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戯れの人身御供

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●人身御供の儀
「すまん……すまんのぅ……」
 老人が、美しく着飾った少女の手を握り、泣き伏している。
 その少女たちの周りには多くの供物が捧げられていた。

「いいえ……いいのです、村長さま」
 少女は恐怖で引きつるその顔を無理やり取り繕い笑って見せた。
 その様に、村長と呼ばれた老人はさらに悲しそうにした。
 周りの大人たちも皆そうであった。
 彼女を捧げ物とするには不服、不満しかない。
 けれど、そうせねば、村は滅びてしまう。
 抗議しに言った勇敢な若者は目も当てられぬ亡骸となって帰ってきた。
 捧げ物をしなかった時もそうであった。
 村から凄惨な犠牲者が出たのである。
 それは脅しの類であったのだろう、その後、機会を再度授けられた。
 二度とは、ない、と言う言伝を添えて。
 だから老人たちは少女を供物とした。
 身寄りもなく、美しかった少女は供物として最適であった。
 けれど、だからと言って捧げ物にするのにはい、いってらっしゃい、などとは出来なかった。
 少女も、彼らの苦悩を理解していた。
 だからこそ、気丈に微笑み自らの役目を全うしようとしていた。

「わたしは、大丈夫ですから」
 その瞳に雫が乗っている事に、誰も気づかぬふりをしながら。
 少女自身すらも。

●新たなる予知
「イエス、イェーガー。新たなる予知がされました」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)がグリモアベースに集まった猟兵たちに告げた。

「サムライ・エンパイアにて新たなる予知です」
 彼女の告げた予知、それはサムライ・エンパイアにてすでに廃れた風習の人身御供が成されていると言う事。
 そして、それにはオブリビオンが関わっていると言うことである。

「すでに廃れた風習を蘇らせてまで何がしたいのかはわかりかねますが」
 告げた予知では、一人の美しい少女が犠牲になると言う。
 その前に、猟兵たちは飛べるのだ、と。

「故に人身御供を防ぐ事は可能でしょう。なんなら自ら犠牲者として立候補してくれても構いません」
 あなた方ならその状態から正面からひねりつぶせるでしょう、と言う。
 無機質な瞳で、猟兵たちを見回しながらアリシエル・フィフスガーディは告げる。

「イェーガーたちならば特にさしたる問題もなくオブリビオンまでたどり着けるでしょう」
 そう告げながら彼女は君たちに向き直り、無機質な眼差しを送る。

「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 今回はサムライ・エンパイアになります。
 色々な世界観をやってみていますが、今回もはじめての世界観となります。
 人身御供を止め、それを行わせているオブリビオンをぶち倒すのが目的です。
 それではイヤーッ!! グワーッ!! ゴウランガッ!! と言うわけではありませんが、どうぞ挑んでください。
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第1章 冒険 『人身御供』

POW   :    村や現場を見張る

SPD   :    村人に聞き込み、罠などを仕掛ける

WIZ   :    生贄のフリをしてわざと捕まる

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

叢雲・雅
はっはっは、この時世に人身御供だと。どこの鼠賊かは知らんが、下らぬ廃れた習俗を持ち出し世を騒がせた罪は万死に値する。
つまり、この鼠賊は叢雲の名の下、この私が全力を以て処刑する。

さて、彼を知り己を知れば云々。私はまず、鼠賊の情報を集め人身御供を浚いに来たところに対処できるよう罠の作成でも行うとしよう。【SPD】
丁度、と言っては悪いが若者が死んだそうだな。彼の死骸が発見された状況や目立った外傷を聞き出し、鼠賊の概要を掴むのも必要か。また、鼠賊に関して知っている情報…例えば酒が好き、等の情報を得たいな。罠の作成には必要だ。
後は、人身御供が行われる場所把握、地形等に応じての罠を考案作成すべきだな。


雨宮・いつき
僕も御勤めのために故郷の掟に身を捧げた者
人身御供…その犠牲が避けられぬ必要なものであるのなら理解はできます
でもオブリビオンが絡んでいるのなら話は別
必ず止めてみせますよ

まずは何故人身御供が成されているか、村人達への聞き込みで調べます

余所者が突然人身御供について問い質し始めたら警戒されるかもしれませんし、
上手く誘導する感じでいきましょう
「綺麗なお召し物の女の子ですね…そこのお方。あの子は、どこかの御大尽様にでも嫁入りするのでしょうか?」
「供物?一体どなたへの?」

何故人身御供をするのか、少女が連れていかれる場所はどこか、
判明したら【稲荷八百万】で分身達に他の猟兵達への情報共有を頼みましょう



●彼を知り己を知れば百戦危うからず
 叢雲・雅(人間の咎人殺し・f0430)は笑う。
「このご時世に人身御供だと。どこの鼠賊かは知らんが、廃れた習俗を持ち出すとはな」
 それは彼女にとって万死に値する行い、叢雲の名に懸けても排さなければならない悪徳である。
 彼女にとっては丁度……と言ってもいいかはわかるまい。
 されど、犠牲者が出たのなればそれを調べる事もまた鼠賊を突き止めるに必要な事。
 その骸の傷を聞き出し、発見された状況を聞き出す。
「……僕も御勤めの為に故郷の掟に身を捧げた者。されど、今回のこれは必要ではないもの」
 雨宮・いつき(歌って踊れる御狐様・f04568)も、叢雲・雅のように調査を始めていた。
 何故、人身御供が必要なのか、その理由を問うて回っていた。
「これは供物? でしょうか、一体どなたへの?」
 雨宮・いつきは供物となるものを納めている所を突き止め、そこの村人に問うた。
「ああ……これは狐神さまへの供物よ……」
 その中には美しく着飾った少女も一人。
「それは……一体、どこへと」
「この村から見える山があるだろう? そこの麓に洞窟があっての……そこに連れていくのじゃよ」
 哀れなものじゃ、身寄りがないゆえに犠牲にならねばならんとは、と村人は嘆いていた。
 それは自分たちの力を及ばぬ悔悟すら混ざっていた。

「ふむ、同じ猟兵の身のようだな? そちらは何かわかったのか?」
「ええ、どうやら……狐神に捧げるのだとか」
 此度の悪行、どうやら狐が関わっているのだとか。
 雨宮・いつきの集めた情報、そして、叢雲・雅が集めた情報。
「ふむ……若者は焼かれていた。狐火の類か?」
「ええ、きっとそうでしょうね」
 彼らの情報から、鼠賊はすなわち狐。悪狐と化した妖狐がオブリビオンとして蘇ったのであろう事が予測された。
「……狐と来れば」
「……油揚げですかね?」
 確かに、供え物には油揚げと酒があった。
 しかし、若い女を求めるくせに油揚げを求めるとは、なんとも狐らしい。
 彼らは他の猟兵たちとの情報を共有し、さらなる情報収集に務めるであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミサヲ・カリナ
ここの村人達は理不尽に対して抗議出来る強い心を持ってるんだね。
その結果村から死者が出て、挙句生贄を出す事に、か。
無念と悔しさで一杯だろうに…。

【WIZ】
少女達の代わりに人質を代わってあげたいけど
僕のサイズ的に難しいのは承知してるから、供物の一つとして
潜り込めないかお願いしてみようかな。
衣装はこのままだと目立つだろうから、村の人達の物を参考に
特技[目立たない]も使用して潜入を試みる。

木を隠すなら森の中、って言うしね。
いざとなったら、【フェアリーランド】への保護も視野に入れておこう。


御手洗・そそぎ
ほほう……生贄のう?
今更、時代錯誤なことをやるものじゃな

その生贄とやらは、どこに運ばれるのかの?
村人に聞いてみて、その場に向かってみるかの

とと……まだ早すぎて誰も居らぬのか
はたまた、もう生贄の引き渡しが済んだのか?

何か祭壇とか社等があるようなら、調べてみようかの
変わった様式や文様があれば、世界知識を活かし確認じゃ!

そうこうしとったら、生贄を取ろうとする連中が出てくるかものう
もし、わしを生贄と勘違いして居るなら、面白そうじゃし生贄の振りしてついて行くぞい

怪しまれて居るなら、わざと不遜な物言いをして、
「この罰当たりめ!おぬしも生贄に捧げてくれん!」

とか言われたら上々
怯えた振りして、黒幕とご対面じゃ



●人身御供、その代わり
 ミサヲ・カリナ(旅好き妖精・f03732)と御手洗・そそぎ(ラバーカップのヤドリガミ様・f03566)は悩んでいた。
「僕が代わってあげたいけど……流石に僕じゃあサイズがね」
「ふむぅ……わしが代われるか聞いてみようかの?」
 果たしてその頼み事は通るのか。
 元よりダメで元々と言う頼みである。村長の下を訪れ問うてみた。
「なんと……あなた方を? しかし、これは村の問題……」
「じゃがおぬしらもあの娘御を捧げるのは本意ではなかろう?」
 そうですが……と村長は悩む。
 見も知らぬ旅人に、生贄になれ、などと言える程彼らは悪逆ではなかった。
 されど、美しいだけでなく、この村のためにならば、と自らの身を捧げられる優しい娘を捧げるのも本意ではなかった。
 その葛藤を遮るように娘は言う。
「村長様……私は大丈夫にございます」
 娘はその震えを隠しながら告げる。
 猟兵たるミサヲ・カリナと御手洗・そそぎには、少女が恐怖を押し殺している事は容易に知れた。
 だからこそ、故なればこそ、そう答えるとわかっていたからこそ。
 ならば、と次の提案を彼らにするのだ。
「じゃあ、僕は供物に忍び込むって言うのはどうかな?」
「そうそう、わしはおぬしらについていくだけじゃ。人身御供が増えるだけじゃ」
 娘は困ったようにすれば、村長を伺った。
「……我々は一切、責任はとれませぬ。それで、それでよいのでしたら」
 村長は深々と彼らに頭を下げる。
「どうか、どうか、この娘を救ってくださいませ……!!」
 それは、心の底からの懇願。
 この心優しき美しい娘を差し出したくないが故の助願であった。
 その懇願に対して、猟兵たちは笑って告げる。
「うん、僕に任せておいてよ」
「うむ、わしらに任せておくがいい!」
 自身たっぷりに二人は告げ、彼らは人身御供として捧げられる事となる。
 無論、それは計算通りの結果であり、黒幕とご対面する為の手段であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リズ・ルシーズ
全世界サイボーグ連盟の人がいたら連携するよ

【SPD】

なんだろ、人身御供?誰かのために命を捧げるってちょっと気持ち悪いね

村人から【情報収集】のために、【礼儀作法】を使って丁寧に話を聞くよ。聞く内容は、オブリビオン、人身御供、少女についてなどかな。今のうちに罠とか戦闘とかで【地形の利用】が可能そうな場所を探しておこうかな。良さそうな場所にはレプリカクラフトで罠を仕込んでおくよ!

ねえ、なんで誰かのために命を捧げられるの?

少女にあえたら、これだけはボクとしては聞いておきたいかな。ちょっと理解できない感情だから。他の人を捧げて自分は生き残るっていう他の人はわかるけどね

ん、そう。ボクには理解できないね。


クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加

「私はスナイパー兼観測士として、見守らせて頂きますか」

・【POW】
・準備:自前のサーチドローンを現場周辺に設置
・方針:村と旅団メンバーをアームドフォート越しに見守る
・技能:視力(見守り)、メカニック(コタツ)、先制攻撃・スナイパー・援護射撃(見守り戦闘)
「観測所、簡易拠点......旅団からコタツを借りますか」
「高台で村を見渡せる建物、または山の神社でコタツに入りながら待ちますか」

(旅団の他メンバーに)
「敵を待つなら、コタツ空いてますよ」

(戦闘や襲撃発生時)
「バイポッド代りのコタツテーブルですが、案外行けますね」


テラ・グゥスター
「全世界サイボーグ連盟」の仲間と協力

どういうオブリビオンがこんな事してんのかは知らねぇが、弄んでやがるなぁ。ただ攫って殺すんじゃなく村人に差し出させる事で起こる不和や疑心暗鬼まで楽しんでやがるのかね…反吐が出る。確実に消してやりてぇなぁ。

【SPD】
まずは何より情報が必要だな。直談判に行くなら居所はある程度わかってんだろう、生贄の祭事場?と方角を照合して罠を仕掛ける場所のアタリを付けるか。
それと過去殺された村人の話、村長あたりから遺体の状況訊き出して攻撃手段等の敵情報を少しでも予測してぇ。言伝があったならその声や伝達方法も、些細な事まで拾っておこう。
渋るなら強引だが「恐怖を与え」て訊き出すか。



●必殺の包囲網
 テラ・グゥスター(生存こそ正義・f04573)、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)、リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)たちは相談をしている。
 「どういうオブリビオンがこんな事してんのか知らねぇが……弄んでやがるなぁ。……確実に消してぇな」
 「とりあえず山の麓の洞窟らしいからそのあたりに罠に仕掛けようよ」
 「私はスナイパー兼観測士として見守らせて頂きますね」
 クネウス・ウィギンシティは、サーチドローンを放ち、山の麓の捧げ場所を見渡せる場所を探し、そこに簡易拠点を築き上げていた。
 そして、バイポッドを展開し、何故か知らないがコタツを設置し始める。
 くつろぎムーヴメントである。どっちにせよ敵が来るまでは問題ないのであろうが。
「俺もトラップを仕掛けさせてもらうかね」
 テラ・グゥスターも同じように山の麓に向かい、トラップを張り巡らせる。
 ワイヤートラップから致死力の高いトラップ。それを敷き詰めていく。
「ただ攫って殺すんじゃなくて村人に差し出させる事で起こる不和や疑心暗鬼を楽しんでやがるのかね……」
 そう呟く。あの村の人々は酷く、人が良いようにも思えた。
 差し出される娘も、それを知っているのか、自ら捧げられにいった。
 それに憤った若者たちは残忍に殺された。
 やり口は非常に陰険で、許しておけるものではなかった。
 ……そんな最中、一人、リズ・ルシーズは一人の少女と対面していた。
「ねえ、なんで誰かのために命を捧げられるの?」
 それは、彼女に理解できない感情だったから。
 だからこそ、彼女は少女には聞いておかねばならなかった。
「……皆様は、身寄りのない私によくしてくださいました。私を活かす為に様々な事をしてくれました。なれば、その恩は、お返しせねばなりません」
 それは、感謝から。それは、御恩から。
 御恩と奉公……それはこの世界に染み付いた封建的関係。
 けれど、それをリズ・ルシーズには理解しがたい感情であったか。
「わかんないな。他の人を犠牲にして自分が生き残るって言うのはわかるけどね」
「……私は、皆様に受けた御恩を、お返しするだけです」
 少女は、それを受けても揺るがず、気丈に振る舞った。
 恐怖は確かにある。嘆きも確かにある。
 けれど、彼女には、彼女の信念と、意地があった。
「ん、そう。ボクには理解できないね」
 だからこそ、それは他者には理解できないものであっても、少女には大切な思いだった。
 それを知ってか知らずか、けれど切って捨ててリズ・ルシーズは山の麓の洞窟に向かう。
 少女を助けるためではない。猟兵だから、オブリビオンを始末するのが役目だから。
 先に来ていたテラ・グゥスターたちの手伝いをしながら、彼女たちは必殺の包囲網を構築していく。
 それは、オブリビオンを殲滅するための必殺の陣。
 あとは――――来たるソレを待つのみだけであった。
 そして、時は来る。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『怨霊女武者』

POW   :    局流薙刀術
【薙刀】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    局流早射ち
レベル分の1秒で【矢】を発射できる。
WIZ   :    落武者呼び
【鎧武者】の霊を召喚する。これは【槍】や【弓】で攻撃する能力を持つ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●先遣の亡者たち
「嗚呼、口惜しや、口惜しや」
 そんな言葉を響かせ現れたのは、女武者たちであった。
 しかし、その身はすでに明らかに死に絶えていることがわかる。
 事実、仕掛けられたトラップを踏み荒らし、ちぎれ飛びながらもそれは生贄の間に群がりきていた。
「嗚呼、口惜しや、口惜しや」
 漏れる言葉は嘆きの声。
 されど、ほとばしるのは最早怨念とも呼べるレベルの憎悪と殺意のみ。
 それは生ける者である美しく着飾った少女に向けられていた。
 何故か――――。
 それは単純な話だ。無念の死を遂げた彼女たちにとっては生きる者は全て敵。
 ましてや、自らが謳歌できなかった花盛りを、享受している存在などは特に。
 さらに言えば、美しく飾り立てている事も酷く気に障る。
「嗚呼、口惜しや、口惜しや」
 だからこそ、あの娘も同じように嬲って蹂躙しなければ気が済まぬ。
 罠を踏み越え、散らしながら、オブリビオンと化した女武者の群れは生贄の間に迫る。
 猟兵たちの気配を感じ取れば、それが己たちにとっての天敵と気づいたか、武器を構え。
「邪魔を、邪魔をするな、我等は、我等は……」
 すでに死人と化した妄執は突き進む。かつては己と同じ華だったものを散らしに。
ミサヲ・カリナ
先ずは第一目標だった潜入成功かな。
…とは言え、このまますんなり大将の処へは運んでくれなさそうだね。

生贄の子と少し話せる間があれば、
村がこんな事にならず穏やかなままだったら、何をしたかったのか聞いてみたいな。

*戦闘
生贄の女の子の保護を優先して立ち回る。
敵が近寄って来てこちらに気がついていないようなら
特技[騙し討ち]と【禍花の大輪】を使用して目くらましをし、
隙を見計らって生贄の子を部屋の外へ誘導する。
誘導中に通常の攻撃を受けた場合ははカラクリ人形で受け、
ユーベルコードによる攻撃は【七星七縛符】で隙を作る。


御手洗・そそぎ
ふむ……かつて生贄とされて、嬲りものにされた娘御達の末路
とでも言うところかの

胸糞悪いのう
とにかく、この数の多さは厄介じゃ

村の娘御を守りながら戦わんといかん

わしは娘御の側で、生まれながらの光で傷ついた仲間を癒やしつつ、娘御を傷物にせぬよう守るぞい

回復の際は、娘御や仲間を庇う者や深手の者を優先し、最後まで凌ぎ切らんとの

近寄る敵はなぎなたでなぎ払い、娘御に敵を近づけんようにの

おぬしらの無念もわからんではない
ならばこそ……無念に囚われ生贄を手に掛けても、誰も救われはせぬ

おぬしらを生贄とし、差し出させた親玉を倒す
それだけが……この下らん連鎖を断つ手段じゃ

と言うわけで、手は抜かんぞ
それが、せめてもの礼儀ぞ



●その身は庇護の為に
「先ずは第一目標だった潜入は成功かな……」
 ミサヲ・カリナ(旅好き妖精・f03732)は潜入していた供物から顔を出す。
 周りに群がる怨霊たちを瞳を細めて見やる。
「……ふむ……かつて生贄とされ、嬲りものにされた娘御達の末路……かの」
 御手洗・そそぎ(ラバーカップのヤドリガミ様・f03566)も少女を守るように前に立つ。
 生贄の少女は群がり来る魑魅魍魎の群れに恐怖して震え。
 けれど、その震えを抑え込むようにも気丈にもそれを見据えていた。
「胸糞悪いのう」
 その数の多さから、どれほどの悪逆非道な真似が為されていたのか。
 その無念、如何程のものだったのか。
「わからんでもない。わからんでもないが……なればこそ、その無念に囚われてはならん」
 それは慈悲でもあり、正論でもあった。
 けれど……それで彼女たちが救われるのか、で言えば。
「嗚呼……口惜しや……!!」
 すでに妄執、妄念と化した彼女たちの耳には、心には届かない。
 猟兵たちが各々の信念と意地に懸けてその武器を振るい戦いを始める。
 御手洗・そそぎは少女を守りながら、その身に宿した光で猟兵たちを癒やす。
「今のうちだよ」
 ミサヲ・カリナがカラクリ人形を立ち上げ、少女を連れ出す。
 ここではない、安全な場所へと避難させるためである。
「……ねえ、もし、こんなことにならなかったら、何がしたかった?」
 ミサヲ・カリナの唐突の問いかけに、困惑したようにすれば。
 少女は、そうですね……と小さく呟いてから。
「……こういう、綺麗な着物を纏って、お嫁に向かいたかったです」
 告げるのはささやかな夢、今はまだ、少女にとっての幻想。
 今は叶わないと、もう叶わないと、諦観に身を任せ。
 そして、もしかしたら自分は助かるのかもしれない、と言う僅かな希望。
「そう、そっか。それじゃあ頑張らないとね」
 そう、その幻想を打ち消さぬ為に、猟兵たちは今ここにあるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で連携

【SPD】

自己保存、自己複製以外、ボクがわかる事なんてないはずなのにね

【迷彩】して【塹壕コタツ】などの【地形を利用】しつつ【だまし討ち】で【先制攻撃】するつもり【スナイパー】みたいに【アトゼトア】で一気に攻撃しようかな!

ごめんねこれ八つ当たり。もう死んでるんだからいいよね!

偽装刻印のレーザの光【属性攻撃】で【援護射撃】交え攻撃!傷口があれば数を減らす為に【傷口をえぐる】ように狙うね!矢がきたら【見切り】で避けれたらいいな。

近くに【ロープワーク】でワイヤーを張って【時間稼ぎ】用の罠も作っておくけど、近づかれたら【零距離射撃】後にネイルで【フェイント】交えて攻撃だよ!


クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加

「ドローンによる位置情報、データリンク」
「敵、補足完了。攻撃を開始します」

・【SPD】
・UC補足:サーチドローン展開済み(第1章)
・方針:山の麓の捧げ場所を見渡せる場所(簡易拠点)から味方の援護のため狙撃
・技能:視力/先制攻撃/スナイパー/援護射撃(UC)、暗視(洞窟内視認)、メカニック(コタツ)

(狙撃)
「CODE:ARTEMIS。援護はお任せを」
(敵SPD UC対策)
「通常の弓の射程は100m、専用の長弓なら400m。速射は届かない距離。狙撃勝負と参りましょうか」
「塹壕兼盾代わりのコタツも設置済みです」

(味方に)
「後はお任せしますよ」


テラ・グゥスター
「全世界サイボーグ連盟」で連携

鬼が出るか蛇が出るか、と思ってたが怨霊かよ。まぁ志半ばで死んじまった後悔なんてぇのもわからなくはないがな…生者を妬み恨むなんてのはお門違いもいいトコだぜ?命の輝きが理解できるなら、奪うよりさっさと成仏して生まれ変わりを祈れ。
【SPD】
俺以外の2人は遠距離寄りみてぇだな…得意じゃねぇが前衛に回るとしよう。UCは今回敵は怨霊だからな、仕方ねぇ俺の血で呼ぶか。
鵺と共に敵と近接戦闘。廻転鋸、茨針をメインに「傷口をえぐる」で手足を切り落とす様に戦って戦力を削ぎてぇな。鵺も食い千切れ。後ろの2人が攻撃しやすいよう射線は常に意識、見通しがいい所に常に陣取れば優位に立てそうだ。



●鋼の戦士たち
「ドローンによる位置情報、データリンク」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は潜んでいた。
 そう、それはコタツの中に潜んでいた。……何故こたつ?
 仕方ないね、冬だから寒いもんね。
「敵、捕捉完了。攻撃を開始します」
 CODE:ARTEMIS。
 ドローンからの情報をリンクさせ、トリガーを引く。
 轟音。怨霊の体がはじけ飛ぶのはほぼ同時。
 戦国乱世に生きる彼女たちにはそれが銃であることがわかる。
 しかし、それでもどこにも"火縄銃"を持った相手などいない。
 故に生じた困惑。さらにトリガー。また一人、はじけ飛ぶ。
「通常の弓の射程は100m、専用の長弓で400m。速射は出来ません。狙撃勝負と参りましょうか」
 さらに轟音、また一つ、柘榴のように弾け飛ぶ。
「援護はします。後はお任せしますよ」
 塹壕と盾代わりのこたつがそこにはあった。

「自己保存、自己複製以外、ボクがわかる事なんてないはずなのにね」
 何故、彼女に問いかけたのか。リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)にはわからなかった。
 自己の存在定義外に関することに対する好奇心?
 自己犠牲と言う自己保存の法則に反することの定義更新?
 リズ・ルシーズには理解できなかった。イライラする。
 何故イライラするのか? それは彼女には分かりかねた。
 自己の存在定義上に従えば、そんな事を理解しなくても問題ないからだ。
「ごめんね、これ八つ当たり。もう死んでるんだからいいよね!!」
 限定解除の申請がされ、承認される。
 それは始まりから終わり、そして終わりからまた始まるもの。
 疑似刻印より放たれる神速の閃光。目視した時点で着弾する文字通りの光。
 AtoZtoA(アトゼトア)、それの起動が承認される。
 塹壕コタツから幾重にも光が放たれ、瞬間、着弾し怨霊を散らす。
 嗚呼、イライラする。なんでこんなにイライラするのだろう?
 鋼の少女はその鬱憤を魑魅魍魎にぶつけ続ける。いつか、それを理解できる日は来るのだろうか?

「鬼が出るか、蛇が出るか、と思ってたが……怨霊かよ」
 口惜しや、と言って迫る魑魅魍魎の群れ、吐き捨てるようにテラ・グゥスター(生存こそ正義・f04573)は言う。
「まぁ心半ばで死んじまった後悔……なんてぇのもわからなくはないがな……」
 生者を妬み恨む事、それはお門違いであると、彼は断じた。
 魑魅魍魎の群れが激昂の悲鳴をあげる。
 何故、何故、何故何故何故何故? 私達は死んで、あの子は生きているのに何故?
 魑魅魍魎と化して、怨念と化して、妄執と化して、妄念と化した女たちは言う。
 捧げられ、嬲られ、辱められ、弔われる事もなかった女たちは叫ぶ。
「命の輝きが理解できるなら、奪うよりさっさと成仏して生まれ変わりを祈れ」
 テラ・グゥスターが自らの親指をわずかに噛みちぎり、滲んだ血を放つ。
 咆哮と共に現れたるはUDC・鵺。
「行け、鵺」
 その言葉通りに異形なる怪物・鵺は魑魅魍魎に襲いかかり、噛み砕き散らしていく。
 鵺が突撃するのと同時に、廻転鋸を起動。
 傷口を抉り、相手に苦痛を与えるのに特化したそれは鋼の咆哮をあげ、魍魎たちに食らいつく。
 その手足を削ぎ、切り落とす。動けなくなった魍魎たちは鉛弾と閃光によって散らされていく。
「さっさと成仏しちまいな」
 鋸が回転し、魑魅魍魎たちの悲鳴が木霊する。
 嗚呼、口惜しや、口惜しや……それでも、彼女たちは恨みを叫び続けていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

叢雲・雅
有象無象の区別なく、私は私の敵を処刑する。
悪狐の先遣隊…雁首を揃えて獄門に処されに来たようだな。生贄の少女を護りつつ彼奴等を処刑、人数も揃って来たのでどちらも行えるはず。気負わず行くぞ。

敵数が多いのが些か厄介か。
確実に減らして行く為にも「傷口をえぐる」「鎧無視攻撃」を「2回攻撃」で行い処刑して行かなくてはな。また、生贄の少女に近付かせたくはないので「存在感」を発揮しつつ「残像」を見せることで敵の標的を私にしつつ回避、反撃を行いたいところだ。

なお、戦闘に関して同行者が居る場合は本格的な戦闘になる前に可能な限りの意思疎通を行い協力して敵に対処することとする。



●有象無象の区別なく
「有象無象の区別なく、私は私の敵を処刑する」
 悪狐の放った魑魅魍魎たちを前に、叢雲・雅(人間の咎人殺し・f04306)は告げる。
 抜き放った刀に刻まれるは「諸余怨敵皆悉摧滅」……叢雲家重代の刃金なり。
「悪狐の先遣隊よ、獄門に処してやろう」
 切り込み、手足を払い、胴を薙ぎ、首を刎ねる。
 魑魅魍魎たちが悲壮な断末魔の絶叫をあげる。
 それでも、叢雲・雅は止まらない。
 この魑魅魍魎たちを祓わねばならぬ、決して生かしてはおけぬ。
「畏れよ、私が貴様たちの死だ」
 宣言。己こそがお前たちを葬るものだ、と冷徹峻厳に言い捨てる。
 また一閃。その刃が閃く度に魍魎がまた一つ散って祓われる。
「嗚呼、口惜しや……何故我等だけ……!!」
 魑魅魍魎が口を開き恨み言を叫ぶ。
 何故、何故私達は誰も助けてくれなかったのに、と。
 返す刃で一閃、口を開いた怨霊がまた祓われる。
「おとなしく成仏していればよかったのだ。人の世を祟るものに救いなどない」
 叢雲を冠する女は徹頭徹尾、冷徹に、そして峻厳であった。
 その刃に刻まれし「諸余怨敵皆悉摧滅」、それこの通り。
「……嗚呼……口惜しや……」
 最後の一つとなるまで、魍魎達は、己の妄執を、妄念を捨てきれず。
 白刃によって祓われ、散っていった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『傾国の白仙狐』

POW   :    その精、喰ろうてやろうぞ
【全身】から【魅了の術】を放ち、【幻惑】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    出でよ我が僕、死ぬまで遊んでおやり
【自身に従属する妖狐】の霊を召喚する。これは【剣】や【電撃】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    妾の炎に焼かれて死ぬがよい
レベル×1個の【狐火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は御狐・稲見之守です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●傾国の白仙狐
 猟兵たちが怨霊を祓えば、ぱち、ぱち、ぱち、と拍手が響く。
 影が揺らぎ、空間が霞み、現れたるは白き尾を持つ妖艶な美女であった。
「いや、はや、いや、はや」
 面白いものを見た、と言わんばかりに女は愉悦に満ちた笑顔を浮かべる。
 ひたり、ひたり、と足音もなくそれは歩む。
「存分に楽しませてもろうた。いや、はや、いや、はや……やはり、いい」
 くつくつ、と女狐は笑う。
「この苦痛に苛まれる声、この恨み言、この妬み言を叫ぶ声、ああ、心地よい」
 さも、怨霊たちの嘆きが楽しかったと言わんばかりの物言い。
 嗚呼、そうだ。この女狐はそういうものだ。
 生者の嘆きを、苦しみを愛で、亡者の恨みを、妬みを慈しむ。
 艱難辛苦に藻掻く人々を見るのが最高の愉悦である、と愉快に嗤う。
「されど……おぬしらは……不要じゃのう」
 猟兵たちを見やり、口元をその裾で隠しながら如何にも不愉快である、と。
 自身の楽しい楽しい戯れを邪魔した無粋の輩を見やる。
「だが、それもよい。おぬしらを戯れとするのも」
 そうすれば大仰にその両手を広げ、女狐は嗤う。
「さあ、おぬしらの嘆きを、苦しみを愛でさせよ。妾を興じさせよ」
 彼女にとっては……そう、全てが彼女の愉悦の為にある駒でしかない。
 この人身御供も、それを面白がるための代物でしかない。
 戯れだ、お遊戯だ、けらけら、と無邪気に女狐は嗤う。
リズ・ルシーズ
全世界サイボーグ連盟の人と連携

【SPD】

うん、狐さん。自分の戯れのために動く。それは分かるよ

Re-Aを発動しリアを囮にするよ、ボクそっくりの見た目だし少しは注意を引けるんじゃないかな。その間に【先制攻撃】、【スナイパー】みたいに【迷彩】して【地形を利用】しながら擬似刻印の光【属性攻撃】で攻撃するよ
霊の剣は【見切り】電撃は【電撃耐性】狐火は【火炎耐性】で少しは防げるんじゃないかな

リア、手伝ってくれる?

見つかったら【空中戦】で距離を詰めて【零距離射撃】、あとは、他の人に攻撃を任せてネイルで戦いながら【残像】【フェイント】で【時間稼ぎ】をするよ

救うことは否定しないよ、けど、自己犠牲はボクは嫌いだね!


クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加

「嘆きも苦しみも全部置いて来ました。唯、只管に撃つのみ」

以下、内容で攻撃。
・【SPD】
・方針:その場(第1章から不動)から連続狙撃
・技能:一斉発射・スナイパー・誘導弾・援護射撃・2回攻撃・視力・先制攻撃(UC)
「CODE:FORTUNA。


テラ・グゥスター
「全世界サイボーグ連盟」で共闘

苦痛や恨みが見たいなら良い方法があるぜ。まずてめぇで存分に苦しんで死んでな、その後地獄に落ちりゃあ存分に味わえるだろうよ。自給自足で効率も跳ね上がるだろうなぁ。

【SPD】
見たとこ術師系、それもかなり上位か…情報的に負荷をかけて叩くのが正攻法かねぇ。ウィギンシティが広い視野で見渡せるはずだから戦況や位置関係を逐一共有、ルシーズや他の猟兵と間断なく攻め続けられるよう常に意識を。
ネイルガン「スナイパー」でUC発動を狙いつつ狐火をマシンガン「クイックドロウ」「援護射撃」で逐一落とし、近接は拷問具でできるだけ「傷口をえぐる」。鳴いてみろ、てめぇでな。



●鋼鉄の意思、享楽の狐
「苦痛や恨みが見たいなら良い方法があるぜ」
 テラ・グゥスター(生存こそ正義・f04573)が白狐に告げる。
「ほう……申してみせよ」
 対するは狐火をともしてくつくつと嗤う傾国の姫狐。
 狐火を放たれ、それがマシンガンにて叩き落とされる。
「まずはてめぇで存分に苦しんで死ぬ事だよ!!」
 放たれたネイルガン、それは古き呪詛となり、白狐に襲いかかる。
 紅蓮のほのおがされど、それを焼き払う。
「なるほどのぅ、それもまた一つの享楽の在り方。なれど、そなたらを鳴かせてから試そうかの」
 くつくつ、と、嗤い続ける女狐に、突き刺さるのはクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f0220)による超高速の連続狙撃。
 それは獣の血肉を抉り、鮮血を散らす。
「ほう、ほうほうほう、知覚外からの攻撃かの? なかなかに手のこんだ事をする」
「嘆きも苦しみも全部置いてきました。私がすることは唯、撃つ事のみ」
 照準を合わせ撃鉄を引く。鳴り響く銃砲の音。
 それはまた女狐の体に食い込み、血肉を散らす。
「くふっ、くふふふっ、種子島もこれほどとなれば驚異よの!!」
 しかし、それすらも享楽とばかりに彼女は嗤い、ほのおを散らす。
 そこに襲いかかるは リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)……と化したRe-A。
 狐火がRe-Aを焼くもそれは囮でしかない。
「うん、自分の戯れのために動く。それは分かるよ」
 リズ・ルシーズはその背後を取っていた。
 ネイルが放たれ、電撃が迸り血肉を焼く。
「くふふっ、ふふふふふっ!! 嗚呼、よい、よいぞ!!」
 しかし、それでも女狐は笑う。何故か。
 何故笑うのか、それは彼女にとっては戦いすらも享楽であるからだ。
「敵が強ければ強い程に昂ぶる!! おぬしらの悲鳴と断末魔を想像するとこの身も熱うなる!!」
 それは果ての時に来たる愉悦の為。それは末期の悲鳴を想像するが為。
 女狐はほむらを纏い、自らの下僕を放つ。
「くふっ、くふふふふふふっ、さあ、さあさ!! どんな鳴き声を聞かせてくれる?!」
「その鳴き声は自分自身のを聞きやがれ!!」
 テラ・グゥスターが放たれた眷属の妖狐を切り払う。
 放たれた狐火はリア・ルシーズとクウネス・ウィギンシティが撃ち墜とす。
「くふふふふふふっ!! さあさ、いまだ戦いは火蓋を切って落としたばかりぞ!! 妾を興じさせよ!!」
 さらに炎は荒ぶり昂ぶる。彼女の戦意に応じるように。
 燃え盛る炎は彼女の意思に応じてさらに強く、強く、青く染まる。
 熱量が増加し、それは灼熱のほむらと化してゆく。
 さらなる眷属の妖狐が召喚され、雷霆をほとばしらせる。
「上等ぉッ!!」
「リア、手伝って!!」
「唯、撃つのみ!!」
 テラ・グゥスターが拷問具を、リア・ルシーズがネイルを、クウネス・ウィギンシティがライフルを構える。
 傾国の女狐とその眷属、そして、全身を鋼に覆った猟兵たちの戦いは終わる気配は未だなく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

雨宮・いつき
己の享楽のためだけに人の命を、心を弄ぶ…その所業は決して見過ごせません!
皆さんと協力して、御勤めを果たさせて頂きます!

他の皆さんが白仙狐との戦いに集中できるよう援護をします
まずは使役される妖狐に対して、管狐達をけしかけて足止めです
出ませい出ませい、管の狐!【御狐戦隊】!
その間に、僕自身からも白仙狐に対して攻撃です
味方の攻撃を回避しようとしたところに合わせて、【フォックスファイア】の連射で追撃をします
厄介なのが魅了の術…術の兆候が見えたら一旦距離を取り、
全ての狐火を合体させた【フォックスファイア】を【全力】で放つ事で魅了の術の妨害をしますよ!


ミサヲ・カリナ
あの怨霊達は妖狐にとっては娯楽の一部だったとはね。
僕にはちょっと、その感覚は分からないなぁ…。

*戦闘
基本は後衛として味方のフォローに回る。
とは言え、回復手段は持っていないので、特技[破魔]も合わせた【七星七縛符】で一つ相手の攻撃手段を封じさせてもらおう。
一つでも封じられれば仲間も動きやすくなるはず。

この村とあの子の未来を、お前みたいな奴には潰させたく無いな。



●狐乱舞
「己の享楽のためだけに、人の命を、心を弄ぶ……その所業は決して見過ごせません!!」
「なればどうすると言うのじゃ、同胞よ?」
 女狐は、自らの同胞とも言える雨宮・いつき(歌って踊れる御狐様・f04568)に問を返す。
 されど、己の享楽の為に貶める悪狐と、善性によって為る善狐たる雨宮・いつきとではそもそもの存在の尺度が異なる。
「同胞扱いもされたくないですね!! 出ませい出ませい、管の狐!!」
 放たれた従属狐に対して放たれたのは同じく従属せし管の狐【御狐戦隊】。
 狐と狐が乱舞して雷霆が迸り、ほむらが走る。
「ほう、同じような手を使いおる」
 同じ狐であるが故か、攻撃が似通うせいか、それも面白げに笑う。
 女狐が狐火を放ち、雨宮・いつきも反撃するように狐火を放つ。
 炎と炎がぶつかり、絡み合い、そして打ち消し合う。
「なれば……これはどうかのぅ」
 妖気が立ち上り、魅了の術が放たれようとしたその刹那。
「ちょっとそれは頂けないかな」
 ミサヲ・カリナ(旅好き妖精・f03732)が放った護符がその妖気を縛る。
「怨霊たちも享楽の一部……って言う感覚はわからないなぁ……けど分かる事は一つあるよ」
「くふふっ、ほう、なんじゃ? 言うてみせぃ」
 護符が再び放たれ、妖気がさらに抑えられる。
「この村とあの子の未来を、お前みたいな奴に潰させたくないってことだよ」
「上等ではないか!! あがいてみせよ!! 最も勝つのは妾じゃがな!!」
 魅了の術を封じられた為か、さらに炎が湧き立ち放たれる。
 恐るべき量の狐火が集い、巨大な爆炎と化す。
「それもさせません!!」
 雨宮・いつきも集い合わせた狐火を合わせるように打ち放つ。
 爆炎と爆炎同士がぶつかり合い、互いに互いを食い合い、爆裂する。
「くふふっ、やるではないか、同胞よ。それでこそ鳴かせ甲斐があると言うものよ」
「さっきも言いましたが同胞扱いはされたくありませんね!!」
 狐と妖精、そして女狐の睨み合いは続き、狐と狐の化かし合いもまだ続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

叢雲・雅
残るは女狐の処刑のみ、か。
此度は『咎力封じ』で女狐のUCを封じて同行者の援護を行うことを主眼に置きながら、弱って来たと見たら一気呵成に攻撃に転じ、処刑するような流れを思い描き行こうか。

戦闘では後を気にせずとも良い単騎勝負だ。
我が処刑道具で「鎧無視攻撃」を「2回攻撃」で行い、負傷箇所に対して更に「傷口をえぐる」ことで痛手を与え続けよう。女狐からの攻撃は「残像」を作ることで可能な限り回避しておきたい。
また、第一章で得られた情報を元にするならば、狐火には十二分の注意を払わなくてはならなさそうだな。

さて、無事に処刑を終えたならば村の方に朗報を届けなくてはな。
まぁ、安堵の顔を見るのは嫌いではない。


御手洗・そそぎ
不要なのは……この雌狐じゃなあ
戯れに未来ある娘御達を手に掛けた罪

おぬしの首程度では全然足らんが……その毛皮首、貰い受けるぞ?

ちゅうても、雌狐の首を落としたいと思う者はわんさと居る
わしは後方から、生まれながらの光で傷付いた仲間を癒そうかの
回復の際は、仲間の盾になる者や深手の者を優先し、先にわしが過労で動けんようにならぬようペース配分じゃ

おぬしのような性根の入っとらん毛では、たわしも作れんわ

敵が火を放ってきたら、その動きをみて、追い込まれて逃げ場がなくなったりせぬように立ち回らんとの
小さい火にあえて飛び込み、大火から逃れるのも果断と言うものじゃ!

火が迫るなら、水属性の属性攻撃でなぎ払い切り開くぞい



●断罪処刑、執行猶予無し
「不要なのは……おぬしの方であろう、雌狐」
 御手洗・そそぎ(ラバーカップのヤドリガミ様・f03566)は怒りを隠さない。
 己の享楽のために戯れに未来ある娘御たちを手に掛けた罪。
 それは決して許してはならないものであるからだ。
 諸余怨敵皆悉摧滅――――その白刃を振り払い、叢雲・雅(人間の咎人殺し・f04306)も睨む。
「最早、語るに及ばず。処刑される準備は出来ているな?」
「くふふ、処刑されるはおぬしらよ」
 疾駆、放たれる狐火。
 それは叢雲・雅の身を焼き焦がす。
 されど、御手洗・そそぎの放つ生まれながらの光。
 聖なる光が叢雲・雅の身を癒やし、再生させる。
 故の一直線、最短で、最速で踏み込み、刃を払う。
「かふっ……?! くふふっ、妾の身に傷をつけるとはのぅ!!」
「今更傷の心配か? 心配するならば、その素っ首の心配をするのだな」
 冷徹に言い放てば、返す刃が傷口を抉り、鮮血を散らす。
「妾をこれほどに追い詰めるとは、よいぞ、よいぞよいぞ、貴様らの断末魔、より聞きたい!!」
 さらに放たれる狐火は、されど御手洗・そそぎの水流を纏った薙刀で斬り裂かれる。
 放たれた狐火が斬り裂かれた事にすら笑みを浮かべたその一瞬。
「――――その首、貰い受ける」
 叢雲・雅が踏み込み、その素っ首に刃が走る。
 一文字一閃、雷鳴の如き速さで放たれたそれは雌狐の首を刎ねる。
「……美……事……」
 美しさすら覚える冴えの一閃に、雌狐も反応出来ず。
 ぽーん、と放おったように、首が飛び、地に落ちると同時に鮮血の徒花が零れ落ちる。
 どさり、と言う音が遅れて聞こえ、雌狐の骸も地に崩れ落ちた。
「おぬしのような性根の入っとらん毛では、たわしも作れんわ」
 御手洗・そそぎが吐き捨てるように言う。
 空を斬り裂く音を響かせ、刃の血を払い、納刀。
「処刑、完了」
 処刑人の断罪はここに終わり、享楽の雌狐はここに死に伏した。
 こうして人身御供は終わりを告げ、娘は村に無事に戻れた。
 その事を喜び、感謝する村人たち。
 感極まって、泣き伏せる娘を見やる。
「まぁ、安堵の顔を見るのは嫌いではない」
 叢雲・雅の呟きに、同意を返す猟兵たちは、平和の戻った村を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月08日


挿絵イラスト