エンパイアウォー㊴~あれは母衣ですか?いいえ、秀吉です
「是非もなし」
甲冑を鳴らし床几から腰を上げると、第六天魔王『織田信長』は何もない虚空を見据え、口を開く。
「猟兵よ、うぬらの力……この儂、信長に見せてみよ。儂も億にひとつでもあるならばと賭けに出るのだ、うぬらの力も相応のモノでなければ興も醒めよう」
のうサルよと続ければ、秘術で憑装した背の黒い毛玉がフェンフェンと鳴いくのだった。
「いよいよ、オブリビオン・フォーミュラ『織田信長』との決戦ですね」
集まった猟兵達を見回してから、フェリクス・フォルクエイン(人間のパラディン・f00171)は頷いた。
「本来行く手を阻むはずの信長軍の本隊は、万全の状態で島原に辿り着いた幕府軍が抑えてくれますから、こちらは全力で信長とぶつかれるという訳です」
とは言え、相手は強敵だ。
「まず間違いなく先手を取ってきますからね。防御や強化のユーベルコードなんかは信長の先制攻撃に間に合わないと見ていいでしょう」
つまり先制攻撃をしのぐ対策がなければ勝負にすらならないという訳だ。
「オブリビオンフォーミュラ、第六天魔王『織田信長』は秘術『魔軍転生』によって、配下の魔軍将を背後霊のように『憑装』させて戦うそうです。皆さんに戦っていただく信長が憑装させているのは隠し将である豊臣秀吉のようですね」
オリジナルとたがわずフェンフェンと鳴くだけだが、それできちんと信長とは意思疎通ができる様で、ユーベルコードによって信長の召喚する小型の戦闘用豊臣秀吉も同様であるとのこと。
「強敵であることは間違いありませんが、この『エンパイアウォー』に勝利をもたらすためにも」
どうかよろしくお願いしますとフェリクスは頭を下げたのだった。
聖山 葵
という訳でいよいよ信長戦ですね。
ちなみに母衣とは石や矢から身を守る為甲冑の背につけ、風で膨らませる補助武具です。
====================
第六天魔王『織田信長』は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
====================
では、ご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『第六天魔王『織田信長』秀吉装』
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POW : 黒槍殲撃
【秀吉を融合させた鋼鎧から無数の黒槍】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : 黒粘剣戟術
【秀吉の黒粘液で全身から刀まで全てを覆い】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ : シャドウクローニング
レベル×5体の、小型の戦闘用【豊臣秀吉(フェンフェンだけで意思疎通可)】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
イラスト:UMEn人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
備傘・剱
敵の御大将自ら出撃とは、な
ここが勝負の分水嶺
どっちが勝つか…、勝負って奴だな
小型の豊臣秀吉が召喚されたら、誘導弾・呪殺弾・衝撃波・生き人形一足りないの攻撃を弾幕にして、早々に消し去ろう
とはいえ、数が多いだろうからな
オーラ防御と武器で受け流すこと、障害物を念動力で動かして盾にする
そして、接近したら、麒麟閃を使うが、これは囮
外れた後の能力増強での鎧砕きと鎧無視攻撃を合わせた二回攻撃、その内、最後の一撃は捨て身の一撃のつもりで撃ち抜く
どうして、躯の海に信長が沈んでいたのか、気になる所はあるが…
今は全力で戦うしか方法はない
俺の一撃で倒せるわけじゃないが、次につながるはずだ
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
「敵の御大将自ら出撃とは、な」
自身を見る備傘・剱(絶路・f01759)の言に口を開いた信長は、ただ一言言った。
「で、あるか」
信長軍の本隊は幕府軍と交戦中、配下の魔軍将とて生き残っていたとしてもこの魔空安土城とは別の場所だ。
「うぬの言、意味によって答えは変わろうが、戦える者が儂しかおらねば、儂が戦うは当然ぞ?」
「まぁ、そう言われればそうか。ここが勝負の分水嶺どっちが勝つか……、勝負って奴だな」
確実に信長に先手をとられることは剱も伝え聞いている。だからこそ、敵の言に納得しつつ、剱は身構えた。
「ゆくぞ、猟兵よ」
「「フェン」」
宣言と共に生じるは、視界を埋め尽くさんがばかりの小さな黒い毛玉達。
「数が多いと承知はしていたが、これは」
「行け、悉く滅ばして見せよ」
剱の口元が若干引きつる中、信長は毛玉へ命ず。
「く」
身を守るオーラへバシバシと毛玉がぶち当たった。フォトンガントレットで、飛んでくる毛玉を捕まえ、軌道を変えるように受け流し、ワイヤーワークスを叩きつけて軌道をずらす。念動力で浮かせた床几も盾に使い、それでも足りない。
「けどな、ここで引き返せるかよ。な、一足りない」
数の暴力でオーラの護りすら抜けてくる小型秀吉の体当たりでダメージを追いつつも剱は頭上の生き人形一足りないの名を呼ぶ。
「先手は譲った。ならここからは――」
続きは、言葉ではなく弾幕であった。剱の頭上で一足りないがダイスを投げ、誘導弾、呪殺弾、衝撃波ありとあらゆる手段で視界を生める小型毛玉を相殺してゆく。
「道を作らないとな」
それは、一撃を届かせるためのモノであり、同時に次へ繋げるためのモノ。
「来たれ、麒麟! 我が身に宿りて、疾走せよ。この地、汝を妨げるもの、一切無し!」
「来るか、猟兵」
空気摩擦により片足を帯電させた剱が床を蹴り前に飛べば、信長も刀を構え。
「な」
自らを狙うかと思われた回し蹴りが空を切る様に目を見張る。
「うぬ、わざと外したか?!」
「ああ、そして、これが――」
肯定した剱は奔り周囲を埋めた紫電に力を得るとワイヤーワークスを投げつけ。
「ぐ、……のれ」
「本命だ」
左肩へ一撃を貰い仰け反りながらも刀を振り下ろす信長めがけフォトンガントレットをはめた腕で一撃を放った。
「ぐあっ」
「ぐぬっ」
信長の胴を撃ち抜いた剱は袈裟掛けに斬られて床に膝を突き、信長も呻きつつ二歩ほど後ろに退くと胴を押さえる。
「どうして、骸の海に信長が沈んでいたのか、気になる所はあるが……」
剱にできることは全力で戦うことだけであり、それは為せた。捨て身の一撃は信長に届いたのだから。
「これで次には繋げられたな」
後は頼むぜと残して剱は退いたのだった。
成功
🔵🔵🔴
地鉛・要
【堕神・リカィと共闘】
なんか啖呵切ってるからリカィに前衛は丸投げ
一撃入れれば消滅するって随分と弱いな・・・影業を操って棘山の壁でも作るか。追撃で【属性攻撃】で燃やす
一瞬でも時間が稼げればUCで状況に対応した蟲を出す事が出来る
数は……足りてるから纏めて倒されない様にばらける様に動かすか
『運動性能に対応した』雷の様に素早く飛んで体当たりをする甲虫を200匹
『遠距離攻撃支援に対応した』針を飛ばす雀蜂を100匹
飛んでいるリカィと甲虫を囮として『相手の足場を崩す事に対応した』食欲旺盛な大き目の白蟻を80匹
合体攻撃?じゃあ白雁で援護射撃しつつ影業で死角から【防御無視攻撃】を打ち込んで意識を閑散とさせるか
堕神・リカィ
地鉛・要 (f02609)と共闘
「信長! もはや貴方のゲームは終わってるのよ。まだ続けるのなら…ゲームの神であるアタシが裁定を下す!」
UCを発動、ベルトにカセットを挿し、魔法少女の力を宿すゲイムアーマーを纏う
要とフェンフェンを迎撃
「一撃当てればいいなら手数で勝負よ!」
最初は【オーラ防御】で防ぐ
強化外装《ホープナイツ》を回転刃に変形させて振るう
飛翔能力を活かして信長との距離を詰めつつ攻撃
「仲間の力なら、こっちも!」
要の力を模倣し、【全力魔法】の技能使用
「クロス・バタフライ・エフェクトッ!!」
【念動力】で要の蟲を束ねて巨大な光の蝶の姿へと変え、ステッキに纏わせて叩き込む合体大技!
※アドリブ歓迎です
「信長! もはや貴方のゲームは終わってるのよ。まだ続けるのなら……ゲームの神であるアタシが裁定を下す!」
胴をに手を当てたままの信長を認めるなり、堕神・リカィ(レベル0・f16444)は指を向けて言い放った。
「ゲームの神……で、あるか」
撃ち抜かれた場所から手を離しつつ反芻した信長は、動じず。
「回る廻る周る――」
「ん?」
ならばとリカィがカセットを取り出し、詠唱に入るのを地鉛・要(夢幻の果てにして底・f02609)は後方から眺めて、首をかしげた。
「「フェン」」
「ああ、そういえばフェリフェリが言ってたな。『まず間違いなく先手を取ってきますからね。防御や強化のユーベルコードなんかは信長の先制攻撃に間に合わないと見ていいでしょう』って」
「わきゃぁぁぁっ」
引っかかったモノの正体に気づいた時、視界を埋め尽くすほどに小型の黒毛玉が群れており、黒毛玉たちはベルトにカセットを差し込もうとするリカィへと殺到していた。完全に説明の通りである。涙目のリカィを守る様に覆うオーラへ小型の戦闘用秀吉達が容赦なくぶち当たり。
「まあ、こちらにも来るか」
「「フェンっ」」
黒毛玉達が襲い掛かってきたのは、要にもであった。影業を操って棘山の壁を作っていたが為に第一陣のいくらかは棘部分に自ら突っ込むことで串刺しとなって消滅し。
「一撃入れれば消滅するって随分と弱いな……」
要はポツリと漏らすが、問題は毛玉達の数である。
「是非もなし、されど、まだ終わらぬ」
猟兵二人を相手にするならば、召喚される小型秀吉の数も倍という訳だ。信長は追加の黒毛玉達を呼び出し。
「行け、第二陣ぞ」
「ふぇっ……って、このままじゃ終われないわよ! 終わりなき幼さのゲイム、スタート!」
再び襲いくる黒毛玉に一瞬ひるみつつも手にしたままだったカセットをリカィは今度こそベルトに差し込んだ。
「痛たた……オーラ越しでも随分ダメージ受けちゃったわね」
顔をしかめつつゲイムアーマーに身を包むと殺到してくる第二陣の毛玉へ視線をやると強化外装《ホープナイツ》を回転刃へと変形させる。
「一撃当てればいいなら手数で勝負よ!」
最初の毛玉達が主にリカィへの攻撃だとしたら、第二陣のメインターゲットは要だ。少な目に振り分けられた毛玉達を回転刃は切り裂いてゆき。
「あと、少し」
「ふむ、サル」
行く手を遮る毛玉を屠って迫るリカィを見た信長は背の秀吉に声をかけた。
「「フェーン!」」
要に殺到していた黒毛玉の一部が反転してリカィの背を追い始め。
「力なくとも群れは脅威なり。さあ、月も太陽も俺達も見ているぞ」
これで余裕の生じた要は蟲の群れを喚んだ。
「「フェン」」
甲虫に体当たりされ、二度目の召喚で密度を増していた毛玉達が倒され、消滅してゆく。もっとも、中には逆に小型秀吉によって返り討ちにあう甲虫も居り、さながら要の視界の中は虫と黒毛玉による代理戦争であった。
「「フェンフェン!」」
「ここまで数が多いなんて」
一方で、要の喚んだ雀蜂に支援を受けつつも黒毛玉に追いつかれたリカィは飛び掛かってくる秀吉を回転刃で切り払い、視線を信長へと戻す。消耗していなければ詰められていたであろうあと一歩が酷く遠い。
「終局、ぞ」
毛玉を使った攻防に飽いたのか、信長は刀を構え。
「ぬ」
直後に片足が床板を踏み抜いて傾ぐ。要の喚んだ白蟻に喰らわれた床板が限界を迎えたのだ。
「チャンスね。仲間の力なら、こっちも!」
リカィはこの機を逃さず、要の力を模倣する。近くを飛んでいた蟲達に念動力を加えると、それを纏わせたステッキを振りかぶる。
「合体攻撃? じゃあ――」
要は白雁に乗り込むとすかさず援護射撃を始めながら影を伸ばす。
「クロス・バタフライ・エフェクトッ!!」
「「フェェェェン!」」
巨大な光の蝶と生き残っていた黒毛玉が密集して出来た壁がぶつかった。
「ぐうっ」
同時に短い信長のモノらしき呻きが漏れ。
「この程度、か」
毛玉と蝶の消え去った先に居たのは、刀でリカィのステッキを受け止め、死角から要の伸ばした影を打ち込まれた信長の姿だった。
「ここまでだな」
「にゃっ、要?!」
手傷は与えた。だが、二人の消耗は激しく白雁を駆って信長と切り結ぶ形のリカィを回収し要は退いたのだった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
星群・ヒカル
UDCアースでも秀吉は信長の草履を温めていたりしたらしいが
この信長と秀吉もそれに違わずってところか
上等だ!その絆と、おれと宇宙バイク『銀翼号』の絆でタイマン勝負だッ!
銀翼号に『騎乗』し、先制攻撃は『逃げ足・早業』で回避
問題は信長が纏った黒粘液が床に付着しスリップするところだ
不規則になる銀翼号の動きは、『ロープワーク・地形の利用』で、天井の梁や畳の目に超宇宙牽引ワイヤーを引っ掛け安定させよう
弧を描いて勢いに乗ったら、いざ信長へ突撃だ!
床の黒粘液を今度は味方にしてスピードを上げるぞ
そして教えてやる、光は摩擦力関係ないんだよなァーッ!
『超宇宙・真眼光波動』を発動、至近距離から信長と秀吉を焼き尽くす!
「UDCアースでも秀吉は信長の草履を温めていたりしたらしいが、この信長と秀吉もそれに違わずってところか」
仲間を退け、手傷を負いつつも立つ信長の背に黒い毛玉を認め、星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)は呟くと愛車の宇宙バイクへと跨った。
「上等だ! その絆と、おれと宇宙バイク『銀翼号』の絆でタイマン勝負だッ!」
「良かろう。その勝負、受けて立つ」
ヒカルの挑戦に応じた信長が黒い粘液に覆われ始めつつ床を蹴った時、ヒカルはもう既に宇宙バイクの銀翼号を走らせていた。
「ぬっ」
先制攻撃が来るのはわかっていたが故の逃げの一手は摩擦抵抗を極限まで減らし加速を得た信長の刃すら、紙一重で躱してみせた。
「とは言え油断していい状況じゃねぇんだよな」
銀翼号のハンドルを握ったままちらりと見た先は信長の足元へ続く黒粘液の足跡だ。あれは、信長だけでなく対象の摩擦抵抗も極限まで減らす。
「付着してスリップなんて無様な真似できるかよ!」
進入禁止エリアが出来てしまったことを知覚したヒカルは天井の梁に超宇宙牽引ワイヤーを引っ掛け、愛車に粘液が付着するのを防ぎつつ軌道を変え、遠心力を乗せると、弧を描くように方向を変え。
「いざ信長へ突撃だ!」
先ほど踏み込むのを嫌った粘液の残る床へと飛び出す。
「何っ?!」
「教えてやる、光は摩擦力関係ないんだよなァーッ」
驚く信長を前に摩耗抵抗の少なさを逆に味方にして肉薄すると、至近距離でヒカルは大きく目を見開いた。
「その目に焼き付けろ。これが……超宇宙番長の輝きだッ!」
星写す魔眼から放たれる強力な魔力光波動はヒカルの周囲にあるモノを無差別に燃やす。味方がいれば巻き込んだだろうが、今この場に居るのはヒカルのみだ
「ぐううっ、猟兵め儂を焼くか」
背の秀吉ともども焼かれ刀を杖に片膝をついた信長はそのまま走り去るヒカルの背を睨みつけた。
大成功
🔵🔵🔵
龍ヶ崎・紅音
アドリブ・絡み歓迎
【POW】
「…いくら倒しても甦るなら、たとえオブリビオンフォーミュラでもそれができなくなるまであなたを倒し続ける!!」
…魔将軍と同じように必ず先制攻撃をするなら、やはりその対処を行うのが定石だね
信長が放つ『黒槍殲撃』を【武器受け】で凌ぎ、それでも負ったダメージに対して、【気合い】と【勇気】で意識を保つよ
それでも、ダメージは大きいはず…ならばここからは一気に畳み掛ける!!
まずは、ホムラの焔槍形態を【槍投げ】して、信長を【串刺し】にしようとしつつすかさず急接近、ホムラの小竜形態での陽動に加え「黒焔竜剣壱式」で焔【属性攻撃】の『地裂岩断撃』でその鎧に融合している秀吉ごと叩き斬る!!
「……いくら倒しても甦るなら、たとえオブリビオンフォーミュラでもそれができなくなるまであなたを倒し続ける!!」
未だ熱を帯び人の焼ける嫌な臭いをさせた信長から視線をそらさず龍ヶ崎・紅音(天真爛漫竜娘・f08944)が無骨な巨大剣を構えれば、立ち上がった信長は笑みをこぼす。
「良く言った。大言の真偽、見せてもらおう、ぞ」
否、こぼれ出たのは笑みのみに非ず。いつの間にか姿を消していた黒毛玉を融合させていた鋼鎧から無数の黒槍が飛び出て紅音へ襲いかかってきたのだ。
「……やはりね」
将軍と同じように必ず先制攻撃をするなら、やはりその対処を行うのが定石。先に攻撃が来ると判っていた紅音は巨大剣の刀身を盾にするようかざし、斜めにした巨大剣の表面をこすり金属質の悲鳴を上げながら大半の黒槍は逸れて行く。
「うっ、く」
だが全てではない。巨大剣でカバーできなかった一部の黒槍が掠め、貫き、生じる痛みを、気合と勇気で耐え忍ぶ。先制攻撃は凶悪であるが、耐えきれれば反撃のチャンスは生まれるのだ。
「だから……ならばここからは一気に畳み掛ける!!」
滴る血で濡れた自分の足音も気にせず、燃え盛る焔を纏ったスピア型の槍を振りかぶり、投げ放つ。
「ほう、槍ならばこの儂に敵うと思うてか」
視界に飛来する槍焔竜 「ホムラ」を捉えた信長は打ち払うべく刀を振るおうとし。
「ホムラ」
「な」
紅音の短い声で白銀の竜へと姿を変えた槍が軌道を変えた時、叩き落し損ねた元槍に気をとられた信長は、気づかなかった。声の主の方の接近に。
「その装甲、叩き割ってあげる」
「ぬっ」
至近で声を聞き刀で受けようとした時にはもう遅い。武器の自重と怪力任せで縦に振るわれた一撃は信長の鋼鎧の胸甲を砕き勢い余って床板の一部まで粉砕していたのだから。
「がっ」
無論鎧の中身も無事なはずがなく、口元から血を零した信長は顔を歪ませ数歩後退する。
「やはり、こちらのダメージも大きいようね」
消耗がもう少しなかったら、地裂岩断撃を受けた信長も後退するだけでは済まなかっただろう。今更ながらに黒槍に貫かれた痛みを思い出しながら紅音は退いた。
成功
🔵🔵🔴
水元・芙実
…織田信長!
ここであなたはおしまいよ!
大人しく冥府に…、いえ骸の海に還りなさい!
武器はここまでで来るのに落ちていた敵のものを拝借、無数の秀吉に備えるわ
とは言ってもそこまで白兵戦が得意な訳でもないけれど、身を守るくらいなら…!
武器が折れたら秀吉を掴んで別の秀吉にぶつけてみたり、…とっさの一撃だけど相手も武器になるのね?
秀吉との戦いの中で余裕があったら瞬間固着剤を密かに放つわ、あとは勝手に動いてくれるはず
目標は信長の顔面!
視界と呼吸を封じて、攻撃のチャンスをうかがうわ
成功したら秀吉を瞬間固着剤で固めてから投げつけるわ
幸い弾は沢山あるからね
好き勝手にさせないわ!
わたしの故郷を奪わせたりなんかしない!
「……織田信長!」
名を呼ばれた信長が口元を伝う血を拭い顔を上げるのを待ってから水元・芙実(スーパーケミカリスト・ヨーコ・f18176)はその辺りの壁から拝借した槍の穂先を向ける。
「ここであなたはおしまいよ! 大人しく冥府に……、いえ骸の海に還りなさい!」
「で、あるか」
満身創痍であるにも関わらず、動じた様子も見せずに信長は呼ぶ、サルと。
「フェンフェン! フェン」
「「フェン」」
一瞬にして部屋の壁も満足に見えぬほどの小さな黒毛玉が現れ出でて、それぞれが鳴く。
「この儂、信長を還せるものなら、還してみよ。うぬに見合う実力があるなら、そも一興ぞ」
挑発とも取れる言葉が、合図であった。
「「フェンフェンフェン」」
「っ、この」
襲い掛かる夥しい数のミニ黒毛玉をへとっさに追い払うよう手にしていた槍を振り回す。
「フェン」
穂先の掠めた秀吉が一体、ぽふりと消え。
「白兵戦が、得意な、訳でもないけれど、身を守る、くらいなら……!」
「「フェンフェンフェン」」
驚いてか、消されぬためにか、槍の軌跡から飛びのいた小型戦闘用秀吉達はすぐさま反転して再び襲い掛かる。
「っ」
ここまでの猟兵を梃子摺らせたり涙目にした圧倒的な質量だ。あっさり槍は折れるが、自信に満ちた表情を崩さず芙実は押し寄せてくる毛玉の一体を掴んだ。
「フェン」
「うっ」
そして噛まれた。
「敵を盾にするとかあったら良かったけど、まぁこんなものよね。なら――」
だが自信に満ちた表情を曇らせず手にはめたパンチンググローブか何かの様に噛み付いた秀吉をはめて押し寄せてくる秀吉を殴った。
「「フェンっ」」
ぶつかり合った黒毛玉達は互いに消滅し。
「フェン!」
「「フェフェン!」」
「次はこれよ! それと、これと、これ!」
さばききれていない黒毛玉がバシバシ当たってくる中、うちいくつかを壁に備え付けられた武器や転がっていた鋼鎧の破片などで芙実は迎撃する。
「「フェン」」
一撃が命中した毛玉達はぽふぽふ消えてゆき。
(「これで固まっちゃえ!」)
ダメージや奮闘と引き換えに一瞬の隙をついて芙実は密かに瞬間固着剤を放つと、足や腰の痛みを押し隠し、未だに残る黒毛玉達の迎撃を再開する。自発的に動く謎の液体がしつこい秀吉達を何とかしてくれると信じて。
「「フェン?!」」
「ぬ?」
黒毛玉達が異変に気付いたのと信長が怪訝な声を上げたのは、攻防がもう暫し続いた後の事。
「ようやく固まった、わね」
結構ボロボロだが、表情から自信は失わず、芙実は固まった秀吉を掴むと、大きく振りかぶる。
「好き勝手にさせないわ! わたしの故郷を奪わせたりなんかしない!」
「フェ」
「ぶっ」
全力の投球もとい投毛玉は狙いをたがわず信長の顔面に命中し。
「さぁ、どんどん行くわよ!」
「フェ」
「ぶぶっ」
幸い弾は沢山ある。最初の一投が信長の片目を塞いだ為か、二投目も命中し。
「ぬん!」
「「フェン」」
三投目が顔へ命中するより早く、信長は自身の顔面を床に叩きつけた。
「で、あるか」
床へぶつけた衝撃で毛玉だけが消え去り、血で汚れた顔のまま信長は芙実を見る。満身創痍であった。もはやただ動くだけで命を縮めるであろう有様のまま刀を振り上げた。
苦戦
🔵🔴🔴
神城・瞬
織田信長、貴方がいかに強者であろうと退く訳にはいきません。
まず先制攻撃を凌がねばなりませんか・・・【衝撃波】【範囲攻撃】でで纏めて吹き飛ばす事を狙い、【衝撃波】の範囲から逃れてきた相手は【誘導弾】【吹き飛ばし】【範囲攻撃】で撃ち落しを狙います。もし突破されてきたら【オーラ防御】で被害を軽減した上で【属性攻撃】【範囲攻撃】で攻撃。
先制攻撃を凌ぎきったら【オーラ防御】を常時展開しつつ【高速詠唱】【全力魔法】でありったけの凍てつく炎を全部合体させた特大の凍てつく炎を盾のようにして放ち、接近。【属性攻撃】【二回攻撃】で思いっきり殴ります。【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【部位破壊】も乗せます。
宇良潟・伝助
連携戦闘をお願いします。
「裏方として目立たずに行動をしましょう」
信長からの攻撃には黒子の技術を使って全力で【目立たない】様にします(攻撃が来たらアイテム【質素な人形】を囮にして全力で距離を取ります)。
信長の攻撃を凌いだら舞台演出を使って全力で戦場を盛り上げ、猟兵達の戦い様を輝かせます(UCの発動)。
猟兵達の攻撃回数を強化するUCですが代償を払うのは私ですので気にせずに信長に攻撃してもらいましょう。
舞台演出の合間に【戦闘用舞台装置】で作った罠を配置した後発動させて信長の注意を引きましょう。
「織田信長、貴方がいかに強者であろうと退く訳にはいきません」
振り下ろされるはずの刀は、神城・瞬(清光の月・f06558)のかけた声で止まる。
「つまり、うぬらもこの儂に挑むか」
返る言葉が複数を示したモノであったことに一瞬片隅に控えた黒子さんもとい宇良潟・伝助(裏方大好きな黒子猟兵・f21501)の肩が僅かに震えた気がしたのは、信長の口ぶりがまるで部屋の隅の闇と同化するかのごとく気取られずにいた自分まで頭数に入れているかのように聞こえたからだろう。
「裏方として目立たずに行動をしましょう」
とする伝助としては至極ありがたくなかったわけだ。
「サル」
「「フェン」」
「まず先制攻撃を凌がねばなりませんか……」
憑装させた隠し将への短い呼びかけだけで、小さな黒毛玉が信長の後ろの壁が見えなくなる程に増えてゆき。
「行け、サルよ」
「「フェンフェン!」」
解き放たれた小型秀吉は一斉にへ瞬と襲い掛かる。
「っ」
衝撃波を放つよりも早く肉薄した黒毛玉がオーラの守りにぶつかり、弾かれる。
「先制の文字通り、と」
「「フェン」」
属性を宿した杖で広い範囲を打ち払う様にして毛玉達を消滅させ。
「数が、多いですね」
「「フェ」」
更に数を頼りに追撃してくる秀吉の一部を衝撃波で迎撃すると、衝撃波を逃れた毛玉達へ誘導弾を放つ。
「「フェーン」」
「ほう、凌いだか」
全ての小型秀吉を打ち消したわけではなく、何体かは伝助が盾にした質素な人形に襲い掛かっていたし、予備兵力なのか毛玉のいくらかは信長の周辺に残ってはいた。
「皆様、カッコいいです。輝いてますよ!!」
今こそ反撃の時、人形を現在進行形で犠牲に攻撃を小型秀吉からの免れた伝助が舞台演出を行い、瞬へ力を与えれば。
「くっくっく、面白い! だが――」
舞い散る紙吹雪の中、黒粘液で全身を覆った信長が、笑みを浮かべて瞬へと斬りかかる。
「ぐっ……成程、こちら側のユーベルコードが合わせて二つなら、先制攻撃も二回と言うことですか」
斬られた痛みに顔を顰めつつも、瞬はそのまま高速で詠唱を開始する。油断せずオーラの守りを展開し続けたことが深手を防いだのだ。
「これは見た目通りの炎ではないですよ?」
そして、放つはずだった呪いの凍てつく青白の炎を全て合わせ、巨大な盾と化す。
「っ」
信長とて刀を振り終えたばかりとはいえ、馬鹿正直に一撃を受けるつもりはない。粘液に覆われたことで摩擦抵抗を減らしたことを活かし、素早く身を躱すはずだった。
「な」
突然派手な音を立てて罠が発動しなければ。これも伝助が戦闘用舞台装置によって配置し、信長の注意を引く為に発動させたものである。
「く、ははははは、ぬかったわ……」
全てを察した信長は、見事と言い残し、炎の盾に吹き飛ばされた。元々が二回、伝助からの力を得たことで十八回に及ぶシールドバッシュに満身創痍だった信長が耐えうる筈もない。
「終わりました、ね」
「お見事にございます」
骸の海に還る信長を眺めつつ呟く瞬へ伝助は賞賛と拍手を送り。こうして戦いは猟兵達の勝利で幕を閉じたのだった。
成功
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