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エンパイアウォー⑦~命を散らす覚悟で!

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●サムライエンパイア
 第六天魔王『織田信長』の居城、魔空安土城へ向かう幕府軍は、最大の難所である関ヶ原に集結した。
 ここからは関ヶ原で幕府軍を待ち受ける信長軍を突破し、さらに山陽道、山陰道、南海道の3手に別れて進軍する事になる。
 関ヶ原で待ち受ける軍勢は、魔軍将、軍神『上杉謙信』と、大帝剣『弥助アレキサンダー』。
 それを越えた先でも、山陰道には、陰陽師『安倍晴明』。
 山陽道には、侵略渡来人『コルテス』、南海道には、大悪災『日野富子』の軍勢が待ち受けている。
 猟兵達は、この魔軍将の軍勢を撃ち破り、最低でも1万人以上の幕府軍を魔空安土城に到達させねばならなかった。

●軍神車懸かりの陣
 上杉謙信率いる上杉軍精鋭部隊が、関ヶ原で幕府軍を蹂躙するため、軍神車懸かりの陣を組んでいた。
 軍神車懸かりの陣は、上杉謙信を中心に、オブリビオンが円陣を組んで敵陣に突入、まるで全軍が風車の如く回転しながら、最前線の兵士を目まぐるしく交代させるという、上杉謙信のずば抜けた統率力が可能にした「超防御型攻撃陣形」である。
 しかも、敵は常に万全の上杉軍と戦わねばならないにも関わらず、上杉軍側は充分な回復が出来る上、防御力も上昇しているため、倒す事が困難になっていた。

●剛鬼武童衆
「この身と心は謙信様のモノ! すべては謙信様のために!」
 剛鬼武童衆にとって、上杉謙信は神にも等しい存在だった。
 上杉謙信のためなら、命を捨てる事も怖くはない。
 そんな強い意志を持って、剛鬼武童衆は戦いに挑んでいた。
 そもそも、彼らが育てられてきたのは、来るべき戦いに備えるため。
 そのために、厳しい特訓に耐えてきたのだから、何も怖いモノはない。
 上杉謙信に尽くし、華々しく命を散らすため、剛鬼武童衆は戦場に立っていた。

●ガジルからの依頼
「みんな死ぬ覚悟で、戦場にいるんだよ」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)は、その場に集まった猟兵達に対して今回の依頼を説明した。
 今回の目的は、剛鬼武童衆を倒す事。
 ただし、剛鬼武童衆は命を捨てる覚悟で戦場に立っているため、例え自分達に勝ち目がないと分かっていても、途中で逃げる事はないようだ。
 そう言った意味で、軍神車懸かりの陣を崩す事は難しい上に、剛鬼武童衆は最高のコンディションで攻撃を仕掛けてくるため、注意をしてほしいという事だった。


ゆうきつかさ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 軍神『上杉謙信』は、他の魔軍将のような先制攻撃能力の代わりに、自分の周囲に上杉軍を配置し、巧みな采配と隊列変更で蘇生時間を稼ぐ、『車懸かりの陣』と呼ばれる陣形を組んでいます。
 つまり上杉謙信は、『⑦軍神車懸かりの陣』『⑱決戦上杉謙信』の両方を制圧しない限り、倒すことはできません。
 また最前線の上杉軍は、『防御力アップ&自動回復(特大)』の効果を得た、最高のコンディションで襲いかかってきます。並大抵のダメージでは、耐えきったうえで回復してしまうでしょう。
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第1章 集団戦 『剛鬼武童衆』

POW   :    極武技・相撲
【敵の防具を打ち砕くほどの強烈な突っ張り】が命中した対象に対し、高威力高命中の【背骨折りの抱擁と、脳天から落とす投げ技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    極武技・空手
【視線】を向けた対象に、【一瞬で間合いを詰め、拳・蹴りの百連打】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    極武技・柔術
【四肢と首を同時に極める関節技】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:すねいる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

高柳・零
POW

ほう、部下の能力強化までしてくるとは…軍神の名は伊達ではありませんか。

「鎧も砕くつっぱり、受け止めてみせますよ!」
盾に全力でオーラを被せ、見切りで敵の勢いを削ぐように柔らかい動きでつっぱりを受けます。ある程度勢いを殺したところで、今度は全身に力を入れて敵の前進を止めます。

つっぱりを受け切ったら背折りは横に飛んで避け、すれ違いざまに2回攻撃で天斬りを浴びせます。
「4つに斬ったら、もう回復出来ないでしょう」

アドリブ歓迎です。


草野・千秋
強い意志を持って戦っているようですね
ですかそれは僕らも同じ
命をかけて戦う者同士
僕達は負けられないんです!

いくぞ、変身!
断罪戦士ダムナーティオー推参!

戦闘前にUCを発動
防御力をアップさせておく
勇気をもってしてこの戦いに挑む
戦闘序盤は2回攻撃とスナイパーと範囲攻撃をメインに当てていく
敵体力がある程度削れたら全線に出て接近戦に挑む
怪力パンチキックをお見舞いしてやるぞ
敵の攻撃は第六感でかわして
避けられない場合武器受け、盾受け、激痛耐性で耐える
仲間がいれば、かばえるのならかばう
みなさんが無事ならこの鋼の身を差し出すことも厭わない


有澤・頼
「うーん…」
一気に倒したいところだけど…難しいな。

他の猟兵と連携して敵を倒すよ。上手くいくかどうかわからないけど彼らを心理的に揺さぶってみようかなと思う。「言いくるめ」で動揺させて「達人の智慧」を発動させて彼らのユーベルコードの弱点を指摘して証明してみせるよ。
あとは他の猟兵たちと連携して攻撃をしようかな?
どんなに効果のある陣でも絶対に弱点はあるはずだと思う。そこを上手くつけばきっと勝機はあるはずだよね!


吉備・狐珀
謙信のため…ですか。
その強い意志も厳しい特訓に耐えたのも命を散らすとは…。
命を捨てる覚悟をした者は確かに強い。
ですが、それに勝るのは命の重さを知っているものです。

UC【青蓮蛍雪】使用。
作れる狐火に【属性攻撃】で更に氷結の効果を増幅させてぶつける。
狐火には【毒】と【マヒ攻撃】も忍ばせ追加攻撃を。
倒し損ねた者がいても地面を凍らせて動きを封じて隊の入れ替えを防ぎます。
動けずいるところに人形の【破魔】の効果がある炎を【一斉発射】して追い討ちをかけます。
私の氷は私の任意で消すことができる。炎で溶けると思ったら大間違いです。


フィロメーラ・アステール
「覚悟が決まってるなら遠慮なくやるぞ!」
ズバっと全力の一撃で押し切る!
それしかなさそうだな!

【スーパー流れ星キック】発動だー!
【空中浮遊】してからの、空中【ダッシュ】で加速!
輝く【破魔】の【オーラ防御】をまとい光の【残像】が尾を引く!

さらに【スライディング】で空気抵抗を低減!
直立姿勢でなくなれば、武道を得意とする敵は反撃しにくいはず!
まあ、大きさ的にも関節技とかやり難そうな気がするけど?

なんやかんやで一気に突っ込むぜ!
【全力魔法】に後押しされた【気合い】の【踏みつけ】キックだ!
【衝撃波】だけでも多分なんか凄いと思う!
コイツで陣を華々しく散らしてやろうじゃないか!



●関ヶ原
「まさか、部下の能力強化までしてくるとは……軍神の名は伊達ではありませんね」
 高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は仲間達と共に関ヶ原にやってきた。
 関ヶ原では、上杉謙信率いる上杉軍精鋭部隊が、幕府軍を蹂躙するため、軍神車懸かりの陣を組んでいた。
 その影響で陣を組んでいる剛鬼武童衆は肉体的にも強化されており、人で出来た壁と化していた。
「謙信のため……ですか。その強い意志も厳しい特訓に耐えたのも命を散らすとは……。命を捨てる覚悟をした者は確かに強い。……ですが、それに勝るのは命の重さを知っているものです」
 そんな中、吉備・狐珀(ヤドリガミの人形遣い・f17210)が、自分自身に気合を入れた。
 確かに、剛鬼武童衆は陣の力によって、強化されているかも知れない。
 だが、死ぬために戦っている相手に、負ける気がしなかった。
「うーん……」
 それとは対照的に、有澤・頼(面影を探す者・f02198)は、複雑な気持ちに陥っていた。
 本音を言えば、一気に倒してしまいたいところだが、肉体的に強化された剛鬼武童衆を倒す事は困難。
 最悪の場合は命を捨てる覚悟で攻撃を仕掛けてくるため、迂闊な行動が命取りになる可能性があった。
 そう言った意味でも、仲間達と連携を取りつつ、剛鬼武童衆を撃破していく必要があった。
「どうやら、剛鬼武童衆は強い意志を持って戦っているようですね。……ですかそれは僕らも同じ。命をかけて戦う者、同士僕達は負けられないんです! いくぞ、変身! 断罪戦士ダムナーティオー推参!」
 それでも、草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)が臆する事なく、【Judgement you only(キミノタメダケノセイギ)】を発動させ、己が認め信じた者、信じてくれた者のため、決して挫けない正義の心で自分自身を強化した。
「敵襲だあああああああああああ!」
 その途端、剛鬼武童衆が千秋の中で爆発的に膨らんだ正義のオーラを感じ取り、円陣を組んで風車の如く回転しながら、猟兵達に攻撃を仕掛けてきた。
「いくら強化されているとは言え、不死身の相手と戦っているわけじゃない。それに、相手の覚悟が決まっているのなら、遠慮なくやるぞ!」
 そう言ってフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)が勢いよく空中に飛び上がり、破魔の力を身に纏い、光の残像が尾を引く勢いで、【スーパー流れ星キック(スーパースター・ドロップキック)】を仕掛け、宇宙速度に達するほど超加速してから光り輝く必殺キックを放ち、隕石落下のごとき衝撃によって、剛鬼武童の動きを封じ込めた。
「……ぐはっ!」
 それは剛鬼武童にとって、予想外の一撃。
 咄嗟に両腕をクロスさせて受け身を取ったものの、まるで悲鳴を上げるようにしてバキバキと音を立てて砕け散り、使い物にならなくなっていた。

●剛鬼武童衆
「なかなか、やるようだけど、この程度の攻撃でボクが泣き叫んで命乞いでもすると思った? だったら、甘いね、激甘だ!」
 それでも、剛鬼武童は怯んでいなかった。
 両腕をだらりと垂らしながら、恨めしそうにフィロメーラを睨みつけ、今にも襲い掛かってきそうになっていた。
 その間も剛鬼武童の両腕は動かない。
 何とかして動かそうとしているものの、小刻みに両肩が震えるだけで、指ひとつ動かす事が出来なかった。
「例え両腕が使えなくても……こうすれば、何の問題もナイでしょ!」
 両腕がダメになった剛鬼武童がフィロメーラに視線を向け、一瞬で間合いを詰めると、蹴りを繰り出した。
「そっちが蹴りなら、こっちも蹴りだ!」
 それを迎え撃つようにして、フィロメーラが全力魔法で後押しされた気合の踏み付けキックで、剛鬼武童の蹴りに反撃した。
 しかし、相手は捨て身。
 それ故に、攻撃を繰り出している利き足に激痛が走ろうと、ヒビが入ろうと、関係なし。
 地獄への片道優待切符を持っているような感覚で、何の躊躇いもなく攻撃を仕掛けてきた。
「だったら、こっちも本気の本気だ! コイツで陣を華々しく散らしてやろうじゃないか!」
 その気持ちに応えるようにして、フィロメーラが蹴り技に衝撃波を加え、剛鬼武童の蹴りに対抗した。
「それじゃ、ボクらも遊ぼうか! どうせ、暇でしょ!」
 一回り小柄な剛鬼武童がニヤリと笑い、強烈な突っ張りを繰り出した。
「鎧も砕くつっぱり、受け止めてみせますよ!」
 それに気づいた零が天霧の盾にオーラを被せ、突っ張りを見切って勢いを削ぐと、柔らかい動きで、その攻撃を受け止めた。
 だが、突っ張りを完全には防ぐことが出来ず、天霧の盾に深々とヒビが入った。
 突っ張りを繰り出した剛鬼武童自身も、利き腕が使い物にならなくなっており、大量の血がポタポタと地面に落ちた。
「二人とも大袈裟過ぎッ! こんな雑魚相手に、怪我をするわけないのに……。そこで大人しく見学してなよ。見本を見せてあげるからさ!」
 ボサボサ頭の剛鬼武童が、関節技を仕掛けるため、一気に間合いを詰めてきた。
「それ以前に、私を捕まえる事なんて出来るの?」
 頼が心理的に揺さぶりをかけるようにして、ボサボサ頭の剛鬼武童に語り掛け、【達人の智慧】を発動させた。
「そんなの、楽勝だよ」
 ボサボサ頭の剛鬼武童が強気な態度で、頼を捕まえようとしたものの、その手は何度も空を切り、苛立ちばかりが募っていった。
 それと同時に頼の守護明神が出現し、ボサボサ頭の剛鬼武童が仕掛けようとしていたユーベルコードを封じ込めた。
「自分の力を過信し過ぎたようですね」
 すぐさま、狐珀が【青蓮蛍雪(ショウレンケイセツ)】を発動させ、マヒ毒を含んだ冷気を含む青い狐火の炎を放った。
「ぐわああああああああああああ!」
 次の瞬間、ボサボサ頭の剛鬼武童が悲鳴を上げ、青い狐火の炎に包まれて息絶えた。
「よ、よくも鬼若を!」
 それを目の当たりにした剛鬼武童達が、殺気立った様子で次々と攻撃を仕掛けてきた。
 この時点で陣は崩れ、みんな感情に身を任せて、攻撃を仕掛けていた。
「バラバラに攻撃を仕掛けて倒す事が出来るほど、僕らは弱くないですよ」
 千秋が勇気を持って、剛鬼武童達の攻撃を避け、続け様に攻撃を繰り出した。
「さっきは壊す事が出来なかったけど、次はないよ」
 その間に、一回り小柄な剛鬼武童が零に狙いを定め、再び強烈な突っ張りを繰り出した。
「それはこっちのセリフです」
 その攻撃を防ぐようにして、零が再び天霧の盾に構え、全身に力を入れて一回り小柄な剛鬼武童の突っ張りを受け止めた。
 それに合わせて、零が背骨折りの抱擁を警戒して横に飛び、すれ違いざまに2回攻撃で【天斬り(アマギリ)】を炸裂させた。
「……ぐはっ!」
 その一撃を喰らった剛鬼武童が大量の血を吐き、何が起こったのか理解する事さえ出来ず、血溜まりの中に沈んでいった。
「ぼ、僕らは負けないッ! 負ける訳がないッ! 謙信様の加護がある限り、僕達は負けないッ! 負ける訳がないッ!」
 剛鬼武童達が激しく動揺した様子で、再び猟兵達に攻撃を仕掛けてきた。
「それは陣を組んでいた時の話ですよね? わざわざ陣を解いて、僕らに攻撃を仕掛けた時点で、加護は無くなっています」
 千秋が仲間達を守るようにして陣取り、剛鬼武童の放ったパンチを真正面から受け止めた。
「ぎゃああああああああ!」
 その途端、剛鬼武童の拳が砕け、座り込むようにして崩れ落ちた。
「……それがお前達の敗因だ」
 その間に頼が一気に間合いを詰め、剛鬼武童達に攻撃を仕掛けていった。
 それに気づいた剛鬼武童達が捨て身の覚悟で、猟兵達に攻撃を仕掛けてきたものの、心に迷いが生じているせいか、先程と比べて技にキレがなかった。
「その状況で私達に勝てると思ったら、大間違いですよ」
 次の瞬間、狐珀が剛鬼武童達を射程範囲内に捉え、破魔の力を宿した炎を一斉に発射して消し炭に変えた。
「はあはあ……、何とか……勝った……」
 フィロメーラが片足を引きずりながら、崩れ落ちるようにして座り込んだ。
 その視線の先で倒れていたのは、両腕と利き足を砕かれ、息絶えた剛鬼武童の死体であった。
 勝負は五分五分であったものの、最後は気力がモノを言った。
 一瞬でも気を抜けば、黒い渦の中に飲み込まれそうなほど、極限状態の中で掴んだ勝利。
 それは喜びよりも先に、安堵の溜息が漏れるモノだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月19日


挿絵イラスト