイスで叩き落す。
さらに続く攻撃――それを防いだのは宵だ。
攻撃を撃ち落していく隕石。その攻撃にキャンベルは舌打ちして、狙いを目の前のザッフィーロから宵へと変える。
しかしその攻撃も、宵の元にすぐさまザッフィーロは戻りその攻撃を盾受けにてかばいつつ防ぐ。
「足元はまあ仕方が無いが宵の尻だけは確実に護らせて貰おう……!」
さすがにその攻撃を受けさせるつもりはなく。そして自分も受けるつもりはない。
そんな様子に笑って宵はザッフィーロの傍に星を落とす。
「ザッフィーロ君も危ないですよ」
ことごとく、キャンベルの攻撃は防がれる。
この二人もまた、自分の思うままにアイスにはできないのだとキャンベルの見切りは早い。
「あいすくりんを食べられんのは残念だが……宵は今の侭でも十分甘いからな」
身をひるがえし去っていく姿に、やれやれと肩すくめてザッフィーロは安堵の吐息を漏らし。
「……さあ、帰るか、宵?」
ザッフィーロは宵へと手を差し出す。その手を宵は見て、そして微笑んで手を重ねた。
ええ、もちろんと。帰ってコタツでアイスを食べましょうとひとつ提案して。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
薄荷・千夜子
【唐菖蒲】
アイス…これは早急に倒しましょうかと苦笑とともに見上げ
クロウさんの援護で立ち回りつつ
迷路で分断されればUC発動
これしきのことで焦るとでも?
迷路を百花繚乱の花畑に塗り替えながら駆け抜け
導くは赤のペチュニア『決して諦めない』
風の流れが花嵐となり導いてくれる
すぐに見つけ駆け寄ろうとした先は紫苑を見る憂いの知らない顔
舞う紫のペチュニアは『追憶』
一瞬動けず、感じた胸の痛みは知らぬもの
…クロウさん見つけました!
痛みに蓋をし、いつもより強く抱きついたのは
…私を見てほしい?
白のペチュニアの花弁は無自覚の『淡い恋』
もー、バカとは!
走ってきたのに!
一気に決めますよ!
迷路を出て【属性攻撃】で炎の同時攻撃を
杜鬼・クロウ
【唐菖蒲】
同意見だ
とっとと片付けるぞ
ほう…俺をアイスに例えるならなンだ?
随分押し付けがましい災魔もいたモンだなァ(皮肉
甘ェのは御免だ
【聖獣の呼応】使用
先制攻撃で玄夜叉で敵へ2回攻撃
迷路内で分断されるも焦らず
UC解除
夜雀召喚し出口への路は確保
悠々と工場見学
動じないのは何故か
千夜子なら、当然俺の所にまで辿り着くと
信じてるからだ(揺らがぬ絶対的意思
アイスに使う沢山の食用の花を発見
紫苑に似た花見つけ触る
最近夜行列車に乗った時に見た
華に初恋の人を重ね気が緩む
哀愁漂わせ物思いに耽けた優しい顔
声がした
おっと(衝撃に驚くも受け止め
遅ェわ、バーカ
出口はこっちだ
迷路出たら千夜子と焔を宿した剣で同時攻撃
店ごと融かす
●まだそれに名をつけず
「アイス……これは早急に倒しましょうか」
苦笑と共に薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)は杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)を見上げる。その視線にああとクロウは頷いて。
「同意見だ。とっとと片付けるぞ」
他の猟兵らとも対し、キャンベルは疲れ始めている様子。
けれど、目の前にまた二人現れたのなら――アイスにするわと張り切るのだ。
「ほう……俺をアイスに例えるならなンだ?」
「アイスにしてみなきゃわからないわ! でもきっと、あなたは甘さもあるけれど、悪戯心に満ちた一口ずつお味の変わるアイスかしら」
例えばチョコレートでもビター。その中にキャラメルが潜んで、ナッツも多種あるようなとキャンベルは言って。
それはとてもおいしそうと笑って千夜子にも視線向ける。
「あなたはベリーのお味! カシスアイスに混ざるドライフルーツの合わせのハーモニー!」
この二つ合わされば絶対美味しいわ! とキャンベルはやる気だ。
「随分押し付けがましい災魔もいたモンだなァ」
甘ェのは御免だと皮肉たっぷりにクロウは言って千夜子が先に一歩踏み込むのを視界の端にとらえていた。
その動きをクロウは援護する。
キャンベルに与えた感情を糧に、霊力で作られた朱の鳥が羽ばたいて、刃のように鋭い朱色の羽根を飛ばす。
最初の一撃をキャンベルはどうにかかわすものの、続けば追い込まれるのは必至。
「けどふたり一緒にいる相手はアイスに上手にできなかったのよね……」
本当は二人一緒にしたいけれどそうすると手強そう。
キャンベルは迷路を生み出し、二人を分断する。
生み出された壁に阻まれて――互いの姿は見えない。けれど、それで慌てることはなかった。
「これしきのことで焦るとでも?」
虹の花、咲き誇れば天上楽土――紡ぐと同時に百花繚乱の花畑に、己の足元から塗り替えていく。
咲き誇る花。一歩進めば生み出されるその花は赤のペチュニアだ。
その花言葉は、決して諦めない。ふわりと、風の流れが花嵐を起こして進むべき先を示していた。
そしてクロウも、ゆるりと歩みを進めていた。出口は、放った夜雀が見つけている。もうそちらへと向かうだけだ。
動じることもないのは、千夜子を信じているからだ。
当然、己の所までたどり着くと――それは揺らがぬ絶対的意思でもある。
と、クロウの足が止まる。
ふと目に入ったその部屋は、アイスに使うためのたくさんの食用の花々が置かれていた。
その中に――紫苑に似た花を見つけてクロウは手を伸ばす。
最近、夜行列車に乗った時に見た華――その姿に初恋の人の姿を重ね、知らず表情は緩んでいた。
哀愁を漂わせ、物思いに耽けた優しい顔。
そんな表情は――知らない。
見つけた、と駆け寄ろうとした矢先に千夜子はクロウのそんな表情を見たのだ。
憂いを含む知らない顔。
ふわりと、花弁がそよぐ。その色は紫――紫のペチュニアは『追憶』の言葉を持つ。
そこから動けず、胸の中にツキリと走るこの痛みは千夜子は今まで感じたことのない、知らぬものだった。
それを振り払うように、千夜子一歩踏み出した。
「……クロウさん見つけました!」
「おっと」
その胸の痛みに蓋をして、千夜子はクロウに飛びつく様に抱きついた。その衝撃に苦労は瞬いて驚くも、しっかりと受け止めている。
いつもより強く抱き着いたのはきっと気のせいではなく。
(「……私を見てほしい?」)
そんな気持ちがあることを、千夜子は見つけて、瞬く。
ふわ、と真っ白な、白のペチュニアの花弁がそよいでいく。それは無自覚の『淡い恋』を示すものだ。
クロウは口端をあげて千夜子へと笑み向ける。そして向ける言葉は。
「遅ェわ、バーカ」
「もー、バカとは! 走ってきたのに!」
千夜子の様子にクロウは手を伸ばし、そうかよとくしゃりとその頭を撫でる。
「出口はこっちだ」
先に歩み始めるクロウ。はい! と千夜子は頷いて追いかけて、隣に並ぶ。
クロウの示す方へと進めば――出口だ。
「分断したのに、一緒にでてきちゃったの!?」
そして二人同時に現れたことにキャンベルは慌てた。
「一気に決めますよ!」
炎をもって、このアイスを溶かして攻撃を。クロウも焔を剣に宿しキャンベルへと同時に踏み込んだ。
「アイスになんてされてあげませんよ」
「店ごと融かしてやろうか」
そんな二人の攻撃をキャンベルは慌ててアイス飛ばして軽減するが間に合わない。
熱い! と叫んで――一人じゃ叶わないとこの場から逃げ出すのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
アイス……?
先程までの試練は、私達を試すものだったのですね
私はアイスになるよりも、頂く方が好きです
……倫太郎殿の様子ではそれを問っている訳ではないようです
倫太郎殿がアイスになるのも嫌ですし
それを誰かが食べてしまうのは嫌です
そもそも、貴女のアイスの元は……
どんな相手であれ、やはりオブリビオンはオブリビオン
見た目に騙されてはいけませんね
倫太郎殿の詠唱と合わせて行動
早業の2回攻撃にて躱す隙もなく攻撃を仕掛けます
強化の為に敵がアイスを作り出しましたら火華咲鬼剣舞のなぎ払い
氷には炎で対抗と致しましょうか
敵の攻撃は見切り・残像にて回避、隙があればカウンター
回避が困難であれば武器受けでその場で防御
篝・倫太郎
【華禱】
美味しい調和……?
え?ちょ、マジで童話みてーなコトになってね?
部屋の試練と双六で味付けしました、みてーじゃん
つーか、調和が美味かろうと不味かろうと
夜彦は俺のだし俺は夜彦のだからよ
てめーに分ける余分はねぇってな?
……あ、ハイ
俺もあんた以外はヤだなぁ……
第一、振る舞うつってるソレもさ
そもそもは……うわー、めっちゃホラーじゃねぇか
あーもー!
ここから帰ったら暖かい部屋で
夜彦と一緒に美味しいの喰うからエンリョしとくー
場所と一緒に喰う相手は選びたいし!
篝火を防御力強化に使用
詠唱と同時に俺自身も華焔刀でなぎ払い
刃先返して2回攻撃
基本、夜彦の盾として陽動や囮を兼ねて立ち回る
敵の攻撃は見切りと残像で回避
●なるよりも、食べる方
他の猟兵たちからの攻撃の傷を抑えつつキャンベルは己の前に現れたふたりへと視線向ける。
「ひ、ひとくみくらいは、アイスにするんだから!」
あの迷宮を力合わせて抜けてきたならおいしいダブルアイスになるはずと紡ぐキャンベルに、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)はきょとんと瞬き一つ。
「アイス……?」
「美味しい調和……? え? ちょ、マジで童話みてーなコトになってね?」
篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)もなんだこの展開と首ひねる。
「先程までの試練は、私達を試すものだったのですね」
「部屋の試練と双六で味付けしました、みてーじゃん。つーか、調和が美味かろうと不味かろうと」
夜彦は俺のだし俺は夜彦のだからよと倫太郎は言い切って。
「てめーに分ける余分はねぇってな?」
「私はアイスになるよりも、頂く方が好きです」
と言って、夜彦はしばし考えて。
「……倫太郎殿の様子ではそれを問っている訳ではないようです」
倫太郎殿がアイスになるのも嫌ですし、それを誰かが食べてしまうのは嫌ですと夜彦は続けた。
その言葉に倫太郎は今までの勢いをいい意味で、削がれたような気持ちになる。
「……あ、ハイ。俺もあんた以外はヤだなぁ……」
倫太郎は僅かに苦笑浮かべ、第一と言葉継ぐ。
「振る舞うつってるソレもさ。そもそもは……うわー、めっちゃホラーじゃねぇか」
ええ、と夜彦は頷く。思わず片手で顔を半分覆った
「どんな相手であれ、やはりオブリビオンはオブリビオン。見た目に騙されてはいけませんね」
「なによ。アイス美味しいのよ! ごちそうしてあげるのに」
「あーもー! ここから帰ったら暖かい部屋で夜彦と一緒に美味しいの喰うからエンリョしとくー」
そのアイスは勘弁と、言う倫太郎。場所と一緒に喰う相手は選びたいし! と華焔刀を構える。
そして紡ぐ詠唱は焔と水、風の神力を纏い守り固めるものだ。
紡ぎながら刃を薙ぎ払い、くるりとその薙刀の柄を回して刃を再び向ける。合わせて夜彦も、刀身に瑠璃色の炎を宿した剣舞を見舞うのだ。
花が咲くように広がる炎は、キャンベルの持っていたアイスを溶かしていく。
「氷には炎で対抗と致しましょうか」
ふと笑って向けた言葉にキャンベルは歯噛みし、攻撃を仕掛ける。
けれどそれを、倫太郎が割って入り盾として守り弾いたり。さらに残像で回避も行っていく。
キャンベルも負けずに攻撃かけるが、二人の方が攻守のバランスが良く崩せないままだ。
「アイスにならないなら、もういいわ!」
これ以上戦っても、と見切りをつけるキャンベル。
彼女は二人の足を止めるべく攻撃を放ちこの場から逃げるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
城島・冬青
【橙翠】
さっきは美味しいハンバーグを食べましたしデザートにアイスを食べたいですね
アヤネさんはどのフレーバーが好きですか?
私はどれも好きですが最近はピスタチオにハマってます
薄緑色が綺麗だしナッツの風味がなんともいえません
アヤネさんはチョコケーキが好きなのでアイスもチョコかと思ったんですが柑橘系なんですね
なんだか意外
え?あーんですか?
て、照れちゃうなぁ…あはは(でも食べる)
はいはい、アヤネさんもあーんですね
(暫し2人の世界)
は!食べてる場合ではなかった
アイスにはなりたくないのでめっちゃ抵抗しますよ
刀を抜いてダッシュ
UCの効果を生かした超高速で斬りかかる
アイスにはなれなくてすみません
お題は衝撃波で!
アヤネ・ラグランジェ
【橙翠】
はあ、ここに来るまで楽しかったけど疲れちゃったネ
やり合う前にまずアイスを食べさせて
僕が好きなのはチョコ…じゃなくて
このオレンジシャーベットかな?
ピスタチオって食べたことがないかも
色が綺麗だし、ソヨゴがそれを好きで僕もうれしい
ちょっと味見をさせてよ
まずはこちらから
スプーンで掬って
はいあーんして
僕もあーん
ぱくり
うん美味しいネ!
なんか店員さんがガン見してるんだけど
仕方ない
やっつけますか
この迷宮は捕まったら厄介そうだなんとか逃げながら
アサルトライフルでソヨゴを援護
これで片付けようか
ソヨゴの衝撃波に合わせて
電脳魔術エレクトリックパレード(仮名)
【全力魔法】で吹っ飛ばすよ
●美味しい一口
「はあ、ここに来るまで楽しかったけど疲れちゃったネ」
アヤネ・ラグランジェ(十二の結び目を解き放つ者・f00432)の言葉に城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)はこくこくと頷いて。
「さっきは美味しいハンバーグを食べましたしデザートにアイスを食べたいですね」
「やり合う前にまずアイスを食べさせて」
そうしましょう、と戦いはすでに始まっているが店の方へと二人で足勧めケースの中を覗き込む。
「アヤネさんはどのフレーバーが好きですか?」
私はどれも好きですが最近はピスタチオにハマってますと冬青はケースの中にそれを見つけあれです! と指さす。
「薄緑色が綺麗だしナッツの風味がなんともいえません」
「ピスタチオって食べたことがないかも」
色が綺麗だし、ソヨゴがそれを好きで僕もうれしいとアヤネは微笑み、僕は、と視線を巡らせた。
「僕が好きなのはチョコ……じゃなくて、このオレンジシャーベットかな?」
「アヤネさんはチョコケーキが好きなのでアイスもチョコかと思ったんですが柑橘系なんですね」
なんだか意外と冬青は瞬いて、アイスをもらう。
一口食べればひんやり美味しい。その幸せそうな顔を見て、アヤネはソヨゴと名を呼んだ。
「ちょっと味見をさせてよ」
かわりにこっちのもあげる、とスプーンで一口すくって。
「はいあーんして」
「え? あーんですか?」
冬青は口元に近づくひとさじみつめ瞬いて。
「て、照れちゃうなぁ……あはは」
くしゃりと照れながらも冬青はその一口をもらって食べる。
それを見届けて、アヤネは嬉しそうにして。
「僕もあーん」
「はいはい、アヤネさんもあーんですね」
「うん美味しいネ!」
もう一口、と美味しいアイスを楽しんで。
けれどここに何をしに来たのかと言えば。
「は! 食べてる場合ではなかった」
冬青は最後の一口を食べ終わって、アヤネさんと視線向ける。
「なんか店員さんがガン見してるんだけど、仕方ない」
やっつけますかとアヤネは頷く。
「ちょっと休憩に店に戻ってきたら、お客さんがいるんだもの! 食べ終わるのくらい待つわよ」
あなたたちをアイスにするわ! とキャンベルは張り切っている。
しかし、アヤネも冬青ももちろんアイスになるつもりはない。
「アイスにはなりたくないので!」
刃を抜いて、冬青はキャンベルへ向かう。それに対してキャンベルもアイスを口に対抗しようとしたのだが、アサルトライフルをもってアヤネが阻止する。
黒蘭の花弁を、冬青はその身に纏う。そして放つは衝撃波だ。
「アイスにはなれなくてすみません、お代は衝撃波で!」
高速で斬りかかる。冬青のその動きにキャンベルは追い付けぬままやられるばかりだ。
そして、冬青の動きに合わせアヤネも電脳魔術向けるのだ。全力乗せた魔法を受けてキャンベルは吹き飛ばされる。
起き上がった彼女はむすっとした表情で。
「もう! このふたりも簡単になってくれないんだから!」
こんなのばっかり! とキャンベルは不満を漏らしもういい! と二人に背中向けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
【狼兎】
残念だけど、僕作るか食べる専門なので!
え、あ、ありがと…
紫崎君の上着を身に纏い
…ふふ、これまだあったかいや
これなら暫くは凌げそう!
翼の【空中戦】で距離を取りつつ
風の【高速詠唱、属性攻撃】で紫崎君の炎の火力上げ
迷路に迷路を上書き
【指定UC】で全体に花弁を散らし
【火炎耐性+オーラ防御】を身に纏い
僕の迷路の仕様さえ受け継げれば
敵にも届くよう【催眠歌唱】を響かせ敵の判断力を奪いながら
【聞き耳】で反響の仕方を聞き分け出口を確認
紫崎君を誘導
敵にギリギリ見つからない距離まで近づいたら
引火と同時に歌うのをやめ自爆したと錯覚させ
油断したところに光の【全力魔法】で攻撃+目晦まし
締めの攻撃は紫崎君に任せるよ
紫崎・宗田
【狼兎】
…おいチビ、これ着とけ
口には出さないが
病弱な澪が風邪引かねぇよう
今まで着てた上着をチビの方に放り投げ
ま、すぐに俺が暑くしてやるがな
★破殲に炎を纏わせての【属性攻撃】と澪を【庇う】行動主体
接近可能時は【鎧を砕く】程の【怪力】で【なぎ払い】
距離を取られた際や澪が狙われた際は澪の風も借り
素振りの【衝撃波】で放つ高火力の炎の鎌鼬で遠距離攻撃
炎は風に煽られることで威力を増すからな
敵のUCは龍形態の★クオンを囮に
クオンにゃ悪いが…食わせやしねぇよ
食われる前に【早業】で攻撃
迷路は澪の誘導に従い
【視力】で敵を見つけたら迷宮内の花弁に炎を引火
自身は【火炎耐性】
光魔法の目晦ましと同時に突っ込み【指定UC】
●気遣いに微笑んで
ひやりとした気配。それに紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)は僅かに眉間に皺をよせながら上着を脱ぐ。
「残念だけど、僕作るか食べる専門なので!」
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、現れたキャンベルの、アイスにするわ! という言葉に勢いよく返していた。
そこへ宗田は脱いだ上着を頭からばさりと、放り投げるようにかけてやる。
「わ!?」
「……おいチビ、これ着とけ」
「え、あ、ありがと……」
それは口には決して出さないが、病弱な澪が風邪引かぬようにと宗田の気遣いだ。
澪が上着に袖通せば、ぶかぶか。自分と宗田との体格差を感じるのと同時にわずかに残るぬくもりに澪はふにゃりと、彼に気付かれぬよう笑み浮かべて。
「……ふふ、これまだあったかいや」
小さく小さく、声零してぱっと宗田を見上げて。
これなら暫くは凌げそう! と宗田へと笑み。その視線はすぐにキャンベルへ。
その姿に、宗田は僅かに笑み零す。
「ま、すぐに俺が暑くしてやるがな」
宗田の持つ赤い狼の紋様が入った漆黒の巨大斧に炎が巡る。
その様を澪は翼で羽ばたいて、空中で距離をとり目にしていた。そして言の葉紡ぎ生み出した風は宗田の炎を大きくする。
「アイスに、なぁれ!」
キャンベルから放たれた攻撃――それを間に入ってあえて受けたのは赤い瞳の黒龍、クオンだ。
キャンベルはそれを口にしようとするのだが、それよりも早く。
「クオンにゃ悪いが……食わせやしねぇよ」
宗田が高火力の炎の鎌鼬を放つ。それは澪の生み出す風の力も得て、勢い増してキャンベルを襲う。
その手からアイスが零れると、クオンは元の姿に。
いらだちを募らせたのか、キャンベルは再び迷路を作り出す。それに閉じ込め時間稼ぎを狙っているのだろう。
澪は迷路の中でも落ち着いている。
まずは自分にやれることを――この迷路をもらっちゃおうと、破魔の花弁を散りばめた、音を反響する素材で出来た迷路へと上書きしていく。
そしてすぅと一息吸い込んで――キャンベルにも届く様催眠歌唱を響かせた。その音の響きでもって澪は出口を見つける。
「こっちだよ!」
出口まで誘導して、あと少しの距離。キャンベルを視認し、澪と宗田は動く。
最後の締めは任せるよ! と小さく紡ぐ澪に任せろと宗田は頷いた。
宗田が迷宮内の花弁に炎を投じて燃え上がらせる。そこへ光魔法を全力で澪が打ち込めば、キャンベルは視界を奪われ短い悲鳴をあげた。
その目くらましのうちに、宗田が突っ込み思い切り斧を振り下ろす。その熱と刃はキャンベルに確実に痛みを与えていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヘルガ・リープフラウ
・ヴォルフ(f05120)と共に
・アドリブ歓迎
貴女には『ひとつだけ』感謝しなくてはなりませんわね。
わたくしたちの絆を確かめる機会をくれたこと。
だけどその目的が人々に害を成すことならば容赦はいたしません。
おとなしく食べられてなどやるものですか。覚悟なさい。
【英雄騎士団の凱歌】でヴォルフを鼓舞
キャンベル、貴女の誤算は『二人の絆』に拘ったこと
わたくしたちの戦いは、救いを求め祈る民衆のため
数多の願いを背負って立つ覚悟が貴女にあって?
恐れることはありません。ヴォルフ、存分に戦って!
敵の攻撃は第六感で見切り回避、【鈴蘭の嵐】で抵抗
この鈴蘭は毒の花。迂闊にアイスに変えて食べれば、その身に毒が回りますわよ?
ヴォルフガング・エアレーザー
・ヘルガ(f03378)と同行
・アドリブ歓迎
随分と面妖な技を使うようだが……成程、文字通り『人を食った』態度というやつか。
全くヘルガには同感だ。唯一の感謝すべき点も、おとなしく食われる気はないということも。
自らの指先を噛んで傷つけ、傷口から【ブレイズフレイム】の炎を放つ
アイス棒を燃やし冷気に熱をぶつけて敵の攻撃を相殺
同時にアイス工場迷宮にも引火させ、妙な仕掛けがあれば破壊を狙う
敵は足場を凍らせ高速滑走するようだが、野生の勘で攻撃を見切り回避
足場の氷を炎で溶かして転倒を狙い、バランスを崩したところに【剣魂一擲】
ヘルガのくれた勇気が、俺の炎を一層燃え上がらせる
貴様のふざけた茶番も、これで終わりだ!
●二人の絆は深く
猟兵の攻撃から逃れたキャンベル。
けれど、次々とこの場に猟兵が、己が課した迷宮を踏破してやってくる。
ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)はその姿を目に、ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)を守るように前に立つ。
「随分と面妖な技を使うようだが……成程、文字通り『人を食った』態度というやつか」
ヴォルフガングは鋭い視線を向ける。
そしてヘルガもキャンベルへと視線向け、でもと紡いだのだ。
「貴女には『ひとつだけ』感謝しなくてはなりませんわね」
わたくしたちの絆を確かめる機会をくれたこと――それだけは。
「だけどその目的が人々に害を成すことならば容赦はいたしません。おとなしく食べられてなどやるものですか。覚悟なさい」
きっぱりと言い放つ。ヴォルフガングはそうだなと頷くのだ。
「全くヘルガには同感だ。唯一の感謝すべき点も、おとなしく食われる気はないということも」
ヴォルフガングがキャンベルへと向かう。
ヘルガは一息ついて歌を紡いだ。
「いざゆけ、志し高き勇士達よ。我等は希望の光なり。魍魎悪鬼も恐るるに足らず。無辜の願いと明日のために、共に手をとり立ち向かえ!」
キャンベル、貴女の誤算は『二人の絆』に拘ったこと、とヘルガは思う。
(「わたくしたちの戦いは、救いを求め祈る民衆のため。数多の願いを背負って立つ覚悟が貴女にあって?」)
歌いながらヘルガは思う。その覚悟は彼女にはないことは容易く想像できた。
その鼓舞を受けながらヴォルフガングは己の指先を噛んで傷つけた。その傷口から炎を放った。
キャンベルの向けたアイス棒を燃やし、冷気に熱をぶつけたのだ。
このままでは、と思ったのだろうか。キャンベルはアイス工場の迷宮を生み出し二人をその中へといざない時間稼ぎを。
「恐れることはありません。ヴォルフ、存分に戦って!」
その言葉を受けてヴォルフガングの放つ炎が一層強く燃え上がる。
ヘルガのその声を受けては力がみなぎるというもの。
自分たちを惑わせる工場、それを溶かしながら進み、出口を見つけた。
キャンベルはもう出てきたのと、己の足元を凍らせ滑ろうとするが、それよりヴォルフガングの向けた炎の方が早い。
「貴様のふざけた茶番も、これで終わりだ!」
猛る声と共に放つ一撃はキャンベルを確実に捕らえる。
ヘルガのくれた勇気が、俺の炎を一層燃え上がらせるのだと示して。
そして援護するように、鈴蘭の花をヘルガも向かわせる。
「この鈴蘭は毒の花。迂闊にアイスに変えて食べれば、その身に毒が回りますわよ?」
キャンベルは二人からの攻撃からいそいそと逃れていく。炎の激しさと花の嵐が収まった先にその姿は消えていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
明日知・理
【さゆり(f00775)】と共に。
アドリブ大歓迎
_
断る。
アイスクリームを食う気分でもねえし、
ましてやアイスクリームになるなんざ、ごめんだ。
▼戦闘
さゆりを最優先に庇う。
息は意識しなくても、もう自然と合う。
基本的には刀で攻撃を受け流しつつ、隙をみてカウンターを叩き込むが、
奴の放つアイスクリーム、が、元々人間だというのなら、斬り捨てるのは躊躇われた。故に蹴りや拳、刀の峰や柄で叩き落とす。
好機に対して俺が発動するのは『buddy』
黒き怪犬のUDC──シスが俺を覆って一つとなり、
この牙を、奴の葬送の一助とする。
四・さゆり
【マコ(f13813)】と一緒。
アレンジ、だいすきよ。
ーーー
そうね、
とっても美味しいでしょうね。
自信、あるわよ。
でも、あなたにはあげない。
わたしのお気に入り、に、
手、出さないでちょうだい。
潰すわよ。
ーー
わたしが左を向けば、自然と、
マコは補う様に右に刃を振るう。
マコが前に出るのなら、わたしが後ろから守ってあげるの。
わかるわ。だって、
この子と何度、
この傘を奮ってきたと思うの?
元が、人だろうが何だろうが、
わたしには関係ないもの。
ただ、さっさと眠らせてあげましょうか。
わたしの傘たちが相手してあげる。
マコの掩護なさい、傘たち。
整列。
赤い傘が幾数本、ずらり並んで、
さあさ、赤い雨を降らせましょう。
ばいばい。
●言葉と視線を、かわさずとも
キャンベルは肩で息をする。どうにか逃げだした先に頭一つ以上の差がある明日知・理(月影・f13813)と四・さゆり(夜探し・f00775)の姿が見えた。
その姿に何故だかキャンベルは不思議と惹かれ、アイスにしなきゃと思って。
「あなたたち、おとなしくアイスになってくれるかしら?」
「断る」
「でも美味しくなれるわよ」
その言葉に吐き捨てる様に理は言葉返そうとしたのだけれど。
傍らのさゆりが何か紡ぐ気配感じて閉じる。
「そうね、とっても美味しいでしょうね。自信、あるわよ」
でも、とさゆりは理をちらりとみて。ふふりとキャンベルへ笑って見せた。
「でも、あなたにはあげない」
ね? と問われ理はまぁそうだなと頷いて返した。理も、もちろんキャンベルの思うままになるつもりはない。
「アイスクリームを食う気分でもねえし、ましてやアイスクリームになるなんざ、ごめんだ」
わたしもならないし、させないわとさゆりは言う。
「わたしのお気に入り、に、」
手、出さないでちょうだいと――静かに。軽く言っているように聞こえてそうではなく。
潰すわよ、と続けた。
「っ! なによ! アイスにしてやるんだから!」
そして仲良くお店に並べてあげる! とキャンベルは己の足元に氷を這わせ滑走する。
その動きに合わせて、理が動く。さゆりの前にでてかばうように。 さゆりが左を向けば――理は補う様に右に刃振るう。
理が前にでるのだから、その後ろからさゆりは動く。
マコを守ってあげるのはわたしと。何度も共に動いてきたのだから言葉交さずとも、視線交さずとも動きはかみあう。
キャンベルの放つ攻撃。元々アイスであったとうそれを斬り捨てるのは躊躇われて、理は拳で払ったり蹴ったりで叩き落した。
その手に持っている刀で切り払った方が早いのに、とさゆりは思う。
(「やさしい子」)
元が、人だろうが何だろうが、わたしには関係ないもの――そう、ヤドリガミである少女は思うのだ。そこに感じる心の痛みや機微は鈍く薄い。
「ただ、さっさと眠らせてあげましょうか」
けれど、やるべきことはわかっていた。
確実に入る攻撃がない。キャンベルの苛立ちは募っていく。
死角から繰り出したと思った攻撃も、さゆりが弾いてしまう。
キャンベルがそのいら立ちを零し、さゆりは瞬き一つ向けた。
「わかるわ。だって、この子と何度、この傘を奮ってきたと思うの?」
赤い傘をくるりと回して、さゆりはわたしの傘たちが相手してあげると口端をあげて微笑んだ。
「マコの掩護なさい、傘たち。整列」
ひとつ、ふたつと赤い傘がずらりと並んでいく。
その様を目に、理はああと頷いて。
「―――"Thys"」
黒き怪犬のUDC──シスが理を覆って一つとなる。理は同一となるとともに深く踏み込んだ。
「さあさ、赤い雨を降らせましょう」
ばいばい、と柔らかに紡げば赤い傘が不規則に動いてキャンベルを狙う。
その傘の間を互いに邪魔することなく突き進む理。さゆりの傘がキャンベルの身を捕らえて。そこへ理の牙が傷の上をなぞっていった。
それは鮮烈な痛みになる。キャンベルは短い悲鳴を上げて転げる様に逃げていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
華折・黒羽
甘いのは好きですが…
アイスは今要らない、ですね。
いくら獣の身で多少の寒さは凌げるとは言え
身の内が冷えては元も子も無い
駆け出した姿のみを敵が捉えるよう
己は身を低くして彼の背を追う
予め縹纏わせた屠が冷気を溜め込めば
見計らったかのように開かれた視界の先飛び込んだ間合いから
地面抉り乍ら斬り上げる一閃に咲く氷花群
散った氷花の欠片に触れたなら氷菓子をも氷の檻に
拾い物食べたら、お腹壊しますよ
正しくは拾い物ではないけれど
零れた言葉に返しながらも
何が元となってるアイスかもわからないし、と言葉続け
…あったかいお蕎麦が食べたいです
ユルグさんの奢りで
─少年の日に日に増す図々しさは
きっと彼であるが故のものかもしれない
ユルグ・オルド
アイスご馳走してくれるってよ
黒羽、甘いの好き?
されるくだりは聴かなかった振りで
遊びじゃアなくてこうこなくてはと
何味がイイ? なんて駆け出しそう
冷えると聞けば違いないと笑いつつ
どうせならレモンがいいわ
真直ぐ狙いに行くのは目晦ましと気を引きに
余所見してんならそのまま切って落としちまうぞ
大振りな所作でも残念、今日は一人じゃない
間際で横へ飛んで黒羽に交代
降るアイスキャンディは叩っ斬、るが
…ええこれ刃べったべたになるよネ
潰すくらいなら食いたい
返る指摘にえー、と戯れる言葉程には甘くない
ね、戻ったら好きなモンでも食いに行こうか
尋ねれば返る言葉にやっぱり大仰に応えつつ
気安さと知れるからひとつ、先の約束をして
●気安さと図々しさのバランス
なるほど、つまりはと男は零す。
「アイスご馳走してくれるってよ。黒羽、甘いの好き?」
「甘いのは好きですが……アイスは今要らない、ですね」
華折・黒羽(掬折・f10471)は生真面目に答えて。だよな、とユルグ・オルド(シャシュカ・f09129)は笑って返し、キャンベルがアイスにするという、それは聞かなかった振り。
そして気持ちを戦いの方へも傾け、遊びじゃアなくてこうこなくてはとユルグは身軽に駆け始めた。
けれど、その中でも軽口を挟むのは、挟んでしまうのはユルグの性分もあるのかも、しれない。
「何味がイイ?」
「いくら獣の身で多少の寒さはしのげるとは言え、身の内が冷えては元も子も無いので、いりませんよ」
ユルグの後ろ、身を低くして追うように黒羽は駆ける。駆けながら帰ってきた言葉に間違いないと笑いつつ、どうせならレモンがいいわとユルグは笑って返した。
ただ真っすぐにキャンベルへと向かう。距離が詰まるのは僅かの時間で終わる事。
目晦ましと気を引くのを同時に、二人は行う。
刃を手に駆ける――向かう先から攻撃がとばされるのを切り払って。
「余所見してんならそのまま切って落としちまうぞ」
黒羽は縹纏わせた屠が冷気を溜め込ませていた。刃を振るう、ユルグの動きは大きなものだ。
けれどそれも狙ったもの。大振りな所作でも構わないのだ。
ユルグは――今日は一人じゃない、と笑って見せた。
間際で横へ飛べば、その影から黒羽が踏み込む。視界開いた瞬間、地面抉りながら斬り上げる一閃は氷花群を咲かせながら走り散る。
「このっ!」
苦し紛れにキャンベルが放った攻撃。それを横からユルグが叩き斬る。
「はいはい、っと……ええこれ刃べったべたになるよネ」
ぐちゃりと崩れて落ちるアイス。その痕残る刃を見てユルグは唸った。放っておけば後で悲惨なことになるのは間違いない。
「潰すくらいなら食いたい」
「拾い物食べたら、お腹壊しますよ」
正しくは拾い物ではないけれど、と黒羽は言葉続ける。
「何が元となってるアイスかもわからないし」
「えー」
確かにそうではあるのだけど。散った氷花の欠片が落ちたアイスを氷の檻に閉じ込めてもいく。
戯れる言葉程には甘くない。
よろめくキャンベルの姿を目にしつつ、ユルグは黒羽と視線向けて。
「ね、戻ったら好きなモンでも食いに行こうか」
「……あったかいお蕎麦が食べたいです」
と、しばし考えて紡いだ言葉。その後に、ユルグさんの奢りでと黒羽は足した。
「言うねぇ、黒羽」
ユルグはからりと笑って、じゃあ早く終わらせよっかと一歩踏み込み一撃加えた。気安さと知れるからひとつ、先といってもすぐかもしれない約束をして。
その姿を瞳に映し、日に日に増している図々しさを感じながら――けれどそれは、と黒羽は思う。
(「きっと、ユルグさんだから」)
ユルグ相手だからだろう。丁度良い距離感に心地よさもある。
一歩先に踏み込んだ彼を追いかけて黒羽も屠を向けた。まるで遊ぶ、追いかけっこのような攻撃をふたりで手向ける。
キャンベルはその攻撃をどうにか耐えて、身を翻し逃げていく。
逃げるのが早いとユルグは紡ぐ。けれど、攻撃かけるその手応えからすでに相応に削られていることはわかった。
黒羽も無理をして追うことはないかと思って。
「……お蕎麦の美味しいお店に行きましょう」
「食堂でいい?」
ここはアルダワ学園なのだから。きっと学食に安くて美味しいお蕎麦がある――はず。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
蘭・七結
【比華】
まあ、つめたい
なんだかステキな場所ね、あねさま
ナユとあねさま
ふたつが交じり合ったもの
出来上がる色はどんなものかしら
なんて、
コレクションされるつもりは、ないけれど
眼前を滑りゆく彼女を目で追う
嗚呼、そんなに翻弄されてしまうと
捕まえて、しまいたくなるの
残華の双刀を手に氷菓棒を薙ぎ払い
鬼ごっこは得意よ
“天からの奪略”
あかい花々があなたの背を追うでしょう
どこまでも、どこまでも
ほうら、捕まえた
まあ、使ってくださるのね
光栄だわ、あねさま
ナユと、あねさまの毒に歪んでちょうだいね
ずうとこの場所に居ると凍えるよう
あねさまの紅茶をいただきたいわ
まあ、愉しみだわ
角砂糖ひとつ蕩かして
あなたの紡ぐ御話が聴きたいの
蘭・八重
【比華】
ふふっ本当に素敵な場所ね
とても冷んやりとして気持ちいいわ
なゆちゃんと混ざり合う
嗚呼なんて素敵な事でしょう
出来るならそうしたいわ
でもなゆちゃんを食べるなんていけない子ね
【紅薔薇荊棘】で攻撃して敵を傷つけ動かなくする
血はとても温かいモノよ、それでゆっくり溶けなさい
なゆちゃんの毒を自分に浴び口へ
動かなくなった彼女に
そっと【紅薔薇のキス】をする
なゆちゃんと私の混じり合った毒のお味はどうかしら?
えぇ、なゆちゃんを冷やすなんていけないわ
ふふっ美味しい紅茶を淹れるわね
新しい物語の続きを語らいましょう
●まじりあうものは
ふわりと、冷気が広がる。
蘭・七結(戀紅・f00421)はかすかに吐息白くなるこの場所に瞬いて。
「まあ、つめたい。なんだかステキな場所ね、あねさま」
蘭・八重(緋毒薔薇ノ魔女・f02896)はふふっと笑い零しくるりと見回した。
「本当に素敵な場所ね。とても冷んやりとして気持ちいいわ」
そして、二人の前にも傷ついたキャンベルはやってくる。
姉妹の姿にああ、とため息のような吐息を落とし、今まで誰もアイスにできていないという満たされぬ心を向けるのだ。
「あなたたちは……アイスになってくれる?」
ふたり一緒ならもっとおいしいアイスになるわとキャンベルは言う。ここできっと、否定の言葉が返ってくるのだろうなとキャンベルは思っていたのだが。
「なゆちゃんと混ざり合う。嗚呼、なんて素敵な事でしょう」
出来るならそうしたいわと八重は微笑む。そして七結もぽとりと零す。
「ナユとあねさま。ふたつが交じり合ったもの、出来上がる色はどんなものかしら」
その様にキャンベルは瞬いた。二人の反応は明確な否定、拒否ではなく言葉巧みに誘導できればと思ったのだろうか。色々言葉ならべたてアイスになってというのだ。
「私のお店のケースに仲良く並んで頂戴!」
その言葉を聞きながらふたりは微笑んだまま。ねぇいいでしょうと勝手に手応え感じているキャンベルに、一層笑み深くして。
「なんて、コレクションされるつもりは、ないけれど」
ね、あねさまと七結は八重を見上げる。八重もええと微笑みたおやかに紡ぐ。
「でもなゆちゃんを食べるなんていけない子ね」
それは、だめと続けて。
なら、力づくでと足元凍らせ滑るキャンベル。その様を七結は目で追う。
「嗚呼、そんなに翻弄されてしまうと」
捕まえて、しまいたくなるの――七結は残華の双刀を手に、放たれた攻撃を薙ぎ払う。
「ナユ、鬼ごっこは得意よ」
ここは、果てよと笑う。ひらりひらりと牡丹一花、その赤い花々がキャンベルの背を追いかける。
どこまでも、どこまでも――それはやがてキャンベルに触れて。
ほうら、捕まえたと七結は微笑んだ。それに触れたとたん、キャンベルの速さは消えてしまう。
そしてキャンベルのその身を捕らえるのは八重の操る紅薔薇。その手元に咲く薔薇はいまだ白。けれどキャンベルの血を得て赤く、咲き誇るのだ。
「血はとても温かいモノよ、それでゆっくり溶けなさい」
そしてなゆちゃん、と八重は名を呼ぶ。
その意味する事に七結は瞬いて、まあと嬉しそうに微笑んだ。
「使ってくださるのね。光栄だわ、あねさま」
七結の毒を、八重はその身に受ける。
「ナユと、あねさまの毒に歪んでちょうだいね」
八重は微笑む。そして痛みに動けぬキャンベルへと口付けた。
薔薇色の、毒の口付け――それはふたり分の毒だ。
「なゆちゃんと私の混じり合った毒のお味はどうかしら?」
その問いかけに、キャンベルは言葉で答えることはできない。ただうめき声をあげて、のたうつばかりだ。
と、ふるりと七結は身を震わせた。
ずうとこの場所に居ると凍えるよう。
「あねさまの紅茶をいただきたいわ」
「えぇ、なゆちゃんを冷やすなんていけないわ」
帰りましょう、と八重は紡ぐ。毒に浸されたキャンベルはこのままきっと動けなくだろうから。
「ふふっ美味しい紅茶を淹れるわね」
「まあ、愉しみだわ」
角砂糖ひとつ蕩かしてあなたの紡ぐ御話が聴きたいのと七結は八重に幸せそうな瞳向ける。
あねさまとの時間が大切と知っているから。そして八重も、七結との時間は大事なものなのだ。
「新しい物語の続きを語らいましょう」
もうここに用事はないというように、キャンベルへと背を向ける。
キャンベルはどうにか、己の生み出すアイスを口にして――かつてその者がもっていた力で自分を癒す。
けれど、深く体力も何もかも削られて、彼女はどうにか今を繋いだだけだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リル・ルリ
🐟櫻沫
アドリブ歓迎
わぁ、あいすだよ、櫻!
どのあいすも美味しそうだねぇ
僕は、チョコがいいかな
ばにらに、苺も
君が桜あいすなら
僕はばにらみるく
ふふ、当然だよ
僕らの調和はばっちりとけあっている
僕の櫻を、君のあいすにだなんてさせないよ
歌唱には櫻宵への鼓舞をこめて
君には歌をあげる
蕩ける誘惑、「薇の歌」響かせ櫻の邪魔するあいすを《なかった》ことにするよ
今度は転ばないようにして
オーラ防御の水泡で君を守り支援する
こうやってどんな時だって
乗り越えていくんだから
櫻!あいす、食べよう
僕は、雪だるまみたいに二段重ねにしたいな
はんぶんこいいね
……尻尾ちゃんも?
八段重ねだ
櫻宵の尻尾の大蛇達は、少しは僕に懐いてくれたかな?
誘名・櫻宵
🌸櫻沫
アドリブ歓迎
四季を巡った先にはアイスキャンディのお店が、ね
うふふ
美味しそう
あたしなら、桜みるくかしら?甘さと塩っぱさがいい感じ…
ひと仕事終えたらね
たくさん遊べたから、尻尾ちゃんもご機嫌ね
あたしとリルのコンビネーションはバッチリなんだから!
リルの歌に心をすませ刀に纏わせるのは生命力吸収の呪詛
どんなアイスも両断にしてあげる
なぎはらい、呪殺弾と一緒に衝撃波を放つ
リルが作ってくれた隙を逃さずかけて、放つ「絶華」
あなたのためのアイスになんてなってあげない
……アイスになったリルを食べてみたい気持ちは…嘘よう
そうよ
こうして乗り越えてくの!
大蛇達も食べたいの?
…八段はちょっと…
ほら、リルに感謝なさい!
●これからも、いくらでも
手ひどくやられたキャンベルは休息かねてどうにか店へと戻ってくる。
すると、その前では。
「わぁ、あいすだよ、櫻! どのあいすも美味しそうだねぇ」
と楽しそうに、その尾鰭を揺らすリル・ルリ(想愛アクアリウム・f10762)と。
「四季を巡った先にはアイスキャンディのお店が、ね」
誘名・櫻宵(屠櫻・f02768)がいてケースの中を覗き込んでいた。
「うふふ。美味しそう」
「僕は、チョコがいいかな。ばにらに、苺も」
迷う、とアイスに好意的な様子。これは、と思ってキャンベルは飛びついた。
「いらっしゃいませ! アイスになさいます? それともアイスになります?」
その問いかけに、リルはきょとんとして。櫻宵はあたしなら、としばし考えた。
「あたしなら、桜みるくかしら? 甘さと塩っぱさがいい感じ……」
「桜みるく! 君が桜あいすなら僕はばにらみるく」
ひと仕事終えたらね、と櫻宵は紡いでキャンベルを見る。
その視線にリルもつられて、追いかけた。
「アイスに」
「ならないよ。僕の櫻を、君のあいすにだなんてさせないよ」
ああ、この二人も簡単にアイスになってくれなさそうとキャンベルは攻撃のそぶりを見せる。
「たくさん遊べたから、尻尾ちゃんもご機嫌ね。あたしとリルのコンビネーションはバッチリなんだから!」
「ふふ、当然だよ。僕らの調和はばっちりとけあっている」
だから歌紡げば、全て伝わる。
君には歌をあげると――鼓舞を込めて。
「――揺蕩う泡沫は夢 紡ぐ歌は泡沫 ゆらり、巻き戻す時の秒針 夢の泡沫、瞬く間に眠らせて」
そう、何も無かった。
歌いきるその瞬間にキャンベルが生み出そうとしていた迷宮が、そして放ったアイスも消えた。
それは何も、起こらなかった事にする歌。
リルの歌に心をすませ、櫻宵は静かに瞳開く。刃に纏わせるのは生命力吸収の呪詛。
「どんなアイスも両断にしてあげる」
再びキャンベルが放ったそれを、櫻宵は切り裂いて、呪殺段と共に衝撃波を放った。
リルが作ってくれた隙を逃すわけがないのだ。
「あなたのためのアイスになんてなってあげない」
言って、空間ごと両断する。
「……アイスになったリルを食べてみたい気持ちは……」
「櫻!」
「……嘘よう」
と、零れかけた言葉をリルが一声で制す。
キャンベルはいい組み合わせになるのに! と力振り絞ってその足元からアイスの棒を突き上げた。
けれど、リルが水泡でそれを砕いて守る。
「こうやってどんな時だって乗り越えていくんだから」
「そうよ。こうして乗り越えてくの!」
だからアイスには、ここでなる気はもちろんないのだ。
キャンベルは絶え絶え、ふたりの前から逃れようとする。
もうほとんど、戦う力も残っていないような――そして向かってくるそぶりも見せないキャンベルを負うことは、リルも櫻宵もしなかった。
「櫻! あいす、食べよう」
僕は、雪だるまみたいに二段重ねにしたいな、とそれを想像してリルは嬉しそうにする。
それはきっと、ふたりではんぶんこして食べるのだろう。
そう思うと嬉しくて、リルの尾鰭がふわりと楽し気に揺れた。
その様に櫻宵も嬉しそうにしていたのだが、もぞりと主張を始める己の尻尾の気配。
「大蛇達も食べたいの?」
「……尻尾ちゃんも? それは」
八段重ねだ、とリルは真面目に紡いだ。
八段。
それを想像して、櫻宵はすぐ崩れそうと思う。
「……八段はちょっと……」
せめて四段ずつふたつかしらと櫻宵は言う。八段を見れないのは残念だけど四段でも楽しそう。
リルはおいしいの食べよう! とリルが笑えば櫻宵は尻尾たちに声かける。
「ほら、リルに感謝なさい!」
その声に尻尾たちはリルを見て、そしてちょこっとだけ頭を下げた――ように、見えた。
僕に懐いてくれたかな? とリルは思うのだけれど、まだちょっとツンツンされているような気もする。
けれど、仲良くなれる日もやがてあると思うのだ。だってその尻尾たちも櫻宵の一部なのだから。
これから一緒に、いろんなことをする日々はいくらでもあるから仲良くなる機会もいっぱいあるはず。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
霧島・ニュイ
クロトさんと/f00472
いやいやいや、アイスになりたくないよ!!コレクションも御免だし!
人をアイスにしても美味しくないし!そもそも僕とクロトさんて調和性はあっても凄いマズイものが出来上がりそうじゃない!?
…え?だってー。
足元注意
滑らないように、敵の攻撃を受けないように注視して見切り
タイミング合わせて、畳みかけるように連携
UC
右に雲、左に霧
スナイパーで命中率を上げ、クイックドロウで早撃ちし2回攻撃
クロトさんの逆側に移動して飛びずさり
鋼糸が彼の合図
敵のUC封じられればスナイパーでトドメを
お姉さん可愛いけど、こんな危険な人、怖くてあそべなーい♪
おやすみー
クロトさん、ホント奪う側でいたい人だよね♪
クロト・ラトキエ
ニュイ(f12029)と。
美味しい調和、ねぇ…。
デュオも良きハーモニーでしょうが、
トリオの良さも先刻再確認してきたばかり。
幅も見識も狭い、そんな方のコレクションは御免ですね。
ってニュイ、それ言っちゃいます?
否定は控えますけどもー。
氷の足場…
速度が乗ろうと、進める方向性、踏み込みの難さ、不安定さ…
陸以上に動きは限られる。
敵の動き又は残像や軌跡、攻撃への予備動作等、
見切り得た情報に知識も上乗せ行動予測、
回避、或いはカウンターに繋げたく。
ニュイとは逆へと飛び退き、ナイフ投擲。
外す?
いいえ。狙いは
――玖式
後は鋼糸にて機を合わせ連携し攻撃。
二人の調和、どうぞ味わいくださいな。
喰われる側は、柄じゃ無いんで
●味がいかなものでも、これは調和
己の身が限界近いということはわかっているのだ。
わかっているのだけれどキャンベルは紡がずにいられない。
「私のアイスに、コレクションになりなさい!」
本日、なにも収穫がないキャンベルの言葉。それを受けた霧島・ニュイ(霧雲・f12029)は。
「いやいやいや、アイスになりたくないよ!! コレクションも御免だし!」
「美味しい調和を奏でられるはずよ!」
「美味しい調和、ねぇ……。デュオも良きハーモニーでしょうが、トリオの良さも先刻再確認してきたばかり」
幅も見識も狭い、そんな方のコレクションは御免ですねとクロト・ラトキエ(TTX・f00472)は苦笑交じり。
その言葉にそうそう、とニュイも頷く。
「人をアイスにしても美味しくないし! そもそも僕とクロトさんて調和性はあっても凄いマズイものが出来上がりそうじゃない!?」
「ってニュイ、それ言っちゃいます?」
「……え? だってー」
「否定は控えますけどもー」
あははと二人で笑い合う。そんな様子に、キャンベルはまずくても調和は調和よ! とヤケのようだ。
アイスになってみればわかるわ! と氷の足場生み出して滑り始める。
氷の上を滑りながら放たれる攻撃を、足元に注意しつつ上手に見切ってかわす事数度。
「速度が乗ろうと、進める方向性、踏み込みの難さ、不安定さ……」
陸以上に動きは限られるとクロトは観察していた。
そして、ニュイと声かける。
「そろそろやっちゃう?」
「そろそろやっちゃいましょうか」
キャンベルが次に攻撃放つ。その瞬間――ニュイとクロトは互いの逆方向へと飛び退く。
クロトはナイフを投擲し、ニュイは右手に雲、左手に霧をもって狙い撃つ。
「当たらないわよ! 外れね!」
「外す? いいえ。狙いは――」
ひゅっと、鋼糸がしなる。投げられたナイフを起点にその鋼糸はキャンベルを捕まえ、動きを、その技を封じた。
それが合図。
「二人の調和、どうぞ味わいくださいな」
アイスではありませんがというクロト。味わってもらうのは、攻撃の味。
ニュイもタイミングを合わせ、攻撃を畳みかける。
鋼糸はその身を引き絞り、そして銃弾が身を打つ。
「お姉さん可愛いけど、こんな危険な人、怖くてあそべなーい♪」
おやすみー、と。間延びした声をニュイは向ける。
ふたつ、向けられた銃口ふたつ。右手と左手、その両の手にもった銃から放たれた弾丸がキャンベルを貫いた。
今まで相応のダメージを溜め込んでいたキャンベル。
ニュイが放った銃弾は引き金だ。それはキャンベルの身を持たせていた堰を崩し、彼女の身は弾けるように消えていった。
「アイスみたいに溶けるかと思っていたんですけど」
それホラーじゃん! と間髪入れずにニュイは言う。そしてふふと笑って。
「クロトさん、ホント奪う側でいたい人だよね♪」
その表情にクロトは穏やかに、ええと笑って返す。
「喰われる側は、柄じゃ無いんで」
だよねーとニュイは紡ぎ、でもさと続けた。
「アイスになってたらどんな味になったかなーってちょっとだけ、思う」
せめて食べられる味であればいいですねとクロトは言う。そしてニュイは、その言葉そっくり返すよ! と楽し気に紡いだのだった。
迷宮の奥にあったアイスクリーム店はこれにて閉店。
けれど、ふたりでなければ進めぬような迷宮はまだほかにもある――かも、しれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵