エンパイアウォー㉒~和菓子忍法破れたり?
「風魔忍法隕石落としの阻止、お疲れ様でしたの」
労う葛折・菖蒲(多重人格者の探索者・f18540)によると、猟兵達が素早く件の忍法を阻止できたことで、徳川家の忍びである『服部忍軍』が、風魔小太郎に仕える風魔忍軍の拠点を突き止めることに成功したと言う。
「服部忍軍はこの機を活かすべく、風魔の拠点襲撃に動き始めている様ですの」
風魔忍軍相手の忍術合戦に勝てるよう備え、勝利も間違いないモノと思えた。
「……もっとも、それは相手が風魔忍軍のみなら、のお話ですのよね」
風魔の拠点の中には、忍軍以外の強力なオブリビオン集団が残っている場所もあり、菖蒲がわざわざ説明をしている理由もそこに起因する。
「予知の結果、これからお話する拠点にもオブビリオン集団が存在することがわかりましたの」
だが、件の拠点を攻める服部忍軍はオブビリオンまでをも相手にしなくてはならないことは想定していない。
「このまま襲撃すれば逆に壊滅させられてしまうのは必至。そこで皆さんには拠点を襲撃する服部忍軍に同行して問題のオブビリオン達を撃破していただきたいですの」
忍軍同士は猟兵達がオブビリオン達と戦い始めれば、猟兵やオブビリオン達とは別に忍術合戦を行う。
「皆さんはオブビリオン達との戦闘に集中していただければ充分ですけれど」
忍軍の戦いに助勢してはいけないという決まりはない。もちろん助勢はするとしてもオブビリオンとの戦いで余裕があればと言うことになるであろうが。
「尚、問題の拠点に潜んでいるオブビリオンは真っ白でもふもふな鳥の妖怪の様ですの」
放置すれば忍術合戦のさ中に拠点内で目を覚まし、空腹から服部忍軍へと襲い掛かるだろうとのこと。
「服部忍軍側の使用予定の忍術が和菓子忍法と言うモノなのも拙かったのかもしれませんわね」
詳細は不明だが、名前からして空腹のオブビリオンがまっしぐらに向かって行きそうではある。
「戦いにおいて情報は重要、忍びと言えばその情報面での活動を担っていると相場が決まっていますわ」
風魔忍軍の拠点を落とせたなら、それが今後の戦いへ優位に働くかもしれない。
「皆さんよろしくお願いしますわね」
菖蒲はぺこりと頭を下げたのであった。
聖山 葵
なんだか急に甘味が欲しくなりました。
それはさておき、今回は忍法合戦をする味方忍軍のため、オブビリオン達を撃破するお話となっております。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 集団戦
『まっしろピヨすけ』
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POW : 超もふもふもーど
全身を【膨らませてめちゃくちゃモフモフな状態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : もふもふあたっく
【もふもふ体当たり】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : もふもふソルジャーズ
レベル×1体の、【額】に1と刻印された戦闘用【ミニまっしろピヨすけ】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
イラスト:Miyu
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
火土金水・明
「なるほど、『まっしろピヨすけ』。是非とももふもふを・・・、じゃなくてサムライエンパイアの世界を守るために倒さないと。」
【WIZ】で攻撃です。攻撃は【フェイント】を掛けつつ【先制攻撃】で【高速詠唱】した【破魔】の【属性攻撃】の【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『まっしろピヨすけ』さん達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「せめて一匹ぐらい、もふもふしたかった。」
『まっしろピヨすけ』を倒せたら、服部忍軍の手助けをします。
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
山梨・玄信
まさか、本物の忍術と一緒に戦えるとはのう…ところで、和菓子忍法って何じゃ?
【POWを使用】
忍者同士の戦いなら、先ずは挨拶からじゃ。
そして、徐に服を脱いで褌一丁になるぞい。
攻撃は落ち着いて見切りと第六感で躱し、死角からの攻撃はオーラでガードするのじゃ。
気の放出を主な攻撃手段で攻めて行くぞい。
敵が超モフモフモードに入ったら、誕生日に不意に目覚めた新しいUCで真っ向勝負じゃ。強風でモフモフを吹き飛ばしてやるぞい。
余裕あれば、UCで風魔忍者も脱衣させるのじゃ。
「どうも、まっしろピヨすけさん。山梨玄信です」
「忍法、来たれ!脱衣の国より来りし者じゃ!」
「協力感謝じゃ、名も知らぬ人よ」
アドリブ歓迎じゃ!
カーニンヒェン・ボーゲン
加勢したいものですが、
その前に空腹の一見可愛らしい先客どのらにご満足いただかねば。
と、いうことでしょうか?
それは気合いを入れておもてなしさせていただかねば。
UC:手足らに人型を取らせ、甘味を持たせて害のない場所まで誘導させましょう。
幸いにもこのジジイめ、常にアイテム:甘七を持ち歩いております故、これを活用しましょう。
無論、気合いを入れて手作り致しましたぞ。
和菓子のほうが馴染みであれば、カステラや金平糖もご用意があります。
砕いたナッツやチョコの蒸しパンも一興です。
さて。忍軍のお邪魔にならぬ場所まで手引きができたなら、
召し上がっていただきましょうか。
ご満足いただけなければ、手足と共に武力行使を…。
草野・千秋
風魔忍軍の拠点が突き止められましたようで
服部忍軍さん達のおかげですね
ですがまだ油断は大敵、油断こそ大敵なのです
まっしろピヨ助……見た目はかわいくても
侮る気持ちは微塵もない!
行くぞ!ダムナーティオー推して参る!
戦闘前にUCを発動
仲間をかばう事も考えて防御力をアップさせておく
勇気をもってしてこの戦いに挑む
戦闘序盤は2回攻撃とスナイパーと範囲攻撃をメインに当てていく
敵体力がある程度削れたら全線に出て接近戦に挑む
怪力パンチキックをお見舞いしてやるぞ
敵の攻撃は第六感でかわして
避けられない場合武器受け、盾受け、激痛耐性で耐える
仲間の皆さんが攻撃されそうならかばう
痛みに耐えて笑ってこそヒーロー!
高柳・零
WIZ
さあ玄信、脱衣だヌギ!ヌギカル☆玄信に変身だヌギ!
「和菓子忍法を見るためにも、早くやっつけるヌギよ」
見切りで敵の動きを読んで、盾受けと武器受けで味方を守り、オーラで自分を守ります。
2回攻撃メインで攻めて、飛んだら衝撃波で撃ちます。
ミニまっしろピヨすけを呼んだら指10本全てを使って指差し、まとめて天からの光で倒します。
「ヌギヌギランドの妖精はいざという時のために、謎の光も出せるヌギ!」
ヌギカル☆玄信の新UCを見た時は、思わず素に戻ります。
「え!あの人実在したんですか⁉︎」
オブリビオンを倒したら、和菓子忍法を見つつ、掃討戦を手伝います。
アドリブ歓迎ヌギ!
備傘・剱
…なぁ、このオブリビオンは一体、どんな過去からやってきたんだ?
動物会話できるから、ちょっと、聞いてみる…
うん、無駄なのは解ってる
数いて、曲がりなりにも鳥(…だよな?)なんだから、空を飛ぶ事を想定してワイヤーワークスで薙ぎ払って蹴散らすぜ
体当たりや、戦闘用ピヨすけに対しては、オーラ防御を集中させたフォトンガントレットで受け止めてやる
で、空中にいる奴、こちらに向かう奴を一匹づつ、各個撃破していこう
雷獣駆、発動
まとめて相手すれば手ごわいが、数を減らせば、弱くなるのは自明の理って奴だぜ
にしても、これも忍軍の一員とは…
忍者の定義、間違ってないか?
甘い物、美味そうだよなぁ…
アドリブ・絡み・好きにしてくれ
「まさか、本物の忍術と一緒に戦えるとはのう……」
服部忍軍と同行しつつ山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)はポツリとつぶやいた。音もなく進む忍者の一団を視界に収め、進みつつ思う、こんな機会があるとは思わなかったと。
「けれど風魔忍軍の拠点が突き止められたのも、その服部忍軍さん達のおかげですし」
結果として風魔忍軍の拠点を制圧する機会が到来した。感謝を込めた視線を並走する忍者たちに贈りつつも草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)は視線を戻すと欠片も気を抜くことなく前を見据える。
「ですがまだ油断は大敵、油断こそ大敵なのです」
やがてたどり着くであろう拠点には風魔忍軍だけでなくオブビリオンも存在すると聞いていた。
「……ところで、和菓子忍法って何じゃ?」
玄信が疑問を口にしたのは、だからこそであろうか。戦いになれば、説明する余裕も服部忍軍の面々には無いだろう。
「それは――」
何か言いかけたのは、一人の忍び。
「そろそろの筈です、ご注意を」
だが、今まで完全に無言だった別の忍者の一人が唐突に口を開き、前方に注意を引き戻された猟兵たちは認めた。一見すればボロボロになった山寺を視界の中へと。
「僕は負けられないんですよ、僕を信じてくれた人の為に!」
すぐさま千秋は己の正義の心を持って自分を強化し。
「お出ましですね」
山寺を囲む塀の内側からいくつもの人影が飛び出してきたのは、火土金水・明(人間のウィザード・f01561)の視線が向けられた直後のこと。
「「ぴよーっ」」
同時に本堂の扉を吹き飛ばさんばかりの勢いで開けて現れたのは、真っ白でもふもふな鳥の妖怪達であった。
「……なぁ、このオブリビオンは一体、どんな過去からやってきたんだ?」
「なるほど、『まっしろピヨすけ』。是非とももふもふを……、じゃなくてサムライエンパイアの世界を守るために倒さないと」
誰かに答えを求めるように疑問を備傘・剱(絶路・f01759)が口にする一方で、欲望の透けて見えるような独り言に続いて明が詠唱を始め。
「さあ玄信、脱衣だヌギ! ヌギカル☆玄信に変身だヌギ!」
すかさず盟友の方を振り返った高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は語尾にヌギを付け促す。今の零はヌギカル☆玄信の相棒である脱衣の国の妖精なのだ。
「どうも、まっしろピヨすけさん。山梨玄信です」
もっとも、玄信は服に手すらかけず、オブリビオンを前に両手を合わせて一礼していたが。
「忍者同士の戦いなら、先ずは挨拶からじゃからな」
ただ、玄信の相手は忍者ではなく鳥の妖怪であり。
「なぁ、お前ら」
「ぴょー!」
動物会話できるからという理由で剱も会話を試みようとするも、空腹状態のオブビリオン達は聞く耳を持たず。
「うん、無駄なのは解ってた」
意思疎通できたとしても、甘味寄越せ以外のなにものにもならなかったであろう鳴き声を剱が聞く中、明の詠唱は完成する。
「我、求めるは、冷たき力」
「「びょ?!」」
玄信の挨拶と声をかけた剱をある意味フェイントにし、放たれた魔法の矢がもふもふオブビリオンたち目掛けて降り注いだ。
「挨拶――」
「問題ない、アイサツ前のアンブッシュは一度だけ認められておる!」
何か言いたげな零へ弁解めいたことを口にしつつ今度こそ玄信は衣服に手をかけた。
「「ぴょーっ!」」
だが、オブビリオン達は玄信の言い分に納得できなかったらしい。あるいは、単にお腹が減って気が立っているのか。
「まっしろピヨ助……見た目はかわいくても侮る気持ちは微塵もない! 行くぞ! ダムナーティオー推して参る!」
突っ込んでくる鳥のオブビリオンことまっしろピヨすけを見据え、千秋がordinistabesの銃口を向ける。
「和菓子忍法を見るためにも、早くやっつけるヌギよ」
気を取り直した零も脱衣の国の妖精というキャラを続けながら武器を構え。
「和菓子忍法、大福目潰し」
服部忍軍側から実際大福にしか見えない何かが塀の側の忍者たちへと投擲され、直撃に至る前に爆発した大福が粉をまき散らしたのは、この直後。早速忍術合戦も始まったらしい。
「あちらも始まったようでございますな。加勢したいものですが」
服部忍軍の方をカーニンヒェン・ボーゲン(或いは一介のジジイ・f05393)が見たのは一度だけ。
「その前に空腹の一見可愛らしい先客どのらにご満足いただかねば。と、いうことでしょうか?」
「ぴよーっ」
肯定するように敵意満載でオブビリオンが鳴く。
「それでは気合いを入れておもてなしさせていただかねば。汝ら我を救いたもうか」
詠唱し、カーニンヒェンが召喚したのは、複数のトランスフォームユニオン型バイク。
「幸いにもこのジジイめ、常に持ち歩いているものがございましてな」
「「ぴょ?!」」
取り出した七種の甘味を人型に変じさせたバイク達に持たせれば、クッキーやキャンディ、マドレーヌにビスケットなどの甘い匂いへオブビリオン達は一斉に反応する。
「無論、気合いを入れて手作り致しましたぞ」
どうやって手に入れたのかと問えば、カーニンヒェンはそう答えただろうが、お菓子を目にしてしまった時点でもふもふ達はもう他のものなど目に入っていなかった。ただひたすらカーニンヒェンの召喚した手足らを追いかけ始め。
「さて。ここまでいらっしゃったなら、忍軍のお邪魔にならぬでしょう」
作戦勝ちとでも言うべきだろうか。忍術合戦をする両忍軍から充分引き離したところで、カーニンヒェンは召し上がっていただきましょうかと召喚した者達に持たせたお菓子をオブビリオン達へと振る舞った。
「「ぴょー!」」
まっしろピヨすけ達は歓喜した。同時に奪い合う勢いで甘味を食べ始め。
「甘い物、美味そうだよなぁ……」
むさぼる様を見て、剱は呟く。
「和菓子のほうが馴染みであれば、カステラや金平糖もご用意があります。砕いたナッツやチョコの蒸しパンも一興です」
一方で、口に合わないもしくは足りないと見なせばカーニンヒェンがお菓子を追加し。
「「ぴょ、すぴぴぴ……」」
やがて満腹になったオブビリオン達はこてんと横になると寝息を立て始めた。
「……寝たのう」
「……寝たヌギね」
無防備すぎる有様を玄信と零は並んで眺め。
「はっ、この状態なら少しぐらいもふもふしても――」
大丈夫なのではないでしょうかと明は思い至るが、相手はオブビリオン。
「忍法、来たれ! 脱衣の国より来りし者じゃ!」
「わたくしの力が必要なのですね。わかりました。玄信、わたくしも戦いましょう。さぁ、共に正義をなすのです!」
「え! あの人実在したんですか?!」
脱衣を代償に現れた神々しい女性の幻影の姿に零は思わず素に戻って画面の中の目を見開き。
「まっしろピヨ助、僕は謝らない! お前を倒さなくては誰かが傷つくことになるんだ!」
千秋は手にしたordinistabesを撃つ。
「「びょ」」
寝て居たオブビリオンが悲鳴を上げるが、それは始まりに過ぎない。
「まともにぶつかれば手ごわいが、無抵抗なら、な。これでいいのかって気もするが」
この好機を逃す理由などない。剱も空を飛ばれることを想定して手に持っていたワイヤーワークスをそのままにまだ眠っている個体も多いまっしろピヨすけ達へ殴りかかる。
「「ぴょーっ」」
「協力感謝じゃ、名も知らぬ人よ」
視界に入るのは、神々しい女性の起こす風に羽毛を吹き飛ばされつつ転がるオブビリオンと感謝の言葉をかける玄信。
「ヌギヌギランドの妖精はいざという時のために、謎の光も出せるヌギ! 天よ邪なる力を封じたまえ」
「「びょびょーっ」」
零も指さしたオブビリオン達を天から降る光で焼き。
「ぴょ」
「曲がりなりにも鳥なんだから、そりゃ飛ぶよな」
目を覚まし飛びあがろうとするまっしろピヨすけへ剱がワイヤーワークスを投げつけて撃ち落とす。
「にしても、これも忍軍の一員とは……忍者の定義、間違ってないか?」
力尽きたもふもふを見やり首を傾げるが、それはそれ。
「畳み、かけるっ!」
寝て居るところを不意打ちされたオブビリオン達が消耗したと見なした千秋は、銃火器をしまうともふもふの群れの中に踊りこんでいた。
「ダムナーティオーパァァァンチ!」
「びょべ」
繰り出された拳がボロボロだったまっしろピヨすけを吹き飛ばしながら躯の海へと還し。
「ぴょー!」
「はっ」
「ぴょばっ」
パンチを放ったばかりの千秋へと体当たりを仕掛けてきた別の個体を玄信が気の放出で撃ち落とす。
「ご満足はいただけたようでしたが――」
眠らせたとしてもオブビリオン達はやがて目を覚まし、空腹になって誰かを襲う。躯の海に還すことこそ最適解なのであろう。カーニンヒェンも召喚したトランスフォームユニオン型バイク達と共に後世へと加わり。
「和菓子忍法、大福粉塵爆破」
「風遁、薙風槌」
この間も忍術合戦は続いていた。まき散らされた大福の粉が一気に燃焼して爆発を巻き起こすと、それを纏めて無形の風の槌が吹き飛ばし。
「せめて一匹ぐらい、もふもふしたかった」
「な」
悲し気な明の声を耳にした風魔忍軍の忍びの一人が振り返る。
「まっしろピヨすけ達が?!」
「いつの間に?!」
つられて振り返った風魔忍軍の面々に走る動揺。
「大丈夫ですか?」
その一方で、千秋は服部忍軍を風の槌の余波から庇うように立って問いかけていた。
(「仲間の皆さんが攻撃されそうならかばう、痛みに耐えて笑ってこそヒーロー!」)
「っ、忝い」
我に返った服部忍軍の中から上がる声に笑顔で頷いて千秋が視線を戻すと。
「「のわぁぁぁっ」」
風魔忍軍の忍び装束が宙に舞っていた。
「さぁ、脱ぐのです」
玄信の召喚した女性が着衣を吹き飛ばす程激しい風で攻撃した結果であった。
「私達も」
「ご加勢いたしましょう」
「忝い」
明とカーニンヒェンの声に同じ言葉を絞り出しつつ服部忍軍の忍びは勝利を確信しつつ前を見た。降り注ぐ魔法の矢と合体して突撃したトランスフォームユニオン型バイクによって風魔忍軍が壊滅したのは、その直後のことであった。
大成功
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