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アンハッピー・アンバースデイ

#UDCアース #【Q】 #アサイラム

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●くるったおちゃかい
 くるくると、くるくると、少女は回る。
 迷宮の底で。迷宮の奥で。独り、楽しく寂しくくるくると。
 ティーカップは笑わない。そもそも、無いのだ。

 迫る牙なんて、知らない儘に。

 気分が『酔』い。心地が『酔』い。
 病に蝕まれるようで、堕ちるようで、世から退けられたかのような。
 甘美なおちゃかい。
 ええ。ええ。くらくらしてしまう。
 怪物が無いのに微笑んでる。

●グリモアベース
「大変です! とある病院でアリスに覚醒しつつある少女が居るようです。はい」
 回々・九流々々(くるくるくるるく・f21693)がぴょんぴょんと跳ね、集まった猟兵達に声を掛ける。今までの経験からUDCアースでの出来事だと判るだろう。
「ええと。はい。精神病院と言って好いでしょうか。其処の地下に収容されている覚醒前の少女の『気配』を感じ取って、数多のUDC眷属が押し寄せてくるそうです。これを殲滅して少女を救出してください。あ。そうです。少女はユーベルコード『ふらふらびりんす』の暴走で外に出れないそうですよ。出口側から突入して連れ帰ってくださいね――纏めると【眷属の掃討】【強大なUDCの討伐】【制御出来ない少女の救出】です。宜しくお願い致します」
 グリモアが輝いて。
「ああ。忘れていました。少女のユーベルコード『ふらふらびりんす』ですが。何でも【ふらふらする渦模様の壁】出来た迷路らしいですよ。ふらふらして迷わないよう注意してください」


にゃあら
 にゃあらです。
 何でもない日おめでとう。

 ユーベルコード『ふらふらびりんす』
 戦場全体に、【ふらふらする渦模様の壁】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。

 少女はユーベルコード『ふらふらびりんす』を制御出来ていません。
 猟兵の皆さまはふらふらした状態で少女を救出する事になるでしょう。

 宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『『対猟兵用生物兵器』フォーラーオブレリア』

POW   :    【常時発動型UC】オブリビアン・パンデミック
【空気中を浮遊した後、接触した対象に感染】【する。同時に、接触した対象の体内に侵入、】【増殖するのに最適な肉体構造に変化する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    【常時発動型UC】バイタル・ゼロ
【感染した対象の肉体(有機物以外も対象)】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【感染した対象を破壊するのに最適な肉体構造】に変化させ、殺傷力を増す。
WIZ   :    【常時発動型UC】デビル・エボリューション
戦闘中に食べた【感染した対象の肉体(有機物以外も対象)】の量と質に応じて【自己増殖、自己進化、自己再生する事で】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。

イラスト:猫家式ぱな子

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 転移した猟兵達は病の存在を知るだろう。
 精神と肉体、総てを侵蝕させる『魔の手』が脈動した。
 戸口の前で嘲笑を浮かべたものどもが、貪るべき者を認識する。
 UDC(怪物)が生み出した兵器が、黒い靄と共に溢れ出す。

 此れを突破しなければ少女の顔も拝めないだろう。
レイ・キャスケット
空気中を浮遊する物質というなら気流を操作して屋外に排出するのもいいんだけど、逆に言えば『感染状態』でなければ本来の力を発揮できないUDCなんだよね?

高速詠唱による魔力の解析演算能力の飛躍的向上を用いて≪付与の羽衣≫により『感染物質』の完全耐性を習得
肉を切らせて骨を断つ戦法だよ
演算処理をしながら敵の攻撃を凌ぐ必要はあるけど、効果は耐性だけじゃぁなくて…

羽衣より生成し打ち込む魔力弾は全力魔法をのせた抗体の塊
目には目を、歯には歯を、侵食してくる相手には侵食をってね

普段、回避が得意な分防御型戦法は不慣れなのでこの戦法が吉と出るか凶と出るか、だね



 宙を楽し気に漂う病の貌は、正しくお伽噺の悪役だった。笑顔を振り撒きながらお姫様を浚い、毒へと突き落とす姿が脳裡に浮かぶ。レイ・キャスケット(一家に一台便利なレイちゃん・f09183)の表情とは真逆だった。明るく楽しく朗らかに、素を行く元気な赤――先ず思い付いたのは屋外への排出だ。風の流れに身を委ねる『病魔』に最も効果的だと解せるだろう。されど相手がオブリビオンだった場合は別。自律した貌が再び、ふわりふわりと院内を目指す。ならば――『感染状態』を無くせば好い。本来の力を発揮させなければ対処は容易いのだ。UDCの性質を持ち前の知識で暴いた。
 肉を切らせて骨を断つ――考え着いた戦法は纏う事だ。高速で詠唱し対象の『病』を解析、演算、其処から耐性を生成し羽衣と見做すのだ。集めて集めてその身の色は魔力(カラフル)に違いない。効果は耐性だけじゃぁなくて……感染(攻撃)を受け止めると同時に塊(エネルギー)を放出する。
 目には目を、歯には歯を、侵蝕してくる相手には侵蝕を。魔の弾丸は病を打ち砕く抗体だ。包み込むように拡大する治癒(真逆)がUDCを奥の奥から崩壊させる――不慣れな戦法を選んだ故か。体内で微量の貌(オブリビオン)が笑うだろう。
 それも数秒で消える筈だ。吉と出るか凶と出るか。出たのは吉だ。

 病は気から。

成功 🔵​🔵​🔴​

フェミルダ・フォーゼル
……兵器、ですか。
ちょっと困って小首を傾げます。
悪意を持つ相手ならともかく、意思の類を持たない道具との戦いは苦手なのです。

泣き言をほざいている場合ではありません。
【無敵城塞】。全身を「無敵」に。
体内に侵食してくる極小兵器の増殖に耐えます。
ひとまずは耐えられそうですが、いずれ「無敵」を食い破るのに最適な構造に進化されそうですね。それまでに打破しないと。

身動きは取れませんがオーラを発する事は出来ます。全身に纏う【神気】に【破魔】の力を込め【オーラ防御】。体内の極小兵器を逆に侵食し浄化します。

兵器にも悪意があるなら【聖痕】が【神気】を強化。
そういえば、嘲笑を感じました。良かった、それなら負けません。



 無機物には作り主の在り方が宿るべきだ。フェミルダ・フォーゼル(人間の聖者・f13437)は脳内で嫌な予感を抱いて在り、仮面じみた不浄と視線が合わさった。小首を傾げて思うのは対象が『兵器』として浮遊する事だ。悪意を持つ相手ならばともかく、意思の類を持たない道具との戦いは――苦手意識が心の片隅でざわざわと擽る。だが。泣き言をほざく暇は無いのだ。一刻も早く対象を倒し、少女の迷宮を攻略しなければ成らない。されど選択したのは無敵だ。遍く攻撃を塞ぐ、城塞を想わせる身体。
 接触は息を吸い、吐くように成された。体内に侵入したオブリビオンが暴れ狂い、内臓や精神を蝕んで往く。進化と称される悪夢(げんじつ)が猟兵の内部で沸き上がるのだ。たとえ無敵を積んでいても気分の悪さは残るもので、おそらく『無敵』の最適な形で突破されるだろう。早い打破が重要だ。考える。身動きの取れない現状――纏った善性(神)の気に魔を破壊する『力』を籠めた。袋詰めだ。皮を。肉を。骨を。魂を――地上代行者は『血上』でも為されるのだ。
 答えは単純だった。兵器にも作り主の在り方が宿る。猟兵への。世界への。『嘲笑』を感じました――聖痕の疼きは最大だ。爆発的な増幅で『内部の悪意』が浄化される。それなら負けません――動じません。

成功 🔵​🔵​🔴​

沖浦・小夜子(サポート)
『戦うのって、ちょっと面倒くさいのだけれど。』
人狼のサイキッカー × マジックナイト
年齢 12歳 女
外見 142.8cm 紫の瞳 紫の髪 普通の肌
特徴 冷静沈着 静かな場所が好き 実はマイペース 実はぼんやりしている 実は胸が大きい
口調 女性的(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)
機嫌が悪いと 無口(私、呼び捨て、ね、よ、なの、かしら?)




 病とは一種の束縛された状態かも知れない。肉体の自由を奪われ、朦朧と呼ばれる鎖に墜落する感覚――沖浦・小夜子(深淵泥濘プリズナー・f01751)の脳内で熱病に蝕まれた『己』が浮かび上がる。弱り切った自身を睨めつけるオブリビオン。ぶんぶんと想像を振り払い、冷静さを掴み取ると――ちょっと。面倒くさい――の一言。接触するだけで感染する兵器だ。此れを退ける事は一苦労。肉体を有する連中を相手取る方が幾分か楽――故に増幅器を扱うのは必然的だった。
 浮遊する兵器どもに視界は無い。眩ます程度の光では対処不可能だろう。ならば放出すべきは凄まじい輝きだ。紫で狙うのは広範囲の空気。伝達させる流れ――ばちりと鳴った両掌から高圧電流(サイキック)が解放された。触れられる前に周囲を掃い、防御壁の如く病魔を焼き切る。衝撃に中った嘲笑が吹き飛ばされ、再生能力を『破壊』される。積み上げた食事も台無しだ。
 病院内にも届くほど、強烈な一瞬(閃光)。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニレ・スコラスチカ(サポート)
性格:
普段は無表情ながら自分に厳しく他人に寛容なシスターだが、オブリビオンを前にすれば厳粛で冷徹な異端審問官となる。

行動理念:
全体主義で自己犠牲的。
罪には然るべき罰を与え、許し赦されることが救いであるとする価値観を持つ。異端に対する罰とは死。

戦闘:
痛み、防衛本能、道徳観等を思考から切り離す事ができ、その戦いは捨て身かつ無慈悲。肉体を強化する黒い刺青"洗礼聖紋"のスピードと耐久力を活かし、陽動や囮を担う事が多い。

冒険:
視覚を共有し伸縮自在の生体拷問器、異端狩りで培ったトラッキング技術、または【審問】で直接情報を聞き出す等。
世間知らずで手先も器用ではない為、何かと力で解決しようとする傾向もある。



 咎を殺す為ならば、汝の精神を捧げねば成らない。異端を救う為ならば、汝の血肉を注がねば成らない。病魔を祓う為ならば、痛みを殺さねば成らない――ニレ・スコラスチカ(旧教会の異端審問官・f02691)が視たのは生を蝕む兵器だった。猟兵を。世界を。総てを否定するかのような空気が罪を孕む。罰するのだ。死を与えるのだ。審問せよ――たとえ相手が言葉を知らずとも、世界の癌は治さねば。直さねば。正さねば。糺さねば――肉体が絶叫した。自らの臓物が捻じ曲がった。だが。心は即効性を跳ね返す。『痛くない』。たとえ視界に映るものが、全々異端(あくむ)でも耐えられる。何度も何度も味わった奈落だ。神は浄化(脳髄)を望んでいる。
 それは打撃だった。受けた呪いを返却するのだ。重鍵と称された銃が唸り、忌々しい嘲笑を撃ち・打ち・討った。淡々と呟くように。自己の内に溜まった地獄の解放――中身が自壊・再生を始めた。侵された部位が直ぐさま死に絶え、新たなる蠢動が施される。洗礼された存在の聖紋は、果たして生命への冒涜だろうか。否か。

成功 🔵​🔵​🔴​

スミス・ランドリー(サポート)
『俺が死ぬ前にお前が死ぬ』
多重人格者の死霊術士 × 黒騎士
年齢 21歳 男
外見 165.5cm 黒い瞳 黒髪 色白の肌
特徴 黒で統一 いつもハラペコ 和食が好き 実は面倒見がいい
口調 男性的(俺、アンタ、だ、だな、だろう、なのか?)
戦闘中は 荒い(おれ、貴様、言い捨て)




 病魔の底知れぬ悪意が、嘲笑が、死を欲して浮上する。生物を悉く蝕み壊す無の貌がスミス・ランドリー(多重人格者の死霊術士・f21164)に視線(狙い)を定めた。増殖する病が自壊と再生を繰り返し、新たなる症状(力)を齎すだろう。オブリビオンの輪郭が空を包み込んだ時、声が聞こえた。宣戦布告の囁きが、ふざけた面を挑発する――俺が死ぬ前にお前が死ぬ。単純かつ適切な答えだ。此方が動かなければ好い。目には目を歯には歯を。忘却には忘却を過去には過去を。死滅には死滅を。
 起き上がるのは死霊どもだ。呪いと称される鎧を身に纏った、歴戦の騎士の誇りだ。呪いと呼ばれる暴食を携えた、恐怖を魅せる蛇の竜だ。此の瞬間、生物兵器の在り方は殺された。呪いを殺すには大きな呪いが。死を覆すには巨(おお)きな死が――歪みに歪みが覆い被さり、総てが『海』に消えて往く。総てが『骸』に堕ちて往く。
 ウロボロスが尾を呑み込むが如く、病は死に捕食された。弱体化したオブリビオンが輝く宝珠に怒りを覚える。輪郭を維持した『それ』に叩き込まれるのは騎士の黒。異端ならば何でも構わない。対象は神を。生命を。猟兵を拒絶する莫迦『物』だ。きれるナイフが面を断つ――絶つ。洗濯すべきは酷い汚れ・穢れだ。
 立ち止まる余裕などない。少女の側まで急ぐのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

マルコ・ガブリエル(サポート)
『初めまして、わたくしはマルコと申します』
『皆様を苦しめるのであれば、わたくしも情けは捨てましょう!』
『まあ、なんて美味しそう……! 宜しければ、一緒にいかがですか?』
笑顔が魅力的で朗らかな女の子です。実は故郷を滅ぼされて天涯孤独の身ですが、そうした悲壮感を仲間に感じさせることはなく、いつも明るく振る舞っています。
誰に対しても優しく、ば戦わず、穏便に事件を解決したい」と考えるような優しい性格ですが、無辜の人々を苦しめる悪い奴には心を鬼にして全力で攻撃をお見舞いします。
美味しいもの、特に焼肉をみんなで食べるのが大好きで、無事に事件解決した後はよく他の猟兵をご飯に誘おうとします。



 傲慢に満ちる生物兵器が新たなる肉体を選んだ。感染すべき対象は笑顔を絶やさぬ天使。にんまりとにっこりが顔を、貌を合わせる瞬間、マルコ・ガブリエル(焼肉天使・f09505)は理解する――このオブリビオンとは和解出来ない。穏便に解決する事は不可能だ。目の前の嘲りには蝕み貪る『在り方』しかない。聖者は容赦を、情けを棄てる他に『在り得ぬ』のだ。抱くように。皆で美味しいお肉を食べる為に。
 少女の好きなものは何だろう。お菓子か。お魚か。お肉か――自ら引き篭もった人物に向けるべきは優しさだ。悲しみに浸る者には何が要る。考えながら構えたのは聖痕。どばあと大波の如く迫る『病』が天使の体内へと侵入した――これがわたくしの覚悟ですわ。
 それは大食いと精神力の為せる荒業だろう。胃袋(細胞)で病魔を取り込み、総ての生物兵器が蠢き始める刹那――輝きは内部で生じる。不浄たるUDCに中てる『浄化』の光。心臓へと嘲笑が達する前に消滅させたのだ。あとに在るのは疲労感だけだ。厄介な群れは完全に『治療』された。
 皆で美味しいものを食べれば元に戻るだろう。蜂蜜のように甘い時間を想いながら、病院内へと足を運ぶ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『牙で喰らうもの』

POW   :    飽き止まぬ無限の暴食
戦闘中に食べた【生物の肉】の量と質に応じて【全身に更なる口が発生し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    貪欲なる顎の新生
自身の身体部位ひとつを【ほぼ巨大な口だけ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    喰らい呑む悪食
対象のユーベルコードを防御すると、それを【咀嚼して】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。

イラスト:もりさわともひろ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ぬらり――戸口を開けた真正面に『牙』が存在した。
 肉を求め。血を求め。少女を求めてさまよう怪物。
 遍く顎(アギト)を垂らしながら、猟兵達を認識する。
 がばり――門の如く晒された大口が、だらりと涎。
 牙で喰らうもの――数多の猟兵が遭遇したで在ろう『UDC』だ。

 不完全な邪神が咆哮し、無限の悪食が荒れ狂う。
フェミルダ・フォーゼル
【神鎗】発動。
悪意に反応する「聖痕」の疼きと「神眼」に写る害意を鎗達に覚えさせて放ちます。
無数に射てば何発かは防御されるでしょうが……あら。模倣出来るんですね。
……大丈夫ですか?

悪意や害意を感じると、その対象を貫く鎗。即ち「自分が誰かに悪意や害意を抱いていると自覚したら自分を貫く」のです。

私が今抱いているのは、世界を善性で満たしたいという【破魔】の【祈り】と、目の前の存在を悪因から解き放って、悪果から救ってあげたいという【優しさ】だけです。

貴方は私をどうしたいですか?「神の左手」の指先を向けて問いかけます。
悪意を捨てられるのならもう争う必要はありません。お友達になりましょう。
それとも……?



 神は。善意は。地上代行者は『悪意』に反応する。異常な食欲とは罪に成り得る『飢餓』で、底知れぬ害の到達点と言えるだろう。疼く聖痕が光に伝わり、神の宿る眼が『喰らうもの』の正体を暴く。それは柔らかい、少女の肉と心に誘われた『蟲』で在った。無数の鎗(ジャベリン)が解放される。狙うべきは対象の牙だ。溢れる悪食に対するのは――呑み込んだ。怪物は善なる存在を冒涜するかの如く、真意を踏み躙ったのだ――あら。模倣出来るんですね。驚きではない。漏れた言葉には『気づかい』が在った。続く台詞は「大丈夫ですか?」
 悪意や害意に反応し、対象を貫く神の無限(ジャベリン)。即ち、自覚が最も重要なスイッチで在り、害意や悪意を『向けていない』を思って在るならば飛翔は成されない。私が今、抱いているのは――世界を善性で満たす、祈りや魔への崩壊。悪因を取り払って『邪』を無くすような、失くすような、優しさ。咀嚼した槍が再構築される事はなく、其処には、ただの『がらくた』が残った。
 貴方は私をどうしたいですか?――問い掛ける。差し『導』す。左手が、指先が、邪神の精神を『鍵』開ける。悪意を棄てられるならば。もう。争う必要はありません。【お友達になりましょう】

 悪意・害意。食欲の片隅に嫌悪が出現した。貌(目)の前に存在する『もの』は絶対に滅ぼさねば成らない。UDCの脳髄に肥大化した殺意じみて――それとも? だ。善性の神は優しく、慈悲深く、顎の上から突き刺さった。

成功 🔵​🔵​🔴​

パティ・チャン(サポート)
『妖精で騎士だと、驚かないで欲しいな』
『近衛騎士のチャン一族の名において!』
フェアリー故の体躯の小ささ故、身を隠しつつの戦闘を得意とします。
(フォースナイトとして、サイコキネシス使って、人間サイズの得物を振り回して攻撃したり、氷や炎を放つ攻撃をしたりするのを得意とします)
ユーベルコードは、遠距離系を好んで使います。

どうしても小さい者や弱い者に肩入れする(しすぎる?)癖があり、そのような者をいたぶる敵には、勇猛果敢に戦います。
(その結果、自分にとってマイナスとなろうとも)

なお、身体は細身で見事な「電信柱」体型で、色仕掛けの敵に対しては「暴走」することも…?

※記載無き事項や矛盾点はお任せとします。



 世界は実に広いものだ。塞ぎ込んだ少女の話を聞き、猟兵として『助けたい』思いが膨らむ。想いと共に転移した先、其処には涎を垂らす牙が在った。貫かれた顎も再生し終わり、ぐんにゃりと肉が潰れて膨らむ――パティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)の青色がしっかりと『邪神』を見出した。ひらひらと踊るような翅が宙を掻き、超越性(サイコキネシス)で構えるのは輝ける刀刃(フォースセイバー)。
 逃れる術は無い。逃れる気も起きなかった。飽き止まぬ無限が具現化し、異常増殖した牙が『肉』を定める。猪突猛進なオブリビオンが柔らかそうな電信柱(体型)を欲し――されど。胃液は届かなかった。遠方から操られた光(ヤイバ)が口を削いで牙を落としたのだ。弱い者を貪ろうと現れた邪に、勝利など無いと宣言しよう。忌々しい化け物は勇猛果敢な『騎士』が倒さねば成らない。東洋風の衣が映えて、邪神の悪夢を塗り潰す――チャン一族の名において、暴食を止めてみせますよ――すぱりすぱりと地に崩れる、喰らう存在の悪意(欲望)。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイ・キャスケット
相変わらずこの口だらけお化けは暴食の権化だよねぇ
そんなにお肉が食べたいのなら『共食い』でもしてれば?

【劣化の模倣】で創り出す分身は自身をはっきりと意識してる相手程消費する魔力は抑えられるんだけど、こういう本能で動いてる対象相手だと足りないリソースは大量の魔力で補う必要があるのが玉に瑕
食べて食べられ食べ返し、少し目を背けたくなるくらいには凄惨

あーさっき肉とか共食いとか言ったけど、実際の所ほぼ魔力で構成された人形だからお腹を満たすのはボクの魔力だよね、それも特製に練り上げた
【高速詠唱】の合図一つで引火し爆発、内側からの氷の棘の串刺し、極めつけは【全力魔法】大放電による【属性攻撃】



 この口だらけお化けは――暴食の権化。生えて映えて這える牙の不規則(カオス)が、じりじりと欲を膨らませる。病的なまでの少女に対する『餓え』が他生物へと向けられた。目と鼻の先。否。牙と口の先に存在する、赤色の元気な娘――そんなにお肉が食べたいのなら『共食い』でもしてれば?――自己の認識など邪には存在しない。たとえ存在したとして、其処には真意が見当たらない。劣化の模倣で成された『喰らうもの』は魔で補わねば成らぬ。されど光景は凄惨に満たされ、瞳にはグロテスクが視得るだろう――魔力の消耗は激しいが、今回は『玉に瑕』が無かったのだ。
 捕食。エネルギーの受け渡し。ピラミッドの描き方。牙が口を噛み千切り、口が牙を融解させ、中身が撒かれて地面が引き攣る。もはや注ぎ込む必要は失われ、力は半永久的に巡るだろう。邪神の肉には魔も潜む――背けたくなる。だが。それも終を迎える。証拠は『オブリビオン』が増殖していない現実。あー……さっき共食いとか言ったけれど――お腹に溜まったのは純粋な。混じりっ気のない『力』だった。
 構成された幻影は練り上げられた爆弾。強大な【魔力】を特製した渦巻き。牙が再構築され、腹部に宿った大きな茨――膨らんだ胃袋が裂き、貫かれ、破り晒されるのは氷結と臓物。串刺し刑だ。皮は真面でも中はぐずぐずで在る。極めつけは――純粋が全力を放てば如何に成る。想像に難くはないだろう。
 奔ったのは雷か。神の怒りに似た属性が、邪神の再生能力を破壊する。麻痺した舌が引き千切れ、宙でのたうち墜ちていく――地にべちょり。

 微笑。

成功 🔵​🔵​🔴​

クリューラ・センティファ
「任務、了解しました。参戦します」

さて、どう対処しましょうか。噛み付いてくるだけの相手なら、上空からミサイルの雨でも降らせてあげるんですけど、屋内ですね。仕事とはままならないものです。
先手必勝。【先制攻撃】で多弾頭ミサイルを【一斉発射】して攻撃しましょう。これで片付いてくれれば簡単なお仕事なんですけど……。
弾幕を突破してくるなら【偏向障壁】を展開。
周囲の物体のベクトルの向きと速度を任意に操る能力です。敵の突進力を上向きに偏向。慣性を無視して上空へ吹っ飛ばします。
頂点に達したらベクトルを下向きに偏向。最大加速で地面に叩き付けます。
まだ動くなら障壁解除、武器の【一斉発射】で止め。容赦はしませんよ。



 それは恐らく在り来たりな『欲在る』展開で、何処にも人間は見当たらなかった。人の貌を成した闇黒(タール)が、ゆらりと転移されぼんやりと双眸を光らせた――任務、了解しました。参戦します――クリューラ・センティファ(ブラックタールの鎧装騎兵・f12129)の脳髄(思考)に入り込んだのは、無限に生える牙の獣だ。噛み付いて啜り千切る程度の、本能的な邪神。本来ならば上空からの蹂躙(ミサイル)が容易だ。涎滴らせる怪物と猟兵の『場』は屋内。最悪の結末は迷宮諸共の崩壊だろう。仕事とはままならないものです。溜息のように淡々と、効率的な術を見つけるべく。
 迫る飢餓が咆哮する。先手必勝――撃ち込まれた多弾頭が多頭の猪を葬らんと、無線操縦でど真ん中。如何に邪でも腹に穴が空けば……留まる所以は無い。再構築と同時に走り出す輪郭は正しく化け物で――簡単な仕事ではないが、出来ない事は『無』い。衝撃に備える必要も在らず、ただ、ベクトルは異物を拒絶した。
 突進は急上昇に変換される。宙と呼ばれる地形を活かし、天蓋寸前まで対象を打ち尽くす。続いて尽くすのは『討ち』だ。確実に叩き込むべく急降下――異常な加速が肉を崩壊させ、脚も腕もぐちゃぐちゃに伸ばす。容赦はしませんよ――痙攣する不完全(オブリビオン)に向けて一斉掃射だ。今度は全て。総て。ありったけ。

 固定された信頼が、建物の被害を最小限に『集中』砲火。
 バロールはナニモノも逃さない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ビリー・ライジング(サポート)
『黄金は気高く輝く、まるで俺のようにな』
常に豪胆な俺様キャラだが、女子供を優先する騎士道精神の持ち主。
敵に対しては「○○野郎」や「○○女」と呼んだり、挑発もする。

戦闘では指定されたユーベルコードを使うが、レイピアに改造したルーンソードでの魔法剣や炎の魔法を主体に使う為、炎に強い相手に対しては苦戦しがち。

その他の細かい点に関してはお任せ致します。



 星は二つ存在した。一個が今、地上に舞い降りて少女の為に『魔』を練るもの――黄金は気高く。正しくビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)の貌だった。眼前で蠢動する『牙野郎』にはそれ相応の罰を与えねば成らない。閉じこもった女性に執着する質の悪さ、塗りたくる薬も無意味だろう。故に。早々に葬送し、ふらふらと歩むような迷宮(ラビリンス)を突破する為――道を進め。道を拓け。邪魔する醜悪を悉く制圧するのだ。我が騎兵隊よ――雄叫びが建物を振動させた。
 毛並み艶やかな馬上には黄金を纏った太陽の如き兵ども。魔法剣(ルーンレイピア)の刀身が焔に抱かれた時、床を鳴らして走り出す。嘶きが邪の胴体を蹴り飛ばし、牙野郎の隅へと追い込んだ。さあ。突き刺せ。対象に齎すべきは火刑だ――槍が千の肉片を晒し、迸る赤が『消滅』の熱を発した――新生と呼ばれる最後の力がぐぃぃと顎を開いても、注ぎ込まれた餌は超越性(エネルギー)で在った。
 邪神の欠片までも焼き滅ぼし、少女への門は開放された。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 冒険 『ラビリンスを突破せよ』

POW   :    とにかく諦めずに総当たりで道を探す

SPD   :    素早くラビリンスを駆け抜け、救出対象を探す

WIZ   :    ラビリンスの法則性を見出し、最短経路を導く

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 邪神どもは滅ぼされ、猟兵達は地下への階段を……門を認識した。
 此処が迷宮の出口で在る。
 突入して引き篭もった少女を探し、何が起きても連れ帰るのだ。
 声が聞こえる――曖昧な世界ほど、きっと、たのしいのよ。
 音が聞こえる――くるくると、わらえば、きっと、逃れられる。
 視た。見てしまった。
 観てしまうほかにない。

 ぐんにゃりと眩む世界(模様)が、猟兵達を阻むだろう。
クリューラ・センティファ
この迷宮を突破して、少女を発見すれば任務達成ですね。行ってみましょう。
【エーテルライダー】で高速飛行モードに変形して、虱潰しに迷宮を探索してみます。
【騎乗】技能で壁に衝突しない様に精密にコーナリングしながら、出来るだけ素早く踏破していきます。

とは言え、ぐるぐる模様が厄介ですね。集中力が削がれるし、錯視効果で距離間が掴めません。こんな世界が、少女の望む世界なんでしょうか。

敢えて視覚を閉じて、サイバーアイに投影されるレーダーシステムの情報だけを頼りに飛行しましょう。
ワイヤーフレームだけで構成された世界を効率的なルートで進んでいきます。
シンプルでモノクロな世界の素敵さを、彼女にも教えてあげないと。



 邪は死んだ。神は滅びた。だが。メルヒェンへの戸口は未だ開かれた儘で、任務は此処からが本番だ。行ってみましょう――変更すべきは肉体だ。変形すべきは不定形だ。全身が宙へと落ちるような感覚が、エーテルの海へと届いて往く。最奥を望むべく掴む術は虱潰しだ。左に触れて走ったならば、何れは少女へ辿り着く。だが――ぐるぐる模様が厄介ですね――たとえ最高速かつ最短距離で駆けたとしても、集中力が削がれ、酷い錯視に苛まれてしまえば。通り過ぎてしまう可能性も、転んでしまう可能性も、高まってしまう。考えるべきは対処法だ。こんな世界が、少女の望む世界なんでしょうか。疑問がぐるぐるとふらふらにこぼれる。ああ。思考が閉ざされる気分だ。
 閉ざす。視界を。視覚を塞げば問題なかった。種族や職業で得意不得意は生じるものだ。義眼(サイバーアイ)に映る『空間』を頼りに曲がれば好い。走れば好い。宇宙空間を飛ぶように、迷宮を難無く進んで行け――自暴自棄に陥った少女は直ぐ其処で在る。効率的に。時には、効率的ではない世界を。
 シンプルでモノクロな世界も素敵だと――カラフルでグロテスクに捕縛された、彼女に教えてあげないと。小さいが、声が聞こえる。くるくると踊る声が聞こえる。身投げするように。流される為に。

成功 🔵​🔵​🔴​

フェミルダ・フォーゼル
迷路の攻略法なら知っていますよ。右手を壁に当てて進むのです。
これなら何時かは必ず出口に……。

って、出口から入ったのに出口に着いちゃ駄目ですよ。
右手法は完璧ではなく、独立した通路へは行けない事を思い出して困惑。どっちに行けばいいんでしょう。と言うか、ここどこ……?

迷います。周りを見回しても渦巻き模様がぐるぐるぐるぐるぐ……あ、そうか。

自然界の渦巻きには必ず中心があって、流れを内側に辿って行けば中心に着きます。この渦が彼女の生み出した物なら、きっとそこにいます。
計算ではなく感性で、視覚ではなく共感で、渦の流れを遡ります。
鍵穴を針金で探る様に、【神の左手】の指先で渦をなぞる様に。
どちらにしようかな。



 ふわりと胃が浮くような感覚は、遊園地のジェットコースターやフリーフォールに似た味わいだ。されど。迷路の攻略法なら知っていますよ。腕を伸ばす。近付けば近付くほど、壁の戯れに吸い込まれそうだが構わない。右手をぺたり。これなら何時か出口に……歩む。踏み入れる。ある種未踏の領域に、一歩一歩確実な出口への――朦朧としていたのか。思考が絡まっていたのか。自分で自分の心を叩く。出口から入ったのに出口に着いちゃ駄目ですよ――ふるふると首を横に振り、脳味噌から先の術を拭い去る。手法は完璧ではなかった。自身の失敗が困惑を生み、ふと、顔を上げれば世界(壁)がぐるぐるぐるぐる……ぐらり。おでこが壁に引っ付いた。
 其処は渦の中心だ――あ。そうか。此処は超自然ではない。邪神の創った空間ではない。ちゃんとした、自然界の少女が生んだ『渦』なのだ。流れを内側に辿って行けば、必ず【中心】に到達出来る。きっと。其処に。中央に。自棄を起こした少女が在る筈だ。計算ではなく感性で。拒絶ではなく同調で。抵抗ではなく共鳴で――常の如く。神の預言者・代行者は善に・渦に従い遡る。
 鍵穴を針金で探るように。壊れ掛けた心を直すように。慈悲深く。迷宮深く――神の左手は戸口を開く。どちらにしようかな――何方もきっと正解だ。めまいは何れ晴れるだろう。なぞる。つたう。つたえる。おもい。

成功 🔵​🔵​🔴​

シホ・イオア(サポート)
『前へ進む、痛みと祈りがシホの背中を押してくれるから』
フェアリーの聖者で11歳の少女
外見 21.4cm 紫の瞳 青髪 白い肌
特徴 天真爛漫 実は自分を抑えている 背中に聖痕 旅行が好き
口調 子供(自分の名前、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね☆、なのかな?)
怖くなって緊張すると 口調が硬くなる
背中の聖痕で相手の悩みや痛みを感じ取ってしまうため
敵でも癒したい・終わらせてあげたいという方向で動く
罠や防衛戦では建造物を作り豪快に解決することが多い
自衛手段を持たないものがいる場合は救助を優先
輝いているため隠れるのは苦手
連携アドリブ歓迎



 邪どもの夢は潰え、掴むべき少女は直ぐ其処だが。ぐるぐる蠢く迷路の壁が、シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)の紫色を覆い尽くして在った。頭の中に染み込むような渦巻きにふらふらとしながら妖精は飛ぶ。されど道則は即座に『理解』出来た。即座に『引き受け』たのだ。少女の心から溢れる悲しみや憎しみ、世界に対する現実逃避が虹色の輪を映えさせ――癒さねば成らないと。終わらせなければ成らないと。聖者の根底が全身に奔るのだ。輝石に依る奇跡を起こし、めまいに囚われた『人』を助ける。想いに思いが重なって、聖なる痕の光は翅すらも包み込んだ。
 エメラルドの魔力が壁を破壊し、痛みの元への直線を創り出す。たとえ頑丈な渦(もの)でも指先集中全力魔法には敵わない。よろりと笑う頭を揺らし、妖精は只管に照(ライト)を放つ。狂気じみた歪みも耐え切れば世界はきっと拓かれるのだ。
 シホはここで、あなたはそこ。ゆらゆら倒れそうでも、そこには届く。届かせる。どんなにくらくら、暗くても、星は輝いているのだから。
 獅子が突き落としたのは厄介な壁だ。ラビリンスは何れ天に墜ちる。

成功 🔵​🔵​🔴​

護堂・結城(サポート)
『外道殺すべし、慈悲はない』
どの世界でも、外道であれば殺す
オブリビオンはただの異物、過去に終わりを迎えたものが今を生きる者に影響を与えてはならん

【世界知識・戦闘知識・野生の勘】を利用しUCを選択
戦場に合わせた【属性攻撃】を武器に纏わせる

対集団には【念動力】で【浮遊】させた無数の刀を振るい【怪力・衝撃波・範囲攻撃】

タイマンなら【怪力】で氷牙のランスをもって全力【ダッシュ】の【ランスチャージ】だ

「外道に遺言なぞいらん、疾く死ね」
「散々人を食い物にしてきた外道ならば、次は貴様が食われるのも道理よな」



 道を外れた餓鬼どもは、既に滅んだ後だった。邪な病と食欲は骸に還り、ふらふらと墜ちるような幻想は『少女』一人のものだ。護堂・結城(雪見九尾・f00944)は宝石のような双眸を揺らしながら、確実に救出……連れ出すべき対象へと近付いた。ラビリンスのぐんにゃりは野生の勘で突破し、入り口なのか入り組みなのか理解し難い壁々を芸術(アート)の如く辿りに伝う――伝えるべきは世界の在り方だ。其方側には怖い怖い鬼が居て、此方側には少なくとも『理解出来ない』という慈悲が存在する。吹雪の美しい歌声が、狐を真実まで誘った――蹲った少女が立ち上がる。
 アンハッピーな世の中だとして、アンバースデイが悪夢とは想像不可能。毎日が変化の連続で、時には最悪も沸き立つだろうが、きっと総ては『少女』のもの。癒しのもふもふで彼女を包み込み、ふらふらをふわふわで塗り潰す。更にダメ押しの『九尾』召喚だ。普段は外道相手に使用する『それ』も、少女相手には凶悪な『やわらかさ』と化ける。大きな大きな純白が、澱んだ心を浄化して。
 寝息が聞こえる。少女を背負った妖狐は、安堵の枕。

 猟兵達が迷宮を脱出すると、崩れるように消滅した模様。
 曖昧な世界なんてのは、いつだって創れるのだ。

 ハッキリしなくてもいい。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年10月06日


挿絵イラスト