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曇りなき武士の魂

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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 藩の剣術指南役を決めるため、剣術大会が開かれるとの知らせを聞き、腕に覚えのある者たちは奮い立った。
「太平の世になったとはいえ、鍛錬を続けた甲斐があったというもの!ここで一花咲かせて見せようぞ!」
「俺だって、負けねえぞ!」
「指南役の座は俺のものだ!」
 と、己が技を披露する機会を得られるとあって、武芸者たちが少年のように瞳を輝かせる。
 しかし、その知らせに湧き立ったのはオブリビオンも同様。
「へっへっへ…強いやつが集まるってことは、久々に愉しめそうだぜ…一度に全部斃しちまうのは、ちぃと勿体ないが、見逃す手もねぇな」
 正に外道、と言った笑みを浮かべ、オブリビオンは人込みに紛れ込んだ。


「皆さん、集まってください。サムライエンパイアで事件です」
 猟兵に声をかけてから、「『親分、てえへんだ!』と言うべきだったかしら?」と首を傾げたのは新人グリモア猟兵の笛吹・篠(ヤドリガミのシンフォニア・f10051)だった。
「初めまして。私は篠笛のヤドリガミ、笛吹・篠と申します。ええと…とある藩で剣術大会が行われます。優勝者は藩の剣術指南役に任命されるとのことで、多くの武芸者が集まっているようです。しかしながら、そこには大会参加者を狙うオブリビオンも混じっています。このままでは剣術大会は血の惨劇の舞台になってしまうでしょう…」
 篠は表情を曇らせ、首を振る。
「大会参加希望の武芸者は、剣一筋に生きてきた方ばかりです。純粋だけど、どこか不器用で…これまで自分の持ち得る力を見せる場がなかったような、そんな瞳をしていました。個人的なことですが、私は曲げられない信念を持った殿方は素敵だと思います。だから余計に…その想いを踏み躙ろうとする者が居るのが許せません。どうか、招かれざる客を見つけ出し、お縄につかせてください。彼らのささやかな夢を―全員が指南役になれるわけではないからこそ…太平の世でも、腐らせずに磨き続けた彼らの魂の見せ場を、守ってあげて欲しいのです。では、よろしくお願いします」
 篠は深々と頭を下げた。


燕の巣
 初めまして。
 数多くの依頼がある中で、目を止めて頂き光栄です。
 この依頼は… 第1章:冒険 第2章:冒険 第3章:ボス戦 という流れです。
 心情や思惑などは、積極的に拾っていく所存。
 全力でお応えしますので、熱いところやカッコいいところを沢山見せて頂ければ、と思います。
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第1章 冒険 『剣に生きる』

POW   :    みずから武術大会に出場してオブリビヨンを探す

SPD   :    参加者に接触するなどして正体を見極める

WIZ   :    参加者の素性を調べたり、城下町で情報を集めたりする

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

弥久・銀花
剣士として大会に出場します。

正式な剣術を学び続けた訳でもない、実戦で磨いた術理ですのでこう言う大勢が集まる大会と言うのは凄く参考になりますね。

おや、あの選手、何だか人間が技術を習得する経緯に沿わない動き方や狙いの思考パターンがあるようですね……、まさかオブリビオン?

ふむ、あの動きもそれはそれでかなり参考になります。


この大会に参加する以上は木剣か竹刀だと思いますが、運が無ければ骨も折れるし頭も割れます。

落命の覚悟をしていない参加者は居ないでしょうが殺しを楽しむ輩は如何にも場違いです。

無粋な者には早めに退場して頂きましょう。

対戦相手になったら全力で倒します。


勅使河原・源蔵
ほほう、面白そうな話じゃの。
儂は自ら武術大会に出場するぞい。
いやはや、懐かしい雰囲気じゃわい。
儂もかつては剣の道を極めようと、多くの武芸者と切磋琢磨したものよ。
天下泰平となりし後も鍛練を続け、業を磨きしその魂、正に武士たる者。
尊敬に値するわい。
儂も若かりし頃に戻り、己を高めるとするかのう。
知らぬ流派、知らぬ業と仕合うのは何よりの刺激よ。

さて、楽しんでばかりも居られぬな。
かの武士達をおぶりびおんに惨殺させる訳にもいかぬ。
気配の違う者が居らぬか、よくよく気を配っておくぞい。
直に手合わせ叶うならば話は早かろうが、都合良くはいかぬものよなあ。
気が逸り狼藉を働くならば止めもするが、どう動いてくるかのう?


桐崎・早苗
腕試しも兼ねこの大会へ参加いたしましょう。

私も代々剣術を継ぐ家の端くれ。
なれば、武芸の道を歩む者として、言葉ではなくこの剣にて己を示したい所存。
オブリビオンの存在もまた、剣筋への邪を見定めることで看過を試みましょう。

桐崎の早苗、いざ、参ります…!

●剣術
・右に刀、左に短刀の二刀流。
・右を前に向けた半身の構え。
・片足を軸に半歩下がって避け、または前へ踏み込み武器の速度が出る前に右の刀で受け、短刀で追撃。
・合気道の動きも取り入れて円の動きでいなしてからの峰打ちも。
・間合いは右の刀の長さ+一歩の踏み込みの2mほど。
2mより近い場合は左の短刀で対応。


神楽威・紅葉
剣術大会は興味あるんだけど、どうしよう?女子でも参加できるのかな?

■行動
可能なら剣術大会に参加しようかと…。
参加者の中に潜伏してるオブリビオンに気づかれないようにするためにも、弱そうにしないといけないかな?
でも、手加減するのは真剣な武芸者の人たちに失礼だし…う~ん。
とりあえず、やり過ぎない程度に戦えばいいかな?

大会に参加しながら、オブリビオンと思われる人を他の試合も見つつ割り出しますね。
普通の方がオブリビオンと対峙したら殺されかねないので、そのような状況になりそうなら、雑踏の中から殺気を放って見届け人が戦いを止める事ができる間を作ろうかと思います。

アドリブ歓迎。



オブリビオンを探すべく、剣術大会に参加した猟兵たちのおかげで、大会は大いに盛り上がっていた。
 その中の一人、勅使河原・源蔵(枯れ枝一葉・f00611)は上手く隠れた方だろう。
「面白そうな話じゃの」
 源蔵は口角を吊り上げる。
 彼もかつては剣の道を極めようと、多くの武芸者と切磋琢磨してきたのだ。
 自ら武術大会に出場することを決めたのは、自然な流れである。
「天下泰平となりし後も鍛錬を続け、業を磨きしその魂、正に武士たる者。尊敬に値するわい」
 会場に満ちる武芸者の熱気は、同じく武人である源蔵には、実に心地良かった。
 若かりし頃に戻り、己を高めるも悪くない。
 知らぬ流派、知らぬ業と仕合うのは何よりの刺激なのだから。
 純粋に仕合を楽しんだ後は、仕合の合間に参加者の気配を探ることも忘れない。
 「さて、楽しんでばかりも居られぬな。かの武士達をおぶりびおんに惨殺させるわけにもいかぬ」
 直に手合せが叶うならば話は早いが、そう都合よくはいかぬものである。
 相当な手練れと察せられるものは数名居たが、そのうち何名かは猟兵か。
 猛者の闘気に中てられでもして、気が逸り狼藉を働くならば止めるつもりだが、まだ動く気配はない。
 オブリビオンを絞り込もうにも、決め手がないのが現状だった。

 大会に添えられた華のうちの一輪、弥久・銀花(人狼の剣士・f00983)は自分の仕合を待ちながら、大会を観戦していた。
 銀花は正式な剣術を学び続けた訳ではなく、実戦で磨いたものだ。
 だからこそ、こう言う大勢が集まる大会と言うのは大変参考になる。
 そんな中、気になる選手が居た。
「おや、あの選手…なんだか人間が技術を習得する経緯に沿わない動き方や狙いが読み取れますね……まさかオブリビオン?」
 追おうかと思ったが、自分の試合が始まり、阻まれてしまう。
 相手は銀花を見て驚いたようだが、この武術大会は、腕に覚えがあれば誰でも参加できるのだ。
 かつては戦女も居たのだから、見目に惑わされて相手の実力を推し量れぬものは、生き残れない。
 刹那の隙をつき、銀花は的確に相手を沈めに行った。
 たとえ仕合に用いるのが竹刀や木刀だったとしても、落命の覚悟をしていない参加者はいないだろう。
 とはいえ、殺しを楽しむ無粋な輩には、早めに退場してもらいたいところだ。
「対戦相手になれば、全力で倒そう」と銀花は誓う。

 二つ目の小振りな華、桐崎・早苗(天然風味の狐娘・f10614)の試合もまた、注目を集めていた。
 彼女もまた、武芸者として大会への参加を決めた猛者である。
(私も代々剣術を継ぐ家の端くれ。なれば、武芸の道を歩む者として、言葉ではなくこの剣にて己を示したい所存。オブリビオンの存在もまた、剣筋への邪を見定めることで看過を試みましょう)
 決意を宿した瞳で相手を見据え、右に剣、左手に短刀の二刀流スタイルで挑む。
「桐崎の早苗、いざ、参ります…!」
 右を前に向けた半身の構えから、相手の攻撃は前へ踏み込み、武器の速度が出る前に右の刀で受け、短刀で追撃する。
 これには『まさか仕合相手がおなごとは…』と、溜め息交じりだった相手も奮起した。
 相手も相当な手練れ故に、簡単には決着がつかぬ試合は、観客をも巻き込んで更なる熱気を呼ぶ。
 これでオブリビオンが食いついてくれば、願ってもない好機となるのだが。
 早苗は激闘を制し、次の選手に場を譲った。

 三つ目の華、神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)の「剣術大会は興味あるんだけど、どうしよう?女子でも参加できるのかな?」という悩みは霧散した。
何故ならば、銀花や早苗の仕合を目の当たりにしたのだから。
『腕に覚えのあるものなら』という此度の決まり事は、極論を言ってしまえばオブリビオンでもOK、という問題点も孕んではいるのだが。
それはさておき、紅葉には他にも悩みがあった。
(参加者の中に潜伏してるオブリビオンに気付かれないようにするためにも、弱そうにしないといけないのかな?でも、手加減するのは真剣な武芸者のヒト達に失礼だし…う~ん)
「とりあえず、やりすぎない程度に戦えばいいかな?」と気楽に考える。
 他の仕合にも目を光らせるうちに、「これは」という異様な気配を感じ取る。
 相手は普通の武士なので、このままでは殺されかねない。
 いざとなれば雑踏の中から殺気を放って見届け人が戦いを止める隙を作るべく、機を窺う。
 作戦は成功し、武士の命も守れたが、オブリビオンと思しきものと目があった気がした。
 しかし、ヒトの壁に阻まれ、近寄れない。
「ちょっ…通して!」
 努力はしたが、紅葉の声はかき消され、前にも進めなかった。
 その隙にオブリビオンらしきものに人込みに紛れ込まれてしまう。
 「もう…次は逃がさないよ!」
 試合後に紅葉は他の猟兵と合流し、話し合うことにした。
 やがて己の試合の時間となり、紅葉は控えめに真剣勝負を仕掛ける。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

八幡・茜
何かを極めり極めようとしている人って素敵よね。
そういう人をなでなでしたり励ましたりして、甘やかしてあげたいわね! ふふふ、こんな美人のおねーさんに甘やかされるなんて幸せに違いないからね!

さて、大会に紛れ込んだオブリビオンを見つければいいのよね!
こういう子は大体別のところでもやらかしているはずだから、別のところで相手を殺している人が居ないかをまずは聞きこんでみましょう。
その中でさらに、日々の鍛錬を誰にも目撃されていない人物……それが真犯人ね! おねーさん、ズビーシ! って指さしちゃうわ!

研鑽、努力。それはどれだけ隠そうと必ず見えるものよ。逆もまた然り!
ふふふ、人の目はそんなに節穴じゃないのよ!



沢山の武芸者が参加する武術大会は、数日に渡って開催される。
 当然、宿や食事処は大繁盛。
 城下町も人々の笑顔と活気にあふれている。
そんな中、八幡・茜(妖狐の戦巫女・f04526)が情報収集に励んでいた。
「さて、大会に紛れ込んだオブリビオンを見つければいいのよね!」
 この手の輩は大体別のところでもやらかしているはずもの。
 別のところで相手を殺している人が居ないかをまずは聞きこんでみる、という方針は概ね正解だろう。
 その中で、日々の鍛錬を誰にも目撃されていない人物……それが真犯人のはず! 「見つけたら、おねーさん、ズビーシ! って指さしちゃうわ!」
 そのテンションの高さに「何事か」と、道行く人が振り返った。
(何かを極めたり、極めようとしているヒトって素敵よね。そういう人をなでなでしたり励ましたりして、甘やかしてあげたいわね!ふふふ、こんな美人のおねーさんに甘やかされるなんて幸せに違いないからね!)
 そんなことを考えていると、自然と笑顔になってしまうものだが。
「研鑽、努力。それはどれだけ隠そうと必ず見えるものよ。逆もまた然り!ふふふ、人の目はそんなに節穴じゃないのよ!」
そして、茜の聞き込みの成果か、猛者との戦いを求める、とあるオブリビオンが浮上する。

成功 🔵​🔵​🔴​

白幡・修理亮
POW

おお、剣術指南役を決めるための剣術大会!
活劇物の読み物では定番の展開じゃが、
このご時勢でもまだ本当にあるんでござるなあ!

いや、喜んでばかりもおられぬ。
それがし猟兵として目覚めてはおるものの、
まともな道場に通うた事もない我流の田舎剣法ゆえ…

いや、ここは逆に考えるのでござる。
まともに刀も振れない様な田舎侍が、
それでもなんとか手馴れと切り結んでいる…
その光景を見せ付ければ、あるいは場外でオブリビオンのほうから挑んでくるやも!?

よおし、そうと決まれば大会に出場して真っ向勝負じゃ!
技術も鍛錬も無い唐竹割りしか出来ぬが、やってみるしかない!

アドリブ大歓迎



オブリビオンの情報が出揃ったところで、白幡・修理亮(薪割り侍・f10806)は歓喜していた。
「おお、剣術指南役を決めるための剣術大会!活撃物の読み物では定番の展開じゃが、このご時世でもまだ本当にあるんでござるなあ!」
 しかし、直ぐに冷静になる。
(いや、喜んでばかりもおられぬ。それがし猟兵として目覚めてはおるものの、まともな道場に通うた事もない我流の田舎剣法ゆえ…)
 頭を抱えつつも、ふと気付いた。
(いや、ここは逆に考えるのでござる。まともに刀も振れない様な田舎侍が、それでもなんとか手練れと切り結んでいる…その光景を見せ付ければ、あるいは場外でオブリビオンのほうから挑んでくるやも!?)
 傍から見ると不審人物なのだが、修理亮の心は熱く燃えていた。
「よおし、そうと決まれば大会に出場して真っ向勝負じゃ!技術も鍛錬もない唐竹割りしか出来ぬが、やってみるしかない!」
 大会では、修理亮の先読みできない田舎剣法―ある意味初見殺し―が大いに役立ち、オブリビオンの耳に入ったようだ。
 試合など、待ってはおられぬ!とばかりに、場外で挑んできたオブリビオンと戦うことになった。
ここでも田舎剣法は効果を発揮し、「こやつ、弱そうに見せかけて、実は相当な猛者なのでは?」という深読みはオブリビオンの視野を曇らせる。
 結果、修理亮も命懸けで良い鍛錬を積み、死闘の末にオブリビオンはお縄についた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『傾くなら傾き通せるか?』

POW   :    痛い目に合わせ反省させる

SPD   :    悪事を失敗させ意気を挫く

WIZ   :    説得するなどで改心を促す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

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 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「戦国の世に生まれたかった!」
「俺は傾奇者になる!!」
 武家の息子らが口々に叫び、悪事に手を染める事件が起きている。
 このままでは治安も悪くなって、オブリビオンが勢い付いてしまうだろう。
 この事件の裏で、暗躍するオブリビオンの存在も見え隠れしている。
 まずは自称・傾奇者たちをどうにかしなければ…
白幡・修理亮
POW
痛い目に合わせ反省させる

うむう、よもや本当にそれがしの力が役に立つとは!
ふふふん、恐れ入ったかオブリビオンめ!

剣術大会とは、あくまでも技を試す場なのじゃ。
業ではなく、技を競う場所…
今や御公儀のもと、日ノ本は平らかに治まっておる。
そんな泰平の世にあって、もはや自力救済は過去の話!
人を斬らずにおられぬような業は、祓われねばならぬのじゃ!

……まあ、それがし自身は泰平の生まれゆえ。
乱世が嫌だなーってのは、母や祖母からの受け売りなのじゃが。

おぬしのような過去の怨恨には、
同じく乱世に殺された無念を呼び集めてブチ当てるのみ!
この我が身を、色んなモノに貸すぞ!



先の事件でオブリビオン捕縛に貢献した白幡・修理亮(薪割り侍・f10806)は、引き続き此度の事件にも挑んでいた。
「うむう、よもや本当にそれがしの力が役に立つとは!ふふふん、恐れ入ったかオブリビオンめ!」
 剣術大会とは、修理亮自身はあくまでも技を試す場だと思っている。
 そう、業ではなく、技を競う場所…
(今や御公儀のもと、日ノ本は平らかに治まっておる。そんな泰平の世にあって、もはや自力救済は過去の話!人を斬らずにおられぬような業は、祓われねばならぬのじゃ!)
 とはいえ、彼は泰平の世の生まれで、乱世が嫌だというのは母や祖母の受け売りである。
 本物の戦も知らずして、乱世を望む者には、これが一番効くだろう。
「鎧に宿りし世迷ども…我が身に遷り、敵を討て! うう、怖い…」
 遷身同化の法・疾風(センシンドウカノホウ・シップウ)で乱世に殺された無念を呼び集めてブチ当てる!
 デメリットもあるが、修理亮は我が身を器とし、いろいろな負の情念をもって、自称・傾奇者たちに灸を据えた。
 泰平の世で平和に暮らしてきた者たちは、本物の殺気など触れる機会もない。
 傾奇者らは乱世の一端に触れただけで、悲鳴をあげる者もいる。
 魑魅魍魎が闊歩する時代であったのも乱世の特徴ではあるのだが、彼らにその事実は重すぎるだろう。
 耐え切れず、逃げ出すものまで出る始末である。

成功 🔵​🔵​🔴​

弥久・銀花
悪事を挫き意気を消沈させます、十二歳の少女に伸されてしまう傾奇者なんて面目丸潰れ、即刻廃業でしょう。

戦国の世に生まれたかったと宣う程のお人達に付いても同様。
実力が無ければその言葉は、風に吹かれる葉の様に重みが無くなります。

悪事を働いている所に、愛刀の白嵐玉椿を携えて現れて剣で挑みます。


さあ、悪事を働くのならこの弥久銀花が相手です。



まあ、本当に実力が高くてやってるのだとしても、少女を痛めつけたりすれば唯の狼藉者でしょう。

敗北したとしても、それはそれで目的を果たせるのですから良しです。



同じく、先の事件でも武術大会で活躍した弥久・銀花(人狼の剣士・f00983)の姿もある。
 彼女は傾奇者が悪事を働く現場をおさえ、妨害するつもりでいた。
(十二歳の少女に伸されてしまう傾奇者なんて面目丸潰れ、即刻廃業でしょう。戦国の世に生まれたかったと宣う程のお人達に付いても同様…)
 実力がなければその言葉は、風に吹かれる葉の様に重みが無くなる。
 銀花は傾奇者らが町人に因縁をつけている現場に遭遇し、愛刀『白嵐玉椿』を携えて駆けつける。
「そこまでです」
 その場にいた傾奇者の中で、何人が銀花の実力を見抜けただろうか。
「なんだ?お前は」
 そんな問い掛けに応える義理もないけれど、銀花は宣戦布告の意思をもって白嵐玉椿を相手に突き付けた。
「悪事を働くのならこの弥久銀花が相手です」
 思いもよらぬ相手に挑まれ、傾奇者は鼻で笑う。
「大人をからかうもんじゃねえよ、怪我しないうちに帰りな」
 すっと温度を失くし、細められていく目から何かを感じ取ることも出来ずにいたが、傾奇者は直ぐに銀花の本気を知ることになる。
 銀花は手近なところに居た傾奇者をあっさり伸し、その仲間に目を向ける。
『次は誰ですか』と、その視線は明確に語っていた。
 幸か不幸か、傾奇者は腰抜け集団でもあったのだろう。
 伸された仲間を見捨てて逃走した。
(まあ、本当に実力が高くてやってるのだとしても、少女を痛めつけたりすれば唯の狼藉者でしょうけど…覚悟が足りませんね)

成功 🔵​🔵​🔴​

月舘・夜彦
日々の鍛錬の末、意味を求めるのは私にも通ずるものはあります
ですが力を向ける先が見つからず、悪事に手を染めるとは
……今の彼等は武家の者にあらず
少し手荒い事をしてしまいますが、どうかご容赦を

悪事を働く者が居れば止めに入ります
刃を向けるのならば【残像】にて躱し、刀の鞘や【灰燼拳】で応戦
本当の戦いを知らぬ者に刀は抜きません
立ち向かう気力がなくなるまでお相手致します

暴力であれ盗みであれ、弱者を虐げる者は傾奇者でも何でもありません
一方的な暴力では斬られ、殴られる痛みも、熱も苦しむ声もない
命を奪い、奪い合うもの……それが戦
それを、本当に望んでいるのですか
貴方達の力は、己の地を守る為のものではありませんか



月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は傾奇者を探しつつ、城下を歩いていた。
 先に上がった報告を聞けば聞くほど、彼らを野放しにしてはならぬ、と思えてくるのだ。
(日々の鍛錬の末、意味を求めるのは私にも通ずるものはあります。ですが力を向ける先が見つからず、悪事に手を染めるとは)
 夜彦は溜め息を吐き、首を振る。
 今の彼らは武家の者にあらず。
 少し荒療治になっても、許してほしい。
 そう思ってしまうのも無理からぬこと。
 そんな折、若い娘の声が耳に入った。
「返してください!それは祖母の形見なんです!」
ふと見ると、傾奇者が古びた簪を手に、ニヤニヤ笑っている。
「それじゃあ、相応の金を持ってきな」
「そんな…ご無体な!」
夜彦は娘を庇うように割り込み、傾奇者と対峙した。
「どう言うつもりだ、てめえ!」
「悪事を見過ごせない、通りすがりのものです。暴力であれ盗みであれ、弱者を虐げる者は傾奇者でも何でもありません」
 それを聞き、傾奇者は逆上する。
「なんだと!?」
「一方的な暴力では斬られ、殴られる痛みも、熱も苦しむ声もない。命を奪い、奪い合うもの……それが戦。それを、本当に望んでいるのですか」
 そう問いかけると、傾奇者は押し黙る。
 刀は持っているが、構え方を見るに、どうやら本当の戦いを知らぬようだ。
 これなら刀を抜く必要もないだろう。
 刀の鞘と【灰燼拳】で応戦し、傾奇者が立ち向かう気力を失くすまで相手を務める。
 祖母の形見の簪も取り返してやると、「本当にありがとうございます、お武家様」と、娘は涙ながらに礼を言って、何度も頭を下げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

桐崎・早苗
勇ましさと蛮勇を履き違えることは良くあることです。
しかし……悪事は看過できません。

武術大会で多少とも注目を集めていたならば言葉も届きましょうか。【wizを指定】

武家に生まるるからには、背負う名がありましょう。
ならばこそ、そのようなことはなりません。

功と武を焦り悪事に手を出すようでは、家の名に連なる親兄弟や自らの出自まで汚し侮辱することと相成ります。

名に相応しい振る舞いが出来ないならば、まずは己の家と名をお捨てなさい。
自身の出自を捨てられぬのならば名に恥じぬ生き様を貫くことです。

●その他
場合により武を示すことも肝要やもしれません。
その際は、問題のない範囲で何か斬ってみせるのは有りかもしれませぬ



(勇ましさと蛮勇を履き違えることは良くあることです。しかし……悪事は看過できません)
 桐崎・早苗(天然風味の狐娘・f10614)は武術大会で注目を集めたこともあり、説得を試みることにした。
 早速広い城下を歩き回って、傾奇者を探す。
 すると―『お客さん、お勘定!』という叫びが。
 何事かと駆け付けると、どうも無銭飲食らしい。
 やることはせこいが、悪事は悪事である。
 大方傾奇者だろうと後を追うと、案の定。
 早苗は何とも言い難い表情で溜息を吐いた。
「武家に生まるるからには、背負う名がありましょう。ならばこそ、このようなことはなりません。功と武に焦り悪事に手を出すようでは、家の名に連なる親兄弟や自らの出自まで汚し侮辱することと相成ります」
「女に説教される謂れはねえ!」
 反発する者もいる中、早苗の武術大会での活躍を見て、胸を高鳴らせた傾奇者の一人がハッとした表情を見せる。
 早苗は逆ギレにも怯まず、説得を続けた。
「名に相応しい振る舞いができないならば、まずは己の家と名をお捨てなさい。自身の出自を捨てられぬのならば、名に恥じぬ生き様を貫くことです」
 都合の良い時だけ、家名を笠に着て増長してきた彼らからすれば、反論の余地もない正論。
 先程の改心の見込みのある傾奇者は、早苗の言葉に頷いた。
 罪状が食い逃げであることを抜きにしても、自分は何と矮小で恥ずかしい大人か。
 彼は今日限りで仲間とは手を切って、まっとうに生きることを誓った。

成功 🔵​🔵​🔴​

神楽威・紅葉
WIZ
椿姉に代わってもらって説得(?)する。

■行動
椿姉に主導権を渡して説得してもらうよ。

以下椿口調。
紅葉の頼みとはいえ少し面倒ですね。
つまりは自分の力を過信しているボンボンの説得ということでしょう?
武家の息子という事なら、元々頭はそれなりにいいはずですから、正論で看破してあげればいいんじゃないでしょうか?

いう事を聞かない者がいた場合は仕方がありません。
その程度では今の世を生き残れないと論し…。
「なんなら今ここで殺してさしあげましょうか?」と、脅すことになるかもしれませんね。

アドリブ歓迎



猟兵が接触する度に、一人、また一人…と数を減らしてきた傾奇者集団だが、残りは二人。
 自ずとできる悪事の規模も小さくなってきている。
 よほど貧乏でない限り、武家に生まれた時点で勝ち組であり、苦労など知らずにぬくぬくと生活してきた者の考える悪事など、大したことはない、とも言えるが。
「このままじゃ傾奇者になれねえ…」
「次はどんな悪事を働くか、前向きに考えようぜ。二人でも出来るってぇと、橋を封鎖して通行料を取る、とかか?」
…苦労など知らずにぬくぬくと生活してきた者の考える悪事など(大事なことなので二回)
 神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)は人気のない神社の境内で話しこむ傾奇者を見つけ、別人格である次女・椿に助けを求めた。
『椿姉、私の代わりに説得をお願い』
 そんな妹の呼びかけに応じ、椿が主導権を握る。
「紅葉の頼みとはいえ少し面倒ですね」
 自分の力を過信しているボンボンとはいえ、腐っても武家の息子。
 発言内容を聞いていると、正直怪しい部分もあるが、それなりに頭はいい…はずなのだ。
 正論で看破してやればいいだろう。
 傾奇者の真の意味を知っているのか、問い掛けて小一時間正論で責めてやれば、一人は反論できずに唇を噛む。
 もう一人が納得出来ない様子なので、椿は強硬手段に出た。
「その程度の浅はかな考えでは、今の世も生き残れませんよ。なんなら、生き恥を晒さぬうちに、今ここで殺して差し上げましょうか?」
 そう脅してやると、駄々をこねていた方の傾奇者は脱兎のごとく逃げた。
 これで終われば良いのだが。

成功 🔵​🔵​🔴​

弥久・銀花
あ、あそこを行くのは前に私が倒した人達、消沈してますね……。
ちょっとお節介をしますか。

「少し、良いですか?」

「傾奇者をするにはお金が必要でしょう、つけ払いでやってたら如何にも貧乏ったらしい」

「先ずは働いて、一杯お金を貯めてから、ぱぁーー!っと使うのが傾奇者って感じがしますよ」

「盗みや強盗でお金を得てもそれは只の賊です、きっと傾奇者じゃありませんね」

「何時か大通りの高い建物の屋根に上って、歌舞音曲と共に大判小判を大通りにばら撒く様な派手で楽しい事を仕出かして見せて下さい」

「剣に全てを捧げてきた小娘の感想です」



残り一人となった傾奇者は、元仲間たちと肩を落としていた。
「悪事に手を染めてから、いろいろな目に遭ってきたが…間違っていたのは俺達の方かもしれねえ…」
 元仲間の一人がそう漏らす。
「……けど、俺達は言われたとおりに…!」
 傾奇者が反論するが、元仲間は首を振る。
 それを見かけた弥久・銀花(人狼の剣士・f00983)は声をかけた。
「少し、良いですか?」
 銀花に物理的な説得をされた元仲間は目を見開くも、黙って頷く。
「傾奇者をするにはお金が必要でしょう、つけ払いでやってたら如何にも貧乏ったらしい。先ずは働いて、一杯お金を貯めてから、ぱぁーー!っと使うのが傾奇者って感じがしますよ」
「え……俺達が聞いてた『傾奇者』と違う……」
 そう言いつつ、目から鱗が落ちた様子の元仲間を見つつ、銀花は続ける。
「盗みや強盗でお金を得てもそれは只の賊です、きっと傾奇者じゃありませんね。何時か大通りの高い屋根に上って、歌舞伎曲と共に大判小判を大通りにばらまく様な派手で楽しいことを仕出かして見せて下さい。それが剣に全てを捧げてきた小娘の感想です」
そう言って微笑むと、最後の一人も頷く。
「そっちの方が粋だな。俺達は騙されていたようだ」
 そう言って、裏で糸を引いていたオブリビオンの情報を語る。
 ある意味純粋だった彼らを唆したものを討ってこそ、事件は収束する。
 決着をつける時は今だ!

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『勘解由小路・桔梗』

POW   :    無念の報復
【陰陽道の術で召喚した武器の群れ 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    信康招聘
自身が戦闘で瀕死になると【一体の強力な妖狐 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
WIZ   :    知識の蒐集
質問と共に【指先から蝋燭の火程度の大きさの炎 】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠デナーリス・ハルメアスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『つまらない……実験は失敗ね。わざわざこの為に、嘘で煽って頭数を揃えたのに。一人では出来ないことも、仲間が沢山いれば、気が大きくなって実行できるものだと聞くから、その最少人数を知りたかった…』
 そう言って溜め息を吐くのは、此度の傾奇者事件の裏で糸を引いていた黒幕。
 泰平の世にオブリビオンは要らない。
 さあ、決着をつける時は今だ!
弥久・銀花
さて、嘘吐きアジテーターは貴女ですね? 将来の大傾奇者に聞きました、言い逃れは出来ませんよ。 (愛刀;白嵐玉椿の切っ先を突きつけながら)

何の為にこんな事をしたのかなんてこの場では聞く耳持ちません、牢問を受けながら白状するのが御似合いです。

……、本当に似合いそうな雰囲気ですね。 これは気合を入れて倒しますか。





!?

何なんですかその武器の群れは……! (回避行動を取りつつ)
こっちに撃ち出したと言う事は矢玉と同じく敵方に回収されても構わないと言う事ですね?

では遠慮なく貰っておきます、うふふ……。 (銀花は刀剣愛好家です)


あ、トンファーとかヌンチャクとか独鈷杵は要りませんので、鋭刃線閃で斬り払いますね。


桐崎・早苗
本件の首魁に御座いますね…。ならば、成敗させて頂きます。

(武器を構え)
桐崎の早苗、いざ、参ります!

●戦闘
武を志す者を惑わし、武への想いと積み重ねたものをぶつける試合を汚したこと…。許すわけには参りませぬ。

・味方は剣士が多そうなので、前衛の援護へ。
・【五行乱調符】を積極的に利用。
・味方前衛が一時引くことがあれば、体勢が建て直されるまでは刀での攻勢を強めて戦線の受け持ちを。
・他は敵の攻撃を妨害するように、刀や霊符で攻撃。

●活用したい技能
破魔5、呪詛5、武器受け2、カウンター1、見切り2、戦闘知識2、激痛耐性1、気合い1、2回攻撃3


月舘・夜彦
人独りの力は少なくとも、数が増えれば脅威となりましょう
ですが彼等がまだ武人のしての心を残していたからこそ持ち直せた
人はそこまで単純ではありません、詰めが甘かったようですね
斬る相手さえ確認出来れば此方のもの
……御覚悟を

敵からの攻撃は【心眼】【見切り】を活用して回避を狙う
攻撃を躱した後【2回攻撃】
範囲の攻撃へは敵と距離を置き、抜刀術『神風』にて対処
目視による敵の負傷具合を確認
瀕死状態であれば妖狐の召喚に警戒
妖狐が召喚されても先に桔梗を狙い、まずは数を減らす
攻撃手段は一緒の為、立ち回りは変更せずに行きましょう



漸く姿を見せた黒幕『勘解由小路・桔梗』と対峙し、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は静かに語る。
「人独りの力は少なくとも、数が増えれば脅威となりましょう。ですが彼等がまだ武人としての心を残していたからこそ、持ち直せた。人はそこまで単純ではありません、詰めが甘かったようですね」
 そう言って、臨戦態勢に入る。
「斬る相手さえ確認出来れば此方のもの。……御覚悟を」
 その隣で弥久・銀花(人狼の剣士・f00983)は愛刀『白嵐玉椿』の切っ先を突きつけながら、口を開く。
「さて、嘘吐きアジテーターは貴女ですね?将来の大傾奇者に聞きました、言い逃れは出来ませんよ」
『それがどうしたというのかしら。考えるだけでは、事を為せない。ならば、手段はどうあれ、目的の為に行動するべきではなくて?』
 不思議そうに首を傾げる桔梗だが、オブリビオンの行動理念など、知りたくもない。
「何の為にこんな事をしたのかなんてこの場では聞く耳持ちません、牢問を受けながら白状するのが御似合いです」
 そうは言ってみたが、本当に似合いそうな雰囲気だ。
 ここは気合を入れて倒さなければ。
 前衛二人を支援すべく、一歩引いたところで武器を構えつつ、桐崎・早苗(天然風味の狐娘・f10614)も腹に据えかねていることをぶちまけた。
「武を志す者を惑わし、武への想いと積み重ねたものをぶつける試合を汚したこと…許すわけには参りませぬ。桐崎の早苗、いざ、参ります!」
 その一言を皮切りに、桔梗が【無念の報復】の準備行動に入り、周囲に陰陽道で召喚した武器の群れが浮かぶ。
『全員まとめて刻んであげるわ』
「!?何なんですかその武器の群れは……!」
 それを見ても、夜彦と銀花の二人は慌てず、怯まず回避行動を取る。
「力を削ぎます…!五行、其の和を乱し給え…五行乱調符、せいっ!」
 早苗も冷静に【五行乱調符】や刀、霊符などで相殺しつつ、桔梗の攻撃を妨害。
 一つでも不調を齎すそれを全て命中させることに成功し、桔梗のユーベルコードを封じた。
『え?嘘っ!?』
 ここに来て初めて見せる桔梗の驚愕と焦りの表情は実に心地良い。
 武器の群れが消え、桔梗は丸腰だ。
 この絶好の機会を見逃す手はない。
 夜彦は回避からの二回攻撃を見舞う。
『くっ…!確かに、個々は弱くても、数の暴力って言葉もあったわね』
 目視で桔梗の負傷具合を確認しつつ、【信康招聘】を警戒するが、まだ少し早いだろうか。
 夜彦は妖狐が召喚されても、先に桔梗を狙い、数を減らすつもりではいるが。
 一方、銀花はちょっぴり残念そうに呟く。
「刀剣だけでも…欲しかったです…」
 そんな彼女は刀剣愛好家だ。
 だが、ユーベルコードを封じることで消えてしまうものならば、桔梗を倒した後に残る保証もない。
 気を取り直して、白嵐玉椿で桔梗に切りかかる。
『研ぎ澄まされた刃に斬れぬ物無し! 鋭刃線閃!』
 八つ当たりに見えなくもないそれは、桔梗を切り裂いた。
『…ぐ、は…っ!地味に痛い!』
『痛い』程度で済んでしまうのがオブリビオンの強靭さと言うものか。
 しかし、そんなセリフに耳を貸す者はここには居るはずもなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

勅使河原・源蔵
いかんいかん、つい気の合う武芸者と話し込んでしもうたわい。
遅れてすまんのう。
いやはや、虚言とはいえ強き者達をよう集めたわい。
お主の目的は知らんが、あ奴等との一時を楽しめた事には感謝せねばな。
……じゃが、お主もおぶりびおんならば、見逃す由は無いのう。
すまんが討たせて貰うぞい。

相手は嬢でも妖狐でも良いがの。
『残像』『2回攻撃』を駆使して攻め立てようかのう。
ほれほれ、どうした。
その程度では武芸者連中の業にも敵わんぞ?
武器を放って来るならば『武器受け』で斬り払うぞい。
ふむ、弓矢相手より歯応えはあるが、まだまだじゃのう。
それで終いならば、今度は儂から参るぞい。
『剣刃一閃』、受けてみるがよい。



「いかんいかん、つい気の合う武芸者と話し込んでしもうたわい。遅れてすまんのう」
 そう言って現れたのは勅使河原・源蔵(枯れ枝一葉・f00611)。
「いやはや、虚言とはいえ強き者達をよう集めたわい。お主の目的は知らんが、あ奴等との一時を楽しめた事には感謝せねばな。……じゃが、お主もおぶりびおんならば、見逃す由はないのう」
 そこで一度言葉を切り、臨戦態勢に入る。
「すまんが討たせて貰うぞい」
 相手は桔梗でも妖狐でも構わない。
 暫し桔梗と戯れの如く打ち合い、源蔵は口角を吊り上げた。
「ほれほれ、どうした。その程度では武芸者の業にも敵わんぞ?」
 その一言を挑発と解釈し、桔梗が叫ぶ。
『何よ、私があいつらに劣るって言うの!?』
 迫りくる武器の群れを武器受けで凌ぐが、少々被弾もした。
「ふむ、弓矢相手より歯応えはあるが、まだまだじゃのう。それで終いならば、今度は儂から参るぞい。【剣刃一閃】、受けてみるがよい」
 残像や2回攻撃からの連撃で剣刃一閃を決め、桔梗を翻弄する。
『…っ!』
 桔梗は膝をつくが、まだ【信康招聘】には足りない。
 あと一押し、と言うところだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

神楽威・紅葉
確実にオブリビオンの相手ができるというなら、加減をする必要はないよね?

大会じゃ躊躇っちゃって本気で戦えなかった分をここで頑張るよ。
【信康招聘】は一応警戒しつつ、発動する事を前提に考えて立ち回るね。

真の姿解放状態を長時間続けるのは不安が残るけど、仕方ない…かな?

■真の姿
聖刃夢現《セイジンユメウツツ》(妖刀夢幻と、その使用者の融合体)
見た目は白い着物を着た幽霊のように揺らめく姿。
世界に害を成す存在を切り裂くという名の事象。
本来自我は無く、目前にいるソレを滅するだけの自然現象と化した姿。

アドリブ歓迎・絡み歓迎


吉瀬・煙之助
さてさて、助太刀させてもらいますか。
剣術大会の邪魔するなんで無粋なオリビオンだね~、そういうのは駄目だよ?

敵が他の猟兵に集中している背後から【忍び足】で近寄り武器の鎖付き仕込み煙管で【気絶攻撃】で殴るよ。
「まぁ、無粋な相手には無粋な方法で邪魔しに来たよ~」
他の猟兵の攻撃に投げ銭で【援護射撃】して、腕や足を狙って相手の型を崩しにいくよ。
信康招聘を使ったら、鎖で動きを封じて【錬成カミヤドリ】で強烈な一撃をお見舞いするよ。
「真剣勝負の邪魔したお前さんが悪いのさ、さっさと自分のあるべき場所に帰りな」



「確実にオブリビオンの相手が出来るというなら、加減をする必要はないよね?大会じゃ躊躇っちゃって本気で戦えなかった分をここで頑張るよ」
 神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)は漸く訪れた機会に歓喜した。
【信康招聘】は一応警戒しつつ、発動する前提で立ち回るつもりではいるが。
 真の姿開放状態を長時間続けるのは不安が残る。
 だが、それも仕方のない事と割り切った。
「聖刃夢現《セイジンユメウツツ》!」
 紅葉が手にする妖刀夢幻が光りを放ち、それは次第に紅葉をも包んでいく。
 ほんの刹那の間に紅葉の見た目は変化し、白い着物の幽霊のように揺らめく姿になっていた。
 それは世界に害を成す存在を切り裂く事象。
 本来自我はなく、目前に居るソレを滅するだけの自然現象と化した姿だ。
 とはいえ、オブリビオンを討つにはそれで十分。
「さてさて、助太刀させてもらいますか。剣術大会の邪魔をするなんて、無粋なオブリビオンだね~」
 真剣勝負に横槍を入れるなど、オブリビオンでなくても到底許されるものではない。
 物陰から吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)が投げ銭で桔梗の手足を狙い、型を崩すべく援護する。
 武器の群れの狙いにも振り幅が生じ、その隙に紅葉が仕掛けた。
『あぁぁッ!』
 大量の返り血が白い着物を染めていく。
『ここまでされたら……信康!』
 桔梗の声に応え、妖狐信康が召喚された。
 桔梗と妖弧の注意が紅葉に引き付けられている間に、煙之助が背後から忍び足で近寄り、鎖付き仕込み煙管で殴りつける。
 打ち所が悪かったのか、桔梗が僅かにふらついた。
「まぁ、無粋な相手には無粋な方法で邪魔しに来たよ~」
 間延びした緊張感のないセリフとは裏腹に、その動きには無駄がない。
 鎖で妖狐の動きを封じて【錬成カミヤドリ】による強烈な一撃を見舞う。
 煙之助の本体は煙管だ。
 合計12の煙管が、中に溜まった熱い灰を落とすというのは、正に強烈。
 1つ当たりの量は少なくとも、中には火が点いたものもあって、妖狐は痛みと熱で咆哮した。
「真剣勝負の邪魔をしたお前さんが悪いのさ、さっさと自分のあるべき場所に帰りな」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

神楽威・紅葉
意識が…みんなごめん……ちょっと離れて…。

■真の姿継続状態
長時間の解放状態で自我が薄れて、本能のままにオブリビオンらが消滅するまで周囲を気にせず戦い始める。
言葉を発することなく、感情を見せることなく、一切容赦がなくなり、自身が傷つくことも厭わない。
ただ『害なる者を滅する』事に特化した状態。

スキル:第六感、激痛耐性、見切り、殺気、恐怖を与える、残像、捨て身の一撃、怪力、傷口をえぐる、を使用。

■戦闘後
意識は戻るものの妖刀夢幻からの呪いにより、極度の頭痛と吐き気に苛まれるために人前から姿を消そうとする。

アドリブ歓迎・絡み歓迎



長時間に及ぶ真の姿開放状態で自我が薄れ、神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)は本能のままにオブリビオンらが消滅するまで周囲を気にせず戦い続ける。
 言葉を発することもなく、感情を見せることもない。
 一切容赦せず、自身が傷つくことも厭わない。
 ただ『害なる者を滅する』事に特化した状態。
 ある意味、殺戮に特化した絡繰り人形のようだ。
 反撃を受けつつも、無表情で桔梗や妖狐を切り刻む。
 もはや誰の物とも知れぬ、混じり合った血は地を染めていった。
 妖弧と二人がかりで攻撃しても、決して怯まぬ紅葉の猛攻は留まることを知らず。
 桔梗の意識は次第に薄れゆくが、とどめの一撃を妖弧が庇い、消えていく。
『信、康…っ!』
 その叫びは嘆きか、失望か。
 どちらにせよ、桔梗の末路も似たようなものか。
 何の感情もなく振り下ろされた紅葉の一撃が致命傷を与え、桔梗が血を吐いて倒れる。
 『……っ…は、ぁ…!』
 こうしてオブリビオンは斃され、漸く一件落着である。
 一方、戦闘後に意識は戻ったものの妖刀夢幻の呪いにより、紅葉は極度の頭痛と吐き気に苛まれるために、一時的に人前から姿を消すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月09日


挿絵イラスト