●ここは「おかし」な不思議の国
「うんとこしょ、どっこいしょー」
「うんとこしょいーどっこいしょー」
「よいしょーよいしょー」
「アリスの為にえんやこらー」
まだまっさらな「不思議の国」で愉快な仲間たちが何やら忙しそうに動き回っています。
「ばっくおーらーい、ばっくおーらーい。すとーっぷ」
どすーんと言う音を立てて、大きな何かが設置されます。
「りっぱなジンジャーブレッドの樹だねー」
「でしょー。こんな立派なの中々ないよー。これを1本食べきったらアリスは一気にメタボだねー」
夢のあるような、一気に現実に戻されるようなゆるーい会話をしながら、愉快な仲間たちは次々とおかしな木々を接地していきます。
「これでアリスが来たら一杯楽しんでくれるねー」
「うんうん」
「一杯好きな物食べれるねー」
「でも、オウガ来たらどうしよー」
「「「「困ったな―」」」」
愉快な仲間たちは困ってしまいました。
●「おかし」な国を建国しよー
「新しい世界が発見されて早々ですが、事件を予知しました。猟兵の皆様には対応をお願い致しますわ」
集まった猟兵達を前に左腕を地獄化したグリモア猟兵オーキッド・シュライン(絢爛なる豪火・f15793)は、集まった猟兵達に状況を説明する。
「新世界、アリスラビリンスではウサギ穴と呼ばれる特殊な通路によって様々な小世界が繋がった世界ですわ」
火鏡のグリモアが炎のスクリーンを作り出し、新世界の様子を投影する。
「今回皆様が行ってもらうのは、入植が始まったばかりのそうですね。「おかし」な世界ですわ」
チョコレートの樹や飴が成った木などがスクリーンに映し出される。
「ま、そういうことですわ。色々なお菓子な構造物がある可笑しな世界。ここにオウガ、皆様の聞きなれた言葉で言うとオブリビオンが襲来します」
猫のようなシルエットをスクリーンに投影しながら説明を続けるオーキッド。
「そこで、皆様には入植者である「愉快な仲間たち」と一緒に世界を作りながら、対抗策を一緒に考えてもらいますわ」
スクリーンには、ポットやスプーン、小皿に顔のついたような不思議な存在が映し出される。
「上手に対策が出来ればきっと最後の戦いに有利になりますわ。だから頑張って世界をつくりましょう」
にっこりと笑いかけながらオーキッドは言う。
「わたくしはここでどんな世界が出来るのか楽しみにしながら、吉報を待ちます。それでは皆さん、よろしくお願いいたしますわね」
そう言うとオーキッドは火鏡のグリモアを紅く輝かせる。
――次の瞬間、君たちは不思議な世界に降り立っていた。
しろべびさん
新世界が来ましたね。しろへびさんです。
お菓子で可笑しな世界を作り上げましょう。
誰かと連携したい場合は誰と一緒なのか分かるようにしてください。
例:チーム名記載、名前とIDを記載など。
皆さんのアイデアに満ちたプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『お菓子の森のピクニック』
|
POW : お菓子のなる木々の間を巡り、食べ放題を楽しむ
SPD : お菓子の森の手入れを手伝いつつ、好みのお菓子を見つける
WIZ : 日持ちするお菓子を見つけ、持ち帰る
|
紅狼・ノア
ここが新しい世界…どんなことが待ってるのかなぁ。
すっごく楽しみだなぁ♪
ん?なんか…あまーい匂いがする(クンクン、匂いを辿っていく)
(ふと見る)おぉ!なにこれ!お菓子だらけ!あっちもこっちも見ても全部…(ジュルリ)
お菓子を食べまくる!
僕の腹、ブラックホールだけど大丈夫かな?誰が止めてくれないと全部食べつきしちゃうよ?
まぁいっか、食べてこよー♪(幸せそうな顔で頬張る)
(食べながら)
そういえば此処って『おかしな国のアリス』なんだっけ?
しかも『オウガ』って言うオブリビオンのような存在もいるんだよねぇ。
どんな感じなのかねぇ。
(この後とんでもない展開が待ってることをのんきに食べてる僕は、知らないのです)
●人狼in「おかし」な国
「「うんとこしょー。どっこいしょー」」
食器の姿をした愉快な仲間たちが一生懸命に、まっさらな世界をお菓子な世界に作り替えています。
クッキーやチョコレートで出来た樹をスポンジケーキの地面に埋めて、生クリームをセメントのように使いながら固定化していく愉快な仲間たち。
何とも不可思議な状況ですね。
何も知らずに迷い込んでしまえば夢と勘違いするのも無理はないかもしれなません。
そんな可笑しな世界に、グリモア猟兵によって転移させられた猟兵がやってきました。
「ここが新しい世界…どんなことが待っているのかなぁ。すっごく楽しみだなぁ♪」
好奇心に瞳を輝かせ、尻尾をぶんぶんと振り回しながら、異世界を見渡すのは漆黒の髪に紅い瞳をした人狼の少女、紅狼・ノア(捨て子だった人狼・f18562)です。
「ん?なんか…あまーい匂いがする」
彼女はクンクンと鼻を鳴らし、甘くて美味しそうな匂いを辿っていきます。
すると、生えている木、草花、そして地面までもが甘い甘いお菓子で出来た森が姿を現します。
「おぉ!なにこれ!お菓子だらけ!あっちもこっちも見ても全部…」
彼女のお腹がぐぅ~となってジュルリと口の中に唾液が溜まっていきます。
「いただきまーす!」
甘い匂いでお腹を空かせたノアは、早速お菓子を食べまくることにしましたた。
「僕の腹、ブラックホールだけど大丈夫かな?誰が止めてくれないと全部食べつきしちゃうよ?」
ノアは周りに誰か居ないか声をかけます。
しかし誰の返事もありませんでした。
「まぁいっか、食べてこよー♪」
ノアは試しに眼の前に生えているチョコレートで出来た樹をダガーで斬り倒して味見をしました。
緑の葉っぱは、抹茶を溶かしたチョコレートで、爽やかなお茶の香りと少しの苦みにチョコレートの風味と甘味が口一杯に広がり大変美味でした。
幹はブッシュドノエルです。
ココアパウダーとバターの香りが豊かに香る生地に大量のチョコレートクリームが年輪のようにたっぷりと挟まれています。
外側にもチョコレートクリームがたっぷりと塗り込まれており、刻まれた縦線が木の表皮を見事に再現しています。
一口食べてみると、少しほろ苦い生地と甘く香り高いチョコレートの香るクリームが絶妙なハーモニーを醸し出しています。
これは美味しいと思ったノアはパクパクと食べ進め、たちまちチョコレート樹を1本丸々平らげてしまいました。
「のわー!ものすごい勢いでチョコの樹がパクパクされてるー」
「オウガが出たのか―?」
「耳が生えた女の子だねー。狼女のオウガなのかー?」
「でも禍々しい感じはしないよー。暴れてもないしー」
「彼女はアリスなのだろうかー?」
さて、困ってしまったのは愉快な仲間達です。
愉快な仲間たちはノアのことが何なのか判断ができない様子です。
声をかけるべきか、それとも隠れていた方がいいのか。判断に迷っています。
あーでもない、こーでもないと悩んでいます。すると―――。
「あ、これも美味しそう」
彼女は二本目を食べ始めてしまいました。
「のわー!森が丸裸にされちゃうー」
「そういえば此処って『おかしな国のアリス』なんだっけ?しかも『オウガ』って言うオブリビオンのような存在もいるんだよねぇ。どんな感じなのかねぇ。」
今度はクッキーで出来たお菓子の樹をむしゃむしゃと食べながら、ノアまだ見ぬ敵についてノアは想像を働かせています。
この時の彼女はまだ知りませんでした。
この後とんでもない展開が舞っていることを―――。
「「「「お菓子の森を食べつくすオウガ覚悟―」」」」
※何とか誤解は解いてもらえましたとさ。
成功
🔵🔵🔴
二天堂・たま
UC:タイラント召喚で呼んだ相棒に乗って登場。
アリスラビリンス…。
懐かしい感じがあるのはまるで、夢の中に現れるような場所だからかな?
ちなみにワタシはチシャ猫ではないぞ、ケットシーだ。
まず現地にいる“愉快な仲間たち”とコミュ力を活かして話しつつ、情報収集をしよう。
他にどんな仲間がいるのか、オウガ達はどこを通って襲ってくるかは迎撃の準備をするのに知っておきたい。
愉快な仲間たちはもともと、訪れる者を歓迎してくれるそうだがUC:神仙の料理術で森のお菓子をさらに美味しくしたり、美味しい紅茶を淹れてあげればさらに協力的になるかもしれん。
味方が増えるのはいいことだ、彼らを理解するのにいい機会だろうし。
●ケットシーinおかしなの国
「うんとこしょー、どっこいしょー」
「アリスの為にえんやこらー」
「食べられちゃった所を埋めー埋めー」
手足の生えた食器のような姿の愉快な仲間達はアリスを迎えるために、一生懸命にお菓子の国を作って行きます。
食器の姿の愉快な仲間達は自分達の性質を上手に使いながら、次々と国づくりを進めていきます。
力持ちのフォークはお菓子で出来たオブジェクトを軽々と突き刺して運ぶことができるし、まん丸頭のスプーンはお菓子なら何でも丸く掬い上げることができます
ナイフはお菓子なら何でもスパスパ斬ることができて、無駄な枝などを伐採していきます。
「「「うんとこしょー、どっこいしょー」」」
愉快な仲間達は忙しなく、でも楽しそうに動き回っています。
そんな彼らの元にまた新たな来訪者が現れました。
「アリスラビリンス…。懐かしい感じがあるのはまるで、夢の中に現れるような場所だからかな?」
もふもふとした大きな大きなひよこの妖精の背に乗って、灰色の毛並みの猫妖精、二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)が現れました。
「うひゃー、もふもふだー。もふもふがもふもふに乗ってきたぞー」
「猫だー。にゃにゃにゃー」
「ねこです?よろしくちゃうです?」
「「それ違う―」」
たまの姿を見た愉快な仲間達はざわざわと落ち着かない様子になりました。
仲間達とあーでもない、こーでもないと話始めてしまいました。
そんな中、一人の愉快な仲間がたまに話をかけます。
「猫さん、猫さん、お前はチェシャ猫なのかい?」
ナイフらしくスパッと気になっていたことを斬り込んでいきます。
「ワタシはチシャ猫ではないぞ、ケットシーだ」
たまにチェシャ猫じゃないと言われた愉快な仲間な仲間たちは、たまの周りを取り囲んで、記憶の中のオウガの姿と照らし合わせていきます。
「ケットシー?ケットシーって何だろう?」
「チェシャ猫じゃないのかー。そういえばチェシャ猫はもっとギラギラしているねー」
「チェシャ猫はもっとガリガリでお腹ペコペコー」
「「だねー」」
「別人?猫?かー。じゃあ、疑ってごめんなさいしないとねー」
「「「ごめんなさーい」」」
どうやら誤解は解けたようです。
「そうか。誤解が解けた良かった。ところで他にどんな仲間がいるのかい?」
「仲間?一杯いるよー。ポットにソーサーに、バスケットに、テーブルクロスもいるよー」
「うん、一杯一杯。カップたちはお茶会の準備をしてるー」
「成程、お茶会に必要な食器や小道具なら一通り揃っていそうな感じだろうか」
「「大体そんなかんじー」」
たまの疑問に対して、愉快な仲間達は元気よく答えます。
「では、オウガ達がどこを通って襲ってくるか分かるかい?」
「どこだろー?」
「大きなウサギ穴?」
「難問だー」
愉快な仲間達はうんうんうんと考え込んでしまいました。
「「ごめーん、わかんなーい」」
予知能力を持たない彼らには、どうやら敵がいつ、どこから襲ってくるかは分からないようです。
「そうか。分かった。ありがとう」
申し訳なさそうにする愉快な仲間な達に、礼を言うたま。
「そういえば、キミ達は今、お菓子の森を作っているか?」
「そうだよー。お菓子の森でアリスをおもてなし-」
「ならワタシにも協力できることがあるかもしれん。手伝わせてくれ」
調理の七つ道具を取り出しながら、たまは言いました。
「手伝ってくれるのー?やったー」
ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、愉快な仲間達は喜びました。
「では、やるか」
たまはユーべルコード【神仙の料理術】を発動させると、相棒と力を合わせて次々とお菓子の樹をデコレーションしていきます。
次々と色鮮やかに彩られていく樹々に、愉快な仲間達は興奮気味に跳ね回ります。
「うわーっ、綺麗―。すっごーい」
「ケットシーさん、ケットシーさん!こっちもおねがーい!」
デコレーションを終えたたまを愉快な仲間達が取り囲み、次々とお願いをしていきます。
(味方が増えるのはいいことだ、彼らを理解するのにいい機会だろうし)
そう思いながら、たまは相棒と一緒にお菓子の森のデコレーションを続けるのでした。
大成功
🔵🔵🔵
九条・蒼
「依頼を受けて参ったが…ここはあまりにも雰囲気が違う。」
・オウガ討伐のためにアリスラビリンスへ来た。しかし、あまりにも独特で、斬新で、不可思議で、お菓子な雰囲気に圧倒される
・最も、彼女も漢女…もとい、乙女である。たとえムキムキだとしても!お菓子は大好き!大好きなマドレーヌを探す。
「大好物のパンに似ているから、大好きだ。」
・お菓子を見ながらふと思う
「アリスの話では、少女のサイズがよく変動していたな…すると私も、ビッグ妖精に…?」
少しの希望と企みが、26cmの彼女の心に生まれた
・愉快な仲間に出会ったら、クールに挨拶。声をかけたり、挨拶の舞をしたり。
「友好的なことを分かってもらうことを優先しよう」
●フェアリーin「おかしな」国
「うんしょー、どっこいしょー」
「アリスの為にえんやこらー」
「わっしょい、わっしょい」
食器の姿をした愉快な仲間達は、お祭り騒ぎをしながらも、着々とお菓子の森を広げています。
「ねぇ、聞いた聞いた?」
「何をー?」
「何か、外から色々な人が来てるみたいなんだってー」
「それってアリス?」
「ううんー。違うみたい。何だっけ・・・・たしか猟兵って言ったかな?」
「ほぇ~。なんか面白そうなことになっているねー。会ってみたいなぁー」
「ねー」
「依頼を受けて参ったが…ここはあまりにも雰囲気が違う。」
蜻蛉の羽根を羽ばたかせ、周囲を物珍しそうに眺めながるのは、九条・蒼(フェアリー・ドラゴンフライ・f04493)です。
周囲に広がる風景はとてもメルヘンチックで夢のような光景です。
西にはクッキーやチョコレートで出来たお菓子の森があります。そこの地面は抹茶パウダーやココアパウダーを塗したスポンジケーキできています。
東には飴細工で出来た綺麗な花が満開に咲いた花畑が広がっています。
薄く青みが掛かった綺麗な川はよくよく見るとソーダゼリーで、プリンで出来た湖につながっていました。
オウガ討伐のためにアリスラビリンスへ来た蒼ですが、あまりにも独特で、斬新で、不可思議で、お菓子な雰囲気に圧倒されてしまいました。
「折角だし、マドレーヌを探すか」
クールでムキムキな女戦士といった雰囲気を醸し出す蒼も漢女…ではなく乙女です。当然甘い物は大好きです。
蒼は蜻蛉の羽根を羽ばたかせてマドレーヌ探しの旅にでることにしました。
マドレーヌを探してお菓子の森を低空飛行する蒼の前に、食器のような姿をした愉快な仲間達の後ろ姿が現れました。
(友好的なことを分かってもらうことを優先しよう)
そう考えた蒼は、マドレーヌ探しを中断して愉快な仲間達へと挨拶の舞をしながら声をかけます。
「やあ、こんにちは」
「こんにちはー妖精さん。おかしな国へようこそー」
「ここには甘い甘いお菓子が一杯あるよー」
「品揃えが自慢ですー。是非是非一杯食べていってねー」
愉快な仲間達は歓迎ムードで蒼のことを迎え入れます。
「妖精さんは何しにここに来たの?」
「そうだな。一番の目的はオウガ退治だ。ついでにマドレーヌを探している」
「オウガ退治?オウガをやっつけられるヒトなんているんだー」
「妖精さん強そうだもんねー」
戦闘力を持たない彼ら、愉快な仲間達にとってオウガは現れたら最早どうしようもないほど強大な存在です。
そんな彼らにとって、オウガを倒しに来てくれた蒼の存在は渡りに船でした。
「オウガ倒してくれると助かるー」
「オウガが居ると折角作った楽しい世界が、アリスを閉じ込める檻になっちゃうからねー」
ぴょんぴょん、嬉しそうに蒼の周りを跳ねまわりながら、愉快な仲間達は大喜びです。
「妖精さんはマドレーヌが好きなの?」
「大好物のパンに似ているから、大好きだ」
「じゃあ、案内するよー」
「こっちこっちー」
そう言うとぴょんぴょんと飛び回りながら、マドレーヌがある場所へと愉快な仲間たちは案内します。
しばらく彼らの後を付いて飛んで行くと、プリンの湖につきました。
「マドレーヌは、プリンの湖の近くにある貝殻の中にあるんだー」
そう言って貝殻を開くと、中にはきつね色に焼きあがったシェル型のマドレーヌが姿を現しました。
「食べてー」
「美味しいよー」
「ああ、いただこう」
蒼は愉快な仲間達にお礼を言うと、マドレーヌが置いてある貝殻の傍に腰を落として、マドレーヌを取ろうと手を伸ばします。
その時、ふと昔読んだ物語のことを思いました。
(アリスの話では、少女のサイズがよく変動していたな…すると私も、ビッグ妖精に…?)
少しの希望と企みが、26cmの彼女の心に生まれました。
ここは「可笑しな」「お菓子」の国。
楽しい想像により創造されるアリスの為の世界。
もしかも彼女が本当に可笑しなことが起きないかと願うならば、その願いが可笑しなことに叶ってしまうかもしれませんね。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・セカンドカラー
私にとってはいつもの光景ね、ユベコがユベコなだけに新世界って感じが全くしないわぁ。
怪力の念動力での空中浮遊で運搬を手伝いながら極々自然に愉快な仲間達に溶け込んでるわぁ。
せっかくだし、錯視や錯覚を利用した迷路にしましょうそうしましょう♪アリス達にはアトラクションに♪オウガ達にはキルゾーンに誘う迷いの森に♪悪い子達が迷ってしまうおまじない(呪詛)をたっぷり込めて♡(拠点防御、罠使い、迷彩、目立たない、催眠術、戦闘知識、精神攻撃、おびき寄せ、時間稼ぎ)
で、作業の合間合間につまみ食いもしているわ☆勿論、ちっがーう!◯◯はそんなことの為に作られた訳ではないのにぃ!的なつまみ食い(意味深)もね♡
大総・統
フハハハ! 我が名は世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大総統!!
うむ。中々、気に入ったぞ!
此処を我がオリュンポスの拠点とする!!
まるで侵略者に見えなくもない何処かの首魁は【オリュンポス工兵】を召喚し、的確に木々を接地します
そんな怪しい人たちに愉快な仲間たちも関わってきそうなので、何気に言いくるめて取り込んでみます
相手を喜ばせるなら大々的に歓迎するべきではないかね?
小さなコミュニティでは出来る事も限られておりアリスもそんな君たちにがっかりするだろう
ならば、もっと組織的な国づくりを推奨するぞ!
特にオススメなのは我がオリュンポス!
そして、オウガから皆を守護できる絶対的なる王…いや、神の存在もな!!
●おかしな国「オリュンポス」
「うんとこしょー、どっこいしょー」
「アリスの為にえんやこらー」
「うんとこしょー、どっこいしょー」
いつアリスが迷い込んできてもいいようにと、愉快な仲間達は一生懸命に、お菓子の森を少しずつ少しずつ大きくして行った。
ここはおかしな国。お菓子でできた可笑しな世界だ。
食器の姿をした愉快な仲間達が開拓して創り上げている平和な世界だ。
そんな平和な世界に征服者の手が迫る!
それは人肉に餓えたオウガか、否!断じて否である!
その組織は世界征服を企み混沌(善と悪)を司る(公然の)秘密結社。
すなわち秘密結社オリュンポスである!
火鏡のグリモアが生み出した紅い光が消えると、そこには2人の猟兵が召喚されていた。
「フハハハ! 我が名は世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大総統!!」
異世界につくや否やいきなり名乗りを上げた男の方は秘密結社オリュンポスの大総統である大総・統(秘密結社オリュンポス大総統・f16446)。
グランドフォースをはじめとしたいくつもの名をもつ、始原の神『混沌』の一柱である。
「私にとってはいつもの光景ね、ユベコがユベコなだけに新世界って感じが全くしないわぁ」
もう一人の猟兵は、大幹部の左側にいる女幹部という肩書を持つ、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)。
ピンクのエプロンドレスを身に纏い、トランプの意匠のある帽子をかぶった如何にも童話や絵本の挿絵に出て来そうな可愛らしいダンピールの少女である。
彼女には、【アリスの不可思議世界構築】とい、自身にメルヘン世界の法則を適用させることで自己強化をすることができるユーべルコードがあるため、どうやらお菓子できたおかしな世界は見慣れたものだったらしい。
「うむ。中々、気に入ったぞ!」
一方、大総統の方はこう言った世界は見慣れないものらしく、目を輝かせながら大胆な宣言をする。
「此処を我がオリュンポスの拠点とする!!」
その言葉が響いたと思うと、次々とオリュンポス工兵が召喚されていく。
「「「オリュンポスに栄光あれ
!!」」」
そして工兵たちのオリュンポスを讃える声がお菓子で可笑しな世界に響き渡る。
すると、その声に反応したのか、次々とお菓子の森から、食器の姿をした愉快な仲間達が現れる。
「いったい何ごとなんですー?」
「お祭りかー」
「わっしょい、わっしょい?」
「おりゅんぽすにえいこうあれー?」
お菓子の森から現れた愉快な仲間達は、不思議そうな顔をしながらオリュンポスの一団を眺めている。
「あら、原住民の愉快な仲間が来ましたわね。彼らは好奇心が強いから、興味を引ければきっと協力してくれますわ」
「ふむ、そうか。メルヘンな世界になれた女幹部アリスが言うなら、言いくるめられそうだな。ならば…」
アリスの助言を受けた大総統は、一歩前に出ると愉快な仲間達にプレゼンを開始した。
「諸君…相手を喜ばせるなら大々的に歓迎するべきではないかね?」
「「「だいだいてきにかんげーです?」」」
大総統の問いかけに対して頭に疑問符を浮かべる愉快な仲間達。
それに対して大総統は畳みかけるように話を続ける。
「そうだ。小さなコミュニティでは出来る事も限られており、アリスもそんな君たちにがっかりするだろう」
「がっかりねぇ」
「「「それはこまるー」」」
「「「アリスに楽しんでもらいたーい」」」
小世界に迷い込んできたアリスに楽しんでもらうことを生きがいにしている、愉快な仲間達は、アリスががっかりするという大総統の言葉に食いつく。
「ならば、もっと組織的な国づくりを推奨するぞ!」
「「「どうすればいいのん?」」」
「特にオススメなのは我がオリュンポス!」
「「「おりゅんぽす!」」」
「そして、オウガから皆を守護できる絶対的なる王…いや、神の存在もな!!」
「「かみさま!」」
「そうだ! 我が名は世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大総統!!」
「「「だいそうとう
!!」」」
大総統の力説に言いくるめられてすっかりその気になった愉快な仲間達は、工兵達と共にオリュンポスと大首領を讃える合唱を始める。
「純粋なあの子たちをあんなやる気にさせるなんて流石ですわね、大総統閣下」
見事に愉快な仲間たちに対する言いくるめを成功させた大総統へと称賛の声を掛けるアリス。
「うむ。まあ、私にかかればこの程度は…な」
「では、私は防衛ラインの構築をしてきますわね」
「ほう、如何にして行うつもりだ。」
「せっかくだし、錯視や錯覚を利用した迷路にしましょうそうしましょう♪アリス達にはアトラクションに♪オウガ達にはキルゾーンに誘う迷いの森に♪悪い子達が迷ってしまうおまじない(呪詛)をたっぷり込めて♡」
「成程、それは効果的だな。では女幹部アリスよ!オウガを迎え撃つ迷路を作り給え!」
妖艶な笑みを浮かべながら作戦を告げるアリスに頼もしさを感じた大総統は、アリスに対オウガ用の迷路の作成を一任することにした。
「かしこまりましたわ。大総統閣下。それでは工兵と愉快な仲間達を借りていきますわね」
「ああ、存分に使うがいい」
そしてアリスは、工兵の一団と愉快な仲間達の一部を連れてお菓子の森の中へと入っていった。
「うんとこしょー、どっこいしょー。ねえ、アリス。この樹はここでいいの?」
「ええ、そこであっているわ」
「アリス様、この呪いを刻んだチョコレート所為の岩はどこにおきましょう」
「そうね…あそこに置いて頂戴」
「ねぇ…アリスー。このうねうねはなぁに?」
「それは触……グミね。」
アリスの的確な指示の下、お菓子の森の木々の配置が着々と変更されていき、迷宮と言っても過言ではない程に複雑に入り組んでいった。
もちろんそれは拠点防衛の知識や戦闘知識により緻密に計算された複雑さであり、邪心を持って迷路に入れば、迷路全体にかけられた催眠術式により、自然とキルゾーンへと誘導される殺意満点のお菓子の迷宮だ。
「さて…そろそろちょっと休もうかしら」
自身も念動力を使い、お菓子の樹を浮遊させて運搬の手伝いをしていたアリスは、作業の手を止めて、お菓子の木になった飴をつかみ取ると、口に放り込む。
イチゴの風味と強い甘味が口の中一杯に広がる。
(お菓子のつまみ食いもいいけど☆勿論、ちっがーう!◯◯はそんなことの為に作られた訳ではないのにぃ!的なつまみ食い(意味深)もしたいわね♡)
アリスの口許がにやりと歪む。
―――そして、愉快な仲間達の何人かは捕食(意味深)をされたそうな……。
場面を移すと、大総統の周りに愉快な仲間達が集まって何やら話をしていた。
「かみさまをたたえるかー。どうしよー」
「でっかい像を作るとか―?」
「なるほどー」
「それだー!」
どうやら、オリュンポスの大首領を讃える何かを作りたかったらしい。
「フハハハハハ!この私を讃える像を作るか!よかろう!」
「「「やったー。作るぞー」」」
右手を眼帯に当てて、包帯を巻いた左腕を伸ばすいつもの決めポーズをしながら、安易に許可を出す大総統。
彼はこの決断を数十秒後に後悔することになる。
「おー……かっこういいポーズだぁ」
「これでつくろうー」
「そのままうごかないでねー」
「えっ」
そして像が完成するまでのしばらくの間、大総統は腕をぷるぷるとさせながらも何とか無事に耐えきり(無茶な体勢の維持による腰痛や筋肉痛にならないとは言っていない)、巨大ケーキの大首領像は完成したそうな。
斯くして秘密結社オリュンポスの活躍により、巨大大総統像(ケーキ製)とお菓子の森の一部迷宮化が完成した。
これがオウガとの最終決戦にどう生かされるかはこれからのお茶会での話し合い次第だ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ユキノ・サーメッティア
お菓子が木に生ってるー
これは美味しそっ、もとい、楽しそうな森
こっそり、持ち帰っちゃおうかな…
(ちょこちょこと幾つか懐にしまう)
木の上のやつなら分からないかもっ
『スカイステッパー』で上の方のお菓子を取っちゃう
このおかしの森はともかくとして、
ここにもオウガってのが出るみたいのようだけど、
それってどんな奴だと思ってるのー?
(てきとーな愉快な仲間の一人に聞いたりして)
…美味しそうな森だし、はらぺこーな奴だったりするのかなー?
(首傾げたりしながら思ったことを喋ってる)
結構、愉快な仲間のノリにつられてたりするの
●ミレナリィドールin「おかしな」国
「「「うんとこしょーどっこいしょー」」」
「「「アリスの為にえんやこらー」」」
食器に手足や顔がついたような姿の愉快な仲間たちは、相も変わらずにおかしな国を作るのに大忙しです。
「うんとこしょー、どっこいしょ-。ふう…。だいぶいい感じになってきたねー」
「そだねー。そろそろ完成しそうだー。これも猟兵さんが手伝ってくれるからかもねー」
「だねー。あとはオウガさえ、来なければいいんだけどねー」
「それなー」
火鏡のグリモアによる赤い光が収まると、また一人の猟兵がおかしな世界に現れました。
彼女の名前はユキノ・サーメッティア(空白・f00911)。
黄色のリボンがチャームポイントの赤い髪を肩まで伸ばしたミレナリィドールの少女です。
「お菓子が木に生ってるにゃー」
ユキノが見上げる先には様々なトッピングで飾り付けられたドーナッツの生る木が堂々と立っています。
「これは美味しそっ、もとい、楽しそうな森だにゃー」
周囲を見渡すとマシュマロに、飴玉、ラムネにマカロンなど、様々なお菓子がたくさん木に生っています。
「こっそり、持ち帰っちゃおうかな…。木の上のやつなら分からないかもっ」
そう言うと、ユキノはユーべルコード【スカイステッパー】を発動して、空中をぴょんぴょんと跳び周り、高い所に生ったお菓子を掠め取っていきます。
ポケットに入れても大丈夫そうなものは、そっとポケットに忍ばせながら、次から次へと木から木へと跳び移って行きます。
「にゃふー。大量、大量だにゃー」
そうやって空中をぴょんぴょん跳ね回りながら、お菓子をモグモグしていると、足元から声が掛かります。
「おねーさん、おねーさん。ぴょんぴょん跳んで何してるのー?」
「たのしそーだねー」
「ぴょんぴょんいいなー」
どうやら【スカイステッパー】で空中を自由自在に跳ね回るユキノに興味を持った愉快な仲間たちが、彼女に声をかけたようです。
「第一村人?発見だにゃー。折角だからお話しよー」
ユキノはぴょんぴょんと階段をジャンプしながら下りるように、愉快な仲間たちの元へと駆け抜けていきます。
「このおかしの森はともかくとして、ここにもオウガってのが出るみたいのようだけど、
それってどんな奴だと思ってるのー?」
こてんと首を傾げながら、ユキノは愉快な仲間たちに尋ねました。
「うーん、どんなだろうねー」
「わかんないやー」
「オウガは一杯いるからー」
「帽子被った切り裂き魔にー」
「お尻が財布になった女王蟻―」
「悪戯ばっかりの黒兎もいるー」
すると、次々と色々な名前が挙がっていきます。
どうやらアリスラビリンスを侵略するオウガの種類が非常に多いため候補を絞りきれないようです。
「…美味しそうな森だし、はらぺこーな奴だったりするのかなー?」
そこでユキノは、少し具体的にオウガのことを尋ねてみました。
「ギザギザの歯をした、紅い顔した青虫はいっつもお腹ペコペコ-」
「もふもふツバメも人肉大好きー」
方向性はあっていそうだけど、まだまだ正解までは遠そうです。
「じゃあ、猫っぽいのはいるのかにゃー」
グリモア猟兵が炎のスクリーンに映した猫っぽい何かのシルエットを思い出しながら、ユキノは愉快な仲間たちに尋ねる。
「ねこー。ねこー。知ってるよー」
「チェシャ猫だーにゃんにゃん」
「チェシャ猫ってどんな奴なのかにゃー」
当たりかな?と思ったユキノはさらに詳しい情報を聞いてみることにしました。
「灰青色でガリガリー」
「赤い目がギョロギョロで、口がガバーって裂けてるの」
「いっつもお腹を空かせていて―」
「二足歩行でアリスを捕まえるとー」
「お菓子で太らせてからアリスを頭から丸かじりー」
「がぶー」
愉快な仲間たちはワイワイと騒ぎながら、チェシャ猫の特徴を教えてくれました。
「…となると今回のオウガは、チェシャ猫っぽいかにゃー」
持ち前の学習力と情報収集能力から、ユキノは今回襲撃してくるオウガは、チェシャ猫であると結論づけました。
「みんなありがとにゃー。おかげで敵の正体がわかったにゃー」
「「どういたしましてー。役に立てたなら僕たちは嬉しいよー」」
こうしてユキノの調査によって今回襲撃してくるオウガは「チェシャ猫」と判明しました。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『愉快なお茶会』
|
POW : 素敵なものを大いに食べて飲んで、お腹いっぱいになる
SPD : お茶会のお菓子や軽食を自分で用意し、差し入れる
WIZ : 謎かけや言葉遊びなど、テーブルを囲みながらのちょっとした遊戯を楽しむ
|
●お菓子で可笑しなお茶会を
「猟兵さんのおかげでおかしな国も大分完成してきたねー」
「うんうん。アリスが迷い込んでくる前に完成できそうで本当に良かったよー」
愉快な仲間たちは顔を見合わせながら楽しそうに笑っています。
「でも、せっかくボクたちが楽しい世界を作ってもオウガに乗っ取られちゃうとと台無しになっちゃうんだよねー」
「そうなんだよねー。困ったな―」
「どうしよー」
「うーん」
おかしな国が出来てもオウガという問題が解決できないと素敵な世界をアリスに楽しんでもらうことはできません。
愉快な仲間はうんうんと悩んでしまいました。
荒事が苦手な彼らでは有効な手段を思いつきません。
そんな中、一人の愉快な仲間に素敵なアイディアが思い浮かびます。
「どうすればいいのか?猟兵さんに聞いてみよー」
「おおー、ないすあいであー」
「名案だねー」
「オウガ対策会議だ―」
素敵なアイディアに愉快な仲間達は大賛成です。
「そのためにボクたちは何をするべきだと思うー?」
「「「そんなの決まっているよ!」」」
愉快な仲間は声を揃えて大きな声で言います。
「「「お菓子で可笑しなお茶会を開こう!そうしよー
!!!」」」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
※会議パートです。
ここは可笑しな国です。突拍子もないアイデアでも可笑しなお菓子の力で
何とかなってしまうかもしれません。
想像力を働かせて素敵なオウガ対策を出していただけると幸いです。
もちろん会議なんて知らねーぜ。オレはお菓子をひたすらに食べるーと
やっていただいてもかまいません。
それではお菓子で可笑しなお茶会をお楽しみください。
茅場・榛名
蒼の援軍要請を受けて来たけど…。本当にこんな所に敵が来るのか?
見渡す限り菓子ばっかだ。これじゃ戦意も削がれるわ…。
他の人より出遅れたけど、まずは探索。予知にあったって事は
少なくとも何か悪い事が起きるはずなんだ。
向こうでは楽しそうにしてるけど、ボク達の仕事はオブリビオンを葬る事だ。
世界を楽しむのは、喧嘩が終わってから。ちゃんと警備しとかなきゃ。
……え、なんで楽しまないのかって?充分楽しんでるよ。これから、
『奴ら』…オウガと戦えるんだからね。
そういやさっき聞いたけど、今回の喧嘩の相手はチェシャ猫だったな。
きっと、想像よりも冒涜的でおぞましい姿なんだろうな…。
人を喰らう巨人の方がマシだったりして。
●お茶会の準備
「さあ、お茶会だー」
「お菓子を用意しろ―」
「お茶の準備を急げー」
お茶会をやろう、そう決めた愉快な仲間は大忙しです。
四角くて大きな机をうさぎ穴から持ち出して、その上に真っ白で綺麗なテーブルクロスを敷いて、お皿の上には「おかしな」世界から取ってきた、色とりどりのお菓子を見た目が映えるように並べていきます。
「いそがしー、いそがしー。お茶会の準備がいそがしいー」
「モタモタしていたら、お腹を空かせたこわーい猫がやってきちゃう」
わたわたと愉快な仲間たちは元来た世界のウサギ穴とお茶会の会場を往復しながら、着々とお茶会の準備をしていきます。
「いそがしー、いそがしーけど、楽しいねー」
「うん。僕たちはおもてなしが大好きだからねー。遊びに来てくれるなら誰でも歓迎だよー」
「でもオウガは簡便な―」
「それなー」
楽しそうにお茶会の準備を用意している愉快な仲間たちの元に一人の猟兵が現れます。
●白夜の傭兵inおかしな国
「蒼の援軍要請を受けて来たけど…。本当にこんな所に敵が来るのか?」
新世界に降り立ち、見慣れぬ景色を一通り見渡すと、妖狐の剣豪、茅場・榛名(白夜の火狐・f12464)は困惑の声を上げる。
親友である九条・蒼の援軍要請を受けてやってきたものの、オウガに支配される前の「おかしな」国は、平和そのものだ。
「見渡す限り菓子ばっかりだ。これじゃ戦意も削がれるわ…」
近くに生えている木には、きつね色に揚がったドーナツがこれでもかと生っていて、身を隠せそうな大岩はよくよく見るとチョコレート菓子。
空を流れる白い雲は‥‥ひょっとしたら綿あめなのかもしれない。
幼子に読み聞かせる絵本のような世界観に、榛名の思わず気勢は削がれる。
「それでも予知にあったって事は少なくとも何か悪い事が起きるはずなんだ」
お菓子で可笑しな世界観に呑まれそうになる自分に活を入れて、榛名は早速探索の旅へと出ることにした。
お菓子の森に入った榛名は、素早く周囲の状況を確認していく。
戦いやすい場所はないか、或いは不意打ちをしかけて来そうな場所がないか、1つ1つチェックしていった。
そうやってお菓子の森の探索を進める榛名の目の前に、愉快な仲間たちの一団が現れた。
「猟兵さん、猟兵さん。こんにちは!お茶はいかが?」
「とっても美味しいよー」
お茶会の給仕をしていたらしい愉快な仲間たちは、人懐っこい笑顔を浮かべながら、榛名も一緒にどうかと誘う。
それは、お茶会は人が多ければ多いほど楽しいものだと思う彼らなりの善意だ。
「いや、遠慮しておこう。向こうでは楽しそうにしているけど、ボク達の仕事はオブリビオンを葬る事だ」
そのありがたい申し出を丁重に断る榛名。
「世界を楽しむのは、喧嘩が終わってから。今はちゃんと警備しとかなきゃ」
仕事(戦闘)をしてからお楽しみ(世界観光)をする。それは軍人である彼女なりのケジメなのだろう。
「そっかー。んー、一緒にお茶ができないのは残念だけど。僕たちの世界を真面目に守ってくれようとしてくれているんだし、邪魔しちゃ駄目だよね」
「だねー。むしろ感謝してもし足りないね」
警備をするという申し出に感謝の意を示す愉快な仲間たち。
「君が警備をやってくれるのはありがたいんだ。でもさ、本当に無理はしていない?僕たちの作った世界を楽しめている?」
「大丈夫、無理はしていなし、僕は充分楽しんでいるよ。これから、『奴ら』…オウガと戦えるんだからね」
口角を上げた好戦的な笑みを浮かべながら、榛名は心配いらないと愉快な仲間たちに告げる。
「楽しんでくれているなら嬉しいよ」
「うんうん。木になっているお菓子は自由に食べていいからね」
「お茶やジュースの出る蛇口も、自由に使ってもいいよ」
「そうか、ありがとう」
榛名は愉快な仲間たちの支援にお礼を言うと、次なる調査ポイントに向けて探索を再開する。
(そういやさっき聞いたけど、今回の喧嘩の相手はチェシャ猫だったな。きっと、想像よりも冒涜的でおぞましい姿なんだろうな…。人を喰らう巨人の方がマシだったりして)
まだ見ぬ強敵へと思いを馳せながら。
榛名が周辺探索をしながら、「おかしな」国を警備しています。
そのため、オウガ側からのアンブッシュの成功率が大幅に減少しています。
大成功
🔵🔵🔵
二天堂・たま
この世界は…鉄とか石の武器は作れなさそうな感じだな…。
ならアリス達をおもてなしする為のお菓子も大事だが、オウガをこらしめる為のお菓子を作るのもいいかもしれない。
伊賀忍者の里の名物“堅焼きせんべい”は硬過ぎるからハンマーで砕かないと食べられないらしい。
ワタシのUC:神仙の料理術で作って、お菓子の家を守るバリケードにいいかもな。
あと善通寺テンプルの地元では“石パン”という、本気で噛むと歯が折れるパンもあるそうだ。
パチンコで飛ばせば飛び道具になるだろう。
世界一硬い食材は鰹節だが、それ意外の食べ物も武器になるかな。
あと深めの溝を掘って、水あめを流し込んで堀を作って防衛線を作るのもいいかな。
九条・蒼
●会議前
森で採れた植物や実を使ったお菓子を提供
大事な会議故、皆様の心をリラックス
アロマテラピー用の香花も飾る
●会議中
作戦を提供
1
「オウガの力に対抗し、力を誇示してみる。その時は、小柄な私や、素早く動ける猟兵が囮になってはどうか。」
2
「お茶会に誘導するよう仕掛け、お菓子や飲み物に一服盛るのはどうか。不思議な効果があるのだろう?」
3
「お菓子く可笑しすぎる雰囲気を全面に出し、戦意を削いではどうか。そこを強襲…攻めてきたのはオウガだから、卑怯ではないな。」
会議中、先刻貰ったマドレーヌを食す
※以下可能なら
身体が巨大化を始めてしまう(アリスの様)
「気のせいか、視界が高くなったような…?まぁ、気のせいか。」
●お菓子で可笑しなお茶会を
「わー、ようやく準備できたねー」
「うんうん。これでお茶会ができるよー」
お菓子の森にある、周囲に木や草が生えていない拓けた一角。
背の高い木々の合間にある明るい陽だまりに、皺ひとつないテーブルクロスが掛けられた、大きな机が設置されています。
机の上には、この世界から集めた様々なお菓子と、真っ白な陶磁で出来たティーセットにティーポットが可愛らしく置かれています。
彼らが言っていた通り、お茶会の準備は完了しています。
「さあ、猟兵さん達を迎えに行かなきゃ」
「今から、楽しいお茶会だよ!」
愉快な仲間たちは楽しそうにバタバタと駆け出していきました。
●妖精たちのお菓子で可笑しなお茶会
お菓子の森のお茶会会場に最初に現れたお客さんは、2人の妖精だった。
1人目の妖精は身長26㎝の蜻蛉の翅を持つ赤髪の妖精、九条・蒼(フェアリー・ドラゴンフライ・f04493)。
もう1人は、身長38.6cmのもふもふのひよこに乗ってやって来きた灰色の毛並みの猫妖精、二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)。
彼らが案内されたのは、小人サイズの薄紅色のクロスの掛かった丸机でした。
机の上には飴細工で出来た色とりどりの薔薇が同じく透明の飴細工で出来た花瓶に生けてあり、机の円周に沿って金縁の白磁で出来た小皿が並んでいる。
同じく白磁のティーポットには、暖かい紅茶がなみなみと入っており、すぐそばに同じく白磁のシュガーポットがちょこんと置かれている。
机の中央には、三段のケーキスタンドが堂々と鎮座しており、そこにはこの世界で採れたスイーツが並んでいます。
蒼は、案内された席に行くと、森で採れた植物や実を使ったお菓子をケーキスタンドに入れて、皆の心をリラックスできるよう、アロマテラピー用の香花を飾りました。
自分用の小皿には、先ほどプリンの湖で採ってきたマドレーヌを置きました。
これで準備万端です。小人サイズの愉快な仲間たちも続々と集まっていきました。
「みんな、集まったね。それではオウガ対策会議?をはじめよー」
そして、カップ頭の愉快な仲間の挨拶によって会議という名のお茶会はスタートしました。
「オウガの力に対抗し、力を誇示してみる。その時は、小柄な私や、素早く動ける猟兵が囮になってはどうか」
会議が始まってすぐに、蒼からチェシャ猫対策の作戦が提案されました。
「それは効果があると思うよ。オウガであるチェシャ猫はヒトの肉が好物だからね。猟兵さんのことも捕まえてき食べようとするかもしれないよー」
「そういえばボク、チェシャ猫には、素早く動くものを無差別に攻撃するユーべルコードがあるって聞いたことがあるよ」
蒼の作戦に対して、愉快な仲間たちが反応を返します。
どうやら、この作戦は有効そうです。
「速さに自信があるならば、ユーべルコード効果を逆手にとって、チェシャ猫の行動を自由にコントロールできるかもしれないな」
「そうだな。上手く誘導して罠にかけられそうだ」
猟兵達2人も、作戦の有効性を確認しました。
「では‥‥お茶会に誘導するよう仕掛け、お菓子や飲み物に一服盛るのはどうか。不思議な効果があるのだろう?」
蒼が2つ目の提案を投げかけます。
「うーんどうかなー。お菓子には色々な効果はあるんだけど‥‥チェシャ猫の好物は人肉なんだよねー」
「チェシャ猫は、自分で食べるよりもアリスに沢山食べさせて太らせてから、アリスを食べるって聞いたことがあるよ‥‥」
「アリスをお菓子で味付けする個体も居るって聞いたことがあるけど…」
「メインはアリス。人の肉ということか」
「「うん
‥‥」」」
この作戦はチェシャ猫のことを知る愉快な仲間の反応は今一なようです。
「では…お菓子く可笑しすぎる雰囲気を全面に出し、戦意を削いではどうか。そこを強襲…攻めてきたのはオウガだから、卑怯ではないな。」
続けて蒼は3つ目の提案をします。
「微妙だねー。猟兵さん達みたいに他の世界から転移して来ると確かに可笑しくてお菓子だらけな世界に見えるかもしれないけど。アリスラビリンスは、こういう所だから…」
「見慣れているかもしれないねー」
これも原住民である愉快な仲間からの反応は微妙な感じでした。
チェシャ猫対策としてはあまり効果がないかもしれません。
「となると、有効なのは最初の作戦だろうか」
「そうだろうな、ではワタシからも1つ提案しよう」
蒼の作戦提案が一通り終わったので、次はたまが提案をします。
「この世界は…鉄とか石の武器は作れなさそうな感じだな…」
「石とか鉄はないだろうな。周囲にある岩はそれっぽい色と形のチョコレートだ」
「ここにあるのはお菓子だけー」
「ならアリス達をおもてなしする為のお菓子も大事だが、オウガをこらしめる為のお菓子を作るのもいいかもしれない」
どうやら、たまはオウガ対策の武器となるようなお菓子作りを提案するようです。
「おおー、いいねー」
「それは楽しそー」
「どんなのを作るのー?」
愉快な仲間は興味津々な様子で続きの言葉を待ちます。
「伊賀忍者の里の名物“堅焼きせんべい”は硬過ぎるからハンマーで砕かないと食べられないらしい」
「へぇー、そんなのあるんだー。そっちの世界には面白いお菓子があるんだねー」
「知らなかったー」
「それをワタシが【UC:神仙の料理術】作ってお菓子の家を守るバリケードにしてもいいかもな」
「アリス用のセーフハウスとその防壁か。有効そうだが、どうだ?」
「それだけ固いなら、そこに匿えば猟兵達が来るまで、持ち堪えられそうかもー」
「あったら助かるー」
愉快な仲間たちの反応は上々です。
今回のチェシャ猫戦には使えるかは分かりませんが、今後アリスが迷い込んできた時に、そこに隠れて猟兵達を待つという行動がとれる可能性があります。
「あと深めの溝を掘って、水あめを流し込んで堀を作って防衛線を作るのもいいかな」
「それなら僕が溝を作って、皆でホースを使って水あめを流しておくよー」
スプーン頭の愉快な仲間が、手を挙げながら元気よく言いました。
「あと善通寺テンプルの地元では“石パン”という、本気で噛むと歯が折れるパンもあるそうだ。パチンコで飛ばせば飛び道具になるだろう」
パンというよりもどちらかと言うとビスケットに近いそうですけど、噛めるものだと頭で理解してから、根気よく噛み続ければ何とか食べられるんだとか。
真面目に石レベルに固く、厚みも結構あるので、ぶつけられればそれなりに威力があると思われます。
「それがあれば、ぼくたちも戦えそうだねー」
「なら、後で堅焼き煎餅と一緒に作っておこう」
そう言うと、たまは後で作っておくリストの中に石パンを書き加えます。
「大体決まったか。では…ゆっくりお茶とお菓子をいただくとしよう」
「「「そうだねー。そうしよー」」」
愉快な仲間たちもお茶とお菓子を食べ始めました。
「これは中々美味しいな」
蒼も探索によって手に入れたマドレーヌを口にしました。
すると口一杯に濃厚なバターの香りと程よい甘味が広がります。
その味を気に入った蒼は、自分の体の半分ほどあったマドレーヌを一気に食べ進めてしまいました。
すると―――
「気のせいか、視界が高くなったような…?まぁ、気のせいか」
気のせいではありません。
蒼の体はみるみるうちに大きくなり、人間とそん色のないサイズへと巨大化していきました。
「「「「お、大きくなってるー
!?」」」
その様子に集まったみんなは驚愕の声をあげるのでした。
作戦会議により、チェシャ猫はある程度誘導できることが分かりました。
たまの作ったお菓子により、アリス用のセーフハウスができました。
煎餅の防壁はかなりの強度を誇り、オウガの足止めができます。
可笑しなマドレーヌによって、背の小さい種族は一時的に人間サイズまで巨大化できます。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
大総・統
フハハハ!話は聞かせて貰ったぞ!!
しかし、自らの力で戦わない者に勝機はなく、ましてやアリスの来訪や神の祝福もない!
だが、安心せよ!
敵を倒すには己を知る事だ
つまり、我が国の特産品であるお菓子を全面的に押し出せば、自ずと勝機は訪れる!
そこで慈悲ある私が秘策を用意した!
我が手製(【ゴット・クリエイション】生命と硬度補正付き)の煎餅と飴を基盤に丹精込めて料理しデコったスイーツアーマーだ!
さぁ、我が臣民よ!
コレらを着てオウガに立ち向かうのだ!!
勿論、猟兵各員の女性陣の為に、浪漫を集約したチョコレートビキニアーマーも用意させてもらったぞ!
【混沌ト魅惑ノ咆哮】をも発動し愉快な仲間たちを唆し何気に強化してます
●秘密結社オリュンポス「おかしな」国支部軍決起集会
おかしな国のお菓子の森の一角。
一部迷宮と化したお菓子の森のその奥に、混沌の神をモチーフにした巨大なケーキ像が鎮座していた。
その足元に「世界征服」の旗を掲げた一団、否、国があった。
その国の名はオリュンポス。混沌(善と悪)を司る(公然の)秘密帝国である。
「フハハハ!話は聞かせて貰ったぞ!!しかし、自らの力で戦わない者に勝機はなく、ましてやアリスの来訪や神の祝福もない!」
お茶会を開催するために集まったオリュンポス国民……ノリと勢いで秘密結社オリュンポスの大総統についていくことを決めた愉快な仲間たちに向けて、大総・統(秘密結社オリュンポス大総統・f16446)は、いきなり演説を始めた。
「「「な、なんだってー
!!」」」
背景に集中線が見えるような猛烈な勢いで、リアクションを取るオリュンポス国民達。
一体いつ覚えたんだ、そのリアクションは…。
「だが、安心せよ!敵を倒すには己を知る事だ」
「そのこころは!」
「つまり、我が国の特産品であるお菓子を全面的に押し出せば、自ずと勝機は訪れる!
そこで慈悲ある私が秘策を用意した!」
白いテーブルクロスが敷かれた長い食卓の上に、ドスンと白い布が掛かった胸像めいたものが、乗せられる。
「「「おおおおおー
!!!」」」
神が用意した秘策に、集合した全てのオリュンポス国民の視線が集まる。
「我が手製の煎餅と飴を基盤に丹精込めて料理しデコったスイーツアーマーだ!」
高笑いと共に、スイーツアーマーに掛けられていた白布がばっと取り外される。
そこには、程よくきつね色に焼かれた煎餅によって組み上げられた西洋鎧を纏った胸像の姿があった。
鎧の各所には、宝石のように煌く飴細工が存在感を放っている。
これらは全て、大総統の【ゴッドクリエイション】によって生命力と硬度補正をつけて作成されている。言わば生きた鎧だ。
「おおおー!!!かっこういいー!!
「生きてる鎧なんて初めて見たよー」
「さすが…われらオリュンポスのだいそうとうだー」
煎餅スイーツアーマーに興奮冷めやらぬオリュンポス臣民達。
不思議なもので、戦うのが嫌いな彼らでも、こうして道具を用意されると不思議と戦いたくなるというか、新しい道具を使ってみたくなる。
「さぁ、我が臣民よ!コレらを着てオウガに立ち向かうのだ!!」
大総統は、黒い手袋をした右手を顔に顔にあてて、包帯を巻いた左腕をビシッと突き出すいつものポーズで、【混沌ト魅惑ノ咆哮(カオス・オブ・チャームオーダー)】の力を込めてオリュンポスの民に号令を出す。
「「「うおおおおお!!オリュンポス!!オリュンポス
!!」」」
「「「われらオリュンポスといだいなるだいそうとうにえいこうあれ-
!!」」」
腕を高らかに上げて、大総統とオリュンポスを讃える声の大合唱がお菓子の森に響き渡る。
「諸君、オウガの討伐に向かうぞ!」
「「「オリュンポスにえいこうあれー!!」」
●余談 良かったら誰か着てね。
「勿論、猟兵各員の女性陣の為に、浪漫を集約したチョコレートビキニアーマーも用意させてもらったぞ!」
あっはい。まあ、うん…そうね。これは…当たった場所が溶けるのかな?よく分かないっすけど…。
取りあえず…チョコレートビキニアーマーは、スタッフの愉快な仲間たちが、別場所でやっているお茶会会場へ運びました。
これはまあ‥‥誰か着てくれるのかな。何とも言えません。
煎餅スイーツアーマーを着たオリュンポスおかしな国支部精鋭兵が誕生しました。
彼らは高い防御力を持ち、オウガ相手でもそれなりに時間稼ぎをすることができます。
チョコレートビキニアーマーが支給されました。これは、浪漫を集約して作った「生きた」鎧です。見た目よりもはるかに高い防御力を持ちます。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・セカンドカラー
そうね、せっかく防衛拠点として迷いの森を作ったのだからここを活用しましょう。オウガが襲撃してきたらここに誘き寄せればいいわ。
そして、カートゥーンアニメ的な悪戯で嫌がらせをしましょ。倒せなくても散々な目に合わせてもうこりごりだーと思わせれば追い払えるのではないかしら?
キルゾーンに作った蜂蜜の底なし沼に沈めてもいいわね。
*カートゥーンアニメ的な悪戯はリアルで行うと殺意マシマシな命に関わる割りと洒落にならないものも多いです。嫌がらせってレベルじゃねぇぞ、と。もっとも、相手がオブリビオンなので嫌がらせにしかなりません。
ユキノ・サーメッティア
ええー、オウガ対策にどうすればいいってー…?
やっぱり、罠かなぁ?
踏んづけると壁がバチーんって勢いよく飛び出してくるようなのとか
(モップとか踏んづけると棒の部分が立ってくるような、そんな仕掛け)
それ以外にー、鏡の迷宮ー?
入ったらまず迷いそうだしね~
自分らも迷いそうだけど…
食べると、ハズレなお菓子の選択させてみるとかー
楽しい世界なら、楽しく撃退してみようかなって…
なんだかアトラクションのアイデアでしてる気分になってきた?
(なお、考え事しながらお菓子モグモグしてる模様)
●お菓子で可笑しな少女たちのお茶会
妖精達と小人サイズ愉快な仲間たちのお菓子で可笑しなお茶会が始まって少し経った後、人間サイズの住民や猟兵向けに用意したお茶会テーブルにも続々と人が集まって来た。
ホスト役のポット頭の愉快な仲間は朗らかな笑顔で、猟兵達を迎える。
「ようこそ猟兵さん♪お菓子で可笑しなお茶会に♪」
「ええー、オウガ対策をどうすればいいってー…?やっぱり、罠かなぁ?」
小皿に取り寄せたケーキにフォークを沈めながら、ユキノ・サーメッティア(空白・f00911)は、取りあえず思いついたことを言ってみることにした。
「踏んづけると壁がバチーンって勢いよく飛び出してくるようなのとかどうかにゃー」
モップを踏んだ時に、梃子の原理で棒の部分が勢いよく跳ね上がり、バチーンとおでこにぶつかる場面を想像しながら、悪戯っ子の笑みを浮かべるユキノ。
ユキノは先ほど、小さく切り分けたケーキにフォークを突き刺すとぱくりと1口。
「あら、良いわね。どうせなら、カートゥーンアニメ的な悪戯で嫌がらせをしましょ。倒せなくても散々な目に合わせてもうこりごりだーと思わせれば追い払えるのではないかしら?」
ユキノの意見に同意するように、可愛らしくウィンクをしながら、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)もオウガ対策の提案をする。
「カートゥーンアニメかにゃー。あれの悪戯は割と洒落にならないのが多いよねー」
人差し指を顎にあてて、こてんと首を傾げながら、頭の中に茶色のネズミと灰色の猫を頭の中に浮かべるユキノ。
「ええ、カートゥーンアニメの悪戯はリアルで行うと殺意マシマシな命に関わる割りと洒落にならないものも多いわよ。嫌がらせってレベルじゃねぇぞってのがざらね」
そう言うと、アリスは紅茶の入ったカップを口許に近づける。
鈍器をフルスイングしたり、口の中に空気入れで空気を入れて風船のようにしたり、壁や柱でぺちゃんこに潰したり、爆弾で体をバラバラにしたりと枚挙に暇がないほど、カートゥーンアニメの悪戯は割と洒落にならないのが多い。
登場人物が不死身の肉体を持っているから笑い話になるが、リアルにやったら猟奇もののホラー間違いなしな映像が展開されるだろう。
「相手がオブリビオンだから嫌がらせくらいにしかならないだろうけどね」
「案外効果あるかもしれないよー。ほら、チェシャ猫は灰色の猫だって言うしにゃー」
カートゥーンアニメの灰色と話に聞いたチェシャ猫の特徴を参照しながら、どうせならば楽しい世界だし、楽しい方法で撃退したいにゃーとユキノは思う。
「他にはそうだにゃー…食べると、ハズレなお菓子の選択させてみるとかー」
「チェシャ猫の主食は人肉なんだよねー…」
「うん、だからチェシャ猫は、お菓子はあんまり食べないよー。だからお腹を空かせてアリスを追い回すんだー」
「もう何日もアリスに遭えないで、どうしてもお腹ペコペコで動けないってなったら、口にするかもしれないんだけどね‥‥」
ユキノの提案に対して、チェシャ猫をよく知る愉快な仲間たちの反応はあまり芳しくはなかった。
チェシャ猫というか、オウガ全般の人肉嗜好がネックになるようだ。
「アリスの肉だと言って、お菓子食べさせるのは流石に不味いわよね」
「うん‥‥それはやりたくないなー」
「じゃあ、なしだにゃー」
お菓子を食べさせるのは、難しそうだから却下することにした一行。
「それ以外にー、鏡の迷宮ー?入ったらまず迷いそうだしね~自分らも迷いそうだけど…」
飴細工で鏡っぽい感じにすればできそうかにゃーと思いながらユキノは取りあえず案を出してみる。
「それなら、せっかく防衛拠点として迷いの森を作ったのだからそこを活用しましょう。オウガが襲撃してきたらそこに誘き寄せればいいわ」
それに対してアリスは森の奥の方、某秘密結社の大総統をモチーフにした巨大なケーキ像のある方向を指さしながら、迷いの森の有効活動を提案する。
「にゃるほどにゃー。折角ならあるもの使った方がいいね」
スカイステッパーでぴょんぴょんと跳びまわってた時に、森の改造をやっているのを見たなーって思い出しながら、ユキノは同意する。
「キルゾーンに作った蜂蜜の底なし沼に沈めてもいいわね」
「体がベッタベタになりそうだにゃー。接着剤みたいに色々くっつけられるかもー」
「それなら、中々脱出できなさそうだねー」
「蜂蜜の沼に溺れているときは、攻撃し放題かもー」
迷いの森で迎撃をして、蜂蜜の底なし沼に沈める作戦については、愉快な仲間たちもノリノリな感じだ。
チェシャ猫は全身が毛皮で覆われているため、蜂蜜を沢山吸い込み体が重くなるなどの色々な弊害が現れる可能性が高いとのことだ。
「じゃあさ、こんなのどうかにゃ?」
なんだかアトラクションのアイデアでしてる気分になってきた?と思いながら、次々と猟兵と愉快な仲間たちも達は思いついたことを話していく。
話題の種は尽きず、お茶も茶菓子もまだまだ沢山。
お菓子で可笑しなお茶会はまだまだ終わらない。
迷いの森での戦闘は非常に有効です。
カートゥーンアニメ風のトラップも有効です。相手はオブリビオンなので遠慮せずにどうぞ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『チェシャ猫』
|
POW : キャット・マッドネス
【殺戮形態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : チェシャ・スクラッチ
【素早く飛び掛かり、鋭い爪での掻き毟り攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ストレンジ・スマイル
【ニヤニヤ笑い】を向けた対象に、【精神を蝕む笑い声】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
●オウガ襲来
「ニャニャニャ。ここは…どこかの小世界かニャ」
地面から突然、世界と世界を繋ぐ門、ウサギの穴が現れて、そこから1体のオウガが現れました。
彼の名前は「チェシャ猫」。
紅くギラギラとした瞳に、大きく裂けた口にはギザギザの尖った歯がずらりと生えそろい、そこから青く長い舌がべろんと飛び出しています。
全身を灰色の毛並みの毛皮が多い、所々にアリスのものと思われる返り血が付いています。
「あー…お腹がペコペコニャ。早く狩りをして、丸々と太らせたアリスをマルカジリしたいニャー」
ぐーぐーと彼のお腹の虫が大きな音を立てて啼きだします。
「その為にも…この世界を征服しないとニャ。この世界をアリスを捕える迷宮に作り代えるんだニャ」
そう言うと、彼はこの世界を作った愉快な仲間たちを痛めつけるべく行動を開始するのでした。
キリノ・サーガスラーフ
チェシャ猫ねぇ、まあ多少なら楽しめるだろうな?普通に正面切って他の人の囮にでもなろうかねえ
やあやあそこの猫さん、何かお困りのようで。僕でよかったらお手伝いいたしますが?
相手が油断しようがしまいが話しかけたら速攻【Impulso di rapina】使用、懐に潜りこんでから『フランベルシェ』を顕現させてぶったぎる。【呪詛】たっぷりのな。動き鈍くなんだろ
これだけじゃあ俺もあっちも満足しねえだろうから更にフランベルシェを短剣2本に変えて連撃繰り返す。
相手の攻撃は避けつつ出来たら呪詛を更に濃くしていく
ほんとは解剖してーんだが流石にこの場ではな
......
アドリブ連携歓迎な
●vsチェシャ猫 初戦 オウガ憑きの殺人鬼
「クンクンクン…ニャニャニャ!?ヒトの匂いがするニャ…。ってことは、もうアリスが迷い込んでいるのかニャ…」
ドスドスドスと大股でおかしな国を歩き回っていたチェシャ猫の動きが止まる。
どうやら、世界中に満ちる甘ったるいお菓子の香りの中から、人間の…いや、正確に言うと猟兵達の匂いをかぎ分けたようだ。
「ニャハハハッ!これは結構な人数がいるみたいだニャ…。これなら俺様のお腹も一杯になるかニャー」
右手の肉球でガリガリのお腹をさすりながら。チェシャ猫は一人呟く。
「こっちかニャ。まってるニャ…!俺様のご飯たち!!」
口の中に一杯涎をため、長い青紫の下をだらんと垂らしながらチェシャ猫は、ヒトの匂いがする方へ向けて一目散に走りだした。
迷いの森の入り口に一人の少年が立っていた。
一房だけ色の違う灰色の髪をした、赤い瞳の少年で、全身は黒で統一されている。
彼の名前は、キリノ・サーガスラーフ(戯れの衝動・f19569)。
おかしな国に新たに訪れた猟兵である。
「チェシャ猫ねぇ、まあ多少なら楽しめるだろうな?」
こちらに向かって粉砂糖を巻き上げながら一直線に走ってくる獣の影を、その赤い瞳に映しながら、キリノは一人呟いた。
「やあやあそこの猫さん、何かお困りのようで。僕で良かったらお手伝いいたしますが?」
鼻をすんすんと鳴らし、何かを探すように赤い目をギョロギョロと光らせて周囲を探っているチェシャ猫に対して、キリノは人の好さそうな笑みを浮かべながら話しかける。
「ニャニャニャー…分かるかニャー…。実はニャーはとっても困っていてニャー」
猫被りの高音を作り、如何にも人の良さそうな猫っぽい雰囲気を出しながら、チェシャ猫は、キリノに返事をする。
「実はニャ‥‥何日もご飯を食べていなくてニャ…」
お腹を右手の肉球でさすりながら、困ったような口調でチェシャ猫は言う。
背中に隠した左手にはいつでも襲えるようにと、鋭く長い爪が伸びている。
「そうか…それは大変だね。ちょっと待ってね…」
お腹を空かせたチェシャ猫に同情したのか、キリノは視線を下げ、何か食べる物を探すような仕草をする。
(ニャハハハ!隙だらけだニャ!)
そう思ったチェシャ猫はすかさず隠していた左腕をキリノの胸板に叩きつけようとする。だが…そうしようと思ったその時、チェシャ猫の胸元に鋭い痛みが走った。
「気付かれないように一瞬で、当たり前の事だろ?」
なんと…チェシャ猫による攻撃の前にユーベルコード【Impulso di rapina】を使ったキリノが、顕現させた想像の魔剣:フランベルシェで、チェシャ猫の胴体を左下から右上に掛けて斜めに切り上げていたのだ。
「ニャニャー!!貴様…!よくもこの俺様に傷をつけてくれたニャ‥‥!」
胸元から散る鮮血と鋭い痛みから斬りつけられたということに気付いたチェシャ猫は、絶叫を上げ、ドスの利いた声で怒声を上げる。
一人称もニャーから俺様に戻っており、どうやら猫被りは止めたようだ。
「ほら、かかってこいよ。俺もお前もまだまだ遊び足りねぇだろ?」
それに対してキリノも猫かぶりをやめて、殺人鬼としての本性を表に出す。
そして、フランベルシェを2本の短剣に変形させると、素早くチェシャ猫に斬りかかる。
「ニャニャニャ!ニャめんじゃねーぞ、コラァ!」
チェシャ猫もただ斬られる木偶ではない。すぐさまに両手の爪を長く伸ばすと、短剣の連撃を受け流そうとするが‥‥、
「ニャニャ!?体が‥‥。チッ、毒かニャ…」
「呪いだよ、ウスノロ」
身を縛る呪詛により動きが鈍ったチェシャ猫では、本性を露にした殺人鬼の素早く鋭い短剣を凌ぎ切ることができない。
そして灰色の毛皮に浅く、細い赤が次々と刻まれ、呪いがどんどん彼の動きを鈍くする。
「フシャー!!こうニャったら、貴様を俺様の必殺で葬ってやるニャ」
そう言うと、彼は爪を血の赤に輝かせて、ぐっと膝を沈めて溜めを作る。
「チェシャスクラッチニャ!!」
そして全身のバネを活かして素早く跳躍しながら、血の色の爪を全力で振るう。
「鈍いし、動きがバレバレなんだよ」
そう言うと、キリノはチェシャ猫から軸線をずらすように一歩横に移動する。
その直後に、キリノが居た場所にチェシャ猫が現れて、血色の爪が空を切る。
「まだまだニャ」
チェシャスクラッチは、超高速の連続攻撃だ。
膝を曲げて力を溜めながら、敵のいる方向に狙いを定めて目にも留まらぬ速度で敵に襲い掛かる恐るべき超高速攻撃だ。
現に、飛び掛かる速度自体は呪いで鈍っていても回避が困難なほど速い。
「ニャンで当たらニャイんだ!?」
何度も何度も跳躍攻撃をしかけるが、攻撃は空を切るばかり。
「動きがバレバレなんだよ」
「ニャにっ!?」
キリノの指摘に、チェシャ猫はかっと目を開く。
そう、飛び掛かり自体は凄い速度だが、呪いによって強張った体では、溜めと狙いを定める動作が非常に緩慢になってしまっているのだ。
「ニャニャ‥止めたくても止められニャイ!」
チェシャスクラッチは、回避されても中断できないユーべルコードである。
予め設定したフィニッシュブローが出るまで、体は自動に動き続ける。
「さて、囮としての仕事をするか」
襲い来る敵に対して、自分の位置を巧みに操作をして、どんどん迷いの森の中へと誘導していくキリノ。
彼らはどんどん迷いの森の奥へと足を踏み入れていく。
「ハアハアハア…やっと終わったニャ」
フィニッシュブローである、左手の肉球アッパーを繰り出し終えたチェシャ猫は肩で息をする。
途中で完全にキリノの姿を見失っていたのだが、中断できない当たり本当に融通が利かないユーべルコードである。
まあその分、上手く決まれば一方的に嵌め殺せるほど強力な攻撃であることは違いないのだが。
「ニャニャニャ!ここはどこニャー!あいつどこに行きやがったニャ!」
怒声を上げながら、キリノを探して周囲をドスドスドスと大股で歩き回るチェシャ猫。
「ほんとは解剖してーんだが流石にこの場ではな
.....」
それを遠目で見ながら、キリノは呟く。
本来ならば解体できるまで遊びたい所だが、ここはとある猟兵がもてる知識をフルに使った悪意と趣味と茶目心全開で作った迷いの森。
土地勘のない彼では、うっかりと罠を踏み抜いてしまう可能性も捨てきれない。
「ま、後は任せるか」
それ故に、トドメは味方に任せて仕事を完璧に終えた彼は一足先に撤退することにした。
大成功
🔵🔵🔵
二天堂・たま
迷いの森というのがあるのか…。
よし、ここにUC:神仙の料理術で作ったお菓子の罠を張って迎え撃とう。
木の間に、見やすい状態で糸状に伸ばした飴を張る。
触れば簡単に壊れる強度だからすぐに気にしなくなるだろう。
で、少し進んだ先にボビンケースの糸で張った本命の糸も織り交ぜておく。
油断して進めば鋼糸に引っ掛かり、その足元に設置した別の罠にも巻き込まれるのだ。
水あめや蜂蜜の沼とか、堅い飴を砕いて作ったまきびしとかな。
さらに水あめや蜂蜜を薄い飴で包んだ玉を作って、草の影などに転がしておこう。
踏んづけたり蹴飛ばすと、中の水あめ・蜂蜜が出て転んだり足が重くなる罠だ。
動きが鈍くなれば有利に働くだろう。
●vsチェシャ猫 次戦 迷いの森にご用心
「ニャニャ!!あいつどこに行ったニャ!!」
チェシャ猫は怒声を上げながら、迷いの森をドスドスドスと大股で歩き回る。
元々赤い瞳をさらに血走らせた彼は、まさしく血眼になって先ほどまで対峙していた猟兵を探している。
「全身を好き放題切り刻んでくれやがって…絶対に許さないニャ…!捕まえて頭からあの生意気そうな顔をバリバリと噛み砕いてやらニャイと気が済まニャイニャ!!」
肩をいからせながらずんずん迷いの森を進んでいくチェシャ猫。
周囲に満ちる甘ったるい匂いで鼻が働かないのと、ぐーぐーと主張する腹の虫が余計腹立たしい。
「ニャニャー!!くそっ、忌々しいニャ。ニャぜか、愉快なニャかまたちも出てこニャイし、一体どうなってるんだニャ!」
チェシャ猫のストレスは、最高潮に達しようとしていた。
「迷いの森というのがあるのか…」
チェシャ猫が灰色髪の殺人鬼によって迷いの森に誘導される少し前、コックの衣装を身に纏った、ふわふわな灰色の毛並みの猫妖精である、二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)は迷いの森へと訪れていた。
ここはとある猟兵が持っている催眠術、戦闘知識、精神攻撃の技能をフルに使った視覚効果で相手に暗示をかけて、迷うように細工された森だ。
罠を貼って敵を迎え撃つのは絶好のスポットである。
「よし、ここにUC【神仙の料理術】で作ったお菓子の罠を張って迎え撃とう」
そういうとたまは、調理の七つ道具を取り出して早速お菓子の罠を作り出すのであった。
そして視点はチェシャ猫へと戻る。
「ニャニャ…。ニャンだこれ…。蜘蛛の巣かニャ」
森を適当にずかずかと歩いていくと、そこには行く手を塞ぐように糸状の何かが放射状に木々の間に張り巡らされていた。
「ニャニャ…。飴かよ…」
蜘蛛の巣のような何かを、鋭く伸びた爪で軽くひっかいてみる。するとベターっとした感触と甘い匂いが鼻につく。
「ってことは、これは愉快なニャかま共の仕業かニャ。あの野郎邪魔しやがって。見つけたら、ぶっ飛ばしてやるニャ」
愉快な仲間たちから生意気な抵抗をされたと思い地団駄を踏みながら、怒りの声を上げるチェシャ猫。
実際はたまが作った飴の蜘蛛の巣なのだが、チェシャ猫には知る由はない。
「ニャニャニャ!!邪魔くさいニャ!!手もベタベタするし!!」
チェシャ猫はイライラしながら両手をぶんぶんと振り回しながら、蜘蛛の巣を排除していく。
「だーもう邪魔ニャ!」
イライラとしたまま、チェシャ猫は蜘蛛の巣を右手で払おうとする…しかし、
「ニャニャ!?これ固いニャ!」
チェシャ猫が払いのけようとしたそれは、水飴性の蜘蛛の巣ではなく、たまがボビンケースから取り出した鋼糸で編んだ本命のトラップの蜘蛛の巣だ。
鋼糸が指に絡まり、何とか糸を取ろうともがく、チェシャ猫。
「やっと取れたって、ニャニャニャ!?」
右手についた糸に注意を取られていたチェシャ猫は、自然と足元の警戒がおろそかになっていた。
チェシャ猫は、右手が取れた勢いで大きく、後ろに後退りそのまま水飴の沼にドボンと落ちる。
「フシャー!!」
全身水飴まみれになったチェシャ猫は、壁に爪を突き立てながら、なんとか落とし穴を抜け出す。
水飴の影響か逆立てた毛がつやつやというかテカテカと光っている。
「ニャアアア!!!」
あんまりにも頭に来たのか、咆哮を上げるチェシャ猫。
苛立ちをぶつけるために近くにあったよく分からない玉を力任せに蹴とばす。
「ニャニャ…。はぁ‥これもかよ」
すると足元の玉から水飴が勢いよく飛び出し、ベタベタだった足をさらにベタベタのベトベトにする。
「あーうっぜぇ!うっぜぇ-ニャー!!こんな所さっさと抜けるに限るニャ」
そういうと蜘蛛の巣を払いのけながら、ずんずんと進んでいく。
そうしてまた、蜘蛛の巣の方に注意が行くと、足元がおろそかになり…
「ニャニャー!?なんか刺さったって、これ水飴にくっついてって…うニャー!!」
左足に刺さった飴の撒き菱を取ろうと右足で片足で立ちしながら、右手を左足に近づけるチェシャ猫。
しかしボンドのようになった水飴が飴玉をがっちりと接着しており、中々うまく取れない。
そうこうしているうちにバランスを崩し、坂道へと真っ逆さま。
「ニャニャアアアアア!!落ちるってか、背中に飴刺さった痛いニャー!!」
ゴロゴロと背中に飴をくっつけながら蜂蜜の底なし沼に向けて一直線に転がり落ちるチェシャ猫。
「気持ちいいくらいに、罠にかかってくれたな…。うん…」
遠くからチェシャ猫の様子を確認していたたまがちょっと引くレベルで罠にかかりまくったチェシャ猫。
彼の受難はまだまだ続くだろう。
まあ、世界を侵略しに来たオウガだから是非もないが。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・セカンドカラー
空想世界でカートゥーンなネズミ(男の娘)のオトモダチ達を創造し、殺戮形態になったチシャ猫の前をうろちょろさせて迷いの森に誘い込むわよ。
森の中でカートゥーンなオトモダチ達と様々な悪戯でチシャ猫を散々な目に合わせてあげる☆萌擬人化の呪詛で男の娘へとメタモルフォーゼ☆させて動き難くもさせておきましょ。
蜂蜜の沼に落とせたら私も飛び込んで二人きりの妄想世界を展開☆男の娘と蜂蜜ローションプレイ♡パラサイトテンタクルでの脳くちゅ改造で快楽堕ちさせてあげるわ♪大食いの念動力での盗み攻撃で生命力吸収ちゅーちゅーよ♡
さ、エナジーを私の中に吐き出し続けてそのまま果てなさい♡魂まで吸い付くしてあげるわ☆
●vsチェシャ「ネコ(意味深)」 捕食(意味深)する方のアリス
「ニャニャニャ‥‥クッソ、クッソ!ひどい目にあったにゃ」
全身に水飴をひっかぶり、所々に撒菱のように尖った固い飴をくっつけながら、坂道を転げ落ちたチェシャ猫は、全身ボロボロの状態でなんとか立ち上がった。
途中に生えていたお菓子の木にどうにか爪を立てて止まることができたが、あと少しで蜂蜜の底なし沼に真っ逆さまだった。
「ニャニャニャー‥‥。べっとべとのドロドロニャ…。せめて体を洗いたいんだけど…。この森の構成物全部お菓子だからまともに手も洗えねーニャー!」
せめてポット頭の愉快な仲間でも通りすがれば、熱いのを我慢して体を綺麗にできるのだが…不思議なことに愉快な仲間たちの姿はどこにもない。
「フシャー!!ニャアアア!!もう誰でもいいから出てくるニャー」
イライラからもう何度目か分からない怒りの方向をあげるチェシャ猫。
その音に驚いたのかがさりと彼のすぐそばのお菓子で出来た茂みが動く。
「何者ニャ!」
チェシャ猫は音の方に体を向けると、爪を長く伸ばして臨戦態勢に移る、
「ニャ!貴様は
‥‥!!」
驚愕に見開かれる彼の視線の先には、癖っけのある茶髪に大きなネズミ耳と長いカールしたまつ毛にくりくりとした大きな瞳が特徴的の可愛らしい女の子と見まがうほど可憐な男の娘がそこにいた。
勿論、彼はこの世界に存在する愉快な仲間たちでも他所から来たキマイラではない。
彼は、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)がユーベルコードによって生み出したカートゥーンアニメな妄想世界のオトモダチだ。因みに男の娘の姿をしているのは100%アリスの趣味だ。
「ネズミ!!貴様…やつらの仲間かニャ!」
オウガといえど、猫は猫。ネズミの天敵としての矜持があるのか敵愾心を露わにするチェシャ猫。
「・・・・・」
それに対して男の娘ネズミは、肩をすくめながらやれやれと言った感じのポーズを取る。
(やれやれ、猫はいちいち全部説明しないと分からないかね)とでも言いたげな表情としぐさにチェシャ猫の怒りのボルテージがどんどんと上がっていく。
「てめえ‥‥俺様を馬鹿にしてるのかニャ!!」
怒鳴り散らすチェシャ猫をからかうように、右手の人差し指でチェシャ猫を指しながら、ゲラゲラと笑うネズミ。
追い打ちとばかりに、シャドウボクシングをして、お尻を振り振りからの…あっかんべー。
「ぶっ殺すニャ!!」
ついに堪忍袋の緒が切れた、チェシャ猫の姿がみるみるうちに変わっていく。全身の体毛が逆立ち、爪は紅く鋭く伸びて、全身に血のように赤いオーラを身に纏う。
ユーべルコード【キャットマッドネス】によって、殺戮モードになったチェシャ猫が、本能のままに、目の前で挑発行為を行う男の娘ネズミへと襲い掛かる。
「フシャー!!」
お菓子の大樹を軽々と切り裂く斬撃が、頭の上を通り過ぎ、ネズミの顔が真っ青になる。そして、腕の隙間を掻い潜り、一目散にダッシュをする。
ちょろちょろとネズミが駆けまわり、猫が爪を振るい、バタンバタンと木が倒れていく。
そんなネズミと猫の追いかけっこは、蜂蜜の沼の傍でチェシャ猫がとある魔方陣を踏んだことで終了した。
「ニャニャニャ!?こ、これはどういうことだニャ!?」
チェシャ猫の目が驚愕によって見開かれる。
まあ、急に男の娘になっていれば誰だって驚くわな。
ぼさぼさの長い癖のある髪に、ぴょこんと飛び出た三角形の猫耳、目つきの悪い釣り目気味の赤い瞳と八重歯が魅力的な全裸の男の娘が…そこにいた……。
「ニャんで俺様が、人間の姿にニャってるんだ!?」
男の娘化によって甲高くなった声でチェシャ猫が叫ぶ。
「私の趣味よ!」
いつの間にか現れたアリスが恥ずかしげもなく言い切る。
そう言えば、チェシャ猫さん。貴方はアリスを探していましたね。良かったですね、お探しのアリスですよ。ただし…貴方を食べる(意味深)方ですけど。
「ふふっ、いただきます♡」
アリスからピンク色の触手が飛び出して、チェシャ猫を蜂蜜の沼へと突き落とす。
「ニャニャニャっ!?まったベトベトに‥‥」
「ふふっ、行くわよ。ピー!!(あまりもアレな妄言なため削除されました!!)」
言語化するとSAN値が下がりそうな妄言と共に、【アリスの不可思議な世界(アリスズワンダーワールド)】が発動し、チェシャ猫と二人っきりの妄想空間が展開される。
「ニャ、ニャにが始まるんだニャ‥‥」
思わず後退りをするチェシャ猫。
「蜂蜜ローションプレイよ♡パラサイトテンタクルでの脳くちゅ改造で快楽堕ちさせてあげるわ♪」
「へ、変態だニャー!!」
涙目になって抵抗を試みるもピンク色のパラサイトテンタクルが四方八方から襲い掛かり、チェシャ猫の四肢を拘束する。
「さ、エナジーを私の中に吐き出し続けてそのまま果てなさい♡魂まで吸い付くしてあげるわ☆」
「ニャアアアアア
!!!!」
―――しばらくお待ちください☆―――
「あら、まだまだ(エナジーを)出せるわよね」
「ニャアアアアア♡」
――しばらくお待ちってまだやってるの!?―――
大成功
🔵🔵🔵
大総・統
さぁ、我が精兵たちよ!
オウガと戦いその威を示すのだ!!
オリュンポスおかしな国支部精鋭兵に、時間を稼いでもらいとある準備をします。
彼らの奉仕に対して、もう駄目だというタイミングを見計らったかの如くで奇跡を起こします。(そういう演出)
それは【混沌ヨリ出ヅル夢幻の支配者】を発動し、その力を巨大ケーキ像に宿らせて動かし、チェシャ猫を無敵の力を以ってボコボコにするという攻撃。このまま一方的に、チェシャ猫を撃破か…!?
しかしそんな時、大総統は余計な事を考えたのでした。
(そういえば、アレケーキでできていたよな…?)
……あっ。
ふむ。惜しい所だった!
どうやらお前たちの祈りが、もう少し足りなかったようだな…。
アルテミス・カリスト
「愉快な仲間たちが作った国を滅茶苦茶にはさせません!
この正義の騎士アルテミスが邪悪なオブリビオンを倒してみせます!」
ちゃきっ、と大剣を構え、敵と対峙します。
「あなたのようなオブリビオンには負けませんっ!
この『チョコレートビキニアーマー』がある限り!」
あ、このビキニアーマー、なんかすごく強いと愉快な仲間たちがオススメしてくれたのです。
実際、敵の超攻撃を防いでくれる頼もしい防具です!
「さあ、騎士の一撃を受けてくださ……ほえっ?!」
運動して体温が上がったせいか、ぽたりぽたりと溶けて垂れるビキニアーマー。
「な、なんで溶けるんですかーっ!?」(チョコだからです)
悲鳴と共に、渾身の一撃を放つのでした。
●vsチェシャ猫 第4戦オリュンポスおかしな国支部軍総攻撃
「ニャアアアアア‥‥。ま、まじで大変な目にあったニャ‥‥」
何とか元のオウガの姿に戻ることが出来たチェシャ猫は、肩を落としながら歩いてる。
どこぞの秘密結社の女幹部にエナジーを吸いつくされた所為か、ちょっとやつれていて、絞った雑巾みたいになっている。
今日は散々ニャ一日だニャア…とそう思う。生きのいい餌には逃げられるし…、大量の罠に引っ掛かったと思ったら、ネズミに煽られて男の娘にされる。
これだけ酷い目に会うのは一生に一度あるかニャイかだニャー‥‥。この世界に来たのは間違いだったかニャー‥‥。
そう思うチェシャ猫の目の前に謎の光景が飛び込んでくる。
「ニャ、ニャンだアイツら…!?」
「うおおおお!!!オリュンポスにえいこうあれー!!」
「「大総統!!大総統
!!!」」
「「正義の騎士!!正義の騎士!!カワイイヤッター」!」
そこには謎の煎餅アーマーに身を包んだ、無駄に戦意が高い愉快な仲間たちの軍団が、ケーキで出来ているらしい謎の巨像の下で怪しい集会を開いていたのであった。
「ニャニャニャ‥‥!!お前たち、こんな所にいたんだニャ!!」
怪しい鎧に身を包んでいるとは言え、今まで戦ってきた連中と比べれば遙かに格下。存分に弱い物虐めができそうだと考えたチェシャ猫は、現金なものでニヤニヤと笑いながら、オリュンポス国民達の元に向けてのっしのっしと歩き出す。
「「「チェシャ猫だ
‥‥」」」
「「「ぼくたちに勝てるかなー」」」
意気揚々と戦場に来たのは良いものの、実戦となると流石に不安になるオリュンポス国民達。
そんな彼らを守るように一人の騎士が颯爽と女騎士が大剣を構えて一人前に出る。
「愉快な仲間たちが作った国を滅茶苦茶にはさせません!この正義の騎士アルテミスが邪悪なオブリビオンを倒してみせます!」
秘密結社オリュンポスが三騎士の1角、正義の騎士アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は、正々堂々と名乗りを上げる。
「ニャニャニャ!俺様を倒すとは大きく出たニャア、正義の騎士!」
大きく裂けた口を大きく釣り上げてニヤリと笑うチェシャ猫。
「あなたのようなオブリビオンには負けませんっ!この『チョコレートビキニアーマー』がある限り!」
「ニャっぱりチョコレートかよぉ!それぇ!道理で甘い匂いがすると思ったニャー!」
チョコレートビキニに包まれた胸を指し示しながら説明をいれるアルテミスに対して、思わずツッコミを入れるチェシャ猫。まあ、無理もない。ツッコミどころ満載だもんね。
今回のアルテミスの装備はいつもの軽金属鎧と騎士服ではなかった。
それは秘密結社オリュンポスの大総統である神、大総・統(秘密結社オリュンポス大総統・f16446)が、神としての権能(ゴッドクリエイション)を振るって手ずから作った浪漫満載の特注のチョコレートビキニアーマーなのだ。
それは生きた鎧であり、どんな体系の女性が着てもジャストフィットするそうな。
「あ、このビキニアーマー、なんかすごく強いと愉快な仲間たちがオススメしてくれたのです」
屈託のない笑顔で、チョコレートビキニアーマーの説明をするアルテミス。
純真というか、騙されそうでちょろそうというか……色々と心配になるが、まあ本人が楽しそうなので良しとしよう。
「実際ちょー強い」
「ぼくたちの神様が作ったんだから弱い筈がないね」
「マジせくちー」
「本当に着るとは思わなんだですー」
そしてアルテミスの後ろでチョコレートビキニアーマーを勧めたお馬鹿さんたちが、ワイワイと盛り上がる。
「まあ、ニャンでもいいニャ。どうせどんな鎧を着てようが、俺様がズタズタにしてやるんニャからニャ!」
そういうと彼は【キャットマッドネス】を発動して殺戮モードへと姿を変える。
「フシャー!皆殺しにしてやるニャ!」
「負けません!」
騎士大剣と赤く染まった猫の爪がぶつかり火花を散らせた。
「我が臣民たちよ、お前たちは行かないのか」
「「「それは
‥‥」」」
アルテミスとチェシャ猫の戦いを固唾をのんで見守るしかできないオリュンポスの民に向けて、大総統は行かなくて良いのかと問いかける。
「戦いが怖い気持ちも分からんでもない。お前たちは殊更、戦闘に向かない種族であるだろうしな。騎士アルテミスに任せれば彼女が何とかしてくれる可能性も十分にある。だがな、ここはお前たちの世界だ。」
「「「ぼくたちの世界
‥‥」」」
大総統の言葉にオリュンポス国民たちの心が揺れ動く。
「案ずるな、我が臣民達よ。お前たちには神がついている」
「「「大総統!!ぼくたちオリュンポスの神!!」」
「フハハハハハ!!この私に秘策あり!故に時間を稼ぐがいい!」
「「「おおおお、オリュンポス!オリュンポス!」」」
大総統の言葉に拳を上げて喝さいの声を上げる国民達。彼らの心には最早恐れなどないのだろう。
「さぁ、我が精兵たちよ!オウガと戦いその威を示すのだ!!」
「「「うおおおおおお
!!!」」」
大総統の号令の下、煎餅アーマーを纏ったオリュンポス精兵たちは雄叫びを上げながら、正義の騎士と殺戮猫の剣舞の中へと突撃していった。
オリュンポス連合軍とチェシャ猫の戦いは一進一退の攻防であった。
数の利に優れるオリュンポス連合軍と単体性能が非常に高い殺戮モードのチェシャ猫。
この超攻撃力と超耐久力を齎す殺戮モードが、非常に厄介であった。
愉快な仲間たちによる波状攻撃が、纏ったオーラにほとんど弾かれて通らないというだけでも厄介なのに、チェシャ猫の攻撃は一撃で煎餅の鎧を破壊するくらいの火力がある。
2発通れば確実に攻撃を食らった愉快な仲間の命はないだろう。
「フシャー!!」
「させません!」
そのため、必然的にアルテミスがガードに入ることになり、中々攻撃へと転じることができない。
勿論、誰かを囮にしてチェシャ猫の攻撃を態と受けてその隙に全員で殴るという方法を取れば簡単に優位を取ることはできるが…、犠牲ありきのやり方は誰も賛同しないだろう。
「くっ、敵の爪がブラ紐に…。でもはだけていません!流石の防御力です。チョコレートビキニアーマー」
結構長い事戦っているが、未だに着衣状態のアルテミス。そう考えるとチョコレートビキニアーマーは凄いのだろうかと少し思えてくる。
「でもこのままじゃじり貧だ―」
「どうしよー」
「困ったなー」
膠着する戦場に段々と焦りが高まってくる中に、神の高笑いが響いた。
「フハハハハ!!待たせたな諸君!これが我が秘策だ!」
「「「大総統
!!」」」
「我が内なる混沌より出づるは夢の神! 然してその夢幻の無限なる威を示せ!!」
大総統によるユーべルコード【混沌ヨリ出ヅル夢幻の支配者】の詠唱が終わると、夢の力がケーキ製の大総統像に宿り、フルーツで出来た瞳がぐぽーんと輝く。
「フハハハハ!!これが神の一撃だ!」
ドシンドシンと地響きを立てて巨神が動き出し、関節のない腕を無理矢理動かして、チェシャ猫に攻撃を仕掛ける。
「ニャニッ!?それ動くのかニャ!」
予想外の攻撃に動きが完全に止まってしまったチェシャ猫へ、巨神の腕が襲い掛かる。
ドシーンという轟音と共に、土煙ならぬ粉砂糖が舞い上がる。
「ニャ…ニャンて威力ニャンだ…!」
「フハハハハハ!!これが祈りの力よ!さあ、攻撃を続けるのだ、大総統像よ!」
大総統の指示に従い、巨神は連続攻撃を繰り出す。
無敵の力を宿した巨神に、チェシャ猫は成す術もなく、只管に耐えるしかない。
このまま、大総統像の連続攻撃で、チェシャ猫を倒せるのか‥‥。誰もがそう思った時。
(そういえば、アレ‥‥ケーキでできていたよな…?)
ついに神はやらかした。
「……あっ」
能力に疑問を持ったことにより、【混沌ヨリ出ヅル夢幻の支配者】の効果が無効化され、大総統像は自壊。見るも無残なケーキの残骸と化した。
「ふむ。惜しい所だった!どうやらお前たちの祈りが、もう少し足りなかったようだな…」
おい、しれっと他人の所為にするんじゃないよ神様。
「あああ‥‥大総統像がー!!」
「動くと知っていれば飴でフレーム作ってフルスクラッチにしたのにー」
「次はもっとロボっぽいデザインにしよー」
「合体ロボもいいなー」
そして神の言葉を受けた信者(お馬鹿さん)達は、もっと面白いものを作ろうと盛り上がる。
ところで皆さん、何か忘れていませんかね。
「まだ戦闘中ですよ!みなさん!」
「フシャー!!」
唯一戦闘中だって忘れていなかったアルテミスが、チェシャ猫の爪を大剣で受け止めて鍔迫り合いをする。
だが蓄積したダメージが大きいのか、チェシャ猫には先ほどまでの勢いはない。
これはチャンスと大技を仕掛けようとするアルテミス。しかし?
「さあ、騎士の一撃を受けてくださ……ほえっ?!」
運動して体温が上がったせいか、ぽたりぽたりと溶けて垂れるビキニアーマー。
まあ何だ、長持ちしたと思うよ‥‥。
「な、なんで溶けるんですかーっ!?」
チョコだからです。それ以上の理由はありません。チョコだからです。
「きゃああっ、見ないでくださいーっ!!」
悲鳴と共に騎士の紋章が輝き【渾身の一撃(テンプレートオブヒロイン)】が放たれる。
「フニャー!!」
渾身の力によってフルスイングされた騎士大剣に吹き飛ばされたチェシャ猫は放物線を描き大きく飛距離を伸ばしていく。ビックフラーイ!アルテミスサーン!
「もうお嫁にいけませーん!!」
そして敵が居なくなった戦場に正義の騎士の悲鳴が響く。
斯くしてアルテミスさんの尊い犠牲により、チェシャ猫を撃退したオリュンポス連合軍。
彼らの世界征服はこれからだ!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
九条・蒼
★連携
茅場榛名f12464
親友&戦友
●戦前
巨大化(26.5×6)自身に驚
愉快な仲間に頼られ、精進を決心
榛名が来て彼女より大きい蒼に驚愕
納得し作戦考察
一刻後
すっくと立ち二人は目配せ
戦場へ
●作戦
UC
分身体をチェシャ猫(以下猫)に接近
「猫のオウガなど、恐るるに足らず。可笑しな存在だな」
分身故効果無と踏み【スマイル・笑い声】誘う
いきり立った際、誘い込む
●戦法
1
素早さ活かし【チェ~】回避
隙を蹴る、翅で煽ぐ
榛名の方へよろめかせ
2
榛名の攻めに合せ猫の隙を不意打
※親友同士だが戦場での口数少
真に信頼し合える故、阿吽呼吸
●終
幸せお菓子パーティ
※if
可笑しなお菓子で榛名や仲間が巨大化!?
げ~!どうしよう!
笑顔大団円
茅場・榛名
蒼(f04493)と連携、他の人との絡み・アドリブ可
(あれがチェシャ猫か…。よし、合流して迎撃の準備を整えよう)
警戒を終えて猟兵たちに合流
「みんな!敵を確認した、今すぐ迎撃の準備を
……!?」巨大化していた親友に唖然
身長抜かれてるし、なんか悔しいな。
「ボクの方が、少しだけお姉さんなはずなんだ…。闘う前なのになんなんだこの敗北感は…。」
陽動を行う蒼と連携し、戦闘中は二人で挟撃するような位置取りをするよ。
攻撃も息を合わせ、『ダブル・オフェンス』で追撃、連続攻撃!
「息つく暇も与えないよ、外道が」
「相棒、気を付けろ…こいつは速いぜ!」
「ふふっ、ふふふ…狩られる側になった気分はどうですかあ?」
●vsチェシャ猫 最終戦 阿吽の呼吸
「大きくなったらいいなぁと思ったが、本当に大きくなるとは」
マドレーヌを食べて大きくなった自分の姿を不思議そうに眺めるのは、蜻蛉の翅を持つ赤髪のフェアリーである九条・蒼(フェアリー・ドラゴンフライ・f04493)。
元々26.5cmだった体はムクムクと大きくなり、今は6倍の159cm。普通かやや高めな地球人女性くらいの大きさになっている。
「おおおーすごーい」
「おねーちゃん、すごくつよそー」
「これなら、チェシャ猫なんてコテンパンだね」
大きくなった蒼の周りに愉快な仲間たちが集まりぴょんぴょんと楽しそうに飛び跳ねる。
「ねえ、おねーちゃん。ぼくたち頑張っておかしな国を作ったんだ」
「楽しくて夢のある国にしたんだー。だから、守ってほしいんだ」
「無責任だけど‥‥ぼくたちには戦う力がないから」
愉快な仲間たちは申し訳なさそうに、そして縋るように蒼に世界をオウガから守るようにお願いする。
「ああ…任せておけ。私はその為に依頼を受けてここに参ったのだから」
申し訳そうにする愉快な仲間たちの顔を見ながら任せろと蒼は言う。
「「「ありがとう」」」
愉快な仲間たちは満面の笑みで、蒼にお礼を言った。
さて、そんな微笑ましい光景の中に一人の猟兵が、息を切らしながら駆け込んでくる。
「みんな!敵を確認した、今すぐ迎撃の準備を
……!?」
駆け込んできたのは、レンジャー衣装を身に纏った妖狐の茅場・榛名(白夜の火狐・f12464)。
「あ、蒼!?」
何故か巨大化していた親友の姿に驚愕して思わず思考が止まる榛名。
「榛名か。可笑しなマドレーヌを口にしたらこうなった」
「そうなんだ……。ボクの方が、少しだけお姉さんなはずなんだ…。闘う前なのになんなんだこの敗北感は…。」
あくまでもクールというか平常心な蒼に対して、戦う前から微妙に心が折れそうになる榛名。
「ところで…敵を確認したと言ったか?」
「うん…!さっき飛んでいる所を見たんだ。」
「どういうことだ……?」
榛名の報告に、今度は蒼が困惑することとなった。
場面を少し巻き戻してチェシャ猫視点へと移る。
「ニャニャ……。ああ、風が気持ちいいニャ……」
胸元に溶けたチョコレートを塗りたくった正義の騎士を名乗る変な女によって大空に打ち上げられたチェシャ猫は全力で現実逃避をしていた。
この世界にウサギの穴を通って来たことを振り返りながら、全身で風を感じる。
「‥‥止めよう。碌ニャ思い出がニャイ……」
アリス(ヒト)の匂いが一杯する絶好の餌場と思ったのに、全員妙に強いため誰一人食えず、只管フルボッコに合うという現状。
そうこうしているうちに、最高点に到達して一瞬停止する。後は落ちるだけだ。
「この世界は厄いのかもしれニャイニャ……。でも、せめて1人は食いたいニャ…」
一銭の金にもならない戦闘が計3回。カロリーを無駄に消費しすぎていて、お腹の虫はぐーぐーぐーぐーと鳴りやまない。
「どうせならば柔らかい雌の肉がいいニャー…」
そんなことを一人呟きながらチェシャ猫の高度はどんどん落ちていき、そして頭からずっぽりとスポンジケーキの大地に突き刺さったのだった。
場面をまた蒼と榛名2人に戻すと、彼女達は簡単な作戦会議を行っていた。
とは言っても、2人は幾多の戦場を共に渡り歩いた戦友同士だ。
確認する項目なんてものは、あっても数点だ。互いの動きは熟知している。故にどちらか片方が動けば、自然と次に何をすればいいのか分かる。
必要事項を確認した彼女達はすっくと立ちあがると、互いに目配せをしてチェシャ猫が落ちていった方向に向けて歩き出した。
「ニャニャ…んニャアアアアア!!抜けたニャー!!!」
足を強く踏ん張り、勢いよく上半身をぐっと動かすことでどうにかこうにか、地面に突き刺さった頭を引き抜くことが出来たチェシャ猫は、なんとか人心地をつく。
「ニャニャ…!?この匂い、また誰か来たニャ!」
すんすんと鼻を鳴らし、匂いで敵の襲来を察したチェシャ猫は、両手の爪を伸ばして最大限の警戒を行う。
「今度こそ…今度こそぶっ倒して、頭からバリバリと食ってやるニャー!」
チェシャ猫の最後の戦いが今始まる。
「ニャニャ……。前に1、後ろに1。挟撃する気かニャ」
正面からはダガーを両手に持った蒼が、背後の森からは飛竜刀・神無を背に負った榛名がチェシャ猫を取り囲むように近づいていく。
「猫のオウガなど、恐るるに足らず。可笑しな存在だな」
「いや、お前たち大概だからニャ!マジで!!」
蒼の挑発に対して、今まであったヤバイ連中を思い出しながら、チェシャ猫は反論する。
「俺様が…どんな目に遭ってきたか……。お前たちにもその一端を味合わせてやるニャ!」
今まで自身の受けた仕打ちを思い出し、腸が煮えくり返る思いをしながら、チェシャ猫は、
爪を長く鋭く伸ばして、蒼をズタズタにしようと駆け出す。
「ふふふ、どちらが本物かわかるかな?」
「ゲぇーっ、増えたニャー!!」
ユーべルコード【ツインズフェアリー】を発動させた蒼は分身を生み出すと左右にそれぞれ分かれて駆け出す。
「ニャアアアアア…面倒臭いニャー。こうニャったら加速して一気に倒すニャ」
2人に増えた蒼との追いかけっこをするのは、面倒なだけだと早々に割り切ったチェシャ猫は、大技で一気に決めることにした。
「チェシャ・スクラッチ…!」
全身の毛を逆立てて、爪を赤く変形させて地面につけて、膝を緩く曲げて溜めを作る。短距離走で言うクラウチングスタートの姿勢と言えば分かりやすいか。
「相棒、気を付けろ…こいつは速いぜ!」
「ああ、分かっているさ」
榛名の助言に手早く返答をすると、大きく斜め横に飛翔する。
「フシャー!!」
チェシャ・スクラッチは恐ろしく速く強いが、飛び掛かり攻撃であるが故にどうしても攻撃が直線的だ。
相手の動きが平面的ならば、速さを活かしていつか捉えることができる可能性はまだ高いが、人間サイズで三次元的に高速移動する敵相手だと狙いが複雑化するため、どうしてもとらえ切れない。
しかも、この技は途中で中断できないのだ。全部の技を出し切るまで体が自動に動く。
「ニャア…ニャア…くっ…」
結果、無駄に体力を使ったチェシャ猫は、息があがり致命的な隙を生み出す。
「隙だらけだ」
分身に対する攻撃が空振り、無防備になったチェシャ猫の背後に本体の蒼が素早く近づき、回し蹴りをお見舞いする。
蹴とばす方向は、大太刀を構える榛名の方だ。
「息つく暇も与えないよ、外道が」
無防備な背中を蹴り飛ばされて体勢を崩したチェシャ猫の懐に、素早く榛名が斬り込む。
蒼ならば、自分が居る方に蹴とばすだろうという信頼が為せる素早い踏み込みからの、電光石火の斬撃。
「ニャアアアアア
!!!!」
まともに受け身を取ることも出来ず、大きく胸元を切り裂かれたチェシャ猫が絶叫を上げる。
胸元から鮮血が流れ落ち、傷はかなり深そうに見える。
「ふふっ、ふふふ…狩られる側になった気分はどうですかあ?」
「ニャ、ニャめるニャアアアア!!」
最後の力を振り絞り【キャットマッドネス】を発動させるチェシャ猫。
「フシャアアアア!!」
赤い鮮血のオーラを纏い、さらに赤く伸びた爪を振り回し、一矢報いようと連続攻撃を繰り出しながら、榛名を攻め立てるチェシャ猫。
超攻撃力の一撃はまともに当たれば致命傷になり得る強力な攻撃だ。
だが、それを受ける榛名の顔は余裕に満ちていた。
何故ならば…‥彼女には頼れる親友であり、戦友であり相棒である少女と一緒に戦っているからだ。
「「榛名、決めろ!」」
チェシャ猫の背後へと駆け寄った2人の蒼がチェシャ猫の背中を、魔毒を塗ったダガーで斬りつける。
「フシャー!?」
背中をエックスの字に切り裂かれ、毒に蝕まれたチェシャ猫が悲鳴を上げる。
「これだけじゃ、終わらない!」
斬撃のダメージと毒で身が竦んだチェシャ猫に高威力高名中のデュアルアタックが榛名によって叩きこまれる。
「そ、そんニャ…。まだここでは誰も食べられていニャいのニー!!」
断末魔の悲鳴を上げて、縦に真っ二つになったチェシャ猫は、その身を灰に変えて骸の海へと帰って行く。
斯くして猟兵達の活躍によってオウガであるチェシャ猫は、無事に討滅されて「おかしな」国に平和が戻ったのであった。
●終幕
「さあ、オウガは居なくなったよ!パーティーだ!!」
「みんなー、好きなだけ食べていってね!」
オウガであるチェシャ猫が倒されたことを知った愉快な仲間たちは大喜びです。
パーティーを開いて猟兵達を歓待しました。
ゆっくりとお茶を飲みながらお菓子を楽しむ者、パーティー用の料理を作る者、再びつまみぐい(意味深)をする者、新しい巨大像を信徒とかした住民と一緒に建造するもの等、各々自分たちが楽しいようにパーティーを楽しみました。
お菓子の中には例のマドレーヌがあって、巨大化しちゃう猟兵達も居たりしました。
みんなそれぞれ楽しく笑顔でおかしな国での時間を過ごすのでした。
アリスラビリンスの小世界「おかしな」国を巡る物語は、これにて一旦お仕舞。
――ただ、いつかこの世界にもアリスが迷い込んでくるかも…しれませんね。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵