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マグロ怪人の受難in猫カフェ

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●地獄inキマイラフューチャー
 人類が滅びた後の世界、キマイラフューチャー。だが、人類以外の生物はちゃっかり生き残っていたりする。例えば、猫などである。
 猫カフェ『ねこまっし蔵』では、元気と愛嬌あふれる猫達と安くて美味しいメニューでお客を癒やしてくれる、そんな憩いの場である。…と、ホームページには書いてある。
「ご、ご注文はどういたしますかツナ?」
 何かに怯えるように周囲を見回しつつ、お客から注文を取るマグロ怪人ツーナー。
 そう、猫カフェ『ねこまっし蔵』は店員が全てマグロ怪人という異色の猫カフェであった。そして、客達も求めているのは癒やしではなかった。
「えー、あんみつセットにしようかなー?」
「んじゃ、俺はたい焼きセットがかな?あーでも、ドリングが迷うなー?」
「あ、たい焼きかわいい。私もそれにしようかなー?でも、カロリーとか気になっちゃうしー?」
「は、早く決めて欲しいツナ…」
「店員がお客を急かすなんて横暴じゃなーい?」
「言えてるー、アハハ」
 客として来ている若い男女のグループはニヤニヤと笑みを浮かべながら、ゆっくりメニューを決めようとしている…いや、メニューを決める気など毛頭ないのだろう。彼らはお目当ての為にマグロ怪人を足止めしているのだから。
「は、早く決めてくれないと、奴らが…奴らが来るツナ!」
「にゃ~ん♪」
「「キターーーーー!!」」
 マグロ怪人が恐れていたこと…店の猫達が一斉に襲いかかってきたのだ!そして、その様子を一気に撮影したり動画にアップする若者達。
「づなあああああああああぁぁぁ!!!」
 自分に噛み付いてきた猫達を振り払おうと悶えるツナ怪人。
「見ろよこいつの顔、チョーウケルし!」
「怪人だから、こういう所を動画に上げても削除されづらいのがいいよな!気分は猟兵?」
「ねえねえ?私、またたびの粉持ってきたんだけど?」
「いいねー。『マグロにまたたびかけてみた!』面白そうじゃね?」
「づなあああああああああぁぁぁ!!!」
 若者達はマグロ怪人に更に追い打ちをかけて笑い声を上げる。そして…。
「いいね♪いいね♪」
 その様子を影から見てほくそ笑むオーナーの姿があった。

●グリモアベース
「……これは…不愉快」
 グリモア猟兵の中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)はキマイラフューチャーで配信された動画を猟兵達に見せ呟いた。
 動画には猫カフェで猫に襲われてるマグロ怪人と、マグロ怪人が逃げられないように色々と妨害をして楽しんでいるキマイラの若者たちの姿あった。ちなみに動画には『怪人なので合法』『むしろ正義』みたいなタグも付いていた。
「…猫カフェで働いている怪人達をいじめる動画……というのが流行ってるみたい。…配信者は…他にも何グループかいるわ」
 中には過去、いいね欲しさに犯罪まがいの迷惑行為を動画に上げていたグループなどもいるらしい。
「…『怪人だから何やってもいい』…そう言うスタンスで配信してるみたいだけど…いつか…痛い目を見る日が来る。…それに…こういうことをやるようになって…怪人以外に迷惑をかけないという保証もない」
 もしかしたら、動画配信者のモラルに悪影響を及ぼすこと…それが狙いかもしれないと。
「…あと…動画へのコメントで……『怪人さんかわいそう』…という意見も。…同情で…怪人の味方を増やすのも……狙ってるのかも」
 流石に考えすぎかもしれないが、彼女は真剣にそう考えているようだ。
「…だから…貴方達には……例の猫カフェに行って…怪人達を掃討して欲しいの。…かわいそうに見えるかもだけど…この世界のためにも…マグロ怪人達の為にも…それが一番だから」
 彼らもこんな目に遭う為に『骸の海』から引っ張り出された訳ではないだろう。きっちり倒して元の居場所に帰してやるのが、猟兵の出来るせめてもの救済であると彼女は語る。
「…一応言っとくけど…お客は…戦闘に巻き込まないようにね。…勝手に避難してくれるとは…思うけど」
 悪質な動画を上げていようと守るべき対象ではあるとのこと。
「…あとは…怪人を倒し終わったら…猫カフェで……猫と戯れてきてもいいわ。…怪人は消えても…お店は残るから。…メニューとかも……盛り付ければ完成のものとかが…多いみたいよ?」
 その後の無人となったお店や猫達も、キマイラ達が何とかしてくれるだろうとのこと。
「…それと…あのお店に集まっていた…動画配信者達に……何か言いたいなら…言ってみても…いいかもね」
 そういうと彼女は猟兵達を送り出すのだった。


麦門冬
 皆様こんにちは。マスターの「麦門冬(むぎとふゆ)」と申します。
 今回は猫カフェで活動している怪人達を倒してもらいます。これを許すと、なんだかんだで自分の行為を正当化しちゃう悪質動画配信者が増加して、なんやかんやで世界が滅ぶんじゃないかなって思ってます。あくまで想像ですが。
 後は補足事項です。

●マグロ怪人ツーナー
 オーナーの命令で一般人に危害を加えてはいけないと言われているため、お客にされるがままになっています。ただし、猟兵には今までのうっぷんを晴らすかのごとく攻撃してきます。一般人を巻き込まないように配慮はしますが。

●謎のオーナー
 自分のお店関連の動画にいいねを送ることを欠かさない謎の怪人。木の実が好物。

●お客
 怪人達が自分達に危害を加えないのをいいことに好き放題やってる若者達。大半がキマイラ。いいねの為ならルールやマナーを破ってもいいとか考えちゃうような人達。マグロ怪人の実力を目の当たりにすれば考えを改めるかもしれませんし、第三章あたりでお説教すれば話を聞いてくれるかもしれません。
 避難誘導はしなくても、戦闘に巻き込まれないよう避難してくれます。

●猫カフェ『ねこまっし蔵』
 元気な猫達が迎えてくれる猫カフェ。メニューは和風がメイン。
 怪人達を倒した後は、ここでお茶することもできます。猫と戯れるもよし、お店の料理を引っ張り出して堪能するもよし、動画を配信するもよし、ここに来ていたお客達に話しかけるもよしです。話しかけて何かアプローチする際は、能力値に沿ったパフォーマンスをしても良いでしょう。

 それでは、皆様の冒険を心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『マグロ怪人ツーナー』

POW   :    止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ   :    水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

久留米・圓太郎
不愉快、だな。
店員をいたぶって、その様をアップするとは。
オマケに俺も三毛猫(と鳩)のキマイラ。これはあとでキッチリと…

とはいえ、先ずは目の前にいる、怪人の暴走を止めねば、な。

ここは【サモニング・ガイスト】で、【炎】攻撃で、炙りマグロにしてしまうか。

属性攻撃、全力魔法、投擲、誘導弾、2回攻撃。
これで何とかいけるか?

(ゴクリ!)ヤバいぞ。俺自身が猫のパーツがあるの忘れてた!!
(マグロの焼けるニオイに反応し、鼻ひくひく耳ぴくぴく)



●魔法使いの一番弟子と怪人の本分
(不愉快、だな。店員をいたぶって、その様をアップするとは)
 久留米・圓太郎(自称魔法使いの一番弟子・f00447)の視線の先にはマグロ怪人をいじめて動画撮影をしている若者達。
「ねえ、コイツ泣いてるよ。キモーイ」
「ギャハハ、これなら結構いいねを貰えるかもな!」
(オマケに俺も三毛猫(と鳩)のキマイラ。これはあとでキッチリと…)
 若者達には同族も混じっている。そのことがより彼の心をザワつかせる。
「とはいえ、先ずは目の前にいる、怪人を何とかせねば、な」
 そう言うと圓太郎は気持ちを切り替える。11歳とは思えないその姿は常日頃『俺の前世は、世界を救った偉大な魔法使いの一番弟子』と言っているだけあるのかもしれない。
 圓太郎が店内に入ると、雰囲気が一斉に変わる。怪人を含めたオブリビオンは猟兵を一目見れば本能的に「敵」と察知する能力があるのだ。マグロ怪人達はこの三毛猫(+鳩)のキマイラを客とは違う存在と見抜いた。
「…猟兵ツナ」
「猟兵は倒すべしツナ」
「…ッ!?」
 覚悟していたとは言え、今まで情けなくいじめられていた怪人達が戦士としての表情となり、一斉に圓太郎の方を向いたのには面食らった。
「「「猟兵は排除するツナ!!」」」
 マグロ怪人達の口から一斉に水鉄砲が飛ぶ。マグロ怪人のユーベルコード【水を得たお魚】である。
「痛ッ!」
 水とは言え、高圧で射出される質量を伴った物体である。猟兵でなければ体がバラバラになっていてもおかしくはない。
「そうこなくっちゃ!」
 圓太郎はユーベルコードを発動させると傍らに槍を携えた精悍な戦士が現れる。圓太郎の【サモニングガイスト】だ。
「「「ツナー!!!」」」
 マグロ怪人達が再び水鉄砲を飛ばす。だが今度は戦士が槍に炎を灯し、水鉄砲を打ち払う!その瞬間に大量の水が蒸発し、蒸気の霧となる。
「な、何だこれ!」
「なんか全然見えないんだけど!」
「これ、なんかヤバくない?」
 突然の状況にお客達の騒ぐ声が響く。
「くっ、これでは敵が狙えないツナ…!」
 そう言って周囲を警戒するマグロ怪人の目の前に、霧に紛れて近づいてきた戦士が現れる。
「…」
「ツナーーー!」
 マグロ怪人は戦士の槍によるひと刺しを受けると、そのまま炎に包まれる。炎の勢いで霧が散った時、そこにはコンガリと焼けたマグロ怪人がいた。
「炙りマグロ一丁上がりってところかな?」
 そう言いつつ、圓太郎はゴクリと唾を飲み込む。
(ヤバいぞ。俺自身が猫のパーツがあるの忘れてた!!)
 マグロの焼ける匂いに反応し、鼻や耳がピクピクするが、必死に魔法使いの一番弟子としての体裁を保つ圓太郎。
「にゃ~ん」
 それを知ってか知らずか、猫達が焼かれたマグロ怪人に群がっていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

アリア・ヴェルフォード
マグロ怪人可哀相ですね…流石に同情を覚えます…
こんな可哀相なトロ怪人を倒さなくてはいけないなんて…(じゅるり
大トロ怪人…これ部位持ち帰っても構いませんよね…
私も腹をくくりましょう!
ネギ大トロ祭りが私を待っている!


【POW】
となれば下手な魔法で攻撃したら身が傷んじゃうかもしれませんね!
となれば剣刃一閃!すぱっと切り捨てましょう!
頭に血がのぼっているなら冷静な判断は難しいでしょうし残像を使って上手く回避しながらですね!


相手も食べられまいと必死…もしかしたら手痛い一撃を食らうかもしれません!
油断せずに行きましょう!



●目指せ!大トロ食べ放題
(マグロ怪人可哀相ですね…流石に同情を覚えます…)
 アリア・ヴェルフォード(謎の剣士X・f10811)もマグロ怪人には思うところがあるようだった。
(こんな可哀相なトロ怪人を倒さなくてはいけないなんて…)
 じゅるりと涎が垂れそうになるのを我慢する。
「大トロ怪人…これ部位持ち帰っても構いませんよね…?」
 答えはないが、あたりに漂う焼けたマグロの香りが彼女の鼻孔に届く。
「仕方ありません。私も腹をくくりましょう!」
 同情を決意と食欲で押さえ込み、戦場へと入店するのであった。

「「にゃ~ん」」
 焼けたマグロに食らいつこうとするが、冷めるのを待っている猫達。その姿に恐怖を思い出す大トロ怪人…もといマグロ怪人達。
「「ツ、ツナーーーー!」」
 だが、これからが彼らの本領発揮である。この恐怖こそが彼らに無限のスタミナを与える。そしてそこに…
「大トロ怪人を補足…速やかに倒します。身が傷まないようにしませんと…となれば、下手な魔法より刃物ですかね?」
 そう言って手に聖剣を出現させるアリア。その目は完全に獲物を狙う肉食獣のそれである。
「ヅナアアアアアアアア!」
 本能的に『あ、これ食べられる』と悟ったマグロ怪人だが、恐怖心を力に変え、腕をぶん回して突撃してくる。
「頭に血がのぼっているなら冷静な判断は難しいでしょう…ここは冷静に回避して」
 残像を残すような華麗な動きでマグロ怪人の攻撃を回避する。その後の隙を狙って【剣刃一閃】を…
「うわっ!」
 しかしマグロ怪人のユーベルコード【止められない止まれない】は継ぎ目なく終わりのないラッシュをアクアに向けて繰り出す。
「ちょっと!これは!」
 敵のラッシュにかわしてゆくアクア。一発は顔スレスレを通過し、風圧でアホ毛がものすごい勢いで揺れる。アクアとマグロ怪人でユーベルコードの相性は正直言って悪い部類であった。ここまで一発ももらわずに済んだのは運が良かったかもしれない。
「油断しているつもりは、なかったんですが、ね!」
 今までのラッシュで掴んだタイミングを元に、カウンター気味に斬撃を合わせる。
「ツナァ……」
 鋭い斬撃にドサリと倒れるマグロ怪人。
「ネギ大トロ祭りが私を待っている!」
 そういうとアリアは次の獲物に躍りかかるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ローズ・ベルシュタイン
■心情
怪人たちも可哀そうですけど、
倒してしまう事が何よりの救済になるのでしょうね。
後はキマイラ達も、もっとモラルを持ってほしいですわ。

■行動
POW判定の行動を取る。

『トリニティ・エンハンス』を使用して、
『炎の魔力』を強化しますわ。

『時間稼ぎ』をして、キマイラ達が逃げるまでの時間を稼ぐ。
その後は、『2回攻撃』『属性攻撃』などで
炎属性を使用した攻撃を行いますわね。
敵の攻撃は『見切り』で避ける様にしますわ。
特に、止められない止まらないは確実に回避するようにします。
回避できたら『カウンター』で反撃。

水を得たお魚には、
相手を水浸しの地形から出てくるよう、挑発などして誘き寄せますわ。


紫崎・宗田
救いようの無ェ事件もあったもんだな
どいつもこいつもくだらねぇ勘違いしやがって
後で覚えとけよ

退避行動の鈍い客がいれば【殺気】で追い出し
つーわけだ…これも仕事なんでな
怪人ども
テメェらの気苦労だけは労ってやるよ
自由になりてぇならかかって来な

敢えて自分からは仕掛けず
怪人から仕掛けて来たら初撃のみ【武器受け】
いい威力だ
だが…まだ足りねぇな

【怪力、衝撃波、吹き飛ばし】で弾き飛ばし
以降は【見切り】で攻撃(特に猫)回避
【2回攻撃、範囲、気絶攻撃、なぎ払い】で殲滅
万一攻撃を受けても【気合、各耐性】で気にしない
むしろそれはそれで好都合だ
テメェらの溜め込んで来た色んなもん
俺がまとめて焼き尽くしてやるよ!(UC発動)



●薔薇のように優美、炎のように熾烈、鬼のように豪快
「怪人達も可哀そうですけど、倒してしまう事が何よりの救済になるのでしょうね。」
 ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は戦場となった店内を見回し、そう呟く。客達に虐げられていたときよりも、心なしか怪人達は活き活きしているようにも見えた。
「後はキマイラ達も、もっとモラルを持ってほしいですわ」
 視線の先には逃げ遅れたキマイラ達の姿がある。
「まずは彼らを逃してあげませんと」
 そう言うと彼女は怪人達の前に出て、優美な挨拶をする。
「はじめまして皆様方。私、猟兵をさせていていただいておりますローズ・ベルシュタインと申しますわ。今からあなた方を『骸の海』へ送り返して差し上げますので、お覚悟はよろしくて?」
「ツナ?」
 突然の場違いな、それでいてどこか高圧的な挨拶にマグロ怪人達は反応に迷う。
「イ、猟兵は倒すべしツナ!」
 マグロ怪人が一斉にローズの方へ向き、襲いかかった。

「やべぇ、やべぇよ」
「こ、これ、逃げないとじゃない?」
「しかし何だあの猟兵、いきなり挨拶とか」
 逃げ遅れたキマイラ達は攻撃がこっちに来ないように震えながらもローズの行動を訝しむ。
「テメェらを逃がすためだよ」
「ヒィ!」
 不意にキマイラ達の所に現れたのは紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)だ。長身の羅刹に萎縮するキマイラ達。
「分かったら、巻き込まれねえうちにとっとと失せな!」
「は、はぃぃぃ!」
 宗田が軽く殺気を放つと、それに弾かれるように店の外へ逃げ出すキマイラ達。
「救いようの無ェ事件もあったもんだな。どいつもこいつもくだらねぇ勘違いしやがって。後で覚えとけよ」
 キマイラ達が無事に店外へ逃げ出せた様子を見届けると戦闘の激しいところへ足を運ぶのだった。
「つーわけだ…これも仕事なんでな」

 ローズは【トリニティ・エンハンス】で炎の魔力を身に纏わせるとロングソードを奮い、マグロ怪人と斬り結ぶ。
「ツナアアアアアアア!」
 相手の【止められない止まれない】のラッシュをひらりとかわし、カウンター気味に斬撃を入れることでマグロ怪人を倒す。だが、相手のラッシュで周りに纏っていた魔力が吹き散らされる。こちらもユーベルコードの相性は良くないようだ。
「この程度では私を倒すことできませんわよ」
 しかし、そのような様子は敵には見せまいと炎の魔力を再びエンチャントし、マグロ怪人達を挑発する。
「よくも仲間をツナ!」
「覚悟するツナ!」
 そう言ってローズに殴りかかるマグロ怪人達。だが、そこに割って入る姿があった。
「怪人ども。テメェらの気苦労だけは労ってやるよ」
 マグロ怪人達のラッシュをそれぞれの手に持った巨大武器で受け止める。
「いい威力だ。だが…まだ足りねぇな」
 それぞれの手に持った巨大剣と巨大斧を振り回し、マグロ怪人達を弾き飛ばす。そこからは宗田とマグロ怪人達の激しい打ち合いが始まる。マグロ怪人の攻撃をパワーでねじ伏せ武器で打ち返す宗田。何発かは打ち返せずに血飛沫が飛ぶが、気にせず斬り返す!
「攻撃を受けてしまっていますわよ。大丈夫ですの?」
 他のマグロ怪人の攻撃を避け続けるローズが宗田に声を掛ける。
「ハッ!むしろそれはそれで好都合だ。テメェらの溜め込んで来た色んなもん、俺がまとめて焼き尽くしてやるよ!」
 だが、持ち前のタフネスで耐える彼は気にしていないようだ。それどころか、傷口から炎を吹き出し、【ブレイズフレイム】の炎がマグロ怪人達をこんがりと焼く。
「「ツナアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」
 いい匂いを漂わせてマグロ怪人がドサリと倒れる。
「テメェら!自由になりてぇならかかって来な!」
「私達がきっちり料理してさしあげてよ!」
 戦いはまだまだ続く。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マルコ・ガブリエル
マルコは考える
「笑い者にされ、辛い思いをしている怪人ツーナーさん…
マグロ怪人であれど、猫カフェで働こうとしている方…
ちゃんとした客として行けば、接客の楽しさを実感させてあげられるのではないか」

だが怪人は自分が猟兵だと気づくと話す前に攻撃してくるであろう

「雇うオーナーさんの行動も怪しいですし…こんな事を続けている真意も知りたい…
キマイラの未来を担う若い方々の意識を変える事にも目を向けたいですわ…」

怪人ツーナー同様、周りを囲む若いキマイラやオーナーの事も気になるようだ


レナ・フォレストキャット
うにゃ。
猫が苦手で、勝手にいたぶられるマグロ怪人かにゃ??

よくわからにゃいにょ。
でも、今、猟兵には攻撃したにょ。
だから、あたしたちがボコることになるのにぇ。

ちにゃみに、水浸しにゃ、モップで水を吸わせて外に流すにぇ。
敵を強化させる必要はにゃいのにぇ。

こうにゃったら、歌を歌うニャン。


マグロ、マグロ、マグロはオイシイ、オイシイからマグロ…てにゃ感じニャ。



●考える者と行動する者
 マルコ・ガブリエル(オラトリオの聖者・f09505)は考える。
(笑い者にされ、辛い思いをしている怪人ツーナーさん…。マグロ怪人であれど、猫カフェで働こうとしている方…ちゃんとした客として行けば、接客の楽しさを実感させてあげられるのではないでしょうか)
 キマイラフューチャーで様々な怪人の企みに関与してきた彼女でも、この怪人は今までの怪人達と違うのではないか、話せば分かってくれるのではないかと。
 だが、彼女は気づいていた。話しかける前にマグロ怪人が攻撃してくることを。マグロ怪人達は彼女の方を向くと、【水を得たお魚】による水鉄砲を飛ばす。
「貴方達は…!」
 マルコは戦う策やユーベルコードの用意もなくここへ踏み入れた。マグロ怪人のことだけではない。彼らの周りを取り囲むキマイラの若者達やオーナーのこと、今回の一連の真意を知りたい!その気持が敵からの攻撃への反応を鈍らせた。
「うにゃ」
「え?」
 マルコは何者かに引っ張られ、間一髪攻撃を回避する。振り向くと、そこにはレナ・フォレストキャット(山猫協奏曲・f10827)の姿が。
「猫が苦手で、勝手にいたぶられるマグロ怪人かにゃ??よくわからにゃいにょ」
 マグロ怪人を眺め首をかしげるレナ。自分と同じく疑問に思っている人もいるんだ、そうマルコが思った矢先。
「でも、今、猟兵には攻撃したにょ。だから、あたしたちがボコることになるのにぇ」
「え!?」
 店から拝借したのか、手にモップを持ち、構えるレナ。
「よく分からないなら、気にならないんですか!?」
「わからないにゃ」
 マルコの言葉に即答するレナ。
「だから、まずは、わかっていることを片付けるんだにょ」
 そう言うとモップで床を掃き、マグロ怪人の水鉄砲で濡れた床の掃除を始める。
「水浸しにゃ、モップで水を吸わせて外に流すにぇ。敵を強化させる必要はにゃいのにぇ」
 濡れた床に立たれると、マグロ怪人はパワーアップしてしまう。レナはそれを封じ込めてしまおうというのだ。
「こうにゃったら、歌を歌うニャン」

マグロ、マグロ、マグロはオイシイ、オイシイからマグロ♪

「…てにゃ感じニャ」
 レナは歌いながら床を掃いてゆく。その様はどこかミュージカルのワンシーンのような光景である。
 そして、その歌は【サウンド・オブ・パワー】となり、彼女に共感した猟兵達の戦闘力を高めてゆく。マグロ怪人を剣士が切り刻み、魔法使いが炎で炙る。魔法戦士は救済のために剣を奮い、狂戦士が思いを受け止めなぎ倒す。マグロ怪人は次々と倒れ伏す。
「こんなとこかにゃ」
 レナがそう言った時にはマグロ怪人はすべて倒されていた。
(私は何をすることができただろうか)
 マルコは怪人達の真意を知りたい、その想いでここに来たのだが、相手との会話ができなかった以上、そこから先をどうすればいいか見つからないままだった。
「ツナ…」
 その時、倒れていたマグロ怪人の一人からうめき声が聞こえる。
「仕留めそこねかにゃ?」
 レナがその声に反応した時にはマルコはマグロ怪人のそばに寄っていた。
「教えてください!貴方達はどうしてこのようなことを…」
(今なら、まだ間に合うかもしれない)
 真意を聞いて、それを解決できれば、接客の楽しさを知ってくれるようになればもしかしたら…。無力化できた今ならそういった話をするチャンスかも知れない。マルコがマグロ怪人を手当しようとしたその時。
「なかなか感動的なシーンでいいね!でも、こちらの想定と違うイレギュラーなシーンだから必要ないね!」
 どこからともなくハートマークのようなものが飛んできて、マグロ怪人の体に張り付く。
「ツナ!これは…!」
 急に狼狽したマグロ怪人はマルコを突き飛ばし、最後の力を振り絞って店の外へ逃げようとする。
「無駄だね!一度『いいね!』が付いたら、僕の『いいね!ボム』からは逃げられないよ♪」
 無邪気な子供のようにも聞こえる声がしたかと思うと、マグロ怪人の体が爆発を起こした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『いいねリス』

POW   :    強いっていいね! いいね!ボム
【いいね! 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【いいね!ボム】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    足がはやいんだね! いいね!ビーム
レベル分の1秒で【いいね!ビーム 】を発射できる。
WIZ   :    いいね!って思ったらみんなあつまれー!
戦闘用の、自身と同じ強さの【共感者】と【いいねリスの分身】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠青景・黒影です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●これが彼の侵略(やりかた)
「いやぁ、頃合いを見てお客や猟兵に扮した共感者に虐殺でもさせようかと思ったけど、君達のおかげでいいシーンがたくさん撮れたよ。うん、撮れ高は十分だ」
 そう言いながら店の奥から現れたのは怪人『いいねリス』だ。
「『アンチもファンのうち』って言葉知ってる?怪人をいじめて楽しむような動画が作られる一方で、それを非難するような動画を作っておけば、いじめ動画のアンチは非難する動画にいいねを送ってくれる。一粒で二度美味しいとはこのことだね。いっぱいいいねをもらえて僕はホクホク。頬袋もパンパンだよ」
 うっとりするような表情を見せた後、何か気づいたように補足する。
「ああ、もちろん虐げられる怪人に共感して、怪人の存在を身近に感じてくれたり、信者になってくれる人達を増やすのも目的さ。そこも忘れてるわけじゃないんだよ?」
 怪人…オブリビオンという危険な存在に親しみや共感を覚えさせ、キマイラ達に味方を増やしてゆく。これもある意味侵略行為と言えるだろう。武力を伴わない分、病気のように拡散し、気づかれないうちに浸透してゆく侵略である。
「今回は『最強!これが俺達猟兵だ!』ってのと『血も涙もない猟兵達の虐殺』ってタイトルで動画作ろうかな。猟兵を貶めることが出来る上に今までにないくらいのいいねが集まりそうだ。頬袋が破裂しちゃいそうだ!」
 はしゃいで飛び跳ねるいいねリスの目にふと足元に転がるマグロ怪人達の姿が映る。
「ああ、彼らも本当によく働いてくれたよ。猫に追いかけられて暴れるしか能のなかった彼らに僕の動画の素材となる役目を与えてやったんだ。これだけいいねが集まれば、彼らも本望じゃないかな」
 いいねを稼ぐためなら自分の仲間すらのも使い捨てる。しかもそのことに関して何も罪悪感を抱いている様子はない。その姿は先程までいたキマイラの若者達に重なるものがあった。もしかしたら、いいねリスに感化されてああなってしまった者達もいるかもしれない。
「さて、僕はこれから動画の編集しなければいけないんだけど、動画の当事者たちに後で色々と弁明されても厄介だからね。君達にはここで消えてもらうとするよ」
 本性を表したかのような凶悪な笑みを浮かべるいいねリス。猟兵達よ、それぞれを思いを胸に邪悪な怪人の野望を打ち砕け!
久留米・圓太郎
それは、世間一般では、「自作自演」と言わないか?>これから撮ろうとしているタイトル2つ

…まぁ、IDを変えてアップするというマネも、出来るからなぁ

ま、俺が猟兵だからと言って「完全無欠の正義の味方」にはなれんからな。
ここはいっちょ、悪役にもなろうというモノ!
([殺気]発動)

どうせなら画面を焼き付かさせる勢いで、【サモニング・ガイスト】の炎攻撃に、[属性攻撃・全力魔法・2回攻撃]全部載せでいっちょ派手に焼いておくぜ!

…あ、そうそう。俺は猫と鳩とのキマイラだって事を言っておくぜ。
「リスは、捕食対象」
だって事も、併せてな!


レナ・フォレストキャット
【フォレストキャット姉妹】
うにゃ!!

駄目だ駄目だ駄目だニャ。
そんにゃ最低ニャ、げっ歯類は、駆除したほうがいいにょ。
よく考えたら、遠距離攻撃を見たし、早めに何とかしないといけないにょね。

こうにゃったら、みんにゃを強くする歌を歌うニャン。
右手と左手、それぞれをつなげて、みんにゃ一緒に組んで、一緒に組もう…てな感じだニャン。


マナ・フォレストキャット
【フォレストキャット姉妹】
にゃにゃ、レナがいるから、一緒に組むニャ。
にゃんか、ネズミっぽいコレを放置しちゃいけないと思うニャン。
そんにゃ、悪いこと考えるげっ歯類には、コレを御見舞するニャン!

という形で、全力魔法1と属性攻撃1を込めてウィザードミサイルを大量にリスに打ち込む。



●猫とリス
「うにゃ!!駄目だ駄目だ駄目だニャ。そんにゃ最低ニャ、げっ歯類は、駆除したほうがいいにょ!」
「にゃんか、ネズミっぽいコレを放置しちゃいけないと思うニャン!」
 いいねリスの悪行に憤るレナの横にひょっこりと現れたのはマナ・フォレストキャット(山猫交響曲・f10826)だ。キマイラとケットシーで種族は違うが、同じ日に生まれた縁で『天然猫娘シスターズ』を名乗っている。
「二つ動画作って対立を煽るのってさ、それは世間一般では、『自作自演』と言わないか?…まぁ、IDを変えてアップするというマネも、出来るからなぁ」
 テンション高く怒る二人とは対極に、圓太郎は冷静なツッコミを入れる。
「自作自演?言い方が悪いなあ。これは動画を広く拡散させるための演出であり、戦略の一つでもあるんだよ。おっと、脳天気なキマイラ連中には難しい話だったかな?」
 それに対し、悪びれる様子もなく小馬鹿にするような態度を取るいいねリス。
「別にいいとか悪いとかはどうでもいいんだ。俺が猟兵だからと言って『完全無欠の正義の味方』にはなれないのと一緒だからさ」
 穏やかな喋り口調とは裏腹に、周囲の温度が上がってゆく。
「ここはいっちょ、悪役にもなろうというモノ!」
 向こうがこちらを悪役に仕立てるならば、いっそのこと…そして圓太郎は【サモニング・ガイスト】で召喚した戦士をいいねリスにけしかける。
「いいねいいね!君の呼んだ戦士?じゃあ僕も呼ばせてもらうよ!【いいね!って思ったらみんなあつまれー!】」
 いいねリスのそばに、いいねリスそっくりの分身体とキマイラの若者の姿が現れる。自分の分身体及び共感者を召喚するユーベルコードだ。そのため、共感者の姿はマグロ怪人をいじめていた若者達の特徴をより合わせたような姿をしていた。
「さあ、猟兵達をやっつけちゃえー!」
 分身体と共感者をけしかけるいいねリス。すぐさま戦士が応戦するが、2体1は旗色が悪い。だが…
「こうにゃったら、みんにゃを強くする歌を歌うニャン」

 右手と左手、それぞれをつなげて、みんにゃ一緒に組んで、一緒に組もう♪

 レナの【サウンド・オブ・パワー】により、猟兵達に力が漲る。
「よし、これならいける!」
 圓太郎は戦士を操り、敵を押し返す。
「悪いこと考えるげっ歯類には、コレを御見舞するニャン!」
 さらにそこへマナが属性の力を込めた【ウィザード・ミサイル】を作り出す。
「にゃんかあいつ、召喚してから全然動いてにゃいからチャンスだニャン!」
 50本もの炎の矢をいいねリスめがけて次々と発射する!
「チィッ!こっちを狙ってくるとは卑怯だよ!」
 すぐさま共感者を目の前に呼び戻して盾にするいいねリス。
「そっちの言葉を使うのなら、戦略ってやつじゃないのか?」
「く、キマイラ風情がいっぱしに!」
 舌戦を交えながらもそれぞれの召喚した存在を操る圓太郎といいねリス。本来なら魔法の矢を迎撃するのに2体使いたいところだが、圓太郎がそうさせてくれない。
「あたしの全力はこんなもんじゃないニャン!」
「みんにゃで組めば、怖いものにゃんて、何にもにゃい♪」
 マナが更に魔力を込め、レナがそれ後押しする。魔法の矢の速度が上がり、それぞれが異なる軌道を描き出す。多彩な攻撃を共感者だけでは捌き切ることができず…
「痛っ!」
 ついに魔法の矢がいいねリスに直撃する。そしてダメージと共に分身体と共感者が消える。
「しまった!」
「いっちょ派手に焼いておくぜ!」
 邪魔者がいなくなり、これぞ好機とばかりに戦士は炎を飛ばし、マナも魔法の矢を全弾撃ち尽くす。その熱はどこかで撮っているであろうカメラも焼き付かさんばかりの勢いだった。すべての攻撃が止んだ時、いいねリスの体には炎による焦げ跡が所々出来ていた。
「…あ、そうそう。俺は猫と鳩とのキマイラだって事を言っておくぜ」
 そしてダメージを追ったいいねリスに向けてニヤリと笑う。
「『リスは、捕食対象』だって事も、併せてな!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ローズ・ベルシュタイン
■心情
マグロの次はリスですか。
色々な怪人が居るのですわね。
「リスですか、どんなに可愛い見た目であれ、
人々に迷惑をかけるなら放ってはおけませんわ」

■戦闘
POW判定の行動

『トリニティ・エンハンス』を使用して
状態異常力を主に強化しますわね。
属性攻撃で更に属性を強化しておきますわね。

毒使いやマヒ攻撃や気絶攻撃、および鎧無視攻撃をメインに使って
攻撃していきますわ。
フェイントを織り交ぜて、確実に攻撃を当てる様に努めますわ。
「私のこの動きに、付いて来られますか?」

敵の攻撃は、盾受けで受け流す様にして、
カウンターで反撃を試みますわ。



●薔薇が舞うがごとく
「リスですか。どんなに可愛い見た目であれ、人々に迷惑をかけるなら放ってはおけませんわ」
 ローズは夕焼け色の等身のロングソード『夕の憩い』を突きつける。
「迷惑?僕はいいねがいっぱい取れる動画の為の場所を提供しただけだよ?迷惑だなんて心外だなあ」
「そうやって人の歪んだ心を増長させる行為が迷惑なのです!」
 怪人によって侵略手段は様々。本当に色々な怪人が居るのですわね。と、少し呆れながらも【トリニティ・エンハンス】で魔力を練り、水属性の魔力を刀身に纏わせる。
「私のこの動きに、付いて来られますか?」
 フェイントも交えた流麗な動きでいいねリスに斬撃を与える。与えたダメージは小さくとも、毒や麻痺などの力を込めた攻撃は大地にしみる水のようにいいねリスの体に浸透する。
「こちらの毛皮を突き抜けるような攻撃、いいね!」
 だが、いいねリスはそれらの攻撃にひるむ様子もなく【強いっていいね! いいね!ボム】を放つ。いいねを表現したハートマークがローズめがけて飛んでくる。
「この程度の攻撃が何なのですの?」
 ローズは薔薇の紋章の描かれたラウンドシールドで攻撃を受け流し、そのままカウンター気味に反撃をしようとするが…
「何ですの!?」
 電子ゴーグルからアラーム。確認すると、ラウンドシールドに弾いたと思っていたハートマークが張り付いていた。
「そのいいねはターゲット指定のマーキング。一度張り付いたら逃げることはできないよ♪」
 そして大爆発。吹き飛ぶラウンドシールド。
「この爆発もいいね!」
「よくありませんわ」
 爆炎の中から、ローズが飛び出していいねリスに魔力を込めた斬撃を叩きつける。
「まったく、とっさに盾を投げ捨てなければ大変なことになっていましたわ」
 爆発の直撃を免れたおかげか、所々煤けて入るが、大きなダメージはないようだ。
「さて、お覚悟はよろしいかしら?」

成功 🔵​🔵​🔴​

フロッシュ・フェローチェス
まず【ダッシュ】からの【先制攻撃】だ。
衝角炉での蹴りを叩き込んでやる。
余裕があれば引き際、【フェイント】をかけて
銃と伸びる短刀での【2回攻撃】をしたいところ。

は?お前の言い分なんか知らないね。
何だろうがお前はオブリビオン、『遙か過去からの取り立て屋』。
要は「時代遅れ」だよ。
……齢100超えた老人達の含蓄あるそれの元とは違う、クソガキのまま育った腐れ脳みそ。だから死ね。

レーザー放つんだっけか?
ならSPD型のアタシにとっては、其処が難所かな。
十中八九使うだろうし。
銃弾をばら撒きつつ攪乱して……反撃を待つか。
【残像】を残し【早業】で【選択したUC】による【カウンター】だ。

さて、どっちが「速い」かな?



●過去を生きる者と今を生きる者
「よくないだって!お前達現代人は僕からのいいねをありがたく受け取り、僕へのいいねを…」
「は?お前の言い分なんか知らないね」
 一陣の風が吹いた。そう思った時にはいいねリスはフロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)の蹴りを喰らい、吹き飛んでいた。更に止まらぬ早業で散弾銃と伸縮可能なドスで追い打ちをかける。
「何だろうがお前はオブリビオン、『遙か過去からの取り立て屋』。要は『時代遅れ』だよ」
「そのスピードいいね。でも、現代から断絶された過去の何も知らないで、単純に『時代遅れ』と評するあたりがキマイラらしい。過去の文化の素晴らしさを知らない愚か者が」
 いいねリスはフロッシュを睨みつけるとそう吐き捨てる。
「『昔は良かった』ってか?……齢100超えた老人達の含蓄あるそれの元とは違う、クソガキのまま育った腐れ脳みそがよく使う台詞だよ」
 右眼…『翡翠の龍眼』で相手を見据えると、フロッシュは冷たく吐き捨てる。
「だから死ね」
 散弾銃型ガジェット『刻天炉』で再び発砲する。
「不意打ちじゃなければその程度の攻撃!」
 ユーベルコード【足がはやいんだね! いいね!ビーム】で弾丸全てを弾き落とす。ビームの連射はそれだけに留まらず、フロッシュへも照射される。だが、それまでの間にフロッシュは自身のブーツ型ガジェット『衝角炉』を変形させる。
「機械ブーツ可変完了。さて、どっちが「速い」かな?」
 ユーベルコードの相性としては五分と五分。後は互いのスピード勝負となる。
「目視なんてさせると思う?」
 いいねリスが2発ほどビームを照射する間にフロッシュはビームをかわし、敵の目の前へと距離を詰める。
「飛べ!」
 そして超高速の蹴り【刹砲『トリニダード・スコーピオン』】を打ち出し、いいねリスを弾丸のように射出する。
 吹き飛んだいいねリスはそのまま壁に激突してズルリと落ちた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫崎・宗田
澪(f03165)と連携

人助けなんざ性に合わねぇし
怪人共の事情なんざ知ったこっちゃねぇが…
とりあえずテメェは気にくわねぇからぶっとばす

【見切り】で敵の挙動を常に警戒しながら【先制攻撃】
店ごとぶっ壊すわけにいかねぇからな
加減が難しいが…ま、多少は勘弁しろよ

敵に攻撃の隙を与えないよう接近戦による連続斬り
技の挙動が見えた場合
【薙ぎ払い、範囲攻撃】で【衝撃波】を発生させ
敵を【吹き飛ばし】距離を取るか
UCの武器回転動作を攻撃を弾く盾代わりに利用
より確実な方で防衛

あぁ…言い忘れてたが
テメェの相手は俺だけじゃねぇからな

POW技は回避できそうならするが
難しそうならチビ(澪)に任せる
信頼あってこその連携だろ?


栗花落・澪
宗田(f03527)と連携

初めは家具の陰に隠れておいて
リスさんが紫崎君に気を取られてる間に背後を取るように移動

どうせ撮影するなら
綺麗な演出も欲しいでしょ?
というわけでUCで奇襲をかけ
更に風の【全力魔法】で花弁ごと天井までどっかーん
これで部屋中綺麗な花吹雪でいっぱいに
…落ちたリスさんから鈍い音がしても気づかなかった事に

マーキングが少し厄介だから
動きが見えたら★清鎌曼珠沙華で庇う

ふふっ、残念でした
僕の鎌はね
元々実態なんて無いよ?

鎌にマーキングされたらすぐに元の花弁に戻し
虚空に収納します
これで爆発も関係無いよね

WIZ技も花弁の【範囲攻撃】で殲滅しつつ本体狙い
さて、それじゃあ…
もう一発打ち上げてみる?



●信頼の力
「どこで間違った…僕が何でこんなことに」
「知るかよ」
 猟兵達の攻撃でボロボロになったいいねリスに宗田は手に持った巨大武器を高速回転させ歩み寄る。
「人助けなんざ性に合わねぇし、怪人共の事情なんざ知ったこっちゃねぇが…とりあえずテメェは気にくわねぇからぶっとばす!」
 そのまま【羅刹旋風】をいいねリスにぶちかまそうとする。
「なかなかのいりょくがありそうでいいね!でもそんな動き、さっきのスピードに比べれば止まってみるよ!」
 【強いっていいね! いいね!ボム】を放ち、迎撃するいいねリス。
「あぁ…言い忘れてたが」
 そう宗田が言い放つと、いいねリスの周りに花びらが舞う。
「テメェの相手は俺だけじゃねぇからな」
「香り高く舞い遊べ」
 どこからともなく声が聞こえると、花びらの嵐【Orage de fleurs】がいいねリスを巻き上げ、天井に叩きつける。
「どうせ撮影するなら、綺麗な演出も欲しいでしょ?」
 花びらが止んだ後には、宗田を庇うようにいいねのハートマークを自分の鎌の刃で受け止めているオラトリオの少年、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)の姿があった。
「あと、この攻撃もね…ふふっ、残念でした。僕の鎌はね、元々実態なんて無いよ?」
 澪が手に持っていた鎌「清鎌曼珠沙華」を軽く振るうと、鎌の刃が花のように散ってゆき、虚空へ消える。さすがにハートマークも虚空へ消えることはなかったが、なにもない所で爆発して消えた。
「これが信頼あってこその連携ってやつだ。テメェにゃ分からなねえだろうがな」
 仲間を信頼し協力することで生まれる力。自分の仲間を動画の為の素材程度にしか扱っていなかったいいねリスには、持ち得なかったものである。
「知ったこっちゃないとか言いながら、色々教えてあげる紫崎君て優しいよね」
「うるせぇ。チビは黙ってろ」
「チビって言わないでよー!」
 天井に張り付いてたいいねリスがドサリと落ちるが、二人は気づかないのか放っておいているのか、軽口を叩き合う。
「…信頼?」
 起き上がったいいねリスの言葉に二人の会話が止まる。
「あんな低能達に歩み寄れってこと?いいから、お前達は僕からいいねを享受して、僕にいいねを捧げていればそれでいいんだよ!」
 ユーベルコード【いいね!って思ったらみんなあつまれー!】を発動し、共感者と自分の分身を呼び出すいいねリス。
「信頼?こいつらにそんなもの預けられるわけ無いだろ!僕が使ってやれば、それでいいんだよ!」
「ここまで来ると救いようがねえな。行くぞ、チビ」
「だからチビって言わないでよ!」
 召喚された分身体や共感者に向かってゆく宗田と、それをサポートする澪。宗田が連続攻撃で敵を圧倒し、攻撃後の隙を澪が埋め、手出しさせない。まさに息ピッタリのコンビネーションである。
「何でだよ!連携で言うなら、2体とも僕の手足みたいなものなのに!」
「ふふっ、人はね、一人でやるには限界があるんだよ」
 澪がそう言い放ち、宗田が分身体達を薙ぎ払って吹き飛ばす。ダメージ自体は大きくないが、吹き飛んで着地した場所はいいねリス本体のそば。
「な!」
「手一杯で周りが見えてなかったみてぇだな」
「さて、それじゃあ…もう一発打ち上げてみる?」
 澪がいいねリスたちを指さし、その先で花びらの嵐が生まれる。
「どっかーん!」
「なああああああああああ!」
 指を上に向けると、花びらが再び上に舞い上がる。分身体ごと巻き上げられるいいねリス。そして、落下先には武器を高速回転させて待ち構えている宗田がいた。
「これがテメェの限界ってやつだ」
 そのままの勢いでいいねリスを連続斬りすると、いいねリスはバラバラとなり、虚空へと散っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『ムーブメント乗っ取り大作戦』

POW   :    パッション溢れるパワームーブメントで席巻しよう!

SPD   :    超絶技巧のスピードムーブメントについてこれるか!

WIZ   :    繊細優美なブレインムーブメントを巻き起こせ!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●これからの…

 にゃ~ん

 人類が滅びようと、オブリビオンが倒されようと、猫達にはそんなことは関係なかった。要領よく巻き添えになるの避け、どこかに避難していた猫達はいつの間にかまた集まってきており、倒されたマグロ怪人をかじっていたり、猟兵達にじゃれついたり餌を求めてきたりしてくる。
 店自体は無事とは言えなかったが、戦禍を免れた席などは割とあるようだ。従業員は居なくなってしまったが、盛り付ければ完成というメニューも多く、なんならキッチンなどで何か作ってもいいだろう。グリモア猟兵の言っていた通り、猫達と他悪れるのもいいだろう。そして…
「ちょ、ちょっとやめようよ!」
「うるさい!さんざん脅かしやがって!結局猟兵達に倒されるんじゃねえかよ!雑魚が!」
 動かなくなったマグロ怪人の所にやってきて、その体を蹴飛ばすキマイラの若者が居た。倒されたオブリビオンは、しばらくすれば、その身は消えて『骸の海』へ還るだろう。
 この若者に、そしていいねリスに踊らされていた動画配信者達や視聴者達に何かしてやってもいいだろう。

 猟兵よ、君達はどうする?
ローズ・ベルシュタイン
■心情
猫たちが無事で本当に良かったですわ。
ちょっとした自分へのご褒美という事で、お店を使わせて
頂きましょうか。

■行動
WIZ判定の行動

繊細優美なブレインムーブメントを行いますわ。
いいねリスに踊らされていた方々に
何かしてあげたいと思いますわ。

何か映像が残っていたら、それを見せてあげて
自分の行動を再確認していただきましょうか?
「私たちが頑張って戦った成果ですわ、皆様、私たちの事認めてくれますわね?」

後は、猫たちと戯れたいと思いますわ。
「可愛い猫さんですわね。この元気な姿を護るために戦った甲斐がありましたわ」

後は、のんびりと店の雰囲気を堪能したいですわ。



●後始末はティータイムと共に
「猫たちが無事で本当に良かったですわ」
 戦闘の被害を免れること出来た席にローズは優雅に腰を下ろす。
「ちょっとした自分へのご褒美という事で、お店を使わせて頂きましょうか」
 ユーベルコード【エレクトロレギオン】で小型の機械兵器達を召喚すると、厨房へ送り、お茶の準備をさせる。そのうちの何体かに猫がじゃれついたが、数十体以上も召喚できるローズにとっては些末なことである。
(いいねリスに踊らされていた方々に何かしてあげたいと思いますわ)
 お茶を待つ間、彼女は電脳空間にアクセスすると、店内で撮影されていた映像データを集め、編集すると配信用の動画へと組み立てる。その動画には、過去のマグロ怪人をいじめる動画を挟みつつ、いいねリスが己の目論見を暴露しているシーンを入れた動画だ。
 この動画を見れば、今までこの猫カフェで配信された動画を面白がったり、同情したりしていた視聴者達も、自分達が怪人いいねリスに踊らされたことに気づくだろう。
「私たちが頑張って戦った成果ですわ、皆様、私たちの事認めてくれますわね?」
 マジックナイトだけでなく、電脳術士の能力を持ち合わせるローズにとってはこのくらい、お茶の子さいさいである。
 動画の配信準備ができた頃、機会兵器達は彼女の好みそうなお茶菓子を添え、お茶の準備を整える。足元には、機械兵にじゃれつきに来たのか、ローズに甘えに来たのか、数匹の猫が集まっている。
「可愛い猫さんですわね。この元気な姿を護るために戦った甲斐がありましたわ」
 今回の自分のやるべきことは終わった。あとはのんびりと店の雰囲気を楽しむだけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マナ・フォレストキャット
【フォレストキャット兄弟】
うにゃ、あたし達は猫相手に戯れていくニャン。
あたしねー、思うのにゃ。
やっぱり、猫は気ままでいるから猫にゃんだにゃって思うニャン。
やっぱり、魚をかじってるから、魚の入った餌がいいかにゃ…
(猫缶どこかなって探してみる。但し、魚じゃなく獣肉系の餌が見つかったらマナが食べるかもしれない)


レナ・フォレストキャット
【フォレストキャット兄弟】←タグの兄弟は姉妹の間違い…
あたしも、猫を相手にしてるにょ。
まー、彼らに言いたいこととかは、他の人に任せて、あたし達は猫の世話に入るにゃの。

あと、出来損ないの食事とか作って完成させるのも仕事かと。
騒動によって、ほとんど冷えてるかもだけどにゃんだけど。
そんにゃ場合は電子レンジで温めるだけにゃ。
って、マニャ、にゃにしてるにょ?



●フォレストキャット姉妹のランチタイム
「あたしねー、思うのにゃ。やっぱり、猫は気ままでいるから猫にゃんだにゃって思うニャン」
 マナは猫達と戯れていた。
「まー、彼らに言いたいこととかは、他の人に任せるにゃの」
 キマイラの若者を相手する猟兵を横目にレナは猫の世話をしようとする。
「って、マニャ、にゃにしてるにょ?」
 いつの間にか相棒がキッチンをゴソゴソとやっているのをジーッと見つめ、レナが問いただす。
「やっぱり、魚をかじってるから、魚の入った餌がいいかにゃって思ってニャン」
 倒されたマグロ怪人をかじっている猫達を見て、マナは餌を探していたらしい。
「でも、獣肉系の餌があったら食べてみたいんニャン」
「獣肉だと、それはもうドッグフードだと思うにょ」
「ニャワン?」
「いや、『ニャワン?』じゃにゃいって…」
「鶏肉だったらどうニャン?」
「鶏肉は獣肉にゃのかにゃあ?」
 そう疑問に思った時点でハッと気づいてレナはプルプルと首を振る。
「そもそも、それは猫達の餌にゃんだから、マニャが食べる分じゃないにょ」
「じゃあ、あたしのごはんはどうしたらいいかにゃ?」
「それはこれから用意するにゃ」
 キッチンを見回してみると、準備中の料理が見つかる。出来損ないの料理があったらもったいないと、レナはそういった料理を完成させて食べる予定であった。
「にゃあ、これだったら簡単にゃ」
 猫カフェ『猫まっし蔵』のメニューは料理の心得のないマグロ怪人でも店を回すことが出来るようにと、あらかじめ作られている料理を温めて盛り付ければいいように出来ているのだった。
「電子レンジでチンにゃ」
 こうして温めて用意した料理をレナはマナのところへ持っていく。マナはその間に猫達の餌の準備をする。途端に猫達は餌のところへ群がってゆく。
「準備はできたかにゃ?」
「こっちはオーケーニャン」
 フォレストキャット姉妹はそれぞれの席に座り、手を合わせる。
「それじゃ」
「「いただきます」」
「ニャン」「にょ」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

栗花落・澪
宗田(f03527)と連携

ストップ
弱い物いじめ禁止

もっとお怒りの人いるし
僕からは控えるけど…
君達の今の立場
もう少し考えてみた方がいいと思うな

紫崎君をチラリと見てからキッチンに行き
【料理】で特製ケーキ作り
キマイラさん達や他の猟兵
宥めるために紫崎君にも振舞います
甘さちゃんと控えたってば

ていうかちょっと紫崎君何言ったの?
言い過ぎはダメだよ!
ごめんねー怖いお兄ちゃんで…
ほら、これ食べて笑顔笑顔
猫さん達も遊んで欲しいって言ってるよー?

可能なら消える前に
怪人さん達にもケーキのおすそ分け
口元に運んであげるね
本当に、お疲れ様

わっわっ、猫さん達のおやつはちょっと待ってー!?
(もふもふに埋もれる天使の図)


紫崎・宗田
澪(f03165)と連携

適当な椅子に腰かけチビを見送り
とりあえず…怪人足蹴にしてる奴含め
客は全員説教だな
誰か撮影でもしとけ

…おいガキ共
戦う理由をなんだと思ってやがる
無暗に傷つける為じゃねぇ

そいつが雑魚なら
テメェは俺に勝てんのか?

…澪も同じ扱いを受けて来てんだ
わからねぇだろ
家族も失い
たった一人で理不尽に虐げられる痛みが
程度は違えど
テメェらのしてる事はそういう事なんだよ

テメェらみてぇなガキ護る価値も無ェ
例えあいつが許してもだ
正義を履き違えるな

澪が戻ったら中断
なにも傷を抉る事無ェだろ
…甘いもんは苦手だ(でも食う)

こちらへの説教は聞き流し
なにひっくり返ってんだあいつ…
おいチビ、羽毟られねぇようにしろよ


久留米・圓太郎
さて、と。
この動画を撮った奴らにキッチリと意見をするのが先かな?

とはいえ、俺は年齢が年齢だし、直接言っても舐められるか。

【威風堂々】に[鼓舞・コミュ力]を乗せて…鬨の声で繊細優美というのも矛盾しそうだけど、そこは頑張ってみる!

「あまり酷いイジり動画ってのは、最後にはエスカレートしすぎて、犯罪行為にまで行っちゃうぞ」
「そうでなくても、今度は怪人達をいじめていた奴らへの鉄槌、てなタイトル付けられて、自分達が晒されるぞ」
「あくまでも、自分のこの技を、体験を、感動を分かち合おう!というためのモノに動画はアップされるべきじゃ無いのかな?」
(以上、師匠の受け売り、だけどね)



●お説教のお時間です
「ストップ、弱い物いじめ禁止」
 マグロ怪人を足蹴にしていたキマイラの若者を澪が止めに入る。
「何だよ嬢ちゃん、文句あんのか?」
 女性に間違えられたことに少しムッとするところはあるが、澪は言葉を続ける。
「もっとお怒りの人いるし、僕からは控えるけど…君達の今の立場、もう少し考えてみた方がいいと思うな」
 そう言ってどこかをチラリと見てからキッチンに向かう。
「何なんだよアイツ……ッ!」
 キマイラ達は澪がチラリと見た目線の先を追うと、そこには『もっとお怒りの人』がいた。
「…おいガキ共。戦う理由をなんだと思ってやがる…無暗に傷つける為じゃねぇ」
 宗田はドッカリと席に腰を下ろし、不機嫌な表情でキマイラ達を見回す。
(とりあえず…怪人足蹴にしてる奴含め、コイツら全員説教だな。撮影は…お?)
 撮影機材をつけた小型の機械兵器がこちらを見ている。宗田のしようとしていることを察したのだろう。寄越した本人は優雅にお茶を楽しんでいる。
「おい、お前」
「へ?俺?」
 宗田に睨まれ、すっかり萎縮していたキマイラ達のうち、足蹴にしていた若者が声をかけられ、間の抜けた返事をする。
「お前、その怪人のこと『雑魚』って言ったよな?そいつが雑魚なら、テメェは俺に勝てんのか?」
「ヒィッ!」
 真正面からぶつかり合い思いのたけを受け止めた相手だ。それを侮辱するような行為は許せるようなものではない。それに…
「…澪も同じ扱いを受けて来てんだ。わからねぇだろ?家族も失い、たった一人で理不尽に虐げられる痛みが。程度は違えど、テメェらのしてる事はそういう事なんだよ」
 宗田は知っている。奴隷として見世物として生きてきた少年のことを。彼にそうした仕打ちをしてきた者達にキマイラ達が重なったのだろうか。
「わ、私達…そんなつもりじゃ…」
「つもりがあろうとなかろうと虐げられる側には関係ねぇんだよ。テメェらみてぇなガキは護る価値も無ェ、例えあいつが許してもだ。正義を履き違えるな」
 反論しようとするキマイラもいたが、宗田はピシャリとその反論を切って捨てる。
「だいたいな…」
「誰が許すだって?」
「むぐ…!」
 キッチンから戻ってきた澪から口にケーキを突っ込まれる宗田。甘いものが苦手に彼にとって、この奇襲は今回の戦いのどの攻撃よりも効いた。澪は今までキッチンにあるありあわせの素材で特製ケーキを作っていたようだ。他の猟兵にも配っていたようで、彼女らのテーブルにも同じようなケーキが置いてある。
「なにも傷を抉る事無ェだろ…甘いもんは苦手だ」
「甘さちゃんと控えたってば」
 甘いものに何かトラウマがあるのだろうか。だが、出された分はちゃんと食べる。
「ていうかちょっと紫崎君何言ったの?言い過ぎはダメだよ!」
 澪は宗田に聞き流されつつも説教した後に、キマイラ達に向き直る。
「ごめんねー怖いお兄ちゃんで…ほら、これ食べて笑顔笑顔。猫さん達も遊んで欲しいって言ってるよー?」
 キマイラ達にもケーキを差し出し、そう笑いかける澪には、宗田が言っていたような面影などは感じられない。
「その…ごめんなさい」
 そんな澪に謝るキマイラがいたが…
「んー、謝る相手が違うでしょ?その言葉は彼らに言ってあげないと」
 そう言って澪は倒れているマグロ怪人達のそばに行き、彼らの口元にケーキを運ぶ。
「本当に、お疲れ様」
 そのケーキを受け取ったマグロ怪人達はどこから安らかな顔で消えていき、その様子を澪は慈しむように見送る。
「ごめんなさい…ごめんなざいぃ…」
 その様子にキマイラ達の中に涙をこぼして謝るものもいた。
「その涙は、きっと彼らにも届いて…」
「にゃ~ん」
 澪が言葉を続けようとした時に急に猫達が澪に群がる。
「わっわっ、猫さん達のおやつはちょっと待ってー!?」
「なにひっくり返ってんだあいつ…ったく、最後の最後で締まらねぇな。おいチビ、羽毟られねぇようにしろよ」
「チビって言わないでよ!」
 やれやれと澪を助けに向かう宗田。もふもふ地獄(天国)から救出するのには時間がかかりそうだ。

 急な展開にぽかんとしているキマイラ達のところへ圓太郎は声を掛ける。
「な、分かったろ?あまり酷いイジり動画ってのは、最後にはエスカレートしすぎて、犯罪行為にまで行っちゃうぞ」
 自分の見た目で舐められないようにとユーベルコード【威風堂々】で自分の戦闘力…威厳を底上げしようと試みたようだが、今の状態の彼らなら、そこまでしなくても素直に話を聞いてくれるだろう。
「そうでなくても、今度は怪人達をいじめていた奴らへの鉄槌、てなタイトル付けられて、自分達が晒されるぞ」
 自分達を心配する圓太郎の言葉をキマイラ達は聞き入れ、頷く。自分達のやってきたことの重大さに気づいてきたのだろう。
「だからさ、あくまでも自分のこの技を、体験を、感動を分かち合おう!というためのモノに動画はアップされるべきじゃ無いのかな?」
(以上、師匠の受け売り、だけどね)
 そう心の中で圓太郎は独りごちる。だが受け売りであろうが、その言葉は彼らの心に沁み入ったようだ。
「だからさ、今度は兄ちゃん達の、みんなで分かち合えるような動画を見てみたいな」


 この日を境に、モラルのない動画配信者の数は少しではあるが減ることとなった。だが、安心することは出来ない。いいねリスが滅びても、また第二第三と動画配信者の心の隙を突く狡猾な怪人が現れるかもしれない。
 戦え猟兵(イェーガー)。人々の心を怪人、そしてネットの闇から救うために。
「にゃ~ん」
 だが今は、この猫カフェで一時の休息を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月21日
宿敵 『いいねリス』 を撃破!


挿絵イラスト