エンパイアウォー②~ハニワ皇子と水晶の屍
遂に開戦したエンパイアウォー。
その影響が、此処――奥羽地方にも出ていた。
「うわぁ!!」
「わ、何だこの水晶の化け物たちは……!」
数百……いや、いつの間にかその数は増え、このままでは数千にも及ぶかもしれない。
それは、肩から奇妙な水晶を生やした動く屍――『水晶屍人』の軍勢であった。
水晶屍人に噛まれた者もまた水晶屍人と成り、またその水晶屍人が人々を噛む。
放っておけば雪だるま式に増え続けるだろう。
そして、そんな水晶を生やした屍の大軍の司令塔的な存在。
『もっともっと数を増やして、清明様の為に働くでおじゃる!』
陶器の身体をふりふり揺らし声高らかに、大軍をおじゃるおじゃる指揮するのは。
やんごとなき皇子――そう、ハニワであった。
●やんごとなき指揮官、それはハニプリ
「皆も既に上様から聞いた状況や事情等、耳に入っていることかとは思うが……どうか力を貸して欲しい」
筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はそう集まった皆に告げてから。
予知した詳細を語り始める。
「寛永三方ヶ原の戦いに勝利した猟兵たちの皆の力で、『第六天魔軍将図』を手に入れる事となったのは知っているかと思うが。この『第六天魔軍将図』に記された名前は8つ。そして、三方ヶ原で討ち取った武田信玄以外の『第六天魔軍将』たちが、サムライエンパイアを征服せんと、一大攻勢をかけてきたのだという」
徳川幕府軍は、この国難に立ち向かう為、諸藩からの援軍もあわせ幕府軍10万を招集。
幕府の総力をあげて織田信長の元に向かい、撃破すべく動き出したのである。
織田信長を撃破する為には、この徳川の軍勢は是が非でも必要。
行軍する徳川幕府軍を、信長軍の攻撃から守りつつ、行く手を阻む信長軍の魔軍将達と戦っていくこととなるわけだ。
「そして今回、奥羽地方で大量の『水晶屍人』が発生し、奥羽諸藩が危機に陥っていることが予知された。この『水晶屍人』は、『魔軍将』の一人である陰陽師『安倍晴明』が屍に術をかけて造り出した、肩から奇妙な水晶を生やした動く屍。戦闘能力自体は高くはないようだが、『水晶屍人』に噛まれた人間も新たな『水晶屍人』となる為、雪だるま式に数が増え続けているのだという」
『水晶屍人』の軍勢は、『安倍晴明』配下のオブリビオンが指揮しており、各地の砦や町、城を落としながら江戸に向かって南下しているという。
このまま『水晶屍人』の軍勢が江戸に迫れば、徳川幕府軍は全軍の2割以上の軍勢を江戸の防衛の為に残さなければならない。
そうなれば織田信長との決戦に十分な軍勢を差し向ける事ができなってしまうだろう。
「なので皆には、『水晶屍人』を指揮するオブリビオンを探し出して撃破し、『水晶屍人』が増えるのを阻止して欲しい」
幸い『水晶屍人』には知性が無く、指揮官のオブリビオンさえ撃破できれば奥羽諸藩の武士達でも駆除は可能だという。
よって、猟兵が独力で『水晶屍人』全滅させる必要はない。
猟兵は攻撃を受ければダメージは負うが、噛まれても『水晶屍人』にはならない。
猟兵の皆には、数百~数千の『水晶屍人』の軍勢の中に飛び込み『水晶屍人』を蹴散らしつつ。指揮官であるオブリビオンを探し出し、撃破して欲しいというわけである。
そして今回、数百数千にも及ぶ『水晶屍人』を率いている存在は。
「やんごとなきハニワプリンスだ」
そう――ハニワ。
『水晶屍人』の中に、しれっと紛れているハニワな皇子がいたら、そいつである。
『水晶屍人』の軍勢とハニワプリンスがいる戦場は、比較的大きな藩の城下町。
栄えている城下町なだけあり、戦闘に支障がないほど十分に広いが。
そこに住む人々も多くいる。
そして大軍の中からハニワを見つけ出し殴って土に還せば、指揮官を失った『水晶屍人』を武士たちが殲滅させることも可能となるだろう。
「ハニワを見つけ出し撃破し、『水晶屍人』の軍勢を食い止めて欲しい」
清史郎は、よろしく頼むと頭を下げてから。
その掌に、戦場へと猟兵たちを導く、満開の桜のグリモアを咲かせたのだった。
志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願いいたします!
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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今回は、奥羽地方で大量に発生した『水晶屍人』に関する依頼です。
数百~数千の『水晶屍人』の軍勢の中に飛び込み、『水晶屍人』を蹴散らしつつ。
指揮官であるオブリビオンを探し出し、撃破してください。
詳細は概ねOPに記載されている通りです。
戦闘場所は『水晶屍人』の軍勢が押し寄せた城下町ですが、広さは十分あります。
『水晶屍人』は数百~数千へと時間が経つごとに増えていきますが。
幸い水晶屍人は弱いので蹴散らし無双つつ、指揮するハニプリを探し撃破して下さい。
町の人も逃げまどっており、混乱の中での戦闘となります。
ノリは真面目に戦闘でも、ほのぼのでもコミカルでも構いません。
皆様らしく屍人を無双しつつ、ハニワ見つけて殴っていただければです!
●お願い
ご一緒に行動する方がいる場合は【相手の名前と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお願いします。
ご記入ない場合、相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく。
●プレイング採用関して
通常の志稲の依頼に関しましては、ご参加くださった皆様のプレイングは極力全採用しておりますが。
戦争関連の依頼に関しては、戦争依頼の特性上、その限りではありません。
可能な範囲でできる限り多く採用したい気持ちではありますが。
プレイングお返しする可能性もあること、ご理解の上、ご参加ください。
プレイングは、OP公開されると同時に受付開始いたします。
募集期間や締切などのお知らせはマスター個人ページなどでいたしますので。
そちらでご確認いただければと。
それでは、プレイングお待ちしております!
第1章 ボス戦
『ハニワプリンス』
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POW : ハニワビーム
【口からハニワビーム 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : ハニ馬召喚
自身の身長の2倍の【馬形のハニワ 】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : であえい、であえい!
レベル×1体の、【腹部 】に1と刻印された戦闘用【ミニハニワ】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
イラスト:橡こりす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠蓮賀・蓮也」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
化野・風音
現世の住人の手で世界が転覆するのであればそれもまた、道理ではありましょう。
ですが過去などというものが這い出してきて、世の理を乱すのは。
ええ。ええ、ええ。とても気に入らないことですので
お相手いたしましょうか。
軍勢が相手であれば似合いの相手を用立てましょう。
喚びだしたるは、死してなお武勲を求める首無し武者と、それに従う骸の軍勢。
無力な民草を蹂躙するつもりだったでしょうから、こちらも軍勢が控えていたとなれば敵は怖気づくやもしれませんが「挑発」して逃がしません。
あとは骸骨に矢を撃たせ、首無し武者を斬りこませ蹂躙し、ハニワの首を獲らせます
私自身は骸骨の軍勢に紛れて、自身を守ります
喜羽・紗羅
アドリブ連携歓迎
ハッ……戦だ戦、やだねえ
(って、早速やる気なし!?)
馬鹿言え、俺は戦が大っ嫌えなんだよ
だからさっさと終わらせるぞ
海もまだ行ってねえだろ
(海行きたいんだ……)
先ずは雑魚掃除、人じゃねえ分気は楽――いや、撤回だ
数が多い、一気に吹き飛ばすぞ!
ちゃんと見てよく聞けば突破口はある筈だ
太刀でなぎ払い活路を開き一気にダッシュ!
ハニワに近付いたら地形を利用しビームを躱す
ビームが途切れる瞬間を情報収集――狙いは一瞬だ
ジャンプで飛び掛かって剣刃一閃、真っ二つにしてやらあ
足りなきゃもう一太刀、鎧も貫く一撃で足元ぶっ壊してやる
動きさえ止められれば、仲間の攻撃も届くだろうよ!
(ってノリノリじゃない……)
桜のグリモアに導かれ、猟兵たちが降り立つは奥羽の地。
だが普段は賑やかな城下町に響き渡るのは、恐怖に染まった城下町の民衆の凄惨な声であった。
眼前の光景でまず目に嫌でも飛び込んでくるのは、妖しく光る無数の水晶。
そんな、肩から奇怪な水晶を生やし人々を襲っているのは――動く屍。
その数は優に軽く数百は超えている。いや、このままでは数千まで増える勢いである。
「うわああっ!!」
行儀悪く屍人が齧り付けば、その人間もまた、水晶屍人と成ってしまうのだから。
そしてそんな水晶屍人はオブリビオン。過去の集積体――躯の海からやって来た存在。
「現世の住人の手で世界が転覆するのであればそれもまた、道理ではありましょう」
化野・風音(あだしのの怪・f11615)はぐるりと、阿鼻叫喚となっている城下町を見遣って。
銀の髪を揺らし、赤の瞳に映る屍にふるりと首を振る。
「ですが過去などというものが這い出してきて、世の理を乱すのは。ええ。ええ、ええ。とても気に入らないことですのでお相手いたしましょうか」
今、この城下町を脅かしているのは、過去からやってきた存在。
現世でそんな輩の好き勝手にさせるなど、気に食わないから。
――えぇ、えぇ。ではあなたに似合いの相手を、手配しますね。私はできるメイドですから。
そう風音が戦場に展開するのは――『外法・屍鬼神』。
そして不届きな過去を滅するべく喚び出したるは、死してなお武勲を求める首無し武者と、それに従う骸の軍勢。
(「無力な民草を蹂躙するつもりだったでしょうから、こちらも軍勢が控えていたとなれば敵は怖気づくやもしれません」)
けれど、それで逃がしはしないと。
風音は召喚した首無し武者を解き放ちつつ、己も挑発し敵を逃がさず引き寄せながらも。
敵をふわり煙に巻き欺くかのように、銀の狐耳や尻尾をゆうらり揺らしつつ。
骸骨の軍勢に飄々と紛れ、自身の身を護るように立ち回って。
『ガアアアアァッ!』
刹那、水晶の生えた動く屍に骸骨の軍勢が放った矢の雨が降り注ぐ。
そして、有象無象に紛れた敵将――ハニワプリンスの首を獲らんと、武勲求めし首無し武者の強烈な一太刀が、バサリバサリと容易く屍人を斬り伏せていく。
けれど、これだけ数を増やした水晶屍人の中からハニワプリンスを見つけるのは、意識しなければなかなか難しい。
「ハッ……戦だ戦、やだねえ」
そう水晶屍人の大軍を前に吐き捨てるように言い放つのは、喜羽・紗羅(伐折羅の鬼・f17665)。
いや……今は、瞳の色を真紅へと変えた、無頼漢のご先祖『鬼婆娑羅』である。
そんな別人格の鬼婆娑羅に、って、早速やる気なし!? と不安になる紗羅だけれども。
「馬鹿言え、俺は戦が大っ嫌えなんだよ。だからさっさと終わらせるぞ」
纏うセーラー服の大きな襟と胸の独鈷杵を象る首飾りを大きく揺らしながら、鬼婆娑羅は敵の群れの只中へと地を蹴る。
海もまだ行ってねえだろ、と続けながら。
(「海行きたいんだ……」)
そうそっと鬼婆娑羅の言葉に紗羅はツッコミながらも。
季節は夏真っ盛り、悍ましい水晶屍人の海よりも、確かに爽やかな青い海の方がずっといい。
「先ずは雑魚掃除、人じゃねえ分気は楽――いや、撤回だ」
うじゃうじゃと溢れる敵の群れに赤き瞳を向け、ぐっとその手に握るは、隕鉄混りの刀身の軍刀拵の太刀。
――数が多い、一気に吹き飛ばすぞ!
『グアアアァッ!』
黒のポニーテールと結ばれたリボンがふわり戦場へと踊った刹那、衝撃と共に、真紅の双眸見つめる先に道が拓ける。
朱塗の鞘と合体した古刀の閃きで次々と水晶屍人を薙ぎ払っていきつつ、紗羅は突破口を見極めんと確りと道の先を見据え駆けながら。
「ハッ、見つけたぞ……!」
『沢山民衆を噛んで、数を増やすでおじゃる!』
ひょこひょこと動きながら屍人の軍勢を指揮するハニワを見つけて。
『! 曲者でおじゃるっ』
接近しようとする紗羅に気付き放たれるは、口から出たハニワビーム!
そんなシュールな攻撃を地形を利用して咄嗟に躱し、狙うは一瞬の隙。
「真っ二つにしてやらあ!」
地を大きく蹴って天より振り下ろす、剣刃一閃!
だがハニワは真っ二つにされてはたまらないと、紙一重でアタフタそれを避けるも。
「動きさえ止められれば、仲間の攻撃も届くだろうよ!」
足りなきゃもう一太刀――今度は逃がさないと、敵の足元を狙い澄まし放たれる、鎧をも貫く一撃。
そしてそんな鬼婆娑羅の立ち回りを見つつ、紗羅の元人格はそっと思うのだった。
って、ノリノリじゃない……と。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
煌天宮・サリエス
……水晶屍人にハニワプリンスにミニハニワ。
……ギャップが酷いの……です……が
ギャップに負けず、手早く奴らを倒して町を守るのです。
装備する武器全てを花びらに変え、周囲を攻撃しつつ殴り掛かります。
敵の攻撃は、『時天使の秘盾』と光のオーラで攻撃の威力を和らげた上でカウンターを叩きこみます。
もし、水晶屍人に噛まれる以外の要因でケガをした人がいたのなら、その人に花びらを送り傷を治します。
使用様技能:範囲攻撃・盾受け・オーラ防御・カウンター
アドリブなどなど歓迎
ヴェル・ラルフ
町人には避難指示をしつつ水晶屍人が多い方へ
如意棒「残紅」で[なぎ払い]ながらハニプリを捜索
僕なら、物陰に隠れるより人混みに紛れるからね
目標の影が見えたらまずは[追跡]
大量の屍人に阻まれて逃すなんて勿体無いから
僕も屍人に紛れて([敵を盾にする])、[目立たない]ように屍人を[暗殺]しながら徐々に距離を詰めて機会を伺う
目標を[ジャンプ]で狙える距離まできたら、周囲の雑魚を【残照回転脚】で一掃
直ぐ様ハニプリの首を狙う
敵のUCへの対応
[だまし打ち]で大きな音、声を出して馬を怖がらせる
うまくいけば馬が怯んだ隙にハニプリを狙う
不発なら馬には悪いけどナイフの[早業]で足を狙った[暗殺]技
★アドリブ・連携歓迎
賑やかだった城下町を埋め尽くさんとするのは、奇怪な水晶の屍人。
群れを成し人々を襲い、その牙で、また動く屍を増やしていく。
そんな水晶を生やした屍の群れを一通り見回して。
「危ないから、水晶屍人がいないこっちの方向に避難を」
そうパニックに陥り逃げ惑う町の人たちに避難指示をしつつも。
ヴェル・ラルフ(茜に染まる・f05027)は深緋を帯びる残紅を巧みに振り回し、有象無象を蹴散らしながらも。
地を蹴った行先は、水晶屍人がより密集している方向。
(「僕なら、物陰に隠れるより人混みに紛れるからね」)
行く手を塞ぐ動く屍たちの中、注意深く目を凝らし、まずは敵の指揮官・ハニワプリンスの姿を探す。
そして、水晶の生えた屍の中にちらちらと見え隠れする、ハニワなフォルムをした影を、琥珀色の瞳で捉えて。
――大量の屍人に阻まれて逃すなんて勿体無いから。
ひょこひょこ動き回りながら指示を出す敵将を、屍人に紛れ盾にしたりしながら、目立たぬよう追跡をはかるヴェルは。
徐々にハニワとの距離を詰め、機会を伺って。
『沢山噛んで、いっぱい動く屍を増やすでおじゃる~!』
ハニワプリンスがそう、水晶屍人の軍勢に言い放った瞬間。
「――染まる緋、灰と化せ」
『!?』
周囲の水晶屍人が、天高く舞い上がったヴェルから放たれた『残照回転脚』――地獄の炎を纏った蹴りによる爆風で吹き飛び、あっさりと消滅する。
そんなヴェルの奇襲に慌てたハニワ皇子。
そんなハニワプリンスが召喚したのは、馬形のハニワ。
そして喚んだハニ馬に、ハニプリは乗り込もうとするけれど。
『……わわっ!』
ハニ馬を怯ませんとヴェルが放つは、だまし討ちの大きな音。
けれどそれに、ハニ馬ではなくハニプリがビックリ。
だがその隙に、ヴェルは怯まなかったハニ馬の足を黒と白の短剣の早業で叩き割って。
『!』
直ぐ様ハニプリの首を狙うべく、握るナイフを閃かせ衝撃を放てば。
硬い陶器に阻まれてその首こそ落とせなかったが、少しパキリと欠けるハニワプリンスの首元。
『く、我をまもるでおじゃる!』
ハニワプリンスはそう慌てて、水晶屍人たちを自分の周囲に再び集めるけれど。
銀髪に咲くアキメネスが揺れた刹那――戦場に舞い踊るは、動く屍を殴り散らす花吹雪。
煌天宮・サリエス(光と闇の狭間で揺蕩う天使・f00836)が、握る得物全てを花弁の衝撃に変えれば。
ハニワプリンスの周囲にいる水晶屍人が一掃される。
そして噛みつかんと剥かれた動く屍の牙を、纏うオーラとそれに呼応する光の盾――『時天使の秘盾』で咄嗟に防いでから。
『ギャアアァ!』
至近距離からのカウンターで、鋭利な花弁の乱舞をお見舞いするサリエス。
そんな呆気なく倒れていく水晶屍人にあたふたしつつも、次にハニワプリンスが召喚したのは。
『であえい、であえい!』
わらわらと出てくる、無数のミニハニワたち!
「……水晶屍人にハニワプリンスにミニハニワ。……ギャップが酷いの……です……が」
サリエスは思わずじっと、ちょろちょろしたり合体するミニハニワのシュールさを眺めるも。
ギャップに負けず、手早く奴らを倒して町を守るのです――と。
ゆるキャラ風な大きいハニワも小さいハニワも、悍ましい水晶屍人も。
全て倒すべき復讐対象のオブビリオンには変わりないから。
大量に湧いた敵の攻撃に傷を負っている人に花桐草の花弁を送りつつも。
『はにぃっ』
サリエスは再び、握る武器全てをひらり舞う花びらに変えて。
周囲に衝撃を放ちつつ、敵に殴り掛かかっていく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ペイン・フィン
ファン(f07547)と。
水晶屍人、ね……。
ああ、すごく、嫌な響きだ。
死者が、蘇り、人を死者に変えるなんて。
……看過しておけない、ね。
コードを使用。
拷問具8種全てを複製し、展開。
400近い拷問具で、屍人をなぎ払っていくよ。
潰して、斬って、砕いて、引っ掻いて、
炎で、重石で、電気で、毒で、
1体1体の屍人を、確実に、一撃で。
……せめて、地獄には、送らないと、ね。
それから、情報収集系の技能も使用。
情報収集、見切り、追跡、聞き耳、第六感、世界知識、暗視、視力。
埴輪を探すよ。
そして、見つけ次第、拷問具で波状攻撃をしかけて、場所を知らせようか。
……死を振りまくお前には、
決して、楽になんて、させないよ。
ファン・ティンタン
【WIZ】私を煩わせる輩には
ペイン(f04450)と
なにやらぞろぞろと有象無象が出てきたね
先陣の使い捨て駒かな、あわれだね
うじゃうじゃ湧く敵の多さに煩わしさの感情を
【刃非木石】で生み出される私の影達は、正確に煩わしさの元だけを断ってくれることだろう
その間、私自身は逃げ遅れた町民の確認、【救助活動】をやっていこうか
猟兵じゃない普通の兵達、あまり無理しないでね
ハニワの索敵は原則ペインに一任
その上で、イライラの原因にハニワも含まれることから有る程度のあたりは影達が補助してくれるだろう
黒き鉄塊の如き無骨な【砕牙】に魔【力溜め】して全力【投擲】
着弾地点を【範囲攻撃】で巻き込んでハニワを一網打尽にしようか
普段は、沢山の人の活気で満ち溢れる賑やかな城下町であるのだろう。
だが今眼前に広がるのは、動く屍で埋め尽くされた凄惨な風景。
町の人々が噛まれ、肩に水晶を生やした屍人として立ち上がり、またさらに人を噛む。
最初は何体であったのかは知る由もないが、なまじ大きな城下町故に人も多く、水晶屍人はその数を急速に増やしていっている。
そんな中、逃げ惑う人々とは違い、水晶屍人の群れを左目の赤き瞳で見遣るのは、ファン・ティンタン(天津華・f07547)。
「なにやらぞろぞろと有象無象が出てきたね。先陣の使い捨て駒かな、あわれだね」
「水晶屍人、ね……。ああ、すごく、嫌な響きだ」
ファンの隣でそう首をふるりと振る、ペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)。
「死者が、蘇り、人を死者に変えるなんて。……看過しておけない、ね」
放っておけば水晶の動く屍は無尽蔵に増え続け、江戸へと辿り着いてしまう。
そうなる前に――此処で、食い止める。
そして水晶屍人の軍勢を前にしたファンの胸の内に生じる感情は、うじゃうじゃ湧く敵の多さに対する煩わしさ。
――刃は物に非ず、感情を持ってあなたを斬り断ち抉るよ。
刹那展開した『刃非木石』によって生み出されし白き刃の影が、正確に煩わしさの元だけを断たんと戦場を駆けて。
ファンの感情を代わりに発散するように、手応えのない水晶屍人を斬り伏せていく。
「猟兵じゃない普通の兵達、あまり無理しないでね」
そんな中、懸命に何とか水晶屍人に対抗している武士たちに声を掛けつつ、逃げ遅れた町人の救助に動くファン。
そして白き刃の影が閃く戦場の光景が、途端にまるで地獄のような様相へと代わる。
「……ほんと、嫌だな……」
ペインが紡ぐと同時に複製されるは、拷問具8種。
――潰して、斬って、砕いて、引っ掻いて。
炎で、重石で、電気で、毒で――。
「……せめて、地獄には、送らないと、ね」
水晶屍人を次々と薙ぎ払い、確実に一撃で屠っていくのは、戦場に成された400近い拷問具。
それからペインは持てる情報集の技能を駆使し、周囲を注意深く見回す。
この水晶屍人に指示を出している、許し難い輩を見つけ出す為に。
そして。
『どんどん数を増やして、目指すはお江戸でおじゃる!』
見つけたのは――数多溢れる水晶屍人に紛れ、ひょこひょこと動く存在。
「……死を振りまくお前には、決して、楽になんて、させないよ」
『!? わっ、見つかったでおじゃるか!?』
刹那、慌てるハニワプリンスへとペインが仕掛けるのは、拷問具による波状攻撃。
だがハニワプリンスは受けた拷問具の攻撃によろよろしながらも、すかさず召喚したハニ馬に跨り、何とか対抗しようと戦闘力と生命力を強化させて。
戦場に、わらわらと無数のミニハニワを召喚する。
だがそれにより、ファンのイライラの元凶でもあるハニワプリンスの気配に、白き刃の影たちも反応を示して。
指揮官の居場所が明確に示されれば。
煩わしい有象無象に指示を与えているハニワを叩き斬るべく、乳白色に一房の黒の髪を靡かせ接敵する一振りの刀。
そんな白き護刀――ファンが握るは、荒くれ者の黒剣『砕牙』。
その刃に魔を込め投じ、荒々しき牙を剥く刀身が地に着弾した瞬間。
『はにぃっ!』
水晶屍人やハニワたちを纏めて巻き込んで。
その名の通り、黒き刃の容赦ない牙が敵を粉砕し、一網打尽に。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
白波・柾
ハニワ……プリンス……???
確かに土偶はエンパイア独特だが、その、これは……
………………倒そう(思考放棄)
俺は突貫隊の露払いに専念しよう
「目立たない」を使用しつつ
水晶屍人は「なぎ払い」「吹き飛ばし」でもって突貫隊の行く手を阻む奴らを蹴散らそう
それでもどうしても数に勝る相手は一般兵を襲いくるだろう
その時は敵を「おびき寄せ」て俺自身が囮になり
味方の巻き添えの心配がないところへ誘導したなら
「先制攻撃」「鎧無視攻撃」「鎧砕き」をもって【千刃の鋩】でまとめて攻撃しよう
自分がダメージを受けるならば
「オーラ防御」と「激痛耐性」で耐え抜きたい
ステラ・アルゲン
ハニワプリンス……? よく分かりませんが、そのハニワとやらを探し出せばいいのですね。
【導きの星屑】を使い、【流星の欠片】を周囲へ展開。
水晶屍人の大群の中から指揮官のハニワを探しましょう。
炎【属性攻撃】を【オーラ防御】の風に乗せて炎の壁とし、水晶屍人を纏めて焼き払いますか。
まるっこいフォルムが可愛いとは思いますが、オブリビオンですからね。
ミニハニワは欠片で位置を把握しつつ攻撃を避け、指揮官のハニワを剣で斬りましょうか。
(アドリブ・連携OK)
奥羽諸藩に突如大量に湧いて出たという動く屍。
肩には妖し気に煌めく水晶が生えており、その牙に噛まれた人間もまた動く屍となってしまうのだという。
このままでは、急激に数を増やしながら南下する水晶屍人が江戸へと到達してしまう。
戦力を無駄に割く状況に陥らせないためにも、これ以上民衆に被害が広がらないためにも。
猟兵達は、阿鼻叫喚と化している城下町へと急ぎ降り立つ。
そして……数百、数千にも及ぼうとしている水晶屍人の軍勢を、指揮する存在。
――それは。
(「ハニワ……プリンス……???」)
戦場に降り立ち、周囲の状況を見回しながらも。
思わず瞳を数度瞬かせるのは、白波・柾(スターブレイカー・f05809)。
眼前には、人々に噛みつき、恐怖に陥れている動く屍たち。
だが確かにグリモア猟兵は告げたのだった。
この水晶屍人を率いているのは、やんごとなきハニワプリンスなのだと。
「確かに土偶はエンパイア独特だが、その、これは……」
………………倒そう。
生真面目である柾は、これ以上思考するのをそっと止めてみる。
とにかく、ハニワであれ何であれ……この状況を早く食い止めなければならない。
ハニワプリンスという謎のゆるキャラに惑わされぬよう気を取り直し、敵の群れへと視線を向ける柾。
そんな柾の橙色の瞳に映ったのは、見知った者の姿。
「ハニワプリンス……? よく分かりませんが、そのハニワとやらを探し出せばいいのですね」
柾と同じように、指揮官であるというハニワプリンスとやらに首を傾けつつも。
ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)は、馴染みの薄いハニワとやらの姿を探しつつ、柾に気付いて合流して。
「ハニワとは、一体どういうものなのですか?」
「……エンパイア独特の焼き物だが……その、深く考えなくても、見れば分かるかと」
むしろ深く考えない方がいい、きっと。
そう柾とステラは、隕石を砕いたという逸話の残る身の丈ほどもある大太刀と流星から生まれし魔剣を、それぞれ構えて。
まずは、城下町に湧く有象無象の水晶屍人を蹴散らしにかかる。
目立たぬよう接敵して。弱きを援け、強きを挫く――敵を斬るために在る刀を容赦なく振るう柾。
その純真な正義と信念を乗せた一閃一閃が、行く手を阻む水晶屍人を薙ぎ払って吹き飛ばし、突貫隊が進むべき敵将への道をつくって。
星を砕く者が振るう強烈な一太刀が、動く屍の水晶を叩き斬り、砕け散った欠片が星屑の如く戦場に煌めけば。
――かつて分かたれし我が半身よ。今再び我が一部として光り輝け!
拓けた道へとステラが解き放つは、妖しい水晶の輝きとは全く異なる、導きの星屑が喚んだ小さな白銀の欠片たち。
そんな五感を共有する流星の欠片たちにハニワプリンスの探索や追跡をさせながら。
纏めて焼き払いますか――水晶屍人の大群へとステラが見舞うのは、燃え盛る炎。
炎属性をオーラ防御の風に乗せて激しく燃える壁を作り上げ、わらわらと湧く有象無象を焼き尽くす。
そして柾は、それでもどうしても数に勝る相手は一般兵を襲いくるだろう、と。
水晶屍人がより多く群れているその只中へと飛び込んで。
敵の気を引き付けるように握る星砕丸を豪快に振るい、大立ち回りを演じると。
動く屍たちの囮となりおびき寄せ、味方や一般人を巻き込まないところまで目一杯、十分に引き付けた刹那。
「飛び道具は得意ではないが……これならば当たるだろう」
多数の敵にはそれ相応の手数を――展開した『千刃の鋩』が生み出し放つは、数多の投擲用刀剣。
その鋭き千の刃の切っ先が雑魚を一網打尽、斬り伏せ蹴散らしていく。
そして――ステラの放った流星の欠片が存在を感知する。
「まるっこいフォルムが可愛いとは思いますが、オブリビオンですからね」
水晶屍人の軍勢を率いるという、ハニワプリンスの姿を。
『! 見つかったでおじゃるか!?』
ハニワプリンスは慌てて、であえい、であえい! と、戦場にミニハニワたちをぞろぞろ放つけれど。
その動きを白銀に煌めく欠片で把握し避けて。
『……!』
ミニハニワには目もくれず、ステラが流星の如き青の刃を振り下ろし狙うは――指揮官のハニワプリンス。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
混乱する戦場で戦うのは性に合わないわね。
城下町ならほとんど平屋かしら。
こっそり屋根の上に登って周囲を確認。
まずはハニワを見つけることに注力するわね。
見つけたらユーベルコード【千里眼射ち】。
コミカルな顔しているハニワに風穴をもう一個増やしてあげるわ。
「その姿は力が抜けるわね…」
ちょっとあきれながらだけど。
一撃で倒れないなら。
「倒れるまで撃ち込んであげる」
アネット・レインフォール
▼心情
成る程、指揮官を叩くには軍勢を突破する必要がありそうだな。
…が、これを正直に相手するのは少々時間が掛かりすぎる。
出来れば直接叩きたい所だが――。
▼POW
先ずは換装用刀剣を宙に念動力で浮かし、
階段状に足場を作ることで上空から敵の配置を把握。
指揮官らしき姿を探ろう。
混乱状態なら人の流れとは逆方向が怪しそうだ。
もし指揮官を視認出来たら上空から緋槍で【天帝ノ貫穿槍】を放つ。
余力があればそのまま敵を巻き上げ、蹴り飛ばすことで
他の猟兵達がいる付近まで引きずり出すフォローを。
予備案として事前に槍の先端に香水を巻き付けておき、
手応えが薄ければ直前で爆発させ匂いを付けて目印代わりに。
▼他
連携、アドリブ歓迎
降り立った城下町に溢れるのは、夥しい数の、水晶を生やした動く屍の姿。
とはいえ、水晶屍人は知能も能力も低い故、指揮官さえ叩いてしまえば、後は藩の武士でも殲滅できそうである。
けれど……やはり、数百、数千に達せんとするその数は厄介。
(「成る程、指揮官を叩くには軍勢を突破する必要がありそうだな」)
アネット・レインフォール(剣の教導者・f01254)はぐるりとそう一度、戦場を見回して。
(「……が、これを正直に相手するのは少々時間が掛かりすぎる」)
出来れば直接叩きたい所だが――と思案した後。
念動力を以って宙に浮かすのは、換装用の刀剣。
それを階段状に成し足場として、上空から、戦況や敵の配置を把握せんとするアネット。
そして、その中から指揮官らしき存在――ハニワプリンスの姿を探す。
しかし、水晶屍人の数は多く、さらに人を噛んではその数を増やさんとしている。
ただ闇雲に探しても、発見は難しいかもしれない。
「混乱状態なら人の流れとは逆方向が怪しそうだ」
ならばと、アネットはそう予測を立て範囲を絞り、人の流れとは逆方向へと視線を向けて。
注意深く漆黒の瞳を凝らせば――。
「……!」
視界に飛び込んできたのは、水晶屍人の大軍に隠れつつもひょこひょこ動く、ハニワの姿。
刹那、アネットの握る緋の突撃槍が狙いを定め上空より放たれて。
――裏弐式・天帝ノ貫穿槍。
『わわ、敵襲でおじゃるか……うぎゃあっ!』
追尾式の槍がぷすりと突き刺さった瞬間、爆破されるハニワプリンス。
さらに、まだしぶとく割れないその身が、闘気の鎖で巻き上げられれば。
『ひぎゃっ!』
ハニワプリンスへと蹴りを叩き込み、他の仲間がいるところまで、隠れていた敵将を引きずり出すアネット。
そんな蹴り飛ばされたハニワプリンスを見つけたのは、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)であった。
(「混乱する戦場で戦うのは性に合わないわね。城下町ならほとんど平屋かしら」)
ヴィオレッタは周囲を確認するべく、屋根の上から城下町を見下ろしていたが。
「……!」
飛んできてべしゃりと地に落ちた、ハニワプリンスを発見して。
ところどころ欠けつつもしつこく割れないその身体に、集中して狙いを確りと定めれば。
『わ、わ! こ、今度は弓でおじゃるか!?』
コミカルな顔をしているハニワに風穴をもう一個増やしてあげるべく、矢を射放つヴィオレッタ。
そしてゆるい見目をした胴体に矢が刺さりつつも、一応敵将であるだけあり、うたれ強さだけはあるのか。
「その姿は力が抜けるわね……」
往生際悪くじたばたしているハニワプリンス。
そんな様に、ヴィオレッタは違う色をそれぞれ宿す両の瞳を、ちょっぴり呆れたように向けるけれども。
一撃で倒れないというのならば。
「倒れるまで撃ち込んであげる」
慌てて再び水晶屍人の軍勢に紛れ、必死に逃れようとするハニワを再び射貫かんと、ぐっと狙いを定める。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
重松・八雲
【花守】
国の危機とあらば隠居しとる訳にも行かぬ!
いざ参らん、えーっと――はにわ狩り!
任せい、蹴散らすのとか儂超得意!(脳筋)
無論人々の安全確保念頭に!
UCで強化
皆と連携し死角補強
人命危機あらば高速飛翔で馳せ
☆武器受けやオーラ防御図りつつかばう
後は人々の退路及び我等の進路切り開くべく
雑兵は刀や連珠で吹き飛ばしつつ撃破
親玉は野生の勘と第六感で同属っぽい気配やイロを探せば良いとか言われたでその様に!
儂のどこがやんごとなき皇子(※イロモノ)っぽいのか分からぬが!
発見後は☆で守備固めつつ顔面(厄介な口)砕きに!
皇子を騙る?不届者め!
皆の者、上様に代わって存分に懲らしめてやろうぞ!
成敗ー!(渾身の気合い)
呉羽・伊織
【花守】
ま、放っとけねーよな
寝覚めが悪ィのはもう御免――てか既に軽く悪夢見てる気分だな埴輪って!
…ウン、何にしてもコレ以上(色んな意味で)巫山戯た真似させるかよ(真顔)
UC惜しまず高速移動
人命最優先で割込み庇う>大丈夫なら早業と2回攻撃で手早く散らし自陣進路や町人退路確保
皆と連携し死角補強
第六感や聞き耳で敵布陣や気配探り皇子情報収集も
発見すりゃ暗殺要領で皆や敵影に紛れ、横か背からお命頂戴と行こーか
(緩い発言といいビームといい色々厄介な口を容赦なく部位破壊しに)
ドコの皇子か知らねーが、一つ忠告しといてやるよ
この国でであえいなんて台詞吐いたら――仕舞いだぜ?
さァ観念…って暴れん坊ご隠居が先陣かい!
アース・ゼノビア
【花守】
友人の故郷の危機とあっては、……ええと、確かこういう時は
助太刀いたすって言うんだろう?
屋根まで飛び上がり、上空から鈴蘭の嵐を広域展開。
水晶屍人の足止めを行って避難を助けながら、
仲間とはぐれない範囲で上からの索敵を行う。
はにわ、はにわ……はにわぷりんす?
エンパイアならではの
つちくれの人形って聞いてるけれど、
見ればわかるやつかな。
遠距離攻撃はオーラ防御と武器受けで防ぐ。
近寄られる事があれば剣で応じるが、
先に単独でハニワプリンスと遭遇した場合は
仲間が来るまで時間稼ぎに回る。
年貢の納め時……あれ?
プリンスなら年貢を収められる方か……いや違うな
生者を屍に変えるなんて、王のすることではないもんな。
花川・小町
【花守】
私はお国の為なんて大層な事言えないけど――愉しい日々を滅茶苦茶にされるのは不愉快よ
悪い夢なんて掻き消して、安らかな眠りの淵に沈めてやりましょ(笑顔)
連携し死角補強
人命第一で行動
UCとオーラ防御で守備高め町人庇護しつつ
※衝撃波の範囲攻撃で敵なぎ払い退路や進路を抉じ開ける
噛まれたら?
生命力吸収で食らい返す
埴輪位置は私も第六感で探る・敵の流れを読む等し情報収集
そうそ、爺様(イロモノ同士)ならいける
アースちゃんもきっとすぐ分かるわ(?)
対埴輪は馬の足や小の合体妨害に氷属性攻撃
隙あらば本体の口封じ(粉砕)に
あーら見事な旗
ならお決まりの展開で、もてなしてあげなきゃね?
どっちが悪か分からない?
上等よ
転送された先、奥羽諸藩の城下町に溢れるは動く屍。
奇怪な水晶を生やした屍人がさらに仲間を増やさんと、行儀悪く人々に喰らいつきながら進軍している。
「ま、放っとけねーよな」
城下町に降り立った呉羽・伊織(翳・f03578)は素早く地を蹴り、水晶屍人の軍勢の元へ急ぎ向かいながらも。
「寝覚めが悪ィのはもう御免――てか既に軽く悪夢見てる気分だな埴輪って!」
思わずそうツッこまずにはいられない。
軍勢の中に姿を紛れ込ませ、水晶屍人を指揮しているという存在――それは、ハニワ。
やんごとなきハニワプリンスであるのだという。
けれどそんなゆるキャラであっても、人々に危害を加える輩は放ってはおけない。
「……ウン、何にしてもコレ以上巫山戯た真似させるかよ」
色んな意味でふざけているとしか思えない敵に真顔になりつつも進む伊織に続いて。
「国の危機とあらば隠居しとる訳にも行かぬ!」
腰痛が酷いだの、膝に矢を受けただのとは言っていられない国の危機に。
若い者にも負けず劣らず勢いよく前線へと飛び出さんとするのは、重松・八雲(児爺・f14006)。
「いざ参らん、えーっと――はにわ狩り!」
――任せい、蹴散らすのとか儂超得意!
人々の安全確保を無論念頭に置きながらも、そういつもの脳筋思考で、いざハニワ狩りです!
「友人の故郷の危機とあっては、……ええと、確かこういう時は、助太刀いたすって言うんだろう?」
水晶屍人の軍勢が湧き、仲間を増やさんと牙を剥く、悍ましい光景。
駆けつけたアース・ゼノビア(蒼翼の楯・f14634)も、有象無象の動く屍とハニワ狩りに助太刀を!
過去は明かさないが、この世界に少なからず縁があるのは確か。
「私はお国の為なんて大層な事言えないけど――愉しい日々を滅茶苦茶にされるのは不愉快よ」
けれど何よりも、愉しい今を邪魔されることが気に食わないから。
「悪い夢なんて掻き消して、安らかな眠りの淵に沈めてやりましょ」
花川・小町(花遊・f03026)は、そう絢爛に彩られた美しい笑顔で、愉快な日々の障害となる輩を沈めんと得物を握って。
逃げ惑う町人を守りつつも敵を屠らんと、戦場に漆黒の髪を躍らせる。
まず第一に優先するのは人命。
皆で連携をはかり、襲われそうな人を見つければ、素早く敵の只中へと飛び込み割り込んで。
伊織がその早業を以って手早く屍人を蹴散らせば、握る刀や連珠で豪快に敵を吹き飛ばしつつ退路や進路を抉じ開けていく八雲。
刹那、戦場に数多降るのは、氷の如き蒼を具えし宝剣が姿を変えた、鈴蘭の花弁。
ばさりと蒼き翼を羽ばたかせ飛び上がったアースの放つ花弁が刃と成り、屍人の足を止めんと吹雪く中で。
衝撃波を放ち敵を薙ぎ払っていた小町が、ふと舞う様に地を蹴る。
その先には――逃げ遅れた町人に襲い掛からんと牙を剥く屍。
小町は咄嗟に身を挺し庇い、代わりにその牙を受けるも。
『! ガアアッ!?』
月の如く美しい彩をした瞳を細めた瞬間、逆にその生命力を食らい返す。
そして皆で連携を取り、死角を補い合い、有象無象を蹴散らしながらも。地上や上空から、索敵を行なう。
知性の低い水晶屍人の軍勢を指揮しているという見つけ出すべき敵将、それは。
「はにわ、はにわ……はにわぷりんす?」
別の世界出身のアースにとって、それは未知の存在。
「エンパイアならではのつちくれの人形って聞いてるけれど、見ればわかるやつかな」
そんなアースとは逆に。
「親玉は野生の勘と第六感で同属っぽい気配やイロを探せば良いとか言われたでその様に!」
何だか、ハニプリと同じ匂いがする感じの八雲!?
小町はアースと八雲を交互に見つつ、くすりと笑みを咲かせて。
「そうそ、爺様ならいける。アースちゃんもきっとすぐ分かるわ」
「儂のどこがやんごとなき皇子っぽいのか分からぬが!」
やんごとなきイロモノ同士、きっと本能的に導かれ合うはず!?
それに、この阿鼻叫喚な雰囲気に違和感しかないだろう存在は、きっと見ればすぐわかるはず。
そんな中……ふと、第六感や聞き耳で敵布陣や気配を探っていた伊織の赤き瞳が、剣呑な彩を宿して。
「……さて、お命頂戴と行こーか」
水晶屍人の軍勢の中、捉えたのは、他猟兵たちの攻撃でところどころ欠けているハニワの姿であった。
ハニワプリンスを発見した伊織は敵影に紛れ、気取られぬよう素早く背後から、音もなく闇に染む暗器を振るって。
『! ハッ、であえい、であえい! 見つかってしまったでおじゃ……ッ!』
「ドコの皇子か知らねーが、一つ忠告しといてやるよ。この国でであえいなんて台詞吐いたら――仕舞いだぜ?」
フラグを立てるような緩い発言やビームを封じるべく、色々厄介な口を容赦なく塞ぎにかかれば。
「皇子を騙る? 不届者め! 皆の者、上様に代わって存分に懲らしめてやろうぞ!」
成敗ー! と渾身の気合いを込め、守りを固めつつもその顔面を砕かんと、真っ先に飛び出す八雲。
「さァ観念……って暴れん坊ご隠居が先陣かい!」
そんな元気ハツラツな爺様に、伊織は瞳細めつつも続いて。
わらわらと湧いて出たミニハニワたちを剣で斬り伏せながらも、ふと首を傾けるアース。
「年貢の納め時……あれ? プリンスなら年貢を収められる方か……いや違うな」
けれど、生者を屍に変えるなんて、王のすることではないもんな、と気を取り直して。
はにぃっ! とゆるーく合体したミニハニワを、バサリと叩き斬る。
そして余計なことをこれ以上、もうしないようにと。
であえい、であえい! と性懲りもなく、欠けた口から必死にもごもご言い放つハニワプリンスに。
凍えるような氷の属性を乗せた刃を振り翳すのは、小町。
「あーら見事な旗。ならお決まりの展開で、もてなしてあげなきゃね?」
『こ、この割れ物なやんごとなきハニワを、叩き割る気でおじゃるか……!』
ハニワプリンスは往生際悪く、そうじたばたするも。
美しくそして強く咲く凛とした華には、そんな戯言など一切通用しない。
「どっちが悪か分からない? 上等よ」
『……!』
瞬間、容赦なく振り回された小町の薙刀が再び、強烈な衝撃波を生み出して。
ハニワプリンスの身体を叩き割って粉砕し、軍勢率いる指揮官を討ち取ったのだった。
そして、指揮官を失った水晶屍人の軍勢が諸藩の武士に殲滅されるのも。
猟兵たちのおかげで、最早時間の問題となったのであった。
大成功
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