エンパイアウォー⑤~神君の遊戯
●グリモアベースにて
「戦争というものはお金がかかるものです」
集まった猟兵を前に、黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)は、いきなりそんなことを口にした。
「徳川幕府軍10万が出陣したのはご存じですね?
でも、軍の規模が大きすぎるので、補給物資も膨大な量が必要になります。
……それが買えないのです。予算不足で」
沈痛な面持ちでそんなことを言うりんご。
もちろん、通常そんなことはあり得ない。
徳川幕府は軍勢を集結させると共に、全国の商人から兵糧などの補給物資を購入しようとしているのだが、兵糧を初めとした補給物資の値段が天井知らずに高騰しており、満足な量をそろえる事が出来ないということなのだ。
「これは、個人資産が徳川幕府の全資産を凌駕するといわれる魔軍将の一人、大悪災『日野富子』の買い占めによるものです。
このまま買い占めが続けば、予定される規模の幕府軍を動員する事ができません。
そこで、この買い占めに対抗して充分な補給物資を揃えるために、神君家康公が有事の為にと遺した『徳川埋蔵金』を使うことになりました」
りんごはそう説明すると、猟兵達に、徳川家に伝えられた『徳川埋蔵金の地図』の1枚を見せる。
徳川埋蔵金は、いくつにも分けられて、魔術的に隔離された部屋に隠されている。
地図に示された場所は、あくまでもその隠し部屋の入り口にすぎない。
「そこに向かうだけでは、徳川埋蔵金を得る事は出来ません。
神君家康公が埋蔵金の盗掘を防ぐために残した『謎』を解かなければいけないのです。
つまり、今回の皆さんの任務は、謎解きです」
●神君家康公の謎かけ
猟兵達が転移した場所は、小さな洞窟の祠。
その祠の入り口に碑文があった。それが神君の謎かけだろう。
『おせちんいちんし』
意味不明な言葉の下に、さらに解説文のようなものも記してある。
『この問いに叡智は不要。
浪漫によって逆立たせよ。
ボインが無いのならばアイで補え。
じょしに抜かれて、其も抜くがよい。
此れは如何なる遊戯か?』
果たしてこの問いの答えは何なのだろうか……?
雅瑠璃
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
というわけで、こんにちは。またはこんばんは。
雅です。
さてこちらは、埋蔵金を得るためにクイズに答えていただくというシナリオになっております。
なのでプレイングにはクイズの回答および導き方、そして埋蔵金を見つけた反応等を書けばよいと思います。
……ええ、いたって普通のクイズですので、ご安心ください(棒)
クイズに正解が出ると、大成功で1人だけでもシナリオが終わります。
複数人正解者が出た場合は、それを何人か組み合わせて協力して解いたというリプライになるかと思います。
あるいは不正解でも、面白い回答なら1人くらいは苦戦判定で紹介できるかもしれませんが、いずれにしても来たプレイングすべて採用は難しいかもしれません。
その点はご了承ください。
それではプレイングお待ちしています。
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
|
POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天樹・咲耶
表人格の咲耶と裏人格のサクヤが同じ身体で相談中です。
咲耶「な、なんですかっ、この問題っ!?
神君と云われた家康公が、こんな破廉恥な問題を!?」
サクヤ『ふうん、この文字と女子に抜かれるモノと言ったら、おちんち……』
「ちょっと、サクヤ!
私の身体でそんな言葉いわないでくれますっ!?」
『えーと、そうすると残るのは、せい……』
「って、だから、そんなこと口走らないでくださいーっ!」
『けど、普通、抜かれたらソレも出ていっちゃうわよねえ』
「な、何を言ってるのよっ!
っていうか、全部なくなっちゃったら、何も残らないじゃない」
『なるほど、答えはそれね!
すべてを出しきった境地……
すなわち、答えは「賢者タイム」よ!』
ヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ
※アドリブ超大歓迎
※ユベコでクト&トーリに分離
◆クト
※質問役シスター、意味も知らず終始キョトン
んー…埋蔵金なんてあるの?
大抵掘り返しても、イイものないし…
でもりんごお姉さまの予知なら、大丈夫なのよね?
高額ならきっとゴハンご馳走してもらえるの…
でもクト分からないのよ…コレ、キーワード?
…ん、ち…ん?(ヘンに区切るが無自覚)
え?トーり、なにしてるの?
◆トーリ
※回答役聖騎士、他の人が居れば連動
りんごさんの予知ですもの、きっと良いモノが出ますわ♪
にしてもこの謎掛け、女子にはハードル高いですわね
ですがいちごさん相手なら吝かでも…♪
ええ、『コレ』でしょう?
(クトの腰前に手を伸ばし、上下にシェイクする仕草)
●神君の解釈違い
徳川埋蔵金を目指し、神君の残した謎を解き明かすべく、2人……いや、4人の挑戦者が祠へとやってきた。
「んー……埋蔵金なんてあるの?
大抵掘り返しても、イイものないし……」
「りんごさんの予知ですもの、きっと良いモノが出ますわ♪」
「そう、だね。りんごお姉さまの予知なら、大丈夫よね?」
会話しながらやってきたのは、シスターと騎士のコンビである『1人』。
主人格であるシスターの『クト』と、第二人格である『トーリ』のコンビ……【オルタナティブ・ダブル】で分裂しているヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ(スターナイトクルセイダー・f18623)である。ちなみにグリモア猟兵のりんごとは顔見知りで、彼女に絶対的な信頼を抱いている様子。
「あ、これかな、キーワード?
……ん、ち……ん?」
クトは祠にある碑文を、読みづらそうに(そしておそらく無自覚に)区切り釘地呼んでいた。
「な、なんですかっ、この問題っ!?
神君と云われた家康公が、こんな破廉恥な問題を!?」
そしてもう1人は問題文を見るなり吠えた。
ちなみにこの1人、いや2人の名前は、天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)とその中に宿る第二人格の『サクヤ』だ。吠えているのは表に出ている咲耶の方。
何かを連想したのか真っ赤になっている咲耶である。
「ふむふむ。なるほど……にしてもこの謎掛け、女子にはハードル高いですわね」
比較的冷静な……それでいて咲耶が吠えた理由もわかっていそうなトーリが問題文を呼んで頷いた。
そこにある文字。
『おせちんいちんし』
そしてその下にある碑文の続きを眺めながら、咲耶の中にいるサクヤは、咲耶の口を使って声を出した。
『ふうん、なるほどなるほど。
この文字と女子に抜かれるモノと言ったら、おちんち……』
「ちょっと、サクヤ! 私の身体でそんな言葉いわないでくれますっ!?」
主人格の咲耶の抵抗で最後まで言えなかった。
だが、その言葉を、トーリの方が引き継ぐ。
「そうそう。『コレ』でしょう?」
そう言ってトーリは、にやにや笑いながら、クトの腰のあたりに手を伸ばし、指で輪を作って上下にシェイクする仕草をする。
「え? トーり、なにしてるの?」
「な、な、な……」
されているクト自身は、意味が分からないのか、小首をかしげているが、それを見ていた咲耶の方は理解してしまったらしく、絶句して言葉を失っていた。
さらに、咲耶の口を使ってサクヤはさらに言葉を続けてしまう。
『えーと、そうすると抜くのは、せい……』
「って、だから、そんなこと口走らないでくださいーっ!」
咲耶にとってこれはいったい如何なる羞恥プレイだろう。
自分で言いたくもない恥ずかしい言葉を、口が勝手に紡いでしまう。
『けど、普通、抜かれたらソレも出ていっちゃうわよねえ』
「だから、な、何を言ってるのよっ!
っていうか、全部抜いちゃったら、何も残らないじゃない!」
売り言葉に買い言葉、咲耶もまたサクヤに言い返す中で思わずそれっぽい事を言ってしまうのだった。
「そうねぇ。抜いて出してなくなっちゃう遊びってわけよね?」
くすくす笑いながらトーリがさらに言葉を続けるものだから、咲耶は真っ赤になって口をパクパクさせるだけになってしまった。
でも、咲耶の中のサクヤは容赦なく咲耶に恥ずかしい言葉を言わせるのである。
『なるほど、答えはそれね!
すべてを出しきった境地……すなわち、答えは“賢者タイム”よ!』
「サクヤ何言ってるのーーーーー?!」
のーーーー
のーーー
のーー
のー
しーーーーーーーーーーーーーん
咲耶の叫び声だけが木霊し、何も起こらなかった。
ただ単に、咲耶が己の口を使われて恥ずかしい事を言わされただけであった。
乙女たちが恥を晒しただけで、何事も怒らず、埋蔵金も現れないのである。
…………。
「ねぇ、クト思うんだけど、みんなちゃんと問題文読んでないよね?」
沈黙が痛々しく気まずくなったあたりで、ようやくクトが口を開いた。
先程からクトは、トーリやサクヤの言ってる言葉の意味が分からなかったこともあって、ただ碑文の続きを読んでいたのだ。
『この問いに叡智は不要。
浪漫によって逆立たせよ。
ボインが無いのならばアイで補え。
じょしに抜かれて、其も抜くがよい。
此れは如何なる遊戯か?』
「女子とか遊戯とか、あと上のよくわかんない文字列ばかり見てて、他の部分ちゃんと読んでないから解けないんだと思うよ?
たぶん、上の文字列をどう読むかの説明だよね、これ。書いている意味はよくわかんないけど……」
クトのまともな言葉に、ようやくサクヤも羞恥から立ち直って頷いた。
「そ、そうですよ。神君がそんな卑猥な問題作るわけないですしっ」
『……エロいひっかけではあったと思うけどね』
「サクヤっ?! それはもういいからっ」
咲耶とサクヤも真面目に考え始めたので、トーリも普通に考え始める。
「……そういえば、わざわざひらがなで書いているんですし、じょしが女子とも限らないんじゃ……?」
「でもそれならどういう意味……?」
トーリの気付きにクトも頭を悩ますが、それ以上は浮かばなかった。
『やっぱり、コレなんじゃ?』
「だからサクヤ、私の体使って卑猥な動作はやめてー?!」
結局、そっち方面の思考が完全に抜けていない彼女たちでは、これ以上はわからなかったのだった。
大失敗[評価なし]
二天堂・たま
碑文を何かの合言葉に変えるのかな…?
……。………。
叡智は不要、浪漫によって…ローマ字に変え、その際に「H」は不要?
「し」を変える時は「shi」ではなく「si」。
ボイン…母音が足りなければ「i」で補うのか。
じょし…じょし…助詞?よく言う「てにはを」?「其」は「そ」も抜けと?
ではローマ字に変えて「osetinitinsi」
逆立たせよとは順序を逆にするのか…「isnitiniteso」
足りない母音は「i」で補い「isinitiniteso」…「いしにちにてそ」
そ、と助詞を抜いて残るのは「いしち」?
ここまでの言葉遊びまでしてみたはいいが最後がつまづくな…。
というか、何故家康は外来語を知っているのだ?
●碑文の解読その1
次に祠の碑文に挑もうとやってきたのは、ケットシーの二天堂・たま(f14723)だった。
「さて、これが例の碑文か……。
うーむ……碑文に従って、上の言葉を何かに変えるということか……?」
たまは、碑文に書かれた文章を読みながら、いろいろと頭をひねらせる。
「最初の2行は……セットかな?」
『この問いに叡智は不要。
浪漫によって逆立たせよ。』
「叡智は不要、浪漫によって……。
浪漫によってというのは、ローマ字に変えるということ。そしてその際に『H』は不要……?」
『おせちんいちんし』
Hは不要なので、『し』は『SHI』ではなく『SI』
ついでに『ち』も『CHI』ではなく『TI』だろう。
そうしてローマ字に変えると『OSETINITINSI』
「逆立たせよとは順序を逆にするのか……?」
逆順に並び替えて『ISNITINITESO』
「ここまでは多分あっている……と思う。
続きは……」
『ボインが無いのならばアイで補え』
「ボイン……母音が足りなければ、アイ……『I』で補うのか」
母音が足りていない箇所は1ヵ所。
そこに『I』を挿入すると、『ISINITINITESO』
「これを読むと、『いしにちにてそ』……で、たぶんここもいいと思う。
問題は次だな」
『じょしに抜かれて、其も抜くがよい。』
「じょし……じょし……助詞?
助詞というと、つまりよく言う『てにはを』を抜く?
『其』は『そ』も抜け、ということか?」
助詞と『そ』を抜いて残るのは、『いしち』
「いしち……? 意味が通じない。
ここまでの言葉遊びまでしてみたはいいが最後がつまづくな……アイで補うまでに間違いはないと思うのだが」
違うとすればやはり、助詞を抜くという部分か。
「そういえば、碑文は『じょしを抜かれて』ではなく、『じょしに抜かれて』なのだな……。助詞の使い方としてはおかしい気がするが、意味はあるのだろうか……?」
だが、結局たまはそこで詰まってしまった。うんうんと唸っているが、これ以上うまい考えは浮かんでこなかった。
代わりに思い浮かんだのは別のこと。
「それにしても、家康は外来語を知っていたのだな……」
苦戦
🔵🔴🔴
大神・零児
叡知不要…アルファベットのH除外
ロマン、逆立ち…ローマ字逆さ読み
ボイン…母音
アイ…アルファベットのi
じょし…助詞
osechinnichinnshi
h不要
osetinnitinnsi
逆さに
isnnitinniteso
i投入
isininitininiteso
いしににちににてそ
助詞「に」抜かれる
いしちてそ
「そ」を抜く
いしちて
遊戯…遊びのはず
い、し、ち、て
いし、ち、て
石、チー、手
グー、チョキ、パー
…答えは「じゃんけん」か?
あ、戦士団には謎解きの手伝いと周辺の警戒を頼むぞ
(アドリブ、共闘歓迎)
フランチェスカ・ヴァレンタイン
この文字の羅列が表すのは如何なる遊戯か、ってことですよねえコレ…
んー…? ――「じゃんけん」?
いえ、何となく思い浮かんだだけですが――でも、そうですね。
hを使わない方のローマ字表記に変換して逆順に、母音に「i」を足して…
『いしにちにてそ』
「じょしに抜かれて」は助詞「に」が抜かれて、「そ」も抜いて。
『いし ち て』
…ええ、先ほど浮かんだのは「石」と「チ(ョキ)」と「て(のひら)」のイメージでしたわね。
確かチョキをチーと呼ぶ地域もあるようですし…
…というか何でそこまでご存知なんでしょうか家康公。
さて、答えは合ってますかしら?
埋蔵金に辿り着ければ片っ端からUCの格納庫に放り込んで持ち帰りますけれども
●碑文の解読完結編
あと少しで、解けそうで解けない。
先に挑戦した猟兵達も頭を悩ませたが届かなかった。
そして新たに、2人の猟兵がこの問いに挑む。
「この文字の羅列が表すのは如何なる遊戯か、ってことですよねえコレ……」
豊かなボイン……いや失敬、豊かな胸と白い翼をもつ女性、フランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)は、そう言いながら碑文をじっと見つめていた。
「うむ。
叡知不要、ロマン、逆立ち、ボイン、アイ。ここまでの解釈は間違ってはいないだろう」
フランチェスカの言葉に頷くのは、狼頭の獣人スタイルの人狼の男性、大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)だ。
彼の言うとおり、前に挑戦した猟兵が、そこまでは解読していた。
残った言葉は、
『いしにちにてそ』
だが、その先がうまくつながっていない。
2人は少々首をひねりながら考えていた。
問題となる文はやはりここだ。
『じょしに抜かれて、其も抜くがよい。』
「そを抜くのは問題ないとして、じょしは助詞ですよね……でも助詞全て抜いてしまうと残った言葉では意味が分からなくなって詰まってしまった……」
そんなフランチェスカの言葉を聞いて、零児が閃く。
「いや、『じょしに』とわざわざあるのだから、抜く助詞は『に』だけではないか?
……といっても『いしちて』ではたいして変わらないかもしれんが……?」
そして今度は、零児の言葉からフランチェスカが閃いた。
「あ、助詞とわざわざ言っているのですから、そこで言葉が区切れるという事では?
つまり『いし』『ち』『て』の3つの言葉……」
そして、ここまで話したところで、2人は同時に同じ言葉を思い浮かべた。
「「じゃんけん……?」」
「そうだ、『いし』は石、つまりグー」
「『ち』は、チョキの頭文字でも、あるいはチーという事もありますし」
「そして『て』は手。手のひらの意味で、つまりパーだな」
そして、答えを確信した2人は、改めて碑文に向けて答えを述べる。
「碑文が示す遊戯は、『じゃんけん』!」
ごごごごごごご……。
もちろんその答えが正解であり、祠の洞窟の奥の石壁が、如何なる仕掛けか開いていく。
その中からは、黄金のきらめきが。小判の山が溢れ出てきた。
「これが埋蔵金……ものすごい量ですね……」
「これは1人では運べないな。……よし、我が戦士団よ、運び出し作業を開始しろ!」
膨大な量の小判を前に、零児は配下の【名も無き人狼の戦士団】を召喚して運び出しにかかる。
「あ、わたしも手伝います。入れられる限り、わたしの格納庫に……」
フランチェスカも、【月華の桃源に潜むもの】の大型格納庫を展開して、その中へと小判の山を運び入れていた。
協力しても全て運び出すには時間はかかるだろう。
だが、間違いなく神君の試練は乗り越えられ、徳川埋蔵金を手に入れることができたのだ。
これで戦費の心配ももうない。
信長との決戦に向けての、大きな一歩となったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵