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四の五の言わず麻雀打とうぜ

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●グリモアベースにて
「煙草吸っていい?」
 一応は断わり入れるも控える気はない。男はボックスからつまみ出した1本を咥えるとマッチを擦って火を根付かせた。
 虚空にくゆる紫煙を纏い九泉・伽(多重人格者の電脳魔術士・f11786)は、口火を切る。
「麻雀打ってきて」
 説明はすげえ端的だった。
 胡乱げな場の空気に、これで終わりは通りそうもないと悟り、些か面倒そうに言葉を手繰る。
「キュマイラフューチャーの世界でさーあ、自主制作映画で注目集めんのが流行ってんだって。で、その題材に選ばれたのが『麻雀』」
 麻雀とは、136個の牌を使って4人(場合によっては2人や3人)で遊ぶゲームだ。
 牌を引いて捨ててして、手元の14枚を出来るだけ綺麗に格好良い形に並べた人が勝ち。
「漫画や小説やゲームでもよく扱われるように、演出によってはすごい見栄えすんの。そこに目をつけたのが監督のパスト・フォーサイスくん」
 主演もパスト・フォーサイスくんという猟兵がとっちめないといけない怪人だ。
「当たると面倒いから、麻雀打って主役をのっとって潰してきてよ」
 ガチで卓を囲んで打ったなら、パスト・フォーサイスくんの登場するシーンもなくなるって寸法だ。
「打ち方を知らないけど行ってくれる人は、飛び込む前に俺が教えるから」
 黒手袋でつまむ煙草をひらり、とたんに虚空に浮かび上がる電子情報の群れ。チラチラ瞬く『麻雀』の文字を摘まんでひっぱり端末におとして見せたのは、初心者向けの麻雀講座。
 そんなわけで「ルールを知らないけど麻雀の修羅場を味わいたーい!」って猟兵もイケるので安心して欲しい。
「さて。パストくんもやられっぱなしじゃないんだよね、めんどくせぇことに」
 余りに放置してると、無理矢理混ざってイカサマ麻雀で邪魔をしてくるのだ!
「イカサマでやり返してもいいしガチ打ち貫き通してもいいよ、好きにしといでよ」
 伽は薄く唇を歪めてから煙草を外して靄を吹いた。フィルターにはほんのり軽く歯形がついている。
「ちなみにパストくんのイカサマ技は超ガッカリ仕様だから」
 ツバメ返しはガッシャン逆Vの字崩し、
 ドラ爆仕込んだらサイコロ振り間違えて全部敵にいく。
「混ざった時点で負けてるパストくん、最後は半泣きで物理に訴えてくるから、みんなでボコってお仕事終了」
 なにその喧嘩に負けた子供が駄々っ子パンチするの図は。
「俺も打ちに行きたいのは山々だけど予知で見ちゃったし、今回はグリモア観客の役回りで大人しくしてるー」
 再び短くなった煙草を咥えたならば、背後に展開していたネオンめいた電子情報は彼の背に吸い込まれるようにして、消えた。
「まぁ愉しんできてよ」
 急速に光を佚して作られた暗がりにて、か細く漂うは一筋の紫煙のみ。


一縷野望
 徹夜麻雀を昔はたまに嗜みました。
 オープニングをご覧いただきありがとうございます、一縷野です。

●1章目
 4人揃えば卓がたちます(場合に寄っては3人でも)
 友達同士で打ちたい場合はプレイング冒頭に【グループ名】をご記載ください。
 プレイングには、あなたの麻雀の打ち方や言いたい台詞(版権まんまはNGです)キャラクターの性格、などなどを詰め込んで下さい。
 それを参照して一縷野が麻雀牌出してきてマスタリングします。
 麻雀は漫画やアニメでしか知らない、ルールがわかんないけど打ってみたいPLさんは、
『PCが麻雀を知ってるか否か』(PLさんが知らなくてもPCは打ちまくってるとかOKです)
『どんな感じで活躍したいか(派手な大物手狙い、手堅く積み重ねる、好きな役や牌の種類、などなど)』
『PCの性格や台詞、漫画などで知ったアレコレ』
 ……などをご記載ください。
 採用する叶いましたらそれっぽく仕上げます(勝者は1人なので、それはご理解くださいね!)

●2章目
 1章目とメンバーは替わります。
(固定メンバーで打ちたい方は【グループ名】をお願いします。
 ただ沢山の方を描写したいので採用優先度は下がります、ご了承ください)
 1章との違いは、敵のパストくんが混ざってきてイカサマ麻雀を仕掛けてくる点です。
 ひたすら無視してガチ打ちするも、イカサマに付き合ってあげるも、その他お好きなようにどうぞ。
 皆様のプレイング次第ではパトスくんは混ざれず指をくわえてます。

●3章目
 普通に戦闘です。
 麻雀絡みの台詞やらなんやらあれば拾います。

 最後に、麻雀の勝者はただひとり! 勝てなくても泣かないこと!
 以上、それでは良く闘牌を。
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第1章 冒険 『映画は現場で作られる』

POW   :    かっこよく怪人役を倒したり派手なアクションを決める

SPD   :    華麗な演技やスタントを行う

WIZ   :    脚本に口出したり特殊効果などの演出を行う

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルミィ・キングフィッシャー
つよさ:ふつう
うん:すこしつよい

つまりこれは絵合わせか。それも複雑なヤツ。

とりあえずやっていくしか無いか。
周りの序盤の捨て牌を見て、その辺りでそこそこの手を組んでいくか。
まあ中にはデカイ手を狙っているやつもいるだろうから、その気配を感じたら早上がりで流しちまおう。
見え見えなんだよ。
ただそれも2度までが限度かね。それ以上は警戒してくるだろうから、手堅い手を打っていこう。

あ、そうそう。
打っている間に腹が減ったら、何か注文しておこう。…支払いはこの卓で負けた奴が総支払で。(手袋=手形を配る。自分にも)

って訳でなんか手の汚れないもの用意しといてくれ。
鉄火場なんだからそれくらい出来るだろう。


涼風・穹
『麻雀を知らない』
『小さい役でもとにかく上がろうとする』
『運が悪い』

ざわ…ざわ…
牌や役の一覧表を見ながら素人丸出しの打ち方をしています
しかも頭は悪くないのにやたらと運が悪く、要所で好手といって差し支えない手を打つのに、全てを運の悪さで台無しにしたりします
……確率論ってなんだっけ…?

ざわ…ざわ…
なん…だと…そんなばかな…
まるで引き立て役の如く、手牌が良いと喜んで途中までは良い感じに進んで最後に落とされて解説キャラのように相手の強さを説明します

……ん~…ロン!
よく分からないので取り合えず上がろう戦法でやっていると、結果として大物手狙いの方の狙いを台無しにしたのに気付かずいつの間にか恨まれていたり…


ハーバニー・キーテセラ
麻雀ですかぁ
ん~、あんまり知らない(という建前です)のでぇ、お手柔らかにお願いしますねぇ

偶然を装いつつピンフやタンヤオなど、足の速い役狙い
手堅く稼ぎ、場を流し、そのまま終局へと持っていくスタイル
ウサギの健脚、面目躍如である

わっ、なんだか綺麗に絵柄が並びました~
これ、なんていうんですぅ?

相手が演技に気付いたら、背中に巨大兎のスタンド(擬獣召喚を全て合体させた兎。つまり、実像)をずももも~と背負って、片手で顔半分を隠し、漫画にありそうな不思議立ち
ふふふ~、気付いてしまわれましたかぁ
ですがぁ、勝負の流れは貰いましたよぉ~?

慢心である
なお、慢心・油断からの振り込み、逆転負け、箱割れOK
に゛ゃ゛~~!?


狐山・冥夜
麻雀と聞いて黙っておれんの、狐山冥夜出撃じゃ。
まあぶっちゃけたら麻雀やりたいだけなんじゃが、怪人がいるなら成敗しなくてはのぅ。

オーラス辺りでフォックスファイアを自分の背後に召喚して、こいつ凄い威圧感…狐火のような物が見えるみたいな特殊演出しながら打ってやるのじゃ
。映画的にも映える演出じゃろうて!

「一万と数千点差なんぞ、倍満直撃で吹っ飛ぶ点差。狙えんと思うか?試してみるかの?」

【成功】わしの大好きな萬子清一色の直撃は痛いかの?これでわしの逆転勝ちじゃ!

【失敗】ありゃりゃ?手が遅すぎてこれはヤバいかもしれん…あ、やっちまったのじゃああ!!

アドリブ&改変歓迎です




 東家:ハーバニー・キーテセラ(時渡りの兎・f00548)
 南家:狐山・冥夜(冥獄壊界王・f11888)
 西家:アルミィ・キングフィッシャー(人間のシーフ・f02059)
 北家:涼風・穹(人間の探索者・f02404)

 じゃらじゃらじゃら……。
「お手柔らかにお願いしますねぇ。あ、ロンです~。ピンフタンヤオ一盃口」
 てへ♪
 既にあがりは三回目。ツモピン、ツモタンヤオと毎回確実に点をあげる。
 振り込んだのはワンチャンスの二筒で喰い取られた穹。確率論ってなんだっけ?
「……あ、ああ。何点出せばいい?」
「ええっとぉ~」
 親の30符3翻は5800で、3本づけの6700点――って、ああ言いたい!
「その1本しかない派手な棒を渡すがよい。兎のお主は4300点返しじゃ」
 わざとらしく悩むハーバニーへ、冥夜はわざと間違えたおつりを告げた。
 ぴきり! とバニーさんの額に皺が寄る。
 にぃっ! 狐は全てお見通しとにんまり。
「そろそろ爪を隠すのはなしにしないか?」
 おつり点棒から1000点抜いて返しアルミィは肩を竦めた。
 ごくり。
 固唾を呑んで見守り、もとい撮影していたのは、何を隠そうパスト・フォーサイスくんである。
「腹が減ったな。手を汚さずにつまめるもの頼む」
「はぁ?! 俺様になに命令してんだよ! ふざけ……」
「鉄火場なんだからそれくらい出来るだろう」
 三十路で色々乗り越えてきてるお姉さんに勝てるわけないのだよ。
 バックヤードでパンの耳を落すパストくんを背景に、緑の卓に手形が四枚。
「……支払いはこの卓で負けた奴が総支払で」
「ほう、面白いのう」
 ぴらりと摘まんだ指を冥夜は牌の上に置いた。
「――ロンじゃ」
 ぱたり。
 倒れる牌はドラの九索三枚。
「え、俺は切ってないぞ?」
 確かもう下家のハーバニーがツモったはずだ、他がフリコミなんてなにかの間違いじゃ無いのか? と澄んだ瞳の穹の前で、冥夜は更に他の牌をなぞってぱたりぱたり。
「鳴き混一のドラ3、8000の4本づけは9200点じゃ」
「あらあらぁ~、そんなところにドラちゃんが隠れてましたのねぇ?」
 ギリ、と握った点棒が熱い。

 しかしメイカの親はさらりアルミィが流し、アルミィの親を流したのはハーバニー。
「ロン、西ドラ3は8000点。点棒づけ分はおまけですぅ~」
 ――兎、奔る。狐、喰らう。
 とか、心でナレーションつける穹は相変わらず裏目っていた。
「ふふふ~、勝負の流れは貰いましたよぉ~?」
 ずももも~っとハーバニーの背後に巨大な兎の幻影、いや違うこれ実像だ。
「にゃー」
「にゃーって言ったぞ」
 はい、穹さんいい驚きをありがとうございます。十分の一で混ざる猫らしい。
 片目をクッと隠しついでにうさ耳も煤けたように片耳おって厨二時空発動。
「ふっ……」
 ぼぼぼぼぼ! 狐火蜃気楼、ゆらめく虚像っぷりなら冥夜さんも負けてませんよ?!
「一万と数千点差なんぞ、倍満直撃で吹っ飛ぶ点差。狙えんと思うか? 試してみるかの?」
 そんなケモノダモノ大決戦が催される中、マイペースにサンドイッチを平らげかけたアルミィはラス1を穹へと差し出した。
「食える時に食べときなよ」
「そうだな。支払いは俺だろうし」
 もぐり。
 マスタードがきいていた。
「鉄火巻き四人前追加だ」
 入ったオーダーにこんこんと壁を叩いてマグロから取り出してなにやってるんだろう自分と自問自答のパストくんを尻目に、ラスト東四局に入ります――。

 そんなこんなで向かえたオーラス。トップはハーバニー、冥夜が3位に転落したことで、アルミィは2位へ浮上。先程のピンフのみが効いている。ゆらぐことなき穹はラス目である。
 ――だった、はず。
 ここで、異変。
「な……っ! なん、だと?! この俺が、1度も裏目らずに引き続ける、とは……」
 ストレートに五巡目でテンパった確定789の三色に愕然。手変わりもない、待ちは七筒のみ。牌を横に曲げ宣言するは――リーチ。
「あらぁ」
 トップ目のハーバニー、ここにきて四萬のアンコつきの一通という重たい手に停滞中。無理せず安牌の一萬。
「これは好都合。手を高めるに相応しい展開じゃのう」
 冥夜、所謂強がりである。
 こんな時に中が頭でピンフすらつかぬ手でクソリーチとかやってはいけない。しかし直撃もっとダメ! そんなわけで中の頭を崩して様子見だ。
(「テンパイか」)
 ハーバニーから直撃でとれれば逆転である。さてとアルミィは面子から零れた七筒に人差し指をあて――。
「なんだ、電流でも奔ったか?」
 穹のナレーション大当たり。
 切っていけない! ギリギリを切り抜ける時の警笛がわんっと鳴り響いた。
「……これはまたうまい鉄火巻きだな」
 頭の白を落して回す。

 さて、テンパイまでは調子よかった穹はとんと引けず。
 ハーバニーはオリ打ち、冥夜は狐火がしょんもりと落ちている状態。
 まぁ入らない2人がいたら、ずっぽしと入る人もいるわけで……。
「リーチだ」
 アルミィ、危険な七筒を単騎にテンパイ。泣いても笑ってもラストなら行くしかない。
「く、まだ諦めぬぞ」
 四筒を通せばイーシャンテン、索子で染め抜きたい冥夜決死の切り飛ばしが……通った!
 さて兎さんの手の中で、1番安全そうに見えるのって、四筒の筋の七筒だ。
 七筒だ。
 七筒なんだってば。
「3000点払って勝ち逃げですぅ~」
 後ろの幻影が心配そうににゃーって鳴いたのが気にはなった。
「わ、で、でるのか。ロンだ!」
 ぱたり。
「と、トップに……なれるかなぁ。リーチ三色で、ドラはないな……7700点は、まだマイナスか」
 でも親は続く。
「ダブロンだ」
 ぱたり。
 そうは問屋がおろさない、アルミィの牌も倒れたぞ!
「リーチのみ、1300点」
「に゛ゃ゛~~!?」
 ……おりたはずが振り込むってショックでかいよね? わかる、わかるよ。
 どさささささっと、背後で崩れる兎の組み体操と共に魂と共に吐き出す点棒――。
「でもぉ、ギリギリで勝ってはずなのですぅ」
「それがのう、リーチ棒は頭はねじゃい」
 穹が引っ込めようとした自分のリーチ棒をつまみ、ひょいっとアルミィの点箱へ入れる冥夜。
 さて、結果発表です!

 1位、アルミィ・キングフィッシャー +2000点。
 2位、ハーバニー・キーテセラ +1500点。
 3位、狐山・冥夜 -1300点。
 ラス、涼風・穹 -2200点。

「……順位すら変わらずじまいか。ラス親であがったのに」
 俺らしいなと呟く穹へ、なんだか悪いねとアルミィは最後の鉄火巻きをくれてやるのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



 マグロの切り落とし丼を頬張りながら、先程撮影したガチ卓の様子をプレイバック。
「おお、こりゃあ再生数稼げそうだぜ! イカサマなしでもすげえいけるじゃん」
 勝負は真剣、画面映えする鬼火に特殊効果なしの大迫力にゃーウサギ映像。この非日常の中に挿入される食事シーンで評論家受けもバッチリである!
「俺様でてないけど」
 しょんぼり。
 そんな彼に「一緒に打ちませんか」と誘いがかかった。
 ……それが沼への誘いとも知らずに嬉々として卓に座るパストくんであった。
楜沢・玉藻
好きな役:断ピン三色
信条:振り込まなければ負けない
麻雀はUDCアースで覚えてハマった
打ち筋は咲でいうところのデジタル打ち
オカルトや能力等のコントロール効果に否定的で
淡々と和了率や期待値を考えながら理詰めで打つ
放銃したくないということに関しては神経質でやや偏った思考
理詰めで打っていて口では運の偏りは仕方ないと嘯くも
根は物凄い負けず嫌い
だからこそより多く勝つために理詰めで行儀良く巧くなって勝とうとする
和了できたことより放銃しなかったことに達成感を覚える
だから気が緩むとしたら和了より放銃が絡んだ時
放銃せずに場が進んで安堵したり
放銃して冷静さを欠いたりすることがあるかもしれない


マリス・ステラ
四人打ちを希望
横に広がるなら横に、縦に並ぶなら縦に
【WIZ】確率と経験に「第六感」「野生の勘」を働かせて打牌

「いわゆる"ダブロン"はありですか? それとも頭ハネでしょうか?」

頭ハネならバスト・フォーサイスが下家の時に狙います

「失礼、頭ハネです」

状況に応じて周囲を鳴かせたり、安いロン牌を差し込む犠打
攻撃では引っ掻けリーチで当たり牌を「おびき寄せ」ましょう
終盤になれば「封印を解く」が如くカンドラを乗せて勝負

「綺麗な手役ばかりが麻雀ではありません」
「相手の手に蓋をする。これもリーチの魅力でしょう?」
「犠打ばかりとは思わないことです」

さて、裏ドラは何処に?
「失せ物探し」で王牌から掘り起こせば上等です


白菊・誠
◆麻雀
「ああ、知ってるぜ。気が向いた時に軽くスマホで、な。
点数計算どうすっかな、軽く暗記しておかねーとな」

◆打ち筋
打ち方は普通だけれども、幺九牌が好きで手元に残しがち。
かみ合わない時はアガれず流れも来ずの置物状態。
役牌+ドラ・引っ掛け七対子・国士無双が好き。

◆キャラ
表情からはお調子者だが、芯は沈着冷静。
豪運持ちでないのは自覚しているので、負けたら潔く相手を称賛。

「おっと、それポンだ!」「そいつを待ってた」
「卓上だろうと狙い撃つぜ」「まさか俺が撃たれるとはな……」
「勝つのは一人だけだもんな、しょうがねえ」
「少しだけ俺がツイてただけだ、少しだけな」




 東家:パスト・フォーサイス
 南家:楜沢・玉藻(金色の天井送り・f04582)
 西家:白菊・誠(最前線の狙撃手・f05924)
 北家:マリス・ステラ(星を宿す者・f03202)

「ダブロンの点棒頭ハネでラス確定とは、いっそ頭ハネなら諦めもついたでしょうに」
 清一色も見える好配牌、様子見よりは勝ちに行けと言われるようだとはマリスの内心。
「ならダブロンはなしね」
 六向聴から不要と捨てた南を被り引き、それでも玉藻の精神は低位置で安定。これは想定内の展開だ。
「ややこしいこたぁ詳しいお二人さんに任せるぜ」
 スマホで遊ぶ程度だからという誠は浮かぬ顔。配牌は良いのだが、幺九牌が不要なオーソドックスさがそそらない。
「おう! その西ポーン!」
 ズギャアアアァン!
 そんな風に他の面子が目を剥く! 動画作成は撮影時からイメージを固めておくと編集がスムーズです。
「それオタ風で役つかねーけどいいのか?」
 誠はどんどん増えていく中張牌の暗刻に辟易しつつツッコんだ。
「い、いいに決まってるだろ! 一と九だけ集めりゃあがれるっ!」
 へっぽこすぎて頭ハネで落すのは難しそうだと、マリスは浮いた四索に指をかける。ピリリとした刺激は早め切りの警笛ととったが……。
「……ッ、流れが悪いですね」
 またしても索子を引かされ読み違えに臍をかむ。
「本当だ、流れ悪いぜ」
 誠の手の内もいよいよタンヤオ、五萬が暗刻で近辺対子。
「流れなんてないわ」
 誰が信じられるだろうか? 1番はじめに聴牌したのがグチャグチャの配牌だった玉藻だと。
 ――バラバラなのはそれだけつながる牌があるということ。
 ――場の『好み』が幺九牌に偏っているということ。
 ――更に2回引き入れれば、想定通りに三色が開花した。
「リーチ」
「ツモも残り少ないのに?」
 誠が躱したのに続き、差し込むには高そうだと当り牌候補三萬を握りつぶしておりるマリス。
「問題ないわ。ツモるもの」
 スタン。
 ラストの三萬を手元に見せ置き牌を倒す。
「リーチ一発ツモ平和三色、跳満は6000・3000」
 大物手をあがったというのに、玉藻の声にはさしたる感激は、ない。

「好きな牌とかねーのか?」
 誠は半分の年の娘を見据えて六萬切り。
「拘り過ぎて振り込んだら勝てないわ。麻雀はそういうものだもの」
 ツンッとツインテールが逸れ親順でも淀みなく牌管理。
「そうでしょうか」
 タンッ!
「おっ! 俺様ちゃんローン! トーン!」
 大はしゃぎのパストへ千点棒を渡すマリスの瞳は底なしの海。
「調子の良い方の親を流す為、敢えて差し込むこともありますよ」

 さて、
 配牌は幺九牌の対子が二組以外はバラバラ、親としては目も当てられないが誠の頬の今までで一番緩む。
「親かぶりせずに助かったわ」
 一方の玉藻は安堵していた。
 誠が途中無防備に中張牌を放るのも、パストが字牌を見たらとりあえず鳴くのも既に『計算要素』
(「警戒すべきは彼女ぐらいね」)
 口元を緩めたマリスが今回集めるのは誠の捨て牌。
 果たして予想通り誠から親リーチ! 危なげなく安牌を切り飛ばすマリス。玉藻も安全策で即座におりた、好みがハッキリしてるから読みやすい。
「ロン、リーチ一発七対子、9600点」
「!!」
 ……読みやすい、はずだった。
 一、七が誠の川にあり、かつラス牌の四萬。
「なんでそんな牌で待つのよ?! リーチ牌のドラでダマの方が可能性が高いじゃない!」
 初めて見せたあどけない激高に、誠はにんまり。
「そんな見え見えの弾は当たっちゃくれねぇだろ?」
 バァン!
 人差し指を玉藻に向けて狙い撃ち。
「好きなんだよ、引っ掛け七対子」

 不意打ち放銃にメンタルダメージを喰らい、次の場は手を作ることすら満足にできず、誠とマリスの二人聴牌でオーラスへ。
 トップは誠、次点が玉藻。
「………………あたしも麻雀は好きよ。だから負けないように打ってるの」
「いいんじゃねぇ?」
 建て直した玉藻へ誠は微笑ましく頷き返す。
「あがり止めはありですよね?」
 カンッ!
 和みを引き裂いたのは横に曲がった七索だ。
「残念ながら綺麗に役が作れませんでしたし、引っ掛けリーチも先を越されてしまいましたので、オープンです」
 鶏と九萬が暗刻に膨れ、あとは順子。三筒ペンチャン待ち。
「役なしじゃあがり止めは難しいんじゃないの?」
 くすり。
 マリスはツモった牌を手元に置いた――さぁ、封印が解かれる。
「ふふ、来ました。まずは1つ目32符」
 嶺上牌に鶏が眠っていると勘が告げる。果たしてその通りに更に32符プラス。
「ここで掘り起こせると恰好よかったんで……」
「追っかけオープンアリだよな?! ありだ! 俺様がルールだぁ!」
 空気詠み人しらずなパストがオープンリーチ。
 ところで、待ちの六萬は全て川を流れており九萬はそこで仲良くカン、つまりはじまる前から終了のお知らせである。
「ここで俺様の逆転ツモぉぉ! はにゃあああ?!」
 ぱったん。
 抜けた魂と共にパストが捨てた牌は、三筒。
「オープンリーチのみの二飜、ただし100符です」
「それって何点なんだ?」
「9600点よ。だって50符の二倍だもの」
 3位転落にむっとしながらも誠の問いに律儀に答える玉藻、なんだかんだと本気で麻雀は好きなのだ。
「3本付けの900点で、トップですね」
 接戦を制したマリスははんなり、満足げに首を傾けた。

 1位、白菊・誠 +8100点。
 2位、マリス・ステラ +9000点
 3位、楜沢・玉藻 +900点。
 ラス、パスト・フォーサイス -18000点。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

柳沼・芽唯
麻雀、ですか。
未経験なので自信がないですが、グリモアのお導きならきっと、記憶の欠落を治すために必要なことなのでしょう。
ネットでルールと基礎を調べて参加です。

初めてなので、基本に忠実に。
まずタンヤオを目指すこと。
できればピンフも狙ってみること。
鳴くタイミングは、周りの人を見て頑張って察します。
勝てなくてもいいから、極力振り込まないように慎重に。
2・5・8を切り捨てるタイミングはよく分からないです。
「えっ、もう一つ役が出来てる……?」

どうせ勝てるわけがないとネガティブに思っていますが、逆にそう思っているからこそ負けても悔しくありません。
でも、一番弱い役でも上がれると結構楽しいですね。


秋稲・霖
【WIZ】
よっしゃ、誰と一緒になっかなーっと。運任せで行くぜ!
麻雀全然知らない!

けど、あれっしょ?似てる柄集めて取ったりすればいいんだよな?
伽に教えてもらったし何とかなるなる!…多分。
強い組み合わせがあるんだろ?大物狙ってくぜー!…あっ東とか西とか方角書いてあるやつ強そうじゃね?シンプルでさ!

※性格
考えるのが苦手、軽い、愛嬌だけは有る
大体のことをひらめきでどうにかするタイプ

アドリブ歓迎です


琶咲・真琴
心情
自分が作る映画に自分が主演するなんて
怪人さんはおかしいことをよく思いつくなぁと思います

麻雀の知識も経験も一切ないですが
麻雀講座を見ていきますよー!


麻雀のプレイスタイル
まったくの初心者(6歳児)なので
勝ち負けにはこだらずに楽しみたいですね
いい役が揃いそうなら勝負に出てみたいのです

(ええと…………確か講座だとこの役は強い筈ですよね?

「これが麻雀
また1つ、勉強することができましたっ!

真琴の性格
天真爛漫でしっかりとしている
良くも悪くも年相応な部分もあるので
天然なところもアリ

家系からなのか
日頃の行いがいいからなのか
かなりの強運の持ち主だったりする

アドリブ歓迎


ユカリ・ファントム
麻雀かぁ、ルールや役等は知っているけどやるのは初めてだな
楽しみだなぁ

純粋に麻雀を楽しんで行くよ

打ち方としては
基本は安手でも早く上がって点数を積み重ねようかな
三元牌や場風自風は出来るだけ長く持っていて2枚場に出るなど安全そうなとき以外は集めて
『対々和』や『三色』や『混一色』が狙えそうな手なら頑張っちゃおう

リーチがかかったり3副露された場合は
手を崩してでも安パイをだし振り込まないようにしたいな

「僕が親ですね」
「それ、ロンです」




 東家:琶咲・真琴(今は幼き力の継承者・f08611)
 南家:秋稲・霖(ペトリコール・f00119)
 西家:柳沼・芽唯(ストレイガールとスケープゴート・f11582)
 北家:ユカリ・ファントム(バーチャルキャラクターのシンフォニア・f11433)

「自分が作る映画に自分が主演するなんて、怪人さんはおかしいことをよく思いつくなぁって思いませんか?」
 小さな指でせっせと混ぜるウサ耳メイド、真琴の物言いはとても大人びていた。
「漫画もそうだけど、脇役がいねーとつまんねーよな」
 霖の山を摘む手つきは危なっかしい。ガシャン! あーあやっちゃったなんてのもご愛敬。
「みんなは麻雀経験者なの? 僕はルールや役は知ってるけどやるのは初めて」
 電子の瞳キラキラの見た目はレディなユカリは、霖の元へ散った牌を寄せてやる。
「未経験なので自信はありません。でもグリモアのお導きならきっと、記憶の欠落を治すために必要なことなのでしょう」
 ルールは把握済みです、と芽唯は抜かりない。
「全然知らない! 伽に教えてもらったし何とかなるなる!」

 ――さて、この初心者だらけで初々しい卓がラストに派手なクライマックスを向かえると、誰が想像し得ただろうか?

 まず序盤。
 初心者とは言いつつ、明らかな戦術を描いているユカリと、場の流れを観察し丁寧にタンピン系を仕上げる芽唯、この二人の一騎打ちとなる。
 ユカリが東混一色で攫えば、3局目は芽唯がタンピン、更には三色をからめての連チャン。親の爆走を止めたのはユカリの対々和。
「結構強くでられるんですね」
「そうかな?」
 なんて会話は、真琴は瞳をぱちくり。そして手作りの流れを聞いて学ぶ。
「なんかすげーなぁ。俺の親は2つ目にさらっと流れたしよー」
「結構痛恨の一人ノーテンでした。もう1回ぐらいは親で稼ぎたかったです」
 現在のトップはユカリで8300点、二位が芽唯の5500点、ここまでがプラス。三位の霖が-5900、ラスは真琴で-7900最初の親かぶりが響いた。

 ――そして波乱のオーラスが幕をあげる。

 親のユカリはたった一枚でぽつりと浮く東に苦笑い。
 それ以外はお行儀良く、タンヤオピンフに二向聴。親としては理想的な配牌だ。それでも字牌を生かした手が好みなので浮いてる二索から。
「……バラバラ」
 真琴、ここきて八種九牌。
 今までユカリと芽唯が作って見せてくれた『役』とは程遠い。
 あ、ひとつだけ講座で習ったので近いのがあった。
 国士無双。
 バラバラを集めきれば、勝ち!
「うん、折角だし」
 にこっと破顔し堂々捨てたのはど真ん中の四萬。
 !
 雀卓に、激震。
(「え、どういうことなんでしょう? まずはタンヤオ、できればピンフをからめて……ですよね?」)
 先程そんなのを手牌を開いてアドバイスしたはずだと対面の芽唯は焦りを隠す。
 ……ユカリより向聴こそ悪いが、567の三色が狙えそうな好配牌でトップを取り返す気満々だったのに。
「強い組み合わせを狙って行くぜ! やっぱ初心に返って……東とか西とか方角書いてある強そうな奴を狙うぜ!」
 そんな霖の手元には西が2つで二カッとスマイル。
「そうだね。霖さんは西家だから、東と西は役になるよ」
「そっか、じゃあこれはいらねーや!」
 北をバーンっと捨てる!
「! ……うん、大丈夫大丈夫」
 一瞬ぴくっとするも、真琴は手元にある北をみてこくこく。1個ずつ集めればOK、2つ必要なのは一種類だけで、南が2個ある。

 ――やっぱなんかやってるぞ?! この六歳児!

「……」
 グリモアのお導きハードすぎ。
 芽唯は「平常心」と心で唱えつつ北をあわせ打ち。
(「東を囲っとくのはリスキーすぎだね」)
 ユカリ、速攻の東手放し。安めの早め、手牌に逆らわずのタンピン系に仕上げよう。
(「うん、まだ東は3枚残ってる」)
 真琴の手の内にあるのは『南×2、北、一・九萬、中、発、九筒、九索』の8種類。そしてまさに今『東』を引いて9種類に、おかおもますます笑顔。
 四、五索と並んでいて勿体ないけど、どうせなら高い手を作ってワクワクしたい。
「……ッ!」
 堂々と切られた四索に、芽唯はごくりと喉を鳴らす。
「南もいらねーっと!」
 だが霖は気にせずにぶった切り。真琴も持ってるので焦りはしない。
「……」
 この二人を見ていれば、ある程度は真琴の国士の進み具合が把握できそうと、ユカリ。
(「おりたり鳴きで進めるタイミングを見失わないようにしないとね」)
 ――そんなこんなで十巡程進む。
 相も変わらず真ん中を切り飛ばしていく真琴に、芽唯は西と九萬を抱え込み停滞中。
(「三色は諦めて、萬子の一通狙いでしょうか」)
 しかしこの西をどう始末すればいいのやら。
「……う」
 さて、ここにきて真琴の手が、止る。
 幺九牌は順調に増えた、ただし! 2個組みとして。つまりは混老頭・七対子の一向聴とも言う。九索で待てばドラドラのオマケ付き。
 しかしそちらに走るなら、国士無双は諦めねば、ならない。
 6歳の女の子(パスト視点)の葛藤を、臨場感あるカメラワークで納めるパスト。手に汗握る展開に釘付けだ!
 逡巡の後、あがった顔は皆が捨てた川をじぃっと観察、既に三枚捨てられている中と東を見出した。
 ぱちり。
 真琴は中を捨てて唇を切り結ぶ。
 ……次の順目で更に九筒を重ね引き、九索待ちでテンパった。
「お! 引いたぜ!」
 だが霖も負けてはいない、端っこにカシャリと西の牌を重ねる。
 先程彼が『東と西』を好んでいたのは見え見え、つまりは――西は残り1枚、それはこの手元の奴だ。
 ふう、と、安堵と共に芽唯が切った西を「カン!」と勢いよく鳴いたのは勿論霖だ。
「へっへっへー! これで格好良くドラが乗ったりするんだぜ?!」
 果たして裏返ったのはラス一の南である。即ちここに『西ドラ4』というインスタント満貫が爆誕した!
「!!」
 一難去ってまた一難、芽唯は霖の捨て牌を皿のような瞳で見据え、安牌の二索を切る。
「チーだよ」
 ユカリこれで聴牌、親ノーマークでミスったかと内心焦る。
「ツモ」
 そうして引いてきた五萬を自分の手元で開いてみせる。
「鳴いてるからタンヤオのみの1500点だね」
 なんという平和的解決。

 1位、ユカリ・ファントム +9800点。
 2位、柳沼・芽唯 +5000点
 3位、秋稲・霖 -6400点。
 ラス、琶咲・真琴 -8400点。

「ねぇ、見て見て。綺麗でしょ?」
 えへーっと開く混老頭・七対子ドラドラ、あがれば跳満。
「おー、すげえ! なんか字が多くて強そうだぜ!」
「でも、霖くんもあがると同じ点数だよ」
 ちゃっかり乗ってるカンドラで、彼の手も西ドラ5であった。
「……上手い躱しでやられました」
 初麻雀とは思えぬハードな戦いに、芽唯は漸く肩の力を抜いて椅子にもたれ掛るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『イカサマありかよ、倍プッシュ麻雀』

POW   :    大胆且つ豪快、机の下での牌投げて交換!ダブルロンの直撃を食らわせてやれ!

SPD   :    一瞬の隙をついてつばめ返し!超得点を掴み取れ!

WIZ   :    地味に見えて効いてくる、手配を増やすキャタピラで小刻みに削ってやれ!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 パストは、自分の参加した2卓目をプレイバック。
 ボッコボコ★
「ダメだダメだ! 俺様がぜんっぜん格好良くないじゃん!」
 でも、面白い。
 静かな水面下の心理戦。玄人裸足な鋭い打ち筋、むしろ演出など不要!
 つまりどういうことかっていうと、だ。
 ――恰好悪いのは、俺様だけ。
 アップしたら視聴数爆アゲ確定な良動画にのたうつ彼は、気を取り直して先程撮った初心者卓を再生する。
 初心者の無邪気な国士無双に翻弄されながらも食い下がるルールを知る二人。愉しみ優先で大胆にいきなりの跳満聴牌に躍り出て場は急展開に向かう――!
 ……これをダメ動画にしたら「素材台無し、演出クソ!」って叩かれる奴だ。
「面白いけど、俺様がぜんっぜん格好良くないじゃん!」
 同じ台詞だが、パストくんの目には涙がにわっとにじんでる。
「斯くなる上はぁ、ド派手にツバメなんとかとかでばーんっのドカーンっで俺様が勝って大活躍だぁ!」
 イカサマやる気満々だが、彼の腕はそちらもガッカリと予めわかっている。

 さて、猟兵諸君!
 キミ達は、イカサマアリアリでパストくんを叩きのめしても、いい。
 あくまでイカサマなしで黙々と打ち続けても、いい。その場合はパストくんは恐らくひりつく空気に入れずギャラリーだ
 求められるのは――引き続き麻雀を、打て!


======================
◆マスターより補足
【受理スタンス:イカサマありなし問わずに麻雀打つプレイングだったらできるだけ採用】

 プレイング絶賛募集中です!
 1本目のリプレイは 【1月17日23時以降】 にお返しの予定です。
 4人をまとめて書く形式なので、プレイング受付はこの次点で締め切りとなる公算が高いです。

 今いただいている方で【1月17日朝までに流れてしまう方】がでてしまいます申し訳ありません。
 タイトな期間ではありますが再リクは歓迎です。

 プレイングの形式はマスターコメントにある感じで、楽しく麻雀を遊んでいただければと。
(イカサマありなしどちらもOKです)
 麻雀が好評なら3章目の戦いちょこっとで麻雀打つになるかもしれません。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしております!
琶咲・真琴
WIZ

さっきは強い役にこだわりましたし
今度は堅実に地道に点数を重ねていきましょう

いつ勝負に出られてもいいように
ある程度の役をキープするのも手ですかね?

プレイスタイル
楽しむことを第一に
勝敗はこだわりなし
先程、教えてもらった手法や戦術を試してみる
まだまだ初心者なので
手探り気味

「うーん、麻雀は奥が深いですね

(これは鳴けるのかな?

(あ、役が揃った。何番目に強い役だっけ?ここから上に揃えられそうな役はないのかな?

強運は相変わらず


アドリブ歓迎


風間・敬人
雀荘へやってきた虎さんですよ。

麻雀なんてやったことあんのか判んねぇけど、
ルールは理解できてっし、
さっきの三卓の勝負を見てたらうずうずしてきた。
なんで、今度は自分で打ってみっか。

とりあえず最初は様子見だな。
宅を囲う面子や、牌やツキの流れが判んねぇうちから動いたってな。
ただ、流れを見るにはある程度時間かけねぇとなんねぇから、
放銃にだけは気ぃ付けねぇと。

サマは率先して使う気はねぇが、
相手が使ってくるなら容赦はしねぇ。
虎の動体視力をなめんなよ?
その気なら正面から受けて立ってやる。

……ところで、いつも不思議に思うんだが、
この虎の手でなんで器用に物が持てんだろうな?


野良・わんこ
「この間アマズンでやっていたむかうぶち49巻セット580円で勉強したわんこの闘牌に隙などありませんよ」
わんこの打ち方はオカルト麻雀ギャグ路線。
ギャグ系麻雀漫画(玄人のひとりごと、一八先生辺り)参考
オカルトというか本能に近い。
負けが混んできたらこっそり覚醒心基を使って感覚をアップさせることで相手の発汗とか心音を読んだりする。
「ユベコを使ってはいけないとルールには書いてないですねぇ!」
(チッ、ド素人が……)
「そぉれ、18000(インパッチ)!!」
「西家の時には赤ドラが乗る。赤いドラ配の西(シャー)とはわんこのことです!」
「わんこが起家でオーラスです。一本場、続行ですよ」




 東家:野良・わんこ(灼滅者・f01856)
 南家:パスト・フォーサイス
 西家:風間・敬人(軽トラ・f04208)
 北家:琶咲・真琴(今は幼き力の継承者・f08611)

「わんこが起家でオーラスです、そぉれ、ロン! 18000(インパッチ)!!」
 ぎゃあっとパストの悲鳴が響いた。所謂「親に跳ねられ死亡」という奴である。
 わんこの手は、タンヤオピンフ一盃口ドラドラドラ。
「あ、カンしてドラが増えたんですね」
 前回は狙いすぎたと反省し、地道に手を揃えていた琶咲・真琴(今は幼き力の継承者・f08611)は一向聴。
「自分でオタ風カンして増やしたんじゃあ世話ねぇなぁ」
 まずは様子見と平打ち(イカサマなし)で打っていた風間・敬人(軽トラ・f04208)は、髭の毛穴を膨らましふふーん。
「一本場、続行ですよ」
 じゃらじゃら響く洗牌音の中、得意げなわんこと潰れるパスト。
「くぅぅ、かくなるうえはぁああ!」
 びゅびゅっびゅっ!(後付けの効果音)素早い手つき(のつもり)でドラをかき集めるパスト。
 だがしかーし!
「虎の動体視力をなめんなよ?」
 べし!
 にくきゅうふっかりなのに、敬人の手はなんで痛いの?
 そんな喧噪の中、真琴はマイペースに先程の教えを反芻する。
 ――まずはタンヤオ、できればピンフ。あとは鳴かないとリーチができる。
 試せと言わんばかりの端っこが浮いている配牌に、コツコツと向き合う。
「この間、麻雀漫画フェアの49巻セット580円で勉強したわんこの闘牌に隙などありませんよ」
 わんこの安牌を確保しつつ敬人はあくまで流れを見る姿勢だ。
 べっしぃ!
「ひぃい!」
「2枚どころじゃねぇ、4枚取るたぁいい根性じゃねぇか」
 見え見えのサマを更にざっくりハンティング。勿論、パストのことを見張るのも忘れちゃあいない。
(「チッ、ド素人が……」)
 なんて毒づきつつ、中と発が2枚ずつのわんこは捨てた白が恋しくて仕方が無い。サンドイッチを頼んで代わりに仕立てたくなるぐらいには。
(「端っこはなくなって、あと1枚であがれる。ピンフもついてるよね」)
 リーチと言おうとして、待ってる牌の片側はパストにカンされていたのに気づく真琴。
(「あ、でも反対側なら三色って役だ」)
「リーチ」
 牌と手を見比べる動きと表情で待ちがわかった敬人とわんこは、パストのカンした四索の筋の一と七索を慌てて止める。
「俺様に勝ったつもりか?!」
 なんもわかってないパストが握ってふれば行幸、だが。
「あ、すごい! もう引けました!」
 ぱちりと瞬く紫は神秘的だが仕草はあくまであどけない。真琴は「ツモです」と嬉しそうに手を開いた。
「お、やるじゃねぇか」
「……リーチ、一発、ツモ、ピンフ、タンヤオ、三色……で、合ってますか?」
「裏ドラを忘れてますよ」
 嫌な予感はしていたのだ、具体的には先程手にした点数から八千点ほど吹き飛ぶ予感。
「あ、1枚あった。8つだから倍満」
 すごい、と真琴は瞳を輝かせる。地道に役を重ねることで、こんなに高い手になったのに驚いた。
「麻雀って楽しいですね」


「ボランティアですよ、今終るとつまらないですからね」
 パストの白ドラ3にフリコミわんこ、所謂強がりであった。
「すげえ、天才の俺様はイカサマしてねぇのにあがれるんだぁ!」
 こんなド素人に負けたのがすごく悔しい。
「調子の良いことこいてんなら、次から罰符とるぞ? まぁ先に3900の一本付けでも払ってくれや、ロン。タンピンド1」
 ぱったん。
 渋いとこ突いて敬人はパストから親も一緒にかっさらう。
「なんでリーチしなかったんですか?」
 先卓の麻雀講座同様に真っ直ぐ質問する真琴へ、敬人はまんざらでも無いと答えた。
「リーチしたら俺の当たり牌をそうそう出しちゃくれねぇだろ? まぁあいつにゃ必要なかったけどよ」
 獣だから意気揚々の時につい歯を剥いちゃうこともある。襲われたと誤解を生みやすいので声を掛けられぬのが悩み。
「なぁんかいい話的になってますけど……」
 かしゃり。
「西家の時には赤ドラが乗る。赤いドラ配の西(シャー)とはわんこのことです!」
「赤ドラ?」
「あぁ? 入ってたっけ」
 そこはホラ、わんこの早業で。しかし使う五の牌を赤いのに変えただけで、引いてきたのは運だ。
 更には先程までなかった真っ赤なリボンを結わえ感覚ブースト、触れずとも相手の汗と心音から手の進み具合を、知る!
 ……パストのことは知るまでもない。
 ツバメ返しを派手に失敗し、とうとう罰符(満貫払いの8000点)を供出させられたぐらいだ。
 すごく、よくない。
 パストの箱が近づいたこと、あと、親の敬人と差が広がったこと……よくない。
「さぁて、親満ツモで逆転だぜ」
 リーチと宣言する虎さんの手はダブ東ドラ1の安定感ある代物だ。
(「どうしよう」)
 リーチと言ってあがれれば勝てるけど、今度は九索を引いて六索と入れ替えれば純チャンという役ができる。それはそれとして、振らないことが大事とも聞いた。真琴は悩んでリーチは止めた。
(「こんな時に読んでた漫画の主人公なら、礼なく残酷にあがるんですがぁ!)
 そんなわんこを救ったのは誰であろうパストであった。
 ポイッと捨てた牌は敬人の当り牌、だがしかし! ここで当たれば逆転は叶わない。
「ふっ」
 ギャラリーがいたらざわってするシーンだ! ニヒルに虎は自分の牌を引いた、ツモに賭ける!
 ところでにくきゅうもふっとなこの手でよくもまぁ器用にツモるもんだと、自分が不思議な敬人である。
(「上家もテンパった気配ですね」)
 黙っていようと口元を結ぶが目が必死に川を追いだした。
「もう、わんこもリーチですよっ!」
 現在リーチドラ3。パスト以外からならあがっても悪くない。
「じゃあボクもリーチです」
「俺様もリーチだぜ!」
 ――ここで当り牌を出しちゃうところがパスト・フォーサイスの弱さである。
(「チッ、見逃してや……」)
「ロン!」
 ぱたん。
 トップが倒しちゃったんならもうあがっておくしかない。
「……ロンです」
 あがったのに苦渋の表情のわんこに苦笑いの敬人。きょとんと「?」を頭に浮かべる真琴であった。

 1位、琶咲・真琴 +28300点。
 2位、野良・わんこ +7300点
 3位、風間・敬人 +3100点。
 ラス、パスト・フォーサイス -38700点。

 箱下(最初の点数を下回ること)だと終るルールの場合トップを取る為には敢えてあがらぬ時もある――など、高度で熱い知識を得た六歳児の明日はどっちだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マリス・ステラ
【WIZ】で冷静沈着に打牌

燕返しがあるなら手積みですね
「視力」で洗牌中も積み込みがないか警戒
と同時に親番は自身で積み込み
サイを振って仕込んだ山からの好配牌を実現
さらに、

「カン」

王牌の「封印を解きます」カンドラ4
嶺上牌をツモります
瞳から稲妻が走るエフェクトが見える気がします

「ツモ。發、嶺上開花、ドラ4で6000オール」

そこからは左手芸でツモを進めましょう
「第六感」で当たりを止めて、凍てつくような打牌と【神の存在証明】による絶対防御

最後は紅孔雀で締めます

「ここにありましたか」

「失せ物探し」で卓の下に隠されたはずの中を拾い上げる
鳳凰、五・七索の刻子に、九索と中の雀頭からのツモ
門前なら四暗刻です


シトー・フニョミョール
麻雀!しってますよ。動画サイトやUDCアースの漫画で勉強しました
ともかく見るだけではあれなので早速やってみましょう。

まずは牌をそろえてー、そして(デッキを取り出し)デッキをシャッフルし、5枚ずつ配る。
お、『ブレインコントロール』がありますね、これは相手の持ち牌から1枚奪うことができるつよつよカードなのです。
えっ、そういうのじゃない?そういうルールでしたか。(カード回収)

狙うは大三元・小三元。どっちもそろえやすいですからね。
白が足りなくてもできるのも大きいです。こうやってきゅっきゅと手で擦れば出来上がりです。

・怒られた時
はい、シトー8000点払います…


リダン・ムグルエギ
麻雀…学生時に芸術点を競い合ったわね懐かしい

基本は逃げ、満貫前後の役で立直が好み
メンピンや七対子をベースに立ち回るわ
三元牌等以外は鳴かずベタオリもする

裏テーマは「罰符」
催眠術用模様を仕込んだ服を着てパトスの反対席に座りコードを使用
時折五感を操り「一部の持ち牌を白と誤認」させチョンボを誘発

途中で順位の低い彼に共闘を持ちかけるわ
「このままじゃ一位に追いつけない…手を組みましょ
「どの牌が欲しい?
自分から待ち牌周知してもらうの
各局序盤はお願いに応じつつ
「はいプレゼント
と、無関係な牌を指で絵を隠しつつ河に置く事で鳴きチョンボ誘発

これは芸術点高いわよね!

1位は最後まで諦めないわよ?
最終局は立直で攻め込むわ




 東家:パスト・フォーサイス
 南家:マリス・ステラ(星を宿す者・f03202)
 西家:リダン・ムグルエギ(宇宙山羊のデザイナー・f03694)
 北家:シトー・フニョミョール(不思議でおかしなクリスタリアンの従者・f04664)

 じゃらじゃらじゃらしゃか、じゃらじゃらしゃかじゃら……。
「麻雀! しってますよ。動画サイトやUDCアースの漫画で勉強しました」
 硬そうに波打つ髪を柔らかく揺らしという矛盾した所作で身を乗り出して、シトーは牌ならぬデッキをシャッフルしている。
「お前、ここがどこかわかってんのかよ!」
「はい、パストさんのです。お、いい札がありますね。これは相手の持ち牌から1枚奪うことができるつよつよカードなのです」
「麻雀とカードゲームの組み合わせって新しくね?!」
 こほん。
 すぐにブレるパストを止めるのはマリスの咳払い、余分に積んだ山をずらし渡して一言。
「麻雀で勝てぬからと言ってカードゲームに逃げるのはどうかと思いますよ?」
 あ、本当のことを言っちゃったよ!?
「はい、シトー8000点払います……」
「あら、麻雀のルールもしっかりご存じなんですね。はい、パストさんの親からですよ」
 まぁまぁと取りなすようにリダンがサイコロを示した。
 さて、東1局は当然ながら3つの山を支配下に置いたマリスのワンサイドゲームである。地和しなかっただけ遠慮した。
「うぐぐぐ、なんもこねえしー。てか山積めなかったじゃねえか!」
 ……積み込み下手くそで罰符が関の山なのにな。
「すみませーん」
 黒の中、妙に目立つ紅石をくりくりさせるシトーは3枚目の中を積もる。目指すは大三元、ダメでも小三元である。
(「まぁ今回は、上家の安牌集めに徹するが吉ですよね」)
 危険牌を序盤に整理し七対子狙いのリダンだが、鳴きなし手好みであるが故にマリスの暴力的なツモを崩すこと、ならず。
「カン」
 タン!
 4枚の發を晒し、リダンの前の王牌へ指を伸ばす。
 つ。
 指先に吸い付くように表にかえる牌にはなにも描かれていない。
 ドラ、4。
 蒼い空色に乱天の稲光、嶺上牌は求めた五索。
「ツモ。發、嶺上開花、ドラ4で6000、3000です」
 パスト親っかぶり。
(「ふうん。アタシが積んだ山にもそんな悪戯しちゃうのね」)
 マリスが封印を解き惹き寄せたツモに、至極愉快と唇の端を吊り上げる。


 マリスの親番。先程のようにカンドラをのせてツモとするはずがパストから転がり出た当り牌。
「! ……ロン、です。白のみの2000点」
 あがらされた。
 嶺上に至る前の1飜役で。
「なんでだよっ、俺様は白を切ったはずだぞー!」
 パストの嘆きを涼しげに睥睨しリダンはにっこり。手元ぱったり。
「ダブロン、親は上家取りでいただくわ。タンピン三色ドラ1満貫よ」
 余裕の笑みのリダンが気にくわない。イカサマ(なにか)を仕掛けてる筈なのだ。しかし手業はなくパストは極自然に当り牌を切らされている!
 手つきをみてもわからぬのは当然、リダンが使用しているのは『卓外の身に纏う服を利用した催眠術』なのだから。
 卓はユーベルコードの無法地帯。
「なんだかあがられてばかりですね。シトーもあがりたいのですよ」
 御守りとめくりシトーが傍らに置いたカードは『カードを好きな捨て札と置き換えできる』もの。
 川に10枚捨てられた所で、中。
「ポンです」
 發は既に暗刻。しかし白は既に川に3つ流れてる。
 が、
(「大三元は白が足りなくてもできるのも大きいです」)
 きゅっきゅっきゅっ!
 恐ろしい速さで牌の表面を削るシトー、石の体だから出来る技……なんだろうか。みるみる真っ白になっていく元西と南。
「けっ! 今度こそ白だぜ!」
「あ、ローン! です。大三元」
「はぁ?!」
 ふふーんっとドヤッ気味に弧を描く口元、ざらつきある白の対子をつれた大三元。
「待って下さい」
 リダンが白2枚を川から抜きすり替えようとしたのを手首を掴んで止める。失せ物探しの川拾いは自分も企んでいた。
「ああ、本当の白かなーって確認しようとしたのよ。やっぱり捨てられてるわよねぇ」
「あ、バレちゃいました? シトー今度こそ8000点ですね」
 ざーんねんと4000・2000×2を差し出すシトー。
「このままじゃ1位に追いつけない……手を組みましょ」
「おうよ!」
 平然としたコンビ打ちの申し出にパストは嬉々としてのる。
「あー、狡いですよー」
「ち、違うぞ?! これは動画を面白くするためであってだなぁ……」
「あなたものる? 欲しい牌を出してあ・げ・る」
 さぁて、この親はなにを企んでいるのやら。

「三萬をくれ」
「どうぞ」
 萬の直上に黒い1本線、パスト華麗にリーチ一発対々三暗刻ドラドラドラの倍満確定を倒す。
「あらぁ? 二萬だとあがれませんねぇ?」
「なっ!」
 チョンボ誘い、すり替えは芸術点高く華麗なことであろうと自画自賛。
 ――成程、とマリスは腑に落ちた。
 リダンの狙いはパストのチョンボ。そしてもう1回チョンボをさせれば彼がハコって親のリダンがボロもうけの逆転だ。
(「そう、絶対防御で勝てないならば」)
 花を、咲かせる。
(「元より最終局は攻め込むつもりよ」)
 リダン、中を切っての先制リーチ。
「ポンです」
 そんな中、中盤以降に白と發をポンするシトー、最後の大三元なるか?!
「ポン」
 流石に門前に拘っておれぬとマリスは五と九索2つの刻子を晒す。
 ……ちなみに、パストはこの卓でも完全に画面外である。
(「待ちの広さに釣られちゃったの失敗かしら、中を引いたらアタシの負け」)
 それでも――待ちの広さはあがりの速さに直結する。
「ツモ。メンタンピン、一盃口ドラ1。裏ドラも同じくでドラ2の親っぱね。逆転ね」

 1位、リダン・ムグルエギ +33000点
 2位、マリス・ステラ +12000点。
 3位、シトー・フニョミョール -17000点。
 ラス、パスト・フォーサイス -28000点。

「眠る中を掘り起こしての紅孔雀、羽根を広げること叶わずですか……」
 緑一色より難しいローカル役満、ならず。
 見てみたかったと、却って残念がらせたとかなんとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

白菊・誠
【POW】
◆開始時心境
(ま、凝ったイカサマを即興で出来るようになる訳ねーよな)
誰かと通話していた携帯電話をしまって卓に着く
(つーか狐多くないか…?)

◆打ち筋・性格
1章より変化なしの幺九好き。
[スナイパー][迷彩]な感じで曲者な打牌。

◆イカサマするの?
原則として周りがしないならしない、するならする
イカサマした場合、してない人からはロンしない

その1:左手芸、確実に不要な牌を山の左端と交換
自動卓なら運任せだが、マシになりそうなら積極的にやる

その2:轟盲牌、一向聴時に使用
6索→2索、5筒→3筒への一部削りも使うが
全員サマやってる場合を除きツモ牌削って和了はしない
多分親指がやばいので数回しか使えない


楜沢・玉藻
さっきの卓は負けて悔しかったしイカサマありなら方針を変えるわ
期待値度外視で和了率重視安手上等最速最高効率で隙を与えてあげない
点数計算して駆け引きするのはオーラスだけでいいわ
そういう場だから気付けなかったイカサマは敢えて咎めない
手を掴めるていどのものならチョンボ扱いでも構わないわよね?
パストのは大抵そっちになりそうだけど
目に余るようならうっかりユーベルコードを使っちゃうかも
オブリビオンだし
ちなみにあたしはイカサマする気はないわ
普段よりイカサマされてるかは気を付けるけど
勝つ為に麻雀を打つことに集中したいわね


柳沼・芽唯
イカサマはしません。
というか、まだ役やルール習得に精一杯で、イカサマなんてどうやれば良いのやら……な感じです。

先程の卓は、驚かされることや迷うことが多くて……
まだ少しドキドキしているのですが、気を取り直してまた参戦です
次は、他の卓の方が作っていた役が作れそうなら、思い切って挑戦してみましょうか。
「慎重に、振り込まないように」は意識しつつ、でも難しい役を狙い始めると川に意識が向かなくなってしまうかもしれません。
2回目ですし、少し勇気を出して初回よりも多少積極的に鳴いてみようかな、とも。
何事も、見て試して覚えろ、ですね。




 東家:白菊・誠(最前線の狙撃手・f05924)
 南家:柳沼・芽唯(ストレイガールとスケープゴート・f11582)
 西家:楜沢・玉藻(金色の天井送り・f04582)
 北家:パスト・フォーサイス

(「ま、凝ったイカサマを即興で出来るようになる訳ねーよな」)
 お待たせと通話を切り席に着く誠の親からだ。
「よろしくお願いします。まだ役やルール取得に精一杯で……」
「俺もスマホでちょろっと打つ程度だぜ」
 気さくな誠へ玉藻の眉根が寄った。そりゃあそうだ、地獄単騎壁有りドラ切りーチにてまさかのフリコミへ叩きこんでくれたのだから。
(「リベンジは望むところよ」)
 悔しさ忍ばせ一萬切り飛ばし、直後「ポン」とパストの三萬すぐさまもらう。
 ――期待値度外視で和了率重視安手上等最速最高効率で隙を与えてあげない。
「へっ、さっきまでの俺様じゃあないぜ?」
 パスト様、ガバッと掴んだツモ牌は2枚。
「え……」
 見え見えすぎる下手くそなイカサマを咎めていいものか芽唯は躊躇う。先程の四人でやったのと余りに違う。
「やるならもっと上手にやんなさいよ。次から罰符取るわよ」
「うっせぇ! こんな牌いらねぇよ!」
 1枚しか捨てなかったパストくんへ誰ともなしに多牌を教えてあげる卓の優しさったらない。
(「自風の頭だとピンフにはならない、ですよね」)
 玉藻のポンで飛ばされて、なんだか久しぶりにツモった牌で南が2枚になった。
 筒子に偏る手牌、芽唯は五萬を敢えて先に切り出してみる。振り込まぬ慎重さは失わず、でも先程のメンバーみたいに冒険もしてみよう。
「うー……」
 落ち着きなく周囲を見回すパスト以外がイカサマなしなら、誠も『他家のツモる腕が遮蔽になる隙に王牌2枚と交換する左手芸』や『摩擦で絵文字を削る荒技』は封印だ。
 だから幺九ラブ、ただし待ち牌少なめ故に手が出ないことも多々。
「ロン。白ドラドラは3900(ザンク)ね」
「あちゃー」
 誠、フリコミ。
 つまり速度重視の玉藻の今の打ち方とは相性が、悪い。
「――ツモ。500・300(ゴミ)」
 そして芽唯の『高め役を意識して作ってみよう』とも相性は良くない。
「へいへーい! 俺様2位だぜー!」
 200点差のなー。
「積み込みを疑うなら崩してもいいけど?」
 カメラ目線のパストの代わりに山を積んで寄越す玉藻。
「慣れてるんですね、山を積むのもはやいですし」
 こんなに小さいのに、とは言わない。
「好きだから、麻雀」
 どんなに理詰めで行儀良くしたって勝ちが確定してないから嵌まるのだろうか?
「私もあがれると楽しくって。さっきはヒヤヒヤの連続だったんですけどね……」
 でも再び卓を囲んでいる自分も抜けられないようだと、芽唯は静かに二筒を置く。受け入れが広いように切って柔軟さを伸ばすのだ。
「俺も好きだぜ。あっと驚く成長を遂げちまうんだもんなぁ、その西ポンだ」
 五筒から切り当り前のように筋引っ掛けを作るのはもはや性分だ。だが、玉藻はもう迷彩を警戒していることだろう、だから――。
「おっと、悪いな。その二筒は通らねぇぜ」
「……え?」
 狙いは芽唯。
 セオリー通りの守りに入れば入る程振り込みやすい。ましてや今回は技の粋を懲らした迷彩も鮮やか、索子は極力捨てず面子にしたからだ。
「西、チャンタの2000点だ、悪ぃな」
 ――そしてオーラス、ある意味待ちに待ったラストターン。


 突然だが、この東4局は2回目である。
 何故なら、親のパストがまたKYで下手くそなイカサマやらかして玉藻に天上送りにされた。あ、ヤギさんは現れませんでした。だって余りに小物(以下略)
 そんな訳で、三者暗黙の了解でパストの山を積み、開始後はツモ切り。
「あ、ポンです」
 先程振り込まされた手役の西を今度は手元に招き寄せた。
 てっきり門前派とみていた芽唯の鳴きに玉藻は興味を惹かれる。
(「初心者って言ってたけど、役と点数は頭に入ってそう」)
 2位狙いのおこぼれでトップなんてつまらない。だが相手に振り込まず逃げ抜いての1位には価値がある。
 故に、誠の好む幺九を組み込みつつ芽唯の捨て牌にも注視して手を進める。
(「参ったぜ」)
 幺九牌ほぼなしの二向聴、誠の手は2位に着地するなら本当に良手だ。だが逆転狙いで直撃をとるには手が素直すぎる。
 ツモの場合に必要なのは25符4飜――つまり誠の好きな七対子ドラドラ。
 対子を潰し手広くがセオリーだが誠は対子を囲い込み「ドラよ来い」と祈った。
「……カンです」
 芽唯は引いた西を更につける。安牌として確保より今は少しでも点数が欲しい。
 カンドラは生憎の筒子牌。そう、彼女の手牌は索子に浸食されつつある。しかもそのカンは誠にチャンスを与えた、対子の1組にドラがのったのだ!
(「索子が高い場ね。そしてドラも切れないわ」)
 ピリリ、頬を刺すような空気に玉藻の瞳が針のように窄まる。
 手の内にあるのは宝、だが雁字搦めにしてくる鎖でもある。
「チーです」
 索子だらけになると待ちがわからない。整理する為に膨れていた四索を喰い頭を確保。これで七索待ちとわかりやすくなった。
 ところで、直後にパストのツモ切りが七索であがって良いのかと悩み見逃した。
 だがそれが結果として芽唯を救うことになる。西混一で三役、ロンだと符が足りず逆転不可。ツモだと足りるのだが、流石にそこまでの符計算は複雑過ぎる、故に。
「ポン……パストさんからですけど、東をいただきます」
 四役、これでおいつける。待ちは八を切って九索に。
 待ちが見え見えで玉藻は随分楽になる。それは誠も同様で引いた九索を早速招き入れた。序盤でパストが切っているので残りは1枚。
「……カン」
 ごくりと喉を鳴らし芽唯は嶺上牌へ指をのばす……さぁて勝敗は如何に?!

 1位、楜沢・玉藻 +8000点。
 2位、柳沼・芽唯 +3500点。
 3位、白菊・誠 +800点。
 いない人、パスト・フォーサイス -12300点。

「ああ、悔しいです。まさか嶺上牌が八索だなんて……!」
「いやぁ、ラストはそっちが持ってったぜ。俺はノーテンで3位転落だしな」
 嘆き崩れる芽唯を誠は素直に賞賛する。
「オーラスは楽しめたわ」
 カンで相当ヒヤリとしたとは決して言わぬ玉藻は、ラストに九索を握りつぶし代償としてノーテン罰符を吐きだしトップを守りきったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『パスト・フォーサイス』

POW   :    来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は百目鬼・明日多です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「むぎゃー! どうして麻雀やってもイカサマやっても勝てねーんだよー! 俺様が弱いとでも言うのかよー!」
 その通りである。
『今回のパスト・フォーサイスは麻雀が滅茶苦茶下手くそ』
 というか、憶える気もなかった。
 モブい手下どもが負けてくれて、なんかイイ感じに格好いい俺様動画ができるはずだったのだ!
 今、彼の手元には『麻雀名勝負の記録』が6本もある。これを格好良く編集したら『よいね★』うなぎ登り確定であろう。
 よいね★
「よくねぇ! 斯くなる上はぁ、俺様をコケにしたてめえらをブチ倒してやらぁ!」
 さて。
 彼は怒りの表情でもって碇で殴りかかってくるが――キミ達は相変わらず麻雀を打ち続けても構わない。
 名勝負にて惹きつけてしまえば奴はまた動画撮影にいそしむだろう。
 そんなパストくんならば、麻雀の合間に殴っておけば充分倒せるのだから。


======================
◆マスターより補足
 プレイングの方針は下記の中からどうぞ。
 何れも、新規の方も引き続きの方も大歓迎です!

『1章と2章と変わらず麻雀を打つ』
 打ち筋とか色々どうぞ。
 合間に殴るので『こんな攻撃をしたい』もあれば書いておいていただければと!

『戦う』
 最初のマスコメ通りのプレイングです。
 恐らくは麻雀打ってる仲間の背景で戦う感じになるので、コミカル系の戦闘描写になります。

『その他』
 思いついたことがあればどうぞ。
 みなが面白く楽しくなりそうならば採用させていただきます。

 それでは第3章、皆様のプレイングをお待ちしております!
神城・澪
ごめん一言言わせてもらうわ。
馬鹿でしょ。
覚える気なかったらどんじりなの当然じゃない。
私が超初心者でやったボードゲームですら最下位は逃れたんだよ?
もう一回言うね。馬鹿でしょ?

麻雀は全くしたことないし、類似ゲームもしたことないので普通に殴りかかる。
相手が距離とるならフォックスファイアで燃やす。
そうでないなら「青狐」で近接戦。
そもそもそういういかさま前提の自己満足動画なんて面白くない!
いい?
「いいね」が付く動画はね、本人も楽しんでなきゃ意味ないの。
自分が楽しんでこそ、その面白さが視聴者に伝わるんだから。
少しは「自分もやってみたい」って思わせる動画作ってみなさいよー!


ユカリ・ファントム
前回と同じように麻雀を楽しもう
イカサマなしで純粋に麻雀を楽しんで行くよ

打ち方も変えず
基本は安手でも早く上がって点数を積み重ねようかな
三元牌や場風自風は出来るだけ長く持っていて2枚場に出るなど安全そうなとき以外は集めて
『対々和』や『三色』や『混一色』が狙えそうな手なら頑張っちゃおう

リーチがかかったり3副露された場合は
手を崩してでも安パイをだし振り込まないようにしたいな

「僕が親ですね」

まぁ、あんまりパストくんがうるさかったら合間にでも
【シンフォニックデバイス】で殴るか
【シンフォニックデバイス】を投げるかでもしようかな
使い方が違う?いいの。麻雀を楽しむために来たんだから
「うるさいよ」


マリス・ステラ
【WIZ】慌てず焦らずじっくり好機を伺います

「あの派手な立ち回りで勝ち切れない以上は……」

流れがない、ツキが来ていないということでしょう
不要なカンやリーチに走らず手広く構えます

戦闘中の味方には負傷に応じて【生まれながらの光】
疲労は感じますが、良い牌を「祈り」ながらツモるのは楽しいです

「腐って卓を立ってしまえば負けを認めるということです」

バストにサラリと告げて言葉の「援護射撃」

聴牌だからと安易にリーチして和了れる面子でもありません
ただし「第六感」を信じて勝負所を見誤らないように「覚悟」を決めます
勝つか負けるかのめくり合い、それが博打ですから

「安全を求めるなら、最初から卓に座らなければ良いのです」


ハーバニー・キーテセラ
……あ、戦うんですか?
コホン。すいません~、名勝負の数々に夢中でぇ、思わず素になってましたぁ
それでぇ、えっとぉ、早く観戦に戻りたいのでぇ……巻きでお願いしますね?

ということでぇ、スタンド(実体)になったりしてくれてた兎さん&猫さん集合~
あ、誰か1匹は卓の勝負録画係さんで残っててね~?
それ以外の子達はぁ、いざぁ、合体~!
そしてぇ、スーパーな兎さんにぃ、合身~!
……よいしょっとぉ
それじゃあ、ちゃちゃっとやっちゃいましょ~

スーパーな兎さんでのしかかったりぃ(もふもふ)、速度の乗った突進で吹っ飛ばしたり(案外痛い)して差し上げますぅ
ヴォーパルは銃声が勝負や録画の邪魔になっても駄目ですしぃ、封印ですよぉ


風間・敬人
そろそろ良い感じに体が温まってきた虎さんですよ。

よし、んじゃ次の半荘いくか。

東場では、基本的にじっくりと手作りをして大きいのを狙う。
ま、野生の勘と第六感でで勝負所は見逃さないがな。
南入後は、東場での結果次第。
勝てているなら、基本早回しでって考えてるが、
配牌次第で臨機応変に。

パストに対しては、余計なチャチャ入れんなと脅した後に、
麻雀の奥深さを理解できるようしっかり見とけよ、とか言ってみたり。

好きな役:ダブ東。
鳴いても食い下がらず、これだけで二翻とか最高だと思う。
あ、八種九牌は流さないタイプの虎です。
あと、七対子は気にしといた方が良いかな、って思ってる。


白菊・誠
【POW】
相変わらず麻雀希望、幺九好きの打ち筋を緩めて
絶二門~一色手狙い、索子が来れば緑一色(エメラルドグリーン)を目指す

「勝てねぇ時はどうやったって勝てねぇのが麻雀さ」
「キレたらもう負けてんのと同じだぜ」

邪魔する敵には狙撃銃の弾丸を叩き込む
それで足りなければ双銃をクイックドロー、追撃
「チョロチョロすんない」

敵を次々と倒す度に強気になり、打牌が威圧感を生む
「どうした?アタらねェのかい?」
「来なよ、ドサンピン」


アルミィ・キングフィッシャー
よし、分かった。とりあえずお前そこに座れ。
そんなに自分が強いっていうのならここはやはり麻雀で決着を付けるべきだ。
さっきのみたいに今度は何しても良い。
ただ一つルールがある。
『結果の時に特典がマイナスだったら、点数を1000で割った分だけ無抵抗で殴られなきゃいけない』だ。
…もちろんアタシがやられたらその分受けてやろう、約束だ(手袋を出しつつ)

無論容赦なくイカサマを使う。むしろこっちが本業だし。
『小さな大倉庫』と『盗賊の七つ道具』をフルで使い一方的に狙い撃ちにする。
とりあえず点棒代わりにその武器を置いていってもらえば10000点くらいはチャラにしてやるよ。そのぬいぐるみでもいい。
(身ぐるみ剥ぐ構え)


リダン・ムグルエギ
ここは…より芸術点の高い麻雀なんてどう?
白ペンキで全て塗りつぶした麻雀牌一式を卓へ置くわ
「してみない?全盲牌ルール

このルールのポイントは全部強制的に盲牌になる事
河を読むために指を出した際のすり替えも
ロンで倒した牌を内容確認に見せかけてすり替えも
あるいは白いペンキの塊で溝を埋めて別の牌に見せかけも可能
そう、サマ全開の麻雀ってわけ

アタシは上記のサマを織り交ぜつつ
防具改造で作った袖ポケットですり替え容易化したり
他の人のすり替えを再すり替えして順位得点を操作したりするわ
立ち回りは第二章と同じ感じよ

この麻雀のポイントはね
全部白にしか見えないせいで…動画としては面白くない事よ!(ここがパストくんへの攻撃)




 東家:風間・敬人(軽トラ・f04208)
 南家:ユカリ・ファントム(バーチャルキャラクターのシンフォニア・f11433)
 西家:白菊・誠(最前線の狙撃手・f05924)
 北家:マリス・ステラ(星を宿す者・f03202)

「ロォン!」
 どぉおん! 吠え猛る虎、敬人の横顔が画面一杯に映し出された。大迫力!
 どぉおん! その画面を更なるふるもっふが埋め尽くした! ……なにかっていうと、兎時々猫だ。あと兎アッパーで画面外にぶっ飛んでいくパスト。
「失礼しましたぁ~。引き続きの熱闘、がんばってくださいねぇ?」
 合体巨大兎さんの上からお手々ふりふりバニーガールなハーバニー・キーテセラ(時渡りの兎・f00548)
「それじゃあ、ちゃちゃっとやっちゃいましょ~」
 キキーッ! どぉおん! 巨大兎がパストを跳ね飛ばす。ハーバニーが麻雀してないから「親に跳ねられ死亡」とならないのは不幸中の幸いだ。
 その足元では、んしょ、んしょっと、よろけてまぁるい尻尾でぽてっと尻もちをつく白いもふもふ。再び後ろ足立ちでスマホで撮影、ぷるぷるお手々でもブレぬよう必死なうさたんもいるぜ、いるぜ。
「むしろそっちの兎ちゃんの方がハートとれるんじゃなぁい?」
 黒塗りアタッシュケース(雀牌入り)を片手持ち、リダン・ムグルエギ(宇宙山羊のデザイナー・f03694)は角に螺旋で絡む鎖をちりり鳴らす。
「くっそおおお! 俺様が卓撮影してたところを狙うなんて卑怯……ぎゃあああ!」
 ざっくり。
 とりあえず斬って、ちん、と青狐を鞘に収め、神城・澪(妖狐の戦巫女・f06764)は「ごめん」と翡翠の瞳で覗き込んだ。
「謝るなら許してや……」
「一言言わせてもらうわ」
 さっきから最後まで台詞を言わせてもらえないよこのラスボス。今までも割とそうだった感じするけどなー。
「馬鹿でしょ」
 鋭すぎる一言でずんばらり。
「覚える気なかったらどんじりなの当然じゃない」
 本当な。
「私が超初心者でやったボードゲームですら最下位は逃れたんだよ?」
 ゲームに参加して負けたくないならば覚えようとするの、大事。
 最初の1回だけの記念参加ならともかく、何度も遊んでしかも動画なんて企てるならばルールがお留守だなんて許されない。
「もう一回言うね」
 再び鞘がこすれる音をさせて、澪は刃を晒す。
「馬鹿でしょ?」
 でもって容赦なく、斬った。
「むきーむきーっっ! ざけんなよー!」
 バッサリやられるパストはもはやちゃんとした台詞が浮かばない。
「キレたらもう負けてんのと同じだぜ」
 なんて涼しげに言う誠、実は敬人へ振り込んだのは彼女だがクールだ。
「うっせぇ! 来い! 俺様の手下ど……」
「よし、分かった。とりあえずお前そこに座れ」
 ガッ! そんなボス様の角をわしづかみにして無理矢理座らせたのは、アルミィ・キングフィッシャー(「ネフライト」・f02059)である。
 ……呼び出された手下達はマゴマゴとボスを伺っているぞ!
「分かったんなら俺様の台詞を最後まで喋らせてくれよ、なぁ?!」
 パスト既に半泣き。
「そんなに自分が強いっていうのならここはやはり麻雀で決着を付けるべきだ」
 ダメだ、大人はわかってくれない。
「さっきのみたいに今度は何しても良い」
 パストの台詞はぶった切られるが、彼女はちゃんと喋り続けることができる。
 何故なら、パスト(過去)に囚われてはいけないからだ。猟兵達は抗い続ける、それが唯一にして最善の策である。
「じゃあここは……より芸術点の高い麻雀なんてどう? イカサマ上等なのよねぇ?」
 すいっとリダンが掌を翳したならば、パストの手下達は手際よくグリーンの雀卓を準備する。
 ……もうリダンに使いこなされとるやんけ。
 カチャリ。
 勿体つけてリダンが外した留め金、そうしてケースの蓋が開かれた刹那、視界は全て白に塗りつぶされる。
 なんて、あっち側が透過光ビシバシな勢いで光る中、ガチ打ち卓の時間が漸く動き出す。
「てことで、ダブ東ドラ1は5800だ」
 ダブ東。
 鳴いても食い下がらず、これだけで二翻とか最高だと思う。
(「ツキが廻ってきていないのは継続ですね」)
 親の一鳴き速攻聴牌、まだ序盤とも言える時に飛び出したロンに、マリスは音を消した嘆息を零す。
「お見事、敬人さんの連荘だね」
 安牌として東を残したのをはじめ、打ち筋見せずに済んだのは行幸と、ぱたりと伏せた手牌を崩し、ユカリはおっとりと口元を緩めた。
 ところで。
 他の卓がやたら眩しいのと、にゃーって悲鳴が聞こえたので、マリスは祈っておきました。
 ……いい牌が入りますように、なんての込めて配牌を持ってくる。同時に味方の傷も塞がるのだから一挙両得。


 そう、牌はとっても白かった。
 ぶっちゃけ全部『白』
「してみない? 全盲牌ルール」
 全部白ペンキで塗りつぶされた牌を前に、リダンはひどいゲームを持ちかける。
「強制盲牌よ。牌の凹みは残ってるから」
 確かに光の角度で『中』とか見えるけど、萬子前半は難易度高いんですが。
「ふーん、更にパテで埋めて牌を変えるなんてのは?」
「ありね」
「ありか、いいな。のったよ」
 かしゃり。
 アルミィは牌を握り込むとにんまりと口元を歪めた。
「俺様がそんなのやるわけねぇだろ……わっぷ!」
 よかったね今度はちゃんと最後まで台詞言えたよー。
「俺様はこっちの卓を滅茶苦茶にしてやる! てめぇら、俺様と戦え!」
「余計なチャチャ入れんな」
「ごめんね、それロンだよ」
 ぱったん。
 吠え猛る敬人の捨てた三筒に軽やかな牌倒の音がかぶる。
「平和タンヤオ三色、ドラ一の親満」
 東は2局、ダマテンのユカリが持っていった。
「黙ってて爆弾仕掛けてて怖いねぇ」
 ひょうっと口笛の誠は、マリスの落しにくさに内心どうしたものかと算段をたてる。
(「――切る、か」)
 二色を。
 思考は雀卓へ、射出される弾丸は煩い虫へ。
 轟音めいた銃声、だが誠の心は何処までも、無。
「……」
 ユカリは着実な麻雀を打つ。
 まだ仕上がらないマリスは、先程稼いだノーテン罰符の3000点で2位につける。
 とまぁ、ガチ麻雀空間にはパストのつけいる隙は無い。振り上げた武器のおろしどころを探すと真っ赤なおめめと視線が絡んだ。
『……打たないうさ?』
 きゅん!
 スマホを一所懸命にこちらに向けて、影から半分だけ顔を出した撮影兎にドキ胸だよ!(声の出演:ハーバニー・キーテセラさん)
 もふっもふふっ。
 ぽこぽこ、ぽこぽこぽこぽこぽこ。
 のしかかりもふもふ達に「やだやだぁ」って感じで駄々っ子パンチを食らうわけですが、結構痛いぞこれ。
 頭血ダラダラ、萌えきゅんと貧血でフラフラ。心ここにあらずのパストの背中を押したのは灼熱の業火であった。
「あぢぃいい!」
「そもそも都合が悪くなったらぶちこわせばいいって自己満足動画なんて面白くない!」
 流麗に尻尾を引く狐火を手元で弄び、澪は頬を膨らませる。
「いい? 『いいね』が付く動画はね、本人も楽しんでなきゃ意味ないの」
「そんなのわかってるよ。ハイハイ、麻雀打てばいいんでしょー!」
 押されて座った場所は全盲牌のイカサマ麻雀地獄の西席だ。
 じゃらじゃらじゃら。
「ああそうだ、はじめる前に」
 ぺそり。
 手袋を洗牌する上に置いてアルミィは続ける。
「この麻雀はイカサマしてもかまわない。ただ一つルールがある」
 ――精算時にマイナスだったら、点数を1000で割った分だけ無抵抗で殴られなきゃいけない。
「……もちろんアタシがやられたらその分受けてやろう、約束だ」
「おうし! 乗ったぜぇ! って……なんで牌が真っ白露なんだよおおお!」
 パストの悲鳴に「今更ぁ?」と呆れたリダンは、
「ポン」
 淀みなくアルミィの切った白い牌を、食った。
「いきなりのドラポンか」
 ドラ表示牌も、白。
 3枚並んでるのも、白。
 なんでドラってわかるんだろうか? ――これが、慧眼?! アルミィもリダンも見えないものが見えている!
「でも独走はさせない、チーだ」
 かしゃり。
 パストがなにがなんだかわからず切った牌をアルミィは見逃さない。
「……ふうん、ドラは使えないし……染め手かしら」
 リダンが手を読み鼻を鳴らす。
「だから染めるもなにも真っ白だってばよ!」
 あ、珍しくパストが正論を言ったぞ。


「ロン。カンドラついて中ドラ6よ」
「アタシもロンだ。鳴き清一色は満貫だな」
 パストの捨てた牌(しろい)に対して双方からぱたり、ぱたり。
(「やるわね。索子は回収した筈なんだけどあれだけ集めるなんて、どんな業を使ったのかしら」)
 リダンはアルミィを油断鳴らない出来る敵だと認定する。
(「危ない、当り牌をすり替えてくるなんて、危うくアタシがチョンボだ」)
 惚けるパストから素早く点数を回収し手を崩すアルミィは内心ヒヤヒヤだ。
 塗り彫刻はお手のものの芸術家VS手癖の悪さは天下一品なシーフ、被害は全部パストに行く安心仕様です。
「くー! 俺様はまだ負けてねぇんだぜ?! 燃えてきたぁあああ!」
 背負った炎は挫けぬハート。
 ところで、本当に熱い。
 ぶっちゃけ人なら致命傷な域で、熱い。
 あ、これ狐火だ。
「燃やしてあげるから少しはマシな勝負してみせなさいよ」
 ふっ、澪は人差し指に灯した狐火を吹き消すと、腕組み仁王立ちでパストに巨大なる、圧。

 さて一方のガチ卓だが、その後ノーテン親流れが続く東場を経て今回は南に突入していた。
 ――異変は、南2局で起る。
「どうした? アタらねェのかい?」
 パストの配下の屍背負い、誠はド危険牌の一萬を切り対面を見据える。
「おいおい、ヤケクソは止めてくれよ? さっき親に対々ドラ3を巻き上げられたばかりだろ?」
 くしゃりと虎の毛かきあげて、敬人はすいっと獣の瞳を眇めた。
 ……手の甲がひりつく。野生の勘はあがってはならぬと告げる。だが、第六感は「勝負所を逃すな」とも叫ぶ。
「ラストだ、箱で終りなんてショボいこたぁ言わねえよ、だろ?」
 目の前の漢(女性だが)は、決して勝負を投げちゃあいない。
(「これは、僕が下家ならツモって流せるけど……」)
 気を揉むユカリが視線を向けたマリスは無言で、行く末を見守っている。
 現時点であがりにもフリコミにも関わっていない彼女はじっくりと流れの把握に努めていた。
「さぁ、盛り上がっておりますぅ~」
 スーパーな兎さんに配下をボコらせておき、ハーバニーはマイク片手に実況開始。
「敬人選手は何故牌を倒さないのでしょーか? 先程の親への放銃を取り返す跳満手で2位に浮上が約束されてるのにぃ~。解説の澪さん、どう見ますか?」
「……これって、苦しいけど楽しいって場面よね」
 麻雀は知らないが、勝負の妙はわかる。台詞は解説というよりは視聴者代表な感じでそれもまた良し。
「普通はあがるの?」
「そうですねぇ……私ならあがっちゃいますけどぉ。見逃すとしたらぁ」
「見逃すとしたら? ――誠選手に流れを掴ませたくないからですかねぇ?」
「ロン! 混老頭七対子ドラドラ、跳満だ」
 だんっ! 虎は勢いよく牌を倒した。
 バニーさんの解説は勝負に水をささぬ為聞こえぬようにやっている、が、寸分違わず心理を言い当てていたのだ。
「なぁに、流れなんてのは自分で呼込むもんよ」
 九種九牌を流さず掴んだ役をドブに棄てるつもりもない。


「ツモ、チャンタ混一」
「ツモ、清一色」
 実に、誠の手元は字牌と索子ばかりだ。二門を絶ちフリコミを辞さず拘った索子牌、明らかに寄ってきている。
(「これは不味いですね」)
 親であがった貯金を守り、オリ打ちに徹するユカリは3本場に入った誠を横目に沈思黙考。
 誠に索子を持っていかれて三色ならず。混一での一門同士の殴り合いは防御に向かず余りに危険。
(「いっそ、テンパったっぽい上家に振り込んで流すのもあり……?」)
 でも、フラずに来たプライドもある。
 ……背景では五度目のダブロンを喰らったパストの悲鳴が響き渡った。
「うるさいよ」
 あなたとわたし響き合うデバイスで殴りつけた拍子に倒れて見えた安全牌、おり続けろとの啓示と取りユカリはそのまま切った。
 手広く打ち続けたマリスがあがったのは東4局親の白1500点のみ。周囲がはやい、ないしはツモに恵まれずの流局続き。だがそれが効いて辛うじての2位につけてはいる。
 が。
「…………」
 ツモった西をそのまま川へ置く。
「後悔すんなよ? ロン、西対々子三暗刻は跳満だ」
 あがらされているのは分かった上で敬人は牌を倒した。
 ふっと、きつく結ばれていたマリスの口元が、ほころぶ。
「調子の良い方の親を流す為、敢えて差し込むこともありますよ」
 ――それは、先の半荘で口にした台詞。そう『覚悟』の上で切ったのだ。
 オーラスの親を、最下位で手にしたマリスは配牌をあけて瞳が丸くなる。
 そんな中、誠は開幕三索ポン、続けて発も暗カン、新ドラは八索。
「こりゃあ幸先いいねぇ」
 狙うは緑一色(エメラルドグリーン)一択だ。
「カンです」
 ぱたり。
 マリスの手元で倒れた4枚は果たして八索であった。
 最初から、3枚。
 そして今ツモり4枚。
「やられたなぁ」
 誠から鬼気迫る気配が消えた、まさに憑き物が落ちると言う奴だ。
「嶺上開花、ドラ7。親の倍満は24000点です」
 耐えて耐えて咲いた花はこんなにも美しく艶やかだ。
 ――そこに「みぎゃー!」っとパストの無粋な悲鳴がかぶる。
「おっと、-20万は1000で割っても20回。まだまだ倒れるのははやい」
 開いた掌に拳を当てるアルミィの振りかぶってのフルスイングパーンチ!
 ごぎぃ!
 1回が超重たい件。
「とりあえず点棒代わりにそのぬいぐるみを置いてってくれるなら10000点くらいはチャラにしてやるよ」
 なんて口車に乗って身代わりで逃げるのを封じられた彼はそれでも殴られ耐えきった。
「嬉しいお知らせよ? パストくんの点箱は-30万だったわ」
 はい、10回追加のお知らせです★(勿論リダンが点棒をくすねました)
「あ~、お聞き苦しい悲鳴はぁ、ちゃんと編集でカットしときますんでぇ」
 キリッ! ハーバニーはカメラ目線いただいた後で、兎さんと共にGO!
 ドカバキドカバキドカバキ! シーフが殴って兎が踏みつける。
 緊迫する勝負に釘付けだった澪は、パストが虫の息なのに気づきハッと我に返り剣を構えた。
「少しは『自分もやってみたい』って思わせる動画作ってみなさいよー!」
 ずんばらりと斬り裂かれた体でもパストしぶとい。
「でも、俺様の最後の麻雀はすげえ白熱してたぜ……CGで席を入れ替えれば俺様超すげえができあがる寸法だぜ!」
 懲りないパストへすすと寄り添う宇宙山羊。
「この麻雀のポイントはね、全部白にしか見えないせいで……動画としては面白くない事よ!」
「!!!」
 ちーん。
 心が折れれば容易く斃れてしまうものなのですよ、ええ。
「結局、麻雀を覚えることはできたの?」
 返事はノーだとわかった上で、澪はその背中に青く美麗なる刃を突き立てた。
 その清逸なる輝きは、何でも編集で誤魔化せると奢り素材のゲームへの理解を怠った敗者の墓標の如し。

 1位、マリス・ステラ +11700点。
 2位、ユカリ・ファントム +6500点。
 3位、風間・敬人 ±0点。
 ラス、白菊・誠 -18200点。

「ツモ、ピンフタンヤオ1400オール。逆転できましたのであがり止めします」
 マリスの宣言に誠はぱりぱりと頭を掻く。その所作と自分の手牌を比べて溜息をつくのはユカリである。
「続けたいんだよね?」
「まぁな。次こそはエメラルドグリーンが行けそうな気がするんだよ」
「そうだよね。僕は3位転落も見えてくるから悔しいけどこれで終わりで安心してるよ」
 後半全くもって手が伸びず、オーラスは1役のあがりすら作れなかった。
 そんな中、マジマジと点箱を見ていた敬人は唐突に「ああ!」と吠える。驚愕の視線を集めた虎さんは納得したように手を打った。
「野生の勘と第六感が逆のこと言ってたのはこういうことかよ」
 ±0点。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月26日


挿絵イラスト