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クレイジーラビット【Lazy Rabbit】

#アリスラビリンス

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#アリスラビリンス


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 私が主役のティーパーティー!!//『私はいつでも脇役だもの』
 酸いも甘いも知らないわ!//『でも何も考えなくていいの』
 だって私は白兎!!//『だって私は力がない』
 チクタク時計も忘れちゃえ!!//『時間に追われることもない』
 時間を忘れてクレイジーパラダイス?//『だからここが楽園なの』
 ノンノン!!時間も守って!!//『いいえいいえ、時間は不要』
 そうよ私達がクレイジーラビット!!//『そうね私達は狂った双子』

「グリモア猟兵チャンネル!!略してグリチャン、はじまりますですよぅ!」
 虹と金の羽をパタパタと動かしながら、レイシィ・ローレル(アンティークディストーション・f10423)は猟兵達に声をかけるように飛び回る。
「グリチャン、覚えやすくてレイは大好きですよぅ。それはそれとして、ですよ。お仕事さんのお話をしますですよぅ!!」
 レイシィは手に持った時計をぶんぶんと振り回しながら、説明を始める。
「場所はアリスラビリンスですよぅ。藁の森の中にある、木の柵で守られた、立派なレンガで作られたお屋敷の中で、記憶喪失のアリスさんがオウガと一緒に御茶会をしていますですよぅ」
 猟兵達はその言葉に違和感を覚える。アリスとはオウガを恐れるものであり、逃げるものという認識であるからだ。
「どうやら御茶会をしているオウガはすぐにアリスを如何こうしようとしているわけではないようで、アリスさんも言葉巧みに誘われたのか、そんな状況に……」
 でも、とレイシィは言葉を続ける。
「どうであっても、オウガがアリスさんを食べようとするのは分かっているですよぅ!!ですので、皆さんには、アリスさんの救出と、記憶を取り戻すお仕事を頼みたいですよう!!」
 アリスはオウガと御茶会に勤しんでいる。そこに猟兵が飛び込めば戦闘は避けられないだろう。アリスは記憶喪失のためか、危機感を感じている様子はないらしく、アリスを放って戦闘を開始すれば大変なことになるだろう。
「アリスさんの『自分の扉』はそのお屋敷の中にあるようですが、探すにはオウガ達がお邪魔虫です。アリスさんの為にも、オウガを倒して、記憶を取り戻してあげてくださいですよ」
 アリスは黒檀の様な長い黒髪に、ルビーの様な赤い瞳、首に黄色いリボンを巻いていて、真白いワンピースを纏った姿をしているという。オウガの中でその姿ならば、見間違うことはない。
「このアリスさんは、どうやら食べることが大好きなようです。ほかにも、与えられるものは受け入れるような……ちょっと変わった感じがします」
 小さなフェアリーはその不思議な感覚を口にするがすぐにパッと笑顔になる。
「今回はちょぉっとおかしな感じがするですが、皆さんならだいじょうぶですよね。それでは、よろしくお願いしますですよ」
 レイシィは笑うと、頭をぺこりと下げた。


阿離磨
 後味の悪さが欲しくてたべたい、そんな優雅なお昼時。
 はじめまして、お久しぶりです、こんにちは、こんばんは。
 皆様にラブなカオスをお届けしたい、阿離磨(ありま)と申します。
 今回は『紫雨MS』との合わせシナリオとなります。
 とっくり楽しんでくださいませ。

 世界はアリスラビリンス。
 第一章は集団戦となります。オウガと御茶会を楽しむアリスを助け出して、記憶を呼び戻してあげてください。
 記憶をある程度思い出させることができれば、たのしいことになるかと思います。
 最初から戦闘がありますので、アリスの記憶を揺さぶるような言動があれば、ぜひよろしくお願いします。おねがいします。
 とっくり楽しんでいってね!!
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第1章 集団戦 『共有する者達』

POW   :    遊ぼう!遊ぼう!
自身の【食べたアリスの悲しい記憶】を代償に、【食べたアリスの楽しい記憶にあるもの】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【その姿に見合ったもの】で戦う。
SPD   :    見て見て!そっくりでしょ?
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【食べたアリスの記憶にあるもの】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ   :    お茶会しよう!色んなお話し教えて!
【食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物】を給仕している間、戦場にいる食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●わたしもたべたい

 赤い鉄錆のジャムを添えた悲しみのクッキーはいかが?
 苦悶の涙の砂糖を加えた苦い思い出の紅茶はいかが?
 とってもとっても美味しいよ。
 さぁさ愉しいTea Party
 アリスとオウガの愉快なParty

 踏み込めばそこは不思議な場所だった。
 シャンデリアが美しく煌めく大きな部屋。奥にはドアが続いているが、その前にドンと大きなテーブルが添えてある。その上には白いワンピースを着た黒髪の少女が赤い瞳を和らげて、たくさんのぬいぐるみとお喋りをしている。
「私の名前はナキメよ。お人形さん達は?」
 アリス――ナキメは朗らかに笑顔を向けてぬいぐるみの返しを待つ。
 猟兵達にはよくわかる。一見すればとても危険に見えないそのぬいぐるみのような姿は、オウガであることが。
 ナキメが言葉を喋れば、それはビスケットやマシュマロの様な小さなお菓子になる。オウガ達はそれに群がるように、ナキメの言葉から、記憶から、思い出から作られたお菓子を咀嚼して食べているのだと。
「ぬいぐるみさん達もお菓子を食べるのね!!私も食べるのは大好き!!」
 おかしで奇怪な御茶会で、笑い合うアリスとオウガに、くらりと眩暈を覚えたかもしれない。
 けれども、放っておくわけにはいかない。
 招かれざる客を見たナキメとオウガ達はキョトンと目を瞬かせた。
シエナ・リーレイ
■アドリブ絡み可
わたしも混ぜて!とシエナは駆け寄ります。

不思議な動物とお茶会を愉しむアリスを見つけたシエナ
楽しそうなので混ぜて貰う事にしました


沢山お菓子を作って欲しいな!とシエナは『お友達』にお願いします。


お茶会に参加したシエナは料理の得意な『お友達』をスカートの中から呼び出すとお菓子の給仕をお願いします

気が付けば動物の出したお菓子と『お友達』が出したお菓子がごちゃ混ぜになってしまうでしょう

可愛いよぅ!とシエナは動物を愛でます。

お茶会の楽しむ最中、シエナは動物を[怪力]交じりに愛で始めます
そして、愛でられすぎて疲れ眠った動物を『お友達』に迎え入れ為に【スカートの中の人形世界】へ仕舞おうとします



●Delicious Friend ≪美味しい友達≫

 煉瓦の屋敷の壊れた扉。ノックもせずに入ればそこはアリスとオウガのTea Party!!
白炭の様な灰色の髪をふわりと揺らし、砂糖の様に白く滑らかな腕で人形を抱き、苺ジャムの様に赤い瞳をきょろりと揺らし、シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)は破顔する。
「わたしも混ぜて!!とシエナは駆け寄ります」
 突然の訪問者(ゲスト)に、ナキメもオウガも目を金平糖の様にさせて、手招きをする。
「楽しいわ、楽しいわ!!私はナキメ、あなたはシエナちゃん!!」
 お菓子を召し上がれ、とオウガ達は今まで食べたアリスの記憶の中から作り出した好物をどっさりとテーブルに並べる。
 黄金色の焼き菓子に、チョコスプレーをたっぷりかけた輪っか菓子、スティックキャンディ。たくさんのお菓子が振舞われると、シエナはパチンと手を打った。
「とっても素敵、私もお菓子を振舞うわ!!とシエナは言います」
 シエナが指を振るえば、フリルが愛らしく揺れるスカートがふわりと波打つ。
『カロリー執事さんの特性料理だよ!とっても美味しいよ!とシエナはカロリー執事さんが作ってくれた料理をみんなに振る舞います』
 するとスカートの中からシエナの『お友達』が現れ、手にしていた材料を器用にてきぱき混ぜると、アリスの記憶のお菓子に負けない程に可愛らしい焼き菓子やケーキがテーブルに並べられる。
「お菓子がたくさん、たくさん!!こんなに幸せでいいのかしら、でもでも食べたいわ!!」
 ナキメは両手で頬を挟んで嬉しそうに笑うと、シエナとオウガ達にお礼を言って、用意されたお菓子を食べ始めた。
 オウガ達はせっせとナキメの周りを飛び交いながら、アリスの記憶や言葉から零れ落ちる記憶のお菓子を食べようとするが、テーブルに並べられたお菓子の山に紛れてしまえば、どれが目当てのものかなどわからない。
 しょんぼりと身体を丸めるオウガ達。その1匹にシエナは手を伸ばす。
「可愛いよぅ!!とシエナは動物を愛でます」
 シエナの言葉に同調するようにナキメは頷きながらも、お菓子に夢中。そしてオウガもナキメの記憶のお菓子を探すのに夢中で、気づかない。
 ミシリッ、と濁った音を立てて、仲間のオウガが1匹、また1匹と減っていることに。
 シエナの細い腕からは想像もできない程の力で抱きしめられたオウガは、悲鳴を上げることもできずにぐったりと腕の中で沈黙していく。
 にっこりと笑いながら、シエナは『愛でられすぎて疲れ眠った動物』を『お友達』として迎え入れるために、柔らかなスカートの中へと、静かになったオウガ達を仕舞いだすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫洲川・珠璃(サポート)
キャラの雰囲気は落ち着いたお姉さんの感じ
口数はどちらかというと少なく物静か

戦闘は速度を生かした撹乱を主として手数重視の攻撃で戦います
足は止めず常に動き回ります
武器は主に一振りの刀を両手持ちで使い、まれに脇差として所持している二本目を抜きます。



 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●焼き菓子はこんがりキツネ色になるまで

 空を閉じ込めた飴玉の様な瞳でキョロキョロと見回した紫洲川・珠璃(夜を追う者・f00262)は、テーブルから零れ落ちる程のお菓子とオウガ、そしてオウガと笑い合うナキメを見て、小さくため息を吐く。
 オウガの目的はわかっているが、こんなにも暢気にオウガと御茶会を楽しむアリスを見る機会はそうないのではないだろうか。
 ナキメは珠璃に気が付くと無邪気に笑う声に合わせて、髪の毛がサラサラと動く。
「綺麗な髪!!それに素敵な青い目!!アナタもお菓子を食べに来たの?」
 珠璃はナキメの言葉に特に返事は返さず、ゆっくりと手の平を開く。それに合わせて、ぬいぐるみの様なオウガ達はお菓子の給仕を始める。
 粉砂糖をまぶしたドーナッツに、甘い香りのフルーツティ。アリスの記憶から作られたお菓子をせっせとせっせと、給仕をする。
 その途端、珠璃の身体に鈍い倦怠感がのしかかる。気持ちや体調の問題ではない、しかしとにかく動こうとすると身体が上手く動かなく、思った以上のスピードが出ない。
 なるほど、と頷くと珠璃はゆっくりと、確かに言葉を口にする。
『我、此処に求むるは、火軍の尖兵。我が喚び声に応えて赤熱の森より姿現せ、焔纏いし我が眷属。』
 すると、33の狐を思わせる炎が珠璃の元から飛び出る。物を食べるということがない炎にオウガ達の能力は聞かないらしく、ソレは地を軽く蹴ってオウガ達に襲い掛かる。
 給仕に専念していたオウガ達は、ボボボッ、と燃え上がりコロコロと転がって、最後には黒い塊となると、炎の中でサラサラと灰になって消えた。
 ナキメはそれを見ると、まぁ!、と声を上げる。
「まるで焼き菓子の様!!アナタ達はどんな焼き菓子が好きかしら。私は黄金の棒が好きなの!!」
 目の前で起こっていることを理解しながらも、ナキメは噛み合わない言葉を口にして、幸せそうにお菓子を口に運ぶのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

マルコ・ガブリエル(サポート)
『初めまして、わたくしはマルコと申します』
『皆様を苦しめるのであれば、わたくしも情けは捨てましょう!』
『まあ、なんて美味しそう……! 宜しければ、一緒にいかがですか?』
笑顔が魅力的で朗らかな女の子です。実は故郷を滅ぼされて天涯孤独の身ですが、そうした悲壮感を仲間に感じさせることはなく、いつも明るく振る舞っています。
誰に対しても優しく、敵にさえ「できれば戦わず、穏便に事件を解決したい」と考えるような優しい性格ですが、無辜の人々を苦しめる悪い奴には心を鬼にして全力で攻撃をお見舞いします。
美味しいもの、特に焼肉をみんなで食べるのが大好きで、無事に事件解決した後はよく他の猟兵をご飯に誘おうとします。



●胸焼けしそうなクリームの沼

 焼ける匂いに引かれたのか、砂糖の様な翼を羽ばたかせて、マドレーヌの様に柔らかな少女がその場におり立った。
「はじめまして、わたくしはマルコと申します」
マルコ・ガブリエル(焼肉天使・f09505)は蜂蜜の様な瞳で微笑み、ナキメに礼儀正しくお辞儀をする。
ナキメはそれを見て、白いワンピースをつまんでぺこりと会釈をする。
「はじめまして、私はナキメといいます」
 オウガ達はナキメ…アリスの周りに集まると、せっせとお菓子を運んでいく。
 それはアリスの記憶の中にある美味しいお菓子達。
 マカロン、ショコラーヌ、パフェにシュークリーム。
「皆で一緒に食べましょう!」
 ナキメはためらいもなくそれらの歌詞に口をつけ、美味しそうにかぶりついて咀嚼をする。
 できれば戦わずに、と心に置いているマルコは、少しだけ警戒する心を持ちながらも、ナキメの無邪気な笑顔と、攻撃するそぶりを見せないオウガに、少し考えてから席について、一時的ではあるが菓子を楽しむことを選んだ。
「ナキメさんはいつからここにいらっしゃるのですか?」
「わからないわ、でもお菓子がたくさんあって幸せよ!」
 ナキメはオウガ達に対して警戒をする様子も不信を抱く様子もみられない。一体どういうことなのか、と笑顔を浮かべながらマルコは首を傾げる。
――けれども、アリスをここに残したままにはできない。
「……ナキメさん、一緒に別の場所に行ってみませんか?」
「別の場所には美味しいモノもあるの?」
「わかりませんわ。でも……ここより、楽しいかもしれませんわね」
「それなら、ここにあるものを食べ終わったらいきましょう!」
 テーブルの上に記憶から作られた山盛りの菓子を指さして、アリスはにっこりと甘ったるい笑顔を浮かべたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

紫野崎・結名(サポート)
音は、こころ。こころは、ちから。
今はたぶん、この音が合ってる…と思うから

音によるサポート、妨害、撹乱が好み
攻撃や運動は苦手、特に腕力はほとんど無いです
なので、キーボードも肩にかけます

ピンチは黒い天使、歩くのはセブンリーグブーツ、Float on soundをふわっと浮かべてキーボードを演奏
キーボードはスマホとつないで音源を自由に設定変更できるよ
動物の鳴き声にしたり、管楽器の音にしたり、弦楽器の音にしたり

食は細くてすぐお腹いっぱい
そして人見知り気味

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません



●シルクのように繊細な飴細工

「私は食が細くて……すぐにお腹がいっぱいになってしまうんです」
 黒い髪を柔らかく揺蕩う風に遊ばせて、紫野崎・結名(歪な純白・f19420)はキーボードの鍵盤を指にかけて、ぎこちなく笑う。
「そうなの? 私は食べるのが大好き!!だからいまとっても幸せよ!」
「しあわせ……」
 他者の幸福を喜ぶ結名だが、ナキメのきらきらとした目を見て困惑するように瞳を揺らす。
 ナキメは確かに、純粋にたくさん食べることを喜んでいるように見える。
 しかし、その喜びはどこか刹那的であり、人がおおよそ感じ取れる『幸せ』とは微妙にずれているようにも感じた。
 けれども、と結名は首を振り小さく笑みを見せる。
「……お菓子は食べられないので、代わりに私の音楽はいかがでしょうか?」
「おんがく? それはなぁに?」
 ソレを知らないのか、ナキメは首をきょとんとかしげて見せる。

『みんなの気持ち、伝わると良いなって…そう思ったから』

 結名の指がキーボードの上で躍る。
 紡ぎだされ編み出される曲は、耳を柔らかくなでる。
 極上のシルクのようなその音の響きに、ナキメはほわ、と口を開けて聞き入る。
 ナキメの記憶を食べようとしていたぬいぐるみのようなオブリビオンは、その旋律を聞くと慌てる様にくるくるとテーブルの周りを惑う。
(このちぐはぐな違和感、なんなのでしょうか)
 ポーン、と最後の音を鳴らし終えると、結名はナキメを見、そんな小さな疑問を心に浮かべた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロスト・フリージア
おやおや、マドモアゼルは夢の中ですか。
でしたら、わたくしは問いかけましょう。
マドモアゼル。貴女は従順であられる。この菓子たちのように甘くまろやかに。
その記憶、過去を見いださねば変われませんよ?
本当に望むものか何か、考えてはいかがかな?
もしくは、マドモアゼルが望むのであれば物語を朗読致しましょう。何か思い出せるやも。
羊飼いの出る話ですかな?それとも哀れな王女の話ですかな?
お好きなものをお選びくだされ。
オウガが邪魔するようならばマドモアゼルに見えぬよう切り裂きましょう。わたくし、これでも紳士なので。
目覚めを望まぬならば終わらせるのも一つの手段でしょう。



●ほろ苦い文字のアフォガート

「おやおや、マドモワゼルは夢の中ですか」
 手にしたメモ帳を閉じて、ロスト・フリージア(如何なる世界へ現れる者・f22959)はナキメをその目に映すとゆるりと微笑みを浮かべる。
「でしたら、わたくしは問いかけましょう」
「問いかけ? なぞなぞかしら、難しいことはわからないわ」
 眉を寄せてぬいぐるみのようなオブリビオンを手繰り寄せると、それをぎゅっと抱え込み、ナキメはじぃ、とロストを見る。
「マドモアゼル。貴女は従順であられる。この菓子たちのように甘くまろやかに」
「……?」
「その記憶、過去を見いださねば変われませんよ?」

――本当に望むものか何か、考えてはいかがかな?

ロスト問いかけに、ナキメはぱちりと目を瞬かせる。
「過去……私にそんなものがあるのかしら?
「過去がないモノなどありませんよ」
「そうなの? それならどんなお菓子が1番好きか、どんなことをしていたのか……お話を聞いたら思い出せるのかしら?」
 ぱぁ、と表情を明るくするナキメから記憶を盗ろうとするオブリビオンを、ロストは情念の宿った文庫本でねじ伏せる。その念にいくつものオブリビオンはつぶれていき、やがてその場にはナキメしか残らなかった。



「そう、私にも過去があるのね!!どんな過去かしら?」
「ねぇ、私にソレを見せて、教えて!!」
 白いワンピースをひらりと揺らし、ナキメは猟兵の手を取り、さぁ!、と歩みを進め始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『モグモグちゃん』

POW   :    お腹が減って仕方がないんだよぉ~……
戦闘中に食べた【無機物または有機物】の量と質に応じて【筋力が向上し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    お腹が背中にくっつきそうなんだよぉ~……
戦闘中に食べた【無機物または有機物】の量と質に応じて【瞬発力が向上し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    お腹が満たされないんだよぉ~……
戦闘中に食べた【無機物または有機物】の量と質に応じて【思考力が向上し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠竹城・落葉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●わたしがたべたい

 白いワンピースをひるがえしてアリス・ナキメが躍る様に階段を上る。
 その先にあったのは豪奢な扉だ。
 鍵もかかっていないそこを、ナキメがかたんと開く。

 ざくり、ざくり、ぼり、ぼり。

 そこは赤いカーペットの惹かれた広い部屋。
 その中にある家具や壁を、固い材質でできた泥人形のような何かが、貪り、食べていた。

「まぁ……あなたも食べるのが好きなのね!!」

 ナキメは猟兵の言葉を無視して嬉しそうに泥人形のオウガに近づく。
 オウガは近づいてきたナキメに気付き、蛍火のように輝く光をナキメへとむけるのだった。
シエナ・リーレイ
■アドリブ絡み可
あなたは何で食べるのが好きなの?とシエナはナキメに問い掛けます。

動物達とのお茶会を終えてナキメとお話をするシエナ
腹ぺこオーガが現れれば仲良くなる為にお食事会の始まりです

どんどん食べてね!とシエナは『お友達』候補に微笑みます。

料理を喜んでくれるナキメとオーガにご機嫌な『お友達』いつも以上に張り切って料理を作ります
だけど、張り切るあまり調味料がいつの間にか毒薬になっている事に気づきません

手を付けた料理を残すのは駄目だよ!とシエナは『お友達』候補を叱ります。

人形の体故に毒の効かず料理を楽しむシエナは何故か料理を残し始めたオーガを叱ると『お友達』と協力してオーガに料理を食べさせ始めます



●美味しいものなら毒まで食らって

「あなたは何で食べるのが好きなの?とシエナはナキメに問い掛けます」
 シエナ・リーレイの言葉に、ナキメは振り返り首をかしげる。
「なんで?どうしてかしら?……私は食べるのが好き、それ以外を知らないわ」
 それしか覚えていないわ、とナキメは首をかしげながら笑う。
 シエナは小首をかしげて、オウガとナキメを見比べ、ひとつ頷くとくるりと回ってお辞儀をする。

『とっても美味しいから沢山食べてね!とシエナは『お友達』が作ってくれた料理を給仕します』

 シエナの呼びかけに応えた『お友達』が料理道具を手にしてカタンカタンと料理を作り始めると、ナキメはわぁっ、と嬉しそうに破願する。
「とても美味しそうな匂い!!」
 ナキメはシエナの真似をしてくるりと回ってお辞儀をすると、ちょこんとカーペットの上に座って料理が出来上がるのを待つ。その様はとても無防備だ。
 目にも鮮やかな料理が、次々にカーペットへと用意されていく。
 金色のスープにふわふわのパン、甘やかなマカロンにクリームたっぷりのケーキ、たくさんたくさん、たくさん。
 料理が並ぶとナキメは嬉しそうに手を合わせ、いただきます!と、パンにかぶりつく。
「どんどん食べてね!とシエナは『お友達』候補に微笑みます」
 オウガは並んだ『食べ物』に手を伸ばし、だらしなく開いた口にそれらを放りこみ、モグモグと咀嚼をする。
 たくさん、たくさん、たくさん。
 食べていくオウガとナキメに差が何かあっただろうか。
 カチャカチャと料理が作られる音が響く、咀嚼音とナキメの楽しそうな声がする。
 その空間で、バキッと何かがひび割れる音がする。
 パラパラ、と何かが砕ける音がする。

 それはオウガの体に亀裂が入った音だ。
 シエナはにこりと笑う。

――料理を喜んでくれるナキメとオーガにご機嫌な『お友達』いつも以上に張り切って料理を作りました。
――だけど、張り切るあまり調味料がいつの間にか毒薬になっている事に気づきませんでした。

 オウガは自身の体の異常に気付いたのか、手にした料理を放り出そうとする。
しかし。

「手を付けた料理を残すのは駄目だよ!とシエナは『お友達』候補を叱ります」
 シエナはそれを許さない。
 そしてそれを見たナキメも、こらっ!、とオウガを叱る。
「出されたものはちゃんと食べないと怒られてしまうわ!!ちゃんと食べられることに感謝しないと!!」
 美味しい料理にナキメは楽しそうに笑いおかわりをする。

 オウガはそれ以上料理を放り出すことはせず、何も言わぬ口にただただ料理を詰め込み、毒へすり替わっていた調味料のきいた料理を。
 もぐ、もぐ、と、体内へと収めていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロスト・フリージア
オムニス・ミュートロギアと同行

オムニスの呼び方はレディ、マドモアゼル、求道令嬢など様々。気分によって変わる
「仰せのままに。求道令嬢」
メモ帳にボールペンと普段通りの姿で声をかけて

UCを使用
「食ばかりで本当に人生が満たされるとお思いかな?その尽きぬ欲をさらけ出し、言葉としておくれ」
言葉を紡げるかわからぬ相手に問いかけを
自身の食欲が薄い分、なぜそこまで食にこだわるのかがわからない故の問い
レディの行動にはいい笑顔で見守って
「食だけとはなんと寂しい物語か!」
「固執しすぎるが余り、他の事にまで気が回ってないのではないかな?」
愚者の末路を記し、己が糧にする。まだ見ぬ果てを目指して

アドリブ・掛け合い歓迎


オムニス・ミュートロギア
【ロスト・フリージアと同行】
「さて、楽しませてみせろよ。人形道化」
己の空白台本と宇宙色の羽根ペンを取り出しながら、ロストへと話しかける

「お前は食を求む、か。では、こういう手合いでいこうか」
敵の願いを感じ、その願いを叶えるような文章を書き上げて『バッドエンドクラフト』を発動し、「腹を満たしたい」という願い魔道具「無限に料理を生み出すクローシュ」を生み出す
クローシュを開ける度に様々な料理が出てくるのを見せ、オウガへと渡すが、それは「使用者へ悲劇を齎すもの」なので、オウガが使う度に悲劇を起こす

「ほら、お前の食への思いはその程度の悲劇で終わるのか? もっと私に壊れ行く姿を見せろ」

アドリブ、アレンジ可能



●素敵なレシピ、ステキなカタリ

 空白の台本に宇宙と同じ色のペンをぴたりとつける。
綴ることはまだせず、オムニス・ミュートロギアは小さく息を漏らして唇を撫でる。

「なるほど……相手はアレか。さて、楽しませてみせろよ。人形道化」

銀の瞳でちらりとチョコレートのような、いやチョコレートほどの甘さを持たない。
そんなロスト・フリージアをオムニスは見ると、ロストは緩やかに微笑み軽く会釈する。

「仰せのままに。求道令嬢」

 そんな声を聴いてナキメはふたりを見ると、まぁ、と笑う。
オウガは腹にあたる部分をザリザリさすりながら、首をかしげる。

「チョコレートアイスのような人と、ミルクサイダーのような方たち!
ねぇ、一緒にみんなで食事にしましょう!!」

くるんくるんと踊るようにオウガの周りを跳ねまわるナキメ。
そのオブリビオンは食するために、ナキメへとその太く歪な腕を伸ばす。

「お前は食を求む、か。では、こういう手合いでいこうか」

 オムニスが空白の頁をパラパラと捲る、廻る。
宇宙の先から綴られたモノガタリがサラサラとキセキを描き
つくり出したのはクローシュだった。

オムニスの目の前で、グラグラとクローシュが揺れるとカタンとそれが開く。
そこからあふれ出たのは美味しそうな美味しそうな料理の品々。

わぁ、とナキメが驚いたように破願する。
そんなナキメの目の前で、オウガはクローシュから現れた料理に手を伸ばし
バリバリ、モリモリとその口に詰め込んでいく。

「おやおや、いいのか。そんなに食べ続けて」

 オムニスが呆れたように鼻で笑ったように見えた。
ロストはそんな言葉を続けるように文字の羅列を口にする。

「食ばかりで本当に人生が満たされるとお思いかな? その尽きぬ欲をさらけ出し、言葉としておくれ」

 その質問は言魂となり、鎖のような文字の紐となって、オウガの周りをグルングルンと取り巻く。
物言わぬ、しゃべらぬオウガはその口にただただオムニスが作り上げたクローシュからあふれる食事を
詰めて詰めて詰め込んでいく。

「食だけとはなんと寂しい物語か!」

 ロストは、おぉっ、と嘆くような大仰な動きを見せるが、口元には緩やかな笑みを浮かべる。
答えのないオウガへ、質問が意味を成す。
紐が黒いインクのように固まり、うごめき、形成したのは情念の獣だ。
鋭い牙は食事を詰め込み、己の身体を構築する結合までもろくさせたオウガの身体を
やすやすとかみ砕いて泥のように砂のように果てさせる。
オウガは己のひび割れた朽ちる体を見てその部位を腕で触る。

「ほら、お前の食への思いはその程度の悲劇で終わるのか? もっと私に壊れ行く姿を見せろ」
「いやいや、固執しすぎるが余り、他の事にまで気が回ってないのではないかな?」

オムニスとロストの芝居じみた言葉のやり取りを聞いて、ナキメはワクワクと目を輝かせる。

「すごいわすごいわ!!素敵な食事を食べながらテレビのような楽しい話を聞けるなんて!!
あなたは幸せ者なのね、たくさんたべる方!」

ナキメのキラキラとした瞳を受けながら、結合のほどけた泥人形は
ただひたすら目の前に出され続ける食事を詰め込んで、その体を獣に貪られていった。

「あぁ、愚か者の末路は如何なるものか。まだ見ぬ果てを目指して……かたっていこうじゃないか」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロスト・フリージア
さて、レディ達にお見せできるのはここまで……
醜くも生き延びるその姿、ここで一つの終わりを与えましょうぞ

可憐なレディの目を隠すようにスーツの上着を被せ、隠し持つナイフにて切り刻みましょう
この命、いくら零れようとも問題なく
見るも無残な姿なれど、目の前で人が凶器を振るう姿はよろしくないでしょうしな
危うさを含むレディなればこそ、この手の刺激はよろしくない
わたくし、悲劇は好みですが、今はまだその時ではない
期が熟したその時にこそ、狂気とは輝く、そう考えております故
では、レディ。次の場所へと向かいましょう
えぇえぇ、エスコートまでわたくしの役割ですので



●エスコートはキョウまで


「さて、レディ達にお見せできるのはここまで……」

 金の瞳を妖美に輝かせたロスト・フリージアは黒の装束をひらりと翻す。
ぼろぼろとその姿を崩し始めたオウガを見て、彼はひとつ息をつくと
スーツの上着をナキメにかぶせる。
 きょとん、とナキメはスーツを握るが、それを取り払うことはしない。

「さて、ここで1つの終わりを……与えましょうぞ」

 シャン、と銀の光がひとつロストの手の中に現れる。
それは煌めく白刃、その刃を手の中で弄ぶ瞬間、彼の金色の瞳が輝く。

踊るようにオウガの前に飛び出たロストはしなやかに
まるで筆記具で文字を書き振るうように、ナイフと8回ターンを決める。

一閃一閃が、朽ち始めたオウガの身体にひびを亀裂を走らせる。

「……この命、いくら零れようとも問題なく」

ユーベルコードの反動を甘んじて受け入れ、ロストは最後の一撃を
泥人形へと叩き込む。

ガラガラと崩壊の音がする。
ぐしゃり、とそれは崩れ落ちると黒い塵となってぶわりとどこかへと消え去った。

「…さぁ、レディ。次の場所へと向かいましょう」

ロストはナキメにかぶせたスーツを払うと、纏いなおし緩やかに微笑みを浮かべた。



「すごい!!すごいわ!!!なんだかわからないけど、とてもすごいのね!!」

ぴょんぴょんと跳ねるナキメは布をひらりと翻して、オウガがいた場所を
好奇心に満ちた瞳でキラキラと見ていた。
そんなナキメを見つめる猟兵たちに気付いた彼女は、パンと手を打つ。

部屋の中を見回せば、家具の間に隠れるように、隠すように設置された扉が見つかる。

「たくさんたくさん食べて楽しくて、次は何があるのかしら!!」

くるくるとナキメは笑いながら、その扉へと手をかけた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 冒険 『オウガのコレクションルーム』

POW   :    部屋に潜む罠や敵を真っ向から迎撃しつつ進む

SPD   :    部屋に潜む罠や敵を華麗に回避しつつ進む

WIZ   :    部屋に潜む罠や敵を見つけ出し対処しつつ進む

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 
 その先は綺麗なキッチンのようだった。
たくさんの棚と、たくさんの冷蔵庫。
そしてふわりとただようたくさんの食べ物。

しかし、時折何かが囁くような物音か声か。
耳をくすぐるように聞こえてくる。
ナキメは宙を漂う食べ物を見てキラキラと手を伸ばそうとする。

キッチンの様相をした迷路、といったところだろうか。

『アリス、アリス、こっちだよ』
『こっちのたべものがおいしいよ』

いたるところからアリスを、ナキメを誘惑するような声がする。

ナキメはそんな声が聞こえているのかいないのか、ぴょんぴょんと
漂う食べ物へとジャンプして捕えようとする。
なにかを食べることに、ずいぶんと熱心なようだ。

猟兵はそんなナキメを見ながら、迷路へと足を一歩踏み入れた。
シエナ・リーレイ
■アドリブ絡み可
何処に隠れているの?とシエナは困惑します。

ナキメと共に出口を探しキッチンに足を踏み入れたシエナ
出口は勿論の事、部屋中に満ち溢れているのに『お友達』候補が全く見つからない状況に困惑し動物達の力を借りますが動物達も次々と姿を消してゆきシエナを混乱させます

それが欲しいの?とシエナはナキメに確認します。

混乱するシエナは一先ず落ち着く為に動物達に宙に浮く食べ物を捕まえて貰うとナキメと共に食べ始めます

あれ?とシエナは違和感を感じます。

この時、シエナが食べ物の正体に気が付ければ動物達と共に部屋の仕掛けを探し出し壊し始めますが、気が付けなければシエナも動物達同様に罠の餌食となるでしょう



●これはいったい何かしら?

足を踏み入れたナキメを追いかけるように
シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)は迷宮に歩を進める。
ふわりと漂う食べ物たちを赤い瞳でキョロリと見つめ首をかしげる。

「どこに隠れているの?と、シエナは困惑します」

状況を確認するべく、ユーベルコードで動物たちの力を借りようとするが
呼び出した動物たちはふらりふわりと迷宮へと消えて戻ってくる様子がない。

頬に手を当てて小首をかしげたシエナに、ナキメが声をかける。

「ねぇ!一緒に食べましょう!」
「…それが欲しいの?」

ナキメがぴょんぴょんと手を伸ばす先にあるのは
白い生クリームとフルーツが乗ったホールケーキ。
シエナが動物たちにそれを捕まえてもらい、ナキメの前に差し出すと
ナキメはキラキラと目を輝かせる。

いつの間にか手にはおあつらえ向きのフォークが握られており
ナキメは当たり前のようにケーキを食べ始めた。
シエナはじっとケーキを見てから、一口分フォークで切り取り、口に含む。

――あれ?

シエナは違和感を覚える。
ケーキを食べたときに、脳裏をよぎる影と情景がある。

もう一口、と少しずつ食べれば
その頭に浮かびだしたのは、ナキメよく似た、しかし雰囲気の全く違う
ひとりの少女の姿だった。

シエナはナキメに視線を向けるが、ナキメは美味しい美味しい!と
ケーキを食べ進めるだけだ。

(これはいったい……とシエナは考えます)

罠というには随分とおかしなものだ。
周囲に気を巡らせるが、トラップのようなものが発動する気配は
今のところないようだ。

ふたりでケーキを食べ終えると、まだ足りないのか、ナキメは宙を漂う
食べ物を見て、またふらふらと迷宮を進みだすのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナイツ・ディン(サポート)
「よし、冒険の時間だ!」
ナイツは「」、一人称俺、冷静でありつつ好奇心旺盛
ディロ(竜槍/紅竜)は『』、一人称我、不遜な暴れん坊
ローア(竜槍/蒼竜)も『』、一人称私、丁寧な保護者

妖精種特有の翅で飛んで移動がメイン。時々『ディロ』に乗って移動することもあります(UC:エアライド・ディロ)。素早く移動するときは竜人化することも(UC:竜の血)。
探索の際は隠密がメイン。小さい体で目立たない、聞き耳、忍び足、ダッシュ、鍵開け、暗視、視力、動物と話す、第六感など。慎重に、だが大胆に。
『……冒険者より盗賊が向いていると思うぞ?』
「これも冒険者の必須技能だからな?あと静かにしろよな?」
こんなのでも30歳である。



 綺麗なきっちんの中をふらふらと。
 何かの呼びかけに導かれるように歩き出し、美味しい食べ物をみかけると、おいしそうと近寄って、美味しい美味しいと食べ続けるアリス。
 ナキメの姿を見て、ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)は、腕を組む。

「どうすれば、彼女に自分の扉を見付けさせることが出来るだろう?」
 彼女は料理を食べ続ける。
 この夢の世界に、満腹と言うものは無いのだろうか?
 いや、彼女の夢が食べ続ける事であるのならば、きっと、満腹は無いのだろう。

 ナイツは、しばし、思案する。
 食べ続けて満足すれば、現実に帰りたくなるかと思ったが、今のナツメの姿を見る限り、それは望み薄だろう。
 ならば、自分が試すべき事は、

 ナイツは、美味しい美味しいというナツメに気付かれないように彼女の先回りをすると、kなお所が手にするだろう、ふわふわの料理たちに少しだけ細工をしていく。

「好きなことが好きなだけできる夢の中、そこから出たくないと思うのならば、少しは、刺激が必要だよな? 少しだけ、現実の辛さを思い出してもらおう」

 ナイツが料理に足したのは香辛料。
 激辛まではいかないが、それでも、甘いと思って食べた料理が辛ければ、ビックリするのは必定だろう。

「ショック療法で、現実への道を探すのを思い出してもらえれば良いのだが」
 ナイツは、そういって、影に潜み、ナツメの様子を伺った。

 そして、手に取った料理……。

 ナツメは、なんの疑いものなく、口にして、キャっと叫んで投げ捨てた。

「なになに、今の、美味しくないっ!」
 ナツメは、驚愕の表情で、そう叫んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(サポート)
『テケリャア!!!』
バイオモンスターのラヴクラフト神拳伝承者 × 四天王
年齢 102歳 女
外見 243cm 黒い瞳 赤茶の髪 白い肌
特徴 特徴的な声 声が大きい 実は美形 虐殺を生き延びた 奴隷だった
口調 テケリャア(私、呼び捨て、言い捨て)
お腹が減ると ケテルャア(私、呼び捨て、言い捨て)
常に飢餓感に苦しんでいます
てけりゃあ叫んで捕食したり怪力任せに潰すのが得意です
不定形の化け物として描写してください
連携歓迎です



「美味しくない、美味しくない、美味しくない! 美味しくないは許せない。どうして、赦せないものがあるのっ!」
 常に幸せそうだった、白いワンピースの少女が悪態をつく。
「こんなものこんなものこんなもの」
 ナツメは、投げ捨てた料理を踏みつけて、地団駄を踏むと、キッチンの周囲を見回した。

 早急に、口直しをしなければ、口の中のおいしさと幸せが失われてしまう。

 そのナツメに赤茶色の髪の暴漢が襲い掛かった。

「テケリャアーーーーーー!」
 その暴漢は、テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(ロード・ケテル・f16871)である。
 常に飢えに苦しんでいるテケリリケテルリリにとって、ナツメの行為は万死にあたるものだったのだ。

「どうして、いきなりドロップキック!?」
 テケリリケテルリリのドロップキックで地面に沈んだナツメは、ぷんぷん怒った表情で起き上がる。

「あなた、どうして、こんなひどいことするの?」
 そう聞くナツメに、テケリリケテルリリは、「ケテルャアー!」と叫ぶと、ナツメが踏みしだいた香辛料料理を手に取ると、そのまま食べてしまった。

「えっ、あなた、そんなもの食べちゃダメだよ。美味しいものを食べると幸せになるの、だから、幸せの為には美味しいものを食べなくちゃ。そうだ、一緒に美味しいものを食べに行こう!」
 ナツメは、ドロップキックされた事も忘れて、テケリリケテルリリの手をとって、美味しいにおいのする方へとテケリリケテルリリを誘う。

「みんなも、こっちに美味しいものがあるって言ってるよ!」

 だが、テケリリケテルリリは、そのナツメの手を振り払って「ケテルャア!!」と叫ぶと、周囲の、ナツメから見ると、美味しいと思えないものを、次々と食べていく。
 それは、飢えを満たす事さえ出来れば良いという、幸せな食事とは全く正反対の食事法であった。

 そして、周囲の食べ物を食べ尽くしたテケリリケテルリリは、右手を高く中に挙げて、
『テケリャア!!!』
 と勝利の雄たけびをあげる。

 そのテケリリケテルリリの姿に何を感じたのか、ナツメは、イヤイヤと首を振りながら涙を流していた。
 おそらく、テケリリケテルリリの常軌を逸した行動が、ナツメの精神の弱い部分をえぐり、その心をさらけ出させたのだろう。

「美味しくないものは嫌い、どうして、そんなもの食べるの? 美味しいは幸せなの、だから、美味しくないと幸せになっちゃうの。どうして、どうして」

 ブツブツと泣きながらそうつぶやき続けるナツメ。
 その姿は哀れに見えたが、ただただ、美味しいものを美味しくたべていたナツメの姿よりも、よほど人間味を感じることができた。

成功 🔵​🔵​🔴​

厳・範(サポート)
長年の修行で誘惑に強いお爺です。
食べ物に制限はありません。
話し方は古風です。

亡き親友との約束(世界を守る)で、封神武侠界のみで活動していましたが、『仁獣』性質と親友の幻影の後押しで決意し、他世界でも活動し始めました。
「放っておけぬのよ」

動きとしては、主にサポートに回ります。
【使令法:~】では、麻雀牌を利用して、対象生物を呼び出します。
【豹貓】は睡魔を呼ぶ、【胡蜂】は恨みの毒(理由は秘密の設定にて)という感じです。

また、半人半獣もしくは本性の麒麟形態だと、背に人を乗せることがあります。

なお、武侠の血が騒ぐと足技が出ます。

依頼達成のためとはいえ公序良俗に反する行為はしません。
あとはお任せします。



 何かを呟きながら、涙を流し続けるナキメ。
 彼女には、もう、キッチンから囁かれる、美味しい料理を進める声も聞こえていないのかもしれない。

 その泣き続ける少女の頭に、優しく手をかけて、厳・範(老當益壮・f32809)は、語り掛けた。
「娘子よ、何を嘆いている?」
 範に、そう問いかけられたナキメは、グズグズ言いながらも、

「美味しい料理を食べれば幸せになれないのに、そうしない人がいるの。どうして、幸せになろうとしない人がいるの?」
 ナキメの問いに、範はしばし考えると、腕をふると霞のようなものを生み出す。

 何をするのかと、不思議に見据えるナキメの前で、範は、その霞をパクリと食べてみせた。
「わしは仙人であるからして、主食は、この霞だな。さて、このわしは、霞だけ食べれば生きていけるわけだが、充分に幸せに生きている」

 ナキメは、霞を食べる仙人に初めてあったのかびっくりして涙が引っ込んでいた。

「えっ、霞だけ食べるの? それじゃ、幸せになれないじゃない?」
「先ほども、言ったが、わしは十分に幸せだな」

 ナキメはしばし考えると、ポンと手を打つと、範に手を差し出した。

「じゃぁ、その霞が美味しいんだね! おじいちゃんが美味しくて幸せになる霞って食べ物、少しちょうだい♪」
 先ほどまで泣いていたのが嘘みたいに、楽しそうに手を差し伸べるナキメに、範は、霞を少し載せてあげる。

「それじゃ一口! あれっ、味が無い、美味しくない!?」
 ナキメは、再び暗い顔をする。
「おじいちゃん、幸せだって嘘だった?」
 そのナキメの問いに範は首を振る。
「わしは仙人だからな、嘘は言わない」
 ナキメは、範の持つ厳格な姿と言葉に、その言葉が嘘では無いと実感する。

「でもでも……」
 混乱するナキメの頭を、 範はもう一度なでると、ゆっくりと言葉をかけた。

「美食は確かに人を幸せに出来るだろう。だが、美味しいものを食べるだけが幸せでは無いのだよ」
「そして、美味しいものを食べたからと言って幸せになれるわけでは無い」
「人の生は短いが、幸せと苦しみが糾える縄の如くに混ざり合い、そこに意味を持たせるのだ」
「だから、娘子よ。美味しくない料理を恐れる事は無い。それもまた、人生のスパイスとなるのだから」

 老いに裏打ちされた範の言葉を、ナキメは苦い料理を咀嚼するように味わっていく。

 その言葉は、決して美味しくなかったが、それでも、これまでの料理のどれよりも、体に染み渡っていくようだった。

「おじいさん、わたし……」

「ふむ、今の、お前ならば、きっと、自分の扉を見付ける事ができるだろう。励むのだぞ」

 そう言い残し、仙人の範は霞のように、ナキメの前から姿を消したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

真城・美衣子(サポート)
☆サポート&おまかせ専門
何を考えているかよくわからない猫っぽい少女

喋るペンダント『マキさん』

・UDCアース人や猟兵としての一般常識はある
・鋭い感覚、高い運動能力、強靭な肉体で頑張る
・ぼんやりしているけど動きは早い
・無表情で説明もないまま行動するので、奇行に見える事も多いが、本人は一生懸命

・マキさんは主に解説・交渉などの会話を担当
・PLが直接操作しない方針なので挙動はご自由に!

☆セリフ例
「にゃ」
『みーこさんは「こんにちは」と言っています』

「……すんすん」
『みーこさんはニオイを確認しているようです』

『お時間よろしいでしょうか、事件についてお話を……』
「にゃ」
『みーこさん、今は喋らないでください』


ノエル・フィッシャー(サポート)
『例え全ては救えずとも、誰一人として見捨てはしない』

・雑な扱いでもいいのでどんどん採用してくれると嬉しいな。
・【コミュ力】を有効活用出来そうな状況ならばそれを使うよ。なくても目的達成のために最善を尽くすよ。
・ユーベルコードは所持してるものからいい感じのを使うよ。
・他の猟兵との絡みも歓迎だよ。共闘するのなら、ボクは補助に回っても構わないよ。
・もし男なのか女なのか問われたら「見ての通り」と答えるよ。モニターの前のキミにも、ね。
・他の猟兵に迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしないよ。

あとはお任せ。好きに使ってね。



「わたしの扉を見つける! でも、どうやってみつければいいんだろう?」
 範と別れたナキメは、キッチンの戸棚の扉を開いてみる。
 中には、美味しそうなお菓子が詰め込まれていた。

「うーん、わからないけど少しだけ……」
 ナキメは、そう言うと、お菓子を食べようと手を伸ばす。

 が、その瞬間、手にしようとしたお菓子は、「にゃっ!」と伸ばされた手に奪われてしまった。
 更に、真城・美衣子(まっしろみーこ・f12199)は、奪ったお菓子をほおばりつつ、ナキメのほっぺをペロリとひとなめして「にゃにゃにゃ」と喋る。
 どうやら、
『みーこさんは「今はお菓子を食べる時ではない。一緒に扉を探しましょう」と言っています』
 らしい。

「そうだね、わたしは自分の扉を探さなくちゃ」
 ナキメは、少しビックリしたが、美衣子の言いたい事を理解したのか、伸ばされた手を掴んで、立ち上がった。

「あれっ、この手は誰の手なの?」
 あまりにも自然に伸ばされた手を、思わず掴んでしまったナキメが、その手の持ち主を探す。
 当然、その人物は手の先にいて、ナキメにニコリとほほ笑んだ。

「ボクは、通りすがりの王子様さ。お姫様が困っているなら、ボクの出番だと思ってね」
 そう言う、ノエル・フィッシャー(イケメン王子様・f19578)の姿は、まごうことなき王子様であった。

「ごきげんよう王子様」
 ナキメも、ワンピースの裾を持ってノエルに一礼すると、ノエルはそのまま流れるようにナキメをダンスに誘った。

「探し物が見つからないときは、踊ってみるのも一つのてだよね? そうしたら、見えないものも見えてくるかも」
 王子様のノエルと、お姫様のナキメが、キッチンでダンス。

 そのダンスに合わせるように、美衣子が「にゃぁにゃぁにゃぁ」と歌を披露する。
『みーこさんは楽しそうに歌を歌っているようです』

 2人と1人は、暫しの楽しい時を過ごしたけれど、ふいにナキメが悲しい表情を作る。

「王子様とのダンスは楽しかったけれど、踊ってるだけじゃ自分の扉は見つからないよね? このままだと、私はずっと自分の扉を見付けられないよ」
 悲しくなったのか、涙を浮かべるナキメ。

 その涙をノエルは指先で掬うと、ナキメの耳元で囁いた。

「ボクがキミの扉を見付けてあげるとは約束できないよ。でも、キミが扉を見付けるまで、ずっと一緒にいてあげる。ボクは、誰一人として見捨てはしないんだ」

 その王子のイケメンボイスに、ナキメは「本当? 一緒にいてくれるの?」と花が綻ぶように微笑んだ。
 それと同時に、キッチンに爽やかな風が吹き抜ける。

「にゃにゃ、にゃおにゃお、ふ~♪」
『みーこさんは「この世界に扉が現れたと、風が教えてくれた」といっています』

 王子のノエルとお姫様のノエルは、顔を見合わせて頷くと、美衣子の前に立つと、
「では、その扉に案内を頼めるかな」
「お願いします」
 と一礼した。

 美衣子は、それに答えるように、
「にゃんにゃ、にゃにゃにゃにゃ、みゅー」
 と一鳴きすると、キッチンの上を軽やかに駆け出した。
『みーこさんは「わかったよ。私についてくるように」といっています』

 美衣子がトンタッタと軽やかにキッチンを掛ける。
 その後ろを、ナキメの手をとってエスコートしながら、ノエルが掛ける。

「このキッチンってこんなに広かったんだ。って、うわっ」
「っと、大丈夫かい?」
 キッチンの上にのっていた、バナナに滑ったナキメを、ノエルが華麗に抱き上げる。
 お姫様抱っこだ。

「えっと、重いでしょ?」
「ナキメは、羽のように軽いから大丈夫だよ」

 そのノエルの言葉に、ナキメは泣き笑いの表情を作って、もう一度問いかけた。
「わたし、重くない?」
 その彼女の問いに答えたのは、美衣子。
「みゃみゃみゅー」
『みーこさんは「女の子は、みんな砂糖菓子のように可愛らしいから重くない」といっています』

 ノエルも美衣子の言葉に頷いて同意する。
「美衣子の言う通りだよ。ナキメは素敵な女の子なんだから」

 そのノエルの言葉に幸せそうに頷いたナキメの目の前に、現実へと帰る扉が現れる……。

「これが、私の扉……。でも、この中に入ったら」
 ナキメは、理想の王子様のようなノエルを見つめる。
 ノエルは、そんなナキメを元気づけるように、もう一度言葉をかけた。

「キミが現実に帰っても、ボクはキミの王子様であり続けるよ。だって、ボクは、誰一人として見捨てはしないのだから」

 このノエルの言葉に勇気づけられるように、ナキメは、自分の扉に手を掛け、そして、アリスラビリンスの世界から、アリスがまた一人現実へと帰っていたのだった。

 ノエルと美衣子は、それを見送ると、グリモアベースへの帰路につくのだった。

「にゃにゃーにゃみゃん」
『みーこさんは「ナキメの新しい生活が良いものになるように」と言っています』

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年10月11日


挿絵イラスト