エンパイアウォー⑤～花畑と謎解き
「謎解きの得意な人、ちょっとサムライエンパイアに行ってもらえるかな？」
グリモア猟兵の一人、ティモシー・レンツが呼びかける。
「サムライエンパイアの戦争……はあちこちで聞いてるよね、でまぁなんやかんやで軍資金が不足しているんだって。」
大悪災『日野富子』が物資を買い占め、徳川幕府を財政難にするほどに物価が天井知らずに高騰している――という背景を、なんやかんやで済ませた。
「それで、徳川埋蔵金を使おうって話になって、僕も地図の場所を見てきたんだけど……こういうのが得意な人に任せたほうがいいかなぁって。」
どうやら、謎が解けずに諦めたらしい。
「謎解きの舞台、小屋の中……より正確には『魔術的に隔離された空間』が、花畑になってるんだよねぇ。」
より正確には、花の絵や幻影で一面の花畑に見せかけている、にすぎないのだろうが……恐らく、花畑もヒントの一端なのだろうか。
「それで、本命の謎だけど、こんな文章だったよ。」
手元のメモを広げ、読み上げるグリモア猟兵。
樹には六十四が生い茂る。
この場所には、五十六が満ちている。
では、蜜を集める虫は、どの方角を指し示すか？
「謎の答えに対して、木札を差し込めばお宝……じゃなかった、埋蔵金が出てくるみたい。それじゃ、頑張ってね？」
グリモアを掲げて、転送ゲートを開く。
そして、転送ゲートの目と鼻の先の小屋が、埋蔵金の隠し場所らしい――。
●小屋の謎
猟兵が小屋に入ると、花畑の中央――距離的には、小屋の壁辺りだろうか。
猟兵の読み上げた謎解きと、16枚の木札が置かれていた。
木札にはそれぞれ、十二支の1文字――子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥、が書かれているが……このうち1枚だけが正解なのだろう。
唐傘
初めての方ははじめまして。サムライウォーの財政難を討伐したい唐傘です。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
１フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
不正解は出ないと思いますが、正解と不正解が混在する場合は正解者のみ描写します。
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | ［評価なし］ |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
（オープニングで修正漏れてました、木札は『16枚』ではなく『12枚』です。十二支に答えの1枚が含まれます。）
亜儀流野・珠
木に茂る64。ハッパ（8×8）だな！
花畑に満ちるものは勿論ハナ（8×7）だろう！
蜜を集める虫…ハチ、つまり8番目の「未」…いや違う！
方角かつパターンを守れば…「西（8=2×4）」だな！
西に当たる十二支…「酉」だ！さあどうだ！
…それにしても手の込んだ仕掛けだな！
この偽の花？はどこまで俺達を騙せるんだろうな？（触ってみたり匂いを嗅いでみたりする）
…いやそんなことしてる場合じゃないな！さあどんどん運び出すぞ埋蔵金！
本城・やぐら
埋蔵金！？
とても夢がありますねー！
いえ、今となっては夢どころか現実が掛かっているのですから心して知恵を搾らなければですね！
…なるほど。
数字と言葉が掛けてある訳ですかー。
矢立でサラサラとまわりの風景を描きながら考えを纏める事にします。
仕事柄、絵を描きながらの方が考えがまとまるのですよねー。
樹木を描きながら…茂っているのは葉…。あ！葉っぱです！！はっぱろくじゅうし！と、なるとー。
ここにあるのは花畑で8、7の56です！
蜜を集める虫と言えば蜂…。
分かりました♪
答えは西で酉の方角です！
さっそく酉の木札を手に取って小屋の西側の壁に差し込んでみます！
神君家康公、この世界の為にも宜しくお願い致します！
シン・バントライン
徳川埋蔵金、これは浪漫ですね。
むしろ都市伝説では無かったところに夢を感じます。
さっさと掘り出して日野富子に対抗致しましょう。
しかし軍資金の不足とは手痛い事態です。
先立つものが無くては生き難い世の中ですから。
謎解きの舞台が花畑とはまた洒落てますね。
これは算学でしょうか？出題者は数がお好きとみえる。
8×8=64で葉っぱ。
8×7=56で花。
蜜を集める虫…これは蜂ですね。
2×4=8
2と4で方角はおそらく西。
十二支で西といえば酉。
酉の木札を手に取り差し込みます。
──さて、まだ掘り当てられていない噂の徳川埋蔵金、どのようなものでしょうか。
楽しみです。
「埋蔵金！？ とても夢がありますねー！」
「徳川埋蔵金、これは浪漫ですね。むしろ都市伝説では無かったところに夢を感じます。」
まだ見ぬお宝に思いを馳せる、本城・やぐら（f06242）とシン・バントライン（f04752）。
対して、静かに思案する亜儀流野・珠（f01686）。
「……いえ、今となっては夢どころか現実が掛かっているのですから心して知恵を搾らなければですね。」
「そうですね、さっさと掘り出して日野富子に対抗致しましょう。……しかし軍資金の不足とは手痛い事態です。」
思いを馳せた二人も、頭を切り替えて謎解きに向かう。
「まずは題材を描いてみましょうかねー。仕事柄、絵を書きながらのほうが考えがまとまるのですよねー。」
半紙を広げ、矢立から筆を出す本城。
「まずは樹木、葉が生い茂ってないとだめですよねー。」
「そうだ、葉っぱ！ 8×8、ハッパで64が生い茂る！」
本城の独り言に、閃いた顔の亜儀流野。
「謎解きの舞台は花畑、8×7で56。……算術がお好きな出題者のようですね。」
あたりを見回しつつ、提示された謎と照らし合わせるシン。
「問題は、蜜を集める虫……今回は蜂ですかね。」
「つまり答えは、8番目の『未』だ！ ……いや違う！」
亜儀流野が、指摘を受ける前に自分で訂正した。
「パターンを踏まえると、掛けて8になる方角だ！」
「えぇ、2×4、つまり西が答えでしょう。」
「西に相当する方角、つまり『酉』が答えです！」
3人の答えは一致していた。
「答えはわかったが……この手の込んだ仕掛けは、どこまで俺達を騙せるんだろうな？ 触れるのか、それとも匂いだけなのか……」
適当な花に触れようとする亜儀流野だが、空を切ったり壁にぶつかった鈍い音を響かせるだけで、手応えがない。
「という訳で、札を西の壁に……」
「ストップ、札は正面しか差し込む場所はないよ！？」
問題文を正面に、左右を見比べる本城だが……止められた。
「では、改めて……酉の札を、差し込みましょう。」
札の差込口に一番近かったシンが、酉の札を差し込む。
「──さて、まだ掘り当てられていない噂の徳川埋蔵金、どのようなものでしょうか。楽しみです。」
宝を期待するシン。
「神君家康公、この世界の為にも宜しくお願い致します！」
財宝を残したであろう先人に額や色々祈る本城。
「さあ、どんどん運び出すぞ埋蔵金！」
空振りを続けた結果、考えを切り替えた亜儀流野。
札を差し込んで、少しして花畑が消え、ただの絵に――一面の障子が現れる。
「なるほど、花畑はヒントと同時に、障子と悟らせないための目くらましでしたか。」
障子を開けると、壁を埋めるほどの千両箱が、一層だが積まれていた。
……あるいは、小屋が狭くならないよう、一層しか積めなかった――と言うべきだろうか。
「これは……運び切るには、もう少し人手が要りますかね？」
力任せで運ぼうとしても、ひとまず5個か6個が限度だろうか。3人だけで運び切るには日が変わりそうなので、一度戻って、同じ謎に挑む猟兵たちに協力を要請することにした。
大成功
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