エンパイアウォー⑤~聖なる獣が愛した花
徳川幕府は全国の商人から兵糧などの補給物資を購入しようとした。しかし、補給物資の値段が天井知らずに高騰していると言うのだ。
これは、大悪災『日野富子』の買い占めによるものである。
ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)はこのように説明を続ける。
「大悪災『日野富子』の買い占めが続けば、予定される規模の幕府軍を動員する事ができないんだよ。補給物資が無ければ、どうにもならないもんね」
この買い占めに対抗するには、徳川埋蔵金を探し出し、それを使うしかないと言うことだ。
そこで、徳川家に伝えられた『徳川埋蔵金の地図』を借り受け、徳川の埋蔵金を手に入れるのが今回の仕事である。
ただし地図に示された場所に向かうだけでは、埋蔵金を得ることはできない。
「神君家康公が埋蔵金の盗掘を防ぐために残したという『謎』があるんだよ。この謎を解くことができれば、埋蔵金も手に入るよね。みんな、謎を解いて埋蔵金を探し出してきて!」
そう言って、ルビナは徳川埋蔵金の地図を取り出す。
「この地図に書かれているのは、とても古い社みたいだね。とにかく、現場に行ってみて。そして、謎を解き明かして埋蔵金を手に入れてきてね」
こう言って、ルビナはぺこりと頭を下げた。
●聖なる獣が愛した花
猟兵たちは年代を感じる社までたどり着いた。
社の中には頑丈な扉が設置されており、その上に碑文が掲げられている。
この碑文こそ、神君家康公の提示した謎に違いない。猟兵たちは、さっそく碑文を読み上げた。
古き時、朱雀、玄武、白虎、青龍の四兄弟がいた。
彼らはそれぞれ菖蒲、山茶花、桜、柳の花を愛していたと言う。
玄武が愛するは桜の花。
長男は山茶花を愛した。
白虎が愛する花は柳ではない。
四兄弟の末席、四男は朱雀である。彼が愛する花は菖蒲ではない。
『問い:では三男である青龍の愛した花は何であろうか』
この問いに答えることができれば、埋蔵金への扉が開かれるであろう。
猟兵たちは、早速碑文の謎に挑むことにした。
陵かなめ
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
⑤徳川埋蔵金探索に行きましょう。
プレイングには、必ず『謎の答え』を記入してください。謎を推理するシーンや正解を思いつくシーン、または埋蔵金を発見した時の反応をプレイングで頂けますと嬉しいです。
オープニングが公開された時点からプレイングを受け付けますので、よろしくお願いします。
それでは、プレイングをお待ちしております。
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
👑3
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天御鏡・百々
【回答:菖蒲】
兵糧が無くば行軍は成り立たぬ
この一大事を解決するため
我も知恵を絞るとしよう
さて、この類いの謎かけは表を書いてみるとわかりやすいのだが……
ふむ。先ずは玄武が何男かを考えるのが良さそうだな
三男四男は青龍朱雀であるため長男か次男となるが
長男は山茶花を愛したとあるので
桜を愛する玄武は次男だな
そうすると、残る長男も白虎に決まる
うむ、これで見えたな
残るは青龍、朱雀と愛する花の組み合わせのみ
朱雀の愛する花が菖蒲では無いならば、残る柳に決まるわけだ
そうすると……青龍が愛するのは菖蒲の花だな
白虎 長男 山茶花
玄武 次男 桜
青龍 三男 菖蒲
朱雀 四男 柳
●神鏡のヤドリガミ
●アドリブ歓迎
亜儀流野・珠
花か!この兄弟は好みが分かれているんだな?
全員の好みが違うなら他の者が愛した花を除外し絞り込めるな。
当然何番目の兄弟かも被らん!となると全てを満たすのは…
朱雀(四男)は柳、
玄武(次男)は桜、
白虎(長男)は山茶花、
青龍(三男)は菖蒲、となる。
よって問いの答えは菖蒲だ!さあ開け扉よ!
開いたなら急ぎ埋蔵金を運び出そう。
こうしている間にも買い占めは進んでいるだろうしな!まったく花見の暇も無い!
俺は桜が好きだからな。桜の季節を平和に迎える為にも頑張るとしよう!
グァーネッツォ・リトゥルスムィス
幕府が買えない値段を買える埋蔵金ってどれだけすごいんだろう?
問題を解いて拝んでやるぜ
玄武が愛した桜は除外
三男だから長男が愛した山茶花は除外、ついでに長男は白虎
菖蒲か柳さんのどちらかだが、
朱雀は菖蒲を愛してない以上残った柳を愛したのは朱雀
もう一度整理すると
長男:白虎→山茶花
次男:玄武→桜
三男:青龍→菖蒲
四男:朱雀→柳
という訳で答えは『菖蒲』だ!
◎正解だったら
うお、まぶし!?
こ、これが埋蔵金、まだ買い占めに勝つには足りないが、このまま埋蔵金を見つけていけば十分対抗出来そうだ
焼け石に水にならなくてよかったぜ
さあ運ぶぞ!
(UCでトラックロボに変形して少しでも多く運ぼうとする)
有栖川・夏介
※アドリブ歓迎
こういった問いは、書き出して整理すれば、すぐに解けるものです。
まず、誰が長男で誰が二男なのかをハッキリさせます。
問いの中に『朱雀は四男』『青龍は三男』とあるのでここは確定…。
『長男は山茶花』を愛す、とあるから桜を愛する玄武は二男に。
必然的に、白虎が長男ということになるかな。
あとは問いから読み取れる愛する花を当てはめて……。
長男(白虎):山茶花
二男(玄武):桜
三男(青龍):菖蒲
四男(朱雀):柳
答え『菖蒲』
これでいかがですか?
(埋蔵金よりも謎を解くことを重視しているため、埋蔵金への反応は薄い)
……さて、手早く運び出しましょうか。
リンゴ・スターアップル
【WIZ】
あれれ、林檎の花は無いんだ、ざんねーん。
龍さんの好きな花を当てればいいんだね☆
んーと、三男が龍さんで、四男が鳥さんなんだよね?
じゃあ、長男さんは虎さんか亀さんだ!
あれれ?でも長男さんは山茶花で、亀さんは桜が好きだからおかしくなっちゃうね?
じゃあ、長男は虎さんで次男が亀さんだ!
残ってるのは菖蒲と柳だけど、鳥さんが菖蒲が好きじゃないなら、龍さんが好きなのが菖蒲だね!だから、菖蒲だー!
合ってたら、UCの愉快な仲間さんたちと一緒に運び出すよー!
どうか兵士さんたちが美味しいご飯食べられますように、ってお【祈り】もしとくね☆
パルピ・ペルポル
本当にあちこちにお宝隠しておいたのね…。
これだけ残せるなんてすごい人だったのねぇ。
朱雀が愛した花を特定できればあとは消去法でいけそうね。
まず問題文から菖蒲は違う。桜は玄武が愛したからこれも違う。
で、四男だから長男が愛した山茶花でもない。
残るは柳だから、朱雀が愛したのは柳ね。
そうすると残りは菖蒲、山茶花、桜になるけど。
桜は違うし、青龍は三男だから山茶花でもない。
そうなると残った『菖蒲』が青龍の愛した花になるわね。
埋蔵金見つけたら雨紡ぎの風糸と火事場のなんとやらで運ぶわよ。
ちょっとばかりくすねてもバレないかもだけれど、バレたら後が面倒だからやめておくわ。
●誰が長男で誰が二男なのか
「兵糧が無くば行軍は成り立たぬ」
そう言ってやってきたのは天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)だ。
「この一大事を解決するため、我も知恵を絞るとしよう」
「こういった問いは、書き出して整理すれば、すぐに解けるものです」
有栖川・夏介(白兎の夢はみない・f06470)は、そう言ってメモを取り出した。
この類いの謎かけは表を書いてみるとわかりやすいと、百々も頷く。
二人はさっそく考えの整理に入った。
「まず、誰が長男で誰が二男なのかをハッキリさせます」
と、言うのは夏介。
問いの中に『朱雀は四男』『青龍は三男』とあるので、三男、四男は確定している。
あとは、白虎と玄武なのだが――。
「『長男は山茶花』を愛す、とあるから桜を愛する玄武は二男になります」
そうすると、必然的に白虎が長男と言うことになる。
「ふむ。なるほど。では、我は先ずは玄武が何男かを考えてみるか」
考え方は同じだが、百々は玄武が何男かにスポットを当てて考えてみるのが良さそうだと判断した。
三男四男は青龍朱雀であるため、玄武は長男か次男であると言うことになる。
「長男は山茶花を愛したとあるので、桜を愛する玄武は次男だな」
謎が記された碑文を見る箇所は変わらない。
そうすると、必然的に残る白虎が長男となると言うわけだ。
「あとは問いから読み取れる、それぞれが愛する花を当てはめていけばいいですね」
「うむ、これで見えたな」
夏介と百々は、次に誰がどの花を愛するのかを考える。
すでに、長男は山茶花を愛する白虎、次男は桜を愛する玄武と決まったので――。
「残るは青龍、朱雀と愛する花の組み合わせのみ」
そして、残る花は、菖蒲と柳。
百々はそう言って、碑文を見た。
「朱雀の愛する花が菖蒲では無いならば、残る柳に決まるわけだ」
「つまり、謎の答えは菖蒲になりますね」
「うむ、青龍が愛するのは菖蒲の花だな」
夏介と百々はこのように結論を出した。
白虎 長男 山茶花
玄武 次男 桜
青龍 三男 菖蒲
朱雀 四男 柳
メモにはこのように整理された結論が並んでおり、問いに対する答え、すなわち『では三男である青龍の愛した花は何であろうか』は『菖蒲』となった。
●愛した花は
「あれれ、林檎の花は無いんだ」
リンゴ・スターアップル(魔法少女スターアップル・f19739)は、碑文を眺めて残念そうにそう言った。
「この兄弟は好みが分かれているんだな?」
亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は、碑文に並んだ花の名前を見比べる。
「たしかに、林檎の花は無いようだな」
「えへへ。ざんねーん。えっと、龍さんの好きな花を当てればいいんだね☆」
リンゴと珠は、碑文の謎を考え始めた。
「全員の好みが違うなら、他の者が愛した花を除外して絞り込めるな」
珠が言う。
当然ながら、兄弟の順番も被ることはない。
「んーと、三男が龍さんで、四男が鳥さんなんだよね?」
リンゴは順を追いながら絞り込んでいく。碑文には、三男、四男があらかじめ指定されていた。それなら、考えるのは長男と次男が誰であるか、だ。
「じゃあ、長男さんは虎さんか亀さんだ!」
「碑文を順当に読めばそうなるな!」
珠が力強く頷いた。
「あれれ? でも長男さんは山茶花で、亀さんは桜が好きだからおかしくなっちゃうね?」
まだ兄弟の順番が決まっていない白虎と玄武について、玄武が愛するは桜の花と指定されている。また、長男は山茶花を愛している人物であることも書かれているので、桜を愛する玄武は長男ではない。
「だよな! なら長男は?」
「長男は虎さんで次男が亀さんだ!」
嬉しそうなリンゴの声が辺りに響く。
強大の順番が決まり、桜と山茶花を愛する主も判明した。これで残る花は、菖蒲と柳。
指で順番に数えながら、リンゴが笑顔を浮かべた。
碑文には、四男の朱雀が愛しているのは菖蒲ではないとなっている。
「鳥さんが菖蒲が好きじゃないなら、龍さんが好きなのが菖蒲だね!」
「だな! 一応まとめると……」
そう言いながら、すべての条件を満たす組み合わせを珠がまとめる。
白虎(長男)は山茶花、
玄武(次男)は桜、
青龍(三男)は菖蒲、
朱雀(四男)は柳、となった。
「よって問いの答えは菖蒲だ!」
「うん!」
珠とリンゴが頷き合った。
●朱雀が愛した花、青龍が愛した花
「本当にあちこちにお宝隠しておいたのね……。これだけ残せるなんてすごい人だったのねぇ」
パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)は感心したようにそう言った。すでに発見された埋蔵金もあるらしい。
「幕府が買えない値段を買える埋蔵金ってどれだけすごいんだろうな?」
そう言うのはグァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)だ。
「問題を解いて拝んでやるぜ」
二人はしばし碑文を眺めた。
「朱雀が愛した花を特定できればあとは消去法でいけそうね」
考えていたパルピが言う。
朱雀に焦点を当てて、誰がどの花を愛していたのか絞っていくようだ。
「まず問題文から菖蒲は違う」
これは、碑文にはっきりと『朱雀が愛する花は菖蒲ではない』と書かれていることだ。また、碑文から読み取ることができるとすれば、桜は玄武が愛したからこれも違うと言えるだろう。
「それで、朱雀は四男だから長男が愛した山茶花でもない」
これで菖蒲、桜、山茶花の可能性は消えた。
「残るは柳だから、朱雀が愛したのは柳ね」
パルピは、最初に言った通り、まず朱雀の愛した花を決めたのだ。
「そうすると、問いである青龍の花の可能性があるのは、残りの菖蒲、山茶花、桜になるけど」
ここでもう一度碑文と照らし合わせてみる。
「桜は違うし、青龍は三男だから山茶花でもない、そうなると残った『菖蒲』が青龍の愛した花になるわね」
自分の導き出した結論を確認するようにパルピが言う。
「なるほど! それじゃあオレも考えてみたから、言ってみるぜ」
「うん、よろしく」
グァーネッツォも、順に謎を追いかけた。
「玄武が愛した桜は除外だな」
これは、碑文に指定されていることそのままである。
また、青龍は三男だから長男が愛した山茶花も除外して良いだろう。
「ついでに、長男は白虎だな」
ここまでで、残った花は菖蒲か柳と言うことになり……。
「朱雀は菖蒲を愛してない以上、残った柳こそが朱雀の愛する花だ!」
問いへの答えが決まる、一つ前までの結論はパルピと同じと言うことになる。
「で、もう一度整理すると……」
と言って、グァーネッツォが整理してみせたところ。
長男:白虎→山茶花
次男:玄武→桜
三男:青龍→菖蒲
四男:朱雀→柳
となった。簡潔だが、説得力のある内容だ。
「という訳で答えは『菖蒲』だ!」
その結論に異論はなく、パルピはうんうんと頷くのであった。
●解き明かした謎、そして
「問いへの答えは『菖蒲』」
謎に挑んだ猟兵たちの答えは出揃った。
扉の前で声を揃えると、どこからかカチリと鍵の開く音が聞こえてくる。
さっそく社の中の扉に手をかけてみると、扉は軽々と開いた。
そして扉の向こう側には、金銀財宝を収めた宝箱がいくつも鎮座していたのだった。
「うお、まぶし!?」
グァーネッツォが光るお宝を見て思わず声を張り上げる。
「こ、これが埋蔵金」
まだ大悪災『日野富子』の買い占めに勝つには足りないのかもしれない。だが、このまま埋蔵金を見つけていくことができれば、十分対抗できそうだと思う。
「焼け石に水にならなくてよかったぜ!」
興奮するグァーネッツォとは逆に、冷静に宝を見た夏介が皆を促す。
「……さて、手早く運び出しましょうか」
「おお! それじゃあ、トラックロボに変形するぜ!」
ユーベルコード・大地との友情合体を発動させたグァーネッツォが、トラックロボとなり運搬の役目を引き受ける。
「うむ。では我らは宝を乗せていくとしよう」
百々の掛け声で、猟兵たちが宝をトラックロボにせっせと運んだ。
「こうしている間にも買い占めは進んでいるだろうしな!」
宝を運びながら、珠は言う。まったく、花見の暇もない。
「俺は桜が好きだからな。桜の季節を平和に迎える為にも頑張るとしよう!」
「まずは、兵士さん達に美味しいご飯だよね☆」
もっと愉快な仲間達を発動させ、仲間と共に宝を運ぶリンゴ。彼女は、兵士たちが美味しいご飯を食べることができるようにと祈りをささげているようだ。
次々にトラックに運ばれる宝の箱。
これならちょっとばかりくすねてもバレないかもしれないとパルピは思う。だが、と、すぐに首を横に振った。
「だけれど、バレたら後が面倒だからやめておくわ」
そう言って、怪力を発揮して運んでいた宝箱をトラックに乗せた。
その後、猟兵たちにより、埋蔵金はすぐに幕府へと届けられたと言う。
大成功
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