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【蛮勇譚】芳香揺蕩うは彩花の塔(作者 金剛杵
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●英雄の軌跡
 蛮勇振るうゲオルゼルク。
 アックス&ウィザーズの世界中にてその戦いの痕跡が見られるドラゴンスレイヤー。
 かつて郡竜大陸に渡った勇者の一人であり、無類の戦闘好きにして強敵好きである。
 生涯を強敵との戦いにのみ費やした彼の冒険譚は自然と戦記じみており、未知の領域に踏み込んだ記録なども環境に対する記述そっちのけで強そうな動植物についてばかり語られている。
 そもそもゲオルゼルクは何かを書き残した事は無く、その伝承の大半が本人の語った武勇伝と状況証拠からの推測でしかなかった。

●聖地巡礼の旅
「おかげで大変だった」
 そう言って楽しそうに笑うのはワズラ・ウルスラグナ(戦獄龍・f00245)、グリモア猟兵だ。
 一見そこらのオブリビオンより凶悪な怪物然としてはいるが一応竜派のドラゴニアンである。が、猟兵でなければアックス&ウィザーズでは魔物に分類されていたであろうことは間違いない。
「猟兵である事に感謝しなければな」
 などと言いながらテーブルに広げたのは依頼書と数々の資料だ。
 アックス&ウィザーズの世界では猟兵達は冒険者として認識される事が多く、ワズラなどは実際に冒険者として依頼をこなしつつ信頼と情報を得ていたりもする。今回集めた情報も、一般人の冒険者達から聞き込みをした結果でもあった。
「ゲオルゼルクの聖地近くの村、あそこの村人が大体は冒険者になると言う話でな。ならばと冒険者達にゲオルゼルクや蛮勇の勇者について聞いて回ったんだ。
 で、そこからは予知と調査の繰り返しだな」
 言いながら取り出した資料は、テーブルに撒かれた資料の数倍は有る。それらは無駄足だったのだろう。ワズラは特に気にした風も無く、要らなくなった資料を焼き捨てた。
「いや、伝記に纏めれば歴史的資料になるんじゃ……」
「そう言うのは学者にやって貰え」
 にべもない。
 いや、興味が無いのか。
 しかしそれは他の猟兵も同じ事。平時なら兎も角、今は依頼の方が重要だ。
「依頼は三つ、どれも『クラウドオベリスク』の破壊だ。
 三カ所にまで絞りはしたがどこも強大なオブリビオンが居座っていてな。現地までの露払いはしたが、此処から先は転移役に徹せねばならんだろう」
 心底惜しいが。と言う呟きは皆聞き流す。
「転移を用いればほぼ同時攻略も可能だ。一刻も早くオブリビオンを討ち払いクラウドオベリスクを圧し折りたいなら可能な限り協力しよう。
 どの場所も連戦になるので支援役は戦闘と同時に仕事をこなさねばならんだろうが、一人でも居てくれれば心強い。
 いつも通り、単騎突撃でも、現地での即興連携でも、打ち合わせてからの共闘でも構わん。皆全力で挑んでくれ」
 ワズラの言葉に猟兵達が頷くと、ワズラも頼もしそうに頷いた。
「では、状況を説明しよう」

●彩花の塔
 クラウドオベリスクは花園の中心部にある。
 大きな森の中央、花に覆われた丘の中心だ。
 塔を守るのは花園の主、庭師ミラベル。
 予知に視た光景では咲き乱れる花々を手折り飾りつけ美しき庭園へと変えてた。
 その手腕は塔にさえ伸び、鮮やかに彩られた塔は『彩花の塔』と呼ぶに相応しい。
 ――猟兵達は、その塔をこそ手折らねばならない。
 無数の妖精に守られ、育まれている森を抜けて。

「この森に夏なんて来ませんの。
 私が居る限り春は続き、幸福を振り撒くのですわ」





第3章 ボス戦 『ミラベル』

POW ●庭師の審美眼
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【無数の赤い花びら】が出現してそれを180秒封じる。
SPD ●フルブルーム・リーパー
【踊るように鎌】による素早い一撃を放つ。また、【美しく踊る】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ ●フラワーズ・チアリング
戦闘力のない【ファン(ドラゴン)】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【ファンの強化魔法とサポート】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アルト・カントリックです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●竜の庭師
「春が終わりましたわね」
 花が溢れる丘の庭園で桜色のドラゴンが呟く。
 どこか遠くを見る様に、けれど直ぐ近くの森を見下ろしながら。
 その顔に憂いは無い。むしろどこか嬉しげに言う。
「春の花ばかりでは物足りませんものね」
 そう言いながら、ドラゴンは前脚に生えた鎌を振るう。
 近くの花の、余計な枝葉は斬り飛ばされ、粉々になって地に落ちる。
 ドラゴンはやはり楽しげに言う。また妖精に花を育てさせなくちゃと。
 全てはこの庭園の為に。
 その為に、全ての命をこの手に掛ける。
「ああ、たのしみですわ。次の花はどこに飾りましょう」
 ドラゴンは楽しげに口遊みながら歩き出す。
 庭園は広い。だがその全てを管理しなくては庭師の名折れ。
 さあ先ずは肥料を取りに行かねばと、ドラゴンは妖精の様な翅を広げた。

 ――その足下には、無数の動物達の死骸が細切れになってばら撒かれていた。