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我にうどんを食わせろぉっ!

#サムライエンパイア #猟兵の食欲全開シナリオ

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#サムライエンパイア
#猟兵の食欲全開シナリオ


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 新年を迎えたサムライエンパイアの、とある城下町。
 城下に住まう者たちは正月を満喫すべく、年明けうどんを何杯食べられるか競い合う催しを行っていた。一番多く食べた大食いの猛者は、年神様としてその城下町で1年間祀られる。これはとても名誉あることで、年神様になった者の家には福が舞い込むといわれており、参加者は正月のこの催し物を楽しみにしていた。
 だが、今年は無粋なオブリビオンの乱入で事態は一変する。
「拙者たち、死ぬ前にうどんが食べたかったが結局食べられずに討ち死にした落ち武者軍団で御座候!」
「この出汁の香り! さては年明けうどんかぁ!?」
「ああ、うどんが食いたいぃぃぃ! 無念、無念なりぃぃぃ!!」
 突如、城下町に雪崩れ込んできたオブリビオンの落ち武者たちが次々に町人たちを切り伏せ、奪い取ったうどんを我が物顔ですすり始めた!
「ああ美味い、美味いぞぉ!」
「美味すぎて生き返るぅ!!」
「今年もいい年になりそうだぁ~!」
 落ち武者たちがうどんを欲するがあまり、城下町ひとつが滅んでしまった。
 それはあまりにも理不尽で、悲惨で、訳が分からない状況だった。

「……なんで、あたいは食べ物絡みの予知になるとカオスな展開になるのかな……?」
 新年早々、色々な意味でとんでもない事件を予知してしまったグリモア猟兵の蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)が頭を抱えていた。
「とにかく、事件なんだよっ、猟兵のみんな! あけおめっ! ことよろ~っ! 年明け早々に意味不明な事件だけど、このまま放っておいたらたくさんの人たちの命が危ないんだよっ! 今すぐ、サムライエンパイアで発生するこの事件を食い止めてねっ!!」
 敵の情報だが、落ち武者たちの大群が城下町に押し寄せてくるので、猟兵たちは城下町の水際でこれらを殲滅してもらいたい。
 落ち武者たちの数は20体前後と数が多い。倒された他の落ち武者の怨念を纏う事で高速移動と衝撃波攻撃を可能としたり、体の一部が欠損すると素早くなる強力な一撃を放ってきたり、大太刀で強力な攻撃を仕掛けてくる。集団戦という状況を加味して行動したり、ユーベルコードや技能の選択をすべきだろう。それと、落ち武者たちは、何故かうどんに強い反応を示すようだ。
「多分、城下町を襲わせた張本人もどこかにいるはずだから注意してねっ! そうそう、無事に事件を解決したら、城下町のうどん大食い大会に参加してみてもいいんじゃないかな? あたいも猟兵のみんなを応援しに行くつもりだよっ!」
 なるほど、事件を解決したら、大食いで年神様を目指してみるのも面白そうだ。
「それじゃあ、みんな、お正月気分をぶち壊す悪い奴を成敗しに行くよっ! 頑張ってねっ!」
 レモンのグリモアが輝けば、サムライエンパイアへの転送が始まる……!


七転 十五起
 2019年、あけましておめでとうございます!
 七転十五起(なぎてんはねおき)を今年もよろしくお願いします!
 今年最初のシナリオはネタ依頼です!!
 前回はカレーでしたが、今回はうどんです、うどん!
 縁起のいい年明けうどんを狙う腹ペコなオブリビオンたちをやっつけて、大食い大会で年神様を目指しちゃいましょう!
 第3章の大食い大会での参加は、お連れ様がいらっしゃる場合、相手のIDか【グループ名】を冒頭に記載して下さい。逆に単独行動を希望する場合も一言頂けると幸いです。
 レモンも応援に駆け付けますが、特に猟兵の皆さんからプレイングで交流を希望しない限り描写はしません。
 それでは、大勢の皆様の御参加、お待ちしております!!
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第1章 集団戦 『落武者』

POW   :    無情なる無念
自身に【すでに倒された他の落武者達の怨念】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    欠落の決意
【武器や肉弾戦】による素早い一撃を放つ。また、【首や四肢が欠落する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    妄執の猛撃
【持っている武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ガイ・レックウ
【POW】
【忍び足】で音をたてないように移動しながら、相手の背後をとるようにしてから【串刺し】を使い、ドラゴニックランスで貫いていく。
それが無理になってきたら集団の中を走りまわりながらできる限り1体ずつ【炎龍一閃】で斬り捨てていくぜ!!



城下町はうどん大食い大会の準備で賑わい、多くの人々が通りを往来していた。
 そこへ突如、城下町に侵入してきたのは、亡者の如き落ち武者たち!
「うおぉぉ~、うどんを食わせろぉ~っ!」
「この出汁の香りぃぃぃ! さては枕崎産かぁぁぁ!」
「邪魔立てするならば、その首を刎ねるぞぉぉぉ!」
 よほど死ぬ前にうどんが食えなかったのが無念だったのか、とにかくうどんを食わせとうるさいのなんの。だが彼らはオブリビオン。うどんが食べたいという執念が、骸の海からこの世界へ復活を遂げさせたのだ。食べ物の執念とは怖いのだ。

 そんな落ち武者たちの背後を狙うひとりの男がいた。
 ガイ・レックウ(流浪の剣士・f01997)だ。彼は忍び足で落ち武者たちの後ろへ陣取ると、そのままドラゴニックランスで落ち武者2人を貫いた!
「ぐげぇ!?」
「またもうどんを食べ損ねるとは、無念んんん!!」
 まずは2体仕留めた。だが、これによってガイの存在が落ち武者たちに知れ渡り、たちまち囲まれてしまう。
 だが、ガイは決して怯むことはなかった。
「さて、一手……、仕掛けるか!!」
 ユーベルコード『炎龍一閃』を発動させると、炎刀『鬼刃丸』に炎が纏う。そのまま落ち武者たちの集団の中を駆け回ると、炎の斬撃を手近な一体へ向けて放つ!
 だが、切り掛かられた落ち武者は、お返しとばかりに刀剣から衝撃波を放ってきた! それを何とか受け止めるガイだが、今度は落ち武者たちが彼の周囲を高速移動して、炎の斬撃が回避されてしまう。
「なんだ、こいつら!?」
 落ち武者たちは既にガイの手によって仲間を失っている。その怨念が彼ら自身を強くしているのだ。
「うどん好きの同志を殺すとは! 許さんッ!!」
「やばい、逃げろ!!」
 ガイは斬撃による衝撃波のダメージを最小限に留めながら撤退してゆく。
 だが、ガイの奮戦は、他の猟兵たちが色々とネタを仕込むための充分な時間を稼げた。
 本格的な迎撃は此処からだ。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

柳生・友矩
新年明けましておめでとうございます!...なのにおめどうじゃない方が...。うどんへの執念...恐ろしい...です。こ、ここは皆様との援護に回ります。皆様が攻撃されそうになったら冷凍うどんを投げつけます!個数には限りがあるのでできるだけ考えて投げつけます!こ...これで少しくらい足止めができるでしょうか...?うどんがなくなり次第ユーベルコードで攻撃に徹します。一撃必殺です!!


御狐・稲見之守
年明けになんとまあ、メシの怨みは怖いの。
ワシもおうどん食べたいんじゃ。

[WIZ]やれやれ、それにしても数が多い。
ま、こんなシナリオ(失礼)であるしたまには派手にやるかの。
UC「荒魂顕現」、【属性攻撃】【範囲攻撃】で落ち武者達を
全員、大地の津波に飲み込んでやろうぞ……ん、暴走? 知ーらない。

ところで落ち武者達よ、ふわっふわのとコシのあるやつどっちが好きかの?
まあ答えは聞いてないが。


黒金・華焔
食いもんの恨みは恐ろしいなぁ
ま、食前のいい運動になるだろ
軽く捻ってやるよ

まずは黒式術・響歌を使って呪符に宿した式神を召喚(【高速詠唱】
起きろよ響歌、私の為に歌え

準備が終わったら前線に出るぜ
黒焔呪月の力を解放、刃を燃やして纏めて薙ぎ払ってやる(【属性攻撃】【二回攻撃】【なぎ払い】
まぁ、囲まれるとめんどくせぇからな
敵の動きの癖や攻撃パターンをよく観察(【情報収集】
立ち位置には注意して、後ろとか取られないように立ち回るぜ(【戦闘知識】

悪ぃが、一対多の戦いは私の最も得意とするとこだぜ?
死にたい奴からかかって来な!


ユキ・コシイ
…あけまして、おめでとう…ございます。
うん…ちょっと、わけのわからない状況だったけど…なんとなく理解。年明けうどん…そういう文化があるんだね。

…うどんのある方に、殺到…?
だったら会場から離れた火の見櫓とか、高いとこに登って…拡声器でアピールすれば、落ち武者釣れるかな。

【これよりー、日々ご勤めなさっている武士の皆様限定でーに年明けうどんの無料ふるまいを始めまーす!】
『沢山の量を用意しておりますので―奮ってご参加下さーい!』

あとは寄ってきたところを対集団ようのユーベルコードで…お振る舞いいたします。
さすがに普通の武士は混じらないと思いたいけど…一応、ロックオンしないよう…気をつける。



一方、城下町の中心部のうどん大食い会場では、4人の猟兵が『天下自在符』を町民に見せて事情を説明していた。
「新年明けましておめでとうございます! ですが……、ここにおめでたくない方々が間もなくやってきます……。皆さんの命と、その、うどんが危ないので……、皆さんは避難をお願いします!」
 柳生・友矩(夢見る小さな剣豪・f09712)が一生懸命にそう伝えると、傍らでユキ・コシイ(失われた時代の歌い手・f00919)が珍しく言葉を発した。
「……あけまして、おめでとう……ございます。うん……ちょっと、わけのわからない状況だったけど……なんとなく理解」
 改めてこの場で状況を整理して、理解して、でもやっぱりおかしな状況だなぁとユキは首を傾げていた。

 さて、町民たちを避難し終えた猟兵たちは、出汁の香り漂う会場の入り口付近で落ち武者たちを待ち構えていた。
(年明けうどん……そういう文化があるんだね)
 ユキの疑問を察したのか定かではないが、黒くてモッフモフの尻尾が魅力的な妖狐の御狐・稲見之守(お稲見さん・f00307)が語り出す。
「ところで、年明けうどんが何故、縁起物か知っておるかの? 年明けには『白い物』『太く長い物』を食すとな、身を清めて寿命やあらゆる縁を太く長くすると謂われておるゾ。更にその中に赤い食べ物を一緒に乗せて食べることで『紅白』となるゾ。つまり、より一層縁起が良くなるのじゃ。まぁ、諸説あるのじゃがな? ああ、由来を話しておったらワシもおうどん食べたいんじゃ」
「その前に、食前の運動が先だろ? 今回は数も多いみたいだし、いい運動になるだろうぜ」
 こちらも妖狐の黒金・華焔(黒の焔・f03455)が、今すぐ戦いたくてウズウズしていた。
 そうこうしているうちに、落ち武者たちが姿を見せた。
「うううううどおおおおおんんんんんんっっ!」
「う゛ど゛ん゛を゛く゛わ゛せ゛ろ゛!」
「むしろ拙者がうどんになりたいぃぃぃ!」
「いっそ釜の中で拙者をうどんに見立てて湯掻いて候ぉぉぉ!」
 半狂乱でうどんうどんを連呼する彼らに、猟兵たちは思わずドン引きである。
「食いもんの恨みは恐ろしいなぁ……」
 思わず呆れてしまう黒金。それに御狐も頷く。
「同意じゃ。年明けになんとまあ、メシの怨みは怖いの……」
「うどんへの執念……、恐ろしい……です」
 柳生も若干腰が引けている。
 そしてユキはやっぱりよく分からないや、と首を傾げていた。
 黒金が黒焔の呪符を手に取り、呪力を高める。それが戦いの合図だった。

「んじゃ、軽く捻ってやるよ」
 黒金が呪符を宙に放つと、それは地に墜ちずに主の周りを漂い始める。
「――願うは永遠。其は運命を呪い抗う者」
 呪符は黒焔を上げ燃えだし、その形を変化させてゆく。
「――聲を響かせ、唯一人の為歌う者」
 呪符だった“もの”は、見る見るうちに幼い妖狐の姿へ変貌を遂げる!
「――起きろよ響歌、私の為に歌え」
 目をカッと見開いた式神の妖狐は、戦場で歌を歌いだした。
 準備万端だ、と黒金はニタリと笑みを浮かべる。
「悪ぃが、一対多の戦いは私の最も得意とするとこだぜ? 死にたい奴からかかって来な!」
 いうやいなや、黒焔呪月の力を解放! その刀身が黒い焔に飲まれると、最前線に迫る落ち武者たちへ舞うように薙ぎ払う! 武具ごと落ち武者を焼き焦がし、返す刀でそれらの首を刎ねた。すぐさま落ち武者の大太刀が黒金に振るわれるも、歌の力で強化された彼女はそれを容易く回避!
「囲まれるとめんどくせぇからな!? よく立ち回りを観察しろ!」
「わかりました! って、あれ??」
 柳生が武器を手に取ろうとしたが、彼はなんと武器を装備していなかった。猟兵たちは装備は持っていても、活性化しておかねば効果を発揮しないのだ。
「俺としたことが迂闊でした……! こ、こうなったら!」
 何を思ったのか、柳生はうどん会場へダッシュ! そしてザルに盛られたうどんを持って戻ってきた。
「これでどうですか!?」
 ちょっともったいないが、生のうどんを落ち武者たちへ投げ付けたぁ~!!
 すると、敵は茹でる前のうどんに群がり始めたではないか!
「う、うううううどおおおおおんんんんんん!」
「茹で、茹でられ、てないぃぃぃ!?」
「無念、無念なりぃぃぃ!!」
 落ち武者たち、うどんの執念が大きすぎて知能指数が地に墜ちているのかもしれない。動きが完全にゾンビだし。
「やるじゃねぇか! おかげで足が止まった、オラァ!!」
 黒金の炎の斬撃がまた1体の落ち武者を焼き切った。
 その時、会場から離れた火の見櫓から鐘の音が!
「何だと、火事か!?」
「いえ、どこも煙が上がっていないようですが? これは一体……?」
 黒金と柳生が火の見櫓を見上げれば、そこにはユキと御狐の姿が!
 ユキはサウンドデバイス・セイレーンを使用し、両手の腹話術人形で周囲に声を轟かせ始めた。
【これよりー、日々ご勤めなさっている武士の皆様限定でー、年明けうどんの無料ふるまいを始めまーす!】
 テレビウム型の腹話術人形テレ彦さんが喋りだすと、今度は白い腹話術人形ナノ山さんが元気よく告知を始めた。
『沢山の量を用意しておりますのでー、奮ってご参加下さーい!』
 これに落ち武者たちが火の見櫓へ振り向き咆哮!
「うどん、うどんが食えるぞぉぉぉおおおっ!?」
 まんまとユキの陽動作戦に乗っかるオブリビオンたち。のこのこと火の見櫓付近に近付いてきた落ち武者たちにユキは指を指し向けると、彼女の周囲に0と1のノイズの歪みが発生!
「ミサイル、露払いをお願い……!」
 歪みから85本もの誘導ミサイルを搭載したマイクロミサイルコンテナを召喚!
「よかった……。普通のお侍さんは、いない……ね……?」
 ユキのARスクリーンに浮かび上がる01のデータベース!
 発射プロトコル起動、標的ロックオン、追尾シークエンス発動。
 システム、問題なし(オールグリーン)!
「ミサイル、一斉発射(フルファイア)……!」
 刹那、火の見櫓の真下で紅蓮の花火が爆ぜる!
 落ち武者たちは断末魔を挙げることなく焼き焦がされ、爆ぜ吹き飛ぶ!
 それを眺めていた御狐が慈悲深い笑顔を湛えていた。
「ところで落ち武者達よ、うどんはふわっふわのとコシのあるやつ、どっちが好きかの? まあ答えは聞いてないが」
 御狐がダメ押しとばかりにユーベルコード『荒魂顕現』を発動!
「全員、大地の波に飲み込んでくれようゾ!」
 突如として発生する超局地的大地震! 辛うじて爆炎を逃れた落ち武者たちは、うねり迫る地割れに飲まれて奈落の底へ滑落していったのだった。
【うわー、ちょっとやりすぎなんじゃー??】
 ユキの操る腹話術人形テレ彦さんの不安そうな言葉に、御狐は目を逸らしながら言った。
「ん? 知らなーい。わし知らなーい!」
 見渡せば、周囲の長屋も割と悲惨なことになっていた。うどん会場から離れていて本当に良かった、と内心、御狐はヒヤヒヤしていた。
 だが当然、この地割れで二人が登っている火の見櫓も無事ではすむはずがなく……。
「た、倒れるのじゃ~!? 飛び移るぞ、ユキ殿!」
「……わー」
 2人は火の見櫓ごと、最後まで生き残った落ち武者を圧壊したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『用心棒』

POW   :    剛なる居合い
【居合い 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    飛刃縮地の構え
自身に【修羅の気 】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    死者の誘い
【用心棒が殺した死者 】の霊を召喚する。これは【悲痛な叫び声】や【生前持っていた武器になりそうな物】で攻撃する能力を持つ。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠犬憑・転助です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


なんやかんやで、うどん落ち武者集団を全滅させた猟兵たち。
 そんな彼らの前に現れたのは、異様な覇気を纏う用心棒の男だった。
「我は骸の海より舞い戻った、うどん大好き用心棒なりぃぃぃ!!」
 お前もうどんかよぉぉぉおおおっ!?
「そのうどんはすべて、この我が貰い受ける! 邪魔立てするならば、斬る!」
 オブリビオンの用心棒は刀の柄に手を掛け、猟兵たちの動きを伺っている。
 どうやら、こいつが先程の落ち武者たちを城下町へ放った張本人のようだ。
 さあ、諸君! 年明けうどんを堪能するのは猟兵たちだということを、このオブリビオンの命をもって思い知らせてやるのだ!
ガイ・レックウ
【SPD】で判定
『最初っから…全開だぁぁ!!』

叫んだ後に【獄炎解放『爆心』】を使用し、妖刀に封じ込められた呪詛の炎を纏った後、【フェイント】をかけながら、ドラゴンランスで【串刺し】にしたり、炎刀『鬼刃丸』と妖刀『ヴァジュラ』での【2回攻撃】を叩き込んだりしていくぜ
相手の周囲を駆け巡り、【クイックドロウ】を撃ち込んで動きを封じながら、【フックシューター】でワイヤーを射出し、多角的な動きで連続して攻撃を仕掛ける
相手の攻撃に対しては【見切り】で見極めて避けるようにするぜ



わざわざ、うどんを食べたいがゆえに骸の海から全力でやってきた用心棒。彼がそこまでうどんを欲する理由は、猟兵たちの知る由もない。だが、斬ると言われた以上、既に戦闘は始まっている。
「どうした? うどんを欲する我の気迫に怖気づいたか? ならば、我から仕掛けさせて……」
「最初っから……全開だぁぁ!!」
「ちょ、待てっ!? 人の口上中に割って入るなぁぁぁ!?」
 ガイ・レックウ(流浪の剣士・f01997)の裂帛の叫びとともに放たれた剣戟を、刀の峰で受け止めた用心棒がブチキレた。
「貴様ァ!? 我が気持ちよく前口上を行っている時に突撃してくるとは、流儀がなっとらんぞ!?」
「我が刀に封じられし、炎よ!! わが身を包み、すべてを焼き尽くせ!!」
「だから人の話を聞けェッ!? なんて奴だ!?」
 ガイは用心棒の言葉など全く耳を貸さずにユーベルコードの獄炎解放『爆心』を発動! 自身に妖刀に封じ込められた呪詛の炎を纏うと、高速移動を実現!
 独りだけガチで用心棒を殺しにかかってくるガイに対抗すべく、用心棒もユーベルコードの飛刃縮地の構えで対抗。奇しくも同系列のユーベルコード。正面からぶつかれば、格上の用心棒の方が競り勝ってしまう!
 だが、ガイはフェイントを織り交ぜながら、刀ではなく槍で串刺しにせんと試みたり、刀『鬼刃丸』と妖刀『ヴァジュラ』の二刀流での2回攻撃を仕掛けてきたりと、幅広い戦術で用心棒を翻弄。更に相手の高速移動に対応できるようにクイックドロウで敵の動きを牽制しつつ、フックシューターを近くの軒先に引っ掛けて三次元殺法を披露。
 ガイの行動がガチすぎる。
「チィッ!? だが所詮は格下! 我の本気をもってすれば、こんな小細工など……!」
 用心棒がガイの胴体へ斬撃による衝撃波を放射!
 しかし、ガイは既にその攻撃を見切っていた! サイドステップ回避!
「燃え尽きろぉぉぉ!」
 ガイの刀から放たれる煉獄の炎と斬撃が、用心棒を真一文字に斬り付けた!
 用心棒の傷口が焦げる!
「さすがは猟兵、侮れぬな!」
 まずがガイの一撃が用心棒を捉えた。ここから猟兵たちは更に追撃を掛けてゆく!

成功 🔵​🔵​🔴​

御狐・稲見之守
さっきの集団戦、ひどかったネ!(倒壊したやぐらを見ながら)
ま、結果おーらいおーらい。

[WIZ]さて、うどん食いたいがために落ち武者を放つ阿呆など疾く片付けようゾ。
ワシうどん早く食べたいし。
UC「七星七縛符」、【破魔】の力を以てその術封じさせてもらおうかの!
捕縛後は他の猟兵達の手で焼くなり煮るなり。
うどんは焼いても煮ても良いのじゃ。

……うどん大好き用心棒よ、最後にひとつ聞いておいてやろう。
ふわっふわのとコシのあるやつどっちが好きかの?

ワシはふわっふわな方が好きじゃの。


ユキ・コシイ
あの気迫…剣に明るくない私でも分かる、相当の達人…。
ここは作戦を有利に進めるべく、私は支援に回る。

さて…皆様ご清聴を。本日のユーベルコード・【サウンド・オブ・パワー】の歌詞は…「おうどんたべたい」という気持ちを紡いだ歌詞で…構成しました。
この歌を聞いて…おうどんが食べたい気持ちに…共感した?共感したなら…みんなで…あのお邪魔用心棒を、打倒しましょう。

…え?このユーベルコードだと相手もパワーアップさせちゃう…?
ふふふ、私に…策が。ここに一つ…美味しそうなおうどんを用意しました。
おうどん食べたい気持ちが強すぎる用心棒は…もうおうどん食べた過ぎて、戦いに集中出来ないんじゃないかな?


黒金・華焔
まぁーたうどんに狂わされた奴が出てきたよ
うどん好きを自称するくらいだ、ちっとはコシがあるんだろうな?

こっちはもう食前の運動済ませてるんだ
めんどいからアイツの相手は式神に任せる
黒式術・氷刃双極を使って二体の式神を召喚(【高速詠唱】)
氷雨、白刃、戦の時間だぜ

戦闘では白刃を最前線に立たせ、氷雨は後方から氷術で援護させる
私自身は後方に陣取る事でなるべく攻撃を受けにくいようにしつつ、
敵の動きを観察して適宜指示を出していくぜ(【情報収集】【戦闘知識】)
万一私が敵に攻撃された場合は回避に専念するか(【見切り】)
周りに猟兵がいるなら協力してさっさと敵を片づけるぜ



一方、御狐・稲見之守(お稲見さん・f00307)とユキ・コシイ(失われた時代の歌い手・f00919)は、うどん大食い会場へ急行していた。
「さっきの集団戦、ひどかったネ! ま、結果おーらいおーらい」
 倒壊した火の見櫓の残骸をチラリと振り返って見遣る御狐。大丈夫、こういう時のための『天下自在符』だ。便利だね。
 ふたりは会場に戻ってくると、かのうどん大好き用心棒が黒金・華焔(黒の焔・f03455)と対峙している最中であった。
「貴様、うどんを寄越さぬと斬るぞ!」
「まぁーたうどんに狂わされた奴が出てきたよ」
 やれやれと思わず肩を竦めてしまう黒金。だが、すぐに表情は愉悦に満ちてゆく。
「うどん好きを自称するくらいだ、ちっとはコシがあるんだろうな?」
「その言葉、そのまま返させてもらおう。いざ、尋常時に勝負ッ!」
 用心棒が臨戦態勢に入ると、周囲の空気がチリチリと焼け付くような緊迫感に包まれる!
(あの気迫……、剣に明るくない私でも分かる。あれは、相当の達人……)
 ユキは用心棒の凄みに、これがただの妙ちくりんな依頼とは違う事を悟った。そう、キマイラフューチャーとは違うのだ……! 色々と動機はアレだが、割と戦闘はガチ寄りなのだ!
 ここで黒金が黒焔の書を開き、高速詠唱の構え。
「だが、こっちはもう食前の運動済ませてるんだ。めんどいから戦闘は式神に任せる」
 黒金の放った呪符が2つ、宙を舞いながら黒い炎を纏ってゆく!
「――願うは極武。其は頂を求め戦う者。氷呪を紡ぎ、鋭刃を振るい闘う者」
 呪符が姿を変え、氷術師型式神『氷雨』と剣豪型式神『白刃』が黒金の目の前に出現!
「起きろ、氷雨、白刃。戦の時間だぜ」
 目を見開いた2体の式神は、すぐさま用心棒に襲い掛かった!
「なめられたものよな。我が剣だけしか扱えぬと思うたか!」
 用心棒の纏う殺気が禍々しく渦巻くと、自身が殺した死者の霊を召喚したのだ。
「これで2対3、いや、どうやら貴様は攻撃に参加できぬとみた。ゆえにこれで数は互角!」
「ハッ、数だけは、な? 実力は私の方が上だぜ! 切り込め、白刃!」
 剣豪型式神の大太刀が、呼び出された死者の霊を無視して用心棒を斬り付けた!
 更に後方から氷術師型式神が氷柱の針を射出して用心棒を前に出さないように牽制する。
「その調子だ、氷雨、白刃! 奴の攻撃は居合から派生するぜ。だったら氷雨は射程外からそのまま攻撃、白刃は斬り伏せられる前に懐に飛び込んでぶった斬れ!」
 黒金の戦闘指示は的確で、用心棒を徐々に圧倒してゆく。
「ぐぬぬ、やるではないか! だが我にばかり構っていてよいのか?」
 召喚された死者の霊が黒金を直接狙う! 悲痛な叫びを上げながら振り下ろされる霊の凶刃! だが黒金も黙って一太刀受けるわけにはゆかない。身を翻して回避に専念!
「そんなヘボな攻撃が当たるかよ! ってなんで武器が蕎麦切り包丁なんだ!?」
「その者は蕎麦屋だった故、うどん屋の主人に依頼されて我が殺したのだ!」
「そんな理由で依頼する方も殺す方も大概だな!?」
 呆れ返る黒金だった。
 そこへ割って入る御狐とユキ。
「遅れてすまぬ! 加勢するゾ!」
「私は……サポートに、入る、ね……?」
 早速、ユキはサウンドデバイス各種と、ヘイローと呼ばれる不思議な輪っか核種を起動させ、ドローンから照射されるスポットライトが彼女の照らせば、そこはもうユキの特設ステージと化す。
「さて……皆様ご清聴を。本日のユーベルコード『サウンド・オブ・パワー』の歌詞は……“おうどんたべたい”という気持ちを紡いだ歌詞で……構成しました。この歌を聞いて……おうどんが食べたい気持ちに……共感してね?」
 それでは、歌っていただきましょう。
 ユキ・コシイさんで、『U・D・O・N』です! どうぞ!
「ウ・ウ・U・DO・N! ウ・ウ・U・DO・N!」
 流れてきたのは軽快なユーロビート。それに合わせてダサカッコいいヒップホップダンスをノリノリで踊りだすユキ。
「ちゅちゅちゅ~ちゅちゅちゅ~る! ちゅちゅちゅ~ちゅちゅちゅ~る! ちゅちゅちゅ~ちゅ~るるぅ、おうどん美味しい! U・DO・N! イナニワ、ミズサワ、サヌキ!」
 その衝撃的な歌詞に、用心棒はおろか黒金と御狐も戦闘を忘れて呆然。普段の声量からは信じられないほどパワフルでエモーショナルなユキの歌声も相まって、サムライエンパイアにグルーヴが生まれてゆく。ユキの白熱ライブはまだまだ続く。
「かぁもんべいべ~おうどん! トッピング種類フリーダム!」
 サビまで来ると、3人はもはやライブに釘付けになって熱狂していた。うどん好きのシンパシーがそうさせたのだろう。さすがは『歌で人や機械を洗脳する』という設定のバーチャルキャラクター、本領発揮である。
 歌い終わり、一礼したユキがニコリと微笑んだ。
「……共感、した?」
「うおおおおおおっ!! ユキりんんんっ! 世界一可愛いで御座候ぉぉぉ!」
 用心棒、お前が共感するのかよ!?
「ユキ殿。ワシと華焔殿も共感して戦闘力が増強したのじゃが、敵のあやつまで強化してどうするのじゃ?」
 御狐の疑問はもっともであった。現に、呼び出された死者の霊(蕎麦屋の主人)が包丁をめっちゃ元気に素振りしているからだ。今なら160キロの剛速球もフルスイングで叩き斬れそうな勢いだ。
「心配、御無用……。こんなことも、あろうかと……。じゃーん」
 ユキはいつの間にか出来立てのうどんが盛られた器を両手に持っていた。
「用心棒さん……、応援、ありがとう、ね?」
 何を思ったのか、ユキは用心棒へうどんを差し出したのだ。まさに敵に塩ならぬうどんを送る行為だ。だが、これはユキの作戦だった。
「なんとっ!? ユキりんが我に直接うどんををををっ!? 尊いっ! 誠に尊きかなぁ!?」
 感涙にむせび泣く用心棒は、すっかり猟兵との戦闘を二の次にしてしまっている。これこそがユキの目論見、名付けて『我、うどんが食べたすぎて戦いたくないでござる』作戦!
「それじゃ、みんなで……あのお邪魔用心棒を、打倒しましょう」
 意外とえぐい作戦だった。
「まぁ、そのおかげでワシは余裕で七星七縛符をお見舞いできるのじゃがな? ほれ、破魔の力で死者の霊よ、立ち去れ!」
 御狐が七星七縛符を用心棒の背中に張り付けると、素振りをしていた蕎麦屋の店主が秒速で成仏していった。さらば、蕎麦屋の店主!
「なっ!? 我の術が封じられただと!?」
「そういうこった! 行け、氷雨、白刃!」
 式神2体にボコボコにされる用心棒に対して、御狐が尋ねた。
「ところでうどん大好き用心棒よ、ふわっふわのとコシのあるやつどっちが好きかの? ワシはふわっふわな方が好きじゃの」
「愚問なり! 我はしこしこのコシあり派で御座候!」
「華焔殿、ちと強めに灸をすえてやって良いゾ」
「もとよりそのつもりだぜ!」
 このあと、用心棒はめちゃくちゃ式神に殴られたけど、まだまだ健在であった!
 もっと猟兵たちが殴らないとだね!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ガイ・レックウ
【SPD】で判定
いい加減しぶといな……俺もうどん食いたいんじゃあ!!だからさっさとぶっ飛ばす!!
ユーベルコード竜騎召喚術『ドラグライド』によって黒き2本ヅノのドラゴン召喚し、それに飛び乗った状態で突進。
【クイックドロウ】の後に自前のアサルトウェポンで【2回攻撃】して動きを封じながらドラゴンランスで【串刺し】にして引きずりまわすぜ!!
串刺しから逃れたら……そのまま突進して轢くぜ


シル・ウィンディア
…いや、うどんを独り占めするのはどうかと

ま、まぁ、とりあえずは…
そんな一人占めする人は、ここで止めさせてもらうからっ!

…一応、シリアスで行っていいんだよね?

二本の光刃剣を前後に結合させて、ダブルブレード状態で左手に持つね
右手には、風精杖『エアリアル』を持つよ

ヒット&アウェイで一撃離脱
攻撃時や回避時は【空中戦】で空中も使って、三次元機動で相手を翻弄するね。
攻撃は【二回攻撃】で連撃をお見舞いっ!
攻撃の隙は与えず、ただ、反撃の兆しがあれば即引くよ
回避は【見切り】を使用
当たりそうな時は、左手の光刃剣を回転させて
シールドとして使うね

隙を見せたら【高速詠唱】【全力魔法】の
エレメンタル・ファランクスを撃つよ


エウトティア・ナトゥア
SPDを使用します。

琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)さんと一緒に戦います。

琥珀側さんと連携しつつ突撃して攻撃します。

これ以上、城下町とうどんには手を出させないのじゃ!

「投擲」「援護射撃」「見切り」「第六感」使用。
用心棒をもっと殴る為に突っ込むかの。
レニー殿の行動に合わせて、用心棒に駆け寄り第六感で攻撃を見切り黒曜石のナイフを投擲して援護射撃じゃ。
ナイフの投擲で隙を作った後、噛みつき攻撃で食らいつくとしようかの。
聖獣よ!あの狼藉者を食い散らかしてやるのじゃ!さっさと終わらせて、わしはうどんを食い尽くすのじゃ。


琥珀川・れに
エウトティア(f04161)と一緒に。
先に入ったシル(f03964)も友人なので可能ならば一緒に。

「ウ・ドン、なんだか異国の首領のような響きだ」

技能【先制攻撃】で剣で勝負を仕掛ける
「僕の剣さばきはウドンのように細く!
薙ぎ払う敵は薬味のように細かく!」
「喰らってみるかい?僕の麺づくり」

あとは、ウドンには出汁が必要だな?
これを出汁(フォン・ド・レニー)に見たてよう
UC【贄の天涙】
美味しく食事をする為には皆が元気でなければならないからね

「これでジ・エンドだ。」
「エウトティア、さあ僕のウドンを召し上がれ」

「ところでウドンってどんな味なんだ?僕も食べたいな」

(アドリブ・省略ご自由に)


ユーザリア・シン
さて終幕かの。盛大にWIZとユベコで踊るか。参るぞ希望の猟兵、そしてこの場に眠るうどん好きの霊たちよ。
さて。
うどんに対する情熱いたく妾に響いたぞ、骸の海より来る過去。されどそなたの過ちは、そなただけでうどんを食おうとしたことよな。
ただの麺一本で、うどんはうどんを形作れぬ。
無数の麺が器に揺蕩う事で、この珠玉は現れるのだ。
翻って、それを食う我らがどうして一人で居られよう。
どうして一人で年を明けることが出来るであろう。
そなたらは、そこが抜けておったのだな。
故に、どれだけ食ろうてもうどんに対する飢えが消えぬ。
哀れよな。
故に救うぞ。
妾の、我らの傲慢により、そなたらへ滅びの慈悲を進ぜよう。



用心棒のうどんへの執念は凄まじかった。
 あれだけのユーベルコードを猟兵から立て続けに喰らい続けていても、その目に闘志が漲っているのを猟兵たちは思い知る。
「この世のうどんは、全て我の物なりィ! その野望のためなら、寿命を縮めることも厭わぬ!!」
 用心棒の飛刃縮地の構えの前に、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)が冷静に言葉を返した。
「……いや、うどんを独り占めするのはどうかと思うけど」
「ぐぬっ!?」
 用心棒、10歳のエルフ少女の正論に思わず言葉が詰まる。
「くっ!? おのれ小童! いい年したオッサンがうどんを独り占めしたいからって駄々こねてるのって、とってもみっともないんですけど骸の海へ帰ればプププーって言いたそうな顔をしおってからに!」
「そんなこと一言も言ってないし思ってもいないよ?」
 またも冷静にツッコミを入れるシルに、用心棒は若干涙目だ。
「というか、それって自分でそう認識してるってこと?」
 はい、シルさんの追撃入りましたーっ!
 メンタルブレイクを起こした用心棒は、嗚咽を漏らしながら10歳児相手に猛反論しだした。
「う、うるさい! わ、我はうどんが食えずに一度死んだ身なり! 蘇りの好機を得て、うどんを欲して何が悪いぃぃぃ!? おぅおうおうおう~っ!」
 もうなんだか、コイツにうどんを食わせて大人しく帰ってもらった方が一番早いんじゃね?
 そんな空気の中、シルは用心棒を指差して高らかに宣言した。
「ま、まぁ、とりあえずは……、こほん、みんなが楽しみにしている年明けうどんを一人占めする人は、ここで止めさせてもらうからっ!」
 どーんっと啖呵を切ったシル! ここで猟兵たちが本来の使命を思い出し、各々が武器を取って用心棒と対峙する。そしてシルは小声で隣にいる人物に尋ねた。
「えっと、一応、シリアスで行っていいんだよね?」
 めっちゃ空気読んでたよ、この子。
 そして、尋ねた相手はガイ・レックウ(流浪の剣士・f01997)。今まで他の猟兵が割と脱力している中、彼はガチ・オブ・ガチの戦闘をこなしてきた猟兵ガチ勢である。
「ん? ああ、別に良いんじゃないか、シリアス?」
 ガイはドラゴンランスを構えてニヤリと好戦的な笑みを浮かべる。
 やはり、今回も彼はシリアスな流れで戦闘に臨むのだろうか?
「あの用心棒、いい加減しぶといな……! 俺もはやくうどん食いたいんじゃあ!!」
 シリアスが死んだぁぁぁぁーっ!!!!
「だからさっさとぶっ飛ばす!! いくぜっ、うどんのためにっ!!」
 ガイは食欲全開でユーベルコードの竜騎召喚術『ドラグライド』を発動させると、3.5mの砂漠を統べる黒き双角の竜を召喚! すぐにガイは竜に騎乗すると、そのまま用心棒へ突撃を開始!
 用心棒の高速移動に対してAW01-2カスタム(突撃銃型アサルトウェポン)のクイックドロウで足止めを試みる。用心棒の進行方向を銃弾が遮り、一瞬だけ用心棒の動きが止まる! そこをすかさずもう一度クイックドロウ!
「甘いわぁっ!!」
 だが、用心棒の放った斬撃の衝撃波が銃弾を切断!! 返す刀でガイへ向けて衝撃波を放たんとする用心棒!
「そうはさせぬ! これ以上、城下町とうどんには手を出させないのじゃ!」
 エウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)が黒曜石のナイフを投擲して援護射撃!
「ぬぅう!?」
 すかさずナイフを刀身で受ける用心棒へ、今度は琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)が精霊属性を宿す細身の魔法剣『エペ ド ルーン』を抜き払い、風のように素早く先手を取った!
「僕の剣さばきはウドンのように細く! 薙ぎ払う敵は薬味のように細かく!」
 用心棒の高速移動にも負けない速度で剣を繰り出し、まるでうどんの生地を切りそろえるかの如く精密な太刀筋を披露してゆく琥珀川!
「ウ・ドン、なんだか異国の首領のような響きだ。どうかな、君? 僕の麺づくり、喰らってみた感想は?」
「ぐぬぬ、なんたる精密で高速な動作! まさか貴殿、時を止めたか!?」
「冗談も大概にしてほしいね。僕がオラオラなわけないじゃないか」
 フェンシングの動作の要領で用心棒の刀剣を弾いたその時、琥珀川は友人2人にすかさず目配せ。それに応えるべく、シルとエウトティアが動く!
 シルは光刃剣『エレメンティア』と精霊剣・六源和導を前後に結合させて握り込む。これぞダブルブレード式光刃剣! そして右手に握る風精杖『エアリアル』で風の精霊エアリィの力を借りて宙に浮かんだ!
「合わせるよ、エウトティアさん!」
「承知したのじゃ、シル殿! 偉大なる始祖の聖獣よ。我が氏族との盟約によりその力を顕せ! あの狼藉者を食い散らかしてやるのじゃ!」
 エウトティアはユーベルコードの部分顕現・盟約の聖獣を発動! 自身の右手を黄金の巨狼の頭部に変形し、噛みつき攻撃!
 用心棒は尚も飛刃縮地の構えで対抗するも、シルの空中三次元殺法による二連斬撃に阻まれ、徐々に劣勢になってゆく。更にエウトティアの黒曜石ナイフ投擲の牽制も入り、身動きを厳しく制限される用心棒!
「猟兵どめ! 小癪な、束で掛かってきおって!」
 2人の連撃に、満身創痍の用心棒は遂に足を止めてしまう。
「今だよっ! 闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ…。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
 シルのユーベルコード、エレメンタル・ファランクス発動!
 虚空から100本もの火・水・風・土の4属性の魔力砲が出現! シルが用心棒を指差し、魔力を解放!
「全門、撃てぇーっ!!」
 容赦なく用心棒に降り注がれる魔力砲撃! もはや対人ユーベルコードの域を超越した規模の攻撃に、居合わせていた猟兵たちは唖然としてしまう。
 土煙に覆われた目の前が徐々に晴れてゆく。
「やったか!?」
 琥珀川が土煙の中を注視したその時だった。
 用心棒がいきなり、土煙の中からエウトティアへ向けて飛び出してきた!
「ぬわーっ!?」
 一太刀浴びたエウトティアがその場で膝を付く! 絶体絶命!
 だが、そこへ突き出されるドラゴンランス!
「俺を忘れちゃ困るぜ!? オラァッ!!」
 ガイの槍の一撃が用心棒の右肩を貫通! そのまま竜で引きずり回し始めた! 結構エグい攻撃だが、おかげでエウトティアと用心棒の距離が離れた。
「大丈夫かい、エウトティア? さあ、僕のウドンを召し上がれ。僕の血をウドンの出汁(フォン・ド・レニー)に見立てよう」
 琥珀川はユーベルコードの贄の天涙(サクリファイス・ブラッドレイン)を使用。
「この血は神の導きによって僕に捧げられた贄達の涙。神からいただいた物は分け与えよう」
 自身の血をエウトティアへ雨のように撒きはじめると、見る見るうちに彼女の傷が急速に塞がってゆく! 代償として琥珀川は消耗するが、エウトティアが戦線復帰することでアタッカーの欠員を免れることが出来た。
「しかし、あの魔法砲撃を用心棒はどうやって凌いだのだろう?」
 琥珀川が、ようやく晴れた土煙のあった場所を今一度目視してみれば、先程成仏したはずの蕎麦屋の主人が黒焦げになってその場に倒れていた。
「なんてことよ。蕎麦他の主人の霊体を盾にして、あの魔法弾の雨を凌ぎ切ったとぬかすか、あの用心棒は……!」
 実はさっきから戦況を伺っていた猟兵、ユーザリア・シン(伽藍の女王・f03153)がコメント。
 ようやく重い腰を上げて戦闘に参加する模様だ。
「さて終幕かの。盛大にWIZとユベコで踊るか。参るぞ希望の猟兵、そしてこの場に眠るうどん好きの霊たちよ」
 ユーベルコード『狐と踊れ(ダンシング・マハラニ)』発動!
「踊っているのでないのなら、踊らされているのだろうよ。時に……」
 ダンピールの聖女王は、ヒールをカツンカツンと鳴らしながら、ドラゴンランスで地面に張り付けになっている用心棒に歩み寄る。
 それはまるで、死刑囚に刑の執行を言い渡す獄卒めいて不遜で神々しく、また戦慄を呼び起こすさまであった。
「用心棒よ。おぬしのうどんに対する情熱いたく妾に響いたぞ、骸の海より来る過去。されどそなたの過ちは、そなただけでうどんを食おうとしたことよな」
「そもさん! それは如何なる意味なりや!? 答えよ!!」
 用心棒の問い掛けに、ユーザリアはすかさず返答。
「説破、でよかったであるか? ふむ、理解できぬか? ただの麺一本で、うどんはうどんを形作れぬ。無数の麺が器に揺蕩う事で、この珠玉は現れるのだ。翻って、それを食う我らがどうして一人で居られよう。どうして一人で年を明けることが出来るであろう。そなたらは、そこが抜けておったのだな」
「なん、だと……!?」
 いまさら用心棒は気が付いたと言わんばかりの顔で驚愕していた。
「では、我のこの欲求は、何ぞや!?」
「それ故に、どれだけ食ろうてもうどんに対する飢えが消えぬ。……実に哀れよな」
「そう、であったか……」
 ユーザリアの弁舌に、用心棒は自身の欲求の正体を見出してしまった。
「我は、うどんを独り占めしたかったのではなく、皆で団らんとなって食べるうどんが、妬ましかったのであったか……!」
「ようやく気が付いたか。故に救うぞ。妾の、我らの傲慢により、そなたらへ滅びの慈悲を進ぜよう」
 ユーザリアが呼び出したバックダンサーが、踊りながら一斉にうどんをすすりだした! そのあまりにも芸術的なパフォーマンスに、用心棒は恍惚の笑みを浮かべて天を仰ぐ。
「猟兵たちよ……。我は、間違っておったようだ……。もう、後悔など微塵もない……。この満ち足りた心のまま、我は骸の海へ帰るとしよう……」
 用心棒の身体が、バックダンサーのパフォーマンスの尊さによって光の中に掻き消されてゆく!
「さらばだ、猟兵たち。年明けうどんを、存分に堪能するがよいっ!!」
 そのまま光の粒子となって、用心棒は天に昇って行ってしまった。
 それを見送るユーザリアをはじめとする猟兵たち。
 うわぁ、なんだかイイハナシダナー!!
「って、なにこれぇぇぇぇぇぇっ!?」
 唯一、シルのツッコミが虚空に轟き渡るのだった。
 とにかく、これで猟兵たちは勝利し、ようやく年明けうどんの大食い大会を楽しむことが出来るぞ!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『大食い大会!』

POW   :    大食いは気合。どんなに満腹でも、決して手をとめず最後まで諦めない!

SPD   :    大食いは速さ。満腹感で手が止まる前に、次から次へと口に入れる!

WIZ   :    大食いは戦略。完璧なペース配分で、無理なく華麗に食べ進める!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


なんやかんやあったが、ようやく、よ~やくっ! うどんの大食い大会が開催される。
 勿論、猟兵たちは城下町を守ってくれた立役者として特別枠での参加が可能だ。
 こっそり観客の中にグリモア猟兵のレモンがいるが、特に声を掛けられない限り大人しく応援しているだろう。

 さぁ、猟兵諸君! ここからはガチの大食い大会だ!
 年神様を目指して、優勝をもぎ取るのだ!!!
ガイ・レックウ
(SPD)で判定
大食い大会も優勝してやるぜ!!
満腹感で満たされる前に次から次に猛スピードでうどんを食べまくる!!
目指せ!!一位!!



遂に始まった年明けうどん大食い大会!
 一般参加者の町人や武家の関係者が連ねる中、猟兵たちも数名、その顔ぶれの中に加わっていた。
 どんどんっ!
 太鼓の音の合図とともに、参加者が一斉にうどんをすすり始めた。
 おっと! ガイ・レックウ(流浪の剣士・f01997)がまずは先制逃げ切りを画策して、猛スピードでうどんを平らげてゆくぞ!!
「大食い大会も優勝してやるぜ!!」
 その意気込み通り、ガイの高速うどんすすりは観客の注目を一点に集めていった。
「あのあんちゃん、すげぇ勢いだなっ!? あっという間に器が空になっちまいやがるぜ!!」
「胃袋に風穴が開いてるんじゃないかい? どんどん吸い込まれてゆくねぇ!」
 ガヤがわいわいと騒がしくなってきたころ、ガイは己との騙し合いに集中していた。
(俺の胃袋が満腹感で満たされる前に! 次から次に猛スピードでうどんを食べまくる!! 押し込むんだ!! スピードを活かして胃袋に全部流し込めば、脳が満腹を感じる前に完食できる!!!)
 なんという己とのチキンレース! 彼は今、脳の神経伝達物質よりも先読みして食欲を優先させているのだ!
(俺は優勝する! 目指せ!! 一位!!)
 猟兵ガチ勢のガチ過ぎる大食いっぷりに、観客は惜しみない声援をガイに送り続けてゆく!!
 だが、勝負の行方はまだまだ分からない。他の猟兵たちの動向も注目だ!

成功 🔵​🔵​🔴​

黒金・華焔
ようやく仕事も終わりか
ま、それなりに楽しめたよ
さぁて……いよいよ本命、飯の時間だな

大食いとは言っても楽しんで食うのが一番だな
私はうどんが腹いっぱい食えればそれでいいし
一応、周りの奴らのペースを観察して私が勝つ為に必要な量を計算、
そこからペース配分を決めるぜ(情報収集、見切り)
自分の許容量的にきつそうならスッパリ切り替えて無理はしない方針

後は適当にその辺の奴と味の感想とか語り合うとするか
今回は良い息抜きになったよ



 戦闘が終わり、苛烈に戦闘を行っていた黒金・華焔(黒の焔・f03455)にも安らかな表情が戻った。
「ようやく仕事も終わりか。ま、それなりに楽しめたよ。さぁて……いよいよ本命、飯の時間だな!」
 運ばれてきた年明けうどんに、これこれ、と思わず笑みがこぼれる黒金。
(大食いとは言っても楽しんで食うのが一番だな。私はうどんが腹いっぱい食えればそれでいいし)
 無理をしない範囲で楽しもうという方針の黒金だが、きちんと周囲の参加者の様子を観察し、一杯に掛けるペース配分を頭の中で計算していた。
「よし、大体判ったぜ。そろそろ食うか!」
 黒金の食べっぷりは派手さは無いものの、一定のペースを崩さずに杯数を重ねていった。気が付けば、かなり上位の集団で競り合う状況に。
(自分の許容量的にきつそうならスッパリ切り替えて無理はしないつもりだったが……)
 参加者の中で、一番乗りで10杯目に到達した黒金は感嘆の声を上げる。
「こんな美味いうどん、なかなかお目に掛かれねえよな! 折角だし、もうちょっとだけ食っておくか!」
 そう、この年明けうどん、めちゃくちゃ美味いのだ。正月のおめでたい節句の食べ物ゆえか、金に糸目を付けずに最高級の食材をふんだんに贅沢に使用した、この年明けうどんは参加者全員を虜にしていた。
 結局、黒金は20杯まで食べたところで、制限時間に余裕を残したまま箸を止めた。棄権ではなく、これ以上のお代わりをせずに休止すると主催者に告げたのだった。
「ごちそうさん! うどんのコシと喉越しもさることながら、やっぱり出汁が美味いよな! あんたもそう思うだろ?」
 黒金は隣で棄権した呉服問屋の若旦那と、しばしこの年明けうどんの美味さについて語り合うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御狐・稲見之守
ユーザリア殿のこと、今度からうどん妖怪とでも呼ぼうかの…(ずるずる) というか、ある意味うどん大好き用心棒との相手で既にお腹いっぱいな感があるのう。(ずるずる)

[WIZ](ずるずる)ん、大食い大会?(んぐんぐ)そんなもの(ずるる)(もぐもぐ)……まあ、興味はないが(ずるずる)あ、おかわりもう一杯な。かーもんべいべーおうどん。

ところでMS殿はどんなおうどんが好きかの?


ユーザリア・シン
では食うか。むろんこの世全てのうどんの為にWIZで優勝は狙っていくし、それはそれとして味を楽しもう。なにせもう勝ってるのであるしな。
稲見のもユキも、見事な働きであったではないか。(ズルルーッ!)それだけではない、皆のうどんに対する熱意なくば(ズルルーッ!)このように暖かなうどんは茹であげることが出来なんだであろう。げに美しきは絆の(ズルルーッ!)チカラであろうな。うむ、うむ。



 次々に一般の挑戦者が脱落してゆく中、涼しい顔でうどんをすする猟兵女子2名がいた。
「では食うか。むろんこの世全てのうどんの為に優勝は狙っていくし、それはそれとして味を楽しもう」
 器用に箸を使ってうどんを食すのはユーザリア・シン(伽藍の女王・f03153)だ。彼女はまるで普段の食事を楽しむが如く、だが確実にペース配分を計算しながら杯数を稼いでいた。
「なにせ、妾たちはもう勝ってるのであるしな。ああ、お代わりだ」
 何食わぬ顔で給仕役の町娘に、追加のうどんを持ってこさせてご満悦のユーザリア。
 それを隣で目の当たりにした御狐・稲見之守(お稲見さん・f00307)は、すごいものを見てしまったという顔付きで呟く。
「ユーザリア殿のこと、今度からうどん妖怪とでも呼ぼうかの……」
 ずるずるぅ、と御狐はうどんを平らげる。そして、先程の戦闘を振り返る。
「というか、ある意味、うどん大好き用心棒との相手で既にお腹いっぱいな感があるのう。……よもや、舞踊の尊さが刺さって決着が付く展開など、誰も想定しておらぬゾ?」
 ずるるるるる~っ、とすすりきると、御狐はお代わりを要求した。
 ユーザリアは穏やかな笑みを浮かべ、うどんの出汁を深く味わいながら言葉を返す。
「稲見のも、あの歌い手の少女も、見事な働きであったではないか。(ズルルーッ!)それだけではない、皆のうどんに対する熱意なくば(ズルルーッ!)このように暖かなうどんは茹であげることが出来なんだであろう」
 あの、ちょくちょく入るうどんのすする音が気になって会話が入ってこないんですけど、大丈夫ですか!?
「わしはただ、(ずるる)わし自身が出来ることを全力でやったまでじゃ。(ずるずる~もぐもぐごっくん)ユーザリア殿こそ、(んぐんぐ)見事なユーベルコードであったゾ!(ずるずる)」
 御狐、キミもかぁ~いっ!
 だが、もうここまで来たら何も怖くないので、じゃけん続行させましょうね~!
 同じ旅団に所属しているせいか、ふたりは食事中でもめちゃくちゃ会話が弾む。めちゃくちゃ和やかな雰囲気の食事風景。めっちゃピースフルやん。
 えっ、てか、ここ、うどん女子会だったっけ?? 大食い大会だよね???
「それだけではない。(ズルルーッ!)皆のうどんに対する熱意なくば(ズルルーッ!)このように暖かなうどんは茹であげることが出来なんだであろう。(ズルルーッ!)チカラであろうな。うむ、うむ。ああ、もう一杯だ」
「それは然りじゃな。(ずるずる)このうどんは猟兵たち全員で掴み取ったおうどんじゃ(ずるずる)それはそうと、ユーザリア殿?(もぐもぐ)優勝を狙うと言っておる割りに(ずるずる)だいぶゆっくり食しておるようじゃが?(んぐんぐ)あ、お代わりもう一杯な」
「かく言う稲見のは(ズルルーッ!)優勝を(ズルルーッ!)狙わぬのか?(ズルルーッ!)」
「(ずるずる)ん、優勝?(んぐんぐ)そんなもの(ずるる)ふむ……?(もぐもぐ)……まあ、興味はないが?(ずるずる)あ、おかわりもう一杯な。かーもんべいべーおうどん」
「あ、あの……」
 給仕役の町娘が困惑した表情でふたりに声を掛けた。
「なんじゃ? 早くお代わりを持ってくるのじゃ、娘よ?」
「それが、もう、空っぽなんです。時間も、そろそろ……」
 どんどんどんっ!
 終了を告げる太鼓の音が鳴り響いた。
 御狐とユーザリアは周りを見渡した。そこには、満腹になった者たちが倒れる死屍累々の光景が広がっていた。
「ひょっとして、残ったのは、わしらだけのようじゃな……?」
「そのようであるな……。ところで娘よ、食べた杯数は何杯であるか?」
 計測の結果、なんと! 同数!! 66杯!!
 主催者がふたりに駆け寄り、高らかに宣言する。
「今年の年神様は、なんとぉ! こちらの美女2名に決定だァァァァァ!!!」
 割れんばかりの観衆の声に、呆然とする御狐とユーザリアであった。

【勝者】
 御狐・稲見之守(お稲見さん・f00307)
 ユーザリア・シン(伽藍の女王・f03153)

 勝因:女 子 会
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月11日


挿絵イラスト