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異世界に行ってパパになろう

#UDCアース #【Q】 #アサイラム

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#UDCアース
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#【Q】
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#アサイラム


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●グリモアベースにて
「誰か! 誰かUDCアースへ向かってくれないか!」
 グリモアベースを訪れた猟兵たちは、小走りで駆けまわるプルート・アイスマインドの姿を見つけた。声をかけると、慌てていたプルートは安堵した様子を見せ、猟兵を募った理由を語りはじめる。
「実はUDCアースの更生施設にいる一人の男『タカミチ』が、アリスラビリンスへと送りこまれることを予知したのだ。あの危険な世界にむざむざ旅立たせてしまうわけにはいかん……彼が世界を渡る前になんとか救出してきてほしい」
 山深くに隔絶された施設――『アサイラム(収容所)』にいる男が、アリス適合者へと覚醒しようとしている。それは由々しき事態と言えた。
 プルートによれば、タカミチは自らが生んだユーベルコードの迷宮に入っているらしい。彼を救出するためにはその迷宮を突破する必要があるだろう。
 とはいえ猟兵であれば、そう難しくない仕事にも思える。
 だが、状況は単純ではないようだった。
「タカミチが発するユーベルコードの高まりが、UDC怪物を呼びこんでいるのだ。力に目覚めつつある彼を手に入れようと、すでに奴らは更生施設に押し寄せ、その光景を凄惨極まるものへ変貌させている」
 邪神や眷属の襲撃を一般施設が凌げる道理はない。死臭がたちこめ、散乱した血肉が施設の床や壁を汚しているさまは、想像に難くなかった。
 そんな悪魔たちに殺到されればタカミチも無事には済むまい。迷宮が奴らに対する防壁代わりになっているとはいえ、捕らわれるのは時間の問題だ。
「だから私はおまえたちに声をかけた。群がるUDC怪物たちを蹴散らし、タカミチを救ってやれるのは猟兵しかいない……頼んだぞ」
 恐ろしく孤独なアリスラビリンスに彼が囚われてしまう前に――。
 悪辣なUDC怪物たちに捕らえられ、その眷属へと変えられてしまう前に――。
 プルートからそういう無言の願いを受け取った猟兵たちは、ひとつ頷いて返し、彼のグリモアが放つ光をその身に受ける。
 猟兵たちの体が眩い輝きに包まれ、そしてUDCアースへと消えた。
 それを見届けたプルートはグリモアを仕舞い、どこかを遠い目で見て、呟く。
「パパ活、か……」
 ――あれ、これもしかしてシリアスじゃなくね??

●衝撃の事実
 清涼な空気が満ちた山深くへと転移してきた猟兵たちは、3階建ての更生施設にすぐに突入していた。プルートの口ぶりからして一刻を争う事態っぽかったので考えるまでもなく脚が動いた感じだった。
 が、エントランスへ足を踏み入れた瞬間、猟兵たちは立ち尽くす。
 一同が目にした光景は、あまりに凄惨だった。
「ほぉら、パパー❤ はやく外出しちゃおーよ!」
「えぇ~? アカネちゃんはワガママだなぁ……じゃ行っちゃうか!」
「おいしいごはん食べにいこーよぉ❤ 私、今日のデート楽しみにしてたからぁ……おなか空いてるんだよぉー?」
「よぉし、パパたっかいフレンチおごっちゃうぞー☆」
「その……気になるお洋服あるんだけど……ちょっと手が出なくて……」
「どうしてすぐ言わないんだアカネ! パパが買ってあげるに決まってるだろ!」
「パパだーいすき❤ マンション買ってー❤」
「アカネちゃんにそう言われたら、パパ銀行に行くしかなくなるなあ!」
 ――可愛くも美しい金髪JKにデレまくるオッサンたちの姿が溢れていた。
 凄惨、だった。
 女学生に甘えられ、財布の紐を緩めまくるパパたちは転落まっしぐらだろう。銀行に行くパパはもう100mぐらい落下して潰れてるかもしんない。
 立ち尽くす猟兵たち。
 すると、その姿に気づいた女学生たちがパタパタと駆け寄ってきた。
「パパー❤ もぉ、来てたなら言ってよぉ~」
 曇りひとつないラブリー笑顔である。
 そしてその笑顔で勝手にパパ認定してくる。
 表情を虚無にする猟兵たちには知る由もなかった。
 この、大量の女学生たちが、絶大な人気を誇るパパ活女子『アカネ』であることを。
 正確には、パパ活推進の邪神教団によって『アカネ』になるべく整形・教育された女学生たち『アカネシスターズ』であることを。
 そしてもうひとつ――。
「パパもここに入所する気~? そんなのやめて、私とデートしようよっ☆」
 アカネたちがぴたっとすり寄って、1冊のパンフをちらつかせた。表紙にあるマークはこの更生施設の入り口にあったものと同じなので、どうやらこの施設のパンフのようだ。
 それにはデカデカと『パパをやめたい貴方へ』と謳い文句が記されており、中身を読んでみると年下女子の誘惑をいかに退けるかというメソッドが羅列されている。
 パパ活断ちの更生施設だった。
 真面目な面持ちで突入してきたけど、パパたちの収容所だった。
 つまりは猟兵たちの救出対象である『タカミチ』もパパだった。
 愛嬌をふりまくアカネがそばで何か言いつづけてる気がするけど、その声は遠い。

 猟兵たちがしばらく無心で棒立ちするしかなかったのは、言うまでもないだろう。


星垣えん
 真面目なやつを書こうとシナリオフレームを選んだら、いつの間にか『パパ活』という単語を書きまくっていた。
 フラグメントの導きって怖いよね。

 1章:なんもかんもパパ活が悪い。
 『パパ活邪神教団・会員』アカネシスターズとの集団戦です。
 パパ活のレジェンド(?)であるアカネに憧れ、悪しき邪神教団の力によってそのアカネの外見・精神を手に入れた女学生たち……それがアカネシスターズである!
 パパにはめっぽう強いけど普通にめちゃくちゃ弱いぞ!
 なんかまとわりついてくるので『オラァ!』って蹴散らしましょう。
 ちなみにママ活してる者もいるので女性もターゲッティングされます。

 2章:打って変わって真面目なボス戦。
 『七血人』悠久のシロガネとのボス戦です。
 迷宮に阻まれているため、タカミチには手出しできていない状態です。
 彼の救出の前に、シロガネを倒しましょう。
 この章だけ雰囲気ちがくね??

 3章:タカミチパパ救出?
 ユーベルコードの迷宮を突破して、タカミチを救出しましょう。
 パパ活断ちが苦しすぎてアリスラビリンスに導かれようとしている男だとしても。
 彼に教えてやりましょう。
 アリスラビリンスにJKは存在しないということを!

 それでは、皆様からのプレイング、お待ちしております!
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第1章 集団戦 『『パパ活邪神教団・会員』アカネシスターズ』

POW   :    私のパパになってください!❤
戦闘力のない、レベル×1体の【アカネに酷似した女学生(元気・快活型)】を召喚する。応援や助言、技能「【誘惑・快楽責め・精神攻撃・篭絡】」を使った支援をしてくれる。
SPD   :    私のパパでは…、駄目ですか…?❤
戦闘力のない、レベル×1体の【アカネに酷似した女学生(内気・淑女型)】を召喚する。応援や助言、技能「【誘惑・快楽責め・精神攻撃・篭絡】」を使った支援をしてくれる。
WIZ   :    パパー♪❤パパー♪❤
戦闘力のない、レベル×1体の【アカネに酷似した女学生(甘え・ロリ型)】を召喚する。応援や助言、技能「【誘惑・快楽責め・精神攻撃・篭絡】」を使った支援をしてくれる。

イラスト:葛飾ぱち

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シャルロッテ・ヴェイロン
(眼前の(ある意味)惨劇の光景を見て溜息一つ)
――なんなんですか、このケオスな状況は・・・(汗)。
私のようなアリス適合者が出てくるというから、こうして来てやったんですけど。
ていうか、「パパ活」って何?

もうこうなったら、やる気が失せる前に殲滅しましょう。
そんなにパパが欲しいっていうなら、格闘ゲームの父親キャラ(「実の息子に敵意を抱き、全力で葬り去ろうとしている」という設定を持つ)をぶつけてやりましょうか?

余裕ができたら、施設の職員に「なんでこんな状況になったか」とかインタビューしてみましょう。


久遠・翔
アドリブ・絡み・エロ歓迎
純潔死守


…うん?
あれ?俺達って確かアリス適合者助けに来たんっすよね
なんでまたパパ活に出会うの?

とりあえず目立たないように移動してタカミチさんを探そうと一つの個室に潜入

アカネシスターズの着替え中の中に入っちゃった

ちょっ、すみません!?と真っ赤になって謝り部屋を出ようとしたら即座に捕まり押し倒されます
えっ、な、なんで…ち、力が出ないんっすか?

実は自分の臍の下に刻まれてしまった淫紋の影響で大量の異性(意識男性なので女性が異性に当たる)に出会ったので快感に体が蝕まれ動きが鈍り周囲を魅了&発情させた結果(本人無自覚)

その後は個室で脱がされされたい放題
UC発動するまで弄られ続けます



 少女たちの誘惑により、オッサンたちの所持金が吹っ飛んでゆく。
 それはあまりの惨劇。
 シャルロッテ・ヴェイロンは盛大なため息をつくしかなかった。
「――なんなんですか、このケオスな状況は……ていうか『パパ活』って何?」
 自分と同じようなアリス適合者を生まれさせはしない、と勇んでみればコレである。
 そりゃため息のひとつも出ようってもんだった。
「俺達って確かアリス適合者助けに来たんっすよね……?」
 シャルロッテの横で、くてんと首を45度傾けるのは久遠・翔だ。
「なんでまたパパ活に出会うの?」
 翔さんは二度目のパパ活クライシスだったらしい。
 人生で二度もパパ活という事象に遭遇するとは夢にも思わなかった。
「あ、ママー❤」
「私に会いに来てくれたのー? 嬉しー!」
「いや全然そんなことはないんですけどね……」
 きゃぴきゃぴ駆け寄ってくるアカネシスターズを見て、小さく呟くシャルロッテ。
 だがそう当人らに伝えたところで、彼女らはあの手この手で迫ってくるに違いない。
「仕方ないですね。そんなにパパが欲しいっていうなら――」
 本日二回目のため息をつきながら、シャルロッテはゲーミングノートPCを操作。
 すると――。
「ぬぅん!」
「きゃああーー!?」
「おのれ許さんぞ! わしはもう貴様の父親などではない!」
「いたたたっ!? やめてパパー!?」
 筋骨隆々の格闘ゲームキャラが24体も現れ、寄ってくるアカネシスターズを容赦ない鉄拳で蹴散らした。『実の息子を葬り去ろうとしている』という設定を持つお父さんはパパ活の誘惑を無効化、むしろ仇敵と対した剣幕でJKを投げまくる。
 数秒もすれば、周囲は静かになっていた。
「さて、では職員でも捕まえて事の経緯などインタビューしてみましょうか」
「あ、じゃあ俺はタカミチさんの居所を探そうかな……」
「ではのちほど合流ということで」
「うん、のちほど」
 手をふりふりしつつ、別々に分かれる二人。
 シャルロッテがスタッフルームに突撃するのを横目に、翔は隠密行動を開始。
 情報を求めて手近な部屋に忍びこんだ。
 しかしここで耳寄り情報! 
 実は翔くん、エロい事態に巻きこまれる傾向が激強だ!
 つまりだね……。
「やーん❤ まだ着替え中だよー?」
「ちょっ、すみません!?」
 アカネシスターズがなぜか着替えの真っ最中だった。露になる肌や下着、はちきれんばかりのおっぱいを目撃した翔は赤面して俯き、慌てて退室しようとする。
 しかしドアノブを握ろうとした手を、アカネが掴む。
「えー? 逃げなくていいよママー❤」
「待ってー☆」
 何人もの半裸のアカネシスターズに捕まり、床に押し倒される翔。
 じりじりと包囲してくる彼女らの息遣いは荒い。あとなんか表情がエロい。
「ふふ、ここで遊んじゃお……?」
「ちょっ、俺はそういうつもりは……な、なんで力が出ないんっすか?」
 抵抗も虚しく、あっさり衣服を剥かれまくる翔。
 自分の身に刻まれた淫紋とかいうアレがアカネたちを発情させ、体を快感の呪縛で蝕んでいるとは知る由もないのであった。
 なおその後も好き放題された翔だったが、なんやかんやアカネたちを退けることはできたので、いちおう純潔は守られたようです。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エミリロット・エカルネージュ
●POW
この娘達の言う『パパ』って……金銭からんだアレ的な意味でのソレだよね?

只の年の差がある恋愛なら何も言う事は無いんだけど、そうじゃないだろうし

ビスマスちゃんに押し付けられた物でギョウザライダー・チルド(南瓜のなめろう入り餃子の鎧装)を攻撃力重視で発動させて

手持ちの桜モツアン餃子や餃子パフェ(武装)等のスイーツ餃子を『鎧無視攻撃』で『大食い』させてご馳走して、動けない程に満腹にさせて色んな意味(いかがわしい)での戦意を削いじゃおうか

『残像』で動き回って複数を『範囲攻撃』で『大食い』させる感じで

面倒な攻撃は『残像』と
水餃子バリアで『盾受け』していなして立ち回り





※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
むぅ、これが有名なパパ活…
ねぇパパ。私芋煮食べたいの。って言って回ったら芋煮奢ってくれるのかな?
超絶可愛い私が試してみるのもありだね。

とりあえずおっさん達に芋煮食べたいのーと甘えた声(棒読み)で言ってみるよ。
本当に出てくるようなら、貰った後は用済みなので、貰った芋煮を食べながら【芋煮ビット】で芋煮をぶっかけるよ。
芋煮をお出しできない役立たずなら、全員に芋煮をぶっかけるよ。
アカネ?当然芋煮をぶっかけるよ。
そう、これが私の芋活だよ。



「ねぇ、パパー。今日なに食べさせてくれるのー?」
「えーっとねぇ、何にしようかなー?」
 猟兵らが入りこもうとも、構わず行われているアカネとパパとのやりとり。
 それをじっと見つめているルエリラ・ルエラ。
「むぅ、これが有名なパパ活……」
「有名なの……?」
 エミリロット・エカルネージュが、訝しげに細められた金眼をルエリラに向けた。
 対してルエリラはくるっと振り返る。
「ねぇパパ。私芋煮食べたいの――って言ったら芋煮奢ってくれるのかな?」
 話聞いてねえ。
 この娘、芋煮を食べることしか考えてねえ。
「いや、パパって言ってもこの娘達の言う『パパ』はいろいろアレ的な意味だろうし……やめておいたほうがいいんじゃないかな?」
「そうかな? でも芋煮が貰えるならやる価値はありそう」
 エミリロットが諫めようとしても、ルエリラのパパ活デビューの決意は変わらなかった。
 なんて、していたらである。
「あっ、ママー!」
「ちょっと私たちとお話しなーい?」
 廊下の向こうからアカネシスターズが猛進してきていた。その笑顔や元気な声は健やかな魅力にあふれている。とても自分より小さい少女にたかろうとしているとは思えません。
 しかし、いざエミリロットに抱き着こうとダイブした一人のアカネは――密着すること叶わず、そのまま床にキスをした。
「いったーい……!」
「それは残像です」
「残像!?」
 顔をさするアカネが振り向けば、そこにはすまし顔のエミリロット。
 心の同胞から貰ったドライバーを腰に装着すると、彼女はユーベルコードを発動した。
『Chilled Standby!』
 ドライバーから音声が鳴り響き、餃子型(南瓜なめろう入り)の鎧装が体を覆う。同時に力も強化されたエミリロットは、その脚力でもってアカネシスターズの間を駆け回った。
「それじゃ戦意を削いじゃおうか」
「んむー!?」
「何これ美味しい――けどやめてやめて無理無理!」
「遠慮しないでいいよ」
 高速移動しながら、シスターズの口に餃子を突っこむエミリロット。
 餃子のパフェ、桜餡に桜花塩漬けとモッツァレラチーズを包んだ餃子、どれも美味い。だがその量が殺人的すぎたので、アカネたちは一人またひとりとお腹を押さえて倒れていった。
 一方。
「パパ。芋煮食べたいのー」
「え、芋煮?」
 エミリロットが着実に仕事をこなしている中、ルエリラはパパ活に励んでいやがった。
 愛想のない目つきと凄まじい棒読みからして、明らかにパパ活の才能がなかったが、それでも少女の瞳は期待で輝いている。芋煮を貰えるのではとソワソワしている。
 だが現実は非情だった。
「うーん。今すぐには芋煮はちょっと……」
 やんわりと断るパパ。
「じゃあ必要ないのー」
「ぐあーーっ!?」
 容赦なく無数の芋煮(ユーベルコード)をぶちまけるルエリラ。
 パパたちは芋煮を用意できない。そう知った途端、少女の眼は一瞬で、路上の空き缶を見るそれに変わっていた。ワンチャン空き缶よりひどい。
「ちょ、パパたちに何してるのー!?」
「そんなの火傷しちゃうじゃ――」
「口出しするなら芋煮をぶっかけるよ」
『ぎゃあーー!?』
 大事なパパを助けようとアカネシスターズが止めに入った。だがルエリラは彼女らにも容赦なく芋煮をぶっかけ、ごろごろと床を転げさせる。毎度毎度芋煮がほっかほかなんや。
「ルエリラちゃん、豪快だね……」
「これが私の芋活だよ」
「帰る前に掃除しないといけないね……」
 グッと親指を立てるルエリラの足元の芋煮だまりを見て、エミリロットは事後の心配をするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です

▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。

▷戦術行動
パパ活…?何を言っているのだこの小娘どもは、う…頭がオカシクなりそうだ!
「ええい離れろ!
ケシカラン格好でケシカラン事をしてケシカラン小娘どもめ!
この東雲少佐が再教育してやるわ!」
【威厳】を以てパパ活の誘惑を跳ね除け、二刀を抜刀。
「悪餓鬼め!
反省せよ!悔い改めよ!
婦女子がみだりに異性に接触するんじゃない!
胸元を開くな!襟は閉めろ!
スカートが短すぎる!」
説教しながら【強制改心刀】でバシバシ折檻。
側から見るとそういうプレイに見えるだと?
私は真面目にやっているんだぞ!決して楽しんでなど…!


ディー・ジェイ
「よーしパパ、張り切ってガールズハントしちゃおっかな!」

・ガールズ"ハント"
今日はガスマスクを脱いでいい笑顔と共に女性の波に飛び込んでいくぜ!用意したのは渋いフェイス!札束!そして…網とワイヤー。
高い葉巻と札束をひらひらさせて、いかにもなおじさまを見せつけながら甘いセリフと共に色んなアカネ達を集めていく。俺の身体には触れられない程度のほんのわずかな距離を絶妙に調整。

そして集まったらワイヤーと網を匠に操ってきっちり縛り上げる。

いい身体してるが…この中には俺の求める美人はいないようだ。
悪いが、外見丸々借りただけの自分を磨かねぇ女には興味ないんだわ。

※アドリブ大歓迎、食えない猫かぶりオッサン



 シスターズでごった返すエントランスの一角。
 そこに一際、華やかなJKだかりが出来上がっている。
「わー、それコスプレ? かっこいー☆」
「ねえねえ、私とパパ活したり……しない?」
「パパ活……? 何を言っているのだこの小娘どもは……」
 アカネたちに包囲されていたのは――齢五十の帝都軍人、東雲・一朗である。
 彼にはアカネたちの提案の意味がまるでわからなかった。まるで初めて聞く方言のようにさえ感じられて、一朗は荒れ狂うJKの嵐の中でぐっと眉間を押さえる。
 しかし、彼と一緒にシスターズに囲まれている男は違った。
「よーしパパ、張り切ってガールズハントしちゃおっかな!」
「きゃー☆ 私らハントされちゃーう❤」
「えー、なら先に私をハントしてー❤」
 自分に密着せんばかりに寄ってくるアカネたちへ、オッサン傭兵もといディー・ジェイは爽やかな笑顔を振りまいていた。さもそういう遊びには慣れているとでも言うように、ディーは葉巻を咥えながら札束をひらひらさせる。 
「ほーらパパがお小遣いをあげようか」
「やたー! パパありがとー!」
「愛してるー☆」
「ははは、まったく可愛い子たちだ」
 歓喜するアカネシスターズを、オジサマスマイルであしらうディー。しかしその体は不思議とアカネたちの伸ばす手をのらりくらりと避けていて、決して彼女らに一線を踏み越えさせることはない。
 どうやら何か企んでいるらしい――と一朗は一目で理解した。
 理解はした。
 しかし、限界だった。
「……ええい離れろ! ケシカラン格好でケシカラン事をしてケシカラン小娘どもめ! この東雲少佐が再教育してやるわ!」
「きゃああーー!?」
 身が竦むような厳かな声でアカネたちを遠ざからせ、一朗は二振りの刀を抜いた。
 旧式の退魔刀と愛刀『影切』である。
「悪餓鬼め! 反省せよ! 悔い改めよ! 婦女子がみだりに異性に接触するんじゃない!」
「なになにこわーい……!」
「パパぁ、ちょっと落ち着いてよぉ……?」
「誰がパパだ!」
『ひぃーっ!?』
 二刀流で怒鳴ってくるおじさんから、シスターズは悲鳴をあげて逃げ回る。それでも一朗は彼女らを教育のために追い回し、べしべしと刀の峰で叩いてゆく。
 辛くも一朗の教育を逃れたアカネたちは、怯える仔犬のようにディーのもとへ集まった。
「パパ、あの人怖ーい」
「ねぇ、守ってくれるよね……?」
「ああ、もちろんだとも」
「さすがパパー❤」
 庇護を求めるアカネたちに、変わらず優しく接するディー。
 ――が、気さくなナイスミドルの表情はここまでだった。
「いい身体してるが……この中には俺の求める美人はいないようだ」
「ん? パパ何か言っ――ってキャーッ!?」
「何これ……動けない!?」
 アカネたちが己の状況に気づき、ざわめく。その体はいつの間にかディーが仕掛けた網とワイヤーによって拘束され、ろくに身動きも取れない状態になっていたのだ。
「ひ、ひどいよパパー!」
「放してよー!」
「悪いが、外見丸々借りただけの自分を磨かねぇ女には興味ないんだわ」
 騒ぎつづけるシスターズに背を向け、ゆっくりと一服するディー。
 すると振り向いた先には――。
「胸元を開くな!」
「襟は閉めろ!」
「スカートが短すぎる!」
「もぉー! しつこいよぉー!?」
 さながら風紀指導のように、二刀流でバッシバッシやってる一朗がいた。
 別に何もおかしなことではない。その刀は肉体的な傷は与えず、邪な心のみを斬り払う斬撃である。だから一郎の言葉どおり正真正銘の教育なのである。
 だが。
「傍から見てると一番パパ活を楽しんでる気がするな……」
 ディーはついつい、そう思わずにはいられなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鳳城・那由多
まぁ、UDCアースには面白い更生施設があるのね

あらあら、可愛らしいお嬢さんたち
私はパパじゃないのだけれど、ママでもいいかしら?
ふふふ、私はどんな貴方たちも愛してあげますよ
【誘惑】と【おびき寄せ】でママ活ターゲットにされますわ
素直に欲望を口に出して可愛い子たちね♪

だけれど、貴方たちに私が1番あげたい愛はこれなのよね
UCを使用してラルゴとヴィヴァーチェを召喚して
シスターズを攻撃しますわ
自分に纏わりついてくる子たちには
【歌唱】の【呪詛】で動きを鈍らせてその間に回避しますわね


ティエル・ティエリエル
WIZで判定

「パパ活、ママ活ってなんだー!ママみたいに絵本読んでくれることかな?」
まぁいいや!よく分かんないけどオブリビオンのことだからよくないことだよね!
どかどかーんとさっさとやっつけていくぞー!

なにかママー♪ママー♪とかいいながら近寄ってくる女学生(甘え・ロリ型)を
どかーんと【お嬢様ビーム】で焼き払っちゃうよ♪
ボクよりずっと大きいんだからママに甘えちゃいけないんだよ☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



 エントランスに響く、シスターズの騒ぎ声。
 鳳城・那由多はそれを聞き、彼女らが順調に撃破されているのを感じ取っていた。
 感じ取りながら、ぺらぺらと施設のパンフをめくっていた。
「まぁ、UDCアースには面白い更生施設があるのね」
 読み進めながら、ふふっと笑う那由多。
 そしてその隣では、ティエル・ティエリエルが頭に「?」と浮かんでいそうな顔でパタパタと飛んでいた。
「パパ活、ママ活ってなんだー!」
 8歳の妖精・ティエルちゃんの心からの叫びである。
「ママみたいに絵本読んでくれることかな?」
「気になりますか? なら私が見せてあげますね」
「えっ、ありがとう那由多ー!」
 何の気ない提案にパアッと喜んだティエルに、ひとつ微笑みを見せて、那由多はその辺に集まっていたシスターズ(低身長)に歩み寄った。
「あらあら、可愛らしいお嬢さんたち。私はパパじゃないのだけれど、ママでもいいかしら?」
「えっ、もちろんだよー!」
「やったーママだー! ママー❤」
「ねーママー? 二百坪のおうち買ってー?」
「ふふふ、素直に欲望を口に出して可愛い子たちね♪」
 わらわら殺到して、競うように無茶苦茶言うアカネたちを、那由多は慈母のごとき柔らかな笑顔で歓迎した。
 完全に甘やかしモードになっている那由多を見ながら、ティエルは首を傾げた。
「これがママ活? んー、やっぱりわからないぞー!」
 わーっ、と手足を放り出して理解を諦める妖精っ娘。
 だが次の瞬間、ティエルはママ活とはどういうものであるかを、那由多から完璧に教授されるのだった。
「正直に表現できるのは、私、いいことだと思うの」
「わーママに褒められたー!」
「わーいわーい! ママ大好きー☆」
「だけれど、貴方たちに私が1番あげたい愛はこれなのよね」
「えっ?」
 微笑む那由多が自分たちの後方を指差していたので、アカネたちは後ろを振り返った。
 するとなんということでしょう。
 漆黒の鎧を纏った恐ろしい槍騎士と、その身を青白く燃え立たせた巨大な狼が、彼女らから1mとない距離に立っているではありませんか。
「えーと……ママ?」
「愛、よ」
 微笑みを絶やさぬ那由多の前で、茫然と立ち尽くすシスターズ。
 そうして数秒後、騎士と狼の猛攻撃を受けて彼女らは阿鼻叫喚となったのだが、それを見ていたティエルはポンと手を叩いた。
「なるほどわかったよ!」
 そう言うなり辺りに目を配るティエル。
 新たなアカネたち(ロリ)が「ママー♪」と自分に向けて走ってくるのを見つけると、そのまま彼女は自ら飛んで近づいた。
「ママー♪ 私に都心のタワマンを――」
 自分を迎えてくれている、と思ったロリアカネは会心の笑顔で欲望を口にする。
 対してティエルはレイピアの先をスッ。
「えーいどっかーん!」
『ぐぎゃー!?』
 レイピアの切っ先からぶっ放された謎ビームが、足元から盛大にロリアカネを吹っ飛ばした。
 あまりに豪快。
 あまりに無慈悲。
 ママ活とは甘いばかりでなく、時に厳しい母のごとく、苛烈に接してあげることである。
 と、ティエルさんは那由多ママから学んでしまったようです。
 というわけでロリアカネはくるくるときりもみ回転。頭から壁にめりこんで腰まで埋まると、それきりぴたりと不動産の要求はしなくなった。
「ボクよりずっと大きいんだからママに甘えちゃいけないんだよ☆」
「ふふ、そうね。そのとおりだわ」
 無邪気に言ってのけたティエルを見上げて、那由多はくすりと声をこぼした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルトルファス・ルーテルガイト
(アドリブ連携絡み&色気歓迎)
(※『パパ活邪神協会』に捕獲対象にされている子です)

「…うわぁ…、またあいつ等かよ。
…ソレにしたって、今回はやけに数多くないか?
…まぁ今はこいつらに構ってる暇はない、急いで適合者を」

『あ、見~つけた❤』
それは死(意味深)を告げる鐘の音の如く。
途端に四方八方からアカネの顔した女子達が一斉に飛び出して
俺を捕獲しようと迫ってくる!?
「…止めろ、来るな?!」と必死に剣を振るうが多勢に無勢
俺を捕獲する為に『教育』されたかの如き手腕で責め立てられる

堕ちる訳に行かないと、必死に『選択UC』発動するが
ロベリアの性格的に、危機は脱しても精力を絞られる運命は
避けられない気がする…。


久遠・翔
アドリブ・絡み・エロ歓迎
純潔死守

ひぃひぃ…酷い目にあったっす…
ふらつきながら何とか移動…正直下着の湿り気が気持ち悪いっすけど…

も、もぅ流石にこんな事は起きないはず…
近くの部屋をいくつか探しますが…見つからない
おかしいなぁと思ったら背中をつんつんする人影が…って、さっきのアカネシスターズ!?
えっ、何しているのって…シロガネってのを探して…こっち?

なんか壁の傍に連れていかれ…って、隠し扉?
中に入るとボスがいるのか?と思いつつ入ると…アカネシスターズ(完全発情期モード)がたくさん

…うん、なんかこの展開さっきも見たぞー?
襲われて服脱がされ貪られます

UC発動させ使役獣化させますが…数が多すぎて気絶します



「……うわぁ……またあいつ等かよ……」
 アカネシスターズを見た瞬間から、ルトルファス・ルーテルガイトの脚は床に根を張ったように重くなっていた。
「……まぁ今はこいつらに構ってる暇はない、急いで適合者を」
 気を取り直し、とりあえず廊下を歩きだすルトルファス。
 そしてその矢先、前方の突き当たりを横切るアカネシスターズ。
『あ、見~つけた❤』
「俺もしかして呪われてる?」
 フッ、と笑みを零すルトルファス。
 一拍の間。
「パパー❤」
「あ~ん大好きぃ~❤」
「……止めろ、来るな?!」
 四方からダイブしてくるシスターズを剣で追っ払うルトルファス。アカネたちの数はあまりに絶望的であり、3秒後にはルトルファスは「あーっ」と床に引き倒されていた。
「止めろーっ!?」
「遠慮しないでパパ❤」
「私たち、パパの気持ちいトコ全部知ってるから……❤」
「だからそれを止めろって……あっ……」
 語気を強めるルトルファスだが、シスターズの弄る手は止まらない。しかもなぜだか的確に責めてくるので、ちょっと抵抗がためらわれて――。
「って堕ちる訳にいくか! ロベリア!」
「きゃっ!?」
「やーん邪魔が入ったー!」
 召喚した大精霊ロベリアの力でシスターズを払いのけ、甘い責め苦から脱出するルトルファス。
 だが代償は大きかった。
 まず上半身の服が持っていかれていた。
 そして露になった裸体を、ロベリアが舐めるように見つめていた。
「いや、あの、待てロベリア……」
「♪」
 にじり寄るロベリアから逃れる術は、ルトルファスにはなかった。

「何か聞こえるっす……?」
 壁にもたれながら廊下を歩く翔が、男の悲鳴にびくっ。
 何故だろう、他人事ではない気がした。
「それにしても酷い目にあったっす……うぅ、下着の湿り気が気持ち悪い……」
 ぎこちない歩き方で廊下を進む翔。
 シスターズから命からがら逃れた彼女は、再び施設内の捜索にかかっていた。
 が、手がかりや情報は見つからない。
「おかしいなぁ……これだけ探して――ん?」
 背中をつんつんされる感覚に、振り返る翔。
「ママー❤」
 アカネだった。
「ア、アカネシスターズ……!」
「ママ何してるの?」
「えっ……シロガネってのを探して……」
「ならこっちだよぉ☆」
「え、連れてってくれるんすか?」
「うん❤」
 アカネに手を引かれて廊下を歩いてゆく翔。用心がゼロ。
 で、着いた先は――壁の前。
「ここの隠し扉の奥だよ❤」
「隠し扉? 中にボスでもいるんすか?」
「まあまあ入って入って」
「わ、わかったっす……あっ!?」
 壁は回転扉のようになっていて、翔は勢い余ってころころと転がりこむ。
 中は暗く、何も見えない。
「いたたっ……」
「明かり点けるねー、ママ」
「あ、お願い――」
 体を起こした翔が、辺りの光景を見てぴたりと止まる。
「おかえりママー❤」
「もぅ、遅いよぉ❤」
「明日の朝まで離さないからぁ……❤」
 アカネシスターズに囲まれていたからである。
 完璧に発情してやがるアカネシスターズに包囲されていたからである。
 翔は悟ったように、笑った。
「……うん、なんかこの展開さっきも見たぞー?」
 刹那、一斉に襲撃される翔さん。
 やはり淫紋とかいうアレから逃れることはできなかったんや……。
 なお、ユーベルコードで彼女らを懐柔することで今回も純潔は守られました。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アイ・リスパー
「邪悪なUDCの手からタカミチさんを救出してみせま……
って、パパ活!?」

突然の展開に【チューリングの神託機械】で接続した電脳空間の万能コンピューターがエラーを出します。

「と、とはいえ、敵はUDCには違いありません。
神託機械なよる最適な対処方法は……
わ、私もパパ活で対抗っ!?」

くっ、計算結果ならば仕方ありません……
私もアカネシスターズに対抗して手近なパパを誘惑しましょう。

「アカネシスターズの皆さん。あなた方の作戦には一つ大きなミスがあります。
それはクールな頭脳キャラがいないことですっ」

私の魅力である冷静さと知的さを全面に出してパパを誘惑しますが……

「ま、負けましたっ!?
胸の差ですかっ!?」orz



「私に任せて下さい! 邪悪なUDCの手からタカミチさんを救出してみせまパパ活!?」
 登場した瞬間からアイ・リスパーは狼狽した。
 予想だにしなかったパパ活風景に、アイの思考が接続する万能コンピューターもすでにエラーを連発である。ド頭から万能属性が死んでいる。
「し、しかし敵はUDC……応戦しないわけにはいきません!」
 心を落ち着かせ、再トライするアイ。
 するとそれが作用したか、万能コンピューターも通常の挙動を取り戻していた。
「出ました! 私もパパ活で対抗……パパ活で!?」
 たぶん取り戻している。
 たぶん。
「くっ、計算結果ならば仕方ありません……すみません! そこのパパー!」
「そこのパパって……俺かな?」
「えーこの子誰ー?」
 計算に従ったアイが、アカネに絡まれていたオッサンに声をかけた。
「アカネシスターズの皆さん。あなた方の作戦には一つ大きなミスがあります。それはクールな頭脳キャラがいないことですっ」
「ク、クールな頭脳キャラ!?」
「私が手本を見せてあげますっ!」
 ぎゅっ、とパパの手を取るアイ。
 そのままアイは上目遣いでパパを見上げて。
「パパ、私ね……国立図書館の所蔵品が読みたいの❤ 週末つきあって?」
「は、はあ」
 困り顔のパパ。
 国立図書館――それは間違いなくデートではない。アホのパパでもわかった。
 ぎゅっとパパの腕を抱き寄せるアカネ。
「パパ? 向こう行こ?」
「そうだな!」
「負けました!? 胸の差ですかっ!?」
 離れてゆくパパとアカネの背を見送りながら、崩れ落ちるアイ。
 胸の差もあるかもしれない。
 しかしそれ以上に大切なものがトリプルスコアついてる――と神託機械が導き出していたことを、アイはまだ知らなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミリア・ペイン
うわきっしょ、何アレ?吐きそうなんだけど
あんな意志薄弱なオッサンなんて助けなくていいじゃないの、今すぐ帰らせて…
冗談よ、ちゃんと助けるわ

【WIZ】
私にソッチの気は全くないけれど
お前達が長身で低音ボイスのかっこいいお姉様だったら
危うく陥落していたかもしれないわ

でも残念
甘えた声で馴れ馴れしくすり寄ってくる
人生舐め切ってる様なお前達みたいな奴らは
私の一番嫌いなタイプなのよ

ああもう鬱陶しい、近付くんじゃないわよ【狂気耐性】
【呪詛】を込めたグーパンを顔面にぶち込んでやるわ

無理なら普通に容赦無くUCで蹴散らすわ

世の中そこにいるオッサン共みたいな腑抜けばかりではないの
世間の厳しさを思い知りなさい

アドリブ歓迎



 オッサンと女学生。
 それを見るミリア・ペインの赤い瞳は冷たかった。
「うわきっしょ、何アレ? 吐きそうなんだけど」
 おまけに毒も半端なかった。
「あんな意志薄弱なオッサンなんて放っといて帰りたいけど……仕方ないわね」
 猟兵として責務は果たす。
 と、ミリアはツギハギだらけのぬいぐるみをむにむにしつつ、非常に重い足取りでアカネシスターズの前に出ていった。牛歩。
「わーい、ママー❤」
「ぬいぐるみカワイー☆」
 寄ってくるロリアカネの一団。
 だがミリアは彼女らをするりとかわし、告げた。
「私にソッチの気は全くないけれど。お前達が長身で低音ボイスのかっこいいお姉様だったら
危うく陥落していたかもしれないわ」
「ちょうしん……」
「ていおん……」
 指をくわえてしょんぼりするロリアカネたち。オッサンであればここで甘やかす一言を放ってしまっているだろう。
 しかし! ミリアさんは違う!
「甘えた声で馴れ馴れしくすり寄ってくる、人生舐め切ってるお前達みたいな奴らは私の一番嫌いなタイプなのよ」
「そんなぁ!」
「うぅっ……」
「い、いじわるに負けないもん! ママー!」
「近づくんじゃないわよ」
「ぶべっ!?」
 駆け寄ってきたロリアカネの顔面にグーパンをぶちこむミリア。
 そのまま死体のように沈黙して床を滑ってゆく仲間を見送ると、アカネたちは震えた。
「グ、グーで……」
「パパだったら絶対ありえないよぉ……」
「世の中オッサン共みたいな腑抜けばかりではないの。世間の厳しさを思い知りなさい」
『た、たすけてー!?』
 逃げ惑うロリアカネたち。拳で無双するミリア。
 世の中、可愛さだけではどうにもならないこともある――そう痛感しながらロリアカネたちは次々とKOされてゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『七血人』悠久のシロガネ』

POW   :    一騎当千
【魂を燃え上がらせる程の全身全霊】に覚醒して【自身の総てを出し尽くす永劫覇王】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    古今無双
【古今東西ありとあらゆる武術の神髄】【物理法則を無視した全ての力を消滅させる理】【それ総てを呑み干す強靭な精神】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    堅牢不落
全身を【不壊の王の銀鎧】で覆い、自身が敵から受けた【全てのダメージを無効化・反射し、それ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。

イラスト:白暁

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は死之宮・謡です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 エロトラブルに巻きこまれる者を出しながらも、猟兵たちは何となくこう……ぶち抜く感じでアカネシスターズの邪魔を突破した。
 すると少し奥に行った広間っぽいところに、普通にオブリビオンがいた。
「私の邪魔をしに来たのか?」
 駆けこんだ猟兵たちへ背中を向けながら声をかけたのは――騎士鎧を纏った女。
 彼女が対していたのは半透明な壁だ。タカミチが作り出しただろう迷宮の外壁が、部屋の奥のほうに顔を出しているらしい。女騎士は握った戦斧を壁に叩きつけるが、硬い迷宮はびくともしなかった。
「この強い力……私がいただく」
 そう口にするなり振り向いた女――『七血人』悠久のシロガネの気迫が弾け、豪風と錯覚しそうなプレッシャーがそこにいるすべてを襲った。
 圧倒的な、強者の風格。
 それを猟兵たちは一瞬で感じ取った。
 そしてだからこそ思った。

『どうしてこのオブリビオンはここに来てしまったんだろう……』

 と。
 思うしかなかった。
 とてもパパ活断ちの更生施設とかいうエリアに来てはいけない存在だった。
「私を阻みたくば力を示せ。そのすべてをねじ伏せて……私が貴様らを冥土に送ってやろう」
 とか言って、気を抜けば倒れそうな圧をビンビンに発してるけど、それがパパ活断ち施設の一室で行われていると思うと猟兵たちはただ何とも言えない顔をするしかなかった。
 入所者が日頃、互いの気持ちを語り合い、励ましあったりしているトークルームで、シロガネが凄んでいるのだと思うと、申し訳なさすら感じてしまった。
 というかあえて言及しなかったけど、シロガネさんの背後にあるタカミチの迷宮の壁もピンク色だし、なんかもう緊迫するほうが無理だった。
 だが猟兵の戸惑いなどお構いなしに、女騎士は戦斧をぐるりと回転させる。
「七血人が筆頭――悠久のシロガネ、参る」
 直前までJKたちと戯れていたのが信じられないぐらい、空気がガチになる。

 果たして猟兵たちはこの凄まじい緩急に耐えられるのか!
 頑張れ負けるなイェーガー! 生きていればそういう日もあるもんだ!
ティエル・ティエリエル
WIZで判定

「むむむー、真面目そうなフリしてるけどタカミチをパパ活に引き戻しにきたんだろ!やっつけてやる!」

ボクにはお見通しだぞと言わんばかりにビシっとレイピアを突きつけて宣言!(わかってない)
背中の翅を羽ばたいて「空中浮遊」、「空中戦」で襲い掛かるよ!

上空からレイピアでチクチク攻撃するけどあまり効果がないかな?
でも大丈夫!そんな鎧を着こんでてもボクのユーベルコードの前には無意味だよ!
【妖精姫のいたずら】を発動して鎧の隙間にぴゅーんと入り込んで内側からこちょこちょしていっちゃうぞ!
ふふーん、これでいつまでも真面目そうなフリなんてできないでしょ♪

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


ディー・ジェイ
「いや、周りの空気見えてなさすぎだろ」

・高潔な騎士への効果覿面
基本は距離を詰めさせないよう移動しながら銃撃の繰り返し。
堅牢不落を使用した瞬間に銃撃を止め、ピンを抜いたPartyCrackersで耳と目を一時的に潰してやる。
攻撃じゃない、ただの嫌がらせだ。

運よく目が潰れて隙が生まれたら奴の脚に向けてlogのワイヤーを射出し巻き付ける。視界が戻ったら真っ先に"銃口が頭部に向いている"事に意識を向かせ、防御態勢なり頭を逸らすなり何かしらのアクションを取らせた上で、ワイヤーを引き戻し転ばせる。
何度でも言う、ただの嫌がらせだ。

あとは自滅するよう能力使いまくらせよう。

※アドリブ大歓迎、限界だツッコむね!



「いや、周りの空気見えてなさすぎだろ」
 あまりにガチすぎるシロガネの様子を見て、ディーの口からは思わず率直なツッコミが零れていた。
「見えてない? 何を言ってるかさっぱりわからんな」
「そりゃそうだろうな」
 あくまで武人の顔を崩さない人に皮肉っぽく返すディー。
 そんな両者の間にぴゅーっと飛んで入ってきたティエルは、くるりと身を翻して宙に静止して、風鳴りのレイピアをシロガネに突き出した。
「真面目そうなフリしてるけどタカミチをパパ活に引き戻しにきたんだろ! やっつけてやる!」
「それも違うだろ」
 食い気味に挟まれるディーのツッコミ。
 ティエルちゃん8歳、もちろん事情とかが全然わかってませんでした。
「ぱぱかつだのと意味のわからぬ言葉で惑わせようというのだろうが、そんな手にかかる私ではない!」
 事態をややこしくする台詞を吐きながら、シロガネが身構える。戦斧を己の頭上で回転させると、勢いこんで二人に向けて突撃を仕掛けてきた。
「おっと、簡単に近づかせはしないぜ」
 ディーはすかさず『AR-MS05』の銃口を向け返す。銃弾をシロガネの進路上にばらまいて出足を止めると、空中から接近したティエルがレイピアの連続突きを繰り出した。
「それー!」
「ちょこまかと……だが、そんな小さき刃で私を怯ませることはできん!」
「わわっ!?」
 振り上げた戦斧の風圧が、ティエルを後ろに退かせる。シロガネの纏う騎士鎧は彼女の強さに見合うほど頑強で、ティエルの小さなレイピアでは貫くことは叶わなかったのだ。
 しかし、ティエルはそう見るや、きゅぴんと青い瞳を光らせた。
「ならこうしてやるー!」
「……き、貴様!」
 ティエルの取った行動にシロガネがわずか虚をつかれる。
 なんとティエルはその小さな妖精の体を、シロガネの騎士鎧の隙間に滑りこませ、彼女の衣服の内側にまで侵入してしまったのだ。
 服の内側――それはつまり、最高に無防備な間合い!
 ティエルの両手の指が、わきわきと蠢いた。
「ふふーん、これでいつまでも真面目そうなフリなんてできないでしょ♪」
「貴様……やめろ……!」
 シロガネの肌の上を這い回り、あらゆる箇所をくすぐりまくるティエル。磨き上げた悪戯の手腕が火を噴き、シロガネの体が縮こまって固まる。
「こうなれば……!」
 くすぐり攻撃を跳ね返さんと、シロガネの銀鎧が変形を始める。服の内にある敵を倒すのは困難と判断し、ユーベルコードでの反撃を試みようとしたのだ。
 が、そのとき、彼女の視界で閃光が弾け、爆音が耳をつんざいた。
「ぐっ……!?」
「悪いな。嫌がらせさせてもらうぜ」
 頭部を覆うガスマスクの下で、ディーがにやりと笑う。スタングレネード『PartyCrackers』でシロガネの感覚を一時的に潰したディーは、その隙に手袋の仕込んだワイヤーを彼女の足元めがけて射出した。
「小癪な真似を……」
「もう回復するか。なら」
 眩んだ目を開くシロガネに、ディーは再びAR-MS05の銃口を向けた。朧気ながらそれが銃であることを認めたシロガネはその場を離れるべく跳躍――したが、体は後退するどころか転倒していた。
 床から上がりかけたその脚を、ディーのワイヤーが絡めとっていたからだ。
「……貴様、まともに戦う気があるのか!」
「まさか。これが攻撃なものか。ただの嫌がらせだ」
 不遜に笑うディーを見上げてシロガネは、ぎり、と噛みしめるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アイ・リスパー
「くっ、この圧倒的な威圧感……
間違いありません!
……この人は『委員長属性』のパパ活の人です!」

七血人が筆頭と言っているくらいですから、委員長属性の最高峰、生徒会長かもしれません!
くっ、所詮は地味な図書委員レベルな私では太刀打ちできませんか……
ふーんだ。

「こうなったら生徒会長だろうと容赦はしません!
力づくで私の魅力の方が上だと教えてあげましょう!」

【電脳の天使】で魔法少女に華麗に変身!
地味な図書委員が可愛い格好をしたときのギャップ萌えを見せてあげましょう。
メイド(注:冥土です)がなんとかと言っている生徒会長には負けません!

強化された情報処理能力で【マックスウェルの悪魔】で炎を放って攻撃します!


エミリロット・エカルネージュ
……とても貴女がアカネ姉妹達と繋がってると思えないんだけど

そう言ってる場合じゃないよね

●POW
餃牙練空拳・緋龍咆を発動
部屋の空間の壁スレずれを『空中戦』で『ダッシュ』し『オーラ防御』で覆った『残像』で実体分身を作り設置し『念動力』で操作し撹乱しつつ

棒餃功筒で『誘導弾』と『属性攻撃(餅)』込め『乱れ撃ち』で牽制

敵の攻撃は『オーラ防御』と『激痛耐性』で備え『第六感』で『見切り』回避

しきれなければ『怪力』で武装で『武器受け』

隣接したら『尻尾』『健脚』『発勁』の武装に【UCによる島唐辛子餃子の乱気流と緋色の龍の炎】を纏い『怪力』を込め『早業』で『鎧無視攻撃』の『グラップル』

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



「私を手玉に取ろうなどとは、見上げたものだ。猟兵とやらは」
 戦斧を突き立てて身を起こしたシロガネは、ある種の称賛すらこめて猟兵たちを見渡した。
 その堂々たる姿を見て、エミリロットは呟く。
「……とても貴女がアカネ姉妹達と繋がってると思えないんだけど」
 正直な感想である。
 が、割と違和感なく受け取れる人もいた。
「くっ、この圧倒的な威圧感……間違いありません! この人は『委員長属性』のパパ活の人です!」
「アイちゃん、何を言ってるのかな……」
 くわっ、と断言したアイにくるりと顔を向けるエミリロット。
「七血人が筆頭と言っているくらいですから、委員長属性の最高峰、生徒会長かもしれません! くっ、所詮は地味な図書委員レベルな私では太刀打ちできませんか……ふーんだ」
「だからアイちゃん、何を……」
 語るだけ語ってむくれるアイに、エミリロットは生温かい眼差しを向けつづけた。
 しかし、そうと豪快に決めつけたアイは仲間の視線をまるっとスルーして変身プログラムを起動。『電脳天使マジカル☆アイ』となってシロガネに突撃した。
「こうなったら生徒会長だろうと容赦はしません! 力づくで私の魅力の方が上だと教えてあげましょう!」
「あっ、待ってアイちゃん!」
 マジカル☆ダッシュで駆けてゆくアイを追い、エミリロットもユーベルコードを発動する。
 その体を緋色の炎と、香ばしくも激しい餃子のオーラで強化すると、アイとは逆サイドの壁際を飛んで敵へのアプローチを図る。
「これで挟撃だよ!」
「生徒会長さんに防げますか!」
「面白い。だが私を討つことはできん!」
 二人の動きを察したシロガネが、その身に闘気を滾らせる。一気に空気が震えるほどのプレッシャーが生まれ、アイもエミリロットもその圧を感じ取る。
「でも、ボクらも負けてはいられないからね!」
 気迫で圧を跳ねのけたエミリロットが、特大棒餃子の筒口から餅を乱射しつつシロガネに吶喊した。読んでいて意味がわからないだろう。しかもその餅の弾、きっちりシロガネをホーミングするんですわ。
「ふざけた攻撃だが、侮れるものではないようだな。しかし!」
 シロガネがホーミング餅を払い落とし、さらにその先のエミリロットに戦斧を振り下ろす。
 刃はエミリロットの脳天を割く――ことなく床を砕いた。
 狙いを外したわけではない。ただ狙ったエミリロットそのものが、彼女がオーラで作り出した分身体だったのだ。
「残像、だと」
 切り裂いた影が煙のように消えてゆくのを見ながら、シロガネが驚きを口にする。
 そして同時に見る。
 一気呵成に飛来して己の懐に潜りこんできた、本物のエミリロットの姿を。
「いくよ! 餃心拳が奥義っ!」
「ぐっ……!?」
 床を穿つ健脚が大地を震わせ、しなる尾が緋色の龍と化し、突きこむ拳が島唐辛子の燃えるような刺激を打ちこんだ。打撃は騎士鎧を貫いてシロガネの表情を歪ませ、そのまま手は鎧を掴んで壁に投げ飛ばす。
「アイちゃん、お願い!」
「わかりました!!」
 エミリロットが作った隙へ、アイが追撃を叩きこむ。
 マックスウェルの悪魔――バーチャルコンソール上で起動した熱制御プログラムが、巨大な炎の波を生み出し、壁に打ちつけられたシロガネを呑みこんだ。
「くっ……この力は……!」
「メイドがなんとかと言っている生徒会長には負けません!」
 炎に巻かれるシロガネを、力強く見下ろすアイ。
 その語勢があまりに凄かったものだから、彼女が図書委員キャラにあるまじき『冥土=メイド』という勘違いをしていることに、気づく者はいませんでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ連携エロ歓迎
純潔死守

は、はひぃ…な、なんとか使役して助かったっすけど割と限界…
服は半脱ぎ熱い吐息、足がくがくで所々湿っている姿で登場

ふざけているのか…って
いやここどこだか知っているっすか!?周囲の痴態見てなかったんっすか!?
あ、目的しか見てなかった…うん、そう

真の姿開放して純白のドレス姿に変身
アカネシスターズに奪われたせいで下半身すーすーするけど頑張って突撃するっす


その時不思議(なUCの効果)な事が起こった

快感でふらつき攻撃を避けた
持ってた武器が相手の防具の隙間に入り留め金破壊
ふらつき次々破壊
一気に鎧が取れてそこに倒れ込む
偶然相手の一番感じる場所を絶妙な加減で掴む
淫紋が相手に転写される



「ふざけているのか……って、いやここどこだか知っているっすか!? 周囲の痴態見てなかったんっすか!?」
 シロガネの言に、翔はそう返していた。
 ここに来るまでにアカネシスターズと激戦を繰り広げてきた彼女である。抗議じみた視線をぶつけるのも無理はなかった。
 だが彼女に返されたシロガネの眼差しは、冷たい。
「貴様。なんだその格好は」
「こ、この格好っすか……」
 ぐぐっ、と答えに窮する翔。
 説明しよう!
 翔さんは現在、服の半分がはだけ!
 脚はガクガクで!
 なぜかところどころ湿っているのである!
「いやこれは……そ、そっちの部下にやられたんすよ! あなたのせいっすよ!」
「何をわけのわからんことを!」
「わぁっ!?」
 声を大きくして誤魔化す翔に、シロガネは容赦なく仕掛けてきた。翔は振り下ろされた戦斧を辛うじて横転してかわすと、事の惨状を説明するのを諦めて臨戦態勢。
「いくっすよ!」
 ぼろぼろの衣装から純白ドレスに変身し、凛然とシロガネに向けて駆ける翔。シスターズに持っていかれたせいで下半身がどうも涼しいが、そんな事情はおくびにも出さず、ククリナイフを振るう。
 だがそのとき不思議なことが起こった!
「あっ!?」
 何もないところでつまずく翔。
「なっ……!」
 予想外の動きに反応できなかったシロガネの鎧に、偶然ひっかかるククリナイフ。
「ああっ!?」
 いい感じにナイフが食いこみ、なぜかパージする鎧。
「あああっ!?」
 ずてーん、とシロガネにダイブして一緒に倒れる翔。
「あああっ!?」
「き、貴様……よせ……!」
 翔の手に白い肌を掴まれ、ちょっと紅潮するシロガネの頬。
 ――以上、翔さんによるいつものラッキースケベシーンだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

東雲・一朗
▷アドリブ歓迎

▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。

▷戦術行動
「その力に手を出すのはやめておけ、貴殿が貴殿でいたいなら」
文化や世界の違いを越えて全てを理解した私は【威厳】に満ちた声で空気を引き締めながら、半ば本気で助言しつつ抜刀。
「全力で…参る」
【大隊指揮戦術『壱』】で斉射命令を出し、撃ち方が始まると同時に斬り込んで【戦闘知識】の限りで攻撃を読み【武器受け】しやがら二刀【二回攻撃】で斬撃を重ねる!
「いかに強大な力を持とうと、正義を知らず行先を見誤ればそれはただ浪費され自身を害するのみ…この先にいる者のように」
だが、それを救うのが我らの役目なのだ。



「何とふしだらな連中だ……」
 いそいそと鎧を着けなおすシロガネが、ぶつぶつと文句を言っている。
 一朗はしばらく壁を見つめながらシロガネの着替え終了を待ち、鎧が擦れる音がやむと何事もなかったかのように振り向いた。
「言っておく。その力に手を出すのはやめておけ、貴殿が貴殿でいたいなら」
 シロガネの向こうにあるピンク色の壁を指差しながら、一朗は声音にこもる重厚な威厳でもってラッキースケベ後の空気を一気に引き締めた。
 なんだかんだパパ活が何たるかを理解した彼は、敵のキャラ崩壊をかなり本気で心配してあげていた。
 だが、シロガネの顔はもう冷静な武人のそれに戻っている。
「そうはいかん。この力はいただく。必ずな」
「そうか。ならば全力で……参る」
 帯刀する二振りを抜いた一朗が、その切っ先をシロガネに向けた。
「総員、撃て!」
 号令が響くなり、どこからともなく銃弾の雨が――少佐たる一朗が率いる『帝都第十七大隊』の軽機関銃の斉射が、シロガネに殺到する。
「これしきで、私を止めるつもりか!」
 気炎をあげたシロガネの戦斧が、高速で宙を薙いだ。弾雨はその横薙ぎで打ち落とされ、ただの一発も銀鎧に傷をつけることはなかった。
 しかし、一朗はそれも織り込み済みだ。
「さすがの力だ。だが我らも負けられん!」
「! いつの間にここまで……!」
 深く間合いに入りこんでいた一朗の二刀が、シロガネの鎧に二筋の傷を刻む。斬撃はその肉体を裂くには至らないが、鎧を打った衝撃は骨身を揺らし、シロガネのうめき声が上がる。
「貴様……!」
「いかに強大な力を持とうと、正義を知らず行先を見誤ればそれはただ浪費され自身を害するのみ……この先にいる者のように」
 斬りぬけた一朗が、制帽を深くかぶりなおした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャルロッテ・ヴェイロン
(スタッフルームからのこのこ出てきたところで、OPでつづられた状況を目撃した)
――あー、ちょっといいですか、そこの鎧の人?
ぶっちゃけ言いますけど、来る世界間違えてますよ?(ぉぃ)

・・・って、聞いちゃいないようですし、とりあえずUCで出てくるアイテムをテキトーに使っちゃいますか(できれば敵のUCを打ち消すやつとか、動きを封じるやつとか出てくれればいいんですけど)。あとは光線銃での演技射撃とかやっちゃいますか。

※アドリブ・絡みOKです。好きなようにドーゾ!


ミリア・ペイン
(これがシリアスなギャグとかいうやつね
貴重な体験をさせてくれたプルートさんは後でシバく)

…お望み通り、力づくで通させてもらうわ
小娘だと侮っていると痛い目を見るわよ?

【WIZ】《黒き怨恨の炎》
…先手は頂いても?

【先制攻撃】で【部位破壊】で足を集中狙い
機動力を奪って距離を取りましょ

炎に【呪詛】を込めて【精神攻撃】で内部を攻撃
強固な鎧は【鎧無視攻撃】で焼き尽くしてあげる

内側から蝕まれる気分は如何かしら
闘志も鈍ってきたのではなくて?

油断は禁物
【第六感】で攻撃を予測して回避
【オーラ防御】で衝撃に備えましょ

一つだけ忠告しておくわ
これの内容を(施設のパンフ)声に出して読んでみなさい
言いたい事、分かるわよね?



「なかなかやる……これが貴様らの力か」
 打たれた体を鎧の上から押さえて、シロガネがふっと笑みを零す。
 実にバトルバトルしい空気である。
 もしかしたらこのまま話はシリアスな方向に向かってゆくことができるかもしれない。
 しかし、シャルロッテはそんな流れに身を任せることはしなかった。
「あー、そこの鎧の人? ぶっちゃけ言いますけど、来る世界間違えてますよ?」
「世界を? 貴様、何を言っている」
「なるほどそういう感じですか……」
「だから何を言っている」
 納得してうんうん頷くシャルロッテを怪訝そうに睨むシロガネ。
 それを傍から見物していたミリアは、ぼんやりと天井の蛍光灯を見つめた。
(「これがシリアスなギャグとかいうやつね。貴重な体験をさせてくれたプルートさんは後でシバく」)
 帰ったらすぐにグリモアベースに踏みこもう。
 そんな固い決意を抱きつつ、シロガネを赤い瞳で見据えるミリア。
「力を示せとか言っていたけれど……お望み通り、力づくで通させてもらうわ」
「ほう。生意気なことを言う娘だ。ならばやってみろ!」
 風が吹いた――と錯覚する殺気を放ち、シロガネが床を蹴る。一振りでミリアの体を両断するつもりなのか、戦斧を横向きに構え、振りかぶりながら。
 だがミリアの表情は、人形のようにぴくりとも動かない。
「小娘だと侮っていると痛い目を見るわよ?」
 ミリアがかざす手から無数の悪しき炎が放たれる。42発もの炎弾はおぞましい怨嗟の声をあげながらシロガネを喰らうべく飛んでゆく。
 けれど向かう先はシロガネの顔や胴ではない。
「……くっ!?」
 狙うは脚――床を這うように滑った悪霊の魂がシロガネの脚に絡みつき、螺旋状に巻きついて鎧の隙間に入りこむ。カッ、と赤い輝きが銀鎧を通して辺りを照らした。
「おのれ……私を焼くつもりか……!」
「内側から蝕まれる気分は如何かしら。闘志も鈍ってきたのではなくて?」
「……笑わせるな!」
 シロガネが纏う銀鎧が輝きを強める。不壊の王の銀鎧とまで称される鎧はその力でもって悪霊の魂を跳ね返し、逆に業火をミリアに向けて撃ち放つ。
「あら。しぶといのね」
 自身の前にオーラの壁を張り、火炎に備えるミリア。まるで反撃は予期していたとでも言うように、やはりその顔には動揺の欠片すら見えない。
 だが炎は、ミリアのもとまで届くことはなかった。
「放水開始しまーす」
「……水?」
 呑気な声――とともに、横合いからSF兵器のビームじみた水撃が流れてきた。水流は燃え盛る炎をあっという間にどこかへと押し流し、びっしゃびしゃの床と引き換えにシロガネの反撃を相殺する。
「いやー結構いいものが出てきましたね」
 極太のホースを持って笑うのは、シャルロッテだ。ぽたぽたとホースの口から水が零れているのを見るに、どうやら全部、彼女の仕業らしい。
 ITEM BOX――ランダムでアイテムを出してくれるシャルロッテのユーベルコードが今回召喚したものは、放水ホースだったようです。
 しかも、放った水は炎を消すだけでなく、その勢いでシロガネの体すらも飲みこんで、凄まじい速度で壁に激突させていた。
「ぐっ……水攻めとはな」
「さすがに武術とかでは太刀打ちできなかったみたいですね」
 壁に食いこんだ体を抜くも、シロガネの脚はぐらりと揺れる。確かなダメージが入っていることを見て取って、シャルロッテはにこりと笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鳳城・那由多
あらあら、なんだか可哀想な子ねぇ…
力の強さだけ感じ取って来ちゃったのかしら
知らない方が幸せな事もあると思うのよね
さっさと倒してあげた方がこの子の為ね

UCでラルゴとヴィヴァーチェを召喚して戦わせるわ
2人とも相手のUCには注意してね

相手の攻撃には歌の【呪詛】で動きを鈍らせて回避しますわ
もし2人がやられてしまったら
【催眠術】で幻覚を見せながら
白銀のパラソルで応戦いたしますわ

共闘・アドリブOK



「あらあら、なんだか可哀想な子ねぇ……力の強さだけ感じ取って来ちゃったのかしら」
 その気迫に一切の緩みないシロガネを目の当たりにした那由多は、頬に手を添えてぼんやりと微笑む。
 真剣に戦う彼女が事情を知ればどうなってしまうだろう。
 そう思えば、那由多はじっとしてはいられなかった。
「さっさと倒してあげた方がこの子の為ね」
 慈母の笑みを浮かべたまま、那由多が再びラルゴとヴィヴァーチェを召喚する。
 黒騎士は重々しい音をあげてシロガネへ駆け、蒼炎を纏う狼はその牙で敵の喉笛を噛み千切るべく飛びかかった。
「こいつら……!」
 シロガネが得物を操り払いのけようとするが、二体は戦斧の軌跡を掻い潜る。ラルゴの槍が銀鎧の肩に打ちこまれ、ヴィヴァーチェの牙が逆の肩に喰らいつく。
 喉を外したのは、シロガネが咄嗟に上体を傾けてかわしたからだ。
「さすがに一筋縄ではいきませんね」
「当然だ。私を見くびるな!」
 いまだ微笑みを崩さぬ那由多へ吼え、シロガネが銀鎧の力を解放する。陥没した鎧が瞬時に修復されると同時に、ラルゴとヴィヴァーチェが反射した衝撃を受けて後方に飛ばされる。
 シロガネの視線が、那由多に向いた。
「貴様を討てば、こいつらも止まるだろう!」
 その双眸に冷酷な光を覗かせながら、那由多に斬りかかるシロガネ。
 だが那由多はそれでも動揺を見せず、なんと優雅に歌いはじめる。
「――♪」
「!!」
 柔らかく澄んだ歌声を聞いた瞬間、シロガネの脚が鈍る。
 歌に込めた那由多の呪詛がシロガネを蝕み、短い時間だが阻むことに成功したのだ。
「さあ、ラルゴ、ヴィヴァーチェ」
 黒騎士と大狼が、動きを止めた武人に一撃を見舞う。
 槍に貫かれ、牙に穿たれたシロガネは鮮血を噴き、その場に膝をつくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルトルファス・ルーテルガイト
(アドリブ連携絡み歓迎)
「……、えぇ…何この場違い感?
…アレか、戦意を落とした上で本命を出すというパパ活共の作戦か?
(多分違う)
…とにかく此処で肉塊にされるのだけはごめんだ。」

と、剣を抜いて【属性攻撃】をもってオブリビオンに向かうのだが
どう見ても鎧相手に分が悪く、手を出しあぐねていると

『あら、カッコいい娘がいるわね♪』
またしてもロベリア嬢が現れる。多分『誘惑』して引き寄せる
なんて無理だと分かってるのか、自ら接近
脅されようとも意に介さずに白金に迫る

『ダメージ?攻撃?違うわ、快楽は苦痛じゃなく良い物よ』という
理論で鎧をすり抜ける様な責めと『生命力吸収』を狙おうとする
駄目なら銀鎧を外しにかかる気だ



「ぐくっ……!」
 片膝をついたまま、痛撃の余韻に耐えるシロガネ。
 とうとう張りつめた空気。
 その中でしかし、ルトルファスは呆然と立ち尽くしていた。
「……えぇ……何この場違い感? ……アレか、戦意を落とした上で本命を出すというパパ活共の作戦か?」
 まったく雰囲気についていけていなかった。
 しかし、パパ活組織に狙われている身とはいえルトルファス自身はシリアス路線の男。すぐに顔を引き締めて精霊剣を抜く。
「私と斬りあうか……いいだろう」
 ルトルファスの戦意を感じたシロガネが、立ち上がる。
 斬りかかるルトルファス。シロガネも戦斧で斬りあいに応じ、嵐のような剣戟の響きが両者の間で爆ぜるように巻き起こった。
 だがルトルファスの剣はシロガネを斬ることができない。戦斧の防御を突破することも容易ではなかったし、抜けたとしても銀鎧が精霊剣を阻むからだ。
「その程度か、猟兵!」
「くっ……まずいな」
 ルトルファスの顔にわずか、焦燥が浮かぶ。
 ――が。
『あら、カッコいい娘がいるわね♪』
「えっ……」
 気が抜けそうな台詞に振り返るルトルファス。
 するとそこには、召喚したまま出しっぱにしていた大精霊ロベリアが立っていた。
 妖しい視線を、シロガネに向けていらっしゃる。
 ルトルファスはこの瞬間、諦めていた。
「何だ貴様は」
『これはおいしくいただくしかないわね♪』
「近づくな!」
『まぁまぁ♪』
 じりじり近づいてくるロベリアにシロガネが攻撃を繰り出すが、ロベリアは戦斧をぬるりとかわして、シロガネの懐に潜りこむ。
 そして銀鎧の隙間に手を滑らせる。
「快楽は苦痛じゃなく、良いものよ。だからダメージじゃないわ♪」
「や、やめろ貴様……弄るな……!!」
「その……程々にな……」
 暴れるシロガネだが、組みついたロベリアは離れない。その場を離れだすルトルファス。
 そのまま快楽を与えられ、ついでに生命力を吸収されたシロガネは、ようやく熟練の責めから解放されたときには半端なく消耗していました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
パパ活断ちの力を奪いに来たオブリビオン
そういう人がいたっていいよね……いいのかな
たぶん何も教えず戦ってあげるのが、相手にとってもいいんだろうね
私は教えるけど

そんな訳で私は【ルエリラの勘】で攻撃を避けまくるよ
避けながら、パパ活について説明するよ。長くなりそうで短そうだけど、かくかくしかじか。うまうまのとらとらは魔法の言葉。パパっと説明。そしてここがどんな施設なのかも伝えるよ
激昂するか落ち込むかはわからないけど、とりあえずあとは普通に『スナイパー』として距離をとって狙撃しようかな
元気出してねシロガネ。次はきっと良い事あるよ。私は応援してるよ。明日はきっといい日



「パパ活断ちの力を奪いに来た。そういう人がいたっていいよね……いいのかな」
 言いきる前から自分の台詞に疑問を抱く。
 とゆー高等技術もルエリラにとっては造作もないことだった。
 特に考えずに口を動かす――基本的に芋煮のことしか考えていないエルフには朝飯前である。
「でも放ってはおけないよね」
 とん、と跳ねるように前に出るルエリラ。
 シロガネの眼前にふらりと姿を見せるや、彼女はジッと敵の眼を見据えた。
「真実は大事。いいことを教えてあげよう」
「何をほざくか!」
 ルエリラの言葉を切り裂いて、シロガネが烈火のごとく攻めかかる。流す血を代償に奮起するシロガネの力が、獰猛なる獣のようにルエリラを追い回した。
 だが、戦斧は至近にあるはずのルエリラを捉えられない。
 シロガネがいくら斬りかかろうとも、ルエリラはそれをことごとく回避したのだ。
 勘で。
 もう一度言おう。
 勘で。
「当たらん……だと!」
「うん。好きなだけ攻撃していいよ。私も勝手にかわして話すから」
 シロガネの攻撃をかわしまくりながら、ルエリラはすべてを説明した。
 タカミチの正体。
 パパ活とは何なのか。
 この施設が何のためにあるのか。
「かくかくしかじか。うまうまのとらとらは魔法の言葉」
「何……だと……」
 古典的な台詞で状況を呑みこんだシロガネが、床に両膝をついた。
 それどころか両手もついた。
「私はそんな場所で……どうりでアカネたちもやたら乗り気だったわけだ……知らなかったのは私だけだったのか……!」
 愕然となさるシロガネさん。
 そんなショック状態のシロガネさんからルエリラはぴょんぴょんと後退して距離を取り、遠慮なく弓を引いた。
「元気出してねシロガネ。私は応援してるよ。明日はきっといい日」
「ぐああああああっ!!?」
 ぴゅーんと飛んだ矢が、ぐさっとシロガネを貫く。

 こうして、猟兵たちは激闘の末にオブリビオンを葬った!
 激闘の末に! 葬ったんだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 冒険 『ラビリンスを突破せよ』

POW   :    とにかく諦めずに総当たりで道を探す

SPD   :    素早くラビリンスを駆け抜け、救出対象を探す

WIZ   :    ラビリンスの法則性を見出し、最短経路を導く

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 シロガネを撃破した猟兵たちは、アリスラビリンスへ送られようとしているタカミチを救出すべく、彼が生み出した迷宮に駆け寄った。
 しかしピンク色の外壁は硬く、攻撃を繰り返しても破れる気配はない。おそらくタカミチのパパ活への想いがそれほど強いのだろうと推察すると、猟兵たちは帰りたくなった。
 しかしそのとき、一同は迷宮の奥にいる男の姿を捉えた。
 なんで外から見えるのかというと、ピンク壁が半透明だったからである。
 なんで半透明なのかというと――。
「パパー、はやく来てー☆」
「見て見てー。このバッグ可愛くない? 6桁するけど☆」
「今月厳しくてさー……ね、パパ? お小遣い欲しーな❤」
「ああ、いいとも! パパなーんでも聞いちゃうぞー☆」
 壁の中からパパ活女子たちがあの手この手で誘ってこれるようにである。ちなみに言うまでもなく最後の台詞を吐いたパパが、本日助けなきゃいけないタカミチさんだよ!
「パパ活断ちだなんてやめだやめだ! 俺はパパになるぞぉ! レジェンドパパ活女子のアカネちゃんみたいな可愛い娘のパパにぃぃ!!」
 JKの幻影に囲まれながら漢の咆哮をあげるタカミチ。自らのユーベルコードが生み出した『JKラビリンス』の中は彼にとって至福の環境であるらしい。パパ活断ちを志して入所した男の姿はそこにはなかった。
 そしてそんな彼のそばに、ぼんやりと、扉のような光のシルエットが浮き上がる。
 ああ、きっとあれはアリスラビリンスに繋がっているんだな。
 猟兵たちは冷静に思った。
 あと冷静だから、お誂え向きに数m横に迷宮の出口があるのも発見した。

 急げ猟兵たちよ!
 出口から『JKラビリンス』に突入し、旅立ち一歩手前のタカミチを助け出すんだ!
 別に異世界探訪してもいいじゃない、とか絶対に思ってはいけない!
ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
迷路は面倒
得意そうな人についていくのが楽かな?いないなら自力で頑張ろう

というわけで、迷宮は得意そうな人についていくよ
いなかったら【ルエリラの勘】や『第六感』や『野生の勘』と勘尽くしで突破
私凄いと自画自賛しながらタカミチを説得するよ
アリラビにいるのはJKじゃなくてオウガさんだよ。このオウガって字面を見て。きっと暑苦しいよ。屈強だよ。筋肉だよ
筋骨隆々の逞しいオウガさんにパパ~♡って言われるのが好きならとめないでもないけど、食べられるのはお財布の中身じゃなくてタカミチだよ
私が芋煮を奢ってあげるからリアルに帰ろう。と可愛いオブリビオンもいるであろう事を伏せて説得するよ


鳳城・那由多
まぁまぁ、欲望に素直な方ね
私そういう子嫌いじゃありませんよ
ただアリスラビリンスに行ったらすぐに死んでしまいそう…
それは可哀想だわ
引き止めてあげないといけないわね

迷宮に入ったらタカミチさんへ聞こえるように
【歌唱】で歌を歌いますわ
優しい歌に乗せて【催眠術】をかけさせていただきます
目の前のパパ活女子たちが怖い怪物に見えたら
逃げてこられるでしょう?
そこへ助けるように接触いたします

あらまぁ、怖い目にあったんですね
もう大丈夫ですよ、私が癒やして差し上げますから
と【優しさ】で【誘惑】して一緒に迷宮を出るとしましょう

※アドリブOK


久遠・翔
…シロガネさん。この光景が見えてたら最初から来なかったのかなぁ?(遠い目)

出口から入って…うん、壁ピンク
空気もピンクで所々に女子高生…あかんわここ

タカミチさんの所に行くまでに何度も女子高生から襲われたけど何とか進みます

タカミチさんの所に行ったら扉に行くとやばい事になると告げます
その扉の先に世界があるんっすけど…俺、前に行った世界だと野太い男がバレエ服着て襲い来るのや芋虫がパンツ求めて男女構わず襲いに来る事や社畜に堕とされる事もあったっす

ちなみに女子高生はいません
そんな世界に行きたいんっすか?

そしてこうやって交渉途中にどんどん俺に群がる女子高生の群れは本当にどうなっているんっすか?(UCで対応)


ディー・ジェイ
「堕落パパには何のことだかさっぱりわからんだろうがいい。まず俺に一言謝れ。」

・堕落パパ必見!これが俺流矯正術!
タカミチに近づいて、頬を一発叩く。
混乱してるとこにもう一発引っ叩く。
なんだと言われてももう一発引っ叩く。
やめてと言われてももう一発引っ叩く。

周囲のアカネ達が寄ろうとして来たら札束(偽物)をばら撒いて、「ほーら早いもの勝ちだよお嬢ちゃんたち~」と声をかけて群がらせる。その現実を見せてやってから、「あれがパパの基準だ、馬鹿やってねぇでとっとと目を覚ませ」と襟首引っ掴んで出口に放り投げてやろう。

ふぅ、仕事後の一服はパパ活なんぞより旨い。

※アドリブ大大大歓迎、こんな真顔なDJは見たことがない


エミリロット・エカルネージュ
本当は壁を壊してタカミチさん所に直球出来れば良かったんだけど……無理だろうし

●POW
【招餃功・餃怪変】で『尻尾』だけチョコ餃子怪人になって、尻尾からチョコの餡を出して壁に塗り付けてマーカー代わりにして(マーカーが無くならない様に壁の下側に)

マッピングしながら道を総当たりで

気休めだろうけど『第六感』にも頼って体力の続く限りで諦めずにタカミチさんの探索

見付けたら
今行こうとしてる所に女子高生は居ない事

オウガってオブリビオンの事も説明して喰われるだけだって説得を

必要なら頭と尻尾をワラスポ餃子怪人にして

餃子からはみ出たワラスポの頭部(実は食べられる飾り)凄みを効かせて脅すよ

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


アイ・リスパー
「くっ、このままではタカミチさんがアリスラビリンスに旅立ってしまいます!
一刻も早くパパ活から足を洗わせないと!」

ですが運動が苦手な私では、
迷宮を踏破する前に体力が尽きて
タカミチさんの元に辿り着けなそうです……

ここは【チューリングの神託機械】で電脳空間にアクセス。
万能コンピュータで最適解を計算します!

「って、えええっ、そ、そんなことをしなきゃいけないんですかっ!?」

ですが、これが一番成功確率の高い作戦……
し、仕方ありません!

「タカミチさん……
そこから出てきてくれたら、私が何でも言うこと聞いてあげますよ?」

魔法少女服の裾を持ち上げてちらりとサービスシーンです。

「さあ、パパ活なんてやめましょう?」


東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です

▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。

▷行動
なんて事だ…あの腑抜けが異世界とはいえどこか帝都に似たこの地の男だと言うのか……頭がおかしくなりそうだ。
いや、あんなだからこそこの東雲が鍛え直してやらねばならぬ!
「目を覚ませぇぇぇ!タカミチぃぃぃ!」
【威厳】ある声で大喝しながら【破魔】の力を強めた【強制改心刀】でピンクの壁を斬り裂き進む、邪心を斬るこの力ならこの壁も破れるはず。
「金銭や物を対価とする愛など愛にあらず!
下心を利用されているだけだ!自ら他者に隷属するような腑抜けでは何も掴めぬぞ!」
タカミチに渾身の強制改心刀、邪心を斬る!


ルトルファス・ルーテルガイト
(アドリブ連携絡み歓迎)
「…あいつ一度、異世界で怖い目にあった方が良い薬では?
…それに俺がこの迷宮に入ったら、逃げ道ない場所で偽アカネに捕まりそうだし。」
と、手を出しこまねいている間に、『ロベリア』が迷宮の中へ

直ぐに偽アカネが取り囲むが、JKすら霞む魔嬢の美貌(と媚薬)
で跳ね除け、タカミチに接近して自らの肢体で【誘惑】
『ワタシとイイ事しない、好きなだけシて良いのよ?
あ…でも貴方はパパだから大人の私に興味はないわよね、残念だわ♪』
(チラッ)
と熱い視線を向け、タカミチを迷宮出口まで一本釣り狙い

…因みに釣り出した後は、ロベリアがタカミチを
(死なない程度に)枯れる迄『生命力吸収』する
つもりだそうです。


ティエル・ティエリエル
「むむむー、どうやったらタカミチを止められるんだろ?」
難しい顔して一生懸命考えた結果……
ようし、ここは目には目を、埴輪には埴輪を、パパカツにはパパカツだよ♪
出口からぴゅーんと飛び込んで、パパーお外に遊びに行こうって腕を引っ張って出口の方に引っ張っていくね!
JKの幻影が邪魔してきたら、やだやだパパはボクと遊ぶんだーってジタバタと駄々をこねるフリをしちゃうね☆

……でも、パパってこんなふにゃふにゃしてるのかな?
ママはボクのパパはすっごく渋くて恰好よかったって言ってたのにな~

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


ミリア・ペイン
あの光の向こう側に真の敵がいるのね
気を引き締めて進みましょう(現実逃避)

あーだっる…
とりあえずUCで守護者の子達にも経路を探すのを手伝ってもらおうかしら
【第六感】でなんかピンと来た道を進んだりとかしましょ

JKの振りしたら道が開けたりしない?
『パパー道に迷っちゃったの、お願い助けて?
…きもっ、思わず自害したくなったわ

辿り着けたらJK共を弾き飛ばして
タカミチの胸倉を掴んでお話を

…私の目ぇ見ろコラ
今の貴方、最高にカッコ悪いわよ
JKなんて貴方の事『あの馬鹿おやじ簡単に金落とすじゃんクソワロw』
位にしか思ってないから、目を覚ませって言ってんの
さっさと帰るわよ、私が更正所に叩きこんであげるから覚悟しなさい


シャルロッテ・ヴェイロン
※アドリブ・連携歓迎です。

(ようやくタカミチ=サンを見つけたはいいものの、あまりの堕落っぷりに「あぁ、こいつ、放置&オウガの餌にしてもいいかなー」とか考えてみたり(ぉぃ))
とりあえず、寄ってくるJKの幻を(第1章で召喚したのと同じ)格闘ゲームの父親キャラに蹴散らさせつつ、(ほとんど勘で)迷宮を突破してやりましょうか。
で、こんな風に伝えてやりましょうか。
「アリスラビリンスにJKはいませんよー!いたとしてもそれは人食いオウガの作った幻ですよー!」
聞いちゃいないんだったらフルボッコにさせて強引に目を覚まさせましょうかねー(死なない程度にw)。



「うおおお! 待っていてくれ! 若く健康的な魅力を持ったJKたちよー!」
 幾重にも張られている迷宮の壁を通してなお、タカミチの咆哮は力強く猟兵たちの耳を打ってきた。その執念や気迫は、なるほどユーベルコードに目覚めてもおかしくはない。
 那由多は情欲を滾らせまくるタカミチの声に、少し目を丸くして微笑んだ。
「まぁまぁ、欲望に素直な方ね。私そういう子嫌いじゃありませんよ」
「素直すぎるけどな」
 寛容に捉える那由多とは違い、ディーは真顔だった。
「ただアリスラビリンスに行ったらすぐに死んでしまいそう……それは可哀想だわ。引き止めてあげないと」
「そうだろうか」
 那由多がタカミチを案じてやっても、やはり真顔のディー。
 幾多の修羅場・死線を潜り抜けてきた傭兵は、かつてない真顔タイムに突入していた。
 目の前の壁は一面、半透明のピンク色だからね。
 無理もなかったね。
 おまけにその中からJKがこちらを向いて、手を振ったりしてくるからね。
 一朗は膝をついて眉間を押さえるしかない。
「なんて事だ……あの腑抜けが、どこか帝都に似たこの地の男だと言うのか……頭がおかしくなりそうだ」
「……あいつ一度、異世界で怖い目にあった方が良い薬になるのでは?」
 全身を脱力させ、ルトルファスも立ち尽くす。
 JKが詰まった壁に囲まれて、大の男(タカミチ)はうはうは騒いでいる。
 世も末だよね。
「……あの扉の向こう側に真の敵がいるのね。気を引き締めて進みましょう」
「うん、ミリアが正気を失ってるよ」
 ミリアに至っては現実を受け入れられず、あくまでシリアスなシーンの中にいるていで話を進めようとしている。ルエリラが目の前に温かい芋煮を差し出してもまるでリアクションはなかった。
 そして、シャルロッテも迷宮から視線を逸らし、ゲーミングPCを弄っている。
(「別に放置してオウガの餌にしても問題なさそうですねー」)
 ほぼ見捨てる方向で固まっていた。
 いや実際に見捨てはしないが、ゲームの片手間でもいいかな程度には、タカミチの優先順位はスピード下落していた。
 だが、皆が皆、呆れかえるばかりでもない。
「このままではタカミチさんがアリスラビリンスに旅立ってしまいます! 一刻も早くパパ活から足を洗わせないと!」
「むむむー、でもどうやったらタカミチを止められるんだろ?」
「壁を壊してタカミチさんの所に直球できれば良かったんだけど……無理だろうし」
 アイとティエル、エミリロットは顔を突き合わせて、比較的まじめに迷宮の突破方法を考えていた。あーでもないこーでもないと話す三人は難しい顔をしている。
「まあ、各々頑張るしかなさそうですね……」
「うん、そうだねアイちゃん」
「ようし、それじゃボクはパパカツにはパパカツで対抗するよ!」
 意見の一致がなされたらしい三人。
 そのまま三人が横の出口から迷宮に雪崩れ込んでゆくのを見て、仲間たちも追随する。
 やがて外壁の前には、未来からやってきた殺人ロボみたいな格好で片膝ついてる一朗だけが残った。
 しかし、帝都を守る少佐は立ち上がる!
「あんな男だからこそ、この東雲が鍛え直してやらねばならぬ! 目を覚ませぇぇぇ! タカミチぃぃぃ!」
 うおおおお、と退魔刀で外壁を滅多切りにし始める一朗。
 壁は硬く、用意には削れもしない。
 だがタカミチを正さんとする男の攻撃は、止まることなく迷宮の壁を斬りつづけるのだった。

「あー可愛いー☆」
「こっち見てー?」
 壁の中からあの手この手、JKたちが誘惑してくる。
 そんな魔境を、エミリロットとシャルロッテは無心で突き進んでいた。
「タカミチさんを説得するのもだけど、この迷宮を抜けるのも大変な仕事になりそうだね」
「まったくですね。何ですかこのJKの量は。JKの量ってわたし初めて言いましたよ」
 メモ帳を睨みながら後ろに続くエミリロットに、前方を歩くシャルロッテは振り返ることなく愚痴じみたことを零す。
 二人は適当に歩いてはいたが、迷宮攻略は割と着実に進んでいる。
 ユーベルコードで尻尾からチョコが出せるようになったエミリロットが、チョコで通過した道順をマーキングし、迷わぬようにマッピングを担当していたのが大きかった。おかげで同じ道をたどることは絶対にない。
 一方で、シャルロッテが何をしているかというと――。
「あーんママー! お小遣いー!」
「そろそろ冬服買わなきゃだよー!」
「邪魔です」
「「あぁーっ!?」」
 時折、壁の中から飛び出してくるJKたちを容赦なく蹴散らしていた。アカネシスターズを屠り捨てたムキムキお父さんの剛腕に可愛いJKが抗えるはずもなく、JKの幻影は壁にぶち当たってしゅわーっと消滅してゆく。
「さ、それじゃ行きましょうか。エミリロットさん」
「うん。急がないとね」

 確実に迷宮を攻略するためにも、多角的な進軍が大事だ。
 ということでルエリラとミリアとティエルは、エミリロットたちとは迷宮内で分かれて進んでいた。
 とはいえその中でルエリラは何をするでもない。
 ただ二人の後をついていって、時たま半透明の壁越しにタカミチの様子を見たりしているだけである。
「タカミチがそろそろ危ないかもね。早く行かないと」
「……まったく、こんなことにこの子たちを使わなきゃいけないなんてね」
「頑張ってねミリア! ファイトー!」
 ユーベルコードで召喚した死神と兎ぬいぐるみを動員して道を探るミリアに、ティエルが頭上で飛び回りながらエールを送る。
 地上からミリア、上方からティエルが経路を探し、ルエリラは状況把握に努める。
 ――と書けばイイ感じに作戦を組んで進んでいるっぽいだろう。
 だが実際はそんな洗練された感じでもありません。
「こっちかしらね。なんとなく」
「うん。私もそっちな気がするよ。なんとなく」
「ボクもそっちかなって思うよ! なんとなく!」
 なんとなく、で頷きあう三人。
 だいたい、勘。
 そんな超アバウト攻略法で、ミリアたちはさくさく進軍するのだった。

「……シロガネさん。この光景が見えてたら最初から来なかったのかなぁ?」
 出口から侵入するなり、自身を囲む異様を翔は見渡しつづけていた。
 妖しいピンク色の壁と、その中で手招きするJK。
「……うん、壁ピンク。空気もピンクで所々に女子高生……あかんわここ」
 翔の眼は死んでいた。
 タカミチの趣味性が全開された空間に、その心は死んでいたのだ。
 あと――。
「あ、ママー❤」
「会いに来てくれたの? うれしー☆」
「や、やめてくださいっすー!?」
 迷路を進むたび、一定ペースでJKに襲いかかられているのも地味にキツかった。
「くっ、このままじゃ体力が持たないっす……!」
 張りついてきたJKを投げ飛ばしたところで、膝に手をつく翔。
 そのとき、後方から何かが迫ってくるのを感じた。JKたちの黄色い声が聞こえるが、なぜかその声は生じるそばから消えてゆく。
 何が、と思い目を凝らすと――悠々と歩いてくるロベリア(と後ろを歩くルトルファス)が見えた。
「い、いったい何が……」
「いやロベリアがなぜかやる気でな……」
『無駄話してないで、行くわよ☆』
 立ち止まって言葉を交わす翔とルトルファスを急かして、速足で行くロベリア。
 彼女はカツカツと迷路を進み、現れるJKをその美貌(と媚薬)で無力化していって。
 そしてとうとう――。
「な、何だあんたは!?」
『うふ、見ぃつけた』
 タカミチのもとまでたどり着くことに成功した。
 突如現れた艶めかしい美女に、タカミチはどぎまぎしながらも警戒して後ずさる。
 しかしロベリアはタカミチに体を密着させ、囁いた。
『ワタシとイイ事しない? 好きなだけシて良いのよ?』
「な、なんですと!?」
『あ……でも貴方はパパだから大人の私に興味はないわよね、残念だわ♪』
「ああっ!?」
 その気にさせてから体を離し、流し目で誘惑するロベリア。その熱い視線に思わずタカミチパパは不覚にも滾ってしまった。
 だが雑念を振り払うべく、男はかぶりを振る。
「いかん! 俺にはこの扉の先のJKパラダイスへ向かう使命があるんだ!」
 ロベリアに背を向け、ドアノブに手をかけるタカミチ。
 だがそこへ――。
「いや、その向こうに女子高生はいないよ」
「ふぁっ!?」
「そうですよー! アリスラビリンスにJKはいませんよー! いたとしてもそれは人食いオウガの作った幻ですよー!」
「人食い!?」
 迷宮を別ルートで攻略してきたエミリロットとシャルロッテが到着した。二人に信じがたい言葉を告げられたタカミチは、思わずノブを回す手をフリーズさせる。
「馬鹿な……そんなはずない! 俺の心には確かにJKたちが招く声が……」
「アリラビにいるのはJKじゃなくてオウガさんだよ」
「オウガさん!?」
 また別の声がやってきて、ぐるんっと振り向くタカミチ。
 ぽつんと立っていたのはルエリラである。傍らにいるミリアやティエルたちに巧みについてきた甲斐あって、彼女もしっかり仲間たちとこの場で合流できていた。
 スケッチブックにすらすらペンを走らせたルエリラが、どんとその紙面を見せる。
「このオウガって字面を見て。きっと暑苦しいよ。屈強だよ。筋肉だよ」
「キンニク……」
 タカミチの桃色脳内が、男臭くオイリーなブラウンカラーへと染まりはじめる。
 可憐なJKがみるみるうちに大胸筋をぴくつかせるマッチョに変わってゆくさまは控えめにいっても半端ない地獄だった。
「筋骨隆々の逞しいオウガさんに『パパ~♡』って言われるのが好きならとめないでもないけど、食べられるのはお財布の中身じゃなくてタカミチだよ」
「そんな……」
「ルエリラさんの言うとおりっすよ。その扉の先の世界には俺も行ったことがあるっすけど……」
 愕然と崩れるタカミチに、自身の経験を語る翔。
「野太い男がバレエ服着て襲ってたり、芋虫がパンツ求めて男女構わず襲ってたり、迷いこんだ誰かが社畜に堕とされる事もあったっす」
「JKのジェの字もない!」
「そうっす。そしてこうやって交渉途中にどんどん俺に群がる女子高生の群れは本当にどうなっているんっすか?」
「いやそれはおまえのほうがどうなってるんだ」
 自分に群がるJKたちをユーベルコードでぽんぽんチビキャラしてく翔にツッコむタカミチ。
 実は喋っている最中も普通にJKに襲われていたため、右に左に華麗なフットワークを披露していたのである。タカミチの反応も納得だよね。
「俺もそんなふうにJKに群がられたい……やはり扉を開くしか!」
「向こうにはきっとこんな感じの怪物もいるだろうね」
「や、やめろぉぉぉぉ!!?」
 再びドアノブに手をかけたタカミチの肩を叩いたエミリロットは、頭と尻尾がワラスポ餃子に変わっていた。眼のないグロテスクな魚――ワラスポの頭部が餃子の皮からまるっとはみ出ており、その尋常でない怖さにタカミチはへたりこんで後ずさる。
 そこへ、すかさずティエルは飛びこんだ。
「ねーパパー! お外に遊びに行こう!」
「え? パパ?」
「うん、パパー☆」
 するーっとタカミチに迫って袖をつかむや、ぐいぐいと引っ張るティエル。タカミチは突然の娘登場に戸惑ってその動きに逆らうのだが……。
「やだやだ! ボクと遊んでパパー!」
「す、素直にわがまま!!」
 言うことを聞きそうにない様子に、閉口するタカミチ。
 小さい女の子にパパと呼ばれることは可愛らしくて満更でもない。だが彼が求めるものは違うのだ。彼が求めるものはもっとイイ感じに成長した年頃の女子高生にパパと呼ばれることなのだ。
 タカミチは心を鬼にして、ティエルの手を袖から離した。
「すまん……俺はやっぱりきみのパパじゃ――」
「堕落パパには何のことだかさっぱりわからんだろうがいい。まず俺に一言謝れ」
「ひでぶっ!?」
 何の兆しもなく現れたディーが、タカミチの頬をぶっ叩いた。
 ほぼグーパンと言っても差し支えない威力でパパを一喝した傭兵は、なんとなく迷路を突破してこれたようです。
「ちょちょ、あんた誰――」
「やかましい」
「ぶべっ!?」
 頬をぶっ叩かれるタカミチ。
「な、何だよいったい――」
「何だじゃない」
「ほげぇっ!?」
 頬をぶっ叩かれるタカミチ。
「まっ、ホントやめて――」
「やめない」
「はんがりぃっ!?」
 やっぱり頬をぶっ叩かれるタカミチ。
 圧倒的暴力に屈した男は、腫れた頬を押さえてしくしくと泣いた。
「なしてこんなことに……」
「目を覚まさせてやろうと思ってな。よく見ておけ」
 ディーがタカミチを見下ろしながら、盛大に札束をばらまく。すると壁の中のJKたちが勢いよく飛び出してきて、落ちた札に群がった。
「ほーら早いもの勝ちだよお嬢ちゃんたち~」
「やったーお金ー!」
「さっすがパパー!」
「……あれがパパの基準だ、馬鹿やってねぇでとっとと目を覚ませ」
「そ、そんな!」
 脇目も振らず金に群がるJKを目の当たりにして、がっくりと俯くタカミチ。
 しかし彼に下を向くことは許されなかった。
「……私の目ぇ見ろコラ」
「ぐええっ!?」
 眼を据わらせたミリアに、ぐいっと胸倉掴まれて持ち上げられたからである。
 足が浮くかもしれない。
 そう思うぐらいミリアの力はなぜか強かった。
「今の貴方、最高にカッコ悪いわよ。見なさいよアレを。JKなんて貴方の事『あの馬鹿おやじ簡単に金落とすじゃんクソワロw』位にしか思ってないから、目を覚ませって言ってんのよ」
「くうっ! そんな残酷なことをよくもぅ!」
「さっさと帰るわよ、私が更正所にぶち込んであげるから覚悟しなさい」
「ああああっ!? ちょっと待ってぇぇぇ!!」
「あっ」
 ずるずると引きずろうとするミリア。タカミチは必死で振り払い、彼女から距離を取ろうと迷路を出口と逆方向へ走りだした。
 だが、そのとき。
 迷宮のどこか遠くから、ギャリギャリと硬い物が削れるような音が聞こえてきた。
 音は次第に大きくなって。
 それから「おおおお」と、威厳に満ち溢れた凛々しい声も聞こえてきて――。
「タカミチぃぃぃぃ!!!!」
「うおあああああああああああ!!?」
 お化け屋敷の脅かし役もびっくりの勢いで、一朗が壁をぶち破って現れた。
 帝都軍人は難局に臨みて退かず。
 とゆーノリでこの男、死ぬほど硬い迷宮の壁を突っ切ってきやがったのだった。
「金銭や物を対価とする愛など愛にあらず! 下心を利用されているだけだ! 自ら他者に隷属するような腑抜けでは何も掴めぬぞ!」
「ひいいいい!? た、助けてーー!!?」
 刀(改心させるためです)を振り回す一朗の姿は、タカミチにとっては扉の向こうのオウガよりも恐ろしい存在だったかもしれない。
 そんな一朗から逃れるべく、タカミチは反転し、出口に向けて疾走した。
 走って走って走って。
 そうして駆けてゆくうちに――彼の耳には、優しい歌声が聞こえてきていた。
「? なんだこの歌ご……」
 不思議がって顔をあげたタカミチが、凍ったように止まる。
 なぜなら彼の周囲は――。
「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「パパアアァァァァァァァァァ!!!!」
 恐ろしい唸り声をあげる、醜悪な怪物たちだらけになっていたのだ。
 可愛いJKなど在りはしない。
 獰猛に牙を剥き、表皮は粘液のように溶けたおどろおどろしい怪物だけが見える。
 タカミチはひとつ、深呼吸をした。
 で。
「だ、だれかあああああああああああああああああ!!!?」
 全力疾走。
 脱兎と化して、出口へとしゃかりき脚を走らすのだった。

 一方、その出口付近。
「那由多さんの歌で、しっかりタカミチさんはこっちへ来ているようですね!」
「向こうから走ってもらうほうが、楽ですものね」
 並び立つアイと那由多が、半透明の壁越しにタカミチの動きを捉えながら、のんびりと談笑していた。
 何を隠そう、タカミチが聞いたのは那由多の歌声だったのだ。
 その歌の力でもって催眠術をかけた結果、タカミチは周囲のJKを怪物と誤認して、絶賛ひとり逃走劇を繰りひろげているわけである。実際にはJKに声をかけられているのに。
「でも、アイさんは自ら走っていかれるかと思ってました。結構、張りきって迷宮に入っていましたから」
「ええ。ですが運動が苦手な私では、タカミチさんにたどり着く前に力尽きてしまうだろうと気づいたものですから……」
「あらあら」
 アイの残念すぎる『気づき』を聞き、両手で口を覆う那由多。
 何か優しい言葉でもかけてあげるべきだろうか。ぽんぽん背中を叩いてあげたり。
 そうしてそっと手を伸ばしかけたとき、タカミチの声が大きく響いた。
「たぁぁすぅぅけぇぇてぇぇぇぇぇ!!?」
 どたどたとやかましく駆けこんでくるタカミチ。脚を絡ませて豪快に転んでしまった彼は、そのままごろごろと転がって、ぴたりと那由多の足元で止まる。
 那由多は微笑んでしゃがみこみ、彼の頭を撫でてやった。
「あらまぁ、怖い目にあったんですね。もう大丈夫ですよ、私が癒やして差し上げますから」
「ふおお……なんというバブみ……」
 ひしっ、と那由多にしがみつくタカミチ。
 もしかしたらJKから別属性に目覚めた瞬間かもしれない。
 今こそパパ活断ちをさせる好機――傍らで見ていたアイもユーベルコードを発動し、万能コンピュータでの計算を開始する。
「私にもできることはあるはず! タカミチさんを助けるための最適解を計算して――って、えええっ、そ、そんなことをしなきゃいけないんですかっ!?」
 導き出された答えを確認したアイが、盛大に声を上ずらせた。
 万能コンピュータが計算した最も成功率の高い作戦……しかしそれはアイにとってはとてつもなくハードルの高いものだったのである。
「くっ……」
 三回ぐらい逡巡するアイ。
 だがアリスラビリンスに迷いこむ被害者を出さないために、アイは覚悟を決めた。
 覚悟を決めて、ちらっと、ふりふりスカートの裾を持ち上げた。
「タカミチさん……一緒に迷路の外に出てきてくれたら、私が何でも言うこと聞いてあげますよ?」
「出よう。今すぐに」
「えっ!? ちょ、ちょっと待って下さい!? 即断即決が過ぎる気が――」
「何をしている! 迷っている時間などないぞ!」
「あーーーっ!?」
「あらあら、本当に欲望に素直な方ですね」
 戸惑うアイの腕を掴み、勇ましく脱出するタカミチ。それにおっとりついてゆく那由多。
 こうして、ひとりのパパは無事にアリスラビリンス行きを免れたのだった。

 で。
「いいかタカミチ。これからは清く正しく、己を律して生きるのだ」
「了解です、東雲少佐。まずは社会奉仕から始めるつもりです」
 迷宮を抜け出てすぐ、タカミチは真人間の顔になっていた。一朗がめちゃくちゃ強制改心刀を振りまくった甲斐あり、パパは苦しいリハビリ等もすっ飛ばして普通になっていた。
「矯正できたのはいいことかもしれないけど……何だかスッキリしないわね」
「そうですね。もっとこう、肉体言語で説教とかしてあげたかったんですけど」
 一朗と一緒に窓から青空を眺めているタカミチに視線を送りつつ、ミリアとシャルロッテは行き場のなくなった拳でシュシュッと空を切り裂く。もしかしたら一朗はタカミチの社会的生命だけでなく、リアル生命も救っていたのかもしれない。
 一方、迷宮脱出直後が割と危険だったアイさんは胸をなでおろしていた。
「た、助かりました……」
「無事で済んで何よりですね、アイさん」
「よくわからないけど大変だったんだね、アイちゃん」
 部屋の隅っこに座るアイの両サイドから、那由多とエミリロットが慰める。まさかタカミチが秒で陥落するとは思っていなかったので、さすがにビビったアイさんだった。
 そんな彼女へ――差し出される芋煮。
 言わずもがなルエリラである。
「これは……?」
「私の奢りだよ」
 ドヤ顔で芋煮を押し付けてくるルエリラ。アイがとりあえず受け取っておくと、ルエリラはグッと親指を突き立ててまた仲間に芋煮を勧めに行く。
 おまえは何をしに来たんだ。そう思わずにいられない一同だった。
 そんな光景をよそに、ティエルは「むむむむ」と思案に耽っている。
「……パパってこんなふにゃふにゃしてるのかな? ママはボクのパパはすっごく渋くて恰好よかったって言ってたのにな~」
「そうか、渋くて。そいつはよかったじゃないか」
 少し離れて葉巻を吸っていたディーが、考えこむ幼いフェアリーの言葉に笑う。
「パパってのも色々あるもんだ。お前は運が良かったってことだ」
「ふーん……そうなんだ!」
 気をよくしたティエルが、鼻を高くして胸を張る。
 自分の父親はちょっと特別だったのかな。そう思って少女はちょっと嬉しくなった。

 かくして、UDCアースでの事件は穏やかに終幕を飾る。
 ――その裏で。
『ふふっ、全部ワタシが吸ってあげるわ♪』
「お、お願いします!!」
 猟兵たちの目を逃れてひっそりと、タカミチがロベリアに連れられて無人の個室へと消えてゆく。そしてそれからしばらく、二人は出てこなかった。
 ……改心しても、また堕ちることもある。
 人間ってそういうもんですよね!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月04日


挿絵イラスト