アースクライシス2019⑤〜挑め・蛇の如く
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「ヒーローズアースには、かつて蛇と揶揄されたスニーキングミッションに特化した凄腕ヒーローが居たということです」
そう言いながらグリモアベースでお茶を配るのは、執事服に身を包んだグリモア猟兵――セバスティアン・ヴァンホーン(真なるお嬢様を探して・f14042)だ。
「その蛇のように……とは申しませんが、今回皆様に挑んで頂くのは、スニーキングミッションで御座います」
セバスティアンによれば、猟兵たちが向かうのはヒーローズアースでエリア51と呼ばれるグルーム・レイク空軍基地。
その基地が突如飛来したUFOの大群によって制圧されたという。
「皆様にお願いしたいというのは、単純な基地の奪還では御座いません……敵のUFOを奪取して欲しいのです」
地球侵略用として次々に運び込まれているUFO。
そのUFOを奪取することで、相手が飛来してきたラグランジュポイントへと進撃する為の移動手段とすることが出来るのだ。
「エリア51ではプルトン星人の警備隊が巡回しているとのこと……その警備を掻い潜り、侵入することが必要となるでしょう」
敵にこちらの狙いが悟られれば、それを防ぐ為に最悪自爆させられてしまうことも考えられる。
猟兵たちは時に忍び、時に警備を音も立てず排除しながら、UFOへと辿り着く必要があるのだ。
ちなみにUFOは1人用であることから、侵入者それぞれが1台のUFOを目指し、潜入することになるだろう。
「UFOにたどり着くことがゴールでは御座いません、あくまで奪取が目的で御座います」
UFOを奪って脱出しようとすれば、おそらくは苛烈な追撃が予想されるだろう。その追撃をかわし、エリア51の圏外まで逃げることが出来れば、ミッションコンプリートとなるのだ。
「それでは皆様、気を付けて行ってらっしゃいませ」
老執事のグリモア猟兵は、猟兵たちをゆっくりと送り出した。
きみはる
●ご挨拶
お世話になります、きみはるです。
ヒーローズアースは好きな世界ですので、是非戦争依頼にも参加したいと思い、依頼を出させて頂きました。
宜しくお願い致します。
●依頼について
プレイングはOP公開以降、順次募集を開始致します。
また今回は戦争依頼ということで、参加人数によっては採用者を絞らせて頂くかもしれない旨、ご承知おき下さい。
●プレイングについて
スニーキングミッションということで、敵に見つからない/気づかれる前に倒すプレイングに対し、プレイングボーナスを加えさせて頂きます。
また、1人用UFOを奪取する関係から、基本的にはグループでは無く、ソロでの参加を推奨したいと考えております。
以上、皆様の工夫溢れるプレイングをお待ちしております。
第1章 冒険
『UFO奪取ミッション』
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POW : 巡回中のプルトン人を襲ってUFOを奪取。強行突破で追手を振り切って脱出します
SPD : 巡回と巡回の間隙を縫って潜入しUFOを奪取。ハイスピードで追手を振り切って脱出します
WIZ : 綿密な潜入作戦を立ててUFOを奪取。頭脳的な作戦で追手を振り切って脱出します
👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ソラスティベル・グラスラン
瞬く間に基地を制圧したUFOの大群
プルトン人さんはわたしたちで何とかなりますから、こちらもUFOが手に入れば…
蛇のヒーローさん、わたしに加護を…!
道は通らず物陰を伝ってこそこそ
巡回中を闇討ちして奪うのが手っ取り早いですね…いざ!
【第六感】を頼りに行動、UFOの近くが無人なことを確認して
『竜の見えざる巨腕』で、ひょいとUFOごとつまんで、物陰にささっと引き込んで
【怪力】で気絶させる
手に入れたUFOで機を見て脱出です!
慣れない動作は【勇気】と【気合】でどうにかっ
全速力で逃げますよー!追手の攻撃を銃口などを見て【見切り】
【第六感】の勘で回避!
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闇夜に包まれるエリア51ことグルーム・レイク空軍基地。
「蛇のヒーローさん……わたしに加護を!」
ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)は照明に照らされる通路を避け、物陰を伝うように移動する。
(瞬く間に基地を制圧したUFOの大群……プルトン人さんはわたしたちで何とかなりますから、こちらもUFOが手に入れば……)
彼女が望むのは全体の勝利。
その為にも重要となるこのUFO奪取ミッションに気合い十分で挑んでいた。
ソラスティベルは、己の第六感が囁くのを感じていた。
事前の情報から移動ルートを変更した彼女が発見したのは巡回中なのであろうか?……単体で低空飛行を行なう一台のUFOの姿だ。
(チャンスです!)
彼女は『竜の剛勇なる魂』を発動すると、その不可視の巨腕によりUFOを物陰へと引き釣り込む。
そのまま力付くでコックピットをこじ開けると、乗り込んでいたプルトン星人を手早く気絶させて見せた。
「さすがにUFOの操縦は慣れませんが、勇気と気合いで何とかっ!」
無理矢理天蓋を破壊した為か閉じなくなったコックピットに乗り込んだソラスティベルは、顔面に冷たい風の圧を感じながら空を駆ける。
目を開くことすら難しい状態の彼女の操縦は、もはや猟兵として研ぎ澄まされた第六感にのみ頼り行われていた。
せめてもの救いは、元々稼働していたUFOを奪い脱出出来たが為に、追撃が出遅れたことか。
未だ敵の射程圏内では無いものの、当然スピードはフルスロットルから緩めることは許されない。
「全速力で逃げますよー! でもさむーい!」
闇夜に悲痛な叫びが木霊した。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィサラ・ヴァイン
どうも。蛇です。(ゴルゴン)
伝説のダンボール傭兵さんみたいにうまく潜入出来るかは分からないけど…私は私の出来る事を活かして頑張ります
【死霊化】して壁の中を[目立たない]ようにすり抜けていくよ
壁の中にいれば姿を見られる事はないし、敵もまさかそんなルートを通って来るとは想像できないはず
格納庫までどんどん進んじゃうよー
格納庫近くが警備員も多いだろうし一番の難関になるかな
[毒使い]で催眠効果のある毒を散布して、眠らせたところでUFOの所までダッシュ。UFOを盗み出すよー
UFOの操作は[第六感]で!!
こういうのはフィーリングが大切なんだよ!!!
あ、敵の攻撃はちゃんと第六感で見切って回避します。
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「どうも、蛇です」
ヴィサラ・ヴァイン(魔女噛みのゴルゴン・f00702)はグリモアベースでの会話を思い出しながら冗談を溢す。
厳密には彼女は蛇では無くゴルゴンなのだが、そういった冗談でも言っていられる程度には、ヴィサラは気負わずに任務に挑むことが出来ていた。
(伝説のダンボール傭兵さんみたいにうまく潜入出来るかは分からないけど……私は私の出来る事を活かして頑張ります)
蛇と呼ばれる凄腕ヒーローはきっとダンボールを得意としていたに違いないと、ヴィサラは何故か確信めいて感じていた。
「敵もまさかこんなルートを通って来るとは想像できないはず……」
ヴィサラは己を『死霊化』により物理的干渉が出来ない身体へと変化させると、壁をすり抜けながら先を進む。
ちょうど顔合わせとなっては大騒ぎと成りかねない。
特に壁から顔を出す瞬間に最大の注意を祓いながら、目立たないように気を付けながら彼女は格納庫へと侵入して見せた。
(格納庫近くは警備員も多いだろうし一番の難関になるかな……)
ヴィサラの推測通り警備が厳重な格納庫。
顔だけ壁から出した彼女はプルトン星人の姿を確認すると、己が身体から催眠毒を散布する。
ばたりばたりと次々と倒れていくプルトン星人。
静かにUFOの奪取に成功した彼女は、伝説の蛇に見紛う活躍が出来たかとほくほく顔だ。
「こういうのはフィーリングが大切なんだよ!!!」
ちなみに操作が分からないままフィーリングで緊急発進をした結果壁に激突し、苛烈な追撃を受けながら逃げ出したのはここだけの秘密だ。
大成功
🔵🔵🔵
フィランサ・ロセウス
物陰に身を隠しながら極力【目立たない】ようにUFOを目指すわ
基本的に戦闘は避けるけれど、進路上に避けて通るのが難しい敵がいたら仕方ないわよね?
背を向けているならそのまま、そうでなければ物を投げて私が居るのとは別の方向に注意を向けさせてから素早く急所にナイフを突き立ててあげる♥
(【暗殺】or【だまし討ち】技能)
ただし近くに連携できる猟兵がいない状態で敵が3人以上視認できる時は、諦めて別のルートを探っておくわ
うまくUFOにたどり着けたら、これを奪って脱出ね
これでも【逃げ足】はちょっとしたものよ?
なるべく低空を不規則な軌道で飛ぶ事で【地形を利用】…
要するに追っ手を地面とキスさせられないかやってみるわ
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(はーっけん!貴方の急所にナイフを突き立ててあげる♥)
まるで愛を囁くような、若しくはフランクにキスをするかのようなノリで、フィランサ・ロセウス(危険な好意・f16445)は背後をとったプルトン星人の首にナイフを突き立てる。
空軍基地であるエリア51に侵入しているフィランサ。
侵入するための通路に立っていた見張りのプルトン星人を素早く排除すると、熱い液体がその手を濡らすことを厭わずに死体を抱え込み、暗がりへと引き釣り込んだ。
(基本的に戦闘は避けるつもりだけれど、進路上に避けて通るのが難しい敵がいたら仕方ないわよね?)
心の内で、そう己を正当化するフィランサ。
既に何体ものプルトン星人を排除していた彼女の行動は、仕方ないと切って捨てるにはやや積極的に戦闘を挑んでいた。
(んー……諦めて別のルートを探っておくわ)
曲がり角で彼女が視認した巡回のプルトン星人の数は三体。
その数を確認した彼女は少し悩んだ後に踵を返す。
彼女は確かに狂っているのかもしれない――しかし決して無能では無いのだ。
「これを奪ったら脱出ね」
高速化した勢いのまま首を切り落としたプルトン星人の死体を足場に、フィランサはUFOへと乗り込んだ。
操作を確認すると、直ぐ様格納庫のシャッターを突き破って脱出する。
直ぐ様鳴り響く警告音と現れる追っ手。
その追撃を避けるように、フィランサは建物と建物の間をすり抜けるように低速飛行する。
「地面とキスさせてあ・げ・る☆」
後方から食い下がるように接近していたUFOが地面と激突し爆発する。
その様子を見たフィランサは、楽しそうにキッスを立ち上る黒煙へと投げた。
新しい玩具を見つけたかのような愉しそうな笑い声が、夜空に響いた。
大成功
🔵🔵🔵
ペイン・フィン
さてさて
どんどん、UFOを奪っていこうか
コードを使用
小さなオコジョ姿に変身しよう
そして、身体を汚したりして、そこを住処にしていた野生動物のフリができるように
あと、スマホのバベルを飛ばして、空からも情報を集めていこうか
情報収集、世界知識を中心に
第六感、視力、聞き耳、暗視の感覚強化、それからバベルの撮影も使って、敵の位置や動きを確認
そしたら、目立たない、迷彩、忍び歩きで、隠密
幸いこの身体なら、伸び縮みするし、狭いところや人がいけない場所も大丈夫
格納庫に着いたら、UFO内に入って、奪っていこう
隠密は、結構得意
この調子で、どんどん、奪っていこうか
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(さてさて、UFOを奪っていこうか)
ペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)はユーベルコードにより、その身を白き毛の小動物――オコジョのような姿へと変え、エリア51の暗闇を走っていた。
本来であれば美しい毛並みであるはずのそれは、野性動物に擬態する為に泥で薄暗く汚されている。
その上空にはツバメに良く似た鋼の物体――自動飛行し情報収集が可能なハイテクスマートフォン――バベルの姿もあった。
バベルの情報と共に夜目が利く己の眼や五感の情報を元に最適なルートを選定するペイン。
一切発見されること無く、エリア51ことグルーム・レイク空軍基地への侵入を成功させる。
(隠密は、結構得意)
彼が心の内で溢す通り、その手腕は確かなものであった。
(この身体なら、伸び縮みするし、狭いところや人がいけない場所も大丈夫なんだよね)
一見単なるオコジョの姿へと擬態しているように見えるペイン。
しかし彼が身体を変えているのはあくまでオコジョのような何か。
その身体は高い伸縮性と弾力性を誇り、狭い隙間も容易く通り抜けることが可能となるのだ。
排水溝やダクトといった人間には(プルトン星人であっても)通り抜けることが出来ない空間を利用して格納庫へと到着したペイン。
その最も警備が厳重な格納庫を、警備の目を盗み地を這うように音もなく移動する。
そのままUFOの操縦席へと滑り込むペイン。
その動きに気付かず彼へと背中を向け続ける警備を見てほくそ笑むと、UFOへと火をいれる。
「この調子で、どんどん、奪っていこうか」
突如駆動音を響かせ始めたUFOに驚き振り向いたプルトン星人を撥ね飛ばすと、そのまま飛び上がるペイン。
その手腕は終始鮮やかなものであった。
大成功
🔵🔵🔵
チトセ・シロガネ
ボクは電気の特性を駆使しながら潜入するヨ。
というわけでUC【光輝幻影】を使って電気に変異。
エリア51内の電気ケーブルや金属を伝いつつ移動、早業が冴える時ネ!
このケーブルを伝っていけばUFOを整備しているところにつくハズ、第六感がそう囁くネ!
それに無用な戦いは避けるがグッドヨ。
UFOの場所についたら周りに巡回しているプルトン人がいると思うカラ、
まずは隙間から強襲、あとは早業と電気変異による移動を駆使しつつ、
順次迅速にプルトン人を念動力で引きづりこみながら電撃で黒焦げにしていくネ
あと移動ついでに追手になりそうなUFOは電撃で内部をショートさせておくネ。
これで逃げる時の時間稼ぎくらいはできるデショ。
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「ボクの早業が冴える時ネ!」
チトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)は素早くエリア51を移動していた。
その彼女の姿は誰一人として視認するのとが出来ない。
何故なら彼女は『光輝幻影』によりその身を電気に変えていたからだ。
「無用な戦いは避けるがグッドヨ」
基地内のケーブルを伝いながら移動するチトセ。
正しく目にも止まらぬ速度で移動する彼女を止められる者は誰一人として存在しなかった。
「このケーブルを伝っていけばUFOを整備しているところにつくハズ、第六感がそう囁くネ!」
ケーブルの中からは外の様子を伺うことは出来ない。
その為チトセは感を頼りに高速で移動する。
しかしながら、もはや止める者のいないチトセ。
縦横無尽に高速で移動した彼女は、何度かのチャレンジの後についに格納庫を発見することに成功した。
「ボクの躯は100万ボルトヨ……」
電気の状態から身体を戻したチトセは、見張りのプルトン星人を念力により引き寄せると素早く感電させる。
視界の外で小さく光るその輝きを感じとり訝しげに周りを見回すプルトン星人。
そうした見張りが騒ぎ出す前に、チトセは素早く、そして一人一人確実に黒焦げにしていった。
「これで逃げる時の時間稼ぎくらいはできるデショ」
チトセは同じ格納庫に保管されていたUFOを片っ端から電撃を流していく。
いくら未知の技術で作られていようとも、機械である以上は電気には弱いはずだ。
黒煙をあげ始めるUFOたちを満足気に見回すと、チトセは脱出用に残しておいた一台のUFOへと悠々自適に乗り込み、余裕綽々といった様相で走り出す。
電子の女王は優雅に夜間飛行を楽しんだ。
「何で格納庫は一つじゃないのヨ」
その背後に多数のフォロワーを引き連れながら。
大成功
🔵🔵🔵
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
UFO…。…奪還した後はもしや宇宙に向かうのか…?
…い、否、大丈夫だ。何処に向かうとしてもな、慣れた故。必ず成し遂げてみせよう
もし可能ならば『情報収集』にて基地の間取り図を頭に叩きこんだ後侵入
足音を立てぬ様『忍び足』にて『聞き耳』を立てながら敵の動向を探りつつ基地内の死角を選び移動して行こう
途中『第六感と聞き耳』を使いUFO格納庫の『情報収集』も試みるが…もし見つかった場合は『早業』で近づき手にしたソードブレイカーにて声を出されぬ様喉を狙い『暗殺』を
UFOを奪った後は追手に【狼達の饗宴】を放ち攻撃と足止めを試みながら脱出
…だ、大丈夫だ。操縦位俺も、出来…ちょ、待て…!落ちるなよ…!?
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「UFO……奪還した後はもしや宇宙に向かうのか?……い、否、大丈夫だ。何処に向かうとしてもな、慣れた故。必ず成し遂げてみせよう」
ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)はその変化に乏しい顔を普段見せないほどに青ざめながら暗闇をかけていた。
そもそも機械全般にあまり慣れていないザッフィーロ。
UFOの操縦など当然の如く初体験であるものの、一度任務を受けたからにはやるしかないと、己を奮い立たせながら挑んでいた。
事前の情報収集からエリア51ことグルーム・レイク空軍基地の地図を頭に叩き込んできたザッフィーロ。
気配を殺し、巡回のプルトン星人に気を付けながら先へと進む。
建物の中へと進み曲がり角へと差し掛かろうとしていた彼の耳には、向かいから歩み寄る足音を捉えていた。
その音から一人だと確信したザッフィーロは、敵が現れたその瞬間――豪腕をもってプルトン星人の頭を抱え込むと、その喉へと己が手に握る凶刃を突き立てる。
濁った水音を響かせたその喉は声を出すことは許されない。
必死に腕を離そうともがいたプルトン星人は、熱い液体を吐き出し続けると直ぐに力尽き動きを止めた。
「本当にこれに乗るのか……」
道中の見張りを無力化したザッフィーロは無事に到着した格納庫で鎮座するUFOを見上げた。
しかし迷ってはいられないと心を奮い立たせた彼は、勢い良くその操縦席へと乗り込んだ。
「だ、大丈夫だ。操縦位俺も、出来……ちょ、待て!落ちるなよ!?……ぉお!」
その場で浮き上がったものの、ガタガタと機体を上下させるUFO。
その原因は不安がるザッフィーロが操縦桿を小刻みに動かしすぎることだか、必死な彼は気付かない。
「落ちるなよっ!……うぉおお!」
普段のザッフィーロを知るものが聞けば耳を疑うような叫び声を響かせながらUFOは夜空に飛び立つ。
その軌道は正しく未確認飛行物体らしい見事なジグザグ運転であった。
大成功
🔵🔵🔵
七那原・エクル
異星人の未知の科学技術が満載のUFO、ガジェッティアとして興味が尽きないよ、ぜひサンプルとして1機くらい余分に接収しちゃいたいけれど・・・・一人のりかぁ残念。
ボクの腕を止まり木にしてハイドフェザーを召喚、五感を共有した状態で偵察に向かわせるよ、もちろん光学迷彩を起動させてね。巡回ルートのプルトン人を追跡、まわりに目撃者がいないか確認して死角からの熱線砲で頭部を撃ち抜いて確実に仕止めます、仲間に報せられたら困るからね
UFOに搭乗して脱出する前にプルトン人のUFOのエンジン部分をハイドフェザーの熱線砲で攻撃して破壊してもらおうかな
「お邪魔しました~」
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「異星人の未知の科学技術が満載のUFO、ガジェッティアとして興味が尽きないよ、ぜひサンプルとして1機くらい余分に接収しちゃいたいけれど……一人のりかぁ残念」
格納庫のUFOを見上げ、隠密任務中にも関わらず愚痴を溢してしまうほどに七那原・エクル(ツインキャスト・f07720)は己の良心と戦っていた。
ガジェッティアとしての彼はそのまま接収してしまえと甘く囁く。
しかし猟兵としての彼は任務が第一と己の心を縛るのだ。
光学迷彩と熱線砲を搭載した鳥獣機・ハイドフェザー。
五感を共有するエクルは時に偵察に用い、時にその熱線砲によりプルトン星人を無力化することによりこの格納庫へとたどり着いたのだ。
そうした彼の動きが止まっているのは、一重に心の葛藤に決着がつかなかったが故だ。
ままよとばかりに勢い良くUFOへと乗り込んだ。
仮に彼が血迷ったとしても、もう一人の自分に叱られる未来が想像できたが為だ。
まるで己の迷いを断ち切るかのようにハイドフェザーの熱線砲により他のUFOを破壊するエクル。
けたたましい警報音をBGMに、その機体を夜空へと飛び立たせた。
気を取り直したエクルは冷静に眼下を見下ろす。
その背後には立ち上る黒煙と共に宵闇を煌々と照らす炎が立ち上っていた。
次々と飛び出す追撃のUFOを相手取り、ドックファイトをやってのけるエクル。
ガジェッティアのスキルをフル動員した彼は、短時間でUFOの操縦方法を完璧に理解していたのだ。
追っ手を返り討ちにすると、次なる追っ手が迫る前にとエリア51を後にする。
「お邪魔しました~」
虚空に楽しそうな少年の声が響かせながら。
大成功
🔵🔵🔵
アララギ・イチイ
SPD
今度の侵入ではこの薬を使用して侵入しましょうかぁ
【選択UC】ぉ
薬の効果で身体の全てを波動に変換、選択する波動は電磁波かしらねぇ
音波だと音が聞こえるだろうし、地震波だと揺れちゃうしねぇ
電磁波に身体を変換して、基地のアンテナ設備から内部に侵入、そのまま回路を伝わり、基地の情報端末の付近で身体を再構成して、情報端末を【ハッキング】、UFOの保管場所を確認よぉ
で、確認したらまた電磁波(可視光外)に身体を変換して基地の内部を移動、保管場所に侵入したら、UFOの内部に電磁波のまま侵入、再構成、UFOを緊急発進させて基地から脱出するわぁ
敵の追撃はその攻撃を【見切り】、【ダッシュ】で加速して振り切るわぁ
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「今度はこの薬を使用して侵入しましょうかぁ」
アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)が取り出したのは明らかに怪しげな薬――『禁忌薬・波動薬』
その薬は己の身体を波動に変質させるというとんでもない代物。
ユーベルコードで造り出したその薬によりイチイが姿を変えたのは電磁波。
可視光外の波長であるが故に不可視の姿となった彼女は宙を駆けると、エリア51のアンテナ設備を利用して内部に侵入することに成功する。
「さて、UFOの保管場所を確認よぉ」
イチイは情報端末があり、かつ人気のいない部屋を見つけ出して身体の再構成を行なう。
彼女はアームドヒーローとしてのスキルを存分に発揮し、目の前の端末へとハッキングを仕掛けた。
求める情報は唯一つ――UFOが保管されているだろう場所だ。
「さぁて、行くわよぉ」
求める情報の吸出しに成功したイチイは再びその身を不可視の電磁波へと変質させる。
電波を通さない素材で壁が出来ていれば建物へとそのまま通り抜けることは困難。
しかし一度侵入さえしてしまえば、人が通れる以上、不可視の波長が通り抜ける余地は必ず残されているのだ。
そうしてたどり着いたのは、基地内に無数にある格納庫の一つだ。
どの格納庫にも変わらず存在する格納庫の見張りのプルトン星人。
電磁波の姿を取ることでその警戒を掻い潜ったイチイは、そのままUFOの操縦席の中で姿を再構成する。
「脱出するわぁ」
突如動き出したUFOに慌てふためくプルトン星人を尻目に緊急発進を行なうイチイ。
そのままフルスロットルで加速を続け、振り切るようにUFOを駆る。
狂ったような、高らかな笑い声をあげながら。
大成功
🔵🔵🔵
ユキノ・サーメッティア
さーてさて、また失敬させてもらいますかにゃ~
…と、巡回してる奴らはどうなのかにゃっと
安全そうな場所にて借りて来た双眼鏡2つで観察
シャドウネーベルで霧の人影を召喚
自分の分身の2重で観察して巡回してる奴らのルートを学習力で
覚えてから移動
分身はその場所のままで見ててもらうですにゃ
分身の視点で巡回中のをやり過ごしながら進んでいくよ
その場から動きそうにない奴が一人でいたら
物陰に隠れて足音を鳴らして近づいてもらおう
物陰に隠れながら、近づいて来た奴を物陰に引っ張って
サヨナラってなってもらうにゃ
UFOの元に辿り着いたら奪取して脱出にゃ~
追いかけっこは空中戦で高機動とりながら
オーラ防御はった盾で受け止めるですよ
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「さーてさて、また失敬させてもらいますかにゃ~」
ユキノ・サーメッティア(空白・f00911)は双眼鏡で基地の様子を眺めながら言葉を溢す。
既に一度UFOの奪取に成功しているユキノ。
しかし反撃に用いるUFOは一台でも多い方が良いはず。
そう判断した彼女はこのエリア51へと再び舞い戻って来たのだ。
「……と、巡回してる奴らはどうなのかにゃっと」
己が順調な仕事ぶりに心を踊らせていたユキノ。
しかしそれではいらぬ失敗を呼ぶと頭を振り、心を引き締め直した後に再度前方を確認する。
彼女は先の潜入でも用いた『シャドウネーベル』を発動する。
その五感を共有することで情報を集めながら、潜入へと挑戦する。
しかし挑むのは見知った戦場。
そこから先はRTAが如く、より正確に、より正解の手段を臨機応変にとっていくだけだ。
「さーてさて、またご対面にゃ~」
スムーズにUFOを奪取したユキノ。
しかしながらその追っ手は一回目よりもよりスピーディーに、より苛烈に現れた。
余多の猟兵に潜入され、次々とUFOを奪われていくプルトン星人。
巡回の者は数を減らされ薄くなったのに対し、追撃は強化されているようだ。
「さっさと脱出にゃ~」
振り切れないと判断したユキノは追っ手との空中戦を繰り広げる。
本来であれば単純な操縦技術は当然追っ手の方が上。
しかし彼女は不可視の盾を貼ることで敵の攻撃を防ぎ、一方的に攻撃して見せたのだ。
「サヨナラってにゃ」
追っ手を撃墜した少女はエリア51から飛び去った。
あと何台奪ってやろうかとほくそ笑みながら。
大成功
🔵🔵🔵
セゲル・スヴェアボルグ
隠れるといっても、相手の出方がわからなければどうしようもなかろう。
このなりでプルトン人に化けるわけにもいかんしな。
ならばとれる方法ははただ一つ。
出会った奴を片っ端から縊る……じゃなくて気絶させていくしかあるまい。
無論、そこらへんに転がしておいては他の奴に気づかれるからな。
ロッカーやら何やら市雨そうな場所にしまてっしまおう。
格納庫に近づけば、おのずと警備も増えるはず。
そのあたりも加味して探索を進めていこう。
到着後はまぁ強行突破でもいいが……
折角だ。エレクトロレギオンでかく乱して、その隙にささっと奪わせてもらうとしよう。
無論、他の味方がまだダッシュできていないなら、
可能な限り隠密で奪取するがな。
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(隠れるといっても、相手の出方がわからなければどうしようもなかろう)
セゲル・スヴェアボルグ(豪放磊落・f00533)は己が隠密に向いているとは言えないことを理解していた。
もちろん可能な限り隠密には配慮するものの、その技術は十全とは言えず、それこそ大きな翼や尻尾が邪魔をして、着ぐるみといった変装をすることも難しいだろう。
故に豪胆な彼が取った手段は開き直り。
速度を優先しながら先へと進み、出会ったプルトン星人を片っ端から気絶させてゆくという方法だ。
(運が良い……のだろうか)
会敵する度に速やかに無力化し、ロッカーや小部屋といった場所へと敵を隠して進んでいたセゲル。
既に一度潜入し、奪取に成功しているセゲルの経験から言えば、どうにも巡回の密度が薄いように感じてしまう。
セゲルにとって運が良いのか、はたまた敵にとって運が悪いのか。
度重なる侵入により次々と倒されたプルトン星人は、この広いエリア51をカバーするには数が足りなくなってきてしまったのだ。
現在進行形で感じる喧騒が、基地のどこかで猟兵が今もなお争っているのだと感じさせる。
その混乱をも利用したセゲルは、勢いのままに格納庫へと押し入った。
「行け、エレクトロレギオンよ」
ここまで来れば選ぶべきは隠密よりも撹乱。
格納庫の地面を覆いつくすほどの機械兵器を呼び出したセゲルはその勢いのままにUFOを奪取する。
エリア51は、混乱の坩堝へと陥っていった。
成功
🔵🔵🔴
ビードット・ワイワイ
呼ばれておる、このUCを使うときであると
技術の一端を回収せよと
隣人たちが言っておる
ならば声に従うまで、奪い貰おう
人間形態になりて潜入
事前に基地内の構造を情報収集し潜入ルートを作成
構造からUFOを保管できる場所を予め予測をし
それを警備するルートを予想し行動
天井裏を這って移動することで死角を付き
離れた瞬間に忍び足でダッシュし移動
UFOを奪取する
逃亡時にUCを発動
呼び出したUFOに回収させて仲間の居る回収ポイントへテレポート
さて隣人達よ、一時の間この技術を探求しようぞ
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「呼ばれておる、このUCを使うときであると」
ビードット・ワイワイ(釈迦ドット・カミカミ・f02622)は闇夜を駆ける。
人間形態をとったウォーマシンである彼は、その体重を感じさせない軽快な動きを見せた。
「技術の一端を回収せよと、隣人たちが言っておる」
事前に収集した情報から選定した最適な侵入ルートを移動しながら、ビードットは己が鼓動が高鳴るのを感じていた。
もちろんウォーマシンである彼には心臓など存在しない。
果たしてそれは駆動音のきしめきか、制御基板にかけられた負荷による異音か。
いずれにしよ分かるのは、彼の心が飛び上がりそうなほどに興奮しているということだ。
「ならば声に従うまで、奪い貰おう」
巡回をしているプルトン星人を避けるように天井裏を這うように移動するビードット。
彼の予想通りに安置されていた一人用UFOを発見した。
「いざゆかん」
音もなく天井から降り立つと、見張りのプルトン星人が気付く前に素早く天蓋が開けられた一台へと滑り込む。
彼の知識にあるものと似たようなものだと理解したビードットはエンジンを稼働させ、そのままUFOを前進させる。
突如動き出したUFOへと怒声を投げ掛けるプルトン星人を背に、そのままシャッターを突き破ると外へと飛び出したビードット。
既に奪取に成功した猟兵によるものだろうか。
けたたましい警報音の中、既に離陸済みのプルトン星人のUFOたちに辺りを囲まれているではないか。
しかし彼は毛先の程も焦ってはいなかった。
何故なら彼には、心強い隣人たちがついているからだ。
暗雲が突如割れたかと思えば、ビードットが乗るそれとは違った大型のUFOが現れる。
それは異星から来たりし彼の隣人。
ビードットはプルトン星人の唖然とした表情を見下ろしながら、大型UFOへと吸い込まれていった。
「さて隣人達よ、一時の間この技術を探求しようぞ」
大型UFOが消えた虚空には、ビードットの楽しそうな声だけが木霊したという。
大成功
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