エンパイアウォー㉗~決戦に向けた大特訓
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「集合に感謝する。今回は皆に幕府軍の訓練をお願いしたい」
グリモア猟兵のカイ・シュリック(紫苑の殺戮代行者・f02556)は猟兵達に一礼し、早速説明を始めていく。
「関ヶ原の戦いを勝利した幕府軍は現在とても士気が高い状態であり、これからの決戦に向けて良いコンディションを保てている。それを確固たるものにすべく、猟兵達に訓練を手伝って欲しいとの依頼があった」
エンパイアウォーの厳しい戦いを生き抜いてきた幕府軍。
彼らは確実に自信と力を身につけているのだが……待ち受けているのは織田信長との決戦だ。
それを確実に生き延びるためにもよりしっかりとした訓練が求められているとのことだ。
「今回訓練を担当して欲しいのは鉄砲組だ。火縄銃で戦う集団だな」
訓練の内容は皆が必要と感じたものであれば何でも構わない。
最後まで戦い抜くための体力や気力を鍛える、生き延びるための技術を教える、戦場の状況把握能力を鍛える等々。
今までの戦いの経験や教訓を教えるのも良いだろう。
勿論銃や遠距離攻撃が得意な猟兵ならばそれに関連した事を教えても構わない。
「この訓練が成功すれば、彼らが少しでも戦を生き延びる事が出来る力を身につけられるはずだ。だからそれに関連した特訓をするのもいいかもしれないな」
勝利する事も大切だが、エンパイアウォーが終わったとしてもこの世界での日々は続いていく。
戦が終わった後の彼らのためにも、出来るだけ生き延びるための力が必要だろうとカイは付け加える。
「決戦まではあと少しだが……改めて皆の力を貸して欲しい。それでは今回もよろしく頼む」
ささかまかまだ
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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こんにちは、ささかまかまだです。
幕府軍の練度と士気を高めるべく、猟兵の皆様の力を貸して下さい。
訓練の内容は自由に考えて頂いて構いません。
ですがあまりにも過酷すぎるものや後遺症の残りそうなものは不採用にさせて頂きます。予めご了承下さい。
今回は戦争シナリオですので、青丸の数がオーバーキル気味になりそうな時等はプレイングを却下させていただく場合がございます。ご了承下さい。
また戦争の詳細ページ、マスターページ等も適宜確認していただければと思います。
それでは今回もよろしくお願いいたします。
第1章 冒険
『幕府軍の大特訓』
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POW : 腕立てや腹筋、走り込みなど、基礎体力を向上させる訓練を施します
SPD : 危険を察知する技術や、強敵からの逃走方法などを伝授します
WIZ : 戦場の状況を把握して、自分がやるべきことを見失わない知力を養います
👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
サリー・オーガスティン
【SPD】
■教練(?
ボクが教練、というのもおこがましいけれど、騎馬武者ならボクと目線も近いし、(バイクの)ライン取りを応用して、伝えるよ。
■内容(逃走の伝授
【地形の利用、情報収集】がまず大事
騎馬の方が迷ったら、圧倒的に数の多い徒組(歩兵隊)の方々を数多く危険にさらすことになります。
【騎乗】の際には、状況は馬の方が心得てる事もあるから、危難の際には逆らわず。「自分と馬」とは決して考えずに、自分と「自分の脚と同化したもの」と心得て、手綱をひいてください。もしその力量が、馬の運動能力に負ければ……こうなります
>脇腹のバイク事故の傷跡を示しながら
(場合によっては事故の体験も語る)
※アドリブ歓迎
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サリー・オーガスティン(鉄馬の半身・f02199)は愛車のバイク『ジェイク』と共に幕府軍達の前へとやって来た。
彼が担当するのは馬上筒という馬の上から撃つ火縄銃を扱う者達。
ライダーと騎馬武者は異なるように見えて重なる部分も多いはず。
サリーは自らの経験を活かし、彼らに馬を操るコツを話す事となったのだ。
「バイクでも馬でも基本は同じ。一番大切なのは地形をよく見る事と情報収集です」
最初は緊張していたサリーだが、真剣に話を聞く武士達を前にすれば自然と伝えたい内容が纏まってくる。
そしてそれを話せるだけの経験が彼にはあった。
「騎馬の方が迷ったら、圧倒的に数の多い徒組の方々を数多く危険にさらすことになります」
まずはバイクと馬の共通点を。次に大きく異なる部分もしっかり解説するサリー。
「騎乗の際には、状況は馬の方が心得てる事もあるから、危難の際には逆らわず。『自分と馬』とは決して考えずに、自分と『自分の脚と同化したもの』と心得て、手綱をひいてください」
「脚と同化したものかぁ、考えたことなかったなぁ」
新しい考え方を聞き武士達も嬉しそうだ。その反応にサリーも嬉しくなるが……だがとても大切な話も伝える必要があった。
「もしその力量が、馬の運動能力に負ければ……」
サリーはそう言いつつレーシングスーツを脱いだ。
そして自らの生体部分……脇腹に深く残る傷跡を示し、真剣な顔をして話を続ける。
武士達も目を見開きつつ話に聞き入る。
まだ若いサリーに深く残る傷跡も、彼の身体の一部がサイボーグとなっている事も驚きだったのだろう。
「……こうなります。事故の危険性はいつでも伴いますし……戦場なら尚更です。それを避けるためにも、馬と自分が一心同体だという事を忘れないで下さい」
「ああ、分かったよ。兄ちゃんの話……凄くタメになったぜ」
武士達の反応は上々。サリーの経験も踏まえた真剣な教練はとても役に立ったようだ。
サリーもその様子に安心し、ほっと胸を撫で下ろすのであった。
大成功
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ニトロ・トリニィ
軍事訓練ってやつだね!
経験があんまり無いんだけど、僕で大丈夫かな?
まぁ、どうにかしよう!
火縄銃を使うなら… やっぱり実戦を意識した射撃訓練をするのが大事だと思うんだ。
僕が《念動力》で目標を動かし、鉄砲組の皆さんはそれを撃つ!
これなら動く目標を正確に狙う技術が鍛えられるかも?
後は… そうだな、狙いが甘い人が居たらどう上達するのか教えるとかかな?
いちおう僕は狙撃手だから、その経験も教えてあげても良いかもね。
あ!間違っても僕を誤射しないでおくれよ?
アドリブ歓迎です!
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「軍事訓練ってやつだね!」
どこかマイペースな様子で武士達の元を訪れたのはニトロ・トリニィ(楽観的な自称旅人・f07375)。
彼にとって誰かに訓練をつけるという経験はあまりない。
そのため少々不安ではあるが……まぁ、どうにかしよう! の気持ちで今日はやって来ていた。
「火縄銃を使うなら……やっぱり実戦を意識した射撃訓練をするのが大事だと思うんだ。まずは普段の陣形で並んでね」
指示を出せば武士達はテキパキと動いてくれた。
彼らが準備を進める間にニトロも的になるような岩を集めていく。
「僕がこれを動かすから、鉄砲組の皆さんはそれを撃つ! シンプルだけど動く目標を正確に狙う技術が鍛えられるよ」
そう言いつつ岩をふわりと浮かせるニトロ。武士達もすぐに納得し、一斉に射撃訓練が始まった。
「あ! 間違っても僕を誤射しないでおくれよ?」
そう軽口を叩きつつ、しっかり的の近くで武士達の様子を窺うニトロ。
ここまで戦い抜いてきた鉄砲組なだけあって彼らの腕は上々。
最初は単純な動きで的を動かしていたニトロもその手についつい力が入る。
そして訓練が続き……動きが複雑になればどうしても武士達の間で力量の差が浮かび上がってきた。
ならばニトロは自らの狙撃手としての経験を教え、優しく指導を続けていく。
「えっと……こういう時はもっと早めに予測をしてしまっても大丈夫だね」
時間をかけてでも分かりやすく。ニトロの指導で鉄砲組の練度は確実に上達していく。
「今度はこの動きで……どうかな」
的の動きもより生物的に。オブリビオンを相手にする可能性がある以上どれだけ訓練を積んでも無駄にはならないだろう。
訓練は日が暮れるまで続き……夕闇が空を覆う頃には鉄砲隊の練度は見違える程上がっていた。
「今日はここまで! 今日教えた事を咄嗟に戦場で出すのは難しいかもしれないけど……きっと身体が覚えているからね」
最後にそう締めくくれば武士達も笑顔でお礼を告げてくれた。
ニトロも訓練の成果を感じ、自分もまた頑張ろうと決心するのであった。
大成功
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エメラ・アーヴェスピア
そう…もう決戦も近いのね
そう言う事なら、私も力を貸すわ
さて、教えるのは…一応部隊での銃装備の兵士達の動きはいつもやらせているから教えられない事もないわ
ただ、かなりの連携が前提だから少し難しいかしら…?
あとはまぁ…射撃訓練?
『出撃の時だ我が精兵達よ』、命中時に停止という条件で実際に相手をさせてみましょうか
他の方の教えを教導・実践する為の敵でも構わないわよ
後は…ステルスを切った『ここに始まるは我が戦場』で小さな動く標的
『戦地を駆るは我が双輪』で高機動の標的辺りかしら
オブリビオンを想定しなければこれ位でいいわよね
自分が満足するまで撃ちなさい、それなりに硬いし壊れても問題ないわ
※アドリブ・絡み歓迎
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「そう……もう決戦も近いのね。そう言う事なら、私も力を貸すわ」
エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は自作の魔導蒸気兵器を引き連れながら鉄砲組の元へやって来た。
彼女には部隊での兵士達の動きに関する知識もあるが、その動きにはかなりの連携も必要。
決戦を目前に控えた状況で教えるのは些か難しいかもしれない。
そこで今回はひたすら射撃訓練を行ってもらう事にしたのだ。
「さぁ出番よ、出撃なさい」
エメラの一声と共に沢山の魔導蒸気兵達が歩み出て、鉄砲組の方へと向かっていく。
「この兵士は命中時に停止するように命令してあるわ。まずはこの兵士を相手に訓練してみましょうか」
鉄砲組には普段の隊列通りに並んでもらい、蒸気兵達にその相手をしてもらう。
兵士達にはこの世界での一般的な兵法に従い動いてもらう事で、敵兵と戦う際の参考にさせるのだ。
この訓練はシンプルな内容だが、だからこそ決戦前の調整には相応しい内容だった。
訓練が続けば鉄砲組達も自信をつけて来た様子。それなら訓練もステップアップが必要だ。
「次は空の戦力との戦いを想定してみましょうか。今度はこのドローンを撃ってくれないかしら?」
合図と共に『ここに始まるは我が戦場』を発動させ、偵察用魔導蒸気ドローンを呼び出すエメラ。
このドローンは本来ならばステルス機能がついているが、今回はそこまで用意する必要はないだろう。
あくまで鉄砲隊に求めるのは敵兵の足止めや猟兵の支援だ。
「それと……高機動の標的の対処も学んでおきましょう。大丈夫、それなりに硬いし壊れても問題ないわ」
今度は魔導蒸気白騎兵と魔導蒸気黒騎兵を呼び出して訓練のお供に。
小さな標的であった蒸気兵やドローンに比べれば機敏で迫力もある標的。彼らとの戦いも鉄砲組にとっては良い経験になるはずだ。
「自分が満足するまで撃ちなさい。この経験と自信があなた達を生かす力になるのよ」
エメラの訓練は日が暮れるまで続く。
その間も徐々に成長する鉄砲組の様子を見て、彼女もまた決戦へと意識を向けるのであった。
大成功
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川咲香・忍
※アドリブ・絡み歓迎
鉄砲隊の訓練か…。いいねえ!やりたかったぜこういうの!(軍事史オタクの血が騒ぐ)
さすがにこの世界でUDCアースの現代戦術を教えるのは無理がある。それなら…。
(兵士に向かい)整列!太鼓の音に合わせて列を乱さないように行進!きっちり揃うまでやるからな!
次は合図に合わせて装填・照準・発射する訓練だ!何度も繰り返して身体に動きを叩き込め!周期の時間を短縮すればするだけ時間当たりの投射火力が上がるぜ!
…時間があれば三兵戦術や銃剣の概念なんかも教えたかったけどな。限られた時間じゃ無理か。
いいか!鉄砲隊は隊全体が一つの兵器として動く事で初めてその火力を最大限に活かせる!それを忘れるなよ!
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「鉄砲隊の訓練か……いいねえ! やりたかったぜこういうの!」
そう声高々に話すのは川咲香・忍(クズでおなじみ・f18903)。軍事史オタクである彼にとって異世界の人々に訓練をつけるのは貴重な機会だ。思わずテンションも上がってしまう。
しかしこの世界の人々にUDCアースの現代戦術を教えるのは無理がある。
そこで忍が用意したのは大きな太鼓だ。バチを構えてまずは鉄砲組に指示を出す。
「整列! 今から太鼓の音に合わせて列を乱さないように行進してもらう!きっちり揃うまでやるからな!」
鉄砲組達は素直に指示に従うと、忍が叩く太鼓の音に合わせて行進を始め出した。
列をきっちり作って進む経験はあまりなかったためか、最初は不揃いだった鉄砲組。だが忍の根気強い指導に合わせて彼らの列も綺麗に揃い始めている。
「次は合図に合わせて装填・照準・発射する訓練だ! 何度も繰り返して身体に動きを叩き込め!」
再び太鼓を叩いて合図をすれば、鉄砲組はしっかり指示に従い行動を始めていく。
ここまでの戦闘の経験もあり、彼らの動きはスムーズだ。訓練を続ければ続ける程成果も出てきて、指示する忍もどんどん気合が入っていく。
「周期の時間を短縮すればするだけ時間当たりの投射火力が上がるぜ!」
訓練内容の根拠を伝える事も忘れない。身体で動作を覚え、頭で必要な事を考える。この2つが揃えば臨機応変に対応が出来るようになるはずだ。
(……時間があれば三兵戦術や銃剣の概念なんかも教えたかったけどな。限られた時間じゃ無理か)
太鼓を叩きつつも少しだけ残念がる忍。今回の訓練は付け焼き刃のものではないが、教え足りないのもまた事実だ。
訓練の時間はあっという間に過ぎていき、そろそろ鉄砲組との別れの時間も迫りつつある。
「いいか! 鉄砲隊は隊全体が一つの兵器として動く事で初めてその火力を最大限に活かせる! それを忘れるなよ!」
最後に肝心要の部分を伝えて訓練は終わった。最後まで真剣に取り組んでくれた鉄砲組の姿を見て、いつか教えられなかった事を再び教えに来たいと思う忍であった。
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こうして鉄砲組は猟兵達の訓練により実力と自信を増すことが出来た。
これなら決戦の場においても思う存分戦うことが出来るだろう。
そして猟兵達もまた決戦に向けて各々の準備を始めていくのであった。
大成功
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