エンパイアウォー㉔~正々堂々と外堀を埋めろ〜
「皆さま、上田城の奪還お疲れ様でした。……ところで、ちょっとした相談があるのですが聞いて行かれませんか?」
そう言って頭を上げたルウ・アイゼルネ(マイペースな仲介役・f11945)の表情は真剣そのものだった。
上田城から撤退した上杉軍がそのまま関ヶ原に向けて軍勢を動かしているのは、現地で動きを見ていた猟兵達にとっては周知の事実である。
その軍勢と討伐したオブリビオンの数が越後で確認された上杉軍のオブリビオンの総数とほぼ変わりないことが判明した……というのがルウが最初に出した情報だった。
「元々上杉家の本城であった春日山城は堅城で有名な城でありますが、信長軍蜂起と同時に上杉謙信軍の手に落ちています。この隙をつけば、奪還出来るかもしれません」
春日山城を攻略する事ができれば上杉軍に大きな打撃を与えるだけでなく、武田二十四将を倒した時に得た『第六天魔軍将図』のような、信長軍に関する重要な情報を手に入れる事が出来る可能性も考えられる。
「ただ、相手の本陣であり我々の最終目的地はあくまでも島原・安土城です。上杉謙信さえ倒せば上杉軍は勝手に瓦解するでしょうし、春日山城は島原とは真逆の方向にありますし、ひたすら西に向かうのが今の最善手ではあります。しかし……」
そこでルウは言葉を切る。そしてしばらく迷った挙句、意を決したように口を開いた。
「上杉謙信が『儀式魔術【Q】』の存在を知っていた。そして『信長達はグリモアを知らぬ。安倍晴明でさえ【Q】は知らぬ』という言葉が正しければ織田信長とは別に上杉謙信と繋がっている何者かがいることになります。……ひょっとしたらこの戦争は織田信長との戦いだけで終わらない、そんな気がしているんです」
目先の勝利か、不穏な謎の解明か。
猟兵達の手に重い判断が委ねられた。
平岡祐樹
不穏な空気が漂う中、エンパイアウォー・城攻め2ndラウンド突入です、平岡祐樹です。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
「エンパイアウォー㉔」とつく依頼が1つ成功する事で、春日山城の攻略度が5%づつ進み、攻略度が100%になると、春日山城を制圧する事が出来ます。
調査は制圧後にしか行えませんので、まずは目前に迫る留守番役のオブリビオンを叩き出しましょう!
第1章 集団戦
『剛鬼武童衆』
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POW : 極武技・相撲
【敵の防具を打ち砕くほどの強烈な突っ張り】が命中した対象に対し、高威力高命中の【背骨折りの抱擁と、脳天から落とす投げ技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 極武技・空手
【視線】を向けた対象に、【一瞬で間合いを詰め、拳・蹴りの百連打】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 極武技・柔術
【四肢と首を同時に極める関節技】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カナ・リーアス
【心情】うわー!なんか日本男児っぽい子達がいっぱいいるんだよー!でも悪いけどみんなこの城から出てってもらうんだよー!
【作戦】仲間と協力。もし一人なら何体かを倒す、また何体かにダメージを与えて重傷になったら退散って感じで行くんだよー!さすがに一人でこの数を相手にするのはきっついんだよー!
敵の攻撃は【怪力】、【見切り】、衝撃破で対処。そして【挑発】(お尻ペンペン)で敵を寄せ集めてからの【だまし討ち】&【2回攻撃】のヒップドロップをくらわせるんだよー!!
もし私1人で戦ってた場合は機を見て【ダッシュ】で退散するんだよー!仲間がいれば最後まで戦うんだよー!
【アドリブ・絡みOK】
デュナ・ヴァーシャ
軍神とやら、一体なにを隠しているのか……ふむ。なかなかに興味深い。
それを確かめるためにも、ここは叩き潰させて貰うぞ、童よ。
無論、敵が相撲で挑んでくると言うのなら、こちらも当然相撲で答えよう。その鍛えた肉体、女神たる我に存分に見せるが良い。
まずは真っ向勝負の突っ張り合戦、天力の張り手で相手の身体を打つ。強烈な打撃で体勢を崩せば、次撃には繋げまい。相手の張り手もこの剛健なる胸で受け止め、弾き返してやろう。
組めぬと苛立てば、こちらから四つに組んでやる。相撲は組みあってから、だろう? まあこの肉体は少々刺激が強いかもしれんがな。
全力の寄りを仕掛けて圧倒し、最後は圧殺してやるとしよう。
「軍神とやら、一体なにを隠しているのか……ふむ。なかなかに興味深い。それを確かめるためにも、ここは叩き潰させて貰うぞ、童よ」
瓦で彩られた城壁に現れたデュナ・ヴァーシャ(極躰の女神・f16786)は目を細めながら下で繰り広げられている言い争いを眺めていた。
「うわー! なんか日本男児っぽい子達がいっぱいいるんだよー! でも悪いけどみんなこの城から出てってもらうんだよー!」
正々堂々と真正面から入ってきたカナ・リーアス(鬼の元気っ娘・f04987)の一方的な宣言に、偶然演習帰りで集まっていた羅刹達は憤る。
「ふざけるな! 僕たちは謙信様からここを守るように言われたんだ!」
「そうはいかないんだよー! 今はここは家光が持っているお城なんだよー! だからすぐに出て行って欲しいんだよー!」
「ふざけるな、謙信様のご子息から奪って勝手にここの主人面しているのはお前ら徳川の方だ! みんなやるぞ!」
「応!」
「おいおい、日本男児たる者が、集団で女子をいたぶるのか?」
そして全員の意思を固めてカナへ突撃しようとした所で後ろから声をかけられる。
「くそっ、後ろにもいっ……⁉︎」
その声と内容に羅刹達の動きが鈍ったところを見逃さず、カナは先頭にいた羅刹の頭を踏んづけるとそのまま空に跳んで、空中で体勢を整えた。
『お尻でドーン! なんだよー!』
小さなお尻が羅刹とぶつかったとは思えない衝撃による振動が春日山城を襲う。
不幸にもその一撃をもろに食らった羅刹の体は変な形に折り曲げられ、周りにいた羅刹達も吹き飛ばされた。
「くそっ……お前ら、今こそ修練の成果を見せる時だ! みんな、かかれー!」
「そっちの思う通りにやると思うんじゃないよー!」
顔を歪ませながら起き上がった羅刹から次々とカナやデュナに向かって突進していく。
その直線的な動きをカナが素早いステップで避けて距離を取る中、デュナは真正面から受け止めようと構えた。
「相撲で挑んでくると言うのなら、こちらも当然相撲で答えよう。その鍛えた肉体、女神たる我に存分に見せるが良い」
「どすこーい!」
『特別に見せてやろう。神の肉体とはいかなるものであるかを』
お互いの張り手が衝突し合う。そこから羅刹は手数を増やしていき、どこか見極めるために手を抜いているように見えるデュナの張り手を躱して一撃を的確に与えてくる。
「ぐぬーっ!」
そしてそのまま服を掴んで鯖折りを仕掛けようとするが、あまりの体格差に羅刹はデュナの胸に顔を埋める体勢になってしまった。
「相撲は組みあってから、だろう? まあこの肉体は少々刺激が強いかもしれんがな」
デュナは色んな意味で顔を真っ赤にさせる羅刹の褌を掴むと一気に寄り切る形で足を宙に浮かせ、羅刹の体をそのまま持ち上げた。
「死ぬ前に神の抱擁されたのだ、光栄に思え」
そして逆に羅刹の体を鯖折りにすると羅刹は白目を剥きながら痙攣してデュナの服から手を離して消滅した。
「はっはー、追いつけるもんなら追いついてみろー!」
一方、追いつけずに疲れが見え始めた羅刹達に向かってお尻を叩きながら下まぶたを指で引き下げて挑発するカナに羅刹達は憤怒で顔を真っ赤にしていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
巫代居・門
薙ぎ倒せばいい、か。
俺にはこれくらい、単純なのがお似合い……ってわけでもねえか。
地力が足りねえ……。
まあ、足りねえって嘆いたって足手纏いが酷くなるだけだろ。
一つ任せるぞ。
UC『忌縫爪』で薙刀に封じた怪異の力を借りる。
【破魔】と【呪詛】を織り混ぜて、【激痛耐性】で耐えながら【カウンター】。
攻撃を受けて返す、後の後の闘い。
極められて、どうしても振り払えないなら多少俺が傷付こうが構わない。【呪詛耐性】【激痛耐性】で自分ごと攻撃して抜け出してやる。
どうやら、随分と情報通みたいだ。俺ごときじゃあ敵わないかもしれねえが、精々てこずってくれやがれ。
……こいつの爪は中々だろ。
アドリブ歓迎
「俺にはこれくらい、単純なのがお似合い……ってわけでもねえか。地力が足りねえ……まあ、足りねえって嘆いたって足手纏いが酷くなるだけだろ」
ため息をつきながら一人ツッコミを重ねる巫代居・門(ふとっちょ根暗マンサー・f20963)は複雑に入り組んだ春日山城の中を歩いていた。
「くそっ……どこに行ったあのクソガキ!」
そんな門の前に、カナを見失った羅刹が苛立ちながら現れた。
「あっ、侵入者……!」
出会い頭の新手に羅刹は慌てて構えるがそれよりも薙刀を入った時から準備していた門の方が早かった。
「一つ任せるぞ。『どうせ、俺が振ってもまともに当たんねえ』」
そう呟くと先ほどまでののんびりとしていた動きから一転して、俊敏な動きを見せる門は無言で目の前の羅刹を刺しにかかる。
脇腹を薙刀で裂かれた羅刹は痛みに顔を歪ませながらも門を捕まえようと腰を低くして動く。
そして掴みかかろうとするが、門の腕とは別に現れた破魔と呪詛の爪にその手を遮られてしまう。
「何かを憑依させたか……! 小癪な!」
薙刀や爪から当たらないように振る舞っていた羅刹だったが、ラチがあかないと判断したのか一気に距離を詰めてくる。
そうして全身に切り傷を増やしながら門の四肢と首を同時に極める関節技を完成させた。
羅刹の体から流された気により、門の体から薙刀に宿る怪異が引き離され、意識が戻る。
その瞬間に全身に走った激痛と息苦しさに門は眉間に皺を寄せた。
「あの野郎、痛い物を俺に押し付けてきやがった……!」
門は体を身じろぎして拘束を解こうとするが、がっちり決まってしまった物を解く技量は門の中には無かった。
「ああ、くそ……」
どうしても振り払えないなら多少傷付こうが構わない。
なぜなら極めている間この羅刹は他の所を見回ることが出来ず、外れた瞬間にもう一度怪異を叩き起こして襲わせることが自分には出来る。
そう思いながら門は意識を手放さないことに注力して抵抗し続けた。
苦戦
🔵🔴🔴
ユーフィ・バウム
格闘家相手とは、腕が鳴りますね
私も蛮人の拳でお相手いたしましょう
正面から向かい【ダッシュ】で一気に間合いを詰める
相手の初撃に細心の注意を払い、
【野生の勘】で攻撃を感じ取り【見切り】避け、
体勢を泳がせる
隙のできたところで、【怪力】を活かし【力溜め】た
《トランスクラッシュ》!
オーラを纏ったお尻を痛烈に食らわせ、【吹き飛ばし】て
他の敵にぶつけましょう
ふふ、押し出されたのはあなたのほうですね
さぁ、次の相手はどなたですかっ?
以後も【グラップル】を中心とした格闘で挑みます
敵の攻撃でUC以外は、【オーラ防御】でしっかり受け止め。
【カウンター】で【鎧砕き】の《トランスクラッシュ》を見舞い
数を減らしていきますね
「うわっ、どんだけ潜り込んでるんだ⁉︎」
「お、いましたね。格闘家相手とは、腕が鳴りますね。私も蛮人の拳でお相手いたしましょう」
同時刻、走る羅刹の前に突然現れたユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)は指の骨を鳴らしながら笑みを浮かべた。
「はっけよーい……のこった!」
動揺する羅刹に向かってユーフィは正面から一気に間合いを詰める。
カウンターパンチ狙いで掴みにかかってきた羅刹の動きを野生の勘で感じ取ったユーフィは直前で体を動かして避け、羅刹の体を泳がせる。
『鍛えられた肉体を、めいっぱい叩き込みますっ!』
そしてツッパリの代わりにお尻で羅刹の体を突き飛ばすべく跳んだ。
「二回も似たような攻撃を、食らうか!」
しかし咄嗟に振り返った羅刹は体を捻らせてその一撃を避けた。
「うわっ!」
尻餅をついてしまったユーフィに向けて羅刹は勝ち誇ったように胸を張った。
「この勝負、俺の勝ちだ!」
「…………相撲ならそうでしょう」
ユーフィは立ち上がると、お尻についた砂を手で払った。
「しかし、これは相撲ではなく格闘技です! スリーカウントが入るまでは終わりませんよ!」
「え、はっけよーいのこったって言ったじゃん⁉︎」
「それはあなたのスタイルに合わせての言葉です!」
再び距離を詰めるとユーフィは羅刹の腕を掴んで地面に向けて投げる。
「しまった……っ!」
受け身を取らずに地面に叩きつけられた羅刹が短い悲鳴をあげる中、手を離したユーフィはすぐ近くにある狭間に足をかけると壁を蹴って跳び立つ。
そして大の字に広げた肉体で羅刹を押し潰した。
「さぁ、次の相手はどなたですかっ?」
完全に下敷きになった羅刹がのびたのを確認してから、ユーフィは次の相手を探しに走り出した。
苦戦
🔵🔴🔴
リューイン・ランサード
魔軍将に豊臣秀吉の名が無いのが気になっていたんですよね~。
上杉は織田や徳川とは敵対したけど、豊臣とは終始友好的だったし、
ここを制圧すれば手掛かり出てくるかな?
1対1の場合には格闘戦に応じる。
突っ張りは絶対に避けないとダメですね<汗>。
【第六感、見切り】で躱し、躱しきれない時は翼を広げ、【空中戦】も加えて頭上に回避。
そのまま落下する勢いで、UC:震龍波を発動。
拳を相手の顔面に打ち込んで倒します。
多数で襲ってくる場合は【空中戦、見切り、第六感】で空中に退避し、【雷の属性攻撃、全力魔法、高速詠唱、範囲攻撃】による極大の雷を落として纏めて倒します。
関節技に対しては竜の尾で相手の首を絞めて脱出する。
「第六天魔軍将図」の内容が公になった時、多くの猟兵はこう思った。
「織田家の人間が少なすぎる」と。
リューイン・ランサード(今はまだ何者でもない・f13950)は名を連ねていない彼らが魔軍将ではない別の立場で暗躍しているのではないか、考えていた。
「上杉は織田や徳川とは敵対したけど、豊臣とは終始友好的だったし、ここを制圧すれば手掛かり出てくるかな?」
現在覇権を握っている徳川家をも傘下に置いていた、農民から国のトップにまで一代で駆け上がった下剋上の第一人者、豊臣秀吉。
あまりに成長が急激すぎたことと自分のためだけに力を使い過ぎた結果、後継に人材という名の財産を残せず「豊臣氏」の治世を非常に短いものにしてしまったものの、その実力は推して知るべし、と言ったところである。
そんな実力者が、いるならいる、いないならいないと確定できる情報を求めてリューインは登城した。
「侵入者、ここは通さないぞ!」
出くわした羅刹がその場で四股を踏んで、細い道を塞ぐ。
「……どうしても通ることは出来ませんか?」
「通すわけがないよ! 大人しく吹き飛べ!」
なるべく戦いたくないリューインの問いかけを一刀両断した羅刹はそのまま前進してくる。
リューインは放たれた発勁を背中の翼で空へ飛んで避けると、距離を十分に取ってから一気に落下していった。
『世界に遍在するマナよ、全てを破砕する波と化し、僕の拳に宿れ』
勢いがついた魔力で創造した超振動を纏わせた拳が羅刹のおでこに直撃し、その波動が両のこめかみから生えた角の根元を砕き、地面に落とした。
角を失い、頭部を陥没させた羅刹は後ろにフラフラと下がってから倒れ、消失した。
「さて、あとは……あっちの方向でしたっけ」
避けた時についでに城の全景を見た時、羅刹が集まっていたように見えた方向に極大の雷を落としておく。
少しだけ焦げ臭い匂いが風に乗って香ってくるのを感じつつ、リューインは奥へと進んでいった。
成功
🔵🔵🔴
真白・白夜
真っ向勝負が得意な相手ですか
ですが、敵の土俵に上がる気はありませんが!
人格を残忍な方に交代して戦闘を開始します
『楽しもうぜぇ…殺し合いをよぉ!』
敵の空手を【オーラ防御】で防ぐと同時に、オルタナティブ・ダブルを使用して、あいつに【だまし討ち】させる!
防御を崩されても【残像】で回避、できなければ【激痛耐性】で耐えてやるぜ!
『出て来い!ただし、俺の足は引っ張んなよ!』
「もちろん!」
僕は、ハンドガン・改で【暗殺】を狙い、仕留めきれなければ、【スナイパー クイックドロウ】で攻撃を続行します
俺は、拷問具で拘束して、【串刺し 傷口をえぐる】でダメージを与えて、【毒使い マヒ攻撃】で苦しめてやるぜ!
『楽しもうぜぇ…殺し合いをよぉ!』
普段の口振りからはかけ離れた、乱暴な口振りで真白・白夜(多重人格者のサイキッカー・f10864)はどんどん春日山城の奥にまで攻め入っていた。
「くそっ、誰かあいつを止めろ!」
すでに何人も同胞がやられているとあって、オブリビオン達の注意は前方から走ってくる白夜に向けられていた。
「通してたまるか! うらららららら!」
前に飛び出した羅刹が一瞬で間合いを詰め、拳や蹴りを白夜に浴びせる。
白夜はとっさにオーラフィールドを展開してその一撃を食い止めるが、反撃して来ないことをいいことに羅刹はさらに追撃をかける。
するとその背後に白いフードを被った少年が現れ、後頭部に銃口を向けた。乾いた音がすると同時にオーラフィールドに赤い鮮血が飛び、羅刹はうつ伏せに倒れていった。
「その調子で後も頼むぞ」
「もちろん!」
新たに生成された肉体に宿った表人格の白夜に裏人格の白夜は真顔で声をかける。表人格の白夜は笑ってみせると振り返って素早く引き金を引いた。
展開される弾幕とオブリビオン達の間を縫うように裏人格の白夜が走り抜け、いつのまにか手にしていた紐を思いっ切り引っ張る。
すると張り巡らされていた紐が一気に巻き取られ、近くにいたオブリビオン達は全て天井に吊り上げられた。
「さぁ、お前らの主人が誰と会っていたのか、聞かせてもらおうじゃないか」
「し、知らない! 僕達には信長と会ってくるとしか!」
「本当か?」
白夜は足を拘束されて、逆さに吊り上げられた羅刹の脇腹にナイフを突き立てる。激痛に悲鳴を上げながら必死に首を振って否定する羅刹の様子は本当だと感じ取った白夜は諦めて次に当たることにした。
「お、おい! 正直に答えたぞ! この拘束をさっさと解け!」
「誰が情報を吐いたら解放するって言いましたか? ……それと、もうそろそろ時間です」
すると先ほどまで喚いていた羅刹の口に何かが込み上げてくる。我慢した末に吐かれたのは真っ赤な大量の血だった。
一転して言葉を発することも出来ず、呼吸する空気音だけが辛うじて聞こえるだけになった羅刹から興味を失ったように視線を外した2人の白夜は次の犠牲者に歩み寄っていった。
成功
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クラウン・アンダーウッド
アドリブ歓迎
戦いは楽しまなくちゃ!盛り上がっていこうじゃないか♪
複数の応援特化型人形による◆楽器演奏で周囲の味方を◆鼓舞する。
肉弾戦は不得意でね。ボクらの得意のダンスを披露しようじゃないか♪
UCを使用すると10体のからくり人形達が投げナイフを手に主人を切りつけ血のように吹き出す炎をその身に纏い、主人と共に◆空中戦◆空中浮遊で空中を踊るように移動しつつ攻撃を開始する。人形から受けた傷はヤドリガミの特性で癒す。
主人は敵の◆情報収集を行い弱点や動き・位置を掌握する。攻撃は◆第六感で回避し、人形共々◆オーラ防御で強化した衣服で身を飾り、多少の欠損は地獄の炎で補うことで異常なタフさを見せつける。
「戦いは楽しまなくちゃ!盛り上がっていこうじゃないか♪」
クラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)の後をついて行くようにラッパやチューバなどの金管楽器を持った道化師の人形達は演奏しながら行進していた。
その大音量の演奏につられて、近くを巡回していた羅刹達が大慌てでクラウンの周りに集まってきた。
『さぁ、パーティーの始まりだ!!』
クラウンの指に繋がれていた操り人形達の目が赤く光り、片手に持っていたナイフで自分達を繋ぐ糸を切る。
そして振り向きざまにクラウンの体を切り刻んだ。
「な、なんだ⁉︎ 仲間割れを起こしてるぞ!」
羅刹達が唖然としながら見守る中、血だらけになったクラウンはシルクハットのつばを掴んで深く被り直す。するとクラウンの傷ついた体、人形達のナイフや返り血を浴びた胴体から青い炎が噴き出した。
「……肉弾戦は不得意でね。ボクらの得意のダンスを披露しようじゃないか♪」
クラウンが両腕を広げると同時に、人形達が一斉に羅刹達に飛びかかる。
勇ましい軍歌が演奏される中、人形達はクラウンが短い時間で分析した情報を元に、羅刹が放つ攻撃を受け流しながら炎を纏ったナイフで切り刻む。
一度触れれば火傷をし、二度触れれば火がつき、三度触れれば命の灯火を消し去る人形の攻撃に羅刹達は追い詰められて行く。
「人形に構うな、そこの傷だらけの主人をやれ!」
人形を殴っても何も事態が好転しないことを悟った羅刹のリーダー格が叫ぶ。
人形の攻撃を避けた羅刹が身を翻し、クラウンの元へ飛び込むともう一度自分達が磨き上げた技術を叩き込もうとした。
しかしクラウンはその動きを涼しい顔で避け、当たったとしても全く顔色を変えずに受け止める。
「な、なんで折れないんだ!」
「さあ、なんででしょうね?」
受け止めた拳を握り取られた羅刹が正面に立つクラウンの姿を見た瞬間、重大なことに気付いた。
炎の下にあるはずの、人形に切られた傷が跡形もなく消えていることに。
「気づかれたようですね、でももう手遅れです♪」
クラウンの体についていた炎が手を伝って羅刹の体に燃え移る。
あまりの熱さに羅刹が断末魔を上げる中、クラウンはガラ空きになった胴体に容赦なく蹴りを入れて突き飛ばした。
成功
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