#サクラミラージュ
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●帝都に起こる小事件!
夜な夜なパーラーの清掃に務めていたウエイトレス。パーラーの窓を破り入ってくるのはオブリビオンの群れ!
「キャーッ!影朧!」
この世界では!オブリビオンは影朧と呼ばれる!
「助けてくださいませー!」
そう!この世界は!サクラミラージュ!700年続く大帝都のもとに納められし、大正の世である!
黒き蜘蛛型のオブリビオンはウエイトレスを背中に抱えると、何者かの命で動いているかのように統率された動きで地下道へと消えていった!
●到着!サクラミラージュ!
「――どうやら我々は新たな世界に到達したようだ」
ニナ・サルメライネン(ちいさな鼓動・f19426)は雪の結晶のようなグリモアを浮かべながら、新たな世界の断片的な様子を映し出す。
路面電車が走り、アドバルーンがビルディングの上から昇る。袴姿の女学生はパーラーで談話しながらお茶を飲んでいた。町には常に桜の花びらが舞う様が見受けられる。
「サクラミラージュ……というらしい。私の生まれはUDCアースだが、昔はこういう街並みだ。大正時代というのだが、どうもこの世界の大正時代は700年続いている」
ひととおりサクラミラージュの様子を説明し終えると、予知の説明に入る。
「こちらの世界では滅ぼされたオブリビオンは救済される、という認識だ。滅ぼさねば救済もない。要するに殺してこい」
曰く、今回はパーラーで給仕をしているウェイトレスがオブリビオンに攫われたとのこと。目撃者証言では蜘蛛の姿をしたオブリビオンが帝都の地下道に逃げていったそうだ。
地下道の地理はいかんせんサクラミラージュ自体の情報が新しく、且つ帝都自体が700年の歴史のもとになっているために複雑でグリモア猟兵にも把握できなかった。現地に到着したら地下道の探索からはじめなければならない。
「サクラミラージュではユーベルコヲド使い……つまり猟兵の助けを求めているようだ。待遇も良い、試してくると良いのではないか。――しかし、オブリビオンからの生まれ変わり、か。少し考えさせられるところがあるな」
つぶやきながら、ニナは新たな世界への転移をはじめた。
JUNK.O
どうも!こないだ帝都が舞台の映画をビデオオンデマンドで見たばかりのJUNK.Oです!
実装を予見していたのではないかと思いましたがそれはそれとしてサクラミラージュの初シナリオになります。
まずは慣らしていく形で、簡単な冒険・戦闘のみのシンプルな、特殊な背景もない本当に簡単なシナリオを執筆させていただこうかと!
活劇的になるよういいかんじに表現しようと思いますので、新しい世界で冒険したい!という方のご参加をお待ちしております。
それではヨロシクオネガイシマス!
第1章 冒険
『帝都地下道迷宮行』
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POW : とにかく真っ直ぐ突き進む、曲がり角は必ず曲がるなど、分かりやすい法則に従って地下道を進む
SPD : 空気の流れや音の反響などを頼りに地下道の構造を把握し、駆け抜ける
WIZ : 通った通路を都度記録し、地図を作成しながら地下道を攻略する
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🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
さぁて新世界、700年続く大正時代だって?
また面白い事になってるねぇ。
でもって、望まざる相手はどこにもいるってか。
それならさくっと、追いかけるよ!
地下道の中に相棒のカブと一緒に突入!
もしも暗ければ、ヘッドライトがいい感じに探索の手助けになるだろうね。
そうして別動隊として、久々に影の追跡者を呼び出すよ。
そうして別々に動き回ってスマホに地下道の構造情報を集めるよう、
積極的に『情報収集』する。
一緒に探索するヒトが居たら、心強いね!
どうだい、後ろに『騎乗』しないかい?
アトシュ・スカーレット
【SPD】
おぉー、新しい世界かぁ…
サムライエンパイアとも違う感じなんだね
オブリビオンが転生できる可能性があるって珍しいというか、初めてじゃない?
あ、お仕事はしっかりやりまーす
オレは【聞き耳】を主軸に地下道を探索するね
その辺の小石を拾って壁や床に投げて、その反響である程度の把握はしていくよ
その都度記録は取っておきたいなー
曲がり角では【希望への軌跡】を使って何も起こらないか確認してから行くね
【暗視】には慣れてるし、ライトは使わないよー
多少の光源がいるなら、Schamrockから蛍石を取り出して魔法で炙って一時的な光源にするよ
5分くらいなら持ってくれるけど…さっさといくか
●地下道バイクふたり旅
アトシュ・スカーレット(銀目の放浪者・f00811)は失くした記憶を探して旅する少年。
果たしてこの新世界に彼の記憶に対する手がかりがあるだろうか。
彼は聞き耳を立てつ、地下道の構造を慎重に把握していく。小石を投げると煉瓦作りの壁や床に当たり、反響が返ってくる。その音をもとに地下道の位置情報を得た。
遠くから響くエンジン音。よもやこのような狭い通路を通れるエンジン駆動の乗り物がサクラミラージュにあるとも思えない。
音の正体は数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)の愛車。宇宙バイクの宇宙カブによるものだ。
多喜はUDCアース出身のバイク乗り。マシンを停めると、アトシュに声をかける。
「よ、どうだい?後ろに乗ってかないかい」
「猟兵か、多少の光源はほしいと思っていた。オレのでは5分くらいしか保たないから」
多喜はアトシュを後ろに乗せて、カブを走らせる。舗装された地下道は思ったよりも走りやすかった。
曲がり角はアトシュの未来予測魔術、ユーベルコード【希望への軌跡】が先を警戒する。やはり無人だ。
多喜も自身のユーベルコード【影の追跡者】を呼び、自身とは別の方向へ走らせる。五感を共有した影の追跡者は、入り口に残されていた痕跡からウエイトレスを追跡するために動き出した。
多喜、追跡者。互いに位置情報は共有している。新たな世界の未知の道。探索に胸躍らせる猟兵たち。
追跡者の感じる情報をひとしきり集めながら、多喜は後ろのアトシュに声をかけた。
「一緒に探索するヒトが居たら心強いと思ってたところなんだよ、丁度よかった」
「そっか。オブリビオンが転生できる可能性がある……って、初めてじゃない?」
「気になるところだねえ。倒した敵が生まれ変わるなら、今までの仕事で度々あったような後味の悪さも少しは薄れる、かな」
ここでならオブリビオンと化し、葬ったかつての友の魂が救われるのではないか。多喜の心中の重荷も多少は軽くなる。
二人は暗闇を照らすカブの明かりに導かれ、地下道の深部を目指していった。
大成功
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ボゴ・ソート
呼ばれてないが来たぞ! 俺がユーベルコヲド使いだ!
閉鎖環境の地図作りは俺の最も得意とするところだ。
作業服なので汚れも平気だ!
【超音波】の反響で地下道の構造を把握して、知り得た情報を逐次仲間へ伝えていくよ。
目撃者の証言によると犯人は蜘蛛の姿をしているとのことだから糸による妨害なんかもあるかもしれない。
そういったものは見つけ次第このダガーでチョチョイと細工して解除してくれる!
どうにかして犯人のもとまで辿り着いてみせる! 帝国軍の名にかけて!
アマネク・アラニェ
※アドリブ・連携OK※
【WIZ】
*心情*
「帝都の闇に跳梁跋扈する黒衣の蜘蛛女!……うーん」
こういうオブリビオン……ここだと影朧って言ったかしら?
そういうの居るとなんか歩きにくいじゃないアタシ(女郎蜘蛛のキマイラ)!
折角の新世界で、ミルクホールとかカフェーとかパーラーとか気になるのに!
と見た目より食い意地の張ったアマネクは
悩ましさと怒りを感じてこの事件を解決に導こうと俄然意欲的です。
*行動*
『電脳ゴーグル』を着けて『諜報プログラム:寄眼(掌大の蜘蛛型情報収集プログラム)』を召喚。
『暗視』もできる仔蜘蛛ちゃんたちを先行させて、
『情報収集』しながら地下道のマッピングをしつつ進んでいきたいわね。
●蜘蛛女だけど敵じゃない!
ボゴ・ソート(ウォーマシンのシーフ × 探索者・f11583)はウォーマシンだ。
しかもただのウォーマシンではない。銀河帝国出身の偵察兵。探索は得意とするところ。
帝都の地下道は3メートル弱の身体でも支障ないほどに広い空間が取られている。
ユーベルコード【超音波】による反響を用いた構造把握。これも得意の手段。
「見える見える。随分と長い地下通路だ。情報は共有しておこう。犯人は蜘蛛、糸の妨害があるかもしれない……あれは!」
蜘蛛の特徴を持った女が地下通路を練り歩いている!
「オブリビオンか!早速だけどくらえ!」
ダガーを持って疾駆するボゴ!しかし、蜘蛛女はオブリビオンに非ず!
「ちょ、ちょ、ストップストップ!」
蜘蛛女はそのもの蜘蛛の特徴を持ったキマイラ!アマネク・アラニェ(ユビキタス・アラニェ・f17023)だった。ボゴとは既知の仲である。
「おっと、アマネクさんか。悪かったねこれは」
「蜘蛛のオブリビオンなんて居ると歩きにくいわねアタシ……ミルクホールとか、カフェーとかパーラーとか気になるのに!」
食い意地の張ったアマネクは今回の事件に対しては意欲的に取り組んでいるのだが。
「ここじゃキマイラも、バイオモンスターだって生まれるみたいだ。怪奇人間だっているし。それにオブリビオン……影朧に対してそこまで敵意があるわけじゃなさそうだよ」
そう。影朧は弱いオブリビオン。困った奴らだが倒して救わなきゃ、くらいの認識だ。
「帝都の闇に跳梁跋扈する黒衣の蜘蛛女!……アタシじゃない!」
「まあまあ、気にしないで。ほら、地図のデータを送るよ」
ボゴがマッピングしたデータをもとに、電脳ゴーグルを装着して立体的な地形の把握を行うアマネク。
蜘蛛型諜報プログラムの寄眼を先行させ、行く先の更に詳細なデータを取る。二人の地形解析により地図の作成は捗った。
「いい感じね。動くものがひとかたまりになってる空間までわかったわよ」
道中で行く手を阻む蜘蛛の巣はボゴがダガーで除去しながら進んでいく。
やがて広大な空間に辿り着いた。地下駅でも作ろうとしていたのだろうか。黒い蜘蛛が群れをなしている。この広さであれば暴れても問題なさそうだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天之姫守神・こや子
【アドリブ改変・連携歓迎】
実に懐かしい気持ちになる場所じゃな。
のんびり散策したいところじゃが、生憎今回はそのような暇はなさそうじゃな。
さてさて、地下道の探索という話じゃな。。
ここは【狐の式神】を複数呼び出して追跡させるとするのじゃ。
怪しい場所や痕跡を見つけ次第、その場所に妾が出向くとするかの。
夜目も効くが、一応狐火を一つ妾の横に明かりとしてつけておくのじゃよ。
はぁ……外は幻想的な光景が広がっているというのに、地下に潜らなければならぬというのが実にガッカリなのじゃ。
攫われた給仕の娘っ子を助け出したら茶の一杯でも頂くかの。
●お狐探偵天之姫守神!
時間は少し遡る!
信仰を集めている妖狐のお稲荷さん、天之姫守神・こや子(ご近所お稲荷さん・f18911)は懐かしさを覚える大正風の街並みを散策したい、と思いつつも今回の任務に当たる。
「はあ、生憎今回はそのような暇はなさそうじゃな。また来たときに楽しむとするかの」
他の猟兵から地図情報が共有される以前だ。五感を共有するユーベルコード【狐の式神】を呼び出し、複数匹の式神に痕跡を追わせる。
「ふむ、目に見えて怪しいのう?」
式神はあからさまに人の足跡ではない痕跡を発見。複数の細い脚がわちゃわちゃと動き回ったであろう足跡だ。
「妾、まるでお狐の探偵じゃな」
狐火を一つ、自身の横に呼び出した。ぼんやりとした明かりが通路を照らし出して、痕跡を目視しやすくする。妖狐は狐なので夜目も効く。地下の探索には適任だ。
ひとしきり探索していき、独自に地図を作って先を進む。和紙に毛筆というアナログな地図だ。
「はぁ……外は幻想的な光景が広がっているというのに、地下に潜らなければならぬというのが実にガッカリなのじゃ」
ため息をつきながらも進む。ウェイトレスを救ったら、地上に出てお茶の一杯といきたいところだ。
「おぉ、ようけ居るわ……」
足跡の数から影朧の蜘蛛はとにかく多いことがわかる。やがて他の猟兵からも座標情報の提供。
「こちらこや子じゃよー。オブリビオンはわらわらと居るのがわかったのじゃー」
通信機器のことは忘れていたが、いま連絡があったので思い出した。自身の得た情報を重ねると更に詳細な地下の状況が把握できたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『女郎蜘蛛』
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POW : 操リ人形ノ孤独
見えない【ほどに細い蜘蛛の糸】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 毒蜘蛛ノ群レ
レベル×1体の、【腹部】に1と刻印された戦闘用【小蜘蛛の群れ】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 女郎蜘蛛ノ巣
戦場全体に、【じわじわと体を蝕む毒を帯びた蜘蛛の糸】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
イラスト:龍烏こう
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ロニ・グィー
アドリブ・連携歓迎
「サプラ~イズ!どう?驚いた?」
「アハハ!これがサクラミラージュのリョーキ的事件ってやつなんだね」
・合流
必要なら野生の勘と感じる殺気を頼りに、道中通路一杯の大きさの鉄球を出してゴロゴロ転がせてドーン!と突っ切るよ
ショートカットできそうならUCも使うかな
・戦闘
周りに広く攻防両用の球体をたくさん浮かせて戦うよ
糸は勘と殺気を読んで捌きながら撃退!
糸が防御をすり抜けてきたらUCですり抜けてついでにさらにドーン!ってする
数が多いみたいだから球体を一斉射撃・制圧射撃してなぎ払うよ
人のいない方の通路からわさわさきてたらまた大鉄球をゴロゴロしてドーン!
あ。ここ地下だっけ?まあ大丈夫大丈夫!
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
うげぇっ!?
なんかうじゃうじゃ居やがる!?
こういうのは大技で吹き飛ばしてもいいんだろうけど、
撃ち漏らしが怖いんだよな……
ここは堅実に行くしかないか!
カブの予備パーツを【熱線銃作成】で
レトロな造りの片手持ち熱線銃にして、
もう片手でカブを『操縦』しながら駆け回り、
小蜘蛛の群れをつるべ撃ちにするよ!
正直手が足りないくらいさ、誰か後ろに『騎乗』しとくれよ!
こんな奴らも、桜の精に触れ合えば
新しい生を受けられるような「転生」をするのかねぇ……?
っと、まだいるのかよ!?
本当に数が多すぎる……!
アトシュ・スカーレット
うわぁ…蜘蛛だぁ…
ちょっと苦手なんだよな…
糸を出されたら厄介だし、共闘してる人や救助対象の人に被害が及ばないように【火炎耐性】の付与術を使ってあげてから【暴走術式・気候学式】を発動させるよ!
女郎蜘蛛とその糸しか燃やさないようにコントロールはするけど…
ごめん、なるべく早く済ませて!
共闘、連携、アドリブ大歓迎
●うじゃうじゃと、うじゃうじゃと
数宮・多喜はマシンの背にアトシュ・スカーレットを乗せ、帝都地下の空洞に辿りつく。駐機させると二人の目に飛び込むは無数にうごめく蜘蛛の群れ。
「うげぇっ!?なんかうじゃうじゃ居やがる!?」
「うわぁ……蜘蛛だぁ……。ちょっと苦手なんだよな……」
正直、気持ち悪い。アトシュは生理的嫌悪を隠せない。女郎蜘蛛たちは蜘蛛糸で巣を形成しているところだった。
「大技で吹き飛ばしてもいいけど、撃ち漏らしが怖いんだよな……」
「なら大技のほうは任せて。多喜さん、ちょっと耐性付与するね。あと念の為、このまま動かないといいかも」
マシンを降りる前に火炎耐性付与、エンチャントファイアレジスト。ユーベルコード【暴走術式・気候学式】で炎の暴風を放つ。自身を避ければ眼前の多喜も無事。互いに耐性付与も済ませているので被害は及ばない。
女郎蜘蛛は多くが巣ごと焼滅。多喜の懸念通りに無事な女郎蜘蛛も多数存在する。女郎蜘蛛は小型の蜘蛛を腹部から大量に生み、二人に攻撃を仕掛ける。その様子は非常に生理的に気持ち悪い。
「よし、あたしは堅実なほうを取るよ!」
「ごめん、なるべく早く済ませて!」
多喜はユーベルコード【熱線銃作成】でマシンの予備パーツからレトロな熱線銃を造りだす。宇宙カブを操縦しながら、流鏑馬じみて立て続けに小蜘蛛を薙ぎ撃った。
「これだけ居ると手が足りないねぇ……」
「フォローは任せて!」
操縦を多喜に任せ、アトシュは同乗したまま両手に大型拳銃を握り援護射撃。それぞれが刀と剣に変形することも出来る。
しかし、宇宙カブ転倒!見えないほどに細い糸が戦場に張り巡らされていた!二人は無事に受け身を取るが、襲いかかる女郎蜘蛛!
「サプラ~イズ!」
横道から通路ギリギリの大きさの鉄球が転がって、二人に迫った女郎蜘蛛を押しつぶす!
「どう?驚いた?アハハ!」
ロニ・グィー(神のバーバリアン・f19016)参戦!鉄球を転がした主だ!
「た、助かったよ!」
「これがサクラミラージュのリョーキ的事件ってやつなんだね」
合流したロニは戦場に攻防両用の球体を多数、浮遊させる。張り巡らされる糸は直感で避ける。
騒ぎを聞きつけ、奥からワラワラと湧いてくる増援!全員で一斉射しても手が足りないほどだ。
「それじゃビューっと吹いてバーっといこう」
腕を有形無形を粉砕する神砂嵐に変異させ、張り巡らされていた蜘蛛糸ごと削ぎ落とすのはロニのユーベルコード【暴風の化身】だ!おびただしく増えた蜘蛛は暴風を浴び、ひとしきり壊滅!
「こんな奴らも、桜の精に触れ合えば……新しい生を受けられるような『転生』をするのかねぇ……?」
多喜が思案する。新たな世界のオブリビオン、影朧は討たれることで魂の救済を得て転生するとされている。
「うっわ、まだいる!?」
「本当に数が多すぎる……!」
「アハハハ、またゴロゴロしてドーンだ!」
奥の通路よりまだまだ出てくる女郎蜘蛛!総員で迎撃するも増援止まず!
大成功
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アマネク・アラニェ
※アドリブ・連携歓迎※
【WIZ】
*心情*
「アラやだ、何処かでみた戦法(かり)だこと」
糸を武器にする。群れを呼ぶ。巣に獲物を捕らえる。
<女郎蜘蛛>としてのサガかしらね、と苦笑いしつつ気を引き締めます。
油断できない厄介な戦い方なのはわかってますので。
*行動*
指定UCで蜘蛛型戦闘兵器の群れを召喚。
じわじわダメージを与えるタイプの毒なら一撃で消滅はしないと思うのよ。
〈研盾〉〈呼鉄〉で武装して目についた敵から『一斉発射』『制圧射撃』で攻撃して殲滅を試みるわ。
撃ち漏らしは『早業』『罠使い』『ロープワーク』『釣り』技能を使って
〈妙法〉で攻撃してもいいかしら。
多少毒のダメージは受けるけど仕方ないわね。
ボゴ・ソート
雑魚は任せろ!
【レプリカクラフト】でワイヤートラップを作り出して、小蜘蛛の群れを誘い込んで一網打尽を狙うぞ。
餌は俺自身の肉体。小蜘蛛を食らいつかせたまま罠のある場所まで引きずっていって無理やりハメてやる。
敵を倒すためなら多少のダメージを負うのは覚悟の上なんだがなるべく余力は残しておきたい。
だってこれが最後の敵とは限らないからね。
天之姫守神・こや子
【アドリブ改変・連携歓迎】
ふむ。これが今回の騒動で目撃されたモノなのかの?
見ていてあまり気持ちのいい姿ではないのう。
できるだけ手っ取り早く片付けて、娘っ子を探し出したいところなんじゃよ。
それにしても、なにやら毒蜘蛛の群を召喚するというのは厄介そうじゃな。
【妖剣解放】し、妾の剣「狐月」による斬撃の衝撃波で一気に薙ぎ払うとするのじゃよ。
合体されると面倒なので、その前に逃さずキッチリ叩きたいところじゃな。
狭い地下空間、避けられる心配はあまりないと思いたいところじゃ。
●糸には糸を、蜘蛛には蜘蛛を
「雑魚は任せろ!」
より深くへ続く通路から湧き出る女郎蜘蛛、影朧の前に躍り出たのはボゴ・ソート。
ユーベルコード【レプリカクラフト】は精巧な仕掛け罠を作ることが可能。今回、ボゴはワイヤートラップを空洞内に張り巡らせた。
「さて、これでよし。どこからでもこい!」
女郎蜘蛛も戦場に蜘蛛の巣を張り、互いに糸による罠を仕掛けた形になる。ボゴはワイヤートラップの周りから動かない。下手に動けば女郎蜘蛛の糸に拘束されてしまうし、自身を囮にしようという魂胆だ。
「アラやだ、何処かでみた戦法だこと」
アマネク・アラニェは女郎蜘蛛とボゴを交互に眺め、糸を武器に巣を形成する者たちを眺めて苦笑する。
自分とて蜘蛛のキマイラ。敵の手の内は見えていても油断は禁物、アマネクは気を引き締める。
女郎蜘蛛達は巣に位置取り、小型の蜘蛛を生み出しては群体での攻撃を行う。糸には糸というボゴに対し、アマネクは蜘蛛型ミニチュア自走砲の呼鉄を複数同時に操作する。群れには群れ、という形だ。
「一斉発射、殲滅!」
アマネクの指揮で呼鉄は砲撃を開始。敵のユーベルコードへの対応は万全。埒が明かないと判断した女郎蜘蛛は空間の中心で待つボゴに接近。
目論見通りに仕掛け罠に引っかかった女郎蜘蛛。ワイヤーでがんじがらめに一網打尽。ひとまとめになった女郎蜘蛛は身動きを取る事も叶わず、捕脚をワシャワシャと動かす。動けなくなっても小蜘蛛を生むことは可能なようで、まだまだ増える小さな蜘蛛。
「体力は温存したいからね。ちょっと楽させてもらったよ。さあ、一気に終わらせよう」
「手っ取り早く片付けて、娘っ子を探し出すんじゃよ!」
先んじて到着し、増え続ける女郎蜘蛛と格闘していた天之姫守神・こや子。この機に乗じてユーベルコード【妖剣解放】を使用。解き放たれた妖刀狐月から斬撃を衝撃波として放ち、周囲の小蜘蛛ごと女郎蜘蛛を一度になぎ払う。
「よいぞ、ひとかたまりにしてもらえたのは簡単で助かるの」
撃ち漏らしはアマネクが自身の糸、妙法で縛り上げて力を込める。鋼糸のように頑丈な糸で締められた女郎蜘蛛はバターのように切断された。
一方では妖刀の力を開放したこや子も、高速の移動で戦場に張り巡らせられたワイヤーを免れた女郎蜘蛛を切り捨てる。
ボゴも毒蜘蛛に怯むことなく巨拳で女郎蜘蛛を殴りつけた。撃破された毒蜘蛛はひっくり返ると複数の脚を動かして悶絶し息絶える。
「見ていてあまり気持ちのいい姿ではないのう……」
その見た目の嫌な感じに、こや子が眉をひそめた。
「これで最後……増援はもう来ないわね?」
「うん、蜘蛛は撃破したみたいだね。しかし、攫われた子がいないとなると……やっぱりこの先かな」
「うむうむ、きっと黒幕がおるのじゃ。早うやっつけて地上の街並みを満喫しようぞ」
猟兵たちは地下道を更に深く潜っていく。拉致されたウェイトレスは無事だろうか。
大成功
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第3章 ボス戦
『獄卒将校』
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POW : 獄卒刀斬り
【愛用の軍刀】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 影朧軍刀術
自身に【影朧の妖気】をまとい、高速移動と【影朧エンジンを装着した軍刀からの衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 同志諸君!
【かつて志を同じくした帝都軍人】の霊を召喚する。これは【軍刀】や【軍用拳銃】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:藤本キシノ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●その行為に理由はない
地下深く、もはや地下道ではなく岩盤がむき出しの広大な洞穴。
影朧の獄卒将校は、気絶するウェイトレスの前に座していた。
目的は、影朧を増やすこと。ウェイトレスを選んだ事に明確な理由はない。誰でもよかった。
彼は自身の配下が制圧されたと悟ると、軍刀を杖に立ち上がる。
「向かってくるか、ユーベルコヲド使い。成らば迎え討とう!」
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
誰でもよかった、ねぇ。
そんなお決まりの世迷言、ここで聞くことになろうたぁね。
そんな傍迷惑な輩は、さっさと反省……じゃなかった、
転生しちまいなっ!
開けた空間なら、出し惜しみなしさ。
カブに『騎乗』しながら巧みに『操縦』し、
『念動力』の『衝撃波』と電撃の『マヒ攻撃』を織り交ぜて
距離を取りながら将校を牽制する。
もちろんウェイトレスへの誤射はしないよう気を付ける。
後ろに乗りたい奴は乗っときな、ただし……
最後は吶喊するから、覚悟だけは決めとけよ?
奴が動きを止めたその時が、キメ時さ。
放射した波動がぶつかった将校をゴールにして、
【サイキック・ブレイカー】をぶちかましてやる!
ボゴ・ソート
将校殿、人攫いなどをしては階級章の星が泣きますよ。
おっとついつい敬語になってしまった。
そんなことより戦闘だ。
とは言ったもののウェイトレスが後ろにいるとどうにもやりづらいな。
レスリングの高速タックルで接近したら、あわよくば将校の体のどこかを掴んでウェイトレスから遠ざけるようにブン投げて、強制的に移動させてしまいたいところ。
そのためなら多少のダメージは覚悟しているけれど、軍刀が俺目掛けて完全に振り下ろされる前に接近することができれば、ボディの破損の程度も軽く抑えられるのではないだろうか?
●不退転の影朧
獄卒将校は猟兵たちの姿を見留めると、マントを翻し軍刀を鞘から引き抜いた。
「全力を以て貴様たちも屠り去ってみせよう!」
「将校殿、人攫いなどをしては階級章の星が泣きますよ」
「目的のためならば小生は手段を問わぬ!」
ボゴ・ソートが準備運動を行いながら獄卒将校に宣言。元軍人としてつい敬語で語りかけてしまう。
「この距離なら牽制から……といきたいけれど、人質が居ると困るね」
数宮・多喜は宇宙カブをアイドリングさせて、彼我の状況を判断する。
「わかった、じゃあ行ってくる」
クラウチングスタートの姿勢を取ったボゴは前傾姿勢で突撃。ユーベルコード【帝国式レスリング】は270センチを越えるボゴの巨体から放たれる強烈なタックルだ。
「ほう!小生の懐まで踏み込んでくるか!」
得意とする獄卒刀斬り、軍刀による高い威力の斬撃を接近するボゴに向ける将校。しかしボゴは傷を負うことは覚悟している。軍刀が振り下ろされるが早いか、ボゴのタックルが早いか。果たしてそれはほぼ同時だあった。
軍刀はボゴの肩口に食い込むが、怯むことなくタックルからの追撃。軍刀を握る獄卒将校の腕を掴むと自身に食い込む刃を取り除きながら、将校を放り投げる。その狙いは人質たるウェイトレスを将校から遠ざけることにある。
「なんとォーーーッ!?」
「いてて……少し破損しちゃったよ。ウェイトレスの無事は確保だ。多喜さん、あとお願い」
「任せてよ!」
ウェイトレスから遠ざかれば誤射のリスクは減る。多喜はアクセルを回し、マシンで洞穴内を駆け抜ける。
「くっ、妙な二輪車に跨る。はしこい奴め。然らば小生も同じ速度で動く迄!」
影朧の妖気をまとった獄卒将校は自身の能力を強化。高速移動で多喜の宇宙カブと同じ速さで移動しはじめる。
二人は並走しながら衝撃波をぶつけ合って拮抗。ながらも多喜のほうが手数が多く、電撃を放ち獄卒将校の足止めに成功した。
この機を逃さない。多喜はサイキックエナジーを麻痺する将校に向け、導線を得る。
「傍迷惑な輩は、さっさと反省……じゃなかった、転生しちまいなっ!」
宇宙カブによる高威力の激突。ユーベルコード【サイキック・ブレイカー】が獄卒将校を弾き飛ばし、洞穴の壁面に叩きつける。
「ぐ……ッ、成る程。随分と頑丈なようだな、その二輪車は!」
口元の血を拭いながら立ち上がる獄卒将校。敵は未だ健在。将校の辞書に撤退の二文字はないのだ。
大成功
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アマネク・アラニェ
※アドリブ・連携歓迎※
【POW】
*心情*
「過去の存在が今を生きる人間を傷つけるのはどうかと思うわ」
獄卒将校の行いには不快感を感じています。
助けが来なかったらウェイトレスは、
どんな目にあったかと思い憤ります。
*行動*
《妙法》を使った『ロープワーク』の『早業』で
『地形の利用』をして獄卒将校の死角になってそうな
上方への移動を試みるわ。
上手いこと行ったらそこから『野生の勘』で
タイミングを見計らって『ジャンプ』
あっちも流石に気付いて見上げてくるだろうから、
そこに蜘蛛の糸による目くらましからのキック。(指定UC)
ダメージはあるかもしれないけど勝つためにはやむをえないわよね。
ロニ・グィー
アドリブ・連携歓迎
「んもー」
「こんないかにもな所に構えておいてさー」
「友達百人できるかなって陰謀が控えめすぎるよ!」
もっとこう帝都転覆だとか邪神様復活の生贄じゃーとか壮大なのとかリョーキ的なのとか無いの!?
たくさんの空飛ぶ球体を操って攻撃・防御するよ
ウェイトレスさんを巻き込むのを避けるために先制攻撃+誘導弾にして一斉発射と制圧射撃の二回攻撃で軍刀攻撃に徹底対抗!
球体のサイズや機能は様々、銃弾の様に蜂の巣にする、巨大な球で圧し潰す、ビームや雷を飛ばす等何でも適当に
ついでに何か大声で煽っておびき寄せてウェイトレスさんから引き離せないかな?
ウェイトレスさんが安全とみたらボクもUCをドーン!と使うよ
天之姫守神・こや子
【アドリブ改変・連携歓迎】
こ奴が黒幕か。
給仕の娘を攫うとはいい趣味しておるのう。
冗談はおいておいて、娘っ子を傷つけんようにせんとな。
なにやら軍人を召喚するとのことじゃが、そこは遮蔽物狭い通路等を利用しながら1対1の状況に持ち込みながら対処していきたいのう。
狭い所なら一気にかかってはこれんじゃろうし狐月で対処できるじゃろう。
数が減ってきたところで隙を見て【七星七縛符】を使い、敵を捕縛し攻撃を封じるのじゃよ。
捕縛してしまえばこちらのもの。あとは妾なり他の者なりで十分倒せるじゃろ。
その後は娘っ子が無事かしっかり確認せんとな。
●その身を封ず
「給仕の娘を攫うとはいい趣味しておるのう」
皮肉気味の冗談を飛ばす天之姫守神・こや子。対照的にアマネク・アラニェは憤りを隠すこともなく獄卒将校を睨みつける。
「過去の存在が今を生きる人間を傷つけるのはどうかと思うわ」
横目にウェイトレスを眺めると、彼女は眠っていた。いま一歩遅れていれば手にかけられているところか。
壁や天井のある洞穴であれば地の利はアマネクにあり。蜘蛛糸・妙法を天井に向けて放ち、洞穴上部へ自身を吊り下げる。
「上かッ!同志諸君!覚悟をもって迎撃せよ!」
軍刀が届かない間合い、獄卒将校はかつて志を同じくした帝都軍人の霊を呼び出すと、軍用拳銃でアマネクを攻撃させる。
拳銃の弾は何かにぶつかると軌道を逸らしてあらぬ方向に着弾。アマネクの周囲を浮遊するのは球体群。ロニ・グィーが自身の操る球体でカバーリングを行った。
「んもー、こんないかにもな所に構えておいてさー……友達百人できるかなって陰謀が控えめすぎるよ!」
ロニは獄卒将校の目的意識の低さにため息をつく。帝都の転覆やらなにかの生贄やらと壮大な事件ではない。ただの誘拐事件。
獄卒将校が呼んだ帝都軍人はこや子にも迫るが、ロニは浮遊球体で牽制していく。こや子自身は遮蔽で身を守りながら、ユーベルコード【七星七縛符】を準備。
「小癪な!同志諸氏!球体は迎撃せず敵ユーベルコヲド使いのみを狙え!」
将校の号令で一斉に拳銃を構える兵士だったが、アマネクが天井から糸を放ち拳銃を取り上げる。
「アラ、残念だったわね。丸腰とまではいかないけれど、銃は押収させてもらうわ」
こや子から獄卒将校への射線はロニの鉄球群が確保。放った七星七縛符は将校を捕縛、さらにユーベルコードを封じる。
「整った!捕縛してしまえばこちらのものじゃ!」
こや子はかっかと笑いながら、倒れるウェイトレスの元へと駆け寄り身の安否を確かめる。傷一つ負っていない。丁寧に扱われていたようだ。
「ふむ?手つかずとは行儀のよいことじゃの。こちらの娘っ子は無事じゃ、思う存分暴れるが良いぞ」
こや子は不思議に思いながらも、継戦する仲間へ視線を向けた。
「くッ……この護符は!動きがっ、動きが取れんッ!」
ユーベルコードを封じられ、身も捕縛された将校は抵抗を試みることも出来ず。天井から迫るアマネクは更に蜘蛛糸を放ち将校に目潰し。
「無抵抗な今が狙い目ネ!」
身動きのみならず視力も封じられたのを見て、アマネクは降下しながらの蹴りを放つ。ユーベルコード【一刻閃蹴】は蜘蛛糸の目くらましが命中した対象に高威力の蹴りをくわえる。
獄卒将校は地を転がり倒れる。やっと護符による捕縛が解けてきた。目元の蜘蛛糸を手で拭うと、彼の目に飛び込んできたのは腕を振りかぶるロニの姿。
「見えた?残念!どーんっ!」
ロニのユーベルコード、神々しさを感じるほどの重い拳【神撃】は獄卒将校の腹を捉えた。余波で将校が横たわる周囲の地面に亀裂が走る。
「カハッ……!」
血を吐く獄卒将校。身体の自由を奪い、視力を奪い、本命の痛撃。猟兵たちは順序よく将校を追い詰めていった。
大成功
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山咲楽・優枝
【POW】
♪アドリブ・連携歓迎♪
影朧を増やすために人攫いをするなんてひどいデス!
ユーベルコヲド使いとして目覚めたての身デスが
そんな非道を許してはおけないデス!
軽機関銃による『制圧射撃』で
影朧の行動範囲の制限を試みマス。
それから、UC【知己朋熊】を発動しマスね。
「お願いしマス、クマゴローさん!」
故郷の山に住む熊の精霊クマゴローさん(通称)を召喚。
闘気と霊力を纏って影朧への突進をお願いしマス。
行動範囲が狭まってる分、当たりやすいといいんデスが。
「……転生という救いが、いつかアナタにも訪れるといいデスね」
影朧に対して、そんな言葉を投げかけられれば。
アトシュ・スカーレット
誰でも良かった…ふざけんなよ!!
テメェの勝手な都合で勝手に巻き込ませて、危険な目に合わせて何様のつもりだ!!
討伐…したいのは山々だが、生まれ変わって死後の行い、改めな!
【付与術・天災式】を発動!!
Joyeuseと村雨を炎の魔剣にして、腐敗の【呪詛】を付与した後、【2回攻撃】と【属性攻撃】、で連続攻撃をしていくぜ!
防御は付与術で具現化した冷気の鎧と薄い【オーラ防御】、【激痛耐性】、【武器受け】で対処
避けられるなら、【残像】が見える速度で【見切り】を発生させて貰うな
アドリブ、連携大歓迎
●一対の刃は将校を屠る
不退転の獄卒将校は、地形を破壊するほどの一撃で骨を内臓を砕かれてなお立ち上がる。
「まだだ、人民の犠牲をもってしても我らが同胞を増やす!それこそが小生の望み!」
「影朧を増やすために人攫いをするなんてひどいデス!」
猟兵に目覚めたばかりの桜の精、給仕を仕事とする山咲楽・優枝(身魂鎮める桜の一枝・f22534)が呼びかける。
「どうして、どうしてあの娘を狙うのデス」
「狙う?女郎蜘蛛には非力な者を攫ってこいと命令を下したまで。誰でも構わんのだ」
「ふざけんなよ!!」
アトシュ・スカーレットは理不尽な影朧に怒りを顕にする。
「テメェの勝手な都合で勝手に巻き込ませて、危険な目に合わせて何様のつもりだ!!」
業火の魔剣、凍てつく風の鎧、紫電のグリーブの三つの力を付与するユーベルコード【付与術・天災式】を発動。二つの変形武器を刃に変え、その刀身に炎を宿した。
優枝は軽機関銃から速射される弾丸で面制圧、可能であれば将校を蜂の巣にしたいところだが敵は軍刀で次々と弾丸をいなしていく。
「我が魂、燃え尽きるまで徹底抗戦!」
「生まれ変わって死後の行い、悔い改めな!」
足止めを受ける将校に真っ向から立ち向かうアトシュ。だが僅かに将校の斬撃が早い。
両手に得物を携え、今まさに振るおうとしていたが故に防御が追いつかない。しかし、二人の間に勢いよく飛び込む巨体。
「ありがとうございマス、クマゴローさん!」
優枝が呼び出した熊の精霊、ユーベルコード【知己朋熊】の突進が間に合った。僅かに後退した獄卒将校はよろめいて隙が生まれる。
熊の背を足場に回転跳躍したアトシュは将校の頭上に舞い上がる。腐敗の呪詛を魔剣に付与し、二振りの刃が立て続けに将校を縦に切り裂く!
「まだだ!これで決める!」
着地すると一刀で袈裟斬り、もう一刀で将校の胸を貫いた。獄卒将校は膝から崩れ落ち、力尽きる。
「む、無念……ッ」
●癒やしと救い
伏した将校に急ぎ駆け寄る優枝。桜の精が持つ浄化の力で、影朧の魂に安寧をもたらすように念を込める。
「……転生という救いが、アナタに訪れるといいデスね」
きっと、影朧は生まれ変わるだろう。次の生が善き者として迎えられるように、優枝は祈った。
「やることは済んだな。じゃあ、この子連れて帰ろうか」
アトシュは未だ眠ったままのウェイトレスを背負い、もと来た通路を地上に向けて歩いていく。
ウェイトレスも明くる朝には目を覚まし、夢の出来事だったと思うはず。
サクラミラージュの些細な事件。これにて閉幕。
大成功
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