服を溶かしちゃダメって教えてあげて!
「少し前に、とある邪教団がUDC組織によって壊滅させられたという事件がありまして……」
グリモアベースに集った猟兵たちを前に、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は、そんな話から切り出した。
「その邪教団自体は、教団の幹部含め全てお縄になってめでたしめでたし……だったんですが、その後の調査でひとつ問題が浮上してきたんです」
そういいながら、いちごは猟兵たちに写真を見せる。
そこには、田舎の廃墟であろう建物が写っていた。地上平屋建ての大きな病院か学校のような見た目の建物だ。
「教団そのものが崩壊したことにより、その教団がUDC生物を召喚し培養していた施設が、長期間放置されてしまっていたんです。
その結果、この廃ビルが、ある種の異界のようになってしまいました」
いちごの説明によると、この建物は、地上1階地下3階の研究施設のようなもので、異界化しているのはその地下部分だという。
「地下3階には巨大なプールのような施設があって、そこでUDC生物を培養していたようです。
そしてその生物の影響で、地下1階から2階がダンジョンのようになってしまいました」
もちろん集まった猟兵たちへの依頼は、そのUDC生物を殲滅するというのが大前提なのですが、といちごは前置きしつつ、続けていう。
「ところで皆さんは、UDCーPというのはご存じですか?
はい、シャーマンズゴーストのように、UDC……すなわちオブリビオンでありながら『破壊の意志』を持っていない存在ですね。
それが、地下3階に溢れるUDC生物の中に1体だけいると予知されました。
皆さんにはその1体の保護と、後々のための対処マニュアルの作成もお願いします」
マニュアル作成後は、UDC組織によって保護と研究が行われ、それはやがて猟兵たちの利益にもなるだろう。
ここまで言ったところで、転移の準備を始めようとするいちごだが、件のUDC生物が何か聞いてないと突っ込まれ、思い出したように付け加えるのだった。
「あ、すみません。今回のUDC生物は『不定形少女』です。
主に少女の姿に擬態するスライムの一種ですね。
触れたものを溶かす性質がありますので、主に服とか気を付けてください。
あ、あと、これの影響での異界化なので、建物の地下にはスライムの粘液とか触手とかが溢れているのではないかと……」
最後は猟兵の方を見ず、視線をそらして小声で付け加えるいちごだった……。
雅瑠璃
こんにちは、またはこんばんは。
雅です。
UDCーPの【Q】が出たとき、何を使おうかと思って、自分でフラグメント設定した不定形少女でやりたいなって思いました。
そして不定形少女が出るまで、1章2章まとめてリロードして、それで出た1章でシナリオ考えようと思ったんです。
……なのでこの1章になったのは偶然です。雅は悪くありません。(きっぱり)
というわけで、フラグメントの結果、ちょっとえっちなシナリオになりました!(笑)
具体的には服がピンチになる依頼です。
たぶん脱げます。まず脱げます。
脱げる以上のことはないと思います。変な気分になったりはしないでしょう、たぶん。どこまで脱げるかはプレイング次第です。雑記のレベル表記なども参考にどうぞ。
1章は冒険です。スライムな異界と化した地下迷宮を突破してもらいます。
スライムの粘液とか触手とかで溢れてますが、🔵がたまれば、なんだかんだで2章にはいけます。
2章は集団戦です。地下3階の巨大プールで培養されている不定形少女の群れを殲滅すると同時に、その中に唯一いるUDCーPの不定形少女を保護してもらいます。
UDCーPは同族にも襲われる存在ですので、守りながら戦ってください。
猟兵は一目見ればどれがUDCーPかはわかります。
3章は日常ですが、内容的には保護したUDCーPの不定形少女への対応となりますので、遊び要素はあまりありません。詳細は3章に入ったときにでも。
もしもお声がかかれば、いちごも現地に赴いてお手伝いします。
それでは、プレイングお待ちしてます。
第1章 冒険
『溶解粘液滴り触手蠢く邪神の住処を突破せよ』
|
POW : 溶解液と触手を切り払いつつ強引に突破する
SPD : 溶解液が落ちてきたり触手に捕まったりする前に急いで突破する
WIZ : 溶解液や触手の動きを観察して避けながら突破する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
霧沢・仁美
◎♥♥♥☆
UDC-Pかー。友達になれたりしないかな?
…何にしても、この迷宮を抜けないといけないんだけど…
(粘液とか触手とか見つつ、汗)
出来るだけ粘液の少ないところを選んで進みつつ、群がる触手はサイキックブラストで攻撃し動けなくなってる間に突破。
でもだんだん服が溶けていくのは避けられなくて、だんだん露出が増えていって…
そのうち、胸や太ももとかを触手に撫でられて怯んだところを捕まえられて、裸にされちゃう。
何とか脱出しようと抵抗はするけど、触手に敏感なところを刺激されていくうちに抵抗しきれなくなって。
触手があたしの中に入ってくれば、後はされるがまま…
嫌なはずなのに、気持ちよくなっていっちゃう。
●おともだちになれるかな?
「UDC-Pかー。友達になれたりしないかな?」
そんなことを呟きながら、霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)はひとり邪教団の研究施設跡へとやってきた。
やってきたの、だが……。
「……この迷宮を抜けないといけないんだよね……?」
地上部分は特に普通の廃墟だったのだが、地下への階段を降りていくと景色は一変する。本来はコンクリートで覆われた地下施設であったろうそこは、コンクリートの壁にも床にもスライムの粘液が塗れ、その一部は半透明の触手となって蠢いている。
そしてもともと狭い空間を有効に使うためか、複雑に入り組んだ迷宮のような構造をしていた施設だからか、完全に周りを見渡す事のできないダンジョンと化しているのだ。
そんな場所を眺めて、不安がこみあげてくる仁美である。
「と、とにかく、行くしかないよね……?」
床にも壁にも粘液は滴っているが、それでもできるだけ少ない場所を通ろうと、慎重に慎重に歩を進めていく。
施設の地図は事前にUDC組織から見せては貰っているが、邪神に連なる異界と化した影響か、元とは完全に構造が変わっていて、地図は役に立たない。それどころか、施設本来のフロアの広さをも超えている気もするほど、先は見通せない。元が施設だったためか、うっすらと明るく、灯りには困らないのが唯一の救いか。
歩いていくと、動くものを感知したのか、壁や床の粘液から触手状に伸びたスライムが仁美に群がろうと寄ってくる。
「ああ、もぉ、群がらないでっ?!」
それを仁美は何とか【サイキックブラスト】で動きを止めて突破を図ろうとするが、奥に進もうとすればするほど、粘液の数もスライム触手の数も増えていく。1人では対処も追い付かなくなってくる。
「きゃっ……服が……?!」
最初はスカートだった。スカートに引っかかった粘液が布を溶かし、深いスリットを刻むように縦に、あるいは中身を隠せないほどの超ミニスカートになるように裾を、じわじわと溶かしていく。いや、スリットやミニスカートで済むならばそれでもよかった。しかし、それだけで終わるわけもなく。
「いやっ……見えちゃう……?!」
もはやスカートの体をなさないほどに短い布切れとなったそれは、仁美のショーツを隠すことなどとてもできず、白いショーツが丸見えになる。それでもせめて少しでも隠そうと布を抑える仁美。だが、そんな事に気を取られている場合ではなかった。
「えっ……きゃぁっ?!」
スカートに気を取られ注意がそれた瞬間、スライム触手が仁美の脚に纏わりつき、その結果ずるっと脚を滑らせた仁美は、粘液が溜まる床の上に尻餅をついてしまうことになる。
もちろん、そんなところで尻餅をつけば、瞬く間にショーツは溶けていき……。
「やだ……そんな……?!」
そしてお尻が丸出しになってしまったことを嘆く間もなく、座り込んでしまった彼女に群がるように、スライムが集まってくる。
壁の粘液が触手となって絡みつき、豊かな胸を包む上着を溶かす。
ブラも溶け、ぶるんと大きな乳房も桜色の先端も空気に晒され……すぐにその上を粘液が這い回る。
やがて服は、肌に張り付く布切れとなり、しまいにはそれすら残らぬ裸となってしまい……。
「やだ、嫌なのに……んんっっ……」
肌の上を、乳房の先を、お尻の隙間を、そして股間の敏感な所を、次々と這い回るスライムによって刺激され、仁美はだんだんと嫌悪だけではない快楽を引き出されていってしまった。
「んんっっっ……あ……ンっ……」
既に生まれたままの姿にされてしまっている仁美は、身体の内から来る熱に耐えるように悶えていたが、やがてスライムの触手が己の身体の中に潜り込むころには意識を手放し、その結果、粘液に引きずり込まれるように地下3階まで運ばれていくのだった……。
苦戦
🔵🔴🔴
斉藤・彩矢
連携・アドリブOK
服装はBU参照
SPDで判定、一気にぶっちぎっていきますよ
【限界を突き破る意志】で身体能力を底上げ、絡まれたりする前に一気に【ダッシュ】して突っ切る方向で行きます
危うそうなのは【第六感】で察知を試み、【見切り】で避けていきます。
どうしてもアウトそうなら腕部分でガードをして凌いでいきます
前回の即売会の一件で捕まったらどうなるか身をもって知ったんで、二度とごめんとばかりに必死こいて避けたり走ったりますよ。
UCでわざわざブーストしてるし大丈夫大丈夫!(フラグ)
PS
脱いだらすごいタイプです!
◎♥♥♥♀♀
サエ・キルフィバオム
そうだなぁ~。触手も大きい音を聞けばびっくりするだろうし、この【終焉の凶音】で驚かせてその間に抜けちゃおっかな♪
「悪い触手は痛い目見るべきなんだよ!えいっ!」
もし万が一、抜けられなかったとしても、……ぎりぎりまで引き寄せてからもう一度【終焉の凶音】を至近距離フルパワーでぶつけてやれば、どうにかなると思う
……、服とか大変な事になるから、本当に最後の手段だけど
「うぇっ、やめてやめて服が台無しじゃない!……許さない!」
なんか、突破しても来たことをちょっと後悔しそうだね……
「(う~、帰ったら風呂直行だ……、帰りたい帰りたい……)」
●強行突破!
「うわぁ……これは聞いていた以上ですねぇ……」
施設地下に降り立ち、目の前に広がるスライムの粘液に塗れた迷宮を見て、斉藤・彩矢(一般人+1・f10794)は、呆然としたように呟いた。
彼女は学んでいる。前回触手オンリーイベントの助っ人に行った際に学んでいる。
捕まったらどうなるかを。
ゆえに彼女は心に誓った。
「あんなのは2度とごめんです。全力で突っ切っていきますよ!」
「そうだなぁ~。スライムも大きい音を聞けばびっくりするだろうし、驚かせてその間に抜けちゃおっかな♪」
彩矢の傍らでそんなことを言っているのは、サエ・キルフィバオム(妖狐のサウンドソルジャー・f01091)だ。
彼女はまだ彩矢のような経験がないため、少し気楽に考えている節はあるが……。
「私も、絡まれる前に一気に突き抜けていくつもりです。行きましょう、サエさん!」
彩矢はそういうと、【限界を突き破る意志】にて身体能力を引き上げ、スライムの粘液で溢れる通路の中へとダッシュしていった。
「悪いスライムは痛い目見るべきなんだよ! えいっ!」
そしてそんな彼女に群がろうと壁の粘液から伸びる半透明のスライム触手の気を逸らせようと、サエは【終焉の凶音】を放つ。防犯ブザー(の形をしたスピーカー)から鳴り響く爆音が、ダッシュで先行する彩矢に絡もうとしたスライムを打ち消していった。
「よし、うまくいった。今のうちに私も!」
そうしてできた隙をついて、彩矢に遅れまいとサエもまた駆けだしていく。
肉体強化している分だけ先行している彩矢は、背後から聞こえてくる爆音によってスライムが止まった隙に順調に駆け出していった。
あっという間に地下1階の階層の端から端へと駆けていき、地下2階へ続く階段を発見する。
「サエさん、こっちです!」
「オッケー! 今行くよ」
こうして2人は無事に地下2階へと続く階段を降りていく。
……目的である地下3階まで半分は無傷で越えることができた、という事で少々油断もあったのかもしれない。
2人は、階段に対する警戒が薄かった。
「えっ……きゃぁっ?!」
「サエさん危ないっ!」
突如階段の壁から湧き出してくるスライムの粘液。
ギリギリのところで、彩矢の第六感が働いたために、何とか服にかけられることもなく逃れることはできたのだが。
「危ない所だったけど、これくらい問題なし! わざわざユーベルコード使ってブーストしてるし大丈夫大丈夫!」
……というフラグ的な台詞がまずかったのか、彩矢は足元の粘液を踏んでしまい、足を滑らせてしまった。
「あ、とと……ひゃああっっ?!」
「彩矢ちゃん!?」
そのままバランスを崩して、踊り場まで転げ落ちる彩矢。
転んでしまった彩矢に向かって溢れて群がるスライムにサエは慌てて再び防犯ブザーの轟音を鳴らす。
「うぇっ?!」
その結果、彩矢とサエの目の前で、スライムが大きく弾けて爆発し、2人に粘液のシャワーを降らせた。
「きゃああ?! 服がっ?!」
「やめてやめて服が台無しじゃない!」
頭から粘液の雨を被った2人は、そのまま粘液が服を伝い、上着がボロボロ溶けていく。原形をほとんど留めない布切れが張り付いているような状態になり、サエの見るからに豊かな胸を包むブラも、彩矢の意外とすごい胸を包むブラも服だった布切れの隙間からこんにちはと見えるようになってしまった。さらに転んでしま体た彩矢に至っては、スカートはほぼ溶けて失われてショーツも丸出しになってしまっている。
「あわわ……セーラー服の原型留めてないよもう……で、でも、これくらいなら、前に比べればまだ……」
「うぅ……よくも……許さない!」
サエさんや。貴方自身でやった結果ではあるので、ちょっと八つ当たりではないですかね、それは。
ともあれ2人は、ブラがほとんど丸見えになるという被害はありつつも、なんとかそれ以上は服を失うこともないまま地下2階も突破していく。
(「う~、帰ったら風呂直行だ……、帰りたい帰りたい……」)
既にここまで来たことを後悔しつつあるサエだが、なんとか下着は溶けずにキープしたまま、地下3階目指して進んでいくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ワイナモイネン・シディエス
◎♥♥♥
「お話には聞いておりました。おりましたが、異界とはよく言ったものですわね……」
行動指針
・基本真面目な性格である為、正当な手段での突破を試みます(UCを使った順路捜索)
・我先に飛び出すちび達は、箒を武器に持ったメイド服
・ちび達がUDCを片付けた道を進むものの、大勢に無勢、チビ達はスライムと触手に飲まれる
・探索が目的の為、ちび達の視界と感覚を接続。それが仇となり全員分の感覚がフィードバック。後方に居るのにその場でへたり込むメイド
あ、待って接続を…ん、くっ…切る、切ります、待って、まって待って…っぁ、あ、ぁっ、そこ…ちが、まって…深、い…
ちが、見ないで、くださいまし…これは、ちが、あ、あっ…
月詠・愛珠
◎♥♥♥♀♀♂♀
WIZ
前提:メイド服を着用
何だか服を脱がせてくる?UDCが居ると聞いたから脱がし難いのを用意してきたよ、これで完璧
…え?脱がすんじゃなくて溶かすの?え!?あ、ちょ…やだぁ!と慌ててエプロンだけ脱ぎ捨てるんだけど安心仕切ってたから反応が遅れて大変な事に…
絡みつかれたりすると割とスピードが持ち味なボクではそう簡単には逃れられないだろうから、もう飽きるまで待った方が良いかな…
誰かに助けられたり、なんやかんやで自力で抜け出したりするかもだけどこのままの格好はちょっと…
って、あったよ!エプロン1枚だけ!
後ろからは見えちゃうかもだし、布地も厚くないけどこれ以上は失えないから気をつけなきゃ…
百目鬼・明日多
有効的な存在なら助けないと、ですね。
しかし、服が脱がされる前提のダンジョンですか…
いつもの服だと勿体無いですし別の服を着ていきましょう。
…で、相談して友人に決めて貰ったのがチャイナドレスでした。
何故でしょう…
しかもスリット深いので下着も履かない様にって…
まぁ、メダルの中に予備の服も入れているので
脱げてもある程度は大丈夫ですけど…
とにかく酷い事になる前に抜けてしまいましょう。
それに万が一脱がされても、男の僕が脱いで喜ぶ人なんていない…ですよね?
真面目な部分だと、メダルと眼鏡だけは武器なので溶かされない様に注意を。
逆に言えば、それ以外の被害は気にせず突破します。
服以外の被害も耐えましょう!
♥♥♥◎
●めいどさんの受難
「友好的な存在なら助けないと、ですね。
しかし、服が脱がされる前提のダンジョンですか……」
2人のメイドの少女とチャイナドレスの少年が、施設の地下への入り口を覗き込んでいる。
チャイナドレスの少年は、百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)だ。
別に彼は女装趣味があるわけではない。単にいつもの服だと勿体無いし別の服を……と思って友人に決めて貰ったのがチャイナドレスだったのである。しかもやたらとスリットも深いやつだ。何故だろうか。とりあえず似合っているが。
「お話には聞いておりました。おりましたが、異界とはよく言ったものですわね……」
明日多の傍らでは、メイド服姿のワイナモイネン・シディエス(恋に恋する鉄腕メイド・f23089)が同じく地下への入り口を見てそこから漂う気配に不安を抱いていた。
「何だか服を脱がせてくるUDCが居ると聞いたから、脱がし難いのを用意してきたよ。これで完璧!」
そういって月詠・愛珠(月に魅入られる翠の狐娘・f06905)はメイド服で極めをする。彼女は今回脱がしにくいという理由でメイド服を着てきたのだ。
「メイド服とはそういうものではないと思いますが……」
「いいのいいの! それじゃ行きましょ!」
本職メイドが苦笑するも、コスプレメイドは気にもせず、というわけでこんな3人で地下の迷宮へと降りていく。
なお、愛珠の勘違いは、すぐに正されることになる。
地下へ降りていくと、そこにはスライムの粘液で溢れかえっていた。
床も壁も粘液だらけで、スライム性の半透明な触手が至る所から生えて蠢いており、天井からもぽたっぽたっとスライムが降ってきている。
「……え、なにこれ?」
それを見て唖然としている愛珠である。
「なるほどこれは……確かに服が無事で済むとは思えませんね。
一応普段の服はメダルの中に入れてきているからいいものの……」
「いや、そうじゃなくて、これ脱がす奴じゃなくて溶かす奴じゃ?!」
今更勘違いに気付いた愛珠は大いに慌てている、が、今更後の祭りなのであった。
「……とにかく、なるべく安全そうなルートで進むことにしましょう。
行くのです、我が子達!」
ワイナモイネンは、道順を偵察させるため、我が子……ユーベルコード【演算の切れ端】で生み出したちびメイドたちに指示を出す。
ちびメイドたちは、手にした箒を掲げて気合を入れると、各自バラバラにこの地下迷宮を進んでいくのだった。
「ちびたちの視覚はわたくしと共有しています。ちびたちが粘液を掃除したところから順に進みましょう」
そして、ちびの後を追うように、慎重にワイナモイネンも進んでいく。
「う、うん……。でも大丈夫かな。明日多君は代わりの服もってきてるんだっけ……?」
「一応は……このメダルさえ無事ならなんとかなるかなと」
「いいなぁ……私はいざとなったら、服脱いで安全な所に投げるしかないかなぁ……」
その後を、不安な様子の愛珠と明日多が続いていくのだった。
しばらくは順調に進んでいる。
だが、迷宮も半ばを過ぎたあたりでそれは起こった。
「んあっ?!」
突然、ワイナモイネンがビクンと跳ねたかと思うと、真っ赤な顔をしてその場にへたり込んでしまったのだ。
「どうしたの?!」
「あ、待って接続を……ん、くっ……切る、切ります、待って、まって待って……っぁ、あ、ぁっ……あああああっっっ?!」
愛珠の問いに答える余裕もなく、ワイナモイネンはその場でビクビクと悶えている。
どうしてこうなったのか答えを言うならば、ワイナモイネンはちびたちと視覚だけではなく他の感覚をも共有してしまっていたのだ。
そしてちびたちは、正解ルートに限らず、道を探すために迷宮内のいたるところに散らばっている。
そうなれば当然、大量のスライムが溢れている所にもいってしまうことになる。
そしてスライムに押し流されちびが溶かされている感覚を今ワイナモイネンも感じているのだ。
「そこ……ちが、まって……深、い……」
全身をスライムによって愛撫され、スライムが体の中へ、穴の中へと入っていく感覚。
それがちびたちの数だけ。
その全ての感覚が一度に押し寄せてきて、ワイナモイネンは完全に悶え苦しんでいた。
「大丈夫ですかっ?!」
「ちが、見ないで、くださいまし……これは、ちが、あ、あっ……」
明日多も愛珠も心配そうにワイナモイネンを覗き込むが、ワイナモイネンは真っ赤になって悶えるばかり。
そして、安全な道を案内をしていたワイナモイネンがこうしてダウンして、一行が足を止めてしまったという事は、スライムの脅威を排除するものがいなくなったという事も意味する。
「……えっ?
あ、ちょ……やだぁ!?」
愛珠に覆いかぶさるように、スライムの粘液が天井から降ってきたのだ。
ワイナモイネンを心配して他の警戒を怠っていたため、完全に不意を突かれてしまっていた。
慌てて愛珠は、服を溶かされてたたまらないとエプロンを外して安全な所に放り投げるが、自分で脱ぎにくい服を選択してきたこともあり、それ以上は脱ぐこともできず、スライムに全身包まれてしまう。
そうなると当然、あんなに脱げなかったメイド服は、みるみるうちに溶けていってしまい、あっという間に下着すら残さぬ真っ裸にされてしまうのだった。
そうなったのはもちろん愛珠だけではない。
「男の僕が脱いで喜ぶ人なんていないですしっ!」
明日多もまた振ってきたスライムに飲まれ、下半身がどっぷりスライムに浸かってしまった。
「あ、あああっ……だめ、見ないで……くだ、さ……ああああっっ?!」
いまだちびたちがスライムに浸食されている感覚を共有しているワイナモイネンは、悶えているためにスライムから逃れるどころではない。
直撃を受けた愛珠ほどではないにしても、2人ともじわじわと下半身の服が溶けていくのを感じていた。
それでも、唯一の男として2人を放っておくわけにはいかない。自分は眼鏡とメダルさえ無事なら、他の被害は気にする必要もない。明日多はそう考えると、強引にスライムの中に手をのばし、2人を少し離れた安全な場所へと引きずり出した。
「はぁ、はぁ……なんとか、一息ですね。
大丈夫ですか、2人とも……?」
「あ、ああっ……服は、服は……あった! エプロン無事!!」
助けられたお礼もそこそこに、愛珠は先程脱いで放り投げたエプロンが無事なのを見つけて、慌ててそれを身にまとう。
「うぅ……後ろから見ると丸見えだし、布地も厚くないけど……これで我慢するしか……これ以上失うわけにはいかないから気を付けないと……」
こうしてメイド服から裸エプロンにクラスチェンジした愛珠である。
「す、すみません、お見苦しい所を……」
ワイナモイネンは、スカートが完全に消失はしているものの、何とかそれだけですんでいた。パンツは丸出しだが仕方ない。むしろちびたちからフィードバックした感覚のせいで、まだ白い肌がうっすらと紅潮するほど上気している。息も荒い。
そして明日多は……。
「とにかく、いつまでもここにはいられませんから、先に行きましょう」
そういって2人の前に立ち上がった時、チャイナドレスの下半身がとうとう限界を迎えてボロボロと崩れていってしまった。
そして、これを勧めてくれた友人曰く、スリットが深いから下着は履かない方がいいよ、との言葉を忠実に守っていた明日多なので……結果はもちろん。
愛珠とワイナモイネンの前に、明日多の象さんが顔を出していたのだった……。
苦戦
🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・◎/♥♥♥
■行動
な、何とか頑張ってみますぅ(ぷるぷる)。
【豊艶界】を使用して胸の谷間から「着替え」「装備品」等を収納、到着後に着替えられる様準備しますぅ。
拭き取る為の大量のタオルと、他の方用の予備の着替えも少々。
その上で、購入後の発育で少しキツくなった「Tシャツ&スパッツ」等の「破れてもよい服」を着て突入しますぅ。
『金属』が大丈夫なら『刀』や『F●S』3種は使えますから、直線的にルートを切り開いて突破しましょう。
途中の服の破損は[恥ずかしさ耐性]で耐えつつ「早く辿り着いて着替える」方針で対応しますが、少し弱った時点で「成長した体型」に耐え切れなさそうですねぇ(遠い目)。
トゥリース・リグル
◎♥♥♥♀♀
(羞恥心は薄めで見られてもあんまり気にしないタイプ)
【SPD】で判定します。
UDC-P、ですか。
友好的なオブリビオンというのは初めて聞きますね。
【錬成カミヤドリ】で複製ダガーを展開してから迷宮を進みます。
行く手の障害は【第六感】で察知するようにし、触手は複製ダガーで切断、溶解液は【見切り】及び状況に応じて【ジャンプ】や【スライディング】で避けていきます。
余っている複製ダガーは同行している他の方のサポートに回し、触手の切断などをお手伝いしていきますね。
相馬・雷光
◎♥♥(純潔を奪うことのみNG)
UDCーPねぇ
実際シャーマンズゴーストは味方なワケだし、今後も増えそうな事案ね
一面ぐちょぐちょね……
長居は無用、【降魔化身法】で身体能力を強化して【ダッシュ】で突っ切るわ!
触手やスライムが反応するよりも速く駆け抜ける!
……けど途中でピタッと動きが不自然に止まる
化身法の代償のうち、この状況では最悪の呪縛が発動
置き去りにしてきた大量の触手とスライムが追いつき、全身に絡み付かれ服を溶かされながら嬲り者に
ヴァジュラブラスターと純潔だけは、雷(オーラ防御)を帯びることで電熱により溶解液や触手を焼いて無事だが、集中しすぎて他の防御ががら空きに
お尻は特にひどいことに
●油断大敵……?
「UDC-P、ですか。友好的なオブリビオンというのは初めて聞きますね」
施設の廃墟までやってきたトゥリース・リグル(刃を為すモノ・f00464)は、これから先にいるはずの存在に想いを馳せる。
「まぁ、実際シャーマンズゴーストは味方なワケだし、今後も増えそうな事案よね」
トゥリースの言葉に頷くのは、相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)だ。
いずれにしても、そのUDC-Pがどのような存在なのかは、実際に見てみないと始まらない。
そのためにはこの迷宮を地下に降りていかないといけないわけなのだが……。
「一面ぐちょぐちょね……」
雷光はため息をついた。
「仕方ありませんよ。いきましょう?」
そんな雷光を宥めつつ、トゥリースは粘液に塗れた迷宮に足を踏み入れていった。
「な、何とか頑張ってみますぅ……」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)も、そんな2人に続くように、迷宮へと降りていく。不安で仕方がないのか、るこるのいろいろたわわなお肉はぷるぷると震えていた。
「ひとまず近付いてくる触手はこれで対処できますね?」
トゥリースは、【錬成カミヤドリ】で展開した複製ダガーを投げ、壁の粘液からこちらに伸びてこようとしていた半透明のスライム触手を切り裂いていった。
「どちらにしても長居は無用。それで触手は対処できそうなら、あとはダッシュで一気に受けちゃいましょう」
そういうと雷光は【降魔化身法】にて身体を強化する。そのスピードでもって先頭を駆け、そんな彼女に反応して伸びてくるスライムの触手は、後方を追いかけるトゥリースのダガーが切り裂いていくという寸法だ。
「あ、ちょっとまってくださぁい。溶けちゃまずいものをしまっちゃいますねぇ」
「っとと……りょうかーい」
るこるからの待ったに、今にも駆け出していきそうだった雷光はちょっとつんのめったが、さすがにそれで粘液まみれの床に転ぶという事もない。
るこるはその間に【豊乳女神の加護・豊艶界】の中に、本来着ている服やタオルなどをしまい込んでいく。【豊艶界】というか……要するに胸の谷間に。もちろんユーベルコードなので実際にはここではない異空間なのだが、入り口が胸の谷間なのは変わらない。
「……深い、わね」
「……深いですね」
るこるの、たくさんの荷物が吸い込まれていく胸の谷間を見て、共に胸の薄い雷光とトゥリースはいろいろ複雑な気持ちになったとかならなかったとか。
「おふたりの分も一応予備入れておきますからねぇ」
「それは助かるわ」
そしてるこるは、万一溶かされてもいいように古着を着こんでいた。少々ぴちぴちにきついTシャツ&スパッツ姿である。
「じゃ、準備できたなら行きましょう」
そしてるこるが着替えも終えたところで、雷光は駆け出した。
雷光は強化された身体能力で迷宮の中を駆けていく。
当然そうして派手に動く雷光に惹かれるように、床や壁の粘液から半透明なスライム触手が伸びてくるが、それは雷光を追うように駆けるトゥリースのダガーとるこるのFBS(フローティングブレイドシステム)による刃が切り裂いていく。
そんな形で、3人はまずは地下2階を突破していった。
「ふぅ、ひと段落ね。この調子で行きましょう」
「ここまでは何とかなってますねぇ。次の階層を抜ければ目的地ですかぁ」
地下2階へ続く階段を下りながら、3人は一息ついていた。
決して油断していたわけではない。わけではないが、何事もなく地下1階を抜けられたという事で気のゆるみはもしかしたらあったのかもしれない。
階段を下りて地下2階の攻略に向かったところで、突然雷光がバランスを崩して動きを止めてしまった。
「え、何、どうしたの?!」
「ちょっ……こんな時に……」
なぜそうなったのかは、雷光の身体強化術に理由がある。【降魔化身法】には何パターンかの代償があるのだが……今回このタイミングでそのうちのひとつ、呪縛が起こってしまったのだ。
当然、粘液の真ん中で足を止めてしまえば、うじゅるうじゅると雷光を飲み込もうと周りの粘液から半透明のスライム触手が伸びてくる。
「くっ……この、纏わりつくな……ああっっ?!」
あっという間に下半身が飲み込まれ、靴やレオタードの股の部分が溶かされていく。それどころか、雷光のお尻の上を撫でまわすかのようにスライムが蠢いている。
「やだ……そんなとこ触るなぁ?!」
「今助けま……あっ?!」
そして間の悪いことに、雷光を助けに行こうとしたるこるの服が、破けた。
今るこるの着ていた服は古着である。成長したがゆえに着られなくなった古着を、どうせ捨てるものなのだからと持ち出してきて無理矢理着ていたので、るこるの乳圧に耐えきれなくなって、びりっと、破けたのだ。
「ひゃああ?!」
そして慌てて胸を隠そうとしたるこるは、粘液に足を滑らせて、そのまま転んでしまった。そうなればもちろん、周りの粘液に、スライムに群がられ、あっという間に全身飲み込まれてしまう。
「2人とも……どっちから助ければ……?」
トゥリースは、自身は襲い掛かってきたる粘液触手の動きを見切って、飛び越えたり、スライディングして潜り抜けたりと、何とか避けてはいるものの、2人を助けるどころではない……というか同時に助けることはできない。
「こっちは何とか……あああっっ、お尻に入って、来るなぁ……?!」
粘液に下半身を弄ばれ、何とか純潔だけは守ろうと片手で自らの前を押さえて侵入を防いでいる雷光は、粘液触手がお尻に潜りこもうとしている状況でも気丈に、るこるの方を優先しろとトゥリースに言う。片手は股間を押さえ、もう片手は愛銃のヴァジュラブラスターが溶かされないように高く手をのばしている状態なので、お尻を守ることはできていないのだ。
「わ、わかりました。じゃあまずはるこるさんから……」
それでも、雷光の指示に従ってトゥリースは粘液の中で溺れているるこるに手をのばす。破けた古着がもうほとんど溶けてなくなって、豊かすぎる乳房がスライムの中で水風船のようにゆらゆら揺れている。そしてスパッツも溶かされてしまうのも時間の問題か……という状況から、トゥリースはになんとかるこるを引きずり出した。
ただ、トゥリースもまた、るこるをしっかりと抱きしめて引きずり出したせいで、服の全面が溶けてしまい、薄い胸が露になってしまっている。
「次は、雷光さん……!」
その後、トゥリースは、下半身丸出しになってしまっている雷光も何とか助け出すのだった。
「と、とりあえず、今着替えだしてもまた溶かされると困りますし……」
「先に進みましょうか……」
というわけで、下半身裸、胸丸出し、スパッツ一丁の3人組は、がくりと肩を落としながら先に進むのだった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
詩羽・智悠璃
◎♥♥♥♀♀
※メガネは死守
※清純派?文系貧乏籤メイド
他ならぬ雇用主の命は断れません
しかし影朧以外の「人を害さぬ怪異」もいるのですね
影朧同様、何とかしたいですが…乙女なスラヰムですか
(娯楽小説の筋にしても、幸運すぎていちごの結末は心配よね…)
え?ひゃんっ!?
ね、粘液で転んでしまいました
しかもメヰド服のスカァトの裾が溶けて
香港の包(チャイナドレス)みたいに脚が…
ああ後生です、余人は見ないで下さいっ!
次は触手の群れ…別に情け容赦無く撃てますよ
でも接近されると徐々に上も破け下着が…いやああぁ!?
(涙目になり拳銃大の軽機関銃で【フルゥル・ド・スルジヱ】)
い、今の内に奥への道を確保…コホッ、コホッ
咳が…!
アイ・リスパー
◎♥♥♥
「えええっ、この任務、絶対イヤな予感しかしないんですけどっ!?」
ですがUDC-Pは、もしかするとオブリビオンという存在の謎を解く鍵になるかもしれません。
ここは行くしかないですね。
……ホントに行かなきゃダメですか?
【チューリングの神託機械】を発動。電脳空間の万能コンピュータに接続し情報処理能力を向上させ周囲のデータを収集します。
そして【ラプラスの悪魔】で溶解液や触手の動きをシミュレート。
「触手と粘液の動きは見切りましたっ!
今ですっ!
あっ」
ダッシュで駆け抜けようとした瞬間。
足元の粘液に滑って転んでそのまま触手にゲットされます。
服が溶かされていき……
「い、いやあっ、見ないでくださいーっ!?」
●いつもの恋華荘その1
「他ならぬ雇用主の命は断れません、が……」
粘液に塗れた地下迷宮を歩きながら、眼鏡の清楚なメイド、詩羽・智悠璃(湯煙に舞う添桜・f22638)は眉をひそめていた。
「この任務、絶対イヤな予感しかしないんですけどっ!?」
その傍らで、えええーと喚いているのは、智悠璃と同じく、今回の依頼主であるグリモア猟兵と同じ寮に住むアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)だ。
実はかの寮からは他にも幾人かの猟兵がやってきているのだが、迷宮攻略のために手分けしているのだ。なのでここで一緒しているのはこの2人である。
「ですがUDC-Pは、もしかするとオブリビオンという存在の謎を解く鍵になるかもしれません。ここは行くしかないですね……」
アイはそう覚悟を決めて道を進んでいく。
「そうですね……それにしても、影朧以外にも人を害さぬ怪異もいるのですね。影朧同様、何とかしたいものです」
智悠璃は桜の精なので、今回のUDC-Pの話を聞いた時、サクラミラージュの影朧を連想したのだろう。ただし、影朧とは違い、転生せずとも今の段階ですでにオブリビオンの宿業からは外れている。
「……乙女なスラヰムですか」
「……ホントに行かなきゃダメですか?」
と、目標に想いを馳せたところで、出てくるものが確定的に明らかである以上、気がめいってくる2人であった。
他の恋華荘メンバーと別れた入り口近くはそうでもなかったが、少しでも中に進むとそこはもう壁にも床にも天井にも粘液が溢れ、そのところどころからスライムの半透明な触手がうねうねと動いている。
「と、とりあえず、安全な道を探りますねっ」
「よろしくお願いしますわ」
アイはまず、電脳空間の万能コンピュータに接続して情報処理能力を向上させることで、周囲のデータの収集にかかった。
さらに【ラプラスの悪魔】による演算シミュレート。うねうねと動くスライム触手の動きを計算する。
アイのシミュレートが終わるまで、智悠璃はアイを庇うように前に出て、軽機関銃を構えていた。
幸いにして、智悠璃の機関銃が火を噴くこともなく、アイの計算が完了する。
「触手と粘液の動きは見切りましたっ!
いきましょうっ!」
「ええ」
そうして、アイは駆け出していく。智悠璃もそれに続くように駆けていった。
アイの計算通りに動けば、粘液が降ってきても、触手が伸びてきても、それを避けながら走って抜けることができる。
ただし、計算通りに動ければ、だ。
ずるっ。
すってーん。
アイも智悠璃も、運動神経は残念だった……。
2人とも仲良く床の粘液で脚を滑らせ、派手に尻餅をついて転んでしまう。
「あいたたた……い、いやあっ?!」
「ひゃんっ!?」
当然、スライムに溢れる粘液の廊下で転んでしまったらどうなるかなんて言うまでもない。
アイの脚にうじゅるうじゅると絡みついてくる半透明なスライムの触手。
「は、離してくださーい?!」
じわじわと智悠璃のメヰド服のスカァトの裾を溶かしていく粘液。
「きゃっ?! こんなスカァトが短く、包みたいに脚が……?!」
包というのはいわゆるチャイナドレスの事だ。生まれのためか、智悠璃の言葉遣いはどことなく大正である。
それはともかく、スライムの触手に絡まれたアイは、そのまま粘液の溜まりの中に引きずり込まれていく。そうなるとどんどんとアイの服は溶けていき、あっという間に下着が露になっていった。いや、それどころか……ショーツに触手が絡んでいってあっという間に下が裸にされてしまい、その上をスライムの粘液が這っている。
さらに触手は智悠璃にも伸びていき、スカートだけでなく、上着にまで絡んでいって、こちらもまたメイド服を失い下着姿とされてしまう。
「いやあっ、見ないでくださいーっ!?」
「ああ後生です、見ないで下さいっ!」
たとえ女同士2人きりだとしても、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
下着姿……といってもアイはもはやブラのみだが……にされてしまった2人は、身体を隠しつつ泣き喚きながら、なんとか逃れようともがいていた。
「いやああぁ!? うぅ……触手の群れなら、情け容赦無く撃てますよ……!」
涙目のまま、智悠璃は手にしていた短機関銃を構えなおすと、【フルゥル・ド・スルジヱ】にて呪術式炸裂弾の雨を降らせて、一気に周りのスライムをハチの巣にしていくのだった。
「きゃあああああ?!」
一応アイは銃弾に巻き込まれずに済んだことは伝えておこう。
「だ、大丈夫ですか……とにかく、今の内に奥への道を確保……コホッ、コホッ」
「智悠璃さんこそ大丈夫ですか? 咳が…!」
なんとか辺りのスライムから逃れ、アイを助け起こしながら咳き込む智悠璃。病弱の気があるので、少々心配ではあるが、それでもアイを安心させるように微笑む。
「だ、大丈夫です。それより、もう一度計算お願いします。今度こそ行きましょう」
「は、はいっ」
そして2人は手を取り合って、下着姿のままではあるが、今度こそ奥へと進むのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
郁芽・瑞莉
♥♥♥◎♂♀
UDC-Pですか……。世界を破壊する意志が無いというのなら。
UDCという存在を知るためにも、そして他のUDCに破壊されない為にも
保護と行きましょう。
中の異形空間は最短最速で通り抜けてしまえば被害も少ないはず。
スピードを出してランスチャージするも、
スライムの粘液で衝撃が徐々に吸収されると共に飛び散った粘液によって
服が溶かされて。
豊満な胸が零れ落ちた所で気を取られて胸を片手で庇って、
更に速度と威力が落ちて触手に捕まってしまい。
生まれた姿となるまで豊満な身体に触手が絡んで
ねっとりべったりと粘液を塗られてしまいますよ。
何とか脱出しようとしますが、
その姿はまるで異性を誘っている様に映ります。
ルトルファス・ルーテルガイト
◎♥♥♥♂♀
「……もう予想ついてるから、あえて言わん。
…だから頼む、戻るまでコレを預かってくれ。
…そして戻らなかったら、森に埋めてくれ。」
(悲しい予告をしつつ、大事な外套をいちごに預けてから出発)
どうせ男なんて脱げても誰も喜ばないから
炎【属性攻撃】の剣で触手や溶解液を蒸発させながら慎重に進む。
…周りの女性に飛ばさないようにそれはもう注意して
その一方で(勝手に)出てきた『ロベリア』は
『研究研究♪』と、落ちてくるスライムやら
触手の断片やらを次々と回収し、服が溶けようと気にも留めず
(むしろ『見ても良いのよ♪』な人(?)です)
即興で作った媚薬を近場の奴に試そうとしてくる
(迷惑な)精霊である…。
久遠・翔
◎♀♀♥♥♥
純潔のみ死守
気分を変えてアルダワ魔法学園の依頼からこっちに来たのになんかあんまり変わらない…なんで俺毎回こんな感じになるんだろう?
地下空間を進んでいきますが悲鳴?
ちょっ、スライムに襲われている!?助けなきゃ…って、うわぁ!?(なんか肌色が見えて思わず目を覆う)
そして足元不注意でコケて目の前の相手にぶつかり揉みくちゃに
服も晒も溶けボロボロに…しかも藻掻いた結果相手のイケナイ部分をいい感じで掴んで解してしまい逆に襲われます
何とか抵抗しようとしますが…臍の下の淫紋で快感が増して動けず相手の愛撫に成すすべもなく絶頂
その後貪られ喘ぎ声を迷宮中に響くように上げます
俺、男なのに…と泣きながら気絶
●三者三葉
「……もう予想ついてるから、あえて言わん。
……だから頼む、戻るまでコレを預かってくれ。
……そして戻らなかったら、森に埋めてくれ」
ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)は、悲壮な覚悟で外套をグリモア猟兵に預けてからここに転移してきた。
その外套だけは万一にも溶かすわけにはいかない。そう、覚悟を決めたルトルファスは、【精霊召喚・『影』と寄り添う艶やかな絆】が発動して勝手に出てきた淫魔ロベリアを連れて、迷宮の中へと入っていった。
炎の剣で周りの粘液を、スライムの触手などを蒸発させながら進んでいく。
その際に弾けて飛び散った粘液の飛沫は、ロベリアにかかっていって、ロベリアの着ているものを溶かしていっているのだが、……ロベリアはそんなことはまったく気にせずに、逆に研究材料としてその飛沫などを回収していくのだった。
「気分を変えてアルダワ魔法学園の依頼からこっちに来たのに、なんかあんまり変わらない……なんで俺毎回こんな感じになるんだろう?」
遠い目をしながらそんなことを呟く久遠・翔(性別迷子・f00042)である。
もはやこれは運命としか言いようがないだろう。
こういう予知ばかりしてしまうグリモア猟兵もいるのだから、参加ばかりしてしまう猟兵がいるのも仕方ない。
とにかく粘液に足を取られないように、慎重に歩を進めていく翔である。
やがて、ある程度進んだあたりで、何やら悲鳴のようなものが聞こえた気がした。
「誰か襲われてる?! 助けにいかなきゃ……!」
そういって駆けだす翔。
二重遭難とかそんな言葉が頭を横切ったのは、きっと気のせいだろう。
さて、翔が悲鳴を聞く少し前。
別の猟兵が、翔に先行して迷宮を歩いていた。
「UDC-Pですか……。世界を破壊する意志が無いというのなら、UDCという存在を知るためにも、そして他のUDCに破壊されない為にも、保護と行きましょう」
そう考え、郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)はこの迷宮へとやってきた。
「……なるほど、こういう所ですか」
粘液に塗れたこの迷宮だが、最短最速で通り抜ければ被害も少ないはず。
そう考えた瑞莉は、【転身再演 神霊閃】にて飛翔能力を得、武器を構えて一気にランスチャージをするように高速で突撃していった。
天井から落ちて瑞莉に降り注ぐスライムの粘液を貫き、壁面から伸びてくるスライムの半透明な触手を切り裂いて。
こうして強引に突破はしていくのだが、その代償に、突撃で飛び散った粘液の飛沫を、霧雨の中を突っ切るように被っていってしまっている。
それは小さな飛沫であっても、やはり服を溶かすスライムの粘液であり……じわじわと瑞莉の装束が溶けていってしまっていた。
やがて、じわじわと溶けて脆くなった装束は、彼女の豊満な胸を支えきれなくなり、大きく形のいい乳房がポロリと宙に飛び出してしまった。
「あっ……きゃっ?!」
慌てて瑞莉は反射的に手で胸を隠そうとする。
高速飛行中に慌てて腕を動かしたらどうなるか。当然バランスを崩すことになる。
バランスを崩して、スピードが削がれた瑞莉を待っていたのは、スライムの触手が作った蜘蛛の巣のような、触手の溢れている場所だった。
「きゃあああっっ?!」
そのまま触手の網に捕まり、地面に引きずり降ろされる瑞莉。
スライムの触手は体中に絡んでくる。スライムが体中を撫でまわすように蠢き、そして撫でまわされた部分の衣服は溶かされて消えていく。
瞬く間に生まれたままの姿にさせられた瑞莉は、両手両足を絡まる触手によって拘束された四つん這いの体勢で、体中を撫でまわすスライムの動きに耐えていた。
豊満な胸の上を、まるで揉みしだくように蠢くスライム。
プリンとしたお尻の上をなぞるように流れる半透明の触手。
それらから与えられる感覚に肌が上気していった瑞莉は、なんとか逃れようと体をゆする。もがく。
本人は脱出しようと必死なのだろうが、まるでそれはお尻を振って異性を誘っているかのようだった。
翔が聞いたのは、そんな瑞莉の悲鳴だった。
その声の方向を頼りになんとかこの場までたどり着く。
「ちょっ、スライムに襲われている!? 助けなきゃ…って、うわぁ!?」
助けなければと思っても、もはや全裸で腰を振っている瑞莉の裸を見てしまい、思わず目を覆う翔であった。
そして、慌てたところに目を覆ってしまったので、翔はお約束のように足を滑らせてしまう。
むにゅん。
その結果、やはりお約束のように、柔らかいものを掴んでしまい……。
「あら~。そういうことしたいのかしら♪」
……その掴んだものからは、淫魔ロベリアの声がした。
話は少し前後するが、瑞莉の悲鳴を聞いて駆けつけたのは翔だけではない。
ルトルファス&ロベリアも、ほぼ時を同じくしてここにやってきたのだ。
そして、ロベリアは、誘うようにもがいている瑞莉にちょっかいを駆けようとして近付き、そこで転んだ翔に胸を掴まれることになったのだ。
「いいわ。いっぱい楽しみましょう。そーれ♪」
ロベリアはそのまま、即興で作った媚薬を翔と瑞莉にぶっかけてしまう。
「んんああっっ?!」
「んあ、な……っ」
ビクンと跳ねる瑞莉。湧き上がる感覚に困惑する翔。
そして当然のように、瑞莉に絡んでいたスライムは、そのすぐ傍で転んでいる翔をもとらえようとしてきた。翔は、ロベリアの媚薬によって淫紋が反応してしまい、スライムの動きから逃れられない快楽を感じてしまう。そのままスライムに蹂躙され服が溶かされていってしまった。
さらに、ロベリアはそんな翔に手をのばし、先ほど胸を掴まれたお返しとばかりに翔への愛撫を開始する。もちろん両手に花とばかりに瑞莉にも手を出している。
「ああっ、ああ……ああああああっっ?!」
「んんんっっっ?!」
ロベリアに愛撫され、嬌声を上げてしまう翔と瑞莉だった。
特に翔は、あまりの快楽に押し流されたことで、俺、男なのに……と泣きながら気を失ってしまうのだった。
この流れるような一連の展開についていけず、呆然としていたルトルファスが、ようやく助けに入ったのはその後だったという……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天樹・咲耶
◎♥♥♥♀♀
光満桐江さんと
表人格の咲耶です
「UDC-Pですか。
エージェントとして保護しなくては!」
桐江さんとコンビで拳銃を手にして地下施設を探索します。
「なっ、スライムの粘液っ!?
それに触手ですかっ!?」
銀の弾丸を撃ち込んで触手を吹き飛ばしますが弾切れし桐江さんと一緒に触手に捕まってしまいます。
桐江さんと抱き合う形で縛られて粘液で服を溶かされ、さらに私の手が勝手に動いて桐江さんを愛撫し始めて……
って、寝ぼけたサクヤが勝手に身体を動かしてますっ!?
疑問の感情を浮かべたところに寝ぼけたサクヤが放った触手が暴走して……
桐江さんと一緒に抱き合ったまま触手に貫かれるのでした。
「きゃあっ、いやあっ!」
光満・桐江
◎♥♥♥♀♀
天樹・咲耶さんと一緒に行動
破壊の意思のないオブリビオン…
色々知ることが出来れば未来が明るくなるかも…
ここはしっかり保護してあげないと、ですねっ。
咲耶さんと一緒に警戒しながら探索…
してたら触手があちこちから!
杖からの魔法で攻撃しますが、対処しきれず
鞄も杖も弾き飛ばされ、咲耶さんと一緒に捕まってしまい
粘液に服も溶かされてしまいます…
って、咲耶さん!?そんなとこ、ひゃあ、んんっ…!
一か八か魔力で鞄を開けたら…
よりによって「とったらとらえちゃううねうね君」が!?
しかもここの影響で暴走してます!?
その上咲耶さんからも触手が!?
そして夥しい数の触手に、2人一緒にめいっぱいやられてしまいます…
●恋華荘新人組
「UDC-Pですか……」
「破壊の意思のないオブリビオン……色々知ることが出来れば未来が明るくなるかも……?
ここはしっかり保護してあげないと、ですねっ」
「ええ、エージェントとして保護しなくては!」
最近共通の友人に紹介で恋華荘に来たばかりの仲良しコンビ、天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)と光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)は、そんな会話をしながら2人で迷宮の中を歩いていた。ちなみに咲耶は二重人格者ではあるが、今はメインの咲耶が表に出てきているので、おかしな中二病的な言動は出てきていない。
今のところ彼女たちはまだ恋華荘の洗礼は受けていないが……ここに来た時点で、まぁ、運命は決まっているような……。
さて、そんな2人は慎重に歩を進めている。
他の恋華荘メンバーとは別ルートでの迷宮探索ではあるが、地下3階へと続く道が異なるだけで、危険度は大差ないだろう。
「あら……どうやらこの道は行き止まりみたいです。引き返しましょう」
「……見てください、咲耶さん?!」
探索中に袋小路に迷い込んでしまった2人は、引き返そうと振り向いた時、桐江がそれに気が付いた。
「すっかり囲まれてますっ?!」
言われて咲耶も気が付く。
どうやら不幸にもこの2人は、袋小路で、しかもスライム溜まりにたどり着いてしまったらしい。
「なっ、スライムの粘液っ!? それに触手ですかっ!?」
「触手があちこちから!?」
あたりの壁や床に溜まっている粘液が蠢き、その中からスライムの半透明の触手が、2人を飲み込もうと伸びてきている。
「いつのまにこんな……?!」
咲耶は手にした拳銃から銀の弾丸をスライムに打ち込み、伸びた触手を破壊していく。
「キリがないですっ?!」
桐江も手にした杖から魔法を飛ばし粘液を蒸発させていく。
ひとつひとつは2人とも十分に対処できる程度の存在でしかない。
だが、あまりにも数が多かった。
対処しきれなくなるのも時間の問題で……2人はあっという間にスライムの触手に囚われてしまうのだった。
2人抱き合うような形でまとめてスライムの触手に絡めとられ、そのまま身体の上を蠢動する触手の粘液によって、服が溶かされていく。
上着が溶けてボロボロとなり触手の動きに合わせて崩れ落ちてしまえば、あとに残るのは下着姿の2人だけ。もちろんこの調子では下着もまた時間の問題だろうが……。
「ひゃん?! 咲耶さん!? そんなとこ、ひゃあ、んんっ…!」
そんな状況にもかかわらず、じわじわと服が溶かされていくのとは別に、咲耶の手が桐江の身体を愛撫するように撫でまわしていたのだ。
……咲耶にはそっち方面の趣味が?
いや、そうではない。先ほどから咲耶の様子がおかしい。
主人格である咲耶の意識が途絶えたのか、何やら寝ぼけ眼になっている。うつらうつらとしながら、桐江の身体を弄っているのだ。
「ん~~、なんだかぬめぬめする……温かくてやわらか~い……」
「んんっ、咲耶さん、どこ触って、あああんっっ……どうしたん、ですかっ、咲耶さん……んんんっ?!」
(「え、これ、勝手に私の手が動いてる……というか、いつの間にかサクヤが表に出てる? しかも寝ぼけてる?!」)
何がきっかけだったのか、咲耶は内心に追いやられ、裏人格であるサクヤが寝ぼけたまま表に出てきてしまっているらしい。当然寝ぼけているので、何をしているのかもわかっていない様子だが、本能的にか、柔らかくて暖かいもの……つまりは桐江の身体を撫でまわしているわけだ。
(「ちょっと、やめなさい、サクヤ。体の主導権返して?! そもそもなんで出てきたの?!」)
「咲耶さん、どうしたんですか、いったい何があったんですか……?!」
内心の咲耶と、サクヤに身体を弄られている桐江とが、共にどうして?と疑問を浮かべた瞬間、さらにサクヤは寝ぼけて【謎を喰らう触手の群れ】を呼び出すのだった。
(「ん~~、なんだかうるさい……も少し寝る……」)
「え、ちょっと、サクヤっ?!」
さらに、触手を呼び出すだけ呼び出すと、サクヤはまた内心に沈んで咲耶が表に裏返った。
さて、サクヤの呼び出してしまった触手だが、これはもちろん、何故という疑問を感じたものを襲う性質がある。
そう、この場合は咲耶と桐江とを、だ。
「ひゃわわわわ?! なんでこうなってるん、ですかぁっ?!」
「サクヤーーーーー?!」
嘆く咲耶だが後の祭り。
絡まる触手と、元からあったスライムの粘液とが、抱き合う2人を纏めて蹂躙していく。
「こ、こうなったら、イチかバチか、ですっ」
この状況を何とかしようと、桐江はスライムに襲われた時に手放してしまっていた鞄になんとか手をのばして、【こんな事もあろうかと】の効果を信じて鞄を開ける。
……得てしてこういう時は、最悪のものが出てくると相場が決まっている。
「よりによって『とったらとらえちゃううねうね君』が!?」
桐江が呼び出したのもまた触手だった。しかもこの状況だから当然のように暴走していた。
もとからあるスライムの触手。
サクヤが寝ぼけて呼び出した生物的な触手。
桐江の鞄から生み出された機械的な触手。
かくして2人は、トリプル触手の海に飲み込まれ、残っていた下着も失い、体中を三種の触手に嬲りつくされてしまうのだった……。
やはりこの2人も、恋華荘に加わるだけの事はあるのだなぁ……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
水無・ゆかり
「もう引き返したくて仕方ないんですけど……」
目の前に広がる光景を見て思わず呟く
だってこのネバネバなスライム的な迷宮なんて、ねえ?
お約束を狙ってるみたいな?乙女の柔肌を見たいみたいな?
「でも清楚系な私にはもーまんたいなのです」
それはもう健全な少年漫画レベルに被害は押さえられるのはお約束
だって清楚系ヒロインだから!※『清楚系ヒロインは鉄壁です』の力を発動
迷路を進む中、粘液の溶かす感触に思わず首を傾ける
オカシイゾ?コンナハズデハ……
「なんかこれ溶けてるんですけどー!」
肌色が広がるのを両手で防ぎつつ走る抜けるゆかり
十分お約束を果たしている彼女は忘れていた
少年漫画でもお色気成分がある事を…
アドリブ大歓迎
瀬戸・舞奈
◎♥♥♥
いちごさんの頼みだし、UDCーPをちゃんと保護できるよう頑張ろう!
……でも、道中とか不安になること言ってたなぁ
う、うわぁ。本当に触手とかスライムとか溢れてるよ
これは、うーん。よしっ!【トリニティ・エンハンス】でルーンソードに炎宿して炎の剣で触手とか切り払いながら全力で駆け抜けよう!
頭上注意に足下注意!ちょっ、多過ぎだって!舞奈は剣一つしか持ってないんだよ!?
えぇい!足下は踏んづけて行って、行く手遮るのを最優先で切り払うよ!
こうなったら服が幾らか溶けるのは仕方ないと諦めて、スライムとか触手とかに捕らわれないようにしようっ
こんなとこで純潔散らすのは絶対にごめんだからね!
●少年マンガのお約束
「いちごさんの頼みだし、UDCーPをちゃんと保護できるよう頑張ろう!」
瀬戸・舞奈(チョコスキー・f03384)は、そういうと元気よく迷宮を進んでいく。
舞奈もまた恋華荘のメンバーではあるのだが、今回迷宮攻略を手分けして挑むことにした際に一緒になったのは、恋華荘の住人ではない水無・ゆかり(不思議な国のお嬢様・f19444)だった。ゆかりは仲良しが恋華荘にいるので多生の縁もあり、転移時に一緒になって以来行動を共にしている。
で、そのゆかりは、既にここに来たことを後悔していた。
「もう引き返したくて仕方ないんですけど……」
彼女の目の前には、スライム由来の粘液や触手蠢く異界の迷宮。
入口から少し進んだだけで、この有様である。
「う、うわぁ。本当にスライムとか粘液とか触手とか溢れてるよ」
一応今回の依頼の案内をしたいちごからも道中気を付けるようには言われていたものの、ここまでとはさすがに舞奈も思っていなかった様子。
「このネバネバなスライム的な迷宮なんて、ねえ?
お約束を狙ってるみたいな?
乙女の柔肌を見たいみたいな?」
そんな不安になるような事を呟くゆかりである。
「うんうん。さすがに舞奈も、こんなところで純潔散らすのはごめんだからね!」
舞奈もゆかりの言葉に同意はするが……舞奈さん、ちょっと想像力飛躍しすぎではないですかしら?
それでも、依頼を受けた以上はいかなければいけない。
「まー、でも、清楚系な私にはもーまんたいなのです」
先程の言葉とは裏腹に、ゆかりはそんな自信満々になって、特に対策らしき対策もないまま迷宮の奥へと進んでいく。
「あ、待ってよ、ゆかりさんっ!」
そして舞奈もその後に続いていく。
2人ともまだ状況を甘く見ているのかもしれない。答えはすぐにわかる。
2人は意外と何事もなく歩いていた。
何も対策をしていないようだったゆかりだが、実は【清楚系ヒロインは鉄壁です(エッチナノハキンシデス)】という無敵の清純派ヒロインのパワーを発揮していたのだ。
清純派ヒロインなのだから、健全な少年マンガレベルに被害は押さえられるのはお約束だと、そう信じる力によって被害無く守られていたのだ。
そして舞奈も、そんなゆかりと一緒に行動することによって、特に何事もなくここまで進んでこれた。
ここまでは。
じゅっ。
突然、粘液が服を溶かす音が聞こえた。
「えっ……」
「ゆかりさん、肩紐、溶けてる?!」
おかしいぞ。こんなはずでは……そう思うゆかりだが、現実は非情だった。
ゆかりの誤算はただ一つ。
健全な少年マンガにもお色気はあるという事だ。
「なんかこれ溶けてるんですけどー!」
ゆかりの今来ている服は、肩紐が溶けてしまったら、豊かな乳房がポロリとこぼれてしまう。まさに少年マンガのとらぶるシーンのように。
健全な少年マンガレベルの被害と願ったゆかりの想いがまさに結実して、健全な少年誌のお色気マンガ的な被害を受けていた。
慌てて自分の身体を抱きしめるように胸を隠すゆかりだが、そうこうしているうちに天井から滴る粘液の量は増していく。じわじわとゆかりの服の穴とそこから見える肌色の面積が広がっていく。
「……これは、うーん。よしっ!
炎の剣で滴る粘液を蒸発させながら全力で駆け抜けよう!」
これ以上はゆかりの清楚パワーも通じないと悟った舞奈は、【トリニティ・エンハンス】でルーンソードに炎を宿す。
「ゆかりさん、走って!」
そしてゆかりに号令をかけると、舞奈はそのまま剣を振りまわして、降ってくる粘液を蒸発させ、迫ってくるスライムな触手を焼き切りながら走り出す。
「ま、まってっ! 天井からも床からも……!」
広がる肌色を隠すように体を抱きながら、舞奈の後を追って必死に書けていくゆかり。だがそのゆかりの目は、舞奈の頭上から足元から湧いてくるスライムを見つけていた。
「ちょ!? 頭上注意に足下注意!?
多過ぎだって! 舞奈は剣一つしか持ってないんだよー!?」
剣1本では防ぎきるのも限界がある。それでも舞奈は、捕まるよりはましと、服の被害にはこの際目をつぶり、行く手を遮ろうとするスライムの触手だけを焼き切って駆けていく。
「えぇい! 足下は踏んづけて行って、行く手遮るのを最優先で切り払うよ!
服が幾らか溶けるのは仕方ないと諦めて、スライムとか触手とかに捕らわれないようにっ!」
駆けるたびに、舞奈のパーカーはじゅうじゅうと溶けていき、スカートも粘液の飛沫を受けて穴が開いていく。
「もうほとんど上着残ってないんですけどっ!?」
その後を追うゆかりも、既に上着から見える肌色の面積はかなり広がっていて、ほとんど露わになった豊かな胸を両手で隠しながら走っているような状態だ。
それでも2人は、何とか服が全て溶ける前に、迷宮を駆け抜けていくことには成功した。
ただし、服よりも肌色の面積の方が多く、手で大事な部分を隠さないと見えてしまうような状態ではあったが……。
ゆかりが最初に思った通り、十分に少年マンガのお約束な状態であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ネウィラ・カーレンベート
いつもほど手荒なことをせずに済みそうなのは個人的には有難いといいますか…
まあ、今回はひどいことにならないでしょう。…多分。
まずは、〈情報収集〉として保護対象の特定を試みます。軽く見た時点で見分けがつかなければ〈第六感〉を頼りに…
…群れでにじり寄られる気がします。
「ちょっ…と待ってください!今日はえっちな目には遭うって聞いていな…だめですっ!?」
抵抗むなしく肌をさらけ出すことに…
「もーう!どうして毎回こうなるんですかーっ!?」
思わず《炎神使役》を使用。いい具合に炎神に隠して頂きます。
もし、保護対象が特定できたら〈救助対象〉で保護を試みます。
炎神さんは、熱で蒸発させないよう気を付けて…
セナ・レッドスピア
◎♥♥♥♀♀
破壊の意思のない…敵対しないUDC、なのですね…
他のUDCに狙われちゃうらしいし、ここは助けてあげないと、ですね…
と、やって来たら、一面とろとろとうねうねが…
触手はまだしも、粘液は捕えにくいから
出来るだけ避けたい所…
襲ってくる触手を槍で払いのけつつ進むけど
気が付いたら背中に冷たい感触が…
粘液に覆われた壁まで追い込まれてた!?
触手達は思ったより策士でした…!
そのまま捕らわれ、粘液に服を溶かされ
服を失い、裸にされた所を
沢山の触手に好き放題されちゃいます…
どれだけ時間がたったのか、何度気を失ったかもわからないけど
何とか刻印で喰らって脱出
うう…とろとろがまだ色んなとこに残ってます…
●いつもの恋華荘その2
「破壊の意思のない……敵対しないUDC、なのですね……」
グリモア猟兵から聞いた話を反芻しながら、セナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)は、粘液だらけの地下迷宮を歩いている。
「いつもほど手荒なことをせずに済みそうなのは、個人的には有難いといいますか……」
セナの言葉に頷くように、ネウィラ・カーレンベート(銀の矢・f00275)も言葉を続けた。
今回の目的であるUDC-Pについては、倒すのではなく助けるのが仕事。戦うよりも守る方がネウィラには合っているのだろう。
「そうですね。他のUDCに狙われちゃうらしいし、ここは助けてあげないと、ですね」
その想いはセナも同感なのか、無事にUDC-Pの不定形少女を救いたいと気合を入れた。
「ええ。いきましょう。
……まあ、今回はひどいことにならないでしょうし。……多分」
そういって歩を進めるネウィラである。
先に言っておくが、その認識はとても甘い。
2人もやはり恋華荘のメンバーなので、既に他のルートを通っている仲間たちがそうなっているように、待ち受ける運命からは逃れられないのだ……。
「一面とろとろとうねうねが……」
地下迷宮の道を進んでいくと、次第に壁も床も粘液に覆われている地帯に差し掛かる。セナの言うとろとろというのはスライム状になった粘液で、うねうねというのはそこから伸びるスライムの半透明な触手の事だろう。
「触手はまだしも、粘液は捕えにくいから、出来るだけ避けたい所ですね……」
「この中に、保護対象はいるのでしょうか……?」
そういって辺りのスライムを見渡すネウィラだが、残念ながらこの辺りには不定形少女はいない。あくまでも邪神の影響で異界化してスライム溶かした粘液で溢れているだけだ。
「いちごさんの話では、対象がいるのは地下3階という事でしたし、このへんにはいないんじゃないかと……なので先を急ぎましょう」
「なるほど。そうですね」
とにかく先を急ぐということを確認し、2人は粘液やスライム触手の中を突っ切って突破しようとする。
迫りくる触手をセナが槍で切り裂き、ネウィラが炎の魔法で焼いていく。
その歩みは一見順調のように見えた。
だが……。
「数が多すぎます……群れでにじり寄られる気がします?!」
魔法で迎撃するネウィラも、その手数が追い付かず、スライム触手の圧が増してくる。
それは槍で戦うセナも同じだった。
「粘液に覆われた壁まで追い込まれてた!?」
果たしてこの現象のような粘液や触手にそんな知恵があるのか、気が付いたらセナも壁際に追い込まれていた。
そして、追い込まれた2人に、足元からスライムがじわりじわりと、壁や床から伸びた粘液の半透明な触手がうねうねと、迫ってくる。
「ちょっ……と待ってください! 今日はえっちな目には遭うって聞いていな……だめですっ!?」
悲鳴を上げるネウィラのローブに、触手が絡みつき、巻き付いた部分からじわじわと溶かしていく。
……なお、えっちな目に合うとはちゃんと言ってありますので、ネウィラさんの認識不足なのですよ?
「うねうねがっ……とろとろがっ……」
追い込まれて壁に背中をついたセナは、その背中側から浸食してくるスライムに、触手に捕まって、服を溶かされていった。
2人が囚われてからしばらく。
すでに2人の肌のほとんどは露わになってしまっていた。2人とも大人しく溶かされるに任せていたわけではなく、それぞれに抵抗はしていたのだが、襲い来る触手の数の前には虚しく、服は既に体に張り付く布切れレベルにまで失われている。
「うぅ……そんなところ、まで……」
完全に上半身が裸となってしまっているセナの、胸の膨らみの上をスライムの粘液が蠢く。決して大きいとは言えないが瑞々しい乳房を、まるで愛撫するかのようにスライムが撫でまわす。敏感肌のセナは、その動きにて与えられる感覚に、真っ赤になって耐えていた。さらに足元に絡みついた触手は、じわじわと布を溶かしつつ、ショーツの上にまで迫っていく……。
「もーう! どうして毎回こうなるんですかーっ!?」
触手に絡まれて嘆くネウィラもまた、肌の大部分は露わになっている。
豊かな乳房の上を搾るように、半透明の触手がうねり、ネウィラに未知の感覚を与えていく。ぞわぞわと走る刺激に涙目になるネウィラ。その触手の蠢きがさらに下半身にまで及んだ時、ついネウィラがブチ切れた。
「いい加減にして下さーーーーい!!!」
キレると同時に思わず繰り出した【炎神使役】。呼び出された炎神が、ネウィラを拘束していた粘液の触手を一気に蒸発させた。ついでにその巨体が目の前に立つことによって、胸など様々な所が完全に露わになっているネウィラの身体を隠している。
さらにこの炎によって、セナを拘束していたものの一部も一緒に蒸発した。
その隙に、セナもまた【血は血へ・暴喰者形態】を使う。それによって左腕の刻印が顎となり、自ら身まだ纏わりついていた触手やスライムの残りを喰らっていった。
こうして、ほとんど裸になってしまいながらも、なんとか拘束から逃れた2人は、ふらふらと先へと進むのだった。
「うう……とろとろがまだ色んなとこに残ってます……」
「い、いわないでください……」
2人が赤面したままなのは、決して肌が露になっているからというだけではない、かもしれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
パニーニャ・エルシード
◎♥️♥️♥️
メイン人格…「パニーニャ」
サブ人格…『アザレア』
スライム濡れの通路でちょっとゲンナリしちゃいそう…
アザレアからの助言でシスター服の下に水着を着てきたけど…
『これで問題なし…』
「な訳ないでしょ!ぬるぬるするのが嫌なのよ、もぅ…!」
せめて氷の≪属性魔法≫でぬるぬるするところや、ぬめる敵をを凍らせつつ進むわね。
問題は…
『滑る…やっぱり戦いにくい…』
分身して二人で進んだはいいものの、
肉弾戦特化のアザレアがぬめぬめつるつるでポンコツ化してるのよ…!
「ああもう、見てらんな…ひゃん!?」
助けようとして私もぬるぬるで滑ってべたべた…服の一部は溶けてるし…!
「あん、もぉ早くお風呂はいりたーいっ!」
産土・水咲
◎♥♥♥♀♀
破壊の意志のない不定形少女…
上手くいけば私達と友好な関係に、という事でしょうか…?
…不思議と親近感が湧いてきた気がしましたし
私も保護に向かいますっ!
粘液や触手は氷の矢で、そして
水氷転身を利用し、凍らせていきます!
最初のうちは順調でしたが
少しずつ氷が溶け始めてる…!?
凍ってても溶かす力が残ってるなんて…!
その内凍らせる力を溶かす力が上回り
触手に捕らわれて、服も溶かされてしまい…
そのまま触手たちに襲われてしまいます…
何度も意識を弾けさせられたけど
引きずられるような感じに危機感を覚え
一か八か、水氷転身で身体を水に変え
脱出を試みます
そして、粘液と混ざっちゃわないように急いで元に戻ります
●いつもの恋華荘FINAL
今回の依頼を出したグリモア猟兵のいちごが管理人をしている恋華荘からは、今回も大勢の猟兵が依頼を受けていた。
それぞれ手分けして迷宮攻略をしていて……それぞれにアレな目に合っていたわけだが……最後の2人もまた、迷宮に挑んでいる最中だった。
「スライム濡れの通路でちょっとゲンナリしちゃいそう……」
さっそく肩を落としているのは、パニーニャ・エルシード(現世と隠世の栞花・f15849)のうちのメイン人格のパニーニャだ。
サブ人格であるアザレアの助言というか入れ知恵により、シスターのカソックの下に競泳水着を着ている。
「これで問題なし……!」
「な訳ないでしょ!」
ドヤ顔しているアザレアに突っ込みをいれるパニーニャだった。
「ぬるぬるするのが嫌なのよ、もぅ……!」
「まぁまぁ、いつまでもここにいても仕方ないし、行きましょ?」
ちなみに【サモニング・デュアル】によってアザレアは既に実体化している。
なので、先ほど2人とはいったが、人数自体は3人いたりするのだ。
ではもう1人はというと……。
「破壊の意志のない不定形少女……上手くいけば私達と友好な関係に、という事でしょうか……?」
産土・水咲(泉神と混ざりし凍の巫女・f23546)は、今回の目標であるUDC-Pへ思いをはせていた。
というのも彼女は泉の水と溶けあった存在なので、同じく液体同士という事で妙な親近感を抱いていたりするからだ。そしてそんな不思議な親近感を感じたことから、今回は依頼に志願してきた次第である。
「それでは、保護に向かいましょう!」
気合の入った水咲の号令にならい、パニーニャ&アザレアも、粘液滴る異界の迷宮へと突入していった。
道中は割と順調だった。
というのも、水咲もパニーニャも、得意なのは氷の魔法だからだ。
2人がかりの魔法で、壁に天井に床にと滴り蠢く粘液をどんどん凍らせて先に進んでいる。壁から粘液が半透明な触手となって伸びてきたりしても、身体に纏わりつく前に凍らせてなんとかなっている。
「ま、ぬるぬるしなければなんとかなるわよね」
「そうですね。このまま順調にいけばいいのですけれど……」
パニーニャも水咲も、粘液を凍らせる冷気や氷の矢などを放ちながら、悠々と進んでいた。
問題は……。
「きゃあっ?!」
つるっと、凍らせた床に足を取られてバランスを崩しまくっているアザレアだった。分身しても、格闘専門のアザレアの場合、今のところほとんどやることがないため、ただ氷の床でおたおたしているだけだった。
一応たまに、凍り付かせるのが間に合わない触手とかが伸びてきたら対応はしているのだが……。
「滑る……やっぱり戦いにくい……」
完全にポンコツ化しているアザレアだった。
ずるっと滑って転んで尻餅をついてしまう。幸いに既に凍らせている床ゆえに粘液で服が溶けるとかいう事はないが……そもそも凍っていなければこんなにポンコツではなかっただろう。
「ああ、もぉ、ああもう、見てらんな……ひゃん!?」
さすがに見かねて助け起こしに行くパニーニャだが、つられて足を滑らせてしまう。そして手を床についた時、何か違和感を感じた。
違和感の正体は、後ろからそれを見ていた水咲が気付く。
「少しずつ氷が溶け始めてる……!?」
「「えっ?!」」
声を揃えて驚くパニーニャ&アザレア。
確かに水咲の言うとおり、アザレアが尻餅をついているあたりを中心に、氷が解け始めていた。
アザレアのお尻の体温が氷を溶かしたのか……それとも、アザレアというエサを求めて活性化した粘液のせいなのか。
「まさか凍ってても溶かす力が残ってるなんて……!」
「いけない! もう一度凍らさ……ひゃぅん?!」
状況を見て慌てて氷魔法を使おうとしたパニーニャだったが、慌てすぎたのか、アザレアを助けようとして足を滑らせ、床に片手をついた不安定な体勢だったからか、さらに足を滑らせてアザレアに覆いかぶさるように完全に転んでしまった。
そして水咲1人では、凍り付かせる速度よりも、溶ける速度の方が早かった。
「「「いやああああああ?!」」」
結果、3人は同時に、氷を溶かして爆発的に増殖した粘液に飲み込まれてしまうのだった。
パニーニャ&アザレアのカソックは見る見るうちに溶かされ布切れになっていく。
いちおうまだ中に着ていた白い競泳水着は無事ではあるが……。
「水着着てきてよかったでしょ?」
「言ってる場合?!」
水咲は、水着という防波堤もなかったからか、あっという間に下着を含めてすべて溶かされてしまっていた。そして全裸になった水咲の身体の上をなぞるように、粘液が触手のような形をとって蠢きだす。
水咲の胸に腰に絡みつく触手によって与えられた刺激は、水咲の意識を飛ばしてしまう程に強く、そしてそれが断続的に長々と続いていくため、水咲は何度見指揮を揺さぶられていった。水咲の肌が紅潮しているのは、全裸にされたことが恥ずかしいからだけではない。
パニーニャ&アザレアも、同様にいつの間にか粘液から変化した触手に覆われていた。水着こそ肝心な部分くらいはまだ残っているが、競泳水着だったはずのそれは、まるでビキニのように布が小さくなっている。それもマイクロ的なあれに。
「ああ、もぉ、ぬるぬるでべたべた……服も溶けてるし……!」
「さすがに水着もそろそろヤバイ……? 脱出したいけど、こいつぬるぬるでつかみどころが……!」
何とか対応しようとするパニーニャ&アザレアだったが、格闘専門のアザレアであっても、絡みつく粘液触手の前には対応しきれなかった。
「こうなったら……一か八かです!」
絶え間なく襲ってくる刺激に意思き絶え絶えだった水咲だが、これ以上は危険だというギリギリの危機感が働いたのか、わずかに意識を浮上させ、そして【水氷転身】を使って、己の身体……触手が絡みついている部分を水へと変化させる。
水咲であった水は、触手の粘液に溶けて混ざり、それによって拘束が意味をなさなくなった。
「完全に混ざる前に……!」
混ざりあって溶けて霧散する前に、己から粘液を切り離すことで脱出に成功した水咲は、即座に氷の魔法でアザレアを拘束している触手を凍らせる。
「助かったわ……!」
そして凍った触手を砕いてアザレアが脱出し、パニーニャもそれに続いて救出されたのだった。
かくして服の被害は甚大だが、何とか解放された水咲たちは、さらに奥へと進んでいく。
「あん、もぉ早くお風呂はいりたーいっ!」
パニーニャの嘆き声だけが迷宮に木霊していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
水無月・茉莉花
♥♥♥
(異界を眺めながら感嘆するように)
あらあら、これはまた凄い光景ね…
依頼内容によると、服が主に溶けるってあったけど、そんなのは気にせず突き進んでいくわ。溶かすなら溶かすでそこは仕方ないと思うし、寧ろ触手やスライムの粘液に蹂躙されるのも一興じゃないかしら。というより、命に関わるものでもないなら、こちらから絡まれに行くくらいやっても良いわね
ある意味、新しい境地に目覚めちゃいそうだけどそれはそれで…
困る点が在るとするなら、替えの服を持ってないって事だけど、そこは依頼を終えてから考えましょ
依頼人も、そういう事態があるという事を前もって伝えてるって事は、替えの服の一つや二つは用意してくれる思いつつね
イデアール・モラクス
◎ ♥♥♥
ほぅ、UDC-P…その在り方は興味深いな、私のオブリビオン研究にも役立つやも知れん。
ならば私が行こう、なに…私に任せれば万事問題ない。
・行動
「ふむ、スライムか…」
私の服は魔力で構築されているので溶けるかは甚だ疑問だが…そもそもスライム異界で服を着ているのが作法に反する、私は全て脱ぎ捨て一矢纏わぬ姿で行く。
「多少は遊んで行ってもよいだろう?
なに、魔力補給だよ」
道中の触手にはあえて巻かれ『串刺し』にされつつ、咥えたそばから『生命力吸収』でたっぷり奪い尽くす。
「ンッ…そうだ…もっと私のナカへ来い…食い尽くしてやる」
堪能したら【ウィザードミサイル】で焼きつくし、強引に進行ルートを開くまでだ。
●最後の挑戦者
ここまで大勢の猟兵を飲み込み、その衣服を溶かしてきた異界化した地下施設の迷宮。大勢の衣服を飲み込んできた粘液の口の中へ最後にやってきたのは、この2人の猟兵だった。
「ほぅ。UDC-P……その在り方は興味深いな。私のオブリビオン研究にも役立つやも知れん」
そのうちの1人、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は、研究者らしく知的な瞳で迷宮の入り口を見つめていた。
……これで格好がすでに裸でなければ、最高にかっこいいシーンだったのだが。
「ふっ。私の服は魔力で構築されているので、溶けるかは甚だ疑問だが……、それとは別に、そもそもスライム異界で服を着ているのが作法に反する。ゆえに私は全て脱ぎ捨て一矢纏わぬ姿で行く」
力強く言い切ったよこの人。そんな作法があるなんて聞いたことはないんですが。
「あら……これは服が溶ける依頼なのでしょう?
溶かすなら溶かすでそこは仕方ないと思うし、寧ろ触手やスライムの粘液に蹂躙されるのも一興じゃないかしら?」
そんな全裸なイデアールに異を唱えるのはもう1人の方、水無月・茉莉花(快楽主義な妖狐・f13448)である。溶かされることが作法であると言わんばかりの物言いだ。なんだか論点がおかしい気がする。
「なるほど。どうせ溶けるのなら最初から脱ぐか、あるいは溶かされることも楽しむか。……この命題は興味深いな」
茉莉花の言葉にも一理あると頷くイデアール。筆者はなんかもう好きにしてくださいという感じです。
「あらあら、これはまた凄い光景ね……」
地下に降りて、異界化した粘液まみれの迷宮を見て、茉莉花は感嘆したように呟いた。言葉ほど驚いているようには見えない。もちろん、嫌がっているようには全く見えない。
「よし、それではいこうか。なに……私に任せれば万事問題ない」
全裸のままのイデアールは堂々とその異界の中へと歩を進めていく。
「ですわね。気にせずに進むとしましょうか」
そしてもちろんちゃんと服を着こんでいる茉莉花も、イデアールに続けて異界へと踏み込んでいく。
「ふふ。命に関わるものでもないなら、こちらから絡まれに行くくらいやっても良いわね?」
何が起こるのかと楽しみつつ、茉莉花はぺろりと舌なめずりしていた。
迷宮の中をそう進まないうちに、早くも2人には粘液が迫ってきていた。
床、壁、天井から滴り溢れる粘液。スライム。そしてそこから伸びてくる半透明な触手。
それが、全く警戒してない、というかいつでも来いという受け入れ態勢バッチリな2人に向かって殺到してきていた。
「ふむ、スライムか……多少は遊んで行ってもよいだろう?
なに、魔力補給だよ」
「ええ、いいと思いますわ。楽しんでいきましょう?」
避けようともしない2人はあっという間に飲まれていく。
最初から裸のイデアールには溶かすものは何もない。だからといって粘液が遠慮するわけもなく、全身をローションに浸してマッサージするようにイデアールの豊満な身体の上を蠢いていった。
乳房の上を動くスライムは、まるで人の手でそれを揉みしだいているかのように、膨らみをこねくり回し、絡みついていた。
さらにスライムかkら伸びる半透明な触手は、イデアールの全身に絡みつき、胸やお尻を搾るように蠢くと、やがて口や菊座、あるいは秘所へと潜り込もうとする。
「ンッ……そうだ……もっと私のナカへ来い……食い尽くしてやる」
イデアールはそれを抵抗することなく受け入れ、触手に串刺しにされ、中を蠢動する動きを愉しんでいるのだった。
茉莉花はスライムに覆われ、来ている服がじわりじわりと溶かされて肌色が広がっていく。
「んっ……こうして衣服が溶けていく感覚も、なかなか新しい境地、かも……?」
こちらもまた抵抗することなく、服が溶けるままに任せている。
元から胸の谷間などを露わにしているような露出度の高かった和服だったが、すぐに谷間どころか双丘の全てが宙に晒され、その先端の上に吸い付くように粘液が蠢いていた。
「ん、んんっ……これは、なかなか……」
もちろん胸だけにとどまらない。布の量の多い和服であるが、その全てを溶かしきるまでそれほどの時間はかからなかった。すべての衣服を失い裸のままスライムのプールの中に閉じ込められる茉莉花。呼吸の問題はなかったが、全身がスライムの中という関係上、全身同時にマッサージされるという未知の感覚に晒されていた。
乳房が水風船のようにゆらぎ、スライムの一部が指のように固くなって先端をつまむ。お尻の上をまるで手のような感触で撫でまわすように粘液が蠢く。
尻尾の付け根など普段は触れない箇所にまで、寸動する粘液が愛撫を続けて、茉莉花はさらにその感覚を求め得自ら身体をゆすり始めた。
「ああ……新しい境地に目覚めちゃいそう……」
それでも、茉莉花はその感覚を楽しむのだった。
「だけどそれはそれで……いいわね……」
2人はたっぷりとスライムに弄ばれる感覚を楽しんでいた。
やがて、十分満足したのか、イデアールの【ウィザード・ミサイル】があたりを焼き尽くし、2人は解放される。
少々名残惜しそうながらも、裸の2人は先へと進む。
「ふぅ。結局私も裸になってしまったわね。
……まぁ、依頼人も、こういう事態は想定していたみたいだし、あとで替えのひとつふたつは用意してくれているでしょう」
茉莉花はそれだけ思って、くすりと微笑むのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『不定形少女』
|
POW : あたまはこっちにもあるよ
自身の身体部位ひとつを【自分が擬態している少女】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD : みんなとかしちゃうよ
【触手状に伸ばした腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【衣服を溶かす溶解液】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ : いっしょになろうよ
【全身を不定形に変形させて】から【相手に抱きつくために伸ばした身体】を放ち、【少しずつ溶解させていくこと】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:透人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●地下3階、不定形少女のプール
紆余曲折あって、猟兵達は地下3階までたどり着いた。
……果たして服が残っているものはどれくらいいるのだろう。ぜひ己の格好を省みてほしい。
だが、たとえ服が残っていたところで、この階層でも同じような目に合うのは避けられまい。
この階層は、広い一面が巨大プールのようになっていて、その中に大量の不定形少女が蠢いている。
プールに水は貼られていないが、不定形少女の粘液によって、足元は足首まで埋まる程度の粘液の水たまりになっている。
そしてよく見ると、その中の不定形少女のうちの1体の様子がおかしい。
ほとんどすべての不定形少女は、緑色に濁った身体をしているが、その1体だけは同じ緑色でもきれいに透き通っているように見える。
あれがUDC-Pの個体で間違いないだろう。
UDC-Pの不定形少女は、他の不定形少女と交じり合うのを拒否するように、プールの中を逃げまどっているようだ。
そして他の不定形少女は、UDC-Pと同化しようとじわりじわりと取り囲んで近付こうとしていた。
このまま他の不定形少女に同化させるわけにはいかない。
どうせ子の粘液で服が残っていたとしても壊滅的ダメージを受けてしまうだろうが……それでも今はIDC-Pを救うために、猟兵達はプールの中へと突入していく。
水無月・茉莉花
♥♥♥
あの子がUDC-Pかしら?
確かに、他の子達とは違って凄く綺麗な子ね。だとしたら、猶更やる気が出てきたわ。それじゃあ、全力で助けに行きましょう
早速プールへと突入して助けに行きましょうか。服は先の階層で既に全部溶けてしまって裸のままだけど、問題ないわね。
プールの中へ入ったら、UDC-Pの子に向かっていくわよ。あの子の所へ近づけば、必然的に他の不定形少女達は妨害するべく動いてくる筈。そしたら、こちらから絡みつかれ、蹂躙される様に動くわね
絡みついてきたら、秘所や菊座を責めさせる様に動きつつ暫く為すが儘にされ、相手がこちらに夢中になった所で【呪言】を囁いて聞かせてあげましょう
イデアール・モラクス
◎❤️❤️❤️
ほぅ、あのちょっとだけ綺麗っぽいのが件のUDC-Pとやらか…視認て識別し易いのは良い事だ。
…嗚呼、それにしても彼女は美しいな…欲しくなってしまう。
・行動
「普段ならお前達と遊ぶのも吝かではないが、今日は彼女と逢瀬の予定でね」
UC【鏖殺魔剣陣】を『全力魔法』で威力を増し、『範囲攻撃』で無数に数に増やした上で『属性攻撃』で刀身に《触れたものを凍らせる冷気》を纏わせ、『高速詠唱』を用いて『一斉射撃』!
「道を空けろ!」
魔剣は命中したら敵を壁か地面に『串刺し』にして縫い止める。そして私はUDC-Pにの元へ歩いて行き、額にキスをして『誘惑』し連れてゆこう。
「さぁ行こう、新しい世界へ」
●UDC-Pの所に行く前に……
裸の2人が、地下3階のプール施設の元へとたどり着いた。
「あの子がUDC-Pかしら?」
プールの中を見てそう呟いている水無月・茉莉花(快楽主義な妖狐・f13448)は、ここまでの迷宮を突破する際に全ての服を溶かされてしまって全裸姿なのだが、特にそれを気にしたそぶりはなかった。まぁ、服を溶かされる感覚も楽しんでいたのだから当然か。
「ほぅ、あのちょっとだけ綺麗っぽいのが件のUDC-Pとやらか……視認て識別し易いのは良い事だ」
その傍らには、同じく全裸のイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)も、UDC-Pの不定形少女を見つけたようだ。
全体的に濁った粘液でできている不定形少女の中で、1体だけは透明度が高く、そして周りの濁った不定形少女から追われるように逃げまどっているのだから、確かにわかりやすい。
「確かに、他の子達とは違って凄く綺麗な子ね。だとしたら、猶更やる気が出てきたわ」
「嗚呼、それにしても彼女は美しいな……欲しくなってしまう」
2人の思惑はある程度一致しているようだ。
……このままでは、UDC-Pの不定形少女を襲う相手が変わってしまうだけ、なのでは……?
「ふふ。それじゃあ、全力で助けに行きましょう」
地の文のツッコミに気付いているのかいないのか、くすっと意味ありげに微笑んだ茉莉花は、イデアールと共にさっそくプールへと降りていった。
プールには水は貼られてはいないが、異界化していた上野回想と同様に不定形少女のなり損ねのようなスライムの粘液で覆われている。
プールに降りた2人の足首くらいまではその粘液に浸かり、それどころか粘液が2人の身体を感知したのか少しずつ足首から上へとせり上がってくる。
「やっぱりこの粘液も上と同じなのね。まぁ裸のままだし、問題はないでしょう」
「問題があるとすれば……あれか。こちらに気付いたみたいだぞ」
2人はすぐにUDC-Pの元へと向かおうとしているが、当然猟兵が現れたことにより、通常の不定形少女たちは2人を襲うべく近付いてくる。
競泳ができるほど広いプールに、所狭しと大量に蠢く不定形少女の群れだ。その一部が2人に向かってきてもまだまだ中には大群がいる。
「普段ならお前達と遊ぶのも吝かではないが、今日は彼女と逢瀬の予定でね」
イデアールはそういうと、向かってくる不定形少女たちに【鏖殺魔剣陣】……魔力で生み出した大量の剣を向ける。
「道を空けろ!」
放たれた剣は次々と不定形少女を貫いていく。もちろん不定形少女だ。県に貫かれて形が崩れたところでそれほどのダメージはない。だがイデアールは剣に冷気を乗せることで、貫いた不定形少女を凍らせて地面に縫い留めた。
こうして手近な不定形少女を縫い留めたイデアール(とついでにその様子を脇で見ていた茉莉花)は悠々とその間を通って、UDC-Pの元へと進む。
……が。
「あら、まるで底なしなのね?」
茉莉花の指摘する通り、不定形少女の数はあまりにも多い。凍らせた不定形少女の脇から、さらに別の不定形少女が現れる。気が付くと2人とも身体に纏わりつかれてしまった。
「くっ……邪魔をするな……!」
絡みつく不定形少女たちは、イデアールと茉莉花に抱きつくように手をのばしてくる。それを魔力で凍らせて振りほどこうとするイデアールだが、不定形少女たちの手が胸に伸び、腰に伸び、イデアールを愛撫するように動き出すと、その感覚に次第に魔力を練る集中も途切れてくる。
茉莉花に至っては、自ら望んで不定形少女に蹂躙されているようだ。体に絡みつかせるに任せ、自ら求めるがごとく不定形少女の中へとその身を委ねていく。不定形少女の手が茉莉花の身体を撫でまわし、粘液が茉莉花の体を覆っていく。不定形少女の指がそれなりの固さと密度を得て、茉莉花の秘所や菊座に潜り込もうとする。
「んっ……んっっ……ちょっと癖になっちゃいそう、ね、これ」
自らの身体の内側に潜り込んだ不定形少女の指が、その中で蠢き中を擦る。人の指では届かない奥の奥までも弄られ擦られる感覚に、茉莉花は楽しそうに身を任せていくのだった。
そしてイデアールにも同様に、人の手ではなしえない全身を包み同時にいたるところを揉むような愛撫が続けられる。
「……ぁっ……そうか、お前たちそんなに、私と遊びたいのか……ならば来るがいい。受け止めてやる……!」
やがて群がる不定形少女の愛撫に根負けしたのか、イデアールも自らを蹂躙するに任せるようになってきた。
その頃には凍らせて地に縫い付けていた不定形少女たちも、自らを串刺しにした氷を喰らい浸食して溶かし、お返しとばかりに2人に群がっていく。
2人はこうして数多の不定形少女を惹きつけて、UDC-Pを狙う数の一部を引き受けることはできたが、このあと茉莉花が【呪言】を聞かせて不定形少女たちを撃退するまでの間しばらくは、少女たちに絡まれその身を蹂躙されているのだった……。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
百目鬼・明日多
【賢人協会】◎♥♥♥
とりあえず色々気になる格好になっているので予備の
破れて良い服を…またこんなのですか…
(これまた知人から貰ったらしいミニスカメイド服を渋々着て)
周りの皆さんの格好も気になりますけど
まずはUDC-Pの救出を急ぎましょう。
ワイナさん(f23089)の作った足場を使ってUDC-Pに接近し、
『融合する刃貨』で周囲の敵を追い払いつつ会話してみます。
もし意思疎通が上手く行って信用して貰えるなら
『遊技場への招待』でメダルの中に入って貰って保護します。
メダルに入って貰えない場合は戦闘を優先、『融合する刃貨』を
最大融合させた大型メダルで一気に倒していきます!
服?これは破れても良いやつなのでっ!
ワイナモイネン・シディエス
【賢人協会】◎♥♥♥
WIZ
「うぅ、こんな格好、メイドの名折れで御座います…」
・行動指針
丸出しの象さんを見てはあらあらうふふ
真っ赤になりながら(余韻に浸りながら)二人の後を付いて歩く
プール到着後『不可視の障壁』を上空に貼り、見えない足場として使用
足場を使ってUDC-Pに接近、対象を障壁で守りながら溶け合いを防ぐ
32本の箒を振り回し、近づけない様に防御行動
混戦の中使える手を持ち合わせておりません…格闘戦は得意ではありませんが、仕方ありませんわね
我が子達の様に扱えると思ったら大間違いですわ!
培った【掃除】の技能、貴方達を掃き捨てることだって簡単に…!
あの、抱きつくのを、止めていただけないでしょうか?
月詠・愛珠
◎♥♥♥
【賢人協会】
服装:裸エプロン
移動中は象さんが気になるので移動中は可能な限り前の方、一枚だけだから恥ずかしいけどお尻は尻尾で見えない様に気をつけてゆらゆら
そうして到着、あれが保護すべきUDC-Pだね?【かばう】為に格好を顧みずに助けに飛び出す
【指定UC】で周囲の不定形少女達を止めて個別に倒していくよ!
最後のエプロンも大事だけど…明日多(f00172)!モイネン(f23089)!この子は絶対助けるよ!
だからその、ちょっと大変な格好になって特に明日多には目の毒かもだけど…
不定形少女に摑まれて色々大変な事されるかもだけど…
それでも頑張らなくちゃ…あ、う…にゅるにゅるで、変な気分になっちゃっう…
●象さんと裸エプロンの行方
これは、賢人協会の3人が、まだ地下3階に降りる前のこと。
「あらあら……うふふ」
ワイナモイネン・シディエス(恋に恋する鉄腕メイド・f23089)は、先程までの迷宮攻略の際にパオーンと露出した百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)の象さんを眺めて含み笑いをしていた。
「わ、私先行くね……!」
月詠・愛珠(月に魅入られる翠の狐娘・f06905)は、真っ赤な顔になって、明日多に背を向けると、先に進む。明日多の象さんを見ないように……ではあるのだが、気になっている態度は隠しきれず、先程もチラチラと視線を向けたりしている……というか今も先に進むといいつつ、時々気になりそうに振り向いていたり……。
なお、そんな愛珠は現在裸エプロン状態なので、先に進むとお尻が明日多に丸見えになるのだが、そこは尻尾で何とかカバーである。
「あらあら……、愛珠さんその格好で先に進むのは……。
とはいえ、わたくしも、こんな格好、メイドの名折れで御座いますね……」
そんなワイナモイネンの格好は、上半身こそメイド服だが、スカートやエプロンが消失して、下半身はパンツ丸出しである。
「ううう……とりあえず予備の服を……」
そして下半身裸で象さんを2人に見られた明日多は、予備の服を取り出してなんとか隠そうとするが……なぜか出てきたのは、これまた知人に渡されたらしいミニスカメイド服であった。
仕方なくそれを斬るが、パンツはない。ミニスカが捲れると象さんがパオーンなのは変わらない。
なのでやっぱり愛珠が象さんを気にして先に進むのは変わらないのだった。
というわけで地下3階に降り立った3人である。
「あれが保護すべきUDC-Pだね?」
先頭を進んでいた愛珠は、すぐに目標を発見する。もちろん同時にプールの中で大量に蠢く不定形少女の群れも発見しているので、助けに行くならばそこに降りなければいけないと、さすがに顔をしかめた。行ったら間違いなく残ったエプロンも失われるだろうと。
「さすがにここに降りるのはちょっと……足場を何とか作りますね?」
同じことを懸念したワイナモイネンは、『不可視の障壁』……彼女の持つ見えない盾を宙に浮かべ、それに3人で乗ることで、上からUDC-Pへと近づこうと提案する。
「わたくしは足場を動かしますので、おふたりでしたの敵を……」
「はい、ワイナさん。まずはUDC-Pに近付かないとですからね」
もともとが盾であるゆえ狭い足場に、裸エプロンとパンツ丸出しの2人と一緒に立っている明日多だ。当然のように回り2人の格好は気になって仕方ないが、今はUDC-Pが優先。
なので明日多は、不可視の足場の上から【融合する刃貨】によって生み出すメダル型自立飛行ブレードを撃ちだして、自分たちに気付いて近付いてくる不定形少女へ攻撃を加えていく。
「明日多! モイネン! あの子は絶対助けるよ!」
最後のエプロンは大事だけどそれよりも……と、愛珠も行動を開始した。自分の格好ばかりではない、動けばミニスカから象さんがパオーンする明日多の格好が気になっているのは愛珠も同じ。チラチラと横目で見て真っ赤になりつつも、【愛珠の狐火時計・黄昏時】による狐火の催眠で不定形少女の動きを止めていく。
そうして順調に進むかに思われたが……なにせ不可視の足場といっても元は盾で、しかもワイナモイネンが一人で維持している物だ。3人が戦闘行為もできるほどには広くなく、群がってくる不定形少女から身を守るためにワイナモイネンも箒を動かして牽制を始めるようになると、ますます制御も難しくなり、歩みの速度はどんどんとおそくなっていく。
「きゃっ?!」
そしてついに、不定形少女の伸ばした手が、不可視の盾を掴み、バランスも崩れたことで、不可視の障壁は、パリーンと割れた。
「きゃああああ?!」
「わあああああああ?!」
3人は、UDC-Pの元へと到達するよりも先に、不定形少女の群れの中へと落ちていく。
「くっ……混戦の中使える手を持ち合わせておりません……格闘戦は得意ではありませんが、培った掃除の技能、貴方達を掃き捨てることだって簡単に……!」
プールに落とされ、足元に溜まる粘液を浴びながらも、ワイナモイネンは、群がる不定形少女を箒で何とか振り払おうとする。
だが、本人も言うとおり、やはり多勢に無勢で何とかできるようなことはなく、瞬く間に絡みつかれてしまった。
「……あの、抱きつくのを、止めていただけないでしょうか?」
やめてと言われてやめるような不定形少女ではない。ワイナモイネンに次々と絡みついてくる不定形少女たち。そしてそうなればもちろん、上半身に残っているメイド服も、ドンドンと溶けていく。大きく形のいい乳房が宙に晒され、両腕を押さえられてしまってそれを隠すこともできない。その乳房には不定形少女が顔を近づけ、その先端を舐めはじめる。粘液の舌が桜色の先端を転がし、それが迷宮で感じた大量の感覚を呼び起こしていき、次第に抵抗する力も失われていく……。
「んんっっ……あああっ……また、こんな……こんな、気持ち、い、い……」
「明日多……目に毒でごめん……」
落ちた時、仰向けになった状態で尻餅をついた愛珠は、そのまま群がった不定形少女に両手両足を拘束され、大の字のようにされて寝かされていた。落ちたはずみで剥がれたエプロンはもう、不定形少女に溶かされてしまっている。全裸で何も隠せない状態のまま拘束された愛珠は、目の前で自分を視界に入れている明日多を見て、顔が真っ赤になっていた。
そしてその状態で不定形少女が体中を撫でまわし、粘液で全身がマッサージされるような快感が続々と背中を駆けあがっている。
「……あ、う……にゅるにゅるで、変な気分になっちゃっう……」
「あう……右を見ても左を見ても……」
明日多ももちろん、不定形少女に群がられ、身体を拘束されてしまっていた。
さらに視界の左右には、ほぼ全裸の愛珠とワイナモイネンが見えている。どちらを凝視するわけにもいかず、視線はうろうろと彷徨うばかり。
それでもやはり見えてしまうもので、そうなれば象さんはパオーンとミニスカートを押し上げて首を上げてしまう。
「……これは破れても良いやつですけどっ!」
もちろん、そんなミニスカートも、不定形少女によってどんどん浸食され失われていくわけなのだが。
顔を出した象さんを、不定形少女が頬張るように刺激を与えていく。粘液で包まれ締め上げらっるような感覚に、明日多も次第に快楽を感じていき、意識が鈍っていく。
やがて、3人は一塊にされ、纏めて抱き合い絡みあうように不定形少女に弄ばれていく。3人が弄ばれる分だけ、UDC-Pの少女を狙う者が減っている事を、とりあえずの成果と思うしかないのかもしれない。
やがて3人は、明日多の【融合する刃貨】による大型メダルの攻撃で解放されるのだが……それはまだしばらく先の事になる。
苦戦
🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
テフラ・カルデラ
◎♥♥♥
今回保護する対象は不定形少女さん…かわいらしくて是非とも仲良くしたいです♪
ここまで来た時にはほぼ服が溶けてしまっていますが…これもまた必然なのでしょう…(遠い目
そんでもって…保護対象と別のいわば悪い方を退治しなければいけません!巨大なプールから不定形少女達が…え?これ入るのですか?
えっと…とりあえずUDC-Pさんは安全な場所に隠れてください!
お得意のウィザード・ミサイルで悪い方を退治していきます!
でもさすがに…って捕まった!…引っ張らないで!このままだとあの粘液の塊に…あっ…
わーっ!?ね…粘液が…粘液がぁー!?
(押し倒されるように不定形少女達の塊へと転んで身体中を色々と大変な事に…)
●未知へのダースとコンタクト
「今回保護する対象は不定形少女さん……かわいらしくて是非とも仲良くしたいです♪」
と、勢い込んでやってきたのは、褐色肌が可愛らしいテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)であった。
そんなテフラだったが、粘液まみれな迷宮を抜けて地下3階まで降りてくる間に、服はほとんどが溶かされてしまっていた。可愛らしいゴスロリドレスだったものも、最早ただの布切れで、胸のあたりをタンクトップのように僅かに隠している上着と、腰回りをわずかに隠すスカートの残骸のみとなっていた。
「うぅ……これもまた必然なのでしょう……」
というわけで、地下3階にようやく到達したものの、遠い目をしているテフラである。
そんなテフラの前には、足首程度の深さの粘液で埋もれている巨大なプール。そしてそこに大量にいる不定形少女と、その中に1体だけいるUDC-Pの不定形少女。
当然保護対象に接触したければ、プールの中に降りる必要があり……。
「……え? これ入るのですか?」
さすがに敵の不定形少女の数を見てしり込みするテフラである。だが、やるしかないのだ。
「ええっと……と、とにかく、悪い方を退治しなければいけません!
行きましょう!」
テフラは覚悟を決めてプールに降り立ち、得意の【ウィザード・ミサイル】を不定形少女に向けて放っていく。
先にこの場に来ていた他の猟兵達が、経過はともかく多数の不定形少女を引き受けてくれているのも幸いして、炎の矢で道を切り開いたテフラは、なんとか件のUDC-Pの少女の元へとたどり着く事が出来た。
「とりあえずこっちです。早く逃げてくださいっ」
(こくこく)
UDC-Pを追って迫る不定形少女の前にテフラは割り込み、身体を張って盾になると同時に、少女を敵のいない方向へと向かわせる。
少女は、言葉は離さないが、テフラの言っていることは理解したとばかりにこくこくと頷くと、敵の不定形少女から離れるように逃げていった。
そして、身を挺して盾になったテフラは……当然のように不定形少女の群れに飲み込まれる。
「これは、さすがに数が……って捕まった!?」
UDC-Pを逃がした腹いせみたいなものもあるのだろうか、テフラに次々と抱きついてくる不定形少女たち。当然抱きつくという事は、その粘液でテフラの身体を追おうという事で、その粘液はもちろん、残されたわずかな服をも溶かしていく。
「……引っ張らないで! このままだと粘液がっ……わーっ!?
ね……粘液が……粘液がぁー!?」
悲鳴をあげながら不定形少女に飲み込まれていくテフラ。
すでに露わになってしまった薄い胸の上を、不定形少女の身体の粘液がまるで舐めるように這い回る。小さな先端に噛みつくように粘液が蠢動すると、テフラはビクンと体を跳ねさせた。
さらに、スカートも溶け切ってしまい、その中から現れた可愛い象さんを包み込み、まるで締め付けるかのように粘液が蠢き刺激を与えていく。
あ、いい忘れてましたけど、テフラ君、男です。
こんな可愛い子が以下略。
服を完全に溶かされて性別も一目でわかるようになったテフラは、もうすっかり立っていられなくなり、そのまま脚をもつれさせて転んで、不定形少女の中に埋もれるようにして粘液と刺激に溺れていくのだった。
「あーっ、ああーーーっ?!」
大成功
🔵🔵🔵
ルトルファス・ルーテルガイト
◎♥♥♥♂♀
「…なに人を巻き込んでんだよお前!?」
『二人ともとてもオイシカッタデス❤』
「…言ってる場合か、コラ!」
叱責しながら二人を介抱した青年と恍惚するロベリア
ようやく件のプールに到着するが、その数の多さに
青年はウンザリしつつ、プールの中へ…。
事前にロベリアが渡した霊薬服用による作用
(火炎耐性、属性攻撃)で防ぎつつ、例の個体を
守る様に『かばう』(無論、青年は酷い目にあう)
その間にロベリアは、先程の採取物から抽出した
媚薬を纏って『おいでおいで』と不定形少女を【誘惑】
襲われ抱き着かれ、触手に『串刺し』にされて快楽を
味わいながら残らず【生命力吸収】していく
『悪くないケド、後始末が大変ね…コレ。』
郁芽・瑞莉
◎♥♥♥♂♀
残る媚薬とあふれる蜜に無意識に股をすり合わせながらも、
目的のプールで追い詰められているUDC-Pを見て。
「友となりうる方を救いに参りましょう!」
プールは直接粘液の中には入らず空中浮遊。
早業で苦無を地面に打ち込んで足場や蹴って方向転換をしながら。
彼女たちの力が集中しているところを戦闘知識や第六感も用いて見切り、
誘導弾の如く撃ち込んで範囲攻撃の先制攻撃。
しかし、触手が命中すると粘液プールへと落とされて、
粘液塗れになった所でさらに触手と溶解液でドロドロされつつ絡みつかれて。
蠢く触手に身体が反応。
しかもその姿はやはり誘っているようにしか見えず。
絡んできても抵抗出来ずに受け入れてしまいます。
●媚薬の残り香
「……なに人を巻き込んでんだよお前!?」
『とてもオイシカッタデス❤』
「言ってる場合か、コラ!」
ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)と、その使い魔であるロベリアは、口喧嘩を繰り返しながら、地下3階へと降りてきていた。
先程の異界化迷宮の中で、粘液で遊んでいたロベリアがたまたま通りかかった女性猟兵に媚薬を撒いたのは記憶に新しい。ちなみにロベリアはまだ恍惚とした表情をしていたりする。
「……ふぅ」
そんな2人の後をついてきているのは、先程ロベリアの媚薬を浴びてしまっていた郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)である。ちなみに、特に予備の服とか用意していなかったため、先程の階層で全て溶かされてしまっていて全裸だ。男であるルトルファスと一緒なので、申し訳程度に手で隠して後ろをついていく形になっている。そしてまだ媚薬の影響が残っているのか熱い吐息を吐きながら、無意識に内股を擦るようなふらふらとした足取りで階段を降りていた。その内腿が濡れているのは、決して先の階に溢れていた粘液のせいではない。
「あれ、ですね。友となりうる方を救いに参りましょう」
ルトルファスと瑞莉が見ているプールには、足首くらいまでの深さの粘液の水たまりの中を逃げまどっているUDC-Pの少女と、それを追っている大量の不定形少女の群れがいた。
他の猟兵達もこの場にたどり着いて少しずつ惹きつけているようだが、それでも場所は広く、数は多い。
「多いな……」
ルトルファスはうんざりしながらプールへと降り、瑞莉は、ぽたっ、ぽたっと水滴を垂らしながら、空中浮遊でPの少女へと近づいていった。
宙を駆ける瑞莉は、さっそくPの少女を追い詰めていた不定形少女の集団へと追い付いた。
「先制攻撃、行きます!」
苦無を取り出すと、空中から【神速 千里苦無飛燕撃ち】による苦無の乱れ撃ちを放ち、次々と不定形少女たちを貫いていく。ちょうど集中している所への範囲攻撃だったので、一気にある程度の数を殲滅することができていた。
「大丈夫か? 早く逃げろ」
さらに、それで飛び散る粘液には、追いついてきたルトルファスが自らの身体を盾にして、Pの少女に降りかからないように庇っている。
そのまましばらく、ルトルファスがPの少女を庇い、瑞莉が空中から撃ちぬくという形で、不定形少女を駆逐していった。
「……しかし、きりがないな……」
だが、次から次へと周りから不定形少女が集まってくることもあって、なかなか数も減っていかない。Pの少女を庇い続けていたルトルファスは、着ているものもどんどんと溶けていっている。
「早く逃げろ……!」
きりがないと判断したルトルファスは、自分たちがここを引き受けるので、Pの少女にはこの場を離れるように指示する。
「きゃぁっ?!」
そのうち、不定形少女の伸ばした腕が、触手のように伸びて瑞莉に絡みつき、それによって瑞莉は地上へと引きずり落とされてしまった。プールの中に溜まる粘液の水たまりの中へと落ちる瑞莉。
溶ける物もなく最初から全裸である瑞莉は、粘液の水たまりの上で四つん這いになり、そしてそこから立ち上がろうとするのだが……不定形少女は構わず瑞莉の身体を蹂躙すべくその手をのばし、四つん這いの彼女の上に覆いかぶさるのだった。
「ああっ……んんっっ……」
瑞莉の全身が粘液に包まれ、その身体の上を不定形少女の腕が触手のように撫でまわす。乳房を背後から鷲掴みにして揉むように手を動かしたり、抵抗できないように手足を絡めとったかと思えば、瑞莉の秘所を広げるかのように脚を広げさせたり……そして露わになった秘所の上を不定形少女の頭がまるで舌で舐めるかのように擦り続けていたり……。
「あ……くぅぅっ」
助けを求めて瑞莉はルトルファスの方を振り向いて見るが、ルトルファスもまたPの少女をが去った後も不定形少女に取りつかれて攻撃を受け続けていたため、服が溶け、男のシンボルさえも露出している状態だった。
それを見た瑞莉は、ごくり、と喉が鳴った気がした。
瑞莉は拘束から逃れようと体を揺らすが、まるでそれは、四つん這いでお尻を振って男を誘っているようにしか見えず、そして瑞莉の思考を読み取ったのか、瑞莉の背後に覆いかぶさるようにしていた不定形少女の1体が、男性のような……ある意味ルトルファスに似ているような姿へと擬態し、股間のあたりから伸ばした触手で瑞莉を背後から貫く。
散々嬲られて準備の出来てしまっていた瑞莉は、それを抵抗なく受け入れてしまうのだった……。
ちなみに、この時ロベリアは何をしていたかというと……。
自分に群がる不定形少女の群れに、先ほどやったような媚薬をばらまいて、自分を襲わせては悦に入っていたのだった。
『あ、Pの子は逃げていったのね。なら、もういいだろうし、もっと楽しんでいきましょ♥』
というわけで、一人身体を蹂躙されたり貫かれたりするのを楽しんでいるロベリアだったとさ。
『悪くないケド、後始末が大変ね……コレ』
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
斉藤・彩矢
連携・アドリブOK
SPDで判定していきますよ!
酷い格好で今すぐ帰りたい気分ですが、これで帰ったらだだ服を溶かされに来ただけになっちゃうのできっちり仕事をしていきますよ!
同性相手にはそこまで気にしませんが、男性がいるなら流石に手で隠します。
【限界を突き破る意志】で身体能力を底上げ。
そしてUDC-Pから意識を逸らさせるために【ダッシュ】+【逃げ足】で動き回ったり攻撃をしたりして【存在感】を出し、なるべく一匹でも多くUDCを【おびき寄せ】ます。
相手の攻撃は【第六感】+【見切り】で避けたり、咄嗟に敵の影に入ることで【敵を盾にする】。
◎♥♥♥♀♀
サエ・キルフィバオム
◎♥♥♀♀
んもー、こんどは人型かー。【フォックスファイア】でビビってくんないかなー?
「ほらほら、焼いちゃうぞ~!」
……効きが悪かったりしたら、ちょっとばかりピンチかもしんない。
「ちょっ、今服こんななんだから、寄ってくんなぁ!」
ええい、もうボロボロになっちゃってるし、寄られたら服を犠牲に目的の娘の所までイチかバチか進むしかない!
「このこのこの!どいてどいてどいてぇ~!」
……なんとかたどり着ける、はず。
●辿り着くか惹きつけるか
異界化した迷宮を抜け、地下3階のプール施設へとやってきた2人の少女。
「酷い格好で今すぐ帰りたい気分ですが、これで帰ったらだだ服を溶かされに来ただけになっちゃうので、きっちり仕事をしていきますよ!」
セーラー服がただブラの上に張り付いている布切れと化し、ショーツも丸出しになっている斉藤・彩矢(一般人+1・f10794)だが、それでも気丈に頑張るつもりで決意を新たにする。
その傍らでは、サエ・キルフィバオム(妖狐のサウンドソルジャー・f01091)が、プール内に溢れるほどにいる不定形少女の群れを見ていやーな顔をしていた。ちなみにこちらも上半身の服はほぼ布切れになっていてブラが見えている状態だ。
「んもー、こんどは人型かー……」
地下1階2階を突破する際に、異界化した迷宮の壁や天井から染み出るスライムに散々な目にあってきた記憶は新しい。そのスライムが今度は人型を取って群れなしているのは、そりゃあ嫌だろう。
とはいえ、確かに目的のUDC-Pである不定形少女は、そのプールの中で敵性不定形少女から逃げていた。
周りの濁った通常の不定形少女が同化させようと迫る中、彼女を救うのであれば、プールへと降りていくしかない。
彩矢は周りをきょろきょろを見渡す。
さすがに同性相手なら平気ではあるが、男子がいたらこの格好は恥ずかしい。今回の依頼、受けているのは女子だけというわけでもないのだし。
……だが、とりあえず近くにはこちらを見ている男性はいなさそうという事で、彩矢は下着を隠すのもやめた。そのまま気合を入れてプールへと降りていく。
「よし、いこう!」
「んもー、仕方ないかっ」
それに続いて、サエも降りていくのだった。
「ほらほら、焼いちゃうぞ~!」
サエは【フォックスファイア】の炎を出して不定形少女を威嚇する。炎に照らされた不定形少女たちは、まるでモーゼが海を割るかのようにサエから離れるように道を空けていく。
「よかった。これなら意外と簡単に行けそうだね!」
開いた道を、彩矢は、目標のPの少女の方へ向かって駆けていく。
このままだと楽に少女を保護していけるかもしれない。
……なんて思ったこともありました。
「ちょっ、今服こんななんだから、寄ってくんなぁ!」
Pの少女に近付くにつれ、だんだんと不定形少女たちのヘイトが溜まっていくのか、次第に炎を怖がらなくなってくる。
そうなると次第に2人の周りにも不定形少女が寄ってくるので、サエが悲鳴を上げるわけです。
「このこのこの! どいてどいてどいてぇ~!」
「下着も溶けちゃいそうだけど、強引にでも行くしかっ!」
それでも、Pの少女に近付かないと話にならないと、2人は強引にその囲みに突入していく。
不定形少女の手が伸び、僅かに残っていた上着を溶かして引き剥がしていく。
下着が完全に露わになってしまっても、それでもPの少女に手を伸ばして……届かない。なんとかたどり着けるか……いやまだ不定形少女の壁はある。
そんな自分たちを、不定形少女の壁の向こうから、Pの少女が見つめていた。
「しかたない……こいつらここで引き付けるから、あっち逃げて~!」
「気を付けてね!」
ここで自分たちに引きつければ、その分だけPの少女を襲う不定形少女の数は減るというのもまた事実。覚悟を決めた2人は、その場で不定形少女の群れと戦うことにした。
「燃やしてやるかんね、このこの!」
サエは狐火を威嚇ではなく攻撃用に使い始める。自分たちを囲む不定形少女に次々と狐火を当て、その熱で弾け飛ばしていく。
「ほらほら、こっちだよ、こっち!」
彩矢は【限界を突き破る意志】で身体能力を底上げすると、自分たちを囲む群れの中を動き始めた。ぎりぎりの所で伸ばしてきた不定形少女の腕を避け、挑発もの繰り返すことで自分に引きつける。
飛び散る粘液や溶解液まではかわしきれないが、そのあたりは気にしすぎても仕方ない。ある低後は、不定形少女の影に隠れ、不定形少女を盾にすることで防げているので、それで良しとするしかない。
2人の奮闘を心配そうに見ていたPの少女だったが、やがて2人にぺこりと頭を下げると、この場から離れていった。
「なんとか……彼女は守れたかな?」
「あとは……あたしたちが逃げられるかだけど……」
不定形少女を惹きつけ過ぎて、散々粘液を浴びてしまい、すでに下着ももう原形をとどめないほどに溶けている。特にブラはほぼ失われ、2人とも豊かな乳房がほとんど露出してしまっている状況だが、それを片手で隠しつつ、周りの不定形少女と戦っていた。
ショーツも溶けて素っ裸になるのが先か、周りの不定形少女を殲滅するのが先か……それは彼女たちの奮闘次第である。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・◎/♥♥♥
■行動
一応予備に着替えましたが、此方もダメになりそうですねぇ(遠い目)。
『F●S』三種を起動、『FBS』を四肢に嵌めて飛行し『UDC-P』の近くに降りますねぇ。
その後『FRS』『FSS』を全方位に向けて【指定UC】を使用、『UDC-P』を巻き込まない様注意しつつ[一斉発射]による[範囲攻撃]を行いますぅ。
以降、相手があくまで『UDC-P』を狙うなら、留まって同じ攻撃を、此方を脅威と見て狙いを変えるなら、『UDC-P』から引離す様誘導しつつ[範囲攻撃]を繰返しますぅ。
ただ、囲まれた状態でこの方法は、確実に服が全損しそうですねぇ。
[恥ずかしさ耐性]で耐えつつ、何とか頑張りますぅ。
久遠・翔
◎♀♀♥♥♥
純潔のみ死守
半裸・媚薬・淫紋発動状態
服は溶けたっすけど…これで何とか(カーテンなどの布地で胸と下半身を隠しているが淫紋は丸見え)
って、話には聞いていたっすけど…すごい場所っすねここ
あっ、あの子がUDC-Pの不確定少女…めっちゃ囲まれてるじゃん
他の不確定少女達に大声で叫び注意をこちらに向けてみるっす
…あれ?こっち見た不確定少女の目が…というか一部が桃色に?(誘惑54+淫紋発動+フェロモン増大中)
うわぁー!?(一気に不確定少女の群れに飲み込まれ)
あっ、ちょっ溶かさない…い、淫紋撫でないで吸わないで!?
だ、だからって胸や股間もらめぇー!?
UC発動まで弄られます(笑)
ただ使役獣にしても継続
●たとえ着るものを用意しても……
「さっきは酷い目に合ったっす……服は溶けたっすけど……これで何とか」
久遠・翔(性別迷子・f00042)は、地下3階に降りたところで、中に残されていたカーテンの残骸のぼろ布を見かけ、ある程度は身体を隠していた。とはいえ、かろうじて胸と腰回りに巻き付けた程度なので、臍の下の淫紋は半ば見えてしまっている。
ついでに、先程とある猟兵の使い魔に媚薬を盛られてしまっていたが、その影響もまだ残ってしまっているようだ。……さすがにこれ以上盛られるのは御免と、行動は別にしている。
「予備を持ってきてよかったですけどぉ……」
そんな翔の近くには、予備の服に着替えている夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)がいた。
先程の階層で服を溶かされ、スパッツのみの上半身裸という格好になってしまっていたるこるは、先程溶けてしまったものと同じような予備の古着を身に纏っている。
「一応着替えましたが、此方もダメになりそうですねぇ……」
着替えはしたものの、もう抗いきれない予感を感じているるこるである。
「えっと、とりあえず行くっすか?」
「いきましょうかぁ……」
近くで着替えしていた者同士という事で、即席ペアを組んだ2人は、一緒にプールへと向かっていくのだった。
「あっ、あの子がUDC-Pの不確定少女……めっちゃ囲まれてるじゃん」
保護対象に気が付いたのは翔の方が早かった。
これまで多くの猟兵達によって逃がされているPの少女だが、それでもまだまだ不定形少女の数は多く、いつまでも鬼ごっこが続いている。
「これはぁ……飛んでいった方がよさそうですねぇ」
るこるは、フローティングシステムを起動させて宙に浮くと、翔を抱えて一気にPの少女の近くへと飛んでいった。
「彼女を襲ってるやつらを、こっちに引きつけてみるっす」
近付くなり翔は、不定形少女たちの気を引く別、大声を出して気を惹こうとする。
「こっち見るっすよ~~~!!」
はたしてPの少女を取り囲んでいた不定形少女の一部は、確かに翔の方を見て、そして翔に向かって手をのばしてきた。
ネタ晴らしをすれば、別に声に気を取られたわけではない。どちらかというと、翔の淫紋が無自覚に放っているフェロモンに惹かれているという方が正しい。何故か目が桃色になっている気がする。
だが、理由はどうあれ不定形少女の気を惹くことには成功したので、るこるは翔を降ろして、自らも着地した。着地と同時に、自分の飛行用に使っていたフローティングシステムを攻撃用に展開する。
「ここは危ないから、離れてくださいねぇ!」
Pの少女にそう伝えながら、るこるは展開したフローティングシステム……特に砲座であるフローティングレイシステムをコントロールし、翔が集めた不定形少女の群れに向けて【フルバースト・マキシマム】で一気に範囲攻撃を仕掛けていく。
もちろんPの少女は巻きこまないように調整はしていたのだが、さすがにPの少女も驚いたのか、不定形少女の囲みが崩れていたこともあって、一目散に離れていくのだった。
「とりあえずは一安心っすね」
「あとはこのあたりの敵を倒しちゃいましょう」
Pの少女の当面の危機は去ったということで、あとは殲滅すれば終わり。
2人は攻撃を開始した。
「って、きりないっすよ?!」
「さすがに疲れましたぁ……」
Pの少女を追いかけられないように、自分たちに惹きつけながら移動しながら攻撃をしていた2人なので、(翔のフェロモンのせいなのか)周りから次から次へと合流して現れる不定形少女の群れに、さすがに疲労は隠せなかった。
そして疲労ゆえか、翔は足首まで浸かっている粘液に足を取られ、るこるを巻き込んで盛大に転んでしまった。
「きゃぁーっ?!」
「あいた~~~っ?!」
そしてそうなれば、不定形少女の群れは2人に覆いかぶさるように集まってくる。
あっという間にその粘液が翔の巻きつけたカーテンの古布も、るこるの着ていた古着も、先程は無事だったスパッツさえも、あっという間に溶かしていってしまった。
そして全裸にされてしまった2人は、るこるの見た目通りの巨大な乳房も、翔の普段は隠している大きな乳房も、ともに空気に晒されて、その上を不定形少女の手が揉むように動いている。
「し、しぼられても、何もでませぇん……」
るこるの豊満すぎる胸を搾るように、強く絡みついてくる不定形少女の腕の感覚を、るこるは恥ずかしがりながらも耐えるのだった。
「や、やめるっすっ、あっ、……い、淫紋撫でないで吸わないで!?」
さらに翔に至っては、臍の下の淫紋のあたりには特に惹きつけているのか、複数の不定形少女の頭が群がって、舌というか口から伸びた触手で舐めるような刺激を与えられ続けていた。
「だ、だからって胸や股間もらめぇー!?」
さらに、群がったことで直接淫紋に触れられない不定形少女は、その上下、すなわち胸や股をも舐めるように舌の触手を蠢かせていく。媚薬の影響も残っていた翔は、もうそれらからは逃れられず、ただ身体を駆け巡る感覚に飲まれていった。
やがて翔は無意識的に【無自覚の使役術】を発動させて、自分の体を舐めている不定形少女を使役獣としていくのだが……使役獣になっても不定形少女のやることは変わらず、2人はもうしばらく全身を舐められ悶えているのだった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
相馬・雷光
省みないわよ!(下半身丸出し)
うわ、ぎっしり……ちょっとふつーにキモいわね……
とにかくあれが救出対象ね、ちゃっちゃと周りのを片付けるわ!
両手のヴァジュラブラスターで雷撃弾(属性攻撃)を撃ちまくる!
こんだけいりゃ狙う必要もないわね! それそれそれ!(乱れ撃ち・制圧射撃)
伸びてくる触腕を素早く迎撃(クイックドロウ・早業)! 迎撃! 迎げ……多すぎじゃない!?
かなり倒したけど全然減ってる気がしない!
処理し切れなくなったら捕まって溶解液をぶっかけられる
ヴァジュラブラスターだけは【オーラ防御】で守るものの、結局素っ裸に
こうなると思ってたわよ!
絡み付いてくるのを【零距離射撃】で撃って、全裸のまま戦い続ける
トゥリース・リグル
◎♥♥♥♀♀
(羞恥心は薄めで余程じゃない限り見られてもあまり気にしないタイプ)
【SPD】で判定
【錬成カミヤドリ】で複製ダガーを展開
そしてUDC-Pに当たらないように細心の注意を払いつつ、UDC-Pを狙うUDCに対して【鎧無視攻撃】+【範囲攻撃】のダガーで薙ぎ払います
相手の攻撃は【第六感】で警戒しつつ、【見切り】で回避を試みます
その際、攻撃の軌道に応じて【ダッシュ】・【ジャンプ】・【スライディング】のいずれかを用いて効率的に回避行動をとります
他の方のサポートをする際にもダガーを用いて相手の回避コースを潰すように飛ばします
自分のガードが疎かになるかもしれませんがその辺は何とか頑張ります
●己の格好は省みない!
「省みないわよ!」
そう力強く宣言する、相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)であった。
ちなみに先の迷宮踏破の際に、忍び装束の下半身がきっちりみんな溶けてしまっていて、お尻も割れ目も丸出しの状態である。今更気にしても仕方ないと開き直っている。
「……誰に向かって何を言っているの?」
その傍らには、上半身の前面の衣装が溶けて消えてしまって胸を丸出しにしているトゥリース・リグル(刃を為すモノ・f00464)がいた。こちらは単に羞恥心が薄いので、そもそも気にしていない様子。
とにかくそんな恰好の2人が、地下3階に降りてきた。
「……目的のUDC-Pはあそこにいるのね?」
「うわ、ぎっしり……ちょっとふつーにキモいわね……」
2人はプール施設を眺めながら、特に雷光が、うんざりした顔になっていた。
もちろん、粘液の水たまりの上を蠢く不定形少女が大量にいるからだ。そしてそこかしこで、先行していた猟兵達が、不定形少女に絡まれててんやわんやになっているのも見える。
「みんな大変そう。……それで目標はどこに……?」
「えっと……あれかしら。逃げてるやつ。
とにかくあれが救出対象ね。ちゃっちゃと周りのを片付けるわ!」
というわけで、2人は今更躊躇うこともなく、プールの中へと突入していった。
「こんだけいりゃ狙う必要もないわね! それそれそれ!」
雷光は愛銃ヴァジュラブラスターをさっそく乱射する。本人も言ったとおり、右を見ても左を見ても不定形少女なので、狙うまでもなく次々と撃ち抜いていった。
「目標には当てないようにね?」
トゥリースも同じく、【錬成カミヤドリ】で生み出した複製ダガーを次々と投擲している。逃げるPの少女を追おうとするものを中心にダガーを投げつけ、時には雷光のフォローをするように、雷光に近付いたり、腕を触手のように伸ばしてきたりする不定形少女を狙っている。
そうすると、邪魔をされたことに怒ったのあ、Pの少女を追っていた不定形少女たちさえも、2人に向かって近づいてくるようになる。
もちろん、それは2人にとっても望むところであった。
「ほらほら、今のうちに離れなさいな!」
「こちらは気にしないで、貴方は逃げることだけ考えて?」
そして遠目から2人はPの少女に声をかける。Pの少女も、2人の言っていることは理解したようで、ぺこりと頭を下げて離れていくのだった。……まだまだ敵性不定形少女の数も多いので、またしばらくしたら追いつかれるだろうが、とりあえずは一安心。
「さて、あとはこいつらの数を減らせばいいわよね……って多すぎじゃない!?」
Pの少女を逃がしてしまえばあとは自分たちで押さえているものを倒すだけなのだが……雷光は自分たちが惹きつけた敵のあまりの数に、思わず頬を引きつらせるのだった。
不定形少女の群れは、邪魔された腹いせとばかりに腕を触手のように伸ばしてくる。特に乱射の大立ち回りで目立っていたからか、雷光に向かってくるものの方が多い気がする。
それに対して次々と【クイックドロウ】の早撃ちで銃撃を浴びせていったり、あるいはトゥリースのダガーによるフォローも手伝ったりで、伸びてくる触手を避けつつ迎撃はしていくのだが、そして結構な数は倒しているのだが……。
「かなり倒したけど全然減ってる気がしない!」
「相当な数が集まっているみたい……あなた狙われているから気を付けて?」
「わかってるけどわかりたくなかった!!」
2人とも次第に数に押され、迎撃も追いつかなくなってくる。
雷光は単純に狙われているのか襲ってくる不定形少女の数が多すぎて。
トゥリースは、雷光のフォローをしている半面、自分自身の事は疎かにしがちなので、それで対応が遅れて。
ともに、不定形少女に捕まって、粘液溜まりの中へと押し倒されて、そして妖怪粘液を全身にぶっかけられてしまう。
「どうせこうなると思ってたわよ!」
「……裸は気にしないけど、押し倒されて動けないのは困る……」
雷光の上半身や、トゥリースの下半身に残っていた服も、不定形少女に群がられてはあっという間に溶けて消えてしまう。かろうじて2人とも武器だけは溶かされないように守ることはできているが、既に隠す部分もない完全な全裸にされてしまったのだった。
さらには絡まれ押し倒されている状態だ。
体中を不定形少女の粘液の手で撫でまわされてしまう。
「やめ……このっ?! そこは、だめっ!!」
薄い胸を撫でまわされたり、お尻や太腿を揉まれたりするのは、顔を赤くしつつも耐えられる雷光だが、さすがに不定形少女の手が股間の割れ目に迫るとなると、それどころではない。
強引につかまれている腕を振り払い、ヴァジュラブラスターをp零距離でぶっぱなして、不定形少女を吹き飛ばした。
トゥリースもまた、不定形少女の粘液の手によって、小さな胸やお尻を撫でまわされている。このプールで戦う猟兵のほとんどが同性相手という事もあり、見られてもそれほど気にしていなかったトゥリースだが、さすがに身体を撫でまわされ、それによって変な気分になってくるとなれば、そんな姿を晒すのは恥ずかしい。
「これ以上は……やらせませんっ」
頬を朱に染めつつ無理矢理拘束を解くと、呼び出したダガーで不定形少女を切り裂いていく。
そしてなんとか体勢を整え直した2人は、全裸のまま、押し寄せる不定形少女たちを迎え撃っていく。
2人に群がる敵をすべて倒すまではもう少し時間はかかりそうだが、とりあえず、全裸になって体中触られた以上の被害はないまま、何とか切り抜けることができたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
水無・ゆかり
「もう引き返したくて仕方ないんですけど……」
目の前に広がる光景を見て思わず呟く(2回目)
半裸状態の女の子が触手に絡まれて服を溶かされている状態なんて、ねえ?
この中に飛び込むのは自殺行為というかなんというか
「ん?プールに入らずに助ければ良いのでは?」
『ドレスアップ・プリンセス』を発動し空中を飛翔する。さすが私です!
飛びながら下半身の感触に思わず首を傾ける
あれ?なんかスースーするんですけど
「さっき溶かされてたの忘れてた!!」
下から丸見えな状態に気付き、安定感を失いプールに墜落
「やーっ!!ごめんなさい!ごめんなさい!」
触手と粘液に服を溶かされ無残な姿になった私は助けられるまでシクシクと泣いてました。
天樹・咲耶
◎♥♥♥♀♀
桐江さんと
表人格の咲耶
「ふ、服が……」
触手とスライムに襲われて全裸になってしまい
両手で身体を隠しながら桐江さんと地下三階に辿り着きます。
目の前にはUDC-Pが混ざっている緑色のプール。
「服がないと戦えないですし、この際、仕方ありませんね」
プールに溜まったスライムを身体に塗って大事な部分が見えないように隠します。
「これでやっと銃が構えられますね」
桐江さんがUDC-Pを救出するのに合わせ銀の銃弾で追撃してくるスライムたちを撃ちます。
「って、ひゃんっ」
ですが、身体を隠すために塗った半透明のスライムが蠢いて刺激を与えてきて……
思わず桐江さんに抱きつきながら、大きな声で悲鳴を上げるのでした。
光満・桐江
◎♥♥♥♀♀
天樹・咲耶さんと一緒に行動
うう…まさか服が溶かされるだけじゃなくて、触手に…
っと、今はそれよりも、目の前のUDC-Pを助けないと、ですね!
って、咲耶さん!?それを服代わりにしちゃうのですか!?
包囲されているUDC-Pを助ける為、UCで服を纏い
杖の魔法で攻撃して道を切り開きながら
飛翔能力でUDC-Pの所へ!
って、Yシャツだけ!?しかもこの状況で下着が無いんですか!?
UDC-Pの所まで来れたら、敵を倒して退路を切り開き
UDC-Pを守りながら撤退
場合によってはUDC-Pを先に逃がし、咲耶さんと2人で殿を!
UDC-Pが上手く逃げたのを確認したら
…包囲された私達は、敵に襲われちゃうかも…!?
瀬戸・舞奈
◎♥♥♥
うぅ、道中で随分服がぼろぼろになっちゃった。手で隠さないといけないのは致命傷なようで致命傷じゃない、でもやっぱり致命傷な状態だよ……
あー、あれがUDC-Pかな。見てすぐ分かるのは間違えなくていいね
うっ、プールに入ると服が今度こそ全部無くなりそう
でも、舞奈には遠距離攻撃がないから仕方ないかぁ
フック付きワイヤーで天井からぶら下がってプール避けられないかな?
試してみようか。ターザンみたいにぶらーんぶらーんと、それで敵を剣に【トリニティ・エンハンス】で炎宿して攻撃重視で叩き切るかなー
まぁワイヤーにぶら下がってたら回避行動も禄に取れないし、ワイヤー自体狙われたら大惨事になっちゃうけどねっ
●恋華荘の大冒険そのいち
今回も大人数で迷宮に挑んでいた恋華荘の面々。今回は、迷宮攻略のために少数で手分けして挑んでいたわけなのだが……そのそれぞれが、まぁ、酷い目に合っていた。ある意味お約束である。
そんな恋華荘の洗礼を受けてしまっていた新入居者コンビが、どうやら寮生の中では一番最初に地下3階にまで到達したようだ。
「ふ、服が……」
中学生の割には立派なプロポーションを何とか手で隠しながら、恥ずかしそうに天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)が地下3階に降りてきた。
本人も嘆いているように、もう服は何も残っていない全裸である。裏人格のサクヤであれば、これでも平然としていたかもしれないが、サクヤは依頼を受けるだけ受けておいて自分はとっとと奥に引っ込んでしまっていた。表人格の咲耶は……普通に恥ずかしく感じる感性の持ち主なので……とても困ったことになっている。
「うう……まさか服が溶かされるだけじゃなくて、触手に……」
同じく全裸の身体を手で何とか隠しながら、光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)も咲耶の後ろからやってくる。咲耶より1歳年上だが、咲耶よりは若干小柄な桐江。でもプロポーションの良さは決して劣ってはいない。
ちなみに触手といっているのは、迷宮の壁から染み出した粘液の触手だけではなく、彼女たちの自爆で自ら呼び出した触手も含まれている。裸になっただけでなく、自爆してひどい目に合っていた2人である。
「っと、今はそれよりも、目の前のUDC-Pを助けないと、ですね!」
「そうね。あの緑のプールの中に目的の子がいるのよね……あの子かしら?」
咲耶はプールの中で蠢く不定形少女の群れを見渡し、その中で追いかけられている透き通ったUDC-Pの少女を見つけると、プールの中へと入っていく。
「あっ、咲耶さん……えと、私も……」
裸のままプールに降りていった咲耶を追いかけようとした桐江だが、そこで聞こえてきた咲耶の呟きに思わず足を止めてしまった。
「……それに、服がないと戦えないですし、この際、仕方ありませんね」
咲耶は何とそういうと、緑の粘液を足元からすくうと、自らの身体に塗り始めたではないか。何してるの?!
「……これだけ不透明な粘液なら、よし、体隠せますね!」
「咲耶さん!? それを服代わりにしちゃうのですか!?」
さすがに桐江も驚愕。
表人格の咲耶は本来生真面目な優等生タイプのはずなのだが……こういう突拍子もないことをしでかすのは裏人格のサクヤのはずなのだが……やはり同一人物という事だろうか。発想が斜め上過ぎて、桐江はついていけなかった。
「これでやっと銃が構えられますね」
咲耶はナイスアイデアだったと言わんばかりのどや顔で、Pの少女を追いかけている不定形少女に銃を構えて攻撃を仕掛け始めた。
「え、ええと……わ、私も行かないと、ですっ」
咲耶の行動に呆然としてしまっていたが、桐江はなんとか本来の役目を思い出して、……さすがに咲耶の真似はしたくないのでユーベルコードで服を纏って、不定形少女の群れで溢れるプールへと飛び込んでいった。
……なぜか裸ワイシャツで。
「って、ワイシャツだけ!? しかもこの状況で下着が無いんですか!?」
仕方ないのだ。彼女が使ったユーベルコードは、変身して飛翔の力を得るというものではあるのだが、【力を得るには代償を】という名称通り……もっと言えば、力が欲しくば視聴者サービスをするのですという読み方の通りに、サービスシーン向けのエッチな衣装になってしまうものなのだから。
気丈にも桐江は、この状態でも杖の魔法で不定形少女に攻撃を仕掛けていくが……やはり下半身が気になって仕方がない。
「こ、これでは下から……」
「下から見れば丸見えじゃないですかー?!」
その時、桐江と同じ状況らしい恥ずかしそうな叫び声が、ほぼ同時に近くであがった。
「「えっ?!」」
桐江と声の主……水無・ゆかり(不思議な国のお嬢様・f19444)が、お互いの方向を見てみると、バッチリと目が合ってしまうのだった。
時間を少し巻き戻そう。
咲耶&桐江のコンビとは少し遅れて、別ルートでゆかりと瀬戸・舞奈(チョコスキー・f03384)のコンビも地下3階へとやってきていた。
舞奈はともかく、ゆかりは恋華荘の住人ではないのだが、知り合いもいることもあって今回はそのグループに混じる形で行動している。
そして地下3階へと降り立ったゆかりは、不定形少女で溢れるプールを見て、開口一番にこう言うのだった。
「もう引き返したくて仕方ないんですけど……」
迷宮に入る前に続けて、本日2回目の台詞である。
「半裸状態の女の子がスライムに絡まれて服を溶かされている状態なんて、ねえ……?」
目の前のプールでは、先に到着していた猟兵達が、いろいろな意味で大変な戦いをしているのも見える。
「この中に飛び込むのは自殺行為というかなんというか……」
うんざりした表情になるゆかりであった。
「ま、まぁ……気持ちはわかるけど、お仕事だし。
UDC-Pを保護しないと……えっと、あれがUDC-Pかな。見てすぐ分かるのは間違えなくていいね?」
ゆかりを宥めるように話しかけながら、今回ペアを組んでいた舞奈が保護対象のPの少女を発見する。
「……うー、でも、プールに入ると服が今度こそ全部無くなりそうだね。
道中で随分服がぼろぼろになっちゃったし……」
それでも舞奈もやっぱり、この状況でプールの中に入るのはためらってしまう。
ちなみにこの2人の現在の格好だが、全裸になってしまっていた昨夜&桐江コンビとは違って、まだ服は残っていた。
といっても、服よりも肌色の面積の方が多く、手で大事な部分を隠さないと見えてしまうような状態ではあるが……。
「うぅ……手で隠さないといけないのは致命傷なようで致命傷じゃない、でもやっぱり致命傷な状態だよ……」
しかも舞奈には遠距離から攻撃する手段はない。だからどうしてもプールの中に入らないといけないのだ。粘液自体は足首程度とはいえ、不定形少女が群れを成している場所へと……。
舞奈がためらっていると、ゆかりはいいことを思いついたとばかりに手を叩く。
「ん? プールに入らずに助ければ良いのでは?」
こんないいこと思いつくなんて、さすが私といわんばかりのいい笑顔で、ゆかりは【ドレスアップ・プリンセス】でミニスカートのドレス姿に変身すると、その力で宙に浮かんでPの少女の元へと飛んでいく。
……だが、飛んでいると、なんだか下半身がすーすーしているのに気が付くゆかりだった。
「あ、れ……? あ、そういえば、さっき溶かされてたの忘れてた!!」
迷宮攻略の際に色々スライムと格闘していた結果、ゆかりのぱんつは溶かされていたのである。
なのでそんな状態で空を飛ぶと当然……。
「下から見れば丸見えじゃないですかー?!」
……という経緯があって、裸ワイシャツ(ノーパン)の桐江と、ミニスカドレス(ノーパン)のゆかりは、空中で顔を合わせるのだった。
「2人ともどうしたんですかー?」
そんな2人に気が付いた咲耶は、下から見上げながら声をかけた。下から見上げながら。(大事な事なので2回以下略)
「「見上げちゃダメー」ですっ?!」
慌ててスカートを押さえる両名。もちろんそんなことをすれば、バランスを崩してしまう。バランスを崩してしまったら……結末は言うまでもなく。
「きゃあああ?!」
空中でバランスを崩したゆかりは、そのまま不定形少女の群れの中へと墜落してしまうのだった。
「やーっ!! ごめんなさい! ごめんなさい!」
あっという間に不定形少女に群がられたゆかりは、せっかくドレスアップした衣装もどんどん溶かされ、そして露わになっていく抜群のプロポーションを、不定形少女の手で撫でまわされていく。
「大変、今助けま……って、ひゃんっ?!」
そして下にいた咲耶が、ゆかりを助けよう駆け寄ろうとするのだが、その矢先に甘い悲鳴を上げて、その場に硬直してしまった。
……何のことはない。服代わりに粘液なんか身体に塗りたくるものだから、その粘液が蠢きだして咲耶の胸とかお尻とかに刺激を与えだしたのだ。
そして足の止まった咲耶にも不定形少女の群れが襲い掛かっていた。
「咲耶さんっ、ゆかりさんもっ……ど、どうしたら……」
「うわ……これは酷いことに……とりあえず1人ずつ助けようか?」
2人のピンチにおろおろする桐江に、追いついてきた舞奈が声をかける。
舞奈はどうやって追いついて、空中で桐江と会話しているかというと、フック付きワイヤーを天井に引っ掛けて、ターザンのようにそこにぶら下がってここまで移動してきたのだ。
そして舞奈は、そんな空中でプランプランつり下がっている状態から、【トリニティ・エンハンス】の炎の魔力で近くで手をのばそうとしている不定形少女を焼きつつ、もう1本のワイヤーをゆかりに向かって投げた。
舞奈がゆかりを助けようとしているのを見て、桐江も咲耶の方へとふわふわ移動し、手をのばす。
結論から言うと、空中にいるという不安定な恰好で、下で不定形少女に襲われている人を助け上げようというのは、無謀な試みだった。
咲耶は助けの手をのばした桐江にしがみつくと、逆に引きずり下ろす結果になってしまったし。
舞奈はゆかりを引っ張り上げようとしているところに、不定形少女の攻撃が飛んできて、天井からつり下がっているワイヤー自体が溶けて千切れてしまった。
かくして、4人の少女は、粘液のプールに落ち、不定形少女に群がられてしまうのだった。
元から裸だった咲耶だけでなく、ユーベルコードで生み出した桐江の裸ワイシャツやゆかりのミニスカドレスも溶かされて失われていき、比較的残っていた舞奈の服も、ついには溶けて消え失せてしまうのだった。
そうして全裸にされた4人の少女は、体中を不定形少女に撫でまわされ、しばらく悶える羽目になったとさ。
一応彼女たちが襲われている間、不定形少女を十分惹きつけていたことによって、Pの少女は少し逃げられていたという事は付け加えておく。
苦戦
🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
アイ・リスパー
◎♥♥♥♀♀
「うう、酷い目に遭いました……」
服は完全に溶けてほぼ全裸。
こうなったら仕方ありません。
【電脳の天使】で魔法少女衣装を身にまといます。
「ふう、これで一安心ですね。
さて、UDC-Pは……」
【チューリングの神託機械】を発動しUDC-Pを解析しようとしますが……
プールに溜まったUDCの姿を見て身体が硬直します。
そしてフラッシュバックするのは記憶の奥底に封じ込めていた光景。
「あ、あの緑色のスライムは私の初めて時の……!?
い、いやあっ!?」
そして身動きが取れないままの私に触手状に伸ばされた腕が絡みついて魔法少女服が溶かされていき……
スライムのプールの中で以前と同じ目に遭わされてしまうのでした。
霧沢・仁美
◎♥♥♥
…気がついたらプールの中だった。勿論全裸で。
ぬるぬるの感触が正直心地よくって…ずっと入っていたくなるけど、そうもいかないよね。
UDC-Pの子も見つけたことだし、助け出してあげないと。
念動電光球で他の不定形少女を焼き払っていくよ。
あたしの周囲からUDC-Pの子の周囲までの間に、道を作るように敵を排除した後、UDC-Pの子にサイキック・ワイヤーロープを投げて掴まるように声をかける。
応じたらそのまま引っ張って合流、一緒に脱出するよ。
途中で敵に取り付かれた時は【衝撃波】で吹っ飛ばしたりして何とか振りほどくけど…
最初から全裸な上に暫く粘液に浸かってたから、思わず感触堪能しちゃうかも…
詩羽・智悠璃
◎♥♥♥♀♀
※メガネ死守、下着は純白レース
※病弱で痩せぎすな体(但し将来性あり)
【恋華荘】帰宅までに皆様の着替えを調達して…
ああ、柔肌を洗うシャワァの手配もいたしませんと
他のご【奉仕】も【聞き耳】を立てつつ考えましょう
(【喀血抑制剤ヘモブロヲン】をサッと服薬しつつ)
と、その前にまず『彼女』を【かばう】べきです
乙女スラヰムとはいえ同族が襲う様は痛々しいモノ
怯えているなら後程いちごさんと共に宥めるとして…
きゃあっ!ああ、今や白い下着はボロ布
やはり白すぎる肌を見られるのは辛いですね…
(薬の【恥ずかしさ耐性】で緩和しても涙目)
こうなれば弾幕で【おびき寄せ】た所を
【フルゥル・ド・スルジヱ】でまとめて…!
●恋華荘の大冒険そのに
「うう、酷い目に遭いました……」
ブラジャーのみというほぼ全裸に近い格好のままとぼとぼと地下3階へやってきたアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)である。
「帰宅までに皆様の着替えを調達して……ああ、柔肌を洗うシャワァの手配もいたしませんと……」
その隣には、同じく下着姿……こちらはちゃんと純白レースのパンツも残っている……の詩羽・智悠璃(湯煙に舞う添桜・f22638)が、メイドらしくこの後のお世話の事を考えながら歩いてきていた。相変わらず言葉遣いが大正な智悠璃である。
「うぅ、早く帰ってシャワー浴びたいです……けど、いちごさんに頼まれたお仕事ですし……」
「そうですね。ここまで来たのですし、帰る前に彼女を庇わないと。スラヰム乙女とはいえ同族が襲う様は痛々しいモノですから……」
それでも役割は果たそうと、2人はプールの中に視線を向けた。
スライム乙女ことUDC-Pの不定形少女は、猟兵達の様々な活躍により数を減らしているといっても、まだまだじゅうぶん数のいる不定形少女との追いかけっこが続いていた。
「怯えているのなら宥めてあげなければいけませんが……まずは接触すべきですね。降りていきましょうか」
智悠璃はささっと専用の薬『喀血抑制剤ヘモブロヲン』を服薬して体調を整えると、意を決してプールの中へと歩を進めていく。
「そ、そうですね。中に入らないと……その前に服を何とか……これで、よし」
アイは、【電脳の天使】を使って魔法少女服を身に纏うと、智悠璃を追いかけてプールに降りる。そして目標のPの少女がどこにいるのかと、辺りを見渡し、情報収集用にユーベルコードを起動させようとして……そこで今更ながらに気付いたのだった。
「あ、あの緑色のスライムは私の初めて時の……!?」
間近で不定形少女を見かけたことで、アイの心の奥底に封じていたトラウマが蘇る。かつて温泉での邪神がらみの事件に挑んだときに、不定形少女に襲われて初めてを散らしてしまった忌まわしい記憶が……。
「い、いやあああああああっ!?」
「アイさん?!」
さすがにその悲鳴を聞いて智悠璃も驚き振りむく。
アイはトラウマを思い出して完全に硬直し、カタカタと震えてしまっていた。
もちろん、不定形少女が向かってくる前で硬直などしてしまったら、その手をのばされて、せっかく身に纏った魔法少女服をも溶かされて行ってしまう。
それでも、恐怖からアイは動くことができないでいた。
「きゃあっ!」
そして、アイに気を取られた智悠璃も、不定形少女に群がられてしまう。白い下着が不定形少女の手にかかって溶けて、病弱な痩せた体ゆえに決して大きくはないが形のいい乳房の膨らみがこぼれてしまっている。
「……ああ、今や白い下着はボロ布、やはり白すぎる肌を見られるのは辛いですね……」
真っ白な肌を、羞恥で紅潮させながら、智悠璃は不定形少女から逃れようともがいていた。このまま何もできないでいると、アイ含め2人とも隅々まで蹂躙されてしまうだろう。だから、何とか脱出しようとするし、アイも立ち直らせようとする。人に奉仕するメイドの本能ゆえか、アイの面倒も見なければ気が済まないのだ。
そんなとき、智悠璃の視界に、別の猟兵らしき少女が、不定形少女に襲われている姿が目に入った。
「んっ……くっ……アイさん、気をしっかり持って……!
このままだとあちらの彼女みたいに……なってしまいますよっ」
「……あちらの……えっ、あの人は……?」
智悠璃の叫びにしたがってそちらの方向に視線を向けると、そこにはアイにとって見覚えのある少女が不定形少女に襲われて悶えている姿があった。
その少女……霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)は、気が付いたら全裸で不定形少女で溢れるこのプールの中にいた。
「あっ……んんっ……だめ、そんな……ところ……んんんっっ」
仁美は、1人でこの迷宮に挑んでいたのだが、そこでトラップにはまってしまい、気が付いたら粘液に飲み込まれるままにここまで運ばれてしまっていたのだった。
そして今、不定形少女に拘束されたまま、豊満な肉体を弄ばれていた。
巨を通り越して爆ともいえるほどに大きな胸が、不定形少女の粘液の手で揉まれその形を変えている。もちろん胸だけではない。肉付きのいい太腿もむっちりとした安産型のお尻も、プールに溜まっている粘液や、不定形少女の手などに包まれ、全身を撫でまわされるように粘液に包まれて……正直仁美は心地良さを感じてしまっていた。
心地良さゆえにその快楽に身を任せたくなってしまい、脱出しようにも力が入らない状態で、さらに群がられているという悪循環。
そんな仁美の様子を、アイと智悠璃は見ていた。
特にアイは、とある別の依頼でニアミスするなど、彼女が見知った顔……仁美は恋華荘の住人ではないが、管理人とは仲がいい友人……であるがゆえに、別の意味での衝撃も受けていた。特に先日ニアミスしたときには、彼女はアイの想い人と仲良くしていて……。
「あの人……たしかあの時の……」
「アイさん、気が付きました? 動けそうですか?」
そして仁美に気付いたことによってトラウマを一瞬忘れたアイは、さらに智悠璃の呼びかけによって正気を取り戻した。
「はい。ひとまずここを何とかして、彼女と合流しましょう」
「了解しました。それでは……これだけおびき寄せているのですし、纏めて……!」
アイの状態を確認して一安心した智悠璃は、【フルゥル・ド・スルジヱ】を使い、呪術式炸裂弾を周りの不定形少女にぶっ放す。
「今のうちに……今なら抜けられます!」
そしてその攻撃の際に生じた隙を、アイの電脳は見逃さず、ここから脱出する方法を瞬時に導き出す。
というわけで2人はいったん脱出に成功し、仁美の元へと駆けていった。
「あ……んく……いつまでも、これじゃ……だめ、なのに……」
仁美は、不定形少女に弄ばれ粘液に包まれながら、いつまでも粘液に溺れて快楽に浸っていたいと感じる本能と、いつまでもこのままではいけないと思う心との板挟みになって、なかなか脱出できないでいた。
特に、視線の先に保護対象のUDC-Pが見えたことから、何とかしようという気持ちが大きくなってきているのだが……それでも身体はなかなかいう事を聞かない。
そこに智悠璃とアイが駆け付けてくる。
「大丈夫ですか?!」
アイの計算と智悠璃の銃撃とで、仁美を拘束している不定形少女の囲みの一部が倒される。
「ありがとう……これならっ!」
そしてわずかに自由になった仁美は、衝撃波を放ってさらに不定形少女を吹き飛ばすと、自由になった片手で【念動電光球】を生み出し、プラズマの炎で自分を掴んでいた不定形少女を焼き払っていった。
こうして合流した3人。
「あ、あの……」
「……?
それより、あそこにUDC-Pの子が。助けてあげないと……!」
仁美に何か言いたそうにしているアイだったが、仁美はそれよりもとPの少女の方を指し示す。
アイも、確かに今はそんな場合じゃないと気を取りなおして、Pの少女を助け出す手段を計算し、2人に指示を送った。
「おふたりの攻撃を合わせれば……!」
「うんっ」
「お任せください!」
アイの指示に従い、仁美はプラズマの炎で道を作るように不定形少女を焼き、智悠璃の銃弾はPの少女に追いすがろうとしていた不定形少女を撃ち抜いていく。
「これに捕まって、こっちに!」
さらに仁美は、サイキック・ワイヤーロープをPの少女に向けて投げて、こちらに逃げて来るように指示をした。
(こくこく)
仁美のいう事に頷いたPの少女は、3人の近くへとやってくる。
「さて、あとは逃げるだけだけど……まだ敵の数多いね?」
「このままだと彼女は逃げきれないっていう計算結果が」
「そうなると……私達で壁になって足止めするしかありませんね?」
3人はそのままPの少女を追ってきた不定形少女の前に立って壁になった。
Pの少女にこのまま逃げるよう伝えると、3人は再び不定形少女の波に押し流されるように、粘液に包まれてしまうのだった。
「うっ……やっぱりこうなって……ま、前みたいなことはダメですー?!」
すっかり魔法少女服も溶けてしまっているアイは、不定形少女に押し倒されるように粘液に包まれてい舞ったことで、以前のトラウマが再び蘇ってしまい、抵抗もできないまま押し流されていった。薄い胸の上を這い寄る不定形少女の掌が桜色の先端を擦るたびに、ビクンと身体が跳ねる。そして以前のトラウマを思い出させるように、不定形少女から伸びた触手がアイの股間へと伸びて……。
「これじゃいけない、のに……んんっっ……」
先ほど弄ばれていたことで身体が鋭敏になっていた仁美は、群がる不定形少女を振りほどこうとするものの、ついつい体に触れる粘液の感触に意識を取られて、その感触を堪能しようとしてしまった。そして仁美が刺激を求めるように身体をゆすると、それに応えようというのか不定形少女の手が仁美の大きな胸を鷲掴みにして揉みしだいていく。先程よりもさらに強い刺激に仁美の抵抗はだんだんと小さくなっていった。
「ああっ……やめてくださいまし、そんな……」
智悠璃の白レースの下着は、もはや完全に失われていた。こちらも全裸となってしまい、その上を不定形少女たちの手が撫でまわしていく。決して肉付きの良くない痩せた身体でも、官能に対する反応は同じだ。体中を撫でられ弄られて、与えられた刺激に悶えていく。何とかこれだけはと眼鏡だけは死守しているが、その代わりに下着が失われて普段は隠れている部分にも容赦なく不定形少女は手をのばし、智悠璃に快楽を与えていく、智悠璃は涙目になってその辱めを耐え忍ぶのだった。
3人はこうして不定形少女に群がられてはいたが、接触したPの少女を逃がすことには成功している。
あとは、他の猟兵が彼女を保護してくれるだろう。
……できれば自分たちも、助け出して保護してほしいところだが。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
パニーニャ・エルシード
◎♥️♥️♥️
服装…前回溶けてマイクロビキニ状態の元競泳水着
メイン(地の文側)…『アザレア』
サブ…「パニーニャ」
急がないと保護対象が取り込まれるし…さっき良いとこなかったから…ちょっと本気。
『パニーニャ、レール作って。…最短最速真っ直ぐ…突っ切る…!』
「分かった!しくじらないでよ?」
パニーニャの氷魔法で一直線の即席レールを作成
足先に【衝撃波】を纏ったスライディングで、邪魔な不定形少女を弾きつつ、一直線にUDC-Pを救出に向かうわ。
「ちょっと、何でこっちに吹き飛んで…ひゃああっ!?」
ごめん…吹き飛ばした敵、全部パニーニャの方に行っちゃった。
「んむっ!?ぷはっ、アザレアのバカーっ!?」どろどろに…
ネウィラ・カーレンベート
なるほど、こににいたのですね。
先程はいきなり散々な目に遭ってしまいましたが…他の仲間から距離を置こうとしているのであれば、保護は難しくなさそうですが、さて……
まずは保護対象に近づかなくては。
〈見切り〉で他の回避を試みつつ……ってもう襲ってきてるじゃないですかー!?
必死に振り切ろうとしますが、足を滑らせて転倒し……
思い切って〈恥ずかしさ耐性〉を発揮しつつ〈救助活動〉。
ウィザードロッドを伸ばしてみたら、掴まろうとしてくれるでしょうか。
攻撃しようとしているわけではないことを、なんとか伝え続けてみましょう。
セナ・レッドスピア
◎♥♥♥♀♀
あの透き通った感じの子が、保護しないとな子なのですね…!
UDC-Pを助ける為に、破れたショーツだけの姿の恥ずかしさを振り切り
道を塞ぐ敵達を【なぎ払い】と【ランスチャージ】で力づくで押しのけ
UDC-Pのもとへ!
辿り着いたら、無事に逃がす為、守りながら道を切り開きます!
「刻印覚醒「血力励起」」で力を…
アップさせようとしたけど、相手が相手だけに殆ど効果が無く
敵に捕まってしまいます…
それでも槍を猟銃形態に変えて攻撃したりして
UDC-Pだけは必死に守ろうとします
私の事はいいですから、逃げてください!
遠ざかるUDC-Pの姿を見送りながら
私は残ったショーツも失い
敵達に好き放題にされてしまいます…
産土・水咲
◎♥♥♥♀♀
氷を扱えたのが幸いでした…
それが無いと裸でここまで来ることになってましたし…
と、氷で作った服(ビキニ型)で何とかいけない所は隠しつつも
ついに目標のUDC-Pを見つけ、早速救助へ!
凍の氷弓(マヒ攻撃)で敵を凍らせ、
UDC-Pの所へ向かう途中の敵との接近戦は
水氷転身を利用した格闘で凍らせて動きを止めて
道を切り開きます!
UDC-Pの所までたどり着いたら
UDC-Pが逃げれるように、敵から守っていきます
地面の粘液の一部を凍らせ足止めしたり、
水氷転身で体の一部を氷の盾に変え、敵を食い止めます
UDC-Pが完全に逃げ切れるまでサポート!
…してたら、いろんな要因で氷の服は溶けて、私は取り囲まれてて…
●恋華荘の冒険かんけつへん
「氷を扱えたのが幸いでした……それが無いと裸でここまで来ることになってましたし……」
氷でできたビキニを纏って己の抜群のプロポーションを隠している産土・水咲(泉神と混ざりし凍の巫女・f23546)は、そう呟きながら地下3階に降りてきた。
「その氷のビキニは冷たそうね……でもこっちより隠せる面積多くていいかも……?」
「すっかりセクシーなマイクロビキニになっちゃったわね」
水咲に続けて降りてきたのは、パニーニャ・エルシード(現世と隠世の栞花・f15849)とアザレアの2人で1人。先ほどの迷宮攻略時から続けて【サモニング・デュアル】で分身中だ。ちなみに2人の格好は、元は白い競泳水着だったマイクロビキニだ。上の迷宮の粘液に溶かされて、こんな状況になっている。かろうじて胸の先端は隠れているが、乳輪の色は若干はみだしているような、そんな状況であった。
「まぁ、さっき良いとこなかったから……ちょっと本気出していきましょ」
「いつも本気出してほしいわ……」
気合を入れるアザレアと、ため息をつくパニーニャだった。
「あの透き通った感じの子が、保護しないとな子なのですね……!」
「なるほど、こににいたのですね。
他の仲間から距離を置こうとしているのであれば、保護は難しくなさそうですが、さて……」
水咲&パニーニャ&アザレアとほぼ時を同じくして、ほぼ裸の2人も地下3階へと降りてきた。恋華荘最後のメンバーの、セナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)とネウィラ・カーレンベート(銀の矢・f00275)の2人だ。
ちなみにセナは、破損して今にも落ちそうなショーツ1枚。ネウィラもボロボロで大事な所を隠しきれていない下着姿というありさまだ。
それでも2人は、己の格好に対する恥ずかしさにも耐えて、ここに来るなり早速、保護すべきUDC-Pの姿を見つけていた。
すでに大勢の猟兵が周りの不定形少女を惹きつけたり囮になったり襲われたりしているため、今Pの少女を狙っているのはごく少数。残った不定形少女を倒すかすれば、Pの少女の保護は難しくはないだろう。
「早速救助しに行きましょう!」
セナ&ネウィラとも合流して情報を共有したあと、水咲の号令で半裸の少女たちはプールへと向かっていくのだった。
「パニーニャ、レール作って。最短最速真っ直ぐ……突っ切る……!」
「分かった! しくじらないでよ?」
まず行動を開始したのはパニーニャ&アザレアだ。正確には魔法担当であるパニーニャだけだが。アザレアの指示に従い、氷の魔法でプールの床の粘液の上に電車のレールのような道を作っていく。保護対象であるPの少女まで一直線に。
「それじゃ行くわよ! そーれっ!」
そしてレールができるや否や、アザレアはその上をスライディングして一気に不定形少女の群れの中へと突っ込んでいった。
脚に衝撃波を纏って次々と不定形少女を跳ね飛ばし高速で進んでいくアザレアの後を、パニーニャ以下4人は駆けてついていく。
「そうですね。まずは保護対象に近づかなくては……ってこっちに飛んできてるじゃないですかー!?」
いきなりネウィラの悲鳴が響く。
彼女の言葉通り、アザレアが弾き飛ばした不定形少女が、後方を駆けていた4人のもとへと飛んできたのだった。
「ちょっと、何でこっちに吹き飛んで……ひゃああっ!?」
ネウィラだけではない。パニーニャも同様に悲鳴を上げ、前方のアザレアの方を睨みつける。
「ごっめーん! 吹き飛ばした敵、全部パニーニャの方に行っちゃった」
「わざと?! わざとなの?! アザレアのバカーっ!?」
前方から聞こえるてへぺろな声に、パニーニャは嘆きの叫びをあげる。
「こ、こっちにも来ましたっ?!」
「これでは敵に襲われているのと変わりませんね……!」
もちろん、セナと水咲にも跳ね飛ばされた不定形少女は降ってくる。
4人は右往左往しつつそれをかわしていくのだが、ただ1人慌てたネウィラは、足を滑らせて、粘液だまりの中へと尻餅をついてしまった。
ネウィラの破損したショーツは、その粘液によって早速溶け始め、感覚的にはお尻で直に座っているようになってしまう。
「あ、ぅ……」
ショーツが溶け、乙女の大事な部分が完全にさらされている状態になってしまったことで赤面して硬直してしまった。
「だ、大丈夫……? って、んむっ!?」
そしてネウィラを助け起こそうと足を止めたパニーニャは、油断したわけではないだろうが、頭から不定形少女のボディプレスを受ける羽目になってしまう。
結果、パニーニャとネウィラは重なるように不定形少女に押し倒されて、残されていた僅かな布も全て溶けていく中で、不定形少女の粘液に溺れていくのだった。
ともに豊かな身体つきをしているパニーニャとネウィラの2人は、その抜群のプロポーションを粘液の中で全て曝け出してしまっている。パニーニャの褐色肌の上を緑の粘液が這い回り、大きな胸が粘液に絡まれて揉まれるように形を変える。対照的に白い肌のネウィラは、その白を汚すように緑の粘液が蹂躙し、羞恥に少しだけ朱に染まる肌を、先端に桜色を抱える豊かな胸を、不定形の緑の粘液に撫でまわされてしまっていた。
「2人とも、助けられずにごめんなさいっ」
「すみませんが、私達は彼女の保護に、先に行きますねっ」
幸いにも、不定形少女の雨で行動不能にされてしまったのは、パニーニャとネウィラの2人だけだ。セナと水咲は、それぞれに飛んできた不定形少女を撃退していた。
セナは、自身の名の通りの赤い穂先をした槍……錬血武装『狩罰の血槍』を振るって、落ちてきた不定形少女を薙ぎ払い、さらには自分たちを襲おうとして近付いてくる不定形少女たちにランスチャージのように突撃して蹴散らしていく。
水咲も凍地で生み出した弓矢で、降ってきた不定形少女を射抜いて凍らせ、近付いてくる不定形h層所には、【水氷転身】によって液状化させた己の腕を、鞭のようにしならせて扱うトリッキーな格闘術で、次々と不定形少女を迎撃していく。
とはいえ、2人とも己の身を守って先に進むのが精いっぱいで、パニーニャとネウィラを救出する余裕はない。飛び跳ねた粘液で、セナのショーツも、水咲の氷のビキニも、じわじわと溶かしていきながら、2人は囲みを突破して、Pの少女の元へと走った。
2人がPの少女の元へと到達したときには、既にマイクロビキニ上に残されていた競泳水着も溶けて失せ裸に剥かれながらも、Pの少女を庇うように立っているアザレアの姿があった。
「ごめん、あとよろしく……」
アザレアは、セナと水咲が来たのに気が付くと、荒い息を吐きつつ膝をついた。
不定形少女に襲われてダメージもあるのだろう……ダメージというか、身体中に纏わりついている不定形少女の粘液跡を見るに、快楽とか刺激とかで息も絶え絶えなのかもしれない。
「はいっ。ここで残りの敵を倒したら、あとはもう大丈夫のはずですしっ」
「そこのあなた。ここは私達が押さえますから、安全所まで離れていてくださいね?」
アザレアから引き継いだセナと水咲は、Pの少女を逃がすべく、自らの身体を盾に不定形少女の前に立ちふさがった。
(こくこく……ぺこり)
2人のいう事を理解したPの少女は、頷き頭を下げたのち、安全な距離まで離れていく。
そうして2人は、遠目で離れていくPの少女を見届けたのち、残りの不定形少女の群れに飲み込まれていった。
「……粘液ばかりだから、ほとんど効果、がっ?!」
群がられ、いつの間にかショーツをも溶かされ全裸になってしまったセナは、【刻印覚醒「血力励起」】によって己の力を高めようとしたのだが……そもそもこれは戦闘中に喰らった血に応じて自らを強化する技。身体が粘液で構成されているスライムの不定形少女が相手では、効果はほとんどなかった。
その結果、全身に群がる布令継承所に体中を蹂躙されることとなる。白い肌の上を緑の粘液が這い回り、他の面々に比べれば小ぶりだけども綺麗な形をしている乳房が、まるで不定形少女に吸われるように粘液の口に捉えられ引っ張られる。
「何とか、彼女は逃がせそうです……けどっ」
水咲は【水氷転身】で変化させた腕を氷の盾に変えて攻撃を防いだり、氷の魔法で不定形少女の粘液ごと足場を凍らせたりと、群がる不定形少女に対処していた。
だが、それも敵の数が多いために対処しきれず、次第に不定形少女に飲み込まれていってしまう。氷で作ったビキニもいつの間にか溶けてしまい、裸となった水咲のからあどぉ不定形少女の粘液の腕が撫でまわす。胸も尻も内股も、所かまわず撫でまわされる感触に、頬を紅潮させて耐える水咲だった。
●決着、そして……
自分を追って同化しようとしてきた不定形少女たちをすべて、さまざまな所で猟兵達が身体を張って押さえつけてくれたことで、直接自分を狙う敵がいなくなったPの少女は、立ち止まって猟兵達の様子を見ていた。
右を見ても左を見ても、不定形少女に群がられている猟兵達ばかり。
だからといって、Pの少女にはなすすべもない。
猟兵たちが自力で不定形少女を倒して解放されるのを待つしかない。
やがて、Pの少女からも近いあたりで、火柱が立った。
その火柱の中から、ウィザードロッドが伸びてくる。
もしかしてPの少女をも焼こうというのか……?
一瞬そうして怯える少女だったが、それに気が付いたロッドの主が、杖を引っ込めて身振り手振りで危害を加えるつもりがないとアピールしてくる。
「驚かせてすみません。私達は敵ではありませんから」
ロッドの主……先程パニーニャと共に不定形少女に飲み込まれていたネウィラは、そういって安心させるように微笑んだ。ネウィラは炎の魔術を発動させて周りの不定形少女を何とか片づけた所である。
今同属である不定形少女たちを焼き払ったとはいえ、それらがもう自分とは違う存在だというのは感覚的に理解しているのだろう。Pの少女は、ネウィラに対して、わかっているというように頷いた。
やがて、ネウィラだけではない。パニーニャやセナ、水咲たちも、そしてプールのいたるところでいろんな目に合っていた他の猟兵達も、次第に戦い(蹂躙?)を終えて、敵性不定形少女が消滅していく。
不定形少女が消滅していくにつれ、この地下施設を覆っていた異界の気配も霧散していき、上階の気配も消えていった。
敵が全ていなくなったことを感じたのか、UDC-Pの不定形少女は、透き通るような緑の身体全体で喜びを表現するかのように、にこりと微笑むのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『UDC-P対処マニュアル』
|
POW : UDC-Pの危険な難点に体力や気合、ユーベルコードで耐えながら対処法のヒントを探す
SPD : 超高速演算や鋭い観察眼によって、UDC-Pへの特性を導き出す
WIZ : UDC-Pと出来得る限りのコミュニケーションを図り、情報を集積する
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●かくして少女は救出された……が
猟兵達の活躍により、UDC-Pの不定形少女は、同属の敵性不定形少女の群れから助け出された。
そして不定形少女の大群が消滅したことで、この廃棄施設の異界化も溶け、ただの廃墟の地下室へと戻っている。
猟兵達はいまだに地下3階のプール施設にいた。
すでに敵性不定形少女がいなくなっているため、プールの底に張っていた粘液だまりもなくなっている。
他に何もない広い場所なので、これからこの少女の対処マニュアルを考えるにはちょうどいい場所なのかもしれない。
あるいは、この地下施設の他の部分、上階も利用できるかもしれない。
廃墟ではあるが、元の姿に戻った地下2階には缶詰やカップ麺などの保存食も残されている倉庫などがあり、地下1階には食堂やキッチン、あるいは入浴施設のような場所もある。……電気や水道は通っていないので、使うとしたらユーベルコードで工夫も必要だろうが。
他にも探せば使える施設はなにかあるかもしれない。
それと、ほとんどの者が真っ裸になってしまっているこの状況なので、グリモア猟兵のいちごがある程度の着替えは用意して運んでくれている。
……もっとも、裸の女性だらけの場所なので、呼ばれることがなければいちごは近づいては来ないだろうが。
というわけで、この施設の中にいるうちに、UDC-Pの不定形少女に対する対策マニュアルを作ってほしい。
……少なくとも、不定形少女ゆえに、その身体に触れたものを溶かしてしまう性質は変わりがないのだから。
それ以外にも、もしかしたら問題は存在するかもしれない。そのあたりは考察してみなければわからないが……。
UDC-Pの少女は、言葉は話せないが、猟兵達の言葉は理解しているらしく、素直に言う事は聞いてくれるだろう。
彼女の意思を理解できる方法などを見つけることができればいいかもしれない。
ともかく、対処法は、猟兵達に託されたのだ。
最後のお仕事、よろしくお願いします。
天樹・咲耶
桐江さんと一緒
◎♥♥♥♀♀
いちごさんを呼びます
「酷い目に遇いました……
とりあえず服が欲しいですね」
誰かが服を持ってきてくれたというので取りに行くと……
「ええっ、いちごさんですかっ!?
きゃ、きゃああっ!」
慌てて身体を隠します。
け、けどまあ、これで服が手に入ったので、物陰で着替えますね。
「桐江さんがUDC-Pを調べると言っていましたから、お手伝いしましょうか」
桐江さんの助手としてお手伝いしますね。
って、桐江さんがUDC-Pに近付いたところでUDC-Pにまとわりつかれてっ!?
私も一緒にUDC-Pにまとわりつかれて服が溶けていき……
粘液につつみこまれてぬるぬるになり全裸で桐江さんと抱き合うのでした。
光満・桐江
◎♥♥♥♀♀
咲耶さんと一緒に行動
着れるものを咲耶さんと探していたら
目の前にいちごさんが…
視線に気づいて、お顔を真っ赤にして、声にならない悲鳴を上げながら
必死にいけない所を隠します
その後服を着た私たちは、不定形少女のマニュアル作成に必要な事を考える中
その粘液をちょこっと採取しようと
こんな事もあろうかと用意した万能フラスコ「ZTGJ(絶対頑丈)みくしんぐ」を近づけて…
来たところに纏わりつかれちゃう!?
助けに来た咲耶さんも一緒に巻き込まれて
一緒に服を溶かされちゃう!?
いちごさんが見てる中、いけない所を隠そうと
咲耶さんと抱き合いますが
絡みつかれて色々とろとろなせいで、いけない反応をしちゃうかも!?
●まずは服を着ましょう(猟兵が)
地下3階のプール後に手、UDC-Pの少女をこれからどうするか考える……前に、猟兵達には解決しなければいけないことがあった。
「酷い目に遇いました……とりあえず服が欲しいですね」
天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)は、先程の戦闘の結果、素っ裸になってしまっていた。ちなみに人格は表の咲耶の方だ。裏のサクヤではないので普通に裸は恥ずかしい。
「そうですね。一応終わったと連絡してるので、着替えはもってきてくれるという話ですけど……」
咲耶の相方の光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)もまた、素っ裸だった。眼鏡だけは残っているが、逆に言うと眼鏡だけしかない。2人とも、年齢の割にはスタイルのいい裸を、惜しげもなく晒す羽目になってしまっていた。もちろん晒したいわけではないが。
「あ、着替え持ってきてくれたみたいですよ。いきましょう」
そこに階段を降りてきた長髪の少女らしき姿が見え、咲耶は桐江を誘って、着替えを受け取りに向かうのだった。
……誰が持ってきたのかという事は忘れて。
「ええっ、いちごさんですかっ!?
きゃ、きゃああっ!」
「い、いちごさんっ……あわわわ……」
全裸のまま受け取りに行ってしまった2人は、着替えを持ってきて配ろうとしたグリモア猟兵のいちごとバッタリ出くわしてしまった。
慌てて胸や腰を手で隠そうとするが時すでに遅し。いちごも油断していたこともあって、上も下も全てが見られてしまったのである。合掌。
「す、すみませんっ?!」
一瞬の硬直の後、真っ赤になって慌てて視線を逸らすいちご。
そして目を閉じて見ないようにしつつ、何とか2人に着替えを渡すのだった。
ちなみに着替えといっても下着はなく、白衣くらいしかないのだが、今この場ではそれほど贅沢も言ってはいられないか。
渡された白衣を着てとりあえず体を隠し、いちごと別れた2人は、桐江の発案でUDC-Pの少女の身体を調べることにした。
「彼女を調べるんですよね、お手伝いしましょうか?」
「はい。ありがとうございます。彼女のマニュアル作成のためにも、まずは彼女の粘液をちょこっと採取しようと思いまして」
そういって桐江は【こんなこともあろうかと】で用意した万能フラスコを取り出す。
「名付けて『ZTGJみくしんぐ』ですっ!
これなら溶かす粘液も溶けずに保存できるはずっ」
ちなみにZTGJは絶対頑丈と読むらしい。桐江の自信作だ。
「では、彼女を呼びましょうか。
こっち来てくださーい!」
そして咲耶の呼びかけに答えたUDC-Pの少女が、もそもそと近づいてくる。
「……?」
言葉は発しないが、何かよくわからない様子で小首をかしげる少女。
「ちょっとだけ失礼しますねー」
そんな彼女にフラスコを近づけ、皮膚(?)から粘液を採取……していると、少女はニコーっと笑顔になった気がした。
「はい、これで採取は……えっ?!」
そして、桐江が近付いて体に触れたことを真似しようとしたのか、少女は桐江の身体に触れようと抱きついてくる。
「桐江さんっ?!」
無邪気に抱きついてくる少女……もちろんその結果、桐江がせっかく着替えた白衣は溶けていく。そして助けようとした咲耶も、少女のハグに巻き込まれて、一緒になって服を溶かされていってしまう。
「ちょ、ちょっと、ダメです、やめてくださいっ?!」
「だ、誰かー?!」
そのまま抱き合うようにジタバタもがく2人は、つい、うっかりと、誰かに助けを求めてしまった。
「どうしました?」
2人の悲鳴に気が付いて真っ先に駆け寄ってきたのはいちごだった。
「「「あっ」」」
再び全裸になり粘液まみれで絡み合っている姿を、また見られてしまう2人だったとさ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
霧沢・仁美
なんか、イロイロと酷い目に遭ったね…。
いちごくんに着替えを持ってきてもらうコトにして、その間にあれこれ教えようかと。
(レプリカクラフトで布を生成し羽織り)
まずは意思疎通の方法かな。
簡単なジェスチャーを教えてみようと思うよ。
まずは「肯定」「否定」あたりから、意思表示に必要そうなものを幾つか。
後はやっぱり、服を溶かしちゃダメってことかな。
人間ってほら、好きな人以外に裸見せるのは嫌だからさ…
そこにいちごくん到着…って転んで落ちてきたー!?
そのままUDC-Pの子も巻き込む形で押し倒されて、二人纏めて服溶かされて。
いちごくんの手とUDC-Pの子のぬるぬるが、色んなところ触ってきて…ま、また変な感じに…!
水無・ゆかり
「これは酷い」
自分の惨状に思わず呟く。なんという肌色面積。
真夏の海辺でもこんな状況はありえない。間違いなく通報案件だ。
「いちご君、着替えをくれると嬉しいのですけど」
遠目にも所在なさそうにする彼(?)に声をかける。
顔を赤くするいちご君に思わず私も赤くなる。あんまり見ないでねー?
苦楽を共にしたグループにさりげなく紛れ込み対策を考える。肌を見せ合った(?)仲だしね!ズッ友だよ!(
しかし溶かす能力=えっちいラブコメのイメージだよね
漫画だといちご君が不定形少女を巻き込んで女の子が服溶かされて……みたいな展開になるんだよね
うん?決して目の前に広がってる光景ではないよ?だから私を巻き込まないで?いやーっ!
●まずは服を着ましょう(テイク2)
「これは酷い」
自分の惨状に思わず呟く水無・ゆかり(不思議な国のお嬢様・f19444)である。
なにせ先程の激戦の結果、全裸になってしまっている。肌色面積100%だった。
「なんか、イロイロと酷い目に遭ったね……」
その傍らで、同じく全裸の霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)は苦笑している。
とりあえず仁美は【レプリカクラフト】で軽く身体に巻けるようにタオルを作り出してゆかりにも渡すが、それだけでは心もとない。
「いちご君が着替え持ってきてくれてるはずだし、とりあえず来てもらおうか」
という仁美の提案にゆかりも頷くのだった。
いちごが来るまでの間、UDC-Pの少女にコンタクトしてみようと2人は近づいていく。
「まずは意思疎通の方法かな?」
言葉は話せないらしい少女だが、対策マニュアルを作るにも、これから保護するにせよ、何らかの方法で意思疎通ははからないといけない。
仁美は身振り手振りのジェスチャーも交えて、なんとか会話を試みる。
「肯定とか否定の方法に……あとはやっぱり服を溶かしちゃダメってことかな?」
「だねぇ。ほんと、溶かす能力イコールえっちいラブコメのイメージだよね……」
仁美の提案に、深く頷くゆかりである。
「そうそう。ラブコメではよくあることだけど、そもそも人間ってほら、好きな人以外に裸見せるのは嫌だしさ……」
何となく赤面してそんな話をする仁美に、少女はよくわからないというように小首をかしげているのだった。
「あ、いちご君、こっちこっち。
着替えをもってきてくれると嬉しいのですけどー!」
そうこうしているうちに、着替えを持ったいちごが近付いてきたようで、それに気づいたゆかりはいちごの方を向いて手を振る。
いちごもそれに気が付いて返事をしようとして、真っ赤になってしまった。
「……あ」
そこで初めてゆかりは、仁美からもらったタオルがほどけていたことに気付いて、いちご同様に顔を赤くするのだった。
「あ、あんまり見ないでねー?」
「は、はい……って、えっ?!」
そして顔を赤くして横を向いたまま、2人のいるプールの底へと降りてこようとしたいちごは、お約束のように足を滑らせて、2人のもとへと落ちてきた。
「い、いちごくーん?!」
「いやーっ!?」
落ちてきたいちごは、そのまま仁美とゆかりの2人を巻き込んで、さらに不定形少女をも巻き込んで、もつれるように絡まるように2人を押し倒してしまっていた。
「ラブコメ漫画だと、いちご君が不定形少女を巻き込んで女の子が服溶かされて……みたいな展開になるんだってのはわかるけど、だからって私を巻き込まないでー!?」
この転倒の間に折角用意されたタオルも服も溶けてしまって再び全裸になってしまっているゆかりは、自分の豊かな胸の上にいちごの手があるのを見て悲鳴を上げる。
「い、いちごくん、ダメ、そんなところ触っちゃ……」
仁美もまたタオルが溶けて裸になっており、それに加えていちごの手が豊か過ぎる胸の上にあることに気が付いて、赤面して小声でつぶやく。……仁美の場合は、先程まで粘液に弄ばれて体が火照っていた所為もあるのか、いちごに触られることで少し変な感じになってしまったのもあるかもしれない。
「す、すみませんっ?! 今どきますから……」
ちなみにいちごも服はだいぶん溶けていた。
「待って、いちご君、今立ち上がったら全部見えちゃうー?!」
「い、いちごくん、そんなに触られると、あたし……」
気が付くと同時に真っ赤になって離れようとするいちごだが、離れられると色々見られてしまうゆかりも、見られることはあまり気にしていなさそうだが触れた手で変な気分になりかけている仁美も、3人とも大混乱だった。
このあと3人が落ち着いて、改めて着替えるまで相当時間がかかったという。
ちなみに最後にまた3人の服を溶かしてしまっていた少女は、混乱しているうちに離れていったそうな……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
詩羽・智悠璃
◎♥♥♥♀♀
※メガネ死守、敢えて全裸
体質改善、溶けない着物を作成…
提案こそしますが有用なユーベルコヲドは…
なので、ここは…
スラヰム様、少々失礼しますね
んぁ…!ふふっ、驚かれました?
※自分から不定形の体をハグ
※【優しさ】全開の微笑で【慰め】
今後どう生きるか、何を欲するか
貴女様の願いを強く想って下さいまし
集った皆が、必ず尽力しますわ
大丈夫、語り部はここに…
※スラヰムを【鼓舞】しつつユベコ起動
※幻聴の朗読で意思を明文化・共有、危害は加えない
…いちごさん
この娘を恋華荘の土間等に置けませんか?
行き先が決まるまで、主な面倒は私が…
※【奉仕】精神全開でスラヰムを抱いて懇願
※粘液や赤面で【誘惑】同然だが無自覚
●考えるのは服を着てからにしましょう
「さて……どうしましょうか?」
とりあえず眼鏡以外全裸のままの詩羽・智悠璃(湯煙に舞う添桜・f22638)である。
これからどうするか考えるのでしたら、まずは服を着てほしい所であるが、彼女は全裸のままで気にしていない様子。
「体質改善、溶けない着物を作成……有用なユーベルコヲドは……?」
考えながらようやく動き出した智悠璃の行先は、着替えを取りに行くのではなく、UDC-Pの少女の所。
とりあえず猟兵からは離れて1人でいる少女の元へと近づくと、智悠璃は優しく少女を抱きしめるのだった。
「……?!」
「スラヰム様、少々失礼しますね……ふふっ、驚かれました?」
もちろん不定形な少女の身体は、力を込めて抱きしめれば形が崩れてしまう。なので手で覆う程度に優しく抱きしめて語り掛ける。
「今後どう生きるか、何を欲するか、貴女様の願いを強く想って下さいまし」
果たして少女はどこまで理解できるのか。
こちらの言葉自体は理解できているようだが、意味までは分からない。生きるとか欲するとか、そういった欲的なものもあるのかどうか。
ましては少女は言葉は発せないのだ。
だけれども、それを読み取ることはできないかと、智悠璃はユーベルコードを使う。【言乃葉は遍く揺蕩う華観舟】……智悠璃が強い興味を抱いた相手に対し、隠していた秘密や本心を明らかにさせるというもの。
言葉を発することのできない少女にどれくらい通用するかはわからないが、智悠璃はそれでコミュニケーションを取れないか試すのだった。
少女から感じられた思いは、ひとつだけ。
それは少女に他に望みはないのか、それともその身を理解できないかはわからない。
だけど智悠璃は確かに聞いた気がしたのだ。
『誰も傷つけたくない』と。
「あ、いちごさん、来ていただけますか?」
少女の想いを少しだけ理解した智悠璃は、いちごを呼ぶ。
呼ばれて着替えを持っていちごが駆け付けてみると……。
「智悠璃さん、少しは隠してくださいっ?!」
いちごが来たというのに全く身体を隠そうとしない智悠璃の姿がそこにあった。
先ほど少女に抱きついたこともあって、身体の上には艶めかしく粘液が付いているが……裸であることと同様、それも気にした様子がない。
むしろいちごの方が智悠璃の方を見ることができず顔を逸らしていた。
そんないちごにかまわず、智悠璃はおねだりをするようにいちごに言う。
「……いちごさん、この娘を恋華荘の土間等に置けませんか?
行き先が決まるまで、主な面倒は私が……」
「そ、そういうわけにはいきませんよ。対処マニュアルを作ったら、彼女はUDC組織の方に預けることになるでしょうし……」
「そうですか……仕方ありませんね」
どうにも彼女の事が気に入った様子の智悠璃であるが、そのあたりはちゃんと指示には従うのだった。
「って、そういう話の前に、まずは服着てくださーい?!」
ただし……服を着てという指示にだけはなかなか従ってくれなかったので、いちごはその後もしばらく困っていたそうな。
大成功
🔵🔵🔵
斉藤・彩矢
連携・アドリブOK
POWで判定します!
とりあえず何はなくとも着替えます!
そして【情報収集】や【世界知識】を生かしたり、UDC-Pが拒否しない範囲で【コミュ力】を駆使して観察したり触れたりしていきます。
他の方との行動も併せて【素人なりの思考】で頭の中で事実を整理し、UDC-Pの特性を導き出そうとします。
危険な目に遭うのは承知のうえ、【呪詛耐性】や【狂気耐性】で耐えていきますよ!
◎♥♥♥♀♀
サエ・キルフィバオム
◎♥♥♀♀
「えーっと、はろはろ~?言葉通じるかな~?」
UDC-Pちゃんに対して”貴女を狙っていた不定形生物は服を溶かして皆を困らせていた””服を溶かさないようにすれば皆困らないから大丈夫”と、言葉で伝えようとします
「キミを害する奴はもういないし~、危害を加えるつもりもないから、安心して一緒に来てくれないかな~?」
UDC-Pちゃんを安心させるために、胸を張りますが。その瞬間にパンツの最後の一部が切れて、流れていきます。
●だからまずは服を着ましょうって……
「えーっと、はろはろ~? 言葉通じるかな~?」
先ほど別の猟兵たちととらぶるを起こしていたUDC-Pの少女は、今度はサエ・キルフィバオム(妖狐のサウンドソルジャー・f01091)に声をかけられていた。
ちゃんと言葉は通じるらしく、少女は小首をかしげながらも素直にサエの元へとやってくる。
「うん、とりあえずね、まずは貴女を狙っていた不定形生物は、服を溶かして皆を困らせていたっていうのはわかる?」
「……??」
言葉は理解しているようだが、意味は分かっていない様子。
「あー、だからね、服を溶かさないようにすれば皆困らないから大丈夫なんだけど……わかるかな?」
「……?」
やっぱりキョトンとしている少女である。
「サエさん、UDC-Pに話しかけるのはいいけど、その前に服着ましょうよ」
グリモア猟兵の所から着替えをもらってきて白衣姿になった斉藤・彩矢(一般人+1・f10794)が、苦笑するように言った。
彩矢の言うとおり、サエは着替えを取りに行っていないので、先程の激闘のまま……つまりショーツ1枚の姿のままで少女に話しかけていたのだ。
「んー、でもちゃんと言い聞かせておかないと、せっかく着替えてきたとしてもまた溶かされそうだし?」
「それはそうかもしれないけど……」
ともあれ、今度は彩矢も加わって、何とか少女とコミュニケーションを取ろうとする。言葉で、身振り手振りで、さらに彩矢はユーベルコード【素人なりの思考】までも使って、少女との会話の糸口を探ろうとしていた。
「うん、やっぱりそもそも服って何かわかってないみたいですね」
結論といえば、彩矢の言う通り。
服という概念がまずわかっていないので、それを溶かして困るというのも理解できていない様子。
それを説明するまでの間に、せっかく着替えてきた彩矢も、服は再び溶けて肌も露わになっていってしまっているが……とりあえず身体を張って確信したのは、触れてしまえば溶けるけど、人体そのものには害はないという事。
そして、服を溶かしてしまうことの意味も少女はよくわかっていないという事だ。
「となるとまずはそこから教えていかないといけないかなー……」
「ですねー」
2人が難しい顔をしているのを、なんだか心配そうに(?)見ている少女。
安心させるように、サエは裸のまま胸を張って、笑顔を向けた。
「大丈夫、キミを害する奴はもういないし~、危害を加えるつもりもないから、安心して? そして私達と一緒に、UDCの組織まで来てくれないかな~?」
サエの笑顔に安心したのか、少女はこくりと頷くのだった。
と、ここで終わればまだよかったのだが。
「……って、サエさん?!」
「えっ」
調査や会話の間も少女と触れ合っていたため、ついに限界を超えたサエのショーツは、横の紐が切れて、はらりと落ちてしまうのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
相馬・雷光
さて、どうしようかしら
理屈っぽいことはニガテなのよね……
とりあえず地面に立ってるってことは土とかは溶かさない……のよね?
プールの壁の成分も調べたらいいんじゃないかしら?
溶けないものが分かれば、それでペンを作って筆談とかできるんじゃない?
あとは……(お腹が鳴る)……散々動いたし、食べ物があるって聞いたら急にお腹空いてきたわ
電気が通ってないなら仕方ないわね……コンセントを口に咥えて給電するわ
他にも電気が必要なら手伝うわよ
カップ麺が出来たら食堂で啜る……全力でスルーしてたけど、人前で素っ裸になって食べてるって変な気分になるわね……
ん? なによUDCーP、あんたも食べたいの? いいわよ、ほら
久遠・翔
◎♀♀♥♥♥
純潔のみ死守
うぅ…もう替えの服も下着も布地もない…すみませんいちごさんなんでもいいので服をください
(数分後)
何でもいいって言ったっすけど…これ、やばくないっすか?
裸ワイシャツと黒ニーソだけ…もうこれしかない?そうっすか…
しかもサイズ小さくてぱっつんぱっつん…
とりあえず不安定少女の体隠さないとまずいっすよね…でも服は溶かす
悩んでいると小さな壺見つけて閃く
UCで壺の底にキャスターが付いたものを作ってみるっす
土で出来た壺なら溶かさないんじゃないかなぁって思って…運びやすいように取っ手とかも付けてみたっす…問題は階段っすね
あれこれ頑張っているとお礼なのか不安定少女がハグを
あっ、服が…!?
パニーニャ・エルシード
◎♥️♥️♥️
主人格…「パニーニャ」
サブ人格…『アザレア』
『そもそも、何処まで溶けるものなのかしらねー?』
(服をもらいつつ、あっためさせてー…とばかりに、いちごを構おうとサボりモードなアザレア)
「ま、皮膚とか床とかは溶けてないから、ダメージ的な意味では大惨事にはならなかったし…よし」
UDC-Pちゃんにお願いして、アザレアを取り込…もとい引き剥がしてもらおっと
決してさっきネウィラさん共々巻き込まれた恨みではナイデスヨ?(額に青筋が…)
『ちょ、ゃ、ドクターフィッシュみたいにむずむず…んっ!?』
「裸…もとい皮膚とか以外で溶けそうなのあったら教えて
ね~」(老廃物とか?)
『人体実験反対ー!?ひゃんっ!』
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・◎/♥♥♥
■行動
(次の服に着替えて)
成程、確かに問題ですねぇ。
「プール」は無事でしたし、「金属」の中には「簡単には溶けない物」が有りそうですぅ。
此の世界には「サイボーグ」の技術も有りますから、其方を応用して該当の材質で「外装」の様なものを作れば、日常生活は何とかなるかもしれません。
後は、彼女の食事でしょうかぁ。
幸い、上階に「保存食」が有るみたいですから、其方を確保して彼女に渡し、食べられるか確認してみましょう。
調理に関しては「聖印」から【豊艶界】に入り、「生活施設」で御用意すれば良いでしょうし。
ついでにシャワーも浴びたいですねぇ。
他に希望者が居れば、お連れ致しますよぉ?
ネウィラ・カーレンベート
今回も散々な目に遭いましたが、目的は果たせて何よりでした。
着替えを身に着けて…
この子は言葉を一応解するようでしたので、〈優しさ〉一杯に話してみます。
「ご覧のように、あなた方が触れると、その……少しだけ大変なことになってしまうんです」
「あなたを責めるつもりはないのでご安心を。そのかわり、今後人や服に触れるときには少し気をつけてみてくださいね」
推測ですが、教団がUDCを利用しようとしていたならば、安全に携行・運搬する手段を用意していたのでは?
〈情報収集〉により倉庫や棚がないか見回し、施錠されているならば魔法での〈鍵開け〉を試みます。
運搬する容器のようなものがあればいいのですが…
*アドリブ・絡み可
●彼女を運び出そう
「いちごー、あっためさせてー♪」
「何言ってるんですか、アザレアさんっ?!」
いちごが着替えを配りに来たところ、パニーニャ・エルシード(現世と隠世の栞花・f15849)のもう一つの人格であるアザレアは、着替えを受け取りつつも着るより先にいちごと遊んでいた。
……遊ばれているいちごが真っ赤になって逃げようとしているので念のため。
もっともアザレアはそれが楽しいようだが。
ちなみにアザレアは【サモニング・デュアル】で実体化中のため、主人格のパニーニャもしっかりとこのシーンは目撃している。
「ねぇ、貴方。あの子を捕まえて引き剥がしたりとかできる?」
(こくこく)
パニーニャは、呆れた顔をして、UDC-Pの少女にアザレアを引き剥がすように頼んでみた。少なくともこれまでの接触で、少女はこちらの言葉をある程度は理解し、意思疎通もできているから、こういう頼み事もできるのだ。
「ちょ、ゃ、ドクターフィッシュみたいにむずむず……んっ!?」
意外と力強い少女に肩を掴まれて、いちごから引き剥がされていくアザレア。いちごにかまっていたため、まだ服を着ていなかったので、いちごの目の前で裸を晒しながら引きずられていく。……もちろんいちごは真っ赤になって目を逸らしていた。
「あの……やりすぎなのでは……?」
そんなアザレアの様子を見て、ネウィラ・カーレンベート(銀の矢・f00275)は不安そうにパニーニャに尋ねる。
「いいのよ、これくらい」
「でも……」
「いいのいいの。……決してさっきネウィラさん共々巻き込まれた恨みではナイデスヨ?」
なんとなく青筋を立てているようなパニーニャのいい笑顔を見て、ネウィラはそれ以上言うのをやめた。実際ネウィラも先程はアザレアのせいで全裸に剥かれてしまったようなものなので、これ以上は何も言えなかったのである。
ちなみにネウィラもパニーニャもすでにいちごから着替えを受け取って身に着けている。
そしてもう1人、久遠・翔(性別迷子・f00042)は、いちごから着替えを受け取って着替えていたのだが……何か問題あったらしく、アザレアから解放されたいちごの元へと戻ってきた。
「あのー……何でもいいって言ったっすけど……これ、やばくないっすか?
サイズ小さくてぱっつんぱっつん……」
翔は、胸のサイズがどう考えてもあっていないワイシャツのみという姿だった。
アザレアやネウィラは(2人ともやはり豊満な胸の持ち主なので)もう少し余裕のある白衣を着ているのだが、枚数が足りなく翔にはワイシャツだけになってしまったのだ。ちなみに下着や靴下の類はない。あくまでもベースに帰るまでの一時的な着替えなので。
「すみません、もうそれくらいしかなくて……」
「そうっすか……」
翔は、アザレアや他の女性陣を見るのが恥ずかしくて赤面し、いちごはそんな翔を見るのが恥ずかしくて赤面している。互いに顔を逸らしたままの会話だった。なんだこれ?
「しかたないっすね……」
トホホといった感じの表情で諦める翔である。
「やっ、それ以上は、だめっ、あーーっ?!」
少女に引きずられて、連れていかれた先で、いまだに裸のまま少女に抱きつかれているアザレアである。パニーニャもネウィラもやめさせていないので、ずっとこのままだ。さすがに色々限界かもしれない。
「裸……もとい皮膚とか以外で溶けそうなのあったら教えてね~」
「人体実験反対ー!? ひゃんっ!」
容赦のないパニーニャである。普段の鬱憤よほど溜まっているのだろうか……?
「ま、まぁ、それくらいに……」
さすがに苦笑しつつネウィラが止めに入った。
そしてネウィラは、アザレアを弄んでいる……といっても多分本人の意識では、頼まれたままアザレアにじゃれついている感じの少女に対して、優しく諭すように言った。
「ご覧のように、あなた方が触れると、その……少しだけ大変なことになってしまうんです」
「……?」
小首をかしげる少女だが、確かにその手の中で少女の粘液が身体撫でまわす感覚に色々悶えているアザレアがいるので、何となく理解はした模様。
「あ、あなたを責めるつもりはないのでご安心を。そのかわり、今後人や服に触れるときには少し気をつけてみてくださいね」
(こくり)
ネウィラの優しい物言いに頷いて、ようやくアザレアを離すのだった。
「……うぅ、酷い目に合ったわ、パニーニャ?」
「自業自得でしょ。ま、見た感じ、皮膚とかは溶けてないから、ダメージ的な意味では大惨事にはならなかったし……よしとしておきましょうか」
「よしじゃないわよ?!」
同じ顔で漫才のような言い合いを続けるアザレアとパニーニャだったがしばらくするとアザレアがため息をついてトーンダウンした。
「……それより、そもそも、何処まで溶けるものなのかしらねー?」
「そうっすね。とりあえず彼女の体隠そうにも、服とか着せても溶けてしまうでしょうし……」
「困りましたね……?」
翔とネウィラも一緒に頭を悩ませていると、さらに2人の猟兵が、そんな彼女たちの様子を見て近付いてきた。
「成程、確かに問題ですねぇ……」
のんびりとした口調で声をかけてきたのは、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)だ。その傍らには相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)もいる。
雷光は、内心では理屈っぽいことはニガテなのよねと思いつつも、ふと思い付いたことを口にしてみた。
「とりあえず地面に立ってるってことは土とかは溶かさない……のよね?
プールの壁の成分も調べたらいいんじゃないかしら?」
「あ、そうですねぇ。プールは無事でしたし、それなら他にも、自然物とか金属の中には簡単には溶けない物とか有りそうですぅ」
雷光の言葉に、ポンっと手を叩いて賛同するるこる。ネウィラもパニーニャ&アザレアも翔も、いわれてみれば確かにとみな納得した。
「推測ですが、教団が不定形少女を利用しようとしていたならば、安全に携行・運搬する手段を用意していたのでは?」
そして今度はネウィラが思いつく。確かにありそうな話だ。
「あるとしたら、地下2階か地下1階っすかね?
とりあえず、まずは上の階に連れていかないと……」
そして皆で頭を揃えて悩んで、ネウィラを中心にあたりに使える物がないかといろいろ探してみたが、最終的には翔の【レプリカクラフト】で少女を運ぶためのキャスターのついた壺を作ることになった。
プールの壁を使って作りだしたその壺は、少女が触っても溶けることはなかった。一行は少女に壺の中に入るように身振り手振りも交えて少女に伝える。少女は、それを何とか理解したのか、……途中翔に抱きついて折角の裸ワイシャツもまた溶かしてしまうなどのハプニングもありながら、何とか少女を壺の中に入れることに成功し、それを運んで上階へと昇っていく。
「これでエレベーターでもあればいいんだけどねー」
「階段はみんなで持って上がるしかなさそうね」
アザレアや雷光の言うとおり、結局プールから上がる時や階段を上る時などは、壺を抱えて進むしかなく、複数人で抱えていくことになったのでとても面倒ではある。
面倒ではあるが、とりあえず少女が他の者を溶かすことなく外には出られそうだ。
「ついでに壺に入ってれば、この子の身体も隠せるっすよね」
裸の少女の姿なので、翔としてはそれも問題だったのだろう。
「この要領で外装の様なものを作れば、日常生活は何とかなるかもしれませんねぇ」
「あとは、こうやって溶けないものが分かれば、それでペンを作って筆談とかできるんじゃない?」
地下1階の食堂で一休みした一行は、るこるや雷光を中心に色々アイデアを出していた。そのうちに、雷光のお腹がくーっと鳴る。
「あっ……散々動いたし、急にお腹空いてきたわ」
「そういえば、保存食とかここにありそうですよね?」
ネウィラは台所に向かい、棚や収納庫の中を調べてみる。鍵がかかっている部分もあったが、それは魔法で開錠できた。
「カップラーメンあったわよ。まだ食べれるんじゃないかしら?」
「でもパニーニャ、お湯はどうするの?」
せっかくパニーニャ&アザレアがカップ麺を見つけても、お湯を沸かす設備がない、そもそも水も電気もない。
「電気は私が何とかするわ」
雷光はそういうとコンセントを咥えた。何をするのかと思えば、雷撃の要領で電気を送り込むらしい。
「水は……あったと思いますよぅ」
そういうとるこるは、【豊乳女神の加護・豊艶界】の中にある生活施設から水を取り出してくる。服の胸元をごそごそやって取り出した聖印から、にゅるっとポットが出てくるのはさすがに驚く光景であった。
「彼女も食べるんでしょうかぁ……?」
「どうっすかねー。食べるっすか?」
カップ麺を作りながら、少女の方を向く面々。
少女はよくわからないという顔をしている。
「とりあえず食べさせてみましょうか?」
ネウィラやパニーニャは、できたカップ麺を少女に差し出したりしていろいろ試してみていた。
そうしてしばらく、少女の食事の実験をしながらカップ麺を食べていた一行だったが……。
「ところでさ、そろそろスルーするのも限界だから突っ込んでいい?」
いい加減うずうずしていたであろうアザレアが、雷光の方を見てそんなことを言い出した。
「私も全力でスルーしてきたけど、いいたいことはわかるから」
雷光も、同じくアザレアの方を見て頷く。
そして2人は声を揃えて言うのだった。
「「人前で素っ裸になって食べてるって変な気分になるわね」」
他の皆も突っ込まないでずっとスルーしてきていたのだが、アザレアと雷光はここまでずっと着替えのないまま裸のままだったのである……。
「あのぉ……中でシャワーでも浴びてきます?」
さすがに苦笑しつつ、2人と、少女を壺にいれる時にまた服を溶かされた翔に、【豊艶界】の中の生活施設でのシャワーを提案するるこるであったとさ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アイ・リスパー
◎♥️♥️♥️
いちごさんを呼びます
「うう、全身べとべとです……
こんな格好でいちごさんと会うわけにはいきません。
乙女として!」
幸い、地下一階に入浴施設があるようですので【クラインの壺】で電脳空間に保管しておいた水を実体化させて浴槽にためて【マックスウェルの悪魔】の熱でお風呂を沸かして入りましょう。
簡易カーテンの向こうから、いちごさんの声が聞こえてきて……
「あ、いちごさんですか?
着替えはそこに置いておいてください」
浴槽から上がろうとして縁に足を引っかけてさらに石鹸で滑りカーテンを突き破って……
「きゃ、きゃああっ!」
いちごさんに全裸で抱きついてしまうのでした。
マニュアルの電子化は任せてください(仕事
産土・水咲
◎♥♥♥
何かに触っただけで、それが溶けちゃう…
…拙い案ですけど、試してみましょう…
と、水氷転身で氷に変えた手で不定形少女に触れ
彼女の表面に「少女の形の氷の器(ないしは膜)」を作り出して
不定形少女を包み込むことを試みます
(神の御業的な効果で?関節も動いて、髪に当たる部分もそれっぽくなびいてる…?)
上手くいったらいちごさんを呼んで
マニュアル作成の為に
一緒にコミュニケーションを試みます
その際に、不定形少女が私達に抱きついてきちゃうかも!?
触れられた所が溶けなければいいのですが!?
まだ溶けちゃう場合は一旦離れてもらい
再び氷の器作成を試します
今度こそ(一旦離れてくれる事を含め)上手くいけばいいのですが…
瀬戸・舞奈
◎♥♥♥
うん、とりあえずいちごさんに着替えとチョコ持ってきてもらおう。すべてはそれからだね
あ、舞奈はいちごさんのことを同性だと思ってるから着替え受け取る時、最低限のマナーぐらいでしか身体隠さないよ
着替えたらUDC-Pの少女どうしようかと悩んで、頬を掻いたら頬の絆創膏も溶けてたことに気づくよ
あー、顔に傷跡あるのは女性としてアレだけど今は隠さなくてもいいかな。どうせいちごさんには最初助けられた時に出来た傷だって知られてるし
舞奈はもうそこまで気にしてないけど、いちごさんは気にしてる、かな?
うーん。UDC-Pの少女は……もう一緒にチョコ食べようって板チョコ半分に割って分け合って食べるよ
セナ・レッドスピア
◎♥♥♥
触ったら溶けちゃう、という事情がなかなかに悩みどころです…
何か対策になるものがあればいいのですが…
と、廃墟を捜索
…そういえば、培養に使われていた容器って
溶けてなかったんですよね…?
と思い、その素材を利用した物を作ることが出来れば対策になると考え
容器のかけらを採取
ここでいちごさんを呼び、一緒に相談をしていきます
その中で、これを素材にした服を作る案が出て来るので
今度はそれを作れそうな機械を捜索
運よく?それが出来そうな機械が見つかり
試作品を作ったら、不定形少女に着せてみます
思ったより喜んでくれた、かな…?
…と思ってたら!?
そこでぎゅっとしちゃうのですか!?
服の無い所で触ったら私の服がー!?
●マニュアルを作ろう
「うう、全身べとべとです……こんな格好でいちごさんと会うわけにはいきません。
乙女として!」
アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)はいちごの事が気になるお年頃。
……まぁ、普段それよりはるかに酷い所見られていたり巻き込まれていたりはするのだが、それはそれ。粘液まみれの姿で愛しの彼の元には行けないのだ。
というわけで、戦闘後、恋華荘の仲間数人と一緒に地下3階を抜け出したアイは、地下1階にある入浴施設の所にまで駆け上がっていた。
そこで電脳魔術を駆使して水を張り、お湯を沸かし、ただいま入浴中なのである。
「ようやく落ち着きましたね……」
「いろいろあぶない目に合っちゃいましたしね」
アイと共にのんびりお湯に浸かっているのは、産土・水咲(泉神と混ざりし凍の巫女・f23546)とセナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)の2人だ。2人ともUDC-Pの少女を逃がす際に敵性不定形少女に群がられて、全身粘液まみれになってしまっていたので、アイがお風呂を作ったことには本当に助かっていた。
そんな浴室のすぐ外、脱衣所では、瀬戸・舞奈(チョコスキー・f03384)が、着替えを持ってきたいちごと話をしていた。
「あ、いちごさんこっちこっち」
「はい、舞奈さん。とりあえずこの白衣を……あの、もう少し隠してください」
「え、なんで? 今更だし気にすることでもないでしょ?」
舞奈は当然のように裸のままだ。エチケット程度には気を遣うが、無理に身体を隠そうとはしていない……ので、いちごは舞奈からなるべく視線を逸らそうとはしている。舞奈は、いちごの前で裸であることを特に気にしてないうえに、なんでいちごが視線を逸らしているのかも不思議がっているようだ。
というのも、舞奈はいちごの事を女性だと勘違いしたままなのに対し、いちごは舞奈が自分の事を女性と勘違いしたままだという事を知らないからだ。ややこしい間柄なのである。
「とにかく、これくらいしかないですけど、早く着てください」
「はーい。……っと、あ、絆創膏剥がれちゃってるか」
言われて素直に白衣を着ている最中、舞奈は頬の絆創膏が溶けて失われていることに気が付いた。その下にはちょっと目立つ傷跡がある。
「あ、その傷……痕残っちゃってたんですね」
「あー、まぁ、顔に傷跡あるのは女性としてアレだけど、いちごさんは知ってるわけだし、今更かな?」
舞奈の頬傷は、昔猟兵になる前にいちご(ともう1人)に助けられた時についた傷だ。舞奈は今更もう気にしてはいないが、いちごが気にしているかも?という事で普段は絆創膏で隠している。
「なんだか、すみません……」
「いいよいいよ、それよりチョコ持ってきてくれた?」
舞奈は気にしてないと笑い飛ばしつつ、いちごにチョコをねだるのだった。
「あ、表から声がしますね。いちごさんもう来てるんでしょうか?」
「それでは私達もそろそろあがりましょうか」
口調も背丈もよく似ている水咲とセナが、表からいちごの声がするのに気づてお風呂から上がっていく。
そしてその2人に続こうと、アイも……。
「あ、待ってくださいっ。
いちごさーん、着替えはそこに置いておいてください!」
そういってお風呂から飛び出し、濡れた足を思いっきり滑らせて転びそうになり、そのまま前につんのめって仕切りのカーテンを突き抜け、一気に脱衣所へと滑り出てしまった。
「きゃーーーー?!」
もちろんいちごの目の前に、全部色々丸見えな状態で。
「いちごさんどいてくださーい?!」
「あぶないっ?!」
どいてと言われたいちごだが、そこはさすがに男の娘だけど男の子、転びそうなアイをがっしと受け止めた。
その結果、裸のアイがいちごに抱きつくという形になって、アイは耳まで真っ赤になるのだった。
「それじゃ、いちごさん、こちら手伝ってもらえますか?」
「彼女に服を作ってあげられないかなって思うんです」
アイの騒動がひと段落した後、いちごは水咲とセナに呼ばれて、UDC-Pの少女のところへとやってきた。その後ろを、チョコを食べながら舞奈もついてきている。……なおアイは復活までもうしばらくお待ちください。
「服、ですか?」
「はい。触ったら溶けちゃう、という事情がなかなかに悩みどころなのですが、不定形少女の培養に使われていた容器とかは、溶けてなかったんじゃないかと思って」
セナは、アイのお風呂に入る前、彼女でも溶けないものがあったのではないかと思い地下2階の探索をしていた。そこで不定形少女の培養槽らしきものを見つけたので、その破片をいくつか採取してきていたのだ。
「この素材を利用した服を作ることが出来れば対策になるんじゃないかと思ったんです」
「あるいは服ではなくても、彼女の表面に膜でも作れれば……」
と、今度は水咲が言う。
「薄い氷の幕なら、今少し試せますから……えっと、あら、彼女は?」
「あ、舞奈さんと一緒みたいですね」
いちごが指さす方向では、舞奈が、2人が説明している間に少女とコミュニケーションを取ろうとしていた。
「一緒にチョコ食べる?」
いちごからもらった板チョコを半分に割って、その半分を少女に差し出してみる。
「……?」
少女は舞奈からそれを受け取ると、受け取ったまま手でチョコを溶かして吸収していった。
「そ、そこで食べるんだ。えっと、美味しい?」
「……~~~、!」(こくり)
通じているのかいないのか、それでも少女はなんとなく嬉しそうに頷くのだった。
「そっかー。でも次は口から食べてね?」
「……???」
「今度はこちらに来てくださいー」
水咲は、舞奈とチョコを食べていた少女を呼んでみると、【水氷転身】で氷に変えた手で触れてその表面にうっすらと氷の幕を作っていく。
「……??」
「この上に、容器の素材を使った外装を着せてみたら……」
さらにセナも、採取した素材で軽く試作してみた外装を少女に被せていく。
とりあえず2人の実験はうまくいっているのか、少女の一部だけだが、素材を溶かさずになんとかなっていた。
「……!」
少女も、これまでの猟兵との触れ合いにて、服の事を少しは理解したのか、自分も服を着れるというのは嬉しそうだ。
本当に嬉しそうで、感極まったのか、少女は水咲とセナの2人に抱きついた。
「えっ」
「あっ……そこでぎゅっとしちゃうのですか!?」
「……!!」
嬉しそうにしがみついてすりすりする少女……当然、一部以外は元の触れたものを溶かす身体のままなので、セナも水咲もせっかく来た着替えがあっという間に溶けてしまうのだった。
「服の無い所で触ったら私の服がー!?」
そしてセナの悲鳴に、いちごも反応してそちらを見てしまった。当然、再び真っ裸にされてしまったところでいちごと目があってしまうセナと水咲である。
「あっ……す、すみませんっ?!」
「え、えっと、とりあえずこれまでにいろいろ試したことを、マニュアルにまとめましょうか」
いちごに裸を見られた後、少女を引き剥がそうとしたときにまた色々とらぶるもあった後、ようやく落ち着いたところで水咲がそう提案する。
他の猟兵達の調査も含め、少女の事もいろいろわかり、溶けない素材で服ないし外装を作れば触れ合う事も出来そうだとかの対策も含めて、UDC組織に渡す対策マニュアル作りがようやく始められそうだ。
「はい!はい! マニュアルの電子化は任せてください!」
ようやく復活したアイも、ここぞとばかりに汚名を返上すべく仕事に手を上げていた。
●
かくして猟兵達の活躍と、ちょっとしたとらぶるとの結果、少女に対する対策マニュアルもある程度出来上がり、UDC組織へと渡された。
少女もこの後は組織の方に引き渡され、保護されるだろう。
ひとまず今回の仕事はこれでおしまいとなる。
猟兵達は少女に別れを告げて、グリモアベースに戻るのだった。
大成功
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