●猟兵達には休みが必要だ
日々、猟兵は様々な世界で頑張っている。
ときに厳しい気候や地形も、血腥い戦いも、重苦しい精神攻撃も、猟兵へ負担をかけることは間違いない。
故にお休みは必須である。そうに違いない。
せっかくの夏である。たまには、海で遊びたいんじゃないだろうか。
●というわけでリゾートですよ
「海は、いかがですかー……」
カラータピオカのドリンクに麦わらに水着、と一足先にリゾートスタイルで寧宮・澪(澪標・f04690)は猟兵達に声をかける。
スペースシップワールドには観光産業の発達したリゾート船がたくさんある。
今回はその中の一隻、「ロアゾブル号」で、のんびり海のリゾートを楽しもう、というお誘いだ。
「白い、砂浜ー……澄んだ、海ー……かわいい、お魚ー……海の楽しみ、いっぱい、ですよー」
海で泳いで遊んでもいいし、釣りや素潜りで透き通った海を楽しんでもいい。砂浜で貝拾いや砂アートを楽しむのもいいだろう。
「今回、貸し切りですのでー……いっぱい、のんびり、しましょ、ねー……私は、ハンモックでゆらゆら、しようかとー……」
お腹が空けば砂浜から少し離れた場所には、水着で入れる軽食の店やレストランもある。買って砂浜で楽しんでもいいだろう。
日陰やコテージもあるので、休んでいても大丈夫だ。羽を伸ばして楽しく遊んでほしい。
「じゃ、行きましょかー……」
表情はいつも通りながらうきうきとした様子で、澪はリゾートシップへの道を紡ぐのだった。
霧野
海だー!
よろしくお願いします。霧野です。
●シナリオについて
このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。
一章:リゾートシップの海を思い思いに楽しんでください。
澪もハンモックで寝てたりしてます。
お誘いいただければ、一緒に遊びます。
●複数人で参加される方へ
どなたかとご一緒に参加される場合、プレイングに「お相手の呼び名(ID)」を。
グループ参加を希望の場合は【グループ名】をご記入いただけると、助かります。
●アドリブ・絡みの有無について
勝手に連携していただいたり、アドリブを加えさせていただくことがあります。
以下の記号はプレイングの文字数削減としてプレイングの頭にご利用下さい。
◎ アドリブ歓迎・絡み歓迎。
△ アドリブ歓迎・絡みNG。
× アドリブNG・絡みNG。
第1章 日常
『猟兵達の夏休み』
|
POW : 海で思いっきり遊ぶ
SPD : 釣りや素潜りに勤しむ
WIZ : 砂浜でセンスを発揮する
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルク・フッシー
◎
サムライエンパイアの戦争も、いよいよ大詰め
ボクもいくつかの戦いに参加しました
恐ろしい魔軍将、非道な策略、過酷な戦場…
「よいしょ…」(ゴムボートを海に運ぶ)
「ふぅー…」
でも、今日は一休み
海に浮かべたゴムボートに、水着で寝転がって絵を描きます
「〜〜……♪」
「ふわぁ…うーん…」
心に浮かぶままに、ゆっくりのんびり絵を描いていると…
「はうー…んー…」
ふぅ…ボートに揺られる感覚が気持ちよくて…なんだか、ねむく…
「すー…すー…」
…明日も、サムライエンパイアでは新しい戦いが予知されるんでしょうね…
平和のため、がんばらなきゃ…!
「…ふわぁ……」
…がんばります…明日から……
夢や絵の内容など、色々お任せします
●
ざぱーん。ざざーん。
ゆっくり穏やかに寄せては返す透き通った波。
ルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)は、ぼんやり砂浜で波を見ながら最近のことを思い返す。
(サムライエンパイアの戦争も、いよいよ大詰め。ボクもいくつかの戦いに参加しました……恐ろしい魔軍将、非道な策略、過酷な戦場……)
思い起こせばいっぱい大変なこともあったのだ。
そんな記憶も波の音が、穏やかな景色が、優しく包んでいく。
「よいしょ……」
ずりずり。
ルクは角の色とおそろいの鮮やかな水着と帽子、サンダルを着てゴムボートを運んでいく。
波打ち際からぷかりと浮かべ押しながら少し進んで。
「ふぅー……」
ひっくり返さないようによじ登って、ぷかぷか波に揺られるのは心地よい。
うつ伏せに寝転がったままスケッチブックを広げ、ルクは絵を描き始めた。
広い海、泳ぎ回る魚達、真っ青な空、羽ばたく鳥、砂浜。
「〜〜……♪」
鼻歌を歌いながら、大きく小さく、広く狭く、写実的に、幻想的に、心の赴くままに描いていく。
「ふわぁ……うーん……」
ゆっくりのんびり絵を描いていると、おっとりとしたあくびが出てきた。
「はうー……んー……」
ゆらゆら。ちゃぷちゃぷ。
(ふぁ……ボートに揺られる感覚が気持ちよくて……なんだか、ねむく……)
寄せて返す波は心地よいリズムで、ルクの体を揺らしてリラックスへと導いた。
「すー……すー……」
だんだん長くなる、穏やかな寝息を立てて、ルクは眠りに落ちていく。
(……明日も、サムライエンパイアでは新しい戦いが予知されるんでしょうね……平和のため、がんばらなきゃ……!)
どんなに辛くても悲しくても、平和が訪れるよう頑張る、とルクは決意を新たにする。
「……ふわぁ……」
(……がんばります……明日から……)
だから、今はちょっと一休み。
青い空と海の下、家族や友人、仲間や今までであった人達。
皆で笑って遊んで、絵を描いている。
そんなあったかい夢を見ながら、ルクはゆっくり休息を取るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
烏丸・都留
◎ アドリブ歓迎・絡み歓迎。
「(本音)少し時間も空いたし、戦争ばっかりも気が滅入るから、(たてまえ、今はいない)クルーの福利厚生施設の見学も兼ねて来たんだけど……」
WIZ:施設見学も兼ねて多数のデコイを放って映像取得、砂浜でビーチチェアの周りに空間モニターを多数浮かべて、映像の編集処理を自動処理させておく。 他メンバーが居るならそれらの様子も取得しておいて、自身は飲み物を飲みながら寛ぐ。
因みに水着姿は、アイテールのバトルギアでの擬装です。
ノネ・ェメ
◎
澪さんうきうき。お楽しみは何だろ? みてみたい。(見てたいだけ)
飲食? ぇでもさっきタピオカ……。意外と沢山食べれる人なのは判るけど、カロリーとかそゆのはホント、あのスタイルの何処へ……?
レジャー? 羽目外さないイメージもないけど、何に誘ったらうきうきが見れるのかも、今一つ見えにくいような? これも解らない時は聞いたらいい的な部分かなぁ。
又は掴めない存在でいるのがいい、とか。猫好きは猫、みたいな。それならノネはばっちりかもだけど。
そゆ所含めすきだし、うにゃうにゃ考えながらもこうしてついてまわって、夏もちゃんと満喫してるので!
干渉の心配もないんだろうけど、おUCチャックしとこ……。
北・北斗
◎
POW
ヴォウッ!!ヴォオオオオオゥッ!!
北斗はトドである。
海が好きで好物の魚もいっぱいな海は大好きである。
今回の場所では、浜辺で寝転がったり、大きいボールで遊んだり、海で泳いだりする。
『敵もいないし、ゆっくり出来ていい感じ』
●
「少し時間も空いたし、戦争ばっかりも気が滅入るから、クルーの福利厚生施設の見学も兼ねて来たんだけど……」
本音と建前を並べながら、烏丸・都留(ヤドリガミの傭兵メディック・f12904)はリゾートシップ・ロアゾブル号に降り立った。
スペースシップワールドの技術で宇宙船の中に構成されたリゾート地。
水着で泳ぐにも、薄着で遊ぶにも心地よい気温の風が肌を撫でる。
アイテールの力で宇宙を切り取ったような染の艶やかな水着姿に着替えた彼女は、ビーチチェアが設置された一角へ。
パラソルが広げられた下に座れば、陽ざしが程よく遮られ、ゆっくり楽しむにはちょうどいい。
「さて」
都留は施設の見学を兼ねて多数のデコイを浮かべて、データ収集を行うことにした。
彼女の元からぷかり、ぷかりと周囲の景観を損ねぬよう擬態したデコイが、リゾート地一帯へと飛んでゆく。
都留は自分の周りにモニターを浮かべ、デコイが収集した映像を編集解析、保存などの処理し始めた。
このリゾートシップはテラフォーミング技術を利用しており、人間が居住可能かつ快適な大気、気温、気圧を構成し維持。海と砂浜は汚染なく、生態系は種類も量も豊富でバランスがよい。
少し離れた場所に立つ施設も、大音量で音楽をかけることもなく、白や淡い青、薄い緑でまとめられて落ち着く印象だ。
近くにきた給仕用ドローンに、飲み物をオーダーしながら都留はふと一つの画面に目を留めた。
●
ノネ・ェメ(ο・f15208)は白ベースに青がアクセントの水着に着替え、澪を見ていた。
(澪さんうきうき。お楽しみは何だろ? みてみたい)
なお見てみたいだけである。常にねむねむぼんやりな澪が何を楽しむかと。
木立の影からこっそり覗き見ていると、澪はビーチから少し離れた施設の方へ向かっていた。
てくてく後をついていけば、飲食店に入っていく。少し間をおいて入り、飲み物だけ注文して待っていると、澪のテーブルに料理が運ばれてきた。
(飲食? ぇでもさっきタピオカ……結構大きい容器を飲んでたはず)
テーブルにはグリーンカレー、トムヤムクン、ガパオライス、パンケーキにココナッツミルク、バナナの春巻にナタデココ、と次々運ばれてきた。軽く3〜4人前はありそうだ。それをぱくぱくと空にしていく。
(意外と沢山食べれる人なのは判るけど、カロリーとかそゆのはホント、あのスタイルの何処へ……?)
何か魔術的なものでも使ってるのだろうか。
呆然と見守る中、食べ終えた澪が会計を済ませて出ていくので、ノネも後を追いかける。
次は何をするのだろうか、と。
(レジャー? 羽目外さないイメージもないけど、何に誘ったらうきうきが見れるのかも、今一つ見えにくいような? これも解らない時は聞いたらいい的な部分かなぁ)
てくてくと澪の後ろをつかず離れずして、思いを馳せる。
(又は掴めない存在でいるのがいい、とか。猫好きは猫、みたいな。それならノネはばっちりかもだけど)
うふふん、と頬をおさえにやけるノネ。
(そゆ所含めすきだし!)
うにゃうにゃ考えながらもこうしてついてまわって……、と見れば前に澪がいない。
(あれ、いつの間に見失った──)
「ばあー」
「ひゃあーー!?」
きょろきょろしていたら首筋に急にひんやり感触。
涙目で振り向けば、冷たい飲み物を持った澪がいつの間にか立っていた。
「あ、澪さん、いつの間に」
「何やら、ついていらしてたのでー……何か御用、ですー?」
最初から気がついていたけど声をかける様子もないし、と声をかけたらしい。
「いえその、澪さんが何を楽しむのか見てたいなーと!」
「聞いて下されば、答えましたよー……?」
「えーとあの、そのー」
見てたかっただけ、とはちょっと言えず。
おろおろするノネに、澪は首を傾げ手にしたひんやりサイダーを差し出しながら誘った。
「よくわかりませんが、どうぞー……これから、ハンモックでのんびりしますがー……ご一緒、されますー?」
「! ぜひ!!」
ハプニングもあれど、夏を満喫するノネなのであった。
●
(なるほど、飲食の提供はテンションを上げるようね)
クルーに食事という楽しみがあるのはやはり大きい。
こういうリゾートでの特別な料理、というのも福利厚生の質を高めるだろう。
さっぱりライムをきかせたサイダーを味わいながら、都留はまた、別のモニターに目をやる。
●
「ヴォウッ!!ヴォオオオオオゥッ!!」
北・北斗(遠い海から来たトド・f20984)はトドである。
彼は水にも寒さにも強い自慢の毛皮をつやつやにし、大きな体を喜びに震えさせて砂浜に立つ。
「ヴォウッ!!」
北斗は海が好きである。
好物の魚もいっぱいな海は無論、大好きである。
というわけで、リゾートシップの浜辺に降り立ったときからテンションは急上昇していた。
ざわめく本能に任せてびしびしとヒレを振り、体をほぐし、いざ。
「ヴォ!」
力強く尾びれで砂浜を駆け抜け、雄大なる海へ飛び込んでいく──!
「ヴォー……」
北斗はぱしゃり、ぱしゃりと水をかき、深いところへ向かい進んでいく。
彼が生まれた北の海とは違う海は、穏やかでゆったりした波で出迎えてくれた。
水温も暖かく、色鮮やかな魚達がすぐ側を泳いぎまわる。
陽ざしが指してくる温かい海を、悠々と自在に泳ぎ回る北斗の円な黒い瞳は、とても楽しげにきらめいた。
『敵もいないし、ゆっくり出来ていい感じ』
「ヴォッ」
時折ぱしゃんと水面に浮いてぷかーっと体を伸ばす。
青い空を見上げながらちゃぷんちゃぷんと揺られてゆったりとする時間は、とても気持ちが良かった。
お腹が空いたら、美味しそうな魚を狙って食べて泳ぎ、またゆったり浮いてみたり。
心ゆくまで泳いだあとは、砂浜に上がりのんびりと寝転がることにする。
海の波に乗って砂浜まで戻れば、ちょうどパラソルの立ち並ぶ場所。
ぺちぺち前びれと尾びれを揺らしながら、パラソルの下に入り、側のチェアでゆったり過ごす女性に一声断りを入れる。
『ここ、いいかな?』
「もちろん、どうぞ」
女性──都留は頷き。
『いやあ、いい海ですね』
「本当に。こういう施設が人気あるのもわかるわ」
しばし二人、並んで海を眺めるというのんびりした時間を過ごすの。
『あとでボールで遊びませんか? 持ってきたんです、大きいボール』
「いいわね、少し体動かすのも悪くないわね」
ぽんぽん、と赤いボールを跳ねさせながら北斗が誘えば、都留も飲み物を飲み干して。
デコイと反重力を使ったアクロバティックなボール投げが催されるのだった。
終わったときにはいい表情の二人がいて、勝負は引き分けだったという。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ペイン・フィン
◎【ヤド箱】
【貢献度:97】
さて……
戦争とかもあって、忙しくは、あるのだけど
息抜きも大事、だよね
と言うわけで、皆でビーチバレー大会
自分もルールは知らないけど、それっぽく動いてみようか
チームは、ステラチーム
ファンと一緒、これは、すごく頼もしいし、嬉しい
もちろん、ステラも頼りにしているよ
……しかし
思った以上に、楽しいね、これ
ついつい張り切ってしまうかもしれない
……皆と一緒に、海辺で、思いっきり遊べる
……すごく、幸せだね……
試合結果が、どうなろうとも
自分は、大満足
しっかり楽しんで英気を養って
またいつか、皆で遊べるように、頑張ろう
黒鵺・瑞樹
◎【ヤド箱】【SPD】
【貢献度52】
カガリチーム
普通のバレーボールなら基本ルールは知ってる。
ただビーチバレーって普通のバレーボールとどう違うのかわからんのだが、ルールはちゃんと抑えておく。
身長足りないからボール拾いに専念するか。ブロックはカガリに任せた。アタックは…やれる時にやれる奴でいいんじゃねぇかな。
簡単に負けるつもりはないけど向こうのやる気と殺る気っぽいのみてると、人数いてもひっくり返すの大変そうだし。
それにすごく俺お邪魔虫なんじゃないかと!
日陰でのんびり過ごす予定だったのにどうしてこうなったかな(遠い目
終わったら今度こそゆっくりする。アイスはいいや、甘いの苦手だし。
ステラ・アルゲン
【ヤド箱】◎
【貢献度46】
ビーチバレーですか
ルールは一通り知ってはいますがするのは初めてですね
チームは私とペインとファンですね
息の合った二人の動きを期待していますよ
よろしくお願いしますね
そして敵チームはカガリと瑞樹殿と……澪殿ですね?
手加減は無用でいいですね!
剣のように鋭く流星のように速いアタックを決めましょうか
カガリ、これをブロックできるならしてみるんだな!!
(勝負事は本気になるタイプ)
砂浜で体を動かすのはいいですね!
試合結果はどちらでも満足
皆で一緒に遊べたのが良い思い出になりましたから
アイスを用意しておきましたのでご自由に
ファンは飲食できないので水を
澪殿にはプリンを差し上げましょう
出水宮・カガリ
【ヤド箱】
【貢献度34】
【チームカガリ】
※タグ外アドリブ絡み可
びーち、ばれー、とは
(知識/Zero。最低限の説明は受けたい)
ネットに向き合って、ボールを打ち合う、と
ぶろっく、ならできそうだ
身長が高いものが有利…、(チームが分かれると聞いて)…ステラとならば、鉄壁だと思ったのだが…
おいで、おいで、ねむねむ(ファンの呼び方を真似)
痛そうな直撃は、カガリが防ぐので、がんばろう
ナイフのは、どれくらい知ってるのだろう…?
あれだ、うん
時々な、凶悪な流星ボールがな、飛んできてだな
激痛耐性で頑張るくらいは、してもいいか…?(駄目なら駄目で)
ひとの、遊びらしい遊びは、あまり記憶にないから
とても新鮮だったな
ファン・ティンタン
◎
【POW】Sea!
【ヤド箱】
【貢献度28】
ステラチーム
海
思えば夏なのにソレらしい遊びしてこなかったね
と言う事で、ビーチバレー大会を開催するよ
…私、あんまり詳しく知らないけどね、楽しければ
チームステラとチームカガリで勝負
人数が少ないから…ん、ねむねむの人居た、人数少ないチームカガリに入ってもらおう
各々のビーチバレー認知度がどの程度かは知らないけど、勝負は知識技術だけじゃ決まらないからね
下手は下手なりに、運が味方してくれるかも?
―――さ、試合開始だよ
※チームの合計貢献度の大きい方が勝ち(カガリチームにはMSダイスを一回分追加)
試合中の活躍は各人の貢献度の大きさに比例
ん、ねむねむの人、プリン好き?
●
【ヤドリガミの箱庭】の一行は、砂浜で何をしようか話し合っていた。
「さて……戦争とかもあって、忙しくは、あるのだけど。息抜きも大事、だよね」
ペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)がスイムスーツに身を包み、見渡す白い砂浜は良い天気。暑いことは暑いが、蒸し暑くはないので動くにはいいだろう。
「思えば夏なのにソレらしい遊びしてこなかったね」
ならばこの機会に夏っぽい遊びをしようではないか。
ファン・ティンタン(天津華・f07547)は胸元に「ふぁん」と大きく書かれたゼッケンをつけたスクール水着できりっと宣言した。
「皆でビーチバレー大会やろう」
「ビーチバレーですか」
星空のようなハーフパンツと動きやすい伸縮性のある上着姿でステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)が目を輝かせた。
「ステラ、ステラ」
「なんですか、カガリ」
出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)が和柄の水着に揃いの羽織姿でステラを呼ぶ。
「もう一個の水着ではないのか、あれかわいい」
「えっ! あの、えーと……う、動きにくいですし!」
照れ照れあわあわするステラにカガリは少ししょんぼりしつつ、続けて質問する。
「びーち、ばれー、とは。ナイフのは、どれくらい知ってるのだろう……?」
知識/Zeroなカガリが首をかしげた。
「普通のバレーボールなら基本ルールは知ってる。ただビーチバレーって普通のバレーボールとどう違うのかわからんのだが」
黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)はシンプルな水着姿でやっぱり首をかしげた。
「自分もルールは知らない」
「……私、あんまり詳しく知らない」
「ルールは一通り知ってはいますがするのは初めてですね」
ステラ、曰く。
1チーム3名の選手で対戦、ネットを挟んでボールを打ち合う。
ボールへの接触は、ブロック含めて3回までで、この回数以内で相手コートにボールを返し、相手がボールを戻せなければ得点となる。
2点リードして第1、第2セット目は21点先取、3セット目は15点先取でセット取得、先に2セット取ったチームの勝ち。
第1・第2セットは両チームの合計点が7の倍数になるごとに、第3セットは5の倍数ごとにコートを入れ替える。
室内のバレーボールのようなポジションは定められていない。
あとは基本裸足で行う。
と、いったことを説明しながらぐっぐと準備運動をしていた。やる気まんまんである。
「身長が高いものが有利……ネットに向き合い、ボールを打ち合う、と」
「はい。打ち込まれたボールを拾ったり、ネット側でボールをブロックしたり」
「そこは普通のバレーと一緒だな」
軽く瑞樹とステラがやってみせる。
トス、アタック、レシーブ、ブロック。
ふむふむ、と確認する残り3人。
「ぶろっく、ならできそうだ」
「楽しくやれればいいさ」
「うん」
「ではチーム分けしましょうか」
「半分に分けるのに人数が少ないから……ん、ねむねむの人居た、入ってもらおう」
ファンがハンモックでゆらゆらしている澪を見つけて入ってもらうよう提案する。
「ねむねむ……ああ、澪殿ですね」
「おいで、おいで、ねむねむ」
「はいー……?」
どうやら自分が呼ばれているらしい、と気づいた澪がふわふわやってくる。
「ビーチバレー、しよう」
「痛そうな直撃は、カガリが防ぐので、がんばろう」
「あー……いいですよー。で、チームはー……」
「あみだで分けるか」
瑞樹が砂浜にさらさらと6本線をひいてあみだを作っていく。
各々端を選んで辿って2つのチームに別れた。
1つは、ペインにファン、ステラのチームステラ。
「息の合った二人の動きを期待していますよ。よろしくお願いしますね」
「うん、頑張ろう」
「ファンと一緒、すごく頼もしいし、嬉しい。もちろん、ステラも頼りにしているよ」
勝負事に熱くなるタイプのステラに信頼し合う二人のチームで、やる気も満ち溢れる172.1cm、164cm、154.9cm。
「そして敵チームはカガリと瑞樹殿と、澪殿ですね?」
対するはステラの言うとおりのチームカガリ。
「……ステラとならば、鉄壁だと思ったのだが……」
「うん、頑張れカガリ」
「……おー」
しょんぼりしているカガリをフォローする瑞樹、いまだにぼんやりしている澪の184.2cm、165.8cm、163cm。
身長的にはチームカガリが有利だが、勢い的にはチームステラがとてもある。
各人のビーチバレーの認知度に差はあれど、それだけでは決まらないのが猟兵の勝負事である。
ここにヤドリバコ・ビーチバレー大会ロアゾブル杯が開催された。
なお全編通すと長編映画並みの時間がかかってしまうのでダイジェストでお送りする。
1セット目。
(下手は下手なりに、運が味方してくれるかも?)
そう思いながら、ファンはボールを手に相手陣地を鋭く見据える。技術はなくとも精一杯頑張れば、運が勝利を呼ぶのだと。
「──さ、試合開始だよ」
ファンの一声で試合が始まった。
怪力乱神のごとく力強いサーブがチームカガリの陣地へと突き刺さる。
ビーチバレー用ボールは、ファンの技量で割れずに無事だった。
「さすが、ファン」
「やりますね!」
湧き上がるペインにステラ。
「あれは、痛そうだ」
「……やる気と殺る気っぽいのがすごいんだが」
「……おー」
カガリ、瑞樹と澪が呆然としたまま、チームステラ、1ポイント。
1セット目中盤、15-14と程よい勝負をしている。
チームカガリは、ステラの高い位置からのアタックをカガリにブロックを任せ、瑞樹が身軽さを活かしてボールを拾ってまわる。澪はそのフォローとトスなどのサポート。
アタックはチャンスのあるときにやれるものが行うスタイルだ。
チームステラもペインが動き回ってボールを拾い、ファンやステラが強力なのでアタックを行ってくる。
「あれだ、うん」
幾度目かのアタックを高い身長を活かしたカガリのブロックで弾いて得点、15-15。
「時々な、凶悪な流星ボールがな、飛んできてだな」
結構痛い。腕もしびれる。
「激痛耐性で頑張るくらいは、してもいいか……?」
「ああ、頑張れ……」
「……うん、頑張りましょー」
1セット目終盤、20-17、チームステラ優勢。
「手加減は無用でいいですね!」
生き生きと目を輝かせたステラがやる気満々でサーブする。
瑞樹が受け、カガリが拾い、澪が返す。
ファンが拾い、ペインがトスしてステラが打ちやすい位置に上げる。
「カガリ、これをブロックできるならしてみるんだな!!」
そのアタックは、剣のように鋭く流星のように速い──流星ボールであった。
「くっ」
弾こうとしたカガリを打ち抜き、流星ボールが陣地へ突き刺さる。
1セット目、チームステラ先取。
2セット目前半。
瑞樹はどこか遠い目でボールを見ていた。
(簡単に負けるつもりはないけど向こうのやる気と殺る気っぽいのみてると、人数いてもひっくり返すの大変そうだし)
ぽーいと軽くサーブをすれば、ペインとファンのコンビネーションで返ってくる。
瑞樹が拾ってカガリが返すと、ステラの流星ボールが返ってきてカガリがブロックする。
(それにすごく俺お邪魔虫なんじゃないかと!)
とても甘い空気がただよって来そうな気がしなくもないカップル×2with瑞樹+現地で拾った澪という一行。
(日陰でのんびり過ごす予定だったのにどうしてこうなったかな……)
ため息をつきながら何度かのラリーの後、瑞樹が鋭いアタックを決めて、ひとまず1点を奪うのだった。
2セット目終盤、21-22。
「うーん……ターイム」
澪がふらふらと手を振ってタイムを申請する。
チームごとに集まって少々休憩だ。
「瑞樹さん、カガリさんー……少々お耳をー……」
「どうした、ねむねむ」
「澪ですよー……」
「で、何か?」
「少々作戦をー……」
ぽそぽそと話し合い、試合再開。
ステラの流星ボールをカガリが弾き、浮いたボールを澪が上げるそこに飛び上がったカガリ。
すぐにペインとステラが反応し合わせてブロックに飛ぶが、カガリの影から瑞樹が飛び上がりアタック。
「いえーい……フェイント成功ー……」
澪の作戦は、カガリと瑞樹の体格差を使ったフェイントであった。
2セット目、チームカガリ取得。
3セット目。
「……しかし、思った以上に、楽しいね、これ」
ペインは飛んできた瑞樹のアタックを拾いながら呟く。
どちらのチームも砂まみれ、汗だく。
でもその表情はどこか明るい。
一人、ちょっと複雑そうな表情だけど楽しそうなのは間違いない。
ついつい張り切って、本気でボールを拾い、弾き、打ち込む。
「……皆と一緒に、海辺で、思いっきり遊べる。……すごく、幸せだね……」
「そうだね」
それを聞いたファンの目も柔らかく綻んで。
一気にコンビネーションを決めて行くのだった。
「砂浜で体を動かすのはいいですね!」
きらきらとした笑顔でステラが汗を拭う。
試合結果は1セット目、3セット目をステラチームが取って勝利した。
「楽しかった」
「うん、大満足」
ファンの顔もペインの顔も明るい。
「いい思い出になりましたね」
「ひとの、遊びらしい遊びは、あまり記憶にないから、とても新鮮だったな」
ステラの笑顔に応えるカガリも負けたなりに満足した表情だ。
「今度こそゆっくりしよう……」
瑞樹は疲れきった表情で座り込み。
「おー……うー……」
澪は砂の上でへばって転がっていた。
「さあ、アイスを用意しておきましたのでご自由にどうぞ」
ステラが持ち込んだクーラーボックスを開いてアイスを差し出していた。
中には飲み物やスイーツも入っているようだ。
「アイスはいいや、甘いの苦手だし」
「おや、瑞樹殿。ではお茶を。ファンは水をどうぞ」
「ありがとう、ステラ」
「おいしい」
お茶や水、アイスを頬張る瑞樹、ペイン、フィンの顔は冷たさに緩んでいる。
「澪殿にはプリンを」
「プリンー……」
むくりと浮き上がってステラのもとに澪がやってくる。
「ん、ねむねむの人、プリン好き?」
「はいー……大好き、ですー」
ぷるぷるとプリンを頬張る澪。
表情は変わらないものの随分幸せそうだ。
ステラもひんやりしたマカロンをカガリと並んで頬張っている。
海を渡って吹く風がひんやりと火照った顔や体を冷やして気持ちいい。
きっと明日からまた忙しない毎日が始まるのだろう。
だから今はのんびりと。またいつか、皆で遊べるよう、頑張るために。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵