エンパイアウォー㉒~にんにんにゃんにゃん
島原の『魔空安土城』、そしてそこに居るサムライエンパイアのオブリビオン・フォーミュラ『織田信長』を目指し、進軍する徳川幕府軍。
その道中には様々な苦難が予知されていたが。
「風魔忍法隕石落としは阻止することができた」
まずは猟兵達の戦果を九瀬・夏梅(白鷺は塵土の穢れを禁ぜず・f06453)は告げる。
他の苦難への対応も進んでいるところではあるが。
その中で、苦難を素早く阻止したことによる動きがあった。
「徳川家の忍びである服部忍軍が、風魔忍軍の拠点を突き止めることに成功してね。
襲撃作戦が決行される」
風魔忍軍とは、オブリビオン・風魔小太郎に仕える忍軍で。
織田信長軍の情報収集に貢献していると思われる者達だ。
ここを崩せば、相手方の情報力が減少し、作戦行動に影響を及ぼせるだろう。
それを狙い、服部忍軍が動いているのだが。
「風馬忍軍の拠点の中には、オブリビオンの集団が残っているところもあってね。
服部忍軍は風馬忍軍そのものに後れを取ることはないが、そこにオブリビオンが介入してくると話がひっくり返っちまう。
そこで、対オブリビオン戦力として猟兵に支援要請があったわけだ」
とある拠点を襲撃する服部忍軍に同行し、そこにいるオブリビオンの集団を倒す。
そうすれば、風馬忍軍は、服部忍軍だけで十分に倒せるはずだ。
「向かう拠点に居るオブリビオンは『猫又』だ。
忍びのように身軽だが、ノリも軽い相手だねぇ」
最後に、予知した敵の情報を猟兵達に示してから。
夏梅はにっと笑ってみせた。
「行っといで、猟兵忍軍」
佐和
こんにちは。サワです。
尾の短い猫は猫又になったらどうなるのでしょう。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
服部忍軍と同行して、風馬忍軍の拠点を襲いますが、戦う相手はオブリビオン『猫又』となります。
余裕があれば服部忍軍の手助けもできますが、あくまで倒すのは『猫又』です。
何だか『猫又』はちょっと忍びっぽく振舞って遊んでいるようです。
それでは、忍び猫を、どうぞ。
第1章 集団戦
『猫又』
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POW : バリバリ引っ掻くニャ
【両手の鋭い爪による引っ掻き攻撃】が命中した対象を切断する。
SPD : 猫の本領発揮なのニャ
【両手を地に付ける】事で【四足の型・高速戦闘モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : これが猫又の妖術なのニャ
レベル×1個の【鬼火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
イラスト:風鈴
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
街道から少し外れた木々の中。
山中と呼ぶにはまだ浅い場所に風魔忍軍の拠点の拠点の1つはあった。
木に紛れ、服部忍軍はその場所へと接近し。
程なくして。
爆発音が。剣撃音が。
そこかしこで聞こえてくる。
襲撃が始まったのだ。
忍軍同士の実力はほぼ同格。
ゆえに、奇襲という先手を取った服部忍軍が優勢に戦っていたけれども。
「敵襲ニャ。戦闘ニャ」
「猫又忍軍も出撃ニャ」
そこに、オブリビオン『猫又』の群れが現れる。
猫又達は、風魔忍軍へ加勢すべく動き出し。
「……任せるぞ、猟兵殿」
それを猟兵達が迎え撃った。
コトト・スターチス
ねこだいすきなコトトですっ
ですが、オブリビオンならしっかり倒します
かくごしてくださいっ!
あいてがねこならこっちもねこです!
『ねこへんしん』で一気にしょうぶをかけます!
(黒猫耳尻尾と天使の翼が生える)
聖天使猫モードになったら、敵の鬼火の動きを【見切り】ながら、飛翔して回避します
たくさん飛んできても、弾幕ならゲームで慣れてますよっ!
敵が炎を合体させてきたら、逆にチャンスとみて最大加速で炎を振り切り、背面に回り込んでメイスでがつんと【気絶攻撃】します!
気絶により一時的にでも無力化して攻相手の攻撃回数を減らし、他の方々が戦いやすくなるように動きます
余裕があれば回復支援も行いますね
辻ヒーラーですからっ!
「わあっ。ねこですっ」
飛び出してきた猫耳猫足猫尻尾な少女を見て、コトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)は青い瞳を輝かせた。
ちりりん、と髪や服についた鈴を鳴らしてこちらへ向かって来る少女の猫尻尾は二又に分かれていて、歳を経た猫が変じたと言われる妖怪・猫又であることを伝えてくる。
とはいえ、猫は猫。
水着姿に猫耳をつけるくらい猫好きなコトトは、猫又の姿に単純に喜んでいた。
その声を聞き留めたのか、猫又の1匹がぴくりと耳を動かすと、コトトへと振り向く。
「ねこだいすきなコトトですっ」
視線を受けたコトトは、はいっ、と小麦色の手を挙げるようにして名乗った。
「ですが、オブリビオンならしっかり倒します。
かくごしてくださいっ!」
「覚悟するのはそっちニャ!」
挨拶から続く宣言に、猫又が爪を立ててコトトへと詰め寄ってくる。
近づいて来る大好きな猫に、コトトはにっこりと笑うと。
「へんしんっ! 聖天使猫モードですにゃー!」
声と共に、コトトの背に純白の光の翼が生えた。
神聖なる天使の姿。コトトの真の姿だ。
さらに、金色の髪の間から黒色の猫耳が生え、スカートから黒猫尻尾が覗き揺れる。
……水着姿にだけじゃありませんでしたね。
「さあ、行くですにゃー!」
コトトは手にしたメイスを構えると、ふわりと宙に浮き、猫又へと飛び向かう。
逆に猫又は足を止め、メイスの一撃を避けてから。
「ええと、何だったっけニャ? 名前を教えてもらったニャけど……
あ、そうニャ! 火遁の術ニャ!」
ぶつぶつ呟いてから叫んだその周囲に、無数の鬼火が現れた。
「弾幕ならゲームで慣れてますよっ!」
だがコトトは、飛び来る鬼火をあっさり見切り、翼の光を煌めかせながら回避する。
右へ左へ、上へ下へ。
まるで猫が玩具と戯れるかのように軽やかに。
「むむ。数で捉えられニャいなら……大きさで勝負ニャ!」
それを見た猫又は、鬼火を操り集めると、大きな鬼火を作り出した。
これなら回避し辛かろうと、意気揚々と投げ放つけれども。
「チャンスですっ!」
逆にコトトはスピードを上げると鬼炎を振り切って。
そのまま猫又の背後を取ると、振り向きかけた猫頭をメイスで殴った。
がつん!
「うニャ~」
何だかファンシーな黄色い星を周囲に幾つも散らしながら、ふらふらと身体を揺らした猫又は、そのまま気絶して倒れ込む。
「ニャニャ!? 何をするニャ!」
すぐに他の猫又が顛末に気付いてコトトに向かってくるけれども。
コトトは光の翼を広げて空へと舞い上がり、メイスを掲げて見せた。
途端に広がる癒しの光は、コトトだけでなく、近くの風魔忍軍へも降り注ぐ。
「余裕かニャ!」
むっとした顔で鬼火を生み出す猫又を見下ろして。
「だって、ぼくは辻ヒーラーですからっ!」
にっこり笑った聖天使は、メイスを胸元に引き寄せるとぎゅっと握り締め、また鬼火の間を飛び回っていった。
大成功
🔵🔵🔵
銅・加々美
今回は、忍び達の援護で、
オブリビオンの相手をすれば良いんだね。
そして相手は猫又か。
なら、凶鼠を使おうか。
猫と言えば、素早く動く鼠を見て、
本能から狩ろうとするのではないかな?
時間と共に、倍々に増えて行く鼠だ、
存分に遊んでくれると思うよ。
まぁ、下手に触ると痒くなるけど、敵にそれを言う必要な無いか。
鼠に注意をひかれている隙に、
ボクも近付いて、殴り掛かろう。
グラップルを中心に、
フェイントをまじえて
怪力と鎧砕きの一撃を当てて行こうか。
敵から攻撃を受けたら、
見切りと第六感で回避を試みるか、
オーラ防御やカウンターで受け流そう。
「相手は猫又か……」
風魔忍軍に混じる少女達を見て、銅・加々美(典外魔鏡・f12883)は呟いた。
ぴこぴこ動く猫耳を。ふらふら揺れる二又の猫尻尾を。
肉球も見える四肢を、眺めて。
「なら、凶鼠を使おうか」
ふっと落とした加々美の視線の先に、5寸ほどの大きさの鼠が1匹現れた。
「これは、凶鼠の怪異譚。数の力は恐ろしいってお話さ」
語る間に鼠は2匹に増え。
4匹に。8匹に。16匹に。
時間が経つごとに、鼠はどんどんと数を増していく。
そして、ちょろちょろと動き出した鼠達に、猫又が次々と振り返った。
「猫又といえど猫だからね。
本能から狩ろうとするのではないかな?」
加々美が口元に微笑を浮かべると。
「鼠ニャ!」
「鼠は捕まえなきゃニャ!」
その思惑通りに、猫又達は風馬忍軍から離れ、鼠へと飛びかかってくる。
「存分に遊んでくれると思うよ」
ちょろちょろ逃げ回る間にも、鼠の増殖は止まらずに。
1匹を追っていたと思ったら、2匹に、4匹に、8匹にと増えていく。
そう、この鼠はただの鼠ではなく、加々美が召喚した化け鼠の霊。
化け猫たる猫又が、化け鼠を追いかける。
ある意味正しい気がする光景です。
しかし、化け鼠の牙には猛毒があり。爪には麻痺毒があり。
そして何より。
「まぁ、下手に触ると痒くなるけど……」
「何ニャ!? 何だか痒いニャ!?」
「ノミは嫌ニャー!」
ふわっふわな体毛には痒みを与える効果がある。
鼠を追いかけながらも身体の変化に戸惑う猫又達の注意が散漫になったのを見て。
加々美はすっと猫又との間を詰める。
ガントレットに覆われた腕を振るえば、その拳はあっさりと猫又を殴り倒した。
「よ、よくもやったニャ!」
身体を掻いていた別の猫又が、加々美の攻撃に気付くと、鬼火を生み出す。
1つ。2つ。4つ。8つ。
鼠の霊に対抗するかのように増えていく鬼火は、一斉に加々美へ飛び来るけれど。
何となくの感覚でするりと避け。
避けきれぬものはオーラで防御しながら、三つ編みを靡かせて猫又に肉薄し。
咄嗟に構えられた手を取り、そのまま腕の関節を極めると抑え込んだ。
「痛いニャー!」
逆の手でバシバシ地面を叩きながら暴れる猫又。
しかし、加々美の組み技が猫又を逃すことはなく。
そこに、先ほどまで猫又に追いかけられていた鼠達が集まってくる。
「さあ、存分に遊んでもらうといいよ」
「え? ……ええっ!?」
腕を組み取られ、何とか顔だけを持ち上げた猫又が見たのは。
口元だけは穏やかに微笑んで見せる加々美と。
前脚を上げて麻痺毒の爪を、口を開けて猛毒の牙を見せる、鼠達だった。
「うニャー!!」
大成功
🔵🔵🔵
政木・葛葉
なーるほど、忍者のつもりなんだね?じゃああたしも忍者ごっこでお相手しよっかな。
……戦争中だけど、たまには洒落も要るでしょ!
【地形の利用】で身を潜めて接近してから不意をうち、先手をとって襲撃するよ。
「火遁、狐火の術!」
……なんちゃって。
【フォックスファイア】を拡散、猫又を出来るだけいっぱい燃やすよ。
不意をうたないと同系統の妖術で迎え撃たれるから、仕掛けるまでは慎重にね。
「風遁の術!」
風の【属性攻撃】【全力魔法】で風を起こして火に風を送って火力を高められるか試すよ。相手にとっては逆風で攻めにくくなるはずさ!立ち消えさせないように火と風を調整するよ。
「ふっふっふっ。ついにコレの出番が来たニャ」
そう言って含み笑う猫又の手に光るのは、角指とも呼ばれる手鉤で。
「猫又忍者の力、見せてやるニャ」
もう1人の猫又は、爪に手裏剣を引っ掛けていた。
……のだが。
元々鋭い爪があるのに、爪のような手鉤をつけるとか。
どう見ても繊細な扱いが出来なそうなぷにぷに肉球の手で手裏剣とか。
何だか意味ない気がしなくもなくて。
「なーるほど、忍者のつもりなんだね?」
つもり、と繰り返し、政木・葛葉(ひとひら溢れし伝説の紙片・f21008)は頷いた。
「じゃああたしも忍者ごっこでお相手しよっかな。
……戦争中だけど、たまには洒落も要るでしょ!」
呟きながらも葛葉はそっと周囲の木に身を隠していて。
気付かぬまま近づいて来た2人の猫又の不意を突いた。
「火遁、狐火の術!」
その言葉と共に生み出されたのは、数多くの狐火。
(「……なんちゃって」)
もちろん忍術ではない。
髪色と同じ琥珀色の耳が示す通り妖狐である葛葉のユーベルコードだ。
「ニャニャニャ!?」
拡散する狐火に、2人の猫又は囲まれ襲われ。
ぶんぶんと手を振るうちに、その一方の手から手鉤が落ちる。
「くっ。お返しニャ!」
もう一方は、手裏剣を投げて反撃を試みるけれども。
真っ直ぐ飛ばない上に、へろへろと途中で地面に落ちていった。
ただでさえ狙い通り飛ばすのが難しい手裏剣。
ぷにぷにの手では尚の事、シュッシュッとカッコよくはいかない模様です。
「……もー、面倒だニャ!」
猫又もやっとそれを悟ったようで。
手鉤と手裏剣とを投げ捨てると、その周囲に鬼火を生み出す。
狐火と鬼火。
似た炎は、だが1人と2人では数の差が出て。
「こっちはさらに風遁の術!」
しかし、そこに葛葉は、魔法で風を起こした。
葛葉から生み出された風は、葛葉の狐火を乗せて飛び。
猫又達には逆風となって、鬼火を押し返していく。
「忍術だろうと魔法だろうと、要は使い方だよ」
狐火が立ち消えないよう風を調整しながら、葛葉は紫の瞳で微笑んだ。
「猫又忍軍は、まだまだ修行が足りないようだね」
成功
🔵🔵🔴
黒鵺・瑞樹
アレンジ連携可
猫又って多分遊んでるつもりなんだろうな、あいつらは。
猫だし、猫だしな。うん、猫だもの。
でも「っぽく遊んでる」奴らに遅れをとるわけにはいかんよな。
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流。
【存在感】を消し【目立たない】ように物陰に隠れながら移動、【奇襲】【暗殺】のUC剣刃一閃で攻撃。
さらに動きの制限を狙って【マヒ攻撃】、かつ【傷口をえぐる】でダメージ増を狙う。
相手の物理攻撃は【第六感】【見切り】で回避。
回避しきれなものは黒鵺で【武器受け】からの【カウンター】を叩き込む。
喰らったら【気合い】と【激痛耐性】でこらえる。
「多分遊んでるつもりなんだろうな、あいつらは」
取り落とされた手鉤や、投げ捨てられた手裏剣を見て、黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)は苦笑する。
真面目にやる気がないからこそ、扱いきれず。
思い通りにならないからと、すぐに放り出す。
「猫だし、猫だしな。うん、猫だもの」
その気紛れっぷりは確かにそうだと納得を見せながらも。
「でも、『っぽく遊んでる』奴らに遅れをとるわけにはいかんよな」
口の端に小さく笑みを浮かべ、瑞樹は物影に隠れながら猫又達に接近していった。
その動きは猫又よりも格段に忍者っぽい隠形術。
右手に、かつて御神鏡から譲られた打刀の胡を持ち。
左手に、本体でもある黒い刃の大振りなナイフを掲げ。
目立たず静かに距離を縮めていく。
「うニャ? 何かそこで動いた気が……」
1人がふと、瑞樹へと振り返りかけた、刹那。
剣刃一閃、瑞樹は猫又へ奇襲をかけた。
胡の刃が煌めき、不意をつかれた猫又は深く切り裂かれ。
「……っ、お返しニャ! バリバリするニャ!」
何とか痛みに耐えながら猫又は鋭い爪を振り下ろした。
だが精彩を欠いた一撃は見切るに易く。
あっさりと左手の黒鵺で受け止めると、動きを止められた猫又へと、今度はカウンター気味に胡を振るう。
鋭く閃いた刃は、猫又を斬り伏せ、その姿を消した。
「よくもやったニャ!」
それを見た別の1匹が、爪を振り回して瑞樹に迫る。
連続する生来の手鉤を、だが瑞樹は軽く見切って避け続け。
「それで、その爪はどんな忍術なんだ?」
「ふぇっ!? そ、それは……」
ふと思いついて問いかけると、猫又が目を見開いた。
両手を、そこに輝く爪を見下ろして、ええとええと、と慌ててから。
「そうニャ! 忍法・引っ掻き攻撃ニャ!」
やっと絞り出された答えは、忍法ってつけておけば何でも忍術になるだろう的な、適当すぎるもので。
せめてもう少し『っぽいもの』ならよかったのに、と肩を竦めた瑞樹は。
無言のままで胡を振り抜いた。
成功
🔵🔵🔴
虎熊・月霞
猫ねぇ――汁物にしても良いし、お肉もさっぱりしてておいしいんだよねぇ。
……いや、流石に食べないよぉ?そもそも人型のオブリビオンだしぃ?いくら何でも……ジュルリ。
【POW】
とりあえず服部忍軍から注意を引き付けておいた方がいいかなぁ?
狗尾草でも振ってじゃらす、とか?またたび大量に持ち込んで投げつけるとかでも行けそうだよねぇ。
まぁでも、見つけ次第首を斬り飛ばしちゃえばいっかぁ……そういえば猫は九つの命を持ってるって言うけど実際どーなんだろ?試してみよっか!
……やっぱりお肉少し持って帰っちゃダメ?(チラッ
アレンジ、共闘可
「猫ねぇ……」
猫又を眺めた虎熊・月霞(電紫幻霧・f00285)は、にこーっと笑った。
「とりあえず服部忍軍から注意を引き付けておいた方がいいよねぇ?
狗尾草でも振ってじゃらす、とか?
またたび大量に持ち込んで投げつけるとかでも行けそうだよねぇ」
戦場にありながらもどこかゆったりした雰囲気で、月霞はぼんやりした紫色の瞳で辺りを見回す。
残念ながら、木々の間に通称『ねこじゃらし』やそれに類する植物は生えておらず。
都合よくまたたびの木があったりもしなかったので。
仕方なく月霞は童子切・鬼血を抜いた。
刃渡りだけで4尺もある野太刀を手に、気だるげに猫又達の只中へと飛び込むと。
自身を中心とした円を描くように、雷刃を振り放つ。
大振りな刃を前に、猫又達に深い傷が刻まれていった。
「それにしても……猫ねぇ……」
負傷を庇いながらもこちらに相対してくる猫又達を見回し。
月霞は改めて、敵意たっぷりに睨み据えてくる視線を受け、にこーっと笑う。
「汁物にしても良いし、お肉もさっぱりしてておいしいんだよねぇ」
「ニャニャ!?」
予想外な方向からの評価に、思わず猫又達が後ずさった。
「……いや、流石に食べないよぉ? そもそも人型のオブリビオンだしぃ?
いくら何でも……じゅるり」
「ニャー!?」
口の端からこぼれそうな涎が、月霞から説得力を根こそぎ奪っていきます。
あはー、と笑って見せながら、冗談冗談、と月霞はぱたぱた手を振って。
「……そういえば猫は九つの命を持ってるって言うけど実際どーなんだろ?」
今度は違う方向から、でもやっぱり猫又達にとっては物騒なことを言い出す。
鋭い爪を構え、緊張を走らせる猫又へと。
「試してみよっか!」
月霞はそれまでの怠惰さから一転、素早く間を詰めた。
「雷鳴去りて月を見よ……」
怪力を以って振り回されるのは、伊吹雷切流、弐ノ太刀。
野太刀が描いた大円の中を紫電が走り抜け、そして猫又達を斬り伏せていく。
ばたりばたりと次々に、地へ伏していく猫又。
最後の力を振り絞って何とか顔だけを上げると、それをゆったりと見下ろして、紫色の瞳がにこーっと笑っていた。
「……やっぱりお肉少し持って帰っちゃダメ?」
「ぎニャー!」
響き渡る悲鳴。
猫又達の最期は……語らずにおこうかと思う。
大成功
🔵🔵🔵