エンパイアウォー③~軍神の戦力を削げ
●軍神の配下たち
信州上田城の周囲に集う、無数のオブリビオンたち。それは、魔軍将にして軍神、上杉謙信の配下たちだ。
その数は、城から溢れ出し周囲の山岳地帯に散らばる程だ。徳川軍もしここを通るとするならば。
背中に翼を持った人形が飛来する。捉えたのは野山を駆け回るウサギだ。そのウサギの首が巨大な斧で斬り落とされた。
「―――」
ぶつぶつ、と何かを呟くと、殺したウサギに目もくれず、持ち場へと戻るオブリビオン。
徳川軍を護るために、彼らを先に倒すほかに術はないだろう。
●山岳地帯に潜む悪を奇襲せよ
「……風魔の次は、上杉か」
ふう、とため息に似た吐息。青年姿のアイン・セラフィナイト(精霊の愛し子・f15171)は、予知の内容を周囲に集った猟兵に説明する。
「徳川軍は今、織田信長がいる魔空安土城に進軍してるのは知ってるよな?その進軍先に、軍神と呼ばれた魔軍将、上杉謙信の舞台が集まってるみたいだ」
場所は信州上田城。かなり小さな城であるが、要所であることには変わりない。
「城から溢れ出した舞台は周囲の山岳地帯に散開していて、どんな敵も見逃さない警戒態勢が敷かれてる。皆には、その部隊を倒して欲しい」
とはいえ、そんな大規模だ部隊を全部倒すのは不可能だ。よって。
「今回倒すのは数十体のオブリビオンでいい。できれば奇襲が好ましいな。いつの間にか仲間の数が減ってれば、上杉謙信は部隊を撤退させる……と思う。軍神なんて自分で言ってるんだ、引き際は分かってるはずだよな」
真っ向から立ち向かっても問題はないが、仲間を呼ばれるのはご法度だろう。待ち伏せしている敵を後ろから攻撃する、もしくは山岳地帯の地形そのものを利用するのも良い。
意を決したように、構えた杖を構えたアインによって、猟兵たちの転移が始まる。
「上杉謙信がどこにいるかはまだ分かってない……けど、こういう小さな積み重ねで相手が痺れを切らすのを待つしか無いよな。頼んだ、皆!」
転移先は山岳地帯の深い森。敵を強襲するためにはうってつけの場所だ。
夕陽
風魔の次は軍神。異色の組み合わせ。
初めての人は初めまして、お会いしている方はこんにちは、夕陽です。
上杉謙信はどこにいるか。なんてことよりも先に、城から溢れかえった敵たちをどうにかしましょう。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
『奇襲を行う』プレイングの場合、ボーナスが発生します。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
執筆開始は、『8/3(土)』の予定です。宜しくお願い致します。
第1章 集団戦
『万能従者型・渡来の天使』
|
POW : 天使の一撃
単純で重い【天使の斧】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : くるくる回る天使の輪
自身が装備する【天使の車輪】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : 兄弟の危機を見過ごせない!
自身が戦闘で瀕死になると【新たな別の渡来の天使】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:つばき
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
月藤・紫衣
奇襲…奇襲ですか
なんとか挑戦してみましょう
山も森も庭のようなものですからね
【地形の利用】で木々の中を【忍び足】で音を消して飛び移りながら移動しましょう
飛んでいる相手というのも少々狙いにくいのですが…首と胸に致命傷を負わせればいいのでしょう?
【全力魔法・2回攻撃】分の【狂華乱舞】の花びらを操って【スナイパー】気取りで【暗殺】してみせましょう
場所を特定されてしまうと奇襲になりません
常に移動して、一体を倒せれば別の敵を標的に
万が一感づかれてもあの武器の届く範囲ということはこちらの刃も届きますからね
【見切り】で回避し【カウンター・咄嗟の一撃・衝撃波・なぎ払い】で退けて躯の海へとお帰り願いましょうか
●森を駆ける
山岳地帯、中空に浮かびながら周辺を監視するオブリビオンたちは、この山道を通る者を一人たりとも逃さないという気迫で、ただじっと潜伏を続けていた。
気づいたのは一人の天使だ。何か、後方でがさり、と音がした。
ウサギか、キツネか、それともタヌキか。どれでもよい。排除するだけだ。斧を構えて後ろを振り返った瞬間。
ふわり、と季節外れの花弁が舞う。
はて、と表情を脱力させた次の瞬間、天使の首がばさり、と裂けた。鮮血を撒き散らしながら墜落した仲間に気がついたもうひとりの天使が、森林の先を視認する。
飛び出すように、木々を渡ってこちらへと接近する影。
敵だ。瞬く間に自身の目の前に跳んできた人影に斧を振り下ろすが、軽やかに翻った敵対者は神速の一閃で『酔蜜月刀』を薙ぎ払った。
迸る衝撃波に体が斬り裂かれ、絶命する天使に踵を還すと、月藤・紫衣(悠々自適な花旅人・f03940)は、ふぅ、と息を吐く。
「こんなものですかね。森の中の動物たちをも手にかけるとは、見過ごせませんよ」
自然も動物も、この世界に生きている。見境なく命を奪おうとするオブリビオンを、紫衣は許せなかった。
「……次は、どなたでしょうか」
穏やかに微笑んだその眼に、闘争の影が落ちる。木の上から跳んだ紫衣は、周辺を徘徊する天使たちを倒すために、次の行動に移ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
アドリブ・連携歓迎
奇襲ですか。ええ、記憶にはないですが懐かしい気持ちになりますわね。
山道を●ダッシュで駆け抜け、油断している敵の横っ腹を突きますわよ!
早きこと風の如く、というのでしたか!
敵に近づいたらUCを発動。
強化した槍で、敵をぶん殴ります!
ええ、武器なんて振らせませんわ!
奇襲とは手を休めることなく攻め続けてこそ。
そして、強化した豪華絢爛形態ならばそれが可能!
吹き飛びなさい!!
メディウム・シャルフリヒター
どうやら、この世界にとって異世界の使いが敵のようですね。
私も助太刀して、サムライエンパイアの人達を助けましょう。
まずは、北欧騎兵を出して味方を更に増やします。機動力と破壊力を持った彼らなら相手の守りを崩せるでしょう。
私は共に戦うメンバーと連携するため、敵にとって味方とは離れたところに陣取りつつ戦います。相手の集中を反らし、効果的に戦う為です。その為に、私は自信の翼で空を飛びサブマシンガンを両手に持って援護射撃を行います。敵の攻撃は残像を交えた回避行動を取り、それでも難しいようならオーラ防御で自身を守ります。味方や自身が傷つけば寄り添い、癒しのルーンで回復します。
●奇襲は終わらない
遠くから聴こえた小さな悲鳴に、他の場所で監視を続けていた天使たちが反応する。
聴こえたのは南東の方角。ならば、と天使たちは空を滑空しながら、目的地へと移動を開始した。
遠くから、音がする。
―――何の音だ?
謎という思考を浮かべた天使たち。地面スレスレを滑空しながら、無数の木々を避けていく。
通り過ぎる景色、風が遠くへ遠ざかる音。
武器の振り回す音と、馬の嘶き。
滑空していた天使が両目を見開いた。こちらへと向かってくるのは、狂戦士の如き騎兵2体だ。恐るべき速度で肉薄した狂戦士は、滑空していた天使たちを剛力によって真っ二つに切断する。
悲鳴さえ上げられずに塵に還った仲間に増援を呼ぼうとした他の天使たちに、次なる攻撃が襲いかかる。
天からの炸裂音。光の雨となって降り注ぐサブマシンガンの弾丸。肩を穿たれ、足を穿たれ、そして翼を撃ち抜かれた天使がそのまま地面へと落下した。
その様子を、森の上空からメディウム・シャルフリヒター(ヴィランヴァルキュリア・f20877)の眼光が射抜いていた。
「異世界の使いが敵とは思わなかったけど……私の役目はこれで終わりかしら」
サブマシンガンを下ろして、眼下の山岳地帯を疾駆する影を見つめる。
「後は頼みましたよ」
ぎり、と唇を噛み締めて、天使がよろりと立ち上がる。まだだ、と。増援を呼べば、この程度どうということはない、と。
だが、猟兵たちがそれを許すはずはなかった。
ばっ、と山岳地帯の急斜面から飛び出すように、真紅の髪を躍らせてヴィヴィアン・ランナーウェイ(走れ悪役令嬢・f19488)が現れる。
「記憶にはないですが懐かしい気持ちになりますわね!さて……見つけましたわよ!早きこと風の如く、というのでしたか!」
自身の主の対、復活するはずだった魔軍将の兵法を聞いて、天使がぎり、と奥歯を噛み締めた。
しかし、もう遅い。
ヴィヴィアンは、豪華絢爛状態となった自身の槍を後方へと引き絞るように振りかぶる。
「吹き飛びなさい!!」
どん!と天使の横っ腹に突き刺さった槍の一撃によって、オブリビオンが木々を薙ぎ倒して吹き飛んだ。
当然、無事であろうはずがない。砂となって消え失せた天使を確認し、ヴィヴィアンは、ふん、と胸を張った。
「さあ、次行きますわよ!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩花・涼
上杉謙信、軍神か…
一筋縄では行かない相手のようだな
まずは戦力を削ぐことに集中しよう
木々に【目立たない】で隠密しながら
敵に奇襲を仕掛けるための狙撃ポイントを探し【地形の利用】をする
【殺気】を殺しながら黒鳥で狙いを定め
飛んでいる敵へ【スナイパー】更に【クイックドロウ】でもう一撃
撃ったら索敵される前に別の狙撃ポイントへ移動し
【部位破壊】で翼を狙っていこう
落ちたやつには【ダッシュ】で接近し【踏みつけ】
そのまま零距離で撃ち抜く
複数体で襲ってきた場合は好都合だ
攻撃を【見切り】で回避しつつ【カウンター】
UCで纏めて攻撃しよう
●黒蝶は語る
天使たちは、その事態を静かに観測していた。遠くから木々が薙ぎ倒された音が聴こえた。天使たちの数名がその場所へと急行する。
何かの圧力によってひしゃげた木と、根元から力づくで折られたような倒木の跡。天使は仲間たちに異常事態を知らせるために、踵を返して本陣へ移動しようとした。
天使たちの眉間に皺が寄る。ひらり、と頬を撫でるように飛ぶのは、黒い羽根を羽撃かせる蝶だ。それが、まるで別の場所に住処を変えるように、森の中へと消えていく。
一羽だけではない、群れだ。
黒蝶の群れが森林の空気を割くように、遥か遠方、その先へと羽音を伴って消えていく。
驚異的な視力で、その先を視認した天使が、はっ、と目を見開いた。蝶は、そこに佇んでいたスナイパーの銃の先へと収束している。
これは。
「猟―――」
言葉は続かない。轟いた合計五発の銃声が、天使たちの脳天と翼を貫いた。塵となって消えゆく仲間たち。ただ一人、翼を撃たれて生き残った天使が、こちらへと歩いてくる人影を地面に倒れ伏しながら力なく見上げる。
「上杉謙信、軍神か……毘沙門天の化身らしいが、貴様たちは神の使いからは程遠いみたいだな」
彩花・涼(黒蝶・f01922)の冷淡な口調に、天使がぎり、と唇を噛みしめる。
「天使は不死、って相場が決まってるだろう?」
ぐり、と頭を押さえつけられて声も上げられない天使の脳天に、黒爪の銃口が向けられた。
響き渡った銃声は、天使の断末魔など許さなかった。
大成功
🔵🔵🔵
ルドルフ・エルランゲン
軍神・長尾景虎の兵と思って来てみれば天使ですか
神といっても毘沙門天でしょうに、チグハグ感がパねぇですが、まぁオブリビオンならそんなもんですかね
■奇襲
城に篭った敵でないなら戦う術はなんとでもなりますね
転移された森からドローン(レギオン)飛ばして情報収集。敵の位置、風向き、地形から、だまし討ちに最適な場所を割り出し、他の猟兵に助言
崖下の開けた場所に風下からとか最適ですね
■詭道の計(Wiz)
奇襲により敵が増援を呼ぼう(兄弟の危機を見過ごせない!)としたら、
「全然瀕死じゃない!、大丈夫まだやれる!、諦めんなそこで!、もっとアツくなれよ!!」
と敵を鼓舞し、瀕死になって無いと勘違いさせてUCを打ち消す
燈夜・偽葉
天使の軍勢ですか
それもあんな凶悪な武器を携えて…
割とよくあることですね
まぁいいです
斬ればいいだけですよ
提案された通り、奇襲を行います
目立たないように草葉の陰に隠れ
視力と見切りで姿を捉えて
遠間から「剣よ、空を分かちて」でスナイパー・暗殺
斬り刻んであげましょう
暇があるなら場所を変えて同じようにして暗殺していきます
直接戦闘になったら
範囲攻撃化させたUCで天使の車輪ごと天使を斬り刻みます
敵の攻撃は視力、見切り、第六感で感知し回避
避けられなければ武器受け
早業からのカウンターで攻撃しますね
●そういう戦い方は思いつかなかった
「軍神・長尾景虎の兵と思って来てみれば……」
「天使の軍勢ですね。それもあんな凶悪な武器を携えて……」
天使たちが徘徊する先を見つめながら、ルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)と燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)が呆れ声。
「神といっても毘沙門天でしょうに、チグハグ感がパねぇですが」
「そうですねぇ。……でも」
こくり、と頷き合う。
「オブリビオンならそんなもんですかね」
「オブリビオンですから。割とよくあることですね」
思考を放棄。ルドルフ、若干目が離れすぎている。とはいえ、自身が策謀家である故か、その期待を裏切られたのは本当にショックだったのだろう。目が離れすぎているが。
「……とまあ、冗談はさておき……偽葉さんには攻撃をお願いしますよ」
森から飛び立ったドローンから送られてくる情報を、偽葉へと転送する。ふむふむ、と頷く偽葉が、居合の構えで前方の全てを“視認”する。
無音の抜刀と共に巻き起こったのは、空間さえ斬り裂く抜刀斬撃だ。森深くから放たれた剣閃は周囲の木々を斬り裂くことなく、ただ静寂のまま天使たちを斬り刻む。
「ぎ……!猟……兵……!!」
飛び出してきたのは、偽葉の斬撃によって瀕死の状態となった天使の一体だ。目の前に立つ猟兵を認識し、仲間を呼ぼうと声を張り上げ―――
「違うだろ!!!」
説教じみた大声。はっ、と血を垂れ流す天使が、その声を張り上げた張本人、ルドルフをじっと見つめる。
「全然瀕死じゃない!大丈夫まだやれる!諦めんなそこで!もっとアツくなれよ!!どうしてそこでやめるんだ、そこで!!もう少し頑張ってみろよ!ダメダメダメ!諦めたら!周りのこと思えよ、応援してる上杉謙信のこと思ってみろって!あともうちょっとのところなんだから!お米食べろ!!」
その言葉に、天使がゆっくりと立ち上がる。そうだ、自分はまだ瀕死じゃない、まだやれる。まだ私は―――!!
「まだやれる!!」
「いえ、やれませんよ絶対」
偽葉の冷静すぎるツッコミと同時に後ろから袈裟斬り。塵と化した天使の後、静寂。くぃ、とメガネをあげるルドルフ。目が離れすぎている。
「私の計略に不可能はありません」
「最後のお米食べろって全然関係ありませんよね?」
目標20体達成。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵