エンパイアウォー㉞~信玄装ってにゃんにゃ?
●
「遂に来たか、猟兵達よ」
威風堂々の様相で猟兵たちへと立ちふさがる織田信長。静かに言葉を続ける。
「エンパイアを滅ぼし、渡来人共の『グリードオーシャン』をも侵略する道筋は、これでほぼ絶たれたか。血塗られし彼奴らの神が如何程の物か、確かめてみたかったがな」
信長の見ていた先は、先の未来なのか、それとも妄想の先なのか……。それに答える様子は無い。
「さて、もはや儂に万にひとつの勝ち目も無かろうが……。億にひとつでもあるのならば、賭けてみるのも一興よ。秘術『魔軍転生』。サルよ、弥助よ、儂に憑装せよ……!」
静かな言葉と共に秘術を発動させると、信長に何か畏怖させるナニカが憑依する。
「いざ、参らん!」
眼前の信長は白虎に騎乗し刀を抜く。最後の戦いの始まりだ!
●
「いよいよ、オブリビオン・フォーミュラ『織田信長』との決戦にゃ!」
無事に織田信長のところまで到着して、嬉しそうな様子のティットリート。しっぽをぱたぱたさせながら、最後の戦いの説明をする。
「他の場所では、信長軍本隊と、幕府軍が戦ってるにゃ!」
猟兵たちの活躍で、万全の状態でたどり着いた幕府軍なら、信長軍に善戦してくれるだろう。なので、猟兵たちはオブリビオン・フォーミラ『織田信長』との戦いに集中する事が出来る。
「信長は、信玄を背後霊のように憑装しているにゃ!」
ティットリートの微妙な説明では正直何を言っているのか分かりにくい。ティットリートもそれを気にして、一生懸命説明しようとするが、より分かりにくくなっている。
「信長の背中に信玄がおぶさってるにゃ!?」
もはや、説明している本人がよく分からなくなってきている。以前、説明が省略しすぎるという事を言われ気にしているのかもしれない。
「と、とにかく、やっつければいにゃ!」
そんな詳しい説明はやはり難しいのか、最後にはいつもの雑説明になってしまう。
(「どんまい!」)
そんな気持ちが説明を聞いている猟兵から聞こえてくるがともかく、織田信長を倒せばいいのは間違いない。しかし、やはり強敵。こちらの攻撃に対して、先制攻撃をしてくる。
その対策が出来なければ、一撃で戦場外へと吹っ飛ばされてしまう。
「最初の一撃は、みんなが使うユーベルコードで決まるにゃ! それを何とかして、織田信長を倒すにゃ!」
色々説明しようと空回りしたティットリートだが、彼も別の戦いに参加すべく準備をするのだった……。
雪見進
こんにちは雪見進です。とうとう織田信長の出陣ですね。強敵ですが、皆で協力してなんとしても織田信長を倒しましょう!
『ご注意!』
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
『先制攻撃!』
第六天魔王『織田信長』は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
それでは、皆さんの参加をお待ちしております。
第1章 ボス戦
『第六天魔王『織田信長』信玄装』
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POW : 風林火山
【渦巻く炎の刀】【黒曜石の全身甲冑】【嵐を呼ぶ樹木の翼】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 甲斐の虎
自身の身長の2倍の【白虎状態に変身した武田信玄】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 武田騎馬軍団
レベル×5本の【武田軍】属性の【騎馬武者】を放つ。
👑11
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二條・心春
戦局は有利でも、私があの人より強いわけではないです。……不安ですが、この世界の人々のためにも、やってみせます!
騎馬軍団の攻撃をまともに受けては危険です……地上は制圧されるでしょうから、空に逃げますね。「ジャンプ」して天井の梁とか、乗れるところに着地して、騎馬隊はスタングレネードを投げ込んで動きを止めましょう。馬は音に敏感なんですよね。
そのままタブレットを操作して、【召喚:蛇竜】で呼んだワームさんに乗って、空から彼に攻撃しましょう。信頼できる仲間がいるのは、貴方だけではありませんよ!私の槍で攻撃すると見せかけて、ワームさんの毒の息を浴びせます。先行する私の仕事は、敵を弱らせることでしょうから。
リリスフィア・スターライト
織田信長との戦い。絶対に負けられないね。
他の猟兵達と連携は積極的にだね。
まずは放たれる騎馬武者に倒されないよう
騎馬にとって狭く足場の悪い地や障害のある
地形を利用して天体破局の発動までの
時間が稼げればかな。
多少の攻めを受けても怯まないつもりだよ。
発動させたら大洪水を引き起こして騎馬軍団と一緒に
信長を巻き込むようにかな。
猟兵達を巻き込まないようには
発動するタイミングには注意だね。
「信長の野望もここまでだね!」
「火に対抗して水攻めといった所かな」
ついに織田信長の眼前まで到達した猟兵たち。
「戦局は有利でも、私があの人より強いわけではないです」
二條・心春(弱さを強さに・f11004)は、これから対峙する信長に対し、気を引き締める。ここまで猟兵たちの活躍により、戦争は優勢に進んでいる。しかし、ここで猟兵が信長を倒せなければ、それも全て水の泡となる。
「織田信長との戦い。絶対に負けられないね」
その隣に立つのはリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)。心春に視線を向け、積極的に連携を取る姿勢。
「……不安ですが、リリスフィアさん。この世界の人々のためにも、やってみせましょう!」
「ええ、そうよね心春さん!」
二人で信長の前に歩みを進める。
「……是非もなし」
覚悟を決めた二人を出迎えるのは、織田信長。その背には、凄まじい気迫と共に白虎の姿で信長に憑装する武田信玄の姿がある。
「儂に見せよ、その力を!
心春とリリスフィアよりも早く、騎馬を召喚し二人へと放つ。
「騎馬軍団の攻撃をまともに受けては危険です……」
想定していた心春は即座にジャンプして、空へと逃げる。
「足場の悪い場所ならどうかな」
リリスフィアは足場の悪い場所へ誘い込み、時間を稼ぐ作戦。
「笑止!」
しかし、そこは歴史に名を残すサムライエンパイアの騎馬軍団。足場の悪さなど、無関係にリリスフィアに殺到する。
「リリスフィアさん、危ない!」
そこへ降り注ぐのは心春のスタングレネード。音と光の爆弾は騎乗する兵士は耐えられても、馬には効果覿面。
「くっ!」
半数ほどが、足を取られるもリリスフィアへと槍を突き立てる。
「お主も仲間をかばっている余裕などあるのか?」
本来は自分を守る為に用意していたスタングレネードをリリスフィアを守るのに使ってしまった心春。自身に迫る騎馬軍団に貫かれ、彼女自身も傷ついてしまう。しかし、互いの連携で稼いだ時間が次の一手を打つ。
「力を貸して?」
タブレットを操作して、仲間を召喚する心春。
「私と一緒に戦って欲しいの」
タブレットより召喚されたのは、蛇のような体と空を切り裂く翼を持つ竜の霊。
「信頼できる仲間がいるのは、貴方だけではありませんよ!」
そのまま騎乗し、威嚇の咆哮と共に心春が槍を構え突撃する。
「竜に乗るか……ならば」
竜に騎乗する心春に対抗したのか、白虎を召喚し騎乗する信長。それは、猟兵たちの力を感じたいという武士としての気丈だろうか。
「いざ、参ります!」
竜の霊に騎乗し槍を構え突撃する心春を正面から迎え撃つ信長。
しかし、心春は信長の一刀の元に斬り伏せられてしまう。
「先行する私の仕事は、こちらです!」
しかし、突撃した心春自身が囮。
「唸れ雷光、轟け嵐、渦に飲まれ、全てを灰燼に帰せ!」
騎馬軍団の攻撃に怯まず、時間を稼いだリリスフィアのユーベルコードが完成した。叫ぶように響く声が嵐を呼び、炎の竜巻や氷の津波が発生さる。その津波や竜巻は信長を巻き込み騎馬軍団を薙ぎ払い戦場を崩壊させていく。
「火に対抗して、水攻めといた所かな……」
しかし、無理に発動させたユーベルコードは、そもそも制御が難しく暴走する可能性のあるもの。大きくダメージを負った彼女に、それを制御する力は残されていなかった。
「リリスフィアさん!
「心春さん!」
そこへ炎の竜巻を竜の尾撃で砕きながら助けに現れたのは心春。リリスフィアを救い、この場を後にする。
「これが猟兵とやらの力か……」
氷の津波や炎の竜巻の中で悠然と立つ信長。無論、ダメージが無い訳ではないだろが、それでも涼しい顔で撤退する猟兵たちを見送る信長の姿に畏怖を感じずにはいられない。
対し、戦場で顔を合わせただけで、連携を可能とする猟兵たちの応用力の高さを感じている様子であった。
多少傷を負わせたとはいえ、まだ信長は健在。
次の一手を狙い、今は撤退する心春とリリスフィアであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
城島・冬青
アドリブ
共闘可
初めまして
貴方が信長さんですね
私は城島・冬青と申します
すみませんが、どうかお覚悟を
初撃の飛んでくる方向・タイミングを第六感で予測し衝撃波を放つ
この衝撃波は信長さんの放つ攻撃の威力を弱め速度を落とすのが目的です
あとは攻撃方向を変えられないようにギリギリまでひきつけてから残像とダッシュを駆使して回避
完全に避けきるのが無理なら武器受けで凌ぐ
全て旨くいくとは思わないけれど
無策に避けるよりは被ダメを減らせる筈
先制攻撃を凌いだ後は【血統覚醒】発動し
適度に間合いを取りながら斬り合います
いかに強敵でもずっと無傷で戦うのは厳しいはず
負傷した箇所へ刀を突き立て傷口をえぐるで渾身の力を込めて追撃します
黒影・兵庫
やばいですね、せんせー...威圧感で押しつぶされそうです
ですが、俺も猟兵の端くれ!必ずや一撃を見舞ってやります!
いくぞ、第六天魔王!
向かってくる騎馬武者は【見切り】【第六感】で騎馬武者に潰される直前に【衝撃波】を推進力に変え回避します!
さらに回避と同時に潤滑性の【蠢く水】をばらまき、方向転換しようとする騎馬武者のスリップを狙います!
間隙を突いて【衝撃波】を使って信長に急接近し、攻撃を【武器受け】で防御し【皇糸虫】を【念動力】で信長と俺を結んで逃げられないようにします!
そのとき、UC【蝗害】を発動しますので強襲兵の皆さんは信長をずたずたに切り刻んでください!
「次……であるか」
次に現れた猟兵たちへと視線を向ける『織田信長信玄装』。
「初めまして、貴方が信長さんですね」
そんな信長の視線に気後れせず、真正面から見つめるのは城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)。
「私は城島冬青と申します」
「……」
冬青の名乗りに信長は視線だけ返す。そんな後ろでは、信長の威圧感に押しつぶされそうな黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)。
「やばいですね、せんせー……威圧感でおしつぶされそうです」
しかし、冬青が堂々とした振る舞いを見せる姿が、彼に勇気を与える。
「ですが。俺も猟兵の端くれ!」
冬青の隣に気合を入れて立つ。
「俺は黒影兵庫です!」
そして冬青に習い、自分も名乗る。
「冬青に兵庫であるか……主らの名、覚える価値があるか、身をもって証明せよ!」
二人の名を繰り返すと共に、信長を渦巻く炎が包み込む。
「いざ!」
炎が晴れると、炎の刀、黒曜石の鎧、嵐を呼ぶ翼で自身を強化し、無数の騎馬軍団と共に猟兵へと突撃した!
「いくぞ、第六天魔王!」
「お覚悟を!」
信長の先制攻撃に対し、二人同時に同じ動きをする。攻撃を見極め、それを逸らす為に衝撃波を放つ。
二人、示し合わせた訳ではないのだろうが、同時に行った先制攻撃対策が相乗効果を生む。
「むっ!」
一瞬だったが、信長と騎馬軍団の動きが鈍る。しかし、それはやはり一瞬。直後、冬青を渦巻く炎の刀が切り裂き、兵庫を騎馬軍団が踏襲していく。
「……終わったか……?」
初手の突撃から旋回する信長。そこにはかろうじて立っている冬青と兵庫の姿。
兵庫は間一髪で巻いた『蠢く水』が騎馬の機動を緩め、冬青は間一髪の見切りで致命傷を避けていた。
「全てうまくいくとは思わなかったけど……」
複数用意した布石が冬青にもう一度立ち上がる気力を残した。
「必ずや一撃を見舞ってやります!」
兵庫も立ち上がると同時に、気力を振り絞り信長との距離を詰める。
「これでどうですか!」
兵庫が衝撃波と共に放つのは皇糸虫という生きた糸。それが信長の腕に結ばれ、兵庫と繋がる。
「捨て身……か」
逃げられぬように結んだ糸は、どちらの危機となるか。
「強襲兵のみなさーん! こちらでーす!」
そのまま兵庫が召喚したのは、鋼鉄をも噛砕する羽虫。
「信長をずたずたに切り刻んでください!」
それが数百ほど、信長を包み攻撃を開始する。
「なるほど……」
信長を覆うように現れた羽虫。その羽虫に対して、騎馬軍団が信長を守るように展開し、激しい戦いを繰り広げる。
そんな中、羽虫は騎馬軍団に任せ、もう一人の猟兵へと向き直る信長。
「いかに強敵でも、無傷で戦うのは厳しいはず」
真紅の瞳を輝かせながら、ヴァンパイアへと変身した冬青。適度な合間を取りながら、攻撃を繰り返す。しかし、彼女の発動しているユーベルコードは毎秒寿命を削る危険な技。
渾身の一撃を狙いチャンスを窺うも、時間だけが過ぎていく。
「これまでです!」
自身と信長を結ぶ糸がほどけたタイミングで声を上げたのは兵庫。
一撃は見舞った。これ以上継戦能力は二人には無い。
「そうだね」
兵庫の言葉に答え、冬青は刀を納め撤退の構え。
「殿をお願いします!」
残った羽虫を殿に残し、撤退を開始する兵庫。続き、冬青も撤退を開始する。
「……よい、追うな」
撤退を開始した猟兵を追いかけようとすぐ騎馬軍団を制止する信長。その身体は羽虫に噛砕され、刀傷を負っている。加えて、後詰の猟兵が別方向から現れていた。
まだ、戦いは終わらないのだった……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
コロッサス・ロードス
【EDBF】
●先制対策
敵強化は先制攻撃の利を活かす攻撃重視と予測
渦巻く炎の完全回避は困難と考え、大盾[不退転]を構え『武器受け、盾受け、オーラ防御、見切り』を駆使して直撃を防ぐ
また仲間を『かばう』事で自身に攻撃を集めて被害を抑える
●作戦
瑞樹の【転移の翼】による奇襲攻撃の前準備として自身は信長に肉薄し続ける
その為に如何なる負傷も『覚悟』して瀕死となるまで死力を尽くして戦い続け、必ずや奇襲の転送元の役割、そして己の全てを賭した『捨て身の一撃』【Colossus of Rhodes】発動の条件を満たす
「この世界の未来と引き換えならば……例え我が身が砕けようとも、貴様の齎す悪しき終焉は必ず打ち砕く!」
ルチル・ガーフィールド
【EDBF】四人の連携で波状攻撃をすることにより、攻撃よりは守備が苦手そうな信長の判断力を上回ることを目的とする作戦//瑞樹さんのUCで移動(手をつながれた際に、無言で頷き手を握り返す)の後、コロッサス様の身体をブラインドにして息をひそめ、鈴女さんの攻撃に併せて逆側の右手からUCの炎の剣「フレイムウェポン!!」を抜いて切りかかる。不意を突いた上に派手な技(召喚された甲斐の虎は、鈴女さんが止めてくれると信じて、まったく目もくれずに信長だけを狙う)で、【おびき寄せ】て武器を受けさせ…コロッサス様の攻撃の隙を作る。「囮が本命……というのは、奇策が過ぎまして?」
忍足・鈴女
【EDBF】
瑞樹殿のUCによる転移後
敵の真上に手製の爆弾(『罠使い』濃縮マタタビ玉)を『一斉掃射』して
ダーリン(コロッサス)の背後から飛び出し
敵の左手側に回る
ルチル殿が攻撃されそうな場合は
信長の腕に三味線の糸を巻き付けて
『怪力』で引いて止める
相手が力を入れたら
緩める事で体勢を崩させ『武器落とし』を狙う
そないカッカしはったら(下の虎さんにマタタビが)よう回るで?
虎になってしもうたんが悪手やったなあと『挑発』
攻撃は『第六感』『野生の感』で回避
虎がぐでんぐでんになったり信長がルチルの方を向いたりした隙に
虎に対して【心臓徹し】発動
体内にお土産(『毒使い』猛毒)を残す
これは虎だけやのうて信長にも効くやろ
鈴原・瑞樹
チーム【EDBF】の4人で行動します。
【転移の翼】を使って、味方の攻撃と回避をサポート。
信長が誰を狙っているかの判断は技能【第六感】を使って判断。
●先制攻撃対策
コロッサスさんに前もって作戦を伝えておき、彼の後ろに【転移の翼】でテレポートして信長の攻撃を防いでもらう。
「コロッサスさんお願いします……」
●作戦
防御はコロッサスさんにお任せします。
コロッサスさん以外の人が狙われた場合は、狙われている人をコロッサスさんが庇いやすい位置に【転移の翼】を使って運ぶ。
信長の近くに誰か一人味方がいる場合は【転移の翼】を使って、その人以外の味方を信長の近くに運び、攻撃しやすいようにする。
「信長のそばに移動します」
シビラ・レーヴェンス
●露(f19223)と共闘。
集団に対抗する術は数だろう。私ができる数は魔術の矢。
【氷結の矢】を行使。信長の所有する刀にも対処できるかもしれない。
矢に【破魔】の力を付与し【念動力】で軌道を操作し命中率を上げる。
慣れてきたら【念動力】によるオールレンジ攻撃もできそうか?
極力詠唱時間の隙をつくらない様に注意。時間稼ぎは露に頼む。
連携のタイミング等同時にする場合は、露に声をかける。
(UC:【高速詠唱】【早業】【2回攻撃】【全力魔法】【範囲攻撃】)
的にはなりたくない。魔術は一つ場所に留まらず動く。
流石に無傷で生還は難しいだろう。色々と防衛手段は講じる。
(【第六感】【見切り】【オーラ防御】【フェイント】)
神坂・露
レーちゃん(f14377)と一緒。連携と協力は必須。
身近で護れ、ってレーちゃんに頼られたらするわ!
騎馬隊の人達から次にノブナガからレーちゃんを護るわ。
騎馬隊の人達の攻撃は…槍が多いのかしら。あと刀?
弓矢は使わなそうだけど一応注意してみるわ。
心もとないけどダガーで槍の一撃を受け流して【月狼】で一撃ね。
まず馬の腹に【月狼】を喰らわせて騎乗者を落とすわ。
次に落とされて寝転がってる状態の騎乗者に【月狼】を。
ノブナガの攻撃(刀)を受ける場合は両手で受け流すわ。
片腕だとあたしじゃ絶対に無理だと思うから。
全ての攻撃は【野生の勘】と【見切り】でなるべく回避してみる。
そして【武器受け】で受けてから力を流す。
愛久山・清綱
覇王・織田三郎信長公。
お会いできて光栄にございまする。
では……一戦、お相手願いたく。
■避
先ずは【野生の勘】を最大限に働かせて信玄公の動きを注視。
動き出して来たらその動きを【見切り】つつ、【ダッシュ】で
距離を取りながら逃げ、信玄公を狭い場所に誘い込む。
追いつかれたら刀が振り下ろされるタイミングに合わせ【武器受け】だ。
して、狭い場所は……やはり『壁の隅』か。
あの場に突進させることができれば、態勢が取りにくくなる筈。
■闘
動きを阻害出来たら、ある程度距離を取り居合の構え。
そこから【早業】の抜刀から放たれる風の太刀【薙鎌】を放ち、
信長公と信玄公の双方を吹き荒れるカマイタチで切り裂く。
※アドリブ・連携歓迎
クリスティアーネ・アステローペ
"銃撃"属性の《属性攻撃》を合せた《衝撃波》の《一斉発射》による《範囲攻撃》で騎馬隊を《薙ぎ払い》先制対策
なんでもこの騎兵隊は"銃の斉射"に崩された、と聞いたわ
【権能覚醒】の後攻撃に移る前に名乗りましょうか
この国の流儀は知らないけれど構わないでしょう?
「アステローペが"朧月"、クリスティアーネより第六天魔王、織田信長とその装いたる武田信玄へ。剣と月の祝福を」
以降は得た速度を乗せたフランツィスカによる白兵戦
《怪力》による《鎧無視攻撃》で《薙ぎ払い》《串刺し》にした場所へ《二回攻撃》で《傷口を抉る》事でダメージを重ねていきましょう
隙あらば《吸血》もしたいわね
魔王を名乗る男の血はどんな味かしら?
「……」
静かに呼吸を整える信長の前にゆっくりと現れたのは愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)。
「覇王・織田三郎信長公。お会いできて、光栄にございまする」
「……猟兵とは様々なのだな。主のように輩行名まで呼ぶ者もおる……」
『三郎』は信長のいわゆる輩行名。正式な呼び名は、呼ぶ者の地位立場により様々。場合によっては実名は諱(いみな)として呼ぶ事を控える場合もあるが、そんな事は猟兵に関係は無い。
「では……一戦、お相手願いたく」
清綱が居合の構を見せる姿に無言で白虎信玄に騎乗する信長。
「そして『覇王』か……」
この信長は『魔王』と呼ばれ、歴史の中でも『第六天魔王』と名乗ったとされる。しかし、そんな信長を清綱は『覇王』と呼ぶ。それは一種の敬意か……。
「ならば、覇王の一撃を受けよ!」
白虎を駆り、清綱へと迫る信長。その間合いを居合の構えのまま、動きを見切り距離を取りながら自身が有利な場所へと誘い込む。
「……やはり、そこか」
清綱が誘い込んだ場所は壁の隅。しかし、それは想定していたのか、そのまま突撃する信長。壁諸共、白虎信玄と共に突撃し、清綱ごと全てを薙ぎ払う。
「ぐ……っ!」
憑装した信長の攻撃を完全に打ち消す事ができなかった清綱が大きなダメージを負ってしまう。
「……む!?」
とどめを刺そうとする信長の視線が外へと向く。
「集団に対抗する術は『数』だろう。私ができる『数』は魔術の矢!」
「レーちゃんを護るわ!」
清綱の危機に駆けつけたのはシビラ・レーヴェンス(ダンピールの電脳魔術士・f14377)と神坂・露(ヤドリガミの精霊術士・f19223)。
「次であるか……」
即座に武田騎馬軍を召喚し、シビラと露へと放つ信長。
「騎兵隊の人達の攻撃は……槍が多いかしら」
武田騎馬軍団の基本武器は槍。それを……なんとダガーで受け流そうというのだ。
「Posibilitatea de……」
しかし、シビラはそんな露を信じ、術の詠唱に入る。状況的に信長の放つ騎馬軍団の方が早い。
「いくよ!」
迫る騎馬軍団にダガーで立ち向かう露。槍の一撃を見切り、受け流し間合いへと入り、鈍色に染まった素手の一撃を叩きつけ、騎馬兵を消滅させる。
しかし、騎馬の数は数百。それを一つ一つ叩き落とすのは、いくら猟兵でも厳しい。自身を護るだけならまだしも、仲間を護るには手数が足らない。
「魔王を名乗る男、どんなものかしら?」
そこへ割り込んだのはクリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)。放たれた武田騎馬軍団へと放つのは、銃撃属性の衝撃波。
「なんでも、この騎兵隊は銃の斉射に崩された、と聞いたのだけど……」
クリスティアーネの衝撃波で多数の騎馬が消滅するも、その勢いを全て消す事は出来なかった。 露とクリスティアーネの対策を以ってしても止まらず、二人を巻き込み騎馬軍団が波状に襲い掛かる。
「秘伝……薙鎌」
そこへ放たれたのは、清綱の神速の一太刀。全身に多数の傷を負うも、刀を握れば痛みは関係無い。約五十分の一秒で放たれたカマイタチが騎馬軍団を切り裂いて行く。
「a îngheța blocanții……」
露、クリスティアーネと清綱の稼いだ時間がシビラの詠唱を完成させた。破魔の力が込められた氷属性の魔力の矢が騎馬軍団と信長へと降り注ぐ。
「……氷室のようだな」
シビラの氷の矢を浴びながら表情を変えぬ信長。氷室とは、昔の氷を入れていた涼しい場所の事。つまり、シビラの氷の矢を『涼しい』と挑発しているのだ。
(「これならオールレンジ攻撃もできそうか?」)
しかし、そんな挑発には一切乗らず冷静に自分の攻撃を分析、そのまま氷の矢を念動力で操り、信長を360度すべての方向から氷の矢を飛来させ、信長を撃つ。
その氷の矢が信長の炎の刀に切り払われ、水蒸気となり周囲を靄が包む。
「一歩、引くぞ!」
それを見て、声を上げたのは清綱。露、クリスティアーネと合流し、騎馬軍団を斬り伏せながらシビラの援護へと回る。
「そうね」
クリスティアーネも清綱の声に従い銃撃属性の衝撃波を放ちながら距離を取る。二人の視線は信長の背後。
「む……」
清綱とクリスティアーネの視線に気付き、向き直る信長。そこには別の四人の猟兵の姿があった。
「行け……」
新たな猟兵たちへと即座に騎馬軍団を召喚し放つ信長。同時『渦巻く炎の刀』を抜き『黒曜石の全身甲冑』で自身を覆い『嵐を呼ぶ樹木の翼』を形成して羽ばたく。
「コロッサスさんお願いします……」
「任せよ。我、金剛不壊の穂先也」
そんな信長の前に立つのは一人の偉丈夫コロッサス・ロードス(金剛神将・f03956)。それを複雑な想いで見送るのは鈴原・瑞樹(オラトリオの聖者・f03860)。
そんな想いに背中で答え、仲間たちから離れ、一人で信長の前へ向かうコロッサス。
「この世界の未来を引き換えならば……例え我が身が砕けようとも!」
コロッサスは信長の攻撃を真正面から受け止めるつもりなのだ。
「その覚悟、潔し!」
肉薄してくるコロッサスへと必殺ともなる一撃を放つ信長。それを『不退転』の大盾で防ごうとするコロッサス。
「……っ」
楽器の音のような透き通るような音が響いたかと思うと、一瞬、戦場に沈黙が訪れる。
「……!」
そのまま、静かに膝を突くコロッサス。
「今です!」
しかし、その一瞬の為にコロッサスは覚悟を決めていた。それを逃す猟兵たちではない。
「信長のそばに移動します。私の手をしっかり握ってください」
瑞樹の言葉にうなづき、差し出された瑞樹の手を握り返すルチル・ガーフィールド(魔法仕掛けの家政婦さん・f03867)と忍足・鈴女(最終猫型暗殺兵器・f03727)。
次の瞬間、信長の攻撃に耐えたコロッサスの側に転移する三人。
「そう来るか……」
突如現れた三人に冷静に対処する信長。転移と同時に最初に動いたのは鈴女。信長の頭上へと大量の爆弾を投げ、再びコロッサスの背中に隠れる。
「焙烙玉か」
投げた爆弾に一瞬だけ視線を向ける。しかし、鈴女がコロッサスの背中に隠れたのを見逃してはいない。
「虎になってしもうたんが悪手やったなあ」
白虎信玄を挑発しながら、左側面から三味線の糸を放ち攻撃する。
「フレイム・ウエポン・スラァァーーシュ!!」
同時に右側からルチルが炎の剣を抜き、切っ先から炎を立ち昇らせながらの斬撃。
「ふむ……」
瑞穂の転移を起点とした鈴女とルチルの波状攻撃に、冷静に対処していく信長。爆弾を翼で爆風ごと羽ばたき返し、鈴女の攻撃を炎の刀で受け、ルチルへは白虎信玄が迎撃する。
「……」
そんな白虎の攻撃が迫るルチルだが、視線は信長だけを捉え、信玄へは一瞥もせず炎の武器を振るう。
「……それが主らの強さの一端、信頼であるか」
その白虎の攻撃はルチルに届く前に、鈴女の三味線の糸により防がれた。そのまま鈴女の貫手が白虎を貫きルチルを鈴女が守る。最初から決まっていた、虚と実を織り交ぜた攻撃だったのだ。
「その信頼、素晴らしい」
二人の攻撃に相応の傷を負うも、揺らぐ様子を見せない信長。危機的状況だが、それでも軽い笑みを浮かべたのはルチル。
「囮が本命……というのは、奇策が過ぎまして?」
ルチルの言葉に、一瞬だけ信長の表情が曇り、コロッサスへと向くも一瞬遅い。
「我が血と魂魄を以って……古き御力の一つ、今この地に来臨す」
コロッサスの言葉と共に召喚されたのは、ロードスの巨像。それが拳を振り上げる。
「怪奇なり!」
巨像の一撃を受け、初めて揺らぎを見せる信長。黒曜石の鎧にヒビが入るも、白虎を駆り態勢を立て直そうとする。
「そないカッカしはったら、よう回るで?」
しかし、踏ん張る足の動きが鈍る。鈴女の毒が効果を表したのだ。
「フレイムウェポン・スラァァーーシュ!!」
そこへ再びルチルが剣を振り追撃する。
「ぬぅ!」
ルチルの炎撃により黒曜石の鎧にヒビが入る。
混戦の中、さらに大きな攻勢の流れを作ったのは瑞樹。
「信長のそばに移動します」
一歩距離を取っていたクリスティアーネ、シビラ、露、清綱を信長の眼前へと転移させたのだ!
「アステローペが朧月、クリスティアーネより第六天魔王信長と、その装いたる武田信玄へ、剣と月の祝福を」
名乗りと共に、真紅の瞳を輝かせるクリスティアーネ。
「力は此処に、私の翼は空を裂く」
同時に大きな翼を羽ばたかぜ、救済者フランツィスカを構える。
「貴様も名乗るか……」
フランツィスカの攻撃を刀で受け流す信長。しかし、そこへ懐に潜り込む影が。
「吠えろ〜♪」
その影は露。大きな傷を負うも、四足を張り信長を落とさぬのは、信玄の気概か。そこへ鈍色に染まった素手の一撃を叩き込み、同時に周囲の地面をも破壊する。
「Posibilitatea de a îngheța blocanții……」
「秘伝……薙鎌」
さらに、シビラは氷の矢を雹雨の如く降り注がせ、清綱がカマイタチを放つ。
「むぅ!」
猟兵たちが繰り出す連携に、傷を増やしていく信長。クリスティアーネの斬撃をさばききれず、フランツィスカが信長の刀を折り足を削る。
「魔王を名乗る男の血はどんな味かしら?」
「空前絶後の味に決まっておろう」
その血を舐めながら笑みを浮かべるクリスティアーネに信長は、この状況でありながら、再び笑みを浮かべる……が、その笑みも一瞬。
「感じるやろ……自分の大事なもんがのうなってくんが……」
背中に回り込んだ鈴女の抜き手が黒曜的の鎧の隙間から信長を貫く。
「そうだな……」
抜き手を掴み、鈴女を放り投げるも、追撃の手はもう動かぬ様子。しかし、それでも倒れぬのは最後の意地か……。
「貴様の齎す悪しき終焉を必ず打ち砕く!」
最後の一手は、この作戦の要であったコロッサス。再び振り上げたロードスの巨像が瀕死のコロッサスの拳と同時に振り下ろされた。
「……」
その一撃で黒曜石の鎧が粉々に砕け、信長も膝を突く。
「……これまでか」
全身を炎に包まれながら、信長は折れた刀を捨て、懐へと手を入れる。
その動きを止める力は猟兵たちにはない。しかし、取り出されたのは扇子。
「人間五十年……」
静かに扇子を動かし舞うは敦盛。
「化天のうちを比ぶれば……」
一瞬だったのだろうか、それとも悠久の時が流れたのか、判断出来ないほど美しい敦盛の舞いを披露した信長。
「夢幻の如くなり……」
最後に扇子を一閃した直後、信長の姿は灰となり、静かに消滅した。
「……勝ったのか?」
思わず疑問を感じるような状況に言葉が漏れる。
「……いや、流石信長公、見事なり」
最後の敦盛に感嘆の言葉を述べ、静かに刀を納める清綱。
その姿を見て、やっと勝利した実感が湧いてくる。猟兵たちの勝利だ!
成功
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