「フン。野蛮な地に野蛮な下等生物ども。薄汚れた国だ」
厳島神社。安芸国の景観を臨み、見渡す先には海に浮かぶ大鳥居。平時であれば参拝客も多いサムライエンパイア有数の観光名所である。
だが、いまこの神社を我が物顔で自らの拠点としているのは信長六魔将にして悪辣の限りを尽くす邪悪な侵略渡来人コルテスその人である。
「まあいい。少しは価値のあるものもあるようだからな……。くくく。王への献上品を早く選定せねば」
コルテスは配下に命じて収奪した物品を審美する作業へと戻る。
迎撃の準備だと?愚かな。下等生物相手にそんなものが必要なわけがない。
「次の戦場の目星がついたぞ」
グリモア猟兵、ロア・メギドレクス(f00398)は広げたサムライエンパイア地図の一点を指し示す。
「うむ。次なる敵は信長傘下六魔将が一画、侵略渡来人コルテス星人だ」
侵略渡来人コルテス。
信長が異国より呼び寄せた魔将の1人である。背略渡来人とは、多くの世界を侵略してきたコンキスタドールと呼ばれる者たちである。
「コルテス星人は非常に強力なオブリビオンだ。普通に戦えばどれほど強力な猟兵でも太刀打ちできぬかもしれぬ。……普通であれば、な」
ロアは口の端を吊り上げた。
「だが、勝機はある。奴の強者が故の傲慢だ。奴は我々をナめてかかっている」
そう。コルテスはこれまで常勝であったが故に、『攻められる』ことを離れて久しく、有り体に言って油断しきっているのだ。
「奴の度肝を抜くような『見たこともない殴り方』を仕掛けてやれ。そうすれば奴は対応しきれぬ」
しかし、ここでロアは一度表情を引き締めた。
「……逆を言えば、『わかりやすい攻め手』は奴も対応してくる。動き出したコルテス星人は、強いぞ。正面切った戦いは避けよ。また、同じテも二度は通用せぬ。先も言った通り、まともに戦えば太刀打ちできぬほどに奴は強い」
対策を怠れば一方的に返り討ちにあう。ロアは最後に猟兵たちへと注意を促した。
「説明は以上だ。よいな、ぬかるでないぞ!」
そして、グリモアは輝く!
無限宇宙人 カノー星人
侵略渡来人 コルテス星人 登場。
ごきげんよう。イェーガー。カノー星人です。
戦争恒例のボス戦です。よろしくおねがいします。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
第1章 ボス戦
『侵略渡来人『コルテス』』
|
POW : 古典的騎乗術
予め【大昔にやった騎馬突撃を思い出す 】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : マスケット銃撃ち
【10秒間の弾籠め 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【マスケット銃】で攻撃する。
WIZ : 奴隷神使い
【ケツァルコアトルの噛みつき 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:シャル
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ビードット・ワイワイ
連携アドリブ可
見たり見たり見たり、汝の破滅を見たり
傲慢なりし考えで持ちし体は衰えて
忘れし思考は身を腐らせた
されど考え改めぬが吉。それは苦しみ長引かせる
ここが汝の破滅なり
空より来るは彼方の国にありし兵器
その姿はまさにシャーク
進化を繰り返し防御力を高め襲いかかるはその騎乗物
喰らいて育てよ永遠と
我も鮫に姿を変え【騎乗】
攻撃を【オーラ防御】し【見切り】
口に仕込みしアンカー型武器組み合わせし屑鉄にて【串刺し】
加速することで合体体当たり
その後シャークが噛みつくことで【傷口を抉り】【鎧砕き】【生命力吸収】し自己進化を繰り返す
我は至近距離にて【誘導弾
】を発射し離脱する
これぞ新たな戦術シャークデッドである
六六六・たかし
【アドリブ歓迎】
ふん、この俺を下等生物扱いとは分かりやすく舐められたものだ。
まぁ、その程度の罵倒でこの俺は怒りなどしない。
なぜなら俺はたかしだからな。
【POW】
見たこともない殴り方か。理解した。戦車だな。
行くぞ「かかし」!!《騎乗》する!
『四六七悪魔の戦車(デビルかかしタンク)』!!!
騎馬ごときで崩せると思うなよ!!!
《先制攻撃》《スナイパー》《誘導弾》による砲撃で騎馬をぶち抜き逃げられないように退路も消す!!
突っ込めかかし!!!
この俺を下等生物呼ばわりしたこと後悔させてやる!!!
デビル!!!たかし!!!!!タンクアタック!!!!
「ほオ……なるほど。『カタナ』……エンパイアの武器か。なるほどこれはいい。武器というより芸術品だな……『クレセント・ムネチカ』。ネーミングも実に趣きがある……王もお喜びになるだろう」
収奪品を山と積んだ厳島神社の中で、コルテスは笑みを浮かべる。下等生物どもの相手など気が滅入ってたまらないくだらない作業だが、こうして価値ある物品を眺めているこの時間は実に愛おしい。最前線に立つ侵略渡来人の数少ない役得だとコルテスはほくそ笑んだ。
だが、その至福の時間を遮る轟音が響き渡る。
「見たり見たり見たり、汝の破滅を見たり」
「なんだ……?この私の邪魔をするというのか。下等生物どもめ」
訝しみながらコルテスは境内へと足を向ける。
「出たな。侵略渡来人」
「ここが汝の破滅なり」
そこに待ち受けるのはビードット・ワイワイ(f02622)、そして六六六・たかし(f04492)である。
「……下等生物どもか。見張りは何をしていた?まあいい。お前たちなど私の敵ではない」
薄ら笑みを浮かべながら、コルテスは従えた蛇神へと騎乗する。
「光栄に思え。この私が直々に始末してやろう」
「ふん、この俺を下等生物扱いとは分かりやすく舐められたものだ」
「然り。しかして憐れでもある」
猟兵たちは一歩も引かない。共に迎え撃つ態勢を整える!
「私との力の差を理解できていないのか?くく。やはり下等な生き物だ……」
「その程度の罵倒でこの俺は怒りなどしない。なぜなら俺はたかしだからな」
「……どういう意味だ?」
「わからないなら、お前はその程度ということだ。……行くぞ『かかし』!!」
『了解だべ!』
轟音ッ!大地を揺るがし、境内へと巨大な鋼鉄が殴り込みをかける!
「なに……!?」
「征くぞ!デビルズナンバー四六七!」
【四六七悪魔の戦車《デビルかかしタンク》】!!!
それはたかしと共に戦うUDC、デビルズナンバー四六七『かかし』である!『かかし』はたかしと共に在りユーベルコードの力を受け取ることで、制圧形態『鋼鉄戦車モード』へと変異するのだ!たかしはかかしタンクへと騎乗!
「騎馬ごときで崩せると思うなよ!」
「な、なんだあれは……!?」
「それが汝の弱点なり。傲慢なりし考えで持ちし体は衰え、忘れし思考は身を腐らせた」
ビードットは静かに呟く。ごう、っ。その背後で風を裂く轟音が響いた。
「されど考え改めぬが吉。それは苦しみ長引かせる」
ガオオォォォン!!咆哮!それは空より来たる!
「は……?」
空より現れたのは、鮫である。
【実行仮想破滅・某国の逆襲】。
フライングトライヘッドメタルアンデッドシャークは、遥か彼方星の海で産み出された兵器である。その姿はまさにシャーク!ビードットは地面を蹴って跳躍しながら自身もまたメタルシャーク形態へとトランスフォーム。空中でメタルシャーク合体する。
『ロードルーイン、これは復讐』
「な、なん、だ。これは……!?なんなのだ!」
『かかしだ!!!』
「いいやたかしだ!!!!!!」
轟音!!爆轟!!かかしタンクの砲撃だ!桁外れの爆炎にコルテスは逃げ惑う!
「ここが汝の破滅なり」
ガオンッ!!更に空中よりメタルシャークの急襲!開かれたメタルシャークの口腔から射出されたアンカーがコルテスを襲う!
「グア……ッ!」
追撃!加速するメタルシャークはそのまま激突しコアトルごとコルテスへと噛み付いた!更にメタルシャークはデスロールめいて回転しながらコルテスを放り出す。ビードットは駄目押しにガジェットより弾頭を射出!為すすべないまま直撃を受けたコルテスは地へと落とされ――
「突っ込めかかし!!!この俺を下等生物呼ばわりしたこと後悔させてやる!!!」
『了解だべえ!!!』
「デビル!!!たかし!!!!!タンクアタック!!!!」
「ヌオオオオオオオ――――ッ!!!」
激突する鋼鉄!!オーバーキル!並のオブリビオンであれば既に骸の海へと還っていても不思議ではないほどの猛攻だ。コルテスはコアトルともどもカッ飛んで海へと落ちる!あがる水柱!
「か、か、下等生物どもがアアアアッ!!」
憤怒の悪罵とともにコルテスは海から飛び出した。流石に信長六魔将。その耐久力はただのオブリビオンの比ではない。
『しぶとい奴だべ……』
「しかし、それは不幸でもある。苦しみが長引くのみ」
「では、後腐れぬようすぐに引導を渡してやろう。ゆくぞ、たかしに続け!」
駆けつけた後続の猟兵たちがユーベルコードを起動する。侵略渡来人コルテスとの戦いはまだ始まったばかりだ。厳島神社を舞台に、猟兵たちの闘志は燃え上がる!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
白斑・物九郎
●POW
蹂躙してやりまさァ、征服者
・己を魔鍵で貫き【ドリームイーター】発動、化猫を創造する
・化猫は獲物を【追跡】するという狩猟本能に基き【残像】を刻む程の【ダッシュ】と龍の坐す天にも迫る【ジャンプ】で機動し、噛み付けば血と生気を啜る牙(吸血+生命力吸収)、そして【怪力】の四肢と尾で敵を【なぎ払い】戦う力を持つ
・己も化猫と共、攻勢に参加する
・化猫と織り成す【2回攻撃】で「思い出す時間」を常に寸断する狙い
・想像力を捧げた己は、攻防の応酬に際し予期に欠陥を持つ
・だが「想像力を欠いた状態」に己を置くことこそが虚を衝く為の狙い
・【野生の勘】で予期能力をフル補完、純然たる「勘」に基いた機動を見せてくれよう
ルカ・ウェンズ
コルテス、神様があなたに怒ってるみたいよ。(なんで怒ってるか聞かれたら神様に聞いてみてと言っておくわ)
【行動】
敵をペテンに掛けるわ。対オブリビオン用スタングレネードは神からの贈り物、幻影を見せる虫で見せる地獄の風景、呼び出した昆虫型機械生命体の群れによる攻撃などで敵に【恐怖を与える】は神を信じていなくてもスタングレネードの爆発音と閃光はたぶん効くだろうし、その隙にひたすら【怪力】任せに攻撃するわ!
ペテンにかからなくても【10秒間の弾籠め 】この間に宇宙昆虫に【騎乗】して、オーラ刀を銃に変形させて攻撃しながら呼び出した昆虫型機械生命体の群れと共に突撃、敵に近づいたら、やっぱり怪力任せに攻撃よ!
「ハア……ハア……下等生物どもがよくもこの私に傷を……許せぬ、許せぬ。立て、ケツァルコアトル!連中に反撃するのだ!」
海より上がったコルテスは乗騎とした蛇神を蹴り立ち上がらせる。再び戦闘の構えに入った。境内へと入る。
「海水浴は楽しめやしたかね」
「フフ。水に濡れて随分いい男になったわね?」
そこに待ち受けていたのは、白斑・物九郎(f04631)とルカ・ウェンズ(f03582)である。
「下等生物どもが……!よくもこの私にこんな屈辱を」
「ハ。それで済むと思っちゃいニャーでしょうな。――覚悟しな。蹂躙してやりまさァ、征服者」
物九郎の髪が僅かに逆立つ。瞳孔が細まる。それは狩猟者の目だ。戦意の高揚に伴ってかたわらに不可思議なモザイク状の異空間が生じる。物九郎はそこに腕を突っ込むと、そこから引きずり出した巨大な鍵を自身の胸に突き立てた。
「ええ。命運尽きるときが来たのよ、コルテス。神様があなたに怒ってるみたいね?」
「ふざけるなよ、下等生物……!私は長年我が神と王に捧げてきたのだ。主の加護は私にこそある!」
「本当にそうかしら。ほら、神様の怒りがあなたを襲うわ!」
言葉と共にルカは懐から引きずり出したスタングレネードをコルテスの眼前に叩きつけた!閃光と轟音がコルテスの鼓膜と網膜を襲う!
「グアーッ!!な、なんだ!?」
「神の雷に違いないわ。きっと神罰ね!」
「猫罰もくらいニャあ!!」
光と音に怯むコルテスへと追撃をかけるのは人間ほどの体躯をもつ子虎めいた鋭い眼光の化け猫である!【ドリームイーター】!物九郎のユーベルコードが召喚した彼の眷属だ。狩猟本能が獲物と定めたコルテスへ飛びかかり、爪を振るう!
「ぐ、グオオ……!そ、そんなはずはない、そんなはずはない!私は、私は敬虔な神の信徒だぞ!」
爪に裂かれながらも更に物九郎に拳を叩き込まれるコルテスは、連弾のように絶え間無く襲い来る攻撃の波に反撃の態勢に移れぬことに歯噛みしながらルカを睨め付けた。
「本当に、そうかしら?」
ぶう、ん。
羽音がする。それはルカの操る魔虫の群れだ。幻影を見せる毒を持つ。猫とコルテスの格闘に割り込んだ魔虫の群れは毒を突き立て精神に浸蝕。侵略者の瞳に虚構を映す。
「あ、あああああ!やめろ、来るな、デーモンども!」
その瞳に広がるのは地獄の光景だ。汚れた大地に業火が燃え、襲い来る化け猫は神の教えを穢す悪魔の姿としてコルテスの瞳に映る。
「えらく弱気じゃニャーですか、オタク!」
踏み込んだ物九郎が身体を捻りながらコルテスへと蹴り足を叩き込む!幻覚醒めやらぬコルテスの目には悪魔の槍として映る一撃!爪先が顎を穿った。
「侵略者でも信仰もつ人間ってことかしらね」
そして追撃するルカは招聘した昆虫型機械生命体へと騎乗!更に機械生命体は群れをなしてコルテスを更に攻め立てる!【虫の本】!
「グアーッ悪魔!!」
化け猫が。虫の群れが。ルカが。物九郎が。怯むコルテスに追いすがり、コルテスの目には悪魔の群れとして映りながら――畳み掛けていく!
「何故だ、何故私がこんな目に!」
「そのセリフ、オタクが潰してきた国の連中に聞かせてやりたいもんですわ!!」
痛撃!物九郎は呼気とともに拳を打ち出す!強烈な一撃が侵略者の身体を打った。衝撃に吹き飛ぶコルテスはきりもみ回転しながら厳島神社の塀を砕きながらその瓦礫の下に埋まるように倒れる!
「グ、グ、グ……、か、下等生物、どもが……クソ、ようやく、醒めたぞ……。この私に、よくもこのようなおぞましい幻覚を……!」
しかし、コルテスは歯軋りしながらもすぐさま瓦礫の中から立ち上がる。その瞳には巨大な怒りが渦巻いていた。
「だが、この私にこのような小細工はもう通用しない。もはや貴様ら下等生物が何を呼び、何に乗ろうが驚きはしない……。覚悟しろ。貴様らの戦い方などもう見通した。前の国の民のように皆殺しにしてやる」
「ここまでやられてまだ大口叩けるとは、元気な奴でさァな」
「ちょうどいいくらいよ。私はああいう悪党を仕留めるの、好きなの」
戦場に復帰するコルテスと猟兵たちは再び相対する。……既にその身体には重篤なダメージが累積されているが、コルテスの怒りがその身体を衝き動かしている。その炎が尽きるまで、コルテスとの戦いは続く!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
イリーツァ・ウーツェ
ニルズヘッグ殿(f01811)と
ええ、ニルズヘッグ殿
あの愚昧も、愛玩蜥蜴も
跡形も無く、潰す
(UC:戮力協心・秘密事/発動に己は気づかず/幽霊はニルズヘッグ姉の友人)
あなたが、ニルズヘッグ殿の姉君
弟君にはお世話になっております
……どなたとお話なさっているので?
まあ、良い
騎馬突撃か
翼で仲間ごと防衛し、動きを見切り、
相手の攻撃に合わせるようにして杖を突き出す
と見せかけて、杖から水の弾丸を撃ち出す
私の攻撃とは別に、全く異なる場所から攻撃が行われているが
はて、何が起きているのか(UC攻撃)
まあ、得になるなら使わせて貰おう
竜とは恐威と絶望の象徴
屈し、降され、従うならば
貴様は最早蜥蜴に過ぎん
――無意味に死ね
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム
イリーツァ/f14324と
腹が立つなァ、イリーツァ
こいつの慢心も、あの竜の風上にも置けん奴も、気に入らない
……壊すぞ。完膚なきまでにだ
起動するのは【始祖の淵】だ
心なんざ幾らだってくれてやる
この身に飼う『呪詛』、全部叩き込んで強化してやるよ
あァ、良かったな、友達に会えて
突撃には『見切り』と『第六感』で対応する
死霊――姉さんは、今は私たちを守ってくれよう
動きが単純になるなら尚のこと
致命傷さえ避ければ良い
動けずとも、立っていられれば攻撃は続けられる
竜を従えて世界を取った気になる人間も
人間如きに屈服する竜も
誇り高き竜を前に立つ資格もない
この怒りに燃えて蹲る者が、死んでだって殺してやるから
――纏めて死ね
「下等生物どもめ……!」
「腹が立つなァ、イリーツァ」
「ええ、ニルズヘッグ殿」
厳島神社の境内にて、猟兵たちがコルテスに対峙する。イリーツァ・ウーツェ(f14324)。ニルズヘッグ・ニヴルヘイム(f01811)の2人である。2人は既に戦闘態勢に入り、真っ向から戦意を向ける。
「こいつの慢心も、あの竜の風上にも置けん奴も、気に入らない……壊すぞ。完膚なきまでにだ」
「あの愚昧も、愛玩蜥蜴も。跡形も無く、潰す」
「いい加減にしろ、無価値なゴミどもが……!私はコンキスタドールだぞ!」
コルテスが蛇神の腹を蹴る。立ち上がった蛇神は苦悶の呻きにも似た咆哮とともにゆっくりと動き出した。
「無様に死ぬがいい、下等生物どもが!」
コルテスは首を傾けながら唸る。……おお、思い出した!【古典的騎乗術】の構え!
GgGgggGgGrRrRwWwWwWWW!!
蛇神が吠え猛る。地を蹴りながら凄まじい速度で走り出した!
「来ますよ!」
「迎え撃つ!いくぞ……心なんざ幾らだってくれてやる!」
ニルズヘッグは身の内に溜め込んだ呪詛を励起させ、【始祖の淵】を起動する。
『――――――――』
ニルズヘッグは心臓を冷たい手で鷲掴みにされるような痛みを覚える。内的宇宙を侵蝕される感覚。精神の内側になにかが潜り込み自我を喰らっていくような強烈な不快感。ニルズヘッグ・ニヴルヘイムという男の魂そのものの何割かを代償として、女の姿をしたものが顕現する。
「ねえ、さん――」
『――――――――』
ニルズヘッグの傍らに現れた死霊はゆっくりと頷きながら、接近するコルテスへと視線を向けた。
「あなたが、ニルズヘッグ殿の姉君。弟君にはお世話になっております」
『――――――――』
女の霊はイリーツァへと一度浅くお辞儀をしつつ。その手から火を放つ。
「フン!今更何が出てこようがこの私が驚くとでも思ったか!」
コルテスは咆哮しながらマスケットを構え突撃!ごう、ッ!呪詛の炎が爆ぜる!しかし、その勢いは止まらない!
「ニルズヘッグ殿!」
「任せる!」
イリーツァが一歩前進し、竜翼を広げる!激突に備える態勢だ!更に反撃の構えとしてイリーツァは杖を構え――
「やはり愚かだな下等生物!この私の突撃戦術をそんなもので……」
「どちらでしょうかね、愚かなのは!」
構えた魔杖“竜宮”が輝く。水の力を封じたその杖はイリーツァの意思にこたえ、水の弾丸を撃ち出した!不意打ちめいた迎撃にコルテスは困惑する!
『……………………』
「ぐあッ!?」
更に、コルテスの首もとへ“なにか”の指先が触れた。
「き、貴様、な、なんだ、これは……!な、なにを」
「いや、私は触っていないが……」
それはイリーツァの無自覚なユーベルコードである。【戮力協心・秘密事】。霊的な視野を持たざる者には不可視の亡霊が彼に協力する。
『――――――――』
ニルズヘッグの『姉さん』がふわりと浮かび、笑むような仕草を見せる。
「……?」
『――――――――』
彼女は背後からコルテスの首を絞めるイリーツァの背後霊を指し、はしゃぐような様子を見せた。そのままふわりと浮かび上がると、イリーツァの背後霊のそばへ向かい、呼びかけるように手を振る。
『………………』
『お友達』が頷いた。
「……どなたとお話なさっているので?」
「あァ、『お友達』が来てるらしい。良かったな、会えて」
「こ、の……なん、なんだ、貴様ら……!」
苦しみもがくコルテスは、憎悪に満ちた瞳で2人を見る。
「竜だ」
「ぐ、お……!は、ハハ、なら、下等生物に、変わりはない……!私に、隷属する、こいつと同じ、ではないか……!」
「違う」
ニルズヘッグは励起した呪詛の一端を掴み、剣の形へと束ねあげる。preparação。刀身が赤く輝いた。
「竜を従えて世界を取った気になる人間も、人間如きに屈服する竜も。誇り高き竜を前に立つ資格もない」
「そう。竜とは恐威と絶望の象徴。屈し、降され、従うならば、其奴は最早蜥蜴に過ぎん」
イリーツァも共に魔杖を構える。
「この怒りに燃えて蹲る者が、死んでだって殺してやるから――纏めて死ね」
そして、2人は力を振るう。2体の死霊に纏わり付かれ身動きのとれないコルテスと蛇神を、呪詛を纏う赤い剣閃と水の魔弾が同時に襲った。
「ぐあああああああッ!!」
衝撃!放り出されるコルテスはしかしてまだ致命傷に至ってはいない。地面の上を何度か跳ねて転がった後、素早く立ち上がりぎらぎらと双眸を輝かせる!
「ハア……ハア……!なにが竜だ、何が誇りだ……!そんなもの、我々コンキスタドールの前ではどれも無価値……!」
「ならば試してみるといい」
「ええ。そして思い知るべきでしょう」
猟兵たちは更にコルテスと対峙する……!戦いは未だ、終わらない。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ゼット・ドラグ
「勝負だ、コルテス!」
待ち望んだコルテスとの一戦。ケツァルコアトルは助けられないようだから竜殺しとして一緒に葬ってやろう。
相手の先制攻撃は、【怪力】でケツァルコアトルの突進を受け止めつつ、コルテスが銃を構える前に体を捻ってケツァルコアトルの側面から飛び乗ってコルテスの顔面に一発叩き込む。
コルテスの銃を警戒してなるべく近距離で戦いつつ、左手で持った【竜を殺す百の刃】を鎖に変形させてケツァルコアトルに巻きつけ、バスターブレイド形態に変形させた【ドラゴンチェイサー】を持って空高くジャンプ。
左手に巻きつけた鎖を【怪力】で手繰りつつ、バスターブレイドでケツァコアトルごとコルテスを一刀両断する。
形代・九十九
SPD アドリブ・連携歓迎
奇襲の強みは相手の予想を覆す技で活かすとしよう。
『強欲の太刀』にて遠間から不意を打つ一撃をコルテスに見舞う。
同じ名前のUCが3つあってややこしいが、SPD型のだ。
距離の概念を無視して直接斬りつける剣は、おれが扱う技の中で最速……そして敵相手にこれを用いるのは初めてだ。
【念動力】で伸ばした糸でコルテスを【追跡】し絡ませ、【ロープワーク】にて奴に一気に接近しつつその動きを阻害。【学習力】を発揮して奴が戦い方を思い出そうとする時の癖を見抜き、適時「ときそば」の要領で【だまし討ち】を仕掛けて妨害しよう。
……おまえに本来の力を発揮させるわけにはいかない。せいぜい悪く思え。
エダ・サルファー
なるほど、確かに強そうな雰囲気だし、実際強いんだろうね。
侵略宇宙人の名は伊達じゃ無さそうだ。
そりゃ慢心するのも無理からぬ事。
だからこそ!こっちもその慢心に全力で乗っからせてもらうよ!
コルテス星人も格闘家を相手にした経験はあるだろうから、流派や技術の多少の違いじゃ対応しちゃうと思うのよね。
ので、私の技の中でも特に手品的なのをぶち込ませてもらうよ!
やり方は単純、距離をとって遠当てを使うのだ。
ただし!動きはコルテスに向かって突きや前蹴りを出すのではなく、踵落としや胴回し蹴り、フックやアッパーカットなど、正面以外から打撃の発生する打撃動作を使うよ!
普通の遠当てとの違いに気付くまで、出来るだけぶち込む!
御鏡・十兵衛
くはは!厳島神社とは絶好のろけえしょんではないか!
未知の攻撃ならば任されよ。幻を斬って現に写す。水鏡の奥義をお見せ致す。
例え水滴一粒であろうと、奴の姿が映ったのであれば『斬れる』幸いなことに、辺りは水だらけ。【属性攻撃】で床下を貫く水柱を引っ張って来れば十分に過ぎる。
加えて収奪品を選定しているとのこと。価値ある品の中、もしくは部屋の調度品に鏡があれば、それも起点に出来よう。
畜生渡来人などに容赦は必要なし。外からの光を反射させ屋内に入る様に水柱を立て、そこに映った奴の鏡像を通して傷を与えるでござる。
さあて、どこを斬るか。腕か、目か……なんか片角が某とお揃いみたいで気色悪いでござるな。よし決まり。
メルノ・ネッケル
「アンタ、うちらのこと舐め腐っとるやろ?まあええけど」
二丁拳銃を回し弄ぶ。『狐の瞬巡』の仕込み開始や。
「舐め返させて貰うで……ほれ、落としてみぃや」
自らの優位を信じて疑わん奴は、挑発されれば冷静を装ってもまず血が昇る。
仕込みだと考えを巡らせられんよう、キレて貰うで。
二丁とも落とすまでスピンを続ける!
昔を思い出し切るまでは動きが読みやすい、【見切り】、躱し、可能な限りスピンを持たせる!
いずれは落とされるやろうが……そっからは無様に絶望するフリ、からのぉっ!
強化された戦闘力を活かし、全力で突っ込み……右手で、ぶん殴るっ!!
武器が無くなろうと身一つで戦う……借り物の力だらけのアンタにゃ出来ん芸当や!
非在・究子
ま、慢心していて、後から、本気出してくる、タイプか。
しょ、初手で、どこまで、畳み掛けられるかが、重要だ、な。
ゆ、UCの、力で、TASモードに、なって、物理限界を、超えた速さを、見せて、やる……目にも、止まらない、速さだけど、な。
こ、このUCは、げ、『現実』って、『ゲーム』自体への【ハッキング】で、物理法則を、改竄して、光すら、超えた、速さを、実現する。さらに、攻撃は、確率を、改変して、全部、クリティカル、ヒットだ。
……『世界』の運営側から、修正を、受けながら、改竄を、続けるのは、骨が折れる、から、な。
ま、マスケットの、準備に、10秒、だった、か。
そ、それまでに、畳み掛けて、ゲームクリア、だ。
「私はコルテスだぞ……!この私をここまで愚弄してただで済むと思っているのか、下等生物どもが!」
既に多くの傷を刻まれたコルテスはしぶとくも立ち上がり、またも蛇神に乗り込みながら激昂する!
「こんだけやられとるっちゅーのに、アンタ、まだうちらのこと舐め腐っとるやろ?まあええけど」
メルノ・ネッケル(f09332)はホルスターから銃を抜き放ちながら構える。くるくると指先で弄ぶように銃を回すガンプレイ。気だるげにコルテスへと視線を向ける。
「ふざけるなよ、下等生物どもが……貴様らなど本来ならこの私の前に立つことすら許されぬ下賤の存在なのだぞ!わかっているのか、おい!」
悪罵!空気を震わすような怒声が厳島神社に響き渡る!強烈なプレッシャー!
「なるほど、確かに強そうな雰囲気だし、実際強いんだろうね……侵略宇宙人の名は伊達じゃ無さそうだ。だからかね、あんなに油断してたのは……」
「ま、慢心していて、後から、本気出してくる、タイプか」
エダ・サルファー(f05398)と非在・究子(f14901)もまた神社に境内に立ち、怒り狂うコルテスに対峙する。
「それじゃ、こっちもその慢心に全力で乗っからせてもらうよ!」
「う、うん。ほ、本気に、なる、までに、どこまで、畳み掛けられるかが、重要だ、な」
「なめるなよ、下等生物風情がアッ!!殺してやる、殺してやる!殺してやるぞ!」
激昂するコルテスは再び蛇神の腹を蹴った!苦悶めいて呻くコアトルが走り出す。【古典的騎乗術】!
「きたな……!いくぞ!勝負だ、コルテス!」
ざ、ッ!砂を蹴立てて新たに猟兵が戦場へと到達する。ゼット・ドラグ(f03370)だ!
「なめるなよ下等生物がッ!!」
激突ッ!!コルテスの突撃を、ゼットが受け止める!ず、ざッ!土の上に滑る跡を刻みながらゼットは大きく息を吐き出した。凄まじい衝撃にゼットの全身から軋む音がする。真っ向勝負となれば、コルテスは本来の力を存分に発揮するであろう。コルテスはマスケット銃に装填をする10秒間を惜しんだ。風切り音!マスケットを鈍器めいて振るう!
「ぐ、ッ……!!」
「やはり下等生物だな、猟兵ども!」
至近距離の戦闘はゼットも得手としているところだが、そこに関してはコルテスが勝る。……そう、“正面からの戦い”であれば、コルテスは規格外の強さを発揮するのだ。薙ぎ払うような所作でコルテスはゼットを押しとどめた!そして更に追撃の構えに入る!
「死ぬがいい!この私に逆らった罪を悔い……」
「そうはいかんな」
「まったくでござるなあ」
ざ、ッ。
風切り。斬閃の音。コルテスの腕に緋色の線が走る。胸元に赤が滲む。
「ぐあ、……ッ!?な、なんだ!?どういうことだ!?私は一体、どこから攻撃を……ぐえッ!!」
ぼご、ッ!!打撲音!骨格の砕ける音だ!Critical!派手なヒットエフェクトがフラッシュとともに浮かび上がる!
「奇襲の強みは相手の予想を覆す技で活かす……心せよ。おれでさえ、何時斬ったか忘れるほどに疾いのだ」
「うむ。幻を斬って現に写す。それがしも水鏡の奥義をお見せ致す……否。『お見せいたした』か?」
しゅ、っ。並び立つ2人の剣士が血振りの動作をした。形代・九十九(f18421)と御鏡・十兵衛(f18659)が示し合わせたかのように剣を構え直す。
【強欲の太刀《ものほしざお》】。それは、彼我の距離を無視して直接対象を斬る技である。方や十兵衛の【斬映】は、鏡や水面といった『姿を映すもの』に映り込んだ虚像を断つことでそれそのものへと斬撃を届ける、過程こそ違えど同質の次元を断つ剣技であった。幸い、戦場は海にも近くそこらじゅうに水滴がある。
「なんだい、こういう技ってけっこうみんな使うもんなんだね?」
また、拳を叩き込んだエダも同質の技を扱う。【ドワーフ式遠当て】。こちらもまた彼我の距離を無視して対象を叩きのめす技だ。彼女の身の内で練り上げられたドワーフちからが唸りを上げる。
「こ、この、座標無視した、やつ、し、仕様で、いいのか……?ば、バグの悪用じゃ、ないなら、いいけど」
更に、究子がこれを支援している。
【ToolAssistedSpeedrunner】。バーチャルの世界に生まれ、あまねく世界を電子的な視点で捉える究子は『ハッキング』という認識で世界法則への介入を可能としている。言ってしまえばチートツールだ。今の究子はこれにより自分自身を強化した上で、更に設定をいじくりまわしていた。であるからこそ、その設定変更は他の猟兵にも影響を及ぼし、先のエダのパンチには『Critical』のエフェクトが生じたのである。
「グオオオオ……なん、なんなのだこれは……アア!」
「見下しとった『下等生物』にしてやられる気分はどうや?」
苦悶するコルテスへとメルノは挑発的に笑む。
「おのれ、おのれ、おのれ……!下等生物どもが!虫けらが!無価値なゴミどもがァッ!」
血を吐きながらコルテスは反撃に打って出た!蛇神を蹴り、騎馬戦術による突撃を開始!
「そうはさせん」
しかしそこに九十九が指先を振るい糸を繰る。しなやかに踊る指先から放たれる傀儡糸は側面の死角よりコルテスへと素早く忍び寄り、その動きを絡め取った。
「ぬお……!」
「……おまえに本来の力を発揮させるわけにはいかない。せいぜい悪く思え」
「なに。畜生渡来人などに容赦は必要なし」
かちり。鍔鳴りの音。十兵衛が再び剣の柄を握り直す。
「その片角、某とお揃いみたいで気色悪いでござるな」
一閃。閃く刃が水滴を斬る。水に映る虚像より現のコルテスへと、その傷は移る。
「ぐおおおおおおおお!!」
その頭部からへし折られた角が飛び、さくりと音を立てて地面に突き立った。
「ちゃ、チャンス……。あれ、なら、い、いける」
「よし、畳み掛けるぞ!」
「わかった!いくで!」
動揺するコルテスへと更に追撃の手が迫る!TASの支援を受けた究子は非常識な速度で走った。瞬く間に至近!その反対側に態勢を立て直したゼットが拳を構える。先手!Critical!呻くコルテスの顔面めがけて1発叩き込んだッ!
「ごあ……ッ」
「『世界』の運営側から、修正を、受けながら、改竄を、続けるのは、骨が折れる。さ、さっさと、クリア、してやろう」
高速機動!ゲームウエポンを大型のハンマー状鈍器に変形させながら、速度と質量を合わせた巨大な破壊力でコルテスにもう1発!Critical!!轟音ッ!
「ぐ、ォご……!」
「世界をいくつも潰してきたっちゅーコンキスタドール様なんやろ!ほれ、うちを落としてみぃや!」
更にメルノが懐飛び込みながら銃を構える。至近!零距離射撃で仕留める構えを見せ――
「この……家畜以下の、獣がアッ!!」
激昂するコルテスが、それを薙ぎ払う!
「く、ッ……!」
衝撃!激しい一撃を受け、メルノは思わず両手の二挺を取り落としてしまう!コルテスは悪辣に口の端を吊り上げた。弱者を甚振ろうという、下卑た醜い笑みだ。
「丸腰になったな、下等生物!貴様からトドメを……」
「は、ッ」
だが、メルノは笑ってみせた。それと同時に靴底で地面を踏みしめる。そして、跳躍!土の上に靴跡を残し、跳ねるようにメルノは跳んだ!
「銃がなければ戦えんと思っとったんやろ、ッ!!」
「なんだと!?」
メルノは固く握り締めた拳を、驚愕するコルテスの顔面に叩きつけるッ!!Critical!骨格が軋み砕ける音!コルテスが苦悶に呻いた!
「馬鹿な……!馬鹿な、こ、こんなことが」
「殴ってくるなんて思ってへんかったやろな……武器が無くなろうと身一つで戦う……借り物の力だらけのアンタにゃ出来ん芸当や!」
【狐の瞬巡】。銃を回す、というガンプレイの動作を心理的なスイッチとして意識を集中し、戦闘力を高めるメルノのユーベルコードである。この1発を決めるため、メルノはこのタイミングまで極限まで集中力を高めていたのだ!
「か、下等生物ゥゥゥゥゥ!!」
「下等なのはお前だ!他人を見下すことしかできない、お前の邪悪さだッ!」
メルノの拳を受けて怯むコルテスへと向け、ゼットが剣を振り上げた。ドラゴンチェイサー、バスターブレイドモード!バイク一台分の大質量をもつ大剣の必殺の一撃である!それを、全力で――
「竜殺しの力ぁ!見せて!やるぜええええええええええ!」
――叩きつけるッ!!
「グアアアアア――ッ!!」
重撃!Critical!!乗騎たる蛇神ともども叩き伏せられたコルテスは境内の玉砂利の上へと投げ出され、息も絶え絶えにもがく。
「ま、まだだ……!お、覚えたぞ、理解したぞ……!き、貴様ら下等生物どもの戦い方はもはや手に取るようにわかる……!」
ざり、っ。土を掻きながらコルテスは尚も立ち上がる。
「もはやこの私に油断はない……!く、くくく。ははは!恐怖するがいい、ゴミどもめ……!コンキスタドールの、真の恐怖はここからだ!」
血を吐きながらコルテスは叫び、笑う。
「うええ……ま、まだ、立つ、のか……」
「しぶといでござるな」
敵は既に満身創痍だ。決着の時は刻一刻と近づいている。
しかし、猟兵たちと戦う毎にコルテスは猟兵たちの戦術を理解し、対応の幅を広げているのだ。
侵略渡来人との死闘は、まだ終わらない!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
神羅・アマミ
何がコルテス星人だよふざけやがって…
「ハーイ!コルテスデース!猟兵のミナサン、コニチワー!」の一言も言えねーのか…!
失望と共に妾の怒りは今激しく燃え上がっておる!
その炎をコード『結髪』の爆熱に変え!
貴様にブチ込んでやるんじゃよーッ!
弾籠めにかかる10秒、その猶予が攻め込むための唯一の機会と見て間違いなかろう。
機動力にて可能な限り距離を詰め、その間にチャージしたブラストから放つ一撃で狙うは弾丸そのもの!
焚き火へ放った銃弾が暴発し得ることはネットで調べた!
ならば太陽の爆発にも匹敵する光子の奔流がかすりもすれば結果は明白!
作戦が成功すれば銃本体にも深刻なダメージを与え、奴の戦力を大幅に削げよう!
七那原・エクル
七那原・エクル参ります
慢心は身を滅ぼしちゃうよ、コルテスさん。そのマスケット銃は飾りじゃないよね?
ECL-04<ガンダルヴァ・G>の弾丸を【誘導弾】に切り替えて射撃、回避されても時間差で着弾するように仕掛けるよ。
回避された場合は【誘導弾】が着弾する間、上空で待機している衛星砲オプティカル・デヴァスター・カノンの砲撃でビームの嵐をお見舞いするよ。
完全な視界外からの攻撃は予想できないんじゃないかな?
ユーベルコードは対象の死角から攻撃する魔斧、魔剣、魔槍の順番で放つよ
相手が慢心しているいまなら死角からの斬撃は通るはず
イヴ・シュプリーム
心情:コルテス星人……本当に異星人なのかしら……?
だとしたら……あの性格は異星人に対しての風評被害になりかねないわね……
戦術:弾込めの隙を狙い<魔導レーザー>にて【先制攻撃】し、攻撃を妨害
念のため<日傘>による【盾受け、オーラ防御】も使用
「ところで聞くけど……貴方、3分前は何をしていたの……?」
<魔眼>を介しての<魔法:精神感応>による【全力魔法、精神攻撃】を平行して発動
狙うはコルテスを一時的に重度の逆行性健忘にすること
「どうせ忘れてしまうだろうけど……宇宙にただ一人の……惑星イーオスの『魔導士』の魔法……味わうといいわ……」
最後に選択UCを発動させ『太陽』をコルテスめがけ【念動力】で投げます
「コルテス星人……本当に異星人なのかしら……?」
イヴ・シュプリーム(f13592)は懐疑的な視線をコルテスへと向ける。
「だとしたら……あの性格は異星人に対しての風評被害になりかねないわね……」
「何がコルテス星人だよふざけやがって……」
理不尽!!その一方で神羅・アマミ(f00889)はコルテスの前に立ち、初っ端からお門違いの文句をぶつける!!
「お主どー考えてもエセ外人喋りする顔じゃろーが!!『ハーイ!コルテスデース!猟兵のミナサン、コニチワー!』の一言も言えねーのか……?」
「お前は何を言っているんだ……?下等生物の考えることは理解できんな……」
「まだボクたちをそうやって見下すつもり?」
銃声。七那原・エクル(f07720)のECL-04<ガンダルヴァ・G>が打ち出した弾丸がコルテスを掠めて飛んだ。
「慢心は身を滅ぼしちゃうよ、コルテスさん。そのマスケット銃は飾りじゃないよね?」
「ふん……後悔するなよ、小僧。この私に銃で挑むなど」
「……いいよ、やってみせようじゃないか」
エクルがガンダルヴァを向ける。その合間にコルテスはマスケットへ装填を開始した。これまでの猟兵たちとの交錯で、コルテスは往年の戦いの勘を取り戻しつつある。正面からの撃ち合いともなれば、コルテスに大きく分があるだろう。
「じゃが、そうは問屋が卸さぬとゆーものじゃ!」
「ええ……。実力を、出し切れぬ、うちに……」
故に、早期の決着をつけるべくしてアマミとイヴが仕掛ける。アマミは反重力装置を駆動し出力を上昇。と、っ。玉砂利の地面を蹴立てれば急加速して瞬く間にコルテスの懐へ入る。
「この、下等生物の幼体が……!」
咄嗟の反撃に出ようとするコルテスの指先を光が灼いた。イヴの放った魔力変換式レーザーによる射撃である。
「この私にそんなものが通用するとでも……」
「おー!断然思うとるわ!しかも失望と共に妾の怒りは今激しく燃え上がっておる!」
飛び込んだアマミは理不尽な怒りとともに光を放つ!【結髪】!反重力装置の生み出す余剰のエネルギーを変換したフォトン光子の塊だ。
「貴様……!そんなものをどうする……」
「貴様にブチ込んでやるんじゃよーッ!」
アマミはそれを撃ち出した!コルテスは回避動作を取るも、アマミの狙いは別にある。放たれたフォトンブラストが狙ったのはコルテスの持つマスケットである!
「なに……ッ!」
暴発!半端に込められていた内部の弾丸がフォトン光子に引火し、マスケットが爆ぜた!アマミはそれを確認しながら後退!
「おのれ……こうなれば突撃戦だ!私の騎馬突撃の腕前を……」
「ねえ」
反撃に転じようとするコルテスの側面から声がかけられる。――イヴだ。
視線を向けたコルテスのその瞳を覗き込むようにしながら、イヴは問いかける。
「ところで聞くけど……貴方、3分前は何をしていたの……?」
「は?貴様、一体何を言って――」
そこまで口を開いたところで、コルテスは思考の中の空白を認識する。――精神感応。イヴの魔眼による干渉だ。対魔術的防御の概念を持たぬ精神的無防備なコルテスに対し、それは素直に突き刺さった。
「思い出せない……でしょう」
「か、下等生物!こ、この、この私に何を……」
「そろそろこっちも気にしてほしいな!」
咆哮!ガンダルヴァの砲身が音を立てて弾丸を吐き出す!動揺しながらもコルテスは蛇神を蹴立てて回避機動!火線を躱し、憎悪と焦燥の入り混じった視線をエクルへ向ける!
「いまお前と戦ってるのは、ボクなんだからね!」
更にエクルは新たに武具を構え、次々に投擲!魔斧が、魔剣が、魔槍が乱れ舞う!【Auferat omnia】!
「ぐッ……!ナめるなよ、この私をォッ!!」
しかしコルテスも一筋縄ではいかない強力な敵だ。『死角からの攻撃』や『不意打ち』は既に経験している。精神感応によって大きく精神を乱され動揺しながらも、襲いくる武具をマスケットの残骸で迎撃してみせた!
「下等生物の幼体どもが……!この私をどこまで愚弄すれば……ヌアッ!?」
だが更に追撃!コルテスの悪罵を遮るように、頭上から光が降り注ぎコルテスの至近で爆ぜる!オプティカルデヴァスターカノン。エクルの扱う自律型の機動砲台だ。上方、即ち敵の死角に配された衛星砲の支援砲火である!
「な、なんだ、なんなのだ……!なんなのだ、お前たちは!こ、こんな訳の分からぬ攻撃を次から次へと……!お前たちは、何なのだ!!」
空より来る光に身を灼かれながら、コルテスは叫ぶ!
「ワハハ!いー顔をしとる!そのツラが見たかった!」
煽るアマミ!
「私は……宇宙にただ一人の……惑星イーオスの『魔導士』……」
イヴは静かに答えながら、その手の中へと魔力を収束させてゆく。その力は光となり、光は大きく膨れ上がって激しく輝きを放つ。
「どうせ忘れてしまうだろうけど……この魔法……味わうといいわ……」
【掌中ニ顕現スル太陽】。恒星もかくや、というほどに強まった魔力光が、コルテスへと向けて迸った。
「な、なんだ、これは――」
戸惑う猶予もありはしない。爆轟。
星の輝きを思わせる光の奔流がコルテスを飲み込みながら爆ぜ、爆発する。
「……やった、かしら……」
「やったかな?」
「うーん。わかっとるが一応妾も言っとくか……やったか!」
「ヌオオオオオオオ――――ッ!!!」
しかして光がおさまったとき、そこには満身創痍でありながらも未だ倒れぬ侵略渡来人コルテスがしぶとく立つ!
「も、もう許さんぞ……!下等生物ども……!!貴様らには容赦しない……1人残らず特別に苦しめて殺してやる……!」
激憤に双眸を血走らせながら叫ぶコルテスは、しかしもはや風前の灯火でもある。
決着の時は、近い!
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
カタラ・プレケス
アドリブ歓迎
……別に虐殺に関しては人の歴史と受け入れるよ
でもね、星を殺そうとしたからには
星霊たる僕が全霊をもって殺し尽くそう
「霊峰富士の神格をここに」
【開花・木花咲耶姫】発動
神社の木材から大量の枝を『咲かせて』陽動と竜の拘束
『天動観測』と『地動観測』を平行起動
コルテスの移動を占星術で短期予測
敵の進行方向に炎柱を蛇のように『咲かせて』移動妨害
ある程度意識を炎に向かせたら
全力の速度を『咲かせた』『天蠍縛砂』で背後から串刺し
「言葉もいらん、死に絶えろ」
スサノオ・アルマ
太陽神ケツァルコアトルか
なんだかかわいそうだね
でも
オブリビオンじゃしょうがないね
ぼくは太陽神スサノオ
さあ、はじめよっか
※ ※ ※
鳥居をくぐり、参道の中央を歩きながらコルテスへ接近し声を掛けます
そしていかにも真正面から正攻法で戦うように炎による属性攻撃を仕掛けます
わかりやすい攻撃なので反撃の騎馬突撃をされるでしょう
反撃を受ける直前にユーベルコードの創世を使用
騎馬突撃を炎の世界で迎え撃ちます
狼の口で人語を話すのが不慣れなので
あまり喋らず、ひらがな多めになります
アドリブ、連携などは大歓迎
採用が難しければ遠慮なく流してください
聖護院・カプラ
侵略渡来人『コルテス星人』……私もスペースシップワールドで耳にしました。
欲に溺れ、収奪を好み、強さ故の傲慢を抱いていると。
そして同じ攻め手は通用しないと。なればここは『説得』する他ないでしょう。
私自身の存在感を説得力として放出する事で対話のテーブルに付かせるのです。
説得力のある会話を受けながら『大昔にやった騎馬突撃を思い出す』ことが果たしてできるでしょうか?
できないでしょう。できたとしても思い出そうとした内容はチグハグでありアベコベであり徳の高い内容に様変わりする筈です。
コルテス星人よ。侵略渡来人の肩書、侵略しきってしまったら只の渡来人とはなりませんか?
侵略イコール非侵略である事は明らかです!
「下等生物どもがアアアアアアアアッ!!」
苛立ちをぶつけるようにコルテスは騎乗する蛇神を叩く。蛇神から苦悶するような呻きが漏れた。
「太陽神ケツァルコアトルか。なんだかかわいそうだね」
神社の境内へと続く道。その中央を狼が歩む。参道の中央。それは神格の通り道だ。信心深き者であれば避けて歩むものであるが、彼女は堂々とその道をゆく。
スサノオ・アルマ(f16425)は太陽を司る神性だ。支配され、隷属を強要される太陽神の姿を、彼女は憐れむ。
「ぼくは太陽神スサノオ。……さあ、はじめよっか」
「なにが神だッ!ならば貴様もこのケツァルコアトルのように隷属させてやるッ!私はコンキスタドールだぞッ!!」
「征服者」
コルテスへとカタラ・プレケス(f07768)が向ける視線に込められたのは、怒りだ。
「……虐殺に関しては人の歴史と受け入れるよ」
人に歴史を紡ぐのは人だ。人は過ちも犯す。人は正しくない行いもする。それが許せるか否かは別として。
しかし、オブリビオンとして世界を滅ぼそうというのであれば、それはまったく別の話になる。
「でもね、星を殺そうとしたからには――星霊たる僕が全霊をもって殺し尽くそう」
故に、カタラは戦意を向けた。
「はい。彼の者を捨て置くことはできません」
聖護院・カプラ(f00436)もまた、静かに佇んでコルテスへと対峙する。
「侵略渡来人『コルテス星人』……私もスペースシップワールドで耳にしました。欲に溺れ、収奪を好み、強さ故の傲慢を抱いていると……」
カプラは鋭くコルテスを見据えた。
「黙れッ!妙ちきりんなブッダスタチューめ!傲慢だと?ふざけるなよ……!強者たる我らコンキスタドールが全てを得る!貴様ら下等生物は全て捧ぐ!当然の図式だろう!?何故従わない!」
狂乱するコルテスは蛇神の腹を蹴り、憤怒に歯軋りしながら走らせた。【古典的騎乗術】!
「霊峰富士の神格をここに」
【開花・木花咲耶姫】。カタラはユーベルコードを通して神格へ働きかける。
「私は桜、儚い桜。栄華を謳う短き桜」
枝が伸びる。季節外れの蕾が膨らみ、薄紅色に花が咲く。そして炎が舞った。
「スサノオ。ここに」
白炎が奔る。スサノオは変わらず参道の中央を歩みながらコルテスへと向かい炎を放った。花吹雪とともに燃える白炎がコルテスへ向けて手を伸ばすように広がる。
「こんなものでこの私を止められると思ったかア!!」
コルテスは彼を狙って伸ばされた枝と炎を躱しながら蛇神を走らせる。咆哮とともにコルテスの視線はスサノオを捉えた!
「そうだね」
「ああ、これだけで止められるとは思ってない!」
進むコルテスへ向けてカタラが指先を向ける。侵略者の眼前で更に燃え上がる火柱が咲いた!
「ぬうッ!!」
意識を散らされたコルテスは咄嗟に躱すも態勢を崩す!
「うん」
そして、そこに生じた間隙。コルテスが戸惑ったその瞬間――彼の世界は、白く塗り潰される。
「はなしを、しよう」
【創世】。
スサノオはその身を白く解した。燃え広がる炎が抱き寄せるようにコルテスを包み込む。
「はい。話を致しましょう」
その炎の中に結跏趺坐の姿勢でコルテスを待ち受けていたのは、カプラである。荘厳な躯体が炎に照らされ、ブッダめいて輝いた。
「貴様……貴様は何なのだ!」
「まずはお聞きなさい、コルテス星人。あなたはあまりにも業を積みすぎました」
カプラは結跏趺坐の姿勢のまま、凄まじい存在感の圧を放ちながら話し始める。【説得】だ!
「業だと……?馬鹿なことを。下等な生き物をどうしたところで」
「ワンインチ宇宙アメーバにもフィフティスピリットといいます」
強烈な説得力!あまりの徳高さに神性であるはずの蛇神すら怯みその場に伏す。
「いかに小さき者であれ、そこに魂が在りその存在を尊重すべしというスペースコトワザです。それは即ち、あまねく生命をリスペクトすべしという神仏の教え」
「すべてのいのちがひとしくおなじとはいえない。だけど、」
白炎が、揺らめく。
「そうだ。……何の呵責もなく世界ごと踏み躙るその邪悪さ。ここで閉ざさねばならない」
淡い薄紅色が、炎の中で咲いた。
「そしてコルテス星人よ。侵略渡来人の肩書、侵略しきってしまったら只の渡来人とはなりませんか?」
「は?なに?」
コルテスは困惑する――カプラは更に畳み掛けた。
「すべてを制圧し終えてはもはや侵略はなりません。即ち侵略イコール非侵略である事は明らかです!」
禅問答めいた不可思議な問い!!コルテスは更に困惑する!
「これ以上はもはや言葉もいらん」
その瞬間である!炎を裂き、咲く花を散らしながらカタラはコルテスの背後より現れたッ!その手に流れる砂を握る。天蠍縛砂!それは光を束ね上げた星の鎖である。カタラはその光を杭めいて鋭く尖らせ――
「死に絶えろ」
――コルテスの背へと、突き立てたッ!
「ぐ、あ……ああああああぐ、ぐおお、ッ!馬鹿な……馬鹿なァ!わ、私はコルテスだぞ……!?コンキスタドール、征服者!神をも隷属させる、私は……!」
「あなたも哀れな存在です。コルテス星人」
南無。炎の中に倒れ伏し、もがきながら血を吐き出すコルテスに向けて、カプラは合掌する。
コルテスには既に立ち上がる力も残されてはいなかった。これまでの交錯においてコルテスに累積されたダメージはあまりにも致命的だ。致死量などとうに超えている。
「……」
蛇神は静かに唸ると、そのままスサノオの炎の中に横たわった。その意を汲んでか、白炎はケツァルコアトルを抱くように包み、炎の中へと還す。
「ああ、ああああああ……、わ、私の、私の栄光、が……」
「そんなものははじめからない。そのまま滅べ、侵略者」
――そうして戦いは決着し、侵略渡来人コルテスは骸の海へと還る。
白炎が消える頃、戦場となった厳島神社には季節外れの桜吹雪が乱れ舞い、戦いの痕を覆い隠すように降り積もっていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴