絶望疑心牢獄『夢葬学園』
#アリスラビリンス
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●校内放送
『ピーンポーン、パーンポーン!
ウェルカム・トゥ・マイ・スイートスクール!
今日から皆さんはここの学生でーす!
先生は愉快な仲間達が務めてくれます!
楽しい楽しい夢の学園生活を楽しんで下さいね!
そうそう、ここから卒業出来るのはただ一人!
そしてそれは、オウガである私にも与えられた平等なルール!
私も皆さんと同じ学生でーす! 宜しくね!
卒業生をどうやって決めるのかって?
そりゃ勿論、最後まで生き残った人ですよ!
生きて生きて生き残って、最後まで寿命の長かった人が卒業出来る訳です!
まさか誰かを殺そうだなんて思ってないですよね?
そんな物騒な考えは捨てて、みんなで仲良く、平和に、楽しく、過ごしましょうねー!!』
●アザミの情報
「酷い世界もあったものですね」
アザミ・アカシア(忘却のUDCメカニック・f05817)の表情は変わらない。
新たに発見された世界、アリスラビリンス。狂気に満ちた夢世界の一つを、アザミは発見したようだ。
「『夢葬学園』。召喚したアリス達を学生と称して学園に閉じ込め、疑心暗鬼に陥れ、殺し合いを行わせる。その様子を楽しんでいるようです」
夢葬学園というのは世界の名前である。巨大迷宮とも言える学園が特徴で、単純に壁沿いを果てしなく歩いても出口らしい出口はなく、実質脱出は不可能である。天井のない場所や中庭はあるが、上を向けば鉄格子で覆われているのでやはり難しい。
この世界を創ったのは勿論オウガだ。しかしそのオウガがどの様な姿をしているのかは誰も知らない。
「アリス達に紛れて不安を煽っているのでしょう。しかしそれもオウガの策略の一つ。怪しいと思ったアリスを他のアリスが殺す。それもオウガの娯楽なのです」
『殺し合い』が起こらなくとも、他のオウガによる『殺人』は行われる。
「殺されたアリスが変身したと言い伝えられている巨人、そして殺したアリスの首で遊ぶフラミンゴ。それらが数体、昼夜を問わずアリスを襲っているそうです。……そんな事があれば、そりゃあアリスだって首謀者を早く殺したくなるはずです」
首謀者を殺せば自由になれるかもしれない。しかしそれが誰だか分からない。生き延びたくてもオウガが襲って来る。オウガでなくとも誰かが狙って来るかもしれない。
殺さなければ、殺される。
「これからアンタ達を送り込む先は、そんな場所です。混乱するアリス達を救出して下さい」
集団で襲い掛かる巨人やフラミンゴはアリス達の悲鳴を聞けばすぐに辿り着くだろう。それは教室、理科室、調理室、保健室、中庭……様々な場所が戦場と化する。
「送り込む前に、二つほど注意を伝えておきます。一つ目。アリス達をパニックにさせる為、オウガはとある罠を仕掛けています」
アザミが機械の腕を伸ばして見せ付けたものは、何の変哲もない一つの消しゴム。
「消しゴム、鉛筆、定規。これらは学生が授業中によく落とす物……らしいですね。『落ちている文房具』には注意して下さい」
うっかり落ちている文房具を踏み付けると爆発が起こるようだ。猟兵はともかくアリスであれば一撃で跡形もなくなるだろう。被害を減らす為にも、アリス達に注意を呼び掛けた方が良いだろう。
「二つ目。アリス達の中に首謀者はいるかもしれません。しかし、だからと言って『アリス達を襲う事はやめた方が良いと思います』」
その行為は他のアリス達の恐怖と疑心を誘発させてしまう恐れがある。刺し違えて殺してしまう事だって有り得るのだ。その為、確実に尻尾を掴むまでは泳がせた方がいいだろう、とアザミは自身の考えを伝えた。
「……俺からの情報は以上です。出来るだけ多くのアリスを救出し、確実にオウガ達を倒して下さい」
それでは、とアザミはグリモアを輝かせると、猟兵達を学園へと転送した。
眩しい光が消えた次に見えた光景は、苔に覆われ、落書きだらけの黒板が並ぶ不思議な教室の中だった。
ののん
お世話になります、ののんです。
●状況
アリスラビリンスが舞台となります。
●戦場について
OPにもありました通り、各所にデストラップが仕掛けてあります。
これは猟兵とアリスどちらにも通用します。
戦いながらもデストラップに注意し、混乱するアリス達にも指示をしてあげれば、被害は減るでしょう。
救出し信頼を得られればアリス達も協力してくれますが、ボス戦では自主的に撤退します。
●プレイングについて
キャラ口調ですとリプレイに反映しやすいです。
お友達とご一緒する方はIDを含めた名前の記載、または【(グループ名)】をお願い致します。
同時に投稿して頂けると大変助かります。
申し訳ありませんがユーベルコードは基本的に【選択したもののみ】描写致します。
以上、皆様のご参加お待ちしております。
第1章 集団戦
『トランプの巨人』
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POW : 巨人の剣
単純で重い【剣】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : トランプ兵団
レベル×1体の、【胴体になっているトランプのカード】に1と刻印された戦闘用【トランプ兵】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : バインドカード
【召喚した巨大なトランプのカード】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:はるまき
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
私はアリス。アリスに殺された。
疑い、疑われ、殺された。
だから貴方達が憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて
――だから殺してもいいよね?
「助けて! 助けて!」
「嫌だ、死にたくない!」
「マジで誰だよ! お前がオウガか? 早く死ねよ!」
「ごめんなさい、ごめんなさい! もう誰も疑わないから……!」
古びた教室。逃げ惑うアリス達。
誰かの落とし物を踏む学生。爆発し、転がる焼け焦げた何か。
増える亡骸。泣くアリス達。
転送されて最初に猟兵達の目に映ったものは、そんな地獄だ。
ビザール・ラーフ
こりゃぁそうとうなもんだな...。とりあえず、オレは戦いに専念するかねぇ。
泣くな泣くな、集中できねぇだろ。今助けてやるって...。
【行動】
敵共をアリスに近付けねぇ方がええか?ふむ...、まぁ落ち着かせたりすんのは他のやつに任せるとして、少しでも動きやすいように片付けねぇとなぁ。
UCを発動させて敵を迷路に誘い込む。
敵が迷っている隙をついて自前のレイピアでぶっ壊す!
ギャハハハーッ!笑え、笑えやっ!辺りが赤く染まるような楽しいことを始めようじゃねぇか!
【アドリブ歓迎】
泣き声と、泣き声と、悲鳴と、悲鳴。
「泣くな泣くな、集中できねぇだろ。今助けてやるって……」
うるさそうにアリス達を眺めるビザール・ラーフ(bizarre laugh in woods・f19339)。しかしその表情には哀れみの感情はなく、寧ろ面白そうだと楽しんでいるように見える。
逃げ回るアリスはそう見えたとして、それを追い掛ける巨人はとても邪魔だ。
「こりゃぁそうとうなもんだな、ふむ……まぁ落ち着かせたりすんのは他のやつに任せるとして、少しでも動きやすいように片付けねぇとなぁ」
さてと、と教室の広さをぐるりと確認すると、ビザールは自ら巨人の前へと歩み出る。
「よぉ、おめーって元アリス? って聞いたんだけど」
突如現れた、ニヤニヤと奇妙に笑う愉快な仲間。巨人はアリスを追うのをやめ足を止める。その間にそそくさと教室から逃げていくアリス達。
「アリスってのは迷子になるのがお好きらしいからよぉ……おめーも一生迷ってればいいんじゃねぇかなぁ!」
笑うビザール。その声は彼からだけでなく、周囲からも聞こえて来る。
これは逃げたアリス達の笑い声か? いや違う。これは人間の声ではない。
直後、教室に変化が起こる。コンクリートだったはずの床から巨木が生え、部屋の端に置いてあった机や椅子も木々に飲み込まれていく。
教室はあっという間に、暗い暗い夜の森と化した。
真っ暗な森なのに、何処からか視線を感じる。しかし振り向いても誰もいない。
「ギャハハハーッ! さぁ、誰が1番に出られるかねぇ??」
巨人は手に握る剣を振り回し木を伐採していくが、新たな通り道が現れる事はなかった。
そう、これは迷路。bizarre laugh in woodsと呼ばれる、夜の笑いの森。ネジのぶっ飛んだ奴等が潜むイカれた場所。
巨人は完全に相手を見失った。無造作に剣を振るっていると。
「ギャハハハーッ! 笑え、笑えやっ! 辺りが赤く染まるような楽しいことを始めようじゃねぇか!」
何処からともなく聞こえる笑い声。まるで四方八方から指をさされているよう。そう、巨人には相手の気配が分からなかった。
気付いた頃には遅かった。背後から飛び乗ったビザールは不気味なレイピアを逆手に持ち替え、巨人の首元へぐさりと突き刺す。
刺された場所から脳内へと響き渡る笑い声。外からも内からも響き渡る笑い声に、巨人は狂い掛けた。
「おっと。おめー、ここが何処だか忘れてねぇか?」
再び森の中へと消えていくビザール。彼の忠告など巨人には届いていない。
そう、ここは夜の笑いの森であり、教室でもある。
――パキッ。
巨人は教室の落とし物を踏んだ。折れた鉛筆は粉々に砕け、巨人もろとも爆発に巻き込んでいった。
成功
🔵🔵🔴
ラフィ・シザー
『学校』なー…こんな閉鎖空間だと息が詰まっちまうな。
アリスラビリンス名物のデスゲーム。俺にはスリリングに感じるけど。
アリス達には負担だろうな。
疑心暗鬼になってるだろうしいつもみたいに『トモダチ』になろうって言っても困惑させるか?
とりあえず落ちてる爆弾の説明だな。
UC【My frands】で俺の『トモダチ』にアリス達を守って貰おう。爆弾が怖い?何言ってんだ俺達『トモダチ』だろ?(無邪気に笑って)
後はトランプの巨人だな。鎧でガチガチだけどその隙間はどうだ?【挑発】【ダンス】で近付いてSingle wingで【暗殺】【二回攻撃】
なぁ、アリス、守ってやるから『トモダチ』になろうぜ?
アドリブ連携歓迎。
「『学校』なー…こんな閉鎖空間だと息が詰まっちまうな」
少年ウサギのラフィ・シザー(【鋏ウサギ】・f19461)は、天井と床が逆さまになっている不思議な廊下を歩きながらそう呟いた。
デスゲームと言えば自分にとってスリリングに感じるものだが、アリス達にとっては耐えられない空間だろう。
となると、彼にとって少々不都合な事が起こり得る。
「疑心暗鬼になってるだろうし、いつもみたいに『トモダチ』になろうって言っても困惑させるか?」
その言葉を使うには一旦落ち着かせてからの方がいいだろう。如何せんこの状況だ、仕方がない。
賑やかな……いや、助けを求める悲鳴が扉の向こうから聞こえた。がらりとラフィが扉を開けて覗くと、その目に入ったものは体育館と間違える程の広さを誇る教室。
地響きを立てて巨人がアリスを追い掛け、誰かが踏んだ落とし物が爆発をする。
「流石に物騒だな。……そういう時こそ『トモダチ』の出番ってやつだよな」
巨人が迫って来る。しかし逃げると落とし物が爆発する。足がすくんでもう動けない。
一人のアリスは涙を浮かべ、一人のアリスは未来を諦めた。
そんな時だった。誰もいないはずの場所から爆発音が同時に数発も聞こえたのは。
アリス達も巨人も動きを止めて同じ方向を向く。なんとそこに居たのは小さな動物、小さな人間。陽気な音楽を奏で陽気な笑顔を浮かべながら、次々と落とし物を踏んでいく。
「な、何……?」
「俺の『トモダチ』だぜ!」
アリス達の前へ現れたのはラフィ。
「爆弾処理は『トモダチ』にお任せ! 巨人処理は俺にお任せ!」
にっこり笑顔を見せながらそう言うが、まだ残っている『トモダチ』は何処か不安そう。
「あれあれ? なんだか怯えていないかい? ……爆弾が怖い?」
無邪気な笑顔でひそひそ話。困っている『トモダチ』にラフィはぽんと背中を押し。
「何言ってんだ俺達『トモダチ』だろ?」
勇気を湧かせる素敵な言葉を送ってあげた。やっぱり『トモダチ』とは協力し合わないと!
ラフィの『トモダチ』はこくりと頷くと、数体は落とし物に向かって走り去り、数体は巨人を気を引こうと周囲を囲んだ。
「さて、鎧でガチガチだけどその隙間はどうだ?」
ナイフのように見える片刃の鋏をくるりくるりと回しながら、ウサギらしくぴょんと跳ねる。
一回、二回、三回転。空中で自分も回れば着地もお上手。右肩に降り立ち隙間をぐさり。深く刺したまま下方へ振り下ろせば、重そうな腕がずしりと落ちる。
ではではもう一回! とラフィはもう片方の腕も切り落とすと、再び高く飛び上がりアリス達の前へ。
「なぁ、アリス、守ってやるから『トモダチ』になろうぜ?」
『トモダチ』は傷付けない主義だから! とラフィはウインクして見せた。はてさてアリス達はどうしたものか。戸惑いながらも頷いた。
成功
🔵🔵🔴
七篠・コガネ
学校。僕にとって憧れの場所
でもこんなの学校じゃない
まずはアリス達を落ち着かせましょう
恐るるに足らず!夢は必ず醒めるものですから!
予めアリス達の前でトランプの巨人を1体、ぶっ飛ばしてみましょうか
【ジャンプ】で巨人を飛び越え背後へ。後ろからホークスビークです!
これで少しは信頼、得られますでしょうか?さ、ついて来て!
何人かは【怪力】で抱えて移動も出来そうです
なるべく僕の眼前にいて欲しいのですよ
(下手な事する偽アリスがいればすぐ対応出来るように)
『羽型ジェット』で低空飛行しながら
トラップ文房具は『Endless Right』で射撃して爆破処分しておきます
こんな悪戯仕掛ける悪い奴は後でお仕置きですね!
七篠・コガネ(コガネムシ・f01385)にとって、学校というものは憧れの場所だった。
だけど彼は知っている。こんなのは学校ではない。
「恐るるに足らず! 夢は必ず醒めるものですから!」
黒板だらけの教室に突如現れた巨大な鎧装騎兵。それはアリス達を追っていた巨人を横から突き飛ばした。
守るように着地するコガネ。アリス達は突然の『知らない巨人』に驚くも、敵ではない事を察すると自然と笑みが零れる。希望を抱いた事なんて何時ぶりだろうか。
「すぐに退治します、少々お待ちを! トラップもありますから気を付けて下さい!」
アリス達に注意を呼び掛けながら、コガネは勇敢に立ち向かう。
相手が変わろうと巨人の行う事は変わらない。再び立ち上がって剣を振り回し、周囲を破壊しながら襲い掛かるのみ。
「動きは案外単純なのですね」
それでも力が強い事には変わりない。ぐ、と脚を深く曲げ、巨人が剣を横へ振ると同時に高く跳躍してみせた。
壁にぶつかる剣。破壊される壁。その瓦礫も避けながら巨人の背後へ降り立つと、ぐるりと回転する勢いに乗せて左腕のパイルバンカーを思い切り叩き込む。
「昔の人はこう言いました。”天網恢恢(てんもうかいかい)疎にして失わず”!」
鋭く太い杭が巨人の背中を貫き、胸部からその先端が飛び出す。一撃必殺、体の破片を撒き散らしながら巨人は倒れ、自ら破壊した壁と共に埋もれ動かなくなった。
一瞬の出来事に呆然とするアリス達だったが、敵であった巨人が倒された事実を実感し始めると、途端に喜びの声を上げた。
しかし、それでもコガネは戦闘態勢を崩さない。
「まだ敵は存在しています。なるべく僕の傍から離れないでいて欲しいのですが」
信頼して頂けますか? という問いに対し、アリス達は全員が喜んで頷いた。
「ありがとうございます。さ、ついて来て!」
結果、移動中は怪我をしているアリスをコガネが抱え、体力の残っているアリスは彼の眼中に入る範囲内を歩く事になった(彼らの無事を見守る為、そして偽物を監視する為だ)。
「廊下にもトラップは残っています。目の前も足元もご注意を!」
右腕に内蔵された瞬間装着式ブラスターEndless Rightを進路方向に向け、丁寧に爆破処理を行っていくコガネ。
そんな彼を見て、アリス達は学園に来て初めて絶大な信頼と安心を覚えるのだった。
「全く、こんな悪戯仕掛ける悪い奴は後でお仕置きですね!」
ちょっとした左腕の痛みを感じつつ、コガネはそう呟いた。
大成功
🔵🔵🔵
氷月・望
天敵(と書いて喧嘩友達)のザッフィーロ(f06826)と
面白そうなイベントに釣られて来てみりゃ……
テメェも来てんのかよ、つかソレは俺の台詞だっつーの
ハァイ、悲鳴のお出迎えアリガトねー?
死にたくなけりゃ、このデカブツと青いのから離れてな
【コミュ力】【催眠術】【言いくるめ】フル活用で指示する
ぶっちゃけ、ギャラリーいねぇ方が五月蝿くなくて済むし?
あーあー、庇いながら戦ってっから……ブハッ!
(頑丈だし大丈夫だろうと大爆笑)
ハハッ!ザーマァねぇなァ、クソ聖職者!
……でだ、ソコのデカブツ
憎くて殺したきゃ好きにすればいい、でもなァ
二度、ブチ殺される覚悟は済ませたか?
【雷槌】の【傷口をえぐる】一撃を叩き込む
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
天敵(喧嘩友達)の氷月f16824と
お前と共闘する事になるとはな
…精々足は引っ張るなよ?
転送されると同時に地を蹴り近くの敵へメイスにてアリス達から引き離す様に『なぎ払い』の『先制攻撃』を
本当に混乱しているのだな…
その後はメイスの攻撃に加え【蝗達の晩餐】を『高速詠唱』にて唱え攻撃をして行こう
文具には気をつけ行動はする…が
アリス達へ注意の声を投げ『盾受け』で『かば』いながら戦って居るせいかついぞ踏んでしまうかもしれん
油断したか…と
お前、何を笑って居るのだ…?
お前も少し踏んでみろ。ん?
氷月の攻撃を見れば追撃というかの様に【蝗達の晩餐】を
お前には負けて居られんからな
少々遅れはしたが…さて、反撃と行くか
「オイオイオイ」
学園に転送されるなり、氷月・望(夢幻への反抗・f16824)はげんなりとした。
「面白そうなイベントに釣られて来てみりゃ……テメェも来てんのかよ」
「お前と共闘する事になるとはな……精々足は引っ張るなよ?」
「つかソレは俺の台詞だっつーの」
望の視界に入る巨人、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)。敵ではないが天敵ではある。
ザッフィーロはそんな望など相手にせず、すぐさま近くにあった扉を開く。またしても広い空間。ずらりと並んだ誰かの肖像画。ここはどうやら……美術室のようだ。
やはりそこにも巨人から逃げ回るアリス達がいた。ザッフィーロは迷う事無くメイスを握り、巨人へ近付きその腕を薙ぎ払ってやった。
「さて、そこまでにして貰おうか」
ざわり、と足元から蝗の大群の影が巨人を覆い尽くし動きを封じ込める。
「あ、はい、かっこいいですね」
力のない適当な拍手をしながら望も美術室へ入る。喋り方も棒読みだ。
まぁアイツの事はどうでもいいや、とアリス達の方へくるりと振り向けば、
「ハァイ、アリス達。死にたくなけりゃ、このデカブツと青いのから離れてな」
お得意のへらりとした笑顔で挨拶。眼鏡のレンズが怪しく輝けば、アリス達の思考はぼんやりとし出して。
「青いヤツはそりゃもうヤバい、マジヤバい。アンタら追ってたデカブツよりヤバい。今すぐ逃げねーともっとヤバい事になるぜ」
「それは誉め言葉だと聞いたのだが」
「な訳ねーだろ!!」
冗談なのか本気なのか、ザッフィーロの清々しい返しに望はがっくり。
天敵には効かなかったがアリス達には十分効いた。一目散に廊下へと走り去るアリス達。
「脅しすぎではないか? 罠があると聞いただろうに」
「アリスの退路くらい排除したに決まってるだろーが。ぶっちゃけ、ギャラリーいねぇ方が五月蝿くなくて済むし?」
蝗達の晩餐により足止めをされている巨人。自分が動けないと分かれば、アリス達が向かう扉へ向かって巨大なトランプのカードを召喚し飛ばして見せた。
「罠がないのなら盾役を引き受けるだけだ」
「あっ」
ぱきり。
ザッフィーロが巨人とアリス達の間へ立ち位置を変えた瞬間。彼の足元から何かが折れた音が聞こえた。
直後、真っ白な光と共に響く爆発音。美術室に火薬の匂いが充満した。
「あ……あーあー……ブハッ! ハハッ! ザーマァねぇなァ、クソ聖職者!」
結果的に巨大なトランプのカードは爆発と共に消えていったが、三角定規を割ったザッフィーロはボロボロだ。望にとってその流れはとても面白く感じた。
「お前、何を笑って居るのだ……?」
「いや、アリスの退路は作ってやったけど、全部をやったとは言ってねーから!」
「……お前も少し踏んでみろ。ん?」
「誰が踏むかよ」
口を開けば何かと突っかかる二人。しかし今度の望は目付きが変わった。
「おいデカブツ」
ひたすら笑っていたかと思えばぴたりと止み、赤い瞳に光が宿る。あくまで優しそうな態度を取っていたザッフィーロも、その一言を聞いて微笑むのをやめた。
「――二度、ブチ殺される覚悟は済ませたか?」
「――お前には負けて居られんな」
互いの低い声。次の瞬間、望の背後には巨大な蝗の黒い影が広がり、ザッフィーロの背後には神雷が引き裂くような音を立てて落ちた。
「……善人ぶってねェでトドメ刺しとけよクソ聖職者」
「二体目を野放しにするな。他人を笑う前にやる事はやっておけ、氷月」
あかんべ! と返す望を無視しザッフィーロは白の祭服を翻す。
「さて、反撃と行くか」
ボロボロになったのは服だけだ。この程度の掠り傷も、彼にとって問題などない。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ステラ・アルゲン
学園の中に閉じ込めて殺し合いをさせるなんて悪趣味な……
このような事態見過ごすわけにはいきません
【導きの星屑】を発動、【流星の欠片】を複数飛ばし周囲の状況を【情報収集】
落ちている文房具を【失せ物探し】、これでトラップの場所を把握します
アリス達を見つけたら【追跡】し欠片を通して【コミュ力】と【優しさ】を持って話しかけ、罠の事を教えつつ、安全な場所に誘導
私は襲われるアリス達を守るように【流星剣】を手に敵と戦いましょう
放たれるトランプは風【属性攻撃】の【オーラ防御】で防御
必要とあればアリスを【かばう】
たとえ首謀者かもしれない相手でも……今は守るべき相手ですからね
(アドリブ・連携OK)
出水宮・カガリ
※アドリブ絡み可
これは…とても良くない世界だ
疑心暗鬼は、一番いけない
何もしなくても自滅してしまうからな
文房具が少なく、オウガからも隠れやすそうな…
「文房具をあまり使わない、障害物の多い部屋」とか、あるかな
(音楽室とか倉庫とか)
あればそこを探す道中で、ありすを助けよう
文房具を踏まないよう、【籠絡の鉄柵】を大きくして乗って移動
ありすを襲う巨人を見つけたら、【鉄門扉の盾】を飛ばして剣を弾いて時間を稼ぐ(念動力・シールドバッシュ)
ありすには「決して動くな、足元の文房具は特に踏むな」と告げ、【鉄血の明星】を振り回して巨人を押していく(怪力・鎧砕き)
巨人を倒したら鉄柵にありすを乗せて、例の部屋へ連れて行く
「これは……とても良くない世界だ」
夢葬学園を楽しむ猟兵もいれば、心を痛める猟兵も存在する。
出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)は転がる死体を見るなり首を横に振った。
「学園の中に閉じ込めて殺し合いをさせるなんて悪趣味な……。このような事態、見過ごすわけにはいきません」
騎士の剣であるステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)にとっても、これは許す事の出来ないものである。早急にアリス達を守らねばならない。
「廊下であってもトラップは多そうですね……慎重に歩かなければ」
「ではステラ、これに乗るといい」
カガリの周囲を何かが横切る。巨大な何かの正体は、頭の無い黒い魚骨。地面を這うように泳ぎ、カガリとステラの横へと静かに停まる。
「成る程……では、私は」
泳ぐ魚骨、籠絡の鉄柵にステラも乗り込むと、目を閉じ詠唱を始めた。
「かつて分かたれし我が半身よ。今再び我が一部として光り輝け!」
きらり、きらりと輝く光が一つ、二つ、三つ。
流星の欠片達はステラの元から散り散りばらばらに分かれ、何処かへ消えてしまった。
「私はトラップの場所やアリス達を探索しましょう。そちらは避難出来そうな場所を探して頂けますか?」
「ふむ、文房具が少なく、オウガからも隠れやすそうな部屋か……」
はてさて何処だったか、と顎に手を当てながらカガリは籠絡の鉄柵を操った。
……助けて、助けて、助けて!
アリスは階段を駆け上がる。恨み言を吐きながら襲って来る巨人から逃げる為に。
どれくらい上ったのだろう。覚えていないくらい上った。なのに窓の外の景色は変わらず、今何階にいるかも分からない。
巨人はトランプのカードを飛ばし、他のアリス達を叩き潰し殺していく。そして今、トランプが自分にも迫ってきた。
もう疲れた。これでは遅かれ早かれ追い付かれてしまう。諦めてしまおう……。
「よく頑張りましたね」
そんな時だった。目を閉じ、世界を真っ暗に染めた直後、心強い声が耳に入ったのは。
はっと驚き再び目を開くと、目の前には迫ってきたトランプでも恐ろしい巨人でもなく、二つの人影。
風を纏った流星剣を掲げオーラの壁を作り、トランプ攻撃を防いだのはステラだ。
カガリは籠絡の鉄柵から降りると、鉄門扉の盾をふわりと浮かばせ巨人を真正面から突き飛ばす。巨人を階段から転がり落すと同時に剣も弾き飛ばしてみせた。
「そこから決して動くな、足元の文房具は特に踏むな」
アリスに忠告しつつステラに守るよう頼むと、カガリは鉄血の明星を握り締め、自身の操る鉄門扉の盾と共に巨人の体を砕いていく。
「もう大丈夫です、安心して下さい。私達が守ってみせます」
その背中のなんと大きく見えた事か。つい先程まで未来を諦めかけていたアリスは、まだ生きられると知れた瞬間、ぽろぽろと涙を流してしまった。
それに気付いたステラは、黙ってマントに包み込むように肩を抱き寄せた。
「こんなものだろう。もう動けまい」
振り回していた鉄血の明星じゃらりと静止させる。砕け散った巨人の体は元の姿を失い、動かなくなっていた。
「では……ありす、お前もこれに乗るといい。安全な場所へ送ろう」
「安全な、場所……?」
そんな場所があるの? と疑問を抱きながら、ステラに付き添われ籠絡の鉄柵に乗り込むアリス。
「ああ、オウガが来ても隠れられるし、落ちている文房具も少なかったので除去しておいた。行こう、ここから下にある『倉庫』だ」
最後にカガリが乗り、籠絡の鉄柵は動き出した。目指すは倉庫。一人でもアリスを多く救わんと二人は急ぐ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『ネックラック・フラミンゴ』
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POW : 滅多刺しクロッケー
【全身が針で覆われたハリネズミ型のオウガ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD : 気まぐれギロチン
【刃物状に変化させた羽根を飛ばし、その羽根】が命中した対象を切断する。
WIZ : 女王様のローズガーデン
戦場全体に、【赤く塗られた花と鋭いトゲを持つ薔薇の木】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
イラスト:まつもとけーた
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
中庭は今日も大賑わい。ころり、ころり、ああ楽しい。
女王に首を刎ねられた。ころりと首が転がった。
それから毎日クロッケー、クロッケー、クロッケー……。
学校があるとするなら、部活ってこういう感じなのかな。
そうだとするなら、なんて楽しいのだろう!
ねぇアリス、一緒に遊ぼうよ! 部活は楽しいよ!
ビザール・ラーフ
うげぇーっ!センセー首なしとかフィクションじゃないとイケナイトオモイマース!
こんなんだからおめーにトモダチできねーんだよ!
仕方ない...オレが最期の前の最後のトモダチになってやろーじゃん?ウソ、なるわきゃねーだろ?ギャハハハッー!
【行動】
本日ご紹介するこのUC「アリスナイト・イマジネイション」はとっても優れモノ!この様に使用致しますと、ななななんと!身を守る防具ができちゃうんです!(スゴーイ)
そしてぇオレご愛用の武器、「bizarre laugh like the my」で脚を狙った攻撃だぁーっ!
首なしが青い春を満喫できるわけねーだろ!?分かったらさっさとくたばっちまえよっ!!
【アドリブ歓迎】
中庭は賑やかであった。
芝生の生えたそこで、首なしフラミンゴが楽しそうにクロッケーで遊んでいた。
ころころ、ごろごろ。転がるのは、自分の首と、誰かの首。
フィールドは、赤く汚れている。
「うげぇーっ! センセー首なしとかフィクションじゃないとイケナイトオモイマース!」
ビザール・ラーフ(bizarre laugh in woods・f19339)はその光景を見るなり叫んだ。メルヘン世界であるはずのアリスラビリンスにあるまじき……いや、結構よくある光景だ。
「赤く塗るのは薔薇だけにしてくれよなー。こんなんだからおめーにトモダチできねーんだよ!」
大声でブーイングを飛ばすビザール。するとフラミンゴ達はぴたりとクロッケーを中断した。
「……おぉ、案外聞き分けの良いヤツら……」
そんな訳がなかった。
フラミンゴの足元からぼこりぼこりと穴を掘って現れたのは、全身が針で覆われたハリネズミ。勿論彼らもオウガだ。
ハリネズミは長い針を尖らせ丸くなると、フラミンゴは頭のない首をぐるりとスイングさせハリネズミを打ち飛ばした。
「おーっとそう来る!?」
間一髪で避けたビザールだったが、あのハリネズミが当たってしまえば一溜まりもなかっただろう。何せ外れたハリネズミはコンクリートの壁に当たったのだが、針が壁を貫きその場にくっついたままなのだ。
「分かった分かった仕方ない……オレが最期の前の最後のトモダチになってやろーじゃん?」
どうよ? とフラミンゴに向かってせがんでみる。次のハリネズミを打とうとしていたフラミンゴの首は、そっと上方へと向きを変えていくが。
「ウソ、なるわきゃねーだろ? ギャハハハッー!」
ビザールの奇妙な笑い声が庭中に響き渡る。それと同時に彼の周囲が輝き始める。光り輝く一枚一枚の葉が彼の体を覆い始めたのだ。
「本日ご紹介するこのユーベルコード『アリスナイト・イマジネイション』はとっても優れモノ! この様に使用致しますと、ななななんと! 身を守る防具ができちゃうんです!」
鱗の様に重なった葉がビザールの無敵鎧を作り出す。
「そしてぇオレご愛用の武器、『bizarre laugh like the my』で脚を狙った攻撃だぁーっ!」
レイピアを構えてフラミンゴに急接近。フラミンゴはハリネズミを思い切り打つが、無敵の鎧を纏ったビザールに効くはずもなく、鎧に当たったハリネズミは装甲を貫く事も出来ず地面へ落ちてしまう。
そんな哀れなハリネズミを蹴飛ばしながらビザールはフラミンゴの脚を根元から薙ぎ払い千切ってやった。
「首なしが青い春を満喫できるわけねーだろ!? 分かったらさっさとくたばっちまえよっ!!」
無敵のビザールに怖いものなどない。そんな様子を隠れて見ていたアリスは「すごーい」と思わず声を漏らしたという。
成功
🔵🔵🔴
ラフィ・シザー
おやおや?あいつらは自分の首でクロッケーをしてるのかい?
部活ねぇ、同じものばっかやってると俺は飽きちまいそうだな?
クロッキーは楽しいかもしれないが俺とも遊ばないか?
ほらほらアリス達は下がってな。代わりに俺があそんでやるからさ。
UC【Dancing Scissors】を発動だ!
首があったらinnocenceでチョキンと切り落とすんだがしかたない。
single wingで切り込んで行こうかほらほら【ダンス】だ!
危ない羽は切り落としちまおうか?【部位破壊】
ダンス、ダンス、ダンス♪軽やかに踊るように敵の攻撃はよけるぜ。
さぁ、最後は【二回攻撃】で【暗殺】だ!
アドリブ連携歓迎♪
「おやおや? あいつらは自分の首でクロッケーをしてるのかい?」
様々な形のボールでクロッケーをし続けるフラミンゴ達を見付けると、ラフィ・シザー(【鋏ウサギ】・f19461)は退屈そうに欠伸をした。
「ふぁ……部活ねぇ、同じものばっかやってると俺は飽きちまいそうだな?」
悪いけどパスかな、と鋏をくるくる回し。
「ほらほらアリス達は下がってな。代わりに俺が遊んでやるからさ」
狙われたアリス達とフラミンゴの間をふらりと横切り、ぴたりと止まるラフィ。
「クロッケーは楽しいかもしれないが、俺とも遊ばないか? 俺は、そうだな……ダンスが得意だ!」
細身の鋏、pureを一回転しながら空高く投げ飛ばすと、フラミンゴに向かって挨拶の一礼をする。
「首があったらチョキンと切り落とすんだがしかたない。代わりにその羽根を切り落としちまおうか!」
投げ飛ばした鋏が戻って来た。しかしそれは1本だけではなかった。25本の鋏がばらりばらりと降って来たではないか。
「さぁさぁ、踊ろうぜ!」
ユーベルコードによって増えたpureよりも一回り大きい鋏、Single wingを手にラフィはにっこりお澄まし笑顔を作る。
フラミンゴはふるふると体を震わせると、自身の羽根を鋭い刃物状へと変化させていった。ぶわ、と膨れたかと思えば、刃の羽根はナイフの如く発射されラフィを狙った。
「あれ、自ら毟っていくスタイルか?」
陽気なステップを踏みながらステッキのようにくるくるとSingle wingを回し、飛んでくる羽根を蹴散らしていく。
「clap!」
くるっと回ってぴたりと止まり、左手で右側を指させば、右側に並んだ鋏の群れが、フラミンゴ達が失った羽根代わりに体にぐさりと刺さり、
「clap!」
右手で左側を指させば、左側に並んだ鋏の群れが、フラミンゴ達を首元から斬り裂いた。
ばたりと力尽きるフラミンゴと、ふらりと耐えるフラミンゴ。覚束無いがなかなか悪くないダンスだ。
「やれば出来るじゃないか、思ってたより楽しいぜ」
ステッキ代わりのSingle wingと楽しそうにステップを踏みながら、まだ倒れようとしないフラミンゴに近付くラフィ。
振り付け通りに踊って一回転し終えると、バツ印を描くようにSingle wingを振り回し、アリス達に向かって決めポーズ。
ポーズを決めて数秒後、背後に立つフラミンゴは静かに倒れ、まるで死んだかのように動かなくなった。
フラミンゴと鋏の群れによる兎のダンスショーはまだまだ続く。
成功
🔵🔵🔴
出水宮・カガリ
ステラ(f04503)と
死んだありすの首で、遊ぶ…
他のありすには、叶うなら見せたくないものだな
ここに逃げ込んでしまうと、文房具は見つけにくそうだが…急がねば
【導きのペンデュラム】、「カガリの一番近くにいるありす」の元へ導いてくれ
移動は【籠絡の鉄柵】に乗って
ありすを見つけたら、とにかく「今助けるからそこを動くな」と
文房具がは、多分一目ではわからないだろうから
敵が近くにいれば、やはりまずはありすとの距離を取らせることが第一だ
【鉄門扉の盾】を念動力で操ってシールドバッシュを
その後ありすがいた場所に降りて盾を打ち立て【追想城壁】を
これで少しは見張らしもよくなろう
敵を打ち破るのはステラに任せる
ステラ・アルゲン
カガリ(f04556)と
嫌な光景だな。
亡骸で遊ぶなど……死者の安らかな眠りすら妨げるか。
カガリと共にアリスたちを守りつつ
【赤星の剣】を発動し【全力魔法】【高速詠唱】にて周囲に展開。
【祈り】の力を込めた聖なる炎の【属性攻撃】にて敵をハリネズミ共々、焼き尽くそう。
攻撃は剣の【武器受け】で流す。
その炎にて亡骸も火葬。せめてのも救いを願い、我が剣にて天に送ろうか。
さて、こんな事を仕掛けた首謀者とやらはどこに居るやら……。
ころころ、何かが転がる音。
ぺたぺた、アリスを探す音。
植木の影に隠れる少女アリスは膝を抱えて息を殺していた。
今ここで動いたら確実に首がなくなるだろう。
恐怖で震える体を抑え付けながら、アリスは強く目を瞑った。
突然、ふわ、と明るい何かに照らされた気がした。
見付かったか、と死を覚悟しながら恐る恐る目を開けると、なんとそこに敵はいなかった。
「(妖、精……?)」
星のように白く輝く光。それが自分の目の前をふわりと浮いている。その光は温かく、不思議と敵ではない事を感じられた。
「今助けるから、そこを動くな」
今度は男の声。植木の反対側から聞こえたその声に一瞬驚いてしまったが、それが自分に向けられた発言である事も、それとなく察した。
誰でもいい、この場所で死なずに済むのなら。助けて、助けて!
「嫌な光景だな。亡骸で遊ぶなど……死者の安らかな眠りすら妨げるか」
信じられない、とステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)は心から悲しんだ。いや、自分より悲しみ、辛い思いをしているのはその死者本人である事は重々承知している事だが。
「ああ、なるべく見せたくはないな。急がねば」
先程アリスに声を掛けた男、出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)も同じ感情を抱いている一人だ。白い光、導きのペンデュラムによって発見したアリス以外にも隠れているであろうアリス達に向かって大きく声を発したのは、この光景を見せない為でもある。
「ステラ、任せていいか」
「勿論です」
多くは語らない。しかしそれでも通じる。ステラは騎士、カガリは門。それだけだ。
「赤く燃えろ、我が星よ」
ステラが籠絡の鉄柵から降り、力強く片足を踏み込むと同時に、流星剣の剣先から渦を巻いて現れる炎。聖なる紅蓮の炎は剣を突き出すとフラミンゴに向かって襲い掛かる。それはまるで多頭の龍のように見えた。
松明の様に燃えるフラミンゴ、ぱちぱちとねずみ花火のように弾けるハリネズミ。
最後の反撃にと、燃えるフラミンゴは踊り狂った。中庭に敷き詰められた芝生が急成長をし始めたと思えば、それは赤い薔薇を咲かせ、鋭い棘を生む。
「道連れにする気か。悪いがそれは断らせて貰う」
カガリは鉄門扉の盾を地面に突き立てる。その場所から展開されたのは城壁の幻影。全てを守る不動の壁は、迷宮を作ろうとする薔薇の木々を次々と枯らしていく。
「迷宮の中に迷宮とは……もうありす達には懲り懲りだろう」
そんな永久的な地獄など作らせはしない。
「……えぇ、早く首謀者を見付けなければ」
ステラも相槌を打つが、焦る気持ちに屈してはいけない。
まずは彼らをゆっくりと休ませてあげなければ。天に祈るステラの炎は亡骸を優しく包み込み、静かに燃やし尽くす。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
氷月・望
天敵(喧嘩友達)のザッフィーロ(f06826)と
爆発食らって服汚れただけとか
どんだけ頑丈なんだよ、テメェは……
へーへー、クソ聖職者に首落とされねェように気ィ付けるか
テメェの首でクロッケーなら幾らでも?
……つーか、そんな面白そうなモンでもなかったしな
コイツと似たような意見っつーのは癪だケド
ハリネズミ型のオウガ共の対処は任せて
俺は本命のフラミンゴへ向けて
【先制攻撃】【傷口をえぐる】程の『雷槌』でブチ抜く
本体無事でも、五体満足じゃなきゃ
後でテメェの連れがマジでうるせェだろうが
……毎日毎日同じコトの繰り返しなんざ、拷問と変わりゃしねェよ
とっとと御退場願おうかァ、クソ鳥共が!
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
天敵(喧嘩友達)の氷月f16824と
先は少々服が汚れたが…まあ些細な事だ、と
生首でクロッケーか…
氷月、お前も首を落とされん様気を付けておけ?
戦闘と同時にメイスを振るい敵のぶら下がる人間の頭部を『2回攻撃』にて『なぎ払』わんと試みる
これが楽しいのか?良くは解らんが…
氷月、お前もやるか…と。俺の首ではないぞ?
後は【罪告げの黒霧】にて少しでも多くの敵を巻込み攻撃
ハリネズミ型オウガが出てきた場合はそれらも巻込み攻撃を
まあ首を落とされたとて俺は本体さえ無事ならば死にはせんが…お前ら人は死ぬからな。精々首は護っておけよ…と
それを言うならばお前の連れも、だろう?
仕方がない…精々互いに怪我をせぬ様気を付けるか
天敵同士が組むと、時に爆発的な戦闘力を引き出す事もある。
その戦闘力は相棒同士の時と比べると……それは言わないでおいた方がいいかも。
氷月・望(夢幻への反抗・f16824)とザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)はお互いに渋々と歩いていた。
本当は死ぬほど嫌だが仕方がない。向かう先が同じなのだから。
「爆発食らって服汚れただけとかどんだけ頑丈なんだよ、テメェは……」
望の小言などザッフィーロの耳には入らない。そんな事よりも中庭の騒がしさの方が気になる。
「生首でクロッケーか……悪趣味だな。氷月、お前もやるか?」
「テメェの首でクロッケーなら幾らでも?」
「そうか、では先行は頂こう」
ザッフィーロは望を置いて一人フラミンゴの近くへ。
フラミンゴはボール代わりのハリネズミを召喚し、勢いよくザッフィーロに向かって打ち込む。
「あれが球か。クロッケーとは……こうか?」
メイスを握り、薙ぎ払う様にハリネズミを打ち返すザッフィーロ。もう一歩近付きフラミンゴの体についている人間の頭部も打ち込んでみる。吹き飛ぶ頭部。苦しそうに暴れるフラミンゴ。
「それ野球」
離れた場所からしゃがんで戦闘を眺めていた望。
「球を打つだけか……これが楽しいのか? 良くは解らんが……」
「うーん……つーか、そんな面白そうなモンでもなかったしな」
コイツと似たような意見っつーのは癪だケド、と首を傾げながら会話をしていると、他のフラミンゴ達は次々とハリネズミを召喚し始めた。
「あーあー悪口言ってすいませんでした、勧誘なんて結構です。毎日毎日同じコトの繰り返しなんざ、拷問と変わりゃしねェよ」
紅に輝く望の瞳。ぎらりと睨み付けてやれば、重々しい神雷がフラミンゴを貫き一瞬にして消し炭に変える。
「罪なき者には効かぬと聞くが……、……試してみるか?」
そう呟くザッフィーロは片手を添えて静かに息を吹く。ふわり、その吐息は甘く、黒く、どす黒く。
煙草の煙にも似たそれはすぐさま中庭に充満し、フラミンゴやハリネズミを苦しませた。己の罪、穢れ、そういったものが猛毒となり体や心を蝕んでいく。
「うげーッ! くるしーッ!」
フラミンゴ達が次々と力尽きる中、そう騒いでいるのはフラミンゴではなく望なのだが。
「おや、どうかしたか」
「死ぬーッ!!」
「己の穢れに心当たりでもあったのかもな」
「マジ何やってんだ大人気ねェな早く治せこのクソ聖職者!!」
「ふむ……仕方がない。お前の連れに免じて許してやろう。後から叱られるのは困るからな。……精々互いに怪我をせぬ様気を付けるか」
「(テメェの連れもマジでうるせェだろうけどこれはチクってやる……)」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
七篠・コガネ
丁度良い所にベンチがありますね
このベンチをバリケードにしてアリス達を避難させておきます
すぐ戻ってきますから、しばらくここで隠れてて下さい
空高く飛んで『code-Nobody』でハリネズミ達に【一斉発射】
その身に触れなければいいだけの事!中庭のお掃除しなきゃですね
と、ここでアリス達の元へ戻って無事を確認
アリスの誰か一人に、一緒に来てもらうようお願いしてみます
言い方は悪いですが囮…です
でも大丈夫。僕を信じて身を委ねて欲しいのです
承諾を得たアリスを抱えて、アリスを狙うフラミンゴを一箇所に集めましょう
目一杯【ジャンプ】してからの猛禽脚ブチかまします!
部活には僕のような鬼教官が付き物ですよゲロクソがァ!
他の猟兵達が奮闘する中、七篠・コガネ(コガネムシ・f01385)は道中救出したアリス達と共に中庭の角で避難場所を作っていた。
周囲の文房具を排除した後、壁沿いに並んでいたベンチを持ち上げバリケード代わりに配置すると、アリス達をそこへ隔離させた。
「それでは、すぐ戻ってきますから、しばらくここで隠れてて下さい」
エンジン全開。コガネは空高く飛び去った。
大きな影にフラミンゴ達も上を見上げる(正確に言えば頭はないので、垂れ下がっていた首が垂直に上に伸びたという所だろうか)。
フラミンゴ達は空の影に向かってハリネズミを打ち上げようと準備をしたのだが。
「さて、部活前のお掃除の時間ですよ!」
背中の翼から放たれる雨あられ。それはハリネズミをフラミンゴごと襲い、貫く。所々で起こる爆発は文房具の落ちていた場所だろう。
粗方一掃させたコガネは戦場を見渡した後、すぐさま地上へ降り立った。その場所はアリス達を隠した避難場所だ。
「戻ってきました。えぇ、無事ですね」
本当にすぐ戻ってきたコガネ。アリス達に怪我はないようだ。
「戻ってきたのは戦闘が終わったからではありません。まだ敵は残っています。……どうか一人、僕と一緒に来てくれませんか?」
彼がそう提案した理由は一つ、囮だ。それをはっきりと伝えた上で、コガネは言葉を続ける。
「これはアリスである人にしか頼めない作戦です。でも大丈夫。僕を信じて身を委ねて欲しいのです」
真っ直ぐな金色の瞳。嘘偽りの濁りのないそれを信じ、一人の少女が勇気を出して挙手をする。
「……ありがとうございます!」
強く頷くコガネ。歩み寄る少女アリスを優しく抱え、二人は再び空へと飛び上がった。
フラミンゴはふらりふらりと、とある場所へと集まる。
中庭の中央、ぽつりと立つ少女アリスを狙おうとゆっくり近付くフラミンゴ。
それこそアリスは震えていたが、その表情に恐怖の色はない。あるのは、信じる心。
フラミンゴが首を回しながら近付いてきた。また一歩、また一歩、また。
「よく耐えてくれましたね」
その声は空から聞こえた。暗くなった頭上は次第に大きくなり。
「昔の人はこう言いました。”悪の報いは針の先”!」
巨大な鉤爪が複数のフラミンゴを捕らえ踏み付けた。正体はコガネだ。
コガネはフラミンゴ達を力強く踏み付け、その足跡を残しながら他を薙ぎ払っていった。アリスの周囲に集まったフラミンゴ達は次々に吹き飛んでいく。
「部活には僕のような鬼教官が付き物ですよゲロクソがァ!」
部活だって、楽しいだけが全てではない。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『狂える時計ウサギ』
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POW : サディスティック・メルヘン
いま戦っている対象に有効な【メルヘンチックな装飾の拷問具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : フェイタル・ショータイム
【時間を一時的に止め、敵の死角】から【急所への攻撃】を放ち、【耐え難い苦痛】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : レディース&ジェントルマン
戦闘力のない【悪意に満ちた観客】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【敵に対する嘲笑やブーイング】によって武器や防具がパワーアップする。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠鏡繰・くるる」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
粗方の校内を回り切った猟兵達。
校内放送が響いたのはそんな時だった。
『ピーンポーン、パーンポーン!
ウェルカム・トゥ・マイ・スイートスクール!
皆さん、これから全校集会を行います!
体育館へお集まり下さーい!
ピーンポーン、パーンポーン!』
不穏な校内放送。しかし今はこれに従う方が良さそうだ。
アリス達を庇いながら、猟兵達は体育館へと移動を行う。
一言で言えば、体育館は地獄だった。
ステージに積み上げられていたのは、アリス、アリス、アリス。その死体の山。
吊り上げられた看板には赤い文字で大きく『次はお前だ』と書かれている。
一斉に悲鳴をあげるアリス達。
「きゃあああ!! もしかして私達もこんな風に……!? あぁ、猟兵とかいう救世主なんかが来たからこんな事に……っ!!」
再びのパニックが起こる中、どさくさに紛れてそう叫ぶ少女アリスが一人。
「私達、ここで全滅しちゃうのかしら!? えぇそう、きっとそう! ……ふふっ、だって!」
何故だろうか、その少女アリスは不意に笑い始める。
「だってだって! ここで私が全滅させちゃうんだから!!」
少女アリスは高らかに笑うと、その幼い姿を変形させた。頭からはぴんと伸びた白い耳。白い尻尾。そして白いドレス。
「オウガを倒していく姿が面白くって! 会いたくなってつい呼び出しちゃったじゃないの! もう、イケナイ子達ねぇ!」
元アリス――裏切者はにっこり微笑む。
「素敵な前座をありがとう。学生達に胸いっぱいの希望を持たせて、最後に私がそれを踏み躙り最高級の絶望を与える。うんうん、予定にはなかったけど最高じゃない!」
どの道、仮にアリスが一人生き残った所で最後に彼女が殺す予定だったのだろう。
「ここを何だと思ってるの? 夢葬学園よ? 儚い夢を抱かせ葬る学園なのよ? 名前の意味くらい覚えておきなさい!」
学園の長、オウガと成り果てた時計ウサギは猟兵達を楽しそうに見下した。
果たして猟兵と学生達は、ここから卒業する事が出来るのだろうか。
ラフィ・シザー
あーあ、アリス達があんなにたくさん。
夢を葬る学園ね…俺は結構楽しめたけれどこんな風にアリスを怖がらせたりするなんてウサギの風上にもおけないな。
あぁ、今はオウガだっけ?
ハハッ、じゃあ、殺してもいいよな!
UC【Mad party】使用。
さぁ、パーティーの始まりだ!
【挑発】しながらinnocenceで攻撃。アリスの首を落としたようにお前の首も落としてやろうか?
攻撃は【盾受け】で受けるぜ。
しばらくしたら武器をSingle wingに代えて懐に入り込んで【暗殺】
アドリブ連携歓迎です。
「んー、夢を葬る学園ね……」
ラフィ・シザー(【鋏ウサギ】・f19461)はその響きが気に入らない様子。
「俺は結構楽しめたけれど、こんな風にアリスを怖がらせたりするなんてウサギの風上にもおけないな」
同じ時計ウサギとは到底思えない、と首を傾げて数秒後。
「……あぁ、今はオウガだっけ?」
となるとトモダチになれっこない相手である訳だ。
なぁんだ、とラフィは笑った。そして心からわくわくした。わくわくして、わくわくして――殺したくなってきた。
「ハハッ、じゃあ、殺してもいいよな!」
この学園に来てから最高の笑顔を見せるラフィ。巨大な鋏、innocenceとくるくる回りながら、狂った時計ウサギ――否、あえてここでは生徒会長と呼ぶべきか――生徒会長の前へと躍り出る。
「さぁ、卒業前のパーティーの始まりだ!」
Mad party! Mad party!
青い炎に燃える複数の鋏達がカチカチと笑い声を上げながら空中を泳ぐ。
「あら、楽しそうな催し物ね! それならもっとお客を呼ばなきゃ!」
パンパン、と生徒会長は手を叩く。すると体育館の二階にゆらりと現れる幻影の集団。二階座席はあっという間に満席状態となった。
「そんなに自分の無残な姿を見せたいのか? うっわーマゾかよ!」
「あらあら、あの人達はPTAの皆さんよ。精々良い子にしてなさい!」
「は? 俺、トモダチには優しくする良い子だぜ?」
悪い所なんて見当たらないね! そう吐き捨てラフィは青い炎と共に生徒会長へ襲い掛かる。
「良い子はそんなに刃物を振り回さないわよ?」
「悪い子がいるから成敗しようとしてるだけだぜ? 『先生、こいつ人殺しました!』ってな!」
鋏を大きく振るい長髪するラフィ。生徒会長は長い尻尾でそれを防いでいく。しかしラフィだけを相手にする訳にはいかない。しつこく自分を狙って来る青い炎もとても目障りだ。
「さぁ、フィナーレだぜ」
青い炎達を一ヶ所に集め、一つの巨大な鋏のように見える陣形を作らせる。炎達はカチカチと笑いながら生徒会長を切り刻もうと一斉に襲い掛かる。
「大きな魚に化ける小魚のようね」
仕方なく炎達の方へ向き、巨大な懐中時計を振り翳す。鋭利とはいえ一つ一つは小さな鋏。次々と懐中時計に弾かれてしまうが。
「フィナーレって言っただろ?」
囮に釣られた生徒会長。その一瞬の隙にラフィは彼女の足元に転がり込み、いたずらに相手の白いスカートを翻しながら背後へ現れると、静かに片刃の鋏で生身を捌いてやった。
白いスカートに広がる赤。それを見た客席のPTA達はブーイングや罵倒の嵐を響かせる。……しかし今の生徒会長にはその声は聞こえないだろう。
大成功
🔵🔵🔵
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
天敵(喧嘩友達)の氷月f16824と
範囲?罪が無ければ反応せんが…やはり罪深い者だったか
だが治してやっただろう?宵に言いつけたりせんよな…と
まあ、まずは『卒業』とやらをしてからだろうが、な
戦闘時はアリス達を背に『かば』いつつ行動
攻撃を受けたならば光の盾を展開し『盾』受けで防ぎ『かば』って行こう
…確かにお前の言う様沢山の者を庇いながらの戦闘は多少骨が折れるな
氷月が敵へ向かう様を見れば敵へ【穢れの影】を
氷月の戦闘力は身を以て知っているからな
仕方あるまい。敵の攻撃は止めて置いてやる故、全力で叩きこんで来い
雷槌の光を見れば援護の【穢れの影】を追加で飛ばしつつ僅かに眉を寄せよう
お前、相方が心配するぞ…!
氷月・望
天敵(喧嘩友達)のザッフィーロ(f06826)と
マジでこのクソ聖職者後で覚えてろクソが(ノンブレス+良い笑顔)
毒霧の使用範囲調整しやがれ!
『卒業』ねェ……こんな学校、即退学届叩きつけてやらァ
死にたくなきゃ、高飛車クソアマから離れろ!
慌てふためかれても面倒だし、【催眠術】込みでアリス達に警告
チッ……図体デカいし、耐久力はお墨付きだしな
善人らしく守ってろ、俺が悪人らしく――蹂躙してきてやるよ
拷問具の動きをサイバーアイで【情報収集】して回避
もし当たったとしても、嗤い飛ばして接近を試みる
……生きたいって藻掻くヤツの気持ち、味わってみるか?
自分を巻き添えにするくらいの距離、そして【覚悟】で『雷槌』発動
「あの霧、罪が無ければ反応せんが……やはり罪深い者だったか」
「マジでこのクソ聖職者後で覚えてろクソが」
混乱するアリス達を催眠術により無理矢理落ち着かせる氷月・望(夢幻への反抗・f16824)。それにしても結局ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)への苛々は最後まで治まる事などなかった。
「治してやっただろう? だから……言いつけたりせんよな」
「さーね?」
「……あのー?」
蚊帳の外状態になってしまった生徒会長が二人に声を掛ける。
「喧嘩なら外でやってくれないかしら?」
「ん、それは『卒業』をしろという事か? まぁその為に来たのだからな……まずは卒業とやらをしてやるか」
「へーテメェは律儀に卒業目指すのな。卒業ねェ……こんな学校、俺は即退学届叩きつけてやらァ」
まるで優等生と不良の会話だ。
「あ、あら? なんか、ここから出られる前提で話進めてない?」
流石の生徒会長も二人の態度にブチギレ案件である。
「私を差し置いて、よくもまぁそんな事を! 貴方達、そんなに喧嘩するなら離れるか共倒れするかしなさいよ!」
前者においてはごもっともな意見かもしれない。が、後者は聞き捨てならない。
生徒会長はパチンと指を鳴らす。ぽよん、とコミカルな音と光と共に召喚されたものは、長い紐の付いたピンク色の首輪、それが複数。よく見ると内側に無数の棘が生えているのが分かる。
「あら、煩いペットと認識したのかしら。これで引き摺り回して躾してあげるわ!」
ぐるぐると振り回し、複数の首輪を投げ付ける。
望はすぐさま避けてみせたがザッフィーロは動かない。別にそういう趣味がある訳ではない。後ろにアリス達がいるからだ。
「また首狙いか。それは懲り懲りだ」
ザッフィーロの前が真っ白に輝き、ドーム状の光のオーラが彼とアリス達を優しく囲んだ。首輪は弾かれ、彼らに近付く事は出来ない。
「チッ……図体デカいし、耐久力はお墨付きだしな。そんなんじゃ真面に戦えねェだろが」
「確かにお前の言う様、沢山の者を庇いながらの戦闘は多少骨が折れるな」
「ったく、テメェは善人らしく守ってろ、俺が悪人らしく――蹂躙してきてやるよ」
笑う望。ようやく他を気にせず大暴れ出来る喜びにうずうずしたのか、クラウチングスタートもばっちり決まり生徒会長に急接近を仕掛ける。
「……仕方あるまい。敵の攻撃は止めて置いてやる故、全力で叩きこんで来い」
天敵だからこそ彼の力は身を以て知っている。だから信用出来る。それはきっと望も同じだろう。
オーラを展開しつつ、ザッフィーロは足元の影をゆらりと揺らす。彼の影を借りて、身に溜めた赦しを与えてきた人々の罪と穢れが生徒会長の足や腕を捉えようと腕を伸ばす。
「な、何よこれは……!」
不気味な影に気を取られた生徒会長。それは電光石火の望相手には命取りの行動だ。
「懲役500年分……だったっけか? まいいや。生きたいって藻掻くヤツの気持ち、味わってみるか?」
ばちばちと雷を纏う腕。高く跳躍し生徒会長の頭上に腕を振り落とせば。
「――雷神降臨、ブッ潰れろ」
天井の照明が突然全て割れる。破片の雨が体育館中に降り注ぎ、それと共に落ちるは神の雷。雷神の槌は望やザッフィーロの影もろとも、生徒会長を貫き周囲を粉砕した。
「っ、お前、相方が心配するぞ……!」
敵と共に姿の消えた望にザッフィーロは思わず眉をひそめる。暫く静寂の時が経ち、やっと雷の衝撃と輝きが消えていく。
「こんなクソアマと死んでたまるか」
そこには口の悪い人影が一人立っていた。
――心配だって? 浮気なんてする訳ねェだろが。
成功
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七篠・コガネ
ふざけるな…ゲロクソふざけるなァ!!
怒りに身を任せてライトニングフュリオス発動!
いえ…もう発動せざるを得ないです!
拷問具?上等じゃないですか!そんなもの【激痛耐性】で凌いでみせます!
こんなセンスの悪い学校ぶち壊してやりますよ
学校というのは皆が笑顔であるべき場所なんです
こんな一人よがりの場所を学校なんて呼ばせない!
飛びながら体育館天井にある照明をウサギ目掛けて蹴り落とします
照明が落ちると共に急降下
そのまま【捨て身の一撃】で突進して感電させて【マヒ攻撃】です!
…僕の本当の名前はラプター
猛禽類って意味ですが…ええ、好物なんですよ
兎の肉
感電させながら噛み付いてやります
恐竜の名も冠してるのですよ、僕
七篠・コガネ(コガネムシ・f01385)は生徒会長を見るなり激怒した。そう、やっとこの思いを思う存分ぶつけられるのだから。
「ふざけるな……ゲロクソふざけるなァ!!」
丁寧な口調を心掛けている彼でも、怒りが爆発すればそれも砕けるというもの。
爆発したのは怒りだけではない。体内に内蔵されているコアマシンも彼の心情に共振し、電気エネルギーを放出し全身を覆い始めた。
「よく聞きなさい。昔の人はこう言いました。”怒髪冠を衝く”と!」
体を発光させながら雷電を溢れさせるその姿、音速のサンダーバードの如く。
「ロボット? そうねぇ、この首輪じゃ通用しなさそうだわ」
生徒会長は首輪を一旦消すと、新たに拷問具を召喚し直した。すると、彼女の目の前に現れたのは兎の耳が生えた巨大な鉄の処女。
「ふんふん、どうやらこの棘、高熱みたい。いいわ、悪い機械は溶かしてあげましょう!」
「拷問具? 上等じゃないですか!」
もはや今のコガネに恐れるものなど何もない。あのゲロクソウサギが動かなくなるその時まで。
噛み付くような挙動で鉄の処女はコガネを狙う。しかし驚異の速さで体育館中を縦横無尽に飛び回る彼に追い付くはずがない。靡く赤いマフラーやコートの端を掠らせる事すら許さない。
飛び回る彼は生徒会長そのものではなく、天井にある照明器具へ向けて攻撃を仕掛ける。既にボロボロとなった照明は簡単に天井から外れた。
「こんなセンスの悪い学校、ぶち壊してやりますよ!」
外れた照明を生徒会長へ向けて蹴り飛ばすと、俊敏に動きまた別の照明を外しては蹴り飛ばした。
生徒会長の元へ一斉に飛んでいく照明。最後に彼女の真上の照明には、コガネ自身も一緒に落下していく。
「学校というのは皆が笑顔であるべき場所なんです。こんな一人よがりの場所を、学校なんて呼ばせない!」
最大限の雷電を放出させるコガネ。その電撃は周囲の照明を次々と感電させ、生徒会長の逃げ場を無くし、そのまま四方八方から投げ付けた照明と共に攻撃を仕掛けた。
照明器具に潰され、高圧電流が流れ身動きなど取れない世界の中、再び生徒会長の脳内に声が響く。
「……僕の本当の名前はラプター。猛禽類って意味ですが……ええ、好物なんですよ」
――兎の肉。
嗚呼、肩が、腕が、腹が、食い千切られる。今の彼女にそう考える余裕などなかった。
大成功
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出水宮・カガリ
【ヤド箱】
掟とは、長が定めるもの
非情で理不尽ではあるが、ここ(学園)がお前の為の場所である以上、お前の為の掟を定めるのは自然な事なのだろう
お前が、猟兵の敵と定まるまでは、の話だが
守りはこちらに任せておけ
真の姿を解放、【籠絡の鉄柵】を背の高い柵として展開してありすを囲い守る
【不落の傷跡】があらゆる攻撃から守ろう
……この混乱時にいささか恐怖を覚える外見かも知れないが、どうか信じてくれ、ありす
お前達を脅かし、傷つける、何者も近付かせないと約束する
更に召喚される観客を【追想城壁】で消し去るぞ
カガリの壁は、その程度の悪意で揺らがぬ
ありす、ありす
あの白銀の星を、見るといい
綺麗だとは思わないか
ステラ・アルゲン
【ヤド箱】
貴様がこの地獄の主ということか
希望を抱かせてから絶望に落とすだと?
何を言うか。絶望を打ち砕くのが希望というものだ!
【希望の星】を発動し【真の姿】へ(解かれた髪が光り輝く白銀の聖女姿。瞳孔は白くなる)
不安を抱くアリス達に猟兵の私達がいるから大丈夫であると言うように空に飛翔し【存在感】を出す。ついでに敵の注意も引く
アリス達を守る城門が召喚される観客を打ち消してくれるはず
いつもながら頼りになる。だからこそ私は攻撃に集中できる
希望の光をここに。我は絶望を穿つ希望の星なり!
聖なる光【属性攻撃】を【祈り】、剣に【力溜め】する
【全力魔法】と【高速詠唱】にて兎に放とう
葬り去るのは貴様のほうだ!
そこに金髪を輝かせる出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)の姿はなかった。
あるのは紅き巨大な城門。あるべき姿だったかつての不動の門。
その城門の前に立つは白い髪を靡かせる聖女、ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)。
「希望を抱かせてから絶望に落とすだと? ……何を言うか。絶望を打ち砕くのが希望というものだ!」
溢れ出す聖なる星の力はまるで翼のよう。その幻想的な光景にアリス達はどよめき騒ぐのを止めていく。
「ありす、ありす。あの白銀の星を、見るといい。綺麗だとは思わないか」
城門からカガリの声が響く。聖女に見惚れていたのはアリス達だけではなく、彼もそのうちの一人であった。
自分達の集めた学生達を横取りし、更には学園を破壊しようとする猟兵達に、生徒会長はとうとう血相を変え、ヒステリックに怒鳴り散らす。
「……何で? 何でこんなに邪魔するの!? 私が、この学園を、創ったのよ!? 私が創設者なの! 私がルールなの! 部外者が手出ししていいはずがないの!!」
「確かにここの長はお前だ。非情で理不尽ではあるが、ここがお前の為の場所である以上、お前の為の掟を定めるのは自然な事なのだろう」
しかしここの長は、オウガ――オブリビオンだ。
「あくまでお前が、猟兵の敵と定まるまでは、の話だが」
「オウガより猟兵の方が上だというルールは存在しないわ!!」
指を鳴らし客席に観客の幻影を召喚させる生徒会長。体育館中に響く罵倒とブーイング。その声はアリス達の心を再び不安に陥れる。そこでカガリはアリス達に誓う。
「ありす、ありす。お前達を脅かし、傷つける、如何なる者も近付かせない事を約束しよう。カガリの壁は、あの程度の悪意で揺らがぬ」
「私達は猟兵。アリスを守る為に来ました。嘘など何処にもありません。――この城門と、この流星剣に誓って、必ず救ってみせます!」
ステラは高く跳躍してみせた。美しく羽ばたくその姿の裏、カガリは自身と繋がる城壁を広げていった。
籠絡の鉄柵がアリス達を囲い、二階の客席を城壁が覆い隠し観客達の姿と声を消し去った。
「何、これは!?」
自分を応援し敵を貶す者達がいなくなり、騒がしさのなくなった静寂のフィールドへ作り替えられた生徒会長は困惑してしまう。
「外見は恐ろしいかもしれませんが、頼りになる城壁です。私が保証します」
生徒会長と同じく、体育館中に現れた城壁に驚くアリス達に語り掛ける優しい声。聖女の声はアリス達の心に『希望』の種を植え付ける。
種から芽が出る時はそう遠くはないだろう。もしかすると、もうすぐかもしれない。
ステラは流星剣を掲げる。集まる光、集まる希望、集まる勝利。
「――希望の光をここに。我は絶望を穿つ希望の星なり!」
閉じた目を見開いたと同時に振り下ろす剣。聖なる流星群は悪しき生徒会長――夢葬学園の創設者へ降り注ぎ、包み込む。
「なんで、わたしが、そんな……きゃああーーーっ!!」
他人の絶望を望んだ者が最後に見せたものは、絶望。しかしその顔をはっきりと見た者は誰もいない。
光に押し潰され、狂える時計ウサギは跡形もなく消え去っていった。
カガリとステラが元の姿へと戻る。それはここでの戦闘が終わった事を意味していた。
呆然と静まり返る体育館。暫く経ち、ふと一人のアリスが体育館の出口へと駆け寄り、その扉を開く。
がらりと開いた先にあったのは学園へ続く廊下……ではなく、和やかな草原。
気付けば体育館そのものが光の粒となり消えていくではないか。足元に広がっていく草花に、アリス達は大声を上げた。
それは悲鳴でも絶望の声でもない。自由を喜び希望に満ちた声だ。
夢葬学園を卒業した学生達は、まだこの先苦難が待ち受けているかもしれない。
しかし彼らなら大丈夫だろう。『絶望』に打ち勝つ『希望』という灯を、猟兵達から受け取ったのだから。
大成功
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