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ひらけ!カガミモチ

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●あらまし
 ――とある言い伝えの話しをしよう 。
 サムライアンパイアには毎年のはじめになると、必ず出現するという土着の化生がいたのだそうだ。
 その化生の名は『野生の鏡餅』と云う。巨大な鏡餅の姿をしており、どこからともなく現れるが故に、このように名付けられたらしい。
 『野生の鏡餅』を斃すとご利益があると古くから伝えられており、毎年サムライエンパイアの各地で割られているそうな。
 ……が、翌年には元気に復活しているというのだから恐ろしいものである。
 かくして、『野生の鏡餅』は江戸の近辺にも出現することとなるのだった――。

●緊急事態
「カガミ、モチ……ワル……。カガミモチ……ワルぅ!!」
 年を越してからというものの、江戸から少しばかり離れた農村では、まるでゾンビ映画のように落武者たちが集結し始めていた。
 奇妙なことに落武者の群れは、村の住民を襲うことはなく……何かを探し求めているかのように夜な夜な徘徊を続けているのだという。
 被害こそまだ大きくはなっていないものの、折角の正月の気分を害されては村民もたまったものではないだろう。
 怯え続ける村民たちの中で、打開策を練っていた村長は蔵の中から『野生の鏡餅』に関する古文書を見つけたのだ。
「こ、これは……!よもや、あの武者どもはこやつを狙っておったのか!?」
 そして村長は決断をする。全ての厄介毎を一掃するための大仕掛けを江戸幕府の役人へと箴言したのだった。
「縁起物を万が一にも落武者どもに傷をつけられては、村が祟られてしまいまする。どうか、何卒お侍様の力で村をお救いくだされ!」

●ブリーフィング
 グリモア猟兵、春日・釉乃の周りには、サムライエンパイアの光景が現れていた。グリモアベースに集まった猟兵達に、此度の事件の概要を語る。
「サムライエンパイアの江戸から少し離れたところにある農村……地形が共通するUDCアースの日本でいう多摩地区に落武者の群れが出現したの」
 喉かな田畑が周囲に広がっている集落。そこが今回の戦地となる。
「この落武者たちは、村の人々を傷つけてはいないんだけれど『野生の鏡餅』っていうオブリビオンを探しているみたい」
 一般的な落武者のデータとともに、なんとも言い難い巨大な鏡餅が表示されている。
「この一見するとおっきな鏡餅だけど、自律的に動いて鏡開きをしようとする者を攻撃してくるみたい。けれど、斃して鏡開きを行なえばご利益があるっていって挑戦する人が後を絶たないみたいで……村を徘徊している落武者はどうもこれが目的かもしれないって村長さんが言っていたの」
 もしオブリビオンが『野生の鏡餅』のご利益を得てしまえば、それは厄災へと反転してしまう可能性もある。
「つまり、今回の任務は――村を徘徊する落武者たちを駆逐して、『野生の鏡餅』を見つけ出して猟兵の手で斃すことになるの。……見敵必殺(サーチアンドデストロイ)よ」
 グリモア猟兵たる春日・釉乃は予知をしたポイントへ猟兵達を転送することで精一杯であるがために、現場での働きは彼らに委ねるしかない。
 だからこそ、彼女は猟兵たちが無事に任務を達成することを切に願って送り出す。
 そして最後にキリっと凛々しい顔へ戻り、春日・釉乃は猟兵たちに敬礼をした。
「――賽は投げられた。我ら猟兵に勝利を与えたまえ」


fa-240
 あけましておめでとうございます! fa-240と申します。これから何卒、宜しくお願い申し上げます。
 さて今回は、落武者の群れを突破して、エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)様の宿敵である『野生の鏡餅』を討滅し、村で鏡開きの宴を完遂するのが最終目的となります。
 初回となりますので至らない点もあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 また、ゴールデンタイムとなる21時~25時頃にはかなり素早いレスを行なえる可能性があります。
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第1章 集団戦 『落武者』

POW   :    無情なる無念
自身に【すでに倒された他の落武者達の怨念】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    欠落の決意
【武器や肉弾戦】による素早い一撃を放つ。また、【首や四肢が欠落する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    妄執の猛撃
【持っている武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


――夜も更けてきた農村。
 本来ならば寝静まった村民の寝息が響く筈の場所に、怨嗟の呻き声がこだまする。
「カガミ、モチ……ワル……。カガミモチ……ワルぅ!!」
 田んぼから生えてきたが如く、村へと押し寄せてくる落武者の列。黒く歪んで怨念を放とうとしている。
 彼らよりも先に『野生の鏡餅』を見つけ出さなくてはならないが、この数では会敵を避けて通ることはできないだろう。
「カガミモチ……ワルゥゥゥ――!!」
 オブリビオンに身をやつしながらも、『野生の鏡餅』を斃そうというその執たるや凄まじいだろう。手にした武器を掲げて鏡餅と誤認した猟兵たちへと襲い掛かってくる。
 彼らへのせめてもの手向けとして、『野生の鏡餅』を自らの手で開こうではないか!
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携諸々大歓迎】

やれやれ、サムライエンパイアでも鏡餅はあるんだねぇ
…え?野生?なんだそれ?
っといけない、呆けてる場合じゃないね!
奴らにも鏡餅は割るもんじゃなく、開くものだってわからせてやるよ!

【SPD】
開けた空間ならバイクで暴れまわってもよさそうだね。
田畑に乗り入れないよう注意しながら、
落ち武者どもを跳ね飛ばすよ!
おらおら、割るなんて縁起でもねえだろうがよっ!てね!



まず先陣を切ったのは、一台の二輪車であった。
 『宇宙カブJD-1725』は先端が鋭利に尖ったバイク姿となりて風を纏いながら畦道を駆け抜けてゆく。
「奴らにも鏡餅は割るもんじゃなく、開くものだってアタシがわからせてやるよ!ひとっ走り付き合いなっ!」
 数宮・多喜の操作によってバイクの先端からレーザーのような光線が放たれ、敵を拘束する。
「カガミモチ……ワルゥ!?」
 そして、身動きの取れなくなった落武者たち向けてバイクは更に加速してゆく。
 だがここでもう一度、数宮・多喜は【ゴッドスピードライド】を発動してバイク全体をドリル状に変形させたではないか!
「おらおら、割るなんて縁起でもねえだろうがよっ!……てね!」
 群がる落武者たちへ高速で突撃し、次々と爆散させてゆく。
 疾風の如く、落武者を断った数宮・多喜は愛車の変形を解除させつつドリフトターンをして振り返った。
「へへっ、どんなもんよ……」
 だが、落武者たちは湧いて出てくるように駆逐したそばから出現してくる上に、【欠落の決意】によって片腕を捥いでは投擲してくるのだった。
 数宮・多喜は急いでバイクを発車させて回避を試みるも、幾何かのダメージを受けてしまった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユキ・コシイ
…猟兵を鏡餅と誤認…してるって、この人達は…どこまで鏡餅を割りたいのでしょうか。
ん。……それじゃあ…土とか、雪とかを、鏡餅状に盛れば…もしかしたらそっちに気を取られて殺到するかな…?
試しに一つ作ってみましょう。そして寄っていくようであれば…横からアームドフォートの射撃や一斉射撃をシュート…です。
こっちに寄ってきたりあまりにたくさん釣れた場合は…ユーベルコードの範囲攻撃で対応。

【本当にこれに釣られるかなあナノ山さん?】
『やるだけやってみようじゃないかテレ彦くん。上にミカンを乗せれば完成ー!』



ユキ・コシイはふと、あることに気が付いた。
 猟兵たる己たちを『野生の鏡餅』と誤認するほど落武者たちの知恵が低下しているのならば……鏡餅状に雪を整形してダミーを作成すれば釣れるのではないかと。
【……本当にこれに釣られるかなあナノ山さぁん?】
『やるだけやってみようじゃないかテレ彦くん』
 彼女が左右の手に携えている腹話術人形たちが賑やかに会話し、ユキ・コシイは器用に雪遊びを始める。
『あとは上にミカンを乗せれば完成だねテレ彦くん』
【せっかくだから一緒にやろうじゃないかナノ山さん】
 ぺとり、と二段重ねの平たい雪だるまへミカンを搭載する。見てくれはやや歪ではあるものの、それなりに鏡餅らしくはなっていた。
 落武者たちはというと、彼女の予想以上に早駆けで迫ってきたのだった。それはもう、進路上にいるユキ・コシイを突き飛ばしてでもダミーの鏡餅へ迫る。
 【無情なる無念】を使用している落武者たちは倒された他の落武者たちの怨念を纏いながら高速移動をしている。それはさながらホイホイ装置に群がるGのようである。
【おやおや、計算が甘かったんじゃないかなあナノ山さぁん?】
『やられたら倍返しだよテレ彦くん。ミュージック・スタート』
 ユキ・コシイはどうにか起き上がり、【テクノポップ「HIGH TRUE LOVE」】を発動する。
「歌うことも、愛することも全て、私に委ねて―」
 歌を合図に上空に仕掛けていたテレビウムのような姿をしている『アームドモジュール・ブテスT』が一斉砲撃を放ち、ダミー鏡餅を中心に落武者たちに弾薬の雨が降り注ぐ。
 雨が止む頃には、落武者の呻き声はなく電子の歌声だけが響き渡っていることだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

館・美咲
野生の鏡餅。なるほど、そんなものがあるなら私のジェット居合流で割ってみたいものですね。
っと、その前に落ち武者を退治する必要がある、と。
盆とお正月が一緒に来たら急がしいんですから、夏まで眠ってもらいませんとね!

落ち武者が沢山いる、ということは一体一体切っていくのも面倒ですし、ここはガジェットくんの出番ですかね。
今回は何が出てくるのかワクワクしますね!
纏めて一網打尽に出来るのとか出てくれると嬉しいですけど…。
それでは、レーッツ、ショータイッ!
(※出てきたガジェットに関しては興奮して早口で解析、解説し始めます)

状況に合わせたアドリブ等は歓迎です。



「――野生の鏡餅。なるほど、そんなものがあるなら私のジェット居合流で割ってみたいものですが、その前に落ち武者を退治する必要がある、と。」
 館・美咲は『蒸気噴射式サムライブレイド』を携えつつ戦場と化した田園に出現する。
「盆とお正月が一緒に来たら急がしいんですから、夏まで眠ってもらいませんとね!さぁ、出番ですよガジェットくん!!」
 背負った魔導蒸気機械を起動させると、光るギアたちが館・美咲の眼前に出現し、そこから何かが呼び出されようとしていた。
「それでは、レーッツ、ショータイッ!」
 満を持して降臨したのは――なんと巨大なドラム式洗濯機だった。あっけにとられる落武者たちであったが……
「ははーん、なるほど……だいたいわかりました!これはつまり乾燥機として使えということですね!」
 ぽちり、とボタンを押して館・美咲は蓋が開いたままの巨大ドラム式洗濯機を起動させる。
「――落武者は生ける屍。ならば、干からびてミイラになってしまえば動かなくなりますね!さぁさぁ行きますよ――ミサキィ~スープゥードゥラァァァ~~イ!!」
 ゴォォォと轟音を立てながら、ドラム槽から放射される温熱風は落武者の群れを苦しめさせるのだった。
 徐々に落武者の歩みは遅くなり、そして完全に静止したのであった。まさかの発想は想定以上の効果を発揮してみせた。
「やりましたよ……見ましたか、皆さん!これが私のガジェットくんの実力です!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

暁・エリカ
野生の鏡餅か、なるほど…
とりあえず鏡餅を開こう、細かいことはそれから考えよう
…落ち武者も鏡餅が欲しいのか?

■UC
フォックスファイア

■戦闘
出せるだけの【狐火】を出して落ち武者を燃やそうか
先頭列に位置する複数の落ち武者を同時に攻撃、技能の【スナイパー】と【範囲攻撃】で、【持っている武器】と手の両方を狙って狐火を着けるよ
これなら武器を振るえまい

先頭の落ち武者が燃えれば炎で一時的に足止め出来ると思う、その間に残っている狐火で徐々に包囲しようか
他の味方に合わせて狐火を援護射撃したりトドメに燃やしたりして数を減らす事を考えよう

アドリブ歓迎だよ


マユラ・エリアル
ふむ…野生の鏡餅…
ああ、アレねアレアレ…
あそこの名物のアレ、聞いたことが…無いわ
…いや、変だろそれ
落武者もちゃっかりご利益にあやかりに来てるし…
なにこれ

●戦闘
【WIZ】にて戦闘
落武者とは距離を取って戦闘
氷刃展開を使用
氷の刃を展開して遠距離から攻撃
攻撃の際には敵1体に対して3本を使用し、囲うように攻撃また『2回攻撃』も活用して確実に倒そうか
一応逃げられないようにしないとな
というか落武者とか至近距離で触りたくないな…

敵の攻撃に対しては左手の鉤爪と右手のルーンソードで対応
受け止めたり切り払ったりして、その後距離を取る
ほら寄って来た、ばっちいな…
いや、これが癖になるという人も居るのかもしれない


桐崎・早苗
野生の鏡餅…私も聞いたことが御座います。

かの行事に参加できる機会があるとは、僥倖…!

これは是非とも、私も野生の鏡餅のご利益に預かりたい所。

●戦闘
先ずは落ち武者達の排除…。
あなたたちに恨みは御座いませぬが…御免!

・【狐火の舞】で動きを封じ、刀で続々と斬り伏せていく

●戦闘様式
・右に刀、左に短刀の二刀流。
・右を前に向けた半身の構え。
・片足を軸に半歩動いて避け、または武器で受けて横へ流す動き。

●技能
破魔5、武器受け2、呪詛5、残像1、2回攻撃3、カウンター1、見切り2、戦闘知識2



優勢になりつつある落武者との戦いの場に3人の猟兵が最後の一手を仕掛けるべく息を合わせようとしていた。
「ふむ、野生の鏡餅……落武者もちゃっかりご利益にあやかりに来てるし…なにこれ」
 マユラ・エリアルは術式を起動させつつも無表情にそう呟く。
「私は野生の鏡餅について聞いたことが御座います。かの行事に参加できる機会があるとは、僥倖……!是非とも、ご利益に預かりたい所。」
 対して、桐崎・早苗は興味津々ながら双刀を手にして右を前に向けた『半身の構え』を取る。
「……落ち武者も鏡餅が欲しいのか?」
 マユラ・エリアルの隣で同じく術式を起動させている暁・エリカは好奇心を抱きながらも、表情は冷静であった。
「氷使いの私と炎使いのエリカが揃っているのなら、アレを試してみるか?」
「マユラさん……やってみようか。」
 マユラ・エリアルの【氷刃展開】と暁・エリカの【フォックスファイア】。炎と氷、相反する術式を同時に、同威力で発生させた上で対消滅させることで……純粋な対消滅エネルギーの塊が生み出されるのだった。
「「コール・フォックシニーアロー!」」
それを二人の正面でスパークさせ……マユラ・エリアルは右手を、暁・エリカは左手を引き絞って完成した弓矢状のエネルギーを解き放った。
 先頭列に位置する複数の落武者は同時に問答無用で消滅してゆく。そして、落武者たちを煽動していたと思われる大将格とその奥に『野生の鏡餅』が遂に姿を現すのである。
「カガミ、モチ……ワル……。カガミモチ……ワルぅ!!」
 このままでは、落武者大将が鏡開きをしてしまう!危うし猟兵――。
「急いで攻撃しないと拙いが、落武者とか至近距離で触りたくないな……」
「早苗さん、援護するから後は宜しく。」
「――私の力が、お役に立てるのならっ!」
 右に刀、左に短刀。金色の妖狐は、がら空きとなった畦道を疾走して駆け抜ける。
「一つが二つ…二つが四つ…四つが八つ…。揺らめく幻火、『狐火の舞』…さあ、ご堪能ください」
 15個の幻火を放出し、落武者大将を全方位から囲んで1つの大きな炎の渦へと合体して拘束。
 もがきあえぐ落武者大将の息の音を止めるべく、桐崎・早苗は剣の間合いに入る瞬間に【狐火の舞】を掻き消してトドメの斬撃を喰らわせる。
「あなたに恨みは御座いませぬが…御免!」
「カガミ、モチ……ワル……ワルぅ!!」
 【妄執の猛撃】を発動して落武者大将は槍を捌き、捨て身の決死の反撃で桐崎・早苗を穿った。
「早苗さんっ――!」
「相討ちと言いたいが……お前の負けだな、落武者の大将。」
 カウンターに対してのカウンター、桐崎・早苗は右手の刀で槍を受け流して致命傷を避けて、左手の短刀で急所を抉っていたのだ!
「……敵将討ち取ったり、です。」
 かくして落武者の群れを排除することが出来た猟兵たちは、『野生の鏡餅』と対峙することになる。
 どうみても巨大な鏡餅のそれだが、油断ならない相手であることは誰しもか感じ取っていた――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『野生の鏡餅』

POW   :    お年玉(餅)
【投げた紅白餅】が命中した対象に対し、高威力高命中の【巨大鏡餅落下攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    もち肌
自身の肉体を【柔らかいお餅】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    今年の運勢
対象の攻撃を軽減する【おみくじ体】に変身しつつ、【今年の運勢が書かれたみくじ紙】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はエミリィ・ジゼルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


田園に浮上して鎮座している巨大な鏡餅。
 オブリビオンたる『野生の鏡餅』は、開いた者に御利益を与えるものの試練のごとくに苛烈に襲い掛かる――と言い伝えにあった。
『―――』
 菩薩のように後光が差している『野生の鏡餅』は、どこか特撮の怪獣のような不気味さも孕んでいた。
 どうやらこのオブリビオンは自ら攻撃を仕掛けることはなく、あくまで攻撃者への撃退措置としてユーベルコードを使用するように見える。
 果たして、この難関に挑む者は現れるのだろうか――?
桐崎・早苗
現れましたね…!此度の主役!
(目がキラキラ)
ならば、不肖この早苗、鏡餅を割らせて頂きます!

●戦闘
これは、存外に生きが良い様子。然らば、弱らせるのみ!
(いくつもの霊符を展開し)
斯様な物の怪の対処は我が一族の得意分野、即ち、飛んで火に入る鏡餅、に御座います!
(刀を向けて狙いを定め)
疾う、疾う、彼の者の命の気を封じ給え!急急如律令!

・ねんがん の やせい の かがみもち を まえ に てんしょん が たかい!
・霊符をしこたま放ち、弱ってきた所で斬りかかる狙い

●その他
・弱ったかな?と思ったらとりあえず斬りつけてみてまだだと思ったら離れて霊符を放つ繰り返し
・アドリブ可


館・美咲
おおう、これが野生の鏡餅。思った以上になんだか厳かな姿ですね……。
しかしオブビリオンなら倒さなくてはなりません!
しからば、このジェット居合流にて、鏡餅開かせて頂きますよ!

※ジェット居合流とは
納刀した鞘に蒸気の力を混めることで抜刀時の速さと威力が上がるといいなぁという発想で編み出された居合術である。
門下生絶賛募集中!

新年最初の運試し、割れれば今年はいい年になりそうで、割れずともジェット居合流はまだ未熟で伸びしろがあるとわかるいい機会!
どっちにしろお得しかないのならやるしかないですね!
それでは、参ります!



「現れましたね…!此度の主役!ならば、不肖この早苗、鏡餅を割らせて頂きます!」
 目を輝かせて、桐崎・早苗は先の痛手を負いながらも不屈の闘志で『野生の鏡餅』へ挑戦しようとしていた。
「おおう、これが野生の鏡餅。思った以上になんだか厳かな姿ですね……。しかしオブビリオンなら倒さなくてはなりません!」
 ガジェットくんの召喚を解除し、『蒸気噴射式サムライブレイド』の鯉口を切りつつ館・美咲が駆け寄ってきた。
 二人の猟兵を前にしても、『野生の鏡餅』は後光を絶やすことなく悠然としている。
「これは、存外に生きが良い様子。然らば、弱らせるのみ!」
 左手で谷間からやおらに『呪殺符』を数枚取り出して霊力を宿らせることで、霊符は桐崎・早苗の周囲を囲むように展開される。
「斯様な物の怪の対処は我が一族の得意分野、即ち、飛んで火に入る鏡餅、に御座います!」
 そして、右手に握った刀の刃先を『野生の鏡餅』に向け狙いを定めると同時に、隣にいる館・美咲へウインクで合図した。
「――しからば、このジェット居合流にて、鏡餅開かせて頂きますよ!」
 機械式の居合刀を構え、いつでも抜刀が出来るように待機する。緊張の走る瞬間であるが……文字通りの火蓋は切って落とされた。
「疾う、疾う、彼の者の命の気を封じ給え!急急如律令!」
 一斉に空中を駆け巡る【符術・滅気封命符陣】は、命中すれば気の流れを絶ち生命力を弱める霊符である。
「いけーっ陰陽の霊符!!」
 『野生の鏡餅』に逃場はなく、桐崎・早苗の思惑通りと思ったが――突如として『野生の鏡餅』は空中で高速回転を始める。
 そして、その姿が六角の神籤箱へ変貌したではないか!
「な…なにっ」
 そして神籤箱から紙が幾重にも放射されて、桐崎・早苗の霊符を【今年の運勢】で迎撃し始めたのだ。幾つかは潜り抜けて命中したものの、効果は想定以下だろう。
「ただの御餅じゃないと思いましたが、まさかガジェットくんみたいなビックリドッキリメカだったとは……。次はアレに対抗して回すと球体を勢いよく発射してくれるガラガラポンなガジェットくんでも造りましょうか!」
「……感心している場合ですかっ!?」
「ああっ、つい私としたことがうっかり見惚れていました!門下生を増やすためにも……ジェット居合流の威力、その身で味わいなさい!」
 館・美咲は抜刀の構えのまま『野生の鏡餅』に向かって駆け出す。すると、神籤箱は高速回転して再び鏡餅の姿に戻り……今度は【お年玉(餅)】で紅白餅を迎撃弾として射出してきた。
「そう何度も思い通りにはさせませんよ……もう一度、急急如律令!」
 霊符のストックはまだまだあるのだと、桐崎・早苗は着物の袖から『呪殺符』を勢いよく紅白餅めがけて投射する。
「これはありがたい……今です!スチームドローっ!」
 『野生の鏡餅』を間合いに収めた館・美咲は遂に刀を抜く。『蒸気噴射式サムライブレイド』は彼女の抜刀に呼応するようにシュコーと音を立てて水蒸気の放射とともに爆発的なエネルギーを生み出した。
 有効なダメージを与えるも、未だに『野生の鏡餅』は顕在している。更なる追撃が必要となるだろう――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御狐・稲見之守
なんとま、神々しい鏡餅じゃこと。
手合わせて拝んだとこ……でこれ、喰えんのかの?

[WIZ]
にしてもデカい鏡餅じゃの。焼くか。
UC「荒魂顕現」、炎の竜巻を発生させようぞ。
【属性攻撃】に、巨大な鏡餅とおみくじ攻撃をも呑み込む【範囲攻撃】じゃ
さて炎の竜巻で鏡餅を炙ること幾ばか。
あたりにはおいしい匂いが……いかん、腹減ってきたんじゃ。
焼き餅には醤油がええな。

ん、暴走? 制御不能?
知らない、ワシ知ーらない(そっぽ向いて口笛吹きつつ)



「なんとま、神々しい鏡餅じゃこと。手合わせて拝んだとこ……でこれ、喰えんのかの?」
 ひょっこりと姿を現したのは、御狐・稲見之守であった。黒色の毛並を持つ小さきお稲見さんだ。
「にしてもデカい鏡餅じゃの。――焼くか。」
 『野生の鏡餅』へお辞儀を済ませたところで、彼女はパァンと合掌して【荒魂顕現】を発動した。
「我成す一切神事也、天裂け地割る神業畏み畏み奉願祈るべし」
 炎の竜巻を発生させれば、迎え撃つ六角の神籤箱が放出する【今年の運勢】をも焼き尽くしてゆく。
 轟々と燃え盛る神籤箱は変化が解除されて餅の姿に戻ると、周囲にいい匂いが立ち込めていくことだろう。
「すんすん……おいしい匂いが!……いかん、腹減ってきたんじゃ。ワシ焼き餅には醤油がええな。誰かー持っておらぬかー?」
 永き時を生きる土地神は戦場においても、良い意味でマイペースであったのだ。それは、炎の竜巻の制御が徐々に取れなくなったとしても……。
「ん、暴走? 制御不能?知らない、ワシ知ーらない!」
 そっぽ向いて口笛吹きつつ告げる御狐・稲見之守。きっと誰かがやってくれるだろう――かみさまはこういうのでいいんだよ こういうので、と彼女は自分に言い聞かせるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ポーチュラカ・ハイデルベーレ
おっきなお餅でありますね!!
おぞうに、炭火焼き、おもちピザ……
そうそう、鏡餅というのは12月28日迄に飾り、1月11日に割るのが、サムライエンパイアの神様への礼儀だとか。前にパパが教えてくれたであります。
ゆえにオブリビオンはさっさと割ってしまうのが礼儀でありますよね!ね!

旅団【飛空戦艦ワンダレイ】のメンバーと一緒にこのおおきな鏡餅を割るでありますよ!
あ、でも自分はちょっと後ろからのサポートであります。皆さんがんばれー!(技能【鼓舞】)

《WIZ》
ユーベルコード【産まれながらの光の】で、左京どのと一緒に皆さんを回復するであります!
自分はやる時はやる子でありまふよ!!(噛んだ)

(アドリブ大歓迎です)


月影・左京
【ワンダレイ】の仲間と参戦よ。

おっきな鏡餅ねー……叩き割ったらご利益はともかく、気分は爽快ね!

戦闘では、皆さんの後方に位置し、味方の回復役に徹するわ。
「はわっ!回復は任せて!」
【生まれながらの光】で負傷した人たちを次々に癒していくわよ。
疲れるけど、踏ん張りどころね!
ポーチェさん(ポーチュラカさん)と連携しながら、瀕死や気絶の人を出さないように気をつけるわ。

敵から攻撃を受けそうになったら、【聞き耳】を立てて動きを予測し、【見切り】で回避するわ!
「はわっ!見切ったわ!」

鏡餅にトドメをさせそうになったら、走り寄ってメイスで思いっきりぶん殴ってみるわ!
【2回攻撃】の【気絶(させる勢いの)攻撃】!


月守・咲凛
【飛空戦艦ワンダレイ】の仲間と一緒に行動、仲間が変な事をしていたら、やんわりとしたツッコミを入れます。
「月影さん、ポーチェさん、回復はよろしくおねがいしますね!」とりあえず最初はあまり何も考えずポテポテと走って突撃(基本空を飛んでいて地上を走るのは苦手です)チェーンソーで斬りつけます。//「今度はほんきです!」一度撃退されたら本気を出して武装ユニットのスラスターを吹かして飛行、見切りと残像で敵の攻撃を回避しながらUC使用、18メートルのビームサーベルで叩き切ります。


ネージュ・ローラン
【飛空戦艦ワンダレイ】の仲間と行動します。

これが野生の鏡餅ですか、実際に見ると余計に訳が分かりませんね。

餅というのは加熱すると弾力が増しますが、やり過ぎると硬くなると聞いています。
【全力魔法】の火力で焼き餅にしてあげましょう。
【エレメンタル・ファンタジア】で炎の竜巻を発生させて鏡餅を焼き尽くします。

おみくじは少し気になりますが、そんな事を言っている場合ではありません。
飛ばしてきてもそのまま纏めて焼いてしまおうとします。


月影・宇京
【飛空戦艦ワンダレイ】の皆と参加もきゅ

口調は一人称と語尾は『もきゅ』

語尾はもきゅね。もきゅよ。もきゅ♪などのバリエーションもあるもきゅね

基本は妻のさきょーと回復役の護衛をしつつ後方から援護射撃で支援もきゅよ

投げた紅白餅は当たりそうな物は矢で打ち落とすもきゅ

もち肌で伸びて来たらUC でモーラット達を呼び出ししがみつかせて敵の元へ送りおねだりする事で行動を封じてみたいもきゅよ

今年の運勢は無理に仕掛けなければ自滅しそうもきゅね…鏡開きまでの寿命と考えるとすぐ尽きそうもきゅ

来年には元気?に復活するみたいもきゅから遠慮なく倒すもきゅ…主にワンダレイの皆もきゅが


ゼット・ドラグ
「カガミモチとはおめでたい奴だな」
【飛空戦艦ワンダレイ】の皆と一緒に参加。
ふざけたカガミモチ野郎を黒剣でスライスしてやるぜ。
回復は他の連中に任せて敵の攻撃に怯まず、ガンガン攻める。



いよいよ戦いは大詰めを迎えたその刻、サムライエンパイアの空に一隻の船が雲間から出現したのだった。
 その船の名を『飛空戦艦ワンダレイ』――その甲板に6人の猟兵の姿がある。
「おっきなお餅でありますね!!……そうそう、鏡餅というのは12月28日迄に飾り、1月11日に割るのが、サムライエンパイアの神様への礼儀だとか。前にパパが教えてくれたであります。
ゆえにオブリビオンはさっさと割ってしまうのが礼儀でありますよね!ね!」
 六の翼を背負うマーチングバンド姿のポーチュラカ・ハイデルベーレはこの場における指揮者のような井出達をしていた。
「ほんと、おっきな鏡餅ねー……叩き割ったらご利益はともかく、気分は爽快ね!」
 その隣にいたのは修道服を着込んでいる月影・左京。彼女は、愉快そうに甲板から戦場を見渡していた。
「これが野生の鏡餅ですか、実際に見ると余計に訳が分かりませんね。」
 冷静かつ的確に感想を述べたのはセクシーな踊り子姿のエルフであるネージュ・ローラン。白銀の髪を靡かせて憂いを帯びた瞳をしていた。
「……よかった、ローランさんまでボケはじめたら私の負担がマッハでしたよ」
 ほっと一息ついていたのは月守・咲凛。外部装甲マシマシの姿でウイングスラスターユニットの最終チェックを行いながらツッコミを入れている。
「さきょー、あのオブリビオン……来年には元気?に復活するみたいもきゅから遠慮なく倒すもきゅ!」
 月影・左京の背後からもきゅっと参上したのは月影・宇京。彼らは夫婦で今年の運気を掴みとるべく一緒に戦うつもりなのかもしれない。
「カガミモチとは随分とおめでたい奴だな……まったくよ。ふざけたカガミモチ野郎を黒剣でスライスしてやるぜ。」
 蒼い戦闘服に身を包んだゼット・ドラグが最後に中央に登場する。サイボーグの黒騎士はこの小隊の中では歴戦の戦士たる風貌をしている。 
 足並みが揃ったところで、ポーチュラカ・ハイデルベーレは靴を鳴らし
「飛空戦艦ワンダレイ・ポーチェ小隊、出撃であります!自分と左京どのは後方支援に徹し、咲凛どのとネージュどのに切り込みを!宇京どのは後方の護衛をしつつ遊撃で!」
「はわっ!回復は任せて!」
「了解です。」
「ポーチェさん、月影さん、回復はよろしくおねがいしますね!」
「もっきゅー♪」
「――了解だ、隊長。」
 かくして彼女たちは状況を開始した!
 まず、最初にアクションを起こしたのはネージュ・ローラン。スカイダンサーの名のままに、ワンダレイから飛び降りると即座に風に乗り、舞いながら『野生の鏡餅』へと接近してゆく。
「餅というのは加熱すると弾力が増しますが、やり過ぎると硬くなると聞いています。わたしの全力魔法の火力で焼き餅にしてあげましょう。」
 空中で華麗なるステップを踏み、エレメンタル・ファンタジアで先ほどのかみさま同様に炎の竜巻を『野生の鏡餅』の周囲に発生させた。
 こうして炎の竜巻が上書きされることで、全てがネージュ・ローランの制御下に収まったのだ。しかし、長引けばまた暴走する可能性は否定できない。
「お次は俺の番だな、合わせろっ咲凛!」
「そのままいただきです!」
 続けて、ゼット・ドラグは敵の攻撃にひるまずに内臓兵器から黒剣を選択して、降下しながらそのまま斬りかかった。餅に亀裂が生じるもまだまだ敵は顕在である。
 そこへ月守・咲凛がチェーンソーを起動させながら戦艦よりスラスターで飛翔し、全速力で吶喊してくる。ガリガリと餅を削るが致命打には至らない。
 すると、『野生の鏡餅』は【もち肌】を発動させて己の一部を白い触手へと変化させ……月守・咲凛に反撃してきたのだ。
「うわぁーっ!?おもちがべとべとで動けないですー!」
 餅まみれになってしまった月守・咲凛!このままでは白い触手に好き放題にされてしまう!
「さきょー、ポーチェたいちょー、回復まかせたもきゅよっ!」
 ここで待機していた月影・宇京は矢を放ち、的確に触手へ命中させて月守・咲凛と【もち肌】を分離させることに成功した。
「自分はやる時はやる子でありまふよ!!(噛んだ)」
「ポーチェさん、焦らないで……私に合わせてしっかり咲凛さんを回復させるわよっ!」
「りょ、了解であります!お、オホン……【生まれながらの光】!」
「はわっ!【生まれながらの光】!」
 二人の力が合わさることで不安定だった聖なる光が強度を高め、しっかりと月守・咲凛に命中して高速治療が成功する。
「ポーチェさん、月影さん、ありがとう!こ、今度はほんきです!!」
 月守・咲凛は背部のスラスターを吹かして再度飛行し、見切りと残像で敵の攻撃を回避しながら『野生の鏡餅』の懐に飛び込んだ。
「アーマーフルパージ、シフト【テンペスト】!一気に決めます!」
 全身に装備している外部装甲をキャスト・オフすると、それらが直結して巨大なビームサーベルへと変化した。桃色のビームの刃は雲を貫いて18mまで伸びようとしている。
「はぁあああああああああ!!」
 『野生の鏡餅』に対して縦一文字斬りにビームサーベルを振り下ろす。痛手を追い続けた『野生の鏡餅』にはこの強烈な攻撃は決定打となるだろう――。
「おぉ……咲凛どのが、決めたでありますよー!」
「はわっ!もう開いちゃいそうね!私もトドメさしたかったです!」
「咲凛さん、お見事です……」
「やったもきゅー♪ワンダレイの皆に御利益が訪れるもきゅ」
「ま、こんなところだな。カガミモチ野郎、あと1年の間はいい夢見てろよ……」
 ビームサーベルを降ろしきったときに、月守・咲凛はビームの刃を解除しつつ大地に立ったのだった。
「やりましたよ、ポーチェさん、皆さん!ぶいっ」
 そして、月守・咲凛は『飛空戦艦ワンダレイ』のメンバーにピースサインを送る。
「飛空戦艦ワンダレイ・ポーチェ小隊、任務完了であります!」
 〆にと敬礼を行った、ポーチュラカ・ハイデルベーレ。彼女に呼応するように月影・宇京&左京夫妻とネージュ・ローランとゼット・ドラグと月守・咲凛は敬礼を返したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】
【SPD】

ちょっと、何やってんのさー!?
この状況を収拾するために、サイキックの力を全開でぶち込むよ!
どれだけ抑え込めるかわからないけど、
炎の竜巻ごとオブリビオンを包むような
サイキックブラストの檻を作って被害が広がるのを防ごうとする。
神様の力に対抗できるかは分かんないけど、やらないだけマシってね!



6人のチームによる華々しい戦闘の影で、この戦いの被害を最小限に抑えるために影で活躍していた者がいたことにお気づきだろうか――?
「ちょっと、何やってんのさー!?」
 そう、落武者の群れに一番槍として愛車で突撃をした数宮・多喜である。彼女は『宇宙カブJD-1725』を駆けるスターライダーであると同時に、サイキッカーでもあったのだ。
「お稲見さんめ……やりっぱなしにしたら村の人たちが危ないじゃん!こうなりゃアタシがどうにか収拾させないと――」
 数宮・多喜はサイキックの力を全開で解放して、【黄泉送る檻】を発動させたのだ。
「ashes to ashes,dust to dust,past to past...収束せよ、サイキネティック・プリズン!」
 炎の竜巻ごとオブリビオンを包むような19倍に増幅したサイキックブラストの檻を形成して、近隣の田畑や住居へ燃え広がることを未然に防いだのだ。
「猟兵は通過できるようにしてあるから、誰か……攻撃は任せたぜ!」
 かくして、猟兵たちは被害を抑えつつも『野生の鏡餅』を撃破して鏡開きを無事に成功させることができたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『街道沿いの旅籠で宴会』

POW   :    酒だ!肉だ!舞妓さんに芸子さんだ!ひゃっほう!

SPD   :    舞妓さんや芸子さんから芸事の手ほどきを受けてみよう。優美な気分になれそう。

WIZ   :    和風建築やサムライエンパイア流の宴会の催し方に興味津々。本陣の主人にいろいろ聞いてみよう。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「おお……異国のお侍様方、この度は村をお救いくださり誠にありがとうございまする。」
 事態を収束させた猟兵たちは、大元の依頼主である村長の元を訪ねていた。
「これで鏡開きも無事に執り行われました。村にも、異国のお侍様方にもご利益が訪れることでございましょう。」
 村長は猟兵たちに深々を頭を下げる。
「そして、あの鏡餅なのですが開かれてからはどうやら妖気も消え失せ……ただの餅へと成り果てたそうでございます。そこで、その餅を皆様と一緒に召し上がっても宜しいでしょうか?どうにも伝承によれば、斃した餅を食べた者に御利益が訪れるそうで――」
 ここで本題。どうやら、『野性の鏡餅』を斃しただけでは全てが終わったことにはならないそうで……これを食べる必要があるのだという。
「さぁ、街道沿いの旅籠にてご宴会の用意をしております。食べて、飲んで、踊って鏡開きを祝おうではありませぬか。」
 村長の導きにより、猟兵たちはサムライエンパイアの宴の席へと案内されるのだった――。
館・美咲
いや、無事に鏡開きが出来て良かったですね!
それと宴会ですか、いいですねぇ。
お正月といえばやはりお餅です!
喜んでご相伴に預かりますよ!

サムライエンパイア出身としては、この手の宴会自体は見慣れたものですし……。
そうだ、ガジェットくんの売り込みをしましょうか!
芸事の演出とかで蒸気とかが出るガジェットくんとかあると芸の幅とか広がるんじゃないでしょうか!
このあたりにまだガジェットが出回っていなければ、他の所よりも一歩も二歩も先をいけるんじゃないですかね!
それではここに取り出しますは………(で始まる通販番組のような早口の売り文句を開始)

・アドリブ、他の方との掛け合い等歓迎です



「いやぁ、無事に鏡開きが出来て良かったですね!それと宴会ですか、いいですねぇ。」
 村長に連れられて現れたのは館・美咲。今回の事件に最初から最後まで付き合う様子である。
「お正月といえばやはりお餅です!喜んでご相伴に預かりますよ!」
 戦いの後に配給のお汁粉がスーッと効いてこれはあったかいことだろう。
「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛……っとそうだ、この宴会場でガジェットくんの売り込みをしましょうか!芸事の演出とかで蒸気とかが出るガジェットくんとかあると芸の幅とか広がるんじゃないでしょうか!このあたりにまだガジェットが出回っていなければ、他の所よりも一歩も二歩も先をいけるんじゃないですかね!それではここに取り出しますは……」
 早口に喋りながら館・美咲は蒸気式の配膳ロボを取り出し、旅館の人たちに売り込んでいる。
「このガジェットくんはですね、運搬先を音声で伝えるだけでこのように丁寧かつ迅速に手に持たせたものを運んでくれるんですよ!どうです便利でしょう?今ならなんと特製の――って蒸気が出ると料理の味に影響が出るんじゃないかって?これは水が気化したものだから……」
 館・美咲は饒舌に旅館の人たちに説明をしているようだ。確かに自動配膳ロボがいればお店は楽出来る上に視覚的にも客を楽しませることができそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ポーチュラカ・ハイデルベーレ
引き続き【ワンダレイ】の皆と一緒であります!

おもち?のどに詰まらないように気を付けて食べるのであります。
1回詰まったことがあるのであります。その時は死ぬかと思ったでありますよ……

《SPD》
わぁい!お祭りであります!げいこさん?まいこさん?とってもカワイイであります~

自分は【楽器演奏】の技能がありますゆえ、楽器の演奏なら自信があるのであります!
お琴やシャミセンを教えて貰えたら嬉しいであります~!!


ネージュ・ローラン
違う世界の文化に触れられるのはとても貴重な経験ですね。

SPDを使用し、せっかくなのでサムライエンパイアの舞を教わってみましょう。
自分の舞にも繋がる何かが学べるかもしれません。

そして、【飛空戦艦ワンダレイ】の仲間や、可能であれば他の猟兵の皆さんにも披露してもてなします。


月影・左京
【ワンダレイ】の仲間たちと参加するわ。

行動【SPD】
サムライエンパイア出身とはいえ、お姫様として育ったから、下町の宴は初めてだわ。

「芸妓さんと舞妓さんの違いって、どんな感じなの?」
「私も、その琴、習ってみたいわ。箏曲なら習ったことはあるけれど、絃の数など……ちょっと違いそうね。」

舞妓さんや芸妓さんに話し掛けて、芸事の手ほどきを受けてみるわ。
こうした優雅な時間も、良いものね。

あっ、お餅!
そうだわ、今日は鏡開きだからお餅を食べないとね。
お餅は柔らかな食感が楽しいのだけど、しっかり食べないと喉に詰まっちゃうから、気をつけないと。

……あらあら?お餅が喉に!?
大変!すぐ治療するわ!
【生まれながらの光】!



『飛空戦艦ワンダレイ』は半舷上陸をすることとなり、ポーチュラカ・ハイデルベーレやネージュ・ローランや月影・左京をはじめとした乗組員たちは配給のお汁粉やお雑煮を味わっていた。
「あっ、お餅!そうだわ、今日は鏡開きだからお餅を食べないとね。お餅は柔らかな食感が楽しいのだけど、しっかり食べないと喉に詰まっちゃうから、気をつけないと」
「左京どのの言うとおりであります!実は昔、恥ずかしながら1回詰まったことがあるのであります。その時は死ぬかと思ったでありますよ……」
 月影・左京とポーチュラカ・ハイデルベーレは周囲にいる小隊員に注意喚起をしながら、はふはふとあったかい御餅を堪能している。
 しかし、乗組員のとある男性がどうやら早速もちを喉に詰まらせたようで、もきゅもきゅ言いながら苦しんでいるようだ。
「……あらあら?お餅が喉に!?大変!すぐ治療するわ!【生まれながらの光】!」
 すかさず月影・左京が【生まれながらの光】を施したことで窒息せず事なきを得たようだ。

「……違う世界の文化に触れられるのはとても貴重な経験ですね。」
 一方のネージュ・ローランは宴会の催しである舞妓の舞踊が気になる様子。
「げいこさん?まいこさん?とってもカワイイでありますね~」
 その視線を察知したのか、ポーチュラカ・ハイデルベーレはネージュ・ローランの側に寄って来て一緒に眺めはじめる。
「芸妓さんと舞妓さんの違いって、どんな感じなの?」
「芸妓の見習い修行段階の者を、舞妓というそうです」
「はわっ!そうだったのね!ありがとう、ネージュさん」
 月影・左京の問いかけに、ポーチュラカ・ハイデルベーレは携帯端末で調べた情報を伝える。
「せっかくなのでサムライエンパイアの舞を教わってみましょう。自分の舞にも繋がる何かが学べるかもしれません。」
「おっ、ネージュどのもやってみるのでありますか?自分は楽器の演奏なら自信があるのであります!お琴やシャミセンを教えて貰えたら嬉しいであります~!!」
「私も、その琴、習ってみたいわ。箏曲なら習ったことはあるけれど、絃の数など……ちょっと違いそうね。」 
 3人は意気投合し、食事をやめて宴会芸の舞台へと向かって行った。
 最初は異国の人間に戸惑う舞妓や芸子であったが、サムライエンパイア出身の月影・左京の取り成しや彼女らの純粋な興味のまなざしの前に特別に実演講習を開いてくれることとなったのだ。
「りょ、両手を使って弦を弾くのはなかなか大変でありますー」
「こうした優雅な時間も、良いものね……」
 あわあわと悪戦苦闘しているポーチュラカ・ハイデルベーレに比べて、ある程度の基礎が出来ている月影・左京は小一時間で琴をマスターしていった。
「成程……心の内面を水平的な動作で表現するのですね。普段はアクロバティックな踊りばかりでしたのでとても新鮮です」
 スローテンポな日本舞踊はスカイダンサーとは正反対な気質をしているが、この緩やかながら鮮やかである踊りの奥ゆかしさを身をもって体験することで『静と動』の表現を向上させられるとネージュ・ローランは思うだろう。
 二人の演奏と1人の舞いは、『飛空戦艦ワンダレイ』の乗組員たちを中心に大いに盛り上げることができた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

桐崎・早苗
無事、野生の鏡餅を割ることが出来ました。ご利益が得られそうな気が致します。

●宴会
うたげにございますね。
なれば、私も力添えいたしましょうや。

(村長へ提案)
もし(声掛け)、村長さま。
野暮でなければ、私もうたげの余興を行ってもよろしいでしょうか。

●やりたい余興
・その1
宙へ投げた餅へ刀を舞わせ、鶴や鯉などへの飾り切りを行う。

・その2
「腕っぷしに覚えのある方はいらっしゃいますか?」
(周囲を見渡し)
「不詳、この早苗に一本当てられましたらば、お好みの飾り切りをおつくり致しましょう。私は素手でいなして参る所存です」
【合気ノ構え】で回避しつつ、盛り上がりを見て一本当たり、リクエストに応えていく

・アドリブ可


御狐・稲見之守
食うとご利益があるとはなんともありがたい鏡餅だったんじゃの。
ともあれ、餅をいただくんじゃ。

多摩に鏡餅がおってさ それを猟兵みんなで討ってさ
煮てさ、焼いてさ、食ってさ……っと焼けた焼けた。
魚は殿さまに、餅はガキに焼かせよっとな。誰がガキじゃ。
あっちあっち、ふぅーふぅー、海苔巻いてーの醤油をちょちょいとな。

さてさて……んぅー、んまい。うむ。うまいが一番。

さて、こうなると酒も欲しくなるが……
やむなし、真の姿になれればなあ。


ユキ・コシイ
砲弾やミサイルを叩き込むのも…なんか無粋なので鏡開きは見物してたけど、参加しても…良いのかな?

サムライエンパイア独自の音楽文化は…他の世界とは大分趣が異なると聞いてる。おもちよりソッチのほうが気になる。
緩やかで流麗な動作の舞踊に…明確なリズムや和音が存在しないという音曲。
実に興味深い…!体験できる機会であればこれを生かさない手は無い。

…というわけで、テンションを隠しきれない私は舞妓さんや芸子さんにあれこれ手ほどきを頼み込みます。
出来れば形だけでも踊れるぐらいまで…!
ああっ、引かないで…!これはお仕事柄と言うかなんというか…!


数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

アタシがご相伴に預かってもいいもんかねぇ…?
そんなに目立った活躍もしてないのにさ。
ま、もてなしてくれるなら悪い気もしないからね。
UDC仕込みの衣装の早着替えを余興として見せつつ、
もひとつ奥の手でサイキックの電撃お手玉でもしてみようかね?
もちろん、被害を出さないように気を付けるよ。



この宴の席に集団でやってきているのは『飛空戦艦ワンダレイ』だけではない。
 『芋煮艇』という生まれたばかりの宇宙船も乗組員の回収を兼ねて訪れていたのだ。
「無事、野生の鏡餅を割ることが出来ました。ご利益が得られそうな気が致します」
「食うとご利益があるとはなんともありがたい鏡餅だったんじゃの。ともあれ、餅をいただくんじゃ」
「アタシがご相伴に預かってもいいもんかねぇ…?そんなに目立った活躍もしてないのにさ。ま、もてなしてくれるなら悪い気もしないからね」
【どうやって食べようかナノ山さぁん?】
『やっぱり砂糖醤油じゃないかなテレ彦くん』
 桐崎・早苗と御狐・稲見之守と数宮・多喜とユキ・コシイの4人は仲良く卓を囲んでいる。すると、
「多摩に鏡餅がおってさ それを猟兵みんなで討ってさ 煮てさ、焼いてさ、食ってさ……っと焼けた焼けた」
 御狐・稲見之守が軽やかに歌いながら率先して磯辺焼きを作っているではないか!神様もたまには働くようである。
「魚は殿さまに、餅はガキに焼かせよっとな……誰がガキじゃ!」
「いや、それ自分で言ってるし……」
 数宮・多喜にツッコまれながらも、器用に人数分の磯辺焼きを仕上げる御狐・稲見之守。
「あっちあっち、ふぅーふぅー、海苔巻いてーの醤油をちょちょいとな」
【いい匂いがするねナノ山さん】
『いい仕事してるねテレ彦くん』
 小さな神様の粋な働きかけで、『芋煮艇』の面々は特別に磯辺焼きを食べることとなった。
「さてさて……んぅー、んまい。うむ。うまいが一番」
「はい、とても美味しいですね」
 御狐・稲見之守の磯辺焼きはシンプルながらも、ちょうどいい味付け加減で好評を得ていた。
「さて、こうなると酒も欲しくなるが……やむなし、『真の姿』になれればなあ」
 数百以上の時を生きる神様であっても、見た目が幼子であれば飲酒を行うことは叶わず残念そうに御狐・稲見之守は餅をつまみ続ける。

 そして、腹ごなしも終わったところで桐崎・早苗は村長の所へ赴いて交渉しようとしていた。
「もし、村長さま。野暮でなければ、私もうたげの余興を行ってもよろしいでしょうか?」
「おっ、早苗さんがやるってんならアタシもやるぜ!」
 腕まくりをした数宮・多喜も一緒に名乗り出た。
 村長は『野性の鏡餅』討伐をしてくれた二人の申し出を快諾し、次の舞踊の前に時間を譲るように芸子へ伝えにいった。
「それじゃあまずはアタシからだ!」
 数宮・多喜はピエロの恰好に早着替えを行い、【サイキックブラスト】のちょっとした応用で『電撃お手玉』を開始する。
 マグレブの力で浮遊するお手玉をモーターのように高速回転させる宴会芸は村民からも大絶賛されたことだろう。
「不詳、この早苗、お好みの飾り切りをおつくり致しましょう」
 続いて、桐崎・早苗が『退魔刀-玖式-』と餅を携えて舞台に立つ。観客たちに飾り斬りの題材を募集するが……
「だったら龍じゃ、『どらごん』が見てみたいのうワシ」
 桐崎・早苗に向かって野次を飛ばしたのは、お腹がぱんぱんに膨れ上がった御狐・稲見之守であった。
「もう……仕方ないですね。それでは、いざ――」
 左手で大き目の餅を掴んで上空に放り投げると、桐崎・早苗は目にも留まらぬ速さで宙へ投げた餅へ刀を舞わせ、東洋龍を見事に作り上げた。
「はい、ドラゴンです」
「おお……すごいのじゃ!」
 床に汗一つ零すことなく、桐崎・早苗は餅の龍を生み出したのである。これには全員がスタンディングオベーションを送るだろう。

 サムライエンパイア独自の音楽文化は……他の世界とは大分趣が異なるとユキ・コシイ聞いていた。
 緩やかで流麗な動作の舞踊に…明確なリズムや和音が存在しないという音曲。実に興味深く、体験できる機会であればこれを生かさない手は無い。
 そこで、テンションを隠しきれないはユキ・コシイは『飛空戦艦ワンダレイ』の乗組員たちの方に向かってゆき、日本舞踊の実演講習に加わったのだ。
【まさか他の旅団の人とも交流ができるとはねナノ山さぁん】
『向こうの人が掛け合ってくれたから引かれずに済んだみたいだよテレ彦くん』
 かくて『野性の鏡餅』をきっかけとして猟兵たちはサムライエンパイアの地元民だけでなく、猟兵同士での交流にも恵まれることとなった。
 これから一年の幸先の良さを感じる宴は、まだまだ続くのであった――。

 【了】

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月06日


挿絵イラスト