エンパイアウォー⑲~(太陽を尻に敷く侵略者)
●その男傲慢也
「チッ…湿気ていやがる…。これでは大いなる神、偉大なる王、麗しの姫君に捧げる宝物に値するものが、ほとんどないではないか!所詮エンパイア人なぞ、私達コンキスタドールに似た姿をしただけの下等生物か…多少なりとも期待した私が、愚かだったのだろうか……!」
厳島神社の宝蔵から、イライラとした男の声が響く。
その男の名は『侵略渡来人・コルテス』
オブリビオンフォーミュラー『第六天魔王・織田信長』によって骸の海から、復活した魔軍将の1人である。
「これは…駄目だな。こっちは…はあ‥まあ及第点にしておいてやろう」
気に入らない工芸品を宝蔵の床に叩きつけながら、厳島神社に奉納された宝物の数々を吟味するコルテス。
そんな彼の耳に、部下の兵士の声が飛び込んできた。
「大変です!コルテス様!もうじきここ……!」
言い終わる前に、コルテスによって頭を撃ち抜かれた兵士が絶命した。
「私が今、忙しいのが分からないのか…!この下等生物が!で…ここがどうした…って勝手に死んでやがる。全く…使えん奴らだ」
自分で射殺しておきながら、勝手に死んだというふざけたことを言い放ち、死体を足蹴にする侵略渡来人。
その所業から、人を人として思わない傲慢かつ残虐な性格が見て取れる。
「仕方ない…私自ら調べるか。ケツァルコアトル!」
コルテスは、イライラしたまま太陽神と呼ばれた竜を呼び出すと、その背中に乱暴に飛び乗り、厳島神社の空を高く舞った。
●慢心した侵略者
「魔軍将『侵略渡来人・コルテス』の居場所が分かった。今すぐ入って取りあえず、ぶっ飛ばしてきてくれ」
巫女服を身にまとったグリモア猟兵の神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)は、集まった猟兵達に対して、単刀直入にそう言った。
「敵のいる場所は、安芸の国にある厳島神社だ。そう‥海の中に聳え立つ大鳥居のある神社だ。写真か何かで見たことはある奴は多いだろう」
絵里香は、水鏡のグリモアを操作して、水のスクリーンに厳島神社周辺の地図を映し出す。
「それで、コイツなんだが。どうも【戦い方を忘れているらしい】。と言うのも、コイツが今まで、【自分の力で直接戦ったのは、侵略を開始した最初の数回のみ】で、以降は【侵略して滅ぼした世界の戦力】を利用して、安全圏から楽しく侵略と虐殺を繰り返してきたからだ。まあ要するに【実戦にはかなりのブランクがある】という事だ」
水のスクリーンに標的であるコルテスの顔を映しながら、絵里香は説明を続ける。
「だから…コイツは、【自分が直接攻撃される事を想像もしていない】んじゃねぇか?どうも慢心しきっているようだしな、【想像できないようなユーベルコードの攻撃に対しては、一方的に攻撃されてしまう】かもしれんな」
ただし…と鋭い視線で猟兵達を見据えながら巫女は続ける。
「こいつは戦い方を忘れているだけで、【決して弱くない】。真正面から斬りかかるような分かりやすい攻撃をしたり【そのシナリオ中に、似たような攻撃方法を既に受けている】場合は、容赦なく殴り返してくる。場合によっては大怪我をすることだってある。【決して油断はするな】。分かったか」
有無を言わせぬ迫力で念押しをすると…召喚用の水のゲートを作りだす絵里香。
「では‥武運を祈る。あの気に入らない阿呆に、一発喰らわせて来い」
そう言うと巫女は猟兵達を次々と戦場へと送り出した。
しろべびさん
しゃちーっす。しろへびさんです。
強敵戦②コルテス戦です。
お友達と参加される方が居ましたら誰か分かるようにしてください。
(IDはなくても大丈夫です)
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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皆さんのアイデアに溢れたプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『侵略渡来人『コルテス』』
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POW : 古典的騎乗術
予め【大昔にやった騎馬突撃を思い出す 】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : マスケット銃撃ち
【10秒間の弾籠め 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【マスケット銃】で攻撃する。
WIZ : 奴隷神使い
【ケツァルコアトルの噛みつき 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:シャル
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヨナルデ・パズトーリ
わざわざ宝物殿の外に出て奇襲しやすくするとは本当に妾の知る奴よりも
愚かよの
まあ良い
世界は異なれどアステカの民を、妾、テスカトリポカの好敵手にして戦友
兄にして伴侶たるケツァルコアトルと同じ名を持つ者をこうも辱めたのだ
その報い受けさせてやろう
厳島神社という海と自然に囲まれた『地形を利用』
海なら『水泳』、森なら『忍び足』等を用いつつ『迷彩』で『目立たない』
様にし『暗殺』の要領で隠匿
隙を伺う
『野生の勘』と『第六感』で隙を『見切り』UC発動
高速飛行の『空中戦』で肉薄し『先制攻撃』
『呪詛』の込めた斧を『怪力』の『鎧無視攻撃』を叩き込み出来た『傷をえぐる』様に『高速詠唱』の『全力魔法』を叩き込む『二回攻撃』
●神罰執行
風光明媚な安芸の宮島。エンパイア三景にも讃えられる雄大な自然が美しい島の空を、金緑色の翼ある蛇が泳ぐ。
かつては、太陽神、平和の神、文化神、金星の神と崇められ、人々を守護してきた神は、その神性を貶められ、今は傲慢なる侵略者を背に乗せて、凄惨極まりない侵略の片棒を担がされていた。
そんな零落した神の背で、冷酷な目で足元に広がる厳島神社を見下ろす男が苛立たし気に口を開く。
「もうすぐここに…何だというのだ。チッ…使えない屑が…!」
厳島神社の上空で、『侵略渡来人・コルテス』は、悪態をつきながら舌打ちをした。
「わざわざ宝物殿の外に出て奇襲しやすくするとは、本当に妾の知る奴よりも愚かよの」
厳島神社の背にある山林の木陰から、空を泳ぐケツァルコアトルと、その背に騎乗したコルテスを、1柱の神の少女が見上げていた。
彼女は、黒曜石の戦斧を担いだ、緑色の髪をサイドテールに結び、民族衣装を纏った、小さな少女をした神、ヨナルデ・パズトーリ(テスカトリポカにしてケツァルペトラトル・f16451)である。
「まあ良い。世界は異なれどアステカの民を、妾、テスカトリポカの好敵手にして戦友、兄にして伴侶たるケツァルコアトルと同じ名を持つ者をこうも辱めたのだ。その報い受けさせてやろう」
ヨナルデ傲慢なる侵略者への怒りを胸に秘め、彼の下郎に神罰を下すべく、樹々の間を忍び足で跳び周り、上空を警戒飛行するコルテスに見つからないようにしながら、彼らの後を追跡した。
待ち望んでいた隙は唐突に訪れた。
「チッ…誰も居ねえじゃねえか、糞が!」
上空から索敵をしても、襲撃者の影も形も見えないことから、コルテスの警戒心が緩む。
元々やる気がなかった為、目に見えない脅威への警戒心は長くは保たない。
そうした気の緩みを的確に嗅ぎ取った、ヨルナデは、攻勢に出ることにした。
「力を貸して貰うぞ!妾と対なす者、戦友にして好敵手にして兄妹だった者!神である事に囚われ壊れ妾が過去へと送った伴侶!翼ある蛇よ!」
呪文を唱えることで、ヨルナデの体に、嘗て彼女自身で過去に送った伴侶であるケツァルコアトルの力が宿り肉体を変質させる。
彼女の全身は、彼の神の体を覆っていた鱗と同じもので覆われ、背中には同じ翼が生える。
ユーべルコード【今は亡き対なす神の残り香(ナワールケツァルコアトル)】によって高速飛行形態に変身した、ヨルナデが空に緑色の軌跡を描きながら、侵略渡来人へと肉薄する。
「世界は異なるがケツァルコアトルとアステカの民を辱めた報い、受けてもらおう」
「断る。なんで私がそんなものを受けないといけないのだ」
コルテスは、ヨルナデの石斧での先制攻撃をケツァルコアトルの手綱を強く引くことで、竜の首を体に引き寄せることで対処する。
「グギャアア!!!」
首元を黒曜石の石斧で切り裂かれたケツァルコアトルが悲鳴を上げる。
「ククク…この私の盾となれたことを誇りに思うがいい」
かつての侵略では、何度も空を飛んでケツァルコアトルに乗った彼を殺そうとする原住民と出会った。
その防ぎ方は、記憶には残っていなくとも体が覚えている。
「じゃあ、死ねよ」
コルテスは、侵略兵器『撃てば視界にあるものを自在に撃ち抜くマスケット』の銃口を、襲撃者に向ける。
「愚か者が」
銃口を向けられたことを意に介さず、追撃を仕掛けるべくヨルナデは、大きく旋回をしながら、コルテスの下へと高速で飛翔する。
「避けられるとでも思っているのか馬鹿が!」
勝利を確信したコルテスがマスケットの引金を引く。
カチン…と言う音がするだけで、弾は発射されない。
「弾を込めていないマスケットで、妾を撃ち抜けるわけがなかろうが!」
コルテスのマスケットの弾丸は、彼の部下を射殺した後から、一度も弾込めをされていなかった。
それは、予知された直後にゲートに、飛び込んだヨルナデが確認している。
何故ならば彼女は、弾込めを始めたら即座に飛び出して一気に仕留めようとずっと息を殺して待機をしていたからだ。
無論、彼が戦闘の仕方を忘れていなかったら、弾の装填を忘れる何ていう間抜けはしなかっただろう。
敵が早々と手出しできない遙か上空で、弾込めをして万全の状態になってから、索敵を開始したに違いない。
「ガハッ…」
月と闇の神の呪詛が込められた石斧が、鎧を砕き、侵略渡来人の肉体を大きく袈裟に切り裂く。
鮮血を飛び散らせながら、手綱から手を放したコルテスが、地面に引かれるようにして落下していく。
そして血を流しながら落下していく彼を、隷属の呪に蝕まれたケツァルコアトルが追いかける。
そんな彼らを追撃するべく、女神は高速で呪を紡ぐ。
「滅びよ!下郎!!」
闇と月の女神から放たれた、全力の闇魔法が、石斧によってコルテスに刻み込まれた呪詛を目印にして、吸い込まれるように飛んで行った。
「この…この私が下等生物共の神なんぞにいいいいいいい!!!!」
負け犬の遠吠えとも取れるような断末魔を最後に、侵略渡来人とその乗騎は闇に吸い込まれて消えていった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・セカンドカラー
支配下に置いた神に騎乗して子供を産ませる……やぁん♪妄想が捗る捗るもう止まらないわー♡
息をするように妄想世界を展開してコルたんとツァルたんを男の娘メタモルフォーゼ☆ツァルたんの下剋上をと思ったけど呪いで無理ぽ?ふむ、じゃ普通に触手創造して二人纏めてぬるぬるぐちゃぐちゃにしましょ♪コルたんには脳くちゅ洗脳して自分が書き換えられていく恐怖を与えるわ♡
で、コルたんに騎乗して大食いで咥え込んで盗み攻撃で身も心も尊厳も何もかも奪い尽くしてあげる♪某唯一神教徒には割と特効でしょ?
二回目に参加できたらトラウマアタックに繋げられるかな?だって、こんな案件を過去に体験してるならトラウマで忘却したってことだろうし
●想像を絶するほどの‥‥
厳島神社から少し離れた山林。先ほどの戦闘で闇と月の女神の裁きが落ちた跡地に、緑金色の炎が燃え上がる。
その炎は、鎧をまとい、銃を担いだ成人男性と翼の生えた竜の形を取る。そして炎が収まると、そこには『侵略渡来人・コルテス』とその乗騎であるケツァルコアトルが、骸の海からの帰還を果たしていた。
「む…、一体何があった。何故…私はこんな所にいるのだ」
骸の海から帰還したばかりのコルテスが首を傾げる。どうも先ほど襲撃を受けて、一度骸の海へと送られた記憶がないようだ。
敗北の記憶がないコルテスには、依然として慢心が残っている。
そんな彼の元に、第二の刺客が現れた。
「支配下に置いた神に騎乗して子供を産ませる……やぁん♪妄想が捗る捗る♪もう止まらないわー♡」
とんでもない妄言を吐きながら、赤いエプロンドレスに身を包んだ、桃色の髪をした、妖艶な雰囲気を身に纏ったサキュバス…じゃなくてサイキックヴァンパイアなる種族の美少女、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)が姿を現した。
「チッ、頭のおかしい奴が来やがったか」
コルテスは、急いでケツァルコアトルの背に乗り、弾の入っていないマスケットの銃口を、アリスに向ける。だがもう遅い。
「さあ、行くわよ♡(あまりもアレな妄言なため削除されました)」
あんまりにもアレだった為、途中でどこからともなく規制音が鳴り、何を言っているのか、アリス以外には、分からない呪文の詠唱と共に、想像から創造された無敵の妄想世界が展開される。
「うふふ…素敵よ、コルたんとツァルたん♡」
大興奮のアリスの目の前にいるのは、メタモルフォーゼ☆された2人の男の娘だった。
緑色の長い髪をした、可愛らしい顔をしているのがツァルたんことケツァルコアトルだったものだ。四つん這いの姿勢になって、背中にコルテスだったものを乗せている。首には隷属の呪いを示す鋼鉄製のとげ付きの首輪が付いている。
「な…何をしやがる!!」
そしてツァルたんの上で、わめき散らしている方がコルたんこと、元コルテスだ。元もが渋いイケおじだったのが、何という事をしてくれたのでしょう。顔の右上に角が生えた、割と美人系の男の娘になってしまったじゃありませんか。口の悪さと目つきの悪い感じの青い瞳がチャーミングです。
「ツァルたんの下剋上をと思ったけど…呪いで無理ぽ?」
「(ふるふる)」
「おい、聞いているのか!元に戻せ!」
「ふむ、じゃ普通に触手創造して二人纏めてぬるぬるぐちゃぐちゃにしましょ♪」
「聞けって言ってんだろ!!」
コルテスの猛抗議を無視して、アリスはピンク色の触手を想像して創造する。
うねうねうねうねと、元気な触手たちが、コルたんとツァルたんの周囲を囲うように、地面から飛び出して現れる。
「コルたんには脳くちゅ洗脳して自分が書き換えられていく恐怖を与えるわ♡」
「貴様…私になにを…おい!…やめろ!!!」
「(嫌そうに全力で首を振っている)」
「さあ、やっちゃいなさい♡」
嫌がる2人の男の娘に無数のピンク色の触手が襲い掛かった。
「おお…神よ。私の名はコルたん…いやコルテ‥‥」
「(絶句)」
触手に散々可愛がられた(意味深)2人?は、全身ぬとぬとで精神崩壊一歩手前の状態であった。
だが、アリスの攻勢は留まることを知らない。
触手によって拘束されたコルたんの上にアリスが騎乗して、妖艶な声で彼の耳元に囁く。
「身も心も尊厳も何もかも奪い尽くしてあげる♪某唯一神教徒には割と特効でしょ?」
「や…やめろ…アーッ!?」
アリスのエナジードレイン(意味深)が炸裂し、コルたんは声にならない悲鳴を上げた。
斯くして『侵略渡来人・コルテス』は、本日2度目の骸の海送りとなった。死因は、エナジードレインによる衰弱死だった。
この強烈な体験は深刻なトラウマとして残り、復活した後も恐怖に苛まれるだろうことは、想像に難くなかった。
大成功
🔵🔵🔵
メンカル・プルモーサ
ん……苛ついてる苛ついてる
こういう輩は実力以前の問題だから……冷静になられる前に殴りたいね……
まずは箒に載って空中戦…噛みつきを回避しつつ…上を取ったら【尽きる事なき暴食の大火】を発射、わざとぎりぎり外して更に油断を誘って……
大火はそのまま地面に潜らせて周りの地面を燃料にして密かに勢いを増し、待機……
準備出来たら急降下してコルテスを地面すれすれに誘導……ここまで来たら腕一本ぐらい噛みつかせてもいい……既に発動しているユーベルコードは封じられない……
コルテスが良い気になったら地面から大火を吹き出して攻撃、更に全力魔法での光の剣で追い打ちするよ……
……勝ちを確信したときほど、嵌めやすい……
ステラ・テルキーネス
戦いの中で戦いを忘れた戦士ほど愚かなものはないと思います。
愚戦士コルテスご覚悟を!
●コルテス戦
不本意だけど…不本意だけど…不本意だけど…。やっぱり不本意だけど…。
ボクのとっておき…ですッ(やけくそ)
自慢の<ステラ・テルキーネスの長い髪の毛>を操作して『ロープワーク』要領でコルテスを縛り付け、動きを止めます!
最大パワーで『ジャンプ』して多脚…じゃない高く飛び上がったら、そのままコルテスにフライングボディ・アタックします。
ユーベルコード:超重圧現実撃です。
ボクは重くないんだ―(滝涙)
はぁはぁはぁ…。
●アドリブ
歓迎します。
●魔女の奇策と乙女の一撃
緑金色の炎が再び、厳島神社の背後にある山の一角に出来たクレーターに顕現した。
その炎は、再び『侵略渡来人・コルテス』とケツァルコアトルの姿を取ると、骸の海から彼らを蘇生させた。
ただし、炎の勢いは先ほどよりは弱くなっている。どうやら彼らを現世へと帰還させる力は有限であり、倒せば倒すほどなくなっていくようだ。
「‥‥何で、私はこんな所にいるのだ?」
見慣れぬ風景を見渡しながら、コルテスが呟く。
「何か…あったような気がするのだが…うっ‥!」
「グルルル‥‥」
思い出そうとした1人と1匹に、強烈な寒気が走る。魂が告げている…決して思い出そうとするなと……。
「何なんだ…一体!糞が!!」
何がどうなっているのかがよく分からない現状と、正体不明のトラウマという気持ちの悪さから、コルテスの機嫌は最高に悪かった。
「戦いの中で戦いを忘れた戦士ほど愚かなものはないと思います。愚戦士コルテスご覚悟を!」
再び上空へと舞い戻ったコルテスに向けて、ステラ・テルキーネス(バイオモンスターのミュータントヒーロー・f19520)は、ばっさりと駄目だしをした。
「…下等生物の分際でこの私を愚弄するか!」
コルテスは、上空から地上にいるステラを、睨みつけながら怒りの声を上げる。
「ん……苛ついてる、苛ついてる。こういう輩は実力以前の問題だから……冷静になられる前に殴りたいね……」
怒りで我を失っているコルテスを見上げながら、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は、隣にいるステラに話しかける
「そうだね。今のうちに倒せるといいかな。空中戦お願いできる?」
「任せて…。じゃあ手筈通りに」
ステラの言葉にこくりと頷いたメンカルは、『飛行式箒【リントブルム】』に跨ると、全速力で上空へと飛翔する。
「喰らい殺せ、ケツァルコアトル」
コルテスは、靴でケツァルコアトルの首元を蹴り、手綱を引いてケツァルコアトルに指示を出す。
「グルルアア!!」
そして指示を受けたケツァルコアトルは、雄叫びを上げ、身をくねらせながら、箒に跨り、重力に逆らいながら、高高度を目指して飛翔する魔女に向けて飛び掛かっていた。
「チッ!外したか」
ケツァルコアトルによる噛みつき攻撃を、躱されたコルテスが舌打ちをする。
地面に向かって降下しながらの噛みつき攻撃を躱されたため、上下関係が逆転し、今度はコルテスが、メンカルを見上げることになる。
「貪欲なる炎よ、灯れ、喰らえ。汝は焦熱、汝は劫火。魔女が望むは灼熱をも焼く終なる焔」
噛みつき攻撃を回避した直後から詠唱を始めた呪文が完成して、空中に青白い魔方陣が展開される。
そして空中で方向転換をしてコルテスの方へと向き直ったメンカルは、彼に向けてシルバームーンの杖先を向ける。
「くっ…」
上空からの魔法攻撃に備えて、コルテスは、ケツァルコアトルを盾にするべく、手綱を引いて首を自分の体に寄せた。
メンカルは、シルバームーンを振り、あらゆるものを燃料とする白色の炎を、コルテスとケツァルコアトル目掛けて降り注がせた。
しかし、その炎は、彼らの直ぐそばを通り過ぎ、地面を焼き焦がすのみであった。
「はっ…どこを狙っているのかね」
一瞬ヒヤッとした攻撃が不発に終わり、いい気になったコルテスは、魔女に向けて嘲笑を浮かべた。
「さあ、次こそ喰い殺せ、ケツァルコアトル!!」
渾身の攻撃を外して落胆しているだろう魔女に向けて、ケツァルコアトルをけしかけるコルテス。
「食われる訳にはいかない‥‥」
メンカルは、上空にいる彼女に噛みつこうと上昇するケツァルコアトルを、重力を使った急加速とローリングで回避をする。
攻撃を躱されたケツァルコアトルは、直ぐに反転して魔女を追いかける。
地表付近ギリギリまで降下した魔女は、先ほど【尽きる事なき暴食の大火(グラトニー・フレイム)】を撃ち込んだ、場所に向けて一直線に飛翔する。
(ここまで来たら腕一本ぐらい噛みつかせてもいい……既に発動しているユーベルコードは封じられない……)
自分の後ろをケツァルコアトルとコルテスが追ってきていることを確認しながら、魔女は、思索する。
「フハハハハハ!!どうした、逃げるだけか?下等生物共!」
罠があることなど微塵も疑わずに、良い気になった侵略渡来人は魔女を追いかける。
「……勝ちを確信したときほど、嵌めやすい……」
腕を噛ませるまでもなく、いい気になっていることが分かったメンカルは、仕掛けていた罠を発動させる。
「な…何だと!?」
「グギャアアアアア!!!」
地面から噴き出した、あらゆるものを燃料とする白色の炎がケツァルコアトルの翼を焼き切り、コルテスとケツァルコアトルを地面に叩きつける。
「まずは、ボクの自慢の髪の毛で…拘束する!」
大火に巻き込まれないように一時退避していたステラが絶妙なタイミングで飛び出し、『ステラ・テルキーネスの長い髪の毛』を操作して、コルテスを縛りあげる。
「よくも…この私を…」
ロープワークの要領で、雁字搦めに縛られた体をもぞもぞと動かしながら何とか拘束を解こうとするコルテス。
だがバイオモンスターの強靭な髪の毛による拘束は早々解けるものではない。
「おい、ケツァルコアトル!私を縛る拘束を噛みちぎれ」
「させないよ……」
コルテスを縛る拘束を噛みちぎろうとしたケツァルコアトルの喉元に、メンカルによって放たれた全力魔法の光の剣が突き刺さる。
「ギャオオオオオ!!」
「ステラさん、今…!」
喉元を光の剣で貫かれた、ケツァルコアトルが痛みで身をよじらせる。
今なら隙だらけで、大技でも躱す時間はないだろう。
「不本意だけど…不本意だけど…不本意だけど…。やっぱり不本意だけど…。ボクのとっておき…ですッ」
若干やけくそになりながら、ステラは最大パワーで多脚…ではなく高く跳びあがる。
「ステラは重くない…ステラは重くない…ボクは…重くないんだ―!」
魂からの絶叫と共に、渾身のフライングボディ・アタックがコルテスに向けて放たれた。
「やめろ…やめろ…重っ、潰れ‥‥ぐあああああああああああ!!!」
「ギャオオオオオ!!」
単純で重い強烈な【ステラのボディ・プレス】の一撃によって、周辺の地形ごとぺちゃんこにされるコルテスとケツァルコアトル。
彼らの潰された体は、ステラの足元で塵に変わり、骸の海へと帰って行った。
「ボクは重くないんだー!」
ユーべルコード【趙重圧現実撃(ステラクラッシャー)】によって出来たクレーターの底から、滝のような涙を流したステラの抗議の声が響いた。
斯くしてメンカルの体を張った囮作戦と、ステラの乙女心を張った強力な一撃によってコルテスとケツァルコアトルは、本日3度目の骸の海送りを迎えたのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
マリアドール・シュシュ
アドリブ◎
マリアが憶えている限り、嘗てない厄介な相手とお見受けするわ(広がるドレスと花の香
戦いの中で学ぶ速度が尋常で無い事は織り込み済よ
ならば奏で謳いましょう
追走曲
其れを破る勝利の標となりうる旋律を
音の世界で決して遅れは取らないのよ(微笑
高速詠唱で【華水晶の宴】使用
43体召喚
3体合体させ背に乗り移動
竪琴で異国の言ノ葉を紡ぎ、見えぬ音の刃で鎌鼬の様に体を刻む(歌唱・楽器演奏・誘導弾
社に響くは魅惑の音色(おびきよせ・マヒ攻撃
地面に縫い付ける
舞台は最終局面
想像を創造される前に綴じましょう
弾籠めさせる暇与えず25体で迎撃
四方八方から蹂躙
角や蹄で攻撃+撹乱
10体合体させ一気に畳み掛け
5体は自分の護衛+盾
ソフィア・リューカン
……あくまで忘れているだけで、強いことには変わりないのですね。注意して行動しましょうか。
蒸気機関人形を召喚、一斉に全員合体させます。補助に私の【念動力】や【武器改造】の知識も活用し、相手が行動するより素早く合体させます。
全員合体した蒸気機構人形から、左腕のロケットパンチを発射します。
相手もそんな直線攻撃位見破るはずでしょう。しかし、そのロケットパンチも右手甲部に『10』と数字の付く蒸気機構人形です。ロケットパンチ形態から人形形態に素早く機構変化させて攻撃を回避しつつ、相手に組み付かせます。そして『10』の蒸気機構人形ごと、『29』の蒸気機構人形の拳を勢いよくコルテスにぶつけます!
●月下に舞う銀の少女たち
緑金色の炎が厳島神社の平舞台の上に燃え上がる。
それは、『侵略渡来人・コルテス』とケツァルコアトルを再び現世に呼び戻す標の炎だ。
炎が消えて、コルテスとケツァルコアトルが本日の3度目の蘇生を果たす。
ただし、炎の勢いは最早風前の灯火といった状態で、最早コルテスを復活させることは、能わないことが見て取れた。
即ち、コルテスはもう復活することが出来ない。ここで仕留めれば、魔軍将『侵略渡来人・コルテス』の脅威を完全に取り払うことができる。
「…ここは、この国の神殿か。いつの間にここに来たのだ…私は」
相も変わらず、敗戦の記憶がない状態で、骸の海から帰還したコルテスは、前後の記憶が繋がらず、不思議そうに首を傾げる。
ケツァルコアトルの方を見るが、何も分からない様子が見て取れる。
「まあいい。この国の下等生物如きに、この私を如何にかできるとは、思わんからな」
そう言うと慢心を抱えたまま、コルテスはケツァルコアトルの背に騎乗した。
厳島神社の上空で、浮かぶ満月を背負い、橙の炎を身に纏う緑金色の竜とその背に騎乗する侵略渡来人が、月明かりが照らす平舞台を見下ろす。
彼らの視線の先に居るのは、月明かりで銀色の髪を輝かせる2人の乙女。
「何だ…ここに来るって言っていたのは、女の餓鬼2人か…。まあいい、さっさと始末して、大いなる神、偉大なる王、麗しの姫君に捧げる宝物を探すとしよう」
心底面倒くさそうな声で、太陽神と呼ばれた竜に騎乗した男は呟いた。
「……あくまで忘れているだけで、強いことには変わりないのですね。注意して行動しましょうか」
夜空に坐す侵略渡来人達を真剣な表情で見上げながら、ソフィア・リューカン(ダメダメ見習い人形遣い・f09410)は、隣にいるクリスタニアンの少女へと話しかけた。
「ええ、マリアが覚えている限り、かつてない厄介な相手とお見受けするわ」
マリアドール・シュシュ(蜜華の晶・f03102)も、夜空を見上げながら、こくりと頷いてソフィアの言葉に同意をした。
「でも大丈夫なのよ。戦いの中で学ぶ速度が尋常で無い事は織り込み済よ」
マリアはにこりと花のような笑顔を向けて、ソフィアの方に向き直る。
ドレスのスカートの裾が広がり、ふわりと花の香りが漂う。
「ええ、そうね。力を合わせて頑張りましょう」
マリアの笑顔につられて、ソフィアの笑顔も咲いた。
「可愛い可愛い一角獣さん、いらっしゃい」
高速詠唱によって【華水晶の宴】の詠唱が瞬時に紡がれ、左前足にⅠの刻印が刻まれた43体のクリスタルユニコーンが、召喚される。
それらのうち3体は、合体してマリアの乗騎となり、10体は合体して巨大なクリスタルユニコーンとなり、残りの30体は隊列を組み、マリアの指示を待っている。
それと時を同じくしてソフィアもユーべルコードを発動していた。
「みんな!合体の時間よ!」
ソフィアの声に反応して、39体の蒸気人形が召喚される。
それらは、ソフィアの念動力によって的確に誘導され、連結・合体して1体の巨大な蒸気の人形『ゴリアテ』へと合体変形した。
こうして猟兵2人を中心として32体のクリスタルユニコーンと、巨大蒸気人形の軍勢が、厳島神社の平舞台に展開された。
「ふん…いくら地上で軍団を展開しようとも…上空にいる私は捉えられまい」
地上で猟兵達が軍団を展開しても、コルテスの慢心は止まらなかった。
所詮は地を這う下等生物共だ。天に居る自分が傷つくことはないだろうし、マスケットを一発ぶち込めばそれでお仕舞だ。
あの愚図の所為で、弾込めなんぞしなければならないが、それさえなければ瞬殺していた相手だ。負ける方が難しい…と傲慢なる侵略者は思索する。
「上空に居れば攻撃が当たらないと思っていたら、大間違いなんだからね!」
暢気に弾込めの道具を取り出したコルテスを、赤い瞳で睨みつけながら、ソフィアは叫ぶ。
「ゴリアテ!ロケットパンチよ!」
少女の叫びに応えたゴリアテ人形は、左腕のロケットパンチを発射する。
蒸気を噴き出しながら、夜空を駆けのぼる機械の巨腕が、月を背負い夜空に坐す、竜神と侵略者を捉えようと迫る。
「チッ、腕を飛ばすなんて面妖なことをしやがって!ケツァルコアトル、躱せ!」
弾込めを中断して、靴でケツァルコアトルの首元を蹴り飛ばし、手綱を引いてケツァルコアトルを急加速させるコルテス。
その直後に、緑金色の竜神が居た場所に、蒸気を噴き出しながら、夜空を駆けのぼる巨腕が通り過ぎる。
ロケットパンチを躱される…そんなことは勿論、織り込み済みだ。
「分離して、人形形態に戻って捕まえて頂戴」
空中でロケットパンチ形態から10体の蒸気人形へと形態変化をすると、蒸気を噴き出しながら、ケツァルコアトルとコルテスに組み付きを仕掛ける。
「チイイ…邪魔くさい!」
飛行と弾込めを阻害するように、組み付き攻撃を仕掛けてくる蒸気人形達によって、段々とケツァルコアトルの高度が落ちていく。
「マリアさん、後はお願い!」
自分の役目を完璧に果たした少女は、厳島神社の本殿の屋根の上で、クリスタルユニコーンの背に腰掛けながら、竪琴を奏でる少女に追撃を任せることにした。
「さあ、奏で謳いましょう」
人形遣いの少女に追撃を任された華水晶の歌姫は、『黄金律の竪琴(エルドラド・ハルモニア)』を掻き鳴らしながら、透き通った歌声で詩を紡ぎ始めた。
「追走曲、其れを破る勝利の標となりうる旋律を」
竪琴によって紡がれるのは異国の言ノ葉。
マリアの白く長い指先が、竪琴の弦を爪弾くたびに、不可視の音の刃が放たれ、鎌鼬のように竜神の緑金色の竜鱗を切り裂いていく。
「音の世界で決して遅れは取らないのよ」
そう微笑ながら紡がれた、厳島神社に響き渡る魅惑の歌声は、無数の音の刃で切り裂かれて身をよじらせるケツァルアトルの脳を揺らし、一時的に飛行機能を麻痺させた。
「グルル・‥‥」
「おい、何をぼさっとしてやがる!!墜落するぞ、おい!!」
コルテスはケツァルコアトルの首元を全力で蹴り飛ばし、手綱を全力で引いて、何とか覚醒させようとする。
だがその努力も虚しく、大きな音を立てて、緑金色の竜神は地面に縫い付けられた。
「舞台は最終局面。想像を創造される前に綴じましょう」
「さあ、みんな!やっちゃいなさい!」
地面に叩き落としたチャンスを逃すまいと、マリアとソフィアは、ユーべルコードによって、生み出された軍団たちに最終突撃命令を下した。
「こ…この…私があああああああ!!」
四方八方から襲い掛かる25体のクリスタルユニコーンの角と蹄が、竜の鱗を砕き、侵略渡来人の身に纏う鎧を貫き、鮮血を散らせる。
「グルアアア!!!!」
それに加えて、29体の蒸気人形から放たれたロケットパンチの群れが、次々とケツァルコアトルの角や翼の骨を砕き、コルテスの全身に殴打の雨を降らせた。
「こ…こんな下等生物如きにいいいいい!!!!」
憤怒の絶叫を上げるコルテスに、左前足にⅩの刻印を持つクリスタルユニコーンが吶喊する。
「がはっ!?」
水晶の一角に心臓を貫かれたコルテスは、血を吐きながらがくりと脱力する。
「下等生物に呪いあれ…、我等コンキスタドールに栄光を‥‥!」
最後の力を振り絞り、呪いの言葉を紡ぐと、侵略渡来人は、その身を塵と変えて、骸の海へと送還されていった。
斯くして魔軍将『侵略渡来人・コルテス』は、猟兵達の手によって完全に倒され、厳島神社における決戦は、猟兵達の勝利と言う形で幕を閉じた。
だがしかし、依然としてサムライエンパイアを襲う戦争と言う危機は、終わらない。
猟兵達は、今宵の勝利を祝い、疲れを癒した後は、また次の戦場へと旅立っていくのであろう。
第六天魔王・織田信長を倒してサムライエンパイアに真の平和を齎すまでは。
大成功
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