エンパイアウォー⑥~艶雪のファランクス
●炎天下の雪
「はふぅ……」
関ヶ原、弥助アレキサンダーの陣中。妖艶な肢体を持つ雪熟女が、気怠げにため息を漏らした。
「暑ぅい……」
雪熟女とは、雪女が長き年月の末に成長し、熟れた肉体を手に入れた妖怪の事。……すなわち雪と共にあるべき存在であり、間違ってもこんな、太陽の陽射しの下、それも暑苦しい軍団の中心などにいる物ではない。
……だが、彼女には、どうしてもここにいなければならない理由が有った。
「でも、アレは……アレは本当に良いモノなの」
それを思い出すだけで、熱さを忘れて表情が恍惚に緩む。うっとりとした表情で思い描くは、かの秘宝。
「アレは……『大帝の剣』は、良い……良すぎる……」
彼女の周囲を取り巻くその軍勢は、彼女好みの美男美女ばかり。それを生み出したのは、大帝の剣の力に他ならない。
「アレさえあれば……ふふ、あんな事や、こんな事も、思いのまま……」
無論あれは弥助の剣であり、一介の雪熟女が手に出来るものではない。だが、ここで幕府軍を打ち倒す功を上げれば、恩賞として自分のために剣を使ってもらう事も叶うかもしれない。
「さあ……私の楽しい夢のため……手柄首になってもらうわ……?」
●グリモアベースにて
「皆さん、召集に応じてくださり、感謝します」
グリモアベースに集まった猟兵達を、万将・紅奈(呪われし蛮狐・f12157)は無表情な視線で見回し、丁寧に頭を下げる。
「今回はサムライエンパイアで発生している戦争に参加し、弥助アレキサンダーの率いるファランクスの一角を打ち破って頂きます」
ファランクスとは、主に古代ギリシアで用いられた、右手で長槍を構え、左手の盾で自分の左隣の仲間を守る密集陣形である。今回のファランクスは16×16=256名で構成されており、その強固な布陣は一般の幕府兵では突破は難しい。
「無論、猟兵の皆さんなら、突破の方法は考えつくかと思いますが……厄介な事に、このファランクスを構成するのは、弥助によって操られた農民なのです」
弥助アレキサンダーの携えしその剣は、広範囲の人間を洗脳出来る。これを使って畿内の農民達を『徴収』し、日野富子の財力で武装させた……それがこのファランクスの正体だ。
「彼らはあくまで洗脳されただけ、罪のない農民に過ぎません。可能な限り、殺さずに突破して頂きたいのです」
いくら農民の兵であっても、優れた戦術と優れた装備、そして殺してはならないと言う制約。厳しい戦いになるだろう。
「ですが幸いにして、大帝の剣の洗脳は完璧ではありません。洗脳を行うためには、その力を中継するオブリビオンが必要なのです」
つまり、指揮官であるオブリビオンを打ち倒せば、農民たちは解放されるのだ。
「指揮官は『雪熟女』と呼ばれる妖艶な大妖怪で、強力な氷結の力を操り、さらに魅了の能力に優れた強敵です。付け入る隙があるとすれば、その嗜好でしょうか」
彼女は、自身の魅力で人間を誘惑し、精気を吸い取る事を好む。そして部下の農兵達も己の好みによって選別しており、打倒した後は殺すよりも精力を奪い取ろうとしてくるのだ。
「この嗜好を利用し、敢えて自ら囮になることでファランクスの均衡を崩したり、雪女の誘惑に乗る事で一気に近づいたり……といった事ができるかもしれません」
まあ、それはいろいろな意味で『身体』を張った戦術になるだろうが。もちろん、正攻法でファランクスの突破を試みても構わない。
「このファンラクスを打ち破る事ができなければ、幕府軍は甚大な被害を受ける事になるでしょう。厳しい戦いになりますが、なんとか勝利しなくてはなりません」
そう言って、紅奈は猟兵達に頭を下げる。
「では、ご無事のお帰りをお待ちしています。いってらっしゃいませ」
一二三四五六
まだまだ続く戦争依頼withお色気。
ごきげんよう。そしてまだまだ私も頑張る。一二三四五六です。
まずは紅奈担当依頼恒例の注意書き。
ひどい目にあうプレイングを書いてその通りにひどい目にあうだけでも、🔵は獲得出来るし、依頼は進みます。楽しむのが一番大事。
ひどい目にあう場合も、プレイングに書いてある以上の事はされません。曖昧な場合は安全な方に取りますが、心配な場合は、「これくらいまで希望」とか「これ以上NG」とか書いといても良いです。
あまりに行き過ぎたエログロ行為は、なんとなくぼやかした描写になります。直接的な言葉は使わず、推測は出来るけど断言は出来ないような感じで。
ボス戦『雪熟女』はポーラリア・ベル(冬告精・f06947)さんの宿敵です。ありがとうございます。
補足。
正攻法で行く場合は、ファランクスを打ち破る何らかの作戦を考える必要があります。と言っても難しく考えず、いろんなアイディアを出して見て下さい。
正攻法でない場合は、まあその方法に応じてなんか適当にどうぞ。
返却は8/14中を予定しています。
それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦
『雪熟女』
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POW : 妖艶なる氷の吐息
【口】から【『はふぅ』と悩ましげな、絶対零度の吐息】を放ち、【魅了と氷結】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : 心惑わす魅惑の吹雪
【おみ足を魅せる等して肌から冷気を集める事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【髪を色っぽく乱す程の猛吹雪】で攻撃する。
WIZ : 遭難者様ご案内
小さな【吹雪の中に現れる雪の宿】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【対象が望む幸せな世界の幻】で、いつでも外に出られる。
イラスト:煤すずみ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポーラリア・ベル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シルフィール・オベルト
アドリブ&エロ歓迎、NGなし
農民兵を傷つけずファランクスを破る方法が思い浮かばないわ
これは敵の嗜好を利用して近づくしかないわ
そういう訳だから、こうするわ(眼鏡かける)
あら、囮になって性的な目にあうのが嫌だと自分から逃げましたね。どちらも私ですのに
では、捕虜になることで雪熟女に突き出されることにしましょう
突き出されたら【オルタナティブ・ダブル】で裸眼の私を呼び出します。裸眼の私は【トリニティ・エンハンス】で炎纏った剣で攻撃しようとしますが、吹雪で足止めされて捕まりますね
その後は魅了された私が裸眼の私に眼鏡をかけて、ダブル調教済み淫乱妻になります
後はもう精気吸われたり、農民兵達にまわされりします
フランチェスカ・ヴァレンタイン
空戦の概念が存在しない時代の戦術ですしねー…
わたしが空に在る以上、その陣形に然程の意味もありませんわよ?
囲いを飛び越え、長槍の届かぬ上空から陣形の中心、雪熟女へ急降下強襲と参りましょう
斧刃を見舞い、間髪入れずに土手っ腹への戦槌を――
叩き込む寸前、魅了されている農兵達が捨て身の妨害を
その隙に雪熟女が農兵を至近距離にずらりと侍らせてしまい
迂闊に手出しができないまま荒ぶる農兵達にあえなく剥かれ…?
やがて諸々に塗れる頃には、恥ずかしい格好のまま抱え上げられて
「こちら、を… どう、ぞッ!」
吸精のため近付く雪熟女にどうにかUCで一矢は報いるものの
その腹癒せとばかりにより激しく農兵達を嗾けられてしまいます?
「農民兵を傷つけずに突破するには……敵の嗜好を利用して近づくしかないわね」
ファランクスの威容を前にそう結論付けると、シルフィールは眼鏡をかけた。それは人格を切り替えるスイッチ。男嫌いの未亡人は、男に従順な伯爵夫人へと変貌する。
「あら、逃げましたね……どちらも私ですのに」
淫らな貌となった彼女は、囮として身を捧げる事をまるで躊躇わない。すぐさま捕虜として捕らえられ、雪熟女の元へ突き出された。
「あっさり捕まったわね……そういう目に会いたいのかしら……?」
両腕をがっちりと捕らえられ、その顔を雪熟女に覗き込まれるシルフィール。甘い吐息が口から溢れ、その顔を擽る。
「ん……はい……♪」
その甘さに、ただでさえ蕩けた表情がより淫らにとろんと緩む。自らその身を晒し、男達に身を委ねて――その瞬間。
「だったら、そういう事をしては……駄目よ?」
「くぅっ!?」
シルフィールの中から実体を伴って飛び出した男嫌いの人格が炎の剣を振りかざし……そのまま、刃は届く事なく、雪熟女の吹雪に囚われる。
「あらあら、読まれていましたね」
「くっ、他人事みたいに……って、何を、する気――」
眼鏡を付け替えれば、人格が入れ替わる。従順な人格と、男嫌いの――魅了された、人格に。
「それで……どうして欲しい……?」
「「どうにでもしてください……っ♪」」
声を揃える2人のシルフィール。途端、男達がこぞって彼女を押し倒す。
「ふぅ……可愛らしいものね……」
そんな姿を楽しげに愛でる雪熟女――へと、差し込む影。
「このような陣形――わたしには、然程の意味はありませんわよ?」
「っ……!」
空より降り立つはフランチェスカ。上を飛び越えてしまえばファランクスなど意味はない、落下の勢いを乗せて、ハルバードで斧刃を振り下ろす。
「は、んっ……!」
「さて、もう一発――!?」
斬り裂かれて呻きを漏らす雪熟女へとさらなる一撃を狙い、勢いを殺さず戦槌を振わんとするが――そこへ、飛びかかってくる農民兵。
(迎撃を……いや、でもそうしたら殺し……っ!?)
逡巡は大きな隙となる。再び飛び立つより先にしがみつかれ、動きを封じられ……その隙に、雪熟女の周囲を固める農民兵。
「驚いたわ……でも、これで……手出し出来ないわね?」
「くっ、しま……ああっ!?」
こうなってしまえば手も足も出せず、かといって後退するにも遅い。次々と農民兵がしがみついてきて、地に引きずり降ろされる。
「っ、この……離しっ、あっ、あああっ!」
「まとめて……可愛がってあげると良いわ……」
シルフィール達と合わせて3人並べられ、農民兵達に組み敷かれる。交互に彼らの欲望を受け止める様を、うっとりと愛でる雪熟女。
「ほら……もっとよく見せて?」
「ん、はっ……ぁっ……はい……もっと……っ!」
さらに晒し者、見世物とされるように、足を抱えられ、持ち上げられる。シルフィールはむしろ媚びるように積極的にその痴態を晒し。
「……では、よく、ご覧になってっ!」
「か、ふ……っ……!?」
フランチェスカは意地で、起こされる勢いのまま雪熟女の土手っ腹を蹴りぬいた。
「ふふ、いかが……んあああっ!?」
「はふぅ……お仕置きは……覚悟しているのよね……さあ、やってあげなさい、たっぷりと……」
当然、その一撃の代償は大きい。脚甲を脱がされ、脚すらも欲望の捌け口とされ、ドロドロに染め上げられていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ルトルファス・ルーテルガイト
(アドリブ連携絡み・ひどい目歓迎)
…おいおい、またこの類かよ…ったく面倒な。
…ぇ、猫女といい…ヤられるのが好きかって?
違うから!!(全力否定)
…と言っても正攻法でやったら、犠牲者出るな。
…うん、やっぱり『非正攻法』で雪熟女に近づくしかないか。
…まず敢て『誘惑』に乗って近づく。(無自覚に誘惑44)
…そしたら、雪熟女に連れられて宿に入る羽目になるが…抵抗せずに。
…でもって、幻の責めを耐えながら…隙を見て雪熟女の体から【生命力吸収】で、霊力を奪い取る作戦だ。
……味方も巻き込みかねんが、すまんとしか言えん。
…だが幻って何だ、『(雪熟女含めた)お姉様達に恍惚に責められる』とでも言うんか?(フラグ)
藤堂・遼子
アドリブ歓迎、NGなし
よく農民に練度が必要なファランクスなんて出来るわね
まぁそれも大帝の剣の力なんでしょうけど厄介ね
農民兵を殺さず無力化か、私に出来そうなのはこれね
【異界顕現・邪神胎内】で合戦場に邪神の胎内たる触手の迷宮を作り出すわ
触手で農民兵を捕らえて無力化させるわ。老若男女問わず催淫効果のある触手でぬるぐちょにされてて心に傷が残るかもだけど
せめて正気に戻った際に操られる間の記憶がないことを祈っておくわ
触手の中を抜けて雪熟女を目指すけど、途中で怪しい雪の宿を見つけて、此処に隠れているかもと戸に触れて吸い込まれるわ
見る幻は、触手の催淫効果に充てられた所為で私も性的にヤられたいという方向性に
「おいおい、またこの類かよ……ったく面倒な」
若干死んだような目をしながら、検討虚しく捕らえられた振りをして雪熟女の元へと連行されるルトルファス。
「あら……でも、とっても責められるのが好きそうなお顔……」
「ち、違うから!」
見つめられれば顔を赤くして首を振る。それは否定したい、男の尊厳的に。
「そう、じゃあ試して見ましょうか……逆らっては駄目よ?」
「っ……」
唐突に吹雪が生じ、出現する雪宿。緊張に唾を呑み込みながら、その中に引きずり込まれていくルトルファス。雪熟女も共にその中に入り込み……一時的に指揮官不在となったファランクスを、分断するように地から溢れ出す無数の触手。
「正気に戻った時に、操られてる間の記憶がないことを祈っておくわ……」
そう願いながらも、淫蕩なる邪神の迷宮を展開するのは遼子だ。うねる触手が農民達を無力化し、その隙を縫って突き進む。
「農民に練度が必要なファランクスなんて出来るわね……まぁそれも大帝の剣の力なんでしょうけど」
とはいえ、流石に触手を喰らって維持出来るほど強固な陣形でもない。余裕をもって中央部に向かえば……雪熟女の代わりに雪宿が建っており。
「……あら? 指揮官はどこに……この中かしら」
警戒しつつも、その宿の扉に手をかける遼子。そうして開いた、その途端――。
「きゃ、あっ!?」
中から溢れ出す触手が、彼女を宿の中へと呑み込んだ。
「ちょ、ちょっと、何、あっ……んんっ!?」
身体を絡め取り、服の中にも入り込んでくる触手……それは、彼女が密かに感じていた望みを具現化したものだ。邪神の淫気に当てられ、その心の奥底に芽生えていた欲望を、吹雪は正確に映し出す。
「ん、んんっ、ん~~~!」
農兵達がされた事全てをその身で味わうような快楽……それはあまりに抗い難く、抜け出せない……いや、抜け出す気になれない。身体の余す所なく、その全てを触手に蹂躙され、思考が蕩けていく。
「あら……あちらも激しいのね……あまり宿に変なものを持ち込まないでは欲しいのだけれど……」
そんな光景を見ながら、雪熟女が気怠げに言葉を紡ぐ。
「ねぇ……あなたもそう思うでしょう?」
「っ……ッ、ッ~~~!」
問われるルトルファスだが、答える事は出来ない。
「あら……返事はないの? こんなに元気なのに……」
雪熟女に問われても返せないのは……そもそも物理的に、豊かな膨らみに頭部を囲まれているせいだ。雪熟女のみならず、彼女に匹敵する妖艶な美女達が、ルトルファスを取り囲み、その身体を撫で回す。
「もっと元気になって……もっと精気を頂戴な……?」
より艶かしく、より念入りに這い回る、無数の冷たい手。その心地よさに、ルトルファスの身体が跳ね上がる。
(くっ……だ、だがっ……このまま呑まれはしないっ……)
「きゃっ……!?」
そんな快楽に耐え、ルトルファスは黄金色の片瞳を輝かせる。宿りし邪神の力が溢れ、周囲の……特に触れている女達の命を奪いつくさんとする。
「あっ……あっ、あっ……これも、なかな、かっ……」
ついでに、巻き込まれた遼子も、快楽を伴う吸収に声を上げたりする。触手と合わさった快楽は凄まじく、頭に火花が散るようだ。
「もう……おいたをする子は……出入り禁止、よ……?」
「っ……!」
これ以上吸われては堪らないと、宿から放り出されるルトルファス。解放され、ぐったりと身体を投げ出す。
「は、はぁ、はぁ……あ、危なかった……」
吸収により体力は万全だが、精神がアレ以上は持たない。柔らかく冷たい感触の記憶を必死に振り払うように首を振る。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です。
ぐぅう……
既に洗脳された人達に取り押さえられて雪熟女の元へ連行されています、流石に出くわした農民が全員自分の首に刃を当てて抵抗したり逃げたら自害させると脅されたらどうしようもありません
この脅しは最後まで続きます
んっぐ!?んぶぶぶぶっ!
猿轡を噛まされ、両手はコの字になるよう組まされて後ろ手に縛られ、両足も縛られています
首にも縄を巻かれ、逆海老の姿勢で首と両足の縄が非常に短く結ばれ呼吸困難です
ふゅーっ、っぶ、ふゅー!
そして服を剥がれ、氷付けの状態で兵達に縄の端を持たれて地面を引き摺られています
首が絞まり息も儘ならず震えっ放しです
雪熟女は嗤っています
中條・竜矢
相手の容姿も分かっているなら空を飛んで空中から相手を探そう。
発見次第空から接近して【先制攻撃】を雪熟女に行ってファランクスと分断する。攻撃だけで分断できないなら相手に組み付いて空からファランクスのいない場所に落下させる。
ここまで分断すれば1対1だ、やらせてもらおう。ドラゴニアン・チェインで攻撃を加えてから鎖を経由して【生命力吸収】で相手の体力を減らす。
(警戒をしていたが一瞬気が抜けたところに相手の攻撃を喰らう)
なにっ!?しまった、これでは……くっやめろ……うあ、ああっ!?
(氷で動けなくされてから相手に好き放題にされる。自分の内面がさらけ出されそうになるほど)
※NGなし、アドリブ歓迎
「ぐぅう……」
農兵に拘束され、引きずられていく銀花。農兵自身の命を盾に取られては、彼女に対処のしようはなく、迂闊な突入の代償としてキツくキツく縛り上げられる。
「あら……随分と面白い恰好ね……?」
「ぐ、むっ……んっ……」
猿轡を噛まされ、逆海老で四肢を拘束される。全身の骨が軋んで悲鳴を上げる。
「でも……駄目よ。もっと……ほら、こうして……」
「んっぐ!? んぶぶぶぶっ!!」
足首と首が短い縄で繋がれ、呼吸が阻害される。よりキツい苦しさに目を見開き、くぐもった声が溢れ出す。
「それから……」
「おっと、そこまでだっ!」
さらに銀花を弄ぼうと手を伸ばした所へ、上空より竜矢が飛来した。竜の腕が、雪熟女を抱えて上空へと連れ去る。
「あら……いきなりね。でも逞しい腕……」
「ファランクスも、そこから連れ去ってしまえば関係ないだろう……!」
そのまま、陣の外へと投げ落とし、ドラゴンオーラの鎖を繋ぐ。逃げられない雪熟女から、鎖を通して生命力を奪いにかかる。
「さあ、これで1対1だ。どうだ?」
「あっ……あっ、激、しい……♪」
吸われて恍惚の声を上げる雪熟女。だが、味方と引き離されて劣勢、とは思えぬ余裕。竜矢の表情に怪訝なものが浮かぶ。
「……なにっ!?」
オーラの鎖が凍結しはじめていた事に気づいたのは、その直後だ。慌てて切り離そうとするが、氷の侵食が速い。
「しまった、これでは……!」
その身体に霜が降り、身体の自由が効かなくなっていく。焦ってもどうにもならず……そこに迫る雪熟女。
「さあ……お返し。たっぷり吸ってあげる……♪」
「くっ、やめろ……うあ、ああっ……!?」
押し付けられる柔らかさ。這い回る冷たい手。鎧が剥ぎ取られ、中に忍び込んでくる愛撫。
「真面目そうなのに……ふふ、内面は……」
「くっ、い、言うなっ……あっ、うぅぅっ……!?」
耳元にふぅっ、と冷たい息がかかる。心の奥底を暴き立てられ、精気と共に搾り上げられるような、恐ろしく巧みな手付き。
「ほぉら……出して。身も、心も……全部……」
「こっ……これ以上は……駄、目っ……ああああっ!!」
何をかもを暴き立てられる恐怖と、曝け出す事への解放感。相反する感情に翻弄されながら――どちらにせよ動けはしない。
「あら……ご苦労さま」
そうこうしているうちに、引き離したファランクスが合流してくる。そこには、当然銀花の姿も。
「ふゅーっ……っぶ……ふゅー……」
服を剥ぎ取られ、縄の端を持たれて、ここまで引き擦られて来た身体。地肌が地面に擦れ、引っ張られた縄がより食い込んで、いかに不死身の銀花とはいえ苦痛に涙が溢れる。
「ふふ、素敵な恰好になっているわね……?」
そんな光景をくすくすとあざ笑うと、さらに引き回しを続けるように促す雪熟女。自身は竜矢を弄ぶ事に集中する。
「や、めろっ……ふぁ……あああっ!」
「む、ひゅー……ぶっ……ふぶぅー……」
悲鳴と呻きが、関ヶ原の大地に重なり合い、響いていく……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
テフラ・カルデラ
アドリブ可、完全凍結可
お…囮なら任せてください!
決して凍らされに来たわけではないのです!
ボクが囮として相手が夢中になっているうちに皆さんが何とかしてくれる…はず!
まずは敵意がないことをアピールしてみます!
やった!向こうから来てくれました!
…っていつの間にか足が凍って!?まだ心の準備ができてませんよー!?
ひあぁ…優しく抱かれたところからだんだん凍り付いていく…
このまま氷像にして後からゆっくりと精気を吸い取るって…さすがのボクでも耐えられませんよ…!?
あぁ…もう…ほとんど…凍って…氷像…に…ぁっ…
(美しい氷像と化し雪熱女を楽しませつつも隙を作る)
二尾・結
市民を傷つけないっていうのはヒーローの鉄則だものね(農民だけど)、うまい事親玉だけ倒すわよ!
まずは『不壊で正義の思念障壁』を展開しつつ「雪熟女!前に出てきてこの二尾・結と勝負しなさい!」と名乗りを上げるわ!雪熟女が出てくれば上等、来ないならこっちから乗り込んでやる!
防御膜のおかげで敵の攻撃は全然効かないんだから……ってあれ、体が動かない?凍傷は防げても私の身体が氷漬けになるのは防げなかったってことね!しまったぁ!
あ、ちょっと待って分け目は触らないで……(分け目に直接吐息を受け、そのまま凍らされ魅了洗脳されていく)
※アドリブ・絡み歓迎。洗脳メインでお色気描写はやや過激な百合漫画ぐらいまではOK。
「雪熟女! 前に出てきてこの二尾結と勝負しなさい!」
「あら……随分と元気な子が出て来たものね……」
威勢よく名乗りを上げる結の声に、気怠げに反応を見せる雪熟女。
「でも……どうして出ていかなくてはならないの……?」
「それは……こんな陣形、無駄だからよっ!」
一騎打ちを断られれば、真っ向から突き進む。当然農兵達は槍で迎え撃ってくるが……その槍が結に届く事はない。
「あら……」
「ヒーローは、無敵なのっ!」
彼女の身を覆うバリアは、正義の心が潰えない限りは、不壊。いかなる攻撃を寄せ付けないまま突き進む。
「ほら、退いて……市民を傷つける気はないわ!」
押しのけかき分け、前進する結……しかしその歩みが、徐々に鈍りだして。
「って、あれ……え、ちょっと、なんで……っ!?」
そのバリアが彼女を守るのは、あくまで生命の危機からのみ。凍結に対しては反応せずに、雪熟女の吐息によって固められていってしまう結。
「し、しまったぁっ……ちょ、ちょっと、待ってっ!?」
「あら、今更駄目よ、正義の味方さん……?」
その身体を這い回る妖しい手付きに狼狽するが、動けなければ抵抗すら出来ない。思うがままに弄ばれていく。
「ま、待ってください!」
「あら……?」
そこへ現れたテフラが、震える声を張り上げた。
「ボクが凍らされますから、その人の事はっ……!」
無防備をアピールするように無手を晒して、雪熟女に必死に呼びかける。
「あら、身代わりになるって言う事……?」
「ええ、そうです、だから……ひゃっ!?」
が。そんな呼びかけも虚しく、すでにテフラは脚から凍りついていて。
「駄目よ、だって……凍らされたいんでしょう……? だったら、交換条件にはならないわ……」
「ち、違います、そんな……あっ、ま、まだ心の準備ができてませんよー!?」
否定した所で逃げられる訳でもない。歩み寄ってきた雪熟女は、優しくその身体を押し付けてくる。触れた所から体温を奪われ、凍りついていくテフラ。
「このまま、凍らせて……後で、ゆっくりと精気を吸い取ってあげるわね……」
「ちょっ……そ、そんなのさすがのボクでも耐えられませんよ……!?」
囁きかけられ恐怖しつつも、鼓動は跳ね上がる。それを感じ取った雪熟女は、くすりと笑って、冷気をさらに強めた。
「あ、ぁ……もう……ほとんど……凍っ……あ、ぁ……」
脚の先から、頭のてっぺんまで。一切の隙間なく氷像と化すテフラ。それが人であったとは、もう信じられないほどに固められてしまう。
「ふふ……綺麗にしあがったわね……あなたもそう思うでしょう?」
「く、ぅぅっ……!」
そんな光景を間近で見せられた結。逃げる事も助ける事もできず、その無力に唇を噛みしめる。
「こ、この、いい加減に……」
「大丈夫。あなたも可愛がってあげるわ……」
くすりと微笑んで、雪熟女はその手で結の髪を持ち上げる。弄びながら、ゆっくりと根本の、分け目へと――。
「ひっ!?」
「……あら?」
過剰な反応に驚く雪熟女、そして焦りから表情を歪める結。ツインテールの分け目は、改造人間である彼女にとって最大の弱点なのだ。
「ま、待って、そこは触らな……~~~~~っ!?」
「ここが良いのね?」
直接吐息を吹き付けられれば、あっという間に意識が塗り潰される。理性が凍結し、心が囚われていく。
「はい……ここが良いです……」
「そう。じゃあ可愛がってあげる」
執拗にそこを吐息でくすぐられ、両手で身体を愛撫される……だがもう、逆らう事など考えもつかない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
夜月・クリスタ
いくら前面の守りは堅くても、上や背後は守れない。なら【ジャンプ】で兵士を足場に飛び跳ね、雪女の元を目指せばいい!
でも痛みで動きが鈍った隙に捕まり雪女の前へ引きずり出され、魅了を受け身体を氷で拘束される。
そして隠し持っていた媚薬と利尿剤等を飲まされた後、口付けと共に冷気を送り込まれ、氷結する快楽と足元に出来た水溜まりの生暖かさを感じ…。
途中ママが助けに来るけど、(人質の)僕は一緒に氷像になろうと告げる。
そしてママは僕が受けた処置以外に大量の冷たい液体を飲まされお腹が膨らみ続け…。
数分後…大切な部位から黄色い氷柱が生えた『妖狐の氷像』と『腹部が異様に膨らんだ妖狐の氷像』が残った…。
・NG無しです。
「いくら正面の守りが硬くても――!」
背後からファランクスに急接近。跳び上がり、兵士の頭を踏み台にして駆け抜けるクリスタ。怪盗にとって、この程度の軽業は苦難のうちには入らない。
「っ……ああっ!?」
それが、本調子ならば。怪我で無理をしての跳躍が肋に響き、途中で地面に墜落する。そうなれば周囲の農兵に捕らえられても、抗えない。
「あらあら……可愛いくノ一ね……」
「違うっ、僕は怪盗……ぁ……」
否定の言葉も許されず、甘い吐息によって魅了される。抵抗もできないまま、懐から薬を奪われてしまう。
「これは何……?」
「あ……それは、媚薬と利尿ざ……んぐっ!」
問われれば正直に答え、そしてそのまま飲まされて。熱く火照っていく身体。
「熱いのは……嫌いよ?」
「んっ……!」
それを咎められて口付けられればあっという間に身体が凍りつく。
「ええい、何をしておるっ!」
「あ……ママ……」
彼女の保護者である傾国の妖狐が助けに来た時には、すでにクリスタはほとんど凍りついていた。生暖かさの流れる脚だけが、唯一熱を感じ取る。
「ママも、一緒に、氷像になろう……?」
「くっ、あっさり堕ちおって。世話の焼ける……!」
唇を噛み締める妖狐だが、愛娘が敵の手に落ちていては逆らえない。助けに来たにも関わらず、抵抗虚しく囚われの身となり、同様に薬も飲まされる。
「あなたは……これも飲んでもらおうかしら……」
「何、を……むぐっ……んっ、んんっ!?」
さらに、大量の雪解け水を口から流し込まれる妖狐。身体の内外から冷たさを注がれ、体内の水は凍って嵩を増す。
「っ……こん、な……妾が……」
「ママ……すて……き……」
そのまま完全に凍りつき。あまりに恥ずかしい痴態を晒した2つの氷像が残される。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・SPD】
美男美女の軍勢だなんて
お姉様(雪熟女)とは気が合いそう♪
でも、人間には興味ないから
冷気の【属性攻撃】で
農兵どもの足元を凍らせて転倒させ
夜魔の翼の【空中戦】で飛び越えるわ
肌から冷気を集めての吹雪には【オーラ防御・気合い】で耐え
服を脱ぎ、加速した『シーブズ・ギャンビット』の【2回攻撃】で
雪熟女の服を切り裂く
おみ足や谷間だけでなく
全て魅せてほしいです、お姉様っ❤
そのまま抱きつき
啄むようなキスをしながら
全身を擦りつけ【誘惑】しつつ【生命力吸収】
あぁん、ひんやりして気持ちイイ……❤
洗脳なんかしなくても、私はお姉様みたいな人が大好き❤
太陽よりも熱く、身も心も蕩けるくらい愛し合いましょ❤
「人間には、興味ないのよね?」
地面が凍結し、滑って転倒するファランクス。その間を、ドゥルールは悠々と翼で飛び越え、雪熟女の元へ辿り着く。
「でも、美男美女の軍勢だなんて、お姉様とは気が合いそう……♪」
「あら……なら、可愛がってあげるわ……」
そっと脚を見せれば、吹雪がドゥルールに襲いかかる。纏う服が凍りついていき……それを躊躇わずに脱ぎ捨てた。
「おみ足や谷間だけでなく、全て魅せてほしいです、お姉様っ……♪」
「んっ……あら、ぁ……」
冷たさにも構わず、加速して雪熟女の服を斬り捨てる。露わになる裸身へと、自らも裸身を重ね飛びついていくドゥルール。
だが雪熟女の方も、慌てる事はない。それを拒まず受け入れて、ぎゅっと抱き返す。
「もう……積極的な子、ね……?」
「あぁん、ひんやりして気持ちイイ……♪」
触れ合う肌の冷たさが、吹雪よりもずっと心地よい。溢れる愛を熱に変えて冷たさに耐え、ぎゅっ、と強く抱きしめる。
「太陽よりも熱く、身も心も蕩けるくらい愛し合いましょ♪」
啄むように口づけ、その身を押し付け擦り付ける。抱き合う快楽と共に生命力を奪い取ろうとすれば……雪女も同様に、抱擁で精気を奪おうと、口づけを返してくる。
「それは……嫌ね……だから、永久凍土よりも冷たく……身も心も凍りつくほどに愛してあげる……」
「ああん、お姉さまぁっ♪」
精気を奪い、奪われる快感。もう戦いなんてどうでも良い。洗脳も魅了も要らない、ただこの瞬間を愛し合うべく、ドゥルールと雪熟女は身体を重ね、強く抱擁を続ける。
大成功
🔵🔵🔵
ラプラス・ノーマ
大帝の剣んぅ?
それって、第二の地平線で……ミスター・アベ・ひろ……ぐわっ!頭がッ!
突撃部隊はスカイステッパーで突破しよう
この陣形って、頭上のことなんも考えてないんよね!
…えっちだ!
なに、その、胸部装甲!
(己のそれと見比べて絶望する。鉄壁なほど絶壁だった
彼女の色香に惑わされるフリをしよう
言われるがまま、なんでもこなすよ
はふ…と熱っぽい吐息をはいて言われるまま服を悩ましげに脱ぐ
スカートは残して先に下着?
恥じらいながらも脱いで
次、次の御命令は…
潤んだ目で見つめて
パニエで膨らんだスカートへ手を掛けて…
…これ以上は有料でござい
あかんべ!と舌を出して、パニエからダガーを出して投擲
道化は演じるのが仕事なのさ
露木・鬼燈
身体を張ることで攻略が容易になる?
それは理解したけど…正攻法でもいけそうじゃない?
柔軟性や機動力に劣る陣形でもあるわけで…
高速で動けば追従できないよね。
かなりの人数がいるみたいだから余計に、ね。
それに地上戦用の陣形だし、空の敵って想定してる?
とゆーことで、<骸晶>で敵軍の上を飛行しながら高速旋回。
更に筋力低下の呪いを魔杖でブースト。
敵兵全体を弱体化させるです。
弱った筋力で盾と槍を支えられるかな?
さらに地の魔法で足元をランダムに操作。
3㎝程でも隆起・陥没させれば転倒するからね。
陣形が崩れたところで雪熟女を狙撃。
如意宝珠と長銃型魔杖を接続。
太陽のルーンを刻んだ棒手裏剣を電磁誘導にて発射するっぽい。
日和見・カナタ
隕石や噴火を阻止して一安心…と思ったんですが、そう簡単にはいきませんね。
このままだと大変なことになっちゃいますし、その前に何とかしてしまいましょう!
まずはファランクスを突破します!
予め『電光丸』を装備しておいて、敵陣を≪ダッシュ≫で駆け抜けながら≪属性攻撃≫で帯電した腕で相手に触れて気絶させることにしますね!
当たりどころが良くないと後遺症が残ってしまうかもしれないので、反撃を覚悟で出来るだけ慎重に当てにいきます!
ファランクスを抜けたら≪早業≫で『ガジェットアーム/レッグ』を召喚・換装して、雪熟女に赤熱した拳を叩きつけますよ!
【アドリブ・協力歓迎、NGなし】
「この陣形って、頭上のことなんも考えてないんよね!」
空を蹴り、ファランクスの上を飛び越えるラプラス。
彼にとってこの陣形は一切の脅威ではなく、何の抵抗も受けずに雪熟女へと迫り。
「……えっちだ!」
その陣形全てをあわせたよりも厚く感じられる、豊かな雪熟女の胸元を前に絶望する。
「なに、その、胸部装甲!」
「あらぁ……あなたのは……可愛いわねぇ……」
自分の絶壁を見つめられ、ふらふらと崩れ落ちたラプラスは、そのまま雪熟女に抱きしめられた。豊かな肢体と悩ましげな吐息が、彼女の心を鷲掴む。
「大丈夫……可愛い子も、好きよ……だから……ね?」
「はふ……ふぁい」
完全に蕩けて魅了の術中に陥り、悩ましげに服を脱ぐ。上を脱ぎ捨て腕で隠し、下はスカートより先に下着から。恥ずかしさに身をくねらせながらも、命令には抗えない。
「次、次の御命令は……」
「ふふ、さあ……もっと見せて頂戴……?」
艶めかしい視線を向ける雪熟女の命ずるままに、ラプラスはスカートへと手をかけて。
「……これ以上は有料でござい!」
「きゃあっ!?」
そのスカートから抜き放たれたダガーが、雪熟女の胸元に突き刺さる。
「くっ、魅了されていた、筈じゃ……」
「道化は演じるのが仕事なのさ!」
あかんべ、と舌を出して嘲るラプラス。騙されたと気づいた雪熟女は、眉を上げてそれをにらみつける。
「でも……こんな驚きは、一度しか通じないわよ……?」
「一度で十分、だって……」
ちらりと視線を向ければ、ファランクスの一角から響く喧騒。
「隕石や噴火を阻止して一安心……と思ったんですが、そう簡単にはいきませんね!」
ラプラスのが気を引いた隙をつき、ファランクスの突破を図るのはカナタだ。戦闘用義肢に換装し、迸る電磁力で農兵達を気絶させていく。
「んっ、すみません……ちゃんと後遺症は残らないようにします、のでっ!」
非殺傷とはいえ、電気を流すのは農兵達にとっては危険な行為。ならば、槍が肌を裂いても、盾が身体を打っても、反撃は最低限に抑えて慎重に突き進む。
「援護するっぽーい!」
痛みに耐えて進むカナタの上を、魔杖を振りかざして飛翔する鬼燈。竜の骸を身に纏って、杖から振りまくのは筋力低下の呪いだ。
「その盾と槍、弱った筋力で支えられるかな?」
鬼燈の言葉の通り、次々と膝を屈する農兵達。重装備と言う陣形の利点は、あっという間に重量と言う名の枷に変貌する。
「柔軟性や機動力に劣るし、空の敵は想定してない……身体を張らない正攻法でも、付け入る隙はいっぱい有るっぽい!」
「ありがとうございます、これで一気に……!」
反撃がなくなれば、カナタの進軍は一気に加速する。力強く地を蹴りながら義肢を切り離し、変わって装着するのは、蒸気吹き出すガジェットの鋼腕鋼脚。
「くっ……迎撃は良いわ、ちゃんと止めなさいなぁ……!」
迫り来るその姿を見れば、雪熟女は武装を放棄し、肉の壁となって進軍を防ぐように命じていく。だが、それを妨害すべく、再び杖を振り上げる鬼燈。
「きっちり最後まで妨害させてもらおうかな?」
今度は地の魔法を展開し、ランダムに地面を隆起させる。脚を取られた農兵達は、再び次々と転倒し、陣形を回復出来ない。
「でもって最後はばっちり……決めるっぽい!」
完全に陣形が崩れたのを見ると、鬼燈はその杖に宝珠を接続する。魔力を溜めこめば、杖はもう一つの役割……長銃となって、雪熟女に狙いを定める。
「これ以上、進ませる訳にはいきません。大変なことになる前に、なんとかさせてもらいますよ!」
カナタもまた、地に焦げた足跡を刻むほどに義脚を赤熱させ、その力で疾走する。雪女も慌てて吹雪で迎撃するが、もはや間に合いはしない。
「この一撃……受けて下さいっ!」
「か、はっ!?」
土手っ腹に赤熱する拳を喰らった雪熟女は、その身体を溶かされながら大きくよろめいて。
「貰ったっぽい!」
「っ……!!」
その隙を逃さずに鬼燈が狙撃し、棒手裏剣を撃ち込んだ。そこに描かれた太陽のルーンが、雪熟女の身体に刻みつけられる。
「っ……あっ、ぅっ……溶ける、ぅっ……こ、この……!」
続けざまに注がれた熱に苦悶し、猟兵達を憎々しげに睨みつける雪熟女。必死に身を翻し、農兵達の中に逃れていく。
大成功
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青霧・ノゾミ
■ニノマエ(f17341)と
あ、素敵なお姉さんがいる。
……涼しい(ふらふらと引き寄せられ)。
氷結、素敵ですね。
あなたに魅了されて動けません……。
(おまかせ好きにして下さい大人の時間ほわぁ)
ニノマエ。
狙撃の眼は、もうちょっとわかんないように向けなよ。
いくら敵が色事に夢中になってるからってさ、
僕が察知するようじゃあ、ダメだよ。
……はは、合図だってわかってるけども。
幸せな世界の幻からすぐに出られるくらい、頭の片隅は冷えてる。
全てを蕩かすことなどできない、冷たい思考。
ああ、僕は戦うための兵器でしかない。
痛いほど、わかる。
戯れるように雪熟女にしがみつき、
ニノマエの射線を確保し
僕は彼女を殺戮の刃で葬る。
ニノマエ・アラタ
■ノゾミ(f19439)と
展開される情景と状況。
崩れゆくファランクス、その有様を見ても心が揺れない。
誰ぞ農民に絡まれようとも…それが女であっても、男であっても。
峰打ちで眠らせる。
遮蔽物の影より、ただひたすら一射のために集中を続ける。
吹雪は耐えるしかない。
視界が少しでも遮られれば、密集した集団の中の一人を
狙うのが難しくなるから。
雪熟女に狙いが定まれば、射る眼でノゾミを穿つ。
眼だけで殺せるともいう、スナイパーの、暗殺者の瞳で。
……時間だぜ。
引き金を引いて別れの時を知らせ。
彼女を真に蕩かし消し去るための弾丸を送る。
骸の海に消えちまいな。
塩水と氷の相性ってどうだったか……
いや、骸の海は塩水じゃねえか。
「あ、素敵なお姉さんがいる……」
ふらふらと、彷徨うように歩み出たノゾミ。
「涼しい……」
「あら、丁度良いわ……私に、吸われて頂戴……?」
自分好みの美形が迂闊に近づいてきた事に笑みを浮かべた雪熟女は、躊躇う事なくその身体を招き寄せた。豊かな肢体が押し付けられ、精気が奪い取られていく。
「あ……あなたに魅了されて動けません……」
「いい子ね……存分に、吸い尽くしてあげるわ……」
柔らかく冷たく、心地の良い感触。這い回る手に溺れるように身を委ねるノゾミ。
蕩けきった表情、凍りつく身体でぎゅう、と雪熟女の身体を抱きしめて――。
あちらこちらで襲われる猟兵。上がる嬌声。
逆に猟兵達が反撃すれば、ファランクスは崩れゆく。
そんな光景も、心をピクリとも揺らす事はない。
吹雪は厄介だ。その視界が遮られる。だが常に吹いている訳ではない。忍耐強く好機を探る。
消耗した雪熟女が逃走を図る……だがまだだ。
その雪熟女の前に現れるノゾミ。その身体が抱きしめられる。艶めかしい抱擁。身体をぎゅっと抱きしめる。
食い込む腕。抱擁と言う名の拘束。
「――時間だぜ」
そして、アラタの目が鋭く細められた。
(狙撃の眼は、もうちょっとわかんないように向けなよ、ニノマエ)
果たしてその視線は、千里を抜けてノゾミに突き刺さる。
あまりに遠く離れたその姿、見える筈がない。だが、狙撃手の目は――射殺すほどに鋭いその視線は、深くその身に突き刺さる。
(なんて……はは、合図だってわかってるけども)
雪熟女は気づいていない。戯れるようにその身体にしがみつく。だが、その目はすでに鋭く、頭の片隅は冷えて――戦うための兵器でしかない。幸せな一時の幻など、すぐにでも振り切れる。
「――さよなら、楽しかったよ」
「骸の海に消えちまいな――」
そうして――鋭利な刃が雪熟女の全身を瞬時に八度斬り裂いて。その脳天を、一発の銃弾が貫通した。
「え……?」
何が起こったのか、理解出来ない雪熟女は、目をしばたかせる。
まさしく今、恍惚の表情で、目の前の相手と抱き合っていた筈なのに。快楽の夢から急に引きずり出され、何があったのか理解出来ない。
そんな表情を見て、ノゾミは憐れむように微笑んで。
「――おやすみ」
心臓を貫く二発目の弾丸と、首筋を裂く一閃が、完全にその命脈を消滅させた。
「塩水と氷の相性ってどうだったか……いや、骸の海は塩水じゃねえか」
溶けて消滅するその姿を見下ろし、アラタは緊張と共に銃を下ろす。
雪熟女と言う指揮官を失ったファランクスはすぐに解放され、農兵達も正気を取り戻せばすぐに投降する。
……五体投地でもせんばかりの勢いなのは、まあ、いろいろとやりすぎたせいだろう。だが彼らのせいと言う訳でもない。
「やれやれ……後始末が面倒そうだな」
どうせ遠くにいるのだし、それは他の猟兵と――ノゾミに任せてしまえば良いか。そんな事を考え、彼は肩を竦めた。
大成功
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