飯を食うか、飯になるか
#ダークセイヴァー
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●飢えてはもはや生きられぬ
村にはなにも食うものが無い。
腹が満ちねばやがては飢える。
飢えてはもはや生きられぬ。
お触れだ、お触れである。
領主さまが宴をお開きになるぞ。
そこには新鮮な肉や野菜が具されるそうな。
食い倒れるまで食べに食べ、最後には立派な土産もあるそうな。
本当か、本当か。
まことならば行かねばならぬ。
飢えてはもはや生きられぬ。
飢える前に食わなくては。
宴ぞ宴、食えや飲めや。
山と盛られた食い物が、我らをきっと待っているぞ。
●気が付けば鍋の中
「だがそいつは、領主である吸血鬼ディンドルフの罠だ」
君津・輪太郎(悪滅の旅客・f22070)は、忌々しそうに猟兵たちに語り掛ける。
「招かれた村人が宴の食い物を食えば最後、そいつらはもうディンドルフから逃れることは出来ない。最終的に女は眷属に、男はスープの具材にしてしまうらしい」
グリモア猟兵たる君津の予知は、オブリビオンのおぞましき計画を見抜いていた。その上で、彼は断固たる表情で語り掛ける。
「オブリビオンの黒い腹に無辜の連中を放り込むのは忍びない。あのおぞましき宴は阻止しなきゃならねぇ」
幸いにも君津の予知によると、その村の近くにある森の奥深くに村人の知らない湖があるらしい。そこには新鮮な魚や水辺に育つ草木があり、それらをうまく料理すれば人々の腹を満たすことができるだろう。宴の妖しい食物を食べさえる事も無い。
「無辜の連中を飢えさせない、オブリビオンを叩きのめす。両方を成し遂げる必要がある。片方だけでは不足だ。頼むぜ」
そう猟兵たちに語り掛けつつ、君津は立ち上がる。
「んじゃ、猟兵の仕事と行こうか。俺達の手でオブリビオンを叩き潰すとしようぜ」
県 鼎
はじめまして、このたび第六猟兵のマスターとしてデビューしました県 鼎(あがた・かなえ)と申します。
まだまだ未熟者ですが、皆さんの物語を彩る力添えが出来れば幸いです。
私の最初のシナリオは、食ベ物にまつわる物語。色々練りまわしてたら偶然食べ物にまつわる3つのフラグメントが目に留まったので、折角なのでコイツで行ってみようと思った次第です。
まずは村人の飢えを食い止め、その上で宴の場に乗り込み、最終的に吸血鬼ディンドルフを倒せばシナリオクリアとなります。
皆さんの手で、村を飢えと吸血鬼の悪食から救ってください。
第1章 冒険
『その食材の名は……』
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POW : 焼いたり切ったり、すぐにできる簡単レシピで挑戦!
SPD : 丁寧且つ手早く、毎日の食卓的なスタンダードな家庭料理で挑戦!
WIZ : 創意工夫で美味しさアップ! オリジナリティあふれる創作料理で挑戦!
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🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ジョルジュ・ドヌール
後に続く猟兵たちが精をつけて任務に当たれるように、滋養強壮に良いものをたくさん入れておきましょうか。
特製のドリンクと、マムシ、それに昆布のヌルヌルに含まれるムチンは胃腸の保護にも良いようですよ?
(蛇と言う名の触手、健康ドリンクに100%天然素材のローションを鍋に入れつつかき混ぜる)
「後に続く猟兵たちが精をつけて任務に当たれるように、滋養強壮に良いものをたくさん入れるか」
ジョルジュ・ドヌール(咎人が来たりて咎を討つ・f05225)は、採集してきた材料に加えて特性ドリンク・マムシ・昆布のヌルヌル成分あと触手(蛇)に100%天然素材ローションその他もろもろ……とにかく栄養のありそうなものをガンガン鍋に入れる。
特に特性ドリンク「マカ・フシギ」は漢方エキスに精力充填ヘビエキスに一日分のビタミンミネラルを摂取できる錠剤にと、彼自慢の逸品だ。これで元気にならない筈が無い。
だが、彼にも誤算があった。
栄養を追求しすぎるあまり、味と見た目が二の次になっていることを。食材を次々と注ぎ込むたびに、鍋の中身がちょっと名状しがたき何かになってきた気がする事を。
「皆さん、出来ましたよ。昆布のヌルヌルに含まれるムチンは胃腸の保護にも良いようですから、弱った身体でも食べやすい筈です」
ジョルジュは鍋の中身を器に注ぎ分け、村人や猟兵へと振舞っていく。
果たしてこれは美味しいのだろうか。疑問符を浮かべる者もいたが、とりあえず一斉に口にしてみた。
『――――!?!?!?!?』
この時、鍋を口にした皆がどういう反応をしたかはお察しいただければと。
ただまぁ、この謎鍋を口にした村人や猟兵は、それはそれは漲るパゥアーを手に入れたとかなんだとか。
とりあえず目的は達成している、そこは自信を持っていいはず。たぶん。きっと。メイビー。
苦戦
🔵🔴🔴
木常野・都月
飢えは辛い。
俺も…野生の狐時代に、餌取れなくて飢えた事もあるから、他人事じゃない。
湖に対して、出力を極力絞った[属性攻撃]を雷の精霊様の助力で、ほんの一瞬使いたい。
気絶して浮いてきた魚を捕まえて…
塩胡椒を振った魚を、ユーベルコード【狐火】で焼いていくぞ。
火加減には最新の注意を。
ユーベルコードクッキングは、何回かやった事がある。
耳と尻尾でリズムを取りつつ、鼻歌を歌いながら焼きあげたい。
俺のお腹は鳴るけど、今は飢えたヒト達優先だ。我慢。
男料理になってしまったけど、魚の丸焼きだ。
腹わたも程よく苦味が効いて美味いと思うぞ。
「熱いから気をつけて下さい」と声をかけながら、焼けたものを手渡していきたい。
湖に一瞬走る電撃。
それを受けた魚たちが、白い腹を見せながら湖面へと浮かび上がる。
「これぐらい採れれば十分だな」
木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)は採り過ぎにならないよう、気絶した魚のうち何匹かを捕まえる。
そして彼のユーベルコードである【狐火】にて、丁寧な火力調整を加えつつ塩胡椒を振りかけてゆく。操作性に長ける彼のユーベルコードは、オブリビオンのみならず食材を焼くのにも打ってつけなのだ。
鼻歌と共に耳と尻尾をリズミカルに振りつつ、魚の脂がとろけるのをじっくり見ている。少し小腹もぐぅと鳴るが、飢えた村人の事を考えれば今は我慢だ。
(俺も…野生の狐時代に、餌取れなくて飢えた事もあるから、他人事じゃない)
ゆえに、腹をすかせた村人たちを助けたい気持ちもひとしおだ。
じゅうじゅう、じゅうじゅう、じゅうじゅう……。
……上手に焼けました!
絶妙な焼き加減と塩加減、食欲をそそる芳香。そこには立派な焼き魚が並んでいた。
「皆さん、どうぞ食べていってください。焼きたてで熱いから、火傷しないよう気を付けてください」
村人たちに焼けた魚を手渡しする木常野。受け取った村人たちは有難そうにそれに食いつき、時には焦って舌をひりつかせながらも、彼が仕上げた魚を味わっていた。
塩気のみならず、はらわたの苦味もアクセントになって程よい。男料理と称する彼の焼き魚を口にして、舌鼓を打たない者はいなかった。
大成功
🔵🔵🔵
エレクトゥス・レヴィン
「コイツは良くねえ、良くねえな。不当な約束ごとの気配がビンビンしやがる」
「そらそら、戦場仕込みの炊き出しだ。腹いっぱい食って帰りな」
守る気のない約束に『審判者の刻印』が激おこなんでな、企みを根元からへし折ってやろうじゃないか。
ってワケで炊き出しといこう。『C型輸送ユニット』にデカい寸胴鍋と食材を満載して、ごろっとした肉と野菜たっぷりのスープをご提供だ。
具材は漏れそうな刻印パワーを利用した最低出力のユーベルコードで、適当なサイズにパパッとカットして鍋にシュート。
そんでもって、鍋の下に敷いた薪なんかの燃料ごと『G型特殊弾薬』の炎属性弾で一気に過熱!
さて味見……んー、ちと味が濃すぎたか?ま、いいか!
「コイツは良くねえ、良くねえな。不当な約束ごとの気配がビンビンしやがる」
飢えた人々を宴の御馳走で釣り、最後にはスープの具材にしてしまう。そのような悪辣な約束に、エレクトゥス・レヴィン(誓兵・f11060)の『審判者の刻印』が反応を示す。
エレクトゥスは誓約を重んじる、ゆえにその企みを根元からへし折る。その決意と共に、C型輸送ユニットに料理道具と食材を満載して参上。
村人を煮込んだスープなんかより、戦場仕込みの肉と野菜の旨味満載スープだ。刻印パワー最低出力、斬り潰さぬ程度にホリッドロア・ハイドロエッジで食材を刻む、刻む、刻む。
程よくゴロゴロに切られた食材を鍋にブチ込み、薪やら枯葉やらの燃料を鍋の下に仕込む。そして炎属性のG型特殊弾薬でBONFIRE LIT!
轟々と燃え上がる炎が、鍋の具材をものすごい勢いで熱していく。肉の旨味が、野菜の甘味が、スープへと溶け出してゆく。傍から見ているとちょっと焦げ付きそうなくらいの勢いで怖かったが、そんな心配は割と不要だった。
最後にちょいと味見……んー、ちと味が濃すぎたか?ま、いいか!美味しいなら無問題、これで完成!
「そらそら、戦場仕込みの炊き出しだ。腹いっぱい食って帰りな」
出来上がった大量のスープが、村人たちに取り分けられていく。豪快な調理法ながらも、旨味甘味が凝縮された温かなスープは口にした者に活気を呼び戻す。
それも旨いだけではない、量もふんだんに作っていた。しばらくは村人たちの手にする器が空になることはないだろう。
成功
🔵🔵🔴
忌場・了
何ともエゲツねえ罠を仕掛けるな
さっさとクソ領主をぶっ飛ばしてえトコだが
まずは村の奴らを腹一杯にしねえとだな
川辺で魚を釣ったり
水場に寄ってくる獣を銃で仕留めメイン食材を準備
後は風味付けになりそうな香草と…
甘そうな木の実でも取っておくか
調達した肉と魚はしっかり火を通し
仕上げに香草を振り掛け出来る限りウマそうな香りが立ち上る様に
食器等は怪しまれぬ様この辺りに適した物を用意
多分、その方が村の奴らも食いつき易いだろ
仕上げに木の実を潰して水と混ぜ、簡単な飲み物を準備
うまーく出来てると良いんだが
準備が終わったら村の奴らに声を
おい、そこの奴ら
獣と魚を捕り過ぎて困ってるんだ
人助けと思って食っちゃあくれないか?
「おい、そこの奴ら。獣と魚を捕り過ぎて困ってるんだ。人助けと思って食っちゃあくれないか?」
忌場・了(燻る・f18482)が村人たちに向かって声を上げる。
彼が用意していたのは、肉や魚を香草で風味付けして焼いたもの。その脇には甘い木の実を潰して水で割ったものもある。
焼けた脂や香草の香りが腹を空かせた村人たちの鼻腔をくすぐると、村人たちはそのかぐわしさに思わず唾を飲み込む。食べていいのか、という視線に忌場がうなずくと、村人たちは彼の料理に食らい付いた。
数々の食材は、彼自身が用意したものだ。
魚は彼が自ら川に釣り針を沈めて確保し、肉は水場を求めて来る獣を銃で狩ったもの。水や土の質が良かったのか香草も辺りに自生しており、周囲の木々には実も生っていた。
葬送の火炉を起源とする忌場は火の扱いに長けている。生焼けにならぬよう丹念に火を通し、香草も振りかければ最高に食欲をそそる香りが立ちのぼる。
念の為、食器も周囲の環境に近いものを用意した。
旨い、旨い、旨い。村人たちはウェルダンに焼かれた肉や魚を口にして歓喜の声を上げる。
余程飢えていたのだろうか、彼らは忌場の料理に夢中だ。それを見ると、領主の仕掛けた罠の悪辣さがより深く感じられる。
程なくして料理は平らげられた。村人たちは満足そうな笑みを浮かべている。料理の出来栄えは上々なようで何よりだ。
「さて、村の奴らが腹一杯になった所で、さっさとクソ領主をぶっ飛ばしてやらねぇとな」
成功
🔵🔵🔴
ナターシャ・フォーサイス
WIZ
哀れな魂たる領主が無辜の民を弄び、己が血肉とするのですか。
それは使徒として見過ごすことのできない行いでしょう。
それを止めることができるのならば。
まずは人々へ道を示しましょう。
飢えるなら糧を、凍えるなら衣服を、迷えるなら至る場所を。
使徒として、彼らにとっての救いを与えましょう。
幸い材料は近くにあるのです、まずはそれを使わせていただきましょう。
天使達の手も借り、まだ見ぬ楽園が一端を現出させるのです。
その楽園は味もそうですが、栄養のバランスも考えましょう。
飢えを満たすだけで、身体を壊しては救い足りえませんから。
それから、作物を育て安定した糧を得られるよう…
少々、手を貸しても良いかもしれません。
使徒として、領主が無辜の民の命を己の血肉に換える所業を、ナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)は見過ごすわけにはいかなかった。
その魂の在り方に哀れみすら抱き、悪行を止める為に。彼女は天使と共に行動を開始した。
「飢えるなら糧を、凍えるなら衣服を、迷えるなら至る場所を。使徒として、彼らにとっての救いを与えましょう」
まずは人々に道を示すことから。楽園への導き手として。
天使たちが群れを成して湖から魚を獲り、水辺に生える野草を摘む。
飢えを満たすのも重要だが、闇雲に食べさせて身体を壊すわけにもいかない。栄養のバランスは考慮する必要がある。
採れた魚や野草を眺めつつ、村人たちに与える料理を考える。今あるもので、一体何ができるだろうか。
ナターシャは村人たちの腹を満たすことの他に、まだ必要なことがあると考えていた。
人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、人に釣りを教えれば一生食べていける……そのような諺がある。
村人が今後も飢える事の無いよう、作物を育てて糧を得られるようになる必要がある。その為のさらなる行動を、考えていた。
今後を見据えた彼女の配慮により、この村は今後も生き延びる道を辿るだろう。
尤も、この後に悪辣なる領主を打ち砕く事が出来ればの話だが。
成功
🔵🔵🔴
夷洞・みさき
この世界の民は本当に大変だよね
食欲を弄ぶというのは本当に悪趣味な事だね
結局領主が現世に害為す咎人である限り僕のやることは変わらないのだけどね
本格的なお仕事の前に領民の人達に腕を振るおうか
【SPD】
【水泳】と【UC】にて湖から沢山の魚を収穫する
作る料理は魚肉団子の汁物
今まで飢えていたのなら余り重い物も大変だろうしね
【医術】の目で結構状態を把握しつつ体調にあった汁物を数種類作ってゆく
何故か田舎味噌や醤油を持っていた
魚肉団子は魚を丸々骨ごと砕きのどに詰まらない様にする
あぁ、魚の毒見は先に終わらせているよ
ところでこの味噌と醤油いつのまに持ってたんだろう
同胞達、知らないかい?
アドリブアレンジ絡み歓迎
夷洞・みさき(海に沈んだ六つと一人・f04147)は湖に飛び込むと、水中を縦横無尽にめぐりつつ魚を次々と捕らえていく。
「さて、これで十分かな。それじゃ、領民の人達の為に腕を振るおうか」
みさきの用意するメニューは魚肉団子の汁物。飢えた腹には重すぎる物を入れるのも大変だろう、という配慮も入っている。
事前に村人たちの体調も医術的観点から観察済みだ。見たところ深刻な体力不足に陥っている様子は無かったが、それでも配慮をしておくに越したことはない。
それゆえに食べやすさは大事だ。まずは毒見で魚が食材として問題ないことを確認、大丈夫と判断すると魚を潰し始める。骨がのどに掛からぬよう、丹念に細かく身ごと砕いていく。
十分な小ささまで砕くと、魚肉を丸めて大量の水で湯がく。しっかりと熱を通し、あとは田舎味噌と醤油で数種類の味付けをしていく。
(ところでこの味噌と醤油いつのまに持ってたんだろう)
六つの潮騒に尋ねてみるが、答えは得られない。まぁいいや、と今は流す。有用だし。
実際、みさきの配慮は功を奏していた。
ふわりとした魚肉団子は噛み砕き嚥下するのに労せず、各々の体調に合わせた汁は腹の中で優しく五臓六腑に染みていく。
彼女の料理を食べた村人たちは、見る見るうちに活力を取り戻していった。彼らは口々に彼女に感謝の言葉を述べる。
(この世界の民は本当に大変だよね……食欲を弄ぶというのは本当に悪趣味な事だね)
生き返るかのような様子の人々を見て、みさきは心の中で呟いた。
領主が人々に害を為す咎人であるならば、彼女のやることは一つだ。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ずんび百姓と名を棄てられた村』
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POW : 良く来た。これでも食らえ。
【採れたて畑の野菜】【獲れたて山の獣】【獲れたて山の獣】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD : 遠慮はいらん、たくさんお食べ。
【山の様な新鮮なお野菜】【豊かな香りの瑞々しい果物】【この世界で養殖に成功した茸】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : まだまだありますぞ。お客人。
【大地を覆う野菜の群れ】【蔵を埋める燻製、漬物、発酵食品】【この世界ならではの葡萄の飲料(酒含む)】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
イラスト:まっくろくろな
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
村人たちは飢えを満たした。
もはや悪夢の罠たる宴へと導かれる必要はない。
だが、真に村人を恐怖と支配から解放するためにも、この罠を張り巡らせた吸血鬼ディンドルフは討たねばならない。
猟兵たちは宴の開かれる館へと乗り込む。
そこで待ち構えていたのは……どちらかというとサムライエンパイア的ないでたちの、吸血鬼ディンドルフの眷属だった。
よくぞ来た。
客人は存分にもてなせとの仰せである。
肉も野菜も山のごとくに盛ってある。
遠慮はいらぬ、食い倒れるまでお食べ。
さぁ。
さぁ。
さぁ!
百姓姿の眷属たちは、猟兵を見るや否や食材を手に手に取って襲い掛かってきた!
木常野・都月
この人達…全員、元に戻れないのか。
このヒト達は、オブリビオンじゃない。
この世界で生きる、今の時代のヒト達で。
望んで眷属になった訳じゃない。
ただ飢えていただけ。
誰も悪くない。
でも…
少し深呼吸して、荒ぶった心と尻尾を落ち着かせる。
これ以上、俺が感情的になったらダメだ。
これから猟兵として、このヒト達を殺すんだから。
今は猟兵として、やるべき事に集中したい。
UC【狐火】を使用。
眷属となった村人を、火力を上げて一気に燃やしていきたい。
加えて。
敵の攻撃に対して[カウンター]を兼ねた[全力魔法、範囲攻撃、火の属性攻撃]で追撃したい。
カウンターで相殺し切れない場合は[逃げ足、武器受け、オーラ防御]で凌ぎたい。
木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)は、襲い来る眷属を目の前にして哀れみの感情を抱いていた。
元を辿れば、先に救った村人と同じような存在なのなのだろう。自分達が助けられたか助けられなかったか、その程度の違いでしかない。ましてや、オブリビオンのような討たれるべき悪ではない。
元に戻すことは、出来ないのか。
(でも……)
木常野は少し深く息を吸い、逆立つ尻尾と心の平静を保とうとする。
感情的になってはだめだ。オブリビオンでなくても、悪しき存在でなくても。
今の彼には、猟兵として成し遂げねばならないことがあるのだから。
殺してでも止める。その決意は固まった。
躊躇を捨て、眷属たちに向かい合う。精神を研ぎ澄ませ、ユーベルコードを発動する。
「“燃えてしまえ”」
無数の狐火を発現させ、向かい来る元村人の眷属に向けて放つ。火力最大、灰になるまで燃やしていく。
烈しい狐火が眷属たちを燃やしていくが、燃え上がりながらも果敢に食材を投げ付けてくる者もいる。
それならば、と火炎の範囲を広げる。無数の野菜が灰燼と化し、葡萄酒は瞬く間に蒸発する。
場合によっては受けや退きに転じることも視野に入れていたが、その必要は無さそうだ。この勢いならば、このまま押し切っていける。
成功
🔵🔵🔴
夷洞・みさき
ただの宴なら食べ続けるのも良いのだろうけど
今回はそうも言っていられないんだよね
【WIZ】
食い倒れ防止に【UC六の同胞】を召喚
彼等をメインに食材を食べてもらいつつ自身は料理を作り食べる量を誤魔化す
【問】
君達はここの領主が何をしようとしているか知っているのかい?
知って片棒を担ぐなら君達はただのオブリビオンだ
ならば僕は君達を咎人と認識するよ
咎人判定した場合は容赦なく百姓達を根切してゆく
純粋に食提供のみで召喚されていた場合は
良からぬ物が混じった食材を【医術】【呪詛】を用いて判定
安全な物だけ切り分けて館の外で村人相手に宴を開くことを薦める
今日はみんなお腹いっぱいだから難しいかもしれないけどね
アドアレ歓迎
「君達はここの領主が何をしようとしているか知っているのかい?」
夷洞・みさき(海に沈んだ六つと一人・f04147)は眷属たちに問う。問われた眷属たちはみさきの問いに対して、人を食ったかのような態度で答を返す。
「そんなこと客人が気にするものではござらぬ。客人は食って飲んでそれだけでよいのだ。共に食い明かせばやがてはおぬしもともがらよ」
みさきは、もしかしたらただ食べ物を出すだけの存在かもしれないと思った。だが、呪詛による強制があるとはいえ、彼らはこれが何であるかを知っている。
「そうか。ならば僕達は君達を咎人と認識するよ」
容赦なく彼らを根切にする。どちらにせよ眷属と化した彼らを救う術も無いようだ。
六人の“同胞”が、みさきの召喚に応じて現れる。それはかつて無惨に命を奪われ、海に沈んだ咎人殺し。
肉体を引きちぎる暴力が、生に対する羨望より生ずる冷たい呪詛が、“咎人”を歯牙にかけていく。みさき自身もまた、その手にある大車輪にて彼らの命脈を断ち切っていく。
宴は咎人の処刑場と化した。群がる眷属の村人たちは次々と斃れていき、辺りにはただ血の呪詛にまみれた食物が散らばるのみ。
成功
🔵🔵🔴
エレクトゥス・レヴィン
「コッチは手遅れか……だとは思ってたがさ」
「悪いが、飯ならさっき食ったばっかりでな。腹ごなしついでに蹴散らしてやる!」
食い物を粗末にするのは気が引けるが、こんなところで時間を食うわけにもいかねえからな。
……食い物だけに、なんてな。
『FM-PQ10[WM/R]携行型短機関銃』で弾幕を張って敵をけん制、近づく奴は蹴り飛ばすとして……だ。
ある程度撃ち合ったら、足元の空薬莢を敵の方にまとめて転がして、そいつを避雷針代わりにユーベルコードをぶち込み一網打尽ってな。
うまくいけば足元から真っ黒焦げ、倒せなかった奴もまともに動けねえ筈だ。
近くに猟兵が居るなら、トドメを任せちまってもいいかもしれねえな。
「コッチは手遅れか……だとは思ってたがさ」
眷属と化した村人たちの姿を睨みがら、エレクトゥス・レヴィン(誓兵・f11060)は苦々しく呟く。村人たちは領主たちの犠牲者なのだろう、先ほどと違って救いの手が間に合わなかったのか。
だが、ここで躊躇う道理は無い。臨戦態勢に突入、FM-PQ10[WM/R]に弾倉を装填。
「悪いが、飯ならさっき食ったばっかりでな。腹ごなしついでに蹴散らしてやる!」
狙いは付けない、腰だめのままに構えて弾をバラ撒く。エレクトゥスの手の中で短機関銃が甲高い破裂音を立て続け、鉛の雨が眷属たちを薙ぎ払い、悪辣な気配が込められた食材を吹き飛ばす。
食い物を粗末にするのは気が引けるが、ここで時間を食うわけにもいかない。そう思いつつも、食うと食うを掛けたジョークを心の中で笑い飛ばす。そもそも食い物で悪行を働いているのは向こうの方だ、猟兵たちに落ち度など無い。
弾倉の中の銃弾を吐き切った。敵の気勢は削いだが、十分な打撃を与えたとは言えない。ならば次の手を打つのみ。
足元に散らばっている金属の空薬莢、それらを足で眷属たちの側に転がす。それらは即席の罠であり、仕掛けであり、起点となる。
蹴り飛ばした空薬莢を“敵”と識別。コイツを使って最大出力で“食らわせる”。
「“識別完了、リミッターカット……躱せるもんなら躱してみやがれ!”」
“敵”に向かって最大出力の雷撃が放たれる。金属の薬莢を伝って雷電が網のように広がる。当然、眷属たちも“敵”だ。雷撃は容赦なく彼らを襲う。
雷撃が止む頃には、その身を炭化させた眷属たちが倒れ伏す光景が広がっていた。
大成功
🔵🔵🔵
ナターシャ・フォーサイス
WIZ
貴方がたは哀れな魂たる吸血鬼に仕えるのですね。
客人をもてなす、施しを与えるのは素晴らしいことですが…
…それが押し付け、と言うのはいただけません。
それから貴方がたもまた、我々が導くべき哀れな魂なのです。
ですので天使たちと共に導きましょう。
この地を仮初の楽園へ書き換え、天使たちの加護のもと貴方がたの力を封じるのです。
眷属としての使役から、光を以て解放いたしましょう。
そも、食材そのままはもてなしとしてどうなのでしょう。
食べろと言われれば数多の天使が食べるでしょうけれどね。
【祈り】【誘惑】【催眠術】【精神攻撃】【範囲攻撃】で彼らへ我らが教えを説いてもいいですが…
少々、天使たちに命じてみましょう。
ナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)は、群がる眷属たちに向かってゆっくりと歩み寄る。
「貴方がたは哀れな魂たる吸血鬼に仕えるのですね」
聖祓鎌を構え、目の前の呪われた者たちをじっと見据えながら。
「客人をもてなす、施しを与えるのは素晴らしいことですが……それが押し付け、と言うのはいただけません」
哀れなる魂に仕える眷属たちもまた、哀れなる魂。
故に、楽園への導きを。
天使と共に。
「“まだ見ぬ楽園、その一端。仇成すのなら祓いましょう、歩むのならば導きましょう”」
ナターシャの詠唱のもとに、楽園の加護が招来される。
戦場は楽園に変質する。
天使がこの地に舞い降りる。
闇と罪を祓う聖光と共に。
「天使よ、ここに光を」
それは討滅ではなく救済の光。
天使の加護によりユーベルコードの力を封印された眷属たちは、手にする呪われた食材を取り落とし、その身に掛けられた呪詛を解きほぐされる。
命にまで深く侵食していた呪詛は、解かれても彼らを元の姿に戻す事はかなわない。それでも、彼らを眷属たらしめていた軛(くびき)は解き放たれた。
楽園への途は、開かれた。
成功
🔵🔵🔴
鞍馬・景正(サポート)
※暫く進展のない場合にのみご採用ください。
◆キャラ指針
サムライエンパイア出身。
実直で真面目な性格の青年武士。
誰にでも敬語で丁寧に接し、敵でも一廉の猛者と認めれば礼節を払います。
外道相手のみ厳しい口調に。
基本いつでも真摯な物事に取り組みますが、勘違いで妙な行動を取る事も。
◆戦闘
接近戦では剣術や組討、遠距離なら弓を使用。
羅刹の【怪力】と、武術稽古で培った【見切り】を活かした戦法を得意とします。
搦め手や策略も用いますが、どんな場合でも武士道に背く行為はしません。
状況によって味方や一般人を【かばう】盾となったり、愛馬に【騎乗】もします。
◆備考
アドリブ、連携可。
シリアス、ほのぼの、ギャグ、なんでも歓迎。
松苗・知子(サポート)
『メリハリつけていかないとね!』
妖狐の陰陽師 × スターライダー
年齢 20歳 女
外見 153.8cm 灰色の瞳 黒髪 色黒の肌
特徴 ポニーテール お調子者 アクティブ カフェ好き 実はロマン主義者
口調 はすっぱ(あたし、あなた、呼び捨て、なの、よ、なのね、なのよね?)
死を覚悟した時は 無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)
口も足癖も悪いが義理人情には弱い。伸縮自在の特殊警棒と宇宙ビックスクーターで暴れまわり、時々クレバーに妖術も使ってみるスペースヤンキーもとい陰陽師
実は常識的
※セリフイメージ
「けったくそわるいわね」
「ぶちのめすわよ!」
「あ、あたしよりよほどやばい奴なのよ……」
「どうやら彼らは、外法によって吸血鬼の眷属とさせられた村人のようですね」
「そうね、けったくそわるいわね。この人たちは何の罪もないのに、許しちゃいられないわ!」
鞍馬・景正(天雷无妄・f02972)と松苗・知子(天翔けるお狐・f07978)は、横並びに構えながら眷属たちの群れを迎え撃つ。
罪は無いとは言いつつも、それでも敵である事には違いが無い。景正と知子は苦々しいものを噛み締めつつも、今や救える相手ではない。ならば倒す事によってその苦しみから解放するのみ。
まずは遠間の距離。景正は剛弓“虎落笛”を構え、眷属たちを狙い射つ。冷たく力強い弦打ちの音が響く度に、眷属の身体が吹き飛ぶ。
「あなた、やるじゃない!あたしも負けてられないわ!」
景正の活躍を見て、知子も真言が刻まれた警棒を構え、振り抜く。するとその動きに応じて警棒が伸び、その先に居た眷属をしたたかに打ち据える。深い一撃を食らった眷属は、そのままぶっ倒れて大の字に伸びた。
ここが平地なら宇宙ビッグスクーターで駆け回るのだが、あいにく障害物の多い宴会場ではそうもいかない。代わりに知子は陰陽符を取り出し、素早く投げ放つ。
「“ばらーじ!”」
とにかく高速で、大量に、力を帯びた符をバラ撒く。眷属が大量に符を打ち付けられると、着弾と同時に小刻みな爆発を起こす。それはまさに弾幕、まさに制圧射撃、まさに圧倒的な数の暴威だ。
知子の攻撃で敵の勢いが弱まった。今こそ仕掛ける時だと景正は判断した。弓を仕舞って鞘に収まった無名脇差の柄を握り、一気に踏み込む。
「“一刀にして二刀――躱せるか”」
一刀。抜き打たれた脇差の一撃が眷属の身を薙ぐ。
二刀。濤景一文字を抜き放ちつつ踏み込み、波濤の如き重い一閃。脇差の斬撃で身を崩した眷属は、その太刀筋を真正面から受け、崩れ落ちる。
状況が動いた。有利な方に。
「それじゃ、このまま勢いに乗ってみんなぶちのめしていくわよ!」
「ええ、オブリビオンへの道を切り開きます!」
悪夢の宴を越え、その奥に控える黒幕の元へ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『吸血鬼ディンドルフ』
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POW : ダンスタイム
自身が【敵対心】を感じると、レベル×1体の【吸血鬼の犠牲者】が召喚される。吸血鬼の犠牲者は敵対心を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD : ミラータイム
【対象のユーベルコードを複製すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【対象と同じユーベルコード】で攻撃する。
WIZ : ディナータイム
【「犠牲者の肉のスープ」】を給仕している間、戦場にいる「犠牲者の肉のスープ」を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
イラスト:良之助
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アンネリーゼ・ディンドルフ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵たちは眷属たちを制圧し、悪夢の宴を終わらせた。
眷属たちは倒れ、呪われた食材が辺り一面に散らばり、調度品は戦いの余波に巻き込まれてボロボロだ。
宴もたけなわといった所に、“主催者”たる吸血鬼ディンドルフは姿を現した。宴会場の様子を見て、彼は何が起こったかを察したようだ。
「おや?領民たちを招くつもりが、猟兵たちを招いてしまっていたようですね。それも、宴も食い散らかしたありさまで。無礼講にも程がありましょう」
ディンドルフは苦笑しつつも、ゆっくりと猟兵たちの元に歩む。態度こそ穏やかだが、その内面には明らかな殺気をはらんでいる。
だが、彼を討てば決着がつくだろう。悪夢の宴をここで終わらせ、そして村人たちを救う。その覚悟と共に、猟兵たちは構えた。
戦意をあらわにする猟兵たちの様子を見て、吸血鬼ディンドルフも同様に戦闘態勢を取る。
「いいでしょう、やる気の様ですね。それに、痩せ細った村人よりも貴方たちの方が味わい深そうです。ここは一つ、皆さまを鍋の中に招くこととしましょう」
鞍馬・景正
乗り込んだ船です。
最後まで助太刀仕ろう。
◆戦闘
餓えた民を騙し、玩ぶ行為。
我が故郷では貴殿のような者を鬼畜生と呼ぶ。
戻らぬ命への弔いにもなりはしますまいが、せめて一太刀捧げましょう。
敵の狙いが此方の技を盗んでの後の先であると予想すれば、
一気に間合を詰め、【怪力】を乗せた抜刀術からの【影踏】にて攻撃。
そのまま加速しての【早業】で微塵切りにして参る。
視界に入らぬよう斬り抜けては斬り込む事を繰り返しましょう。
回避や離脱の兆しがあれば【見切り】、それを牽制しつつの【2回攻撃】や斬撃の【衝撃波】で眼を狙い、反撃を封じ込みます。
無惨に虐げられた者たちの苦しみ、今貴殿の感じる痛みの比では無いと思い知って頂く。
「餓えた民を騙し、玩ぶ行為。我が故郷では貴殿のような者を鬼畜生と呼ぶ」
吸血鬼ディンドルフとの間合いを計りつつ、鞍馬・景正(天雷无妄・f02972)は彼をじっと睨む。
「随分な言われ様だ。尤も、吸血鬼も鬼である事に違いは無いとも言えますがね」
一方の吸血鬼ディンドルフは、余裕の態度を崩さない。それこそが強者の在り様であり特権とでも云うかのごとく。
吸血鬼ディンドルフのユーベルコードは、猟兵のユーベルコードを複製する。であるならば、後の先を狙ってくると景正は踏む。
故に、勝負は一瞬。
鞘を抑え、
柄を握り、
足を踏み、
駆け、
「“如露亦如電――留まる心はなく、二重、三重、猶四重、五重”」
読まれる前に、早く、猶早く。
怪力発露、抜刀と共に速さと重さの乗った一刀。見切り、中てた。その一撃を起点として、更に早業。斬、斬、斬。
斬り抜け、視界の外へ。だが二陣の前に吸血鬼ディンドルフの複製は間に合ってしまう。
確実に先手を取るユーベルコード同士。ならばそこから先は早さに勝る方が勝つ。
軍配は、景正に挙がる。磨き上げた速度が吸血鬼の模倣を上回る。斬撃の衝撃波が吸血鬼ディンドルフの眼を一瞬曇らせ、隙を作る。
「無惨に虐げられた者たちの苦しみ、今貴殿の感じる痛みの比では無いと思い知って頂く」
重なる連撃。無数の斬線が、更に吸血鬼の身に刻まれていく。
これまで彼の犠牲になってきた無辜の命への弔いになる、とは景正は思っていない。
されど、せめてもの一太刀を捧げる為に。
大成功
🔵🔵🔵
アルディス・コンスタンツィア
吸血鬼、大ッ嫌いだ……。お前たちさえ居なければ、僕は生まれず、母様は壊れずに済んだのに。殺してやる……!!(ガスマスク越しの息が荒い)
お前の嫌がる顔を見せてよ。……さあ、主様、お仕事です。
Kochaj mnieでからくり人形『主様』に暴れまわって頂いて、お前も宴も何もかも、ぶっ壊してあげる。
(ぐちゃぐちゃの宴のあとを見て)ああ、もったいないね……大層豪勢な宴になる予定だったろうに。どうせ領民も食べてしまおうとして宴を開いたんだろうけど、仮に君が善意から宴を開いていたとしても、やることは変わらないよ。全部みんな全て壊す。
僕は、吸血鬼が喜ぶことはしないと誓っているからね……!
吸血鬼への憎悪がアルディス・コンスタンツィア(母殺し・f05208)の息を荒げ、ガスマスクがその感情の猛々しさを示すかのごとく空気を乱して音を立てる。
吸血鬼ディンドルフの余裕の表情、それをぶち壊してやりたい。端正な顔をぐしゃぐしゃに歪める様を見たい。お前の絶望を、恐怖を、苦痛の表情を見たい。
その上で、殺してやる。
自分という命を生み出し、愛しき母を壊した吸血鬼という存在を、彼は憎む。
なにもかも、吸血鬼が用意したなにもかもをぶち壊しにしてやる。
「“さあ、主様。お仕事です。愛無き者に鉄槌を”」
アルディスの詠唱の元に、巨大な腕と鋭利な鉤爪を有するからくり人形が起動する。
“主様”と呼ばれるその人形が、鉤爪を大振りに振るう。吸血鬼を、宴を、全てを滅茶苦茶に台無しにしてやるために。
食材が散らばり、調度品が砕け、眷属の屍が吹き飛ばされる。その場にあるもの全てをかき混ぜてぐちゃぐちゃにする勢いで、“主様”の暴力が無秩序に振るわれる。
それは吸血鬼ディンドルフも例外ではなく、周囲ごと薙ぎ払う剛腕の一撃を受ける度に、少しずつ表情から余裕の感じが薄くなっていく。
「随分と……乱暴な来客だ。折角用意したのですが、勿体ない」
「あぁ、そうだね。大層豪勢な宴になる予定だったろうに。どうせ領民も食べてしまおうとして宴を開いたんだろうけど」
あらん限りの憎悪と共に、アルディスは吸血鬼ディンドルフを睨みつける。その間も、“主様”は蹂躙を止めない。
「仮に君が善意から宴を開いていたとしても、やることは変わらないよ。全部みんな全て壊す。僕は、吸血鬼が喜ぶことはしないと誓っているからね……!」
成功
🔵🔵🔴
木常野・都月
食われてたまるか。
そしてこれ以上、村人達も食わせない。
ヒトも動物も、捕食をして生きている。
それはこの土地で今の時代を生きるために必要だからだ。
オブリビオンのような、過去から戻ってきたヤツが、狩っていい命じゃない。
微力ながら最善を尽くしたい。
UC【狐火】使用、火力上げて一気に焼いていきたい。
相手からの攻撃は[呪詛耐性、オーラ防御]で、軽減もしくは相殺が可能かどうか…
相手の動きをよく見つつ、[野生の感、第六感]を駆使して、臨機応変に動きたい。
追撃の隙があるなら[高速詠唱、火の属性攻撃]を使用したい。
これ以上奴には村人たちを食わせないし、ましてや己が食われる道理もない。
生きる為にヒトも動物も命を食ってきたが、それは今この場所この時代に生きる者たちのための捕食だ。
それすら出来ず、飢えていた村人たちを呪われた食物で誘惑し、時には眷属として従え、時にはおぞましき晩餐へと変えてきたオブリビオン、それが目の前にいる。
いまを生きる者として、許しはしない。
「吸血鬼ディンドルフ、過去から戻ってきたヤツに狩らせる命など、ここには無い」
木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)は、決意を露わに告げる。それを嘲笑うかのように、吸血鬼ディンドルフは余裕の態度を崩さない。
「おやおや、せっかくの晩餐会だというのに硬いですねぇ。もっとゆったりと構えて、御馳走を楽しんではどうです?」
吸血鬼ディンドルフのユーベルコードが発動、速度低下の呪詛を受ける。だが、呪詛耐性とオーラによる防御の構えで耐え抜く。影響を完全に削ぎきれずとも、戦いにならないほど遅くはなっていない、やれる。
目の前の吸血鬼の動きをよく見て、隙を探る――――今だ、と己の野生の勘が好機を告げる。
「“燃えてしまえ”」
ユーベルコード発動。無数の狐火が唸るように炎を上げ、その全てが吸血鬼ディンドルフへと撃ち込まれていく。燃えろ、燃えろ、燃えろ。燃え落ちて過去に還れ。
最大火力の集中砲火を受け、さしものディンドルフも余裕の表情を捨てて防御に回る。炎に包まれ、大きく退いていく。
追撃を狙い、高速詠唱。だが敵のユーベルコードの影響が抜けきっていなかったか、相手が態勢を仕切り直す方が早い。
それでも、確実な深手を負わせたことに違いは無い。眷属にされ晩餐にされた罪なき村人たちに報いる、一矢だ。
成功
🔵🔵🔴
エレクトゥス・レヴィン
「よう、食い散らかした分の支払いに来たぜ」
「ただし、テメェ如きがオレを味わい切れると思うなよ?」
戦闘開始と同時に【ジャンプ】で距離を詰めて、接近戦の射程に捉えたらユーベルコードを発動。
どうもユーベルコードをコピーしてくるみたいだが、こっちには『超硬連結放熱板』の【火炎耐性】があるんでな。
いくら返してこようが、ダメージレースはオレが有利だ。
蹴って殴って、蹴りまくる!
コピーされたユーベルコードを受けて、十分に熱をため込んだら、放熱板を使って【属性攻撃】【シールドバッシュ】での【捨て身の一撃】をぶち込んでやる。
「そら、返すぜ。こいつは、テメェが食い散らかした分の取り立てだ!」
「よう、食い散らかした分の支払いに来たぜ」
エレクトゥス・レヴィン(誓兵・f11060)が、見敵と同時の跳躍で吸血鬼ディンドルフとの間合いを詰める。
「ただし、テメェ如きがオレを味わい切れると思うなよ?――――“選びな……蹴り潰されるか、焼け死ぬか!”」
挑発的な物言いと同時に爆熱の一撃。集めた熱を収束、放射。吸血鬼ディンドルフの身を焼く。
その勢いを殺すことなく、蹴り、殴り、蹴り、殴り蹴り殴り蹴る。だが向こうもヤワではない、ユーベルコードの衝撃から立ち直り、続く打撃を裁いてく。
「素晴らしい挑戦だ。美食家の名にかけて味わいつくすとしましょう――――それでは、貴方お好みの蒸し焼きで」
お返しとばかりに、ミラータイムでコピーしたユーベルコードによる反撃。凄まじい熱気を纏い、エレクトゥスへと放つ。
だが、ディンドルフの誤算。熱を武器とするエレクトゥスは熱の扱いに長ける。左腕に纏った“超硬錬結放熱板”が前面にスライドし、放たれた熱気を受け止めていた。
「言ったはずだぜ。味わい切れると思うなよ、ってな」
爆熱を受けて熱を貯め込んだ放熱板。それに己の機械化部分の熱気を乗せ、放熱板はさながら焦熱する鋼の盾となる。
熱と質量のある金属塊、それはもはや武器と成す事も可能だ。
「そら、返すぜ。こいつは、テメェが食い散らかした分の取り立てだ!」
不正な誓約、村人たちを苦しめた飢餓、既に犠牲となった村人。テメェのツケはデカいぞ、払いきれるか吸血鬼ディンドルフ。
ユーベルコードを放った隙に打ち込む、高温の放熱板による打撃。吸血鬼ディンドルフの肉を灼き、鈍い衝撃で震わせ、ディンドルフの身体を吹き飛ばす。
「これだからサイボーグは嫌いなのです。可食部が少ない、金属食は私の趣味ではありませんので」
ディンドルフはその身を焦がしながらも、再び立ち上がる。一方のエレクトゥスも、未だ熱気は二重の意味で衰える事もなく。
「テメェのツケはまだまだ溜まってるぜ、覚悟しな!」
成功
🔵🔵🔴
ナターシャ・フォーサイス
WIZ
貴方が元凶、人々を煽り糧とする哀れな魂なのですね。
人として怒りを覚えますが、使徒として赦し、導きましょう。
そも、宴に来た方々を調理し提供すると言う方が無礼なのではないでしょうか。
真の姿を解放します。
機械仕掛けの天使となり、天使たちと導きましょう。
悪趣味なスープを出していただけるようですが、使徒としてそれを口にすることはできません。
代わりに天使たちと共に、その力を封じましょう。
これより此処はまだ見ぬ楽園が一端。
人々の怨嗟と慟哭の宴を閉じ、皆様を浄化し楽園へ導くのです。
ディンドルフさん、貴方へは私が。
聖句と共に、貴方の罪と闇を祓い導きましょう。
案ずることはありません。
宴の続きは、楽園にて。
「貴方が元凶、人々を煽り糧とする哀れな魂なのですね」
そこにあった姿は、機械仕掛けの天使。魂を楽園に導くために降臨したデウス・エクス・アンゲルス。
ナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)の、真の姿だ。
人としての彼女は、宴に来た人々を晩餐にする所業に怒りを覚えている。だが、使徒としての彼女がその魂すらも救い導くことを誓う。
「悪趣味なスープを出していただけるようですが、使徒としてそれを口にすることはできません――――“まだ見ぬ楽園、その一端。仇成すのなら祓いましょう、歩むのならば導きましょう”」
おぞましき宴会場が、今一度楽園へと変質する。天使達が舞い降り、その加護にてスープにかけられていた血の呪いを祓う。そして犠牲者となった者たちの怨嗟と慟哭を掬い上げ、聖句にて清めていく。
清浄なる楽園へと変質した宴会場は、ナターシャの領域だ。戦況はディンドルフにとって劣勢、戦場は突如として見知らぬ楽園へと化す。想定しえなかった状況に、これまでのディンドルフの余裕がようやく崩れた。
「何だというのだ、これは……楽園、だと」
見知らぬ光景に動揺を隠せないディンドルフに対し、機械天使はゆっくりと歩み寄る。自らの手でディンドルフの罪と闇を祓い、楽園へと導くために。
「案ずることはありません。宴の続きは、楽園にて」
ただし、その宴は人の肉を供するものではもはや無いだろう。
成功
🔵🔵🔴
夷洞・みさき
宴を催して現世の人を歓待するだけなら、僕としてはどうでも良かったんだけどね。
君は現世の命を弄んだ。だから、見逃すわけには行けない
だから僕はいつも通り、オブリビオンを禊潰そう
さぁ、同胞達ここに、咎人が
【WIZ】
当人は同胞を呼び粛々と咎人を殺そうしていたら空気を読まない連中までやってきた
相手が食事を提供するのであれば、彼等もお返しとばかりに食事を提供するだろう
現れた彼等は眷属に堕ちた領民なのか、異世界から海を渡ってきた村人なのかはわからないし気にもしない
なにせ彼等はただ、陽の光をたっぷり浴びた美味しい物を食べてもらいだけなのだから。
もしかするとみさきと過去に縁を持ったモノ達なのかもしれない
アド絡歓
「宴を催して現世の人を歓待するだけなら、僕としてはどうでも良かったんだけどね」
夷洞・みさき(海に沈んだ六つと一人・f04147)が、追い詰められた吸血鬼ディンドルフを見据える。
「君は現世の命を弄んだ。だから、見逃すわけには行けない。だから僕はいつも通り、オブリビオンを禊潰そう」
静かに告げると、みさきは六つの潮騒に呼び掛ける詠唱を開始する
「“さぁ、同胞達ここに、咎人が――――”」
……ん?
六の同胞の気配じゃない。これは……!?
「――――ってなんで君達がいるんだよ!」
ずんび百姓、つまり先程まで宴会場で対峙していた眷属の成れの果て?であった。
やはり新鮮な野菜を、獣の肉を、瑞々しい果実を、よく漬かった漬物を、香しい葡萄酒を、それはそれは手に手にたっぷりと持っておった。
領主さま領主さま、宴会にはよき御馳走が必要ですぞ。
肉も野菜も山のごとくに盛っておりまする。
どうか遠慮は要りませぬ、食い倒れるまでとくとお召し上がりくだされ。
さぁ。
さぁ。
さぁ!
いやまったく何の因果か。
そもそも彼らはサムライエンパイアの出身か、それともこの領地の土着の民か。それはどうでもいいし、もはや気にする気も起きない。
もしかしたら過去にみさきと縁があって、そのために彼女の力になろうとしているのかもしれない。
眷属としての呪詛と農民としての本能が混じり合って、陽の光にてよく育った山の幸を御馳走したいだけなのかもしれない。
それか、先ほどナターシャに魂を救われたので猟兵の側につくことにしたのかもしれない。
みさきにもわけがわからない。
ただ確かに言えることは。
悪食の吸血鬼ディンドルフは、清く正しく美味しい食べ物を五臓六腑に至るまで詰め込まれ、飯に食い潰されるように果てたという喜劇のような結末と。
猟兵たちの活躍によって、もはや領民たちが吸血鬼ディンドルフの悪徳に苦しむことは無くなったということである。
成功
🔵🔵🔴