2
エンパイアウォー③~上田城は本当にダメだにゃ!

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#サムライエンパイア
🔒
#戦争
🔒
#エンパイアウォー


0




 ここはサムライエンパイアの世界。武田信玄の復活を阻止したものの、信玄以外の『第六天魔軍将』達が、サムライエンパイアを征服せんと、一大攻勢をかけてきた。
 徳川家光率いる徳川幕府軍は、この国難に立ち向かう為、諸藩からの援軍もあわせ幕府軍10万を招集。
 幕府の総力をあげて織田信長の元に向かい、撃破すべく動き出しました。
 しかし、その途中の『信州上田城』周辺には、『上杉謙信』の軍勢に制圧されてしまっていた……。

「上田城はダメだにゃ!!!!!」
 いつも以上に大騒ぎなのはティットリート。何がダメなにか、語らせると長い……というか、集まる猟兵たちに何度か同じ話をしている。
 まあ、要約すると過去の関ヶ原の合戦で徳川家康の息子、秀忠が大敗北した場所なのだ。
「そこに、あの上杉謙信がいるのにゃ!」
 そんな嫌な過去がある場所に加え、相手はなんと武田信玄と何度も戦いをするも、引き分けた毘沙門天の化身を名乗る上杉謙信。ちなみに、引き分けと解釈している資料と実質的には上杉謙信勝利と解釈している資料がある。
 ともかく、先日なんとか復活を阻止した『甲斐の虎』武田信玄と同等の強さを持つかもしれない上杉謙信が相手なのだ!

「とにかく戦力を削るにゃ!」
 幸い信州上田城は小さな山城のため、オブリビオンの軍勢全てを収容する事は出来ない。
 その為、城の周囲の山岳地帯に、複数の部隊のオブリビオンが集まっている状況。なので、猟兵たちが先行し、配下のオブリビオンを倒して戦力を削ぐのが今回の目的となる。
「今回の相手は、異国の少女剣士にゃ!」
 外見は少女だが、オブリビオンにより召喚された少女のような外見をしたナニカである可能性も考えた方がいいだろう。少なくとも、その外見に気を取られる余裕は無い。このオブリビオンの一団は十体から二十体のほどの班で周囲を巡回している。
「上手に隠れれば、奇襲とか出来るかもにゃ!」
 幸い、上田城付近には隠れるような場所は山ほどある。なので、巡回し警戒しているのだろう。このオブリビオンは空中を蹴って移動したりする力もある。警戒役としては適しているのだろう。
「ともかく、敵の戦力を削って出来る限り急いで上田城を落とすのにゃ!」
 ティットリートの予想はともかく、時間に余裕は無い。ティットリート自身も参戦すべく準備をするのだった!


雪見進
 こんにちは雪見進です。
 上杉謙信と上田城、決戦が関ヶ原……うん、頑張りましょうね!

『敵情報:異国の少女剣士』
 オブリビオンの十体から二十体ほどの群れです。少女のような外見をしていますが、オブリビオンですのでご注意下さい。
 上田城の周辺警備の為に巡回しています。上手に隠れれば奇襲する事も可能でしょう。

『注意』
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 参加される際はご注意下さい。

 それでは、皆さんの参加をおまちしております。
19




第1章 集団戦 『異国の少女剣士』

POW   :    跳躍飛翔
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
SPD   :    縮地法
【瞬間移動】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【至近距離からの斬撃】で攻撃する。
WIZ   :    憑呪宿奪
対象のユーベルコードに対し【その属性や特性を奪い取る斬撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:ちーと

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

西条・霧華
「殺しの剣を鬻げる私には…ある意味、似合いの作戦かもしれませんね。」

眼鏡あってのですが…
【視力】は悪くありませんから敵の巡回ルートを観察しつつ【追跡】
隠れられる場所に何もないと言う油断や、巡回の中で気が緩む瞬間を見計らい奇襲攻撃を仕掛けます

【残像】を纏って眩惑し、【破魔】と【鎧砕き】の力を籠めた[籠釣瓶妙法村正]にて『幻想華』
敵の攻撃は【武器受け】しつつ【オーラ防御】と【覚悟】を以て受け止めます

この一刀は、所詮殺しの為の技巧に過ぎないのだとしても…
それでも、私が此処で剣を振るう事で護れるものがあるのなら…
『あの日の誓い』皆が幸せな世界の為の守護者となると決めた【覚悟】を以て、修羅となりましょう


轟木・黒夢
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
少女剣士か、でも見た目に騙されてはいけないわね
この戦争、必ず勝利する為にも、ここで負ける訳には行かない

■行動
まずは、戦場が近づいたら【目立たない】と【迷彩】で周囲に隠れ
物音を立てない様に気を付けつつ【先制攻撃】で奇襲

クロックアップ・スピードを使って戦うわね
攻撃は【範囲攻撃】で纏めて敵を巻き込むわね
敵が縦に並んでいたら【串刺し】、敵が横に並んでいたら【なぎ払い】
で、纏めて攻撃。
弱っている敵を優先的に倒すわね。

縮地法を使われたら【野生の勘】や【第六感】で察知し
【見切り】で避けたり【盾受け】で防御
上手く凌いだら【咄嗟の一撃】や【カウンター】で反撃。


尾崎・ナオ
アドリブ大歓迎!

真の姿は黒猫。勿論今は人型だけど、木登りは得意なんだよね。頑丈で折れにくく、重さを掛けても揺れない枝を【第六感】で探して木登り。少女の視覚内に入らないよう、なるべく上に登りたい。うーん、今だけでも猫に戻りたいわぁ。そんな事思いながら、ささっと登って、静かに、ただ静かに待つ。

敵の姿が確認出来たら、可能な限り距離を取った状態で【指定UC】で攻撃。10秒の集中は、息をひそめて、静かに。

初撃で数体落としたい所だが、全部はさすがに無理だろうな。敵SPDに近接されては敵わない。…なぁんて事は無いんだな!【零距離射撃】【クイックドロウ145】この技能レベルの早打ち、お前さんに見えるかにゃー?



 ここはサムライエンパイアの世界。そこで、徳川幕府を揺るがす大規模な戦争が起こっていた。
 信州上田城は上杉謙信に制圧されてしまっていた。歴史では、上田城は真田家が築いた城。そして、決戦関ケ原へと向かう徳川秀忠を足止めした、徳川にとっては非常に忌まわしき城。
 そこへ、あの『甲斐の虎』と並び立つと言われた上杉謙信がオブリビオンとして復活し、周囲に多数のオブリビオンの配下を集めているのだ……。
「少女剣士か、でも見た目に騙されてはいけないわね」
「ですが、殺しの剣を鬻げる私には……ある意味、似合いの作戦かもしれませんね」
 轟木・黒夢(モノクローム・f18038)と西条・霧華(幻想のリナリア・f03198)や他の猟兵は互いに協力しながらも、様々な想いと共に、この作戦へと参加した。しかし、目的は同じく上田城へ集結している上杉軍の兵力を削ぐ事。
「この戦争、必ず勝利する為にも、ここで負ける訳には行かない」
「ならば、ここで奇襲を仕掛けましょう」
 霧華の観察により巡回ルートを特定し、奇襲場所を決める。
「じゃあ、ナオちゃんは木の上から狙撃しますぅ〜」
 尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)の武器は弓。ならば高い場所で狙うのが定石。
 奇襲ならば一箇所に集まる必要は無い。猟兵たちは各々、奇襲しやすい場所へと移動し、その時へと備える。
「木登りは得意なんだよね」
 頑丈で折れにくい枝を探して、狙撃ポイントを探すナオ。
(「うーん、今だけでも、猫に戻りたいわぁ」)
 猫なら軽々と木に登れるだろうが、今は人の姿。そんな事を考えながら、良さそうな狙撃ポイントを見つけ、静かに息を潜めるのだった……。

 奇襲の先手は霧華。籠釣瓶妙法村正に手をかけ、静かに奇襲のタイミングを伺う。そのサムライブレイドは、刀身に二種類の模様が施された、妖しくも美しい刀。
「この一刀は、所詮殺しの為の技巧に過ぎないのだとしても……」
 弓矢でも射抜くのは難しいほどの視認距離のオブリビオンに対し、突如姿を消したかと思うと、オブリビオンの眼前へと出現。それは霧華の縮地法。縮地という技は、その名が示す通り、土地を縮めたと感じるほどの速度で動く技法。
「鬻ぐは不肖の殺人剣…。それでも、私は………」
 矢よりも早く距離を詰め、少女剣士を幻惑すると同時に、反応すらできないほどの速度の居合術により、オブリビオンを切り伏せる。
「そこですぅ!」
 霧華の攻撃に重ね、ナオの矢が次々とオブリビオンを貫いていく。
「敵襲!!」
 霧華とナオの攻撃により、何体か仲間が倒されたはずだが、異常な冷静さで残った仲間に警告を発する。やはり外見は少女だがその中身は間違いなくオブリビオン。
「ここね……」
 しかし、次の瞬間響くのは、黒夢の指を鳴らした音。
 その音が鳴り終わる前に、高速で動く黒夢。縦に並んでいるオブリビオンを漆黒の巨大な槍で突き刺し、横に並ぶ敵を薙ぎ払う。
「敵数不明、各自迎撃!」
 一瞬に、複数の斬撃を繰り出す猟兵に対して、やはり冷静な行動で反応する少女剣士。その可愛らしい顔が、異常さをより高める。
「縮地が出来るのはあなた達だけではありません」
 猟兵たちとの距離を霧華と似たような縮地により距離を詰める少女剣士。
「予想通りね」
 その攻撃を黒翼の大盾で防ぎ、漆黒の槍でカウンターを繰り出す黒夢。
「それでも、私が此処で護れるものがあるなら……」
 霧華は、倶利伽羅のオーラを展開し、攻撃に耐えながらも、囲まれぬように動きながら、奮戦する。
「皆が幸せな世界の為の守護者となると決めた覚悟を以って修羅となりましょう」
 霧華は籠釣瓶妙法村正を振り、オブリビオンの攻撃を受け流す。さらに、返す刀に破魔の力を込め、袈裟懸けに切り伏せる。
「近接されたら敵わない……なぁんて事は無いんだな!」
 同様の縮地により距離を詰められたナオだったが、高速の抜き打ちによりオブリビオンを撃ち抜いていく。
「この早打ち、お前さんたちに見えるかにゃー?」
「見えずとも、戦う術はある」
 凄まじい速度での抜き打ちだが、オブリビオンにとっては無関係の様子。ナオの矢に足を貫かれ倒れるも、その仲間の肩を借りナオへと斬撃を繰り出してくる。表情を変えずに仲間をも踏み台にして襲いかかってくるのに不気味さを感じながらも戦い戦力を削いでいく猟兵たち。
「ここは一度引くべきでしょ~」
 初手の奇襲で戦力を削ったとはいえ、多数に無勢。一手で壊滅させられる戦力ではない。奇襲は成功した。このまま、ここで戦っては不利になるだけだ。ナオの言葉に従い一度撤退する猟兵たち。半数は撃破したはずだ。
 すでに別の猟兵たちが次の奇襲の準備を整えている。一度距離を取り、次の奇襲に備え身を潜める猟兵たちであった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

愛久山・清綱
越後の龍・上杉謙信。
ようやくお目にかかれる時が来たのだな。
……だが、何処にいるのだろう。
■襲
木々に身を隠しつつ、細かく移動しながら敵を探す。

移動の際は【空中戦】で低空飛行し、可能な限り
音を立てないよう移動。
羽ばたく回数は1回程度に抑え、隠れる時は羽を隠す。

敵を見つけたら【視力】で敵を目視、気づかれる前に
【鎧無視攻撃】を絡めた【心切】を放ち仕留める。

■闘
見つかった場合はその場で戦う。
敵が瞬間移動してきたら【野生の勘】でどこに現れるかを予測し、
現れたら攻撃を【見切り】つつ【カウンター】の太刀。

攻撃時は敵が密集している場所を目視し、【範囲攻撃】を絡めた
【心切】で一斉撃破を狙おう。

※アドリブ・連携歓迎


シン・コーエン
軍神:上杉謙信
強さなら信長よりも遥かに上なので戦ってみたいな。
まずは手下と戦おう。

隠れるのは苦手なので、街道を外れた山道を移動。
警戒役のオブビリオンと遭遇すればそのまま戦闘。
【第六感・見切り・残像・ダッシュ・ジャンプ】を組み合わせて素早く動き、敵の攻撃機会を受け流しつつ、UC:灼星赫奕発動!
近くにいる敵全員を一気に攻撃。
倒しきれなかった敵は【2回攻撃・衝撃波・風の属性攻撃・範囲攻撃】による追撃で確実に斃す。
防御には【第六感・見切り】の回避と【オーラ防御・武器受け】の受けを組み合わせて対応。

その後も移動を継続。
敵のUCによる奇襲は脅威だが、動き続けている限り奇襲効果は減殺されるので都度対応する。



「越後の龍・上杉謙信……ようやくお目にかかれるときが来たのだな」
「軍神・上杉謙信……強さなら信長よりも遥かに上なので、戦ってみたいな」
 最後に登場したのは、愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)とシン・コーエン(灼閃の・f13886)。上杉謙信は、異名も多い人物。『甲斐の虎』武田信玄と対照的に『越後の龍』上杉謙信と呼ばれる事もあるし『軍神』の異名もある。
 また、シンの言う通り、『織田信長よりも遥かに強い』という話もある。手取川の戦いで織田信長と上杉謙信が戦い、織田軍が撃破されているのだ。『毘沙門天の化身』『軍神』『越後の龍』との異名を持つ人物が弱いはずなどないだろう。
「だが、何処にいるのだろう?」
 遠くから上田城の方向を眺めながら呟く清綱だが、その姿は見えない。情報では上田城に居るはずだが……。
「まずは、手下と戦おう」
「シン殿、先陣は頼んだ」
 シンは隠れる事が苦手な様子で、周囲の巡回している上杉軍配下と遭遇し、そのまま正面から戦うつもり。
「任せてもらおう」
 快活な声で答えるシン。彼が正面から戦うところへ、清綱が挟撃する作戦だ。
 二人は拳を軽く合わせて別れる。共に上杉謙信に興味がある二人。何か通じるものがあるのだろう。
 その為にまずは上田城の戦力を削ぐ必要がある。作戦に移る清綱とシンだった……。

「誰だ!」
 山道を歩いているところを予定通り発見されたシン。オブリビオンたちは即座に抜刀し、攻撃を繰り出してくる。
「そっちだな!」
 少女剣士の縮地に、即座に反応し残像を残しながら避ける。しかし、相手は多勢。シンの動きに反応し、空中を蹴り斬撃を放ちシンへと攻撃を繰り出す。
「なるほど、さすが、上杉謙信の部下の実力だな」
 第六感をも駆使し、見切り避けるものの、全てを避け切る事は出来ずダメージを負ってしまう。しかし、周囲にオブリビオンが集結している。
「我が剣よ、炎を生み出したる断りにより……」
 しかし、シンの技は周囲の敵を複数巻き込める大技。
「させるな!」
 それを直感で理解したのか、シンのユーベルコードを封じる斬撃を放ち、妨害しようと動く少女剣士たち。
「……」
 しかし、その斬撃が放たれる前に、不可視の一太刀が少女剣士を薙ぎ払う。
「なに!」
 それは隠れていた清綱の援護。
「……この世界を再び照らせ!」
 次の瞬間、シンのユーベルコードが発動! 彼が構える灼星剣から真紅の灼光が放たれ、周囲の木々諸共、オブリビオンたちを焼き払う。
「っく!!」
 凄まじい真紅の灼光により周囲が無差別に焼き払われ、ほとんどが倒されたオブリビオン。
「撤退!」
 オブリビオンたちの任務は周囲警戒。なので、城に戻り情報を届けるのが最後の役割。
「秘伝……心切」
 しかし、逃げようと背中を向けたオブリビオンが糸が切れた操り人形のように崩れ落ちる
。それは、清綱が居合の構えより放った気魄と霊魂を断つ一太刀によるものだ。
 清綱の一太刀により、全てのオブリビオンが倒れ、消滅した。
 上田城には多数の兵力が残っているが、ひとまる戦力を削ぐ事に成功したのだった……。

「しかし、上杉謙信が上田城にいるのだな……」
「厄介だな」
 遠くに見える上田城を眺めながら呟く。上田城は、狡猾の城として知られる。大阪城のように堅牢な城ではないが、あの真田家が作った城だ。そこに『軍神』上杉謙信が居城している。それも、関ヶ原の合戦前に……。
 三方ヶ原の戦いは勝利した。徳川家にとって、三方ヶ原の戦いは敗戦、上田城戦も敗戦。そんな状況を作り出すオブリビオンに嫌な気配が拭えない猟兵たちであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月06日


挿絵イラスト